2019年1月

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2019年1月の海外旅客船情報

自動車運搬船、太平洋で大火災(米国・日本)

日本とハワイの中間の太平洋で、12月31日の夕方、自動車運搬船のSINCERITY ACEで、船内火災が発生した。同船は運航不能となり、北緯27度、東経170度付近で漂流し始めた。状況は不明。伝えられているところによると、4人の船員が救命いかだに乗って退船を試み、17人が船内に留まって火災と戦い続けているという。USCG(=合衆国沿岸警備隊)と近隣の船舶は厳戒態勢を取っており、自動車運搬船のGREEN LAKE (IMO 9158288) とLNG(=液化天然ガス)運搬船のSM Eagle (IMO 9761827) が現場におり、救助に関わっている模様。少なくとも他に3隻の船が、航行不能のSINCERITY ACEに接近中。

ホノルルのCoast Guard Joint Rescue Coordination Center(注、「沿岸警備隊共同救助調整センター」の意)(JRCC) は、午前1時4分にJRCC Japanから状況についての通知を受けた。ホノルルのWatchstanders(=監視員)は直ちにこの地域の船舶の支援を求めるSafetyNet放送を発令し、Coast Guard Air Station Barbers Point(=沿岸警備隊バーバーズ・ポイント航空基地)からHerculesを発進させるよう命じた。更に船舶2隻、自動車運搬船1隻、油槽船1隻が、途上にある。沿岸警備隊は、バーバーズ・ポイント航空基地から2機目のHerculesを発進させる。

自動車運搬船SINCERITY ACE、IMO番号 9519092、総トン数 59408、2009年建造、船籍 パナマ、管理 SHOEI KISEN KAISHA LTD(=正栄汽船株式会社)(Maritime Bulletin: January 1, 2019 5:50 am)

21人中16人の船員がハワイ近くで燃えている船から救助(米国・日本)

ホノルル発。近隣商船のGood Samaritans(=良きサマリア人、注、苦しむ人々に援助を与える人)が、太平洋で出火した、日本からハワイに向かっていたパナマの自動車運搬船の船員のうち、16人を救助した、とU.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)は語った。

Sincerity Aceの残りの5人の船員のうち、3人は見つかったが、未だに水の中にいる。というのは、意識不明になっているためだ、と沿岸警備隊は日曜日に話した。他の2人の船員は見つかっていない、と同隊は話した。

Serenity Aceは月曜日の朝、ハワイの北西1,800海里(3,333キロメートル)で出火した。沿岸警備隊は、この198メートルの船であった火災の原因を話していない。

Sincerity Aceは外洋で漂流している、と沿岸警備隊は話した。同船を救助すべく、同社が商業曳船を派遣していると、同隊は話した。

「この事故で、3隻の商船の船員が我々を支援してくれたことから。考えられる応答時間をかなり減らすことになり、感謝しています。」とCoast Guard Joint Rescue Coordination Center Honolulu(注、「沿岸警備隊ホノルル共同救助調整センター」の意)のLt. Duane Zitta(=Duane Zitta少佐)は語った。「迅速な行動によって、そうしなければ未だに水の中だったはずの16人の船員を救助してくれたのであり、そして我々を支援し続けているのです。」

U.S. Navy(=合衆国海軍)は、捜索活動を支援している。(The Asahi Shimbun: January 2, 2019 at 11:45 JST)

クルーズ船の衝突で海軍燃料埠頭に300万ドルの損害(グアム・日本)

予定では、日本からやって来て短時間滞在するだけだったが、週末にアプラ港に衝突したクルーズ船は、我が水域に留まっている。この日本のクルーズ船は、不測の事態が発生した時、サイパンに向かおうとしていた。

軍の報告では、埠頭の損害は、約300万ドルと見積もっている。幸いなことに、燃料は港に漏れ出すことはなかった。

日曜日の夜にNavy Pier(=海軍埠頭)に突っ込んだクルーズ船に対する捜査は、今日も続いている。Coast Guard Cmdr.(=沿岸警備隊中佐)のJosh Enpenは、事件に対する活発な捜査が行われているところだと言って、この事件の詳細について提供することを拒否した。Navy(=海軍)のDelta Pier(デルタ埠頭)に衝突したクルーズ船には、船体に5フィート掛ける7フィートの穴が開いた。

この事故で、乗客と船員には怪我人はなかった。そしてPort General Manager(=港湾総支配人)のJoanne Brownは、KUAM Newsに対して、同船の乗客の最後が、今日、飛行機で帰ることになっていると話した。しかし、重大な意味を持つ船員らは、グアムに留まることになる。

Coast Guard(=沿岸警備隊)は、この事故の原因と、同船の船員に如何なる過失があったか否かを決定するために捜査を行っているところであり、Enpenは、海軍のデルタ埠頭には損害が生じていると話した。

Brownは、同船は港を離れる前に、同船を航海に適した状態にするために応急修理をすることになると話した。この船は、港のF4埠頭に接岸している。Nippon Maru(=にっぽん丸)は、224人の船員と、500人以上の乗客を乗せていた。

事故にもかかわらず、Guam Visitor's Bureau(=グアム観光局)は、グアムはクルーズ船の目的地になっていることから、到着観光客が急騰しており、グアムの観光業の多様化に役立っていると話している。(KUAM: Posted: Jan 02, 2019 2:08 PM)

Grayling、合意無きブレグジットのフェリー契約を擁護(英国)

Transport Secretary(=運輸大臣)のChris Graylingは、no-deal Brexit(=合意無きブレグジット、注、英国のEU離脱)の際に、船舶を有しない英国企業を臨時フェリー便の提供者の1社とする英国政府の選択を擁護した。

Grayling氏はBBC(=英国放送協会)に対して、「supporting a new British business(=新たな英国の事業を支援していること)」について、謝罪はしないと語った。

この会社はSeaborne Freightだが、ラムスゲートとオステンドの間で貨物便を運航する1380万ポンドの契約を獲得した。しかしBBCの調査で、ここは以前、フェリー便を運航したことがないことが明らかになっている。Grayling氏は、Todayという番組に対し、政府はこの事業を「looked very carefully(=大変に注意深く見てきた)」と語った。

「彼らが我々に提供できることを確実にするため、厳格な契約を導入している。」と付け加えた。(中略)

Seaborne Freightは、ラムスゲート―オステンド航路を再開するため、2017年4月に設立された。木曜日の朝に、ラムスゲート港で大型船の接近を確実にするために浚渫作業が始まることになっている。

Chief executive(=最高責任者)のBen Sharpは、同社は2隻で運航を始める計画で、その後、夏の終わりまでに4隻に増やす計画だと話した。この運航に使用する予定の船についての詳細を明らかにすることは、商業的に敏感な問題だと言って、拒んだ。

これに先立ち、Department for Transport(=運輸省)は、同社は「an effective service(=実際に運航)」した場合にのみ、資金を受けられることになることを確認した。合意無きブレグジットの結果に対する準備の一環として、政府は、国境検査が増加することから、英国の港湾における「severe congestion(=かなりの混雑)」の可能性があることを強調している。

この契約は、可能性ある貨物の積み残しを緩和するために英国とヨーロッパの数都市間に、臨時フェリーを提供することにする3件の裁定のうちの1件。他に契約した提供者には、フランスのBrittany Ferriesと、デンマークの海運会社DFDSがある。

臨時運航を実施することにする必要がありそうなことに関して、Grayling氏は、「had detailed discussions with the French, with French counterparts(=フランスの運輸大臣との間で、フランスと詳細な論議を行った)」と話した。「彼らは、自由な海峡港湾運営を維持したがっており、私はそうなることと確信しています。」(BBC News: 2 January 2019)

性的暴行 合衆国に寄港するクルーズ船で最も報告される犯罪行為(バハマ・米国)

年度末統計によると、性的暴行の申し立ては、合衆国に寄港するクルーズ船で最も報告される犯罪行為であり続けているという。

過去3年間に、申し立てられた性的暴行事件は、Cruise Vessel Security and Safety Act(注、「クルーズ船警備・安全法」の意)(CVSSA)の下で、船舶から報告された犯罪行為の60パーセント以上になっている。この傾向は、Carnival Cruise LinesやRoyal Caribbeanのようなバハマに行く航路を有する大手クルーズ船で見られている。

2017年、Carnivalの船舶で報告された犯罪の76パーセントは性的暴行であり、Royal Caribbeanの船舶で報告された犯罪の68パーセントが性的暴行だった。しかし2018年の統計は、完全なものではない。数字は、2018年9月30日までのものであり、犯罪行為は2017年と同じペースで起きていることを示している。9月30日までに、86件の事件が報告されており、そのうちの60件が性的暴行だった。

2017年のその期間中に報告された性的暴行は、85件中、同数だった。2017年には、合計106件の事件が報告されていた。2016年、当局は92件の事件を記録しており、うち62件は性的暴行だった。

合衆国に寄港しているクルーズ船の犯罪活動統計は、報告要件が2016年に変更されて、行方不明者事件や犯罪の申し立ての全てを含めることが義務化されて以来、増加し続けている。

これに先立ち、Federal Bureau of Investigation(=連邦捜査局)によってもはや捜査されていない事件だけが集められ、US Transport Department(=合衆国運輸省)から公表された。2015年、合計28件の事件が報告され、うち13件が性的暴行だった。

これはバハマが、その観光製品に関して、合衆国やカナダから出された犯罪警告の影響を管理し続ける中で出てきたものだ。

先週、Minister of Tourism(=観光大臣)のDionisio D’Aguilarは、Royal Caribbean Cruise Lineが、Arawak Cay Fish Fry(=アラワク・ケイ・フィッシュ・フライ)が、犯罪の「particular area of concern(=懸念のある特定地域)」として乗客に警告している渡航情報を取り下げることで合意したことを確認した。

このRoyal Caribbean渡航情報は、Fish Fry(=フィッシュ・フライ)にとっては、二重の打撃の1つとなっていた。同じ言葉は、カナダ政府が自国民に対して出した、2018年12月20日改訂の渡航情報でも繰り返されていた。(後略)(Tribune242: Thursday, January 3, 2019)

曳船が太平洋で炎上中の船に向かった(米国・日本)

ホノルル発。曳船が、日本からハワイに自動車を輸送中に出火した船を放棄した船員の遺体を収容しようとすることになる。

650フィート(198メートル)の自動車運搬船のSincerity Aceには、月曜日の出火当時、21人の船員が乗船していた。この海域の船舶が、16人を救助した。4人は水中で無反応であるとされ、U.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)は、行方不明であるとされる船員1人の捜索を打ち切った。

日本の海運会社のShoei Kisen Kaisha Ltd.(=正栄汽船株式会社)が、このパナマ船籍の船を所有している。同社のspokesman(=広報担当者)のDarrell Wilsonは、同船は未だに炎上中の可能性があると話している。

曳船は日曜日か月曜日に到着する見込みで、同船を曳航して、遺体の収容を試みると話している。(StarTribune: January 4, 2019 2:00pm)

Tallink、2018年の乗客数は堅調、貨物量は5.7%増(エストニア)

2018年、エストニアの上場海運会社のTallinkは、合計980万人の乗客を輸送して一定に保った1年だったが、貨物数は年間5.7%増の385,000個だった。

この海運会社が輸送した乗用車数は、前年と比較して0.8%の減少だったが、2018年に合計110万台だった、とTallinkは、Tallinn Stock Exchange(=タリン証券取引所)(TSE)に話した。(後略)(ERR News: yesterday at 19.41)

フェリーが悪天候のロンボク島沖で座礁(インドネシア)

マタラム発。乗客と車両を乗せたKalebiというフェリーが、西ヌサ・トゥンガラ州のロンボク島の東のGili Leburで座礁した。木曜日にスンバウ島のポト・タノ港に向けてロンボク島のカヤンガン港を出発して間もなくだった。乗客に怪我はなかった。

「強風と豪雨のために座礁したのです。」と Mataram Search and Rescue Agency(注、「マタラム捜索・救助庁」の意)の広報担当者であるI Gusti Lanang Wiswanandaは話した。豪雨と高潮のために避難に問題があったものの、この事故では犠牲者はいなかったと付け加えた。

救助隊員はMarina Quintaというフェリーを使って、木曜日の午後にポト・タノ港に乗客を首尾よく避難させたという。

国有海港運営者のPT ASDP Kayanganの記録によると、このフェリーは乗客26人、オートバイ32台、乗用車6台、中型トラック4台、小型トラック3台、大型バス1台、そして中型バス1台を乗せていたという。

ASDP KayanganのPort head(=港長)のCuk Prayitnoは、このフェリーは、他船を回避しようとして座礁したと付け加えた。(The Jakarta Post: Fri, January 4, 2019/06:26 pm)

Disney労働分析者、性差別、性的嫌がらせに直面したと話す(米国)

Disney Cruise Lineとして事業を行っているフロリダ州に本拠を置くMagical Cruise Companyの元labor analyst(=労働分析者)は、性差別、性的嫌がらせ、その他を申し立てて、同社を訴えた。(McHugh対Magical Cruise Company事件、LDT、事件番号6:18-cv-01913?(フロリダ州中部地区合衆国地方裁判所、2018年11月7日))

この訴訟においてAnthony McHughは、1999年に雇用されて以来、ずば抜けた勤務評定を受けていたと申し立てた。2016年までに、彼が言うには、他の職員と性的関係にあった女性上級支配人の監督下にあり、その後、義務的な1対1の指導時間に、その詳細について詳しく話を聞かされたという。この支配人は、注意力欠如障害や不安神経症のため男性に処方された薬を窃取もした、と訴状にはあった。McHughは、資格の上で劣っている、同社全従業員の60%を占めている女子労働者が有利に扱われたことから、何度も昇進を見送られていた、とも申し立てている。経営陣は女子労働者を好んでいた、と主張している。McHughは、自分の上級支配人や他の職員が、定期的に自分のことを、時折、「stuffy old fart(=むさ苦しい、くそじじい)」だと言って笑いものにしていたとも主張し、HR department(=人事部)に苦情を申し立てた後、報復を受け、解雇されたという。

McHughは、陪審裁判を要求し、差し止めによる救済、バック・ペイ(注、未払賃金の支払い)、給付金、その他の救済措置を求めている。(後略)(hrdive: Published Jan. 4, 2019)

州フェリー船隊の半数以上を代替する新計画(米国)

ワシントン州オリンピア発。木曜日に州Legislature(=議会)に提案された新たな長期計画の下で、今後20年で、ワシントン州のフェリー船隊の半数以上が引退し、新船と代替することとなる。

フェリーの幹部は、信頼できる運航を提供し、増え続けている旅客に対処して、国内で最大となっているフェリー網の二酸化炭素排出量を減少させるためには、2040年までに、16隻の新船が必要となると話している。更に新たな社会基盤が、フェリー・ターミナル、その他の施設で必要となる。この新計画の総費用は146億ドルと見積もられており、税収入と運賃から約77億ドルが入って来るものと見られている。

「2040年以降、信頼できる、持続維持可能な、弾力性あるフェリー運航を提供するためには、新フェリーを建造して、労働要員を拡充し、技術やターミナルを向上させるために、直ちに投資する必要があるのです。」とAssistant Transportatin Secretary(=運輸次官補)のAmy Scartonは話した。

この長期計画では、2040年までに、乗船客数が30パーセント増の、年間3200万人近い乗客が利用するようになると推定している。一方、フェリー網は、過積載の船隊と、老朽化した社会基盤を使って、現在の需要に対処しようともがいているところだ。(後略)(KOMO: Friday, January 4th 2019)

クルーズ船での喫煙で500ドル取られる可能性(米国)

Carnivalのクルーズ船の船室のバルコニーでタバコの火を着けようと試みる乗客は、考え直したくなるかもしれない。

フロリダ州ドラルに本拠を置くCarnival Cruise Lineは、そのTobacco and Marijuana Smoking Policy(=煙草及び大麻喫煙方針)の変更と、非指定区画で喫煙する乗客に500ドルの罰金を科されることになるか、次の寄港地で自発的に船から降りることとなる警告を更新したことを発表した。

今や非指定区画には、屋外の客室バルコニーが含まれることになった。このクルーズ客船会社は、先週、そのウェブサイト上で変更した。

travelpulse.comによると、以前、このクルーズ客船会社は、客室内で喫煙した乗客に、部屋を掃除するために支払わせる罰金を科していたという。

喫煙したい乗客は、ナイトクラブやカジノの他、同社船の特別の屋外甲板で喫煙することが可能だ。しかし大部分の船は、喫煙自由となっている。

このクルーズ客船会社によると、この方針は「to all forms of smoking, including but not limited to cigarettes, cigars, pipes, vaporizers, electronic cigarettes and marijuana(=喫煙のあらゆる形態、これには巻きたばこ、葉巻、パイプ、吸入器、電子たばこ、大麻を含むが、これに限定されるものではない)」に適用されるという。

またポットの使用を許可している目的地もあるが、このクルーズ客船会社では、U.S. federal law(=合衆国連邦法)に準拠して、船内での「possession and use of recreational/medicinal marijuana(=娯楽用・医療用大麻の所持及び使用)」を禁じている。医療用大麻の処方箋を有している旅行者は、「they will need to consult with their physician for other suitable alternatives(=他の適切な代替物にするよう内科医と相談する必要がある)」。

この喫煙方針に違反した乗客は「will be responsible for all financial charges and expenses to return home, and no refund of unused cruise fare will be provided.(=あらゆる金銭上の変更、帰国費用に対して責任を負い、未使用のクルーズ料金の返金はなされない。)」(Star Advertiser: January 5, 2019)

新しい旅客フェリー航路が英国とアイルランド間で開設へ(英国・アイルランド)

英国とアイランド間の航路に9隻の旅客フェリーが進水することになる計画は、業界が「continuing to thrive(=繁栄し続けている)」ことを示すものだ、とある業界筋は主張した。

Irish Ferries、Brittany Ferries、そしてStena Lineが、船隊を拡大している運航事業者だ。業界の資料によると、3800万人以上の旅客が、2017年に、フェリーで英国国内、アイルランド、大陸便で旅をしたという。新船には、ロンドンで運航することになる最大の双胴船の他、旅客と車両用のフェリーが含まれている。(中略)

Irish Ferriesの最新クルーズ・フェリー、WB Yeatsは、先月、就航し、もう1隻は、2020年に英国とアイルランド間で航海を開始することになる。

Brittany Ferriesの最新鋭の船であるHonfleurは、7月にポーツマス―カン航路に就航する。本船は、無料ワイファイ(注、無線LAN)や、静かなラウンジ(注、休憩室)の他、振動を逓減させて、より滑らかな乗り心地を旅客に提供できるよう設計されたものだ。

3隻の新船は、現在、Stena Line向けに中国で建造中で、1番船は、2020年の初めにダブリン―ホリーヘッド航路で運航開始することになっている。同社は、世界で最もエネルギー効率に優れたフェリーであると主張している。

DFDSは、ここの最大のフェリー、すなわち商店街を特色としたものを、2021年にイギリス海峡にを投入する。

MBNA Thames Clippersは、ここの史上最大の船であるVenus Clipperを、3月末までに就航させる。この双胴船は、2017年夏に投入された船よりも50座席多いもので、222人の乗客を収容できるものだ。

先月、英国運輸省が、Brittany Ferries、DFDS、そしてSeaborneとの間で契約に署名したことが明らかになった。no-deal Brexit(=合意無きブレグジット、注、英国のEU離脱)の際の可能性ある問題を緩和するため、臨時フェリーを傭船するというものだ。

この合意の要点を述べた文書には、合意無きブレグジットの際には、英国の港湾での国境審査が増加し、ブレグジットで「cause delivery of critical goods to be delayed(=緊急商品の配送が遅延することになる)」可能性があると述べている。(The Irish Times: Mon, Jan 7, 2019)

曳船、炎上する船を放棄した船員を捜索(米国・日本)

ホノルル発。曳船が、日本からハワイに自動車を輸送中に出火した船の船員を捜索している。

Sincerity Aceは、先週、出発した時、21人の船員が乗船していた。この船員は、650フィート(198メートル)の炎上する船を放棄した。この海域の船舶が16人を救助した。4人は水中で無反応であると分類された。U.S. Coast Guard(合衆国沿岸警備隊)は、行方不明の船員1人の捜索を打ち切った。

日本の船会社であるShoei Kisen Kaisha Ltd.(=正栄汽船株式会社)が、このパナマ船籍の船を保有している。同社のspokesman(=広報担当者)のDarrell Wilsonは、月曜日に到着した曳船の船員が、船を曳航する前に、残っている船員を見つけようとしていると話した。

彼は、遺体に注意するようこの海域の船舶に要請したと話している。Wilsonは、船が未だに燃えているのかどうかは、知らなかった。(Dayton Daily News: Jan. 8, 2019)

高所得者向け客船会社のOceania Cruisesが2022年、2025年引き渡しの2隻の新船を発注(米国・イタリア)

Oceania Cruisesが、新船を発注している客船会社の一覧に加わった。

このマイアミに本拠を置くクルーズ運航事業者は、火曜日に、1隻で約1,200人の乗客を運ぶ2隻の新船の計画を発表した。これは、Oceaniaの最新の2隻の新船、MarinaやRivieraと、凡そ同じものだ。2022年と2025年にお目見えする予定の新船は、イタリアの造船業者のFincantieriによって建造され、約67,000総トンの大きさとなる。

この新船は、世界中で高所得者向けクルーズを提供しているこの客船会社の新たな等級を追加することになる。Allura Classと呼ばれることになる。

「この新しい等級の船は、弊社のお客様が大切にしている全ての要素、すなわち、暖かく、親しく、住居風のものを以て、Oceania Cruisesの体験に進化をもたらすものとなります。洋上で最も広々とした水準の旅客室、驚くほどのスィート、そしてもちろん、洋上で最高のお食事であります。」とOceania president and CEO(=社長兼最高経営責任者)のBob Binderは。発表の際に出した声明文において述べた。Oceaniaは、この2隻の船のそれぞれの契約価格が約5億7500万ユーロであると述べたが、現在の為替レートで約6億5800万ドルだ。

近年、Oceaniaは、新船を発注していない唯一の大手客船会社の1社になっていた。Oceaniaは。2016年に、その船隊に中古船を1隻追加していたが、6年以上に亘って新造船を追加してはいなかった。新たに発注した船の1番船が到来するまで、この客船会社は、新造船なしで10年間を過ごすことになる。Oceaniaの最大の競合他社の1社であるViking Cruisesは、2015年以来、5隻の新船を展開しており、2027年までに11隻追加する計画だ。Oceaniaは、新たに発注した船の計画の詳細については、殆ど発表していない。

Oceaniaは、Norwegian Cruise Line Holdings (NCLH)の一部門であり、ここは、大衆市場向けクルーズ運航事業者のNorwegian Cruise Lineと、豪華クルーズ運航事業者のRegent Seven Seas Cruisesも所有している。

Oceaniaは現在、1隻で684人から1,250人を輸送する、6隻の船を運航している。(USA TODAY: Published 1:07 p.m. ET Jan. 8, 2019)

船舶衝突後、船長からアルコールが検出(グアム・日本)

NHK(=日本放送協会)では、先月、グアムで埠頭に衝突した日本のクルーズ船の船長から、法定限度を超えるアルコールが後に検出されていたという情報を得た。

事故は、Mitsui O.S.K. Passenger Line(=商船三井客船)が運航しているNippon Maru(=にっぽん丸)が関わったもので、12月30日の夜に発生した。同船と埠頭の双方が、損傷した。運航事業者は、乗客372人を含む乗船していた600人余には、怪我人はいなかったと言っている。

運輸省(注、国土交通省)当局は、事故後、4時間から5時間して地元当局によりなされた呼気検査で、船長のアルコール水準が、リットル当たり0.15ミリグラムの限度を超えていたことが判明したと話している。この船長は、事故の後で、気を静めるために酒を飲んだと話しているのが、引用された。

にっぽん丸は、12月26日に横浜を出発して、グアムに寄港し、事故発生当時、サイパンに向かっていた。クルーズの中止を余儀なくされ、乗客は飛行機で帰国した。商船三井客船は、調査が進行中であることを引き合いに出して、論評を拒んだ。

22,400トン、長さ170メートルのにっぽん丸は、日本で最も豪華な旅客船の1隻として知られている。(NHK: January, 9, 2019)

ノロウイルスでカリブ海のクルーズ船Oasis Of The Seasで何百人も嘔吐(米国)

何百人もの乗客が、恐怖を呼び起こすノロウイルスに襲われ、クルーズ船が、カリブ海旅行の短縮を余儀なくされた。

Oasis Of The Seas(=オアシス・オブ・ザ・シーズ、注、「海のオアシス」の意)という世界最大のクルーズ定期船の1隻が、1日早くフロリダ州の港に戻って来る。277人のお客と船員が、嘔吐と下痢のばい菌に襲われたのだ。

この船を運航するRoyal Caribbeanのspokesman(=広報担当者)であるOwen Torresは、次のように話した。「弊社では、正しい行動は、お客様が自身の健康について心配する前に、早く全員が帰宅することだと考えています。」

乗客は、ジャマイカのファルマスに船が接岸した際に、船内に留まるよう余儀なくされて、船は「complete chaos(=完全に混乱)」したと文句を言った。(中略)

この船は土曜日に、先週の日曜日に予定の7日間カリブ海クルーズに出発したポート・カナベラルに戻って来る。Royal Caribbeanは、乗船客は運賃の全額の返金を受けることになると話している。(後略)(Sky News: 20:13, UK, Thursday 10 January 2019)

イタリア人、Fincantieri合併に対するドイツとフランスの間接攻撃を批判(イタリア・フランス・ドイツ)

Emmanuel Macron政権が、イタリア主導でのヨーロッパの造船部門の統合に対して懸念を表明し、イタリアのdeputy prime ministers(=副首相)のMatteo SalviniとLuigi Di Maioが、11月以来、Macronの政策に反対して暴力的に示威行為を行ってきたYellow Vest (Gilets Jaunes)(=黄色いベスト)運動を支持することを公に表明して、イタリアがフランスの内政に介入したことを非難したことから、フランスとイタリア政府間の政治的緊張が高まっている。

フランスのEuropean affairs minister(=欧州問題担当大臣)のNathalie Loiseauは、フランスの国内問題に介入する前に「first put their own house in order(=自分の家の中を整理する(注、自分の襟を正す)のが先だ)」とイタリアに要求し、Di Maioに「Maybe (Loiseau) is forgetting that her president, (Emmanuel Macron), compared us to leprosy when talking about our government(=恐らく(Loiseauは)自分の大統領(Emmanuel Macron)が我が国政府のことを話した時に、我が国をライ病と比較したことを忘れているのだろう)」と個人的なFacebookアカウントで皮肉を言わせることになった。

Di Maioの連立相手であるSalviniは、イタリアの造船業者であるFincantieriが、フランスのChantiers de L ’Atlantiqueと合併することに妨害工作をしているとして、フランスとドイツを批判した。Fincantieriは、同社とFrench FTX(注、STXの誤りか)造船所を、民間造船部門を率いて、国際防衛調達産業と競争できる1つのヨーロッパの複合企業である「Airbus of the sea(=海のエアバス)」を作り上げる試みが伺える動きの中で、2018年2月に買収していた。

European Commission(=ヨーロッパ委員会)は、パリ(注、フランス政府)とベルリン(注、ドイツ政府)の双方からの要求を受けて、FincantieriのChantiers de l’Atlantique買収計画を調べると話していた。

Reuters(=ロイター通信)によると、フランスとドイツの立会人が、この合併が、造船業の競争、とりわけクルーズ船を阻害する可能性があることを心配しているという。この議論は、鉄道製造における「An Airbus(=エアバス)」を作り上げることを希望しているAlstomとSiemensの合併を巡って、ヨーロッパ委員会が提起した異議申し立てに繋がっている。(NEW EUROPE: Published 09:38 January 10, 2019)

造船業者が賃上げで支援を受けることへ(韓国)

朝鮮(注、韓国)のIndustry Ministry(注、産業通商資源部)は、木曜日に、最近の最低賃金引き上げを巡って地元造船業者の提携を求め、2019年に支援することを約束した。

Ministry of Trade, Industry and Energy(=産業通商資源部)は、財政支援を通じて、地元造船業者と船舶工学会社に対する負担を緩和する努力をしているところであり、新しい最低賃金が市場によって吸収されるようにすると話した。

朝鮮(注、韓国)の2019年の最低時給は、8,350ウォン(7.29ドル)に設定されており、昨年の7,530ウォンから10.9パーセント引き上げられている。この新しい額は、2年前にPresident Moon Jae-in(=文在寅大統領)が就任して以来、29.1パーセント引き上げられている。同部は、将来いつか、負担を最小限にするよう地元企業と話し合う用意があると話し、国内の雇用の質を改善するため、企業に賃金引上を実行することで提携するよう促した。

造船業者と船舶工学会社は、この問題は、合衆国と中国との間の貿易紛争と並んで、今年、直面している鍵を握る挑戦(注、手腕を試される課題)の1つだとして、賃金の急速な引き上げに懸念を表明してきた。政府は、地元造船業者を支援するため、総額1.7兆ウォンの財政計画を着実に2019年に実行すると付け加えた。

一方、造船業者は、2018年にかなりの改善が見られたことを考慮すると、業界は今年、本格的な回復が予想されると話した。昨年、7年ぶりに朝鮮(注、韓国)の造船所は、世界的な調査会社であるClarkson Research Instituteが集めた資料によると、年間受注の点で、第1位に格付けされたという。しかし世界経済の前途が暗いことと並んで、材料費が高騰しており、潜在的脅威は残存していると付け加えた。(The Korea JoongAng Daily: Jan 11,2019)

仁川―中国間のフェリー客、2018年に年間34%増(韓国・中国)

南朝鮮(注、韓国)の仁川(=インチョン)から、中国の10都市に向かうフェリーの乗客が、朝鮮(注、韓国)が合衆国のミサイル迎撃システムを導入したことを巡る1年に及ぶ外交紛争の後、関係や渡航が正常化する中の2018年に、年間34.7パーセント急騰した。

金曜日、Incheon Port Authority(=仁川港湾公社)(IPA) によると、仁川と中国の10都市間の航路を運航するフェリーが、昨年、合計809,058人の乗客を輸送し、前年に比べ、34.7パーセント増加したという。

これは、ソウル(注、韓国政府)が、合衆国の対ミサイル防衛システムを導入したことに対する報復として、北京(注、中国政府)が、中国人団体客が朝鮮(注、韓国)に行くことを禁止した2016年以前の水準の88パーセントに近いものだ。

仁川―石島(=シーダオ)航路は、最大の172,000人の乗客によって利用され、これに126,000人の威海(=ウェイハイ)航路、113,000人の連雲港(=リエンユンカン)、104,000人の丹東(=タントン)、76,000人の青島(=チンタオ)、74,000人の天津(=ティエンチン)、70,000人の煙台(=イェンタイ)が続いた。

これらの航路の船舶よって輸送された商品量は、合計437,000twenty-foot equivalent units(=20フィート換算単位)(TEU)で、1年前に比べ1パーセント減だった。コンテナ輸送は、朝鮮(注、韓国)と中国間の航路で運航している船舶運航業者の総収入の70パーセントに上る。

現在、16本の航路が、朝鮮(注、韓国)と中国間で運航されており、10本が仁川発、5本が平沢(=ピョンテク)発、1本が群山(=クンサン)発だ。(Pulse: 2019.01.11 14:06:37)

基隆港到着の旅客、記録的な人数(台湾)

昨年、基隆(=キールン)港は、フィリピンからのクルーズ客数の堅調な増加により、106万人の乗客を受け入れたことが、Taiwan International Ports Corp (TIPC、台湾港務)の統計で明らかになった。

基隆へのクルーズ船客数は、今年、更に増加するものと見られており、4隻の大型クルーズ船が、今年、同港に接岸する予定となっている、とTIPC(=台湾港務)は話した。これには、3月のExplore Dream、4月のCosta Venezia、7月のWorld Dream、9月のLe Laperouseが含まれている。

TIPCの統計では、同港に到着した乗客数は、昨年よりも13.47増で、106万人に達したことを明らかにしている。これは新記録だった。また花蓮(=ファーリエン)、台中(=タイジョン)、嘉義(=ジャーイー)の港にやって来た乗客数も最高だった、と同社は話した。

TIPCでは、この増加は、国際クルーズ船での旅行者数の堅調な増加によるものと考えており、2017年の約830,000人から、昨年は940,000人になっている。最大の増加は、フィリピンからのクルーズ船客数であり、昨年は23パーセント増で、約60,000人だった。

Princess CruisesとStar Cruisesは、基隆での運航を拡大しているとTIPCは話した。Princess Cruisesは、基隆で乗船する乗客を扱うため、Majestic Princessを配船している。稼働率は、90パーセントを超えているものと見られている。一方、Star Cruisesは、そこの最大のクルーズ船であるSuperStar Virgoを、日本と南朝鮮(注、韓国)に向かう旅行を運航するために送ることにしている。

海峡横断フェリーのCOSCO Star (中遠之星)の乗客も、2017年の約29,000人から、昨年は36,000人に増加した、とTIPCは話した。過去において、海峡横断フェリーの乗客の大半は中国人観光客だったが、中国に行く台湾人が増えているとTIPCは話し、このことは、より多くの旅行者が船旅を検討していることを示すものだと付け加えた。

しかしながら、同港ではフライ・クルーズ・モデル(注、航空機とクルーズ船を組み合わせた旅行形態)を使って訪問する観光客が僅かに減少していることを見ており、2017年は約42,000人だったが、昨年には39,000人になっていると同社は話した。

クルーズ船旅行は昨年、台湾人の間で需要が高く、海外旅行者に対して多くの追加切符を販売することができなかった、とTIPCは話した。(The Taipei Times: Mon, Jan 14, 2019 - Page 1)

Incat、高速RoPax双胴船を進水(オーストラリア・マルタ)

オーストラリアの造船業者Incat Tasmaniaは、マルタに本拠を置く船主、Virtu Ferries向けのSaint John Paul IIと命名されたアルミニウム船体の双胴船を12月に進水させた。本船は、就航すると地中海最大の高速双胴船となる。2019年1月に海上試運転が始まることになっている。(中略)

設計はオーストラリアに本拠を置く船舶設計業者のRevolution Designがモデルを作り、その後、英国のQinetiQで水槽試験を行い、最適化された。(The Motor Ship: 15 Jan 2019)

USS Fitzgeraldの惨事の機密調査が船の驚愕の姿を明らかにする(米国・日本)

公には決して明らかにはされなかったU.S. Navy(=合衆国海軍)の厳しく批判している内部報告書が、2017年に商船と死亡衝突事故を起こす前の誘導ミサイル駆逐艦USS Fitzgeraldでの、ぞっとするようなプロ意識の欠如、手続き遵守の不履行、そして壊れた装備品の詳細を明らかにした。この衝突では、7人の船員が死亡し、この9,000トンの船が損傷した。

Navy Times紙は、事故の僅か11日後に、Rear Admiral(=海軍少将)のBrian Fortが書いて編集した報告書の1部を受け取った。この報告書では、駆逐艦と乗員が機能を果たしていないこと、とりわけ航海手続きに関して、それが何かについて詳述しており、2017年6月17日に起きた死亡衝突事故を、殆ど断定している。

Navy Times紙によると、FitzgeraldのVoyager Management System(=航海管理システム)、すなわち混雑する海域を通過する際に乗員を支援するよう設計されている航法援助は故障しており、他のシステムを動かすために取り外されていたという。この船には、航海を支援するquartermaster chief petty officer(=操舵手上等兵曹)がおらず、同船の統率力は「dysfunctional(機能不全)」であったと描写されていた。服務規定に違反し、艦橋とcombat information center(=戦闘情報センター)(CIC) の間の将校の個人的な不信問題により、伝達は分断されていたという。平時においては、CIC(=戦闘情報センター)は「provides a backup to the watchstanders on the bridge maneuvering the ship(=船を操船する環境の見張りを支援する)」ものであることから、これは大変に深刻な問題だ。

他の問題が、Fitzgeraldの水兵を苦しめていた。日本に本拠を置く7th Fleet(=第7艦隊)の作戦のテンポが高いことから、乗員は、配置の間に休息や訓練をする機会が殆どなかった。この報告書では、乗員は、恐らく官僚的義務(書類の山)に気を取られて、同船の安全運航ができなかったとも描写している。

Fitzgeraldのcaptain(=艦長)、executive officer(=副艦長)、そしてcommand master chief(=部隊最上級長)は、Destroyer Squadron 15(=第15水雷戦隊)及びTask Force 70(=第70特殊部隊)のcommander(=司令官)も含め、全員が衝突後に解任された。U.S. 7th Fleet(=合衆国第7艦隊)のcommander(=司令官)は、予定よりも早く退役し、U.S. Pacific Fleet(=合衆国太平洋艦隊)の司令官も、同様に退役した。同船のcommanding officer(=艦長)とtactical action officer(=戦術行動将校)は、職務懈怠での起訴に直面している。

USS Fitzgeraldは、修理のため、ミシシッピー州パスカグーラに輸送船M/V Transshelfによって輸送された。修理は、2019年半ばに終わる見込みで、同船は広範にわたる試験を行ってから、艦隊に再編入する準備を確実にすることになる。(Popular Mechanics: Jan 15, 2019)

Guam Shipyard、にっぽん丸を応急修理(グアム・日本)

Guam Shipyardは先週、Nippon Maru(=にっぽん丸)というクルーズ定期船に必要な修理の応急作業を行った。

「8日に始めて、10日に完了しました。」とGeneral Manager(=総支配人)のGerald Hammondは語った。「11日に出発しました。」

このグアムの船舶修理工場が、この旅客船が乾船渠に入渠して、より恒久的な修理を行うために日本に帰るのに十分な耐航性を持たせるのに、たったの3日間しかかからなかった。HammondはThe Guam Daily Post紙に対し、「我々がやった修理で、どうやって実際に急いで物事を実現したかが分るでしょう。」と話した。

この造船所の船舶修理の能力について、U.S. Navy(=合衆国海軍)に対し通信を送ったか否かについて聞くと、Hammondは「that wasn't the intent(=そうした意図はなかった)」が「hopefully the Navy will look at that as a reason for keeping ship repairs here(=願わくば、海軍はここで船舶修理を続ける理由があるものと考えて欲しい)」と答えた。

にっぽん丸は、2018年12月30日にアプラ港の海軍のデルタ燃料埠頭に衝突した際、サイパンに向けて出発しようとしていたところだった。この衝突で、同船の船尾の喫水線の真上に、5 x 7フィートの穴が開いた。同船の船主である、日本に本拠を置くMitsui O.S.K. Passenger Line Ltd.(=商船三井客船)は、血中アルコール濃度が法定限度を超えていることが検出されたと申し立てられたことを受けて、「master in charge of maneuvering(=操船を担当する船長)」を停職処分にした。

この衝突で「pushed all of the metal on the outside in(=外側から内側に金属の全てが押し込まれた)」とHammondは話した。その金属は取り除かなければならず、5枚の金属板が挿入された。「我々がやったことは、安全に旅行できるようにするための応急措置でした。」とHammondは付け加えた。

Guam Shipyardからの発表によると、この仕事には、修理設計計画、溶接やその他の専門の船舶作業が含まれていたという。Hammondは、同造船所は「proud to demonstrate the high level of skilled ship repair work that can be performed on Guam(=グアムで実施することのできる高水準の熟練の船舶修理作業を示すことができて満足している)」と言って、この発表を引用した。またこの発表では、Mitsui O.S.K. Managing Director(=商船三井客船業務執行取締役)のCapt. Hiroshi Murakamiが、同造船所と従業員を「very professional in their approach(=取り組みが大変にプロフェッショナルであり)」、作業を「on time(=時間通りに)」完了したことを称賛していたことも引用していた。

グアムでの商船の修理は、この発表によると「a rare occurrence(=稀な出来事)」だという。というのは、まず第一に寄港が短時間であるし、大半は海軍艦船を扱うのに十分な大きさの乾船渠を利用することはできないためだ。

2013年までの16年間、Guam Shipyardは、合衆国海軍向けの特殊船修理と保守作業を行い、400人近くを雇用してきた。ところがそれ以来、海軍向けの埠頭脇での船舶修理サービスは、Cabras Marine、SeaFix、そしてGuam Shipyardの間で分かれてきた。Guam Shipyardが雇用する労働者数は、96人にまで落ち込んだ、とHammondは話した。(The Guam Daily Post: Jan 15, 2019)

裁判所、Sewolの生存者に賠償するよう、政府とCheonghaejin Marineに命じる(韓国)

Suwon District Court(=水原地方裁判所)は、南朝鮮(注、韓国)政府とCheonghaejin Marine(=清海鎮海運)という海運会社に、2014年4月16日に沈没したSewolというフェリーの生存者1人1人に対する賠償金として、8000万ウォン(71,398米ドル)を支払うよう判決した。

この1月14日の判決は、20人のSewolの生存者とその家族による損害賠償請求訴訟の結果生じたものだ。生存者による損害賠償請求に加え、南朝鮮(注、韓国)政府と清海鎮海運は、生存者の家族と配偶者に、これよりは少額を支払うよう命じられていた。

この写真(注、省略)は、 全羅南道(=チョルラナムド)の木浦(=モクポ)新港に展示されている回収されたSewolの船体。(The Hankyoreh: Jan.15,2019 17:25 KST)

十代がクルーズ船から転落して埠頭の上に落ちて死亡(ハイチ)

当局者は、南太平洋から来た十代が、クルーズ船からハイチの埠頭の上に転落して死亡したと話している。

Sun Sentinel紙は、月曜日にBroward Medical Examiner's Office(=ブロワード検視局)が、16歳のLaurent Mercerの死亡を宣言したと報じている。金曜日に死亡した際は、家族と共に、7日間カリブ海旅行の途上だった。

Royal CaribbeanのHarmony of the Seasは、同社がプライベート・ビーチ(注、専用浜辺)を所有するハイチのラバディーに接岸していた。当局者は、Mercerは一見したところ、自室のカード(注、鍵)を持っておらず、隣接するバルコニーから8階の自室に入ろうと試みたが、足を踏み外して転落したと話している。

地元当局が対処した。遺体は、同船がポート・エバグレーズに日曜日に帰港した際に、ブロワード検視局に引き渡された。(NBC 6 South Florida: Published Jan 15, 2019 at 6:07 PM)

ONE、コンテナ積載記録を達成(日本)

シンガポール発。日本のコンテナ海運会社のOcean Network Expressは、その2隻の船が、ぞれぞれ18,694 TEUsと18,767 TEUsという積載記録を達成したと発表した。

この船は、2018年12月24日にシンガポールから西行きで出発して北欧に向かって記録を達成した「Mol Trust」と、2018年12月29日にシンガポールから西行きで出発してONEの記録を更新した「Mol Tradition」。両船とも、ONEの船隊では、最大のコンテナ船だ。(後略)(The Medi Telegraph: January 15, 2019)

消息筋:船の船長のミスでグアムの事故が発生(日本・グアム)

NHK(=日本放送協会)では、グアムで日本のクルーズ船が巻き込まれた衝突が、船長のミスによるものであったという情報を得た。

Mitsui O.S.K. Passenger Line(=商船三井客船)によって運航されているNippon Maru(=にっぽん丸)は、12月30日に、この太平洋の島の港を出発する際に、埠頭に衝突した。この船と埠頭は、損傷した。約600人が乗船していた。怪我をした者はいなかった。

同船は、月曜日に日本に帰って来た。Transport ministry(=運輸省、注、正確には「国土交通省」)当局者が、調査を行っている。この調査に近い消息筋は、NHKに対し、船長は港を離れる際に、同船を回頭させようと試みたものの、ジョイスティックの操作を誤り、埠頭に衝突したと話した。

この船長は、数時間後に地元当局者による呼気検査を受けた。それによると、リットル当たり0.15ミリグラムの日本の海員に対する法定限度を超える水準のアルコールが検出された。船長は、気持ちを落ち着かせるために事故の後で酒を飲んだ、と話すのが引用されている。運輸省当局は、船長の飲酒と事故との間に関連があるか否かを調査しているところだ。(NHK:Wednesday, January 16, 2019)

Womble Bond Dickinsonが合意無きブレグジットのフェリー契約について助言(英国・フランス)

法律事務所のWomble Bond Dickinson (WBD)は、英国政府がno-deal Brexit(=合意無きブレグジット、注、英国のEU離脱)を考慮していることの一環として行っている追加の貨物積載能力を確保するためのDepartment for Transport(=英国運輸省)との間での一連の契約に関し、Brittany Ferriesに助言している。

Department for Transport(=運輸省)(DfT)と合意した計画の確認に引き続いて、Brittany Ferriesは、2019年の航海予定を変更するために取る道筋の概要を明らかにした。週19便の往復航海が、この追加ローテーション(注、回転)により、海峡西部(注、イギリス海峡)の3本の航路に加わることになる。運輸省により要請されたことから、ローリー(注、大型トラック)向けの空間が、より広く取れることになる。Brittany Ferriesは、2019年3月29日から、影響を受ける3本の航路で、合計50パーセントまで、貨物積載能力を増加させることになる。これにより海峡西部全体では、30パーセント増加することになる。

WBD partner(=共同経営者)のPeter Snaithは、次のように話した。

「政府とのこの契約交渉で、Brittany Ferriesを支援することができ、うれしく思います。これにより、追加の貨物積載能力が利用可能となり、合意無きブレグジットのシナリオの場合の輸送問題を軽減することに繋がります。」「ブレグジット論議から、最終的な結果がどのようなものになるかは、誰も確信できないでいることから、我が英国製造業のサプライ・チェーン(注、供給プロセス)や医薬品、あるいは食料といったものの部品や最終製品の輸出入を維持するため、このような段階を踏むことになります。それにより、供給を確実なものとすることに繋がり、何がしかは、英国経済に損害を与えることになる可能性を制約することになるのです。」

Brittany Ferries chief executive(=最高責任者)のChristophe Mathieuは、次のように話した。

「WBD、とりわけPeterは、極端なまでに時間的制約があったにも関わらず、優れた法律上の助言を提供してくれて、初めから終わりまで、専門的に、この契約交渉を扱う弊社のチームと、途切れることなく作業してくれました。」「弊社が第一に考えていることは、合意無きブレグジットに備えることであり、追加の積載能力を作り出すことです。ル・アーブル―ポーツマス間のような航路でのローテーション(注、回転)の回数が増えることにより、運輸省のブレグジット要請を満足させることができることになりました。」(Insider Media: 16 Jan 2019)

クルーズ船から飛び降りた男、Royal Caribbeanが乗船禁止(バハマ・米国)

バハマ、ナッソー発。ワシントン州の男は、バハマのナッソーに接岸していたRoyal Caribbeanの側面から飛び降りるまで、「did not think this through(=こんなことは全く考えていなかった)」と言っている。

今やNick Naydevは、一生涯クルーズ船に乗船することを禁じられ、この島から独自に家に帰る方法を探さなければならなくなったと話している。Naydevは、8階から飛び降りた。海から約100フィートの高さだったと見積もっている。

「インターネットでこの動画が広まったのを本当に驚きました。飛び降りるまで、こんなことは考えませんでした。私の考えというのは、自分の友人に笑ってもらって、陸地に泳ぎ着いて、休暇を続けようというものであって、こんなに深刻なものになるとは決して思ってもいませんでした。」とNaydevはFOX 13(注、テレビ局)に宛てた声明文において述べた。

このクルーズ船の警備員から、直ちに荷物を纏めて、船から離れる準備をするよう申し渡されたという。「バハマのナッソーの地元警察は、船から私たちを連れ出すために呼ばれたのですが、幸いにも、警察は全体の状況は人を面白がらせるものだったと考えてくれて、法的措置に進まなかったのです。」とNaydevは話した。

この動画では、Naydevがバルコニーの手摺に上っている時に、Naydevの友人が周りに集まっている。カメラを持っている友人を見てから、飛び降りている。「怪我をされても、責任を感じたくないので、誰もがこれをしようとしないことを願っています。」

FOX 13は、Royal Caribbeanの論評を得ることはできなかった。(FOX 10: Jan 16 2019 07:55PM MST)

クルーズ船客、2013年以来初めて急減(日本)

2018年にクルーズ船での日本への訪問者数は、前年から3.3パーセント落ち込んで2,446,000人となった。2013年に統計を取り始めて以来、初めての減少だった、と運輸省(注、国土交通省)は金曜日に話した。

この落ち込みは、同省によると、最大の占有率を占める、主として中国から出発した訪問者数が、7パーセント減少して、202万人になったためだとという。クルーズ船運航事業者は一見したところ、中国における販売促進活動を減らしたようであり、ここでは競争の激化により、料金が下落している。

この落ち込みは一時的なものであると期待し、同省では、2020年に500万人にクルーズ船客数を増加させるという政府目標を達成することを狙っている。

2018年に日本の港にやって来たクルーズ船の訪問数は、前年度より5.9パーセント増加して、2,928回という記録的に高いものとなっている。そのうち、1,913回の訪問は、海外の運航事業者によって運航されているクルーズ船によるものだった。福岡の博多港が最大の263回の訪問回数であり、236回の那覇港、215回の長崎港が続いた。(The Japan Times: Jan 18, 2019)

日本のクルーズ船の到来、イロイロ市にとって大チャンス(フィリピン・日本)

イロイロ市は、今や日本のクルーズ船MV Pacific Venus(=ぱしふぃっく びいなす)が、Iloilo Dinagyang Festivalに合わせて、2019年1月26日に到着する準備を100パーセント整えた。

長さ183メートルのぱしふぃっく びいなすは、1月26日の朝にイロイロ市Lapuz、LobocにあるIloilo International Port(=イロイロ国際港)に接岸し、翌日の午後に出発する。180人の船員を含む合計720人の乗船者を乗せている。

ざっと400人の日本人客が、Kasadyahan FestivalとDinagyang Festivalを目撃することになる。Iloilo Dinagyang Foundation Inc.は最近、この観光客のために、New Freedom Grandstandの400席を予約したと発表した。

イロイロ市で小旅行も行うことになっており、これには、Jaro Churchと広場、Molo ChurchとMansion、Casa Mariquitと、Jaroのrunning tourが含まれている。(後略)(The Daily Guardian: January 18, 2019)

カナル・ストリート、シャルメットのフェリーが日曜日に運航再開(米国)

カナル・ストリート―アルジェ間と、アルジェ―シャルメット間のフェリー運航は、New Orleans Regional Transit Authority(=ニュー・オーリンズ地方公共交通機関管理所)のウェブサイトによると、再開し、日曜日(1月20日)に運航するという。RTAのプレス・リリース(注、新聞発表)によると、フェリー便は強風のため、日曜日に一時運休になっていたという。

2隻のフェリーは、アルジェ・ポイントからカナル・ストリート行の午前10時30分発の第一便と、午前6時にローアー・アルジェからシャルメットに向かう便により、日曜日の予定通りに運航する。

切符の購入方法を含む全ての予定と情報は、ここをクリック(注、リンク先省略)。(NOLA.com: Updated Jan 20, 11:41 PM; Posted Jan 20, 11:41 PM)

アラスカ州、5月に新しいフェリーのTazlinaの運航を開始する計画(米国)

アラスカ州ケチカン発。Alaska Marine Highway Systemは、新しいフェリーのTazlinaが、5月に南東アラスカ水域で運航を開始すると話している。

The Ketchikan Daily News紙は、同フェリー網が先週、280フィート(85メートル)のTazlinaがリン・カナルで運航することになり、ジュノー、ヘインズ、スカグウェーを結んでいるフェリーのFairweatherと代替すると発表したと報じた。このケチカンで建造された船は、旅客300人と車両53台を収容でき、235フィート(72メートル)のFairweatherよりも積載可能だ。

フェリー網のspokesperson(=広報担当者)のAurah Landauは、姉妹船のHubbardは、今年、竣工する見込みだと話している。Hubbardについての州の計画では、2020年に南部アラスカのプリンス・ウイリアム・サウンド(注、海峡)で運航を開始し、フェリーのAuroraと代替することになっている。

州は、この新しいフェリーの前方にサイト・ドア(注、船首側面の扉)を付け加える計画で、それぞれ約300万ドルかかる。(KTUU: Mon 7:40 AM, Jan 21, 2019)

インドに本拠を置くクルーズ客船会社、アラブ首長国連邦、オマーンの港湾に向かう(インド)

インドに本拠を置く複合企業、Essel GroupのZen Cruisesは、4月に運航を開始する。インドのメディアの報道によると、アブ・ダビ、ドバイ、そしてマスカットに寄港することになるという。

インドのEconomic Times紙の報道によると、このクルーズ客船会社は「Jalesh」あるいは「Lord of Waters」の商標を使って運航するが、伝統的な命名式の後、2,000人の乗客を乗せて、ムンバイから初航海を行うことになっている。この報道によると、Essel Groupの社主で億万長者の実業家、Subhash Chandraは、このクルーズ事業に1億ドル以上を投資する計画だという。

「Zen Cruisesは、国内海域と国際海域の双方におけるインド人乗客のクルーズ休暇を開拓します。」とZen Cruises CEO(=最高経営責任者)のJurgen Bailomが話すのが引用されていた。「弊社の主要商標であるJalesh Cruisesは、インドの観光業と提携事業の成長に貢献することによって、「Incredible India(=途方もなく素晴らしいインド)」の精神、文化、そして価値を守ることになると信じております。」

Bailomは、次のように付け加えた。「Jalesh Cruisesは、最高の料理体験、宿泊設備、健康、セラピー(注、心理療法)、冒険、娯楽を得ることになるクルーズ客の有益な体験となります。全てが、弊社の異国風休暇の中に詰まっているのです。」

チェンナイ、コーチ、ムンバイといったインドの港湾都市に加え、このクルーズ客船会社は、湾岸諸国のアブダビ、ドバイ、マスカット、そしてラアス・アル・ハイマでの寄港地観光も提供する。この報道によると、2025年までに、同社は100万人のインド人顧客を目標にしているという。(Arabian Business: Mon 21 Jan 2019 11:04 AM)

Golden Princessの乗客のクルーズ船上での死に「疑わしいところなし」(オーストラリア)

Golden Princessは、夜中に22歳の乗客が死亡して、メルボルンに戻ってきているところだ。

この男性が昨日の午後9時頃に、このクルーズ船で行方不明になったと通報されたことを、Australian Maritime Safety Authority(=オーストラリア海上安全局)のspokesperson(=広報官)は、今日の午後、9Newsに対し確認した。この男性の死は、疑わしいものとしては取り扱われていない。

防犯カメラの映像が調べられ、このお客は、故意に船外に転落したものであることが判明した、とPrincess Cruisesが出した独立した声明文にはあった。

「他のお客様によって最後に船上で見かけられてから時間が経過しており、大変に残念なことですが、Joint Rescue Coordination Centre(注、「合同救助調整センター」の意)と協議の上、弊社では、遺憾ながら、生存の見込みがないという専門家の見解を受け入れました。」「このお客様のご家族にはお知らせしており、弊社のCare team(=介護班)が、この困難な時に支援しているところです。」

これに先立ち、旅客室や公室を含む船全体の広範な捜索が行われた。Victoria Police(=ビクトリア州警察)は、今やCoroner(=検視官)に対する報告書の準備に入ることになった。

Golden Princessは、ニュー・ジーランドへの13泊クルーズの途上で、明日の朝にはメルボルンに接岸する見込み。1100人の船員の他、2600人のお客を乗船させている。

Lifeline(=いのちの電話) 13 11 14番
beyondblue(注、同種の相談電話) 1300 22 4636番(9News: 3:07pm Jan 22, 2019)

Arctech Shipyardの新CEO:Helsinki Shipyardの売却は春までに完了(フィンランド)

「USCとの交渉は、わが社の所有者によって行われており、Arctech Shipyardそれ自体は、この手続きには関わっていません。」とHelsinki Shipyardの新CEO(=最高経営責任者)のEvgeniy Kholodovは話す。

同造船所の前のCEOであるEsko Mustamakiは、もはや同社によって雇用されていない。CEOのKholodovは、この買収は、今年の春までには完了するものと考えていると話している。しかしこの点について、交渉が未だに進行中である間は、これ以上、この取引の進み具合について論評することはできない。

Helsinki Shipyardは、ロシア国有のUnited Shipbuilding Corporationの一部だ。親会社に対する反ロシア経済制裁のために、操業することがほとんど不可能になっているため、長い間、新所有者はフィンランドの造船所を探してきた。銀行は、ロシアの国有造船所には融資したがらない。新規受注のためには、新しい所有者を見つけることが必要となるだろう。この所有者が造船資金を調整することが出来なければ、利用できないことになる。

「見込みある新規注文は進行中です。このプロジェクトは、取引が完了したので、開始することになります。」とCEOのKholodovは断言した。彼によると、この造船所は現在、430人雇用しているという。下請け業者は、200人雇用している。

「一時的なレイオフ(注、一時解雇)には合意しています。レイオフは、作業環境によって、なされることになります。その代わり、余剰人員の解雇は計画していません。」とKholodovは話している。

Helsinki Shipyardは、今や砕氷大型油槽船を竣工するところで、これはHelsinki shipyardで建造した最も幅広の船だ。このYuriy Kuchievという船は、3月に引き渡されることになる。新規注文は、公表されていない。(Yle: 22.1.2019 at 11:00)

クルーズ船が洋上で動力と空調喪失(米国)

Carnivalのクルーズ船が、5日間の旅行の2日目に一時的に動力を喪失した。

月曜日にテキサス州ガルベストンを出発して、コスメルに向かっていた船は、火曜日、約1時間に亘り動力を喪失した、とCBS傘下のKHOU 11(注、テレビ局)が報じた。その間、この船には電力も空調もなかった。KHOU 11によると、当時、乗客は何が起きているのか分からなかったという。

Carnivalのspokesperson(=広報担当者)はINSIDERに対し、短時間の動力停止は「船のしかるべき機能に電力を供給することに影響を与えた一時的な問題だった」と話した。声明文によると、その日の午後1時20分までに、船は電力を復旧させて、予定通り旅行を続けたという。この船は、テキサス州ガルベストンを出発して、メキシコのコスメルに寄港する5日間周遊旅行を行う予定だった。

この事件は、この数か月間におけるクルーズ船での一連の注目すべき瞬間の1つだった。10月には、違うCarnivalのクルーズ船が、乗客が乗船中、短時間、片側に傾いた。傷害を負ったと主張して、今や3人がこのクルーズ客船会社を訴えている。その後、今月には270人以上が、Royal Caribbeanのクルーズ船で、ノロウイルスで病気になった。また1月には、16歳の少年がバルコニーから転落して、Royal Caribbeanのクルーズ船で死亡している。(Business Insider: Jan. 24, 2019, 10:10 AM)

沿岸警備隊のヘリコプター、航空機、艦船が、行方不明のクルーズ船員の捜索でフロリダ州沿岸で徹底的に探し回る(米国)

Coast Guard(=沿岸警備隊)の捜索・救助班は、Newsweek誌が木曜日に報じたように、フロリダ州沿岸沖で船外に転落したクルーズ船員を見つけるため、3隻の艦船を展開している。Coast Guard Cutter(=沿岸警備隊警備艇)のPaul Clarkという船、MH-65 Dolphinというヘリコプター1機、HC-144 Ocean Sentryという航空機1機は、今や捜索に加わっている。

U.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)の声明によると、Royal CaribbeanのMajesty of the Seas(=マジェスティ・オブ・ザ・シーズ、注、「海の尊厳」の意)というクルーズ船に乗船していた職員が、木曜日の早朝、マイアミの沿岸警備隊に、26歳の職員が巻き込まれた事件を通報したという。

この従業員が行方不明になった時、船はポンパーノ・ビーチの沖にあるIntracoastal Waterwayと大西洋を結んでいるHillsboro Inlet(=ヒズバロ入り江)の東37マイルにいた。この行方不明になった人物の詳細については、公表されていない。

行方不明になった人物の同僚は、午前2時30分頃、この労働者が船から転落する瞬間を目撃した、とRoyal Caribbeanの広報担当者はNewsweek誌に語った。船は当時、ポート・エバグレーズに向けて航行中であり、バハマへの6日間クルーズを終えるところだった。

Torresによると、船長は連絡を受けて停船し、船員が救助を開始できるよう試みたという。その後、沿岸警備隊が引き継いだ。この従業員の最愛の人(注、配偶者や恋人の意)は、介護班による支援を受けているとTorresは話した。

1992年に初めて航海に出たMajesty of the Seasは、Royal Caribbeanのウェブサイトによると、2,350人までの客を収容することができるという。本船は2016年に改装されており、数か所の酒場、屋外映画館、岩登りの壁があるプール甲板、そして多くの食堂があることを呼び物としている。

この事件は、20歳のエンターテイナー(注、芸能人)が、Royal CaribbeanのHarmony of the Seas(=ハーモニー・オブ・ザ・シーズ、注、「海の調和」の意)から、昨年のクリスマスの日(注、12月25日)に転落した後で出てきたもの。この船は、Arron Houghが仕事に姿を見せず、行方不明になったと報告された時、プエルト・リコのアグアディア沿岸沖の約267マイルを航行中だった。(後略)(Newsweek: 1/25/19 at 3:58 AM)

日本郵船、クルーズ事業の50パーセント売却へ:飛鳥商標拡大に向けて(日本)

1杯豪華客船会社であるAsuka Cruise(=郵船クルーズ)を経営しているNYK(=日本郵船株式会社)は、日本の船舶管理兼投資会社であるAnchor Ship Partners(=アンカー・シップ・パートナーズ)に、そのクルーズ事業の半分を売却する構えだ。

売却価格は記載されておらず、この取引はYusen Cruise Co., Ltd.(=郵船クルーズ株式会社)の株式の50パーセントを、3月に完了させるもの見られている。

アンカーは事前に準備していた声明で、元のCrystal Harmonyである、乗客960人乗りのAsuka II(=飛鳥II)での高品質の豪華な運航を維持するため、クルーズ運航に、更に財政的支援を行う計画だとしている。

「日本におけるクルーズ市場は、外国海運会社の参入により基盤は拡大する一方で、着実に拡大している。」とアンカーは事前に準備していた声明で述べ、長期的な投資と、Asuka(=飛鳥)商標の更なる発展を継続する計画であると付け加えた。

アンカーは、この1990年建造船の大改装を計画中だと述べ、この計画には「No. 1 in the world cruise market(=世界クルーズ市場で第1位)」として見なされることになる新船の建造も含まれていると話した。「これは必要なものだと信じている。」と同社は話した。

日本郵船は、同船の経営に関与し続ける。注目点として、日本郵船は、2015年にCrystal CruisesをGenting Hong Kongに売却している。(Cruise Industry News: January 25, 2019)

Peace Boat、100回目の航海でネルソン・マンデラ・ベイを訪問(南アフリカ・日本)

歴史上初めて、Peace Boat(=ピース・ボート、注、「平和の船」の意)として知られている有名なOcean Dreamという客船が、水曜日にPort Elizabeth港に接岸した。

水中バレエと伝統的な踊り子らによって、公式に歓迎された。ピース・ボートは、船員や1000人以上の乗客がNelson Mandela Bayを探索する間、丸3日間に亘って同港に停泊することになる。

ピース・ボートは、他のクルーズ定期船のように見えるが、35年間に亘って、独自の使命を有してきた。乗客らは、休暇のためにクルーズに行くのではなく、実は訪問地での社会事業に貢献する任務の参加者なのだ。

ピース・ボートの航海は、人生を変えるような体験であり、人々が共に生活して学べることのできる環境を作り上げるよう、職員や参加者の才能を活用し、一方で、地球上で最も魅力的な地域に向かう社会的責任のある旅行を引き受けている。参加者の大半は日本からだが、中国、シンガポール、朝鮮(注、韓国)からも多い。

私的な式典が船上で開催され、Deputy Mayor(=助役)のCllr. Thsonono BuyeyeとPort Manager(=港湾管理者)のRajesh Dana、そしてCaptain (=船長)のViktor Alymov(Ocean Dreamの船長)が、TNPA Pilot(注、水先案内人)Andrew Ker Foxと盾の交換を行った。

「これは、単に平和のためのピース・ボート地球一周航海の100回目と、ピース・ボートの35周年を記念するだけではなく、この訪問は、南アフリカのNobel Peace Prize winner(=ノーベル平和賞受賞者)であるpresident Nelson Mandela(=Nelson Mandela大統領)に因んで命名されたNelson Mandela Bay(=ネルソン・マンデラ・ベイ)を訪問するという象徴的なものでもあるのです。」とTransnet National Ports Authority(注、「運輸網国立港湾局」といった意)のPort Manager(=港湾管理者)であるRajesh Danaは語った。

「Port of PE(=ポート・エリザベス港)は、ピース・ボートの平和、人権、環境保護、そして持続可能な発展を育成するという大志を共有するものです。この船の3日間寄港で、船員と乗客が陸上でより長い時間を過ごして、ポート・エリザベス港の専用クルーズ定期船ターミナルの潜在力ある組織を支援することになるのです。」

航海中、ピース・ボートは、招聘教育者による会議、講義、語学授業、文化的プログラムを含む、幅広い教育活動を組織している。これらの活動のテーマは、訪問国の現代的問題と連動するピース・ボートの領域と結びついている。

2018年12月26日、Ocean Dreamは日本の横浜港から出発して、平和のための第100回ピース・ボート地球一周航海を開始した。この南半球航路を網羅する100日近い航海では、アジア、アフリカ、南米を回り、19港に接岸する。13か国を訪問して、2019年3月31日に日本に戻ることになっている。(RNEWS: Jan 25, 2019)

中国造船業界は悪戦苦闘しているが、未だに首位(中国)

北京発。中国は昨年、世界の造船業界における首位を維持した、とXinhua(=新華社)通信は、China Association of the National Shipbuilding Industry(=中国船舶工業行業協会)を引き合いに出して伝えた。

2018年には、同通信社が書いていることによると、中国企業は世界の新船の43.2パーセントを建造し、1年前よりも41.9パーセント伸び、この分野における同国の指導的役割を強固なものにしたという。昨年、中国は、世界の新発注の43.9パーセントを受注し、手持ち注文の42.8パーセントを確保した。1950年代から21世紀の初めまで、第3位までは、日本か大韓民国によって首位が占めれれていた。

2010年、中国は大韓民国を抜いて、世界で第1位になった。しかし世界的な景気の低迷で、造船業界は、未だにし烈な競争や利益の落ち込みといった容赦のない環境に直面しており、中国企業も例外ではない。同協会は、長引く挑戦(注、手腕を試される事態)を警告し、競争力や収益性を改善するためには、更なる努力が必要だと話している。

中国の造船業者は、業界の更なる市場開放から機会を捕え、技術的な飛躍を達成するための調査や開発投資を増やし、より多くのエネルギーを液化天然ガス運搬船の開発に向けるべきだ、と同協会は示唆していた。(The MediTelegraph: January 26, 2019)

沿岸警備隊、サバンナ近くのクルーズ船から怪我をした80歳の女性をヘリ輸送(米国)

Coast Guard(=沿岸警備隊)は、日曜日にクルーズ船で怪我をした80歳の女性をヘリ輸送した。

Coast Guard Sector Charleston Command Center(=沿岸警備隊チャールストン管区指令センター)の監視官は、午後9時15分にサバンナの東、55マイルのクルーズ船から連絡を受けた。この救難連絡は、Carnival Ecstasyから発せられたものだった。プレス・リリース(注、新聞発表)によると、乗客1人が転落して、頭部を負傷し、医学的配慮(注、治療)が必要だというものだったという。

Coast Guard Air Station Savannah(=沿岸警備隊サバンナ航空基地)のMH-65 Dolphinという救助ヘリコプターの隊員が、支援に乗り出した。Dolphinの乗員は約束した場所でこの船と出会い、看護師1人と共に女性を吊り上げて、午後10時20分頃、Memorial University Medical Center Savannah(注、大学病院)に搬送した。(savannahnow: Posted at 2:34 PM)

Sandbanks Ferry、故障後、減便して再開(英国)

10月以降、2日間しか運航していなかったカー・フェリーが、運航を再開した。

ドーセット州のPoole Harbour(=プール港)の入り口を横断しているSandbanks Ferryは、機械的問題を受けて、横断を休止することを余儀なくされていた。このchain ferry(=索道式フェリー)は、通常は20分毎に走っているものだが、グリニッジ標準時間の10時より、30分毎に減便して再開した。

運航事業者は、Marine and Coastguard Agency(=海事・沿岸警備隊庁)から「safe to resume service(=運航再開して安全)」だとして、お墨付きをもらったと話している。

当初は、10月29日に年次保守点検のために運休した。12月20日、フェリーは運航を再開したが、翌日、「serious hydraulic issue(=深刻な水圧問題)」に発展した。この運航事業者は、問題は解決したが「漏洩とは関係のない問題が見つかった」のを受け、更なる修理が必要となったとしていた。

「補充部品が取り付けられる一方、何がしかの点において、再度、運休する必要がある。」と付け加えた。

このフェリーは、Bramble Bush Bayと呼ばれているものだが、4分かけて、サンドバンクスからシェル・ベイに横断する。この運航により、スワネージとボーンマス間の25マイル(40キロメートル)の迂回を回避することができる。(BBC News: 28 January 2019)

クルーズ船の空気は北京の大気並みに汚染されている可能性がある、新研究が主張(米国)

Johns Hopkins University(=ジョンズ・ホプキンス大学)の研究者の新しい研究によると、クルーズ船の甲板での大気汚染は、北京や、チリのサンチャゴのような都市と同じ位、悪いかもしれないという。

同研究では、4隻のクルーズ船、 Carnival Liberty、Carnival Freedom、Holland America MS Amsterdam、そしてEmerald Princessの甲板上での汚染水準を、煙突の前後で測定した。調査員は、観測した船舶の甲板上での粒状物質の汚染濃度が、北京、サンチャゴ、そしてベルギーのアントワープの水準と同様だということが判った。(この研究では、個別物質汚染を「small solids or liquid droplets suspended in the air(=大気中の小型物質または液滴)」として定義している)。

バスケット・ボールのコートや陸上競技用トラックのような運動用区画を含む煙突の後ろの汚染は、この研究によると、煙突の前よりもすっと悪いものだという。この研究で観察された船であるEmerald Princessでは、煙突の前後で、最も高い粒状物質汚染の平均濃度が見つかっている。

粒状物質汚染は、とりわけ直径10マイクロメートルよりも小さな粒子は、肺の中に更に入り込むことになり得るため、心臓や肺に有害となり得るものだ。船舶排気ガスにおける粒状物質汚染の大半は、直径が1マイクロメートル未満であり、アテローム性動脈硬化になりやすくなるもので、ぜんそくを悪化させることになり得るものだ、とこの研究は述べている。

クルーズ船で働いたことがありますか?共有できる話がありますか?この記者宛に電子メールを送ってください(注、電子メール・アドレス省略)。(Business Insider: Jan. 28, 2019, 11:59 AM )

ブレグジットの障害とフェリー業界の好機(英国)

Rebecca Moore

フェリー業界は、ブレグジット(注、英国のEU離脱)あるいは、合意無きブレグジットに襲われた際の挑戦(注、手腕を試されること)に対する準備をする必要があるが、こうした障害の中には、好機もある。

まず第一に、フェリーの役割は、貿易にとって絶対不可欠なものではないことだ。つまりUK Government(=英国政府)は、合意無しとなった場合、港湾で深刻な混乱が生じる可能性があることに備えて、フェリーを傭船するために1億ポンド(1億2100万米ドル)以上を割り当てている。DFDSは4730万ポンド相当の契約を落札し、Seaborne Freightは1380万ポンド。Brittany Ferriesの契約は4660万ポンド相当で、こちらは50%まで運航予定を急騰させることにしている。

この現金注入は、新たなフェリー事業を創出しており、これまでフェリーを運航したことが決してなかったSeabourne Freightの設立だ。この新しいフェリー運航事業者も、新しいフェリー航路を作り出すことになる。ラムスゲートとオステンド間で運航することになっており、この10年以上の間で、初めてのラムスゲートでのフェリーの運航となる。

更にDFDSとBrittany Ferriesは、仮にブリュッセル(注、EU)との間でブレグジットの合意に達したとしても、政府に裁定された分け前を保持することができそうだと伝えられていることから、長期的に見れば、割り当てられた追加の収容力から利益を得ることもあり得るのだ。

それ故、船隊、新航路に投資し、新たな事業を創設する好機であり、運航事業者は、英国とヨーロッパ本土間を走るフェリーの長期的な利点に繋げることになる可能性があると、私は信じている。

しかしその道のりは、平たんではない。EU離脱の短期的影響は、運航上の必要条件を満たそうとするフェリーにとっては、障害となる。これには、EUの港湾と直接結んでいるドーバー、プリマス、プール、そしてポーツマスを含む港湾で予測される混雑と遅延が含まれる。もし貿易業者が英国を回避して、直接、ヨーロッパに航海する決定をしたならば、フェリー運航業者の中には、便数を減らすことになることさえもあり得る。

更に、ブレグジットのもう一つの影響は、P&O Ferriesがイギリス海峡で運航している船舶6隻の全てを、キプロスに船籍変更する決定を行ったことに見られる。これは疑いもなく、英国フェリー業界に打撃を与えることになるだろう。

しかし少なくとも、EU加盟国の1つに船籍変更することは、検査が少なくなり、それにより遅延が減ることになることから、これらの船がより円滑に運航することに繋がる。

英国フェリー業界は、ブレグジットが近づいていることから、挑戦に備えなければならないことになるが、私は、船隊投資、収容力の大型化、そして新たな商業機会に繋がり得る、長期的な好機となり得ると考えている。(Passenger Ship Technology: Tue 29 Jan 2019)

ロシア人、探検船新造計画を注目(ロシア)

United Shipbuilding Corporation (USC) は、このロシア国有企業が近い将来、クルーズ船事業に参入することを狙っていることから、vice president(=部長)のDmitry Kolodyaznyによると、一連の探検クルーズ船の設計を行っているという。USCは、探検ブーム(注、にわか景気)、北極圏の船舶数に注目しており、そのパイの一部(注、利益の一部)を欲している。

spokesperson(=広報担当者)のTatiana Ganzhinaは、Cruise Industry Newsに対し、USCは、新船を傭船に出すためのロシアのツアー・オペレーター(=旅行業者)を探しているところだと語った。最終的には、彼女が外国の顧客と呼ぶものに対して船舶を建造する可能性はあると話したが、1番船はロシアの会社に行かなければならない、と語った。

USCの発表では、拡張性のある探検船の概念が示されており、これには9,000トン版、13,000トン版、そして17,000トン版があり、設計選択の違いは。僅かなものとなっている。17,000トン版は。300人の客の収容力があり、10,000海里の範囲で、巡航速力は16ノット。耐氷級の船体は、砕氷船の支援なしで、船が北極圏を航行することを可能にしている。

業界の探検部門については、Expedition Market Report(注、「探検市場報告」の意)をどうぞ。(Cruise Industry News: January 29, 2019)

Piano Landが今年の秋、厦門からお目見えへ(中国)

P&O Oriana(=オリアーナ)は、新しいChina Travel ServicesとCOSCOの厦門(=シアムン)港発の役目で、今秋、Piano LandとなることをCruise Industry Newsは明らかにした。

China Travel GroupとCOSCOは共同して、Well Star Travel Cruiseという、この1995年建造船を運航して売り込む合弁企業を設立した。

P&O UKは昨年6月に、この船は2019年8月に船隊を離れることになると発表したが、買い手を明らかにはしなかった。その後、この乗客1,822人の船は、中国での新しい生活のために向かうことが明らかになっていた。

本船は、8月9日に終わったサウサンプトンからノルウェーとスバールバル諸島に向かう18日間周遊を終えて、P&Oでのプログラムに終止符を打った。厦門発の初クルーズは、早くも10月半ばにもあり得る。

Orianaから新しい中国商標への移行は、中国国産商標の第二段階を記すことになる。SkySeaの終焉を受けて、地元一杯船商標は、Bohai FerryとDiamond Cruiseの僅か2社だけになっており、いずれも、乗客838人乗りの船を1隻だけ運航している。Piano Landは、かくして、同市場における最大の地元船となる。

年内にChina State Shipbuilding Corporationは、Carnival Corporationと足並みを揃えた合弁国内商標向けに、Costa Atlanticaの引き渡しを受けることになっている。(Cruise Industry News; January 30, 2019)

ムンバイ:海上タクシーが州政府の独自のフェリー便促進へ(インド)

今やUberが海上タクシーのサービスを開始していることから、州政府は水上輸送を僅かばかり重要なものとして扱っているように見える。船便が、ThaneとNavi Mumbaiから、GatewayとBhaucha Dhakkaに計画されている。水曜日、Mumbai Port TrustとMaharashtra Maritime Boardは、様々な航路でフェリー便を始めることになると話した。

政府がムンバイでの運航を検討しているものには、少なくとも3つの異なる船種がある。高速船、ホバークラフト、そしてro-paxだ。このro-paxというのは、広いro-ro甲板を有する船で、旅客設備が制限されているものだ。このro-paxは、乗用車100台と旅客300人を同時に運ぶことが可能だ。

「陸上のルート以外に、少なくとも7本の航路があり、人や乗用車を運ぶために利用できます。」とMaharashtra Maritime BoardのCEO(=最高経営責任者)のVikram Kumarは語った。これらの航路の中には、Borivali-Gorai、Manori-Mandwa、Bhayandar-Uttan等が含まれている。この運航を補完するため、Bhaucha Dhakkaの埠頭とこれらに向かう道路が改修されているところだ。当地からフェリーが、ThaneやNavi Mumbaiのようなところに運航することになる。

「我々は、ムンバイを観光と輸送の中心地に変えることを検討しているのです。埠頭も、同じものにするために準備中なのです。」とMumbai Port Trustのchairman(=会長)であるSanjay Bhatiaは語った。

計画は、Navi Mumbai空港も連結するため、既に進行中だ。同空港は波止場で開業しているが、ムンバイ南部まで素早く通勤したい人に接近を許すことになる。(DNA: Jan 31, 2019, 06:20 AM IST)

州議会、サカカウィア湖のフェリー運航法案を沈める(米国)

ノース・ダコタ州ビスマーク発。ノース・ダコタ州のHouse(=議会)は、州最大の湖を横断して、人や車両を運ぶフェリーを開設するための法案を沈没させた(注、否決した)。

議員らは木曜日、74対17で、本法案を否決した。この法案は、ノース・ダコタ州北西にあるサカカウィア湖を横断して、ツイン・ビューツからパーシャルに行くフェリーを開設するため、1000万ドルを要求するものだった。

発議者は、このフェリーに乗れば、地域住民は、幹線道路の約120マイル分を短縮させることになると言っていた。(Valley News Live: Thu 8:57 PM, Jan 31, 2019)

フェリーがチノス港に突っ込む、怪我人なし(ギリシャ)

国営通信社のANA-MPAによると、225人が乗船していたギリシャの旅客フェリーが、水曜日の晩にエーゲ海東部のチノス港の中央埠頭に突っ込んだという。怪我人は報告されていない。

「Diagoras」(注、旧ニューとさ)は、島(注、チノス島)とピレウスを結んでいるが、衝突が起きたとき、接岸しようとしていた。この衝突で、同船の船尾右舷が凹んだが、浸水はなかった。

検査がなされ、「Diagoras」は、責任ある船級協会により、この航路を続けることを許可された。(ekathimerini.com: 31.01.2019 : 09:18)