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2021年6月の海外旅客船情報

Ecobunker Shipping Co.（＝エコバンカーシッピング株式会社）、NYK Line（＝日本郵船）、NYK Cruises（＝郵船クルーズ）、そしてCity of Yokohama（＝横浜市）は、日本のPort of Yokohama（＝横浜港）のクルーズ船向けのLNG（＝液体天然ガス）バンカーリング（＝燃料補給）施設開発についてのMemorandum of Understanding（＝覚書）に署名した。

この構想は、主要なLNGバンカーリング・ハブとしてのTokyo Bay（＝東京湾）の開発を行う広範な取り組みの一環。

これまでに報じられたように、エコバンカーシッピングは、Fukuoka Shipbuilding（＝福岡造船）で工事中のLNGバンカーリング船を保有している。この長さ95メートルのタンカーは、LNGを2,500立方メートル（cbm)、従来のバンカー燃料を1,500 cbm積載することが可能。本船の竣工は、2021年末までと見られている。

エコバンカーシッピングは、Uyeno Transtech（＝上野トランステック）、Sumitomo（＝住友商事）、Yokohama-Kawasaki International Port Co.（＝横浜川崎国際港湾株式会社）、そしてDevelopment Bank of Japan（＝日本政策投資銀行）の合弁事業として、2018年11月に設立された。

今年4月、ドイツの造船所であるMeyer Werftは、日本の郵船クルーズとの間で、LNG駆動の51,950総トンのクルーズ船を建造する契約に署名したと発表した。これは、パンデミック（注、国境を越えた大流行）が始まって以来初の、クルーズ船の新造注文だった。（Bunkerspot: Published: 01 June 2021）

北マルク州、テルナテ島発。インドネシアのNational Transportation Safety Committee（＝国家運輸安全委員会）(KNKT)の係官が、北マルク州スラ諸島地区の首都であるサナナに到着し、土曜日の朝に出火した大型フェリーの調査を開始する。

KM Karya Indahは、テルナテ港から辺境のサナナ港に向かう途中、スラ諸島地区のLifamatola島の5マイルばかり北東で火災にのみ込まれた。

乗船名簿によると、KM Karya Indahは、乗客181人と船員14人を乗船させていたというが、National Search and Rescue Agency（＝国家捜索救助庁）(Basarnas)は、この不運なフェリーは283人を乗船させていたことが判っている。

資料の食い違いとは別に、Ternate Port Authority Head（＝テルナテ港湾局長）のAffan Tabonaは、乗船名簿から明らかになったものと合致させていると語った。乗船名簿は、港湾局が航海許可を出す前に、このフェリーの船長が提出したものだ。「これをdirector general（＝長官）にも報告しています。」と港湾局長は述べた。

Basarnas-Ternate Officeは、救助隊が収集した資料によると、KM Karya Indahが283人を乗船させていたことをこれまでに開示している。

この海難事故では合計282人が助かったが、他にDedi Hidayat（43）と判明している者が行方不明になっていると述べた。（後略）（ANTARA: 1st June, 2021）

ギリシャ、ピレウス発。ギリシャ島嶼に向かうフェリー便は、海員組合が裁判所が違法であると宣言したストライキを強行したことから、混乱している。労働組合員は、木曜日にピレウス港でフェリーの入港を妨害し、誰もが乗船できないようにした。

スーツケースを持った何百人もの乗客が港に集まり、フェリー会社はこのストライキを教えてくれなかった、と言っている。乗客とストライキ中の労働者の間では、激しい議論が起きていた。

海員組合は、国会で議論されている労働法案に抗議して、24時間ストライキを宣言した。労働者側は、権利を侵食するものだと言っている。

ストライキ参加者らは、最終的には乗客がフェリーに乗船することを許し、数時間遅れで出航した。（waow.com: June 3, 2021 3:10 am）

19か所の目的地に向かう8つの独特な旅程で、出発は21本ある。

新たな7日「Southeast Asia with Malaysian Peninsula（＝マレー半島と東南アジア）」という旅程は、この10年以上の間で、この客船会社のUNESCO World Heritage site（＝ユネスコ世界遺産地）のムラカ州への初寄港が呼び物とされる。この他、タイのプーケット島に加え、マレーシアのポート・ケラン（クアラ・ルンプール）、ペナン島、ランカイに寄港する。この周遊シンガポール番組の日時は、2022年12月11日、12月28日、2023年1月14日、2月7日、そして2月24日。

またクリスマスと正月に跨る休日航海も呼び物とされており、これには10日間「Southeast Asia with Thailand, Vietnam and Cambodia（＝タイ、ベトナム、カンボジアと東南アジア）」旅程と、7日間「Southeast Asia with Malaysian Peninsula（＝マレー半島と東南アジア）」があり、両者は合体させることが可能。

「Southeast Asia with Thailand & Vietnam（＝タイ及びベトナムと東南アジア）」という7日間シンガポール周遊旅行は、サムイ島、レム・チャバン（バンコク）、フー・ミー（ホー・チ・ミン市）を訪問する。このクルーズは、2023年1月21日航海。

「Southeast Asia with Thailand, Vietnam & Cambodia（＝タイ、ベトナム、カンボジアと東南アジア）」という10日間シンガポール周遊旅行は、ニャ・チャン、フー・ミー（ホー・チ・ミン市）、シアヌークビル、レム・チャバン（バンコク）、サムイ島を訪問する。出発は2022年12月18日、2023年1月4日、1月28日、2月14日。

「Southeast Asia & Japan（＝東南アジアと日本）」という12日間、シンガポール発東京行は2022年11月29日発、東京発シンガポール行きは2023年3月2日発で、フー・ミー（ホー・チ・ミン市）、ニャ・チャン、香港、基隆（＝キールン）（台北（＝タイペイ））と、神戸か鳥羽に寄港する。（後略）（Seatrade Cruise News: Jun 03, 2021）

2017年にアラスカという合衆国の州で、クルーズ船上で妻を殺害したユタ州の男が、禁錮30年の刑を言い渡された。

Kenneth Manzanares（43）は昨年、39歳の妻、Kristyを殺害したかどで、有罪を認めた。遺体は、船室内で頭部に重傷を負っているのが発見されていた。この夫婦は、2017年7月に3人の娘と拡大家族（注、親戚）と共に、クルーズに出かけた。

当局は、この殺人を「chilling（＝身も凍るような）」、残虐で凶暴なものだと表現した。

「本日の判決で、Kristyが家族や友人の元に戻って来るわけではありませんが、正義感を示すことになることを希望します。」とfederal prosecutor （＝連邦検事）のBryan Wilsonは木曜日、声明文の中で述べた。「これは偶然の暴力ではなく、人命を冷酷にも奪うものでした。」と語り、仮出獄無しで30年間、Manzanaresは監獄に入り、その後、5年間、釈放後の監視がなされることになると付け加えた。

FBI agent（＝連邦捜査局捜査官）のRobert Britは、「この男によって犯された残忍な行為は、どんな言い訳でも正当化できないものです。」と語った。連邦当局は、合衆国水域内で発生したことから、本件を扱った。

事件は、2017年7月25日にPrincess Cruisesにより運航されているクルーズ船、Emerald Princess（＝エメラルド・プリンセス）の船上で発生した。裁判所文書によると、KennethとKristy Manzanaresは、その晩、Kristyが離婚したいと言ったことで口論となったという。その後、娘達は、親戚のところに行くために船室を出た。間もなくして、叫び声が聞こえたのだった。同船の警備員がやって来る前に、この夫婦の船室に入った目撃者（注、男性）は、KennethがバルコニーにKristyの遺体を引きずっているのを見たと話した。

昨年2月、Manzanaresは、第二級殺人罪で有罪を認めた。これは、故殺ではない結果となる大きな役割を果たした重大暴行を犯した場合に、合衆国内において適用されるものだ。（BBC News: 4th June, 2021）

ベニス（注、ベネチア）発。土曜日、コロナウイルスのパンデミックによりほぼ1年半運休して以来、初のクルーズ船がベニスから出航した。これにより、この巨大な洋上ホテルの支持者と反対者との間で、言葉の応酬が再燃することになった。

MSC Orchestra（＝オーケストラ）が、Saint Mark's square（＝サン・マルコ広場）からぼんやりと見えると、小型船のデモ参加者らは「no to cruise ships（＝クルーズ船は来るな）」と書いた横断幕を振った。「クルーズ船は、ベニスに実際は殆ど利益をもたらしていない観光業に、奇襲攻撃しているのです。」とデモ参加者のLucia Tedesco（57）は、AFP（＝フランス通信）に話した。

環境と同市の文化遺産に対する懸念から、船舶反対者らは、（注、クルーズ船は）ベニスの土台を侵食し、ラグーン（＝潟）の壊れやすい生態系を傷つけることになる大波を立てていると言っている。しかし、このUNESCO World Heritage site（＝国際連合教育科学文化機関の世界遺産）は、巨大船の愛好家の本拠地でもあり、多くが「Venice at work（＝ベニス稼働中）」運動において組織化されている。彼らは、観光客の乗ったクルーズの寄港は、観光業に依存する同市の雇用を生み出していると話している。これは、パンデミックによって大打撃を受けたものだ。

4日以内のコロナウイルス検査で陰性だった約650人が、ベニスでMSC Orchestraに乗船した。パンデミックの最盛期に何がしかのクルーズ船を襲った激しいアウトブレイク（＝勃発）を避けるように設計された厳格な衛生措置において、迷惑がった者は誰もいなかった。MSC Orchestraの3,000人分の場所のちょうど半分が、南部イタリア、ギリシャ、クロアチアの目的地に向かう旅では、満席ということになる。同船の船員は、ベニスでのひと時を、供給品の搬入や安全手順の強化に費やしていた。

ベニス経済は、クルーズ客の訪問者が800,000人減少したことから、年間「around one billion euros（＝約10億ユーロ）」（12億ドル）失った。Cruise Lines International Association director（＝クルーズ客船会社国際協会会長）のFrancesco GaliettiはAFPに語り、Orchestraの寄港は「our contribution to the restart of this city（＝この都市の再開に向けた我々の貢献）」であるとした。

世界で最も有名な観光地の1つであることから、ベニスのクルーズ船論争は、常にイタリアの国境を越えて鳴り響いていた。

火曜日、多くの国際的な芸能人、すなわちMick JaggerからWes Anderson、そしてTilda Swintonが、イタリアのPresident（＝大統領）のSergio Mattarella、Prime Minister（＝首相）のDraghi、そしてthe mayor of Venice（＝ベニス市長）に手紙を書いた。

彼らは、同市の「physical integrity but also cultural identity（＝物理的な完全性と文化的な独自性）」を保護するため、観光客流入のより良い管理、ラグーンの生態系保護、不動産投機の制限の他、クルーズ船の訪問の「final stop（＝最終的な阻止）」を呼び掛けた。（Japan Today: June 6, 2021, 06:05 am JST）

Carnivalの最新船、Mardi Grasは、6月4日にポート・カナベラルにやって来た。クルーズ愛好家の群衆が、この新船を一瞥するためにJetty Park（＝ジェッティ・パーク、注、「突堤公園」の意）に押し掛けた。

Mardi Grasには、La Piazzaというイタリアを主題にした区画があり、BOLTと呼ばれる新しい電動ローラー・コースター（注、ジェット・コースター）もある。この新船は、同社船隊においては最大のもので、180,000トン、乗客6,600人の収容力がある。（中略）

フロリダ州におけるクルーズの運休の経済的影響は、Cruise Lines International Association（＝クルーズ客船会社国際協会）の報告によると、直接消費の喪失が6億8500万ドルと見積もられ、この州では約12,000人の雇用が失われたという。(Orlando Business Journal: June 7, 2021)

ノルウェーの運航事業者であるFjord1は、トルコのTersan造船所に、2隻の環境に優しい乗用車・旅客フェリーを発注した。

引き渡しの予定が2023年第2四半期の248人乗りのフェリーは、ノルウェーに本拠を置くHAV Designの設計で、乗用車80台とトレーラー6台を収容することができるものとなる。この2隻の長さ84メートルの船は、電動駆動推進システムを有し、乗客が港で下船中に、陸上の電力を経由して充電することになる。また完全電動、ハイブリッド、あるいはディーゼル・エレクトリック・モードで運航できるように、ディーゼル・エレクトリック予備システムも備えることになる。

就航するや、船はStrandaとLiabygda間、EidsdalとLinge間の航路で運航することになる。

この新造船は、TersanがFjord1向けに建造する8隻目と9隻目のフェリーとなる。同造船所は、既に2017年から2021年にかけて、6隻の完全電動船を成功裏に引き渡しており、現在、Rodvenfjordと命名された7隻目のフェリーを建造中だ。（CruiseandFerry.net: 09 June 2021）

MSC CruisesのMSC Seaside（＝シーサイド、注、「海辺」の意）という船に乗船していた2人の乗客が、COVID-19の検査で陽性となり、予定されたイタリアのシチリア島にあるシラクーザへの寄港中の火曜日に下船した。

この2人の乗客はいずれも無症状で、全てのMSCのクルーズ中に予定されていた旅程中の定期検査で陽性だったものだ、とMSCの広報担当者であるPaige Rosenthalは、水曜日にUSA TODAY紙に話した。

「検査で陽性となって、直ちにこの2人の乗客と同行していた一行は、隔離されました。」とRosenthalは話した。「同様に、濃厚接触者は直ちに割り出され、隔離されました。」

検査で陽性となったこの2人の客と一緒に旅行していたこれらの乗客は、濃厚接触者も同様、全て検査で陰性だった。

MSCの全ての乗客は、クルーズ出発時に先立って、自宅から出発する48時間から96時間前に検査をすることが要請されており、乗船前にも検査が要請されている。「これは3回目の検査でした。」とRosenthalは話した。

同船を下船後、この2人の乗客と同行していた一行は、地元当局者と連携して「protected MSC Cruises transport（＝保護されたMSC Cruises輸送）」により帰宅した。

検査で陽性となった乗客と、その同行者は、シラクーザに寄港するに先立って船が接岸したマルタで下船することが許されなかった。技術的な寄港であり、乗客が同船から降りるものではなかった、とCNNは報じた。

Rosenthalは、COVID-19の検査で陽性だったこの2人は、このクルーズ客船会社の健康・安全手順が機能していることを示す「another demonstration（＝もう1つの証明）」だと語った。MSCは夏以来、地中海でクルーズをしている。（USA TODAY: June 9, 2021）

World War II（＝第二次世界大戦）の終結から6年後に、ワシントン州は国内最大のフェリー網の運航を開始した。最近、Washington State Ferriesは、この記念すべき年にエドモンズーキングストン航路で運航するものを含む、フェリー船隊21隻の全フェリーを飾ることになる記念ロゴ（＝意匠文字）を公開して、70周年を記念した。

「1951年以来、弊社は当州の海上ハイウェイ・システムの運航により、ワシントン州人と訪問者に貢献してきたことを誇りに思います。」とWSFの長であるPatty Rubstelloは話した。「パンデミックは、このお祝いを変えました。そのため、この特別の機会を借りて、弊社のお客様と最前線に立つ従業員に感謝したいと思います。」

特別記念動画は、1年間、船上でも上映されることになる。（Edmonds Beacon: Last updated 6/10/2021 at 9:50am）

フロリダ州、ポート・カナベラル発。何がしかのクルーズ船が、この1年以上の間で初めて、乗客を乗せて航海することで青信号を得た。

ハッキリしないことは、人々が乗船する際に所謂「vaccine passport（＝ワクチン・パスポート）」を提示することを要求されることになるのかどうかだ。木曜日の朝、連邦判事は、フロリダ州のクルーズ船訴訟において、更に論争を聴聞した。

Centers for Disease Control and Prevention（＝疾病対策予防センター）は、乗客の95％、船員の98％がCOVID-19のワクチンを接種している場合は、クルーズ船は合衆国の港から出港することが可能だと述べた。

フロリダ州の知事は、「unreasonable（＝理不尽だ）」と言って、反撃に出ている。Gov. Ron DeSantis（＝Ron DeSantis知事）は5月、クルーズ客船会社が、ワクチン証明を提示することを求められた乗客から、1人当たり5,000ドルの罰金を科すことができるという法律に署名した。

Celebrity CruisesのCEO（＝最高経営責任者）は、この状況が自ずと解決されることを望んでいると話している。「今、ワクチンを接種した人々向けのクルーズを提供する機会は、当業界にとって、本当に重要なものだと考えております。」とLisa Lutoff Perloは話した。

判事は、行き詰まりは宣言されておらず、調停は進行中だと話した。（WFTV.com: June 10, 2021 at 7:21 pm EDT）

クルーズ船、Celebrity Millennium（＝セレブリティ・ミレニアム、注、「有名人・千年王国」といった意）の2人の乗客が、COVID-19の検査で陽性だった、とここのクルーズ幹部は木曜日に確認した。2人の客は、旅客室を共有していた者で、無症状で、現在は隔離されている。

「接触者追跡を実施しているところで、濃厚接触者全員の検査を行っており、状況を注視しているところです。」とCelebrity Cruisesの広報担当者は、声明文において述べた。また、このクルーズには有料客が乗船しており、試験クルーズではないことも確認した。

このクルーズは、今週これまでに、アルバ島から出航したもので、サン・マルタン島で、この周遊を終えることになっている。2020年3月にパンデミックが始まって以来、北米から出航した最初のクルーズ船だった、と同社は確認した。

Celebrity Millenniumは、完全にワクチンを接種した船員と乗客を乗せて航海している、とこのRoyal Caribbean Groupの子会社は話した。乗客は、航海前72時間以内のCOVID-19検査で陰性であることの他、ワクチン接種の証明を提示することが要請されている。

クルーズ専門家のStewart Chironもこの船に乗船しているが、バルバドス島での観光で、この2人の乗客と濃厚接触していた他に7人の乗客も、PCR検査の結果を待って、船室内で隔離されていると話した。

「普通でしたよ。」とChironは話した。「人々が心配していたら、この船では夕食時に殆ど人を見かけないのではないかと思うでしょう。しかしショーは、続けられています。異なる夕食、異なる食堂も続いています。誰もマスクを着けていませんので、誰もそんなに心配していないように見えます。」（NBC 6: Published June 10, 2021）

Genting Singaporeは、integrated resort（＝統合型リゾート）(IR)事業に向けた提案(RFP)を求め、横浜市に応えて入札を始めたと、6月11日、SGX（＝シンガポール取引所）に対し発表を提出した。

Genting Singaporeは、Sega Sammy Holdings（＝セガサミーホールディングス）、Sohgo Security Services Co（＝綜合警備保障）、Kajima Corporation（＝鹿島建設）、Takenaka Corporation（＝竹中工務店）、そしてObayashi Corporation（＝大林組）からなる共同事業体を率いることになる。

「弊社の構想は、戦略的に配置され、持続可能で、地元の強固な協力に錨を下ろした国際水準のIR（＝統合型リゾート）を作り上げることにあります。」とGenting Singaporeは話している。

Genting Singaporeは、統合型リゾート計画における比例持株権益に依拠すると述べており、同社の投資額は、6月11日現在106万ドルになる同社時価総額の100％よりは少ないものとなる。（中略）

Genting Singaporeの株式は、6月11日に87.5セントで、薄商いで引けた。（The Edge Singapore: Published on Fri, Jun 11, 2021 / 4:36 PM GMT+8）

Genting Hong KongのDream Cruisesは、COVID-19に対するワクチンを完全に接種した香港住民に対し、400万香港ドル（515,000米ドル）を近くを提供することになるワクチン奨励制度を開始した。

この奨励制度は、アジアでの航海再開に向けたGenting Hong Kongによる最新の取り組みを反映したもので、ここはこれまでに、台湾やシンガポールからの何がしかの運航を再開している。

同社は木曜日に、香港住民に合計5本の賞を提供すると発表した。これには、Deluxe Balcony Stateroom（注、「バルコニー付き豪華旅客室」の意）でのAll-You-Can-Cruise Annual Pass（注、「1年間クルーズし放題乗船券」の意）という1等賞が含まれ、4人までのお客が泊まることができ、380万香港ドル（490,000米ドル）相当のものだ。

「Dream Cruisesは、7月末にクルーズを再開するための準備を開始することから、香港にGenting Dreamが戻って来ることを歓迎されるのをドキドキしております。」とGenting Cruise Lines President（＝社長）のKent Zhuは、語った。

「Super Summer Seacation（注、「超絶夏の海休暇」といった意）という旅程で弊社が受け取った支援に対する弊社の気持ちを示すため、COVID-19との戦いでの取り組みに対して、香港の皆さんに感謝する他、弊社では、Go! Super Seacation Sweepstakes（注、「行こう！超絶海の休暇総取り」といった意）において、何がしかの例外的な賞を受賞する機会を香港住民に提供いたします。」

Genting Hong Kongは、Crystal CruisesとStar Cruisesも経営しているが、FY2020（＝2020年営業年度）、グループ全体で172万米ドルの純損失を報告したのを受け、最近、負債の再編と資本構成の再編について、貸し手との間で議論を継続している。（iag: Friday 11 June 2021 at 07:32）

2014年4月16日、MV Sewolというフェリーが、476人の乗客を乗せて南朝鮮（注、韓国）の南西海岸近くで転覆した。うち325人は、修学旅行中の生徒だった。助かった者は非常に少なかった。というのは、フェリーが沈没していった際に、船室に留まるよう命じた命令に従っていたためだ。304人が命を落とした人類の悲劇に留まらず、この惨事は、南朝鮮（注、韓国）において社会的・政治的大混乱を広めることになった。7年経って、FRANCE 24のチームが、この恐ろしい出来事がこの国をどのように変えたのかを報告する。

Sewolの沈没が、南朝鮮（注、韓国）の服従と階級制の文化についての議論を炸裂させ、政治意識を持っている南朝鮮人（注、韓国人）であるSewol世代として知られる若い新世代の出現を導いた。彼らはまだ20歳になっていないが、しかしその多くは政治活動に入り、政治的に無関心な階級として見られていたものをしきりに揺さぶりたがっている。

FRANCE 24のチームが、若い犠牲者の故郷で、この惨事の痛みがとりわけ生々しく残るソウルの南、30キロメートルにある安山（＝アンサン）から報告する。（動画省略）（FRANCE 24: 11/06/2021 - 14:06）

デボン州警察とコンウォール州警察は、エストニアのクルーズ会社、Tallinkが保有するMS Silja Europa（＝シリア・ユーロパ）を、6月11日から13日まで開催されるG7 Summit（＝G7サミット）のため、警察官を収容するために使用することを確認した。この船は、通常はバルト海でクルーズをしているが、先週末にFalmouth Harbour（＝ファルマス港）に到着し、この首脳会談の間、10日間に亘って傭船されている。これはいくらかかるのか？

傭船費用の正確な数字は極秘だが、デボン州警察とコンウォール州警察はExpress.co.ukに対し、費用の全てはGovernment（＝政府）持ちであり、G7 Cabinet office（＝G7内閣事務局）は「decisions on the operations themselves - including police accommodation - are made by D&C Police（＝警察官宿舎を含む運営に関する（全ての）決定は、デボン州警察とコンウォール州警察によりなされている）」と話した。

このサミット（＝首脳会議）のために、警察とTallink間の傭船契約を仲介したLandry and KlingのCEO（＝最高経営責任者）のJoyce Landryは、この行事のために乗船しており、Express.co.ukに対し、MS Silja Europaから、この規模の行事の後方支援と、どうして警察によって選択されたのかについて話してくれた。

このような船を傭船するための一般的な費用の点では、次のように話した。「クルーズ船を貸切る場合の1日当たりの傭船料は、船を1隻傭船する場合は、それを使用するか否かを問わず、船全体を買うことになります。」「クルーズ船が典型的に行っていることは、乗客1人当たりについて、日割りで料金を課してから、船内の部屋数を乗じることになります。」

これは「1人当たり150ポンドからで、豪華船では、1日当たり500ポンドとなる」ものだと話した。MS Silja Europaは、3,000人が眠ることができるが、Covidの制約の下では、僅か1,000人の客が許されているだけだ。仮に1日当たり1人150ポンドという最低見積もりで考えると、総額費用は150万ポンドとなり得る。また1日当たり500ポンドという最高見積もりで考えると、10日間の滞在で、総額500万ポンドとなることになる。

最終価格を合意するに際しては「a lot of other negotiations to be done（＝他に多くの交渉が行われ）」るものであるとLandry女史は話し、今回の出来事も違いはなかったという。公的資金を受けた権原が与えられたのならば、傭船は費用効率が良いものである必要があり、財政的に意味のあるものでなければならないと話した。

確かに、この地域のこれからの週末や夏のホテル料金を検索してみると、陸上で1,000人もの警察官は、今週末に、この小さな海辺の町に依拠している人数に見合った財政的、あるいは後方支援的なものに見合ったものとはならないのかもしれない。

既にデボン州とコーンウォール州の警察部隊の1,500人に加え、5,000人以上の臨時警察官が、この首脳会議を支援しており、ホテルのような個別の宿泊施設に4,000室以上を予約している、と同警察部隊は話している。

Landy女史は、MS Silja Europaは「comfortable（＝快適）」ではあるものの、実際には「not a cruise ship, it's a cruise ferry so it's basic（＝クルーズ船ではなく、クルーズ・フェリーであり、そのため簡易的なものだ）」と話した。「つまり、内部は大変に快適なものですが、カジノはなく、広いスパもなく、典型的なクルーズ船にあるようなものはないのです。」

この取引で1つの要素を演じた後方支援が、コロナウイルスのパンデミックにより停滞している旅行シーズンの予期せぬ恩恵となっている。Landy女史は、この船は、通常は忙しい夏のシーズンではないエストニアにいることから、「they hadn't crewed up yet（＝まだ船員を乗せていない）」のだと話した。このことは、通常は契約により乗務しているはずの、合計3,000の乗客のための数百人の船員が、そこにはいないことを意味するものであり、船員の規模が小さくなっていることから、費用は抑えられることになる。

費用を低く抑えることになる他の要素としては、MS Silja Europaがそんなに遠くにいなかったということがある。Landy女史によると「a mere three days（＝ほんの3日）」の航海だったというのだ。こうした「mobilisation（＝動員）」日数は、傭船費用にすべて含まれており、少ない方がより良いことになる。

Landy女史は、夏のシーズンが混乱し、今年の収益が無くなっていることから、鮒会社の社長が料金をそれなりのものに上げたがっていることから、Covidは、この傭船には「actually helped（＝実際に助かった）」と付け加えた。

警察の報道官は、本船の使用は「impacts to the environment, community, the operational needs, and those of our officers and staff（＝環境、共同体、作戦上の必要性、更に我々警察官や職員）」を考慮したと話した。（後略）（Express: 07:01, Mon, Jun 14, 2021）

Royal Caribbean Internationalは、8人の船員がCovid-19の検査で陽性となり、そのOdyssey of the Seas（＝オデッセー・オブ・ザ・シーズ、注、「海の探求（多難な長旅）」の意）というクルーズ船の就航航海が遅れる、と幹部らは火曜日に話した。

「定期検査で、8人の船員が、Covid-19が陽性の検査結果を受け取りました。」と同社CEO（＝最高経営責任者）のMichael Bayleyは、声明文において述べた。「Odyssey of the Seasに乗務する1,400人の船員の全員が、6月4日にワクチンの接種を受けており、6月18日には完全にワクチン接種を受けた（注、2回の接種を受けた）ものと考えられることになります。」

8人の症例は、6人が無症状で、2人が軽度の症状だと話した。Covid-19の検査で陽性だった者全員は、他の数百人の船員と共に隔離されており、医療班によって監視されている。

Odyssey of the Seasの就航航海は、元々は7月3日を予定していたが、今や7月31日に設定されている。「失望しておりますが、これは、弊社船員とお客様の健康や幸福にとって、正しい判断です。」とBayleyは付け加えた。

この発表は、Celebrity Millennium（＝セレブリティー・ミレニアム）というRoyal Caribbean Groupが保有する別の子会社の船で、2人の乗客がCovid-19の検査で陽性だったことから1週間も経たずに出てきたものだ。この客は無症状で、隔離され、2人は医療班によって監視されていると、このクルーズ客船会社は話した。全ての客は、Covid-19の検査で陰性で、出発前72時間以内のワクチン接種の証明が要求されていた。

Centers for Disease Control and Prevention（＝疾病対策予防センター）によると、完全にワクチンを接種した後に、つまりブレイクスルー感染（注、予防接種したにも拘わらず感染すること）で、Covid-19の検査で陽性になる人は稀だ、という。

Covid-19のワクチンを完全に接種した、合衆国での1億3000万人以上のうち、少なくとも10,262人がブレイクスルー感染したという報告がある、と先月、CDCは話した。ワクチンを完全に接種した後で検査で陽性となった者の多くは、無症状だ。

CDCは先月、巨大な船が、最初のコロナウイルスの超拡散地の何がしかとなってから1年以上を経て初めて、クルーズの再開に向けて作業を開始することを許可していた。（NBC News: June 16, 2021, 8:30 PM JST）

流行遅れの水上飛行機のように見えるが、この完全電動「seaglider（＝シーグライダー）」は、旅客フェリーによる往来の未来となり得るものだ。

これは、合衆国の新興企業、Regentとの間で、2028年までに実用化する新船を保有するa letter of intent（＝基本合意書）に署名して、ヨーロッパの会社、Brittany Ferriesが賭けているものだ。

この「part-plane, part ferry（＝一部飛行機、一部フェリー）」は、50人から150人を収容して、時速290キロメートルの速力で、連合王国（注、英国）とフランスの間を走ることになり、従来のフェリーよりも、6倍高速なものとなる。現在のポーツマスとシェルブール間の8時間かかる典型的な旅は、たったの40分となる。

この飛行機は「ground effect（＝大地効果）」を利用する水中翼船のように動く。（中略）現在の構想では、電池の持ちは290キロメートルの範囲だが、次世代電池では、800キロメートル以上に拡大する。

船舶の排気ガスの逓減、あるいはゼロに向けた動きは、世界中で起きている。ニュー・ジーランドでは、ウェリントンとオークランドでは、いずれも完全電動フェリーが運航しているが、Interislander便を運航しているKiwiRailは、2隻の新船を建造中だ。この州有会社による購入で、国内フェリーの排出量をかなり逓減させることになる。（Stuff: 08:43, Jun 17 2021）

フロリダ州タンパ発。連邦判事は、Centers for Disease Control and Prevention（＝疾病対策予防センター）と、コロナウイルスのパンデミック（注、国境を越えた大流行）の到来以来、クルーズ産業の出発を禁じたここの条件付き航海命令に対する戦いにおいて、フロリダ州に軍配を上げた。

U.S. District Judge（＝合衆国連邦判事）のSteven Merrydayは金曜日、仮差し止め命令を認めた。この命令は、CDC（＝疾病対策予防センター）は、フロリダの港から出発、あるいは到着するクルーズ船に対する命令を、執行することができないということを意味する。

判決において、Merrydayは次のように述べた。「フロリダ州は（CDCの命令がその権限を逸脱しているという）主張の価値を説得する可能性が高い。」

しかし、この差し止め命令は、航海命令が「non-binding 'consideration,' 'recommendation' or 'guideline'（＝法的拘束力のない「意見」「勧告」あるいは「指針」）」つまりCDCが「such as airlines, railroads, hotels, casinos, sports venues, buses, subways and others（＝航空会社、鉄道、ホテル、カジノ、スポーツ会場、バス、地下鉄、その他）」のような産業の営業を、どのようにするか述べたものに類するものに留まることになる7月18日まで停止となる。

Gov. Ron DeSantis（＝Ron DeSantis知事）とAttorney General（＝司法長官）のAshley Moodyは、連邦政府を訴える意向を発表するため、4月においてはPortMiami（＝マイアミ港）の局外に立っていたが、金曜日に個別の声明において、この判決を賞賛した。

「CDCは始めからずっと間違っていました。連中はそれを知っていたのです。」とDeSantisは話した。「CDCと(President Joe) Biden政権は、官僚的な遅延や訴訟に隠して、クルーズ産業を沈没させる計画を仕組んだのですよ。本日、我々は、フロリダ州の家族、クルーズ産業、そして、これまでにない連邦政府の行き過ぎに直面する中で、権利を維持しようとしている全ての州にとっての勝利を確保したのであります。」

Moodyも、この判決を「a victory for the hardworking Floridians whose livelihoods depend on the cruise industry（＝生計をクルーズ産業に頼っている働き者のフロリダ人にとっての勝利）」だとして褒めちぎった。

「連邦政府は、選び出して産業全体を無期限に封鎖する権限を有していないし、そうすべきでもないのです。」とMoodyは話した。「クルーズ産業が再び航海を行うのを見ることで私は興奮しており、違法な連邦政府の行き過ぎた厳格な封鎖対策に反対していたRon DeSantis知事を支持し、光栄であります。」（WPTV: 5:21 PM, Jun 18, 2021）

Carnival Corporationの子会社、Princess Cruisesは昨年、個人あるいは法人による「suspicious activity（＝疑わしい活動）」が判明したと発表した。2019年半ばに、旅行者と従業員双方の個人情報にアクセスしていたという。後にCarnival Corporationが、2020年8月15日に同様のサイバー攻撃を受けて被害者となっていたことが開示された。

Carnival Corporationは木曜日、顧客に、無許可の行為者が、多くの個人情報の詳細に対しアクセスしたかもしれないとするメモを明らかにした。これには社会保障番号、健康記録、旅券情報、そして生年月日が含まれている。

この情報漏洩は3月19日に発生し、この英米クルーズ運航事業者の人気の子会社であるCarnival Cruise Line、Princess Cruises、Carnival Corpの子会社に影響を与えた。従業員も、この情報漏洩により影響を受けた。同社は、どれだけ多くの個人情報が漏洩したかもしれないかについては、開示しなかった。

Carnivalの広報担当者のRoger Frizzellは、このクルーズ運航事業者はサイバーセキュリティ―会社を雇って、同クルーズ運航事業者のIT（＝情報技術）システムにアクセスした「unauthorized third-party（＝無許可の第三者）」を調査している、と詳細を明らかにした。

「情報漏洩の影響を受けた可能性のある者には通知しており、会社は本件を支援すべくコール・センター（注、電話相談センター）を設置した、とFrizzellは金曜日、The Hillに強く主張した。このCarnivalの広報担当者は、最新証拠に基づき、情報が悪用されたと信じる理由はないと主張した。

このクルーズ運航事業者は、サイバーセキュリティ―とプライバシー・プログラムを強化していると伝えられている一方で、この事件は、2019年以来、3回目のCarnival Corporation関連の大規模な情報漏出だ。2019年のPrincess Cruisesでの情報漏出と、2020年のCarnival Corporationの情報漏出に引き続いて、このクルーズ運航事業者は、サイバーセキュリティ―の強化を「review（＝見直す）」と誓約した。

Carnivalの最新の漏洩のニュースは、合衆国関連の会社や社会基盤に対する、いわゆる一連のサイバー攻撃が起きている中で出てきたものだ。最近数か月間に、合衆国に本拠を置くJBS SAの牛肉工場、Cox Media Group、Colonial Pipelinが、全てランサムウェアによって混乱させられている。

JBSとColonial Pipelineは、それぞれ1100万ドル、440万ドルをサイバー犯罪者にすり取られるまで、通常の操業を再開することができなかった。（Sputnik: 20:11 GMT 18.06.2021）

Virginの史上初のクルーズ船、Scarlet Lady（＝スカーレット・レディ、注、「緋色の女」の意）が今日、これから今年の夏、乗客を乗せて最初の航海をするに先立ち、ポーツマスに到着した。110,000トンで、この都市に接岸した最大の船だ。

この新船は、Sir Richard Bransonの新しいクルーズ客船会社であるVirgin Voyagesにとっての第1船であり、コロナウイルスのアウトブレイク（＝勃発）で、世界中でクルーズが中止になったのを受け、予定より1年遅れで、遂にお目見えすることになる。

本船は、元々は2020年2月に、フロリダ州の母港に向かう前に、サウサンプトンで姿を見せていた。当時、贅を極めたロックスターに触発されたスィートから、完全菜食主義者用の食堂や入れ墨店までの、あらゆるものが船上で先行公開された。

コロナウイルスの勃発で、クルーズ産業は完全に停止し、渡航禁止でクルーズ客船会社は航海を中止し、一時的に運航を中止する例もあった。それ以来、暫定的な試みはあったものの、クルーズは、大抵が航海再開が不可能となった。例えば合衆国では、航海禁止命令が発令されていたが、最近の基準では、クルーズ客船会社が最終的には乗客を取り戻すための準備をするため使用することを認めている。

連合王国（注、英国）では、イングランド発の内航クルーズの再開が許可されている。これにより、Royal Caribbean、Disney、そしてSagaのようなところを含む多くのクルーズ客船会社が、夏の休暇向けの英国航海を提供することをを推進している。

Virgin Voyagesも、この顔ぶれに加わっている。事実、Scarlet Ladyは英国で就航する新しいクルーズ船の1隻だ。Summer Soiree Series（＝サマー・スワーレイ・シリーズ、注、「夏の夜会シリーズ」の意）という6本のクルーズを行い、全てはポーツマスから出発する。このクルーズは、イングランドの南部海岸沿いを航海するが、どんな港にも寄港することはない（詳しくはウェブサイト（注、リンク先省略）で）。乗客と船員の全員は、乗船が許可されるために、Covid-19のワクチンを完全に接種している必要がある。

Virginでは、更に2隻のクルーズ船も現在、計画中だ。Valiant Lady（＝バリアント・レディ、注、「勇敢な女」の意）は11月に就航することが期待されており、Resilient Lady（＝リズィリアント・レディ、注、「快活な女」の意）は、2022年に航海することになっている。

ブリッツ（注、（からかい気味に）英国人）にとって、現在、イングランドでの内航クルーズだけが、再開が許可されている。乗客の中には、既に航海を楽しむことができている人もいる。ターミナルでの規則の試験から、ソーシャル・ディスタンシング（＝社会距離戦略）対策を取って船上にいるような事まで、船上であるようなものの体験を共有している者だ。

執筆時点において、Foreign Office（＝外務省）は、その他のクルーズ船旅行は、全て行わないように勧告を継続している。

今年これまでに、政府のGlobal Travel Taskforce（＝世界旅行作業部会）は、クルーズ休暇が再開可能な時であると判断した時に、内航クルーズの再開を成功させることを検討しているという報告を行った。しかし、これは信号機システムの下で、可能性があるものだと述べた。（Mirror: 14:14, 21 JUN 2021）

この国連芸術遺産機関（注、ユネスコ）は、このラグーン（＝潟）都市が、恒久的にクルーズ船の接岸を禁止しない場合は、ベニス（注、ベネチア）を「endangered（＝絶滅危惧）」一覧に掲載するかもしれないと話した。

このラグーン都市は、オーストラリアのグレート・バリア・リーフ、ブダペスト市、リバプール市の波止場と並んで、「World Heritage in Danger（＝危機に直面している世界遺産）」の一覧に載せられるかもしれない。これはUnesco（＝ユネスコ、注、国際連合教育科学文化機関）の世界遺産地の権威ある一覧から、完全に削除される危険にあることを意味するものだ。

ユネスコは月曜日、この問題は、7月16日から31日に、中国の福州（＝フーチョウ）である、この誰もが望む栄誉を監督しているWorld Heritage Committee（＝世界遺産委員会）の会合で議論されることになると話した。

もしベニスが削除されたならば、「would be a very serious thing for our country（＝我が国にとって大変に深刻な事態となる）」とイタリアのCulture Minister（＝文化大臣）のDario Franceschiniは、月曜日に語った。

この中国での会合の参加者は、削除と提案警告についての最終判断を行い、同機関が次の2月までに、クルーズ船に対する迅速な行動を、イタリア政府に対し求めることが可能だ。

この都市の脆い構造や、ラグーンの壊れやすい生態系に対するクルーズ船の影響については、長らく懸念されてきた。イタリア政府は今年これまでに、ベニスでのクルーズ船接岸の禁止令を通過させたようだが、巨大な船舶が、同市に到着し続けている。この政府の法令は、実際のところ、即時禁止を制定したものではなかった。その代わり、ベニスのラグーンの外側にクルーズ船を接岸させる計画は、作成され、実行されるに違いない。

一方、船はラグーンを通過して航海し続け、この都市の産業港に接岸する。ここは、昨年12月以来、（注、クルーズ船の）上陸地点とされている。（The Local: 22 June 2021 12:53 CEST）

Carnivalは木曜日、クルーズ産業がCovid-19のパンデミック（注、国境を越えた大流行）から回復し続けていることから、第1四半期との比較で第2四半期には、予約が45％増えたと述べた。同社は、2022年の累積先行予約も、2019年よりも早まっていると述べた。

しかしCarnivalは、2021年第2四半期には、20億ドルの調整後純損失を報告している。通期の他、第3四半期の調整ベースでも、純損失を予想している。同社の2021年上期の毎月のキャッシュ・バーン（＝現金燃焼）率は、5億ドルだった。

同社は、借り換えを通じて、263億ドルに引き上げることができ、将来の貸付利子を年間1億2000万ドルにまで逓減することが可能だ、とCarnival Corporation President and CEO（＝社長兼最高経営責任者）のArnold Donaldは木曜日、CNBCの「Closing Bell（注、テレビ番組、「終鈴」の意）」のインタビューで語った。

「弊社は、来年投入する流動性資産を有しており、更に重要なことは、弊社船隊を全て立ち上げるに十分な能力があり、その後、弊社は現金を生成できるということです。」とDonaldは語った。「現金最大化は、時が経つにつれて、債務を返済する鍵となるもので、弊社がこれを生き残ることができる強固な立場に立つことになる信用格付けを、取り戻すことになるものです。」

昨年、クルーズ船であった数回のアウトブレイク（＝勃発）のため、クルーズ産業は、営業再開が許可された最後の分野の1つになっていた。Centers for Disease Control and Prevention（＝疾病対策予防センター）は、船上でのアウトブレイクを回避するため、厳格な安全指針と要請を課して、クルーズが今年、再開することを許可していた。

「これを管理する方法はあり、我々は、他の旅行・観光の分野と同様の取り扱いを受けたいだけなのです。」とDonaldは話した。

Carnivalは今年11月末までに、同社の9つあるクルーズ商標のうちの8つの商標の42隻の航海を再開をし、あるいは航海再開の計画を発表している。

「弊社では、来春までに弊社船隊の全ての運航を再開するために、積極的に進めているところです。これまでに、弊社の収容力の半分以上を占める42隻の船が、当営業年度の期末までに、お客様の取り扱いを再開する予定です。」とDonaldは、プレス・リリースにおいて述べた。

同社では、検査とマスクの着用を含む、ワクチン未接種客に対する指針により、船員と客の95％に完全にワクチンを接種することを強制することになる。同社では、これでクルーズ船でウイルスが広がるのを防ぐことになると考えている、とDonaldは、CNBCで語った。

「アウトブレイクの可能性は、とても、とても低いもので、殆どあり得ないものです。」とDonaldは話した。「何がしかの個別の事例を見るかもしれないでしょう。恐らくは、何がしかのものはあるでしょうね。」

しかし全ての港で、定期の検査をしたにも拘わらず、Royal Caribbeanのクルーズでは、航海に出た最初の船の1隻であるCelebrity Millenniumで、2人の客が検査で陽性になっていた。

クルーズ客船会社株は、パンデミック中に巨額の損失を被った後、今年、ゆっくりと値を戻してきているところだ。Carnival株は木曜日、2.45％下落した。この株式は今まで、年に27％上昇していた。（CNBC: Published Thu, Jun 24 202112:10 PM EDT）

ケンタッキー州パデューカ発。The Dorena-Hickman Ferryは、ミシシッピー川を横断してケンタッキー州とミズーリ州を結ぶ唯一の直行連絡路だが、日曜日以来、運休していたものの、水曜日にいつもの夏の予定で運航を再開する。

河岸に砂が堆積してMissouri Landing（＝ミズーリ州上陸場）に接近することができず、運休となっていたが、フェリー船長のJeremy Newsomは、長い鍬を使った請負人が、上手く砂を移動させて、ミズーリ州側でフェリーが車両を積み下ろしできることを可能にしたと話している。この請負人は、今後数週間に、フェリーが同様の問題を避けることができるよう、上陸場周辺から堆積物を取り除き続ける。

The Dorena-Hickman Ferryは、ケンタッキー州ヒックマンのKY 1354（注、ケンタッキー州道1354号線）と、ミズーリ州ドレナ近郊のMissouri Route A（注、ミズーリ州A号線）とRoute 77（注、77号線）を結んでいる。（後略）（Kentucky Today: Posted Wednesday, June 23, 2021 3:22 pm）

クルーズ産業は、パンデミックの結果として運休が延長になっていたことから回復し始めている一方、新しいクルーズ船の工事が続いている。最も堅調な成長が予期されている分野の1つが、人里離れた目的地に向かう小型船を使った探検市場だ。

今週、Helsinki Shipyardは、探検クルーズ船の新等級の1番船を進水された。SH Minervaは、同造船所で建造されている3隻の船の1番船で、教育的な探検クルーズにおける最も歴史的な商標名の1つを復活させる。元々のSwan Hellenicは、英国の旅行業者として1950年代に始めており、後に小型船の傭船に発展させていた。この商標は、P&Oに買収されたが、20年後、Carnival Corporationと合併して数年経ってから、運航を停止した。Swan Hellenicは売却に先立って、同社が運休した時にAll Leisure Groupが短期間、調べていた。昨年、ある投資家のグループが、高所得者向けの贅沢な探検クルーズ客船会社として、この商標を再開する計画を発表していた。

同社のクルーズ船の第1船、SH Minervaは、6月23日、乾船渠から進水した。複雑な作業を行い、SH Minervaは乾船渠を出て、艤装用停泊地に移動した。姉妹船のSH Vegaも進水して、乾船渠内に移動した。

「SH Minervaは、正に次世代探検船であり、弊社では、本船が代表するあらゆるものに貢献出来て、大変に誇りに思います。」とHelsinki ShipyardのEsko Karvonen CEO（＝最高経営責任者）は、進水式において述べた。「例えば耐氷船体の建造は、耐氷等級船の建造におけるHelsinki Shipyardのしっかりとした経験が役立っています。」

この10,500総トンの船は、76室の船室やスィート（注、二間続きの部屋）に152人の乗客を120人の船員と共に収容できるように設計されている。このクルーズ船は、2021年11月に航海を開始する予定で、2022年春にはSH Vegaが続き、3隻目のより大きなクルーズ船は、2022年の秋となる。（後略）（The Maritime Executive: Published Jun 25, 2021 6:03 PM）

「これは最初のクルーズで、ほんの1本のクルーズでありますが、何だか巨大なものの始まりなのであります。」とRoyal Caribbean Groupのchairman and CEO（＝会長兼最高経営責任者）のRichard Fainは、ポート・エバグレイズに接岸しているCelebrity Edgeの船橋に立つ、録画された動画の中で話した。

土曜日の晩に、Edgeは1週間カリブ海旅程に出発するが、これは、この15か月間に合衆国の港から出発する、大型クルーズ船での最初の営業クルーズとなる。

Fainは、この航海では乗船することになるが、この航海は、ざっと41パーセントの稼働率で運航することになる。

興奮したFainは、次の大ニュースは、Freedom of the Seasであり、7月2日に最初の営業航海でマイアミから出発することになっている。その航海にも乗船する、と言及していた。しかしFainは、今なお規制を巡っては、混乱があることは認めた。

「例えば弊社では、特定航海での特定手順について、100パーセント承知しているわけではありません。ここフロリダ州では、ワクチン接種の文書についての法律について、あらゆる関連事項について今なお理解していないのです。」とFainは話した。（Cruise Industry News: June 26, 2021）

Genting Hong Kongは、国際的なホテル商標に代わって、一連の新クルーズ船を建造、経営する計画を明らかにした。

土曜日、ドイツにある同社のMV Werften乗船所で最近竣工したCrystal Endeavour（＝クリスタル・エンデバー、注、「企て」の意）の命名式での演説で、Genting Hong Kong President and CEO（＝社長兼最高経営責任者）のColin Auは、ユニバーサル（注、普遍的）等級の船が「飛行機のように設計されて、機能が形よりもずっと重要なものとなり、設計・製造工程が単純化されて、費用を逓減させることになり、ホテルやその他の商標に特化されることになる。」と語った。

クルーズ業界ニュース・サイトであるSeatradeの報道によると、この船は、それぞれ重さ（注、容積の誤り）が90,000総トンで、COVID安全特性を備えて、2,000人の乗客を乗せることになるという。乗客を減らすため、20％以上も空間が増え、居間や食堂に変容させることが可能な船室、乗客が私的に寛げる、より深いバルコニー、音声・顔認識による非接触設計が含まれることになる。

この構想の下で、Marriott、Accor、Hyatt、そしてHiltonのような主要なホテル商標が、Genting Hong Kongとの実質的ロイヤルティ・プログラムの下で出資して船舶を購入することになり、Genting Hong Kongが経営面において、日々運航を監督することになる。工事は2023年に始める計画で、1番船は2025年に竣工する、とSeatradeは報じた。

20,200総トンの豪華なCrystal Endeavourの土曜日の命名式は、Genting Hong Kongにとっても重要な一里塚でもあり、ここは昨年、ここの事業に対するCOVID-19のパンデミックの影響により、流動性資産（注、現金）を確保するため、金融債権者に対する全ての支払いを一時停止すると発表していた。

MV Werftenは、ドイツ政府による財政援助で約20億ユーロ（23億9000万米ドル）の助成を得ており、これには、Economic Stabilization Fund（＝経済安定基金）からの3億ユーロの助成金と、Global Dreamと呼ばれるもう1隻の船の完成に向けた16億ユーロの融資が含まれている。

「これは完了いたしました。というのは、同造船所には未来があると確信しているからで、それはドイツ北部の海事事業がこの地域ばかりではなく、ドイツ全体にとっても大変に重要だからであります。」とFederal Minister for Economic Affairs and Energy（＝経済エネルギー連邦大臣）のPeter Altmaierは語った。

Auは、Genting Hong Kongは、208,000総トンのGlobal Dreamにより、今やドイツで23隻を建造したことになったのであり、2022年に竣工すると、この船は同国で建造された史上最大の船となると語った。（iag: Monday 28 June 2021 at 06:24）

航海を再開して数日経って、Carnivalと競合他社のRoyal Caribbeanの両株式は、月曜日の前場で急落した。

今週末、Royal CaribbeanのAdventure of the Seas（＝アドベンチャー・オブ・ザ・シーズ、注、「海の冒険」の意）という船で、乗客2人がCOVID-19の検査で陽性だったという報道を受け、Carnival株は6％近い下げで、Royal Caribbeanは、東部標準時間午前10時30分現在で、ほぼ同じ位、下落した。

この客は、ワクチンの接種をしていない16歳未満で、船上での定期検査でウイルスが検出され、バハマで下船し、フロリダ州に帰国させられた。

Carnivalは、先週の木曜日、第2四半期に21億ドルの損失を見込んでいると述べた。しかし、月曜日に投機家の考えに影響を与えていたかどうかは不透明だ。

この出来事は、パンデミックで15か月間、乾船渠に閉じ込められていたクルーズ産業に対する投資家の懸念を煽ることとなった。Princess Cruisesの船であるDiamond Princessの船上では、中国外で起きた最初の主要なアウトブレイク（＝勃発）の1つで、712人が感染したのだった。乗客は、2月1日から同船において隔離され、感染しなかった多くの者が、2月17日、あるいは2月19日まで、船室から離れることを許されなかった。

クルーズ産業は、収容力の変更から、ビュッフェ（＝バッフェイ、注、「セルフ・サービス式の食堂」の意）まで、乗客の扱い方を数回、変更した。それでも2021年にアメリカ人が冒険に出たり、活動的な休暇を過ごし始めているにも拘わらず、予約は現在のところ、不振だ。

CarnivalとRoyal Caribbeaは、月曜日に苦しんだ唯一のクルーズ客船会社ではない。Norwegian Cruise Lineも、前場で5％の下落だった。（Fortune: June 28, 2021 11:47 PM GMT+9）

6月29日、デンパサール発。旅客フェリーがバリ島沿岸沖で沈没し、少なくとも6人が死亡して、数人以上が行方不明になっている、とインドネシア当局が火曜日に話した。この群島を襲った最新の海難事故となった。

KMP Yuniceeは、事故発生当時、乗客と船員53人を乗せて、東ジャワから行楽の島に向かっていた。このフェリーは、接岸を試みたと当局者は話した。

同船沈没時に44人余が救助され、この事故では、他に6人が死亡し、3人以上が行方不明になっていると当局者は話した。事故原因は、直ちには明らかにはならなかった。

「現在、救助と避難に集中しております。これは、我々の主たる優先事項であります。」とtransport ministry spokesman（＝運輸省報道官）のAdita Irawatiは、Metro TVという放送局に語った。

海難事故は、17,000以上の島からなる群島であるインドネシアでは、よくあることであり、ここでは貧弱な安全基準にも拘わらず、フェリーやその他の船が旅行に使われている。

2019年、ジャワ島の北部沿岸沖の時化の海で、過積載のフェリーが沈没し、21人が死亡した。1年前には、スマトラ島の世界最深の湖の1つでフェリーが沈没し、約160人が死亡した。更に、スラウェシ島とボルネオ島の間でフェリーが沈没した2009年には、300人以上が溺死したものと見られている。（Malay Mail: Tuesday, 29 Jun 2021 11:54 PM MYT）

日曜日にUniworldの最新のスーパー・シップ、S.S. Sao Gabrielが、ポルトガルで進水した。6月20日にイタリアのベニスからS.S. La Veneziaが出航し、最初のCOVID後の航海からほんの数日して、クルーズ客船会社がヨーロッパの河川に復帰したのを祝ってほんの数日してあったことだ。TravelPulseのAssociate WriterであるLaurie Barattiによると、フランスと中央ヨーロッパの旅程は、7月から再開するという。

UniworldのPresident and CEO（＝社長兼最高経営責任者）のEllen Bettridgeは、2009年以来の長期に亘る忠実な従業員で、UniworldのDirector of Hotel Operations（＝ホテル運営監督）であるGodmother（＝名付け親）のJoke De Bruynを伴って、この新船を洗礼（注、命名）するために乗船した。この洗礼式では、演説、ポルトガルの大学による伝統的な公演、びっくりさせる贈り物、夕食、そしてそれだけの価値のある祝杯があった。（中略）

S.S. Sao Gabrielの客は、ユネスコ（＝国際連合教育科学文化機関）に登録されたドーロ川渓谷を体験し、最高のスペインやポルトガルの文化や最先端の地元産食材を堪能することになる。最初の旅程は、11日間のポルトからリスボンに向かう、ポルトガル、スペインとドーロ川渓谷となる。

更に詳しい情報は、ウェブサイトへ（注、リンク省略）。（TravelPulse: 05:30 PM ET, Tue June 29 2021）