2025年5月
2025年5月の海外旅客船情報
Cape May-Lewes Ferry、第二次世界大戦中の軍需品が見つかり、引き返しを余儀なくされる(米国)
ニュー・ジャージー州ケープ・メイ発。ニュー・ジャージー州のCape May Canal(=ケープ・メイ運河)付近で爆発物が発見され、U.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)が言うには、ある海水浴客が、桟橋近くに漂着したWWII(=第二次世界大戦)の遺物を偶然見つけたという。
これにより、火曜日、運河は、Navy(=海軍)の専門家が処理をするまで、直ちに閉鎖となった。
「1年おきに、発見されていた軍需品について聞いていましたので、「Oh wow!(=おや、まあ!)」とはならなかったです。しかし、どうやって処分すべきなのかを見て、知るためには、実際、冷静になりました。制御された爆発を見守っています。」とRobert Rothは話した。
Rothのドローンは、U.S. Navy Explosive Ordnance Disposal Team(=合衆国海軍爆発物処理隊)が、この装置を無力化した瞬間を捉えていた。
Coast Guard(=沿岸警備隊)は、この爆発物は、月曜日の午後に発見されたが、潮と太陽の位置により、当局では、翌日の日中を利用したかったと話した。
この期間中、Cape May-Lewes Ferryに乗船していた70人余の乗客は、水上で数時間遅延することになり、その後、ルイス・ターミナルに引き返すことを余儀なくされた。
Eric Hickenは、予期せぬ回り道をする前に、船上で写真を撮っていた。
「本当に沿岸警備隊には称賛したいです。多くの注意を払って処理を進めていました。ご存じのように、運河を閉鎖して、我々を引き返させたのです。」とHickenは話した。
Hickenは、乗客の中にはホテルに泊まった者もあり、他の者は自宅まで送ってもらえたと話した。彼は翌朝の6時30分に、セーレム郡の自宅に戻った。(6abc: Thursday, May 1, 2025 1:49PM)
Norwegian Cruise Line、費用管理の取り組み加速へ(米国)
Norwegian Cruise Line Holdingsは、3億ドル費用節約プログラムの一環として、何がしかの構想を加速させることになる、とpresident and CEO(=社長兼最高経営責任者)のHarry Sommerは、同社の第1四半期のテレビ業績発表での演説で述べた。
「弊社のCharting the Core(=中核計画立案)戦略の一環として、組織内の3億ドル費用効果を支える構想を確認しており、弊社は、これを直ぐにでも利益を獲得するための何がしかの戦略を加速させる機会として利用しているところです。」と語った。
注目すべきは、2025年第1四半期の利益は、2024年第1四半期との比較の前年比で、複数の部門でかなりの節約をしたことを示していることだ。
主要部:
運輸手数料その他:3億9600万ドル(9.37%減)
人件費及びその関連:3億3500万ドル(2.84%減)
燃料:1億7500万ドル(11.5%減)
食費:7500万ドル(10.77%減)(後略)(Cruise Industry News: May 1, 2025)
世界最大「100パーセント電動」船、タスマニアの造船業者Incatにより進水(オーストラリア・ウルグアイ・アルゼンチン)
長さ130メートルのHull 096(=船体番号096番)は、史上最大の電動船で、この建造者は「giant leap forward in sustainable shipping(=持続可能な海運における巨大な躍進)」と言っている。
この船は、金曜日にタスマニアで造船業者のIncatにより進水したもので、南米のフェリー運航事業者であるBuquebus向けに建造されてきたもの。
電池駆動で走るこの自動車フェリーは、ウルグアイの首都である歓呼のモンテビデオ港と、他のウルグアイの2港、そしてアルゼンチンの首都、ブエノス・アイレスの間の水域を定期運航することになる。
船客2,100人と車両225台を積載できる収容力を有し、China Zorrillaとして運航することになる。2014年に死亡したウルグアイの映画や劇場のスターだったChina Zorrillaに因んで命名された。
本船内部には、2,300平方メートルの免税小売店甲板があり、平均的なオーストラリアの住宅、約100戸分に相当するものだが、まだ完成していない。竣工するや、世界のフェリーで、最大の買い物空間を作り出すことになる、とIncatは話した。
Hull 096には、250トン以上の電池と、設備容量40メガワット時以上のenergy storage system(=エネルギー貯蔵システム)(ESS)を備えている。このESS(=エネルギー貯蔵システム)は、世界でこれまでに海上で導入されたものよりも4倍大きなもので、8基の電動水流ジェットと連結している。
Hull 096の電池は、本船を90分運転し続けることになり、充電器はリオ・デ・ラ・プラタ(注、アルゼンチン首都圏)の両岸に導入される。(後略)(ABC: Fri 2 May)
遊覧船が西南中国で突然の嵐で転覆、9人死亡、1人行方不明(中国)
北京発。西南中国の河川で、突然の嵐で4隻の船が転覆し、9人が死亡し、1人が行方不明になった、と国営メディアは月曜日に報じた。
日曜日の午後、貴州(=コイチョウ)省の景勝地を強風が襲った時、80人以上が烏江(=ウジャン)に転落した、と国営放送局のCCTV(=中国中央電視台)は報じた。
初期報道では、2隻の観光船が転覆したというものだったが、CCTVと公式のXinhua News Agency(=新華社通信)は月曜日に、4隻が巻き込まれたと報じた。犠牲者が、他の2隻に乗船していたのかはハッキリしない。
船は、中国最長の河川である揚子江の支流である烏(=ウ)を、突然の雨と雨雹が襲った後で転覆した。国営メディアによって共有された動画には、男性が他の人にCPR(=心肺機能蘇生)を行っている様子が写っており、一方で船のうちの1隻が、逆さまになって漂流していた。
貴州の山河は、主要観光地の1つであり、多くの中国人が月曜日に終わる5日間の法定休日期間中に、旅行している。
Chinese President(=中国国家主席)のXi Jinping(=習近平、シー・チンピン)は、行方不明者の捜索と怪我人の世話に「all-out efforts(=全面的努力)」をするよう呼びかけた、とXinhua(=新華社)は日曜日に報じた。
習政権は、中国の運輸部門の死者数の逓減を推し進めてきたが、過積載、手入れの悪い車用、そして安全設備の欠如で、こうした努力が、とりわけ主要休日期間中に挫かれている。
CCTVは、転覆した船のうち2隻には、約40人が乗船しており、過積載ではなかったと報じた。
目撃者の1人は、国有のBeijing Newsに対し、この水域は深いが、何とか無事に泳いだ人もいたと話した。しかしこの嵐は突然にやって来て、濃霧で川の表面がよく見えなかった。(AP: Updated 11:43 AM JST, May 5, 2025)
ポーツマス行きのワイト島フェリー、船の機関の「機械的問題」による減便で身動き取れず(英国)
ポーツマスとワイト島の間の必須のフェリーが、「mechanical issue(=機械的問題)」によって身動きが取れなくなっている。
WightlinkのRyder船(注、複数)が、傭船の1隻と代替しなければならなくなり、同社では、改訂された時間割で減便運航を行っている。ライドとサウスシー間では、何回かフェリーが走らなくなる。
同社のウェブサイトに公表された警告には、次のようにあった。「大変に申し訳ございません。弊社のWight Rydersの機関に機械的問題が生じたため、5月4日日曜日から、5月6日火曜日まで、改訂された時間割で運航いたします。全航海、1隻の傭船で運航いたします。このCharter Vessel(=傭船)は、毎日折り返し運転を、土曜日、日曜日、月曜日の午前7時45分と、火曜日の午前5時45分に、Ryde Pier(=ライド埠頭)から運航致します。」
「午後2時から午後3時までは、航海がありません。この運航は、翌日の朝まで同航路が運休することを受け、毎日ポーツマスから、午後5時15分まで運航いたします。弊社では、火曜日の晩に、自社船が運航に復帰するものと見ております。」(The News: Published 6th May 2025, 07:34 BST)
G Adventures、新探検船を発表(米国)
G Adventuresは来るべき南極シーズン向けに新しい探検船を導入する。
この新船は、Ocean Adventurer(=オーシャン・アドゥベンチャラー、注、「大洋冒険家」の意)で、G AdventuresのExpedition(=エクスペディッション、注、「探検隊」の意)と代替する。SunStoneから傭船しており、G Adventuresの「little red ship(=かわいい赤い船)」に因んだExpeditionの名前を引き受けることになる。
この船は2025年10月に、南極への最初のG Adventuresの出発に乗り出すことになる。
同社は、この船は新しい機関を受け入れ、前任者よりも燃料効率が良いと話した。これは、小グループ運航事業者が、あらゆる運営を通じて、環境フットプリントを低減させることを目指していることから、船舶運航を変更するというG Adventuresの決定において、重要な役割を果たしていた。
G Adventures founder(=創業者)のBruce Poon Tipは、この新船はG Adventuresの極地プログラムにとって胸躍る一歩であり、小型船探検の未来を確実にし、拡大の余地を可能にしたと語った。(後略)(Cruise Industry News: May 7, 2025)
クルーズ船MSC Virtuosaの殺人容疑者、保釈(英国)
クルーズ船に乗船していた乗客の1人を殺害した疑いで逮捕された男が、保釈された。
デボン州エクセターから来た57歳の男は、ウェスト・サセックス州から来た60歳の男性が、5月3日土曜日にクルーズ船MSC Virtuosaで、激しい口論に引き続いて死亡した後、逮捕された。
この事件は、同船がサウサンプトンを出発して2時間30分後の午後8時30分頃に起きたものだが、まだ英国水域内だった。
故人は、このクルーズ船でスタッグ・パーティー(注、男だけの宴会)に参加していたものと理解されている。最近親者には連絡を取っている。
Hampshire and Isle of Wight Constabulary(=ハンプシャー州及びワイト島警察)の報道官は、容疑者はその後、保釈されたが、捜査は継続していると話した。
警察は、同船に乗船していた人から事情を聴取したがっている。この船は、ベルギーのブリュージュへの2泊旅行で、土曜日の午後6時頃にハンプシャーを出発していた。MSC Virtuosaは月曜日に、この英国の港に戻った。
同船は6,334人の客を収容でき、MSC Cruisesによって運航されている。
MSC Cruisesの広報担当者は声明文において、次のように話した。「弊社船での事件の後、関係当局に連絡を取り、捜査には完全に協力しております。」「弊社では影響を受けた人に対して、完全支援を提供しており、想いはこの困難な時にあるご家族や友人と共にあります。」(Sky News: Wednesday 7 May 2025 12:46, UK)
クルーズ船で暮らして働くのは、どんな感じか(米国・インドネシア)
インドネシア人のお母さんは、夫や息子から離れてクルーズ船で暮らし働くことで直面している、辛い時間や厳しい現実の詳細を明らかにした。
より多くの人々が、洋上での終日生活様式に資金を投入するために、自宅を売却している一方で、Geg Yayukのような人々は、故郷の家族を支えるための雇用手段として、クルーズ船に頼っている。
水上で働くという決断が、世界を見ることができる夢の仕事のように見えるかもしれないが、Yayuk女史は、家族から離れることになったという感情的損害の他、house staff(=客室係)の範囲での、自分の役目の休み無しの本質の、ハッとするような絵を描いて見せた。
ソーシャル・メディアに投稿された動画や画像には、Yayuk女史が、Royal Caribbean Cruisesの船であるMariner of the Seas(=マリナー・オブ・ザ・シーズ、注、「海の船乗り」の意)の上で労働している様子が写っている。
5月初め現在、Yayuk女史は、洋上での7か月間任務の3か月目に入ったと話した。
Mariner of the Seasは、現在、合衆国、キューバ、そしてメキシコ間のThe Gulf of Mexico(=メキシコ湾)におり、Yayuk女史の故郷のバリ島から16,700キロメートル余も離れている。
Yayuk女史のソーシャル・メディアのアカウントでは、同船での役割の幅の詳細が紹介されており、これには、汚れた洗濯物の収集、アイロンがけ、食堂での給仕、食事区画から出る汚れた皿の洗浄、グラス磨き、ステンレス鋼表面の消毒などがある。
同船の職員は、12時間を超える中での交代制で、Yayuk女史によると、労働者は「continuing our job here every day (with) no day off in seven moths(=7か月間、非番なしで、毎日ここでは仕事が連続する)」一方、絶えず「drama(=修羅場)」に対処しなければならない、と説明した。
Yayu女史によって描かれた1つのシフトは、午前11時に始まり、午後11時30分に終わるもので、数えきれないほど多くの食堂、喫茶店、そして船上の食事区画で、このシフトを過ごすことになる。
目的の港に船が接岸して、観光に行けるという自由時間のはかない瞬間は、Yayuk女史は滅多に取ったことがないという。というのは、故郷の家族のために節約している貴重なお金を浪費することになることを、恐れているためだ。
Yayuk女史は、「almost three months on-board(=殆ど3か月間、乗船して)」初めて「outside(=外)」に出られることになる目的港であったとしても、「didn’t want to go outside wasting money(=外に行ってお金を無駄にしたくない)」と話した。
Yayuk女史は、今回の契約がクルーズ船に乗船する最後のものとなって、「continue my career in … Bali and stay with my baby(=バリ島で仕事を続けて、子供と一緒に暮らすこと)」を望んでいると話した。
このお母さんは、自分の幼い息子が「mood booster(=励み)」となっているとし、定期的に、故郷の家族に呼び掛ける動画に取り掛かる瞬間について投稿している。
職員にとって仕事は困難だが、終日クルーズすることを選択する退職者の数が膨れ上がっているという、この成長産業の必要に合わせて、仕事が課されている。
自宅や乗用車を維持する費用が負担になるにつれ、多くの人々は、自己資産を売却して、世界を見ながら終日クルーズで生活するための資金を出すため、自分の現金を使っている。
ある合衆国の女性は、特注の居住クルーズ船の290万ドルのアパートを購入するまでになっていた。他の者は、在来の休日クルーズ船を経て、確実な取引によって、クルーズ・ホップ(注、クルーズ船で飛び回ること)を選択している。これまた合衆国の他の女性は、月3350ドルぽっちで、終日クルーズ船に乗船して生活するやり方の詳細を明らかにしている。(realestate.com.au: First published 8 May 2025, 11:23am)
Kiwirailは中止となったクック海峡のフェリー事業で5億ドルを使ったことを明らかに(ニュージーランド・韓国)
10億ドルの半分(注、5億ドル)以上が、2隻のクック海峡の特大フェリーの引渡しを意味していた中止となった事業で使われていた。
このiReX事業は、以前のLabour(=労働党)政府によって発表されたものだが、現在の老朽化したInterislanderの船隊を、2026年までに、2隻のハイブリッド・鉄道利用可能・特大フェリーに代替するものと見られていた。しかし2023年末に、Finance Minister(=財務大臣)のNicola Willisは、港湾社会基盤に関連する費用が拡大していることから、このフェリー計画のプラグを抜いたのだった(注、中止した)。
それ以来、Rail Minister(=鉄道大臣)のWinston Petersは、港湾の費用を抑えた計画と共に、2029年までに、鉄道が利用可能な、2隻の、より小型のフェリーを導入する計画を明らかにしていた。KiwiRailは2023年12月に、iReXで、4億8400万ドルが使われていたことを確認した。しかし費用は、この事業を沈め続けることになった。
この鉄道会社は、RNZ(注、ラジオ局)に対し、これまでに納税者に5億730万ドルの費用を負担させたことを確認した。この費用には、フェリーの代替船の調達や設計、ターミナルの設計や承諾、権限付与、そして早期建設作業で使われたものが含まれていた。
この資金は、主要建設業者との同意のための費用逓減や、ピクトンとウェリントンのターミナルの復旧作業にも関連していた。今までに、iReXの費用のうち3910万ドルが、ピクトン港での投資に使われおり、これには、新しいターミナルや連絡通路、機械化された駅、施設の排水溝の容量増加が含まれていた。
この費用には、政府がiReXのフェリー建造のために行ったHyundaiとの契約を終了させた後に発生した契約違約金は、含まれていない。RNZは3月、臨時費用のうち3億ドルが、違約金のために確保されているが、費用はこれよりも高いものとなり得ることを報じていた。
水曜日、PetersはRNZに、iRex事業がCoalition(=連立政権)の新しいフェリー計画の一環として再生されていた間に、社会基盤は既にピクトンに建設されていたと語った。(後略)(RNZ: 9:55 am on 8 May 2025)
クルーズ船での死亡事件の捜査で、2人目逮捕(英国)
クルーズ船での激しい口論に引き続いて、60歳の男性が死亡したのを受け、2人目の男が逮捕された。
ウェスト・サセックス州から来たJames Messhamは、5月3日にMSC Virtuosaがサウサンプトンを出発して、約2時間30分後に死亡したものと伝えられている。
Hampshire and Isle of Wight Constabulary(=ハンプシャー州及びワイト島警察)は、ロンドンのリッチモンドから来た56歳の男を、殺人の容疑で逮捕したと話した。
デボン州エクセターから来た57歳の男は。5月5日に、殺人の容疑で逮捕されたが、保釈された。
この船は、ベルギーのブリュージュ行きの2泊航海で、英国標準時間18時にサウサンプトンを出発した。MSC Virtuosaは、MSC Cruisesにより運航されており、6,334人の客を乗せることができる収容力がある。
以前、MSC Cruisesは次のように話していた。「弊社船での事件に引き続いて、関係当局とは連絡を取っており、捜査には全面的に協力しております。」「弊社では、影響を受けた人に対し全面的な支援をしており、弊社の想いは、この困難な時にあるご家族や友人と共にあります。」
警察では、同船に乗船した人から、なおも話を聞きたいと話した。(BBC News:11 May 2025)
クルーズ船客、7月1日からメキシコに到着した際に料金を支払わなければならなくなる(メキシコ)
サン・ディエゴ発。7月1日から、メキシコの如何なる港に到着したクルーズ船客も、5ドルの訪問料金を支払わなければならなくなる。
メキシコ政府とFlorida-Caribbean Cruise Association(=フロリダ州・カリブ海クルーズ協会)は今週、訪問者に対し関税を課すことで妥協に達した。FCCA(=フロリダ州・カリブ海クルーズ協会)は、メキシコに寄港するクルーズ船の95%を代表している。
6か月前、メキシコ政府は、乗客1人に対し、42ドルの関税を設定したがっていた。クルーズ船運航事業者とFCCAからの苦情を受けて、この料金の引き下げが交渉された。
しかし今後3年間に亘って、この料金は、乗客1人当たり21ドルに引き上げられることになる。クルーズ費用に追加されることになり、訪問者はこの料金をメキシコ政府に直接支払うことにはならない。
「我々は、クルーズ船観光に頼っている地元共同体に対する利益を増やしているクルーズ船観光を保護することになる通行料に関して、合意に達するために我々に協力したメキシコ連邦政府に対し、感謝いたします。」とFCCAの声明文にはあった。
FCCAによると、約3,300隻のクルーズ船が今年、メキシコの港湾に寄港するものと見られ、1000万人の乗客を連れて来ることになる。(wpri.com12: May 12, 2025 / 05:49 AM EDT)
パムリコ湾のフェリー航路、浅瀬になったため、夏の予定が遅延(米国)
N.C. Ferry Division(注、「ノース・カロライナ州フェリー部」の意)の、スワン・クォーターとシーダー島、そしてオクラコーク島間のPamlico Sound(=パムリコ湾)航路は、オクラコーク島のシルバー・レイク・ハーバー近くのビングフット・スラウというフェリー航路での、来るべき浚渫事業の完了まで、一時的に春の時間割のままとなる。同航路は、5月20日に拡大された夏の時間割に移行する予定になっていた。
「我々の船は準備ができていますし、船員も準備ができていますが、現在、ビングフット・スラウ航路が、我々の最大のフェリーを安全に運航するには浅すぎて、狭すぎるのです。」とFerry Division Director(=フェリー部主任)のJed Dixonは話した。
U.S. Army Corps of Engineers(=合衆国陸軍工兵隊)が、同航路維持の責任を負っているが、5月末に緊急浚渫計画を始める予定。天候が許せば、完了まで約1週間かかることになる。同航路が安全と判断されれば、シーダー島―オクラコーク島航路と、スワン・クォーター―オクラコーク島航路は、春の1日6便から、1日8便の完全夏時間割に拡大される。
天候や機械的遅延に関する実時間テキストや電子メールでの最新情報は、Ferry Information Notification System(注、「フェリー情報通知システム」の意)に申し込んでください。(Island Free Press: May 13, 2025)
当局:クルーズ船で違法に輸入された煙草749カートン、ほぼ6万ドル相当(米国)
5月14日。U.S. Customs and Border Protection(=合衆国税関国境警備局)は月曜日、4月にLong Beach Cruise Ship Terminal(=ロングビーチ・クルーズ船ターミナル)のクルーズ船内で、違法に輸入された749カートンの煙草が発見されたと話した。
CBP(=税関国境警備局)の係官が、Los Angeles/Long Beach Seaport(=ロサンゼルス・ロングビーチ海港)に向かい、2人の女性乗客の所有する煙草で一杯の手荷物10個が発見された。
「煙草製品の輸入は、租税と消費者保護の観点から、高度に規制されています。」とCBP Los Angeles Field Operations Director(=税関国境警備局ロサンゼルス現地運用指揮官)のCheryl M. Daviesは声明文の中で述べた。「合衆国移民法令や規則を故意に無視した旅行者は、しばしば高い代償を負うことになります。」
この手荷物には、Newport 100sが326カートン、Newport regularsが58カートン、Marlboro redが112カートン、Marlboro Silverが43カートン、Marlboro Goldが210カートン入っていた。CBPは、見積価値総額は59,920ドルだと話した。
Los Angeles/long Beach CBP Port Director(=ロサンゼルス・ロングビーチ税関国境警備局港湾主任)のAfrica R. Bellは、声明文において、次のように述べた。「違法に輸入された煙草の売却は、海外で購入し、輸入に課される租税を回避した場合、低費用となることから、地下売人に高利益をもたらし得るものです。」
749カートンの差押物は、CBPの監督の下で破壊されることになる。大量の煙草は、個人使用ではなく、「commercial(=商用)」と見なされている。U.S. Alcohol and Tobacco Tax and Trade Bureau(=合衆国酒類煙草税貿易管理局)の輸入許可書が必要。輸入煙草は、U.S. FDA(=合衆国食品医薬品局)の基準に適合することも必要だ。
CBPは、この煙草の乗客輸送には受領書を発行していたが、法的に必要とされる輸入許可はなされていなかったと話した。この違法輸入煙草は、メキシコのエンセナダから来たクルーズ船で見つかった。(UPI: May 14, 2025 / 1:58 PM)
クルーズ船犯罪、2年間最高件数、旅行者に「暗雲」:専門家(米国)
合衆国を出発したクルーズ船での犯罪率が、2年間最高件数に達し、ある専門家は、これは旅行者にとって「dark cloud(=暗雲)」となっていると話している。
Department of Transportation(=運輸省)の資料によると、48件の犯罪の申し立てが、2025年1月1日から2025年3月30日までに、クルーズ船で報告されたという。23件の事件が強姦で、10件は性的暴行、7件は暴行であったと報告され、報告によると、全てはクルーズ船で発生したという。
元Secret Service special agent(=大統領警護特別捜査官)で、University of New Haven(=ニュー・ヘブン大学)でcriminal justice lecturer(=刑事司法非常勤講師)であるRobert McDonaldは、Fox News Digitalに対して、犯罪は、クルーズ産業に悪影響を与えると語った。McDonaldは、世界中の様々な要人の警備を調整してきた。
「時折、クルーズ客船会社は、犯罪の種類が何であるかによって、不穏当な注意を惹く、まるで現在、乗っている飛行機の状況や遅延があった時のように、最優先事項であるこの情報を、報告したがらないことがありますね。」とMcDonaldは話した。
「この業界は、人々には来て欲しいし、お金を使って快適になって欲しいのですが、否定的な感じや、否定的な情報の全てが、この産業の上に暗雲となっているのです。」
McDonaldは、クルーズは、多くの人々が窮屈な区画に押し込まれていることから、犯罪を犯しがちだと話した。
「Super Bowlの試合であれ、World Seriesの試合であれ、NBA Finalsであれ、卒業式や、その他、何であれ、人々が一緒になった時はいつでも、アルコールがあるときはいつでも、いつもよりは少しばかりだらしなくしている時はいつも、大勢の人々が一種になっていると、どんな時でも、この件に関しては、数字が増える傾向が深刻になると思います。」と語った。
「一緒なっている時はいつでも、行楽地であろうと、クルーズ船であろうと、そうした数字は増えるのです。」
3月21日、2人の不法移民が、マイアミを出発したRoyal Caribbeanのクルーズで、未成年者に性的な悪戯をしたと申し立てられ、逮捕された。
Jose Prudencio Diaz(36)とRicardo Daniel Mondragon Leal(37)は、Royal CaribbeanのIndependence of the Seas(=インディペンデンス・オブ・ザ・シーズ、注、「海の独立」の意)という船であった事件の後で、子供に対する性的虐待と露出の容疑で起訴された。
被害者は14歳の少年で、警察に、DiazとLealが、目の前で自慰行為をし始めた際に、同船のサウナにいたと話した。
Miami-Dade Sheriff's Office(=マイアミ・デイド保安官事務所)の記録によると、DiazとLealは、被害者に触れるよう強いたという。Lealは、この未成年者に性行為をするよう強いた、とも申し立てられている。
Department of Homeland Security Secretary(=国家安全保障省長官)のKristi Noemは、Xでの投稿で、次のように述べた。「We WILL get these sickos out of our country.(=こうした変態を、我が国から追い出してやる。)」
最近の事件では、4月26日に船から下船する際に、何ダースものCarnival Cruise Lineの乗客が、騒がしい喧嘩に巻き込まれた。ソーシャル・ディアに投稿された動画では、数人のクルーズ船客がテキサス州ガルベストン港のクルーズ・ターミナルで群衆を押し分けていた。
この喧嘩は、クルーズ港で発生したものだが、人々が殴られたり蹴られたりしている様子を見ることができる。
Carnival Cruise Lineは、乗客24人を「do not sail list(=航海禁止一覧)」に乗せて、同社の如何なる船にも乗船することが禁ぜられた。Carnival Cruise Lineの広報担当者は以前、Fox News Digitalに対して、暴力には寛容ではないと話していた。
「本件は、法執行機関(注、警察等)に引き渡されました。」と広報担当者は話した。「弊社では、そうした振る舞いを許容しませんし、24人が弊社のDo Not Sail(=航海禁止)一覧に記載されました。」
Fox News Digitalは、CarnivalとRoyal Caribbeanに論評を求めて接触している。
Fox News DigitalのGreg Wehnerが、この記事に貢献した。(Fox News: Published May 15, 2025 4:00am EDT)
4,000人以上の乗客を乗せた巨大クルーズ船、スコットランドの港に接岸(英国)
Regal Princessは、長さが1,000フィート以上あり、3,560人の客と1,346人の船員を乗せている。
19層の甲板の至る所に、この船には、船の縁を越えた28フィートの拡張されたガラス張り通路があり、成人専用のスパ、7つの食堂、16の酒場と喫茶店、劇場、カジノ、映画館がある。
Regal Princessは、木曜日にGreenock Ocean Terminal(=グリーノック海洋ターミナル)に到着し、その後、クルーズを継続するために出航した。
現在、英国諸島の12日間周遊を行っており、ベルファストとフランスに寄港する。(STV News: 16 May 2025)
シドニーでクルーズ船の係留索を登ったと申し立てられ、男が起訴(オーストラリア)
シドニー港でクルーズ船の係留索から引き下ろされて、男は起訴された。
男は昨日の午後3時頃、クルーズ船のCarnival Adventureからサーキュラー・キーに張っていたロープにぶら下がっているのが見られた。
NSW Police(=ニュー・サウス・ウェールズ州警察)の艦船が現場に到着し、水上と、これを見ている見物人の列の上にぶら下がっている男を見つけた。警察は、この係留索を警察艦艇の方に引き下げてから、29歳の男が逮捕されたと話した。
サーキュラー・キーから、男はDay Street Police Station(=デイ・ストリート警察署)に連行された。今や、正式に許可されていない侵入に関連する3個の犯罪で起訴されている。
男は、6月11日に裁判所に出頭するという条件付きで、保釈された。(9News: 1:14pm May 18, 2025)
Millersburg Ferryが2025年夏シーズン開始(米国)
ペンシルベニア州、ミラーズバーグ発。Millersburg Ferryは、今シーズンを開始した。
サスケハナ川のミラーズバーグとリバプール間で運航しており、ダンキャノンとサンベリー間を横切る唯一の河川横断だ。多くの篤志活動家が、ここのフェリーの2隻の船の進水の手助けをするために、日曜日にやって来た。
「驚くべきことです。これら全ての人々がやって来て、自分の時間を提供してくれたのです。」とMillersburg Ferryの船長であるTom Malloneeは話した。「秋に私達を助けてくれた若い夫婦と話をしたのですが、2人は春に、ここの船を就航させるために、また当地に来てくれたのです。しかもピッツバーグからですよ。」「私達がこれをすることを助けるため、州中から来てくれる人々がいるのです。」と付け加えた。
このフェリーは、1817年から途切れることなく運航してきたもので、合衆国における最後のwooden double stern-wheel paddle boats(=木製二重船尾外輪船)として知られている。(abc 27 News: Posted: May 18, 2025 / 06:39 PM EDT)
クルーズ再生利用、アランとアリアガに向かう2隻の古参を片付ける(トルコ・インド)
冷水航海向けに建造された2隻の古参のクルーズ船が、トルコとインドの船舶再生利用浜辺で、酸素アセチレン・トーチの高温に直面することとなった。
アリアガの12,800総トンのOcean Atlantic(1986年建造)と、アランの25,600総トンのRight(1980年建造)の解体の詳細が、両船が最近、ビーチ(注、解体のために浜辺に座礁)したことで明るみになった。
Ocean Atlantic(注、一時「Russ(ルーシー)」の名前で日ロ航路に就航していた船)は、極地地方で探検クルーズ船として、最後に運航していたが、このニッチな分野での新造船の波によって差を付けられて以来、数年間、係船していた。ここのマイアミに本拠を置く商業経営者のSunStone Shipsは、それ以来、新たな傭船者か買い手を確保しようと奮闘してきた。
Right(注、一時「SuperStar Taurus(スーパースター・トーラス)」の名前で日韓クルーズを運航していた船)は、Celestyal Cruises向けのCelestyal Crystalとして最後に運航していたが、このピレウスに本拠を置く運航事業者によって、3月にドバイに本拠を置く会社、Voyage Shippingに売却され、ここはクルーズ船、あるいは宿泊船として、更に商取引するために転売するつもりだったと伝えられている。
2か月後、Sun Brightに改名し、Voyage Shippingは、同船をPrime Spot Tradingに売却した。同社は、現金購入者と関係しており、Rightの名前で5月15日にAnupama Steelのビーチング・プロット(注、船舶解体工場)に引き渡した。
S&P Globalの資料では、Rightはldt(=軽貨排水量トン数)あたり560ドル、合計659万ドルで売却された、としている。TradeWindsでは、Ocean Atlanticの登録所有者であるATLPRT Atlantic Partnerが、同船でいくらを得たのか、価格を突き止めることはできなかった。
Ocean AtlanticとRightは、決して交わることはなかったものの、非常に似た、長く多彩な船歴がある。両船は、フェリーとして建造されたが、後にクルーズ船に改造された。
Ocean Atlanticは、ロシアのFesco向けに、ロシア極東での運航用に、耐氷級のKonstantin Chernenkoとしてポーランドで建造された。後にクルーズ船、Russに改造されて、数社の船主の下で航海してから、SunStoneの前身であるFleetProに買収されて、その後、極地運航向けの探検船として改造された。このように同船は、様々な探検クルーズ運航事業者に傭船された。ある時には、海底油田・ガス部門向けの宿泊船として使用するために傭船されていた。
Rightも、バルト海での使用のため、Viking LinesのViking Sagaという耐氷級フェリーとして建造された。後にクルーズ船、Sally Albatrossとして改造されたが、1990年の深刻な火災によって殆ど全てが壊滅した。焼け残った残骸が造船所に引き渡され、様々なクルーズ運航事業者向けの航海を行う新たなクルーズ船として再建された。
パンデミック期間中、クルーズ分野は大量の壊滅処分を経験し、2000年(注、2020年の誤りか?)から2023年の間、再生利用のために売却された船は、38隻、合計150万総トンもの多くに上った。それ以来、ほんの一握りの小型クルーズ船が、さざ波を立てているだけだ。(TradeWinds: 19 May 2025 3:41 GMT)
「深い悲しみ」:クルーズ船の船長、医療的緊急事態後に船上で死亡(米国)
クルーズ船の船長が船上で勤務中に死亡した、と客が話した。
Captain(=船長)のMichele Bartolomeiは、Diamond Princessの舵を取っているが、同船が日本、朝鮮(注、韓国)、台湾、そして中国を巡る19泊クルーズ中に死亡した。
オンライン上で共有されている書簡は、乗客の船室に届けられたもので、この衝撃的な最新情報を発表していた。「Michele Bartolomei船長は、突然の医療的緊急事態を受け、Diamond Princessの船上で亡くなったという知らせを共有し、深く悲しんでおります。」とあった。「弊社の想いは、この信じられぬほど困難な時にあるBartolomei船長のご家族と共にあります。」
また、このイタリア人船長は、「respected leader' with "decades of service at sea"(=『数十年に亘って洋上で勤務した』尊敬を集める指導者)」だったと付け加えていた。この書簡では乗客に対し、同船は残りの「experienced(=経験ある)」船橋チームと共に、Captain(=船長)のSalvatore Maceraにより指揮されることになると伝えていた。
乗客は、医療チームに医療センターに出頭するよう求める発表で、早い時間に起こされたと報告した。船長の死の発表も、同船のPA(=放送設備)を通じてなされた。
1月にBartolomeiは、Crown PrincessのMario Consentino船長と一緒に、シドニー港でコーヒーを飲み、この2隻の船の出会いという特別の機会を記念した。
彼のLinkedIn(=リンクト・イン、注、SNSの一種)ページによると、同社で勤務して30年のお祝いをするところだったという。また、自分用の釣り船を持っており、アラスカ州で18シーズンのクルーズ勤務をしてきた、と言っていた。カナダに住んでおり、イタリアの海事学校で勉強した。
友人やクルーズ客は、この船長に対して敬意を表した。
Dave Wallenskyは、次のように言った。「Bartolomei船長は、30年近く、Princessの旗をなびかせてきた。洋上の伝説的人物ではあったが、私の友人だった。」
「大変に親密ではあったが、大変に寂しくなる。」と別の人は言った。
Princess Cruisesには、論評を求めて接触している。(9NEWS: 1:04pm May 20, 2025)
6.2の地震がギリシャのクレタ島近くを襲う;イスラエルやエジプトまでも揺れを感じる(ギリシャ)
地震学者によると、推定マグニチュード6.2の強い地震が、木曜日の朝、ギリシャのクレタ島近くを襲ったという。揺れは、イスラエル、エジプト、キプロスの一部を含む、この地域中で感じた。
揺れは、木曜日の現地時間午前6時19分に発生し、Euro-Mediterranean Seismological Centre(=欧州・地中海地震学センター)(EMSC)とU.S. Geological Survey(=合衆国地質調査所)(USGS)の推定資料によると、クレタ北部が震央だったという。深さは、64キロメートル(40マイル)。
震央は、アイオス・ニコラオスから約59キロメートル(37マイル)で、イラクリオンからは約74キロメートル(46マイル)で、この2都市は、いずれもクレタ島。
揺れは、エーゲ海諸島とアテネを含むギリシャ本土の一部で報告された。より遠くでは、イスラエル、エジプト、キプロスで報告された。
「短く、しかし強いものでした。大きな揺れで、家全体が揺れて、目が覚めました。」とEMSC(=欧州・地中海地震学センター)のウェブサイト上の、アイオス・ニコラオスからの利用者投稿報告にはあった。
この地域は、ヨーロッパで最も地震活動が活発な地域の1つで、アフリカとユーラシアの構造プレートが集中しているところだ。この地域では、とりわけHellenic Arc(=ヘレニック・アーク、注、「ギリシャ弧状列島」の意)に沿って地震はよくあるもので、歴史的に大きな、そして損害を与える出来事を生み出して来た。
木曜日の地震は、先週、地中海を襲った別のマグニチュード6.0の地震に引き続くものだ。この先にあった揺れも、クレタ島やエーゲ海諸島では強く感じられ、この揺れは、遠く離れたエジプトやイスラエルでも報告された。(BNO News: Published on May 21, 2025)
フェリー会社、「巨額の助成金」を巡り競合他社を提訴(フランス・デンマーク・英国)
フェリー会社が、「vast subsidies(=巨額の助成金)」が競合他社に支給されていることから1億2500万ポンドの損失を被ったとして、海運会社を訴えるための法的行為を開始した。
Brittany Ferriesは、イースト・サセックス州のニューヘブンとフランスのディエップ間のフェリー航路を運航するためにDFDSが受け取った補助金で、ポーツマスとフランス間の自社航路が影響を受け、2013年以来、この事業で1億2500万ポンドの費用が掛かったと言っている。
同社のCEO(=最高経営責任者)であるChristophe Mathieuは、次のように話した。「運送業者や旅客は、このかなりの市場歪曲のために、安価なニューヘブンに変更しているのです。」
DFDSの広報担当者は次のように話した。「現在進行中の法的手続きの観点から、DFDSでは裁判に立ち返り、今、公に論評することは致しません。」
Brest Commercial Court(=ブレスト商事裁判所)への申し立てにおいて、Brittany Ferriesは、ノルマンディーのSyndicat Mixteからの助成金のために「significant losses that come from this unfair competition(=この不当競争から生じたかなりの損失)」の回収を模索していると話している。
Mathieu氏は、次のように話した。「赤字垂れ流しのニューヘブン―ディエップ航路のテコ入れのためにDFDSに与えられた巨額の助成金の結果として被った損失で、Brittany Ferriesと、弊社が運航している地域は損害を受けたのです。」
「ポーツマスは、弊社の連合王国(注、英国)の拠点であり、弊社では、この都市とその周辺地域で、弊社の長年に亘る提携から、完全に利益を得たいのです。」
次のように付け加えた。「最終的な収益を引き上げることの他、助成金は、炭素除去のかなりの費用を緩和させるものです。この費用は、チャンネル(注、英仏海峡)で運航している他のどのフェリー会社も、全額負担しなければならないものなんです。」
次の聴聞手続きは、6月6日にフランスのブレストで行われる、とBrittany Ferriesでは話している。民事訴訟の他、Brittany Ferriesは、EU(=ヨーロッパ連合)のDirectorate-General for Competition(=競争総局)に苦情を申し立てている。(BBC News: 22 May 2025)
CUNARD船、今週末、グリーノックに戻る(英国)
グリーノックは、7日間に亘って6隻のクルーズ船を迎え、Cunard船のQueen Anneの訪問が呼び物となっている。この113,000トンの船は、Cunard船隊の最新のものだが、日曜日(5月25日)にクライドにやって来る。
来週、Port of Greenock(=グリーノック港)に寄港するのは、常連の訪問者であるRegal Princess(142,000トン)であり、火曜日(5月27日)だ。
4隻の小型のフランスのクルーズ船も、ターミナルにやって来る。Le Lyrialは土曜日で、日曜日(5月24日―25日)の出発、Le Champlainは月曜日(5月26日)、Le Borealは木曜日(5月29日)、そしてLe Bellotは金曜日(5月30日)。(inverclydenow: 23 May, 2025)
Alma Crucerosの船、マラガで抑留されたまま(更新)(スペイン)
新興企業のAlma Crucerosに傭船されているOcean Victoryは、伝えられるところによると、同船の代理店であるLantimar Groupの要請で、スペイン当局によって抑留されたのに引き続き、5月19日以来、マラガ港で抑留されている。
Lantimar Groupは論評を拒否したが、Alma Crucerosは、数日内に声明を発表すると話した。Port of Malaga(=マラガ港)は、電子メールには応答しなかった。
運航履歴
現地報道によると、200人近い船員がOcean Victoryに乗務しており、この船は186人の船客を収容することが可能だという。
Alma Crucerosは4月18日に、ここの就航シーズンを開始し、Ocean Victoryはマラガに到着する前に、モロッコのカナリア諸島中の港とスペイン本土を巡る8日間の旅程で、ラス・パルマス・デ・グラン・カナリアを出発した。僅か3回の航海を終了した後で、Almaは、5月9日と5月11日の出発は中止、引き続いて5月18日の航海も中止となったことに関して、旅行提携者に通知した。
長期シーズン傭船
2024年、SunStone Groupは、Ocean Victoryが地中海で、2025年開始で、10夏季シーズンに亘って傭船されたと発表していた。
更新:本日、SunStoneは、Seatrade Cruise Newsに対し、今や同船の非管理・少数株主持分しか有しておらず、もはや管理していないと話した。SunStoneによると、デンマークのNordic Marine Partnerが、現在、commercial manager(=商業管理者)であり、Anglo-Easternが、technical manager(=技術管理者)となり続けるという。
デンマークのAlbatros Expeditionsが、南半球の夏季の南極で、Ocean Victory を運航している。(Seatrade Cruise News: May 23, 2025)
地震学者、コリント湾の地震について「懸念」(ギリシャ)
ギリシャの地震学者は、火曜日の夜明けにGulf of Corinth(=コリント湾)を襲ったマグニチュード4.8の地震の後にあるべきpost-seismic activity(=ポスト地震活動、注、地震後に引き続いて起こる活動)が無かったことについて、懸念を表明している。
この揺れは、アテネで感じられたが、ギャラクシディ町(アテネの北西113キロメートル)の北東13キロメートル、深さ13.5キロメートルで、午前3時頃に発生した。怪我人や損害は報告されていない。
「余震の欠如は厄介で、とりわけこの地域は、前震を引き起こす傾向があることから、私は警戒しています。」と地震学者のGerasimos Papadopoulosは、ソーシャル・メディア上での投稿で述べた。
Geodynamic Institute of Athens(=アテネ・ジオダイナミック研究所、注、ジオダイナミックスとは「地球内部の力学的過程を研究する地球科学の一分野」のこと)のDirector(=所長)であるVassilis Karastathisは、国営放送のERTに「現在のところ我々が懸念していることは、余震系列がまだないことで、この現象がどう進展するのかを観察するため、数時間は待たないといけなくなる」と話して、同意した。
「自然は、我々が目撃する公式に従って進展しなければならないという義務があるということを必ずしも意味しません。例外はあるのです。しかしながら一方において、我々はこの現象が順調に進展していると言える資料を持っていないのです。」
ギリシャのEarthquake Planning and Protection Organization(注、「地震計画・防御機関」の意)の長であるEfthymios Lekkasは、科学者はこの出来事を監視しているところだと話し、コリント湾は、高い地震活動によって特徴付けられていると付け加えた。(ekathimerini.com: 27.05.2025 11:55)
Spirit of Tasmaniaフェリーで新たな問題、再び到着が遅れる(英国・オーストラリア)
タスマニア州の真新しいバス海峡のフェリーは、2隻とも、LNG(=液化天然ガス)システムの「technical issues(=技術的問題)」があると政府は話し、同船を悩ませている問題一覧に付け加えた。
この新しいSpirit of TasmaniaフェリーであるSpirit IVとVは、Rauma Marine Constructionという造船業者によってフィンランドで建造され、検査を続行して、タスマニアに向かう準備をしている。
Spirit IVは、最近数か月間、スコットランドに停泊しており、5月26日にタスマニアに向けて出発することになっていたが、TT-Lineは、月曜日の声明において、悪天候で出発が阻まれたと述べていた。(後略)(ABC News: 28 May 2025)
世界最大のクルーズ船、フロリダ州到着に先立ち、海上試運転実施(フィンランド・米国)
世界最大のクルーズ船となるものが、8月にポート・カナベラルから出航を開始するが、まずRoyal CaribbeanのStar of the Seas(=スター・オブ・ザ・シーズ、注、「海の立役者」の意)は、一連の海上試運転を終える必要がある。
この現在の称号保持者である、昨年、マイアミでお目見えしたIcon of the Seas(=アイコン・オブ・ザ・シーズ、注、「海の象徴」の意)の姉妹船は、フィンランドのトゥルク沿岸沖の水域へ冒険に乗り出した。この248,663総トンの船は、2023年2月以来、トゥルクで工事をしていた。
オーランド地域港からの8月31日のお目見えまで100日もないが、Star of the Seasが順調であることを確実にするため、2,000人以上の注意深く見守る人々が乗船して、同船は、船の航行、構造、造船工学を検査すべく、11日間の一連の試運転で、5月19日に出発した。
この外洋試運転は、何百マイルにも及ぶもので、最終仕上げのために造船所に戻り、その後、Royal Caribbeanに正式に引き渡され、ポート・カナベラルへの大西洋横断航海を行う。
同船は、それぞれ姉妹船よりも徐々に大きくなることになっている発表された4隻のIcon級の2番船だ。同級は、6隻の既存のOasis級の船よりも、約15,000(注、「総トン」?)大きく、このうちの5隻は、以前、世界最大のクルーズ船の称号を保持していたことがある。
Star of the Seasは、1室2人利用で、5,610人の船客を収容できるものだが、最大搭載人員は、船客8,000人に加え船員2,350人となる。
この船級の特徴的な造船上の特色は、船首の頂上に設置された、367トン、高さ82フィート、幅164フィートの、ガラスと金属のAquaDome(=アクア・ドーム、注、「水の円屋根」の意)だ。
Icon級の船内の特徴的な空間は、AquaTheater(=アクア・シアター、注、「水の劇場」の意)があることで、活気あふれる噴水や照明を使った、潜水、空中曲芸、踊りを融合させた独創的な作品の本拠地となる。この船は、アイス・スケート・リンクと、メイン・ステージ・シアター(注、「大劇場」の意)も呼び物とされており、マーキー・ショー(注、テントを張った見世物)では、「Back to the Future(=バック・トゥ・ザ・フィーチャー、注、1985年公開の映画)」のミュージカルが行なわれる。
Star of the Seasは、食べ物と飲み物の40の選択肢があり、Iconの1920年代のニューヨークを主題としたEmpire Supper Club(注、「エンパイアー(=帝政様式)ナイト・クラブ」の意)が、1930年代のシカゴを主題とするLincoln Park Supper Club(注、「リンカーン・パーク・ナイト・クラブ」の意)になること以外は、Icon of the Seasにある食堂に、大部分は酷似している。(Orlando Sentinel: Published May 28, 2025)
シトカの投票者はクルーズ船の制限を決めることに(米国)
アラスカ州シトカ発。City and Borough of Sitka(=シトカ市及び郡)の投票日に、投票者は、クルーズ船に制限を課すか否かについて、判断することになる。
投票者が承認したならば、この提案は、250人以上の乗客が1泊できる宿泊設備を有するクルーズ船を制限できることになる。この規制では、5月1日から9月30日まで、週6日間のみに、寄港を制約する。
また、1日最大、乗客4,500人まで、クルーズ・シーズン毎に、年間最大、乗客300,000人までとなる。クルーズ船運航事業者は、シトカ市及び郡に対し、訪問資料を報告しなければならない。
シトカ市及び郡が、クルーズ船の予定と許可システムを管理するための規則も設けることになり、City and Borough(=市及び郡)が、違反時の条項を執行することも要求されている。
この投票で可決されれば、この制限は、2026年クルーズ・シーズン向けに発効する。(後略)(Alaska's News Source: May 29, 2025 at 1:49 AM JST)
クルーズ船となった悪名高き定期船、商船77年目に、競売で売却へ(オランダ)
最も歴史的な旅客船の1隻が、不確実な未来に直面しており、過去5年間、運航していなかったことから、この船は屑鉄として取り除かれる最期となりそうだ。今日、Astoria(=アストリア)として知られている本船は、1956年にイタリアの定期船、Andrea Doria(=アンドリア・ドリア)と死者の出た衝突事故に巻き込まれたスウェーデンの定期船、Stockholm(=ストックホルム)として、最も記憶されている。
Rotterdam District Court(=ロッテルダム地方裁判所)は、同船を6月17日に競売で売却するよう命じた。この売却手続きは、ロッテルダムの船渠使用料の支払いのために利用されることになる。本船は、パンデミック開始時に連合王国(注、英国)で係船され、2020年12月、このオランダの港に移動となっていた。
以前は、売りに出されていると報道され、最後の遠洋定期船の1隻で、最古の外洋クルーズ船である本船を救うべく、様々な噂が出回っていた。2021年、最低競売価格1000万ポンドで競売台に置かれたが、十分な入札を得ることができなかった。2023年、本船は屑鉄として売却されたという噂があったが、船主は、本船の将来に向けた計画が未だに動いていると言って、否定した。
この船は、World War II(=第二次世界大戦)の終結時に、最初の現代的な旅客定期船として発注された。戦後の材料不足と、スカンジナビアの造船所の能力により制約され、戦前、よく知られた豪華定期船を運航していたSwedish American Lineは、11,700総トンで、貨物を積んで、大半はツーリスト・クラスの乗客(注、2等船客)を運ぶ馬車馬となる、525フィートの定期船に制限されたのだった。通年大西洋運航と、スカンジナビアに向かう航海向けに設計され、永遠の遺産となる耐氷船体及び耐氷船首とされたのだった。
1948年2月、Stockholmとして就航し、1952年に改造されて、宿泊設備を拡張したが、概ね人目を引かない経歴だった。Swedish Americanは、1953年に新しい現代定期船を1隻追加したが、このことでStockholmは、時折、クルーズを航海できるようにもなったのだった。
しかしながら、1956年7月25日の運命の夜に、本船は遺産となった。ニューヨークから出国して、スカンジナビアに向かっていたが、Nantucket Lightship(=ナンタケット灯台船)の近くで、イタリアの定期船、Andrea Doriaが霧堤の中から現れ、Stockholmは転針を余儀なくされた。両船の舵は効いていたが、技術は発展の初期にあり、現在のシステムよりは遥かに劣っていた。Stockholmの耐氷強化船首が、Andrea Doriaの右舷を突き抜け、致命傷となった。大量の海上救助活動により、このイタリア船に乗船していた乗客の大半が救助されたが、翌日、沈没し、一方で、酷く損傷したStockholmは、修理のためにニューヨークに向けて、ノロノロと戻った。2隻の定期船の乗客と船員合計51人が、この惨事で死亡した。
Swedish Americanは、本船を改造したが、4年間、引退させ、その後、労働組合員やCommunity Party(=共産党)員のクルーズ向けの、Volkerfreundschaft(=フェルカーフォエルシャフト、注、「人々の友情」の意)として使用した東ドイツの団体に売却した。1985年、ドイツで引退となり、政府がかなり助成したと伝えられる事業で、イタリアに最後に向かい、現代的なクルーズ船に改造された。鋼板をはぎ取られ、船体に沿ってスポンソン(注、浮き)の他、新しいディーゼル動力装置が与えられた。
大抵は判らなかったが、1994年に運航に復帰し、Italia Prima(=イタリア・プリマ)、Valtur Prima(=バルチァ・プリマ)、Caribe(=カリベ、注、ピラニアの意)、そしてAthena(=アシーナ、注、「アテネ」の意)といった複数の名称で、様々な会社のクルーズを運航した。2013年、最後の船主・運航事業者によってAzores(=アゾレス)に改名し、3年後に英国のCruise & Maritime Voyages (CMV) に傭船されて、ここがAstoria(=アストリア)に改名した。紆余曲折のある歴史故、忠実な支持者を生み出すクルーズを続けたが、CMVは2020年までに引退させる予定だった。しかしパンデミックで、経歴の終焉が早まった。
CMVが保有していた船とは違い、Astoriaは傭船で運航していたことから、船主に戻され、このことから、ポルトガルの銀行が、最後の船主に融資した。投資団がAstoriaを買収したが、後に、高齢故に改造計画を断念した。2021年以来、売りに出されていた。
船齢故に、そして長年、係船されていたことから、内装が劣悪な状態になっていると報告されていたため、再活動はしそうになかった。現金購入者か解体工場になると推測される最高値の入札者に売却されることになっている。(The Maritime Executive: Published May 30, 2025 3:54 PM)
Viking、「大きな」クルーズ観光の波に向け準備(中国・スイス)
国際的なクルーズ客船会社のVikingは、クルーズ観光市場の成長の可能性は、中国で大きいものと考えていると話し、同国内に出現する事業機会を捕らえるため、更なる投資を行うという。
同社は、中国から出発する航海と、ヨーロッパでの運航の双方に対する、中国クルーズ観光市場の長期的な見通しについて、楽観視していると話し、今年これまでの予約は、バラ色だと話した。
「弊社は長期的に考えているのです。それで弊社は、現在、中国にいるのです。というのは、弊社では、今は中国に更なる投資を行う好機だと考えているからです。巨大な可能性を見ているのです。」とVikingのfounder, chairman and CEO(=創立者で会長兼最高経営責任者)のTorstein Hagenは話した。
「誰もが中国は大きく、中国の旅行市場が大きいことを知っています。私は中国の力強さを感じています。大変に胸躍るものです。」とHagenは語った。
とりわけ中国は、老齢人口によるシルバー(注、銀髪)観光業の時代を受け入れるものと見られており、高齢消費者は、益々高品質の旅行体験を求めている。Vikingは、シルバー(注、銀髪)世代の消費の可能性が少なく見積もられてきたと考えていることから、市場において、シルバー世代を取り込んでいるところだ。
特定の年齢に達すると、歴史や文化に対する興味が増し、これが同社が提供している製品の大変に重要なネタとなっている。Vikingは、これは製品の発展の正しい方向であると信じている、とHagenは話した。
昨年末現在、中国のシルバー(注、銀髪)人口、すなわち60歳以上の者は、3億人を超えている、とNational Bureau of Statistics(=国家統計局)は話した。
中国のクルーズ市場は、過去数年間に急速に成長しており、今や合衆国に次ぐ2番目に大きなクルーズ・ソース(注、クルーズ客の供給)市場になっている。Cruise Lines International Association(注、「クルーズ客船会社国際協会」の意)の予測によれば、2035年までに、1400万人余の中国人消費者が、毎年クルーズ旅行を行うものと見られており、中国はその時までに、世界的に最大のクルーズ・ソース市場となっているものと予測されているという。
中国人観光客は外国旅行に対し、かってない願望の高まりを見せてきた。昨年、中国本土は、世界最大のアウトバウンド(注、「外国行きの」の意)観光市場を維持し続けた、とMastercard Economics Institute(注、「マスターカード経済研究所」の意)の最近の報告書は述べていた。
同報告書によると、交換レートの変動や地政学的要素にも拘らず、旅行に対する消費者の願望と、目的に取りつかれた消費は、旅行産業を牽引し、その発展様式を再形成しているという。
スイスのバーゼルで本店を営業しているVikingは、2016年に中国市場に参入し、その時までに、中国人のアウトバウンド・プログラム(注、外国行き商品)を開始した。今年、中国人消費者向けに、ヨーロッパの河川に4隻の船舶を保有し、来年は更なる船舶を手配する用意ができている。同社は、中国人旅行者が簡略化された手続きで、ヨーロッパ行きの査証を容易に手できるよう、措置も講じている。
一方で中国は、National Immigration Administration(=国家移民管理局)によると、40か国以上、30日間までの訪問を許可する片務的査証無し政策を拡大することで、外国人旅行者に門戸を開いてきたという。
Hagenは、この魅力的な政策が、疑いもなく同社に好影響を与えることになると話し、Vikingは、インバウンド(注、ここでは「中国行き」の意)観光に対する需要をテコ入れするため、新たなインバウンド旅程を今年の秋に導入する計画を立てている。
China Cruise and Yacht Industry Association(注、「中国クルーズ・ヨット産業協会」の意)によると、2024年と2025年の2年間の回復と構築を経て、中国は2026年から始まるクルーズ旅行業の第2の「golden decade(=黄金の10年間)」を受け入れることになるものと見られているという。
「この新時代では、産業チェーンと供給チェーンの総合的な構築、国際クルーズ客船運航事業者と中国クルーズ客船運航事業者間の共同開発が見られることになります。」と同協会のexecutive vice-president and secretary-general(=執行副社長兼総書記)のZheng Weihangは語った。
中国は、2隻目の国産大型クルーズ船のAdora Flora Cityを建造中だ。同船は、2026年に引き渡される予定。China State Shipbuilding Corp.(=中国船舶集団有限公司)によると、1番船は、100航海以上を完了し、350,000人以上の旅客に旅行を提供したという。(China Daily: 2025-05-30 09:38)