2026年6月

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2026年6月の海外旅客船情報

中国人クルーズ客、ハイキング中に行方不明になって、セント・キッツ島で死亡しているのが発見

プエルト・リコ、サン・ファン発。東カリブ海の島国、St. Kitts and Nevis(=セントクリストファー・ネービス)は、1週間近く前に行方不明になった中国人クルーズ客の遺体が見つかったと話している。

警察は、月曜日の声明文において、捜索隊員が33歳のWang Zyuanの遺体を発見したと述べた。彼は5月27日に、セント・キッツ島のMount Liamuiga(=リヤムイガ山)道を一人でハイキング中に行方不明になっていた。Zyuanは道に迷ったことを連絡するため、その日の午後に911番通報を行ったが、警察は彼との連絡ができなくなったと話した。

警察は、捜査が行われているところだとだけ言って、死因などの詳細は提供しなかった。ボランティアや複数の期間の隊員が、何日もかけてこの地域を探し回って、遺体を発見した。

この小道は、休火山のリヤムイガ山にあり、これはセント・キッツ島で最も高い山で、3,800フィート(1,200メートル)近くある。カリブ海のクルーズ船会社は、そのウェブサイト上において、この小道を、極端なまでに過酷なハイキングになり、道は泥でぬかるむか、滑りやすくなる可能性があると警告して宣伝している。(Associated Press: 11:38 AM EDT June 2, 2026)

Norwegian Cruise Line、Vivaでの何か月ものクルーズを中止(米国)

Norwegian Cruise Lineは、そのNorwegian Vivaという船でのクルーズを約3か月間、中止した。

同社は、2027年11月1日から2028年1月23日までの予定された出発便をスクラップにした、とこのクルーズ客船会社は、USA TODAY紙と共有した顧客への書簡の中で述べた。同船は、CruiseMapperによると、ポルトガルのリスボンからプエルト・リコのサン・ファンに航海し、その後、そこを母港にする予定だったという。この船は、代わりにマイアミに再配船されることになる。

「弊社は、弊社船と、そして世界中の最も求められている目的地の何がしかに弊社のお客様をお連れすることにより、並外れた休暇体験を提供することに傾注しております。」とNorwegianは話した。「できる限り、元の旅程を維持しようと試みておりますが、時折、港湾利用の変更のために、航海を最適化すべく、修正が行われます。」

このクルーズ客船会社は、影響を受けた乗客に代替航海を共有し、全額返金と料金の10%相当の将来のクルーズ・クレジットを提供した。

「より記憶に残る旅行を作り上げる方法で、弊社は発展し続けているので、ご理解いただけることを本当に感謝しております。」とNorwegianは付け加えた。「間もなく船上でお迎えできることを、心待ちにしております。」(USA TODAY: June 2, 2026, 5:42 p.m. ET)

Mitsui Ocean Sakura、就航シーズンに29本のクルーズ提供(日本)

Mitsui Ocean Sakuraは、Mitsui Ocean Cruises(=商船三井クルーズ)が出したプレス・リリースによると、就航シーズン中に29本のクルーズを提供するという。

この2010年建造船は、今年これまでにSeabourn向けの最終クルーズを終了して、2026年9月19日に、この日本の会社向けにお目見えすることになっている。最初の航海では、この元Seabourn Sojournは、鳥羽と日高への訪問を呼び物とする5泊の初登場クルーズのため、横浜から出航する。

Mitsui Oceanは、この船の処女シーズンは12月後半まで拡大し、複数の短期クルーズが含まれていると話した。同社は、Sakuraは、今年5月に引退したNippon Maru(=にっぽん丸)の足跡を辿ることになると付け加え、日本の人気の港に向かう1泊から3泊のクルーズを提供するという。

この声明によると、この配船は、幅広い人口構成に応じるよう設計されており、クリスマス・クルーズの他、特別の秋の航海も含まれているという。Mitsui(=三井)は、追加料金なしで、この旅程には、複数の寄港地での、半日陸上観光も提供すると付け加えた。

処女シーズンの一環として、Sakuraは、横浜、東京、博多、金沢、新潟、名古屋、そして広島から出発する旅行を提供する。短期クルーズに加え、この配船では、12月末に実施される9日間航海を呼び物としており、洋上では新年を祝うことになる。この旅程は、神戸からの周遊旅行で、台湾の基隆(=キールン)での1泊訪問に加え、石垣への寄港が含まれている。

現在、三井は、処女航海の準備中であり、Sakuraは、5月中旬にバンクーバーで、Seabourn向けの最終クルーズを終えている。この船客450人の船は、その後、太平洋横断クルーズに出発し、そして先月末に、横浜に到着した。

イタリアのT. Mariotti造船所で建造されたSakuraは、元々はSeabourn Odysseyの姉妹船としてお目見えしたもので、Seabourn Odysseyも三井に売却されており、現在、Mitsui Ocean Fujiとして航海している。(Cruise Industry News: June 2, 2026)

客室内の隠しカメラで30年の刑期を務めているクルーズ船労働者、地方政府の起訴に直面(米国)

児童ポルノの製造のために、客室の便所に隠しカメラを設置して連邦刑務所での30年の刑期を言い渡された元クルーズ船員が、今月、地方政府の起訴に直面して、ブロワード郡の法廷に出頭する見込みだ。

Arvin Joseph Mirasol(36)は、デジタル窃視での9つの訴因に直面し、月曜日にブロワード郡の主要監獄に入ることが予約された。記録では、Mirasolは、2024年の起訴では無罪を主張したが、罪状認否聴聞の変更のため、6月15日にブロワード郡の法廷に出廷する予定となっている。

当局者は、Mirasolは、Royal Caribbean Groupが所有するクルーズ船、Symphony of the Seas(=シンフォニー・オブ・ザ・シーズ、注、「海の交響曲」の意)でstateroom attendant(=客室係)として働いていたと話した。

2024年2月、同船の客の1人が、客室の便所内の流し台の下に、隠しカメラがあるのを発見した。Mirasolは、拘束され、当局者が彼の電子機器を捜索したところ、「numerous videos of children in various stages of undress(=脱衣の様々な段階にある子供の多数の動画)」が発見された、とU.S. Attorney's Office for the Southern District of Florida(=フロリダ南部地区合衆国検察官事務所)は話した。動画の子供は、2歳から17歳だった。

ある動画では、Mirasol自身が、客の便所にカメラを設置しているのが写っていた、と当局者は話した。

当局者は、Mirasolは、客がシャワーを浴びている間に客室に入り、シャワーから出てくるところを秘密に記録することができるよう、ベッドの下に隠れてもいたと話した。

Mirasolはフィリピン市民だが、2023年12月以来、旅客室内にカメラを設置していた、と当局者は話した。

2024年8月、Mirasoは、児童ポルノの製造で有罪を認め、この連邦裁判所管轄事件で、30年の刑期を言い渡されていた。(NBC6: June 2, 2026)

Frank Del Rio、顧問契約を巡り、Norwegian Cruise Line Holdingsを訴える(米国)

Norwegian Cruise Line Holdingsの元president and CEO(=社長兼最高経営責任者)のFrank Del Rioは、同社、そこが経営する子会社のNCL (Bahamas) Ltd.、そして4人の元取締役を、顧問料で追加の800万ドルを支払う口約束を守っていないと申し立てて、訴えた。

訴状は、マイアミ・デイド郡のCircuit Court of the Eleventh Judicial Circuit(=第11巡回裁判所)に、5月5日に提訴したもので、NCLH、NCLと、former directors(=元取締役)のRussell Galbut、Harry Curtis、Mary Landry、そしてStella Davidの名を挙げている。

これは誘因、約束的禁反言、過失による不実表示、そして市民謀議における詐欺行為を主張するものであり、陪審裁判を要求している。

訴状によると、Del Rioと当時のNCLHの取締役会のchairman(=会長)であったGalbutは、2022年暮れに早期退職について交渉し、Del Rioは社長兼最高経営責任者を辞任し、四半期毎に100万ドルで、4年半、合計1800万ドルで顧問を務めるというものだったという。

Del Rioは、この交渉は、就航前船内検査旅行の期間中、ベニスのNorwegian Primaの船上で始まり、アイスランドであった同船のGalbutのスィートでの、非公式の取締役の集まりでも続いていたと主張している。

訴状では、取締役会では4.5年間の協定は承認されたが、Del Rioに提供された文書化されたTransition, Release and Consulting Agreement(=移行、発表、顧問協定)では、2年半で、1000万ドルしか網羅されていなかったと主張している。Del Rioは、NCLHは、株主に対しより大きな数字を提示することはできないと話され、それに引き続き、一連のsay-on-pay(注、不当な高額報酬を防止するため、取締役の報酬(pay)について、株主総会で株主が賛否(say)を投票する制度のこと)投票の不履行があった、そして取締役らは会社は残りの2年間はその後の修正か、その他の方法によって履行することを確約した、と申し立てている。

訴えによると、Del Rioは、こうした約束や署名した協定に依拠して、2023年6月30日に辞任したと述べた。2025年まで顧問として勤め、連続する10四半期の間に、四半期毎に100万ドルを受け取ったという。

紛争が噴出し、訴状に述べられているように、Del Rioは、2026年2月15日に、期待されていた支払いを受けることはなかった。

彼は、当時までNCLHのboard chair(=取締役会会長)であったDavidに電子メールを送り、その後、数日間メッセージの遣り取りをした。Del Rioは、NCLHの弁護士から同協定は2025年12月31日以降は延長されず、同社は本件は終了したと考えている、と述べる書簡を受け取った。

訴状では、NCLHの2024年度のproxy statement(=委任勧誘状)は、Del Rioの顧問としての役割を株主に事実を曲げて伝えていた、とも申し立てており、訴えによると、NCLHは実際には助言を求めたことが無かったのに、彼の勧告や業界とのつながりに関して、同社は描写していると主張した。

Del Rioは、補償的損害賠償を求めており、訴状では、賠償額は75,000ドルを超えると述べている。

彼の代理人は、Shook, Hardy & Bacon and the Pagliery Law Firm(注、法律事務所)。

NCLHは出訴日現在、本件訴状について、公的には返答していない。名指しされた取締役らは全員、取締役会から辞任している。NCLHは2026年2月に、John Chidseyを、president and CEO(社長兼最高経営責任者)として指名している。(Cruise Industry News: June 5, 2026)

ウラジオストク、6年ぶりにクルーズ運営再開(ロシア・韓国)

6月4日、元Pacific Venus(=ぱしふぃっくびいなす)である1988年(注、1998年の誤り)建造のEastern Venusは、釜山発着で、束草(=ソクチョ)(南朝鮮、注、韓国)、ウラジオストク、そして日本の境港に寄港する旅程で、ロシアを訪問した。

船客収容力が720人のEastern Venusは、Duwon Shippingという貨物会社の一部である南朝鮮(注、韓国)の運航事業者であるEastern Cruiseの所有で、2023年に買収された。

この船は、以前は、日本に本拠を置く運航事業者、Venus Cruises(注、日本クルーズ客船)の所有で、2019年以前は、日本人客を乗せてウラジオストクに定期的に航海していた。この6月初旬の訪問では、南朝鮮(注、韓国)の乗客が乗船しており、ウラジオストクの主要な観光地や、この地域の朝鮮の史跡も紹介する寄港地観光が提供されていた。

楯と鍵の交換

伝統的な処女寄港式典が、 プリモルスキー地方(注、沿海州)政府の幹部、ウラジオストク市役所の幹部、Vladivostok International Marine Passenger Terminalの幹部、船主、同船の船長、そして船員の代表者らが参列して、同船内で執り行われた。

この式典の間、将来の提携、地元客の調達を含めたロシアの港湾への寄港回数の増加について、全ての関係者の間で議論がなされた。

アジア・クルーズ

6年の休止を経たウラジオストクへのクルーズ再開は、この地域のクルーズ市場にとっては、重要な進展だ。というのは、アジアの目的地の中では、本当に独特の港であり、ロシア人客が旅程に参加する可能性もあるためだ。(Seatrade Cruise News: June 9, 2026)

嵐がニュー・ジーランドの首都を襲い、飛行機とフェリーは運休(ニュー・ジーランド)

6月9日。強風と時化の海が火曜日、ニュー・ジーランドの首都ウェリントンを襲い、フェリーと飛行機は運休を余儀なくされ、当局が同市の南海岸沿いの何百人もの住民に避難を促したことから、道路は閉鎖された。

ウェリントン空港では、突風が飛行機の翼や車輪を叩きつけ、軽飛行機が強風により一時的にひっくり返った、と空港の広報担当者は電子メールで話した。

「怪我をした者はおらず、直ちに元に戻しました。」と述べた。

The New Zealand Herald紙は、この飛行機は着陸したばかりで、飛行機がひっくり返った際には、乗客が降機していたと伝えた。

約8便が、ウェリントンの空港では運休した。Air New Zealand (AIR.NZ)は、予想される強風により、ウェリントン発の便には混乱する可能性があるものがあり、再予約の選択を提案することを乗客に伝える新たな札を下げた、とRadio New Zealandは伝えた。

緊急事態が、ウェリントンの一部で宣言されており、気象局は、同市の南岸では、最大9メートル(29.5フィート)の波があることを警告していた。

「今や、最も深刻なうねりによる影響という予報期間に突入しつつあります。もし避難地帯にいて、自宅を離れていないのならば、どうか屋内退避してください。」とWellington City Council(=ウェリントン市議会)はFacebookに投稿した。

ニュー・ジーランドの北島と南島の間のフェリー便は、火曜日は運休になった。

北島と南島の東岸沿いとチャタム諸島で、火曜日の朝と午後早くに波が急速に高まることが予想される、と気象局は話した。

アイランド・ベイの住民であるJonathan Delichは、Cook Strait Fishing Chartersを所有しているが、New Zealand Herald紙に対して、火曜日と水曜日に予定されていた全ての運航は中止したと話した。

「たとえ望んでも、魚釣りに連れて行くことはしません。正気な人は、今日は海には出ませんよ。」とDelichは話した。(Reuters: June 9, 202610:58 AM GMT+9)

Viking Yi Dun、上海を離れ、中国船籍時代を終了(中国)

Viking Yi Dunは6月5日、上海のNorth Bund International Cruise Terminalで係留索を解き、南シナ海を横切るざっと60日の再配船航海を開始した。

この船は、東南アジアとインド洋を通り過ぎ、喜望峰を経由して地中海に入る。8月初旬にスペインのバルセロナに到着する予定だ。

Vikingはプレス・リリースにおいて、この出発は、初の中国語大陸横断旅程として推進して来たものである「60-Day Afro-Euro-Asian Discovery Journey(注、「60日間アフリカ―ヨーロッパ―アジア発見の旅」の意)」の正式開始も記したと述べた。

この日、これまでにあった船上式典で、Viking Chinaのmanaging director(=代表取締役)のBrendan Tanseyは、この航海は、太平洋、インド洋、そして大西洋を横切り、16か国27の目的地に寄港するもので、これにはシンガポール、プーケット島、スリランカ、セイシェル、南アフリカ、ナミビア、そしてモロッコを含み、タラゴナに到達するものだと話した。

Tanseyは、同社は、中国市場で10周年を記すことになり、一里塚となる航海としたと付け加えた。つまり、Viking初の全て中国語の(長距離)遠洋航海で、船上娯楽(標準中国語を話すホテルチーム、中国語のメニュー、表示で、カジノはない)に特化した造詣が深い高齢者向けに設計されたもので、バルセロナで8月3日に始まる中国語での定期地中海シーズンへの橋渡しとなるものだという。

この出発は、中国初の「five-star-flag(=五星紅旗、注、中国国旗)」の遠洋クルーズ船の予約の終了でもある。

Viking Sunとして建造され、その後、China MerchantsとVikingの合弁企業に買収されたが、中国船籍に船籍変更して、Zhao Shang Yi Dunに改名していた。

しかし最近数か月間は、この合弁企業は崩れていた。つまり船体は再塗装されて、名前はViking Yi Dunとして形式化し、船籍はノルウェーに変更されていた。(Cruise Industry News: June 10, 2026)

ランシング橋:工事の影響でフェリー便遅延(米国)

アイオワ州ランシング発。Iowa Department of Transportation(=アイオワ州運輸省)は金曜日に、Mississippi River Bridge(注、「ミシシッピー川橋」の意)の中央径間を取り付ける。この事業は、予報された天候のために僅かに遅延していた。

無料カー・フェリーは、6月12日に閉鎖される。この中央径間は、金曜日の午前6時から午後6時までに、正しい場所に吊り上げて設置し、検査されることになる。

フェリーの閉鎖に伴い、自動車運転者は、、印の付いた迂回路を進むことになる。最も近くにある橋は、マーケットのHighway 18(注、「幹線道路18号線」の意)とウィスコンシン州ラ・クロスのHighway 14(注、「幹線道路14号線」の意)にある。

この地域の全ての船舶交通は、制限されることになる。

この事業は、元々6月11日と6月12日に予定されていた。フェリー便は、天候によるが、6月11日には閉鎖になるかもしれない。

この事業についての更なる情報は、Iowa DOT(=アイオワ州運輸省)のウェブサイトで入手可能。(KCRG: Jun. 10, 2026 at 3:48 AM JST)

クルーズ船、オグデンズバーグ、クレイトンを訪問(米国)

ニューヨーク州オグデンズバーグ発。クルーズ客船会社の乗客は、今年、セント・ローレンス川の新航路の一部として、クレイトンとオグデンズバーグを訪問する。

American Cruise Linesは、新造の船客130人乗りのAmerican Patriot(=アメリカン・パトリオット、注、「アメリカの愛国者」の意、米語では「ペイトリオット」)でいく、バッファローからオスウィーゴ、クレイトン、そしてオグデンズバーグへのクルーズを運航している。7本のクルーズは、今年、オグデンズバーグ行きが予定されている。2本は既に催行された。

Ogdensburg Mayor(=オグデンズバーグ市長)のMike Tooleyは、最初の寄港時に同船を視察し、乗客の大半は退職者だったと話した。

「彼らは、博物館や歴史的に重要な地域を訪問する機会のある寄港地を訪問したがっている人々である傾向があります。」とTooleyは話した。「ですから、オグデンズバーグは、それにピッタリなんです。」

オグデンズバーグには、Remington Art Memorial(=フレデリック・レミントン美術館)とFort De La Presentation(=フォート・デ・ラ・プレゼンテーション)地(注、「プレゼンテーション砦」の意)がある。Tooleyは、オグデンズバーグへの寄港は、将来、更なるクルーズをもたらすに十分な成功だと話した。(WWNY: Jun. 11, 2026 at 4:16 AM JST)

フェリー運賃上昇、抑制(ギリシャ)

手腕を試されるマクロ経済環境において、夏季シーズンのギリシャでのフェリー切符価格に浮かび上がる最終的な絵は、少なくとも乗客にとっては肯定的だ。

フェリー会社の価格一覧表に基づくと、1人乗りのエコノミー・クラスの旅客切符は(甲板か内側かにもよるが)、昨年の夏や2024年の夏との比較では、概して安定している。

しかし同じコインの裏側には、公表された2025年の貸借対照表の数字によって証明されているように、数社の沿岸海運会社、とりわけ酷く利幅が圧迫されたか、赤字にさえにもなって経営している小さなところがある。これは、運航費用の半分以上を占めている燃料価格が、大幅に上昇しているためだ。

運賃の安定性は、主として長距離で特定の旅程の船室の価格のような、上位の等級では、何がしかの目標価格が上昇していることから、主としてエコノミー・クラスに関わるものだ。同時に、常連客のロイヤリティ・プログラムにも変更がある。一部の例では、提供される割引率が、20%から10%に減少していた。

エコノミー・クラスの運賃抑制は、一方においては、沿岸海運会社の事業判断だが、他方においては、Ministry of Shipping(=海運省)とInsular Policy(=離島政策)により推進されている、政府による「recommendations(=勧告)」の間接的な結果である。

同省は、海運会社に対する間接的だが明確な支援を提供するため、全般的な値上げを強いられないように、市場介入している。すなわち昨年は、港湾機関に港湾料金を50%減額するよう要請している。

今年これまでに、国が、時機、広範な乗客等級を法定化していた義務的な割引で、会社に釣り合った補償を数年に亘り支払うことでも合意していた。この直近の対策は、年間5500万ユーロから5700万ユーロの補償金に相当するものだ。

同時に、同省は、旅客と企業に対するTransport Equivalent(注、「運輸等価」の意)対策に資金を支出し続け、島民の旅行・運輸費用の一部について、効率的な助成を行う。(ekathimerini.com: 12.06.2026 10:42)

船員未払いでギリシャで差し押さえられたGemini、放棄計画(ギリシャ・トルコ)

Gemini(=ジェミニ、注、「双子座」の意)は、DenizBankというトルコの金融機関に対するMiray Cruisesの債務のために、ギリシャで差し押さえられたと伝えられた。

HaberDenidez.comによると、この1992年建造船の差し押さえは、ギリシャの裁判所による聴聞を受けて、今週これまでに確認されたという。当初は、5月末に東地中海で夏季シーズンを開始することになっていたGeminiは、現在、ギリシャのカリストス沖で投錨している。

Cruise Industry Newsにより以前、報じられたように、Miray(=ミライ、注、「輝く月」の意)は最近、今年の運航開始を延期し、これには黒海への旅程も含まれていた。約25人の船員は、トルコのウェブサイトの報道によると、現在、この船客960人乗りの船に乗船しているという。労働者は過去2か月間、不払いになっていると伝えられており、燃料や食料が尽きたので、同船を放棄する計画を立てていると言われている。

HaberDenidez.comは、Geminiは現在、バハマ船籍からカメルーン船籍に変更になり、Bureau Veritas(=フランス船級協会)により船級解除となった、とも報じている。DenizBankに加え、他社もMirayに対して債権を保有していると言われており、これには、保険や曳船提供も含まれている。

Mirayは、Geminiの船員の賃金不払いの報告が表面化した2025年末以来、財政問題に直面して来たと伝えられている。Crew Centerは当時、4か月間、賃金が支払われなかったことから、ギリシャのサラミナ島で船を降りたと伝えていた。2025年の予定を終えて、同船はギリシャでの通常の冬季係船に入って、今年の夏季シーズンを待っていた。

Mirayのウェブサイトによると、今やGeminiは、7月初旬にお客を迎える予定になっており、ギリシャとトルコに向かう一連の短期クルーズを始めることになっている。8月にこの20,000トンの船は、国会での1週間旅程を提供する予定になっており、トルコ、ロシア、そしてジョージアに航海する。

元々はスペインのCrown Cruise Lines向けに建造されたGeminiは、2020年にこのトルコに本拠を置く会社によって買収された。

関連ニュースでは、MirayはLife at Sea(注、「洋上生活」の意)事業に関わっており、これは、客が船上で生活することになる3年間の世界クルーズを提供することを狙っていた。出資問題を受けて、船を買収することが不可能になり、同社はこの事業を2023年11月に断念している。(Cruise Industry News: June 13, 2026)

Mitsui Ocean Fuji、南太平洋に向かう47日間クルーズ航海をすることに(日本)

Mitsui Ocean Fujiは、2027年初旬、日本の母港から南太平洋に向かう47日間航海を提供する。

Mitsui Ocean Cruises(=商船三井クルーズ)によると、South Pacific Paradise Cruise(注、「南太平洋楽園クルーズ」の意)は、オーストラリア、タヒチ、グアム、そしてフィジーの港を含む13の目的地を訪問することにより、人目を惹くことになるという。

同社は、この航海は、日本人客に、極東の冬の時期に、暖かい地域でのリゾートのような体験を提供するように設計されたものだ、と付け加えた。

Mitsui(=三井)は、この旅程により、客は、南太平洋の自然と多様な文化を体験できることになると話し、「appeal of a cruise lies in the ability to comfortably visit regions that are difficult to access by air or land(=飛行機や陸上から接近するのと異なる、快適な地域訪問をする能力があるクルーズの魅力)」に言及していた。

横浜からの周遊航海であるこのクルーズは、2027年2月2日に開始することが予定されている。この航海では、バヌアツのポート・ビラ、フィジーのラウトカ、フランス領ポリネシアのモーレア島、パペーテ、ライアテア島、ボラ・ボラ島、サモアのアピア、パゴ・パゴ、マーシャル諸島のマジュロに寄港することも呼び物にしている。

東京の近郊の母港に戻る前に、Fujiは、オーストラリアのケアンズ、北マリアナ諸島連邦のサイパン、そしてミクロネシアのチョーク諸島(旧称、都洛(=トラック)諸島)を訪問する。(後略)(Cruise Industry News: June 16, 2026)

Fincantieriの建造急騰、クルーズの新しい指導者、その他(イタリア)

80隻以上のクルーズ船の注文簿が、途方もない1000億ドルに上昇していることから、Fincantieriは、2039年までの契約を結んだ事業の半数以上を支配し、他のどんな造船業者よりも、6年は超えている。Seatrade Cruise Reviewの最新号では、いかにしてFincantieriが造船所の建造能力を急騰させているのか、更に大型の船を、より速く、先端技術を以て建造するために、基盤となる設備に投資しているのかを考察している。

2026年に5か所の造船所から8隻の旅客船

2026年は、Fincantieriの旅客船にとっては節目となる年で、5か所の造船所から、とてつもない数の8隻が引き渡される。すなわち、マルゲラからはNorwegian LunaとSeven Seas Prestige、アンコナからはFour Seasons I、Viking Mira、そしてViking Libra、モンファルコネからはMein Schiff、セストリ・ポネンテからはExplora III、そしてLNG・電池駆動のフェリー、Costanza I di Siciliaがパレルモから生まれることになる。

このフェリーは、クルーズ建造に関連するものだ。というのは、パレルモは、改修・改造とクルーズ船分野の造船所から発展したところで、2隻のVikingの探検船の発注を受けて、新造船の完成に向け、ギアを高速に入れているためだ。

カバー・ストーリー(注、雑誌の表紙に関連した記事)は、Fincantieri CEO(=最高経営責任者)のPierroberto Folgiero、GM Merchant Ships DivisionのLuigi Matarazzo、Carnival Corp.のMicky Arisonと共に、SVPの新造船、その後は販売のDaniele Fanara、Norwegian Cruise Line HoldingsのPatrik Dahlgren、A&K Travel GroupのManfredi Lefebvre d'Ovidio、そして老練なクルーズ指導者であるLarry Pimentelの洞察だ。

新たな指導者

新顔は、一連のクルーズ会社の表紙を飾っている。彼らの戦略的視点、統率方法の共有は、11人の新指導者に及ぶ。 Norwegian Cruise Line HoldingsのJohn Chidsey、Norwegian Cruise LineのMarc Kazlauskas、Regent Seven Seas CruisesのWesley D'Silva、Ponant Exploration GroupのBenoit-Etienne Domenget、Aroya CruisesのSture Myrmell、AmaWaterwaysのCatherine Powell、VikingのLeah Talactac、Four Seasons YachtsのBen Trodd、Disney Cruise LineのNatacha RafalskiとTracy Wilson、そしてAman at SeaのJonathan Wilsonだ。

Seatrade Cruise GlobalとF&B@Seaの要約

6月号では、Seatrade Cruise Globalの41年の歴史における最大の行事からの報告と、Spark Cooperativeとの提携を行った初開催のWellness Oasisが特集されている。

加えて、F&B@Seaの見所を伝える。これには、有名シェフの Marcus Samuelssonの洞察、Tony GemignaniやMakoto Okuwaのような名高いシェフとのPrincess Cruisesの料理提携が含まれる。

イラン戦争の影響

イラン戦争は燃料、供給網と航空費用をつり上げ、配船を混乱させ、地中海クルーズの需要を沈滞させた。しかしSeatrade Cruise Reviewが報じているように、どの客船会社も同様の影響を受けているわけではない。

その他の特集には、第三者の船舶管理者が発展や傾向を共有していることや、MSC Groupクルーズ部門の新しいエジンバラ製造スタジオの光景、オーストラレージャ(注、オセアニア)とヨーロッパのリバー・クルーズに関する市場報告、最新の改修、内装ニュース、そしてクルーズ客船会社要覧がある。

6月号は、オンラインで購読可能で、こちらからダウンロードできる。(注、リンク省略)(Seatrade Cruise News: June 16, 2026)

Royal Caribbean、豪華船と私有島船隊投資で、割増価格設定を運用(米国)

Royal Caribbean (RCL)株は、同社が堅調なQ1(=第1四半期)を公表し、この高級なクルーズ戦略が、競合他社の前に出たのはなぜかという、何とがしなければならない事情を説明したのを受け、注意を惹いている。Royal Caribbeanは、次の2つのものに、かなり投資して来た。

1つ目は、より新しい、より革新的な船と、私有島の目的地だ。

2つ目は、CocoCayのPerfect Dayのような目的地であり、新規開業したRoyal Beach Club Santoriniだ。これは、同社が競合他社よりも更に金を請求することを可能にするものだ。そして客は、有り金をはたくことになる。

第1四半期の利益は、より良い収益、より引き締めた費用、そして合弁企業の予想よりも堅調な業績によるもので、0.37ドル案内を上回った。座席利用率は、同四半期においては109%を記録し、これは単に満員というだけではなく、客が追加の乗客を連れてきていることを意味する。クルーズ前デジタル支出は、今や船内収益の半分を占めており、これは客が乗船する前でさえも、体験を確実にしていることを意味する。

Royal Caribbean株は、より強固になっている誠実な弾み車からも利益を得ている。常連客は、今や顧客基盤の約40パーセントになっており、歴史的な3分の1からは増えている。こうした客は、初心者よりも、ざっと25%消費し、より頻繁に予約している。

通年予想では、利益は二桁の成長で、EPS(=一株当たり利益)は、17.10ドルと17.50ドルの間を案内されている。地中海とメキシコ西岸の地政学的混乱は、短期間の何がしかの雑音となっているが、経営陣は、予約は既に危機を脱したと話している。(後略)(TIKR: Last updated Jun 17, 202

北海道の船会社社長、2022年の死者沈没事故を巡り、有罪(日本)

釧路発。観光船運航会社の社長が、2022年に北海道沖で沈没した船に乗船していた26人が死亡する結果となった業務上過失で、水曜日に有罪が言い渡された。

The Kushiro District Court(=釧路地方裁判所)は、Seiichi Katsurada(=桂田精一)(62)に対し、禁錮5年を言い渡した。桂田の弁護団は、沈没を予見できなかったとして、この容疑では無罪を論じていたが、直ちにこの判決に対し控訴した。

19トンのKazu I(=カズ・ワン)は、日本の北にある主要島(注、北海道)のWorld Natural Heritage(=世界自然遺産)地である知床半島を周遊するクルーズ中の2022年4月23日に沈没した。桂田は、同船に乗船してはいなかった。

Presiding Judge(=裁判長)のTakeo Mizukoshi(=水越壮夫)は、当該クルーズの当日、悪天候が予想されており、運休しなかったことが沈没に繋がったと付け加え、桂田は「could have foreseen an obstacle to safe operations(=安全に運航することの障害となることが予見可能だった)」と述べた。

検察官は、桂田が、強風と波の予報にも拘らず、同船の航海を許したことにより、しかるべき注意を行使する義務に違反したと論じていた。

2023年9月、Japan Transport Safety Board(=日本運輸安全委員会)は、沈没は、同船を繰り返し揺らすことになった悪化しつつあった天候状況が原因で、船首近くの閉じられていなかったハッチから、同船内に海水が入り込み、機関室やその他の区画を浸水させたと述べていた。

桂田の弁護団は、彼は事故当日の必要な情報を収集していたのであり、沈没に結び付いたと認定された同船のハッチの不具合については気が付いていなかったと話した。

桂田は、2024年9月にJapan Coast Guard(=海上保安庁】により逮捕され、翌月、釧路の検察官により、乗船していた24人の乗客と2人の船員の全員の死について原因があると申し立てられ、起訴されていた。うち6人は、未だに行方不明のままだ。(Japan Today: June 18, 2026 06:00 am JST)

Kochi water metro、フェリーでのバイラル・ダンスを受けて、新たな忠告(インド)

コーチ発。Kochi Water Metroは、乗客の一団がgarba dance(=ガルバ・ダンス、注、グジャラート州の伝統舞踊)をフェリーで踊っているのが写っている動画がソーシャル・メディア上で急速に広がって、公共交通空間での適切な振る舞いについて論争を引き起こしていることから、新たな忠告を発令することを検討している。「弊社の指針をより周知させるための努力もしているところです。こうして、乗客の快適さや安全性を損なうことになる可能性のある行為を阻止することができるのです。」とwater metroの関係筋は、TNIEに語った。

同筋(注、男性)は、今回のgarba事件に関して、公式の苦情は受け取っていないし、これまでのところ、この乗客に対して何もしていないことを確認した。「とは言え、water metroのチームは、本件を調査しており、必要と判断すれば、適切な措置を採るかもしれません。」と同筋は付け加えた。(中略)

water metroは、正式な論評を拒否している。(The New Indian Express: 18 Jun 2026, 12:01 pm)

熾烈なフェリー会社の戦い(ギリシャ)

キクラデス諸島のフェリー会社の戦いは、商売上の戦争開戦にまで高まっている。船舶獲得、規制当局への書簡、そして運賃の戦いは、夏の始まりには爆発的環境になった。

同時に、沿岸海運業界全体に対する挑戦は高まっており、とりわけ小さな会社にとっては、排気ガス逓減に必要な投資が大きく立ちはだかっており、近時の紛争が沈静化しているにも拘らず、国際的な石油価格は、過年度よりもずっと高い水準をなおも維持しており、多くの航路が無くなることに繋がっている。

国内最大(で、ヨーロッパ最大の1社である)高速船運航事業者である、Marios Iliopoulosが所有するSeajetsによる一連の船舶買収は、ここの方針と並んで、キクラデス市場のより小さな会社、とりわけTheologos PanagiotakisのFast Ferriesや、Stephanou兄弟のGolden Star Ferriesにとっては、その活動に対する圧力となっている。

Seajetsが、Golden Starの全船隊を買収するという合意がなされそうだ、という噂さえもある。

遂には、Attica Groupも、高速船ではない在来船を使って同市場において活動し、旅客のみならず、車輛やトラックの輸送にも力を入れている。

この問題は、Hellenic Competition Commission(注、「ギリシャ競争委員会」の意)に到達し、Fast Ferriesは数日前、この独立機関に宛てた書簡において、同市場の更なる集中の可能性について語り、この問題に取り組むよう求めていた。

Seajetsは、この書簡においては名指しされていないが、長年に亘り同市場においてはありふれたものとなっており、同社や、より小さな2社であるFast FerriesやGolden Star Ferriesとの間には、熾烈な競争がある。

市場消息筋は、昨年との比較で、価格が低いか安定しているという事実は、当局が職権上、引き上げないよう総動員することになる可能性という「red flags(=赤旗、注、「危険信号」の意)」となることを意味する、と説明している。

しかし反対側は、旅客のみならず、商用車も正しく、この特殊な事例においては、事実上、支配的地位を得ようとするもので、これは最小の客船会社にとってさえも存続可能性を脅かす可能性があり、長距離においては価格が上がることに繋がると指摘している。(ekathimerini: 20.06.2026 08:18)

クルーズ客が盗まれた身元を利用して乗船し、4年以上の拘禁刑を言い渡される(米国)

クルーズ客が、盗まれた身元を利用して乗船し、4年以上の拘禁刑を言い渡された。

38歳のフィリピン国籍で、合衆国の合法永住者であるEnrico Ronquilloは、2025年5月に、アメリカ市民のふりをして、シアトルでアラスカ行きの船に乗船した、とU.S. Attorney’s Office for the District of Alaska(=アラスカ地方合衆国検察事務所)は6月18日の報道発表において述べた。彼は氏名、住所、誕生日を偽った。

これまでに当局は、この船はPrincess CruisesのDiscovery Princess(=ディスカバリー・プリンセス)であると明らかにしていた。Customs and Border Protection(=税関・国境警備局)の係官はその後、バックパック(注、リュックサック)の中にあった窃盗の被害者の情報であることが判明しているものの他、不正の出生証明書と運転免許証らしいことに気が付いたのだった。

「Ronquilloは、ポケットと自分のバックパックの中に、多額の現金も持っていた。」とこの発表にあった。「後に、同船のカジノで金を獲得するために、別人のクレジット・カード情報を不正に使用したことが判明した。」

Ronquilloは、悪質な身元詐称の訴因と、合衆国市民の虚偽の情報の訴因については有罪であることを認めた。刑期に加え、1年間の監視下の保釈、25,000ドル以上の返金を命じられ、「will be subject to deportation proceedings(=本国送還手続きに従うものとする)」と同発表にはあった。

Ronquilloの弁護人は、これまでに本件起訴についての論評を拒否しており、この量刑手続きについての追加質問には、直ちには回答しなかった。Princessは、論評を求める別の要請に対し、直ちに回答はしなかった。

「Ronquillo氏は、故意に無辜の合衆国市民の盗まれた身元と個人情報を使用して、クルーズ船に乗船して、カジノで私腹を肥やしたのです。」とアラスカ地方合衆国検察事務所のMichael J. Heymanは話した。「私の事務所は、私利のために悪用する者から、合衆国市民を保護することに全力を注ぎ続けているのです。身元詐称と合衆国市民のなりすましは、監獄に入ることを含む、実際の結果を招くのです。」(USA TODAY: June 23, 2026, 12:40 p.m. ET)

クルーズ船でハンタウイルスに晒された18人のアメリカ人全員の隔離終了(米国)

MV Hondiusというクルーズ船の乗客で、1か月以上も前にハンタウイルスに晒された18人のアメリカ人の隔離が終了した。

6月21日に42日間の監視期間が終了し、ウイルスの「no sustained transmission(=持続的な感染がないこと)」が合衆国において確認された、とDepartment of Health and Human Services(=保健福祉省)(HHS) の報道官はABC Newsに語った。

18人の乗客のうち6人は、ネブラスカ州のNational Quarantine Unit(=国立検疫室)(NQU)で全隔離期間を過ごし、残りは過去数週間にわたり、それぞれの州の適切な公衆衛生緩和措置に従って、個別にここを去っていた。

「President(=大統領)のTrumpとSecretary(=長官)のKennedyの指導の下、この対処は、組織的な公衆衛生行動の有効性を実証いたしました。」とHHS(=保健福祉省)の報道官は話した。「連邦政府、州政府、そして地元提携者間の緊密な協力を通じて、HHSは、アメリカ人民を保護することを手助けし、危険を阻止し、この対処措置を上出来の結果に導いたのであります。」(中略)

World Health Organization(=世界保健機関)(WHO)は、5月2日に、MV Hondiusの船上で、死亡2人と重病1人の乗客を含む「severe acute respiratory illness(=深刻な急性呼吸器疾患)」のクラスター(注、一団)の報告を受けた、と話した。

WHO(=世界保健機関)によると、5月27日現在、合計13人のハンタウイルス症例があり、うち11人は確認され、2人は疑わしいものだったが、3人が死亡し、うち2人は確認されている、ということだった。全ての症例は、同船の船上の乗客か船員だった。

このクラスターの背後にある作業仮説は、クルーズ船に乗船する前に、陸上でハンタウイルスに感染した初めての症例だということだ、とWHOは話した。

Centers for Disease Control and Prevention(=疾病対策・予防センター)によると、11人の確認症例では、ハンタウイルスの稀な株であるアンデス・ウイルスの検査で陽性であり、人の間で感染したのは僅か1人だったと知られているという。(ABC News: June 23, 2026, 6:12 AM)

地球規模の配船様式は継続へ

クルーズ産業の2026年の地球規模の配船様式は、港湾社会基盤と目的地の観光地を基に、継続することが予定されている。

2026年は、2026 Cruise Industry News Annual Report(注、「2026年版Cruise Industry News年次報告」の意)によると、カリブ海が、地球規模のクルーズ客収容力の41パーセント近くを惹きつけており、2019年の39パーセントから上昇しているという。

今年は、カリブ海が、2019年が乗客1100万人だったのに対して、合計約1700万人の乗客を見ることになると推定されている。カリブ海の収容力は、過去数十年に亘って、線膨張曲線を描いてきた。

地中海は、2026年の業界収容力の15パーセントを占める第2の航海地域であり、2019年の乗客400万人から、乗客600万人になっており、市場占有率は同じだ。

第3位の配船は、アジア太平洋地域で見られ、2019年の市場占有率が12パーセントで、乗客340万人であったのに対して、乗客440万人以上がここで航海しており、市場占有率は11.4パーセントをちょうど超えたところだ。カリブ海、地中海、そしてアジア太平洋だけが、2桁の市場占有率を集めている。

次は、9パーセントの北ヨーロッパ、5パーセントの(合衆国の)西海岸、4.7パーセントのアラスカ、2.6パーセントのオーストラリア、2パーセントのカナリア諸島、世界一周クルーズは減少して、0.1パーセントとなっている。

配船様式は、社会基盤の発展と相まった需要によって動いている。2026年の合計推定旅客数は、4000万人だ。(Cruise Industry News: June 25, 2026)

Rヨット、Sefuのウェブ・ページとコンセプト・ビデオを開始(日本)

R Yacht(=Rヨット)は、Sefuの新しいウェブサイトの開始を発表した。このヨットの船上体験についての情報を提供していたティーザー・サイト(注、「じらし広告サイト」の意)を代替するものだ。

この新しいサイトは、コンセプト・ビデオの他、このヨットの映像を更新している。このサイトは、ここで見ることができる(注、リンク省略)

Cruise Industry Newsが以前報道したように、この新造船は、ポルトガルのビアナ・ド・カステロにあるWest Sea造船所で建造されることになっている。

R Yacht Co.(=Rヨット(株))は、Sefuの就航シーズンのためのチームを選抜しており、これには船長としてKatsuya Matsui、同船の首席ホテル・ディレクターのRyosuke Gunjiが含まれている。(Cruise Industry News: June 26, 2026)

フェリー機関、トルコ建造の未完成のCalMac船に全額支払う(英国・トルコ)

スコットランド公有のフェリー機関は、トルコで建造している3隻のCalMacの船に全額を支払い、法的所有権を取得した。とは言え、3隻は未完成だ。

Caledonian Maritime Assets Ltd (CMAL)は、Cemre造船所が経済的な挑戦に直面していることから、これは「precautionary measure(=予防的対策)」だと話した。

この普通ではない動きは、MV Loch Indaal、MV Lochmor、そしてMV Claymoreという船が、CMALは完成させるための費用を調達しなければならないことにはなるが、例え同造船所が破産したとしても、スコットランドに連れて来れる可能性があることを意味するものだ。

CMALのchief executive(=最高責任者)のKevin Hobbsは、この状況には失望させられたが、同船に既になされた投資を保護する最良の方法だと話した。

CMALは、CalMacの船隊向けの合計4隻の大型フェリーのために、2022年と2023年に、民間のCemre造船所と総額約2億ポンドの契約を2本締結していた。

1番船のMV Isle of Islayは、約15か月遅れで今年の1月に引き渡され、現在、ケナクレイグからアイラ島に行く航路で運航している。

残りの3隻は、トルコ北西部のヤロバにある同造船所で、工事の様々な段階にあり、2番船は、間もなく引き渡されることになっている。(後略)(BBC News: 26th June 2026)

Nicko Cruises、Vasco da Gamaで行くSchlager Cruiseを発表(ドイツ)

Nicko Cruisesは、10月22日から10月27日までのVasco da Gama(=バスコ・ダ・ガマ)で行くSchlager(=シュラーガー音楽)クルーズ航海の予約を受け付け始めた。この西地中海航海は、主題のある宴会、DJs(=ディスクジョッキー)の他、ドイツの有名なSchlager(=シュラーガー音楽)祭、Schlagermove(=シュラーガームーブ、注、「シュラーガー」は「流行の歌謡曲」の意)を呼び物とするものとなる。

「シュラーガームーブと共に作業し、弊社の専門知識に取り込むことを本当に心待ちにしております。」とNicko Cruisesのhead of sales(=営業主任)のBert Freterは話した。「併せて弊社は、古典的な娯楽を超えることになる船上での包括的な360度構想を作り出しているところで、全ての面において、シュラーガー(注、「流行の歌謡曲」)を体験することを可能にするものなのです。」とFreterは付け加えた。

同社はプレス・リリースにおいて、シュラーガーのファンは、最大のヒット曲を祝う一方で、船上での「glitter, bell-bottoms and good vibes(=キラキラした、ベル・ボトム(=末広ズボン)の、良い感じ)」を心待ちにすることができると述べていた。このクルーズの特別ゲストには、次の者が含まれている:Thomas Anders、voXXclub、Vincent Gross、そしてSonia Liebingだ。

このクルーズでは、パルマ・デ・マリョルカからメノルカ島、バルセロナ、バレンシア、そしてアリカンテに航海する。(Cruise Industry News: June 28, 2026)

Carnival Corporation、セレブレイション・キーの埠頭拡張終了(バハマ・米国)

Carnival Corporationは、ここのグランドバハマ島の高級目的地であるCelebration Key(=セレブレイション・キー、注、「祝祭の小島」の意)の埠頭拡張を、予定よりも早く完了した。

2025年7月にセレブレイション・キーで開業した、元の2隻停泊の埠頭に、2つの埠頭を加えて、Carnivalは、ざっと200回以上の寄港と、700,000人の追加客が毎年到着することを見込んでいる。

今や4隻が同時に接岸でき、1日13,000人の客が、この高級目的地を訪問することが可能になる、とこのクルーズ客船会社は、声明文の中で共有した。

「セレブレイション・キーは、カリブ海の休暇でしたい気分になるものを再定義すべく建造した、大胆な目的地である、弊社のParadise Collection(=パラダイス・コレクション、注、「楽園集積」といった意)の最大の呼び物の1つであります。」とCarnival CorporationのCEO(=最高経営責任者)のJosh Weinsteinは話した。

「1マイルの白砂の浜辺から、カリブ海最大の淡水礁湖や5つの異なる体験への入り口まで、セレブレイション・キーのあらゆる部分は、何だか忘れられないものを提供すべく設計されています。予定より早く埠頭の拡張が終了したことで、予想よりも早く、この独特なバハマの楽園に更なるお客様をもたらすこととなる、弊社が目の当たりにしている途方もない需要に応じた真の飛躍となりました。」

Carnival Cruise Lineの20隻の船が、現在、10か所の合衆国の母港からセレブレイション・キーに寄港している。

3日と4日の船旅が、2026年9月から、この目的地での定番となり、Princess CruisesとAIDAの船が、今年遅くに訪問を開始し、AIDAlunaの初訪問が、2027年11月に予定されている。

2026年7月19日の一周年記念にセレブレイション・キーを訪問する客数は、250万人に達するものと見られている。

今や埠頭が拡張され、同社が最近開催した2026年第2四半期earnings call(=テレビ業績発表)で共有されたように、2年目は、約350万人がやって来るものと見込まれている。(Cruise Industry News: June 29, 2026)

AIDA、2027―28年の冬の中東航海を外す(ドイツ)

AIDA Cruisesは、中東での2027―28年の冬の旅程を提供しない、と同社は声明文において述べた。

AIDAは、この早期決定は、この地域の状況が確実に評価できないことから、顧客と販売提携者に計画保障を提供ためになされたものだ、と述べた。同地域の2027―28年の冬のクルーズが中止となって影響を受けた客は、2026年12月31日までに行う新たな予約で、以前の船室価格の10パーセントの割引券を得ることになる。

AIDAは、カリブ海やカナリア諸島、あるいは北ヨーロッパに向かうクルーズのような数本を代替品を提案した。ハンブルクから、客はノルウェー、ベネルクス諸国、あるいは大西洋岸に沿ってカナリア諸島に航海することが可能だ。

AIDAperlaは、キールから北ヨーロッパに航海し、ワルネミュンデからスカンジナビアに向かう小旅行も利用可能。新たな旅程に関する詳しい情報は、7月末から入手可能となり、その時にこの新しい旅行の予約を受け付け始める、とこのクルーズ客船会社は付け加えた。

今年これまでに、AIDAはこの地域の2026―27年の冬シーズンを中止し、AIDAprimaで行くキール発のヨーロッパ旅程に差し替えていた。(Cruise Industry News: June 30, 2026)