フェリーとクルーズ船のポータル・サイト

2020年1月の海外旅客船情報

旅客フェリーが係留を試みていた際、クレタ島のイラクリオ港の埠頭に衝突した、と当局者は木曜日に語った。

Blue Horizon（旧、ばるな）は、乗客428人、乗用車69台、トラック22台、そして3台の自動二輪車を積載していた。怪我人や損害は報告されていないが、この船には、右舷に小さなひっかき傷がつき、検査されるまでイラクリオから出航することが許されていない。

このフェリーは、午後にピレウスに向けて航海する予定になっていた。（ekathimerini.com: THURSDAY JANUARY 2, 2020 13:14）

クルーズ船Sapphire Princessに今日、インドネシア水域を航行中に落雷があった。乗船していたもので怪我人はいなかったが、この雷により、同船のレーダーに損傷が生じた。雷は同船のマストに落ちて、レーダーを損傷した。それ故、Sapphire Princessはレーダーが完全に運用できるまで、航海を継続することができない。

Sapphire Princessで航海中の乗客のJimmy Ngは、次のように話す。「ちょうど船長が発表したところで、インドネシア水域を航行中、今朝の激しい雷雨の最中にマストに落雷があり、本船の全てのレーダーが使用不能となったというのです。Satellite Internet（＝衛星インターネット）も、その頃、使用不能になりました。」

これが修理されるまで、シンガポール水域の外れで投錨しなければならなくなるかもしれない。Sapphireは、目となるレーダー航法なして、混雑している海峡を夜間に通過することは不可能だ。船長は、こうしたことが起きたのは、自分の職歴において初めてのことだったとも語った。（中略）

Sapphire Princessは、10 Night Malaysian Peninsula & Indonesia（＝マレー半島とインドネシア10泊）クルーズで航海中だ。この船は、12月28日にシンガポールを出発し、1月7日にシンガポールに戻る前に、バリ島、クアラ・ルンプール、ペナン、そしてプーケット島を訪問する予定だった。（CrewCenter: Jan 02, 2020）

カンボジアは中国の投資家に、中国人観光客がカンボジアに行き交うことを急騰させることを狙って、中国とカンボジア間のクルーズ観光業サービスに投資することを検討するよう、要請している。

Ministry of Tourism（＝観光省）のFacebook（＝フェイスブック）ページの投稿によると、secretary of state of Ministry of Tourism（＝観光大臣）のHun Danyは、今週これまでに、中国の海南（＝ハイナン）省訪問中、中国人投資家の間でこの構想を提起したという。大臣は、中国人投資家らに、海南省から観光客を乗せたクルーズ船が短時間、乗客による訪問のために接岸可能な、プレア・シアヌク州へのクルーズ観光業サービスの構想を示唆した。この投稿には、クルーズ運航は、カンボジアによって提案された数件の観光業開発構想の1つだと書かれていた。

今年は、カンボジア政府により、The Year of Tourism（＝観光の年）と名付けられている。同省報道官のTop Sopheakは、中国とカンボジア間のクルーズ観光業サービスは、中国人向けのカンボジア旅行業分野を推進させることになる優良な投資計画だと語った。「クルーズ観光業は、カンボジアを訪問する外国人観光客を急騰させることが可能な、数多くの観光商品の1つなんです。」とSopheak氏は語った。「この提案計画は、（飛行機によるものに加え）海事連結を持つという戦略です。」

シアヌークビルという深海港は、既に合衆国、カナダ、EU諸国からの国際的な外国人観光客を乗せて来ているクルーズ船を接岸させている、とSopheak氏は語った。Sopheak氏は、同省はプレア・シアヌク州からシェム・リアプ州に向かうパッケージ旅行を立ち上げるため、旅行業者と共同作業をしていると語った。

このパッケージ旅行は、外国人観光客に、クルーズ船でカンボジアに到着するや、Angkor Archaeological Park（＝アンコール遺跡公園）に向かう短距離文化ツアーを開始する選択肢を提供することを狙ったものだ。

観光省が出した数字は、中国人観光客数が、同国の観光業市場一覧の最上位にあることを示している。今年（注、2019年）10月現在、カンボジアは、海外から520万人の観光客を受け入れており、9.7パーセント増えている。そのうち、中国人観光客は200万人を数えており、全観光客の38パーセントを占めている。（Khmer Times: January 3, 2020）

Carnival Corporationは、再び汚染で注目を集めることになった。今回はポート・カナベラルで、未処理のgray water（＝雑排水）を大洋に放出したのだ。

木曜日の朝、同社のCarnival Elation（＝カーニバル・イレイション、注、「意気揚々」の意）というクルーズ船が接岸し、雑排水の弁が「failed and unintentionally discharged gray water from non-sewage waste water systems（＝誤って開いて、非汚水排水システムから、雑排水が意図せずに放出された）」と同社広報担当者は、声明文において述べた。約5,900ガロンの未処理雑排水が大洋にばらまかれた、とFlorida Department of Environmental Protection（＝フロリダ州観光保護局）は確認した。

この流出は、同船が安定させるためにバラスト・システムから水を放出している際に発生したものだ、とCarnivalは話した。ポート・カナベラル当局はOrlando Sentinel紙に対して、浄化は必要ないと話した。同船は、木曜日の午後、予定されていた4日間クルーズを続けた。

雑排水というのは、シャワー、風呂、流し、そして洗濯設備から出る水のことだ。未処理雑排水には、U.S. Environmental Protection Agency（＝合衆国環境保護庁）によると、バクテリア、病原体、油やグリース、洗剤・石鹸残留物、金属、固形栄養物が含まれている可能性があるという。

合衆国は、陸地から3マイル以内でクルーズ船が未処理雑排水と放出することを禁止している。United Nations（＝国際連合）の機関の1つであるIntentional Maritime Organization（注、International Maritime Organizationの誤り、国際海事機関）は、海洋汚染を防止する責任を負っているが、雑排水を規制していない。

州のDepartment of Environmental Protection（＝環境保護局）のcentral district（＝中央地域）のspokesperson（＝報道官）であるAshley Gardnerは、Carnival Corp. は如何なる刑罰にも直面しないと語った。「この事件の性質故に、環境影響は予想されず、あるいは是正措置も必要ないので、本局としては、正式な事件として追及は致しません。」と電子メールを経由してGardnerは語った。

Carnival Cruise Lineのchief communications officer（＝最高広報責任者）のChris Chiamesは、同社では、この流出がどのように起きたのか調査中だと話した。「最高の実践と環境責任における業界指導者になるための弊社の努力において、弊社では、昨日のような偶発的な事故を注意深く分析し、改善を継続いたします。」と声明文において述べた。同社は、この事故で汚水は放出されなかったと話した。

これは、Carnival Corp.の船舶が大洋に不適切に雑排水を投棄した最初のことではない。同社は現在、4000万ドルの罰金を支払った2016年の有罪判決に先立つ8年間に犯した環境犯罪の司法取引の一環として、執行猶予中だ。同社の5年間の執行猶予の一環として、経営幹部らは、9社のクルーズ客船会社にまたがる105隻の船の汚染を逓減する手続きを、マイアミの連邦裁判所で進めて行かなければならない。

12月の聴聞手続きにおいて、Carnival Corp.の幹部は裁判所に対し、2017年4月から2018年4月までの同社の執行猶予の1年目に、ここの船は、違法に4回、雑排水を投棄し、翌年は5回投棄したと話した。幹部らは、同社では今後2年間に、雑排水処理システムの改善で、4800万ドルの投資を計画していると話した。

アラスカ州の環境犯罪に特化した連邦検事は、2018年9月に、ここのHolland America LineのWesterdamというクルーズ船が、Glacier Bay National Park（＝グレイ―シャー湾国立公園）に雑排水を26,000ガロン投棄したことで、Carnival Corp.を捜査している。アラスカ州は、クルーズ船会社が同公園の境界の内側で、あらゆるものを投棄することを禁止している。（Miami Herald: January 03, 2020 03:08 PM）

フェリーは現在、ホルモズガーン州のバンダレ・レンゲとドバイ間の他、イランのバンダル・アッバスのShahid Bahonar Port（＝シャヒッド・バホナー港）とアラブ首長国連邦のシャールジャ間で定期運航をしている、とPorts and Maritime Organization（＝港湾・海事局）の局長は語った。

「時折、運休やスケジュール変更があるものの、フージスターン州のホラムシャフルとクウェート間を航海している定期船も1隻ある。」とMohammad Rastadが語ったことが、News.mrud.irにより引用されていた。

このPMO chief（＝港湾・海事局局長）は、イランと、カタールやオマーンという両近隣国間の旅客旅行の中止は、運航が財政的に実行できないためだと指摘した。

Rastadは、飛行機の旅は費用が安く、旅行時間が短いため、乗客をより惹きつける傾向にあると語った。（Financial Tribune: January 04, 2020 18:06）

Glenn Williams船長は、この年配男性の顔を忘れることはできない。白いあごひげのある青白い皮膚、そして巨大な両目が、暗くどんよりした波立つサン・フランシスコ湾水域の海面のすぐ下で、まっすぐ見つめていた。

Williamsは、自分の長さ60フィートのフェリー、Ospreyを停止し、後進させて叫んだ。「男性が、船外の右舷25ヤードに転落しているぞ！」

30分以内にWilliamsは、甲板員と半ダース（注、6人）の乗客と共に、冷たい水の中からこの男性を拾い上げ、陸上の救急医療隊員の下に運び、男性の命を救った。この12月20日の救助では、Williamsやその他が、バークレー・マリーナの約半マイル外でこの船員が浮いているのを、どうやって見つけたのかと未だに思われている。（The San Francisco Chronicle: Jan. 5, 2020 Updated: Jan. 5, 2020 4 a.m.）

中東で益々緊張が高まったのを受け、クルーズ客船会社は、近い将来、この地域をクルーズする人に対して渡航勧告を出した。

Foreign and Commonwealth Office（＝外務連邦省、注、英国外務省）が、中東を旅行する英国人の遅延情勢が「with little warning（＝ほとんど警告なく）」悪化し得ることを明らかにした中東旅行に関連する警報を更新したのを受けて、この声明文が出された。

イランの司令官Qasem Soleimaniが、イラクでの合衆国の空爆により、1月3日に殺害されたことを受けて、緊張が高まっている。無数のクルーズ客船会社がこの地域で運航を続けており、ドバイ、アブ・ビ、そしてアカバなど、全てが主要なクルーズの目的地になっている。

「西洋権益に対する脅威が増大している可能性があり、治安情勢はほとんど警告なく悪化する可能性がある」とFCO（＝外務連邦省、注、英国外務省）の指針では述べられている。「警戒すべきであり、メディアやこの渡航勧告を経由するなどして、最新の進展に遅れずに付いていくべきである。」

この勧告は、多くの人気のクルーズ目的地を網羅しており、トルコ、アラブ首長国連邦、カタール、ヨルダン、バーレーン、クウェート、オマーン、そしてサウジ・アラビアに関連する。

渡航勧告の提供で、Association of British Travel Agents（＝英国旅行業協会）(ABTA) の広報担当者は、次のように話した。「ABTA（＝英国旅行業協会）では、旅行者の皆様に、旅行先のForeign & Commonwealth Office（＝外務連邦省、注、英国外務省）(FCO)の渡航勧告を注意深く読み、この渡航勧告に当てはまるかもしれない如何なる制約についても忠実に守れるよう習熟することをお勧めいたします。」

「中東や中東の近隣諸国に旅行する人に対しては、ABTAの指針は、警戒し、メディアやFCOの渡航勧告ウェブサイトを通じて、最新の進展に遅れずについていくという、FCOの勧告に従うというものです。現在、イランの旅行者に対するFCOの指針は、滞在することが本質的ではない状況が継続する場合は、離れることを検討すべきだというものです。」

Cruise Lines International Association（＝クルーズ客船会社国際協会）(CLIA)は、次のように付け加えた。「CLIAのクルーズ船隊に乗船している乗客と船員の安全と保安は、会員企業にとって第1の優先事項であります。クルーズが人気になると共に、クルーズ客船会社は、格別な安全記録を維持しているのであり、方針や実践は、法律によって要求されるものをしばしば超えるものです。」「CLIAのクルーズ客船会社は、最高水準の安全を確実にするため、国際、国内、そして地元の法執行機関（注、警察等）と緊密に調整しており、各旅程において、安全対策が取られております。」

Celebrity Cruisesは、この地域での航海を未だに行っているクルーズ客船会社の1社だ。この警告に対し、広報担当者は次のように語った。「弊社のGlobal Security（＝世界安全保障）チームが、この地域の状況を監視し続けており、弊社の最高の優先事項である、弊社のお客様と船員の安全性と快適さを確かなものとするため、当局と密接に作業しております。弊社では、お客様と直接連絡しており、如何なる予定変更が必要になった場合でも、勧告いたします。」（World Of Cruising: Published 7 January 2020）

仁川（＝インチョン）市にある国内最大のクルーズ・ターミナルは、合衆国のミサイル防衛システムの朝鮮（注、韓国）への配備を巡る中国の経済制裁の影響が続く中、当初の見込みよりも、船舶と乗客の扱いが少ないことから、不十分な実績を見せ続けている、とこのターミナルの運営者は水曜日に話した。

この失望させる実績は、業界において深刻なものとなっている。政府は、松島新都市（＝ソンドドン）という同市国際商業地区のクルーズ専用の2階建てターミナルの建設で、1000億ウォン（8500万ドル）以上を5年間に亘って注入していた。

Incheon Port International Cruise Terminal（＝仁川港国際クルーズ・ターミナル）は、2019年4月に正式開業した。このターミナルの開業で、政府は、外国人クルーズ乗客、とりわけ中国人旅行者を惹きつけて、遅れた国内産業を急騰させようと狙っていた。ところがこのターミナルは、Incheon Port Authority（＝仁川港湾局）によると、今年、50,000人の乗客を乗せた僅か15隻のクルーズ船をもてなす見込みなのだという。

2016年、合衆国のTerminal High Altitude Area Defense（＝終末段階高高度地域防衛システム）(THAAD)という迎撃ミサイル・システムが朝鮮（注、韓国）に配備される前は、62隻のクルーズ船が、165,088人の乗客を乗せて仁川港にやって来ていた。しかし2017年に、同港を利用したクルーズ船隻数と乗客数は、17隻、29,906人にそれぞれ急減した。これは主として、THAADの配備により、安全保障上の利益が害されたと主張する、中国の経済制裁によるものだ。この制裁の一環として、中国政府は、朝鮮（注、韓国）への団体旅行を禁止し、観光業が大打撃を受けた。それ以来、このターミナルは、業績を回復することはなかった。

ある仁川港湾局の当局者は、この機関は、このターミナルを母港として利用するクルーズ数を増加させるために作業していると話した。「中国人のクルーズに頼ることを減らそうとして、合衆国や連合王国（注、英国）からのクルーズを受け入れるための努力もしております。」とこの当局者は語った。

当局者は、今年、Chinese President（＝中国国家主席）のXi Jinping（＝習近平、注、シー・チンピン）が朝鮮（注、韓国）を訪問して、President（＝大統領）のMoon Jae-in（＝文在寅、注、ムン・ジェイン）と成功裏の首脳会談を行って、 北京（注、中国政府）が朝鮮（注、韓国）に対する制裁を終わらせ、再び団体旅行を許すことになるかもしれないという楽観的な見通しを出すことには慎重だった。（The Korea Times: Posted: 2020-01-08 18:18）

荒天の結果、更なるフェリーの混乱が予想されている。

Hrosseyは、金曜日はラーウィックを午後5時30分ではなく、午後4時に早く出発し、翌日のアバディーン到着は、天候により、若干遅れるかもしれない。Hjaltlandも、土曜日のラーウィック到着が遅れるかもしれない。

一方、貨物運航は、金曜日には3時間早く出発し、午後3時にラーウィックを離れる。土曜日のアバディーンからの北行きの貨物便も、現在、検討中。

最新情報は追ってお知らせします。（Shetland Times: 10/01/2020）

7大陸の全てに触れることになる世界初のクルーズ船が、月曜日にフォート・ローデーダールから出港する。

SilverseaのSilver Whisper（＝シルバー・ウィスパー、注、「銀の囁き」の意）という船が、今後4か月かけて世界を一周航海し、5月25日に最後の目的地であるアムステルダムに到達する。この旅行中、客らは、7大陸全ての、32の異なる国々の、62か所の目的地を訪問することになる。

The Legends of Cruising 2020（注、「2020年クルーズの伝説」の意）というクルーズは、贅沢以外の何物でもない。この140日間クルーズの料金は、62,000ドルから。最高価格は240,000ドルという選択で、広々としたオーナーズ・スィート（注、「船主の一続きの部屋」の意）で、業界史上、最高額のクルーズ宿泊設備だ。本船は、388人までの乗客を乗せることが可能。

乗船中に、あらゆる目的地を取り込むべく、この船は、それぞれの寄港地向けの飲み物を作ることになるカクテル・プログラムを導入することになっている。地域の特色や地元食材を取り入れることになる。船上では、カクテル習得教室も行われることになるので、客らは陸上に戻った時に自分好みの飲み物を再現するやり方を学ぶことができる。

このクルーズには、33本の寄港地観光も含まれており、これには、ブラジルでの民間伝承バレエの公演、紅海の砂漠でのキャンドルライト・アル・フレスコ・ディナー（注、「蝋燭の明かりの下での屋外夕食」の意）、スコットランドでのRoyal Yacht Brittania（注、英国王室のBrittaniaというヨット）の見学がある。この探検には、南極での3日間も含まれており、そこでは客らはペンギンやアザラシを発見し、氷山を探検できることになる。

船は南に向かい、サン・ファン、リオ・デ・ジャネイロ、ブエノス・アイレスに寄港してから、南極を探検することになる。その後、南米の西岸を北上し、チリからオーストラリアに向かう。アジアでは、シンガポールやムンバイに寄港して、ヨーロッパに向かい、ここで5月に、このクルーズは大団円を迎える。

Silverseaにとっては心躍る時期となっている。というのは、同社は2021年に、更に壮大な世界一周クルーズを導入することになるからだ。

The Finest World Tour 2021（注、「2021年最高の世界旅行」の意）は、150日間旅行で、6大陸34か国を訪問し、イースター島、イタリアのベニスが含まれる。The Uncharted World Tour 2021（注、「2021年地図にない世界旅行」の意）は、167日間続き、南極を含む6大陸30か国の107か所の異なる目的地を訪問する。（Travel and Leisure: January 10, 2020）

このエストニアのクルーズ・フェリーの会社は、堅調な繁忙期が史上最大の乗客数に繋がり、大半の航路で交通量の増加を見た。

同社の乗客数で記録的な年となった2019年、970万人以上がTallink Gruppで旅行した。乗客総数は9,763,210人で、以前の記録だった2018年よりも0.1％増となっている。

フィンランドとスウェーデン間の航路の乗客数は1.7％増であり、エストニアからフィンランドへの航路、ラトビアからスウェーデンへの航路における堅調な数字に支えられ、成長の大半を牽引している。エストニアとスウェーデン間だけが、乗客数が落ち込んで、2018年よりも乗客が7.9％減少した。

Tallink CEO（＝最高経営責任者）のPaavo Nogeneは、成長率に影響を与えた要因として、年明けに予定されていた入渠から生じた手腕を試される事態や、競争の激化、国内や海外の経済緊張を引き合いに出して、この業績を称賛した。「この記録的な数字は、連続した月数の中での1か月間に、100万人以上の記録的な乗客数を運んだ堅調な繁忙期の業績によるものです。」と語った。

第4四半期の乗客数は、フィンランドの郵便ストライキの影響も受けた。これは、伝統的なクリスマスの売り出しが、同社のClub Oneという忠誠計画の会員に届かなかったことを意味し、クリスマス前の旅行の減少に結び付いたのだった。

Nogeneは付け加えた。「この妨害にも拘わらず、一層前向きだったのであり、第4四半期の乗客と乗用車数は、2018年の第4四半期より、依然として高いものでした。」

輸送した乗用車数と貨物ユニット（注、コンテナ）の数は、前年との比較で、2019年は減少した。そしてNogeneは、同社は「changed（＝変化した）」「competitive environment（＝競争環境）」にも拘わらず、運航を調整するための行動を既に取っていると語った。

2020年、Tallinkは、新船のMyStarの工事を開始し、Burger King（＝バーガー・キング、注、ハンバーガー店）の陸上でのフランチャイズ営業を拡大させる。

「弊社では、弊社の経験豊かで博識なチームが、世界中の新しくてワクワクするような機会に絶えず目を向け続けており、正しい機会に着手する準備が出ているのです。」とNogeneは、結論付けた。（DFNI: January 10, 2020）

本日、Royal Caribbean Internationalは、2021年上期の中国旅程を発表した。

Spectrum of the Seas（＝スペクトラム・オブ・ザ・シーズ、注、「海の波長分布」の意）が、新たな目的地を特色とする4泊から7泊の航海を、上海から出航する。新たに拡張したVoyager of the Seas（＝ボイジャー・オブ・ザ・シーズ、注、「海の航海者」の意）は、2021年の夏の間は、上海を母港に、日本への短期クルーズを行う。

2021年春にお目見えする新しいOasis級のWonder of the Seas（＝ワンダー・オブ・ザ・シーズ、注、「海の驚き」の意）が、この2隻に加わるものと見られている。

Spectrumは、日本の複数の目的地に向かう30本近い航海を提供する。4泊と5泊のクルーズは、沖縄の現実離れした島々から、八重山諸島の白砂の浜辺に至る新たな寄港地での冒険と美しさを発見することができるものだ。1週間クルーズには、一泊寄港も含まれている。

2021年シーズンの目玉は、日本の最も名高い都市の何がしかを体験する特別航海となる。これには、下関、舞鶴、新潟、そして函館（北海道）が含まれている。

Spectrumで行くこうしたクルーズでは、目的地での体験を向上させるために設計された、新たな寄港地観光のラインアップ（注、顔ぶれ）から選択することも可能だ。（Cruise Industry News: January 10, 2020）

クルーズ船の休日は、面白くもない日常生活から逃れて、寛ぎたい多くの英国人に好まれている。クルーズを予約することは、自分の船室を選択することを意味する。そしてクルーズ休日の選択については、2回考えるべきなのが1つの類型だ、と専門家は話している。

クルーズ船での休日は、髪を垂らして、離脱時間を楽しむには、素晴らしい機会だ。クルーズは、大量にクルーズ航海が売り出されているおかげで、自分好みの高価なものにでも、あるいは安価なものにでもすることが可能だ。選んだクルーズが何であれ、常に自分好みの船室を決めなければならないことになる。

その部屋で夜に寝るだけかもしれないが、船室の選択が、自分の幸せには重要だ。間違ったものを選ぶと、休日が台無しになるかもしれないのだ。

あるクルーズ船の専門家が、船室に関する忠告を共有しており、避けたくなるかもしれない1つの類型があるという。Cruise CriticのUK Managing Editor（＝英国編集長）のAdam Coulterは、なぜguarantee cabins（＝保障船室）を避けたくなるかもしれないのかを説明した。

「保障船室というものは、実のところは船室の1類型なのではなく、むしろ、船室の予約の一手段なのです。」とCoulterは解明してみせた。「自分が寛げる船室の最低水準を探し出し、クルーズ客船会社が利用可能なものから予約日時に近い船室をあてがうことになります。」

保障船室を選択することは、より良いものになるかもしれないし、ならないかもしれない危険があるものとなり得る（注、例えば「バルコニー付きの部屋」を選択した場合、その条件は満たしても、景観が良いかどうかといったことは不問に付されるということ）。

「保障船室は、アップグレード（注、上級船室に昇格すること）のための博打の価値がある可能性がありますが、縦揺れや煩い船室にしたくないのならば、こうした船室は避けるべきです。」とCoulterは指摘した。（Express: PUBLISHED: 05:01, Sun, Jan 12, 2020）

ドバイ発。世界を旅して新しい文化を探求することは、今日の若者が熱望することの1つだ。そして日本政府は、これを40日間で行うことを可能にしている。

Ship for World Youth (SWY) Program（＝世界青年の船事業）は、日本のCabinet Office（＝内閣府）が後援しているもので、世界中の若い指導者らを6週間、船に乗せて、共通の問題を議論するものだ。

SWY（＝世界青年の船）事業のウェブサイトによると、世界から来た18歳から30歳までの約200人の参加者の一団が、日本でこの船（注、「にっぽん丸」）に乗船して、指導力と文化的意識の養成で、時間を過ごすことになるという。この事業の構成員は、それぞれ1人の司会者と40人の参加者からなる、7つの主題のある団体に分けられる。船上のそれぞれの課程の集会は、参加者が他国の他、自国の理解を深めることに役立つものだ。

世界青年の船は、1989年以来、32回目の旅行に出かけることになり、日本、ペルー、フランス、ブラジル、そして連合王国（注、英国）の他、バーレーンやエジプトのようなアラブ諸国からの応募者が含まれている。この船は、1月20日に東京を出発して、ハワイのホノルル、メキシコのエンセナダに寄港して、2月24日に東京に戻って来る。

Budoor Kamelは、バーレーン代表団の国家指導者として参加することになる。Kamelは以前、2011年にこの事業に出席したことがあるが、今年は議論課程の準備や進行に責任があると話した。「2010年にこの事業のことを聞いた時、私は、自分がいつも夢見ていたことのようだと思いました。複数の文化環境の中で、他人から学び、世界的な共同体に対して、バーレーン市民として共有し、返答することができるのです。」と彼女は話した。

他のアラブ諸国は、長年に亘ってこの事業に貢献してきた。2010年の参加者であるアラブ首長国民のHamad Al-Zaabiによると、UAE（＝アラブ首長国連邦）は14回参加して、931人の代表団を送っているという。「私が乗船した時は、多くのことを学びました。長年をかけて異なる12か国を旅してきたというのではなく、それをたったの40日間ですることが可能になるのです。」と語った。「時事問題について最新の情報を教えてもらえ、それから突っ込んだ議論をすることなります。」

毎日の最後には、参加者は「a national presentation, an hour-long talk about different countries（＝自国の説明と、異なる国々についての話を1時間）」することになっていた。課外活動も船の上では行われており、自発的に他の志願者に新たな学びの機会を提供することができる、と語った。

「例えばアラブ人はアラビア語講座を始め、日本の構成員は書道講座を始めたのです。」と彼は説明した。（Arab News: January 14, 2020 02:22）

中国最大の造船会社であるChina State Shipbuilding Corporation (CSSC)と合衆国に本拠を置くCarnival Corporationの合弁企業であるCSSC Carnival Cruise Shippingは、月曜日にその最新の船隊構成員を歓迎した。

85,861トンで、乗客2,210人乗りのCosta Atlantica（＝コスタ・アトランチカ、注、「大西洋世界」の意）は、Carnival CorporationのCosta Cruisesから、CSSC Carnival Cruise Shippingに移すことで署名された。2018年に上海で開催された最初のChina International Import Expoの期間中に、CSSCとCarnivalとの間で立ち上げた戦略的提携の成果だ。

この計画によると、乗客2,114人乗りのCosta Mediterranea（＝コスタ・メデタラニア、注、「地中海」の意）も、今年暮れまでに同船隊に加わることになり、2023年から運航を開始することになっている6隻のVista船が後に続くことになっているという。

「この取組みは、CarnivalとCSSCにより高められている信頼に対する更なる証なのであり、国内クルーズ市場を共に成長させていくという構想と深い関与を共有するものであります。」とCSSC-Carnivalは、プレス・リリースにおいて述べた。

世界クルーズ産業は、2018年に、2850万人の乗客を乗せる433隻を運航することになると見積もっている。乗客数において世界第2位のクルーズ市場であることから、中国人旅行者は同年、240万人がクルーズ旅行を行った。

「本格的な旗艦クルーズ会社を作るべく、弊社親会社の強固な能力と豊富な資源を、活用することになります。」とCSSC-Carnivalのmanaging director（＝社長）のRoger Chenは語った。

「この合弁では、中国クルーズ産業の長期に亘る発展を推進し、製品提供の最適化、流通システムの改善、包括的生態系を組み立てることによって、指導的な中国資本のクルーズ会社になることに役立てるべきなのです。」とCSSC-Carnivalのchairman（＝会長）であるYang Guobingは語った。（China.org.cn: January 14, 2020）

2020年1月14日、シンガポール発。Princess Cruisesは、2020年3月から12月まで、日本の40か所以上の目を見張らせる目的地に向かうクルーズ休暇を提供する。Diamond Princessは、風景がハッキリと変化する日本の四季を通じた異国風な目的地に向かう航海を行い、魅力的な寄港地観光の他、素敵な船上活動を提供する。

「クルーズは、日本を見物する最高の方法です。Diamond Princessの航海では、お客様が1回のクルーズで、日本や南朝鮮（注、韓国）の5か所から7か所の目的地を発見することを可能にするのです。これには、陸上からは容易に接近できない遠方の目的地が含まれているのです。何がしかの旅程では、お客様はロシアの港も訪問することになります。」とPrincess CruisesのDirector, Southeast Asia（＝東南アジア主任）のFarriek Tawfikは話した。

18層甲板船のDiamond Princessは、2,670人の顧客収容力を有しており、横浜（東京）と神戸から始まるクルーズを提供している。また、洋上で最大の露天日本風呂も目玉としており、蒸し風呂や、本物の寿司屋の他、目を見張る海洋景観のある温水浴槽を含む屋内・屋外日本風呂体験を提供している。

日本での5大体験：（抄訳）
Cherry Blossoms（＝桜の花）
Natural wonders（＝自然の驚異）
Festivals and fireworks（＝祭りと花火）
4Autumn foliage（＝秋の紅葉）
Historical marvels（＝歴史の驚異）（TTR WEEKLY: January 14, 2020）

フェリー運航と国際クルーズ船の到着の増加のおかげで、昨年、100万人以上の乗客が、基隆（＝キールン）港を通過した、とTaiwan International Port Corp（＝台湾港務公司）が昨日、話した。

この国営会社が出した統計では、109万人以上が同港を利用し、それには約946,000人のクルーズ船客が含まれており、2018年の941,000人のクルーズ船客からは増加している。同港は、2018年に100万人という一里塚を通過しており、106万4000人の旅行者が同港を利用した、と同社は話した。

昨年、合計110,000人が、基隆と連江（＝リエンジアン）県（馬祖（＝マーツー））間でフェリーに乗船しており、2016年以来、フェリー輸送では初の増加となっており、2012年の乗客104,000人の記録を破った。

同港は、中国の厦門（＝アモイ、シアムン）や台州（＝タエジョウ）に向かう海峡横断フェリー運航を提供しており、日本、特に沖縄の那覇や八重山諸島の石垣や与那国に向かうクルーズ船を扱っている。

同社は、同港の社会基盤の刷新をして乗客増加に貢献してきた。これには電子旅券検査システムの導入や、同港の旅客ターミナルの拡張が含まれている。

クルーズ船の目的地として、同港を推進するために役立てるべく、同社は南朝鮮（注、韓国）の仁川（＝インチョン）港との間でmemorandum of understanding（＝覚書）に署名し、日本の博多港との間では、共同販売行事を組織することで協働している。

香港に本拠を置くGenting Cruise Linesも、今年、そこのWorld Dreamsという定期船の運航を増便し、Crystal Cruisesという商標の下で新たな船舶の運航を始めると発表している、とPort of Keelung（＝基隆港）は話した。

火曜日、Gentingは、基隆港で12台のself-help check-in kiosks（＝自立・搭乗手続券売機）を作動させた、と同社は話した。（The Taipei Times: Thu, Jan 16, 2020 - Page 2）

間もなく中西部のクルーズに、新たな選択肢が加わることになる。

Viking、ここはヨーロッパのリバー・クルーズで知られているスイスの船会社だが、五大湖向けに設計された新しい豪華クルーズ定期船を建造中だ。同社は最近、2022年に北極、南極、五大湖に向かう選択のある「Viking Expeditions（注、「バイキング探検隊」の意）」を導入した。

同社のchairman（＝会長）であるTorstein Hagenは、完璧な「polar expedition cruising（＝極地探検クルーズ）」と「usher in a new era of comfortable exploration in the heart of North America（＝北米の奥地で快適な探検という新しい時代の到来を告げること）」を狙っていると語った。「弊社のお客様は、好奇心旺盛な探検者なのです。良く知っている象徴的な目的地に、弊社での旅行を続けたがっているのですが、更に遠くへの旅行もしたいものなのです。」と語った。

2022年にミシガン湖に向かう船は、Viking Octantisと呼ばれ、遠隔の極地地域やセント・ローレンス海路を航海するのに、十分に小型のものとして設計されているが、時化の海に対処するのには、十分に大きいものだ。この船は、現在、工事中だが、189室の旅客室に378人のお客を収容する、と同社は話した。

Vikingは、National Oceanic and Atmospheric Administration（＝米国海洋大気庁）とも提携しており、ここの科学者は、五大湖地方と生態系の研究のために探検に参加する。

このクルーズ客船会社の当初の五大湖クルーズには、シカゴは含まれていないが、ミルウォーキーは、数回の周遊旅行で出発点となる。8日間から13日間の旅行で、最も安価な切符は、約6,600ドル。予約は水曜日から始まっており、2月29日まで。

五大湖旅行は4月から10月までの提供で、その年の残りの期間は、Octantisは北極に向かう。（NBC Chicago: Published January 16, 2020）

P&O Ferriesは、乗客の懸念を鎮めるために作られた山のような公共情報キャンペーンにより、ブレグジット（注、英国のEU離脱）後に、英国が海に放り出されることになる（注、途方に暮れることになる）という心配に反論しているところだ。

1月31日の「Brexit day（＝ブレグジット日）」まで、全国紙、国外、そしてソーシャル（注、SNS）で、このキャンペーンは、穏やかな青い海と物静かな海の画像を使って、神経質になった乗客を鎮めるよう設計されている。これには、フェリー会社は、英国と大陸を結び続けることになるという意図を強化するメッセージが添付されている。

Publicis Pokeが考案した広告には、「No-one leaves without a deal（＝合意なしで追い出される者はいない）」「Go make your own European Unions（＝あなた自身の欧州連合を作ろう）」「Out of Europe, into Europe. We do it every day（＝ヨーロッパから出て、ヨーロッパに入る。毎日していることだ）」といったメッセージが含まれている。

P&O Ferriesのdirector of passenger sales（＝旅客販売主任）のSarah Rosierは、次のように話した。「旅行部門で経営している伝統商標として、弊社は、弊社顧客の海の旅を180年以上に亘って結んで参りました。ですから、毎日、EUに出入りする航海をすることは、弊社にとっては、普通の事業に過ぎないのです。弊社は、現在の状況が解決されることを、弊社お客様に知っていただきたいのです。弊社では十分に準備しており、必要とされるところへの貨物の他、人々の輸送に尽力しているのです。」

Publicis Pokeのexecutive creative director（＝業務執行創造取締役）のDave Monkは、次のように付け加えた。「現在のところ、世の中はかなり騒がしいですね。時折、物事を元に戻すのは最高のことです。単純に考えましょう。この時機に適った、しかも時を超越した印刷物によるキャンペーンは、僅かに魅力があるもので、この騒動の中では、静かなものでもあるのです。」

Publicis Pokeは、昨年、Publicis London、Poke、そしてArcが合併して形成された。（The Drum: 16 January 2020 11:19am）

Busan Coast Guard（＝釜山海洋警察）は、1月16日、昨年3月以来、1,014トンのパナマの石油製品輸送船の船主になっているロシア人を調査していると発表した。北朝鮮に対するU.N. Security Council（＝国連安全保障理事会）の制裁に違反したとするこの船主に対する調査では、殆ど進展を見せず、この船は既に解体されている。

海洋警察によると、2018年7月から12月までの3回の異なる機会に、制裁下にある石油製品が、同船から北朝鮮の船舶に移されたという。これには7月17日に清津（＝チョンジン）港での積み替えが含まれているという。このパナマの輸送船は、ロシア人船主の要求で、昨年7月に解体されたという。

当時、南朝鮮（注、韓国）政府は、解体は調査の妨げには全くならないとの結論に基づき、解体を承認した。Ministry of Foreign Affairs（＝外交部）は、この解体は、そうした制裁に違反して拿捕された如何なる船も解体される可能性があるという一種の警告のメッセージだったと強調した。

昨年3月に最初の調査が終結した。このロシア人は帰国したが、5月初めに追加調査のために釜山（＝プサン）に戻った。彼は積み替えに関連する合衆国の衛星写真は偽物であると主張して、あらゆる申し立てを否認した。（BusinessKorea: January 17, 2020, 09:23）

洋上にいるときに運転台に留まることにより、トラック運転手の命が危険に晒されるという「industry-wide（＝業界全体）」の問題があることが、調査により判明した。

これは2018年12月にラーンとケアンライアン間で運航しているP&O European Causewayで9台のHGVs（＝重量物運搬車）が倒れて、22台の車両が損傷したことから判ったものだ。この事故の後で、6人の運転手が運転台にいたことが明らかになった。Marine Accident Investigation Branch（＝海難事故調査部門）(MAIB)は、こうした行為は国際規則に違反すると話した。

2018年12月の事故は、強風によって生じたもので、車両がひっくり返った1人の大型トラック運転手が、ダムフリース・アンド・ギャロウェイ州港で救急隊により救出される結果となった。この事故に関するMAIBの報告書では、洋上にいる際に運転台に留まるという運転手の行為は、この業界では珍しいことではないとした。（中略）

P&Oの声明では、MAIBの勧告を「in full（＝全部）」受け入れたと話した。同社は、Maritime and Coastguard Agency（＝海事・沿岸警備庁）の最高の実践指導を含めるべく、そのSafety Management System（＝安全管理体系）(SMS)を既に改訂したと付け加えた。（BBC News: 17 January 2020）

Hyundai Merchant Marine (HMM)は木曜日、主要国際海運同盟の一部として提供することになる新たな運航を述べた。

昨年、HMMは、THE Allianceへの加入を招待された。最近、U.S. Federal Maritime Commission（＝合衆国連邦海事委員会）の承認を獲得している。他の諸国からの承認を得た後、4月に他の構成員と共に、サービスの提供を適切に開始することになる。

HMMの広報担当者によると、「likely go smoothly following the approval from the United States（＝合衆国の承認に引き続いて、比較的順調に行く）」ことになるという。

THE Allianceは、2M AllianceやOcean Allianceと並んで、世界最大の海運会社の団体の1つ。ドイツのHapag-Lloyd、日本のONE、台湾のYang Mingが、その構成員となっている。

HMMは、THE Allianceが運航している33航路のうち、27航路で運航することになる。航路を網羅する合計280隻の「high efficiency container ships（＝高効率コンテナ船）」を運航させることになる。

この海運同盟は、世界中で78港に寄港するもので、これには、アジア、ヨーロッパ、地中海、そして中東が含まれる。とりわけTHE Allianceは、東南アジア諸国での運航を増やす計画だ。HMMは、今年から10年間、THE Allianceに加わることになる。

HMMは、2M Allianceの戦略的提携社であり、これは2017年以来、デンマークのMaersk LineやスイスのMediterranean Shippingによって運営されているところだ。この提携は、3月下旬に失効する予定になっている。

「弊社では、2M Allianceとの取引を拡大することもできましたが、（THE Allianceから）より良い契約の申し出があったのです。」とこの広報担当者は話した。

同社はTHE Allianceを通じて、その航路を多角化する計画だと話した。HMMによると、THE Allianceの構成員として、市場の変化に活発に対応することが可能になるという。（The Korea JoongAng Daily: Jan 18, 2020）

Ponantは、2020年5月30日から6月7日までの、Le Solealに乗船して航海する「An Immersion in Japanese Culture（＝日本文化潜入）」に関し、価値ある値引きを発表した。

料金について25パーセントまでの優待割引に加え、乗客は1,500ドル（2人で3,000ドル）までのair credit（＝航空機割引）を享受することになる。1人部屋追加料金も、すべての一人旅の旅行者に手を振ってくれる。声明によると、旅行業者も、2020年2月29日までに成約した予約毎に、200ドルの商品券を得ることになるという。

この新たな8泊9日間の航海は、Quintessential Collection（＝真髄コレクション）の一部で、これは、地元文化を取り入れた著名な船上講演者と寄港地観光を特色とする一連のテーマのあるクルーズ。船は、大阪から出発して、南朝鮮（注、韓国）の釜山（＝プサン）を訪問することの他、広島、長崎、その他の港に寄港して、舞鶴で終わる。料金は、1人当たり6,260ドルから（25パーセント割引込み）。

この旅程の見所には、長崎の中心にあるKofukuji Temple（＝興福寺）のAbbot（＝住職）との私的な謁見と、乗客全員に対する優雅な私的なお茶会が含まれている。

選択活動には、Itsukushima Shrine（＝厳島神社）という神道の聖地のKagura dance（＝神楽）の特別公演、境港にある美しいYuushien Garden（＝由志園）、フグのさばき方や皿への精密な盛り合わせ方を実演する料理教室、昼食付の南朝鮮（注、韓国）の釜山の魚市場の案内付き散歩が含まれている。加えてクルーズに先立って、選択で2泊の京都訪問をすることも可能だ。

3人の著名な専門家がこのクルーズには参加し、港や船上での探検を深め、洞察力を加えてくれることになる。University of London（＝ロンドン大学）のHistory of Art at the School of Oriental & African Studies（＝東洋アフリカ研究学院）のProfessor（＝教授）でAuthor（＝著者）であるTimon Screech、US Botanic Garden（＝米国植物庭園）のFormer Executive Director（＝元事務局長）で、PBS（＝公共放送サービス）のformer Host of Victory Garden（＝Victory Garden（という番組）の元司会者）であるHolly H. Shimizu、そして現代日本庭園の専門家であるOsamu Shimizuの各氏だ。（Cruise Industry News: January 20, 2020）

キプロスとギリシャを直接に連結するフェリー航路が、遂に具体化しつつある。昨年、初めて前進したが、この提案は検討され、受け入れられただけではなく、新たな具体的詳細が浮かび上がり始めている。

昨年11月にTheMayor.EUが報じたように、この航路の将来は、最初から疑わしいものだった。20年近く同様の提案が検討されてきたが、非効率、あるいは要領を得ないものと考えられ、具体化したものはなかった。

時代が変わったようであり、ギリシャとキプロスの当局者がこのフェリー連結の開設に尽力し、2020年夏までに運航を開始することになった。EU（＝ヨーロッパ連合）の資金調達と支援により、この航路は絶対的に利益を出す必要がないこととなった。その代わり、価格を低く抑えることができ、航空切符が高過ぎると考える学生やその他の人々のような、全く旅行に出かけようとしない客を惹きつけることが可能となった。

キプロスの海運副大臣であるNatasa Pilidesは最近、このフェリーの往復切符は、約130ユーロと見積もられていると述べた。この発表は、忙しい観光客シーズンが始まるまでに同航路を運航するため、死に物狂いになっている中で出てきたものだ。

現在、キプロス政府は、財政支援要求に関し、European Commission（＝欧州委員会）からの回答を待っているところだ。一旦、同意や承認が得られたならば、キプロス政府は、このリマソル―ピレウス航路を経営する運航事業者を探し始めることが可能になる。

更に国の当局者は、2つの寄港地間の旅行時間を、概略30時間と見積もっている。ロードス島での途中寄港も、検討されている。5月から9月までの夏の間は、フェリーは週1回で旅行を終えることになる。その年の残りは、2週間に1回の運航となる。（TheMayor.EU: January 20, 2020 19:30）

1月20日、サンクト・ペテルブルク発。Project 22220の一連の砕氷船の3番船が、2020年4月から6月にBaltic Shipyardで着工する計画だ、と同社のプレス・サービスが、月曜日にTASS（＝タス通信）に語った。「Series 22220の3隻目の（一連の）砕氷船の起工が、2020年第2四半期に予定されています。」と広報担当者は話した。

Project 22220の2隻の一連の砕氷船は、Sibir（＝シビリ）とUral（＝ウラル）というものだが、現在、Baltic Shipyardで工事中だ。この事業のArktika（＝アルクティカ）という先例となる砕氷船は、海上試運転の第一段階を成功裏に完了している。

Project 22220という原子力砕氷船は、3メートルの北極の氷の中で船団を導くことが可能。この二重喫水設計は、砕氷船が氷や極地の河川三角州の中を運航することを可能にする。先例となるArktikaというProject 22220の砕氷船は、Baltic Shipyardにより、2013年11月に起工した。（最初の一連の）2番船のSibirは、2015年5月に起工し、（第二の一連の）3番船のUralは、2016年7月の起工。3隻全ては、2022年までに就役することになっている。（TASS: 21 Jan, 06:07）

RMS（＝英国郵便船）Titanicの残骸が、合衆国と連合王国（注、英国）政府間の条約の下で保護されることになった。

この国際合意は、両国政府に、この残骸の中に入ることや遺物の撤去を許可する免許の承認や拒否をする権限を与えるものだ。1,500人以上の乗客と船員の眠る場所を保護し、敬意を払うことを確実にすることが署名された。

ベルファストのHarland and Wolffによって建造されたTitanicは、サウサンプトンからの処女航海において、1912年に沈没した。この遠洋定期船は、北大西洋の氷山に衝突し、沈没した。

2003年に英国によって署名された条約は、2019年暮れに、US Secretary of State（＝合衆国国務長官）のMike Pompeoにより批准され、発効した。この残骸は、公海上に横たわっていることから、以前は曖昧な法律によって保護されてきた。

UK Maritime Minister（＝英国海事大臣）のNusrat Ghaniは、この合意を「momentous（＝重要なもの）」として描写した。「海面下2マイル半に横たわるRMS Titanicは、歴史上、最も文書化された海難事故の主題です。」と語った。「敏感に扱うものであり、1,500人以上の命の最終的な安らぎの地であることから、敬意を払うことになります。」

Ghani女史は、英国は今や、カナダやフランスのような他の北大西洋諸国と、Titanicを「even more protection（＝更に一層保護する）」ため、密接に作業することになったと付け加えた。

この残骸は、カナダのニューファンドランド沖約350海里の、海面下2.5マイルで、1985年に発見された。この残骸を保護するために、1986年以降、複数の国との間で国際合意が交渉されてきた。（BBC News: 21 January 2020）

パリ発。海運会社のMSCとフランスのSaint Nazaire造船所が、2隻のクルーズ船を建造する20億ユーロ（22億ドル）の契約を獲得した。月曜日にFrench Prime Minister（＝フランス首相）のEdouard Philippeの立ち合いの下、両社によって契約が明らかにされた。

この契約は、毎年1月に、ダボスでのWorld Economic Forum（＝世界経済協議会）に向かう途中、財界首脳がフランスになびくよう、President（＝大統領）のEmmanuel Macronによって設置された毎年一回の投資イベントである今週の「Choose France（＝フランスを選べ）」運動の一部として成立した。（Reuters: January 21, 2020 / 4:19 AM）

2000年代初期、SARS（＝重症急性呼吸器症候群）のウイルスは、アジア太平洋の運航事業者に慌てて船を移動させたが、中国市場で運航している多くのブランド（＝商標）に、同じことが起こるかもしれない。中国でのコロナウイルスのアウトブレイク（＝勃発）に対処しているところだ。

事前に準備した声明において、Astro Ocean Cruisesは、発熱しているか、ウイルスを保有していると診断された乗客に対しては、全額返金すると述べた。加えて、最も事例が集中している武漢（＝ウーハン）からやって来た団体に対しては、お客が「pneumonia-related management measures（＝肺炎関連の管理対策）」のために旅行に参加できない場合に返金することも、検討中だという。同社は、旅行することが不可能な医療職員も、返金を受ける資格があるか、航海を将来の日時に変更する選択権があると述べた。

Costaも声明を出しており、熱があるかもしれない客に対する乗客スクリーニング（＝審査）手続きを強化すべく、港湾当局と作業しているところだと話した。このイタリアの商標も、武漢地方から来た如何なる客の他、このウイルスを保有しているか発熱している客に対しても、そしてAstro Oceanと同様、作業義務のために旅行できない医療職員に対しても、全額返金することを認めるようクルーズ方針を修正する。（Cruise Industry News: January 22, 2020）

外洋と河川クルーズ会社のVikingは、成長を継続し、目的地に集中するため、その名称から「Cruises」という言葉を落とすことを明らかにした。

CruiseCritic.comによると、Viking設立者のTor Hagenは、先週、ロサンゼルスでの演説において、このクルーズ客船会社のウェブサイトがVikingCruises.comからViking.comに変更されたと発表し、変更の動きを進めていると論評した。

Hagenは、この決定は、同社が目的地に集中し続けており、他の商標とこのクルーズ客船会社を区別するものを提供することからなされたものだと語った。これには、小さな港を訪問し、「lack of casinos and kids on board（＝カジノと子供が船にいない）」ことが含まれている。

Cruise Criticが指摘するように、Azamara、the Ritz Carlton Yacht Collection、そしてVirgin Voyages等の他のクルーズ客船会社は、会社が提供する製品を根本的に変更することを反映すべく、名称やロゴ（＝意匠文字）を変更している。

こうした変更の主たる理由の1つには、2022年に到来する特別に設計された2隻の船を使ったVikingの探検クルーズへの進出がある。このクルーズ客船会社は、今後何年間もの間、少なくとも12隻の外洋船と川船の引き渡しを受けるものと見られている。

このクルーズ客船会社のウェブサイトを通じてVikingでのクルーズを予約することを検討している旅行者は、リバー（＝河川）、オーシャン（＝外洋）、そしてエクスぺディッション（＝探検）という3つのタブの1つの下で、自分の航海の全てを検索することが可能となる。

Vikingは先月、4隻の真新しい同型船が、来年、お目見えする見込みであることを発表した。いずれも、このクルーズ客船会社の人気の2021年の8日間「Paris and the Heart of Normandy（＝パリとノルマンディーの中心）」旅程に配船されることになる。

この記事は、元々はTravelPulseにより公開された。（Fox News: Jan 22, 2020）

リバー・クルーズ客船会社のUniworld Boutique River Cruise Collectionは、MSCのクルーズ船の1隻が、2019年6月にベニス（注、ベネチア）で停泊中だったRiver Countessに激突し、1300万ドル近い損害と収入減が生じたとして、MSC Cruise Management Ltd.に対し訴訟を提起した。

この事故は、MSC Operaが制御喪失に陥って、ベニスで埠頭に衝突し、Uniworldのリバー・クルーズ船と衝突して乗客の大勢が逃げ出すことになって発生したものだ。この大型遠洋定期船は、San Basilio（＝サン・バシリオ）ターミナルに突っ込んで、乗客130人乗りの川船である「River Countess（＝リバー・カウンテス、注、「河川伯爵夫人」といった意）」に衝突した。事故当時、同港に接岸していた。

事故の動画には、MSC Operaが、相当に小型の船に突っ込んで、世界中の見出しになった時、この川船の乗客が必死になって逃げている様子が写っている。

プレス・リリースには、Uniworld CEO（＝最高経営責任者）のEllen Bettridgeが、MSC Cruisesと広範かつ無益な話し合いをした後で、訴訟を提起したと述べていた。

「弊社は、MSCが、弊社のお客様や提携者、弊社チームを混乱させたこの状況の重大さを無視することに決め込んだというプロではないやり方に、深く落胆しております。」とBettridgeは述べた。「弊社船（River Countess）に対する甚大な損害はさておき、弊社は、14本の航海を中止することを余儀なくされ、夏季の繁忙期に、弊社のお客様や提携者を失望させることになったのでございます。」

「弊社は、訴訟を起こすことを好みませんが、MSCや、ここの代表者らが、彼ら自身の保険代理人であるWest of Englandからのletter of guarantee（＝信用保証状）を受け取った後でさえも、妨害や時間稼ぎをしていることから、こうせざるを得なくなりました。弊社は、クルーズ業界の仲間から、より良いものを期待しているのであり、適切な賠償を求めて裁判所に行かなければならないことを、残念に思います。」

Uniworld Boutique River Cruise Collectionは、Queen’s Bench Division（＝女王座部）のAdmiralty Court（＝海事裁判所）に、損害額が1150万ユーロ、すなわち1274万ドルを超えると見積もって、訴訟を提起した。この損害には、乗客への返金、船舶の損害、収入減、そして旅行代理店手数料の補償が含まれている。（Crew Center: Jan 23, 2020）

2隻の真新しいベルファスト―リバプール間のフェリーの1番船のSTENA EDDAは、これまでに連合王国（注、英国）への旅の最初の区間に向け、中国の造船所を出発した。この新しいフェリーは、直姉妹のSTENA ESTRIDが取ったアイリッシュ海への同様の航路を辿ることになる。STENA EDDAは、2020年と2022年に、STENA LAGANとSTENA MERSEYと交替する2隻の新船の1番船だ。

現在、STENA EDDAは、1月29日頃、シンガポールに到着するものと見られる。貯蔵品や燃料を補給し、ゴミを降ろしてから、スエズ運河を通過することになる。スリランカのゴール（注、ガル）を経由して、ヨーロッパに向かうことになりそうだ。その後、南ヨーロッパに寄港して、英国への最後の区間を始めることになる。STENA ESTRIDのように、この旅は10,000海里を超え、6週間でこの地域にやって来ることになる。

最近のSky Newsの、Stena Line CEO（＝最高経営責任者）のNiclas Martenssonとのインタビューによると、同社は2年の期間内に、3隻の新しいE-Flexer船という形で、その他の向上を図り、アイリッシュ海航路に4億ポンドから5億ポンドの地域投資を行っているという。

STENA EDDAが、STENA ESTRIDの直姉妹であることから、読者の皆さんは「Stena Estrid first look inside（＝Stena Estrid内部初見）」という弊社特集で、その内部がどのようものかが判るという名案を得ることが可能だ。（NIFerrySite：January 22, 2020 16:39）

プエルト・リコに接岸していたクルーズ船の開いていた窓から転落して死亡した18か月のインディアナ州の少女の両親が、この子供の祖父に転落の責任があるとする「creating a false narrative（＝嘘話を作った）」として、このクルーズ客船会社を非難した。Chloe Weigaの両親は、この子の祖父であるSalvatore Anelloが、2019年7月に11階の窓から身を乗り出して、腕からこの幼児を滑り落とすことは「physically impossible（＝物理的に不可能）」なことだったと主張している。

水曜日にマイアミのU.S. District Court（＝合衆国地方裁判所）に提出した予備回答によると、この両親はまた、この少女が約150フィート転落して死亡した区画にある13台のカメラのうち、僅か2台の、人の目を欺く監視映像を公表したとして、Royal Caribbean Cruisesを非難している。Weigand家は、Royal Caribbeanが、最近の同家の訴訟の却下を求める申請において、嘘をついていると主張している。この訴訟では、子供の死について、同船の子供遊戯区画で窓を開けていたことから、このクルーズ客船会社に過失があったと訴えている。

1月8日の申請において、クルーズ客船会社は、Anello（51）は、自分の孫を持ち上げる前に、約8秒間、開いていた窓から身を乗り出し、これによって同船から転落させたと陳述した。彼は昨年、プエルト・リコで、この幼児の死亡について過失致死罪で起訴されている。同家の弁護人とその他は、Chloeの転落した場所を調査し、測定し、写真撮影を行った、とWeigand家は、1月10日に陳述している。（Daily Beast: Published Jan. 23, 2020 5:36PM ET）

1月25日、北京発。中国は、国内と海外双方の全ての団体旅行を、1月27日から停止する、と国有のCCTV（＝中国中央電視台）が土曜日に報じた。同国は、新たなコロナウイルスの拡散を止めようとしている。

この報道では、中国の旅行業協会が出した発表を引用して、中国における団体旅行は、金曜日現在、既に停止していると述べた。

中国のLunar New Year（＝旧正月、春節）の休暇は、この期間中、通常、国内と海外の双方で、何百万もの旅行がなされるが、金曜日に始まっていた。（Reuters: January 25, 2020）

コロナウイルスの拡大と戦うために中国政府が出した緊急指針を引用して、Costa Crociere、Royal Caribbean、そしてGenting Cruise Linesは、直ちに中国本土におけるクルーズの運航を一時中止した。

Costaは、1月25日と31日のSerenaでの航海、1月27日と31日のAtlanticaでの航海、1月26日と2月2日のVeneziaでの航海、そして1月25日と30日、2月2日のneoRomanticaでの航海を中止した。Costaは、予め用意した声明文において、お客は全額返金を求める資格があり、あるいは50ドルの船上クレジット付きで、今年の終わりまでの代替航海日を選択することが可能だと述べている。

地元の報道によると、旅行業者は、団体旅行を中止するよう指導されており、団体旅行は、中国のクルーズ業界の大半が占めているという。

GentingのDream Cruises商標は、World Dream向けの広州（＝クワンチョウ）でのターンアラウンド（＝折り返しのための）寄港を中止しているが、広州と香港の双方の母港間を運航するこの2017年建造船が出した声明によると、香港からの運航は継続するという。

冬季間に中国に駐留している他の運航事業者には、Astro OceanやMSCがあるが、如何なる声明もまだ出していない。しかし中国の新年（注、旧正月、春節）という高収益の週の間には、同様の措置を取ることがあり得る。（Cruise Industry News: January 25, 2020）

世界的に広がっている致死性のある動物由来のコロナウイルスは、中国の秘密の生物兵器計画に関連している武漢（＝ウーハン）市の研究所が起源かもしれない、とイスラエルの細菌戦争の分析者が語った。

Radio Free Asiaは、先週、2015年のWuhan Institute of Virology（＝中国科学院武漢病毒研究所）として知られている中国最新鋭のウイルス調査研究所を紹介する武漢のテレビ報道を再放送した。この研究所は、致死性のあるウイルスを扱う能力のある、中国で唯一公表された場所だ。

中国の生物兵器を研究していた元イスラエル軍情報部将校のDany Shohamは、この科学院は、北京（注、中国政府）の秘密裏の生物兵器計画と関連があると語った。

「この科学院内の何がしかの研究所は、恐らくは調査や開発の観点から、少なくとも並行的に、中国（の生物兵器）に関わっていますが、まだ中国のBW（＝細菌戦争）支援の主要施設ではないです。」とShoham氏は、The Washington Times紙に語った。

生物兵器に関する作業は、民生・軍用二元調査の一環としてなされており、「definitely covert（＝極秘）」とされている、と電子メールで答えた。

Shoham氏は、医微生物学で博士号を有している。1970年から1991年まで、中東と世界規模の生物化学兵器のイスラエル軍情報部の上級分析官だった。 lieutenant colonel（＝中佐）の階級を有していた。

中国は、いかなる攻撃的生物兵器も保有していることを否定しているが、State Department（＝国務省）は昨年、秘密の生物戦争の作業の疑いを暴露している。（The Washington Times: Sunday, January 26, 2020）

中国で経営している合衆国の事業者数社は、中国で56人の命を奪い、2,000人近い人々が発病した謎の武漢（＝ウーハン）のコロナウイルスのアウトブレイク（＝勃発）の最中において、警戒している。このウイルスは、南朝鮮（注、韓国）、日本、シンガポール、そしてタイのような近隣諸国に広がっている。

この呼吸器系ウイルスは、日曜日、合衆国で5例目のコロナウイルスが確認され、海外に広がっている。勃発に対処して、アメリカ人所有のクルーズ客船会社やリゾート（＝行楽地）は、この状況が継続する間、休業している。

世界最大のクルーズ客船会社であるRoyal Caribbean Internationalは、The Wall Street Journal誌によると、当初、武漢の住民やこの街を最近旅行したことのある個人は、ここの船には乗船を許さないと発表したという。同社は、客の旅程変更の手伝いに尽力している、と広報担当者はこの出版物（注、The Wall Street Journal）に語った。

Cruise Industry Newsによると、土曜日までに、Royal Caribbeanは上海から日本に航海する予定だった、長さ1,139フィートのSpectrum of the Seasという船で行く1月27日の航海を中止したという。

Carnivalの広報担当者によると、Carnival Cruise Lineの医療班は、Centers for Disease Control and Prevention（＝疾病対策予防センター）やWorld Health Organization（＝世界保健機関）との間で、乗客の健康スクリーニング（＝審査）や監視、船舶手続きについて話し合っているところだという。このスクリーニングには、中国からやって来た乗客に対する検温と質問（注、アンケート調査）が含まれるかもしれない。しかし本稿発行時現在、計画は確定していない。

一方、Norwegian Cruise Lineは、中国の港湾からここの船に乗船する全ての乗客に対し、この風邪のようなウイルスが広がるのを防ぐため、非接触体温スクリーニングを導入している。体温が華氏100.4度の者は、乗船が許されない。

International Business Timesの記事によると、最近30日に武漢で暮らした、あるいは通過した個人は、同様に受け容れないという。

業界ニュース・ウェブサイトのCruise Criticが、木曜日に得たところでは、Celebrity CruisesとCosta Crociereは、発病した乗客と、症状のない、最近、武漢を通過したことのある乗客に対しては、同様の禁止方針を表明している。しかしCostaは、今月末と2月初旬に予定していたヨーロッパ中の一連のクルーズを中止した。これは、金曜日にフランスがコロナウイルス事例を確認したことと関連があるのかもしれない。乗客には返金、あるいは航海日時の変更が提示されている。

ジェノバに本拠を置くMSC Cruisesも、上海発1月28日の航海に、同様の措置を取っている。

FOX Businessは、客の中での勃発を抑制するために、その旅客船で予防措置を取るかどうかを知るため、Disney Cruise LineやAdventures by Disney、商業航海業界のその他の大手と接触した。FOX Businessでは、本稿発行時現在、回答を得ていない。

The Walt Disney Companyは、今週末、上海のDisneylandとDisneytownという遊園地を一時的に閉鎖すると発表した。「弊社では、状況を注意深く監視し続けており、地元政府と緊密に連絡を取り合っております。」と金曜日の声明文に、Shanghai Disney Resortの幹部は書いた。これには、閉鎖は翌日になることが説明されていた。

同社は、公園切符、リゾート・ホテルの予約、Beauty and the Beast（＝美女と野獣）Mandarin Productionのショーの切符の返金も付け加えていた。閉鎖に先立ち、Walt Disney World News Todayが強調していたが、Shanghai Disney ResortとHong Kong Disneylandへの訪問者は、防護顔マスクを着けて写真に写っていた。Hong Kong Disneylandは、日曜日に同様の措置を取ったが、Hong Kong Disneyland Resortのホテルは営業している。

コロナウイルスの勃発は、Lunar New Year（＝旧正月、春節）の休暇を直撃した。これは、アジアで最も混雑する旅行期間の1つだ。取引されたクルーズ客船会社の株式価値も、傷がついた。

中国人が所有するAstro Ocean Cruisesは、熱のある者に対する返金を申し出ており、Genting Dreamは、ここのWorld Dreamという船の広州（＝クワンチョウ）へのターンアラウンド（＝折り返しの）寄港を中止している。

中国からのアウトバウンド（＝国外行の）旅行の停止は、この巨大な国が、アメリカとヨーロッパのクルーズ客船会社のソース・マーケット（注、収入源となる市場）であることから、クルーズ産業に影響を与えるかもしれない。昨年のCruise Lines International Association（注、「クルーズ客船会社国際協会」の意）の報告では、2018年に2820万人がクルーズに出かけたという。この数字のうち、240万人が中国からのクルーズ客だった。（Fox Business: January 27, 2020）

日本の運輸省（注、国土交通省）は、火曜日から木曜日の間に6つの港に中国から到着する予定だった8隻が、運休したと話している。

これは、新型コロナウイルスの拡散阻止の努力の一環として、北京（注、中国政府）が海外への団体旅行を禁止したことに引き続くもの。この港は、福岡県の博多、沖縄県の那覇、石垣、平良、長崎県の長崎と佐世保。

同省は、先週の金曜日から今週の木曜日までの間に、約35,000人の観光客を乗せて、中国から合計15隻のクルーズ船が到着することになっていたとも話している。こうした船のうち7隻は、既に到着している。同省は、乗船していた約17,000人の観光客の中での感染や感染拡大の報告はないと話している。（NHK: Monday, Jan. 27, 20:15）

コロンボ発。The Merchant Shipping Association of Sri Lanka（＝スリ・ランカ商船海運協会）は、中国からエジプトに向かって航海している船の6人の船員が発病したと述べた。President of the Association（＝同協会会長）のPalitha Athukoralaは、発病した船員は、CMA CGM URALという船に乗船していると語った。

衛星データによると、同船は5日間に、3つの中国の港に接岸した。今月11日に、同船は寧波（＝ニンポー）港に接岸し、13日は厦門（＝アモイ、シアムン）港、そしてその後、蛇口（＝シャーコウ）港に接岸した。同船は、今月18日にシンガポールに到着していた。

この船が接岸したこれらの港は、武漢（＝ウーハン）の町にかなり近いところにあり、ここはコロナウイルスの発生地であることが明らかになっている。寧波港は、武漢から922キロメートル離れたところにある。

今朝、この船はスリランカのゴール（注、ガル）に接近航海中で、1月30日には、エジプト向けて航海することになっている。

Athukoralaは、今朝、6人のスリランカ人船員が、高熱を出しているとの情報を受け取ったと述べた。同船の上級船員によると、これら船員らはコロナウイルスの症状を見せているというが、船員らが同ウイルスに感染しているかどうかは確認できない、と付け加えた。（News 1st: 27 Jan, 2020 7:32 pm）

日本は、日本と中国の間のフェリー航路を一時運休にした。これは1995年以来、中断することなく、神戸、大阪と上海を結んできたもの。

追って通知があるまで一時運休するが、これはコロナウイルスの伝染病が抑制された時までということだ。現在の状況では、運航継続は、公衆衛生には危険過ぎるものと考えられている。（Fleetmon: Jan 28, 2020 at 16:13）

運送業者がダブリンへのより速いアクセスを求めたことに応え、Brittany Ferriesがロスレアに運航を変更したことから、コークは、スペインへの唯一のフェリー連結を失うことになった。

今日、Brittany Ferriesは、コークとスペインのサンタンデル港の間の週2回の運航は、2月28日から新しいロスレア―ビルバオ航路に転換すると述べた。既に予約した人には、コークからの航海取り消しに関する切符の払い戻しか、移送費用の補償を申し出ている。

Chief executive（＝最高責任者）のChristophe Mathieuは、Brittany Ferriesによるスペインと結んだコークからの連結を提供した2年間の「trial window（＝試験的方法）」で、経済的に実行不能であることが判明したと語った。

「これは気軽に行った決定ではなく、より良い道路接続を求め、運転距離の短縮を図っている弊社貨物顧客との大規模な相談に引き続くものです。」とMathieu氏は語った。「乗客数は勇気づけられるものでしたが、現実には貨物の数なのです。これがこの航路の実行可能性の鍵を握るのですが、十分に強固なものではありませんでした。」と語った。（中略）

Brittany Ferriesは、ロスレア―ビルバオ運航において、週1回、ロスコフに寄港することを含める計画だと話している。これは、旅行者に海路でフランスに向かう新たな選択肢を提供するものとなる。（Independent.ie: January 29 2020 16:48 PM）

水曜日、Royal Caribbean Cruises Ltdは、コロナウイルスのアウトブレイク（＝勃発）に関する保健当局との協議に引き続いて、中国に本拠を置くクルーズ定期船の3本の旅行を中止したことから、2020年の利益は打撃を受けるだろうと述べた。

この合衆国のクルーズ運航事業者は、中止で、1株当たり約10セントまで、その利益を刈り込むことになり、もし中国における旅行規制が2月の終わりまで続けば、更に10セントの打撃になると話した。

急速に広がっている勃発で、中国では130人以上が死亡し、大体6,000人が感染している。日本や合衆国を含む数か国は、勃発の発生地である武漢（＝ウーハン）という隔離された都市から、その市民を退避させようとしている。

世界中の空港は中国からの乗客をスクリーニング（＝審査）しており、外国企業は同国への旅行を抑制しており、航空会社は飛行を削減している。

「事業に対するこの勃発の全体の影響を計算することに関しては、未だに余りにも多くの変数や不確定要素があります。」と同社は話した。Royal Caribbeanは、もし旅行制限が長期間継続したならば、同社の財務成績全般に、著しい影響を与えることになり得ると付け加えた。（Reuters: January 29, 2020 / 11:54 PM）

6,000人余の乗客が、コロナウイルスを持っている疑いのある2人の中国人客に対して検査が行われたことから、クルーズ船を下船することを禁じられている。

この2人は、1月25日にイタリアに到着し、同日、サボナ港で、このCosta Smeraldaという船に乗船した、とCosta Crociereというクルーズ会社の広報担当者は話した。2人はその後、発熱し、呼吸困難になっている。

この定期船は、フランスのマルセイユを訪れており、それから今週、スペインのバルセロナ港とパルマ・デ・マリョルカ港を訪れて、木曜日にローマの北のチビタベッキアに接岸した。

この2人が、命にかかわる危険性のあるコロナウイルスを持っているかどうかを知るために行われる診察中は、誰もが本船を降りることを許されていないと同社広報担当者は語った。広報担当者（注、男性）は、状況がより明らかになるには、「a few hours（＝数時間）」はかかるかもしれないと話した。（注、その後、単なる風邪だったことが判明）

木曜日、諸国はコロナウイルスの拡散を止めるため、武漢（＝ウーハン）という中国の都市から、孤立していた何百人もの市民の退避を開始した。地球規模で7,800人以上が感染し、170人が死亡している。感染は、少なくとも他に19の諸国で報告されており、104例が確認されている。木曜日には、フィリピンがしたように、インドが初の事例を確認した。

世界中の航空会社は、中国への飛行を削減すると発表し、香港は、真夜中に本土と行き交う鉄道旅行を中断した。（The Telegraph: 30 January 2020 11:37am）

コロナウイルスのアウトブレイク（＝勃発）と、旅行規制が継続したならば、中国のクルーズ収容力は、どこに行くことになるのだろう？

台湾：Genting Cruise Linesにとって通年市場である台湾は、アジアにおける主要なソース・マーケット（注、収入源となる市場）であり、PrincessとCostaや、その他の商標にとっても、季節プログラムを支えてきた。Royal Caribbeanは、Spectrum of the Seasを、臨時に台湾に移動させると伝えられている。

日本：日本のソース・マーケットは、3隻の地元の日本船籍船が通年運航を支えており、CostaやPrincessのプログラムもあり、ここは長年に亘って、ゆっくりと注意深く、築いてきている。ソースィング（注、収入源となること）は、限定的だ。

ロシア：大穴。ロシア極東のウラジオストクは、日本へのクルーズでは、引き返し港として使うことが可能。

南朝鮮（注、韓国）：朝鮮（注、韓国）当局は、国産クルーズ商標について、公に論評している。大手の旅行会社が一度、Costaの船を数週間、傭船して、大型船の社会基盤の準備が出来ている南朝鮮（注、韓国）の港から出発したことがあった。

東南アジア：シンガポールのマリナ・ベイ・ターミナルは、最大船を取り扱う施設を有しており、同市への航空便が世界的に繋がっている。東南アジアのその他のクルーズ中心地には、マレーシアやフィリピンがあり、前者にはポート・クランという、クアラ・ルンプールの母港がある。

グアム：グアムには遠海港、航空便があり、近隣島嶼への短距離航海ができる。

オーストラリア：2020年のダウン・アンダー（注、オーストラリアやニュージーランド）の収容力は増加しており、クルーズを愛する住民がいる。2000年代初頭のSARS（＝重症急性呼吸器症候群）の勃発の際には、Star Cruisesはオーストラリア市場に、船を1隻転配した。しかし5パーセントという業界最高の浸透率をもってしても、オーストラリア人は、これ以上の船を支えることができるのだろうか？

アラスカ：アラスカとアジア・オーストラリアの間では、季節間に、多くの船舶が行き交う。2020年、アラスカは記録的な収容力水準にあるが、閑散期に追加の船を吸収することは可能だろう。

ハワイ：アメリカ船籍の船を使わないで、運航事業者は、ある外国の港を訪問することを強いられており、これは長距離航海か、高速で、燃料を燃焼させることになる移動を意味することになっている。

メキシカン・リビエラ：メキシカン・リビエラは、復興を見る可能性があり、10年前の最盛期から完全に復活していない。メキシカン・リビエラを支えている母港には、南カリフォルニアの港3人組である、ロング・ビーチ、ロサンゼルス、サン・フランシスコがある。

ヨーロッパ：ヨーロッパに船を返すことは、最も強固な夏市場に配船することになるだろうが、この変更には長い移動時間がかかる。

係船：大手クルーズ運航事業者は、いかなる理由であっても、収益を創出している船を係船することは、伝統的にして来なかった。（Cruise Industry News: January 31, 2020）

日本のDefense Ministry（＝防衛省）は、コロナウイルスの勃発の中心地である中国の武漢（＝ウーハン）という都市からの避難者のための一時的な宿泊施設として、フェリーを提供することを検討している。

避難者は、政府のチャーター便で、武漢から移送された。医療専門家による診察を受けてから、東京に近い千葉県の旅館や首都のどこかに宿泊している。

同省では、17,000トンのフェリー、Hakuou（＝はくおう）の利用を、避難者に提供することを計画している。同省は、Self-Defense Force（＝自衛隊）の部隊の移動のため、この民間所有船を利用する契約を結んでいる。同船は、2018年に日本の北部にある北海道を襲った大地震の生存者を入浴させるために使用されたこともある。

今回の事例では、同フェリーは、東京の港か近くで接岸することになるのかもしれない。（NHK: Friday, Jan. 31, 13:23）