2018年12月

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2018年12月の海外旅客船情報

沿岸警備隊、71歳のクルーズ客をガルベストン沿岸沖でヘリ輸送(米国)

ヒューストン発。Coast Guard(=沿岸警備隊)によると、沿岸警備隊は、ガルベストンの沿岸沖58マイルのクルーズ船から、71歳の女性をガルベストンのUniversity of Texas Medical Branch(注、「テキサス大学医学支部」の意)に、日曜日の朝、ヘリで搬送したという。

沿岸警備隊は、クルーズ船Carnival Valorが乗船客の1人が医学的支援を必要としていると言って連絡を取った、と話している。当局によると、ヘリコプター隊員と看護師がこのクルーズ船に向かい、この女性を船から吊り上げたという。

女性は、ガルベストンのUniversity of Texas Medical Branchに搬送された。容態については、不明。(KPRC Click2Houston: 8:00 PM, December 02, 2018)

アウター・バンクスのフェリーの旅が、刷新後、より速く(米国)

ノース・カロライナ州マンス・ハーバー発。新しいフェリーが、アウター・バンクス周辺での旅行を高速化させることになる。Virginian-Pilot紙は、North Carolina Ferry Divisionが、その船隊を刷新すると報じている。

新しい旅客船は、より多くの人を輸送することが可能で、従来のフェリーよりも、4倍高速に旅行することが可能となる。更に、車両を積載する2隻の新船は、代替される船よりは、かなり多くの自動車や人々を輸送できるものとなり、待ち時間が短縮されることになる。

州のフェリー網は、合衆国におけるこの種のものでは2番目に大きなもので、7本の定期航路に、21隻のフェリーを運航している。(13newsnow.com WVEC: 8:02 AM EST December 3, 2018)

Rolls-RoyceとWartsila、自律フェリーで競争(ノルウェー・フィンランド)

この数日の間にWartsilaとRolls-Royceはそれぞれ、個別の自律船システムを装着したropaxフェリーで、成功裏のdock-to-dock(=埠頭から埠頭への)航海試験を発表した。Wartsilaは、その自律試験を「unprecedented(=前例のない)」一連の試験であると描写し、Rolls-Royceは、「world's first fully autonomous ferry(=世界初の完全自律フェリー)」を今や実証したと語った。

Wartsilaの試験(11月28日発表)は、ノルウェーのホルダランで3か所に寄港する航路を運航するハイブリッド駆動フェリーのFolgefonnで実施された。この試験において、Wartsilaの自律一式は、接岸と離岸を含む航路でのあらゆる運航操作を扱った。船橋の船長は、必要となる出来事で指揮を執るが、この実演において、船長の唯一の介入というものは、航海を開始するよう船に指示するボタンを押すことだけだった。

この試験は、主要な一里塚であった。Wartsilaは「fully automated dock-to-dock operation, in complete hands-off mode, for a vessel of this size.(=この大きさの船で、完全に無干渉モードで、埠頭から埠頭への完全自律運航)」を初めて試みたものだと強く考えている。

Rolls-Royceの自律試験(月曜日に発表)は、フィンランドのParainenとNauvoの間を走るropaxフェリーのFalcoで行われた。Rolls-Royceとここの提携者は、実演にフィンランドの取締官を船に招待して、同船を使って、400時間の試験を行った。公試の間、このセンサーを装備した船は、完全自律モードで、その航路を運航した。これには衝突回避試験、問題のない自動接岸が含まれた。遠隔にいる人間の水先案内人が、復路においては本船を制御した。

「本日は、自律海運に向けた旅への巨大な一歩を記す日となりました。自律船を議論し始めて、5年になります。当時は、反応には、好奇の目で見られるものから、馬鹿げた考えだとして片づけるものまでありました。今日、それが可能なものであることを実演して見せたのです。」と月曜日の声明文においてRolls-Royceのpresident of marine(=海事部門代表)のMikael Makinenは語った。(The Maritime Executive: 2018-12-03 17:00:03)

Austal、日本のJR Kyushu向けの83メートルのフェリーの金属切断(オーストラリア・日本)

Austalは、ウェスタン・オーストラリア州の造船所で日本のJR Kyushu(=JR九州)向けの次世代83メートル三胴船(注、トライマラン)の工事を開始した。この三胴船は、Austalの海事設計の中核的研究拠点であるウェスタン・オーストラリア州のヘンダーソンで開発された。Austal CEO(=最高経営責任者)であるDavid Singletonは、本船の船体は、乗客の船酔いを減らすよう設計されたと語った。

「Austal三胴船の独特の船体設計は、性能・速力・耐航性が優先される高速船の商業・防衛船市場に大改革をもたらすものです。この船の構造は、Austalにより初めて開発されたものであり、荒海における船酔いを約80パーセントにまで減少させるものです。結果として、この三胴船の船型は、高速旅客フェリー業界での人気が高まっているのです。」と語った。

「弊社は、日本輸出用の船舶をオーストラリアで建造することをとりわけ喜んでおります。自国に世界一流の造船業を持つ国であり、JR九州のような、旅客輸送において明確な態度をもつ顧客向けのものだからです。日本のような洞察力のある市場に販売することができるもの以上の船舶設計や能力を想像することは難しいでしょう。本船は、2020年夏のOlympics(=オリンピック大会)までに、南朝鮮(注、韓国)と日本の間で運航することになります。」

Austalは現在、世界中で11隻の三胴船を運航しており、他に8隻が建造中で、更に5隻の注文を受けている。この83メートルの三胴船は、乗客502人を乗せて37ノットの速力で運航する能力を有するが、日本の福岡と南朝鮮(注、韓国)の釜山の間の、JR Kyushu Jet Ferry(=JR九州高速船)の鍵となる戦力的航路で運航することになる。この船は、大変に高品質の特別注文された内装を呼び物とするJR九州の最高級旅客列車の豪華内装を担当したことで有名な、尊敬を集めるEiji Mitooka(=水戸岡鋭治)が率いる日本の設計事務所、Don Design Associatesが開発した。(Manufacturers’ Monthly: December 3, 2018)

クルーズ船の寄港、スリ・ランカの港湾で堅調に成長(スリ・ランカ)

クルーズ船の寄港が、コンテナ船の積み替え量も急速に増加する中で、今年、スリ・ランカの主要港コロンボで堅調に成長している、とSri Lanka Ports Authority(=スリ・ランカ港湾当局)は語った。

声明文によると、45隻のクルーズ船が、今年10月までの10か月間に寄港し、1年前から28.8パーセント増加しているという。この成長は、政府が2017年、2018年に観光業と投資に集中すべく尽力したことの反映だという。この取組みは、2019年も継続する。

コロンボ港のコンテナ積み替え量は、2018年の最初の10か月で19.5パーセント増で、4,717,746 twenty-foot equivalent units(=20フィート換算単位) (TEUs)に達した。

コロンボ港は、2018年前半の上位コンテナ港30港の中で、世界第1位の成長港に格付けされた。コロンボ港は、2018年に700万個のコンテナを扱うものと見られており、Jaya Container Terminal、Colombo International Container Terminal、そしてSouth Asia Gateway Terminalという3つのターミナルの共同取引で、2017年に扱った620万TEUsから、12.9パーセント増えている。(economynext: Dec 05, 2018 08:35 AM GMT+0530)

Alaska Marine Highway System、古いフェリーの代替に向けて一歩踏み出す(米国)

コディアック発。Alaska Marine Highway Systemは、アラスカ州南西部に就航している老朽化した船舶の代替のため、フェリーを建造する造船所を探す過程で、最初の一歩を踏み出した。

同highway systemは、Tustumena Replacement Project(=Tustumena代替事業)に向け、先月、事前提案通告を発したが、連邦政府の権利放棄が未解決になっているために、可能性ある建造日と建造場所は不明のままだ、とKodiak Daily Mirror紙は月曜日に報じた。

連邦政府の権利放棄は、保守問題で悩まされてきた船齢54年のTustumenaという船を代替するための建造契約に先立って要求されているものだ。

「事前提案通告は、船の最終設計を行い、造船所と間で保証最高価格を獲得しようとするための競争過程を通じて、造船所に持ち込む上で、最初の一歩となるものです。」と同highway systemのpublic information officer(=広報担当者)のAurah Landauは語った。「AMHSは、本船の建造の小部分を占めるFederal Highway Administration(=連邦道路管理局)からの連邦政府のBuy America Waiver(=アメリカ製品購入の権利放棄)を待ち続けているのです。」

Buy American Act(=アメリカ製品購入法)では、連邦道路管理局によると、「連邦政府が助成する幹線道路建造事業に恒久的に組み込まれる全ての鉄鋼製品の国内製造過程を要求している」という。

Tustumenaは、コディアック、アリューシャン列島、そしてキーナイ半島に就航している。当局者は、長さ330フィート(100メートル)、幅71フィート(22メートル)のフェリーに代替する計画を立てている。250人を1泊収容出来て、54台までの乗用車を積載できる収容力が必要とされる。この設計には、80,000ポンド(36,000キログラム)の車両昇降機も含まれる。

連邦と州政府の資金約2億4400万ドルが、本事業のために決定しており、連邦道路管理局から2億2200万ドルが入ってくることになっている。(Homer News: Wednesday, December 5, 2018 6:08pm)

Stena Lineのアイリッシュ海の3隻のE-Flexerが工事中(中国・スウェーデン)

Stena Lineの主要な新船隊投資事業の最初の画像が明らかとなった。この3隻の新しいE-Flexer RoPax船は、2020年から2021年に、アイリッシュ海航路に投入されることになっている。

同社は、3隻目のE-FlexerというRoPax船の鋼板切断(注、起工式)を最近行って、重要な一里塚に達したばかりだ。これは、新しいアイリッシュ海のフェリーの3隻全てが、今や予定通り中国のAvic Weihai Shipyardで建造中であることを意味する。

新船の1番船は、2020年初めにホリーヘッドからダブリンに向かう航路に就航し、残りの2隻は、2020年と2021年にリバプールからベルファストに向かう航路に投入されることになっている。長さ215メートル、貨物収容レーン長3,100メートル、乗用車120台、乗客1,000人を輸送する空間を有する今日の標準的なRoPax船よりも、アイリッシュ海のE-Flexer船の3隻全ては、大型のものとなる。(Fleet Transport: December 6, 2018)

南朝鮮の元諜報員、恐らく自殺して死亡しているのが発見(韓国)

南朝鮮(注、韓国)ソウル発。元南朝鮮の軍情報部の長が金曜日に死亡しているのが発見された、と警察は話した。自殺が疑われている。

元Defense Security Command head(=国軍機務司令官)のLee Jae-su(=李載寿)は、2014年のフェリーの沈没事故の遺族を違法に調査するよう命令したと申し立てられ、国の検察官により捜査されてきた。Lee(=李)は退役中将であり、この申し立てを否認していた。

この大惨事は、大半が高校生だったが300人以上が死亡したもので、当時のPresident Park Geun-hye(=朴槿恵大統領)に対する批判に火が着いたものだった。結局は、2017年3月に汚職事件を巡って退陣している。

警察は、Leeの遺体は、金曜日にソウルの建物の近くで発見されたと話した。Yonhap news agency(=聯合通信)は、Leeは、死ぬために飛び降りたものと見られ、遺書が発見されたと報じた。Defense Ministry(=国防部)は、直ちには論評しなかった。

南朝鮮(注、韓国)は、先進国の中では自殺率が最も高い国の1つだ。一連の企業幹部、K-pop(=Kポップ)の人気者、その他の有名人が、近年、自殺している。7月には、汚職事件に巻き込まれた野党国会議員のRoh Hoe-chan(=魯会燦)が、飛び降り自殺している。(starherald.com: Dec 7, 2018)

Norwegian Cruise Lineが繰り上げて出発し、2人連れがキューバに取り残される(米国・キューバ)

Kevin Rohrerとその恋人の休暇は、最近のカリブ海でのNorwegian Cruise Lineの4泊航海で、この2人を残してクルーズ船が出発してしまったことから、キューバのハバナで突然終わりになったのだった。

News.com.auによると、このアメリカ人の2人連れは、Norwegian Skyの午後5時の出発時間と考えていた時刻の1時間以上も前に埠頭に戻ってきたものの、船は既に出発していたという。

「恐ろしい状況でした。精神的に打ちのめされました。」とRohrerは、このクルーズ客船会社に宛てた苦情の中で述べた。「換金して、空港にタクシーで向かいました。American Airlinesはクレジット・カードを扱わないと話し、472ペソ(465ドル)を請求したのです。そんなにお金は持っていなかったのです。」

この2人連れは、何とか帰国便の予約をして、Rohrerは、消費者権利団体のElliott Advocacyに連絡を取った。とは言え、この2人連れは運に見放されたようだった。というのは、Norwegian Cruise Lineはクルーズに先立って、複数回、出発時間の変更を通告していたからだった。更に同社の契約条件では、「shipboard time may differ from the port of call(=乗船時間は、寄港地により異なることがある)」とあり、乗り遅れた場合は「guest’s responsibility to pay all expenses incurred to rejoin the ship(=船に再乗船するために被った全費用は、客の責任で支払う)」ものとされていたのだった。

Elliott AdvocacyのMichelle Couch-Friedmanに宛てた声明文において、Norwegian Cruise Lineは、時間の変更は客に対し通知しており、ハバナに寄港する1か月以上も前に、e-documents(=電子メール)で配布していたと述べた。「加えて、ハバナに寄港する前日に、Cruise Director(=クルーズ・ディレクター)が、一日中、新たな時間を繰り返し告知しており、全ての下船者が判るように、ギャングウェイ(注、舷門)に追加の看板を設置していた」とこのクルーズ客船会社は述べた。この厳しい教訓は、全ての旅行者が気に留めておかなければならないものだ。

「結局、船に乗船するためにいつ戻るべきかなのかを知ることは、旅行者の責任なのです。不幸にして、自分のクルーズ船に帰りそこなった場合は、返金や返済されることはないのです。」とCouch-Friedmanは話した。

この記事の初出は、TravelPulse。(FOX NEWS: December 07, 2018)

造船所、設計紛争の最中、フェリー会社に対し主張開始(英国)

Ferguson Marineは、2隻の新しいフェリーの9700万ポンドの建造契約を巡って、スコットランド政府のフェリー会社に対して訴訟を提起することになった。この造船所は、Calmac向けの2隻の船を工事中だが、予定よりも何か月も遅れている。

Ferguson Marineは、この事業では「unforeseen complexities(=予見できない複雑なもの)」があり、追加費用が生じていると語った。Caledonian Maritime Assets Ltd (CMAL)という会社は、如何なる重要な設計変更があったことも、否定している。声明文において、Ferguson Marineは次のように述べている。

「2隻のプロトタイプ(注、原型)となる船の建造における予見できない複雑さにより、追加費用が生じることが明らかとなり、Ferguson Marineと関与することが、CMALが気が進まないと繰り返し表明されたために、弊社では専門的な主張を議論し、今後数週間以内に、CMALに対して正式な主張を申し入れることにしました。」

CMALは、スコットランド政府を代理して、このCalMac船を購入して賃貸するのであり、この2隻の船を発注した。いずれも国内のフェリー網の需要の伸びに適合させるために、液化天然ガスと舶用燃料の双方を燃料とするものだ。しかしこの9700万ポンドの発注は、設計変更を巡る紛争の最中において、予定よりも1年遅れており、Fergusonの社主であるJim McCollは、以前、何千万ポンドもの費用が追加してかかったと主張していた。

Ferguson Marineは、この契約で、挑戦(注、手腕を試される事態)に直面した結果、スコットランド政府から4500万ポンドの融資施設を得てきた。このPort Glasgow(=グラスゴー港)に本拠を置く造船所は、Calmacのヘブリディーズ諸島航路で使用する2隻のフェリーを建造している。CMALの広報担当者(注、女性)は、次のように話した。

「Ferguson Marineは、2隻の2元燃料フェリーの設計と建造を行う契約を締結しています。」「業界水準の設計で、固定価格で建造する契約で、引き渡し日は明確です。」「Ferguson Marineは、本契約の仕様及び条件について、完全かつ予備知識をもって契約を締結しました。」「CMALは、この船にかなりの設計変更がなされたという如何なる主張にも、基本的には合意致しません。契約過程に伴う小変更はあり、こうしたものについての費用は、Ferguson Marineと合意しております。」「これらの費用は、CMALの3%事業偶発事象予算によって賄われております。」(BBC News: 7 December 2018)

この豪華クルーズ船が、146日間で62港の世界一周(米国)

2020年、豪華クルーズ客船会社のSeabournは、超豪華なSeabourn Sojournで、26か国、62港、5大陸を訪問する「Extraordinary Destinations(注、「並外れた目的地」の意)」と呼ばれる146日間世界一周クルーズに出発する。

Sojourn(=ソウジャーン、注、「短期滞在」の意)は、2020年1月4日にマイアミを出航して、中国の香港、オーストラリアのシドニー、アルバ島のオラニエスタッド、セイシェル、ナミビア、モザンビーク等の港湾に寄港し、5月28日にサン・フランシスコで旅を終える。

この650フィートの船は、2010年に処女航海を行ったが、乗客458人を収容し、9ホールのグリーン、6つの屋外渦巻プール、2つのプール、フィットネス・センター、11,400平方フィートのスパ、4つの食堂、6つの酒場、24時間ルーム・サービスのような魅力的な快適設備を有している。

この5か月間クルーズの値札だって?Ocean View Suites(=オーシャン・ビュー・スィート、注、「オーシャン・ビュー」は「海洋景観」の意)は67,000ドルから、Veranda Suites(=ベランダ・スィート、注、「ベランダ」は「1階部分にある縁側」の意)は78,000ドルから、Penthouse Suite(=ペントハウス・スィート、注、「ペントハウス」は「最上階の塔屋」の意)146,000ドルで、Owner's Suite(=オーナーズ・スィート、注、「オーナーズ」は「所有者の」意)は、渋く185,000ドルだ。(後略)(MAXIM: Dec 10, 2018)

Ritz-Carlton Yacht Collection、第1船の名称公開(米国)

Ritz-Carlton Yacht Collectionは、第1船をAzoraと命名する、と同社は発表した。この名前は「sky blue(=空色)」という意味だ。

「The Ritz-Carlton Yacht Collectionの最初のヨットの名称を正式に明らかにすることで興奮しております。」The Ritz-Carlton Yacht Collectionのchief executive(=最高責任者)のDoug Protheroは語った。

「海の贅沢な旅の旅行熱を具体化し、旅行者に次の目的地への夢を鼓舞することになる名称を選びたかったのです。」「Azoraは、空と大洋の美しさの双方を呼び起こすものです。」(中略)

この乗客298人乗りの船で行く航海は、2020年2月に始まる。(Breaking Travel News: December 10, 2018)

クルーズの夫婦、スーツケースのコカインで御用(ポルトガル・英国)

70代の英国人夫婦が、クルーズ船の船室内でコカインが見つかり、逮捕された。

係官が20から22ポンド(9から10キログラム)の「ingeniously concealed(=巧妙に隠した)」薬物を、4つのスーツケースの偽装区画の中にあるのを発見した、とポルトガルの警察は話した。この男女は、年齢が72歳と70歳で、リスボンに船が接岸した際に、薬物を密売していた容疑で拘束された。Cruise and Maritime Voyagesという運航事業者は、「co-operating fully with officials(=当局に全面協力している)」と話した。

Marco Polo(=マルコ・ポーロ)という船は、11月5日にエセックス州のチルベリーを出発して、乗客610人と船員294人を乗せて、西インド諸島とアゾレス諸島に旅行していた。この夫婦は、UK National Crime Agency(=英国国家犯罪庁)からの内部情報により、12月4日に逮捕された。

2人は、ポルトガルと英国の合同捜査が続く中、判事の面前に出頭して、別々に拘束されることになる。運航事業者の広報担当者は、同社は「does not tolerate any criminal activity or anti-social behaviour on board its ships(=船上における如何なる犯罪行為や反社会的行為も容認しない)」と述べた。(BBC News: 11 December 2018)

Mtongweのフェリー運航、2か月以上経過後に再開、一安心(ケニア)

Mtongweのフェリー運航が再開し、観光客と地元訪問者は、クリスマスのお祭りでモンバサに押し寄せた。

ケニアの観光業の中心地を訪問する観光客の大半は、リコニ海峡でしばしば混雑が見られるてんてこ舞いの観光シーズン中、Kwale郡のDianiに横断する際には、フェリーを利用している。Kenya Ferry Servicesは、利用者に継続運航を保証できたことから、Mtongwe便を再開したと述べた。

2か月位以上も前にMtongwe海峡のフェリーを撤退したことで、住民らは、リコニ海峡を利用することを強いられ、更なる混雑が生じていた。「Mtongweの住民として、この航路でフェリーの運航が再開されたので、ほっとしてます。今やMtongwe海峡を経由して、モンバサ島に接近でき、遠いリコニを通過しないことになったのです。」とMtongweの住民であるIsmail Jumaは話した。

月曜日、chairman(=委員長)のEvans Achoki、county police commander(=郡警察署長)のJohnstone Ipara、Likoni MP(=リコニ国会議員)のMishi Mboko、そしてLikoni OCPDのBenjamin Rotichによって率いられているMombasa county security committee(=モンバサ郡公安委員会)は、治安情勢を評価するため、Mtongweフェリーの運航状況を視察した。このチームは、フェリーの利用者向けの保安が強化されていることを住民に確約した。

リコニ海峡は、Lunga Lunga(=ルンガ・ルンガ)幹線道路を通って、国とタンザニアを結ぶ鍵となっている。政府は、50億シリングの費用をかけた連絡道路でケーブル・カーを導入し、南海岸と北海岸を連結する300億シリングのDongo Kunduバイパスの第2期工事を行う計画も立てている。ケーブル・カーは、最先端のゴンドラ・カー・システムとなる見込みだ。このケーブル・カーは、交通渋滞を緩和して、定期フェリーの故障と観光業の急騰に対処することになる。

フェリーは、乗客が海峡を横断するにに約10分かかるが、過去においては、故障のために最大で40分の遅延が報告されてきた。ケーブル・カーは、週7日間運行することになり、3分もかからないで海峡を横断することになる。この高速連結では、客室に38人の乗客が乗ることになる22台のケーブル・カーを保有することになる。両端で1時間当たり11,000人の通勤者を輸送することになり、1日当たりでは、合計180,000人になる。現在は、少なくとも300,000人と6,000台の車両が、毎日、この海峡を利用している。

モンバサのホテルは、寝台稼働率が80パーセントという最高のもてなしを確立しており、吉報に喜んでいる。(Business Daily; Wednesday, December 12, 2018 19:19)

ニューヨーク市の開発業者、マンハッタン埠頭でのSS United States蘇生調査の契約提案(米国)

RXR Realtyは、老朽化した遠洋定期船を、マンハッタン埠頭に停泊させてホテルとして使用することを公に検討しているところだが、20年以上も南フィラデルフィアのbig-box shopping district(=ビッグ・ボックス商業地域)に漂ってきた、巨大なさび付いた船を再生させることを検討するため、SS United Statesの所有者と取引をしている。

SS United States Conservancy(注、「SS United States管理委員会」の意)との合意の下で、ニューヨークのRXRは、「determine the viability of the SS United States’redevelopment and will explore a range of potential locations for the historic vessel(=SS United Statesの再開発の実現可能性の判断で、この歴史的な船の幅広い候補地を検討することになる)」と保護団体のexecutive director(=常任理事)のSusan L. Gibbsは今週、そのウェブサイト上の声明文の中で述べた。

Real Dealという不動産のニュース・サイトによると、RXR president(=社長)のMichael Maturoは、2015年に同社は、ここのPier 57(=57番埠頭)事務所と、今やGoogle.com LLCによって大半が賃借されている小売店事業の脇に、この引退した遠洋定期船を、1泊滞在用に接岸させることを検討していたと話したという。

ニューヨークに本拠を置くHandel Architects LLCのウェブサイト上の芸術家による完成予想図によると、RXRは、SS United StatesをPier 57(=57番埠頭)に繋がる「floating hotel and event space(=洋上ホテル兼事象空間)」としても描写している。(中略)

つい最近、豪華クルーズ客船運航事業者のCrystal Cruisesが、ここの豪華船隊に、史上最速で大西洋を横断したこの1852年の船を追加して、復活させる計画を厳しく吟味したもののの、結局は諦めている。(後略)(Philly.com: December 12, 2018)

夫のジップ・ラインでの死を巡って、女性がRoyal Caribbean Cruisesを訴える(米国)

ある女性が、ホンジュラスのロアタン島で夫が死亡したジップ・ライン(注、空中にロープを張って、滑車にぶら下がって低い方に移動するようにした遊戯器具)での事故に対し、Royal Caribbean Cruisesに責任があると主張している。

裁判所の記録で、27歳のShir Frenkelの弁護人が、先月、100万ドルの損害賠償を求めて、マイアミの連邦裁判所に同社を訴えたことが明らかになっている。

この訴訟では、Frenkelと夫の24歳のIgal Tyszmanは、7月にAllure of the Seas(=アルーア・オブ・サ・シーズ、注、「海の魅惑」の意)の寄港地観光窓口でExtreme Caribe Zip Line Tour(注、「危険をはらんだカリブ・ジップ・ライン旅行」の意)に予約した際、同船の乗客だったという。この訴訟では、空中で衝突してTyszmanは死亡し、Frenkelが重傷を負ったと主張している。訴訟では、この寄港地観光は独立した請負人によって運営されているものであるが、客はRoyal Caribbeanによって運営されているものだと誤って信じるものだったと述べている。

Royal Caribbeanの広報担当者は、同社は係争中の訴訟に関しては論評しないと話している。(FOX NEWS: December 13, 2018)

今年、220,000人以上が独島を訪問(韓国)

今年、朝鮮(注、韓国)の東端にある独島(=ドクド、注、竹島)の訪問者数は、220,000人を超えた。

この数字は、7パーセント増の当たり年であり、250,000人余が旅行した2013年以来、最高だった。この増加は、この諸島に3月から10月まで定期フェリーが運航していることによるものだ。2005年に一般公開されて以来、200万人以上が、この諸島を訪問している。(Chosunilbo: December 14, 2018 09:06)

元広報官、Sewolの報道に介入を試みて執行猶予(韓国)

元senior presidential press secretary(=広報首席秘書官)が大統領府に仕えていた際、2014年のSewolというフェリーの沈没事故のKBS(=韓国放送公社)の報道に介入した容疑で、執行猶予を受けた。

Seoul Central District Court(=ソウル中央地方裁判所)は金曜日、Rep. Lee Jung-hyun(=李貞鉉国会議員)に、Broadcasting Act(=放送法)違反で、禁固1年、執行猶予2年の判決を言い渡した。

失脚した前President(=大統領)のPark Geun-hye(=朴槿恵)の下で仕えていたLee(=李)は、この公共放送のchief news editor(=ニュース編集長)に対し電話をかけて、政府の非効率的な初期救助活動に批判的なKBSのニュース報道に介入しようとした。

この無所属国会議員は、判決が確定すると、国会の議席を失うことになる。法の下では、国会議員は、刑事事件で、刑期よりも長い執行猶予判決を受けた場合、議員バッジをはぎ取られることになる。(KBS WORLD Radio: 2018-12-14 17:10:57)

クルーズ船Carnival Victoryの船外に転落した乗客、未だに行方不明(米国)

沿岸警備隊は、Carnival Victoryというクルーズ船で、金曜日に船外に転落した男性を、フロリダ・キーズ(注、フロリダ州南端の島々)で捜索している。

26歳のThomas McElhanyが、Carnival victoryからどのように船外に転落したのかは不明だが、今やこの事故は、このクルーズ客船会社により「intentional act(=故意による行為)」であると呼ばれている。

「残念ながら、この不幸な出来事を取り巻く全ての事実は、これが故意による行為であったことを指し示しています。」とCarnivalのspokesman(=広報担当者)は、NBC News(注、テレビ番組)に語った。「U.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)の努力が肯定的な知らせをもたらすという見込みは残っています。」

McElhanyは、沿岸警備隊によると、船がイスラモラダの35マイル南にいた金曜日の朝に船外に飛び込んだという。この4泊クルーズは、マイアミから始まったもので、金曜日に予定通り戻ってきた。

ヘリコプター、偵察機、そして艦船が、McElhanyの捜索で展開した。沿岸警備隊は、金曜日の晩に、捜索は続行中であるとのtweet(=ツィート)をしている。(Fortune: December 15, 2018)

プリマスのフェリーがロスコフの埠頭に衝突:乗客、立ち往生(フランス)

北西フランスで、船が係留場所に衝突して車両扉が動かなくなり、海峡横断フェリーの乗客らは立ち往生した。

Brittany FerriesのArmorique(=アルモリカ、注、フランスの地名から)の扉が、ロスコフで約1時間半に亘って開けられなくなった。氏名を明らかにすることを希望しない乗客の1人は、プリマスからのフェリーでは「big jolt(=大きな振動)」があったと話した。

Brittany Ferriesのspokesman(=広報担当者)は、本船は土曜日の朝に「heavier than usual contact with the berth(=通常よりも激しく係留場所と連絡した)」と話した。その結果、本船の車両扉が「could not immediately be opened(直ちには開かなくなった)」と広報担当者(注、男性)は話した。車両甲板に既に降りていた客は、「for their own comfort(=快適な)」旅客ラウンジ(注、休憩室)に戻るよう求められた。

広報担当者は付け加えた。「影響を受けた全てのお客様にお詫びいたします。今朝、辛抱していただいたことに感謝いたします。」

Armoriqueは、乗客1,500人乗りで、乗用車470台積載可能。(BBC News: 15 December 2018)

Wight Skyでの火災で運休のリミントンからヤーマスに向かうフェリー便、今日再開へ(英国)

ソレント横断フェリー便が、船舶火災の後で、運航を再刊した。

Wightlinkのリミントンからヤーマスに向かう便は、Wight Skyで出火した金曜日に運休していた。運航は今日午後に再開したが、同社の広報担当者は、今日これからと明日の改訂時刻表によって、運航することを確認した。

これに先立ち、機関製造業者とMarine Accident Investigation Branch(=海難事故調査支局)(MAIB)により調査がなされたと話していたが、火災原因に関する最新情報はない。運航休止中にワイト島に向かう必要のある乗客は、代わりにポーツマス―フィッシュボーン航路を利用していた。

Wight Sky は、金曜日の朝に出火した際にはリミントンに停泊中だった。同船は、MAIB(=海難事故調査支局)が調査を開始した際にはそこに留まっていたが、代替フェリーに場所を空けるため、昨夜は移動することができた。(Daily Echo: 16th December)

朝鮮当局、11月に釜山港で記録的なコカインを押収(韓国)

南朝鮮(注、韓国)税関当局は、先月、南部の釜山(=プサン)港で、最大のコカインである63.88キログラムのコカインを押収した。

Korea Customs Office(=韓国税関)の釜山支所は、月曜日、Busan Northern Port(=釜山北港)で、中国に向かう途中の積載されたコンテナの中に、1900億ウォン(1億6800万ドル)相当のコカイン、63.88キログラムがあることを突き止め、押収した。

同税関は内部情報を得て、メキシコから同船を追跡していた。11月15日の急襲で、コカインが、銅くずのばら荷の下に隠されていた鞄の中にあるのが見つかった。この麻薬密輸業者は、朝鮮(注、韓国)でコカインを積み下ろす意図はなく、中国向けだったと主張していると報じられている。

麻薬の密売は、朝鮮(注、韓国)でかなり増加している。今年前半に、当局は違法薬物を146.9キログラム(323.86ポンド)を押収しており、2017年の同時期に比べて、64パーセント増となっている。重さの点では、1年前の409パーセント増に達している。(Pulse: 2018.12.17 14:50:10)

CarnivalのAIDA Cruises、新しいLNG駆動船を迎える(ドイツ・米国)

Carnival Corp.は、そのドイツのクルーズ客船会社であるAIDA Cruises社向けに、liquefied natural gas(=液化天然ガス)(LNG)駆動のクルーズ船を迎えた。

Carnivalによると、新しいAIDAnovaは、外洋と港内でLNG(=液化天然ガス)によって駆動する、世界初のクルーズ船だという。

「AIDAnovaは、弊社及びクルーズ産業全体にとって、一里塚であります。」とAIDA Cruises、Costa Cruises、そしてCarnival Asiaを含むCarnivalのCosta Groupのgroup CEO(=グループ最高経営責任者)であるMichael Thammは語った。「LNG技術の草分けであるCarnival Corp.により、弊社は、環境に優しいクルーズの新時代を開始致しました。更に多くのクルーズ客船会社が、弊社の例に続くに連れ、個別の社会基盤が更に開発されることが、今や重要なのです。」AIDAnovaは先週、スペインのカナリア諸島に向けて出航した。

「私は、この途方もない船に非常に満足しており、環境を壊さずに持続可能なクルーズを着実に提供する道に向かう、別の1歩となりました。」とAIDA Cruisesのpresident(=社長)であるFelix Eichhornは話す。

AIDA Cruisesは、10年以上も前から、推進技術としてLNGに投資し始めている。同社によると、LNGにより、粒状物質や硫黄酸化物の排出がほとんど完全に取り除かれたという。

AIDAnovaの就航に続き、Carnivalは、港内と外洋でLNGにより駆動することになる合計10隻のクルーズ船を追加発注しており、2019年から2025年の間に引き渡しがあるものと見られている。

加えて、排気ガス清浄化システムとして知られているCarnivalのAdvanced Air Quality Systems(注、「進化大気質システム」の意)が、同社の100隻以上の船舶のうち、71隻に導入されている。更に、同社船隊の40%以上が「cold ironing(=陸上電源供給)」能力を有しており、利用可能時に、港内で、船舶が陸上電力を使用することが可能になっている。同社は、船内エネルギー利用の最適化に対処しており、摩擦抵抗を最小化することによって燃料消費を逓減するための、革新的な船体設計とコーティング(=塗装膜)も行っている。(NGT News: December 17, 2018)

クルーズ船から乗客が行方不明、彼はこの1か月で4件目(米国)

Carnival Cruise Lineの船であるFantasyで、援助を必要とする障害を持つ22歳の男性客が、日曜日の晩以来、行方不明になっており、船外に転落したものと見られている。

この乗客2,675人乗りの船は、12月15日土曜日に、アラバマ州モービルを出発し、この乗客が行方不明になったと報告された時、メキシコのプログレソに最初に寄港すべく航海中だった。Carnivalは、この男性は、3人の付添人と共に、9人の団体で旅行中だったと話した。

プログレソに月曜日に寄港するや、Facebook(=フェイスブック)ページのCruise Life Cargoによると、メキシコの当局者が同船を捜索したという。U.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)は、Mexican Navy(=メキシコ海軍)が捜索を扱っていることを確認した。

「警備班が、本船の外周の閉回路テレビ(注、監視カメラ)の映像を、複数回、調べました。」とCarnival Cruise Lineのspokesman(=広報担当者)は声明文において述べた。「月曜日にプログレソの港で、メキシコ海軍が捜索を支援すべく捜索救助犬を提供しましたが、行方を突き止めることになる如何なる最終的結果も得られませんでした。」

Carnival Fantasyというクルーズ船は、火曜日にメキシコのコスメルに到着しており、予定された定期旅程を継続している。

この乗客は、少なくともこの1か月の間にクルーズ船で行方不明になった4人目になる。金曜日には、26歳のThomas McElhanyがCarnival Victoryから船外に転落し、見つかっていない。12月8日には、オランダから来た69歳の女性が、MSC Preziosaから船外に飛び込んでいる。Coast Guard(=沿岸警備隊)は、この女性を発見していない。11月22日には、Royal CaribbeanのAdventure of the Seasの27歳の船員が同船から姿を消しており、発見されていない。この3件の事件は全て、船が港に到着するまで、数時間に亘って行方不明になっていたことが判らなかったものだ。

2010年の連邦法は、乗客が船外に転落した際には、それが発生するや、できるだけ速やかに検知する技術を「to the extent that such technology is available(=そうした技術が利用できる限りで)」クルーズ船が備えることを要求している。大部分のクルーズ客船会社は、市販されている技術は信頼できないものであり、誤検出が多過ぎると言っており、そのため、大半の船は有していない。Carnivalは、Carnival Fantasyが船外転落検知技術を有していたか否かについては、確認しようとしない。

月曜日、ある陪審は、乗客が船外に転落した2016年の事故では、Royal Caribbean Cruise Lineに責任がないとした。(Miami Herald: December 18, 2018 11:19 AM)

南朝鮮最大のクルーズ・ターミナルが仁川に竣工(韓国)

12月18日、仁川発。南朝鮮(注、韓国)最大のクルーズ・ターミナルの工事が、ソウルの西にある仁川(=インチョン)で竣工した、と当局者が火曜日に語った。

7,364平方メートルの2階建てのターミナルは、幅430メートルで、世界最大の225,000トンのクルーズ船を収容することが可能だ。仁川のSongdo International City(=松島(=ソンド)新都市)に位置するターミナルは、来年4月に正式に開業する、と当局者は語った。

この首都圏最初の大型クルーズ専用ターミナルで、同時に5,000人から6,000人の観光客を乗せてくる船舶を収容できる港により、国内海洋観光市場の大勢を見直すことが期待される、と当局者は語った。

現在、釜山(=プサン)という南東部の都市が、220,000トンの船を収容することが可能なクルーズ・ターミナルを有しているが、南部の済州(=チェジュ)島や北東の江原道(=カンウォンド)の束草(=ソクチョ)では、より小型のクルーズ船を扱えるだけだ。

新ターミナルを経営するIncheon Port Authority(=仁川港湾公社)(IPA)は、竣工を祝って式典を開催した。

「この新クルーズ・ターミナルは、仁川が北東アジアの海洋観光基地となるための要石となるでしょう。このターミナルの来年4月の正式開業に向けて、あらゆる準備を行います。」とIPA(=仁川港湾公社)のpresident(=社長)であるNam Bong-hyunは式典で語った。ギャングウェイ(注、連絡通路)も、クルーズ船の主要甲板とターミナルを直接に連結するために導入された。

IPAでは、50,000人の観光客を乗せた約22隻のクルーズ船が、来年、仁川を訪問するものと期待している。今年は、26,120人を乗せた10隻のクルーズ船が、仁川港を訪れている。(Korea Bizwire: Posted on December 18, 2018)

英国は「ハード・ブレグジット」に身構える(英国)

Brexit(=ブレグジット、注、英国のEU離脱)の移行合意を起草するためのParliament(=議会)の承認を得ることが不可能であることから、英国がヨーロッパから分離する日が近づくにつれ、UK Prime Minister(=英国首相)のTheresa Mayは「hard Brexit(=ハード・ブレグジット、注、合意無き英国のEU離脱)」の計画実行に動いている。

他の準備の中で、「ハード・ブレグジット」計画には、海峡横断フェリーに医療用品その他の重要物品のための空間を確保することや、約3,500人の兵士を動員し、混乱の移行を準備する事務を支援することも含まれている。

あらゆる形態の事業、すなわち、保険業者、銀行、商店主、電子商取引企業、大陸とあらゆる種類の貿易を行っている企業は、危機管理計画を準備するよう長らく忠告されてきた。JPMorgan Chaseは、ハード・ブレグジットの場合は、海峡の両岸に権益を有する会社には「extreme difficulties(=七難八苦)」があり、年間GDP(=国内総生産)の1パーセントの範囲で、英国経済に総合的な衝撃があることを警告してきた。

先を見越して、フェリー運航事業者のP&O Ferriesは、火曜日にその海峡横断フェリーのうちの2隻を、英国船籍からキプロス船籍に船籍変更すると発表した。「この変更は、これらの船がEU加盟国の船籍に留まるべきこととされているトン税融資合意を維持するためのものです。」

ドーバー港は、英国とフランスの間の航路で1日当たり10,000台のトラックを扱っている混雑しているro/pax(=貨客)と貨物フェリーの港だが、ハード・ブレグジットの危険を長らく警告されてきた。無秩序な移行とEU貨物に課せられる新たな関税体制は、Dover MP(=ドーバー選出下院議員)のCharlie Elphikeによると、ドーバーやその他の海峡の港湾の交通にとっては「armageddon(=アルマゲドン、注、最終決戦)」となり得るという。Consultancy Oxera(注、コンサルタント会社)は最近、EU貨物に対する税関検査により生じる遅延や費用は、英国経済に対し、少なくとも年間13億ドルか、それ以上になり得ることを報告している。

Elphikeは、英国政府は移行衝撃を最小限のものにするための対策を講じるべきだと呼びかけてきた。これには、複数の機関よりは、統一された「one government(=一つの政府)」の国境体制、海峡港湾に繋がるより良き道路社会基盤、税関手続きや技術に対する用意周到な計画、そして建設計画に対する行政的障害を逓減させるための新たな社会基盤予算が含まれている。

議会が、ブレグジットに関する2度目のレファレンダム(注、国民投票)を呼びかけることになる可能性は高まっている。Prime Minister(=首相)のMayは、政治分析者が実行可能な選択肢であると示唆する正当な投票の結果を見直することになる2度目の投票で、民主主義の根幹を弱体化させることになると公然と語ってきた。英国大衆のギリギリ過半数は、最近の世論調査によると、再投票に賛成だという。

もし英国がEUから離脱する決定をひっくり返したならば、European Court of Justicee(=欧州裁判所)の最近の決定によると、European Union(=ヨーロッパ連合)がこの新たな一般投票を受け入れることは可能であり、英国が残留することを許すことになるという。(The Maritime Executive: 2018-12-18 14:37:11)

Irish Ferriesの「WB Yeats」ロスレア論争の中、ダブリンに到着(アイルランド)

何か月も遅れて、来年、ロスレア―フランス便が削減されるらしいことから新たな論争になっている中、WB Yeatsがダブリンに接岸した。

この1億4700万ユーロのフェリーは、シェルブールとロスレアに寄港し、ドイツの造船所からの旅を終えて、ダブリン港に到着した。

今週、同社が来年、ロスレアとフランスの間で航海することが「unlikely(=ありそうもない)」とする驚くべき発表があった。「Irish Ferriesは、顧客の皆様に、2019年にロスレアとフランスの間で運航することはありそうもないことをお知らせしたいと思います。」とあり、Independent.ieからの論評の求めに対して、言葉で更に詳しいことや確実なことを提供することはしなかった。

その代わり、乗客1,800人乗りのWB Yeatsは、ダブリンとシェルブール間で週4回航海することになるという。同社は、顧客の大半がダブリン便を「clear preference(=明らかに優先させている)」ことから決定したと主張している。この決定は、商業的なものの1つだと考えられているが、物議を醸し、顧客、政治家、運送業者からの問い合わせを受けている。

なぜ「unlikely(=ありそうもない)」という言葉を声明において使ったのか、あるいは顧客の航路の好みについて、どんな調査や情報があって、この決定がなされたのかという問い合わせに対し、Irish FerriesはIndependent.ieに対して、如何なる説明も提供していない。

昨日、Irish Road Haulage Association(=アイルランド道路運送協会)のpresident(=会長)であるVerona Murphyは、この決定で、M50号線にかなりの交通量が流れ込むことになると話した。「産業港とM50号線の混雑の中に、休日に向かう家族を送り込むことになるのです。」と語った。

「majestic(=壮大な)」新船の到来を歓迎する今日のプレス・リース(注、新聞発表)では、Irish Ferriesは、このロスレア論争について全く言及せず、数か月に亘る遅延にも言及していない。これは、ドイツの造船所のFlensburger Schiffbau-Gesellschaft & Co.KGが、今年の夏、「公共区画の内装部品の引き渡し遅延と、船体と甲板室への電気システムの装着の遅延があった」と描写するものによる失敗だ。遅延は、2019年のフランスの運航予定の発行後に生じたもので、最近、顧客が休暇についての懸念を表明することに繋がった。

アイルランド、フランス、英国間の運航向けに建造された51,388トンのWB Yeatsは、3月中旬から9月まで、フランスに航海する。(Independent.ie: December 20 2018 12:13 PM)

フランス、海峡横断する構えの船から移民16人連行(フランス)

パリ発。フランスの海事当局は、イギリス海峡から英国に横断しようと申し立てられている乗客を乗せた漁船で、2人の子供を含む16人の移民を拘束した。

地域海事当局、または県は、声明文において、この船は、日曜日にブーローニュ・シュル・メール沖で夜明け前に発見された時に、航海灯を点灯していないか、あるいは通信の試みに対して応答しなかったと述べた。

同県は、調査して支援すべく、曳船を送った。同県は、曳船の船員が船内で移民を発見し、フランスに連れ戻したと述べた。当局は、この移民の出身について、詳細を明らかにしていない。声明文では、この混雑している航路においては、船舶衝突の危険が高いことを警告していた。

船により英国に到達しようとする移民の数は、この数週間に増えている。(News1130: Posted Dec 23, 2018 9:11 am PST)

Royal Caribbeanのクルーズ船、20日間洋上で立ち往生の男性2人救助(米国)

Royal CaribbeanのEmpress of the Sea(=エンプレス・オブ・ザ、シーズ、注、「海の皇后」の意)というクルーズ船が、20日間、洋上で立ち往生していた男性2人を救助した。

嵐のために旅程の変更を余儀なくされたRoyal Caribbeanの船が、20日間、洋上で立ち往生してきた2人の船員を、金曜日に発見し救助した。

Miami Herald紙によると、Royal CaribbeanのEmpress of the Seasは、12月17日にマイアミを出発して、嵐の影響を受けた旅程の一部として、グランド・ケイマン島とジャマイカの間を航海していた。

Empress of the Seasのレーダー・システムを操作していた船員が異常を認め、海上に漂う小型漁船であることが判明した。Royal Caribbeanは緊急救助を求め、沖合で20日間、立ち往生していた2人の男性を引き上げた。

Royal Caribbean Chief Meteorologist(=気象主任)のJames Van Fleetは、救助の映像を共有して、Twitter(=ツイッター、注、SNSの一種)上で、同船の船員の機転を称賛した。(TravelPulse: Dec 22, 2018)

199人を乗せたフェリーが済州島沖で座礁、全員救助(韓国)

ソウル発。199人を乗せた旅客船が、月曜日、南朝鮮(注、韓国)の南部の済州(=チェジュ)島の水域で岩礁に衝突したが、乗船していた全員は救助された、とCoast Guard(=海洋警察)は話した。

乗客195人と船員4人が乗船していたこの199トンのフェリーは、午後2時43分に加波(=ガバ)島の南西水域で、故障したとして救助を求めたという。このBlueray 1という船は、午後2時25分頃に、同国最南端にある馬羅島(=マラド)を出発して、済州島に向かっていた。

海洋警察は、犠牲者はいなかったと話した。「船が座礁して、事故が起きたようです。」と海洋警察当局者の1人は話した。

海洋警察は、139トンの艦船1隻を事故が発生した現場に派遣し、30分間の作戦で乗客全員を救助した。4人の船員が乗船していたこのフェリーも、陸地に曳航された。

海洋警察は、事故の正確な原因を究明するため、同船の船長と船員を取り調べると話した。(inquirer.net: 01:11 PM December 25, 2018)

クルーズ船労働者を代理する弁護士が、ある労働者にとっては酷いことになる乗客の行為を明らかにする(米国)

クルーズ船客は、労働者に現金でチップをやっていたものだったが、この数十年間において、大半のクルーズ客船会社はチップ料金を乗客の請求書に上乗せし始めている。そうしたことは、乗客にとっては便利なものだが、この変更はある種のクルーズ船労働者にとっては有害なものとなっている、と海事弁護士のMichael Guilfordは、Business Insiderに語った。

大半のクルーズ客船会社は、多くの労働者にチップ料金を分配している。これには、以前はチップを受け取っていなかった洗濯労働者のようなものも含まれている、とGuilfordは話した。ところがルーム・スチュワード(注、客室係)のような労働者は、以前とは違って、現在はチップの稼ぎが概して減少している、とGuilfordは話し、自動的チップに変更になった後で、チップを受け取り始めた労働者の中には、今や受け取るチップの額により、基本給が減らされていることから、全体の支払いでは、変化がないように見える者もいるという。

Guilfordは、クルーズ客船会社が自動的チップに変更になった前と後で、数百人のクルーズ船従業員と話をし、現金のチップを受け取っている労働者は、この変更があって以来、Guilford が話した者よりは、ずっと多くをチップを基本に収入を得ていると報告したと語った。このことは、乗客がチップに使う金額全体が、減少してきていることを示唆する。

「ここにやって来た船員は、現金のチップを受け取った時は「x(=伏字)」をするのですが、今では、新しいチップ・プログラムになったことから、ずっと「x(=伏字)」をしてないというのです。」とGuilfordは語った。(Business Insider: Dec. 25, 2018, 9:07 AM)

Royal Caribbeanの若い乗組員、クルーズ船から船外に転落:報道(米国)

US Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)は、クリスマスの晩に行方不明になった「Harmony of the Seas(=ハーモニー・オブ・ザ・シーズ、注、「海の調和」の意)」という船の船員を捜索している。この乗組員は、プエルト・リコの約300マイル沖のRoyal Caribbeanのクルーズ定期船から船外に転落した、と地元メディアは当局を引用して報道した。

この乗組員、Arron Houghは20歳だが、HoughのTwitter(=ツィッタ―)のアカウントによると、Harmony of the Seasのミュージカルの「Grease(=グリース)」の出演者だという。

Sky Newsという放送局によると、Royal Caribbean Internationalは、この娯楽チームの英国人メンバーが、予定通り12月25日に職場に出勤しなかったことを確認したという。(中略)

現在、「Harmony of the Seas」は、予定された定期7泊旅程を継続している。(Sputnik: 07:02 27.12.2018)

Daewoo Shipbuildingの労働者、賃金の仮合意に至る(韓国)

Daewoo Shipbuilding and Marine Engineering Co.は木曜日、今年の賃金交渉で、仮合意に至ったと話した。

この交渉では、会社側は、従業員の1か月の基本給を、2019年に21,000ウォン(18.73ドル)まで引き上げることで合意し、今年の業績連動型賞与に加えて、追加報酬を支払うという。

経営側と組合は、関連企業の労働者の扱いを改善するために共同して努力することでも合意した。この造船業者によると、組合は月曜日に、この仮の取り決めを受け入れるか否かについて投票することになっているという。(Korea Herald: Dec 27, 2018 - 20:51)

行方不明のクルーズ船エンターテイナーの捜索は打ち切り(米国)

US Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)は木曜日、クリスマスの日にRoyal Caribbeanのクルーズ船から船外に転落した20歳の英国人エンターテイナーの捜索を打ち切った。

Arron Houghは、Harmony of The Seas(=ハーモニー・オブ・ザ・シーズ)で稼働していたが、プエルト・リコのアグアディアの北西267マイルで船外に転落した、と沿岸警備隊は声明文において述べた。捜索は、木曜日の午後2時30分頃に打ち切られた。

「我々は捜索中、Hough氏の家族とは連絡を取っており、現在、ご家族にとって大変に困難で辛い時を過ごしていることを知っております。」とCoast Guard Sector San Juan chief of response(=サン・ファン管区沿岸警備隊対応隊長)のCmdr. Christopher Douglas(=Christopher Douglas中佐)は語った。「捜索の打ち切りは、最初の応答者としては、大変に困難な決定の1つであり、決して軽々にできるものではありません。」

Royal Caribbeanは、Houghがクリスマスの日に、予定された仕事のために姿を見せなかったと話した。更に、この船の閉回路カメラ(注、監視カメラ)の映像に、午前4時頃、Deck 5(=第5甲板)の区画に入り、再び姿を見せなかったことが写っていたと付け加えた。第5甲板には、売店、食堂、そして劇場がある。

このクルーズ船は、クリスマスの日に船員が行方不明になったことを、サン・ファン管区沿岸警備隊に通報した、と沿岸警備隊は話した。カッター(注、小型船)のResoluteと、Coast Guard Air Station Clearwater(=沿岸警備隊クリアウォーター航空基地)からHC-130 Herculesという航空機1機が、Houghの捜索を行ったと付け加えた。

Twitter(=ツィッタ―、注、SNSの一種)で、Houghを代理するロンドンの芸能代理店(注、芸能プロダクション)のRussell Smith Associatesは、次のように述べた。「弊社のArron Houghに関するニュースに衝撃を受け、悲しみ暮れております。弊社の想いは、彼のご友人やご家族と共にあり、直ぐに発見されることを望んでおります。」

7月、この代理店は、HoughがHarmony of the Seasでの「Grease -- the Musical(注、「ミュージカル版グリース」の意)の出演者に加わることを発表していた。

Harmony of the Seasは、世界最大のクルーズ船。現在、12月23日にフロリダ州フォート・ローダーデールを出発した7泊旅程を航海中で、サン・マルタン島のフィリップスバーグ、プエルト・リコのサン・ファン、ハイチのラバディーに寄港する予定。

12月16日、自閉症の22歳のジョージア州の男性が、メキシコに向かっていたCarnival Fantasyというクルーズ船から、船外に転落している。Carnival Cruise Lineによると、アトランタ郊外のジョンズ・クリークのLuke Rennerは、この船がアラバマ州モービルから出発した日の翌日、甲板の手すりを乗り越えたという。成人の身体障碍者と連携している非営利組織と一緒に旅行中だった。

12月14日には、その日の朝に26歳の男性乗客が船外に転落してから、Carnival Victoryというクルーズ船がマイアミに戻ってきたと、このクルーズ客船会社は話した。この男性は、フロリダ・キーズ(注、フロリダ州最南端の島々)の南、約35マイルで船外に転落した。(CNN: Updated 2346 GMT (0746 HKT) December 27, 2018)

10人のシリア難民がファマグスタ港の貨物船で発見(キプロス)

10人のシリア人難民が、北部のファマグスタ港のトラック中から見つかった、と日曜日に報じられた。

トルコ系キプロス人の新聞は、10人が「Via Famagusta」というカー・フェリーである貨物船で、トルコ語のロゴ(注、意匠文字)の付いたトラックの内部にいるのが確認されたと報じた。

調査が行われていると報じていた。(Cyprus Mail: December 30th, 2018)

クルーズ船にっぽん丸がアプラ港で埠頭に衝突(グアム・日本)

Nippon Maru(=にっぽん丸)というクルーズ船が、Port Authority of Guam(=グアム港湾局)によると、日曜日の晩、Delta Pier(=デルタ埠頭)に衝突して、同船と埠頭に損傷が生じたという。同港が出した声明文によると、事故原因は調査中だという。

午後9時14分頃、にっぽん丸はApra Harbor(=アプラ港)内にあるUS Naval(=合衆国海軍)の燃料管に突っ込んだ、と港湾当局者は語った。この船は、デルタ埠頭と衝突した、と同港は述べた。船には乗客524人と船員224人が乗船しており、サイパンに向かっていた。港湾局のgeneral manager(=総支配人)のJoanne Brownによると、怪我人はいないという。

「事故は不幸なことでしたが、乗客と船員に怪我人がいなかったことをありがたく思います。」とBrownは声明文において述べた。

U.S. Navy(=合衆国海軍)のspokesman(=報道官)のLt. Cmdr. KJ Lettow(=KJ Lettow少佐)は、燃料は漏れなかったと話した。

同船の右舷には穴が開き、「gap measuring approximately five feet by seven feet(=約5フィートかける7フィートの裂け目)」ができたと、同港の声明文にはあった。

U.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)が現在、調査中であり、にっぽん丸はグアムに戻り、接岸している。(Pacific Daily News: Published 11:57 a.m. ChT Dec. 31, 2018)