2025年9月

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2025年9月の海外旅客船情報

ポートランド:豪華クルーズ船、Silver Dawnが港に接岸(英国)

500人以上の乗客を乗せた豪華クルーズ船が、Portland Port(=ポートランド港)に接岸した。

Silver Dawn(=シルバー・ドーン、注、「夜明け」の意)は午前7時30分頃、ドーバーから到着し、現在、コペンハーゲンからサウサンプトンに行く11日間旅行の最中だ。

今日(9月1日月曜日)の午後7時頃にポートランドを出発することになっており、ガーンジー島に向かい、その後、サウサンプトンに向かう。

この船は、Royal Carribeanというクルーズ客船会社の一部であり、姉妹船には、Silver Muse(=シルバー・ミューズ、注、「ギリシャ神話の智の女神」の意)とSilver Moon(=シルバー・ムーン、注、「月」の意)がある。

Silver Dawnには11層の甲板があり、船員408人の他、576人から691人の客を乗せることが可能。

個別執事サービス、8つの食堂からなる高級料理店、そしてS.A.L.T. (Sea And Land Taste)という料理体験や、Otiumというスパとウェルネス概念のような革新的な船上プログラムのある宿泊設備を提供している。

イラン生まれのアメリカの雑誌編集者で、テレビ出演者であるNilou Motamedにより命名された。(Dorset Echo: 1st September)

ジャージー島、島嶼間フェリー便に対する対策なし(英国)

島のComptroller and Auditor General(注、「会計・監査長官」の意)は、判断時にいかなる公式の危険評価も実施せず、DFDSに対して20年間契約を裁定したことの危険や利益に文書審査がなかった点で、同島政府を批判した。

この運輸復元に関する報告書は、昨年5月にpan-island(注、ジャージー島)の入札者として始まったが、ガーンジー島がCondor Ferriesの親会社であるBrittany Ferriesを優先交渉者として指名する決定を行っていたことを明らかにした10月には破綻し、新たなフェリー供給者を確保した調達手続きを再検討している。

DFDSが、ジャージー島の唯一の落札者となり、3月末に開始した連合王国(注、英国)とフランスへの旅客・貨物便を供給する20年契約に署名した。この同島政府の決定は、共同入札の15年間ではなく、20年間有効で、影響、利益、そして危険についての、文書化された正式評価がなかったことを、同報告書は明らかにした。この更なる長期の契約は、競合する運航事業者2社であるBrittany FerriesとDFDSにより要請されていたという。

両社は、船隊に必要な投資は、共同入札よりも、むしろ小さな市場で、長期契約が必要となると話した。そしてComptroller and A-G(注、「会計・監査長官」の意)のLynn Pammentも、この合意に、島嶼間フェリー便が含まれていなかったと述べた。

「このことは理解されておりましたが、この決定を実証する危険先行度に対する文書化された影響評価がありません。」と話した。「その代わり、島嶼間対策においてかなりの減便が、完全に評価された『value added(=付加価値)』もなく、短期間で受け入れられたのです。」

例えば、観光客の体験に対する影響、pan-Channel Islands(=チャンネル諸島)での休日を検討している訪問者が探索しないことになり、島嶼間での移動を必須としない判断をする結論になることだ。

Brittany Ferriesは、島嶼間で週1回、周遊旅行を運航しており、1週間に6日間、徒歩客便を走らせているIslands Unlimitedにより、補充して来た。DFDSは、遅ればせながら月曜日に島嶼間便を開始したが、その後、数回の航海日を中止していた。

Brittanyが強風のため、本日のVoyagerの航海を中止したことから、今日の島嶼間のフェリーはないことになる。(Guernsey Press: Published: September 3, 2025, 7:00am)

Legend of the Seas、Meyer Turkuで進水(フィンランド・米国)

Meyer Turkuは、2025年8月29日に祝祭式典を主催し、Royal Caribbean Internationalの新しいLegend of the Seas(=レジェンド・オブ・ザ・シーズ、注、「海の伝説」の意)の進水を祝った。

プレス・リリースによると、この伝統的な進水式では、祝砲やフィンランドの建造船台の送水弁を開放するふざけた競争の他、造船所やクルーズ客船会社の代表による演説があったという。この式典に続く週末には、新しい250,800トンの船は、艤装船台に移動し、そこで更に1年かけて、仕上げ作業が続くことになる。

「Legend of the Seasは、最新鋭のIcon級に続くもので、フィンランドの海事産業がその最高独特の専門技術を示すものであります。」とMeyer TurkuのCEO(=最高経営責任者)であるCasimir Lindholmは述べた。「当造船所、Royal Caribbean、広範な提携網が、船から船へと、製造過程と概念を生み出すため、共に作業して参りました。姉妹船と並び、Legend of the Seasは、益々信頼が高まる造船業における重要な一里塚としても記されることになります。」と付け加えた。

長さ365メートル、幅50メートル近い、この248,000トンのLNG(=液化天然ガス)駆動船は、Royal CaribbeanのIcon級の3番船だ。一連の1番船であるIcon of the Seas(=アイコン・オブ・ザ・シーズ、注、「海の象徴」の意)は、2023年11月にこの商標に引き渡され、2025年7月には、Star of the Seas (=スター・オブ・ザ・シーズ、注、「海の花形」の意)がこれに続いた。Icon級の4番船は、現在、造船所で建造中で、未だ命名されていないが、2027年に竣工する。Meyer Turkuによると、この造船所とRoyal Caribbean間の合意には、Icon級の5番船と6番船の建造選択権が含まれているという。

地中海で就航シーズンを過ごすことになっているLegend of the Seasは、2026年夏にRoyal Caribbeanに引き渡される。ヨーロッパでの初期旅程に引き続き、同船は2026年―27年の冬季シーズンのカリブ海での航海に先立って、合衆国でお目見えする予定だ。(Cruise Industry News: September 2, 2025)

ミルウォーキーの1700万ドルのクルーズ船埠頭で工事始まる(米国)

ミルウォーキーの1700万ドルのSouth Shore Cruise Dock(注、「南岸クルーズ埠頭」の意)で工事が行われている。市では、成長しつつあるクルーズ産業を支えることを期待している。

South Shore Cruise Dockは、ミルウォーキー3つ目の指定クルーズ埠頭となる。五大湖最大のクルーズ船を取り扱う能力がある、とMayor(=市長)のCavalier Johnsonは、9月4日の市幹部らとの起工式の際に語った。

事業資金は、市の2025年度予算からの500万ドルの他、州政府と連邦補助金からのものだ。

同埠頭は、2026年のクルーズ・シーズンに先立って開業する見込みで、ミルウォーキーでは、クルーズ・シーズンは、典型的に4月か5月初旬に始まり、10月まで続く。(後略)(Milwaukee Journal Sentinel: Sep.4, 2025)

2日で2人目のBC Ferriesの乗客が、船から海に転落(カナダ)

2日間に亘り、BC Ferrieの船員は、船外に転落した乗客を救助しなければならなかった。

この人物は、シュワルツ湾からツワッセンに航海していた木曜日の午後5時に、Spirit of British Columbiaから転落した。船員らは、この乗客の位置を突き止め、Coast Guard(=沿岸警備隊)のホバークラフトに乗せた。BC Emergency Health Services(注、「ブリティッシュ・コロンビア州緊急医療サービス}の意)は、この人物をシュワルツ湾で待ち、この重体の人物を病院に急送した。

この出来事は、ツワッセン出発後にSpirit of Vancouver Islandから1人が船外に転落した水曜日午後の類似のものに引き続くものだ。この人物は、安定した容体だと伝えられている。

BC Ferriesは、これらの事件がどのようにして起きたのかという点について、いかなる詳細も提供していない。(Global News: Posted September 5, 2025 1:29 pm)

Riviera Rose、ドーロ川で陽光をもたらす(ポルトガル・英国)

ドーロ川で運航するRiviera Travelの最新船、Riviera Roseに足を踏み入れると、明るい開放感に感銘を受けた。自然光が、正に外にある陽光溢れるポルトの街の延長線上にあるかのような空間に溢れていた。

これが正に、Rivieraだ。

この連合王国(注、英国)に本拠を置くクルーズ客船会社は、北米で更にクルーズ客を獲得すべく営業を拡大させているところだが、乱平面作りのRoseをお目見えさせた。North America for Riviera Travelのpresident(=社長)であるStuart Milanによると、この新たな配置は、ドナウ川のRiviera Radianceも取り込んだもので、寛いだ雰囲気を提供する風通しの良い広々とした環境を作りたがっている設計者によって、ホテル産業の傾向に触発されたものだという。

この配置は、風通しの良い広々とした環境に確かに適したもので、大きな天窓から陽光が差し込み、食堂を照らすことになる。それが、明るさと開放感のある空間となり、本船を開放的なものに感じさせている。(後略)(Travel Weekly: Sep 06, 2025)

シャノンのフェリーから船外に転落した男性、救助(アイルランド)

今朝これまでに、ターバートからKillimerに向かうフェリーから船外に転落した男性が、海中から救助された。

Valentia Coast Guard(=バレンシア沿岸警備隊)の報道官は、この男性は午前9時直後にフェリーから転落し、2時間後に救助されたことを確認した。男性は治療のため、University Hospital Limerick(注、「リマリック大学附属病院」の意)に搬送された。

この男性の位置が特定され、Ballybunion Sea and Cliff Rescue TeamのAtlantic 75とD級救助船や、救命艇のKilrush RNLIが支援する中、Coast Guard(=沿岸警備隊)Rescue 117(=117救助)ヘリコプターにより船上に吊り上げられた。男性は、入り江のコー・ケリー側にいた。

ウォーターフォードからのRescue 117ヘリコプターの他、広範な捜索と救助作戦では、数部隊の救命艇や地元ヨットも関与した。Ballybunion Sea and Cliff Rescue Teamは捜索に参加し、入り江に2隻を展開し、Fenitという救命艇、Kilrush RNLI、そしてKilkee RNLIにより、支援も行われた。

このフェリーは、ターバート、コー・ケリーとコー・クレアのKillimerを結ぶもので、Shannon Estuary(=シャノン入り江)を横断するのに約20分かかる。(RTE: Updated / Sunday, 7 Sep 2025 13:40)

WalleniusとKnud E. Hansenが新しいRoRo船を提示

Slipper(=スリッパ、注、「歯止め」の意)に触発された新たなRoRo設計を用いて、Wallenius MarineとKnud E. Hansenは、近海海運の環境と物流の挑戦に備えた船型に全力を注いでいる。

この構想は、Future Way(=フューチャー・ウェイ、注、「未来の道」の意)とWay Forward(=ウェイ・フォーワード、注、「前進する」の意)という船での運用経験を発展させたもので、貨物空間と港湾運用の双方に最適化された構造を組み込んでいる船首に機関室があるおかげで、この船は、主要甲板を全幅まで制限がなく、収容力は、レーン長2720メートルで、181 towsに相当する。

進化した推進器は新燃料に適合

新設計の最も人目を引く要素の1つは、二元エレクトリック推進システムであり、LNG(=液化天然ガス)、LPG(=液化石油ガス)、MGO(=マリン・ガス・オイル)、そしてバイオ燃料と互換性がある。これは、Azipodsという360°可変翼推進ユニットに加え、港湾での需要韓環境での操船性を大幅に改善するものだ。

本船は、羽根を使った航海、電池、そして燃料電池のような未来の技術と一体化すべく設計されており、多目的で、効率性の良い運航を実現する。

海事分野におけるエネルギー変化に与える影響

Short Sea Shipping(=近海海運)は、変容の鍵を握る舞台であり、目標は、廃棄物を逓減して、陸上から海上まで貨物を移動させることにある。この文脈において、新たなRoRo Sleipnerという構想は、収容力を向上させて、環境負荷を逓減させるという需要に応えている。その設計は、不名誉な現在の商業効率ではなくて、将来の運航上の必要性を見込んでいるものだ。

Wallenius Marineのdirector of Ship Design(=船舶設計部長)であるUrban Lishajkoは、この事業の価値は、経験、実際の運航資料、持続可能性と運航効率に焦点を合わせた戦略の結合にあることを強調した。

適合可能で複製可能なRoRo設計

この設計は、エネルギー経路や必要条件に応じた将来の適合に向けた柔軟な基盤を確立するものだ。積算浄化技術の可能性は、これを今後数年のうちに予測される規制や市場状況に適合できる提案にしている。

この開始により、Wallenius MarineとKnud E. Hansenは、海事分野の革新と炭素除去に専念することを再確認している。この新船の就航は、ヨーロッパのRoRo航路の競争力を強化する、より効率的で、持続維持可能な運輸様式を目標にしており、より効率的で、持続維持可能な運輸様式に向けた第一歩である。(Inspenet: September 8, 2025)

プエルト・リコでクルーズ船客、16,000ドルの博打の負債を避けるため船外に飛び降り(米国)

週末、Port of San Juan(=サン・ファン港)近くでRoyal Caribbeanのクルーズ船から飛び降りた男は、このクルーズ客船会社に対する16,000ドル以上の博打の負債を弁済するのを避けるためと言われているが、連邦犯罪で起訴された、と当局者は話した。

U.S. District Court for the District of Puerto Rico(=プエルト・リコ地方合衆国地方裁判所)に日曜日に提出された刑事告発状によると、Jey Gonzalez-Diazは、8月31日にサン・ファン港でRhapsody of the Seas(=ラプソディー・オブ・ザ・シーズ、注、「海の狂詩曲」の意)に乗船した。このクルーズ船は、日曜日、バルバドスから戻って来た。刑事告発状によると、この日、Gonzalez-Diazは、現地時間午前9時15分頃、U.S. Customs and Border Protection (=合衆国税関・国境警備局)の調査中に同船を下船する際に、海に飛び込んだという。

Gonzalez-Diazは、その後、ジェット・スキーに乗って通りかかった誰かによって陸上に連れて来られた、と捜査官は話した。この瞬間は、監視ビデオに捉えられていた。

CBP(=合衆国税関・国境警備局)の係官は、Puerto Rico Capitol Building(=プエルト・リコ議事堂)近くでGonzalez-Diazを見つけた、と裁判所文書にはあった。彼は、現金で14,600ドル、電話機2台、そしてIDs(=身分証明書)5枚を所持していた。

刑事告発状によると、Gonzalez-Diazは合衆国内に入国する際に、貨幣報告義務を回避しようと試みたことで告訴されている。

告発状では、Gonzalez-Diazは係官にスペイン語で、「he did not want to report the currency on his possession because he thought he was going to be taxed duties for bring in the currency.(=通貨を持ち込むには税負担があると考えたことから、所持金を申告したくなかった)」ために、クルーズ船から飛び降りたと話した、と述べられていた。

更に捜査が行われ、告発状によると、Royal Caribbeanは捜査官に対し、Gonzalez-DiazはJeremy Diazの名前で予約し、このクルーズ客船会社に対して、16,710.24ドルを支払う負債を負っていると話したという。この負債は、「almost exclusively associated to Casino and Gaming expenses(=殆ど全てが、カジノと賭博費用に関連する)」ものだった、と告発状にはあった。

告発状によると、Gonzalez-Diazの複数の身元確認のためのその他の記録照合では、Jeremy Omar Gonzalez-Diazが1月以来、プエルト・リコのMetropolitan Detention Center(=首都圏拘置所)で、連邦拘留されてきたことも明らかになっているという。Jey Gonzalez-Diazは捜査官に対し、これは兄弟のことだと話した。

告発状によると、フル・ネーム(注、氏名)について質問すると、捜査官に対して「If you guys were good at your job, you would know that(=あんたが仕事ができるのなら、そんなことは判っているだろ)」と答えたという。

Jey Gonzalez-Diazはその後、保釈された、と地元メディアのWapa.TV(注、テレビ局)は報じた。

有罪判決を受けると、Jey Gonzalez-Diazは、最高250,000ドルの罰金刑、あるいは最大5年間の実刑判決、あるいはその両方となり得る。法定代理人がいるのかどうかは、直ちには明らかにはならなかった。(CBS News: September 9, 2025 / 6:52 PM EDT)

Disney Cruise Line、新船お目見えを先送り(米国)

Disney Cruise Lineは、大いに期待されていたDisney Adventureの処女航海が、造船工程における予期せぬ遅延を引き合いに出して、元の日付から2026年3月10日に予定変更になったと発表した。

このクルーズ客船会社は、品質へのこだわりを強調し、「ensure every detail meets the high standards you expect from Disney(=Disneyから期待される高品質に適合させるべく、あらゆる点を確実なものとするため)」「made the difficult decision to postpone the Disney Adventure's maiden voyage to 10 March 2026(=Disney Adventureの処女航海を2026年3月10日に延期するという、困難な決定を行いました)」と述べた。

2025年12月15日から2026年3月12日までに予定された航海は、影響を受けることになる。予定調整のため、Disney Cruise Lineでは現在、積極的に影響を受ける顧客や旅行代理店に接触して、柔軟な再予約の選択肢を提供している。(後略)(Travel Weekly Asia: Sep 11, 2025)

三井、Maloneyを北米販売部長に任命(日本・米国)

Mitsui Ocean Cruises(=商船三井クルーズ)は、Joe Maloneyを、北米の総販売提携代理店の販売部長に任命した。

プレス・リリースによると、この旅行幹部は、この日本のクルーズ客船会社が合衆国市場とカナダ市場で成長を継続していることから、戦略的指導者の役割を引き継ぐという。Mitsui(=三井)は、Maloneyの旅行業界における35年間の専門知識を強調した。これには、Tauck、The Travel Corporation、Scenic、AAA、そしてSwan Hellenicでの様々な職位が含まれている。

「Joeの指導力と、深い業界知識は、北米における商船三井クルーズの存在感の拡大に役立つでしょう。」とhead of commercial strategies(=商業戦略部長)のTony Kaufmanは話した。「彼の強固な旅行代理店との関係や信頼されている評判は、議論の余地のないもてなしや自然美、そして文化によって定義づけられる弊社の独特な日本のクルーズ体験を共有する上で、彼を理想的な提携者としています。」と付け加えた。

Maloneyは、北米でのマーケティングで提携者を率いているAlbert Hartiganに加わった。一緒に旅行代理店、団体指導者、マーケティングの提携者、そして顧客と緊密に作業することになる、と三井は話した。

「指導的な旅行代理店とのMitsui Ocean Fujiでの私の最近の航海で、北米で我々の前には非常に大きな機会があることが明確になりました。」とMaloneyは話した。「ここの旅行者は、全く新しく、異なる体験を求めています。国際クルーズ市場における唯一の日本企業として、伝統的な「omotenashi(=おもてなし)」という(心からの)奉仕を通じ、正真正銘の日本を提供する独特の立ち位置にあります。」と付け加えた。

コロラド州を本拠とするMaloneyには、次の電子メールで連絡を取ることが可能だ(注、電子メールアドレス省略)。

商船三井クルーズは、その1番船であるMitsui Ocean Fujiを2024年暮れに就航させた。同社によると、この船は「immersive itineraries in Japan with a focus on authentic cultural encounters, natural beauty and cuisine(=正真正銘の文化的遭遇、自然美、そして食事に焦点を合わせ、日本での印象的な旅程)」を提供しているという。

同社は、Mitsui Ocean Sakuraのお目見えにより、2026年に2番船を投入する。現在、Seabournの下で運航している同船は、今年これまでに三井に買収された。(Cruise Industry News: September 11, 2025)

州警察、アナコルテス行きのWashington State Ferryでの申し立てられた暴行の目撃者を探している(米国)

ワシントン州サン・ファン郡発。Washington State Patrol(=ワシントン州警察)(WSP) は、先月、近くのフェリーで発生したと申し立てられている暴行の目撃者を探している。

San Juan County Sheriff’s Office(=サンファン郡保安官事務所)では、この事件は、8月21日に、ある女性がサン・ファン島からアナコルテス行きのフェリーから下船する際に発生したと話している。

この女性は、カートに子供を乗せて引いてきたが、この時、男の足にぶつかった。Sheriff’s Office(=保安官事務所)によると、この女性は、男は振り返って、女性の首に「karate chopped(=空手チョップを食らわした)」という。

女性は、自分の電話で動画を撮影するため、男の後を追った。この容疑者は、オルカ島の70歳の男であると判明し、アナコルテス側に立ち去った。

事件は、サン・ファン郡の司法管轄外のWashington State Ferryで発生したものなので、State Patrol(=州警察)が捜査機関となっている。

WSP(=ワシントン州警察)は、この事件を目撃したかもしれない人に、lead investigator(=捜査主任)のTrooper Nicholas Haggに、電子メール(注、リンク先省略)、あるいは電話425-508-3222番で、連絡するよう求めている。(My Bellingham Now: September 12, 2025 1:15 pm)

エンセナダ―サン・ディエゴ間のフェリー、年内に始まる可能性(メキシコ・米国)

サン・ディエゴ発。バハ・カリフォルニア州は、将来、ロサリトやティフアナに寄港することになるかもしれないサン・ディエゴからエンセナダに行くフェリーについての研究と評価を継続している。

バハのSecretary of the Economy and Innovation(=経済・革新省長官)のKurt Honold Moralesは、この運航は、今年の夏に開始するものと思われていたが、今や年内に開始する予定だと話した。「開始は、この夏以来、数回に亘って延期されてきましたが、直近の理由は、船自体の機械的問題でした。」と話した。

一方、木曜日、彼は記者らに対し、州政府は、フェリー会社のAzteca Ferriesにより提供された仕様書に合わせるべく、エンセナダの接岸区域の刷新計画を強行しているところだと話した。Honold Moralesによると、開始されるや、便の拡張に向けた評価も実施するという。

「連邦政府は、将来、フェリーでロサリトやティフアナで上陸することが可能となる場所を決定するため、我々が実現可能性の研究を行って欲しいのです。」と語った。フェリーは、乗客300人の収容力を有するものとなり、後日、乗用車のサービスも加わる、と付け加えた。

Azteca FerryはBorder Reportに対し、この提案は、Port of San Diego(=サン・ディエゴ港)により、「as viable(=実行可能なものとして)」受け入れられており、入港して接岸することが許可されていると話す。

Port of San Diegoの広報担当者は、現時点では、運航事業者が全ての手続き要件を満たしているかどうか、Azteca Ferriesがサン・ディエゴで営業を許可されるかどうかは、確認できないと話している。(Border Report: Sep 12, 2025 / 12:46 PM CD)

Carnival Corporation、第3四半期のテレビ業績発表開催へ(米国)

Carnival Corporationは、分析者とのテレビ電話会議を、2025年9月29日午前10時(EDT(=東部夏時間))、午後3時(BST(=英国標準時間))に予定しており、その日の朝に公表される見込みの同社第3四半期の業務成績を議論する。

この会議の同時放送は、同社ウェブサイト経由でも利用可能(注、リンク先省略)。(Cruise Industry News: September 15, 2025)

Royal Caribbeanのクルーズ船、Wonder of the Seasが、喧嘩で怪我人が出てマイアミ港に戻る(米国)

マイアミ発。Royal Caribbeanのクルーズ船、Wonder of the Seas(=ワンダー・オブ・ザ・シーズ、注、「海の驚嘆」の意)が、客に怪我人の出た喧嘩で、月曜日、PortMiami(=マイアミ港)に戻ってきた。

Miami-Dade Fire Rescue(=マイアミ・デイド消防救急隊)の人員が、North America Wayの1000ブロックで、関連医療呼び出しに対処した。

「弊社チームは、船内での口論に巻き込まれた成人客(注、複数)に対して医療を提供し、このお客様は怪我の治療を受けているところです。」とRoyal Caribbeanの広報担当者は声明文に書いた。

このクルーズ船に乗船していた目撃者は、プール区画に人々が走って行き、その子供用のプールが縄で立入禁止にされてから、船長が、怪我をした客(注、単数)が入院が必要であることから、港に戻ったという。

「地元当局には通報し、彼らと緊密に作業しているところです。現在、捜査が進行中であることから、現時点においては、これ以上の情報は共有致しません。」とRoyal Caribbeanの広報担当者は声明文に書いた。

これは、進展中の話題。Local 10 News(注、地方テレビ局)のAssignment Editor(=割当編集者)Wilson Louisが、この報道に貢献した。(local10.com: September 15, 2025 at 9:56 PM)

阿波丸の沈没 #527: Wilfrid Fleisher Papers(日本・米国)

World War II(=第二次世界大戦)中、Imperial Japanese Navy(=旧日本海軍)の何百隻もの艦船が、Allied forces(=連合軍)により沈められた。しかし日本船の1隻であるAwa Maru(=阿波丸)の沈没は、間違いだった。1945年4月1日、阿波丸は日本に向かっているところだった。この船は、Red Cross aid ship(=赤十字救恤品輸送船)として特別に指定されていた。船員らはシンガポールや香港で、救援物資の貨物を荷降ろしたばかりだった。この救援物資は、日本に拘束されていたアメリカ人戦争捕虜に送られることになっていた。

阿波丸は、日本への無害通航が保障されていた。しかしアメリカの潜水艦、USS Queenfishの艦長は、阿波丸の特別な立場に気が付かなかった。艦長は阿波丸に対する攻撃を承認した。魚雷が発射され、船は沈没した。生存者は日本人1人だけだった。

日本の正式回答は、厳しい批判だった。「This is the most outrageous act of treachery unparalleled in the world history of war.(=これは世界の戦史に前例のない最も凶悪な背信行為である。)」

更に詳しくは、UW’s American Heritage Center(=ワイオミング大学アメリカ遺産センター)のWilfrid Fleisher papers(=ウィルフリッド・フライシャー文書、注、Wilfrid Fleisherは横浜で創刊された英字紙「The Japan Advertiser」の編集長)を参照。(Wyoming Public Media: September 16, 2025)

クルーズ船客、ロバーツ山道から転落して死亡(米国)

テキサス州の男性が火曜日、Mount Roberts trail(=ロバーツ山道)から転落し、山腹を滑り落ちて死亡した。

Alaska State Troopers(=アラスカ州騎馬警察)が水曜日に出した報告書によると、午後8時直後に呼び出され、この山道から転落した2人の男性の続行中の捜索・救助作業について話した。2人は、クルーズ船でジュノー観光に来た観光客で、1人は「minor injuries(=軽傷)」で、Juneau Mountain Rescue(=ジュノー山岳救助隊)により救助された。

Britain Pool(36)は、救助機関、競馬警察隊、Juneau Police Department(=ジュノー警察)、そしてState Department of Transportation(=州運輸省)により運航するドローン(注、小型無人機)により発見された、とこの報告書にはあり、転落による怪我のため、既に死亡していた。遺体は収容された。

Poolは、今年の夏、ジュノーの野外を探索中に死亡した1握りの人々の1人だ。7月に、ケンタッキー州の女性が、ロバーツ山で死亡しているのが発見された。今月は別の事故で、アリゾナ州の男性がMendenhall Glacier(=メンデンホール氷河)近くでハイキング中に殺害され、イタリアの調査員は、この氷河を調査中に、穴に転落して死亡した。6月には、地元のハイカーが、Salmon Creek Dam(=サーモン・クリーク・ダム)から転落して死亡している。(Juneau Empire: Thursday, September 18, 2025 8:33am)

Carnivalの船員4人がクルーズ船から排除、児童性的虐待物所持の申し立て(米国)

4人のCarnival Cruise Lineの船員が、国境警備隊によりボルチモアで船から排除された。

Customs and Border Protection(=税関・国境警備局)は、9月7日にCarnival Pride(=カーニバル・プライド、注、「誇り」の意)という船を「based off intelligence that crew members were in possession of child sexual exploitation material(=船員が児童性的搾取物を所持しているとの情報に基づいて)」捜索した、とこの法執行機関はUSA TODAY紙に語った。

「同船に乗船して、4人の疑わしい船員を取り調べて、係官は、彼らがこの搾取物を受け取り、閲覧したことを確認した、と電子メールで送られてきた声明文は続けた。

CBP(=税関・国境警備局)は、この船員に対して、如何なる刑事責任を申し立てたのかは明らかにしなかった。「これは、弊社がいつも協力している法執行機関案件であり、これ以上の論評については、当局に従います。」とCarnivalは電子メールで送られてきた声明文の中で述べた。

このニュースは、バージニア州ノーフォークで、最近数か月間に、30人近いCarnivalの船員が拘束された後で出てきたものだ。The Virginian-Pilotは、8月に報じていた。南カリフォルニアに本拠を置くPilipino Workers Center(注、「フィリピン人労働者センター」の意)は、当時、このラジオ局に対して、この船員は自動性的虐待物を所持していたことで告発されており、彼らは否定しており、如何なる犯罪によっても起訴されていないと話していた。

この組織は、USA TODAY紙からの複数の論評の求めには応じなかった。「U.S. Customs and Border Protection(=合衆国税関・国境警備局)は、移民法を執行している運航中のクルーズ船にも関わっています。」とCBPは当時、USA TODAY紙に話していた。「この船員は許容できないものであり、合衆国への入国が拒否されました。」

税関・国境警備局は、7月に五大湖で少なくとも2隻の船に乗船して働いている船員も排除しているが、当時、排除理由を共有はしなかった。これらの事件はPresident(=大統領)のDonald Trumpの移民に対する全国的弾圧の中で起きているものだ。

様々なクルーズ客船会社の多くの船員は、最近、数か月間に、児童性的虐待物で逮捕されている。Homeland Security Investigations Miami(=マイアミ移民・関税執行局)の責任者で、当時special agent(=特別捜査官)のAnthony Salisburyは、USA TODAY紙に対して、2024年8月に、児童搾取はクルーズ産業ばかりではなく、「significantly higher across the board(=全体的にかなり多い)」と語っていた。(USA TODAY: Thu, September 18, 2025 at 6:30 a.m. GMT+9)

Titanicの姉妹船の残骸から工芸品回収(ギリシャ・英国)

ギリシャ、アテネ発。 RMS Titanicの沈没は、恐らく歴史上最も有名な難破だが、姉妹船のあまり知られていないHMHS Britannicも、悲劇的な運命を辿っている。

World War I(=第一次世界大戦)中、この豪華クルーズ定期船は、病院船として徴用され、当時は世界最大の病院船だった。1916年11月21日にエーゲ海を航行中、機雷に触れ、1時間もせずにケア島沖で沈没した。回転していた同船のプロペラに救命艇が衝突したことから、乗船していた1,000人以上のうち、30人が死亡した。

The Associated Press(=AP通信)は初めて、ギリシャのEphorate of Underwater Antiquitiesの指導の下、潜水夫のチームが、1世紀以上も経過したこの難破船から工芸品を回収した、と報じた。潜水チームは、海面下400フィートの海底に未だに横たわる他の物の中から、同船の鐘、左舷航海灯、そして監視双眼鏡を回収した。これらの物品に対する保存作業の終了後、アテネ郊外のピレウスにある新しいMuseum of Underwater Antiquities(注、「水中古代遺跡博物館」の意)で永久展示されることになっている。

詳しくは「Archaeology of Titanic」へ。(Archaeology Magazine: September 22, 2025)

合衆国から来たCarnivalの女性クルーズ客、下船後、行方不明となり通報、船員らに「発見されたくない」と話す(米国)

Carnivalのクルーズ客が、カリブ海に寄港時に、旅行鞄を引いて同船から下船し、当惑した船員に「did not want to be found(=発見されたくない)」と話して、行方不明になった、と通報された。

Carnival Horizon(=カーニバル・ホライズン、注、「水平線」の意)での旅行に予約していた47歳のアメリカ人であるJessica Collinsは、9月17日にボネール島での寄港の終わりに同船に戻らなかった。ボネール島政府当局は、このクルーズ客船会社と連携して捜査を開始した。

当局により公表された監視カメラ映像には、灰色のバックパック(注、リュックサック)を背負い、ハワイアンTシャツとカーゴ・ショーツ(注、半ズボンの一種)を着て、同船から出る様子が写っていた。

Collinsは元々、所持品をバックパックに詰めて、9月13日に同船を下船したが、礼状の他、客室係に現金を残していた、とCarnival Cruiseは声明の中で説明した。しかし戻らなかったので、同船のCare Team(=介護班)は連絡を取ろうとした。声明によると、この女性は電子メールで船員に返信し、「was safe and did not want to be found or contacted again(=無事で、自分を探して欲しくはなく、二度と連絡されたくない)」ことを伝えたという。

このクルーズ客船会社は、「cooperating with local authorities(=現地当局と協力している)」が、Collinsは「appears to have taken deliberate action to be alone and on her own.(=勝手に一人になるために、意図的な行動に出たものと思われる)」と述べた。ボネール島政府はこれまでに、Collinsは手荷物の大部分をあとに残していたが、身元は確認していると話していた。

南カリブ海を周る、この豪勢な8日間クルーズは、9月13日にマイアミを出発していた。CruiseMapperによると、同船は、日曜日に西カリブ海に向かう新たな航海で、同じ波止場から出発した。(New York Post: Published Sep. 22, 2025, 7:40 p.m. ET)

Carnival Cruise Line、14年ぶりに南米に復帰へ(米国)

最近発表された2026年から27年のCarnival Firenze(=カーニバル・フィレンツェ、注、イタリアの都市名)の配船で、Carnival Cruise Lineの14年ぶりの南米復帰が記されることになる。

マイアミへの再配置クルーズの一環として、Firenzeは、この地域で3本の航海を提供することになっており、エクアドル、ペルー、チリ、アルゼンチン、ウルグアイ、そしてブラジルの目的地を訪問する。現在、ロング・ビーチ発の航海をしている、この2020年建造船は、2027年1月初旬に、14泊から16泊の一連のクルーズを開始する。

Carnivalは、2013年初旬に、Carnival Splendor(=カーニバル・スプレンダー、注、「輝く豪華さ」の意)の同様の航海で、南米を最後に訪問していた。当時、この2008年建造船は、メキシカン・リビエラでの運航の後、東海岸に向かう再配置も行っており、ロング・ビーチからニューヨーク市への13泊から18泊のクルーズを行った。

この旅程は、チリのフィヨルドやダーウィン・チャンネルでの風光明媚なクルーズの他、ブラジルの多くの港湾を訪問することにより強調されている。Carnivalは以前、2009年初旬に、Carnival Splendorで運航された一連の同様の旅程で、この地域でお目見えしていた。この船はその後、2009年3月から2013年2月まで、ロング・ビーチの新たな母港に向けて航海した。

Carnivalは、Carnival Panorama(=カーニバル・パノラマ、注、「全景」の意)でも南米を訪問しており、2019年末には、モンテビデオに技術訪問を行っていた。客を乗せずに、この船客4,000人乗りの船は、引渡し航海の一環として、ロング・ビーチに向かう途中で、ウルグアイの港を訪問した。

南米を経由した再配置航海に引き続いて、Carnival Firenzeは、PortMiami(=マイアミ港)から出発するクルーズで、カリブ海で春シーズンを運航する予定だ。この船客4,232人乗りの船は、その後、バハマとカリブ海の目的地行きの夏季航海のため、ニュー・ヨークに再配船される。この配船は、北米の東海岸での同船最初の航海を記すことになる。(Cruise Industry News: September 22, 2025)

労働災害で若い船員がギリシャのフェリーで死亡;組合は24時間ストライキを呼びかける(ギリシャ)

20歳の船員が、Blue Star Chiosというフェリーで勤務中に、労働災害で死亡した、と当局は水曜日に話した。

この船員は、機関室清掃員として雇用されていたもので、洋上で同船の1階車庫(注、車両甲板)の水密滑り戸に挟まった。ピレウスのTzaneio General Hospital(注、病院)に搬送され、そこで死亡が宣言された。

海事当局は、予備調査を開始し、関連検察官に通知した。

同船の船員を代表するギリシャの海員組合のPEMENと、造船技師を代表するStephensonは、水曜日から木曜日の午前11時まで、同船で24時間ストライキを宣言した。両組合は、調査が完了するまで、同船はピレウス港に留まると話した。

声明において、Blue Starは「Blue Star family is shocked and expresses its deepest sympathy to the sailor’s relatives(=Blue Star一同は衝撃を受けており、船員の親族に対して深い同情の念を表明いたします)」と話し、更に同社は事故の状況を調べている当局に全面的に協力していると付け加えた。(ekathimerini.com: 24.09.2025 11:51)

フェリー船員、アナコルテス近郊で墜落したパイロット救助(米国)

ワシントン州アナコルテス発。月曜日、フェリー船員が、アナコルテス沿岸沖で墜落したパイロットを救助した。

Skagit County Commissioner(=スカジット郡委員)のCommunications Manager(=情報管理者)のJenn Rogersは、My Bellingham Nowに対し、墜落は、正に正午頃に発生したと話した。

Guemes Ferryの船員は、飛行機が海峡に墜落して行ったのを認めた時、昼食休憩で休憩室に到着したばかりだった。Rogersによると、飛行機は、このフェリーの通常航路の直ぐ西に墜落したという。

911番(注、緊急通報用電話番号)通報してから、この船員は、墜落現場に船を出して、パイロットを救助した。Anacortes police(=アナコルテス警察)、fire(=消防隊)、そしてEMS(=緊急医療班)が、パイロットを支援すべく、ターミナルで帰りを待っていた。

男性は、低体温で濡れていたものの、怪我を負っているようには見えなかった。(My Bellingham Now: September 24, 2025 4:24 pm)

Royal Caribbean、5隻目の特大クルーズ船の計画を明らかにする(米国・フィンランド)

Royal Caribbeanは、5隻目のIcon級特大クルーズ船の建造計画を明らかにした。

このクルーズ客船会社は、既にフィンランドのMeyer Turku造船所で、4隻目のIcon級の船を開発中だが、今や一連の5隻目の協定に署名した。4番船は、現在までIcon 4とだけ言及されているが、2027年に引き渡される予定。Icon 5は、その翌年となっている。この協定には、6番船と7番船の建造選択権も含まれている。

Royal CaribbeanのIcon級の船の全ては、世界最大であり、Meyer Turkuで建造されている。Icon of the Seasは2023年に就航し、Star of the Seasは今年の夏に続いた。Legend of the Seasは最近、進水式を終えて、2026年の就航の予定が前倒しされている。竜骨設置式(注、起工式)は、工事開始を記念して、船の最初の鋼鉄の角材に新たな硬貨を置くものだが、9月初めに開催された。

Royal Caribbean Groupのpresident(=社長)であるJason Libertyは、次のように話した。「これは、弊社にとり胸躍る時であり、弊社の高く評価する提携者であるMeyer Turku、フィンランド政府、そしてフィンランドの海事集団との弊社の歴史において、この新たな段階を開始することを誇りに思うものであります。」

Royal CaribbeanのMeyer Turkuとの協定は、今や2036年までの造船枠を保有することを意味するものだ。Meyer Turkuのchief executive(=最高責任者)のCasimir Lindholmは、こう付け加えた。「今回署名した包括協定により、Royal Caribbean Groupやその他の主要提携者と協力する、次の10年間の我々の共通の計画、すなわち次の10年間に亘って、更にIcon級の船を建造し、造船の未来を推進していくことを、発表するものであります。」(The Independent: Friday 26 September 2025 11:03 BST)

クルーズ船Le Bellot、Greenock Ocean Terminalに到着(英国・フランス)

豪華クルーズ船が、この地域の最後から2番目の訪問で、グリーノックに到着した。

Le Bellot(=レ・ベロー)は、昨晩、トバモリー(注、スコッチ・ウィスキーで知られるマル島の地名)を出発して、今朝、航海していた。

2020年に就航したこの船は、Ponantが運航する6隻の「Explorer class(=Explorer級)」の船の1隻だ。本船は、海軍将校でもあったフランスの探検家、Joseph Rene Bellotに因んで命名された。

Le Bellotは10月11日に、スコットランド周遊7日間クルーズ中の今年最後の訪問で、グリーノックに寄港することになっている。(Greenock Telegraph: 27th September)

南朝鮮が査証無し入国を開始し、クルーズ船が2,700人の中国人観光客を仁川にもたらす(韓国・中国)

9月29日、仁川(=インチョン)発。南朝鮮(注、韓国)は、観光部門を復活させるべく、一時的な査証無し政策を開始し、月曜日、仁川港は、中国のクルーズ船の2,700人以上の乗客と船員を歓迎した。

Tianjin Orient International Cruise Lineが運航する77,000トンの「MS Dream」は、乗客2,189人と船員563人を乗せて、土曜日に天津(=ティエンチン)を出発し、月曜朝に、ソウルの30キロメートル西にある仁川に接岸した。この船は、1日寄港して中国に戻り、5日間航海を終える。

ソウル(注、韓国政府)は、今月これまでに、外国人訪問者を更に誘致するための広範な努力の一環として、9月29日から6月30日までの9か月間、中国の団体旅行客に対する査証の必要条件を免除すると発表した。3人以上の中国籍の団体は、今や南朝鮮(注、韓国)に、15日間の滞在まで、査証無しでの入国が許される。

乗客らは、地元民が出迎えに集まった仁川でクルーズ船から降りる際に、手を振り、写真を撮っていた。旅行業者は、この訪問者を街に運ぶため、多くのバスを手配した。

「この船は、恐らく始まったばかりの査証無し政策のために満員で、このクルーズ客船会社は、2周年を祝っています。」と7人の元学友と一緒に旅行していたZhewei(67)は話した。「朝鮮(注、韓国)には5、6回訪問したことがあるのですが、今回は初めてクルーズで来ました。ですから興奮しています。」

妻と幼い娘と旅行中のXu Dawei(38)は、査証免除と関係した広告を見て、この旅行を予約したと話した。「今回は、初めての朝鮮(注、韓国)で、良い思い出を作ることを期待しています。」と話した。

この中国の運航事業者は、ソウル(注、韓国政府)が、今月これまでに一時査証免除事業を発表したのを受けて、仁川旅程を開始した。

Tianjin Orientは今年、仁川に寄港した最初の中国のクルーズ会社だ。今年、帰港を予定していた30回の国際クルーズのうち、最後の出発港として中国の都市を掲載しているのは、MS Dreamを含む僅か4回だ。

この機会を記念して、Incheon Port Authority(=仁川港湾公社)は、朝鮮料理を提供するフード・トラック(注、移動式屋台、キッチン・カー)を立ち上げ、市政府は市内の広場で歓迎行事を計画した。乗客は、再乗船前に、ソウルの主要観光名所を観光する予定だった。

海運・観光分野は、査証免除が、クルーズのみならず、中国と南朝鮮(注、韓国)を結ぶ国際カー・フェリーの需要を引き上げることを期待している。

「このMS Dreamの到来は、南朝鮮(注、韓国)と中国間の海上観光の活力を吹き込む触媒となることでしょう」と仁川港湾公社のpresident(=社長)であるLee Kyung-gyuは語った。「クルーズ航路の拡張と、地元経済の再生のお手伝いに最善を尽くします。」(Yonhap:11:13 September 29, 2025)

島のフェリー運航事業者、新所有者に引き継がれる(英国)

ワイト島のフェリー運航事業者が、過去5年間に亘って財政問題に直面し、新所有者に買収された。

Red Funnelは164年間以上に亘って島の役に立ってきたが、Njord Partnersという連合王国(注、英国)に本拠を置く会社に引き継がれた、と月曜日に発表した。この運航事業者は近年、負債に苦しみ、高額のフェリー料金と信頼性のない運航を巡る批判にも直面していた。

Chief executive(=最高責任者)のFran Collinsは、Njord Partnersと連携することになり、会社は「new chapter(=新しい章)」に入り、「delighted(=喜んでいる)」と話した。「弊社の最優先事項は、Red Funnelが持続的に運航して、来るべき数十年に亘り責任を負い、高品質の、信頼できる、そしてソレントを横断する親切な運航を実現することを確実にすることにあります。」と語った。

Njord Partnersは、Valiant Pub Company、Ambassador Cruise Line、そしてGeoquip Marineも経営している。Founding partner(=設立提携者)のJakob Kjellbergは、Red Funnelは「vital part of the Isle of Wight's economy and community(=ワイト島経済と共同体の極めて重要なものだ)」と語った。

「弊社、Red Funnelの次の章を支援することで興奮しており、島民と訪問者にふさわしい、信頼できる効率的な運航を提供することで、経営状態を立て直し、人々を力づけます。」と付け加えた。(BBC News: 30 September 2025)

TUI、2隻の新しいMarellaの船の発注取り消し(英国・イタリア)

TUI Groupは、Marella船隊向けの2隻の新造船の発注を取り消した。

TUIは3月に、Fincantieri造船所との間で、Marella商標の下で、2031年と2032年に引き渡すことになる2隻の乗客3,200人乗りの船の契約に署名した。しかしこの造船所は、TUI Cruises船隊向けの2隻の大型船を建造する差し替え注文に、代わりに署名したと発表した。

3月、TUI Group CEO(=最高経営責任者)であるSebastian Ebelは、Marellaを「British, British, British(=英国の、英国の、英国の)」製品であるとして、「doing extremely well(=とても上手く行っている)」と話していた。次のように付け加えた。「我々を目覚めさせる唯一のもの、それは当船隊の時代です。」

今日の声明において、Fincantieriは次のように話した。「FincantieriとTUI Cruises(TUI AGとRoyal Caribbean Cruises Ltdとの合弁事業)は本日、2隻のクルーズ船の設計と建造に向けた契約に署名致しました。この注文は、Marella Cruises商標向けに2隻のクルーズ船を建造するという、2025年3月にTUI AGとの間で署名したMemorandum of Agreement(=覚書)(MoA) と差し替えるものです。」

「この船は、暦年の2031年と2032年にそれぞれ引き渡されるもので、InTUItion級で、二元燃料機関(LNGとMGO(=液化天然ガスとマリン・ガス・オイル))で駆動するMein Schiff RelaxとMein Schiff Flowの姉妹船になります。」

「総トン数、約160,000トンの本船は、Marella Cruises向けに元々計画されたものよりは大きな形状で、最新の環境基準に準じて建造されることになります。」

「契約価値は、融資とその他の典型的な取引諸条件に従いますが、Marella Cruises商標向けの当初のMoA(=覚書)で想定されたものよりは高く、しかし2025年3月31日にやりとりした限界値の範囲内に留まるものです。」

Fincantieri CEO and Managing Director(=最高経営責任者兼業務執行取締役)のPierroberto Folgieroは、次のように付け加えた。「弊社は喜んでTUI Cruises商標との提携を拡大し、TUIとRoyal Caribbeanの双方との関係を更に強化致します。」

「この契約は、長年に亘って築かれた信頼と、初の2隻のInTUItion級の船で既に達成した成功裏の協力を再確認するものであります。また、世界で最も卓越したクルーズ運航事業者の船隊成長を支える、技術革新、持続可能性、そしてイタリアの造船業の優位性を統合するFincantieriの能力を裏付けるものでもあります。」

Travel Gossipでは、TUI UKとTUI AGに論評を求めている。(Travel Gossip: 30 September 2025)

Carnivalの2025年第3四半期の業績は堅調な需要を反映し、純利益20億米ドルを達成(米国)

世界最大のクルーズ会社であるCarnival Corporationは、2025年第3四半期の優れた業績を発表し、過去最高の20億米ドルの純利益を達成した。これは堅調で、成長しつつあるクルーズ需要、船内消費の増加、そしてバハマのCelebration Keyの導入といった最近の成功による、Carnivalの3四半期連続の記録的な業績だ。

傘下のCarnival Cruise Line、AIDA Cruises、Cunard Line、そしてHolland America Lineのような商標により、同社は、82億米ドルという記録的な収益を達成し、10四半期連続で収益が成長した。この業績急騰は、以前の手腕の試される年月後の、クルーズ産業の継続的な回復も反映している。(後略)(Travel and Tour World: Published on September 30, 2025)

Royal Caribbeanのクルーズ船の70人以上の乗客と船員、ノロウイルスで発病(米国)

Royal Caribbeanのクルーズ船に乗船していた70人以上の乗客と船員が、同船の最終寄港地であるマイアミを前に、ノロウイルスで発病した。

9月19日にサン・ディエゴを出発したRoyal Caribbean Internationalの船、Serenade of the Seas(=セレナーデ・オブ・ザ・シーズ、注、「海の小夜曲」の意)でのアウトブレイク(注、勃発)は、日曜日に、U.S. Centers for Disease Control and Prevention(=合衆国疾病・対策予防センター)に報告された。

CDC(=疾病・対策予防センター)によると、「reported being ill during the voyage(=航海中に発病したと報告した)」71人の乗客と船員がおり、主な症状は下痢と嘔吐だったと述べた。

この病気のその他の症状は、筋肉痛、頭痛、腹部痙攣あるいは発熱、あるいは24時間以内の3回かそれ以上の軟便だ、とこの機関は話した。

船には、乗客1,874人、船員883人がおり、これはCDCの資料によると、乗船者の4パーセント未満が感染したことになるという。(中略)

サン・ディエゴを出発して、この船はメキシコ、パナマ運河、そしてコロンビアを訪問した。CruiseMapperによると、木曜日にマイアミで、この旅行は終わりになることになっているという。

本事例は、今年これまでにクルーズ船で起きた19回目の胃腸病のアウトブレイク(注、勃発)となった。これらのうち、14例がノロウイルスによるものだった。2024年には、18回あったクルーズ船でのアウトブレイクのうち、15回が、この病気が原因だった。(Independent: Tuesday 30 September 2025 21:20 BST)