2020年2月

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2020年2月の海外旅客船情報

日本、南朝鮮の造船業助成を巡りWTOに申し立て(日本・韓国)

2月1日、東京発。日本はソウル(注、韓国政府)が国内造船業に対し、法外な助成を行っていると非難して、World Trade Organization(=世界貿易機関)に、南朝鮮(注、韓国)に対する請願書を申し立てた、と消息筋が土曜日に話した。

金曜日、日本は、南朝鮮(注、韓国)にWTOの規則に基づいて、本件について二国間交渉を行うことを求めた、と同筋は話した。この話し合いが決裂すれば、日本は、紛争処理小委員会の設立を求めることになる。

日本は、2018年11月に同様の請願書を申し立てたことがある。この時は、南朝鮮(注、韓国)政府が、適正競争を蝕んでいる大手国内造船業者に1.2兆円相当の財政援助を行っており、WTO規則に違反していると主張していた。しかしこの紛争解決手続きは決裂し、東京(注、日本政府)は、ソウル(注、韓国政府)には是正措置を講じる計画がないものと結論付けた。

日韓関係は、戦時中の労働を巡って口論し、東京(注、日本政府)の南朝鮮(注、韓国)に対する厳格な輸出規制により、既に緊迫している。(Jiji Press: 2020/02/01-20:15)

コウモリが新型コロナウイルスの最終的な発生源らしい:武漢の専門家(台湾)

台北発。コウモリの中から発見された1つのウイルスが、2019-nCoV(=2019年新型コロナウイルス)と類似の配列があることを証拠が示したことが共有され、世界中の科学者が、2019 novel coronavirus(=2019年新型コロナウイルス)(2019-nCoV)の発生源の範囲を絞っているところだ。

Wuhan Institute of Virology(=中国科学院武漢病毒研究所)のチームが、1月23日、bioRxivに1つの報告書を公表した。これには2019-nCoVの配列が、あるコウモリ・ウイルスと96.2パーセント類似しており、severe acute respiratory syndrome(=重症急性呼吸器症候群)(SARS)の原因となったコロナウイルスと79.5パーセント類似していることが示されている。

Science誌によると、SARSコロナウイルスは、コウモリ・ウイルスに類似し近い関連性があるが、配列データは、SARSがジャコウネコの中に発見されたコロナウイルスから人々の中に飛び込んだことが示されているという。これは、多くの科学者が、1個あるいは数個の「intermediary(=中間)」宿主が、コウモリと、2019-nCoVに感染した人間の間に存在することを疑っている1つの理由となっている。

現在、入手できる2019-nCoV配列を得て、科学者らは、このコロナウイルスだけが、極めて最近、人間に飛び込んだことを示唆している。「コウモリの中に検出したウイルスと、今や人間の中に分離されたウイルスとの間には大変に広い灰色領域があります。」とU.S. National Institute of Allergy and Infectious Diseases(=合衆国国立アレルギー・感染症研究所)のウイルス学者であるVincent Munsterは、Science誌に語った。

1月26日、中国国営の代弁者であるXinhua(=新華社)は、2019-nCoVは、以前から言われていたHuanan Seafood Wholesale Market(=武漢華南海鮮批発市場)から生じたものであることを確認した。このXinhuaの報道は、33例の陽性検体のうち、31例が、同市場の西側区域から集められたものであると主張しており、ここは野生動物の取引ブースが集中していたという。

しかしながら、この発見に関する入手可能な科学的報告はなく、この結論については、多くの疑惑が残っている。「このウイルスは、異なる市場で販売された最近感染した動物の一群から、人間に入ったのかもしれない。」とUniversity of Washington(=ワシントン大学)の生物情報工学の科学者であるTrevor Bedfordは話した。

こうした憶測を巡り、陰謀論が溢れている。

1月29日、Zero Hedgeは、Wuhan Institute of Virology(=武漢病毒研究所)のBat Virus Infection and Immutation GroupのLeader(=指導者)であるZhou Peng (周平)が、このアウトブレイク(=勃発)の黒幕であるかどうかを詮索する記事を公表した。この施設は、レベル4のバイオハザード研究所であり、「the world's most dangerous pathogens(=世界で最も危険な病原体)」を研究していると言われているところだ。

EcoHealthのdisease ecologist(=疾病・環境保護活動家)のPeter Daszakは、Science誌に次のように語った。「新しいウイルスの病気が現れた時は、いつでも同じ話が出てきます。これは漏出だとか、工作員がバラまいたとか、生物工学の専門家によるウイルスだとか。これは実に残念なことです。野生生物には、信じられない位、多様なウイルスがあるのであり、その多様性の中で、人々に感染することができるものがあり、病気の原因となるものもあるということなのです。」(Taiwan News: 2020/02/01 19:53)

3000人の乗客を乗せたAIDAのクルーズ船、カリブ海で寄港拒否、漂流(セント・ルシア)

3000人以上の乗客を乗せたクルーズ船、AIDAPERLAは、2月1日、カリブ海のセント・ルシアのカストリ―に入港することを禁じられた。クルーズ旅程に従って、セント・ビンセントおよびグレナディーン諸島から到着したところだった。

同船には、呼吸器の問題を抱えた数人が乗船していると伝えられており、Department of Health(=保健省)は、病気の人数が異常に高いことが判り、無料診療を許可した。コロナウイルスへの言及はなく、コロナウイルス感染の疑いはないものと理解されているが、ウイルスの恐れを立証する資料があれば、ひょっとして…。

本船は、現地時間の2月1日5時30分頃(協定世界時-4)にカストリ―に接近し、減速してから、北の方向に航海して回頭し、現地時間の14時頃に、再びカストリ―に接近し、再び立ち去って、漂流、あるいは低速で移動していた。

協定世界時の2月2日3時現在(現地時間の2月1日23時)に、同船は低速で北に移動し、恐らくは待機して、乱れた旅程を調整したのだろう。次の寄港地は、2月2日予定のドミニカのロゾーだ。

クルーズ船、AIDAPERLA、IMO番号 9636967、総トン数 125572、2017年建造、イタリア船籍、運航事業者 AIDA Cruises、収容力 4350人、船員 900人。(MaritimeBulletin: February 2, 2020 4:22 am)

初の人から人への感染例を巡り、恐怖急増(中国・日本)

香港は、人から人への伝染を含む最初の症例を有することになった。72歳の女性が、武漢(=ウーハン)に行ったことのある息子から、コロナウイルスが移ったことが確認された。これにより、確認された症例は、15例となった。

クルーズ船客も、緊急に追跡されている。日本からPrincess Cruisesが運航する船で航海した80歳の地元民が、14人目の症例となったのだ。もう1人の患者が検査を受けているところで、予め確認されている。

確認例の1例では、女性1人が危篤のままであり、2人は深刻で、残りは安定している。

Whampoa Garden(=黄埔花園)に居住する72歳の母親の確認症例は、土曜日に発熱し、予備検査では陽性になっていた。

この女性は、2週間前に武漢に行ったことのある39歳の息子から、この病気を感染したものであることが、昨夜、確認された。

Chuangは、この母親が、2週間前に武漢に行ったことのある39歳の息子から、この病気に感染したことが確認されたと話した。

Centre for Health Protection(=健康保護センター)のcommunicable diseases(=伝染病)の長であるChuang Shuk-kwanは、次のように語った。「この母親は、隔離収容所に送られている肉親の1人です。」

またChuangは、クルーズ客は、1月17日から25日までの間に、2人の娘と日本に行ったと話した。

男性は、飛行機で東京に到着して、富士山を訪れてから、1月20日に横浜でクルーズ船に乗船して、鹿児島に旅をした。

Chuangは、このクルーズでは、2,400人以上の乗客と1,000人の労働者が乗船しており、そのうち130人には、86人の永住者が含まれており、SAR(=特別自治区、注、香港のこと)のKai Tak Cruise Terminalに到着した。

Chuangは、男性は1月19日から咳をし始めており、Cheung Sha Wan(=長沙湾)のCaritas Medical Center(注、病院)に入院した木曜日には、熱があったと話した。

「我々は、発症時間は1月23日であると推定しており、この時、咳が悪化したのです。」と語り、潜伏期間中に深セン(=シンチェン)に男性の意に反して行っていたと付け加えた。局地的にこの感染ウイルスを有していた可能性があることは除外できず、感染源が不明である第2の地元症例となった。

男性は妻と一緒に生活しており、主として、妻と一緒に散歩や用足しのために自宅を離れることがあった。

Chuangは、当局はクルーズ旅行者の一覧表しか有していないが、連絡先情報はないと語った。2125-1122番の政府に電話をするよう、呼びかけた。

有名な地元作家のChip Tsaoと女優のLuisa Maria Leitaoは、同じクルーズに参加したと話した、2人は具合は悪くなっていないが、2週間、自宅に隔離されることになると話した。

一方、7人目の確認症例の68歳の女性は危篤であり、呼吸を維持するため、気管挿管が必要になった。

Hospital Authority(=医院管理局)のchief manager for infection, emergency and contingency(=感染・緊急・不測事態の管理局長)であるVivien Chuang Wai-manは、胸部のスキャンでは、肺に、より白い影が見えており、現在、他の2人の男性と一緒に、集中治療室にいると語った。

この2人の男性は、56歳と72歳だが、2人目と10人目の確認症例であり、重篤な状態にある。(The Standard: 3 Feb 2020)

日本、ウイルスの患者が航海したクルーズ船を隔離へ(日本)

東京発。日本政府は、先月、同船で航海した香港人男性が、その後のコロナウイルスの検査で陽性だったのを受け、月曜日に横浜に接岸することになっているこのクルーズ船を隔離(注、検疫)すると話した。

80歳の男性は、飛行機で日本にやって来て、横浜のCarnival Japan Incが運航するDiamond Princessという船に1月20日に乗船し、1月25日に下船した、と公共放送局のNHK(=日本放送協会)は述べた。男性は、乗船の前日に咳が出始めていたが、その後、香港で同ウイルスを有していることが確認された前日の1月30日まで、発熱しなかった、とNHKは報じた。

この感染男性と同じ時に、同船に乗船していた乗客の数は、現在は直ちには判明していないが、日本のChief Cabinet Secretary(=内閣官房長官)のYoshihide Suga(=菅義偉)は、月曜日の記者会見で、日本当局は、法律に基づいて同船を隔離することになると語った。Carnival Japanからは、直ちには論評が得られなかった。

日本は、同ウイルスの20症例を確認しており、そのうち3人を除く全員が、発生源であると考えられている中国中部の都市である武漢(=ウーハン)にいたか、そこから来た人だ。(Reuters: February 3, 2020 / 8:27 PM)

Carnival、乗客が検査でコロナウイルスが陽性だったことを確認(米国)

Carnival (CCL -1.4%)、Royal Caribbean (RCL -1.8%) 、そしてNorwegian Cruise Line Holdings (NCLH -0.8%) は、乗客1人が、検査でコロナウイルスが陽性だったことをCarnivalが確認したことを受け、僅かに値下がりした。

同社は、この乗客は1月20日に横浜でクルーズに乗船し、1月25日に香港で下船したと言っている。客と船員が、このウイルスの検査を受けているところだ。(Seeking Alpha: Feb. 3, 2020 12:11 PM ET)

横浜近くの船で、10人が感染確認(日本)

日本の保健省(注、厚生労働省)は、横浜近くで係留しているクルーズ船の10人が、新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと話している。

当局者は、月曜日の夜に、同船の乗客をスクリーニング(=審査)し始めた。この検査は、香港人旅行者1人が、自分の暮らす都市(注、香港)で同船から下船した後に感染が確認されたのを受け、実施された。当局者は、熱のある人と、そうした人と直接接触を持った人を審査した。

同省では、約3,700人の乗客と船員が、同船に乗船していると話している。(NHK: Wednesday, Feb. 5, 8:22)

香港、台湾に接岸拒否されたクルーズ船で健康診断を実施(中国)

香港発。台湾南部の高雄(=カオシュン)港への入港を拒否されたクルーズ船が、水曜日(2月5日)に香港に接岸し、乗客と船員、全員の健康診断が行われているところだ、とCable TVが報じた。

新型コロナウイルスの検査が、同船の30人の船員が、発熱など、このウイルスの症状を見せていることから、船内において実施されている。乗客と船員が、船から離れるために当局から承認を受けるため、この船にどれ位の期間、留め置かれる必要があるのかは、不明。

これに先立ち、1月19日から24日の間に、同船に乗船した3人の中国本土の男性が、このウイルスに感染していたことが判明した。この3人と接触した乗客はいない、と香港保健省は話した。当局によると、乗客の90パーセントが香港人で、本土の中国人は乗船していないという。このクルーズ船は、1,800人の乗客を乗せていると報じられている。

このWorld Dreamという船は、Dream Cruisesにより運航されており、火曜日に高雄への入港を拒否されていた。台湾のメディアの報道によると、月曜日、同船は台湾北部の基隆(=キールン)港を訪れており、何がしかの乗客がこの船を離れることを許された、と台湾の保健当局は話し、これに先立って同船が確認された症例患者を乗せていたことには、気が付いていなかったという。

これは、3,711人を乗せた日本のクルーズ船が、横浜港沖で検疫(注、隔離)され、少なくとも10人が新型コロナウイルスで陽性だったことが検査で判明した後で起きたことだ。日本は、ある1人の乗客が、香港でこの病気であると診断されたのを受けて、同船を隔離した。保健当局が火曜日、乗客と船員のスクリーニング(=審査)を始めた。

香港がこの病気による最初の死者を報告し、中国の何百万人もが屋内にいるように命じられた後、中国のコロナウイルスのアウトブレイク(=勃発)の確認された死者数は、水曜日に500人近くに跳ね上がった。

中国のコロナウイルスの勃発での確認された感染者数は、全国で24,324人に達しており、3,887人が新たな症例として報告された、とNational Health Commission(=中国人民共和国国家衛生健康委員会)は話した。

20か国以上がこのウイルスの症例を確認しており、World Health Organization(=世界保健機関) (WHO)が世界的な健康緊急事態を宣言し、数か国が渡航制限を設け、航空会社が中国と行き交う航空便を一時中止する事態となっている。(CNA: 05 Feb 2020 02:30PM)

CarnivalのDiamond Princessの日本クルーズで、20人がコロナウイルス検査で陽性(日本・米国)

ドーラルに本拠を置くCarnival Corporationが運航する、隔離されたクルーズ船に乗船していた20人が、コロナウイルス検査で陽性で、これには3人のアメリカ人が含まれていた。

日本の保健省(注、厚生労働省)は、東京の外側にある横浜で、Diamond Princessというクルーズ船を拘束しており、乗船している3,711人全員を検査している。1人の男性が下船後の2月1日に、ウイルス検査で陽性だったためだ。火曜日、日本当局は、このクルーズ船に乗船している10人が、このウイルスを持っていることを明らかにした。水曜日までに、更に10人が検査で陽性となり、合計で20人になっている。

感染した乗客のうち、7人は日本人で、3人が米国人、3人が香港人で、2人がカナダ人、2人がオーストラリア人、1人が台湾人で、1人がニュー・ジーランド人だった。1人が、フィリピン出身のPrincess Cruisesの船員。

日本軍(注、military(=軍)はministry(=省)の誤りか)は、このウイルスを有する人を地元の病院に搬送している、とこのクルーズ客船会社は、声明文において述べた。乗船している2,666人の乗客のほぼ半数が日本人で、416人が米国人だった。

コロナウイルスは、約2か月前に、中国の武漢(=ウーハン)で最初に確認されて以来、世界中で560人以上が死亡している呼吸器疾患であり、合衆国を含む25か国で、28,000人以上が感染している、とWorld Health Organization(=世界保健機関)は、水曜日に話した。感染者の大半は、中国に住んでいる。

水曜日現在で、合衆国では12人がコロナウイルスで発病しており、76人が検査の結果待ちとなっている、とCenters of Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)は話した。フロリダ州で確認された症例はない。

Carnival Corp.が所有するPrincess Cruisesは、同社が日本の保健当局によって最小限、2週間の隔離に応じていることから、水と食料が同船に運び込まれることになると話した。

「お客様には、ご家族や最愛の方と連絡を取って滞在するため、無料のインターネットと電話が提供され続けることになり、同船の船員は、お客様全員が快適であり続けるために働いております。」と同社は声明文で述べていた。同社は、予定されていたDiamond Princessの横浜発の2月4日と2月12日の航海を中止した。(The Miami Herald: February 05, 2020 10:56 AM)

日本、Westerdamの外国人、入国拒否へ(日本)

日本は、香港発のクルーズ船に乗船している外国籍の者の入国を、同船内でコロナウイルスの感染例が疑われることから、拒否する予定だ。

Prime Minister(=内閣総理大臣)のShinzo Abe(=安倍晋三)は、クルーズ船のWesterdamが、この数日内に日本に寄港する予定だ、とコロナウイルスのアウトブレイク(=勃発)に取り組んでいる対策本部に話した。

首相は、この致死性のあるウイルスを原因とする症状を悪化させている疑いのある乗客が1人いることを確認していると話した。安倍は、政府は、日本の出入国管理法に基づき、同船に乗船している外国籍の者の入国を拒否することになると語った。

政府はこれに先立って、入国管理を厳格化し、明白な基準に該当する外国籍の者の入国を拒否する決定を行った。安倍は、政府は、他の同種の事例にも、同法を適用すると付け加えた。(NHK: Thursday, Feb. 6, 21:01)

クルーズ船の寄港禁止で台湾観光業に損害:港湾当局(台湾)

2月6日台北発。台湾は今年、100万人のクルーズ船観光客を惹きつけるという目標を達成できなくなるかもしれない。今や政府は、武漢(=ウーハン)ウイルスの深刻化を食い止めるため、国際クルーズ定期船の寄港を禁止した、とTaiwan International Port Corporation(=台湾港務公司)(TIPC)は、木曜日に話した。

この日の始めに発表された政府の決定に基づき、TIPC(=台湾港務公司)は、クルーズ船訪問客の2020年の到着予測を、100万人から961,000人に削減した。クルーズ定期船の禁止により、TIPCが言うには、今年のクルーズ船の合計数は、先に見積もっていた665隻ではなく、約543隻になりそうだと話した。

港湾当局は、合計131,000人を乗せた100隻のクルーズ定期船が、2月6日から3月末までの間に、台湾北部の基隆(=キールン)に寄港するものと見られていたと話した。合計11,000人の訪問者を乗せた10隻が、南部の高雄(=カオシュン)港に接岸する予定で、一方、花蓮(=ホワリエン)港では、2,200人を乗せた2隻が接岸する予定だった。こうした144,000人のクルーズ船客の喪失で、今年、100万人のクルーズ定期船観光客の到着目標を達成することは、政府にとって困難になった、と港湾当局は話した。

台湾のCentral Epidemic Command Center(注、「中央伝染病指令センター」の意)は、木曜日のこれまでに、2019 novel coronavirus(=2019年新型コロナウイルス)(2019-nCoV)が、世界で衰退の兆しを見せていないことから、国際クルーズ定期船は、即時に台湾に寄港することが許されないことになったと発表した。

この決定は、Diamond Princessというクルーズ定期船で旅行していた台湾人女性1人が、武漢コロナウイルスに感染した20人の乗客に含まれていたという報道を受けてなされたものだ。この船は、1月31日に台湾の基隆港に10時間寄港することを含む周遊旅行をしてから、日本に到着している。同船は、乗客2,666人と船員1,045人を乗せているが、月曜日に帰港して以来、日本の横浜沿岸沖で隔離されている。

木曜日現在、中国の武漢市を起源とする2019-nCoV(=2019年新型コロナウイルス)には、28,000人以上が感染し、566人が死亡していると報じられているが、大半が中国でのものだ。(Focus Taiwan: 02/06/2020 07:41 PM)

横浜のクルーズ船のコロナウイルスの症例、61人に跳ね上がる(日本)

東京発。日本の沖のクルーズ定期船で隔離された別の41人が、金曜日、コロナウイルスの検査で陽性になり、確認された症例の合計は61人になった。何千人もの乗客が、検査が継続している間、船室に閉じ込められた。

このクルーズ船、Diamond Princessと、乗船しているざっと3,700人の人々は、香港で下船したある男性がこのウイルスを有していると診断されてから、月曜日、東京の真南にある横浜港に戻ってきて以来、2週間の隔離がなされているところだ。保健省(注、厚生労働省)によると、この61症例は、症状を見せているか、そうした人と密接な接触のあった、検査を受けた273人の検体から得られたものだという。

Health Minister(=厚労相)のKatsunobu Kato(=加藤勝信)は記者会見で、新たに見つかった41症例のうち21人は、日本人だと語った。もし同船に乗船している乗客で、症状を悪化させた者が追加で出てきたら、更に検査を実施すると話した。ビデオ映像には、このウイルスを有していると診断された乗客が、医療施設に移送されると、船内には、青と白の囲いが置かれているのが映っている。新たな患者は、東京や近隣の町にある病院に搬送されることになっている、と厚労相は語った。

感染者数の増加は、新鮮な空気を得るために短時間、屋外甲板に出ることしか許されていない、このクルーズで立ち往生している乗客にとっては、悪化させるものとなっている。

「陽性が増えたという発表があって、今日は少しばかり心配になっています。」家族と一緒にこの船に乗船している43歳の香港住民のある乗客は、Reuters(=ロイター通信)に話した。「そうした数字になるとは、思っていました。しかしそれを聞くと、未だにショックです。直近のスクリーニング(=審査)の時に症状のなかった人が、症状を悪化させているに違いありません。」と身元を明らかにすることを拒否したこの男性は話した。

Ashley Rhodes-Courterは、この船に両親が乗船しているアメリカ人だが、合衆国の当局者が、両親がこの船から離れることを手助けすることができることを望んでいた。「循環している汚染空気を、全部吸っているのです。ですから、全員が感染することになり得るのです。」とRhodes-Courterは話した(注、空気感染を懸念している)。

専門家は、このウイルスは、息を吐いたり、咳をしたり、くしゃみをしたりする感染者から、飛沫を介して移ること(注、飛沫感染)ができ、汚染表面を介して広がること(注、接触感染)もできると話している。

Transport Minister(=運輸相、注、国土交通大臣)のKazuyoshi Akaba(=赤羽一嘉)は記者団に、日本はもう1隻のクルーズ船であるWesterdamに、日本に寄港しないよう要請していると語った。Prime Minister(=総理大臣)のShinzo Abe(=安倍晋三)は、これより先、同船の非日本人乗客の入国は拒否されることになると語っていた。

これとは別に、Chief Cabinet Secretary(=内閣官房長官)のYoshihide Suga(=菅義偉)は、4回目のチャーター機が、武漢(=ウーハン)から、119人の日本国籍を有する者と、79人の中国人と台湾人家族を連れてきたと語った。

先週、3機の飛行機が、合計565人の避難者を日本に連れ戻したが、その中の一握りの人が、このウイルスを有していたことが確認されている。

この新たな船の症例で、Reutersの集計によると、日本のコロナウイルス感染者数の合計は、80人以上になる。厚労相のKato(=加藤)は、日本は国内の勘定に、患者が21人に達したこのクルーズ船の症例を含めないと語った。

このクルーズ客船会社の症例を分離することで、当局者は国内伝染を低いままに保つことができることに役立つ、とKindai University(=近畿大学)のprofessor of microbiology(=微生物学教授)のIkuo Tsunoda(=角田郁生)は話した。

「世界中の感染した患者数の表を見るときはいつでも、最上位はもちろん、常に中国で、今や過去数日間、第2位の国が日本なのです。」とTsunoda(=角田)は語った。「本当に恰好悪いです。」(Japan Today: Feb 7, 04:06 pm JST)

なぜCarnival株は1月に14%下落したか(米国)

何が起きたのか

Carnival (NYSE:CCL)株は先月、市場で低い値動きをし、S&P Global Market Intelligenceが提供するデータによると、S&P 500がざっとフラットな結果だったのに対し、14%下落したのだ。この落ち込みは、クルーズ船の巨人の投資家にとって、最近の辛い期間に付け加えるものとなった。株式は、広域市場において29%反発しているのに対し、2019年には、僅か3%しか値を上げなかったのだ。

だから、どうなんだ

投資家は先月、コロナウイルスのアウトブレイク(=勃発)が、短期的な成長機会を害することになることを懸念して、この株式に圧力をかけた。競合他社のRoyal Caribbeanは、2月の大半の期間中、中国の港を使っている船の旅行を一時中止すると発表して、乱高下している。

これから、どうなる

Carnivalは、その世界的な事業の中では、中国市場は比較的小さな割合だが、クルーズ休暇の接近戦は、風邪のアウトブレイクか、消費者がこの病気に感染することを恐れることにより、直接の影響を受けるリスクがある。であるから、投資家はこの状況が、同事業に対する潜在的効果という良い考えが得られるまで、今後数週間にどのように展開していくのかを模様眺めしなければならない。CarnivalとRoyal Caribbeanの双方は、信頼できる財務予測が可能となる状況が安定するや否や、株主に対し、直ちに業界動向に関する情報を更新することを約束している。

Carnivalより我々が好む10株式

投資の天才、David and Tom Gardnerが株式情報を有した時は、有料で聞くことが可能だ。結局、10年以上に亘って運営しているニューズレター、Motley Fool Stock Advisorが、市場を3倍にしているのだ。DavidとTomは今、投資家が買うべき10の最高の株式であると信じるものを、ちょうど明らかにしたところだ。これには、Carnivalは入っていなかった!その通り、2人はこれら10株式は、むしろ買いだとさえも考えているのだ。(The Motley Fool: Feb 7, 2020 at 9:17AM)

Princess Cruisesの社長、来日(日本・米国)

Diamond Princessというクルーズ船を運航している会社の社長は、状況は同船で隔離されている乗客にとっては、大変に挑戦的な(注、手腕を試される)ものだと話した。

NHK(=日本放送協会)は金曜日、Princess Cruisesのpresident(=社長)のJan Swartzにインタビューした。日本政府からの情報を得、横浜港に係留されている同船でのアウトブレイク(=勃発)に対する同社の対応を監督するために日本を訪れているところだ。

Diamond Princesに乗船している大勢の乗客が、コロナウイルスの検査で陽性になっており、残りは船室に閉じ込められている。Swartzは、お客にとっては当然のことながら、大変に困難で挑戦的な状況にあると語った。乗客の忍耐には感謝していると語った。

Swartzは、会社では、乗客が船内で見ることができる映画の数を増やしており、コロナウイルス感染についての情報を、複数の言語に翻訳する計画だと語った。Swartzは、同社は木曜日に必要としている乗客に医薬品を引き渡し始めており、乗客が必要な必需品を届けることを試みると述べた。

また、14日間、船内に留まるよう要請している日本政府の方針に反対している乗客の何がしかからの反対論に言及した。Swartzは、同社は日本政府の指示に従うと述べた。

2月1日現在、同船に乗船している客と船員は、56の国と地域から来ていると話した。2,600人以上の乗客がおり、これには日本人1,281人、アメリカ人416人、カナダ人251人が含まれている。(NHK: Friday, Feb. 7, 21:56)

コロナウイルスの懸念:ニュー・ジャージー州のクルーズ船の乗客4人を診断中(米国)

ニュー・ジャージー州ベイヨン発。20,000人以上が発病し、大半は中国ではあるが、500人近くが死亡しているコロナウイルスの診断をするため、クルーズ船がニュー・ジャージー州に到着してから、金曜日、4人の乗客が病院に搬送された。

Royal CaribbeanのAnthem of the Seas(=アンサム・オブ・ザ・シーズ、注、「海の賛歌」の意)は、コロナウイルスの懸念のために隔離された多くの乗客を乗せて、ベイヨンに接岸した。

Gov. Phil Murphy(=Phil Murphy知事)は声明文において、Centers for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)の職員が同船に乗船して、最近、中国本土から旅行して来た27人の乗客を審査したと話した。Murphyは、23人は疑いが晴れたが、4人はUniversity Hospital in Newark(=ニューアーク大学附属病院)で診断を受けているところだと話した。

CDC(=疾病対策予防センター)は、入院した者のうち2人は、最近、中国に旅行したことがあり、呼吸器症状を呈していると話した。他の2人は、病気にはなっていない同じ一家の家族だが、念のために診断されているところだ。

「当該病院は、適切な感染予防手順に従って、こうした個々人を診断している。」とMurphyは声明文において述べた。「ニュー・ジャージー州では、新型コロナウイルスの確認症例はなく、住民への危険は、低いままである。」

Eyewitness News(注、ニュース番組名)では、Anthem of the Seasが、濃霧の中、バハマから到着した金曜日の午前6時に、埠頭に向かった。近くには数台の救急車が停まっており、CDCの係官が船の到着を迎えるために配置されていた。

このクルーズ船は、1月27日に、カリブ海への11日間クルーズのために、ケープ・リバティを出発していた。隔離された乗客は、全員が中国籍で、船内で症状を見せ始めていた。しかし船内の他の者は、通知は受けておらず、何が起きているのか分からなかった。Lorraine Ostroskiは、そうした数千人の乗客の1人だった。

「私達に教えるべきだったと思います。」と話した。「もし私達の1人が、一緒に彼らと過ごしたり、あるいはすく隣に座ったり、あるいは一緒に食事をしたら、どうなったのでしょうか。私は話してもらうべきだったと思います。」

連邦政府当局者は、Eyewitness Newsに対し、乗客の中で、実際にコロナウイルスを有しているという如何なる兆候もなく、隔離手順は、十分な注意をもって行われたものだと話した。(後略)(abc7NY: Saturday, February 8, 2020 7:23AM)

クルーズ客船会社2社、コロナウイルスの拡大を受け、中国、香港、あるいは澳門の旅券を有する者の自社船乗船を禁止

合衆国に本拠を置くクルーズ客船会社2社は、金曜日に発表した会社声明によると、中国、香港、澳門の旅券を有する者のクルーズ船乗船を禁止したという。

Norwegian Cruise LinesとRoyal Caribbean Internationalは、コロナウイルスの拡大が継続していることから、声明を発表した。両社は新しい方針を、客か船員であるかを問わず、居住しているか最近訪れたかも問わず、これらの旅券を有する如何なる者にも適用すると話している。この方針はまた、過去15日間から30日間以内に、香港か澳門を訪れた旅行者、あるいは船員が乗船することも禁止している。

Norwegian Cruise Linesは、乗船を拒否された乗客には、旅行の証拠を提供すれば、全額返金することになると話した。「安全、保安、そして弊社お客様と船員の幸福は、弊社の第1の優先事項であります。」とNorwegian Cruise Linesは声明文において述べていた。

Royal Caribbeanは、修正旅程で乗船している者は誰でも、その他の特典と共に、船上クレジットの形式で、2日分の返金を受け取ることになると話した。「弊社では、大変真剣にこれを扱っており、訪問先の港はもちろん、弊社船の安全で健康な環境を維持する責任があります。」とRoyal Caribbeanは声明文において述べた。

コロナウイルスは2か月前に、中国から現れた。724人が死亡しているが、大半が中国国内であり、世界第2位の経済大国を麻痺させた。25以上の国と地域で、31,000人以上が感染している。合衆国は、少なくとも12例の確認症例があり、金曜日に中国から、数百人以上が退避することになっている。

この新しい方針が実行に移されたことから、ニューヨーク近くに金曜日の朝に接岸したRoyal Caribbeanのクルーズ船の4人の乗客は、コロナウイルスの診断のために病院に搬送された。病院に搬送された4人の乗客の中で、船内で「any clinical signs or symptoms of coronavirus(=コロナウイルスの如何なる臨床的兆候や症状)」を見せた者はいなかった、とRoyal Caribbeanは声明文において述べた。1人は、検査で風邪で陽性だった。彼らは1月26日以来、中国に行ったことはなかった。(CNN: Updated 0201 GMT (1001 HKT) February 8, 2020)

船員がウイルスで遅延したクルーズ船で、別個の理由で死亡:消息筋(米国)

2ダース(注、24人)以上の乗客がコロナウイルスで審査され、ニュー・ジャージー州で遅延していたクルーズ船の船員が、別個の原因のように見えるもののために船内で死亡していたのが見つかった、と法執行機関(注、警察等)筋が話している。

Royal CaribbeanのAnthem of the Seasというクルーズ船に乗船して旅行していた2ダース(注、24人)以上の中国籍の者が、同船が金曜日の早朝にニュー・ジャージー州のベイロンに戻って来た後、この新型ウイルスの兆候があるか、審査を受けた。4人が、警告もなく病院に搬送された。

土曜日、2人の法施行機関筋が、54歳の船員が航海中に死亡していた、とNBC 4 New York(注、地元テレビ局)に語った。当局では、この男性の死はコロナウイルスとは関係があるとは考えていないが、「abundance of caution(=十分な注意)」をもって取り扱っているという。剖検(注、解剖)結果を待っているところだ。

この船員はフィリピン国籍で、先週末に機関室で見つかった、と2人の消息筋は話した。遺体は、同筋によると、本船がニュー・ジャージー州に接岸するまで、冷蔵区画に保管されていたという。遺体は、法施行機関が「rush(=大急ぎで)」検死解剖すると描写したもののため、ニューアークに搬送された。結果が公表されるのがいつかは直ちには明らかになっていないが、法施行機関筋は、コロナウイルスの兆候はないと話した。

「出勤しなかった船員1名が死亡しているのが判明した後、直ちに地元当局には通報したことを、弊社では確認することができます。弊社では、捜査において法執行機関に全面的に協力しており、この死は疑わしいものではないという勧告を受けております。」とRoyal Caribbeanは声明文において述べた。

27人の中国籍の者は、船がベイロンに金曜日の朝に接岸した後、このウイルスの兆候がないか審査を受けた。このウイルスは、中国本土で何千人も発病させており、700人以上が死亡している。

土曜日、Royal Caribbeanは、この4人の乗客はCDC(=疾病対策予防センター)により検査を受けたと話し、加えて、誰も「showed any clinical signs or symptoms of coronavirus(=コロナウイルスの臨床的兆候や症状を見せて)」いないと語った。「Influenza A(=A型インフルエンザ)」で、船内で1人が検査で陽性でした。」と同社は述べた。

旅程によると、このRoyal Caribbeanのクルーズ船は、1月27日にベイロンを出発し、金曜日の朝に戻って来た。金曜日に再び出発するものと思われていたが、Royal Caribbeanは正午少し前に、この旅行は遅れることになると発表した。同社は当初、このクルーズは、旅程を短縮して土曜日の午後5時に出発すると話していたが、土曜日に、出発は2月10日の月曜日に順延となると話した。

「弊社では、ジョージア州アトランタにある事務所からのCDCの最終的結果を未だに待っているところです。」と土曜日に、Royal Caribbeanは声明文において述べた。「不幸にも、実施中のコロナウイルスの検査の量のために、検査を完了するには、今後24時間から48時間、必要となるのです。」

このクルーズ客船会社は、もはや航海したくないと決めた乗客は「a full refund(=全額返金)」が受けられると話した。

Bayonne Mayor(=ベイヨン市長)のJimmy Davisは、News 4(注、地元テレビ局)に対して、審査をうけた27人の中には、誰も、このウイルスの発生源である武漢(=ウーハン)から来たか、あるいはアウトブレイクが(=勃発)が最初に確認された後、そこを旅行したことがある者はいなかったと話した。

ニュー・ジャージー州、またはニュー・ヨーク州では、このウイルスを有していることが判明した者はいないが、土曜日現在、症状のある患者1人が、ニューヨーク市で検査の結果を待っているところだ。これに先立つマンハッタンとクィーンズの4件の検査は、陰性だった。(NBC New York: Published February 8, 2020)

横浜のクルーズ船で更に6人がコロナウイルス検査で陽性:政府(日本)

東京発。横浜で隔離されているクルーズ船で、更に数人が新型コロナウイルスの検査で陽性になった、と政府筋が日曜日に話した。

約300人の乗客と船員を検査して、この隔離で土曜日までに、64人が同ウイルスに感染したことが判明している。厚生労働省によると、他に約100人の同船の乗客が、発熱のような症状を訴えているという。更なる検査が、50以上の国と地域から来た約3,700人以上の乗客と船員がいるDiamond Princessではなされることになっている。

同船は、香港で下船した乗客1人が、この肺炎ウイルスに感染していることが判明して以来、隔離が続いている。政府も、船内の持病のある人が薬を入手したいという要請に取り組んでいるところだ、と同日のテレビ番組の中で、厚生労働大臣のKatsunobu Kato(=加藤勝信)は語った。

コロナウイルスに感染した疑いのあった日本人1人が、このアウトブレイク=勃発)の発生地である中国の武漢(=ウーハン)という都市で、土曜日に死亡した。この男性は60代で、確認されれば、同ウイルスによって死亡した最初の日本人となる。

中国本土では、死者総数は811人に達した、とNational Health Commission(=中国人民共和国国家衛生健康委員会)は日曜日に話し、SARS(=重症急性呼吸器症候群)の世界の合計死者数の774人よりも多い。確認された感染症例は、全国で37,000人以上に増加している。(Mainichi: February 9, 2020)

更に60人以上、横浜のクルーズ船でコロナウイルス感染確認(日本)

東京発。日本で、クルーズ船のDiamond Princessで行われた検査で、更に60人のコロナウイルスの症例が確認された、と地元メディアは厚生労働省の当局者が話していることを月曜日に引き合いに出した。

これで、横浜に接岸している同船でのコロナウイルスの症例数は、国内放送局のTBS(=東京放送)やNHK(=日本放送協会)によると、130人になった。

Diamond Princessは、香港で下船した男性が、このウイルスを持っていると診断された後の2月3日に横浜に到着し、2週間の隔離がなされている。約3,700人が同船には乗船しており、通常は船員が1,100人で、乗客が2,670人の収容力となっている。乗客は、新鮮な空気を得るため、交代で甲板に出ることが許されており、定期的に体温を測ることが推奨されている。

厚生労働省は、日本国内で発見された感染者数と、同船での感染者数を区別している。この病気では、大部分が中国本土だが、908人が死亡しており、40,000人以上が感染している。(Japan Today: Feb 10, 03:30 pm JST)

Princessのクルーズ船、ノロウイルスで300人以上が発病、引き返しを余儀なくされる(米国)

Princess Cruisesが、日本で船上のコロナウイルスの懸念と取り組んでいる中、ここの別の船であるCaribbean Princessが、ノロウイルスのアウトブレイク(注、勃発)のため、引き返しを余儀なくされた。

カリフォルニア州に本拠を置くPrincess Cruise Lines Ltd.が運航する同船に乗船している、少なくとも乗客299人と船員22人が、U.S. Centers for Disease Control and Prevention(=合衆国疾病対策予防センター)によると発病したという。トリニダード・トバゴのHealth Ministry(=保健省)は声明文において、勃発の予防策として、同船の入港を拒否したと述べた。

ノロウイルスは、CDC(=合衆国疾病対策予防センター)によると、アメリカ人を毎年、約1900万人から2100万人襲っているお腹の虫だという。症状には、嘔吐、下痢、胃痙攣がある。

Princess Cruiseの広報担当者であるNegin Kamaliにより、USA TODAY紙に提供された声明文によると、Caribbean Princessという船は、2月2日に出発した14日間カリブ海航海の途上にあり、フロリダ州のポート・エバグレイズに引き返してきているところだという。木曜日の朝に到着する予定。

このクルーズは、この客船会社が「an abundance of caution(=十分な注意)」と呼ぶものにより、短縮された。具合が悪いことを報告している乗客は、同船医療班によって手当てを受けている。コロナウイルスの症例は、船内では確認されていない。

「これは非常にまれな展開であり、弊社は、お客様とこの失望を共有しております。」とPrincess Cruisesは声明文の中で述べた。「しかしながら弊社のお客様と船員の健康と安全は、弊社の最優先事項であり、合衆国疾病対策予防センターと協働し、十分な注意から、この特別な事例においては、クルーズを継続しない決定を致しました。」

同船には、乗客と船員、4,196人を乗せている。予定が変更になったため、客の全員は、50%の返金と、クルーズの50%相当額の将来のクルーズ・クレジットを受け取ることになる。

2月16日、同船は港で「super sanitation cleaning(=特別公衆衛生清掃)」を行ってから、予定を再開する、とCDCは話した。その後、 Circle Caribbean(=カリブ海一周)という周遊クルーズのため、ポート・エバグレーズを出発する。

Princess Cruisesと乗船している船員は、CDCによると、乗客から便資料も集めており、そして・あるいは、症状を訴えている船員は検査に送られるという。(後略)(USA TODAY: Feb.10, 2020)

クルーズ船Queen Mary 2、コロナウイルスの懸念のため、シンガポールからフリマントルに迂回(オーストラリア)

贅沢な世界一周クルーズは、コロナウイルスのアウトブレイク(=勃発)の可能性についての懸念から、シンガポールの代わりに、ウェスタン・オーストラリア州のフリマントルに迂回している。

Queen Mary IIは現在、タイのプーケット島に接岸しており、来週、シンガポールに到着することになっている。代わりに、ウェスタン・オーストラリア州に向かい、2月18日にフリマントル港に接岸することになった。この旅程は、元々はシンガポール、サイゴン、ニャ・チャン、そして香港が含まれていることになっていた。

今や、オーストラリアが旅程に入り、シンガポールで乗船することが見込まれていた者は、このクルーズ運航事業者の費用で、フリマントルからクルーズに参加することが可能になった。クルーズ運航事業者のCunardは、この旅程変更は、コロナウイルス拡大についての懸念の高まりと、この致死的な勃発の結果、旅行制限が増加したことによるものだと語った。

声明文において、同社はこの豪華定期船は消毒することになり、フリマントル上陸に先立って、乗客全員が審査されることになると話した。コロナウイルスを持っている疑いのある人と濃厚接触をしたことのある、あるいは中国本土、澳門、あるいは香港を通過して旅行したことのあるいかなる乗客も、この豪華クルーズ船に乗船することが許されないことになる。

「呼吸器疾患の症状を見せて、弊社船上医療センターを訪問したお客様と船員の全員は、コロナウイルスの危険があると評価されることになり、必要に応じて行動が取られることになります。」と声明文にはあった。「弊社のお客様と船員の健康と安全は、弊社にとって最重要なことです。」「弊社のお客様と船員に対する危険は低いものの、コロナウイルスの状況は動的であり、進行中です。」(後略)(7NEWS: Monday, 10 February 2020 5:28 pm)

タイ、コロナウイルス懸念の最中に立ち往生のクルーズ船、MS Westerdamを拒否(タイ・米国)

水曜日、タイは、コロナウイルスに感染している者が乗船者にはいないと船員が請け合っているにも拘わらず、Holland AmericaのMS Westerdamというクルーズ船を拒否した最新の国となった。

この船は、Marine Trafficという船舶追跡ウェブサイトのデータによると、火曜日の朝には、ベトナムの南部海岸沖、約60マイルを、西の方向に向かって航海中だった。

Holland Americaは月曜日、乗客は、木曜日にバンコクで下船することになると発表した。そして、この致死性のあるばい菌に感染した乗客がいると信じる理由はないという。ところが、タイの保健相であるAntuin Charnvirakulをなだめるには、十分ではなかった。「私は命令を出した。」とFacebook(=フェイスブック)に投稿した。「接岸許可を断る。」

Deputy Transport Minister(=運輸副大臣)のAtirat Ratanasateは、同船はタイの陸地には接岸できないが、「will gladly help providing fuel, medicine, and food.(=燃料、医薬品、そして食糧は喜んで援助する)」と書いた。

この14日間の東アジア・クルーズは、乗客1,455人と船員802人の合計2,257人を乗せて、2月1日に香港を出発していた。MS Westerdamは、既に日本、台湾、フィリピン、そして米領のグアム島での接岸を禁じられており、立ち往生している乗客の中には、欲求不満と無力感がさく裂している。

「MS Westerdamは、合衆国政府の助けが必要だ。」とScott Willettは、President Trump(=Trump大統領)、Vice President Mike Pence(=Mike Pence副大統領)、そしてPence chief of staff Marc Short(=Penceの首席補佐官のMarc Short)宛に、捨て身のtweet(=ツィート)をした。「600人のアメリカ人が洋上で立ち往生している。これには、医学的配慮が必要な私の娘も含まれている。」

ミシガン州オンステッドのSteve Muthは、妻、娘、そして娘の恋人と一緒に乗船しているが、Detroit Free Press紙に対し、日曜日、船は当てもなく漂流しているようだと話した。「私たちは大洋を漂流しているのです。」とこのメディアに語った。「私たちは香港を離れて以来、どこの港にも、どこの国にも、本質的に拒絶されているのです。」

一方、Diamond Princessは、3,700人の乗客と船員を乗せているが、日本の横浜港で隔離されており、船上で135例のコロナウイルスの症例が見つかっている。

World Dreamというクルーズ船は、4日間に亘って香港で隔離されていたが、症状を報告していた35人の全員が検査で陰性で、全員が下船を許された。

コロナウイルスでは1,000人以上が死亡しているが、2人を除いて全員が中国本土でのことだ。そして40,000人以上が感染している。大半が中国だが、319例が、24の国と地域で報告されている。(New York Post: February 11, 2020 9:30am)

Pullmantur、売上高5%増、計上(スペイン)

Pullmantur Cruisesは、2018年よりも3,000人多い乗客を乗せ、合計406,000人に達し、2019年の売上高では5%増を記録した、とこのスペインの会社のPresident & CEO(=社長兼最高経営責任者)のRichard J. Vogelは、火曜日、マドリッドで開催された朝食記者会見の席上で報告した。

「利益成長は限られていたものの、弊社はこの業績には大変に満足しています。というのは、何とか乗客数と収入が僅かに増加しているにも拘わらず、弊社では、同数(4隻)の船を運航しているのであり、したがってスペイン市場と南米市場における弊社の力を強固にするものだからです。」とVogelは説明した。昨年の大きな一里塚は、船隊に、現在はRoyal Caribbean InternationalのGrandeur of the Seasとして航海している新船を、2021年に迎えるという発表だったと指摘した。

ソース市場としてのスペインの話をすると、Vogelは次のように語った。「今年、同様の乗客数を見込んでおり、これにより、市場における弊社の地位を強固にし、洋上で休暇を楽しみたいスペイン人にとって、主要な選択肢の1つとなり続けることが可能となります。」「総じてPullmanturの2020年の乗客は、少ないものとなります。というのは、船を1隻減らすからです。」と付け加えた。Zenithが先月、船隊を離れて、2020年4月から、日本のPeace Boat(=ピース・ボート)で運航を始めるのだ。

顧客の需要に応えるアイスランドやフェロー諸島のような新しい旅程を指摘した。これには、11泊のイスラエル、エジプト、ギリシャ、トルコへの航海があり、初めてのWellness(=健康)クルーズもある。「弊社では、乗客にこれまでなく耳を傾け、常に技術革新の裏付けのある弊社プログラムを作り上げていくため、その需要と、生活様式における味わいや変化を分析しております。」

2021年5月、Pullmantur Cruisesは、Grandeur of the Seasの運航を開始する。船隊に加わることに先立って、名前の変更の他、「European shipyard(=ヨーロッパの造船所)」で大規模な内装改造を行う、とVogelは語った。この船は、北ヨーロッパで最初のシーズンの航海を行うことになる。(Seatrade Cruise News: Feb 11, 2020)

横浜港のクルーズ船の他の39人、検査でコロナウイルス陽性(日本)

東京発。更に1人の検疫官を含む39人が、日本でDiamond Princessというクルーズ船での検査で、コロナウイルスで陽性となった、と厚生労働大臣のKatsunobu Kato(=加藤勝信)は水曜日に語った。

これにより同船での確認された感染者数の合計は、これまでに検査した492人のうち、174人となった、と厚生労働省は声明文において述べた。

Diamond Princessは、2月3日に、東京の南にある横浜に到着してから、香港で下船した男性1人が同ウイルスを持っていたと診断されたのを受けて、2週間、隔離されている。同船には約3,700人が乗船しており、通常は船員が1,100人で、乗客の収容力は2,670人。同省では、検査は必要と思われる他の人に対しても実施されているところであり、あとで結果を発表すると話した。

英国船籍のDiamond Princessは、世界最大のクルーズ客船会社の1社で、Carnival Corpの1部門であるPrincess Cruise Linesにより管理されている。(Japan Today: Feb. 12, 09:41 am JST)

Carnival、コロナウイルスでアジア運航休止を余儀なくされたならば、利益は大打撃になる可能性と話す(米国)

Carnival Cruise Linesは水曜日、もしこのクルーズ客船会社が、アジアでの運航を一時休止にすることを余儀なくされたならば、この致死的な中国のコロナウイルスが、今年、利益を1株当たり65セントも凹ませることになり得ると話した。

「現在は計画していませんが、もし弊社が4月末まで、アジアにおける全ての運航の一時休止を余儀なくされたならば、これは2020年営業年度の業績に、客への補償も含め、1株当たり0.55ドルから0.65ドルまでの影響を与えることになります。」と同社は声明文において述べた。

Carnival株は、ウイルスのため、利益に重要な影響があると投資家らが予期していたことから、この開示にも拘わらず、水曜日に2%以上も上昇した。この株式は今年、13%下落している。

クルーズ客船会社とその他の旅行会社の株式は、致死的なコロナウイルスが世界中に広がり、45,000人以上が感染して、1,100人以上が死亡していることから、今年、打撃を受けている。Carnivalはこれに先立ち、中国の港からのクルーズ運航を一時休止したが、今や、アジアのその他の港でのクルーズを中止している。

「コロナウイルスの結果、弊社では、世界的な予約に対する影響と中止になった航海が、以前の2020年利益案内において予期していなかった財務成績に対し、重要な影響がある、と強く考えます。」とCarnivalは話した。

2019年12月の最新収支報告書では、2020年の通年利益は、1株当たり4.30ドルから4.60ドルの間だと同社は予想している、と話していた。Carnivalは3月末に、第一四半期の利益を報告する。

Diamond Princessというクルーズ船は、CarnivalのPrincess Cruisesによって運航されているもので、日本の保健省(注、厚生労働省)によると、火曜日に、Diamond Princessの船内で、39例の新たなコロナウイルスの症例を確認しているという。これにより、合計は、同社の最新情報に基づくと、凡そ175人となった。

Princess Cruisesは先週、急速に広がるウイルスのため、10人の乗客が検査で陽性であったのを受け、3,700人の乗客と船員を2週間の強制隔離に置いた。(CNBC: Published Wed, Feb 12 20209:33 AM EST)

さすらいのWesterdam、カンボジアに接岸へ(カンボジア・米国)

乗客の何がしかが、新型コロナウイルスに感染しているかもしれないという懸念により、日本を含む数多くの国々に入国を拒否されてきたクルーズ船が、カンボジアの海港に接岸することになった。

Westerdamを運航している、合衆国に本拠を置くHolland America Lineは、水曜日、同船は翌日、カンボジア南部のシアヌークビルに接岸すると発表した。この運航事業者のブログの見出しには、「all approvals have been received and we are extremely grateful to the Cambodian authorities for their support.(=全ての承認があり、弊社ではカンボジア当局の支援にとても感謝しております。)」とあった。このクルーズはカンボジアで終了し、乗客は数日かけて下船し、チャーター機経由でプノン・ペンに移送され、航空機で帰国すると話している。

Westerdamは、2,200人以上の乗客と船員を乗せ、2月1日に香港を出発していた。台湾、日本の沖縄に入国を拒否され、接岸できる港を探してきた。(NHK: Feb. 13, 4:10)

日本、隔離クルーズ船の新型ウイルスで更に44症例、合計218人に(日本)

東京発。日本の保健省(注、厚生労働省)は木曜日、東京の近くで隔離されているクルーズ船の更に44人が、COVID-19として知られる新しい病気の原因となるウイルス検査で、陽性だったと話した。

この船は、3,500人以上の乗客と船員を未だに乗せているが、2月3日に同船が横浜港に帰港して以来、検査した713人中、218人がこのウイルスに感染した。日本は、12月に中国中部にある武漢(=ウーハン)という都市で始まったと思われるこの新しい病気の確認症例が、全部で247例となった。

Health Minister(=厚生労働大臣)のKatsunobu Kato(=加藤勝信)は、記者団に対し、先に病院に送られた患者のうち5人が、深刻な症状を見せており、人工呼吸器をつけているか、集中治療をしているところだと語った。

Kato(=加藤)はまた、政府は、このウイルスの検査で陰性で、希望するのならば、80歳以上の乗客が船を降りることを許す決定をしたと語った。約200人の(注、検査をするに)ふさわしい乗客に対する検査結果は進行中で、慢性的な健康問題を抱えている人(注、持病のある人)、あるいは窓のない船室にいる人が優先されることになると語った。

加藤は、この対策は困難な状況の中で、部屋の中で身動きが出来なくなっている乗客の健康リスクを逓減するためのものだと語った。解放された人は、隔離期間中の終了まで、指定された施設内に留まるよう要請されることになる。

「我々は、この船に留まっている船員と乗客の健康のために最善を尽くしているところです。」と加藤は記者会見で語った。(Mainichi: February 13, 2020)

Westerdamの乗客の20検体、コロナウイルスの検査へ(カンボジア)

今日、カンボジアの当局者は、MS Westerdamというクルーズ船の、少なくとも20人の乗客が病気であり、新型コロナウイルスに感染している可能性があることから、Pasteur Institute(=パストゥール研究所)で血液検体が検査されることになると語った。

プレア・シアヌク州警察のMajor General(=少将)のChuon Narinは今日、政府作業部会は、2,200人以上の乗客と船員の診察を行うために同船に乗船し、その後、同船からの下船を許し、無料の査証を提供すると語った。

「入国管理警察と防疫官が、書類を検査して、診察を行う。」と語った。「我々は、乗客のうち、20人がコロナウイルスに感染しているかもしれないと疑っており、迅速に物事を進めるため、血液検体はプノン・ペンに飛行機で送られることになる。」と語った。

MS Westerdamは、Holland America Lineに保有されているが、COVID-19の拡大懸念のため、タイ、日本、台湾、グアム、フィリピンから追い返されていた。(Khmer Times: February 13, 2020)

Deutsche、クルーズ名士を守る(米国)

Carnival (NYSE:CCL)、Norwegian (NYSE:NCLH)、そしてRoyal Caribbean (NYSE:RCL)は、1月中旬以来、平均12%下落しており、コロナウイルスの消極的影響により値が付いたようだ、と分析者のChris Woronkaは話した。この3人組はそれぞれ、今や長期株価収益率を下回って、上手く取引されている。

3社の全ては、今日、更に約2%値を下げている。(SeekingAlpha: Feb. 13, 2020 11:53 AM ET)

Fincantieri、Virgin Voyagesの初のクルーズ船、Scarlet Ladyを引き渡し(イタリア)

造船業者のFincantieriは木曜日、イタリアで、Virgin Voyagesの大いに期待されている第1船、Scarlet Ladyを引き渡した。

本船は、昨年末にヨーロッパで、その最初の一連の海上試運転を首尾よく終えたもので、Sir Richard BransonのVirgin Groupの新しいクルーズ客船会社によって発注された4隻のうちの1番船だ。

Virgin Voyages President and CEO(=社長兼最高経営責任者)のTom McAlpin、リグリア州知事のGiovanni Toti、ジェノバ市長のMarco Bucci、FincantieriのChairman(=会長)のGiampiero Massolo、そしてそのCEO(=最高経営責任者)のGiuseppe Bonoが、木曜日の式典に出席した有名人だ。

Scarlet Ladyは来月、2回のSneak-a-Peek preview sailings(=スニーク・ア・ピーク・プレビュー航海、注、「ちらりと見せるお披露目航海」の意)の後、4月1日に就航処女航海に出帆する予定。

本船の重さ(注、総トン数(容積)の誤り)は約110,000総トンで、長さ912フィート、幅は125フィート。Virgin Voyagesの4隻の各船のように、Scarlet Ladyには、2,770人以上の乗客を収容することが可能な1,400室の旅客室が備えられる。

この最新鋭の船で航海する客は、スマート・ウェラブル技術から利益を享受することになり、騒音や振動が最小限の水準になっているばかりではなく、船室からアクセスして、船上で買い物するようなことが可能だ。客は、スマートフォンのアプリから、空調の調節、照明、日よけ、音楽やテレビ等の幅広い船室機能を制御することさえも可能となる。

Scarlet Ladyも多くの独特な特色のおかげで、総合的に環境影響を逓減させて運航することになる。これには、硫黄酸化物の排出管理のためのスクラバー・システム(注、気体洗浄装置)や、窒素酸化物を逓減させる触媒式排ガス浄化装置、エネルギー消費を逓減させるLED(=発光ダイオード)照明、そして燃料を節約することが可能となる流体力学設計が含まれている。

Virgin Voyagesの2番船であるValiant Ladyは、既に同じ造船所で工事中であり、来年、引き渡し予定。一方、このクルーズ客船会社の3番船と4番船は、まだ命名はされていないが、それぞれ2022年と2023年に就航する。

Scarlet Ladyの就航シーズンの予約は、昨年の夏から受け付けており、Valiant Ladyの予約は、12月以来、受け付けている。(Travel Pulse: 01:20 PM ET, Thu February 13 2020)

沖縄でコロナウイルス感染の疑いが報告:クルーズ船が関係しているかも(日本)

那覇発。沖縄県知事のDenny Tamaki(=玉城デニー)は、2月14日の記者会見で、隔離されているDiamond Princessというクルーズ船の乗客と接触したものと強く考えられる人物が、新型コロナウイルスに感染している疑いがあると述べた。

この問題の人物は、検査を受けており、2月14日午後にも結果が出るものと見られている(注、陽性であることが確認された)。

Okinawa Prefectural Government(=沖縄県)によると、ざっと2,600人の乗客が、Diamond Princessがこの最南端の県にある那覇港に寄港した際に、同船から下船した可能性があるという。観光バス運転手を含む、乗客と接触した凡そ200人が健康診断を受けた。その中に、1人が肺炎の疑いのある症状を見せていた。(Mainichi: February 14, 2020)

14人の朝鮮人が日本で隔離されているクルーズ船に乗船(日本・韓国)

14人の朝鮮人(注、韓国人)が、日本の沿岸沖で隔離されている、ウイルスに襲撃されたクルーズ船、Diamond Princessに乗船している人達の中にいる。

金曜日、Ministry of Foreign Affairs(=外交部)によると、乗客9人と船員5人は、大半が日本の居住者(注、在日韓国人)だが、同船で「remain healthy(=健康でいる)」と話した。ここでは、218人が新型コロナウイルス (Covid-19)に感染していることが確認されている。

横浜のKorean Consulate General(=韓国総領事館)は、この英国船籍の船が2月3日に横浜沖で係留されて以来、状況を調べるため、この朝鮮人(注、韓国人)らと連絡を取り続けている。

少数の人がウイルス検査で陽性になって以来、3,700人以上が同船で立ち往生している。このウイルスでは、過去数週間に、29か国で、1,400人以上が死亡し、64,000人以上が感染している。日本の当局者はこれまでに、船上の約700人を検査した。

元々の計画では、2月19日まで同船を隔離するというものだったが、木曜日に日本のHealth Minister(=厚生労働大臣)のKatsunobu Kato(=加藤勝信)は、持病のある高齢者は、早期に帰って、陸上で隔離を終えることが許されることになると話した。朝鮮人(注、韓国人)乗客は、早期帰宅者には含まれていない。(Korea Times: 2020-02-14 12:34)

クルーズ船World Dreamsを保有するGenting Cruise Lines、経営陣の報酬を20%~50%減額(中国)

2020年2月14日。日曜日、香港当局はGenting Cruise Linesが保有するWorld Dreamというクルーズ船から3,600人の乗客が下船することを許可した。一方Diamond Princessでは、日本当局がこのウイルスで218症例を診断し、これには木曜日の新たな44症例が含まれていた。

Genting Cruise Linesは、Genting Hong Kong Ltd.の一部門。GGRAsiaの最新の報道によると、同グループの事業がCOVID-19のアウトブレイク(=勃発)の影響を酷く受けていることから、経営陣の報酬を削減したという。Genting Cruise Linesは、3隻のクルーズ船(注、「3隻のクルーズ船」は「3社のクルーズ客船会社」の誤り)を経営している。すなわちStar Cruises、Dream Cruises、Crystal Cruisesだ。全てのクルーズ船は、追って通知があるまで、航海を一時中止している。assistant managers(=副支配人)の報酬は20%減額、managers(=支配人)やassistant vice-presidents(=部長補佐)は35%減額となる。50%削減は、vice-presidents(=部長)以上の役職に課されることになる。

しかしながら同グループは、junior staff(=下位職員)の報酬を削減していない。この臨時措置は、同社を浮かばせ続けるための切迫したものであり、経営陣は6月に再び状況を見直すことになる。

「2019年新型コロナウイルス(Covid-19)の勃発が香港経済に生じた影響と、会社経営に影響を与えている旅行規制により、Genting Cruise Linesが、中間管理職以上の報酬を、20%から50%調整するという困難な決定をせざるを得ないことになったことを、Genting Cruise Linesでは確認することができます。」と、Gentingの広報担当者は、GGRAsiaに電子メールで語った。

一方、「Hongkongersecret」により投稿された電文では、COVID-19に感染した4人の船員がいる。すなわち、2月5日にWorld Dreamというクルーズ船が香港に到着した際に、中国国籍の2人とマレーシア人の1人、そしてフィリピン人1人からなる、3人の男性と1人の女性が感染していたことを暴露していた。この密告者は、これらの症例は、経営陣とDepartment of Health(=保健省)によって隠蔽されたと主張している。この情報は、保健省や同社によって検証されていないが、その後の船員全員が下船を許可される前の検査では、陰性であった。

しかしながら、Kai Tai Ferry Terminalに接岸したWorld Dreamsというクルーズ船の乗客と船員は、Centre for Health Protection(=健康保護センター)が緑信号(注、青信号)を出したのを受けて、最終的には2月9日に同船を離れている。

Genting Cruise Linesはこれに先立ち、World Dreamというクルーズ船の3人の乗客が、航海中の1月19日から24日の間に、コロナウイルスの症状を悪化させていたと発表していた。この乗客は、治療のためにベトナムで下りており、その後、クルーズ船は旅行を続けていた。このクルーズ船は、ベトナムに向かう前、1月19日に広東(=クァンチョウ)省の南沙(=ナンシャー)区を出発していた。(Dimsumdaily Hong Kong: 6:18PM Fri February 14, 2020)

東京で8人の新たなコロナウイルス感染確認(日本)

更に8人の東京の住民が、2月15日にコロナウイルスに感染していることが確認された、と当局は話した。

うち6人は、「yakatabune(=屋形船)」という宴会船での新年の宴会(注、新年会)に出席していた。別の人物は40代で、この宴会船で働いていた。

この宴会は、東京の個人タクシー運転手のために催されたもの。70代のタクシー運転手は、コロナウイルスに感染していることが先に確認されていた。この同じ宴会に出席していた他の者も、検査を受けた。

50代から80代の4人のタクシー運転手は、これらの男性のうち2人と同居している50代と60代の2人の女性と共に、コロナウイルスを持っていることが確認された。

8人目の、過去2週間に最も高い感染者数になっている中国の湖北(=フーペイ)省や浙江(=チョーチアン)省にも行ったことのない、40代の会社従業員の事例が心配されている。(THE ASAHI SHIMBUN: February 15, 2020 at 19:07 JST)

Westerdamの乗客、マレーシアによりコロナウイルスを持っていると確認(カンボジア・マレーシア・米国)

クアラ・ルンプール発。カンボジアでクルーズ船から金曜日に下船し、マレーシアに飛行機でやって来た数百人の乗客の1人である合衆国から来た女性が、新型コロナウイルスに感染していることが確認された、とマレーシアの防疫官が土曜日に語った。

1,455人の乗客と802人の船員を乗せているWesterdamは、コロナウイルスの懸念を巡ってアジアの5港により追い返され、ニュースになっていたが、人道的立場から、木曜日、カンボジア政府が同船の接岸を許可していた。

Health Ministry director general(=保健省長官)のNoor Hisham Abdullahは、声明文において、この83歳の女性と、同じく合衆国から来た85歳の夫は、下船して、金曜日にマレーシアに飛行機でやって来た145人の乗客の中に含まれていたと話した。空港のスクリーニング(注、審査)で、この夫婦が「symptoms(=症状)」を示していたことが判明した、とこの声明文は述べ、2人はクアラ・ルンプール郊外の病院に送られたと付け加えていた。

今や、COVID-19として知られているこのウイルスの検査結果が、土曜日、女性については陽性だとして戻って来た。夫の方は、陰性の結果だったが、症状の治療と観察のため、入院したままになっている。この夫婦は、金尿日に下船後、首都のプノン・ペンか、クアラ・ルンプールのいずれかに向かうチャーター機に搭乗した、合計405人の乗客の中に含まれていた。

土曜日、同船の4人の日本人乗客全員を含む769人の乗客は、66人の船員と共に下船して、カンボジアから空路、国外に出た。巻き込まれた乗客の人数が多数であるため、カンボジア当局者によると、下船手続き全体は、完了するのに、少なくとも3日はかかるものと見られるという。

カンボジア到着前、同船の運航事業者である合衆国に本拠を置くHolland America Lineは、船内には、ウイルス感染の疑いのある症例はないと、繰り返し述べていた。

この最新の症例により、マレーシアのコロナウイルス感染総数は、22人に上り、中国国籍の者が15人、マレーシア人6人となっている。(Mainichi: February 15, 2020)

コロナウイルス、クルーズ産業の上に漂う(米国)

ニューヨーク/ベンガル発。コロナウイルス病の急速な広がりは、460億ドルの世界的な大洋クルーズ業界に大打撃を与えている。

合衆国に上場している企業3社、Carnival Corp、Royal Caribbean Cruises Ltd、そしてNorwegian Cruise Line Holdingsによって支配されているこの産業は、アジアで1隻の船が隔離されることになった同ウイルスのアウトブレイク(=勃発)を受け、厳しい監視の目に晒されている。

多くの者が、アジアは、クルーズ観光業にとっては、可能性ある成長地域であると見ている。すなわち、業界団体のCruise Lines International Association(注、「クルーズ客船会社国際協会」の意)によると、39のクルーズ商標が、昨年、アジア海域で活動したのであり、合計79隻の船を展開していたという。

同業界に対する、このウイルスの長期的な影響は不透明であり、分析者の中には、クルーズ株を投げ売りすることに対して、投資家に警告する者もいる。

「我々は投資家に、SARS(=重症急性呼吸器症候群)、H1N1(=新型インフルエンザA)、そしてZika(=ジカ熱)のあった年のように、非常ボタンを押さないよう気づかせています。CarnivalとRoyalは、両社とも、前向きな、報告されていたような収益成長を計上しており、この業界には需要回復力があることを伝えています。」とMorningstarの分析者は、最近のメモの中で語っていた。

金曜日、当局は、中国本土で5,090人の新型コロナウイルスの症例と、120人の追加の死者を報告した。今や症例は合計63,851人で、死亡者数は1,380人となっている。

Royal Caribbean Cruisesは木曜日、先週、中国に向かう8本の旅行を取り止めた後で、東南アジアの18本のクルーズを中止した。ここは通年の利益が、この伝染病によって打撃を受けると警告している中、業界指導者のCarnivalと合流したのだ。

クルーズ業界の大手3社であるCarnival、Royal Caribbean、そしてNorwegian Cruise Lineは、その世界的な船隊において、200隻近い船を保有している。Norwegianは、その事業に対する、このウイルスの長期的影響についての論評を拒否した。CarnivalとRoyal Caribbeanは、直ちには論評の求めに応じなかった。

これら各社は、この地域からその年収の主要部分を蓄積しており、とりわけ中国は、中産階級人口が多いことと、国際観光業の拡大により、近年、クルーズ市場として成長していた。

Carnivalは、中国をアジアにおける最重要な長期的な成長機会であると考えており、このコロナウイルスの嵐を注視している。

CarnivalのDiamond Princessは、香港で下船した男性がこのウイルスを持っていると診断されたのを受け、2月3日以来、日本の横浜に接岸したままになっている。218人の乗客と船員が感染したことから、この英国船籍の船は、中国の外において、最大の感染者の一群となっている。

もう1隻のCarnival船、MS Westerdamは、数か国のアジア諸国が寄港を禁止し、約2週間、洋上で立ち往生していた。この船は、最終的にはカンボジアで接岸した。

Carnivalは既に、中国の港でのクルーズ運航を中止している。同社は、2020年の利益は、アジアの残りにおいて、運航の一時中止を余儀なくされたならば、1株当たり55セントから65セントに落ち込むものと見積もっている。このウイルス恐慌は、この数か月間、全てのクルーズ定期船会社の株式に打撃を与えている。

クルーズ船は、混雑した、半閉鎖環境において、大量の人を一緒にして運ぶものであり、時々、ノロウイルスやその他の胃腸病のようなコロナウイルス病の拡大を手助けし得るものだ。

2018年現在のクルーズ船顧客の平均年齢は、Cruise Lines International Associationによると、46.7歳だという。Lancetという医学雑誌が報告したように、1月1日から20日までの、中国の武漢(=ウーハン)のある1つの病院における99人の患者の研究によると、コロナウイルスに感染した人の平均年齢は、55.5歳だった。(Reuters: February 15, 2020)

カナダ、ウイルスに襲われたクルーズ船Diamond Princessの乗客退避へ(カナダ・米国・中国・日本)

カナダは、日本の横浜に接岸しているDiamond Princessというクルーズ定期船に乗船している市民を退避させるため、航空機1機をチャーターした、とカナダ政府は土曜日遅く、声明文の中で述べた。

コロナウイルス感染の症状を見せているカナダ人乗客は、この飛行機に搭乗することは許されず、代わりに、適切な治療を受けるため、日本の医療システムに移される、と政府は話した。カナダに到着後、乗客は14日間隔離されることになる、と声明文にはあった。

合衆国と香港は、この隔離されているクルーズ船から乗客を連れ戻すため、日本に航空機を送ると話した。このクルーズ船は、中国外で、最もコロナウイルスの感染が見られている。

Carnival Corp (CCL.N)によって保有されているこのクルーズ船は、3,700人余の乗客と船員を乗せており、日本への旅行後に、香港で下船した男性1人が、このウイルスを持っていると診断された後の2月3日以来、横浜で隔離されてきた。(Reuters: February 16, 2020 / 12:52 PM)

立ち往生の乗客、Red Funnelで一夜を明かす(英国)

乗客らは、Storm Dennisにより、ワイト島に行き交う数便が混乱したことから、Red Funnelのフェリーで一夜を明かした。

多くの乗客は、同フェリーに昨夜(土曜日)の午後7時頃に乗船した。しかしながら強風のため、同船は、島からサウサンプトンに航海することが出来なかった。乗船していた乗客が、Isle of Wight Radio(注、地元ラジオ局)に語ったところでは、Red Funnelのターミナルが寒い環境であることから、船長は乗客に船内に留まることを許したという。

このフェリーは、今朝(日曜日)の午前7時に出発することが期待されていたが、この状況のため、午前9時15分頃まで遅れていた。この船は、100人以上の乗客を乗せて、首尾よく島に向けて航海した。

乗客らは、Red Funnelの職員の「amazing(=素晴らしい)」努力を称賛した。乗客らには、夜通し暖かい飲み物と、無料の朝食が与えられた。

今や運航は、通常の時刻表に復帰している。(Isle of Wight Radio: 16th February 2020)

ウイルスに襲われた船のアメリカ人避難者を乗せた飛行機、日本を離れる(日本)

東京発。東京近くで隔離されているコロナウイルスに襲われたクルーズ船から避難した何百人ものアメリカ市民を乗せた、2機の合衆国政府のチャーター機が、月曜日の朝、羽田空港から、この首都を出発した。

避難者らは、月曜日の午前1時40分頃、防護服を着た運転手と共に、日本のSelf-Defense Forces(=自衛隊)に所属する10台のコーチ(注、長距離バス)に乗って、横浜港を出発した。

横浜に接岸しているDiamond Princessに乗船していた400人余の合衆国市民のうち、44人はコロナウイルスの検査で陽性であった、とThe Washington Post紙はU.S. National Institute of Allergy and Infectious Diseases(=合衆国国立アレルギー感染病研究所)のdirector(=所長)、Anthony Fauciの発言を引用していた。

FauciはCBS newsに対し、検査で陽性だった人は「going to be in hospitals in Japan.(=日本で入院することになる)」と語った。「the degree of transmissibility on that cruise ship is essentially akin to being in a hot spot.(=あのクルーズ船の感染率は、基本的にはホット・スポット(注、「感染多発地帯」)の中にいるのと同類のものです。)」と付け加えた。

避難者らは、カリフォルニア州のTravis Air Force Base(=トラビス空軍基地)か、テキサス州のJoint Base San Antonio-Lackland(=サン・アントニオ―ラックランド統合基地)で、14日間、隔離・収容されることになる。カナダ、香港、そしてイスラエルも、355人の感染が確認されている同船から自国民を退避させるため、日本にチャーター機を送る準備をしていると語った。現在、同船は、約3,000人の乗客と船員を抱えている。

一方、COVID-19の発生地である中国中部の武漢(=ウーハン)という都市から自国民を退避させるための日本の5機目のチャーター機が、月曜日の朝、羽田空港に到着した。このBoeing 767には、36人の日本人と、中国人である29人の家族が乗っていた。

日本への帰国を希望している湖北(=フーペイ)省の日本人とその外国国籍の家族全員は、これで完了した。 Foreign Ministry(=外務省)によると、日本政府は、チャーター機による市民退避作戦は終了したと強く考えているという。65人の乗客のうち、13人は12歳以下の子供で、6人は60歳以上。避難者のうち、24人は武漢の住民であり、37人はこの省(注、湖北)の他の都市からやって来た。

政府は、旅行者の他、この中国の省に残留している者の安全を確保するための支援を継続する、と同省は話した。合計828人が、5機のチャーター機で日本に帰国している。(Mainichi: February 17, 2020)

日本、クルーズ船で更にコロナウイルスの99症例を確認(日本)

東京。日本の当局者は、隔離されたクルーズ船、Diamond Princessで、更に99人が新型ウイルスに感染したことを確認し、これにより。合計454人になった、とHealth Ministry(=厚生労働省)は月曜日に話した。

同省では、東京に近い港町である横浜に接岸している同船の乗客と船員に対し、検査を行ってきている。同船のこれらの者に対する14日間の隔離は、水曜日に終わることになっていた。

中国外において、この船は、昨年暮れに中国で現れたウイルスによるCOVID-19病の症例数が最大となっている。

同省は、Diamond Princessで、今や1,723人を検査したと話した。同船には、約3,700人の乗客と船員がいた。(Japan Today: Feb. 17, 06:00 pm JST)

初のロシア人、コロナウイルス感染(日本・ロシア)

隔離されているDiamond Princessという船に乗船しているロシア人1人が、新型コロナウイルスを持っていると診断され、ロシア国民の最初の感染者となった、とロシアのEmbassy in Japan(=駐日大使館)は。月曜日に話した。

Diamond Princessというクルーズ船は、Carnivalにより保有されているが、日本に旅行した後、香港で下船した男性1人がこのウイルスを持っていると診断された後の2月3日に、横浜に到着して以来、隔離されている。

この匿名女性は、3,000人以上の乗客と共に、豪華クルーズ船に乗船している24人のロシア人の1人であることが確認されている。女性は病院に搬送されて治療を受けることになる、と大使館はFacebook(=フェイスブック)での投稿の中で述べた。この女性は、このウイルスに感染した最初のロシア国籍を有する者と考えられている。先にロシアで見つかった2件の症例は、中国国籍を有する者だった。

Diamond Princessに乗船している350人以上の乗客が、コロナウイルスの検査で陽性であり、これにはアメリカ人やオーストラリア人が含まれている。合衆国は約400人の市民を、日曜日にDiamond Princessから退避させた。オーストラリア、カナダ、イタリア、南朝鮮(注、韓国)、そして香港は、乗客を本国に送還する計画を発表している。

中国本土中で、当局者が言うには、コロナウイルスの症例数は、合計70,548人になっており、1,770人が死亡している。中国外では、500人以上の感染が確認されており、大半が、中国の諸都市から来た人々だった。日本、フィリピン、香港、台湾、そしてフランスで、5人の死亡が記録されている。

Reuters(=ロイター通信)が、この記事の報道に貢献した。(The Moscow Times: Feb. 17, 2020)

コロナウイルスの感染乗客、2人死亡(日本)

新型コロナウイルスに感染した、クルーズ船のDiamond Princessの2人の乗客が死亡した。2人は、同船の乗客の中では、最初の犠牲者となった。

ざっと3,700人が乗船していた中で、乗客と船員の合計621人が、水曜日現在、このウイルスの検査で陽性になっていた。日本政府当局者は、87歳の男性と84歳の女性の、2人とも日本人が、木曜日に死亡したと話している。この2人は、基本的に健康問題を抱えていた。2人は先週、同船から運び出され、入院していた。

このウイルスでの日本での死者数は、今や3人になった。(NHK: Thursday, Feb. 20, 12:17)

なぜクルーズ株は、コロナウイルスにも拘わらず、なおも魅力的なのか:分析者(米国)

コロナウイルスのアウトブレイク(=勃発)は先月、大手クルーズ運航事業者の株式を、1口、かじり取った。

しかしこうした懸念が弱まるや、クルーズ会社株は順風満帆に向けたものとなり得るものとなった。というのは、複数の分析者によると、クルーズ業界の基本的な傾向は、大部分、楽観的なままだからだという。

水曜日、Argusの分析者は、Royal Caribbean Cruisesの株式を、Buy(=買い)からHold(=維持)に引き下げ、2020年の1株当たりの利益を、10.80ドルから10.10ドルに引き下げた。

同社は、Royal Caribbeanの春と夏を前にした極めて重要な「wave period(=波の期間、注、「稼ぎ時」の意)の最中において、需要を軟調にしているコロナウイルスの影響についての再評価に基づいている。これは今後、3四半期から4四半期に亘って、同社の純利益を低下させることになりそうなものだ、とここの分析者は、水曜日のメモの中で話した。

しかしながら、クルーズ業界がより上向きだとする評価は、より下落している短期コールの範囲内では、一般的に根付いている。

「コロナウイルスの影響にも拘わらず、我々の長期的な格付けは、クルーズ業界の期待できる人口動態が継続するという期待を基に、「BUY(=買い)」のままにしています。」とこの分析者は語った。

概してクルーズ業界の傾向は、過去10年間の大部分は、上向きで来たのであり、2009年から2017年の間は、同期間に1040万人から1240万人にクルーズ客が増加しているというDeloitteの最近の研究によると、5.2%のcompounded annual growth rate(=複合年間成長率)(CAGR)で成長してきたという。CAGR(=複合年間成長率)は、この研究によると、レストラン、航空会社、レンタカー・サービスを含むその他の旅行関連企業よりも、速かったという。

こうした業界全般での前進が、クルーズ運航事業者の株式に個別に反映されていたのだった。コロナウイルスのアウトブレイクに先立ち、Royal Caribbeanの株式は、2019年にはバカ騒ぎになっていたのであり、36.5%跳ね上がって、S&P 500(注、米国の株価指数の一種)の年間29%近い上昇を凌ぐものだった。Royal Caribbeanは、堅調な予約傾向から利益を得て2020年に突入していたのであり、同社船隊の近代化の努力や、バハマのCocoCay(=ココケイ、注、「ココ岩礁」の意)のような流行の場所が、消費者需要を引き出すことに役立っていた。

同業のクルーズ運航事業者のNorwegian Cruise Lineは、昨年の財務報告書は一様により良いもので、同社は、2019年の1年間の株価上昇は38%と計上していた。

「free pass(=無条件通過)」

しかしコロナウイルスは、こうした上昇を、少なくとも一時的にはひっくり返している。Royal Caribbeanの株価は、2020年これまでに、16%以上も価値を下げており、Norwegianの株式は、11%落ち込んでいるのだ。

「我々は、投資家が、究極的に影響が好転したと考えるまで、この「noise(=騒音)」が事業に与えることになり、こうした銘柄を巡って、投資家は、無益に過ごし続けることになると強く考えています。」と先週のメモで、Stifelの分析者、Steven Wieczynskiは書いた。「もしメディアの注目が、並外れて大きくなり続けたら、直近の予約・価格に影響を与えることになり得るでしょうか?恐らくはそうなるでしょうが、我々はこの種の「noise(=騒音)」が、期間を超えて予約量に影響を与えることはない、と強く考えています。」

Royal Caribbeanはこれまでに、このコロナウイルスの最中の東南アジアでの18本のクルーズを無しにしている。同社は、クルーズの中止とその他の旅程の変更のため、第1四半期の業績には25セントの影響があり、通年業績には、少なくとも65セントの衝撃があると警告している。中国だけで、Royal Caribbeanの通年収容力の6%余もある、と同社は、今月これまでに発表した四半期業績の中で述べていた。

Norwegian Cruise Linesの方は、Stifelの検査では、中止は10%近いものとなると示唆しているか、あるいは「basically double the normal average(=基本的に平均値の2倍)」になるとこの会社は話していた。同社は、大引け後の木曜日に、正式な四半期業績を発表することにしている。

「しかしながら、あの中止本数は事実とは異なるもので、あの中止には、中止になっていた旅程も含まれているのです。もし中止になった航海の乗客が違う旅程を選択した場合、この乗客は「canceled(=中止した)」こととなり、新たな純予約に組み込まれてしまうのです。」とWieczynskiは話した。

取り消しが増えたとしても、Stifelは、Norwegianについては、上向きのままにすることになる。Stifelは、このクルーズ運航事業者の株式についてのBuy(=買い)の格付けは維持したが、ここの2020 EPS評価は、約6%引き下げて、5.22ドルにした。

「我々は、NLCHと残りのクルーズ運航事業者は、今や、2020年に投資家から「free pass(=無条件通過)」を得ることになると強く考えています。」とWieczynskiは話した。「コロナウイルスやその他の世界旅行の影響が、2020年に収束される限り、我々は、投資家がこの「headwind(=逆風)」の後ろを見て、これからの年に注目するものと信じています。」

「結局のところ、我々はこの最近の出来事が、一般的にこのグループに長期的な材料となる影響はないと強く考えており、過去において、クルーズ業界から、そうしたことを我々は見てきたのです」と付け加えた。「我々は、このウイルス・旅行関連の影響が、現時点において、株式の価格を決定するばかりか、魅力的なエントリー・ポイント(=参入地点)を築いていると強く考え続けているのです。」(Yahoo Finance: February 20, 2020)

何百人もが横浜の隔離クルーズ船から離れ、コロナウイルスの懸念増大(日本)

東京発。金曜日、何百人もの日本人と外国人乗客が、政府がウイルス拡散を止めるために十分なことをしていないのではないかという不安が日本で高まっている中、コロナウイルスに襲われた横浜のクルーズ船から下船した。

数週間の隔離を終え、Diamond Princessから400人以上の乗客が、予定通り出発すると、U.S. Centers for Disease Control(=合衆国疾病対策予防センター)(CDC)は、日本向け低水準旅行勧告を発令した。

このクルーズ定期船に乗船していた600人以上の観光客は、3,700人の乗船者と共に2月3日に到着して以来、横浜沖で隔離され、このウイルスに感染した。そのうち2人は、いずれも80代の日本人だが木曜日に死亡し、日本中で、首都東京での25人を含む80人余が、このウイルスの検査で陽性になっている。

日本中では、80人以上がこのウイルス検査で陽性になっており、これには北海道という北部の島で金曜日に確認された更に3人が含まれている。小学校の2人の兄弟は病院で回復しつつあり、3人目は検疫官だ、と北海道の知事は記者会見で語った。

症例は増加しており、とりわけこのクルーズ定期船での感染率は高く、日本の隔離作業についての懸念が高まっている。このウイルスでは、これまでに中国本土で、2,200人以上が死亡している。

同船を離れた外国人旅行者が、本国で更なる隔離に直面している一方で、日本人はそうなっていない。この状況で、日本の隔離作業についての懸念が高まっている。多くの国々で、この定期船に乗船していた国民が飛行機で帰って来ているが、到着後、2人のオーストラリア人がこのウイルス検査で陽性になった、とオーストラリアの当局者は金曜日に話した。

金曜日の記者会見で、Chief Cabinet Secretary(=内閣官房長官)のYoshihide Suga(=菅義偉)は、死亡したこの定期船の乗客の1人、すなわち84歳の女性が、発熱後、1週間も検査されず、病院にも搬送されなかったのはなぜかという質問に直面した。「この女性は数日発熱が継続して、12日に同船から移されました。」と語った。「船に残っている者の健康を守るために、検査結果を待たずに病院に移す決定がなされました。」

ソーシャル・メディアで、多くの日本人は、政府のこの状況の取り扱いについて、懸念を表明した。「船の上では、未だに船員が検査で陽性になっている。それなのに人々は下船を許されており、帰宅するのに公共交通機関を利用しても構わないと話されており、その後、厚生労働省は、彼らの帰宅後に公共交通機関の利用は避けるように話している。」と「Homo Sapiens(=ホウモー・セイピエンズ、注、「人類」の意)」というハンドル(=あだ名)を使っているあるTwitterの利用者は書いていた。「これは一体、どういうことだ?」

合衆国では、CDC(=疾病対策予防センター)は、そのウェブサイト上のメモの中で、日本を「Watch Level 1(=監視レベル1)」にした。3段階の旅行勧告尺度の中では、最も深刻でないものだ。このウイルスを理由とする日本への旅行の延期や中止を勧告はしていないが、旅行者は「avoiding contact with sick people(=病気の人との接触を避け)」、綿密な手洗いをすることを含む安全策を取るべきだとしている。(Japan Today: Feb. 20, 05:00 pm JST)

イスラエル、日本から飛行機で帰国したクルーズ客がウイルスを持っていると話す(イスラエル・日本)

エルサレム発。日本でクルーズ船に隔離された後、飛行機で帰国した11人のイスラエル人のうちの1人が、昨年末に中国で出現したこの新型ウイルスの検査で陽性になり、イスラエル国内で報告された最初の症例となった、と金曜日、Health Ministry(=保健省)は話した。

イスラエルのクルーズ船客は、当初は、新型コロナウイルスの検査で全員が陰性で、1晩かけてチャーター機で到着した。防護服を着た医師団の出迎えを受けて、テル・アビブ近郊のSheba Hospital(注、病院)に直ちに搬送され、そこで隔離されることになる。別の4人のイスラエル人は、このウイルスの検査で陽性だったの受けて、日本で入院している。

新型コロナウイルスは、最近、COVID-19と命名された病気の原因となるもので、12月に中国の湖北(=フーペイ)省で最初に報告されて以来、27の国と地域で、76,000人以上に感染し、2,200人以上が死亡している。

横浜港に接岸しているDiamond Princessという船は、この新型ウイルスの中国外での最大の症例となっており、木曜日遅くまでに、634人が確認されている。2人の元乗客が死亡した。何ダースもの外国人乗客が、自国政府によってチャーターされた飛行機で帰国している。

イスラエルは、中国と行き交う全ての航空便を中止しており、中国、香港、澳門、シンガポール、あるいはタイから帰って来たイスラエル人に、2週間、自宅で隔離することを要請している。(Mainichi: February 21, 2020)

NCLH、需要を引き出すための低価格設定は使わず(米国)

Norwegian Cruise Line Holdings (NCLH)のPresident and CEO(=社長兼最高経営責任者)のFrank Del Rioは、コロナウイルスのアウトブレイク(=勃発)が、クルーズ予約に影響を与えていることから、クルーズ業界では、短期間、競争圧力や価格崩壊が見られるものと思われると述べた。しかしながら、自分がしないことの1つは、価格だけで、クルーズ予約を獲得するために争うことだという。

「私は、弊社が長期的に証明された価値に集中した市場開拓戦略から逸脱して、需要を刺激するための方策として、消費者に対し低価格を使うことはしないことを言明いたします。」と同社の年度末・第4四半期テレビ会議において演説した。NCLHは、Norwegian、Oceania、そしてRegentというブランド(=商標)を監督している。

「そうは言っても、まず第2四半期で見たものや、弊社の競合他社を見ると、如何に弊社の競合他社が、皆さんがこの領域の中で見ることになる値動きに反応するかということになりますが、弊社は競争力のある状態でいる必要があるのです。」とDel Rioは続けた。「しかし弊社は、ある意味で、長期的なブラント価値と、前年比で価格を引き下げたいという長期的な欲求を害することになると強く考えていることを致しません。」

Del Rioは、同社は反応することになるが、価格が主たるけん引力とならないやり方で経営することになると語った。(Cruise Industry News: February 21, 2020)

国務省、コロナウイルス警報発令:アジアへのクルーズは自己責任で(米国)

State Department(=国務省)は、海外のアメリカ人に対し、数か国で致死性のある新型コロナウイルスが広がっているアジアにクルーズ船で旅行した場合、退避させてもらえると期待してはいけない、と警告している。

何百人ものアメリカ人が、当局者がパンデミック(=国境を越えた大流行)になるかもしれないと懸念しているアウトブレイク(=勃発)の最中のこの数週間に、中国から退避している。今週これまでに、国務省は、日本で隔離されていたクルーズ船の329人の乗客を、伝えられるところによると、Centers for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)の助言に反して退避させた。

同省は今や、合衆国市民は、アジアに向かう、あるいはアジア内で、クルーズ船に乗って旅行するなと勧告している。そして、とにかくそういうことをするアメリカ人は、旅行制限の影響を受けるかもしれないどこかに向かうことの「evaluate the risks(=危険を評価)」すべきだという。

「この数週間に合衆国政府は、首尾よく何百人もの自国民を退避させましたが、そうした本国送還飛行は、我々の標準的な実践を反映したものではなく、地元当局によって隔離される可能性のある危険の下にある合衆国市民は、そうした選択肢を当てにすべきではありません。」と国務省のprincipal deputy assistant secretary for consular affairs(=領事館主任代理次官補)のIan Brownleeは、金曜日に記者団に語った。

木曜日、国務省は、澳門や中国本土への類似の指針に引き続いて、合衆国市民は香港に旅行しないようにも勧告した。このコロナウイルスの勃発で、ざっと77,000人が感染しており、2,200人以上が死亡している。大半が中国本土だが、シンガポール、南朝鮮(注、韓国)、台湾、タイ、そしてベトナムでも増加している。

「これは劇的な状況であり、地元当局による旅行制限や隔離の実施により、合衆国市民は影響を受けるかもしれないのです。」とBrownleeは話した。

この勧告は、勃発が合衆国や国際的に増大していることから出てきたもの。保健当局者は、合衆国で合計34症例を報告しており、これには、この勃発の中心地である中国の都市、武漢(=ウーハン)からの退避飛行機で到着した3人や、日本のDiamond Princessというクルーズ船の中で隔離されていた18人が含まれている。CDC(=疾病対策予防センター)は、日本で、検査で陽性になったと伝えられている別の10人の感染の確認を待っているところだ。

数人の「seriously ill(=重症の)」アメリカ人も、日本で入院している、とCDCのNational Center for Immunization and Respiratory Diseases(=国立予防接種・呼吸器疾患センター)のdirector(=所長)であるDr. Nancy Messonnierは話した。

「これは危険性の高い状況であり(更に)追加的症例を見ることになるものと考えるべきなのです。」とMessonnierは話した。(U.S. News: Feb. 21, 2020, at 2:25 p.m.)

ノバ・スコシア行のフェリー切符、6月末から発売開始(米国・カナダ)

バー・ハーバー発。バー・ハーバーとノバスコシア州のヤーマス間の運航再開を計画しているフェリー会社が今日、2020年の旅行向けの切符が発売になり、最初の航海が6月26日になることを発表した。これは、元々計画された運航開始日から約1年遅れとなる。

Bay Ferriesは、2019年に予約を受け付けたが、開始日は、このフェリー会社がバー・ハーバーの町から賃借するフェリー・ターミナル施設の工事の遅延と許認可手続きのため、数回、延期となっていた。6月中旬にBay Ferriesは、2019年向けの予約受付を中止し、返金していた。

車両がフェリーに出入りするために使用されることになるランプ(注、傾斜路)は、昨年の夏にポートランドから移されていた。The Catは、適合するかを検査するために短期間訪問し、町の当局者が船に招かれていた。

しかし、ターミナル施設の陸側での作業は未だに進行中だ。同施設の再設計と改造は「has been challenging due to the limited land and building footprint available(=土地と、利用できる建物占有面積が限られているため、手腕を試されるものとなっている)」とBay Ferriesの幹部は声明の中で述べていた。(Mount Desert Islander: February 21, 2020)

インドネシア、Diamond Princessの船員の退避に海軍病院船派遣へ(インドネシア・日本)

ジャカルタ発。インドネシア政府は、コロナウイルスのアウトブレイク(=勃発)のため、日本の横浜市沖のDiamond Princessというクルーズ船の中で隔離されている74人の市民を帰国させるための計画を立てている、と保健当局者は金曜日に話した。

2週間の船上隔離は先週終わり、世界中の政府は、この船で立ち往生していた自国民の退避を開始している。Health Ministry(=保健省)の疾病対策・環境衛生理事会のsecretary-general(=事務局長)であるAchmad Yuriantoは、海軍の病院船がインドネシア人船員を引き取ることになり、28日間、再び隔離することになると語った。これは、WHO(=世界保健機関)が要請している期間の2倍だ。

このクルーズ船には、78人のインドネシア人船員がおり、4人がコロナウイルスの検査で陽性になっており、日本にある別々の病院で治療を受けるために同船を下船している、とYuriantoは話した。

船上隔離の間、日本の当局者の厳格な監視下に置かれていた様々な国籍の船員が、更に数百人いる。Yuriantoは、政府が大変に深刻な問題に直面していることを認めた。というのは、このクルーズ船が、中国に次いで第2位の最大発生地になっているためだ。「この問題を扱うため、臨時予防措置を取っています。というのは(船上で)多くの人々が感染しているからです。」とYuriantoは、ジャカルタにある事務所で記者団に語った。

日本の保健当局者が、臨床検査のために、74人のインドネシア人の臨床材料を収集している、とYuriantoは話した。もしある船員の検査でコロナウイルスが陽性になれば、その船員は更なる治療のため、日本に留まらなければならないことになる。インドネシア政府は、日本からの臨床検査の結果を未だに待っているところだ、とYuriantoは付け加えた。

Dr. Soeharsoという病院船に乗船するや、追加の検査や試験が行われることになる、とYuriantoは語った。「なぜ、再確認が必要なのか?それは調査中の人物(注、「疑い例」)として分類されているためです。そうした人物に対して、試験を実施することになるのです。」と語った。この試験は、帰国旅行の間、健康状態に基づいて退避者を区別するために必要なものだ、と語った。感染者と接触した歴史を有する者は、他の者とは切り離されることになる。

Yuriantoは、政府は、隔離が実施される場所を決定していない、と付け加えた。ナトゥナ島の軍事基地か、他の場所になる可能性がある。ここは中国から退避して来た300人近いインドネシア人が、2週間の観察を終えたところだ、と語った。(JAKARTA GLOBE: FEBRUARY 22, 2020)

コロナウイルスのアウトブレイクの最中、200回以上のクルーズ船、日本寄港中止(日本)

コロナウイルスのアウトブレイク(=勃発)のため、2月初めから200回以上の国際クルーズ船の寄港が中止になったことが、土曜日、調査で明らかになった。

非常に多くの訪問の中止は、数十億円の損害になりそうだ、と業界団体は話し、乗客はそれぞれの港で、合計で、平均3000万円から4000万円(270,000ドルから360,000ドル)消費するものと見積もられていると言及した。

政府が運営するクルーズ船向けの日本の上位10港についてのKyodo News(=共同通信)の調査では、金曜日現在、少なくとも206回の訪問が中止になっているのが判った。この数字は、今年これから増加するものと見られている。この10港の中では、大阪は中止回数最大の37回で、これに博多の31回、沖縄県の那覇の25回が続いている。

月ごとでは、2月の121回の寄港は落ち込んでおり、3月は53回、4月は23回、そして5月から12月は9回が予定されていた。大半の場合、国際クルーズ船の運航事業者は、日本の港湾に対し、予定された旅行は中止にしたことを通告している。

中止になった寄港回数は、昨年のこの10港での、1,305回の訪問の約16パーセントになる。国際クルーズ船による寄港需要は、通常は夏にピークを迎えるが、このウイルスの勃発による観光業への影響は、不透明なままだ。

大阪市の港湾局は、3月と4月の寄港中止の通告が、毎日のようにあると話した。「このように、次から次へと中止の通告を受けるのは、大変に異例なことです。」と大阪港を管理している同局の当局者は話した。「この影響が夏まで長引くかどうか、心配しています。」(The Japan Times: Feb 22, 2020)

3人目のDiamond Princessの乗客死亡(日本)

日本の保健省(注、厚生労働省)は、隔離されているDiamond Princessの3人目の乗客が死亡したと話した。死因は、肺炎だった。

同省は、この80代の男性が、新型コロナウイルスに感染したかどうかについては公表しなかった。男性は、同ウイルスの船上アウトブレイク(=勃発)を体験しているこのクルーズ船から離れた後、病院で治療を受けていた。

乗客と船員の合計634人が、このウイルス検査で陽性になっている。他に80代の男性1人と女性1人の2人の乗客が、先週の木曜日に死亡している。(NHK: Sunday, Feb. 23, 20:03)

洋上ペトリ皿?コロナウイルス、クルーズ産業を審判にかける(日本・米国)

香港発。致死性ウイルス、水痘アウトブレイク(=勃発)、そして進行中の多くの症例。時折、豪華クルーズ船の休暇は、高齢の乗客が望んでいるような、一生に一度の旅ではなくなるのだ。

クルーズ客は、過去において、集団で病気になったことがある。外洋での窮状は、焦点がしっかりと絞られてくることになった。というのは、この休日は、何千ドルもかかるものだし、しばしば一生に一度の旅行として、市場で売られているものだからだ。

「クルーズ船は、風邪や嘔吐性ウイルスの勃発が、非常に起きる傾向があるのです。」とQueen Mary University of Londonのprofessor of virology(=ウイルス学教授)のJohn Oxfordは語った。「相も変わらず船は、非常に多くの乗客で超満員で、衛生水準は悪化し得るものです。」

U.S. Centers for Disease Control and Prevention(=合衆国疾病対策予防センター)(CDC)は、昨年、クルーズ船で伝染性の強いノロウイルスの8件の勃発の記録を取っている。これは、嘔吐と下痢の原因となるもので、夢の休日の代物にはまるでならないものだ。麻疹、大腸菌、水痘、そしてサルモネラ中毒は、近年のクルーズで、全て勃発したものだ。

「残念ながら、典型的な定期船で見受けられる更なる高齢層が、深刻な健康に対する挑戦となるかもしれないものの影響を、より受けることになりがちです。」とBritain's University of Readingのassociate professor(=准教授)であるDr Simon Clarkeは警告した。

新型コロナウイルスの脅威について、世界的な関心が高まる中、ウイルスに襲われたDiamond Princessに乗船していた高齢の日本人男性と女性が、木曜日に死亡した。この船は横浜に係留されているが、これまでのところ、中国の発生地の外における最大のコロナウイルスのクラスター(=塊)となっていた。どうやって何百人もの乗客を、14日間、隔離するのだと、日本の当局者を公然と非難する者もいる。

今のところ合衆国当局は、旅行者に、コロナウイルスに関連する旅行制限と隔離の危険を引き合いに出して、アジアに向かう、あるいはアジア内でのクルーズを「reconsider(=考え直す)」よう推奨している。

指導的な業界専門家のStewart Chironは、クルーズ船は、描写されているようなウイルスの温床のようなものとはまるで違うもので、クルーズ客船会社は「extensive precautions to keep ships clean(=船を清潔に保つために大々的に用心)」していると言っている。「ウイルスが取り込まれた場合、クルーズ客船会社は、船を清掃する様々な手順や手続きを有しているのであり、ウイルスの更なる拡大を防ぐのです。」と付け加えた。

合衆国に本拠を置いているChironは、何千人もの人々が、船上にぎっしりと詰め込まれているイメージは、病気の拡大にとっては素晴らしい条件だが、見当違いなものになっていると言っている。「クルーズ船は、大半の人が理解しているものよりも、ずっと大きなものなんです。乗客が楽しみ、健康的な体験をするために広がることのできる大量の空間があるのです。」と言った。

Chironによると、CDC(=合衆国疾病対策予防センター)の数字を引き合いに出して、昨年クルーズ船で休日を過ごした3100万人以上のうち、ノロウイルスの症例は1,038人であり、0.003パーセントだったという。Chironやその他の専門家は、クルーズ業界は、過去に否定的な(注、新聞の)大見出しを首尾よくあしらってきたのであり、コロナウイルスが通り過ぎるや、すぐに立ち直ると言っている。

世界最大のクルーズ業界団体のCruise Lines International Association(注、クルーズ客船会社国際協会)は、2009年は大洋クルーズを1780万人が行っていたが、昨年は3100万人であり、持続的に人気が高まっていることを示していると話している。全ての乗客の約半数が北米から来た者であり、分析者は、アジアでの船であった出来事で、不安になりそうもないと話している。

「以前の危機と同様、人々がニュースのサイクル(=循環)に捕らわれていることから、新たな予約が減速するかもしれないですね。」とChironは話した。「この期間に結末が着くや、予約は急騰し、予約の様式は通常に戻るのです。」

オハイオ州のKent State Universityのprofessor of epidemiology(=疫学教授)のTara C. Smithは、そう確信は、していない。

「確かに私は、旅行のいかなる形態を通じて、あるいは私の(注、子供の)幼稚園児とのステイケーション(注、交通費の高騰などを理由に遠出をしないこと)を通じてでも、病気になり得るでしょう。」と微生物学と感染症に長けているSmithは話した。「しかしクルーズ船は、船の上では、絶えず旅行者と共用の区画にいるため、感染の背景リスクがあり、それを増幅させているのです。」

Smithは、コロナウイルスは「extreme example(=極端な例)」であると結論付け、大半のクルーズ客は、全く問題を体験することはないと語った。

「しかし個人的には、どちらかと言えば、そうしたリスクを取りたくないです。」と語った。「人は、クルーズ船で感染に出会うかもしれないことを決して知らないし、そこは、全ての乗り合わせた人々と一緒に、閉じ込められてしまった場所なのです。私にとっては、それは楽しい休暇のようには思えないですね。」(Japan Today: Feb. 24, 04:04 pm JST)

CDC:更にDiamond Princessの乗客が検査で陽性、合衆国でCOVID-19、今や53人に(米国・日本)

Centers for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)が出した最新情報によると、Diamond Princessというクルーズ船から戻って来た人で、更にこのウイルス検査で陽性になっており、今や合衆国では、53例のCOVID-19の症例があるという。Diamond Princessに乗船していたウイルスの感染者で、合衆国国籍の者は、合計39人になっている。

Carnival Corp. (CCL、-5.08%)が運航している、日本の横浜港に接岸している同船に乗船していた少なくとも695人が、COVID-19により発病し、3人が死亡している。

今や、中国の武漢(=ウーハン)で12月に初めて発見された新型コロナウイルスであるCOVID-19の症例は、世界中で79,000例以上になっている。少なくとも、2,622人が死亡した、感染と死亡の大半は、中国で発生している。(MarketWatch: Feb 24, 2020 1:31 p.m. ET)

隔離された日本のクルーズ船、Diamond Princessの4人目が死亡(日本)

日本の沖で隔離されたコロナウイルスに襲われたクルーズ船から病院に搬送された4人目が死亡した、と地元メディアは火曜日に報じた。

公共放送局のNHK(=日本放送協会)とその他の地元メディアは、この死亡者は80代の男性だとしており、Yomiuri Shimbun(=読売新聞)は、この男性は新型コロナウイルスの検査で陽性で、肺炎で死亡したと言っている。厚労大臣は、この報道の確認の求めに対し、直ちには答えなかった。

他の3人は、全員が日本人であり、船内で発病後、これまでに死亡している。2人は、新型コロナウイルスを持っていたことが確認されているが、厚労省は、3人目の人物が、このウイルスの検査で陽性であったかどうかについて論評することを拒んだ。

厚労省によると、Diamond Princessに乗船していた、少なくとも691人が、これまでにCOVID-19の検査で陽性になっているという。

約1,000人が、14日間の隔離を終えて、検査で陰性の場合で、しかも症状がない場合に、同船を離れることを許可された。しかし問題なしだとしてこの船を離れた数人が、その後の検査で陽性になっており、また厚労省は、隔離中に検査をしなかったにも拘らず、下船を許した人もいることを認めた。

これとは別に、日本は同ウイルスに感染した少なくとも156人の症例と、1人の死亡を確認している。(SBS: Feb. 25, 2020)

クルーズ株下落拡大、Royal Carribbean、17年間で最長の下落記録続く(米国)

クルーズ運航事業者の株式は、COVID-19(注、新型コロナウイルス)の世界的な拡大を巡る懸念が高まる中、値下がりを継続しており、逆進的な先の短期的な跳ね返りが肯定的な領域に入り込んでいる。

Carnival Corp.株(CCL, -7.53%)は、前場において1.0%もにじり寄ったが、この株式は、5期連続の続落の中、19.1%下落しており、2014年10月以来の最安値で、2.2%下落して取引を終えた。

Royal Caribbean Cruises Ltd.株(RCL, -8.05%)は、先に1.6%も上昇した後、2017年1月以来の最安値で、1.8%下落した。9日間の続落に向かっており、2003年2月13日で終わった9日間以来の最長続落記録になっている。Dow Jones Market Dataによると、同社株は現在の災いの中で、25.0%急落している。

Norwegian Cruise Line Holdings Ltd.株(NCLH, -7.89%)は、先に0.7%も反発上昇したものの、2016年11月以来の最安値の2.8%下落して、取引を終えた。この株式は、5日間の続落で、26.5%下落。

一方、S&P 500 SPX(-0.38%)は1.5%上昇し、同指標は、4日間続落の7.6%の下落に向かっている。(MarketWatch: Feb 26, 2020 11:41 a.m. ET)

ウイルスに襲われた日本クルーズ船の445人のフィリピン人、今やフィリピンに帰国(フィリピン・日本)

フィリピン、マニラ発。新型コロナウイルスに襲われた日本(注、運航者は米国企業、船籍国は英国の誤り)のクルーズ船、Diamond Princessから本国に送還された合計445人のフィリピン人は、今やフィリピンに戻った。

Department of Foreign Affairs(=外務省)の公式Twitterアカウントは、Philippine Airlinesの航空機が、これまでに新型コロナウイルスの検査で陽性になった者ではない、309人の送還者の第一陣が、2月25日火曜日の午後10時15分にClark Air Base(=クラーク空軍基地)のHaribon Hangerに着陸したと述べた。136人の送還者の第二陣は、別のPAL(=フィリピン航空)の航空機で、2月26日水曜日の12時12分に到着した。

そこからは、Department of Transportation(=運輸省)の提供したバスで、この送還者らは、タルラク州、カパスのNew Clark Cityにある、Athletes' Village(=選手村)に運ばれた。ここは、新型コロナウイルスのアウトブレイク(=勃発)用のフィリピンの国立隔離施設となっている。

飛行機から降りる前に、このフィリピン人らには、新型コロナウイルスが原因の病気であるCOVID-19の可能性ある症状についての最初の評価がなされた。New Clark Cityに到着するや、もう一度、健康評価がなされることになる。

Department of Health(=保健省)(DOH)は、COVID-19の症状のない者だけが、14日間の隔離期間中、Athletes' Villageに留まることが要請されることになると話した。この新しい病気の症状を見せた送還者は、直ちに病院に搬送され、他の患者とは隔離されて、更なる観察がなされることになる。

火曜日現在、船員や乗客の間でウイルスが広がったのに引き続いて、2月4日以来、日本の横浜港で隔離されてきたDiamond Princessで、合計80人のフィリピン人が新型コロナウイルスに感染した。うち10人が、回復して退院している。しかし、これら80人の陽性症例のうち、これまでにフィリピン政府の送還計画に含まれた者はいなかった。同船には、合計3,700人が乗船していたが、これには531人のフィリピン人船員と7人のフィリピン人乗客が含まれていた。

火曜日現在、フィリピンでは、新型コロナウイルスで3人の確認症例があるが、全員が中国人だ。1人が死亡し、他の2人は回復している。DOH(=保健省)は、フィリピンでは610人の感染の可能性のある者がいることも明らかにしている。JCGotinga/Rappler.comの報道では、この数字のうち、僅か98人だけが全国の健康施設で受け入れられ、509人は退院しているという。(Rappler.com: Published 12:06 AM, February 26, 2020)

Westerdamのクルーズから戻ったベルギー人の隔離は終了(ベルギー)

コロナウイルス感染の恐れのある中、アジア海域で立ち往生したクルーズ船から下船を許されて帰国した10人のベルギー人は、今や自宅を離れることが許された。

「これ以上、自宅に留まる必要はないと信じます。通常の活動に戻ることができます。」とFlemish Agency for Health and Care(=フランドル健康管理局)のJoris Moonensは話した。同局は、状況は進展したと述べ、このクルーズ船に乗船していた他の乗客で、検査で陽性になった者がいなかったという事実を引き合いに出した。

この10人のベルギー人は、全員がフランドル地方出身で、オランダのWesterdamというクルーズ船の何千人もの乗客の一部だった。船内で確認症例があったというニュースに引き続き、このオランダの定期船は何日間も南シナ海で立ち往生し、カンボジア当局が係留を認めるまで、数か国が接岸を拒否していた。

当初の予定では、この10人のベルギー人は、金曜日まで自宅で隔離されることになっていたが、水曜日に健康管理局は、その対策はもはや必要がないと述べた、とLa Derniere Heureは報じている。

隔離を時期を早めて終了するという決定は、同局が10人の誰もが発病しそうになく、加えて、このウイルスのライフサイクル(注、生活環)の最も重大な局面が既に経過したと述べたのを受けてなされたものだ。(The Brussels Times: Wednesday, 26 February 2020)

アラブ首長国連邦、コロナウイルスを巡りイランとの旅客フェリー便を一時中止(アラブ首長国連邦・イラン)

カイロ発。アラブ首長国連邦は、コロナウイルスの懸念から、追って通知があるまで、イランとの旅客フェリー便を一時運休した、と国営通信社のWAMが木曜日に報じた。

アラブ首長国連邦はまた、同ウイルスの感染拡大を避けるため、同国に入国する全ての商船に、到着72時間前の船員の健康状態に関する陳述を行う義務を課した、とWAMは報じた。(U.S. News & World Report: Feb. 27, 2020, at 12:24 p.m.)

TT Line、新フェリーの契約解除(オーストラリア・ドイツ)

TT Lineは、造船所の財政問題を引き合いに出して、ドイツの造船業者のFSGとの間で締結した2隻の新しいSpirit of Tasmaniaというフェリーの契約を解除した。

TT Lineのchief executive(=最高責任者)のMike Graingerは、FSGに対する支払いはなされおらず、将来の計画もないと語った。この造船業者の抱えている問題について、会社としては最近知っただけだ、と語った。

「弊社は契約を有し、あの契約には忠実でしたが、僅か1週間前に彼らは私の方に連絡を取ってきて、あの契約について議論したいと言ったのです。」と語った。

新たなmemorandum of understanding(=覚書)が、この事業を引き受けるため、フィンランド企業のRMCとの間で署名されている。

1番船は、2022年下旬までに引き渡され、2番船は、2023年引き渡しということになっている。(ABC: Feb. 27, 2020, Thu at 3:01pm)

Diamond Princessに乗船した英国人男性がコロナウイルスで死亡(日本・英国)

東京発。クルーズ船、Diamond Princessで、新型コロナウイルスの検査で陽性だった英国人男性が死亡した、と日本の保険省(注、厚生労働省)は金曜日に話した。

この男性は、入院していたもので、東京に近い横浜で隔離されているウイルスに襲われた船で、同ウイルスにより死亡が確認された最初の外国人となった。

本船に関連する死者総数は6人に増加する一方、700人以上の感染が報告されている。(Mainichi: February 28, 2020)

「船員はウイルス検査」新フェリーが中国からベルファストに到着(中国・英国・スウェーデン)

STENA Lineの最新ロール・オン、ロール・オフ旅客フェリーが、来月のアイリッシュ海での就航に先立って、中国からベルファストに到着し、コロナウイルスの厳しい検査を受けているところだ。

Stena Eddaは、計画と建造に6年間を要して来たものだが、ベルファストからリバプールに向かう航路に就航し、Stena Laganは代替となる。

コロナウイルスのアウトブレイク(=勃発)の発生地である武漢(=ウーハン)地方から1,000マイル離れた、北東中国のAVIC Weihai Shipyardで建造されたものだ。そして本船が、4週間前に威海(=ウェイハイ)を出発して以来、この命に関わる可能性があるウイルスの痕跡がないことを確実にすべく、道すがら、一連の検査を実行して来た。

Stena Lineのchief commercial officer(=商事主任役員)のPaul Grantは、次のように話した。「船隊への最新の追加であるStena Eddaの引き渡しを受けてから、今や、6週間ばかり経過しており、アイリッシュ海に迎えていることが出来て、弊社では大変に光栄に思います。」

「乗客と船員の健康は、常に弊社の第一の関心事であります。でありますから、アジアからヨーロッパへの長い旅の間、船員の健康は、風邪のような症状がないかと、継続的に観察してきたのです。」

「シンガポールとスペインの寄港中にも、当局による検査を受けており、乗船していた全員が、健康で無事であることを報告出来てうれしく思います。そして3月中旬に運航を開始して、アイリッシュ海への、この偉大なる新しい追加物に、お客様と同僚を迎えることになることを楽しみにしております。」

Stena Eddaは、機関性能、燃料消費、無線設備、耐航性、速力、安全、そして緊急システムの検査のため、最初の乗客を迎えるに先立って、試運転を行う。甲板収容力を40パーセント、船室を40パーセント、燃料効率を30パーセントも同航路の現在の船舶より増加しており、乗客1,000人、車庫甲板(注、車両甲板)に乗用車120台収容することになり、貨物のレーン長は3,100メートルある。Stenaが英国とアイルランドでの運航向けに購入した5隻の船の中の1隻だ(Eddaの姉妹船のStena Emblaも、2021年初旬からベルファストとリバプール間を運航する)。

先月、Stena Estridは、ダブリンからホリーヘッドに向かう航路での運航を開始した。(The Irish News: 28 February, 2020 01:00)