2021年5月

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2021年5月の海外旅客船情報

Irish Ferriesがドーバー―カレー市場に参入、P&Oは貨物収容力増強へ(アイルランド・英国・フランス)

Irish Ferriesが、ドーバー―カレー市場でP&O Ferriesの競合他社となることから、同フェリー会社(注、P&O Ferries)は、5隻目の船を配船することで、英仏航路で対処することとなった。

このDP Worldが保有する会社は、ro-pax(注、RORO式貨客船)のPride of Burgundy(=プライド・オブ・バーガンディー、注「ブルゴーニュの誇り」の意)という船が、6月に同航路に復帰すると発表した。

これは、P&O Ferriesがパンデミックに対処して収容力を減らし、海峡横断旅客輸送を停止する前の26年間の一番良い時代に、同船が運航していた便だ。

より詳しくは、こちらのThe Loadstarへ(注、リンク先省略)。(AFLOAT: 1st May 2021)

2隻のクック海峡のフェリーの乗客、脅迫を受けて避難(ニュー・ジーランド)

33歳の男が、今日、数時間に亘ってクック海峡のフェリーを混乱させることになった脅迫後に逮捕された。クック海峡のフェリー便は、脅迫で警察が今朝、2隻のフェリーから避難させ、捜索をした後の今日の午後に再開された。

InterislanderとBluebridgeというフェリーは、運休、あるいは遅延し、一方で警察は、今朝、船とピクトンの何がしかのターミナル・ビルから避難させた。船舶が捜索されたことから、ウェリントンからカイタキへの午前9時の便と、ピクトンから出発するAratereの午前10時45分の便が遅延した。

警察は、専門捜査官が午後2時頃、ピクトンのInterislanderとBluebridgeというフェリーと建物の捜索を終了し、深刻なものは見つからなかったと話した。今日の午後、33歳の男を逮捕し、男は明日、Blenheim District Court(=ブレナム地方裁判所)に出頭することになっている、と警察は話した。

Interislanderの船主であるKiwRailは、運航は混乱したと話した。Bluebridgeにも、論評を求めた。(RNZ: 4:59 pm on 3 May 2021)

American Queen、6月14日から北西太平洋運航へ(米国)

American Queen Steamboat Companyは、コロンビア川とスネーク川でクルーズしているAmerican Empressが、2021年6月14日から運航を再開すると発表した。これは、プレス・リリースで述べられた。

この客船会社の最初の2021年北西太平洋運航は、ワシントン州スポーケンから出発する人気のPacific Northwest Splendorという旅程を目玉とし、オレゴン州ポートランド(ワシントン州バンクーバー)に向かい、強化された健康・安全手順に従って運航する。(中略)

American Queen Steamboat Companyは、2021年シーズンは殆ど売り切れたと述べた。これには新たに洗礼を受けたAmerican Countessと、ブティック風のAmerican Duchessが含まれ、両船とも、2021年3月に収容力を減らして運航を開始している。

American Empressの全運航は、2021年7月1日に先立つ6月14日から始まる運航で、COVID-19のワクチン接種を客と船員に100パーセント要求している。American Queen Steamboat Companyは、船隊全体でワクチンを強制している。

American Empressの運航でのワクチン接種の要請は、既に実施されているSafeCruiseという健康・安全手順に拡大されており、クルーズに先立つ全ての客と船員のCOVID-19検査と、ソーシャル・ディスタンシング(=社会距離戦略)が不可能な全ての公共区画におけるマスクの強制が、制限なく含まれている。

American Empressは、今年運航を始める3隻目のAmerican Queen Steamboat Companyの船。2021年3月、American Duchessがミシシッピー川で運航再開した最初の船となり、引き続き、新たにお目見えしたAmerican Countessが、私的な洗礼式で就航シーズンを祝っている。(Cruise Industry News: May 03, 2021)

インド人船員雇用停止の潜在的影響(インド・米国)

Royal Caribbean Groupが、インド国内のCOVID-19の状況のため、一時的にインド人船員を雇用することを停止していることを受けた同産業の雇用に対する影響は、他のクルーズ客船会社がこれに引き続くかどうか、そして、いつインドが「safe(=安全である)」と見なすかによる。

Norwegian Seafarers Union(=ノルウェー海員組合)(NSU)によると、インドは、船員の採用で重要な供給源となっている国の1つであり、多くのインド人が飲食・客室清掃において、鍵となる地位に就いているという。

NSU(=ノルウェー海員組合)は、最新の推定(2018年)では、船員や職員の約15パーセントがインドから来ており、これに対し、フィリピンからは30パーセント、インドネシアからは11パーセントであると話した。

Cruise Industry Newsが調べた求人・配乗会社では、フィリピン、インドネシア、中国を含む世界的な人材募集は継続しており、渡航前検査、旅行中の安全対策に従って、船に到着するや検査し、隔離していると話している。

一方、こうした会社は、渡航制限が実施され、当分の間、旅客機が運休しているインドについては、「wait and see(=様子見)」の立場を取っている。

NSUによると、インドの状況が今後短期間のうちに改善せず、船員採用や渡航規制が継続するならば、業界が運航再開に向けて手はずを整えていることから、鍵を握る地位に就いている海員不足が生じかねないという。

インドでの急増が、アジアの他国に広がるかもしれないという懸念もあり、もしそうなった場合は、この産業の再開にとっては、更に大きな手腕を試される事態となる。

アメリカの港湾が最近、クルーズ船に乗務する外国人海員を含む、海員に対するワクチン接種計画を発表しているが、多くの海員の母国は、これまでのところ、彼らに対するワクチン接種を優先してはいない。

2021年4月19日から23日まで行われたSpecial Tripartite Committee of the Maritime Labor Convention 2006(=2006年海事労働協約の特別三者委員会)の記事がCruise Industry Newsで入手可能だが、IMO(=国際海事機関)、ILO(=国際労働機関)、そしてその他の国際機関は、政府に対し、海員と航空機乗組員は、他の必須の労働者と同様、国内ワクチン接種事業において優先するよう求めている。

記事によると、各国が海員の健康と安全を確保する義務を課すMLC 2006(=2006年海事労働協約)を批准する一方、COVID-19の検査と隔離対策も、海員には不均衡に適用されているという。

Special Tripartite Committee(=特別三者委員会)の要求において、国内に居住する、あるいは港湾や寄港地を含むその他適切な場所にいる海員のワクチン接種を、構成国は船主や海員組織と協働して進めるものとしている。政府も、十分な収容力のある港湾において、海員用のワクチン接種の中心地を設置するよう求められている。(Cruise Industry News: May 05, 2021)

Jamestown-Scotland Ferry、5月10日に定期季節運航再開(米国)

バージニア州ジェームズタウン発。Jamestown-Scotland Ferryは、定期季節運航を5月10日に再開する。

現在、同フェリーは毎日、午前5時30分から午後8時まで、2隻体制での運航を行っている。フェリーは、その時間中、1時間30分の間隔で、ジェームズ川の両岸を出発している。現在の時刻表では、午前5時30分から午後8時までの時間帯以外は、フェリーはジェームズタウンを30分、サリー郡を1時間の間隔で出発している。

5月10日からフェリーは、昼間と夜間を通して、更に頻繁に運航する。その時刻表は、こちらで見ることが可能。

5月28日、フェリー便は夏の時刻表を開始し、これは9月6日まで続ける。その時刻表では、春の時刻表よりも出発回数が多くなっている。

コロナウイルスのパンデミックにより、フェリーの便所と応接区画は、未だに非公開となっている。運転者と乗客は旅行中、各自の車両に留まっている必要がある。全ての時刻表は、ウェブサイト(注、リンク省略)で入手可能。(wavy.com: May 5, 2021 / 07:51 PM EDT)

クルーズ客船会社、安全性検査のため無料試験航海提供の可能性(米国)

Norwegian Cruise Lineは、2021年第一四半期に14億ドルの純損失を報告したが、パンデミック(注、国境を越えた大流行)が始まって以来、大半の船が接岸していたことを考えると、驚きではない。

しかし合衆国のクルーズ船は、再び航海するために1歩進めている。Centers for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)は、1年以上も保留になっていた後で、クルーズ船の運航開始を許可する新たな指針を提示している。クルーズ客船会社が再開の資格を得るためには、「trial(=試験)」航海を実施して、乗客を乗船させる前に、新しい安全対策の効果を検査しなければならない。

試験クルーズの乗客は、ワクチンの接種をしているか、あるいは如何なる健康問題も抱えていないことを証明する必要がある。少なくとも7日間、無料で乗船し、その後、最後にCOVIDの検査を受けることになる。

テキサス州サン・アントニオの大学生、Gilbert Escobedoは、奉仕活動なのでうれしいと話した。のんびり過ごす休暇に憧れてきたと話し、完全にワクチン接種を終えていると話した。「健康という点では、私はかなり良いと思います。」

Infinity Researchのクルーズ産業分析者のAssia Georgievaによると、多くの需要がありそうだという。しかし大半の客船会社は、恐らく試験航海を選択しないだろうと彼女は話し、代わりに、全員がワクチンを接種していることを要求することになるという。これは、CDC(=疾病対策予防センター)の要請に適合させるためのもう1つの方法だ。

「もしCOVIDのアウトブレイク(=勃発)が起きたならば、1つの商標や1つの会社どころか、業界にとって、ゾッとすることになります。」とGeorgievaは話した。

結局のところ、クルーズ船のアウトブレイクで、昨年、大きな新聞の見出しとなり、各社はそうしたパンデミックとの関りから逃れたいことに気が付いた、というわけだと話した。(Market Place: May 7, 2021)

渡航青信号一覧:Brittany Ferries、ポーツマスの旅行分野の予約の伸びに備え、夏の価格凍結(英国)

12か国が、イングランドの人々にとっては「green list(=青信号一覧)」となった。このことは、これらの目的地から戻った者は、5月17日から、隔離の必要がないことを意味するものだ。

この決まりの新たな交通信号システムは、国際旅行がもはや違法なものではないことを意味するものであり、青信号一覧の中には、ポルトガル、ジブラルタル、オーストラリア、そしてニュー・ジーランドが含まれている。

サウスシーに本拠を置く独立旅行代理店のZoe Harmerによると、この発表で予約が僅かに伸びているというが、政府の発表は、どこかに行くことを調べている住民にとっては、些かの混乱を引き起こしているという。

この旅行専門家は、次のように話した。「むしろ、この前のLine of Duty(=ライン・オブ・デューティ、注、BBCの刑事ドラマ)シリーズみたいなもので、ちっとも面白くないです。」「一覧の多く(の国)は、現時点ではまだ実際には行けないところで、他はサンドイッチ諸島のように、現時点では行きたいと思う人がいないところなんです。」(中略)

Zoeによれば、EasyJetやTUIのような航空会社の中には、予約で「fantastic(=夢のような)」柔軟性のあるところもあるという。

一方、ポーツマスに本拠を置くBrittany Ferriesは、同社航路の目的地であるフランスやスペインは、3週間内の最初の政府の再検討時においては、青信号一覧に加えられることにしていた。同社は、今年の夏の価格は、人々を夏の休日に飛行機で行くよりは、むしろ航海する気にさせることを期待して、凍結してきた。

CEO(=最高経営責任者)のChristophe Mathieuは、次のように語った。「今年の夏に、空の旅には魅力的な代替物があることを、人々の心に留めて欲しかったのです。」

「フェリーに乗船することは、複数の目的地からやって来た人々で混雑したターミナル・ビルや到着ホールの中に混ざる必要のないことなのです。」(The News: Monday, 10th May 2021, 4:55 am)

Genting HKの資本増強、26億米ドルの借金と関連(中国・マレーシア)

カジノ・クルーズ船運航事業者であるGenting Hong Kong Ltdは、「intensive negotiations with its stakeholders(=利害関係者との集中的な交渉)」を経て、同グループの「holistic recapitalisation(=全体的な資本増強)」と、同グループの「material financial indebtedness of circa US$2.6 billion(=約26億米ドルの重要な財政的債務)」の「amendment and extension(=修正および延長)」に関して合意した、と話している。

Genting Hong Kongは、マレーシアに本拠を置くGentingグループの一部であり、Dream Cruises、Crystal Cruises、そしてStar Cruisesといった商標を支配している。同社は、フィリピンのResorts World Manilaというカジノ・リゾートにも投資している。

この発表された取引は、Covid-19のパンデミックという背景から出てきたものであり、Covid-19の防護措置として世界中の多くのクルーズ航路が一時休止になっていることから、「has had, and continues to have, a material impact on the financial position and results of operation of the group(=同グループの経営の財政状態及び業績に関して重大な影響を与え、与え続けているもの)」だ。

Genting Hong Kongの資本増強一括提案には、同社の既存の債務となっている9億8100万米ドル以上に対する修正が含まれている、と同グループは金曜日にHong Kong Stock Exchange(=香港証券取引所)に提出した文書の中で述べた。

この一括提案には、次のようなものが含まれている。融資便宜の「a material extension of maturity(=満期のかなりの延長)」と、24か月までの金利差益の「reduction in, and the harmonisation of(=引き下げと調和)」だ。

条件が含まれている。すなわち、同グループのDream Cruises、Crystal Cruises、そしてStar Cruisesといった事業体により締結された「separate secured financing arrangements(=別個の担保付金融合意)」の15億米ドルまでの「suspension of amortisation payment requirements(=償還支払い要求の停止)」だ。そうした新たな条件は、2023年6月23日までか、取引の履行後24か月の、いずれか早い方となる。

この一括提案の他の要素には、次のようなものがある。新たな2億1500万ユーロ(2億6150万米ドル)の劣後担保付融資と、8500万ユーロの「silent participation(=沈黙参加)」であり、これは資金調達の貢献と引き換えの貸し手に対する limited-recourse equity stake(=限定的償還請求、注、限定的な債務不履行時に親会社に請求できる融資)株式比率の一形式だ。

こうした条件は、同グループの、間接的に完全保有しているドイツの造船所に対する3億ユーロの資金調達を補うこととなり、MV Werften Holdings Ltd,はドイツの経済安定資金経由で良い方向に向かうことになった。

これにより「partially-completed Crystal Endeavor and Global Dream vessels and certain overhead costs(=部分的に完成しているCrystal EndeavorやGlobal Dreamの船)」の竣工や、何がしかの一般管理費の支払いが可能となるだろう。

これは一括提案に含まれているもので、同グループの「certain existing lenders(=一定の既存の貸し手)」によるCrystal Endeavorという船のための「post-delivery financing facility on substantially standard market terms(=実質的標準市場条件における引き渡し後融資制度))」の2億8000万ユーロという新たな用意ともなる。

Genting Hong Kong及び、あるいは又は子会社は、2021年12月31日まで、追加流動性(注、手元資金、現金)を、少なくとも1億5400万米ドルにまで引き上げることも模索している。(後略)(GGR ASIA: May 10, 2021)

Brittany Ferries、イングランド―ポルトガル間のフェリー便、開始か?(英国・ポルトガル・フランス)

Plymouth Liveは、Brittany Ferriesがポーツマスからポルトに向かう航海を開始する計画に急いで取り組んでいると報じている。恐らくは、Port of Leixoes(=レイションエス港)を使用するものと見られる。

ポルトガルが英国人の旅行で「Green list(=青信号一覧)」になったという発表を受けて、同国での休日の需要が急騰している。ある消息筋は、予約が663%増加していると引用している。

このフェリー会社からの公式の言葉はないものの、内部の情報を知る者は、もし可能であることが判明したならば、5月21日にも予定を発表することが可能であろうと話したと報じられている。これは、Brittany Ferriesが、ポルトガルへの運航を行う史上初のこととなる。

そうした便を行う最も疑う余地のない船は、PONT-AVENであろう。優れた設備と最高速力27ノットで、約24時間の航海時間を提供し得るものだ。しかし理想的な予定を提供するためには、30時間でこの地域を横断することになりそうだ。同社の他の通常の連合王国(注、英国)―スペイン間の船であるCAP FINISTEREも、正に適切なものであることが証明できるであろう。

先週、Brittany Ferriesは、国際旅行に対する進行中の障害のため、完全サービスに復帰することが更に遅延することが余儀なくされた。しかしフランスとスペインは、英国の「Amber(=黄色信号)」から「Green(=青信号)」一覧に、直ちに変更になることが望まれている。(後略)(NI Ferry Site: May 11, 2021)

Carnival Cruise Line、フロリダとテキサス発の7月再開を狙う、7月まで他の航海は中止(米国)

Carnival Corp.の旗艦客船会社であるCarnival Cruise Lineは、選択された船で、7月に合衆国水域で、何がしかの航海を再開するのに有利な立場に立つため、何がしかのクルーズを中止し、火曜日に予定変更を発表した。

「Carnivalは、フロリダ州とテキサス州発の3隻の船で、運航を始めることを希望しております。ガルベストンからはCarnival VistaとCarnival Breeze、マイアミからはCarnival Horizonです。」とこのクルーズ客船会社は、広報担当者のVance Gulliksenが提供した声明文の中で述べた。

USA TODAY紙が先月下旬に得たCDC(=疾病対策予防センター)がクルーズ業界に宛てた書簡によると、クルーズは、今年の夏に合衆国発の航海を開始することが可能だという。

同社が、カナダのクルーズ禁止により2022年2月まで航海することができなくなっているアラスカ州を訪れるクルーズ船の解決策を見つけることができたならば、その時は、Carnival MiracleがCarnival Freedomのシアトル発の何がしかを運航することになる。

そうした航海が実現するかどうかはハッキリしないが、こうした航海を予約した旅行者は、5月31日までに違約金無しで取り消すことが許され、全額返金を受けられる。

このクルーズ客船会社は、7月30日まで、他の全ての船での予定航海を中止すると述べた。中止したクルーズの乗客は、全額返金か、将来のクルーズ・クレジットに船上クレジットを加えたものを得る資格がある。

「CDCと建設的な議論を継続しておりますが、回答がないままになっている多くの疑問が未だにあります。弊社は、合衆国での航海再開とCDCの指針に適合させるために、熱心に取り組んでおります。」とCarnival Cruise Lineのpresident(=社長)であるChristine Duffyは、声明文の中で語った。(USA TODAY: May 11, 2021)

Norwegian Cruise Line、6隻の新船と共に、Primaと呼ばれる新船級を発表(米国)

Norwegian Cruise Lineは、昨年辺りはパンデミックで運休していたにも拘らず、何がしかの主要拡大計画に関し、全速前進だ。

今日、Norwegianは、Prima級と呼ばれる真新しい船級を開始すると発表し、これには、6隻の乗客3,215人乗りの船が含まれることになるという。この等級は同等級と同名のNorwegian Primaにより、2022年8月に最初にお目見えし、その後、更に5隻の船が後に続くことになる。

火曜朝のNorwegianの発表によると、Primaはイタリア語で「first(=1番)」の意味であり、Norwegianの船隊の中で最も屋外空間がある船で、「the first of a new class of ships designed to elevate every expectation(=あらゆる期待を高めるように設計された新船級の1番船)」となる。

Norwegianは、今週これから、Primaと同船級について事が起きるものと期待している。しかしこのクルーズ客船会社は火曜日に、Primaは当初、アムステルダムとコペンハーゲンから、北ヨーロッパ、ノルウェー・フィヨルド、そしてバルト海に向かう10日間旅程の航海で、2022年8月17日に北ヨーロッパから始めると発表している。同船は9月13日まで、この地域での航海を継続する。

その後、Primaは北米に向かい、ニューヨークからバハマへの何がしかの1回限りの航海を行い、テキサス州ガルベストン発、そしてその後は、マイアミ発のカリブ海航海を1か月間行う。

その後、12月からは、同船はポート・カナベラルを母港として、2023年3月まで、西カリブ海に向かう旅程の5日間、7日間、9日間航海を行う。これらの航海では、コスメル、ジョージ・タウン、オチョ・リオス、そしてNorwegianの私有島であるGreat Stirrup Cay(=グレート・スターラップ・キー、注、「偉大な鐙島」の意)への寄港が含まれる。

その後、Primaはニューヨーク市に向かい、Big Apple(=ビッグ・アップル、注、「ニューヨーク」の意)からバミューダに向かう5日間、7日間クルーズを2023年5月まで行い、その後、北ヨーロッパに戻る。

全ての航海は、5月12日に発売になる。(travelmarket report: May 11, 2021)

台湾クルーズ、COVIDの状況悪化の中で、中止(台湾)

台北(=タイペイ)発。台湾がこの数日中にCOVID-19の症例が急増していると報告していることから、Maritime Port Bureau(=交通部航港局)は、新たに設定された第2水準のパンデミック警報が失効する6月8日より前の、合計8本の予定されたクルーズを中止した、とCNAは報じた。

CNAによると、同局は、水曜日(5月12日)のプレス・リリースにおいて、Central Epidemic Command Center(=中央流行疫情指揮中心)(CECC) が、COVID警報水準を火曜日の晩に引き上げた後、6月8日より前の、島巡りと台湾を周回するクルーズの8本全てを中止したという。事態の進展次第で、このクルーズの一時中止は、6月8日以降も継続するかもしれない、と同局は話した。

中止となったクルーズを予約している者は、全額返金か、後のクルーズを選ぶことが許される。(Taiwan News: 2021/05/12 20:27)

2GO、最も「技術的に進んだ」RORO旅客船を進水(フィリピン)

マニラ発。水曜日、2GO Group Incは、船隊近代化計画の一環として、MV 2GO Maligayaと呼ばれるここの最新船を導入した。

本船は、ドイツの主機関を使って日本の造船所が製造したもので、国内水域で航海する「the most technologically advanced(=最も技術的に進んだ)」ロール・オン、ロール・オフ旅客(ROPAX) 船だ、と2GOは別個の声明文において述べた。

Maligayaは、世界的に知られているフィリピンの品質を特徴づけるものであり、「sense of deep joy and youthfulness(=深い喜びと若々しさという感じ)」だと、2GO assistant vice president for Marketing(=マーケティング部長補佐)のBlessie Cruzは話した。(中略)MV 2GOは、今年の5月に処女航海することになっている。

2GOは、以前はダバオに本拠置く億万長者のDennis Uyの傘下にあったが、Sy-led groupがこの運輸・物流会社から発行済み議決権付き株主資本の大半を買収し、今ではSM Investment Corpの子会社となっている。(ABS-CBN News: Posted at May 12 2021 06:50 PM)

クルーズ海運:Sea Cloud Spirit引き渡し(スペイン・ドイツ)

Sea Cloud Spiritがスペインの造船所であるVigoから、Sea Cloud Cruisesに引き渡され、その処女航海は2021年9月14日とされ、ローマ発着の10泊周遊旅行を行う。

計画では、西地中海で秋を過ごし、カナリア諸島で来るべき冬シーズンを迎えることになっている。クルーズが再開するにつれ、僅か136人の乗客を収容する能力しかないこの新造船は、より小型のクルーズ体験を探している若い客にとって、良い選択肢となるものと見られている。

Sea Cloud Spiritは現代的な帆船であり、野天下での広い空間、(屋内・屋外での)柔軟性のある夕食時間、バルコニーのある船室、高級で広々としたスパ・ウェルネス区画、そして古典的なヨット風の感覚と組み合わさった上品な内装意匠を客に提供する。しかし姉妹船のように、本船も伝統的な航海体験も取り入れており、航海方法は、常に手動でなされるものとなっている。

Sea Cloud Spiritは、Sea Cloud Cruisesの第3船であり、ここは現在、Sea CloudとSea Cloud IIを運航している。Sea Cloudは、世界最古の帆船旅客船であり、これまでに建造された船とは違う歴史を持っている。第1に、アメリカの社交界の有名人であるMarjorie Merriweather Postの私有ヨットとして、その後は世界中からやって来た指導者にとっての洋上の外交の場となり、そしてWWII(=第二次世界大戦)中は、アメリカの軍艦となっていた。

自然体験は、Sea Cloud Spiritでの旅行の中心をなす。ざっと44,100平方フィート(4,100平方メートル)の帆は、本船を推進させるものであり、低消費ハイブリッド・ディーゼル・エレクトリック・ユニットも装備されている。姉妹船のように、旅の大半は機関を停止し、帆走により実施される。(MarineLink: May 12, 2021)

バングラデシュの過積載フェリー、「熱中症」で5人死亡(バングラデシュ)

バングラデシュで、1000人以上の乗客を乗せた過積載のフェリーで、水曜日(12日)、何百万人もがコロナウイルスのロックダウン(=封鎖)に従わないで、Eid ul-Fitr(=イド・アル・フィトル、注、ラマダンの終了を祝うイスラム教の祝日)で故郷に向かっている中、少なくとも5人が死亡した、と当局者は話した。

1,000人以上が、数百人の乗客と、主としてバスや乗用車を乗せるよう設計されたフェリーに押し寄せ、ダッカの南西部のShibchar近くの同船内で、意識不明になっているのが発見された。

「恐らくは熱中症のために、フェリー内で亡くなりました。我々は病院に搬送し、そこで死亡が宣言されました。また、少なくとも8人が入院しています。」と警察官のChailau Marmaは話した。「このフェリーは、1000人以上が乗船しており、過積載でした。」と語った。

数千万人のバングラデシュ人は、普通、この祭りのために村に帰郷するが、今年は政府がウイルスが広がるのを防ぐために、長距離バス、列車、船を運休させていた。

しかし、救急車や食糧輸送トラックを積載するために使用するフェリーは、利用されたままであり、この数日、金曜日(14日)に祝うことになっているEid(=イド、注、イド・アル・フィトル)を前に、船に乗ることを希望して、多くの人々が押し寄せ、危険なことになっていた。(EasternEye: May 13, 2021)

Royal Caribbean、Odysseyのイスラエル・シーズン中止の見込み、船は合衆国に移動(イスラエル・米国)

イスラエルが巻き込まれている進行中の紛争により、Royal Caribbean Internationalは、新しいOdyssey of the Seas(=オデッセイ・オブ・ザ・シーズ、注、「海の追求(多難な長旅)」の意)でのハイファ発の夏シーズンを中止、あるいはかなりを調整することになる見込みだ。

Crew Centerの記事によると、同船に乗り組んでいる船員は、既に今シーズンは中止になったと聞かされているという。業界筋では、今週これまでに、この地域での進行中の暴力行為の最中にあって、同社は、少なくともシーズンを遅らせる必要があることを指摘している。

今や、イスラエルに真新しい船を配置することによってRoyal Caribbeanの歴史を作ることになるはずだった画期的な母港化の運営は、待つ必要があることになった。

このCrew Centerの記事によると、本船は今や、ポート・カナベラルに向かっており、ここで業界がCDC(=疾病対策予防センター)からの青信号を得るや、合衆国において運航再開することになるRoyal Caribbeanの1番船になるかもしれない。(Cruise Industry News: May 15, 2021)

サウサンプトン、命名式にやってきた英国最大のクルーズ船を歓迎(英国)

連合王国(注、英国)の休日客向けに建造された最大のクルーズ船が、サウサンプトンに到着した。

P&O CruisesのIona(=アイオナ)は、ソーシャル・ディスタンシング(注、社会距離戦略)の時代に、5,000人以上を収容するよう作られている。

命名式に先駆けて到着した。命名式では、Take That(=テイク・ザット、注、英国のポップ・グループ)のスター、Gary Barlowの公演が呼び物とされている。このクルーズ船は、内航航海の夏シーズン向けに、この運航事業者によって使用されることとなる。

Ionaには17層の旅客甲板があり、長さ345メートル(1,132フィート)、重さ(注、総トン数(容積)の誤り)は185,000トンで、英国で最も環境に優しいクルーズ船であると信じられている。

本船は、P&Oが「one of the cleanest fuels in the world(=世界で最も奇麗な燃料の1つ)」として描写している液化天然ガスを燃料とする国内最初の定期船だ。

ドイツのパーペンブルクのMeyer Werft造船所で建造され、8月7日に、因んで命名されたスコットランドの島(注、アイオナ島)に向かう処女航海に出航することになっている。

コロナウイルスの規制のため、Ionaの命名式はオンラインで配信され、進行は旅行代理店のHays Travelの所有者であるDame Irene Haysにより執り行われる。

P&O Cruises president(=社長)のPaul Ludlowは、次のように語った。「本日はP&O Cruisesにとり、重要な日です。国内クルーズ業界にとっても新たな始まりとなる開始を告げるものです。」

イングランドにおけるクルーズの禁止は、月曜日に解除となるが、社会的接触に関する全ての制限が解除されるまで、船は1,000人までの乗客か、収容力の50パーセントまでしか乗せることが許されないことになる。

Prime Minister(=首相)のBoris Johnsonは以前、全ての規制は6月21日に解除されると語っていたが、インドのコロナウイルスの変異株が、計画を危機に晒していると警告している。(BBC News: May 16, 2021)

EU、再び船舶再生利用規則を強化(ヨーロッパ)

月曜日、European Union(=ヨーロッパ連合)は、船舶再生利用と沖合の石油ガス・サイトの廃止措置に関する規則を強化し、損傷した海洋生態系の回復に新たな目標を置いた。

海運や漁業、沖合発電など、海洋に関係する分野は、EU(=ヨーロッパ連合)内において、400万人以上を雇用している。彼らも、気候変動による魚類生息環境の混乱から、COVID-19のロックダウン(=封鎖)中の、旅行分野の収入の喪失に至るまでの、多くの挑戦に直面している。

「パンデミック(注、国境を越えた大流行)は、異なる海洋経済部門に衝撃を与えておりますが、深刻です。最初からやり直す機会なのです、」とEU Environment Commissioner(=環境長官)のVirginius Sinkeviciusは、声明文において述べた。

EU全体の温室効果ガスの排出と、新たな汚染対象に対する打撃を、2050年までに取り除くことを模索していることから、同Commission(=委員会)は月曜日、船舶再生利用の圏内標準を改訂すると述べた。潜在的には、500総トン以上の大きな船の、環境的に健全な再生利用を求めている現在の規則を拡張するものとなる。

沖合石油ガスのプラットフォーム廃棄のためのEU規則も改訂される、と同委員会は話し、そうした社会基盤が廃止される際に、海洋環境を保護することになる。(後略)(Reuters: May 17, 2021)

新しいViking Cruisesが本日、命名(英国)

新しいViking Cruisesの船であるViking Venus(=バイキング・ビーナス)が、今日(月曜日)、ポーツマスから処女航海と命名式に船出する。

本船は、名付け親としてジャーナリストでブロードキャスターのAnne Diamondにより命名されることになっている。最初の旅客航海は5月22日に始まり、ポーツマスは、Viking Venusの最初の5本の英国航海の母港となる。

渡航制限の数か月を経てからの再開は、これまで続けられてきたポーツマス港による大規模な準備に引き続くものだ。クルーズ・バースの拡張工事の完成で、Viking Cruises、Virgin Voyages、そしてNoble Caledoniaが、同港出発の夏の英国航海の発表という結果に結びついた。

Brittany Ferriesは、フランスやスペインへの渡航に関する英国の信号システムが変わるや、直ちに旅客を乗せる準備ができている。(後略)(TravelWeekly: May 17th 2021, 7:46)

バンクーバー市、駒形丸事件での関りを謝罪へ(カナダ・インド・日本)

カナダの3つの水準の政府が、今や何百人もの英国臣民が、1914年にバンクーバー港に入港した船から離れることを禁じたことを謝罪した。彼らはインドに戻ることを余儀なくされ、そこで何人かが殺害されたのだった。

火曜日、City of Vancouver(=バンクーバー市)は、Komagata Maru(=駒形丸)事件における同市の役割について、連邦政府と州政府からの同様の提案に引き続き、謝罪した。また5月23日の今週の日曜日は、最初のKomagata Maru Remembrance Day(=駒形丸記念日)となる。

駒形丸は、1914年5月23日に、大半はパンジャブ州から来たシーク教徒376人を乗せて、バンクーバーに到着した日本船。

当時、カナダは、移民は出身国から船で直接カナダに来なければならないという、インドからは不可能な負担を宣言することで、インド出身者が英国臣民であるという事実をごまかす人種差別的な移民政策をとっていた。

到着するや、乗客の大半は下船が許されず、最終的には7月23日にカルカッタに戻ることを余儀なくされた。そこで英国からの独立運動に加担していたとして逮捕された者もいた。これにより暴動となり、少なくとも20人の乗客が殺害された。

祖父が同船に乗船していたRaj Singh Toorは、Descendants of the Komagata Maru Society(=駒形丸子孫協会)の広報担当者だ。

「南アジアの共同体全体が、我々を支持しています。というのは、我々は最愛の者を失った者であり、1914年にカナダによって拒絶された両親、祖父母、あるいは曾祖父母の痛みを深く分かち合う者だからです。」とToorは、予め用意された声明文の中で述べていた。

駒形丸事件に対する謝罪の動きは、councillor(=評議員)のJean Swansonによって進められたと話した。(Vancouver Sun: Publishing date: May 17, 2021)

クルーズ船員、サン・ディエゴ港でCOVID-19のワクチン接種(米国)

Port of San Diego(=サン・ディエゴ港)で水曜日の朝、何百人ものクルーズ船員がCOVID-19の注射を打ち始め、そうした労働者に対するワクチン提供を行うカリフォルニア州最初の港となった。

Sharp HealthCareは、関与しているクルーズ船従業員126人に、サン・ディエゴ港のB Street Terminal(=B通りターミナル)で、Pfizer-BioNTech COVID-19ワクチンの投与を行っていると発表した。Holland America LineのKoningsdamが、この機会のために同港に接岸しており、他に2隻のクルーズ船も、同様に関与する船員に予防接種させることになる。

「ワクチン接種のためにサン・ディエゴに向かうと聞かされるや、大変に士気が高まりました。」とCapt. Hank Draper(=Hank Draper船長)は、NBC 7(注、地方テレビ局)に語った。

Royal Princessは、サン・ディエゴの沿岸沖で錨泊しており、同船上で144人の船員に対しワクチンを投与するために、Sharp HealthCareのチームが船で向かう。木曜日には別のワクチン・チームが、船でHolland America LineのNoordamという船に向かい、179人の船員に接種する。(中略)

3週間内にこれらのクルーズ船は、従業員が2回目の予防接種を受けることができるよう、サン・ディエゴに戻ることになっている。(NBC San Diego: Published May 19, 2021)

アラスカ・クルーズ船停止法案、国会通過、法制化署名でBidenに送付(米国)

この法律は、これまでにSenate(=上院)を通過していたが、法制化の署名のため、President Biden(=Biden大統領)に送られる。

H.R. 1318, the Alaska Tourism Recovery Act(=アラスカ観光業復興法)は、起草者であるAlaska Rep.(=アラスカ州下院議員)Don Youngにより、南東アラスカの人々と観光業を保全する機会として歓迎されたもので、House(=議会)において、全会一致の同意で通過した。

「今シーズンは、クルーズ客は我が州に安全に航海して、アラスカ州の雇用と経済を支えることになる。BC(=ブリティッシュ・コロンビア州)ではなくて。」とYoungはツィートし、ブリティッシュ・コロンビア州に触れた。

PVSA停止

この法律は、(現在のところ2022年2月まで)カナダでクルーズ禁止が実施されている限りにおいて、Passenger Vessel Services Act(=旅客船運航法)を停止するものだ。これは、外国船籍の船舶がワシントン州とアラスカ州の間で旅客を輸送することを許可するものだ。

同法は、アラスカ議会派遣団にとっては、苦労して得た勝利であり、クルーズ観光業に依存してきた港町に対する経済的損害に対する解決策を見つけるために、カナダとの外交を含め、あらゆる面で取り組んできた。

CDCとの手続きで作業は続く

クルーズ客船会社は、未だにCenters for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)の条件付き航海命令を取得しなければならないのであり、船を1隻開業するのに、60日から90日はかかると見積もられてきた。

Norwegian Cruise Lineのpresident and CEO(=社長兼最高経営責任者)であるHarry Sommerのような幹部らは、もしクルーズが、早くも7月中旬に始めることができたならば、「absolutely(=間違いなく)」行くべき価値があると述べている。

多くの客船会社が、船を合衆国西海岸で保有しており、今年の夏の可能性ある運航に備えて待機している。(Seatrade Cruise News: May 20, 2021)

Covid以来、初の乗客を乗せたクルーズ船が、サウサンプトンから出航へ(英国・スイス)

クルーズ船客は、同業界がCovid-19のパンデミック中、休業して以来、今日、初めて船上に迎えられることになる。

MSC Virtuosaは今夜、サウサンプトンから出航する。先週、同港に到着し、夏の間、連合王国(注、英国)の水域で、一連の短期「staycation cruises(=ステイケイション・クルーズ、注、「滞在クルーズ」といった意)」を運航する予定だ。実際、今日の3本の日中クルーズは、ドーセット州のポートランドに向かい、戻って来るだけの冒険に過ぎないものとなる。

クルーズ船の人数は、厳格な衛生対策が実施されている中で1000人に制限されることになる、と業界幹部らは話し、実に船上に乗客を迎えることは、前進への重要な第一歩となる。

サウサンプトンは通常、同港に毎年約200万人の乗客を迎えており、1回の訪問で約200万ポンドを生み出し、ホテルの予約からサプライ・チェーンまでの何千人もの雇用を支えている。しかし最近の数か月間は、多くの船が南部海岸沖で錨泊しており、Covidの嵐が吹き飛ばされるのを待っているところだ。

Port of Southampton(=サウサンプトン港)のdirector(=取締役)であるAlastair Welchは、「really exciting day(=本当に胸躍る日)」が「a long time coming(=漸く到来した)」と描写した。(後略)(ITV: Thursday 20 May 2021, 5:48pm)

Piel Islandフェリー、運航再開(英国)

人気のフェリー便が、運航の再開を発表した。

Piel Islandフェリーは、ロア島とピエル島(注、いずれもイングランドのカンブリア州の島)の間で走っているものだが、今日(5月22日)の午前10時から午後4時まで再開する。この便の広報担当者は、ソーシャル・メディア上で、昨夜、次のように話した。

「Great news!(=大ニュースです!)」「WE ARE BACK!(=再開します!)」「Tomorrow from 10am (Saturday) until 4pm and every day 10-4 weather permitting!(=明日(土曜日)の午前10時から午後4時まで、天候が許せば、毎日10時から4時まで)」「Look forward to seeing you all.(=皆さんとお会いできるのを楽しみにしております)」

このフェリーは今、アシカ観光の予約も受け付けている。(The Mail: 22nd May)

Biden、シアトルのクルーズ産業にとって大ニュースとなる法案に署名(米国)

我が地域のクルーズ産業にとって、大ニュースだ。President Biden(=Biden大統領)が月曜日に、Alaska Tourism Restoration Act(=アラスカ観光業復興法)に署名したのだ。これは、合衆国本土とアラスカ州の間を旅する外国船籍の船舶が、外国の港に寄港しなければならないとする要請を取り除くものだ。

典型的にシアトルからアラスカ州に向かうクルーズ船は、外国であるカナダに寄港してきた。しかしCOVID-19のパンデミック中、カナダは全ての非本質的旅行(注、不要不急の旅行)に対し、国境を閉鎖してきた。

「カナダが港を閉鎖すると…、原則的にこちらのクルーズ・シーズンは壊滅したのです。」と旅行専門家のSteve Danishekは話し、シアトルのクルーズ事業の大部分は、アラスカ州に行き来する船に依存していることを指摘した。

Port of Seattle(=シアトル港)のmanaging director of maritime(=海事業務執行取締役)であるStephanie Jones Stebbinsは、2020年のクルーズ・シーズンの喪失は、既にピュジェット湾に多額の負担となっていると話している。

Jones Stebbinsによると、「失われた経済的影響という点で、本港にとっては約2600万ドルで、共同体においては約9億ドルとなっています。」とのことで、これには、シアトル地域の食堂や店舗で観光客が使うお金から、船が港に入った時に船舶への供給に役立つ事業の果てまでの、あらゆるものが含まれているという。

彼女は、シアトル港は、短縮された2021年シーズンに、約80隻のクルーズ船を見ることになり、恐らくは、典型的な1年間に同産業が我が地域で生み出すものの4分の1をもたらすと予想している。

Danishekは、Centers for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)が、クルーズ船が海に戻るにつれて、新たな、手腕を試される保健規則を提案したならば、こうした計画を沈没させる可能性がある、と警告している。(MYNorthwest: May 24, 2021 at 3:57 pm)

Royal Caribbeanの船員、COVID-19の検査で陽性、合衆国への無乗客船航海で、スペインで下船(スペイン・米国)

Royal Caribbeanの最新船、Odyssey of the Seasは、スペインでCOVID-19の検査で陽性だった数人の船員を下船させた。この船は今月これまでに、争乱中のイスラエルでのクルーズを中止して、合衆国へ向かう途中だった。

本船は船員1,400人を乗せている、とこのクルーズ客船会社の広報担当者であるLyan Sierra-Caroは、USA TODAY紙に語った。乗客は乗船していない。

「今週これまでに、船員4人が検査で陽性であることが判明し、直ちに隔離しました。」とRoyal Caribbeanは、Sierra-Caroが提供した声明文の中で述べた。もう1人の船員は、検査結果が出ていない。5人全員は無症状だった。

「これらの船員を安全に下船させ、必要な医療を監督するため、地元保健当局と作業しています。」とこのクルーズ客船会社は、今日これまでに話し、後にこれらの船員が、スペインのマヨルカ島パルマ港で確かに下船したことを確認した。他にコロナウイルスで陽性の症例は、月曜日の正午までに、船上では確認されていない。

この客船会社のCOVID-19手順の一環として、船員全員は、乗船に先立つPCR検査で陰性でなければならない。船上では、全員が検査を受けることになる。

現在、Odyssey of the Seasに乗船している大半の船員は、まだワクチンを接種していない。Sierra-Caroによると、ワクチンの接種をしていない船員は、合衆国に到着するや、ワクチンを接種することになるという。

このクルーズ客船会社は、船員の100%が、完全にワクチンを接種する(注、2回のワクチン接種をする)ことが要求されていると話している、とSierra-Caroは、USA TODAY紙に話した。(USA TODAY: May 24, 2021)

この1年以上で最初に合衆国から出発するクルーズ船、6月26日出航(米国)

ニューヨーク市発。この1年以上で最初に合衆国から出発するクルーズ船が、6月26日に出発することになっている。

豪華船、Celebrity Edge(=セレブリティ・エッジ)は、最初で唯一のアメリカ人女性船長、Kate McCueが舵を取って、フォート・ローダーデールから出発する。客と船員の健康基準が更新されたのを受け、7泊のカリブ海クルーズに、CDC(=疾病対策予防センター)が青信号を出した。

このCelebrity Edgeという船は、Royal Caribbean Groupの一部であるCelebrity Cruisesにより保有されている。Celebrity Cruises船隊の15隻の船のうちの9隻は、今年、航海に復帰する見込みだ。

今週これまでに、Royal Caribbeanは、試験クルーズのCDCの運航承認を得た。この承認は、数隻の船でウイルスのアウトブレイク(=勃発)と死者が出た2020年3月以来、最も儲かる市場である合衆国において運航ができなかったクルーズ産業にとっては、前進に向けた重要な一歩となる。

遡って3月、Royal Caribbeanは、最初の「fully vaccinated(=完全にワクチンを接種した)」クルーズが、今月からイスラエルを出発して、ギリシャ諸島に航海することになると発表していた。(WPVI-TV: Thursday, May 27, 2021 8:41PM)

ナイジェリア:ニジェール川で160人乗船の船が沈没、多数行方不明(ナイジェリア)

ナイジェリア発。水曜日、約160人を乗せた過積載の船がニジェール川で沈没し、ナイジェリア北西で多数が行方不明になっている、と地元当局者が語った。

この船は、ニジェールの中部を出発したもので、バラバラになって沈没した際、北西のケビ州に向かっていた、とNgaski districtのadministrative head(=行政長)であるAbdullahi Buhari Waraは話した。「救助活動を行っているところですが、僅か22人の生存者と死者1体を収容しただけです。」とWaraは話した。「約140人が、未だに行方不明です。」

船の転覆は、ナイジェリアの水路ではよくあることだ。大半が過積載と保守の欠如によるもので、とりわけ雨季の季節に起こる。Waraは、ケビ州の事故は、この船は80人以上の乗客を運ぶものではなかったことから、過積載によるものだとした。この船は、金鉱からの砂袋も積載していた、とこの当局者は話した。

今月これまでに、ニジェール州中部では、過積載の船が転覆して、30人が溺死している。(africanews: Last updated: 27/05 - 07:03)

インドネシアで燃え盛る旅客船から95人救助(インドネシア)

5月29日ジャカルタ発。土曜日、インドネシアの救助隊は、大火災が発生した旅客船(注、KM Karya Indah)に乗船していた95人を何とか避難させた、と同国の救急隊は報告した。

火災は、インドネシア群島の中部のLifamatola島の北西約9キロメートル(5.6マイル)で、同船がテルナテとサナナの間を航行していた午前7時15分頃に始まった。

National Search and Rescue Agency(=国家捜索救助庁)のテルナテ島のdirector(=所長)であるMuhamad Arafahは、乗船していた全員は、この事故では無事で、海陸での作戦を終えて、既に陸地に移送されていると語った。

同庁から公表された映像では、救命胴衣を身に着けた多くの人々が、81人の乗客と14人の船員を乗せていた同船から海に飛び込んでいるのが見え、船尾を飲み込む炎から逃れて、救命いかだの1つに辿り着いている。

救急隊は現在、沈没していないこの難破船を、どのように最も近くにある港に移動させるかを分析中だ。(La Prensa Latina: May 29, 2021)

Boris Johnson、国の新船へ2億ポンドに減らす計画(英国)

Royal Yacht Britanniaの後継船である新しい国の旗艦が、世界中で英国の貿易や産業を推進させることになる、とBoris Johnsonは語った。

この船は、連合王国(注、英国)がブレグジット(注、英国のEU離脱)後、相互関係の構築や輸出の急騰を模索していることから、見本市、閣僚会議、外交交渉に利用されることになる。1997年に退役したBritannia以来、初の国家旗艦となるものだが、この新船は、豪華なヨットというよりは、むしろ船になる。

本船の名称は、まだ発表されていないが、Johnsonは、Britanniaの設計で一定に役割を果たしたDuke of Edinburgh(=エジンバラ公)に因んで命名するよう、活動家やTory MPs(=保守党国会議員)からの圧力に直面している。

政府はこの船を、伝えられている2億ポンドまでの費用で、英国で建造する意向だ。(後略)(The Guardian: Sun 30 May 2021 02.32 BST)

ファルマスG7サミットの抗議者、クルーズ船を標的に(英国)

来週のG7サミットの臨時警察官1,000人を収容するために、エストニアからファルマスにやって来るクルーズ船が、環境保護活動団体のOcean Rebellionの標的になっている。

Devon and Cornwall Police(=デボン州警察とコンウォール州警察)は、世界最大のクルーズ・フェリーの1隻である特大フェリーのMS Silja Europaを、来月、Carbis Bay(=カービス・ベイ)で開かれるG7会合の指導者らを守るためにコンウォール州に召集される約1,000人の警察官を収容すべく、傭船している。この60,000トンの船は、10日間、Falmouth Docks(=ファルマス埠頭)に係留されることになる。

ファルマスに本拠を置くOcean Rebellionのco-founder(=共同設立者)であるRob Higgsは、この団体は全く適法な計画はしているが、抗議を行うという最終メッセージにあるものを正確には実行していないと話している。

「我々のメッセージは、フィンランドに近いエストニアの現在いる位置からコンウォール州に移動中のこの巨大船が作り出す排気ガスを巡って集中しそうです。それで、この仕事に戻ったところです。」と話した。「60,000トンの船の5500kmの周遊は終わりです。」

「これは、法外な炭素利用のもう一つの馬鹿げた一例ですらあります。地元でもっと多くの宿泊施設を見つけることは可能だし、あるいは抗議者が行なうように、愛すべきコーニッシュの野原で野営することもできるのにね。」

彼は続けた。「一旦、この船がここに到着するや、この汚い燃料で、補助機関を動かすことになるのです。巨大な機関よりは汚染は少ないですが、しかしこの町の大気汚染は大いに増大することになるのです。何だか皮肉なことです。」

Ocean Rebellionは、Heavy Fuel Oils(=重油)の禁止と、海洋を保護する任務を負っているInternational Maritime Organisation(=国際海事機関)であるIMOの完全再編を呼びかけているものの、ここは最も汚染している海運国によって所有されており、むしろ利益を最大化するために活動していると話している。

デボン州警察とコンウォール州警察は、船の宿泊施設を安全に利用することを確実にすべく、この船の船主、港湾当局、そして保健提携者と緊密に作業しているところだと話している。

このクルーズ船は、宿泊、仕出し、そしてその他の「essential facilities(=必須施設)」のために、警察により使用されることになっている。

G7計画のデボン州警察とコンウォール州警察の報道官は、次のように話した。「この行事のために、6,000人以上の警察官と職員を展開することになっており、広範な物流協定の一環として、広範囲の地元事業や納入業者を支援いたします。」

「これには、デボン州とコンウォール州の200か所近い場所で、4,000室以上を利用することが含まれており、地元共同体を支援し、英国中から招集された警察官や職員を収容することになります。」(The Packet: 31st May)