2020年4月

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2020年4月の海外旅客船情報

Carnivalの株式、史上最大の四半期売却を受け、23%急落(米国)

Carnival Corp.の株式は、このクルーズ運航事業者が史上最悪の四半期業績の後、この2週間で1日での最大の落ち込みがあり、水曜日に23%も急落した。取引量は8490万株にまで膨張しており、既に、1日平均4280万株の2倍近いものとなっている。

水曜日、Carnivalは、12億5000万ドルの株式公募と、合計47億5000万ドル相当の社債を募集すると述べた。Carnivalの株式は、第一四半期において74.1%急落しており、2000年の第一四半期の48.1%の以前の記録的な四半期落ち込みよりも、ずっと悪いものだった。

水曜日の売却は、President Trump(=Trump大統領)が「very, very painful(=正に酷く苦痛な)」2週間が始まると警告したことから、Dow Jones Industrial Average、すなわちdjia(=ダウ・ジョーンズ工業株30種平均)が820ポイント、つまり3.7%宙返りしたことから、広域市場における厳しい売却の一環として起きたものだ。

他のクルーズ運航事業者も下落しており、Royal Caribbean Cruises Ltd.の株式は14%の出血、Norwegian Cruise Line Holdings Ltd.は9.2%の損だった。(MarketWatch: April 1, 2020 at 2:26 p.m. ET)

Carnival株式、増資と更なる負債の積み上げで値を付けてから下落(米国)

Carnival CCL(-9.43% CCL)は、このクルーズ運航事業者は、月曜日に8.80ドルであったのに対し、1株当たり8ドルで新株の割り当てを行うとしたところ、-22.33%の株式がロンドンで8%下落した。

Carnivalは、普通株の発行を、以前の発表では12億5000万ドルとしていたが、約5億ドルに減少させ、一方、優先債務の提供を、以前の発表で30億ドルとしたが、40億ドルに増加させたと述べた。

Carnivalは、17億5000万ドルの転換社債の発行も行う。(MarketWatch: April 2, 2020 at 3:44 a.m. ET)

病人を乗せたクルーズ船、フロリダ州に接岸(米国)

COVID-19に罹患した乗客と船員を乗せたHolland Americaのクルーズ船、Zaandamは、今日、フロリダ州フォート・ローダーデールに接岸した。これとその姉妹船のRotterdamは、当局者とHolland Americaの親会社であるCarnival Cruise Line(注、Carnival Corp.の誤り)との間で合意に達し、接岸が許されて、乗客の下船が始まった。

Zaandamは、3月7日以来、南米クルーズとして始まったもののために、洋上にいた。同船では、インフルエンザのような症状を見せ始めた者がおり、チリやその他の数か国が、如何なる乗客をも下船許可することを拒否していた。

Holland Americaは、乗客と船員の200人近くが最終的には発病し、4人が死亡したと話している。同社は、Zaandamに医療用品と人員を運ぶため、2隻目の船であるRotterdamを送った。健康な乗客の中には、コロナウイルスに晒されることになる機会を最小限にするため、この新しい船に移された者もいた。

同社では、Zaandamの9人もの多くの人が、入院を必要としていると話している。Holland Americaは、フロリダ州ブロワード郡の地元病院が、受け入れることで合意した、と話している。

木曜日の朝、Broward County Commissioner(=ブロワード郡長)のMichael Udineは、地元当局者はCoast Guard(=沿岸警備隊)、Customs and Border Protection(=税関国境警備局)、そしてCenters for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)が、Carnivalと合意に達したという声明文を発表した。それにより、健康な乗客は、下船して、乗用車、チャーター機、あるいは貸し切りバスで帰宅することが許されることになった。同社は、約45人の乗客が「mild illness and are unfit to travel at this time.(=軽症であり、現時点において旅行することは不適当)」だと話している。この一団は、船内に留まり、CDC(=疾病対策予防センター)の指針の下で回復するまで隔離されることになり、それから、旅行が許可されることになる。

何日間も、この2隻の船がフォート・ローダーデールに接岸することが許されることは考えられないと言ってきた後で、Gov. Ron DeSantis(=Ron DeSantis知事)は、昨日遅くになって、折れた。治療が必要な患者の数は、知事が言うには「very manageable and the local hospital system thinks they can manage it.(=とても管理可能であり、地元病院システムは管理できると考えている)」という。(npr: April 2, 20203:21 PM ET)

コロナウイルス:フェリーはパンデミックを生き延びるために財政支援が必要、業界団体話す(英国)

連合王国(注、英国)から流出入する商品を輸送しているフェリー会社の代表は、政府に対し、サービスを維持するために早く財政支援をするよう求めている。

UK Chamber of Shipping(=英国海運会議所)は、コロナウイルスのパンデミック(注、国境を越えた大流行)のために旅客数が急落していることから、船を使わないことが、手っ取り早く安く抑えることになると語った。運航は、この数日で厳しく減少している、と同団体は話した。Department for Transport(=運輸省)は、企業とは関与し続けると話した。

商品の英国の貿易の大半は海路によって輸送されており、国内の食糧輸送の50%を占めている。英国海運会議所は、事業がかなり運航を切り詰めることになれば、食糧、医療機器の供給、その他の輸入商品は危険に晒されると警告した。同団体は、赤字を垂れ流し続けるよりは、船舶の使用を止めることが安上がりだと付け加えた。

しかしながら、P&O、Brittany Ferries、そしてStenaのようなフェリー会社は、儲かるためには旅客からの収入も必要だ。多くは、収入が落ち込んでいることから、既に減便している。食糧、医薬品を含む英国の輸入商品の約15%を運んでいるP&O Ferriesは、旅客事業を一時中止ていると発表した。1,000人以上の職員が解雇されており、政府の雇用保持政策を利用している。

P&O Ferriesは、BBC(=英国放送協会)に対し、会社を維持するためには2億5700万ポンド必要だと話した。BBCでは、同社は、政府から1億5000万ポンド受け取ることを望んでいると理解している。

大半の乗客がバスや列車からも消えており、政府は、運行を確保するために介入している。フェリー業界は、生き残るためには、特注の財政支援が是非とも必要だと主張している。(後略)(BBC News: 4 April, 2020)

Coral Princessがマイアミ港に接岸、乗客2人が船内で死亡(米国)

マイアミ発。Coral Princessというクルーズ船は、元々はポート・エバグレーズに接岸する予定だったが、Port Miami(=マイアミ港)に接岸した。

同船には、船内に12人の確認されたCOVID-19の症例がいる。7News(注、テレビのニュース番組)のカメラは、このPrincess Cruisesの船が、土曜日の朝に港に入るのを捉えた。

同船は、元々は3月5日にチリから、3月19日にアルゼンチンで終わる予定だった南米航海のために出発していた。下船が始まった時、Princess Cruisesは、客の中で2人が、Coral Princessの船内で死亡したことを確認した。(中略)

航空機が制限されているため、同船からの下船には、数日かかることになる。7Newsのカメラは、同船の甲板で、乗客がマスクをしているのを捉えた。(後略)(WSVN: April 4, 2020)

オーストラリア、何百人もコロナウイルスに感染したのを受け、Ruby Princessの捜査開始(オーストラリア・米国)

オーストラリア警察は、同国のCOVID-19の死者の30パーセント以上を生み出したRuby Princessというクルーズ船の扱いについての犯罪捜査に着手した。

この船は、3月8日にシドニーを出発したが、同日、U.S. Centers for Disease Control and Prevention(=合衆国疾病対策予防センター)とState Department(=国務省)は、全てのアメリカ人に対してクルーズ旅行を避けるよう警告しており、3月19日にシドニーに戻ってきた。約2,700人の乗客は、COVID-19の症状を見せていた者がいたにも拘わらず、医学的な審査を受けることなく、下船を許されていた。The Guardian紙によると、それ以来、何百人も検査で陽性となり、11人が死亡したという。

ニュー・サウス・ウェールズ州警察は、日曜日、同機関の殺人捜査課が、3月19日の同船の到着が、同国法令に違反していなかったかどうかを捜査することになったと発表した。捜査官は、港湾局のような関係政府機関、そしてPrincess Cruisesの親会社であるCarnival Corporationを捜査することになる。

police commissioner(=警視総監)のMick Fullerは、日曜日の記者会見で、この状況には「many unanswered questions(=多くの答えられていない疑問)」が残されていると話した。「Carnivalまたは船員は、COVID-19に関連する患者・船員の本当の健康状態について隠し事をしていなかったのか?」と述べた。「(オーストラリア当局は)Carnivalの運航管理者と連絡を取り、それぞれの症例について、 COVID-19が船内では問題になっていないとの連絡を受けていたのです。」

同社は、声明文において、いかなる申し立てに対しても「vigorously respond(=元気に回答する)」と述べている。同船に残っている1,043人の船員のうち、Princess Cruisesが言うには、35人から40人が、医療職員により観察されているという。235人もの多くの船員が、3月8日以来、COVID-19の症状を見せており、87人が回復していると同社は話した。オーストラリア警察は、これまでに16人の船員が検査で陽性だったと話した。

「正しい方向に向かっており、船内未然防止対策が、例えコロナウイルスを扱っているとしても、いかなる病気も抑えていることから、私たちは居心地よく感じています。」と広報担当者のNegin Kamaliは、電子メール経由で答えた。(Miami Herald: April 05, 2020 08:22 PM)

川崎汽船の自動車運搬船のブルガリア人船長、船室内で死亡しているのが見つかる(ベトナム・日本)

タイのレム・チャバンからベトナムのハイ・フォンに向かう途中の自動車運搬船が、4月4日にベトナムの代理店を通じて、ブルガリア国籍の55歳の船長が寝室内で死亡しているのが見つかったと報告した。

2,000台余の乗用車を載せていた本船は、4月6日の早朝にハイ・フォンに到着することになっており、船員全員の医療検査のため、現地時間6時頃に隔離地帯に投錨することになっている。もちろん、全員がコロナウイルスのことを考えている。近時は、全てがコロナウイルスだ。船長は、死亡前は健康だったと言われている。本船は確認されていないが、入手できる資料や船舶追跡によると、TIANJIN HIGHWAYだという。

自動車運搬船、TIANJIN HIGHWAY、IMO番号 9294355、総トン数 48927、2005年建造、船籍 パナマ、運航 日本のK LINE(=川崎汽船)(Maritime Bulletin: April 5, 2020 3:32 pm)

38人のDisney Cruise Lineの船員、コロナウイルスの検査で陽性と伝えられる(米国)

ほんの数週間前、Disney Cruise LineのWonderの乗客1人が、このパンデミック(注、国境を越えた大流行)の検査で陽性であったと報じたが、今や、同船の38人の船員も、このウイルス疾患の検査で陽性だったと報じることになった。

Cruise Line Newsの報道によると、昨日の午後6時30分頃、Disney Wonderの船長が、同船のインターコム(注、船内通話装置)を使って、同船の38人の船員が、このウイルスの検査で陽性だったと発表したという。このニュースは、匿名を希望する同船で働く船員からもたらされた。

報告によると、船員らは、この船が、3月19日にニュー・オーリンズからサン・ディエゴ港に旅行した、数週間前に検査で陽性になった最初の乗客が乗船していたのと同一の航海で感染したものと思われるという。

到着時、乗客はカリフォルニア州で下船することが許可された。乗客で、この病気の症状を見せていた者はいなかった。しかしながら、インフルエンザの船員1人が、パンデミックの症状を見せていた(注、インフルエンザと新型コロナウイルスは別物なので、この記述は疑問)。

同船は、メキシコ、ケイマン諸島、そしてコロンビアに寄港する14泊の航海を元々は予定していたが、数か所の港を飛ばして、カリフォルニア州に向かった。

サン・ディエゴ郡の感染症局医長であるEric McDonald博士によると、カリフォルニア州に到着するや、乗客は、14日間の自己隔離をするよう勧告されたという。この航海の後、間もなくして、Disney Cruise Lineは、サン・ディエゴの地元メディアに、乗客が帰宅した時、複数人がこの病気の検査で陽性だったと話した。

Disney Wonderの船員は、この病気の検査で陽性だった5人の船員は、治療のために、岸辺の病院に送られたと話した。

Disney Cruise Lineのウェブサイト上での公式声明において、同社は次のように書いた。「弊社の最優先事項であるお客様とチーム構成員の健康のため、保健専門家と政府当局からの指示に従い、Disney Cruise Lineでは、全ての新たな出発の中止を、2020年4月28日火曜日まで延長する決定をいたしました。」(Inside the Magic: Posted on April 5, 2020)

サウジ・アラビア、このクルーズ船巨大会社の株式が今年急落したのを受け、Carnivalの持ち分の8%を今しがた買う(米国)

Carnival Corp.の株式は今年、80%以上急落しており、主要投資家の1つが好機を見極めることになっている。

サウジ・アラビアの政府系投資ファンドであるPublic Investment Fundは、月曜日の申請によると、このクルーズ船巨大会社の8.2%の株式を購入した。Carnivalの株式は、このニュースで跳ね上がり、月曜日の日中の取引で、23%上昇した。

PIFは、3000億ドル以上を運用しており、UberからTeslaの果てまでの企業に投資している。サウジ・アラビアの官民市場における金融上の影響は、2018年10月のJamal Khashoggiの殺害以来、厳しい目に晒されてきた。CIA(=中央情報局)は、このジャーナリストの殺害は、PIF議長を務めるSaudi Crown Prince(=サウジ皇太子)のMohammed bin Salmanに責任があるとしている。

Carnivalの広報担当者は、このニュースに関する論評を拒否した。

PIFは、Carnivalの最近の唯一の買手ではなかった。Business Insiderでは先週、匿名のCarnivalのdirector(=取締役)が、直近の売り出しにおいて、1000万ドルの株式を購入したと報じている。

金曜日、Carnivalは、申請において、今年、赤字を抱えることになるが、まだどの位になるかは分からないとした。コロナウイルスは、既にこのクルーズ巨大会社の最終収益に酷い打撃を与えている。2月29日締めの3か月間に、前年の同時期が3億3600万ドルを稼いでいたのに対し、7億8100万ドルを失っているのだ。Carnivalは3月13日に運航を停止しており、未だに世界中で、船の上には6,000人の乗客が、4月末までに下船することになっている。

先週、分析者らはBusiness Insiderに対し、同業界が悪戦苦闘しているのに対して、クルーズ公開会社は、6か月から9か月間は請求書の支払いが可能だと話した。

「株式から明らかなことは、クルーズ客船会社は、トンネルの終わりに澄みわたった明かりが見えない状況で、現在、苦痛の世界の只中にいるということです。」とSunTrust Robinson Humphreyの分析者のPatrick Scholesは、当時、話していた。(Business Insider: April 6, 2020)

病院船、Comfortの乗組員、コロナウイルスの検査で陽性(米国)

ニューヨーク市に接岸している病院船、USNS Comfortの乗組員が、月曜日、コロナウイルスの検査で陽性だった、とNavy(=海軍)当局者がPOLITICOに確認した。

この人物は、患者や他の乗組員からは隔離されている、とこの当局者は話し、この出来事によって、Comfortの地元共同体からの患者の受け入れ能力には影響はない、と付け加えた。「本艦は、艦内の乗組員と患者全員の健康と安全を確保すべく、手続きに従い、予防策を取っております。」とこの当局者は話した。

この1,000床の船は、Covid(=新型コロナウイルスによる肺炎、武漢肺炎)ではない患者を治療することにより、コロナウイルスと戦っている地元病院の圧力を緩和するため、先週、ニューヨークに到着した。Defense Department(=国防総省)の当局者は、軍の2隻の病院船であるComfortと、現在、ロサンゼルス沖に停泊しているUSNS Mercyは、感染症の治療をするようには建造されていないことを強調していた。

しかし先週、僅か一握りの非Covidの患者を受け入れた後で、New York Gov.(=ニューヨーク州知事)のAndrew Cuomoは、月曜日、President(=大統領)のDonald Trumpが、Comfortがコロナウイルスに罹った人を治療することを許可するよう求めた要求を承認した、と発表した。

2nd Fleet(=第二艦隊)の報道官は、Comfortは「trauma, emergency and urgent care patients without regard to their COVID status(=COVIDの症状を問わず、心的外傷、緊急・応急手当の患者)」を受け入れると話した。

「USNS ComfortでのCOVID-19の患者の受け入れ能力は、高重症度のCOVID陽性の症例の治療を行うべく増強しており、Javits New York Medical Station(注、病院)が、低重症度のCOVID陽性患者に集中することを可能にするものであります。」と報道官は話した。(POLITICO: 04/07/2020 08:07 AM EDT)

コロナウイルス:Stena Line、危機の最中、ベルファストのフェリー便を減便(英国・アイルランド・スウェーデン)

フェリー運航事業者のStenaは、コロナウイルスのパンデミック(注、国境を越えた大流行)の結果を受けて、ベルファスト便を減便する。

同社は、通常はベルファストから週138航海を7隻の船で行っているが、一時的に1隻を停泊させており、週108航海に切り詰めている。今週これまでに、同社は職員を解雇し、連合王国(注、英国)とアイルアンドの運航で削減を行うと話していた。

Stenaは、ベルファストからヘイシャム、リバプール、ケアンライアンに航海している。危機が始まって以来、貨物量は落ち込んでいるが、非貨物輸送(注、旅客輸送)は崩壊していると理解されている。

戦略的重要性

月曜日、Stenaは、従業員600人を解雇して、英国とアイルランドで150人が余剰人員となると話した。ベルファストで影響を受ける雇用数は、まだ確認されていない。

ストーモントの代表者らは、貨物とフェリーの運航に向けた支援経済対策について、UK Department of Transport(=英国運輸省)と話をしてきたが、何も合意に達していない。

火曜日、アイルランド政府は、5本のフェリー航路での運航継続で、1500万ユーロ(1320万ポンド)までの支援を行うことができると話した。この5本の航路は、ダブリンからシェルブールと、ロスレアからフィッシュガード、ペンブローク、シェルブール、ビルバオに向かうものだ。運航事業者は、Irish Ferries、Stena Line、そしてBrittany Ferries。

Transport Minister(=運輸大臣)のShane Rossは、次のように語った。「問題となっている5本の航路は、アイルランドにとっては戦略的重要性のあるものです。」「現時点において、食品や医療用品を含む商品の、アイルランドに流出入する移動にとって非常に重要な、アイルランドの生命線となるサプライ・チェーンの構造安定性と復元力を、5本の航路は確実にしているのです。」

火曜日、北アイルランドでは3人以上のコロナウイルス関連の死亡が発表され、このパンデミックにおける北アイルランドの死者総数は、73人となった。(BBC News: 8 April 2020)

ニュー・ジーランド人、クルーズ船から退避へ、コロナウイルス検査で60%陽性(ウルグアイ・オーストラリア)

オーストラリアとニュー・ジーランドの乗客は、襲撃された南極クルーズ船から木曜日に退避することになった。乗船している者の大体60%が、コロナウイルスの検査で陽性になったのだ。

オーストラリアのAurora Expeditionsが運航するクルーズ定期船であるGreg Mortimerは、3月15日、南極とサウス・ジョージア島に向かう航海に出発した。しかし4月の始めから、コロナウイルスの危険のために当局者が乗客の下船を許可しなかったことから、この船はウルグアイ沿岸沖で立ち往生していた。乗船していた217人のうち、128人の乗客と船員が、今やこのウイルスの検査で陽性になった。

特別の看護が必要な6人の乗客が、モンテビデオの医療施設に移された。ウルグアイ海軍によってオンラインに投稿された動画には、完全防護服を着て、船から船へと移されている様子が移っている。しかしながら、コロナウイルスの検査で陽性だったヨーロッパとアメリカから来た乗客は、検査結果が陰性になるまで船に留まらなければならず、その後、ブラジル経由で出発することができるかもしれない、とAuroraは話した。同社のウェブサイトによると、乗客全員が、2日から3日おきに再検査を受けているという。(後略)(NewstalkZB: Wed, 8 Apr 2020, 4:17PM)

90,000人以上のクルーズ船員、コロナウイルス勃発の最中、洋上で立ち往生(米国)

合衆国内で、直近にCOVID-19の症例が報告されたクルーズ船である報告されたクルーズ船のCoral Princessから、最後の乗客が下船したとしても、100隻以上のクルーズ船と90,000人の船員が、未だに洋上、あるいは合衆国の港湾や海域において立ち往生している、とU.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)は話した。

先週、2人のクルーズ船の船員が、Royal CaribbeanのOasis of the Seasから医学的見地から退避しなければならないことになり、 Celebrity Infinityの1人は、後に「due to undetermined medical reasons(=不確定な医学的理由により)」亡くなった。沿岸警備隊は、この3人の船員全員が「COVID-19 like symptoms(=COVID-19のような症状)」を見せていたことを確認した。

乗客は3月初めに、この2隻のRoyal Caribbeanの船から下船したが、船員は、現在はフロリダ州の沿岸沖にいる両船に留まっていた。合衆国沿岸警備隊によると、フロリダ州の周りの合衆国領海内だけでも、35,000人以上を乗せた35隻以上のクルーズ船がいるという。

「DHS(=国土安全保障省)のチーム全体が、この非常時において、船員で治療されないままになる者が確実にいないようにするため、我々の総合能力の最善を尽くして、共同で作業しているところです。」とマイアミに司令部のある7th District(=第7地区)のCommander(=司令官)であるRear Adm.(=海軍少将)Eric Jonesは話した。しかし、より良い医療や手順を通じて、「reasonably self-sufficient(=合理的な自給自足)」のため、「cruise lines need to take additional measures(=クルーズ客船会社は、追加対策を取る必要がある。)」

週末、Princess Cruisesは、Centers for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)の新指針により、Coral Princessからの乗客の下船が遅延することになったと話した。

CDC(=疾病対策予防センター)は今や、クルーズ客船会社の乗客は、商業航空機で旅行すべきではなく、クルーズ船に乗船していない人と一緒に輸送すべきではないことを勧告している。

水曜日、Princess Cruisesは、このクルーズ客船会社が、世界規模で、船隊内における船員本国送還計画について作業中であることを、ABC Newsに対し確認した。クルーズ客船会社は、国によって異なる国際旅行規制とも取り組んでいる。「確定して、行動に出る準備ができるまで、船隊の全ての船員は、Princessの下、船内に留まることになります。」とPrincess Cruisesは話した。

CDCによると、過去2か月以上において、3隻のクルーズ船のCOVID-19のアウトブレイク(=勃発)で、合衆国内で、新型コロナウイルスの800人以上の確認症例が発生し、乗客と船員の間で、10人が死亡したという。

CDCによると、2月7日から23日まで、中国本土外で起きた最大のCOVID-19症例のクラスター(=一群)は、Diamond Princessというクルーズ船で起きたという。この船は、日本の横浜で、2週間以上、隔離されていた。

後にCDCが公表した報告書では、Diamond Princessの船室内で、コロナウイルスの痕跡が、このクルーズ船から退避した後、17日間も残存していたことが判明したという。「クルーズ船でのCOVID-19は、病気の急速な感染拡大の危険があり、影響を受けやすい集団内における勃発の原因となるものであり、拡大阻止のためには、積極的な取り組みが義務付けられる。」とCDCは述べた。

CDCは、COVID-19のパンデミック(注、国境を越えた大流行)の間は、あらゆる人は、世界中で、あらゆるクルーズ旅行を避けるべきだ、と勧告している。

3月13日、50社以上の会員を有するCruise Lines International Association(注、「クルーズ客船会社国際協会」の意)は、外洋航海クルーズ客船会社は、合衆国がコロナウイルスの勃発を正式に宣言したことから、30日間、合衆国の港湾から出発する運航を、一時的に中止すると発表した。以来、多くの大手クルーズ客船会社が、運航予定の一時延期をしてきた。

ABC NewsのIvan Pereiraが、この報告に貢献した。(ABC News: 9 April 2020, 11:46)

BC Ferries、パンデミックの最中、サザン・ガルフ諸島への航海削減(カナダ)

ビクトリア発。BC Ferriesは、COVID-19のパンデミック(注、国境を越えた大流行)のため、今後60日間、サザン・ガルフ諸島への航海回数を減らす。

金曜日からシュワルツ湾に本拠を置くSalish Ravenという船だけが、サザン・ガルフ諸島と本土間を結ぶことになる。Salish Ravenは、ペンダー島、メイン島、ガリアノ島、シュワルツ湾、そしてツワッセン間を運航することになる。

一方、Queen of Cumberlandという船は、シュワルツ湾、サトゥーナ島、メイン島、ガリアノ島、ペンダー島に運航する。

ソルト・スプリング島への航海も、シュワルツ湾からフルフォード港に向かう航路と、クロフトンとベスビオス間の航路だけに減らされた。ソルト・スプリング島のロング・ハーバーへの全運航は、今後2か月間、運休する。

運休した航路で予約している人は、自動的に返金されることになる、とBC Ferriesは話している。BC Ferriesのサザン・ガルフ諸島への新たな航海予定の全貌は、オンライン上で見ることが可能(注、リンク先省略)。

「BC Ferriesは、乗客と従業員の安全と健康な旅行体験を提供することに尽くしております。」と同社は話した。「現時点において、弊社ではお客様に、来るべきイースター(注、感謝祭)の週末を含む、必須ではない旅行を避けるように勧告しております。」(CTV News: Published Thursday, April 9, 2020 10:13AM PDT)

CDC、クルーズ業界、クルーズ客船会社に壊滅的なニュースを出す(米国)

クルーズ業界は、コロナウイルスのパンデミック(注、国境を越えた大流行)のために完璧に停止させられている。これにより、Royal Caribbean (NYSE:RCL)、Carnival (NYSE:CCL)、そしてNorwegian Cruise Line (NYSE:NCLH) は、当分の間、金儲けの手段が全くないことになった。

クルーズ客船会社3社の全ては、少なくとも、何がしかの航海の再開を念頭に、楽観的に日々を過ごしてきた。ところが今や、アトランタのCenters for Disease Control(=疾病対策予防センター)(CDC)は、更に100日間、港内に船を係留(あるいは洋上に立ち往生)することになる新たな命令を発令した。一見すると、クルーズ客船会社にとっては酷いニュースのように思える。銀色に輝く裏地(注、希望の兆し)が、薄っぺらなものであることは認めざるを得ないが、少なくともこの決定は、回復に向けた変数となり得るものだ。

前途の荒海

CDCは、合衆国の港湾から出発するクルーズ船の運航は、接岸したままにしなければならないと言うこと以上のことをした。ここは、業界が運航を復帰させることができることになる特別の変数も作り出した。

この命令は、CDC Director(=疾病対策予防センター長)が、2020年3月14日に署名したNo Sail Order and Other Measures Related to Operations(=航海停止命令及び運航に関連するその他の対策)を、この命令の中で明記されているように、改訂・増補条件に従って更新したものだ。この命令は、以下のうち、最も早い時点まで、有効なものとされる。

(1)COVID-19が公衆衛生緊急事態を構成するというSecretary of Health and Human Services(=保健福祉長官)の宣言終了
(2)特定公衆衛生またはその他の判断に基づく、CDC Director(=疾病対策予防センター長)による本命令の撤回または修正
(3)Federal Register(=連邦広報、注、官報)の発行日から100日後

この決定は、Royal、Carnival、そしてNorwegianにとっては、合衆国クルーズの予定の点では、曖昧でも選択の余地のあるものでもない。これは慰めにもならない慰めのようにも聞こえるものだが、合衆国政府の許可があれば、業界は復帰できるという意味でもある。これで、顧客がクルーズ船に乗船する際に、より安心できるものになるのかもしれない、

CDCが実権を握ったことで、3社が他よりも早く海に戻ることを決めて、否定的な結果を体験した場合に、クルーズ客船会社が提起されるかもしれない訴訟の可能性から、解放されることに役立つことになるのかもしれない。(後略)(The Motley Fool: Apr 10, 2020 at 1:24PM)

フィンランドは今や、エストニアからの旅客フェリー閉鎖(フィンランド・エストニア)

フィンランドの規制は、土曜日の朝に発効し、これにより同国は、徒歩客と乗用車の双方で、タリンからのフェリー乗客を締め出すことになった。反対方向に向かう旅行は継続可能で、貨物輸送は双方向で継続される。

この動きにより、3月末に最初に発表された時から1週間に亘ってなされた、規制いつがなされるかについての推測は終わり、発効することになり、5月13日まで続くことになる。スウェーデンからのフェリー客は、同一の規制に従うことになる。

フィンランドの航空会社であるFinnairは、需要が評価に値するものであれば、タリンとヘルシンキ間での航空便は準備するかもしれないと話している。

両国においては、到着時に14日間の隔離が要求されている。必需品を運搬しているトラック運転手、不可欠のサービス提供者、外交団は例外とされている。

エストニアのフェリー会社のTallinkによると、フィンランドを通過することは、未だに可能だという。エストニアの外務省は、そういう場合は、通常のIDs(=身分証明書)の他、エストニアが最終目的地であることを証明するものを有していることを推奨している。(ERR: 11.04.2020 16:32)

ウルグアイ、ウイルスに襲われたクルーズ船からオーストラリア人、ニュー・ジーランド人を輸送(ウルグアイ)

モンテビデオ発。金曜日、コロナウイルスに襲われ、3月27日以来、首都のモンテビデオ近くのラプラタ川で立ち往生していたクルーズ船からの、オーストラリア人とニュー・ジーランド人112人の本国送還をウルグアイは開始した、と同政府は話した。

この作戦は、Aurora Expeditionsが運航する南極クルーズ船のGreg Mortimerが、モンテビデオ港に接岸した夜に始まった。

乗客は、大半がコロナウイルスの検査で陽性になっており、厳格な健康管理がなされている特別な空港ターミナルにバスで運ばれた。乗客は、土曜日の早い時間に、メルボルン行きのチャーター機に搭乗する予定だ。

オーストラリア人2人は、重症のため病院で集中治療を受けなければならず、輸送することはできなかった、とウルグアイのForeign Minister(=外務大臣)のErnesto Talviは語った。

この「humanitarian corridor(=人道的回廊)」により、96人のオーストラリア人と16人のニュー・ジーランド人は帰国が許されたが、他の国籍の乗客は排除されており、自国政府との交渉が未決のまま、船内に留まることになる。

これには、アメリカ人、英国人、ジャマイカ人、そして様々なヨーロッパ諸国から来た人が含まれている、と同相は付け加えた。(Reuters: April 11, 2020 / 5:07 AM)

クルーズ客船会社は航海中止、しかし乗客には選択肢あり(米国)

3月13日、世界中でクルーズ客船会社は、コロナウイルスのパンデミック(注、国境を越えた大流行)のため、航海を一時中止した。今やCarnivalやDisneyのような会社は、再開日を延期しており、更に旅行を中止している。これは、乗客が旅行価格全額の返金を受けられることを意味することになる。

このパンデミックが終わる日時は確定できないとしても、運に任せて延期したい人は、将来のクルーズのクレジットを受け取れることになった。ただ、覚えておくこと:クレジットを選択した場合、返金は受けられない。

Carnival Cruises:Carnival Cruisesは6月30日まで、アラスカ航海を一時中止すると発表した。また11月までのCarnival Radianceと、10月30日までのCarnival Legendのクルーズも中止した。中止となった旅行の乗客は、返金か、将来のクルーズ・クレジットの選択が可能だ。

Disney Cruise Line:4月28日まで、ここの4隻の船のいずれかの切符を持っている乗客は、同社ウェブサイトによると、返金を受けるか、元々の出発日から15か月以内の旅行のクルーズ・クレジットが受け取れるという。

SeabournとHolland Americaは、5月14日まで航海を中止した。乗客は、返金を受けるか、将来のクルーズでの料金価格の125%相当のクレジットに、更に船上クレジットを250ドル分を受け取ることが可能だ。

Royal Caribbeanは5月11日までクルーズを一時中止しており、返金か、125%増のクレジットを提供している。9月1日までに予定されていた航海は、12月31日まで再予約可能。

Celebrity Cruisesは、5月11日までの航海と、6月1日までのアラスカ航海を一時中止している。返金と125%の将来のクルーズ・クレジットは、旅行を取り消した乗客に提供している。(Boston Herald: April 12, 2020 at 6:18 a.m.)

住民4人、ホノルル港停泊のクルーズ船から下船許される(米国)

ハワイ州ホノルル発。ハワイの住民4人は月曜日、ホノルル港に停泊しているクルーズ船、Pacific Princessから下船を許された。

この4人は、オアフ島の2組の2人連れだが、下船した際に審査されたが、いかなる症状も出ていない。14日間の隔離のため、警察の護衛付きで自宅に送られた。このクルーズ船で、他に下船を許された者はいない。

Pacific Princessは、オーストラリアを出発したものだが、カリフォルニア州の最終目的地に向かうに前に、燃料補給することになっている。州政府は、同船ではコロナウイルスの確認又は疑いある症例はない、と話した。

2隻目のSeabourn Sojournは、燃料補給のために土曜日に到着することになっている。同船の乗客や船員で、下船を許されることになる者はいない。(Hawaii News Now: April 13, 2020 at 12:54 PM HST - Updated April 13 at 12:55 PM)

マイアミ港でRoyal Caribbeanの船員死亡、更に2人が治療のため搬送(米国)

クルーズ会社が新たなクルーズを中止して1か月経過し、洋上のCOVID-19のアウトブレイク(=勃発)は、船員が船内に留まっていることから、続いている。

Miami Herald紙がOasis of the Seasから得た船長の発表によると、Symphony of the Seasの船員1人が、このRoyal Caribbeanの船から搬送された後、日曜日に死亡したという。

「大変に悲しいお知らせです。」と話した。「Symphony of the Seasの同僚の1人が、昨日、亡くなりました。我々の祈りと想いは、ご遺族、近親者、そしてもちろん、拡大家族に向けられます。我々の同僚の1人が亡くなる時は、いつも大変に悲しいものです。」

Royal Caribbeanは、この船員が搬送されたのが何時かについての論評の求めには、直ちには答えなかった。同社は、この船で何人がCOVID-19に罹患しているかについての論評を拒否した。

更に2人の船員が、月曜日にPortMiami(=マイアミ港)に接岸しているOasis of the Seasから、治療のために搬送された。このRoyal Caribbeanの船に乗船している少なくとも14人が、COVID-19に罹患しており、少なくとも9人が、過去2週間にフロリダ州の病院に搬送されている。同社は、月曜日の搬送については確認した。

同船は、3月15日にマイアミで最後の乗客を降ろした。乗船している船員は、通常は労働者には立ち入り禁止になっている活動、つまりプール、ビュッフェ、ジムを、3月28日まで自由に利用してよいものとされていたと話している。ところが3月28日に、船長が、船内でのCOVID-19の勃発を発表し、船員の大半は、乗客の個室船室に閉じ込められた。3月26日、同社は、3月8日から15日までのクルーズでクルーズをした乗客に電子メールを送って、新たなコロナウイルスに晒されたことを警告した。

Royal Caribbeanは、東アフリカ沖の島国からやって来た船員のために、Miami International Airport(=マイアミ国際空港)からモーリシャスに、月曜日の晩に向かうチャーター機を手配したことを、空港の広報担当者のGreg Chinは確認した。月曜日の午後、この航空便は火曜日まで延期になった。

船上の船員の中での勃発が続いていることを引き合いに出して、U.S. Centers for Disease Control and Prevention(=合衆国疾病対策予防センター)は、「no-sail order(=航海禁止命令)」を、7月末までか、COVID-19のパンデミック(注、国境を越えた大流行)の終了宣言がされるまでの、全ての合衆国クルーズに拡大した。合衆国海域において、船内に80,000人の船員を乗せた約100隻のクルーズ船のうち、CDC(=疾病対策予防センター)が言うには、船内に留まっている船員の中で、少なくとも20人のCOVID-19の感染が知られている、あるいは疑われているという。(The Miami Herald: April 13, 2020 01:50 PM, Updated April 13, 2020 05:51 PM)

ヨーロッパ諸国、クルーズ海運会社に流動性資産支援供給へ(ドイツ)

コロナウイルス危機にある造船業の雇用を守るために、ヨーロッパ諸国のクルーズ海運会社は財政支援を受けることになった、とGerman Ministry for Economic Affairs and Energy(=ドイツ経済エネルギー省)が火曜日に発表した。

フランス、フィンランド、イタリア、ノルウェー、そしてドイツの各政府は、クルーズ海運会社の申請があり次第、政府輸出信用保証による融資の債務の返済を、1年間猶予することができることになった、と同省は説明した。

「クルーズ海運会社に流動性救済を提供し、これにより、現在、危機的状況にあるヨーロッパの造船所の長期的な取引関係が安定することになります。」とドイツ政府のcoordinator for the maritime industry(=海事産業調整官)のNorbert Brackmannは話した。

この流動性救済と安定化は、コロナウイルスのパンデミック(注、国境を越えた大流行)のために、クルーズ事業が「almost to a complete standstill(=ほとんど完全停止に)」追い込まれていることから「urgently necessary(=緊急に必要)」だとBrackmannは話した。

新しいクルーズ船の取得のために必要となる融資は、政府輸出信用保証により、通常通り確保されることになる、とドイツの同省は説明した。同省によると、ドイツだけで、同国内で建造されたクルーズ船の融資のための支払い義務を、250億ユーロ(274億米ドル)まで保障しているという。

クルーズ海運会社の負担を緩和する対策には、ドイツ政府にとっては、政府保証船舶融資の債務不履行の危険を減らす目的もある、とBrackmannは話した。(News Ghana: Apr 14, 2020)

全エーゲ海のフェリー運航が補助されることに(ギリシャ)

エーゲ海の全てのフェリー航路が、最大限まで沿岸海運会社を維持する他、国内の島嶼と本土との連絡を守るため、4月21日現在で、少なくとも1か月間、補助運航になる。

それ故、フェリーは、現在エーゲ海で動いており、この2~3週間において運航を削減して、20隻よりも少ない数が、1日あたり30,000ユーロまで、すなわち全ての会社に対して1500万ユーロ補助され、制限により許可される最小限の需要を賄うことになる。

フェリー会社は、この額では1か月分の運航経費にしかならない、と論じている。(ekathimerini.com: 14.04.2020 : 22:33)

Royal Caribbeanで大規模な一時解雇(米国)

Royal Caribbean Cruisesは、合衆国に本拠を置く労働要員の26パーセントまでをレイ・オフ(注、一時解雇)や解雇する。

「今日これまでに弊社では、弊社従業員に対し、合衆国における5,000人以上の仕事仲間の約26パーセントを、一時解雇や解雇するという困難なニュースをお話致しました。」と同社は電子メールで送った声明文において話した。「弊社ではこれまでに、多くの船員契約の早期終了を発表しています。パンデミック(注、国境を越えた大流行)環境により、この行動は不可避なものとなっており、非常に多くの才能ある人々と別れることになるのは、心が痛みます。」

Royal Caribbeanの指導者は、最近、減給で合意しており、一方、Norwegian Cruise Line Holdingsは、減給し、週4日間労働に移行している。

Royal Caribbeanの論評を追加して、更新。(Cruise Industry News: April 15, 2020)

Donald:Carnival、「最悪の場合」のシナリオを準備(米国)

Carnival CorporationのCEO(=最高経営責任者)であるArnold Donaldは、木曜日の午後に、電話会見でメディアに呼びかけた。

主要部分:
Donaldは、最近のCarnival Corporationの資金調達のための努力は、「worst case scenario(=最悪のシナリオ)」のために同社が準備しているものであり、無収入で、しばらくの間、経営するための資本を意味すると述べた。同社は、他の政府の緊急経済対策の形式での、追加の流動性資産(注、現金)の選択肢を未だに求めていると話した。

Donaldは、既存債務も同様に先送りできれば、という希望を持っている、と話した。同社は、この混乱の間、船員の面倒を見て、船を管理するためにあらゆることをしているところだ、と話した。「クルーズが再開されるや、成功できる立場にあることを確実にしておきたいのです。」と論評した。

以前提案された、70歳以上の客が乗船する際には、医療権利放棄証書が必要となるという産業規制に関しては、新規則や規制の点で、将来どうなるのかは判らないと話した。

Donaldは、未だに需要はあり、会社では、2020年の残りや2021年の他、今年の夏の予約を見ているところだと話した。「(始動は)恐らくは、しかるべき場所、しかるべき目的地で、しかるべき時期に始まるでしょう…。今すぐに船隊の全てを航海させるとか、そうしたことは、ありそうもないことです。」

Carnivalのこれから登場する18隻の新船と、2025年までの注文については、Donaldは、新造船の大半は、現在、造船所が閉鎖されていることから、遅延する可能性があると話した。Donaldは、同社は、予定表、遅延、取り消しの結果となる可能性について、提携造船所と話し合っているところだと話した。(Cruise Industry News: April 16, 2020)

発注変更、削減の最中、クルーズ市場は回復に10年必要:Bernard Meyer(ドイツ)

Meyer Werftは、取り消しを避けるためにクルーズの注文を再交渉しているところであり、新造事業は数年間は再開にならず、浮かび続けるためには生産能力を削減することになる。

造船所の所有者であるBernard Meyerとその他の経営陣は、厳しい現実のあらましを、労働者に対する演説の中で示し、Meyerは、225年の歴史において他社も直面しているこの危機を生き残るために、この株式非公開事業を適合させることを保障すると付け加えた。

しかしMeyerは、現在のコロナウイルスの危機は、1973年の石油危機や、9月11日、そして2008年9月の金融危機(注、リーマン・ショック)とは「completely different(=まるで違う)」と言った。「400隻以上の船からなるクルーズ船隊が、完全に運航を中止することは、前代未聞です。」と語った。Meyerは、回復はずっと先のことだと予測している。クルーズ船建造市場が、昨年と同等の水準になるのは、2030年のことだと考えている。

注文延期

パーペンブルク造船所は、2023年まで注文が入っており、Meyer Turkuは2024年までだ。ある顧客はMeyerに、新船の必要は全くなくなったが、現在の船隊を再び走らせることができるだけでも幸せだと話した。話し合いは「bearable for both parties(=双方にとって我慢できる)」解決策を見つけるために行われているところであり、Meyer Werftは、取り消しを回避するために、既存の注文を延期することを考えている。

新船の必要性や建造は減少し、グループ内のあらゆる方面や会社において、削減が要求されており、これには労働要員を減らすことも含まれている。恐らく年末には、僅か半分のクルーズ船隊が航海していることになりそうだ。

業界筋を引き合いに出して、Meyer Werft MD(=専務取締役)のThomas Weigendは、今年の終わりまでに、世界のクルーズ船隊の僅か50パーセントから75パーセントが運航を再開することになり、その結果、2020年は、クルーズ客船会社に巨額の損失が生じることになると話した。仮に全てが上手く行ったならば、2021年に損得なしの業績となるが、2022年までは利益が戻らないことになる。「このように、クルーズ船の新規発注は、2023年か2024年までは期待できないのです。」とWeigendは話した。

安価な中古船を考慮に入れる可能性も

更にクルーズ客船会社が、1社かそれ以上倒産した場合、そこの船が安価な中古船として市場に入って来ることになる。ずっと長い間、新造のシナリオを混乱させることになる可能性がある、と付け加えた。

クルーズに特化した全ての造船所が、巨大な過剰生産能力を持つことになる、とWeigendは話し、クルーズ船建造の能力のある造船所の70%が国有であることから、民間企業であるMeyerが立ち向かうには、巨大な挑戦となるという。

グループの生産能力は40%削減へ

最良のシナリオでは、パーペンブルク造船所の年間生産能力を、年間に2隻の大型クルーズ船と小型船1隻から、僅か1隻の大型船と小型船1隻に減らすというものだ。またWeigendは、既存の注文を、全てのMeyer Groupの工場で延期することによって、生産能力は40%に逓減することになると話した。

既に投資をかなり減らし、求人を止め、契約裁定を止めることを決定している。短期的な仕事についての話し合いは、Works Council(=労使協議会)と進行中だ。当面の措置として、Meyer Werftは、残業と週末労働を削減している。契約職員は、減らされた。

「上手く行くことを確信している」

この新たな事態に適合させる必要性が出て来ることになる、とBernard Meyerは労働者に話した。「We need to have a lot of new ideas(=たくさんの新しい発想を持つことが必要なのです)」と語った。「This is the chance for a private shipyard over the state-owned shipyards.(=これは、民間造船所にとって、国有造船所に打ち勝つ好機なのです。)」

演説全体において、Meyerはこれまでの危機を引き合いに出し、とりわけ1973年の石油危機を引き合いに出した。これは、油槽船市場の危機と、ドイツ造船業界の構造危機を引き起こしたものだった。「We needed 20 years to return to where we had been in 1973.(=1973年の状態に戻るには、20年必要だったのです。)」と語った。

現在の状況について、厳しい大局観と、劇的な対策が発表されたにも拘わらず、Meyerは、労働者に次のように語った。「I am sure we will make it.(=上手く行くことを確信している。)」(Seatrade Cruise News: Apr 16, 2020)

Covid-19:Tallink、ラトビアで550人までの従業員を一時解雇(ラトビア・エストニア)

Tallink Gruppの子会社であるTallink Latvija ASが、金曜日、Latvian Employment Agency(=ラトビア雇用庁)と同グループのラトビア人船員と陸上要員に対し、約550人のラトビア人従業員が巻き込まれることになる集団的余剰人員解雇を開始すると通告した、とTallinkは、証券取引所に通知した。

この手続きには、同グループのラトビア船籍船であるIsabelleとRomantikaの船員の他、同社のラトビアの陸上要員が巻き込まれることになるが、削減になると考えられる職位の大半は、船上でのサービス要員。

Tallinkのリガ―ストックホルム航路の船であるIsabelleとRomantikaは、現在進行中の緊急事態と旅行制限のため、3月中旬以来、リガ港で一時運休しており、この航路の運航がいつ再開されることになりそうなのかに関する情報は、現在はない。海事規則により、両船には現在、最小限の技術船員を乗船させることが要請されているが、他の乗組員の全員は、同社から支払われる賃金が減らされて、先月は自宅待機になっていた。(後略)(The Baltic Course: 17.04.2020.)

独占記事:Norwegian Cruise、持分売却調査でGoldman Sachsを指名、消息筋(米国)

ロイター通信:Norwegian Cruise Line Holdings Ltdは、同社の持分の売却を含む資金調達の選択肢を調査するため、投資銀行のGoldman Sachs Group Incを雇った、とこの問題に詳しい人々が金曜日に話した。

Norwegianの増強の試みは、クルーズ運航事業者が、新型コロナウイルスのアウトブレイク(=勃発)のため、運航を一時中止することを余儀なくされていることから、資金調達に現れたものだ。ここは、合衆国の国会議員らが経済を支援し、問題を抱えた企業を支援することにしている2.3兆米ドルの緊急経済対策からは、外されている。

選択肢の中でNorwegian Cruiseが検討しているのは、private investment in public equity (PIPE)として知られている持分売却だ、と消息筋は話した。同社は、数社の未公開株式投資会社と、PIPEについて話し合っているところだ、と同筋は付け加えた。この消息筋は、内密に検討していることから匿名を希望しているが、確かなものとなっている取引はない、と注意した。Norwegian Cruiseは、論評の求めに対し、直ちには返答しなかった。Goldman Sachsは、論評を拒絶した。

数社の会社が、資金増強のために、この数週間にPIPE取引を始めており、これには、自動車電子商取引のプラットフォームであるCarvana Co、支払い会社のEVO Payments Inc、そしてオンライン不動産仲介業者のRedfin Corpが含まれている。

クルーズ客船会社は、数隻の船で勃発を起こしたCOVID-19のパンデミック(注、国境を越えた大流行)の襲撃を受けて、株式や融資を通じて、大急ぎで現金化して来ている。

今月これまでに、世界最大のクルーズ運航事業者であるCarnival Corpは、新たな融資と投資家に対する株式発行により、62億5000万米ドル増やし、一方でRoyal Caribbean Cruises Ltdは、先月、22億米ドルの融資を確保している。サウジ・アラビアのPublic Investment Fundは、今月これまでに、Carnivalの8.2パーセントの持分を蓄えたことを開示した。

世界第3位のクルーズ運航事業者であるNorwegian Cruiseは、28隻からなる船隊を、ウイルスの拡大を阻止するために係留していることから、今年、市場価値の殆ど5分の4を失っている。このマイアミに本店を置く会社は、Oceania CruisesやRegent Seven Seas Cruisesも経営しているが、先月、新規及び既存の融資枠を、15億5000万米ドルに縮小させたことを開示した。12月現在、Norwegian Cruiseは、長期負債が69億米ドル近くあることを開示していた。

「この流動性資産は、本年度の残高に必要な、予想される現金を賄うのには十分ですが、この緩衝材は、更なる収益の悪化により地味なものとなるでしょう。」と信用格付け機関のMoody's Investors Service Incの分析者が、3月31日にNorwegian Cruiseの財務について書いていた。

U.S. Centers for Disease Control and Prevention(=合衆国疾病対策予防センター)は4月9日に、全クルーズ船に対する「no sail order(=航海禁止命令)」を、100日間延長した。業界団体のCLIAによると、クルーズ業界は現在、CDC(=疾病対策予防センター)に提出する提案に関し作業中で、これには、衛生や安全手続の強化が含まれるという。(CNA: 18 Apr 2020 07:20AM)

トルコ、ギリシャの港から立ち往生の国民を連れ戻す(トルコ・ギリシャ)

トルコ、エディルネ発。ギリシャのクルーズ船(注、カー・フェリーの誤り)の乗客の一団が、船内で新型コロナウイルスが発見され、4月3日に船員と共に隔離されてから、バスでトルコに戻ってきた。

ギリシャ南部の港に接岸したEl Venizelosの152人のトルコ国籍の者を含む160人の乗客は、2週間の監視を行うため、テキルダー県とチャナッツカレ県にある宿舎に搬送されていた。(Anadolu Agency: 19.04.2020)

別のRoyal Caribbeanのクルーズ船員が死亡、8日で3人目(米国)

Oasis of the Seasというクルーズ船の、別のRoyal Caribbeanの船員が、Herald紙が得た同船の船長の記録によると、月曜日に死亡したという。

「弊社の大切な仲間である給仕のIputu Sugiarthaが、今朝、亡くなりました。」と同船の船長が、月曜日の朝に拡声器を使って話した。「病院や弊社の医療班により十分に看護されたことと、遺族とは連絡が取れており、支援をしたことを全員が知るべきです。」

インドネシア出身のSugiarthaは、彼のFacebookによると、わずか2日間に死亡した2人目のRoyal Caribbeanの船員だ。土曜日の午後にフィリピン人のDexter Joyosが、ブロワード郡の病院で死亡している。Royal CaribbeanのSymphony of the Seasという船の3人目の船員は、27歳のPujiyokoで、同じくインドネシア出身で、COVID-19により4月12日にブロワード郡の病院で死亡している。

彼のFacebookによると、Sugiarthaの後には、インドネシアに妻と子供たちが残されたという。遺族と友人には、この記事のために接触することはできなかった。

一連の死は、Royal Caribbeanがマイアミに本拠を置く両船で、COVID-19感染の可能性があることに最初に気が付いてから、1か月以上も経って起きたものだ。

3月8日から3月15日までのOasis of the Seasの最後のクルーズの間に、Royal Caribbeanは、U.S. Centers for Disease Control and Prevention(=合衆国疾病対策予防センター)に、船内でCOVID-19感染の可能性があることを通知していた。3月15日に、PortMiami(=マイアミ港)で乗客船員が下船しており、同社は、COVID-19のパンデミック(注、国境を越えた大流行)中の運航の一時中止を決定した。

船員らは、いかなるソーシャル・ディスタンシング(注、社会距離戦略)や、マスクや手袋による防御なしに、船上で自由に社交していたと言っている。「船長は、この船は大変に健康的であり、船内には患者はいないと言い続けていました。」と船員の1人は話した。

2週間近く前の3月28日に、船長は、14人の船員がCOVID-19の検査で陽性になったと発表し、全ての船員に対し、個別の船室内で自己隔離するよう命じた。それ以来、少なくとも9人が入院して、2人が死亡した。

Royal Caribbeanは、どうして同社が感染の可能性を知った後に、船員らに(注、ウイルスに対する)暴露や隔離を通告することをしないでいたのかについての論評の求めには、応じなかった。

Broward County Medical Examiner’s Office(=ブロワード郡検視局)は、COVID-19の死者の最も直近の一覧の求めには、直ちには応じなかった。そのためHerald紙は、Sugiarthaの死因を確認できなかった。Florida Department of Health(=フロリダ州保健局)は、フロリダ州の住民のCOVID-19による死に関する詳細な資料を唯一、報告している。DOH(=保健局)報道官のAlberto Moscosoは、居住別の死亡報告は、罹患率を計算するには適切な方法だと話した。この疾病によって死亡した船員は、数えられていないままになっている。(The Miami Herald: April 20, 2020 03:37 PM)

長崎のクルーズ船で船員1人が検査で陽性、20人が発熱(日本)

長崎発。日本の南西部で、現在、修理中のイタリアのクルーズ船の船員1人が、新型コロナウイルスの検査で陽性になり、他に20人が、先週以来、発熱しているものと思われる、と火曜日に他の船員が話した。

このフィリピン人船員は、長崎市香焼地区に接岸しているCosta Atlanticaの船内の状況の詳細を、同船の給仕の1人からの情報に基づき、Kyodo News(=共同通信)に対して提供した。乗客は乗船していない。

このクルーズ船の623人の船員のうち、56人が、検査で陽性になった人物と濃厚接触していた。長崎県とこのクルーズ船の運航事業者によると、56人に対する検査が始められており、これまでに3人が陰性だったという。

月曜日、長崎県幹部は、同船内でコロナウイルス感染のクラスター(=一群)が発生した可能性があると語った。この船は1月29日に長崎に到着し、4月末まで留まる予定。

船は、元々は中国で修理することになっていたが、Mitsubishi Heavy Industries Ltd.(=三菱重工業株式会社)の一部門であるMitsubishi Shipbuilding Co.(=三菱造船株式会社)が、昨年暮れに中国中部の武漢(=ウーハン)市において最初に発見されたウイルスのアウトブレイク(=勃発)のために、最終的には修理注文を受けていた。

東京では火曜日、厚生労働大臣のKatsunobu Kato(=加藤勝信)が、同船に同省の係官とNational Institute of Infectious Diseases(=国立感染症研究所)の専門家を派遣すると話した。

3月14日に壱岐市で確認された長崎県での最初のウイルス感染以来、Costa Atlanticaに乗船したり、下船したりした者はいない。長崎では、これまでに、県内で約20人のコロナウイルス感染症例を確認しており、これには、この船員の症例も含まれている。検査で陽性になったこの船員と濃厚接触した者は隔離されており、他の船員はバルコニー付きの船室で過ごしている。

同県ではこの状況に対処するため、Self-Defense Forces(=自衛隊)の派遣要請を検討している。軽症の者は、専門家の指導の下、同船の船室内で過ごすものと見られる。(Mainichi: April 21, 2020)

有力ドイツ紙が「コロナウイルス損害」で1300億ポンドの請求書を書き立て、中国、激怒(ドイツ・中国)

ドイツは、コロナウイルスのパンデミック(注、国境を越えた大流行)の影響を受けて、北京(注、中国政府)はベルリン(注、ドイツ政府)に「owes(=支払うべきだ)」とする1300億ポンドの請求書を同国のタブロイド紙であるBildが掲載し、中国での激しい怒りを焚きつけている。ドイツは、フランス、英国、そして合衆国に続き、ウイルスの起源である中国に対し、コロナウイルスの怒りを向けている。アウトブレイク(=勃発)の原因には謎があり、北京(注、中国政府)がこの危機の本当の規模を誤魔化しているように見えることが判明している中、最近の攻撃がなされている。

土曜日、Donald Trumpは、中国は、コロナウイルスのパンデミックを解き放ったことに「knowingly responsible(=責任があるのが判っている)」のならば、結果を正視すべきだと警告した。

President Trump(=Trump大統領)は、記者団に次のように語った。「それが始まる前に中国で止めることができたはずだが、そうはならなかった。そして世界全体が、そのために苦しんでいる。」「それが間違いだったのならば、間違いは、間違いだ。しかし連中が責任があることを知っているのならば、結果を受け入れるべきだ。」

彼は、中国人は「embarrassed(=恥ずかしかった)」のだと言い、問題はコロナウイルスで起きたことが「a mistake that got out of control, or was it done deliberately?(=収拾がつかなくなる間違いだったのか、故意にやったのか)」だと語った。Trump大統領と側近は、中国には透明性が欠けていることを繰り返し非難してきた。

そしてドイツのChancellor(=首相)であるAngela Merkelは、次のように語っている。「中国がこのウイルスの起源の話について、より透明化すればするほど、世界中の誰もが、それから、より良く学ぶことができます。」

今週、アウトブレイクが始まった武漢(=ウーハン)市では、ここの死者数が、突如として50%も数字が跳ね上がったものに改訂された。英国は、このウイルスが、生鮮市場ではなくて、武漢のウイルス実験室を起源とすると主張している調査で、合衆国の諜報機関職員に協力している。

ドイツ最大のタブロイド紙であるBildの今週の爆弾論説が、1490億ユーロ(1300億ポンド)の箇条書きにした請求書を作成して、この激しい憤りに加わった。この一覧には、観光業の収益喪失で270億ユーロ、ドイツの映画産業に対する72億ユーロ、ドイツの航空会社であるLufthansaに対する1時間100万ユーロ、そしてドイツの小規模事業に対する500億ユーロが含まれている。Bildは、もしドイツのGDP(=国内総生産)が4.2パーセント下落したならば、この合計額は、1人当たり1,784ユーロ(1,550ポンド)になると計算し、「What China owes us(=中国が我々に支払う義務のあるもの)」という表題を付けた。

中国は、この請求書は「stirs up xenophobia and nationalism(=外国人嫌いと国粋主義を扇動するものだ)」と主張して返答している。(Express: 00:01, Tue, Apr 21, 2020)

DFDS、第1四半期の利益減少、50隻のフェリーのうち12隻係船(デンマーク)

デンマークのフェリー・グループ、DFDSは、その収容力のうちの約20%、すなわち50隻の優秀船隊のうちの12隻を、コロナウイルスのパンデミック(注、国境を越えた大流行)に対処するために係船した。そして第1四半期の利益が、前年比で10%落ち込むものと予想していることも明らかにした。

先月、旅客収入に依存していたオスロ―コペンハーゲン航路とニューカッスル―アムステルダム航路の2本の航路を閉鎖したのに加え、chief executive(=最高責任者)のTorben Carlsenが言うには、海峡横断の25%余の出発便が一時運休しているという。Carlsenは、ドーバー―カレー間の競合他社であるP&O Ferriesも、これと同様の状況にあるものと考えている。

DFDSは、需要の減少に対処して、とりわけ自動車産業の根強い需要が伝統的にある航路では、貨物収容力も減らしているが、Carlsen氏は、これは市場と合致したものだと語った。「Cobelfretのような他の運航事業者も船を減らしており、とりわけ自動車にかなり依存していたところで、そうやっていますが、弊社は、市場占有率を落としてはいないです。」

現在の最新の取引において、同社は第1四半期のebitda(=金利・税金・償却前利益)が6億1000万デンマーク・クローネ(8900万ドル)になるものと予想していると話した。これは、前年比で10%の減少となるが、収益は前年比で僅かに1%の減少で、38億デンマーク・クローネだった。(中略)

対照的に、スウェーデンとフィンランド間、フィンランドとエストニア間で運航しているフィンランドのフェリー運航事業者のViking Lineは、パンデミックの始まりが酷くなって以来、貨物量が満船に近い状態で運んでいると話した。

Freight director(=貨物監督)のHarri Tamminenは、イースター(注、感謝祭)以来、貨物は増え続けており、市場では、近い将来に如何なる量の減少も示すものはないと話した。「弊社では、弊社顧客との良好な提携を通じ、市場の輸送の必要性を考慮に入れ、この例外的な期間中の時刻表と運航頻度の双方で、予定を最適化することが可能です。」と付け加えた。(The Load Star: 22/04/2020)

日本、イタリアのクルーズ船Costa Atlanticaで14人以上のCOVID-19症例報告、合計48人に(日本)

東京発。14人以上のコロナウイルス感染者が、日本に修理のために接岸しているイタリアのクルーズ船、Costa Atlanticaで確認された、と地元当局が木曜日(4月23日)に話し、少なくとも、合計48人になった。その半数は調理師であり、残りの半分は、船員に食べ物を提供する係の職員だった、と当局者は生放送された記者会見で語った。

このCosta Atlanticaの感染は、2か月前に横浜のDiamond Princessというクルーズ船であった、乗客と船員700人以上が感染していることが判明した事件の後で発生したものだが、今回、Costa Atlanticaに乗船しているのは、船員のみ。

このCosta Cruisesが運航している船は、COVID-19のパンデミック(注、国境を越えた大流行)によって、中国での予定されていた修理が中止になって、西日本にある長崎市の造船所に、2月下旬、Mitsubishi Heavy Industries(=三菱重工業)の一部門によって運び込まれていた。

長崎当局者によると、この最新の症例は、同船の運航事業者が、埠頭内に留まっていると断言していたにも拘わらず、船員の中で、規制地域から離れていた者がいたことから、長崎の住民に対する潜在的な影響についての懸念を高めることになったという。このイタリアのクルーズ船は、623人の船員を乗せているが、乗客はいない。当局者は、最終的には乗船している全員に対して検査することを望んでいると話した。COVID-19の検査で陽性となり、地元病院に搬送された職員の1人は、今や重体であり、人工呼吸器を使っている、とこの当局者は話した。

日本には、Diamond Princessの数字を除き、11,500人以上の感染者がおり、コロナウイルスで300人近くが死亡している。(CNA: 23 Apr 2020 11:01AM)

P&O Ferries、更に職員を解雇、ドーバーからカレーに行く航路のフェリーは係船へ(英国)

P&O Ferriesは、その全事業で更に300人の職員を解雇したが、ドーバーで影響を受けた最新の従業員数は、まだ明らかになっていない。

先月、この海峡横断運航事業者は、その3本の航路で、1,100人の職員を解雇し、今日、その事業においてCovid-19の影響が和らいでいる中、追加措置を発表した。同社は、ドーバーからカレーに走っている4隻の船を係船することにした。これらは、Seaway、Burgundy、そしてCanterburyで、既に係船されている。Pride of Kentは、間もなく係船される。これにより、このドーバー最大の船隊は、Spirit of FranceとSpirit of Britainにより、同港発着の貨物輸送を維持することになる。KentOnlineは、これら係船された船の職員で、他船に移籍することになる者がいるかどうかを尋ねている。

P&O Ferriesの声明では、ここの船は、国内で使われる全商品の約15%を運んでおり、これには、大量の食品と医療用品が含まれていると言っている。国際旅行禁止の影響で、ここの旅客数は崩壊することとなった。これらを補う現金は、縮小して継続している貨物輸送から得ているところだ。同社は、英国政府、親会社のDP World、労働組合、そして事業の再編という4つの方法から、約2億5000万ポンドの資金を調達しようと模索しており、雇用削減と契約更改に繋がることは不可避だ。(中略)

P&Oのビジネス・モデル(注、収益獲得のための戦略)は、船上の旅客と貨物の混合から得るというものだが、Covid-19のアウトブレイク(=勃発)により、旅客数は崩壊し、同社は追い詰められて来ている。

同社は運航のため、英国政府に1億5500万ポンドの支援を求めているが、問題は、その負担が一当事者が負うには大き過ぎることであり、そのため、雇用や事業の実行可能性を確保することになる、総額2億5750万ポンドに上る株主のDP Worldや労働組合からの支援を確保するための作業が、難しいものとなっている。

RMT(=鉄道・海運・運輸組合)には、論評を求めて連絡を取っている。(KentOnline: 13:00, 23 April 2020)

クルーズ船の船員が未だにリスボンで立ち往生、観光客は1か月前に本国送還(ポルトガル)

3月22日以来、リスボン港に接岸しているクルーズ船MSC Fantasiaで約500人の船員が立ち往生したままになっていることから、パンデミック(注、国境を越えた大流行)とロックダウン(=封鎖)の密接な関係が、再度、社会的不公正を露わにしている。

Mediterranean Shipping Companyにより所有されているクルーズ船、MSC Fantasiaは、3月9日にブラジルからイタリアに向けて出発したが、covid-19のアウトブレイク(=勃発)のため、その最終目的地に到着することは決してなかった。本船は、3月22日、乗客1,338人と船員約500人を乗せて、リスボンに進路変更した。その直後、第一団となる27人の乗客(ポルトガル人とポルトガルの住民)が、同船から下船した。

残りの乗客は、検査を受けていない。検査は乗客の母国に委ねられ、3月24日に警察の護衛付きで空港に急送された。大半が、EU(=ヨーロッパ連合)、英国、ブラジル、そしてオーストラリアから来た者だった。MSC Cruisesがチャーターした飛行機で、本国送還された。

それ以来、約500人の船員は未だに船内におり、金ももらえず、未だに未確定の本国送還の日を待っている。大使館に連絡したと話されていることから、大半は非EU市民のようだが、国境は封鎖されている。船室内に個別に閉じ込められており、外に出ることは許されていない。食べ物は、外側から供給されている。大変遅いWi-Fi(=無線LAN)接続で、WhatsAppを使うことは難しい。

船長は、毎日発表し、更新している。確かにこの1か月間、発表していることは、帰国に関する限り、何らの更新もない。私が船の外側から録音した4月21日の発表では、この船長はまだ「not related to covid-19(=covid-19に関連していない)」健康状態の「a colleague(=1人の同僚)」について話していたが、その健康状態がどうなのかについては不明。この録音の最後で、船長は船員に感謝し、船員に対して「turn their device off when not using internet, so the speed of internet can be increased as the company needs it(=会社が必要なので、インターネットの速度を上げることが出来ようにするため、インターネットを使わないときは機器をオフにするように)」頼んでいた。

船員に接触することが出来た。匿名だったが、そのうちの何人かにとっては、今のところ、自国にいるよりは船の方が安全に思えるという。他の者にとっては、家族と共に自宅に監禁されたいという。

豪華なクルーズ休暇のために、何千ユーロも支払っている1,338人の乗客は、当局が誇らしげに発表したように、首尾よく「repatriated(=本国送還)」された。ところが船員の方は、未だに船内におり、金はもらえず、帰国に関するニュースを待っているのだ。(The Portugal News: 23-04-2020 13:50:00)

いつCarnival、Royal Caribbean、そしてNorwegian Cruise Lineは航海再開するのか?(米国)

スタート・ラインが、Carnival (NYSE:CCL) (NYSE:CUK)、Royal Caribbean (NYSE:RCL)、そしてNorwegian Cruise Line Holdings (NYSE:NCLH)に求め続けている。Norwegian Cruise Lineは金曜日、6月30日までに乗船することになっている世界中の全ての航海を一時中止すると発表する。以前は、5月15日に運航を再開するものと見られていた。木曜日にCarnivalのCunardという客船会社は、取消した航海の延長を発表した。こうした一時中止の中には、Queen Elizabethという船の全アラスカ・シーズンを包括して、9月8日まで徹底的にやるものもある。

取消しのゆっくりとした歩みは、続いている。Carnivalは4月13日に、ここの取消しを更新していた。旅程の中には先送りされたものがあり、更に少なくとも6月27日まで航海を再開しないことになった。Royal Caribbeanは、今や次の順番を待っている。現在、6月12日に乗船する航海から、クルーズを再び開始するものと見られているが、そうなりそうにない。

砕け散る波

採算の取れる乗客が、直ぐにいつでもクルーズ船に乗船するわけではない。Centers for Disease Control(=疾病対策予防センター)が、今月これまでに、合衆国での航海に対する航海禁止命令を延長し、CDC director(=CDCセンター長)かsecretary of health and human services(=保健社会福祉長官)が、ずっと簡単に予定よりも早く終わらせることをしない限り、100日間は中止にすることに拡大したのだ。クルーズ客船会社は、乗客と船員の安全性を傷付けることになるパンデミックの初期の日々の状況や決定について、集中砲火を浴びてきている。

クルーズ客船会社は、必ずしも次の罪悪となる株式だというわけではないが、この業界が、乗客を船に取り戻すため、その印象を復元するために困難な状況にあるのがどうしてなのかを知るのは、簡単なことだ。Carnival、Royal Caribbean、そしてNCLは、次の数少ない干上がった月々の間に、会社を浮かばせ続けるために何十億ドルもかけてきているが、沿岸が片付いたときに本当の試練がやって来るのであり、新米船員は未だに乗船することについて懸念しているのだ。

クルーズ客船船会社は、立ち往生した乗客を上手く扱おうとしている。取消された航海の乗客らには、現金の払い戻しか、将来の航海における割増価値のいずれかが提供されている。Cunardの顧客は、全額返金を受けることの代わりに、今後2年間利用出来る将来のクルーズ・クレジットで、125%受け取る選択肢を有しているが、多くは清算(注、現金の払い戻し)を選択した。今月これまでにあったSEC(=証券取引委員会)への申請において、Carnivalは、一時中止になった航海の乗客の55%が、300ドルから600ドル分の追加になる将来のクルーズ・クレジットよりは、全額返金を求めたことを認めている。今や、取消し2か月目に突入しており、更に多くの人々が返金を求めることになったとしても、驚きではない。

これは、クルーズ産業の終わりではない。そして私は、これらの株式が1月の高値から荒々しい急落を経て、どこに向かうことができるのかという現実的な予想をして、投資家に何がしかの銀色の裏地(注、希望の兆し)を提供してもいる。しかしながら、世界的なCOVID-19の危機は激化し続けており、業界の印象は輝きを失い続けており、来た道を戻っている。あるいは、海に戻るかだが、難しくなるばかりだ。(後略)(The Motley Fool: Apr 24, 2020 at 11:53AM)

148人の長崎のクルーズ船の船員、検査ウイルス陽性(日本)

長崎発。日本の南西部の長崎港で、修理のために停泊しているイタリアのクルーズ船の追加の57人の船員が、コロナウイルスの検査で陽性になり、合計148人が陽性となった、と長崎県は土曜日に話した。

県幹部は、長崎のMitsubishi Heavy Industries Ltd.(=三菱重工業株式会社)の工場に接岸しているCosta Atlanticaに乗船している、日本人通訳1人を含む623人の船員の全員の検査は、完了したと話した。

この乗客のいない船の、金曜日までに検査を受けた335人の船員のうち、91人のウイルス感染症例が確認されており、同県によると、その中には、月曜日にウイルスに感染したものと最初に確認された船員1人が含まれているという。(KYODO NEWS: April 25, 2020, 18:57)

3社のアメリカのフェリー・システムでは一時解雇無し(米国)

Steamship Authorityと違って、Alaska Marine Highway System、Maine State Ferry Service、そしてWashington State Ferriesでは、新型コロナウイルスのパンデミック(注、国境を越えた大流行)の間、誰もレイ・オフ(=一時解雇)されていない。

今日までに、SSAは114人を一時解雇しており、新型コロナウイルスの伝染病によってもたらされた乗船客数に対する衝撃のため、巨額の収益喪失が予想されている。僅かな補助金と特別計画資金はなく、SSAは料金箱からだけ資金を得ている。つまり、人々が乗客や車両の運転手として、フェリーに乗船するために支払ったものだけだ。このフェリー客船会社が、州政府の企業の一種だとしても、州政府は、SSAの予算は緊急事態時においては例外だという議論をしていない。更にその場合でも、市民の税金は、5港あるSSA港湾共同体に対する評価を通じた州の資金に払い戻されている。そんな出来事は、かって1962年に1回だけあった。フェリー客船会社が近代的な新設のものに生まれ変わったものが、SSAの前身の負債に困惑させられた時だ。料金箱の収入に頼ることで、SSAは、より自律的なものとなり、他の州政府の運輸局を打ちのめしていた政治的な風の何某からは保護されることになったが、今回のパンデミックのような予期せぬ財務的影響には、より脆弱になる可能性を潜在的には持っていた。

船隊、典型的には乗船者数と航路の種類がSSAとは異なっているが、アメリカ最大のフェリー便であるWashington State Ferriesは、このパンデミックからは、大量の打撃を受けている。それにも拘わらず、労働者の削減をしていない。Washington State Ferriesは、料金箱からの収入が大半を占めているが、その予算のざっと4分の1は、ワシントン州によって守られている。

「我がシステムの料金箱は、過去数年間に約75パーセント回復しています。」とWashington State Ferriesの広報担当者であるJustin Fujiokaは、電子メールで答えた。「一般論として」とFujiokaは書いた。「我がシステムの乗船者数は2019年の今の時期よりは、約75パーセント減少しています。徒歩客は、90パーセント以上の減少です。車両の落ち込みはそれよりは少なく、約65パーセントです。」

Fujiokaは、予想されるWashington State Ferriesの収益喪失を出すことは直ちにはできなかったが、Washington State Department of Transportation(=ワシントン州運輸局)の構成要素の1つであるフェリー客船会社について言えば、全体の数字を予想することはできた。

「このパンデミックと収益の低下の継続がどれ位続くのかは不明で、今のところは正確な数字はありません。しかし、現在の交通量と乗船客数から、州政府は1か月当たり1億ドルもの収益を喪失すると予想することができます。」と書いてきた。「これには(フェリーを支配している)ワシントン州運輸局と、同一の収益源に頼っている提携庁に対する影響が含まれています。」(後略)(MV Times: April 25, 2020)

長崎のクルーズ船で60人近い新たなコロナウイルスの症例確認、報道(日本)

60人近いコロナウイルス感染の新たな症例が、日本に接岸しているイタリアのクルーズ船の船員の中で確認された、と国内メディアが土曜日に報じた。

今や、船員全員の検査は完了し、公共放送局であるNHK(=日本放送協会)によって報じられた新たな人数は、Costa Atlanticaでの感染の合計は、約150人に上るもので、同船の623人の船員のざっと4分の1。TV Asahi(=テレビ朝日)は、57人の船員が検査で陽性だったと話した。同船に乗船している乗客はいない。

長崎に接岸している船での感染のクラスター(注、一群)は、日本の何某かの地方において病院のベッドが不足する中で出てきたもので、国内のウイルス症例は12,800人を超えている。345人余が死亡している。

Costa Atlanticaで感染した者のうち、船員1人だけが入院が認められたとNHKは話し、その他の者は軽症か無症状であり、船内に留まっている。長崎当局は、直ちには論評の求めには応じなかった。

この船は、2月以来、パンデミック(注、国境を越えた大流行)のため、中国での予定された修理が出来なくなったために、修理や保守で日本に接岸している。長崎当局は、到着するや本船を隔離し、病院を訪問することを除き、船員に埠頭から離れないように命じた。ところが、県当局者が今週これまでに言うには、船員の中で知らずに出発していた者がおり、この動きに関する詳細な情報を集めているという。

このクルーズ船の感染は、今年これまであった同様の出来事に引き続くもので、横浜に接岸したDiamond Princessというクルーズ定期船では、700人以上の乗客と船員がこのウイルスの検査で陽性になっていた。

Atlanticaは、Carnival Corp.と国有のChina State Shipbuilding Corp.との提携企業であるCSSC Carnival Cruise Shippingによって運航されている。この中国法人が、過半の所有者となっている。

洋上でのコロナウイルスの症例で、3月中旬にこの産業は、新たな航海の一時中止を強いられていた。多くの船が航海中に捕まり、会社が乗客を港に届けようと必死になったことから、数週間に亘る劇的な事件となった。現在でさえも、世界中の船で、未だに船員を乗せたままとなっている。(The Japan Times: Apr 25, 2020)

Helsinki Shipyard、初のVodohod探検船の鋼板切断(フィンランド)

今日、Helsinki Shipyardは、2隻のVodohod向けの新しいクルーズ船の1番船の鋼板を切断した。

「この2隻は、2019年5月に設立した当造船所初の新造船であり、弊社にとっては、大変に重要な幸先の良い始まりであります。この事業は、顧客との良好な協力計画により進んでおります。」とHelsinki ShipyardのCEO(=最高経営責任者)のCarl-Gustaf Rotkirchは、語った。

本船は、昨年夏に発注されたもので、声明によると、極地圏で運航するよう建造されているという。本船向けの鋼板ブロックは、リトアニアのクライペダにあるWestern Baltija Shipbuildingの造船所で製造されている。合計33個の塗装されたブロックの一式は、クライペダから到着する。1番船のキール(注、竜骨)の設置(注、起工)は、今年の9月に予定されている。引き渡しは、2021年の予定。

船舶詳細:長さ113m、幅20.2m、喫水5.7m、巡行速力14ノット、耐氷等級PC5、収容力 乗客157人、船級Lloyd’s Register(Cruise Industry News: April 28, 2020)

コロナウイルス:クルーズ船業界は航海再開の青信号を切望して待っているが、多くの複雑な事態が長引いている(米国)

フロリダ州フォート・ローダーデール発。多くのクルーズ船が、コロナウイルスのパンデミックの間、サウス・フロリダに接岸している。

共同体が、何某かの正常化に向けて復帰することを取り組んでいくにつれ、1つの大きな問題となっているのが、サウス・フロリダで最大の産業の1つに何が起きるのかということだ。何ダースもの人気の動く休暇の目的地は、合衆国政府が再起動ボタンを押すのを、ただ待っているだけだ。

「船の機能を維持するために、投錨したり、航海したりしているのです。」とクルーズ業界の専門家であるStewart Chironは話した。

一方、飛行機での旅行制限のため、Carnivalのような会社は、世界中の国に10,000人以上の船員を本国に送還するため、ここの船舶の内の9隻を使用することになる。「様々な船の船員を、文字通りかき集めて、他の船に乗せているのです。」とChironは話した。

世界中の社会が正常化に向けて復帰し始めている一方、不確実性がクルーズ産業に未だに漂っている。「今現在は、できる時に、できることを考え出そうとしているところで、とても複雑な状況です。」とChironは話した。

Chironは、2021年の予約が9パーセント増加していることを示している報告書を、UBS Securitiesが公表したことも付け加えた。「2020年の航海を取り消した多くの人がいるのです。それを2021年に再予約しているところなんです。」とChironは話した。

1つの大きな問題は、世界中の国々が、異なる旅行制限をしていることだ。「現実的には、恐らく、何がしかの船が7月に再起動するのを見ることになります。」とChironは話した。「100%にはならないでしょう。」(local10.com: April 29, 2020, 4:29 pm)

Carnival、Royal Caribbean、そしてNorwegian Cruise Line、大雇用問題に直面(米国)

クルーズ客船会社の転機を巡る多くの問題は、乗客の見通しに起因するものだ。 Carnival (NYSE:CCL) (NYSE:CUK)、Royal Caribbean (NYSE:RCL)、そしてNorwegian Cruise Line Holdings (NYSE:NCLH)は、このパンデミック(注、国境を越えた大流行)の危機の終わりにおいて、再び満船にすることができるのだろうか?この経験によって、どう変わるのか?否定的な影響が展開していることから、新規の、そして以前の顧客を獲得するには、どれだけ値引きすることになるのか?

しかし、本当に議論されていない側のお話というのは、船員の問題だ。クルーズ船には、ざっと100,000人の船員がいて、合衆国の港湾のすぐ外側を未だに航海していることを知っているだろうか?大半が海外から来た労働者をそれぞれの母国に帰すための条件を、クルーズ客船会社は交渉中であり、彼らの大半は、狭い船室に閉じ込められたままになっているのだ。

この産業が、3月中旬に休業になって以来、そんな風になっていた。立ち往生しており、ほんの一握りの例だが、COVID-19で死亡している。楽観的な逆転の主張というのは、クルーズ客船会社が、全額の料金を支払う乗客によって船を満たす状態に戻るのに、どれ位の時間がかかるのかということに重点を置いたものになりそうだ。誰がこれらの船を動かしており、どれだけの費用が掛かるのかということを、問い始める時が来ている。

未知の海域

Carnival、Royal Caribbean、そしてNorwegianは、自船から離れることができない100,000人の船員を本国送還させることで、U.S. Centers for Disease Control and Prevention(=合衆国疾病対策予防センター)(CDC)と共に行き詰まっている。木曜日のMiami Herald紙によると、CDC(=合衆国疾病対策予防センター)は、立ち往生している従業員をそれぞれの国に帰すために、費用の掛かる自家輸送を要求している。クルーズ客船会社は、この手続きに責任を負うことを拒絶しているのだという。

この問題は、いずれにせよ、解決されることになるのだろう。クルーズ客船会社は、最終的には、これらの船を一掃して清掃し、今年後半のある時点で、運航に復帰する必要がある。しかし、これらの洋上ペトリ皿に戻ることを切望する船員が、どれだけいるものと考えているのか?仮に、恐ろしい話を考えているのならば、そして1か月以上も前に下船した乗客の中で、集団訴訟が浸透することが悪いことだと考えているのならば、洋上で未だに立ち往生している船員にとって、それがどんな影響があるのかを想像できるのだろうか?

転機は、かなり巨大なものとなりそうであり、その後、誰が定位置に就くのかという疑問が出て来ることになる。Carnival、Royal Caribbean、そしてNorwegianは、基本的には、マイアミから運航しているが、より有益な税率を求めて、異なる国々に登記している。船員のざっと95%は、合衆国国民ではない。というのは、この産業は、脆弱な経済機会しかない国の安い労働力を上手く利用して、それに頼っているためだ。

求人募集の語り口は、かなり一貫したものだ。外国人は、帰国することができるよりは、家族に仕送りをするために、少なくとも6か月間の契約に署名する。旅をして、世界中から来た人々と出会うことは、給与支払小切手付きの冒険だ。船員らは、悪天候や短期間の病気の勃発を体験してきているが、クルーズ客船会社が結果の処置を間違うような、こんなに長期間の状況を体験したことはなかった。

クルーズ船で労働することは、7週間前にこの産業が休業する前に持っていたのと同一の、日和見主義的な魅力を持つことにはならないのであり、恐ろしい話が、クルーズ客船会社が船員を頼っている国々に対し、滴り落ちることになる。ある者は、この産業は追放された乗客によって正しいことをしようとすると論じることが出来ようが、現時点において、本質的に洋上監獄となっているものに乗っている100,000人の従業員がいるこの状況を正当化することは、ずっと難しい。

Carnival、Royal Caribbean、そしてNorwegianの株式は戻し始めており、最終的には(大半ではないとしても)乗客の中には、景気後退の懸念や否定的なヘッドライン(注、新聞の大見出し)が弱まるや、同じことをする者もいるだろう。将来のクルーズの人材配置は、本当に手腕を試されるものとなり、この産業が正に今、体験しているあらゆることの後には、より挑戦的で、金のかかるものになるのかもしれない。もし、この産業の転機の上っ面しか見ていないのならば、下の方の甲板で起きているこの話の騒動については、より気にかけたいと思うことになるのかもしれない。(後略)(The Motley Fool: Apr 30, 2020 at 10:59AM)