2020年9月

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2020年9月の海外旅客船情報

Silverseaの最新船、海上試運転完了(イタリア・モナコ)

モナコ発。Silverseaの新船、Silver Moonは、海上試運転を成功裏に完了させて、客を歓迎するのに一歩近づいた。

本船は(予防健康手続きのため)船員を約320人に減らし、イタリアのアンコナとトリエステにあるFincantieriの造船所間を旅して、その後、1週間、乾船渠に入渠した。

10月30日が引き渡し日になっているSilver Moonは、6月3日のSilver Originの引き渡しに引き続き、2020年にSilverseaの超豪華船隊に加わる2番船となる。(後略)(Travelweek: Tuesday, September 1, 2020)

Tom Cruise、更なる撮影遅延を避けるため、50万ポンドのクルーズ船を Mission: Impossible 7のクルーのために賃借

Tom Cruiseは、次回のMission: Impossible(=ミッション・インポッシブ ル、注、「作戦:不可能」の意)という映画の更なる撮影遅延を避けるため、 ノルウェーのクルーズ定期船を丸ごと賃借したと報じられている。

題名未定のMission: Impossible 7は、ヨーロッパの数か所で撮影されているところだが、進行中のコロナウイルスのパンデミック(注、国境を越えた大流行)のために制作中断に直面している。

Norway Today紙は、Cruiseが、ノルウェーのクルーズ客船会社、Hurtigruten が運航するMS Fridtjof Nansenを9月末日まで賃借するため、約500,000ポンド を支払ったと報じた。同船は、現地の報道によると、この映画の製作クルーのための宿舎として使われることになるという。

Mission: Impossible 7は現在、この北欧国家(注、ノルウェー)のロムスダール地方で、今月、撮影中。

報道によると、この船は、200人の国際的な労働者が乗船する他、約200人の地元スタッフの避難施設として使われるという。Cruiseのクルーズ船は、同国の東側にあるヘルシルトに接岸する。ベルゲンから、ざっと217マイル離れたところだ。これ以上遅延すると、この映画の公開予定は、来年に先送りされる可能性がある。

このMission: Impossibleというシリーズは、1996年のBrian De Palmaの Mission: Impossible(=ミッション・インポッシブル)から始まったもので、ボックス・オフィス(注、興行成績)は、6本公開されて、36億ドル(29 億5000万ポンド)を稼いでいる。

最新作の2018年のMission: Impossible - Fallout(=ミッション:インポッシ ブル/フォールアウト)は、多くの人々によってシリーズ最高作とされ、The Independent紙のGeoffrey Macnabは、4星のレビュー(注、批評)の中で 「rip-roaring(=華々しく)」「invigorating(=爽快な気分にさせる)」 ものだとしていた。(Independent: 2 September 2020)

TUI Cruises、ギリシャからの航海開始準備(ドイツ・ギリシャ)

TUI Cruisesは、9月13日にギリシャからの航海を開始する準備をしている。こ れはパンデミック(注、国境を越えた大流行)以来、そうしたことを行う最初 の国際的な客船会社となり得るものだ。

head of port & ground operations(=港湾・陸上営業部長)のMarcus Puttichは、Cruise Europeというニューズレター(注、メール・マガジン)に対し、Mein Schiff 2は、ピレウスとコルフに寄港して、サントリーニ島の風光明媚な航海を行う、ヘラクリオン発の1週間クルーズの準備が整っていると話した。

チャーター機、制御された観光

乗客は、ドイツからチャーター機に乗って到着し、この客船会社を通じて予約しなければならない寄港地観光付きのTUIの最初のクルーズを行う(ツアーはTUI Groupの一部であるIntercruisesにより提供される)。

今月から始め、TUI Cruisesでは、乗客にSARS-CoV-19 PCR検査で陰性であることを示すよう要求し、姉妹会社のHapag-Lloyd Cruisesのように、この検査の実施では、ドイツのHelios病院と提携している。

MSCは9月26日に後に続く

MSC Cruisesは、8月末から日時は延期となったが、9月26日にMSC Magnificaでギリシャ航海を開始する予定だ。一方、Marella Cruisesは、10月にコルフ発のクルーズでサービスに再参入することになっていたものを中止し、その代わり、11月中旬にカナリア諸島から開始することを狙っている。

TUI Cruisesは、Cruise Europeというニューズレターによると、7月24日にノ ルウェーへの短期の風光明媚なクルーズに、ハンブルクからMein Schiff 2を 出発させて航海を再開し、その後、Mein Schiff 1が、7月31日にキールから短距離航海を始め、両船とも、8月7日に1週間クルーズに発展させていたとい う。当初の収容力は50%、すなわち乗客1,500人で、今では60%になっている。

Hurtigrutenのコロナウイルスのアウトブレイク(=勃発)を受けて、ノルウェーの港湾が、100人以上の乗客を乗せるクルーズ船に対し閉鎖した時、TUIは、ノルウェー南部やオスロフィヨルドへの航海から、バルト海、ストックホ ルム、トゥルクに変更した。

これまでのところ、Puttichは、Cruise Europeというニューズレターに対して、活動中のTUIの船に乗っている乗客や船員で、コロナウイルスの症状を見せた者はいないと話した。(後略)(Seatrade Cruise News: Sep 02, 2020)

フェリー、8月に40%の落ち込み報告(ギリシャ)

Association of Passenger Shipping Companies(注、「旅客海運会社協会」の意)(SEEN)の見積もりによると、未だに深刻なものだが、沿岸海運は先月、旅客量において、航空機よりも僅かに減少したという。

8月、フェリーの旅客量は、前年より40%落ち込み、コロナウイルスのパンデミック(注、国境を越えた大流行)のアウトブレイク(=勃発)が起きてからの全期間である3月から8月では、年間での減少は60%になる、とSEENは予測した。

交通量は、9月に60%落ち込むものとも見られている。というのは、ギリシャはこの分野の今年の交通量の大部分を形成しており、パンデミック第二波が起きた8月中旬に離島への旅行を中止したためだ、とフェリー運航事業者は話している。

SEENは、この分野の2020年の収益損失は、3億ユーロに達するものと見積もっている。この文脈において、Shipping Minister(=海運大臣)のYiannis Plakiotakisは、水曜日、僻地や人口の少ない地域に向かう助成航路に対する国庫助成を新たに増やすことを発表した。

この大嵐に生き残ったフェリー部門を救済する方法として、国は、2019年の9000万ユーロから、今年、1億3800万ユーロに助成を増やすことになる。(ekathimerini.com: 04.09.2020 : 18:45)

建造史上最大のクルーズ船、まさに進水(フランス・米国)

建造史上最大のクルーズ船が、今週末、工事の大きな節目を迎えることになる。

Royal CaribbeanのWonder of the Seas(=ワンダー・オブ・ザ・シーズ、 注、「海の驚き」の意)が、1年以上も前から工事をしてきたフランスのサン・ナゼールにあるChantiers de l’Atlantique造船所の乾船渠から「floated out(=進水し)」、初めて水に触れることになる。

この18層甲板の高さのある船は、この客船会社の巨大なOasis Class(=オアシス級)の船の最新のもので、「wet dock(=係船埠頭)」に移され、そこで 来年まで最終作業が続くことになる。

Wonder of the Seasは、2021年にお目見えする予定だが、Royal Caribbeanは 最近、同船のお目見えは、コロナウイルスのパンデミック(注、国境を越えた大流行)のために、約10か月間先送りとなると話した。これにより、2022年到来にズレ込んだ。(中略)

Wonder of the Seasの進水は、フランスのメディアのOuest Franceによると、 9月5日土曜日の午前7時頃に実施される予定。

Wonder of the Seasは、Royal Caribbeanの画期的なオアシス級の一連の船の5番船となり、浮かんでいる他のいかなるクルーズ船よりも20%以上も大きい。

4隻の既存のオアシス級の船には、228,081トンのSymphony of the Seas(=シンフォニー・オブ・ザ・シーズ、注、「海の交響曲」の意)が含まれているが、クルーズの世界では現在、最も大きなものとなっている。18層甲板の高さで、長さは1,200フィート近くあり、最大搭載時には、乗客を6,680人まで収容することが可能だ。(後略)(The Points Guy: September 5, 2020)

カンポベロ島へのフェリー便、12月まで延長(カナダ)

カンポベロ島への行き来で、このフェリーに頼っている人は、運が良い。

フェリー便が12月1日まで延長された、とGovernment of New Brunswick(= ニュー・ブランズウィック州政府、注、カナダの州)が土曜日に発表した。このことは、この小さな島の人々が、メーン州(注、米国の州)への国境を通過することなく、更に数か月間、本土のニュー・ブランズウィック州に行けることを意味するものだ。

フェリーは民間所有で、East Coast Ferries Ltd.により運航されているものだが、典型的には、7月下旬から9月までしか運航していない。カンポベロ島からディア島に人々を運んでおり、ディア島では、本土のニュー・ブランズ ウィック州に向かう通年運航フェリーを利用することが可能。

国際旅行がCOVID-19を理由に制限されているため、島民がこのフェリーに頼らずに本土に渡ることが難しくなっている。フェリー便がないと、州の南西海岸沖のファンデー湾に位置するカンポベロ島では、メーン州からは橋を渡るしか、交通手段がない。

East Coast Ferriesは、なぜ今年、運航を延長したのかについての論評の求めには応じなかった。

通年運航のフェリー便がないことは、長年、論争点となっていた。通年運航に向けた陳情活動のため、2018年には委員会を設置していた。(CBC News: Sep 06, 2020 1:43 PM AT)

Stena Line、パンデミックでフェリー旅行が壊滅、大赤字計上(スウェーデン)

Stenaは、パンデミック(注、国境を越えた大流行)でフェリー旅行が壊滅したの受け、今年最初の6か月間に大赤字を計上した。

コロナウイルスでStena Lineの主要航路では乗客数が大幅に減少し、貨物が減少した。この主要航路には、ホーリーヘッド、リバプール、ヘイシャムから、 アイルランドや北アイルランドの港に向かうものが含まれている。

今やStena AB Groupは、今年最初の6か月間の数字を計上した。Stena Lineのフェリー運航は、当期中、-1,014スウェーデン・クローナ(SEK) (約-8700万ポンド)の損失であり、今年最初の3か月間に、大半の損失が生じている。

Stena AB Group全体では、2020年6月30日締めの6か月間の税引き前の業績が、-27億70万スウェーデン・クローナであった。2019年6月30日締めの6か月間は、-2億2000万スウェーデン・クローナだった。

2020年第2四半期だけを切り離してみると、第1四半期の-21億10万スウェーデン・クローナから、第2四半期は-6億60万スウェーデン・クローナに力強く改善していることを示していた。(後略)(Daily Post: 12:02, 7 SEP 2020)

Cruise Industry News、Return to Service(=運航再開)を発刊(米国)

Cruise Industry NewsによるReturn to Service(=運航再開)が、現在、優待ダウンロードにより入手可能です。業界は旅客の受け入れに向け、復帰に取り掛かっています。

84ページの特別版の雑誌が発行・発送されており、Carnival Corporation、Royal Caribbean Group、Norwegian Cruise Line Holdings、Windstar、その他のクルーズ客船会社の戦略を解明する綿密な報告による運航再開を特集しています。

最新技術もReturn to Serviceには掲載されており、主要クルーズ業界取引業者や技術提携者が、健康で賢明な運航環境を確かなものにするための、最新の製品と新機軸を誇示しています。

更に読者は、2020年の出来事の年表、2020年と2021年の注文簿の至近距離からの最新調査、その他を見ることが可能です。

現在、ここをクリックすれば、ダウンロードできます(注、リンク先省略)。 (Cruise Industry News: September 08, 2020)

バングラデシュで船が転覆、少なくとも10人死亡(バングラデシュ)

9月9日、ダッカ発。水曜日、首都ダッカの北158キロ・メートル余にあるバングラデシュのネトラコタ県のグマイ川で、大勢が乗った船が沈没し、少なくと も10体の遺体が収容された。

この地域の追加police chief(=警察署長)であるMohammad Fakhruzzaman Jewelは、電話でXinhua(=新華社)に対し「5人の女性と5人の子供を含む10体の遺体が見つかっている」と話した。この当局者によると、この船は、現地時間午前11時頃、川で砂利を積載したトロール船と衝突して転覆したという。

「この船には、30人から32人の乗客が乗っていたことが、分かってきました。」と語った。この当局者によると、乗客のうち8人は、このフェリーの転覆後、岸に泳ぎ着くことができたという。行方不明者の発見をすべく、救助隊員らは、グマイ川の強い流れと波だった水面と戦っている、とこの当局者は話した。船は、引き揚げられておらず、まだ岸には運ばれていない。

フェリーは、同国において主要な輸送手段であり、その大半は、しばしば過積載となっている。先月、この地方の湿地帯で、過積載の船が転覆し、少なくとも17人の旅行者が死亡している。(China.org.cn: September 9, 2020)

ムンバイのRo-Ro便、大人気、運航回数増加へ(インド)

8月20日に再開したロール・オン、ロール・オフ(ro-ro)フェリー便は、3月以来、封鎖で閉じ込められ、外出したくてムズムズしていたムンバイ人に大人気だ。

ムンバイとマンディヤ間で、1便での運航を再開した社主は、今や需要が増えていることから、9月20日から1日3便に増やす。

M2M Ferries Pvt Ltdが共有している資料によると、5,000人以上の乗客、1,200台の乗用車、270台の自動二輪車と自転車が、8月20日以来、このフェリーに乗船したという。(中略)

しかし予防対策が取られており、フェリーは、収容力を減らして運航している。広報担当者は、フェリーの収容力は旅客500人、乗用車145台に近いが、この運航事業者では、毎回、300人を超える旅客と60台を超える乗用車の予約を受け付けないと話した。(Hindustan Times: Updated: Sep 09, 2020 11:23 IST)

ブレバードの歴史:1985年から1992年までPremier Cruise Line、Disneyを主題にしたポート・カナベラル発の旅行を主催

フロリダ州ポート・カナベラル、ブレバード郡発。1985年から1992年まで、 Premier Cruise Lineの「Big Red Boat(=ビッグ・レッド・ボート、注、 「大きな赤い船」の意)」は、Walt Disney World(=ディズニー・ワールド、注、遊園地)での複数日の休暇滞在と接続するこのクルーズ客船会社のバ ハマ・クルーズ向けに、Disneyの衣装を身に着けたキャラクターを提供する、ポート・カナベラル発で運航していた輝く赤い船体のクルーズ船を呼び物とするDisneyで塗装されていた。

Disneyがクルーズ客船会社産業に参入するに先立ち、Premier Cruiseという客船会社は、ポート・カナベラルからカリブ海に向かうDisneyを主題とする旅行を主催していた。1985年から、 Majestic、Oceanic、Atlanticという船が、バハマ行きの3日間、4日間休暇を提供した。この周遊パッケージは、Premierの「Big Red Boat」として市場で売られていた。

Premier Cruise Lineは、1983年に2人のクルーズの老練者により設立されたもので、後に(Dial石鹸で有名な)Dial Corporationにより買収された。ここは後に、Greyhound Bus Companyも保有していた。同社は1980年代、粗利益1億ドルで、年間2000万ドル以上を稼いでいた。

Premierが従事したこの成功したニッチ(注、隙間産業)は、家族向けクルーズ客船会社というもので、とりわけ、子供や孫と航海する祖父母に人気だった。

Premierの船は、Majestic(=マジェスティック、注、「壮大な」の意) (Princess Cruise Linesの元Sun Princess)、元Home Linesのフラグシップ、Oceanic(=オウシアニック、注、「大洋の」の意)、Atlantic(=アトランティック、注、「大西洋の」の意)(別の元Home Linesの船)と、 Frederico Cとして知られていた元のCosta Cruisesの定期船であるRoyale(=ロワイヤル、注、「王室の」の意、フランス語)からなっていた。この元々の4隻の船は、名前の前に「Star/Ship」という接頭辞をつけていた。

Premierの1990年代中庸の再編時に、Oceanic(Big Red Boat I)を除く全ての船は、売却された。Premierはその後、Dolphin and Seawind Cruisesと合併した。後に、Holland America LinesのRotterdamだったRembrandt(=レンブラント、注、オランダの画家の名前)が、この客船会社に加わった。

Wikipediaがこの記事に貢献した。(Space Coast Daily: September 9, 2020)

中国、深センから澳門への運航承認(中国)

Shenzhen Port Office(注、「深セン港湾局」の意)は、深セン(=シンチェン)と澳門(=マカオ)政府の間での協議を受け、深センと澳門間で、9月10 日に運航再開を許可することになるという通知を発した。

この通知は、フェリーの運航事業者にとっては歓迎すべきニュースとなるが、 クルーズ運航事業者で、深センから澳門に配船しているところはまだない。しかしこの航路に緑信号(注、青信号)が灯ったことで、クルーズ運航事業者 がこの旅程を直ぐに導入することが可能であることを意味し得ることになる。

深センにやって来る者は、規則では、過去14日以内に、中国本土と澳門の外を旅行したことがないことと、過去7日以内に、PCR COVID-19で陰性でなければならないとされている。(Cruise Industry News: September 10, 2020)

クルーズの最高経営責任者、合衆国での運航再開を求める(米国)

クルーズ客船会社のCEOs(=最高経営責任者)は、木曜日の朝、Miami-Dade County Tourism and the Ports Committee(=マイアミ・デイド郡観光業・港湾委員会)の会合で、賢明な運航再開を積極的に求めた。

Carnival CorporationのCEO(=最高経営責任者)であるArnold Donaldは、同社は、政府、保健当局者、医療と科学の専門家、そして世界中の利害関係者との間で、科学に根拠を置くCOVID-19の手続きを策定すべく、休みなく作業していると話した。同社のイタリア商標であるCosta Cruisesが、イタリアで今週、運航再開したことを指摘した。

Donaldは、この運航復帰で、共同体に影響を与えることなく、クルーズ産業は危険を管理できることを見ることになると述べた。 「クルーズ船で、陸上での活動よりもずっと大きな危険を、誰にも体験させたくはないのです。」と同社がCDC(=疾病対策予防センター)と緊密に作業していることに言及しつつ、語った。しかし業界の休止で、経済的な影響と雇用に、消極的な影響の津波を生じさせていると話した。

業界にとって、再開して運航の機会を有することが直ぐに必要なことは、必須のことだ、とMiami Port(=マイアミ港)のDirector and CEO(=取締役兼最高経営責任者)のJuan Kurylaは、この業界には復元力があると述べつつ、語った。

MISC Cruises USAのchairman(=会長)であるRick Sassoは、ヨーロッパで導入されている同社の手続きは、Grandiosaでは遥かに上手く機能しており、7月に再開して以来、今や4回目のクルーズをしていると話した。

Norwegian Cruise Line HoldingsのCEO(=最高経営責任者)であるFrank Del Rioは、最も声高に発言し、アメリカでクルーズをすることは安全であり、業界はあまりにも大人し過ぎると述べた。 「弊社では皆、これを、とてもとても真剣に実証する機会を求めているのです。健康と安全は、毎日聞かされている話題の言葉ですが、それはわが業界の? 永遠の重要要素でありました。」

「もう結構です。」とDel Rioは続けた。「6か月以上にもなるのですよ。一つの産業として、一つの社会として、COVIDと一緒に生きていく方法については、多くのことを学んで来ているのです。」 Del Rioは、Royal Caribbean Groupと提携している同社のHealthy Sail Panel(注、「健康航海委員会」といった意)は、計画を退出するのに1週間から10日間放置されたと話した。

Royal Caribbean Internationalのpresident and CEO(=社長兼最高経営責任者)のMichael Bayleyは、カリブ海も酷く影響を受けていると話した。クルーズに強く依存している40か国以上が、マイアミを出発するクルーズ船が産み出す経済的影響を求めているという。(Cruise Industry News: September 10, 2020)

ポート・タウンゼントのフェリーで殺傷事件、2人逮捕(米国)

Washington State Patrol(=ワシントン州警察)によると、水曜日の夜に フェリーのM/V Kennewickで殺傷事件があり、2人が勾留され、被害者1人が病院に搬送された。

このポート・タウンゼントのフェリーは、殺傷事件の後、封鎖され、警察の活動により、ポート・タウンゼントとクープビル間の最終の往復便は運休になった。この殺傷事件は、Washington State Patrolの係官によると、9月9日の午後8時過ぎに起きたという。

Port Townsend Police Chief(=ポート・タウンゼント警察署長)のTroy Surberは、同署では通報に対処し、事件後に男1人と女1人を勾留したと語った。Surberは、2人ともJefferson County Jail(=ジェファーソン郡刑務所)に収容されたと付け加えた。

Gabriel Thomas Dignumは、木曜日にJefferson County Jailの拘置所内に留まっていた。彼は共同体監護権違反、法執行機関係官(注、司法警察職員)に対する妨害、身体的危害可能な武器の不法所持、第一級暴行罪の罪で拘束されている。(Port Townsend Leader: Posted Thursday, September 10, 2020 10:51 am)

引退したCarnivalのクルーズ船を買う機会は以下の通り(英国・米国)

実際のクルーズ船を持つことができるときに、夢の自宅やヨットを買う馬鹿がいるだろうか。

The Points Guyによると、ロンドンに本拠を置く船舶競売人のCW Kellock & Co.は、Carnival Cruise Lineの最初期の船の1隻であるHoliday(=ホリデイ、注、「休日」の意)を来月、目録に載せるという。もし数百万ドルがその辺に転がっているのならば、全部手に入るぞ。

この元Carnival船は、The Points Guyによると、2015年以来、Magellan(=メージェルン、注、「マゼラン」)という名前で、Carnivalのものとして知られている特徴的な翼のついた煙突(「whale tail(=クジラの尾びれ)」としても知られている)をつけたままで、Cruise & Maritime Voyagesの下で航海していたという。この英国の会社が、コロナウイルスのために廃業して以来、Holiday/Magellanは、船員のいない状態に置かれていた。

この船は、元々1985年に就航した。CW Kellock and Co.のウェブサイト上の一覧によると、重さは46,052トン(注、総トン数(容積)の誤り)で、1,860人の乗客を収容し、通常は660人から670人の船員を乗務させていたという。長さは727フィートから733フィートで、12層の甲板を有するものだ。

現在は、今日、未だに存在している2番目に古いCarnival船だという。CW Kellock & Co.は、10月に競売に付されることになる多数の船舶を有しており、CruiseHiveによると、これにはVasco Da Gama(=バスコ・ダ・ガマ)、Columbus(=コランバス、注、コロンブス)、Astor(=アスター)、そしてMarco Polo(=マルコ・ポーロ)が含まれているという。Marco Polo以外の船は全て、イングランドのエセックス州のPort Tilbury(=チルベリー港)に停泊している。

入札を望む者は誰でも、CW Kellock & Co.と同船の視察もすることが可能だ、とThe Points Guyは報じた。入札は、2020年10月19日までに、同社に申し込まなければならない。現在、同船の競売前価格見積もりはないが、The Points Guyでは、数百万ドルになると見積もっている。

入札者は、5th Floor, 2 London Wall Buildings, London EC2M 5PP, U.K.のCW Kellock & Co Ltd宛てに、この船の現在の名称(Magellan)と書いた封緘された封筒に入れて申し込むか、直接、kellock@eggarforrester.com宛てに電子メールを送信することになる、とThe Points Guyは報じている。更に詳しい情報は、CW Kellock & Co.のウェブサイトへ。(Travel + Leisure: September 10, 2020)

モリアの移民のホームレス用のフェリー、レスボス島に接岸、しかし地元民は道路封鎖(ギリシャ)

旅客フェリーのBlue Star Chiosは、火災でMoria reception and registration center(=モリア受入・登録センター)が破壊されたのを受けて、1,000人の亡命希望者を住まわせることとされているが、木曜日にレスボス島のシグリ港に接岸した。

しかし、ミティリニの自治体当局者によって支援されている地元住民が、ホットスポットとなっている焼け落ちたMoriaにつながる道路の1つを、施設に接近することのできるキャンプの清掃のための機械と装備と一時的な運営を妨げるために封鎖しており、難民がどうやってこの船にたどり着くことができるのかは不透明だ。キャンプから焼け出された非常に多くの住民が、この同じ道に座り込んでいる。

政府の計画に基づき、他に1,000人のキャンプの住民が、Hellenic Navy(=ギリシャ海軍)の艦船に住まうことになっているが、まだこの島には到着していない。

声明文において、ミティリニのmayor(=市長)であるStratis Kytelisは、現在の状況に関する市民の憤りは「embraces(=受け入れる)」と述べ、「no [asylum-seeker] facility on Lesvos(=レスボス島には(亡命希望者の)施設はない)」に違いないと言って、自治体議会の決定に従って、Moriaの恒久的な閉鎖に向けて、圧力をかけ続けると話した。(ekathimerini.com: 10.09.2020 : 13:44)

Disney Cruise Line、新船の遅延を発表(米国)

Disney Cruise Lineを代表する当局者が先週、同社最新船のお目見えが、サプライ・チェーン問題のため遅延すると発表した。

Disney Chief Financial Officer(=最高財務責任者)のChristine McCarthyは、木曜日、Bank of America Virtual 2020 Media, Communications & Entertainment Conference(注、仮想会議)において、Disney Wishという船が遅延し、新たな就航日は決まっていないと発表した。

この新しいDisney Cruise Lineの船は、元々は2021年後半に引き渡される予定で、最初の航海は2022年1月が予定されていた。この建造は、2016年にMeyer Werftに発注したものの一部で、この時は3隻の船の工事を求めていた。

「弊社のクルーズ船のために活用している造船所であるMeyer Werftは、(COVIDにより)影響を受けており、遅延に遭遇しました。」とMcCarthyは、 この仮想会議において語った。「日時を決着させるため、この造船所と交渉し、議論しているところですが、まとまり次第、速やかに、この5番船がいつ引き渡されることになるのか発表いたします。しかし元々予期していたものからは遅延しています。」

McCarthyは、いつDisney Cruise Lineが航海を再開するのかは不透明なままだ と語ったが、船舶航海が再び許されたときのため、Centers for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)により策定された最新の保健・安全指針に全て適合させる準備をしている。

この会議の中でMcCarthyは、このテーマ・パーク会社は、9月30日までにホテルとリゾートの「a little over 50 percent(=50パーセントちょっと)」を再開する予定であることを明らかにした。(TravelPulse: 09:16 AM ET, Mon September 14 2020)

評議員、「Save Brittany Ferries」の請願開始(フランス)

sauvonslabrittany.bzh (save Brittany Ferries)(=Brittany Ferriesを救 え)の請願で、11人のmayors(=市長)と2人のdepartmental councillors(=部門審議員)は、フランス政府に対し、「intervene without delay to support this flower of our Breton economy(=ブルターニュ経済 を支援すべく遅滞なき介入)」を求めている。

これは今月初めに、同社が政府にフランスの社会的費用の経営者の負担部分の 免除を求めたことをConnexion紙に対し話したことから始まったものだ。

請願において、評議員らは、Brittany Ferriesは約3,000人を雇用しており、 年間160,000台のトラック輸送により、ブルターニュの農業や産業を支援して いる他、年間何百万人もの観光客を毎年輸送していると言っている。

「1972年に創設されて以来…Brittany Ferriesは、ブルターニュの発展とブル ターニュ人の象徴であります。」と言っている。「今日、ここの歴史上、最悪の危機に見舞われております。ブレグジット (注、英国のEU離脱)後のCovid-19危機と、英国政府によって決定された隔離 対策で旅客輸送は崩壊し、会社は危機に瀕しているのです。」「国からの大規模な支援が、Brittany Ferriesがこの一時的な危機に打ち勝 ち、雇用を守るためには必要なのです。」

同社は、既に117,000ユーロの政府保証融資を得ているが、この返済のために5 年以上の社会的費用の免除を求めている、とここの広報部長はThe Connexion 紙に話していた。(後略)(The Connexion: 14 September 2020)

Carnival、更なる減船加速:18隻離脱へ(米国)

Carnival Corporationは火曜日、その世界的な船隊から、効率性の劣るクルーズ船の撤去を加速させると話した。

以前、この世界最大のクルーズ運航事業者は、13隻が船隊から外れると話したが、この数が18隻に増えたもので、うち8隻が既に船隊を離れている。

「この合計18隻は、運休前収容力の約12パーセントになりますが、2019年の営業利益の僅か3パーセントに過ぎないものです。」と CarnivalはSEC(=証券? 取引委員会)への報告の中で述べた。

「効率性の劣る船舶の売却で、将来、available lower berth day(=利用可能な下寝台日)("ALBD") 当たり営業費用効率が約2パーセントとなり、ALBD当たり約1パーセント、燃焼消費を逓減させることになります。」とCarnivalは話した。

「より効率的な会社になるよう、弊社は積極的な行動を取り続けています。弊社船隊から、18隻の効率性の劣る船を撤去することを加速させています。これにより、収容力の12パーセントの減少が生じて、構造的に費用原価を抑えることになり、一方で、弊社のポートフォリオ(注、安全資産と危険資産の最適保有率)において、最も現金を創出する資産を保持することになります。」と報告の中で、CEO(=最高経営責任者)のArnold Donaldは述べた。

これまでに取られた行動に基づき、予定されていた新造船の引き渡しは2022年となり、同社船隊は、2019年との比較で、平均寝台数はざっと13パーセント効率的なものとなり、平均船齢は、13年から2022年には12年となる。

直近の船舶の離脱には、RotterdamとAmsterdamが含まれており、いずれもHolland America LineからFred. Olsen Cruise Linesに売却されている。(Cruise Industry News: September 15, 2020)

Peace Boat、より新しい船でクルーズ船隊近代化へ(日本・米国)

Peace Boat(=ピース・ボート)のクルーズ運航をしているJapan Grace(=ジャパン・グレイス)は、Ocean DreamとZenithの2隻に代わる、新しい近代的なクルーズ船を傭船したと発表した。

2021年からPacific Worldが、Peace Boatの唯一の船として、Ocean DreamとZenithの双方と取って代わることになる。この船は、現在のSun Princessであると強く考えられている。

「この船舶改善で、前もって2021年春からのクルーズに既に登録された人にとっては、より良く、より安全なクルーズ体験が提供されることになると考えています。」とこの団体は話した。

本船については、ジャパン・グレイスは船の名前は挙げなかったが、発表ではSun Princessの写真が使用されており、言及されたPacific Worldは、77,000トンで、2,419人の客を乗せることができる収容力があり、多くのバルコニー付きの船室、外気を取り込むことのできる空調システムを有し、加えて、適度な物理的距離のあるクルーズをするのに十分に広い内部空間もある。

ジャパン・グレイスは、本船は以前、台湾や日本で、アジアのクルーズ市場に従事していたとも話している。この描写と船舶仕様に適合するのは、Sun Princessだ。同社では、海外のクルーズ港の訪問再開の見込みある兆候が見られているとし、これには、日本のMinistry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism(=国土交通省)の指針が含まれると話した。

ピース・ボートは、1980年代初めに設立され、短距離クルーズを提供して、平和、人権、環境保護、そして持続可能な開発に取り組んでいる団体間で意識を高め、国際的連結を築く目的をもって、徐々に世界的な数か月間の長距離航海に拡大してきた。この組織は、設立以来、旅客船を使って100回以上の航海を行ってきている。

加えてこの団体は、新しい「green(=グリーンな、注、「環境に優しい」という意)」Ecoshipを建造する希望を持っていることを、2017年に発表していた。(Cruise Industry News: September 16, 2020)

クルーズ客船会社株、更に運休が積み重なり、下落(米国)

Royal Caribbean International (NYSE:RCL) とCelebrity Cruisesは、オーストラリア政府がクルーズ観光業の中止を延長する決定を行ったことから、12月31日まで、オーストラリアとニュー・ジーランドから出発する全航海を中止する。

Carnival (NYSE:CCL)は、マイアミ、タンパ、そしてニュー・オーリンズ発の追加航海は、来年の春遅くまで中止すると話している。

「弊社が最終的に運航復帰するため、関連する問題と取り組み続けていることから、弊社のお客様と提携旅行代理店には、お客様に失望させることになっており、残念には思いますが、弊社が可能な場所を確実に提供することには尽力しております。」とCarnival Cruise Line President(=社長)のChristine Duffyは述べている。

Carnivalは、ここのCarnival Fascination(=ファシネイション、注、「魅惑」の意)とCarnival Imagination(=イマジネイション、注、「想像力」の意)という船を売却することも発表した。

Royal Caribbeanは時間外取引で1.59%下落し、Carnivalは3.35%の下落。 Norwegian Cruise Line Holdings (NYSE:NCLH)は、2.57%下回った。(Seeking Alpha: Sep. 17, 2020 7:26 AM ET)

ゴールデン・ゲイト・バス、フェリーを運航する200人近く、COVID-19の低利用者数の中、解雇の可能性を警告(米国)

ラークスパー発。ノース・ベイとサン・フランシスコ間で、Golden Gate Transitのバスやフェリーの運航に携わる多くの労働者は、職を失う可能性がある。同事務所が、200人近くをレイオフ(注、一時解雇)する可能性を警告したためだ。

ラークスパーのフェリー・ターミナルの駐車場を一瞥しただけで、利用者数が極めて明らかに減少していることが判る。世界的なCOVID-19のパンデミック (注、国境を越えた大流行)で、開いた口が塞がらない(注、「仰天の」の意)97パーセント減なのだ。

「今日、乗船しましたが、乗船者は5人で、悲しいことでした。誰も乗船してこないのですからね。」とフェリー客のMartine Rigganは、KPIX 5(注、地方テレビ局)に話した。

The Golden Gate Bridge, Highway and Transportation District(注、「金門橋・幹線道路・運輸事務所」の意)は、あの橋(注、「金門橋」)ばかりで はなく、フェリーとGolden Gateバスも運行しているが、185人の従業員に60日間のレイオフの通告を行った。

「橋の交通量は、通常の約65パーセントに戻っていますが、運送経営では未だに赤字を出していて、バスやフェリーの運航では、典型的資金の約30パーセントになっています。」と同事務所報道官のPaolo Cosulich-Schwartzは話した。

Amalgamted Transit Union Local 1575(注、労働組合)のpresident(=委員長)であるShane Weinsteinは、何か月も最前線で働いている組合員にとっては、最悪の時にレイオフ通告が発効する可能性があると話している。

「60日間で、失業することになります。正に感謝祭やクリスマスの直前で、今日、見たこともなかった世界的な健康危機に最中に、健康手当を失うことになるのです。」とWeinsteinはKPIX 5に、Zoomを使ったインタビューで語った。

Weinsteinは、同事務所は少なくとも、こうした休日後まで雇用を守ることのできる金を持っていると話した。

「助成金が使えます。利用可能な緊急資金があります。こうしたレイオフは、 世代的なものであり、同時にこうしたあらゆることが進行中に利用できないのならば、何が緊急救済資金だというのですか。」と話した。

同事務所は、10月に資金調達したCARES (Coronavirus Aid, Relief, and Economic Security) Act(=コロナウイルス支援・救済・経済安全法)の5100 万ドルは使い果たすことになり、低利用者数のため、バスとフェリーの運航で赤字になっていると話した。

「我々執行部は、そうした蓄えは維持されているものと見ており、生活を救うことになる重要な社会基盤事業を維持するために利用することは、最優先事項なのです。」とCosulich-Schwartzは話した。(CBS SF Bay Area: September 17, 2020 at 7:22 pm)

業界創業者で洞察力のあったKnut Kloster追悼(ノルウェー)

現代のクルーズ産業の創業者として評価されているノルウェー人のKnut Kloster(写真上、左はCaptain Torbjorn Hauge、Norway船上で)が91歳で亡くなった。洞察力があり、理想主義者で、企業の社会的責任が主要な業績評価基準である人道主義者としての評判を打ち立ててもいた。

Klosterは、Norwegian Caribbean Lines (NCL)を1966年に設立し、新しいSunward(=サンワード、注、「太陽に向かう」という意)を使って、マイアミ発の運航を開始した。今日、同社はNorwegian Cruise Lineとして知られている。

頭文字がNCLである船隊は、Klosterが、元大西洋定期船のS/S France(=フランス)である76,000トンの乗客2,000乗りのS/S Norway(=ノルウェー)を就航させた1980年までに、700人乗りから900人乗りまでの4隻の船に成長した。

その頃係船していた1960年建造のS/S Franceを1979年に購入し、当時、圧倒的に最大で、最も革新的なクルーズ船に改造したのだった。デンマーク人造船技師のTage Wandborgは、この構造変更に責任を負い、ニューヨークのAngelo Donghiaが、内装意匠を担当した。この改装作業は、Lloyd Werft Bremerhavenで実施された。

一方、1970年代のKlosterは、業界で最初の私有離島を導入し、加えて、乗客がジャマイカに航海し、会社が管理するリゾートで陸地で1週間を過ごして、それから再び船に乗り、次の週には航海に戻るということをした。陸上プログラムの背景にある彼の考えというのは、乗客に異なる文化を体験させるというものだった。このように、1970年代中庸において、今日何がしかのクルーズ・ブランド(注、商標)が追求している目的地への没入を開拓していたのだった。

この会社は、最終的にはKlosters Rederiに改組され、ここがNCLを所有して、Royal Cruise LineやRoyal Viking Lineを買収した。

Klosterは、決して革新的なことを止めなかった。1980年代中庸に、World Cityと呼ばれる新会社を設立し、Phoenixを導入した。この250,000トンの船は、5,200人の乗客を乗せるように設計されていた。

Phoenixは殆ど実現しそうだったが、投資家がそうしたように、造船所がこの巨大事業から手を引いた。25年も時代の先を行くものだった。

その他の事業には、世界の指導者を泊めることになる会議や世界平和の船、Lunas(=ルーナス)の構想があった。これは洋上United Nations(=国際連合)のようなもので、問題や人々がいるところに行くものだった。

Klosterは、オーランドのDisneyのEpcot(=エプコット・センター、注、未来都市テーマ・パーク)のノルウェーのパビリオン(注、仮設展示館)の創設にも尽力し、リレハンメルであった1994 Winter Olympics Games(=1994年冬季オリンピック大会)の伝統的なノルウェーの村の開発において、重要な役割を演じ、復元したViking船、Gaia(=ガイア、注、ギリシャ神話の大地の女神)の15,000マイルの旅に資金を出した。これは、子供達から何千通ものメッセージを集め、1992 Earth Summit(=1992年地球サミット)で、リオ・デ・ジャネイロにいた世界の指導者に届けられた。

Klosterを説明する1つの話が、最初に1つの離島を見つけた時、この浜辺が鮫の繁殖地であることが判ったのだった。地元当局者が、鮫をダイナマイトで追い払おうと提案したが、Klosterは「だめだ」と言った。「鮫がそこに最初にいた。」そこで別の島を見つけることになったのであり、ここが今日でも、Norwegian Cruise LineのGreat Stirrup Cay(=グレイト・スターラップ・キー、注、「偉大な鐙島」の意)であるところだ。(Cruise Industry News: September 20, 2020)

フィンランドのクルーズ船、バルト海で座礁(フィンランド)

フィンランドの旅客クルーズ船(注、カー・フェリーの誤り)が、バルト海のオーランド島沖で座礁し、緊急サービスは、同船に乗船している300人近くを退避させる準備をしていると話している。

この船は、フィンランドのトゥルクからストックホルムに向かっていたもので、現地時間の日曜日午前12時50分頃(グリニッジ標準時の土曜日21時50分)、スウェーデン沿岸に近いオーランド島というフィンランドの自治領のマリエハムン市の外側で座礁した。

「怪我人はおらず、生命の危険に晒されている者はいません。船内の状況は安定しています。」とViking Line Scandinaviaの広報部長のEleonora Hansiは、通信社のAFP(=フランス通信)に話した。

このAmorellaという船は、長さ169メートル(555フィート)で、ストックホルムとトゥルク間を毎日運航している。通常は、1,800人から2,000人の乗客を運んでいるが、パンデミック(注、国境を越えた新型コロナウイルスの大流行)のため、この人数はかなり減らされていた、とHansiは話した。「乗船しているのは、約200人の乗客と約80人の船員です。」とHansiは話した。

地元メディアは、乗客は甲板に集められ、救命胴衣を身に着けていると報じた。Amorellaは、フィンランドとスウェーデンのメディアの報道によると、この同じ海域で2013年にも座礁したことがあるという。

ソーシャル・メディア上の映像では、この大型クルーズ定期船は、スウェーデンから70キロメートル(40マイル)離れたフィンランドの自治領である、絵のように美しいオーランド諸島の木の多い小島のちょうど沖で、立ち往生しているのが写っている。

「Amorellaは、船底が固着しています。乗船している281人には、直ちに危険はありませんが、船長は、全員を退船させる決定をしました。」とWest Finland Coast Guard(=西フィンランド沿岸警備隊)は話した。(Aljazeera: 21 Sep 2020)

Viking Lineのフェリー、フィンランドのオーランド島の外側で座礁、乗客避難(フィンランド)

トゥルクとストックホルム間を運航している旅客フェリーのMS Amorellaの乗客と船員は、このフェリーが日曜日の午後12時35分頃にオーランド諸島のLangnasの南の海底に触れた後、避難した。このフェリーは、Viking Lineによると、約200人の乗客と80人の船員を乗せていたという。

船員は事故後、状況が落ち着いてから、このフェリーを岸に移動させた。乗客全員は、地元当局の助けを借りて午後には避難し、オーランド諸島の学校に設置された避難センターに移された。

日曜日、Viking Lineは、乗客や船員で、この事故で怪我をした者はいないと話した。「現在、Amorellaの損傷を調べております。この船は、明日の時点では、MS Gabriellaと交替になります。」と発表した。

Helsingin Sanomat紙によると、Safety Investigation Authority(=安全調査庁)(OTKES)が事故調査を開始したという。OTKESのdirector(=長官)であるVeli-Pekka Nurmiは、同紙に対し、このような大型の旅客フェリーが座礁するのは稀だと述べ、フェリーに損傷を与えることになる事故は、いずれも深刻なものだと付け加えた。(Helsinki Times: 21 September 2020)

Finnlinesの2隻目の新しいハイブリッドRoRo船の建造開始(中国・フィンランド)

中国のNanjing Jinling造船所は、Finnlinesの2隻目の新しいハイブリッドのロール・オン、ロール・オフ(RoRo)船の工事を開始した。

工事は、伝統的な鋼板切断式典により、9月16日に始まった。ハイブリッドRoRo船は、Finnlinesの5億9200万ドルの新造事業の一部。この事業には、3隻のグリーンな(注、環境に優しい)ハイブリッドRoRo船と、2隻の環境に優しいSuperstarというロール・オン、ロール・オフ旅客(RoPax)船が含まれている。

「zero emissions in port(=港内での排ガス・ゼロ)」を可能にするリチウムイオン蓄電池群の他、これらの船は、廃棄物とエネルギー使用の削減を可能にする多くの進んだ技術を特色とすることになる。これらの先進技術には、船体抵抗を逓減させるための空気潤滑システムが含まれている。

このRoRo船は、2021年から2022年の間に引き渡される予定で、SuperstarというRoPax船は、2023年に運航を開始する見込み。

Finnlinesのこの一連の最初のRoRo船の建造は、6月に始まった。グリーンな(注、環境に優しい)技術革新に敬意を払い、この新しいハイブリッドRoRo船は、Finneco I、Finneco II、そしてFinneco IIIと呼ばれることになる。(後略)(Ship Technology: 21 September 2020 (Last Updated September 21st, 2020 16:14))

NorwegianのCEO、2021年の低調な予約、コロナウイルスにも関わらずクルーズの再開を試み、「OK」年を期待(米国)

2021年のクルーズの予約は減少した、とNorwegian Cruise LinesのCEO(=最高経営責任者)のFrank Del Rioは火曜日、長引くコロナウイルスのパンデミック(注、国境を越えた大流行)が、世界の旅行と同業界に影響していることを認めつつ、CNBC(注、米国のテレビ局)に語った。

クルーズ経営幹部らは以前、パンデミックにより船が港に駐留したままになっており、2020年の大半の分が業界に滴り落ちることになるとして、累積需要を大げさに宣伝し、将来の予約のバラ色の絵(注、楽観的な展望)を描いていた。Del Rioは、今年、この業界に起きたことを考慮すれば、将来の予約は「truly remarkable(=本当に注目すべきものだ)」と語ったが、同社では2021年の予約は、例年並みになるものとは見ていないと付け加えた。

「昨年よりは落ちています。疑問の余地はありませんが、現在進行中のことから皆さんが考えているものより、大きく離れてはいません。」と「Power Lunch」(注、番組名、「昼食を取りながら行う重要会議」の意)で、CNBCのSeema Modyに語った。「価格は良く持ちこたえています。商品の値引きをしている者はおりません。当然のことです。というわけで、2021年がOK(=大丈夫)な年になり得ることを期待しています。ちっとも記録的な年にはならないですよ。しかし確かに、2020年のような大惨事にはならないでしょう。」

合衆国で営業している3社の大手クルーズ会社であるNorwegian、Royal Caribbean、そしてCarnival Corp.は、保健当局者が人々に対して、このウイルスを拡散させる懸念があることから、旅行を予約しないように要請していることから、コロナウイルスのパンデミックによって損害を受けている。

3社の株式は、1月1日から少なくとも50%下落している。しかしながら、3社の全ては、3月中旬の安値以来、広範な市場利得を凌いでいる。Norwegianの株式は1月1日以来、下落しているが、3月18日の52週間の安値の衝撃以来、値を戻している。同社株は、それ以来、100%を超えて上昇している。

Royalの株式は、1月1日から53%以上、下落している。しかし同社株は、1株当たり19.25ドルだった3月の安値よりは、200%以上も上昇している。火曜日はこの日、3%近く上昇して、1株当たり62.37ドルで取引を終えている。

3月13日、3社全ての他、他の大手クルーズ客船会社を代表している業界団体であるCruise Lines International Association(注、「クルーズ客船会社国際協会」の意)は、一時的に運航を停止すると話した。ここの大半を占めている3社は、運航を再開していないが、それ以来、現金を大量に出血させ続けている。

Centers for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)は3月14日、合衆国水域におけるクルーズ船に対し、「that cruise ship travel exacerbates the global spread of Covid-19(=クルーズ船旅行は、Covid-19の世界的な拡大を悪化させる)」と言って、航海禁止命令を発令した。この命令は現在、9月30日に失効することになっている。

月曜日、Royal CaribbeanとNorwegianによって雇われた公衆衛生の専門家らの小委員会が、業界が安全に航海を再開することに向けて、60ページ超の提言報告書をCDC(=疾病対策予防センター)に提出した。これには、乗客と船員全員の乗船時の検査、毎日の検温、マスクの推奨等が含まれていた。この小委員会は、11人の公衆衛生の専門家らからなるもので、これには、合衆国の保健当局の長だった人物も含まれている。

「この主要な部分は、泡(注、わずかな変化)を作り出すことにあり、我々は乗船するどの人物も、つまりお客様と船員を検査し保護するので、コロナウイルスを持って乗船する可能性は大変に低いのです。それから、船内での処理がなされます。そのため、もし誰かがすり抜けたとしても、更に防御があるので、広まりません。」とRoyalのCEO(=最高経営責任者)のRichard FainはCNBCに、この小委員会の提言について語った。「CDCと共に作業できることを心待ちにしております。」

Fainは、2021年の予約は見込みよりは高かったというDel Rioの意見と同じことを言ったが、切符循環の現時点における、例年の予約との比較はしなかった。クルーズは、既にドイツ、イタリア、そしてギリシャといったヨーロッパの何がしかの地域で再開されており、そこでは同社は、船にウイルスを寄せ付けないための安全手順を使っていると付け加えた。

「一般に予約は、誰もが予期していることだと私が考えているものよりは、ずっといいのです。とりわけ今年に入ったばかりの時よりはね。そして人々は、弊社がコロナウイルスを、バックミラーにどんどん映るものにして行くこと(注、過去のものとすること)ができることに、更に確信を感じることができるようになっているのです。」と語った。「心に留めておくべき鍵となるべきものは、この病気について弊社がどれだけ知っているのかということと、弊社の技術が、それを扱うのにどれだけましなのかということです。」

CNBCのSeema Modyが、この記事に貢献した。(CNBC: Published Tue, Sep 22 20204:52 PM EDT)

カレー混乱、ドーバー―カレー間のフェリー、フランス港でのストライキを受け運休(フランス・英国)

ドーバーとカレー間のフェリーは、フランスの港の職員によるストライキのために運休している。

Port of Calais(=カレー港)の24時間閉鎖は、木曜日の午前8時に始まった。フェリー運航事業者のDFDSとP&O Ferriesは、ドーバーとカレー間で、通常、1日当たり合計50航海している。

DFDSは、臨時の収容力を提供すべく、カレー航路の船の1隻を、ドーバー―ダンケルク航路に切り替えた。木曜日にDFDSでドーバーとカレー間を旅行することになっていた貨物車両と旅客は、代わりにドーバーーダンケルク航路で次に利用可能な船に乗船することになる。

カレー港は、声明文において次のように述べた。「フェリー提携社とカレー港は、連絡を取りつつ、緊密にこの状況を監視し続けます。」「カレー港が再開されて、運航が通常に戻る際には、運航の遅延があるかもしれないことに、ご留意ください。」

フランスへ旅行する計画を立てている休日客は、連合王国(注、英国)に戻って来た際には、2週間の隔離をしなければならないものとされている。政府(注、英国政府)は、8月15日に国内で新規感染者が急増したのを受けて、フランスを旅行回廊リストから外した。1日の感染者数は、それ以来、増加し続けており、昨日、国内で13,072人の新規感染者がいた。

まだフランスに旅行できる?

出来るものの、必須の旅行のみだ。航空便は、今でも英国からフランスに出発しているが、政府は「all but essential travel(=必須の旅行以外)」はしないように勧告している。もし休日を予約する決心をしたならば、公式指針に反する旅行をすることになる。このことは、旅行保険の補償はなさそうであることを意味することになる。(The Sun: 24 Sep 2020, 11:57)

SH Minerva起工、Swan Hellenicの2隻の新造船の1番船(フィンランド・英国・ロシア)

Swan Hellenicの2隻の耐氷探検クルーズ船の1番船の竜骨設置式(注、起工式)が、木曜日の朝、Helsinki Shipyardで執り行われた。

ここでは、同船の最初の347トンのブロックが見られた。これは、装備し塗装されたクライペダから新たに到着したものだ。海事の習慣を尊重し、硬貨の上に置いたキール(=竜骨)の上に設置した。

Swan Hellenicは式典において、本船は、同社の象徴的な最初の専用船に敬意を払って、創造と知恵のローマの神に因み、SH Minerva(=ミネルバ)と呼ばれることになると発表した。

Swan Hellenic CEO(=最高経営責任者)のAndrea Zitoは、Swan Hellenicの 開拓者精神を波間に復活させるべく再開した同社にとっては、これ以上うってつけの方法はないと断言した。(後略)(Seatrade Cruise News: Sep 24, 2020)

Black WatchとBoudicca売却、ホテル船になる(英国・トルコ)

Fred. Olsen Cruise Linesは、Holland America Lineの元RotterdamとAmsterdam使って船隊の近代化を図り、古いBlack WatchとBoudiccaという船の買い手を見つけた。

Black WatchとBoudiccaは、声明によると、Fred. Olsenの船隊を直ちに離れることになり、解体はされないが、その代わり、ホテル船となるという。買い手は非公表。

更新:この記事の以前の版では、両船は、この取引に詳しい筋によると、Miray Internationalに売却したとしていた。Mirayはその後、Cruise Industry Newsに対し、両船を購入していないと話した。このトルコに本拠を置く会社は、船舶管理と大規模事業向け宿泊船の提供に特化している。(Cruise Industry News: September 25, 2020)

パンデミックのため就航が遅れた新クルーズ船の全一覧(英国)

コロナウイルスのパンデミック(注、国境を越えた大流行)で、クルーズ産業に大混乱が生じている。

現在行われている旅行規制で、クルーズ客船会社は、航海の中止や、場合によっては運航中止を強いられている(当方では、皆さんに手助けできるように、いつクルーズ客船会社が再開できるのかについての案内をしてきている)。

今年は、Virgin VoyagesのScarlet Lady、P&O CruisesのIona、そしてSagaのSpirit of Adventureといった待望の船の就航を見ることにもなっていたが、パンデミックにより工事が遅延しており、このため、就航日がずれ込んでいる。

クルーズ船の中には、原稿執筆時点において、Foreign Office(=外務省)がクルーズ旅行をしないように勧告していることから、英国人が乗船できないかもしれないのに、未だに今年お目見えすることになっているものもある。

当方では、最大船の何がしかの就航や、最初の航海が遅延しているかどうかといった最新の情報を見ている。下記一覧をどうぞ…。

Virgin VoyagesのScarlet Lady(略)
Celebrity CruisesのCelebrity Apex(略)
P&O CruisesのIona(略)
Princess CruisesのEnchanted Princess(略)
SagaのSpirit of Adventure(略)
MSC CruisesのMSC Virtuosa(略)(Mirror: 16:35, 25 SEP 2020)

Carnivalは何千人もの船員を解雇するのか?(米国)

Carnival Cruise Lineは、広く報道されたような、何人もの船員を解雇することはない。

代わりにCarnivalは、この数字が間違っていることを明らかにする声明文を発表した。もっとも、今やここの船隊が、4隻の船が抜けたことから小さくなったという事実のために、上級船員の職種数が減らされたということは認めた。

「Carnival Cruise Lineは、弊社船隊の4隻の船、すなわち Carnival Fantasy、Carnival Inspiration、Carnival Fascination、そしてCarnival Imaginationの削減に直接に関連する船上上級職の少数を削減いたしました。 これは既に発表されているもので、実施いたしました。」と同社は声明文において述べた。

「何がしかのメディア報道において流れている数字は、不正確です。この4隻は、Carnival Cruise Line Lineの親会社で世界的な9商標を経営しているCarnival Corporationの18隻の船舶売却の一部です。弊社では、世界的なパンデミック(注、国境を越えた大流行)が、弊社にこうした行動を強いていることを残念に思います。」(Cruise Industry News: September 27, 2020)

マイアミ港で抗議:クルーズ事業を再開しろ(米国)

月曜日、抗議者らは、PortMiami(=マイアミ港)のTerminal Dに向かい、Centers for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)(CDC) に対し、クルーズ産業に合衆国内での再開を許すよう要請した。

Managing Port Director(=港湾管理監督)のAndy Heckerは、最近のFederal Maritime Commission(=連邦海事委員会)の報告書を引用して、クルーズ船の航海が無くなって49,500人が失業していることに言及し、話した。Heckerは、この人数は、実際よりも少ないものだと考えていると話した。

「こうした仕事に就いているどの1人も、2人、3人、あるいは4人の家族を養っているのかもしれないのです。」とHeckerは話し、次のように付け加えた。「クルーズ客船会社は、最も安全な休暇とするために恐らくは必要なものを行い、提出しました。我々は、直ぐに航海に戻ることを望んでいます。」

2020年9月3日、Miami-Dade County Commission(=マイアミ・デイド郡委員会)は、CDCに対し、クルーズ船での旅行再開に先立って要求される公衆衛生指針と予防策確立のために必要な分析を進めて結論を出すよう、CDCを促す決議を通過させていた。(Cruise Industry News: September 28, 2020)

ロシアのリバー・クルーズのVodohod、CLIA Europeに加入(ロシア)

正真正銘のロシアのリバー・クルーズで知られているクルーズ客船会社のVodohodが、CLIAのヨーロッパの共同体に加入した。

このクルーズ客船会社は、ヨーロッパ中で知られる商標を作り上げるために業界の名目上の長と提携し、ロシアの水路に更なる乗客を惹きつけている。この提携で、このロシアの客船会社が、クルーズ客船会社、旅行代理店、幹部提携者によるCLIAのヨーロッパの幅広い共同体に加わることになる。(中略)

このクルーズ客船会社は、モスクワとサンクト・ペテルブルクに本店を置き、ボルガ川、ドン川、カマ川、モスクワ運河とボルガ・ドン運河、ボルガ・バルチック水路、ラドガ湖とオネガ湖で、50隻以上の旅客船を運航している。

この提携を祝って、CLIAは10月7日に「New to CLIA(注、「CLIAの新顔」の意)」と題する特別生放送ウェビナー(注、オンラインで行うセミナー)を主催する。このウェビナーは、午前9時から10時まで、Harmerの主催で行われ、ここのクルーズをCLIAの会員と旅行共同体に紹介する。ウェビナーの登録は、こちら(注、リンク先省略)。(Cruise Trade News: 29th September 2020)

MS Estonia:「バルト海の潜水艦との衝突による」ヨーロッパ最悪の海難(エストニア)

852人が溺死したエストニアのクルーズ船(注、正確には「カー・フェリー」)の1994年の沈没は、潜水艦との衝突が原因なのかもしれない、ある記録映画のチームが示唆している。

この番組制作者らは、MS Estoniaの残骸を探索するために送り込んだ遠隔操作による調査で、船体にこれまで知られていなかった高さ4メートル、横1.2メートルの穴を、その最大幅部分に見つけたと話している。

この発見物は、今週、Discoveryの記録映画「Estonia: The Find That Changes Everything(注、「Estonia:全て変える発見」の意)」の中で配信された。ここでは専門家らが、この亀裂は、大きな外力によってのみ生じ得るものだと話していた。

1994年9月28日早朝、フィンランド沖の公海で沈没した際、このフェリーに乗船していた989人のうち、僅か137人しか助からなかった。ヨーロッパ最悪の平時の海難事故となっている。

エストニア、フィンランド、スウェーデンの外務大臣は、声明において、この記録映画によって明らかにされた新たな情報を、共同して査定することになる、と述べた。

しかしこの惨事を調査してきたエストニア政府の委員会を率いてきたMargus Kurmは、潜水艦との衝突は「the most likely cause(=最もあり得る原因)」だと話した。

更に、この新たに発見された穴は、この旅客カー・フェリーが海底に沈んだ際に、水中の岩や崖によって生じたものではありそうもない、と付け加えた。

「損傷を受けた部分は、海底に決して触れていないことが判明しました。」とKurmは、エストニア国営放送局のETVに語った。「事故後の[MS] Estoniaの位置は、1994年に潜水が行われた際に文書化されています。」

MS Estoniaの惨事に対する元々の調査では、同船の船首扉が捻じれて開き、車両甲板に水がどっと流れ込んだことによるものだ、と結論付けられていた。

この船は、沈没時、タリンからストックホルムに向かう途中だった。この大惨事では、17か国から来た乗客が溺死し、これにはスウェーデン人501人とエストニア人285人が含まれていた。多くの遺体が、この難破船の中から回収されないままであり、エストニア、フィンランド、スウェーデン政府間によって署名された1995年の合意により、この場所では潜水調査は禁止されている。

しかし記録映画の製作者らは、この難破船を調査するために、ドイツ船籍の船を使用したものと理解されている。(euronews.: last updated: 29/09/2020 - 17:05)

Austal、新造船を日本のJR Kyushu Jet Ferryに引き渡し(オーストラリア・日本)

造船業者のAustalは、ここのAustal Australia部門が、新しい高速トライマラン(=三胴船)フェリーを、JR Kyushu Jet Ferry(=JR九州高速船)に、ウェスタン・オーストラリア州のヘンダーソンにある同社の造船所での式典で引き渡したと話した。

83メートルのQueen Beetleは、日本に引き渡されることになるこの種の最初のものであり、日本の福岡と南朝鮮(注、韓国)の釜山(=プサン)間の改良された旅客フェリー運航を提供すべく特注設計されたものだと、Austalは話した。

この引き渡し式典での演説で、Austal Chief Executive Officer(=最高経営責任者)のDavid Singletonは、Queen Beetleは、日本の高速フェリー旅行の新たなベンチマーク(=基準)となる独特の船であると話した。

「Queen Beetleは、快適さ、豪華さの新たな水準と、日本のいかなるフェリーもこれまで提供できなかった快適設備により、真に印象的で、改良された旅行体験を、国際フェリー客に提供するものです。」と説明した。「Austalのトライマラン船体設計は、ラウンジ(=休憩室)、バー(=酒場)、キオスク(=売店)、リテール・ショップ(=小売店)、プレイグラウンド(=遊び場)を含む船内の多くの快適設備を完全に自由に楽しめる旅行を、37ノットまでの速力でクルーズ(=巡行)する間に、502人までの乗客に可能にするものであります。」

日本のDon Design AssociatesのEiji Mitooka(=水戸岡鋭治)に意匠された特注内装を売り物とするQueen Beetleには、2階級の座席に加え、団体や家族用のコンパートメント(=客室)、子供の遊び場、授乳室、屋外展望甲板、カフェ・バー、免税店、手荷物用ロッカー、車椅子と乳母車向け全域空間がある。

海上試運転の間、AustalのMOTION CONTROL System(=運動制御システム)が、顕著な安定性や乗客の快適さを維持しつつ、Queen Beetleが40ノットを越える試運転速力に到達するのに助力した。Austalの新しいMARINELINK技術の活用により、船舶性能のリアルタイム追跡・制御・分析を、船内及び遠隔で行った。

200人以上のAustal Australiaの従業員が、Queen Beetleの設計と工事に直接に従事し、同社は、この6800万オーストラリア・ドル(4850万ドル)以上相当の主要輸出契約品の引き渡しに繋がった事業において、200社以上のオーストラリア企業を活用した。(MarineLink: September 30, 2020)