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ミスター・オーシャン・ライナーの本

 21世紀の今日、旅客船といえば、定期貨客船のカー・フェリーと観光船のクルーズ船になっていますが、かっては遠洋定期船(オーシャン・ライナー)と呼ばれる旅客船が世界の各地を結んでいました。こうした遠洋定期船を運航していた国には、英国、ドイツ、フランス、イタリア、オランダ、米国、そして日本等がありますが、その多くが帝国本国と植民地との間を結ぶ「植民地船」、あるいは「移民船」でした。しかし第二次世界大戦後、相次ぐ植民地の独立や移民の減少、そして旅客機の発達により、1960年代から70年代にかけて絶滅して今日に至っています。

 こうしたかっての遠洋定期船を解説した本でお奨めなのは、米国の「ミスター・オーシャン・ライナー」こと、ビル・ミラー (William H. Miller, Jr.)氏の一連の著作です。「図説遠洋定期船のシリーズ」と言っても良いもので、貴重な写真が楽しめ、更に巻末の参考文献一覧も有用です。

Bill Miller at Sea

書籍の紹介

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 写真が豊富なので、英語が苦手な方でも結構楽しめるものですが、やはり読めた方が面白い(当たり前か?笑)。そこで私が読んだ時に各章の冒頭を訳したメモを掲載しておきますから、どうぞ参考にしてみて下さい。

英国編
ドイツ・オランダ編
米国編
Cunard Line編
French Line編
Italian Line編
船内装飾編
遠洋定期船90年史(1897-1927)
遠洋定期船90年史(1927-1954)
遠洋定期船90年史(1954-1986)
クルーズ船25年史(1965-1990)
遠洋定期船写真百科(1860-1994)