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2018年11月の海外旅客船情報

The 13th China Cruise Shipping Conference and International Expo（注、「第13回中国クルーズ海運会議兼国際博覧会」の意）が、木曜日に深セン（＝シンチェン）で、隣接する見本市展示地区と同様、約800人の参加者に向けた完全会議プログラムで注目の的となった。

中国クルーズ産業は、多くの演説者によると、多くの者が見直しに言及し、過渡期に差し掛かっているという。

2018年―2030年の中国クルーズ開発計画は、China Cruise and Yacht Industry Association (CCYIA)のco-chairman（＝共同会長）でChina State Shipbuilding Corporationの元president（＝社長）のQiang Wuによると、進行中だという。この計画には、海事政策から、現在進行中の価格戦争を阻止しようともしている国内における売上高モデルの将来までの、あらゆるものが含まれている。「チャーター・クルーズ・モデルというものは、過渡的なビジネス・モデル（注、企業収益を獲得するための戦略）であり、我々は、新たなやり方に向かうべきなのです。」と語った。

将来の展望に関する限り、予測の中には、中国は2030年までに、通年市場において、80隻から100隻の大型クルーズ船を保有することになり、控え目に見積もっても、年間2000万人の中国人クルーズ客になるというものもあった。主要な政府筋やクルーズ運航事業者のほぼ一致した意見は、中国のクルーズ産業は、必要とされる過渡期・調整期に入っているというものだった。

チャーター（注、傭船）に基礎を置くビジネス・モデルと価格設定問題が結びついた供給問題が、今日の懸念事項であるが、業界は素早く順応し、新たな販路を導入して、価格を品位あるものに維持していくことになる。（後略）（Cruise Industry News: November 01, 2018）

74歳のネバダ州の男が、カリフォルニア州からハワイ州に向かう途中のクルーズ船で、別の乗客に暴行を働き、起訴された。73歳の被害者は、軍のヘリコプターでヒロに搬送されなければならなかった。

FBI（＝連邦捜査局）捜査官は、月曜日にJohn Mcavayを逮捕、起訴した。U.S. Magistrate Judge（＝合衆国判事）Richard L. Puglisiは、政府による更なる訴追を保留にする保証金（注、保釈金）を課し、Mcavayの釈放を許可した。

FBIは、暴行は10月23日に、Holland America GroupのStar Princessというクルーズ定期船で発生したもので、同船はヒロから約600マイル北東にいたと話した。

73歳の男性はFBIに対して、同船の第7甲板から出るために、浴室の仕切り扉を開けたところ、動揺した男がぶつかってきたと話した。2人は口論となり、立ち去ろうとした時に、男性は頭を殴られたという。

McavayはFBIに対し、浴室のストール（注、個室）の1つにいたところ、まだ中にいるのに、別の乗客が中に入ろうとしたのだと供述した。Mcavayは、この別の乗客は、自分を追い出そうとして足を蹴ったのだと話した。これに対しMcavayは、この乗客を右手で殴ったとFBIに供述した。

浴室にいた第3の乗客はFBIに対し、Mcavayは拳骨でこの別の乗客を殴り、この乗客は転倒して、便所に頭を打ち付けたのを見たと語った。この乗客は、Mcavayを追いかけようとしたが、見失ったと語った。

怪我をした乗客は、容態が悪化したことから、10月25日に、軍のヘリコプターでHilo Medical Center（注、病院）に搬送され、その後、The Queen’s Medical Center（注、病院）に向かった。そこで医師らは、男性をこん睡させた。

他の乗客は、ルーアウ（注、ハワイ式宴会）で、拳骨を作る身振りをして、妻にこの暴行のことを話しているのを立ち聞きしており、Mcavayを攻撃者の可能性があると識別した。Mcavayの妻は、夫が逮捕された後、ロサンゼルスに戻るクルーズを続けた。（The Honolulu Star-Advertiser: November 1, 2018）

世界最大のクルーズ船が、遂にマイアミに停めて置ける場所を得た。

Terminal Aという異名を持つPortMiamiへの最新の追加物は、Royal Caribbeanの巨大なOasis級の船を収容することができ、記録的短時間に5,500人余の乗客を全て収容できるものだ。以前は、このクルーズ客船会社のOasis of the Seas（＝オアシス・オブ・ザ・シーズ、注、「海のオアシス」の意）という名前の船が、フォート・ローダーデール（注、「ローダーデール砦」の意も）にあるポート・エバグレーズ（注、「エバグレーズ港」の意）から出航していた。

「マイアミのスカイライン（注、空を背景にした街の輪郭）に、この美しい建物を追加することができて、興奮しております。」とRoyal Caribbean Cruises Ltd.のChairman and CEO（＝会長兼最高経営責任者）のRichard Fainは、同社の30周年を祝って語った。

場外からこの新しいターミナルへは、角ばったガラス構造の船それ自体に似ている。夜になると、床から天井まである3階建ての窓は、室内灯で輝くことになる。世界的な建築事務所のBroadway Malyanが、このターミナルの設計の陣頭指揮を執り、建築に1年と少しばかりかかった。

建物の技術及び設計は、乗客の長い行列を回避することを狙っている。客は手荷物を場外で検査し、高さ30フィートある巨大な玄関口から中に入る。エスカレーターで2階に上がると、そこには2枚の黄金のプロペラ羽根があり、これは実物よりは大きなもので14,300ポンドの重量があり、空中56フィートのところで回転している。内部空間はterrazzo floors（＝テラゾ床）で、手続きする空間というよりはむしろ、粋なホテルのような感じがするLED（＝発光ダイオード）の蝋燭がぶら下がっている。

しかし乗客は、長い時間をダラダラと過ごすことはない。素早く手荷物検査に移動し、そこでは手荷物運搬装置が、手続きを加速すべく自動化されている。

航海に先立ち、クルーズ客はセルフィ―（注、自撮り写真）と旅券情報をアップロードすることができ、Customs and Border Protection（＝税関国境警備局）の顔認識ソフトウェアが素早く乗客を処理することが可能となっている。（これにより、場外から客室までの時間を20分から10分に短縮することになる。）この技術で、典型的な下船手続きを1時間短縮することにもなる、とFainは話した。

現在、750,000人のRoyal Caribbeanの乗客が、既存のマイアミ・ターミナルを毎年利用している。同社では、この新しいターミナルのおかげで、毎年、200万人の乗客を迎えることになるものと見ており、既存のTerminal Gは、RoyalとCelebrityの船のために利用し続けることになる。

世界最大のクルーズ船であるRoyal CaribbeanのSymphony of the Seas（＝シンフォニー・オブ・ザ・シーズ、注、「海の交響曲」の意）は、今月中にTerminal Aから航海を開始する。Symphonyは、以前はフォート・ローダーデールのポート・エバグレーズから出航していたが、ここは2009年以来、Oasis級の船を扱うことが可能になっていた。Royal CaribbeanのTerminal Gは、長さ1,000フィートの船にしか対応していない。 Symphonyは1,188フィートあり、2人使用で、5,518人の乗客を収容することが可能だ。別のOasis級の船であるAllure of the Seas（＝アルーア・オブ・ザ・シーズ、注、「海の魅力」の意）は、来年、Terminal Aに移動することになる。

この2億5000万ドルのターミナルは、マイアミに本拠を置くRoyal Caribbeanと、世界で最も混雑しているクルーズ港の所在地であるマイアミ・デイド郡の共同事業だ。このクルーズ客船会社は、建設に資金を出しており、同郡は、社会基盤支援に約1500万ドルを提供した。Royal Caribbeanは、この土地を賃借するため、毎年、950万ドルを同郡に支払うことになる。

「この場所は、かなりよく見えるでしょ？」とFainは語り、拍手を得た。「この郡は、野心的な仕事を得る土地となり得たのです。」（Miami Herald: November 02, 2018 04:26 PM）

フランスと英国・アイルランド・スペイン間と、英国とスペイン間で大型フェリー船隊を運航している海峡横断フェリー会社のBrittany Ferriesは、乗客向けの船上モバイルとWiFi接続を刷新すべく、Telenor Maritimeと提携した。

この新しい連結プラットフォームでは、Premium Wi-Fi（＝高品質ワイ・ファイ）、VSAT（＝超小型地上局）、そしてMobile Broadband Backhaul（注、「携帯電話広帯域帰路」の意）が提供されることになる。更に来るべき2019年6月に到来する、排出物を出さない、環境に優しい、LNG駆動の新造フェリーであるHonfleur（＝オンフルール、注、地名から）は、3G（＝第3世代携帯電話）サービスも備えることになる。現在、既に船上では、無料WiFiサービスと接続することは可能になっているが、これは、内容についていくつかの制約があり、かなり遅いSatellite（＝人工衛星）接続で提供されているものだ。

Telenor MaritimeのCSO（＝最高戦略責任者）のJan Erik Norliは、次のように語った。「Brittany Ferriesと提携してサービスを開発できる立場に立つことができて、喜んでおります。弊社の通信サービスが、顧客を弊社が刷新する船での旅に大いに駆り立てることになることを確信しています。これは、Telenor Maritimeのヨーロッパにおけるサービス拡大にとって、もう一つの重要な歩みでもあります。」（ISPreview: Friday, November 2nd, 2018 (12:01 am)）

クルーズ船のVirgo（＝バーゴウ、注、「乙女座」の意）が、週末に東中国の山東（＝シャントン）省にある青島（＝チンタオ）のInternational Cruise Home Port（注、「国際クルーズ母港」の意）に到着した。

同港は、3年前に開所して以来、37のクルーズ客船会社に門戸を開放し、300,000人以上の旅客を受け入れた。2018年、同港は、昨年との比較で、3パーセント多い客船会社に門戸を開放した。（Global Times: 2018/11/4 18:33:40）

クルーズ需要が伸びるものと期待して、17隻のクルーズ船が来年、市場に出るものと見られている。

港での収容力を増加させるために、クルーズ客船会社はターミナルの建造を開始している。そうしたところの1社であるRoyal Caribbeanは、日曜日に稼働したPort MiamiのTerminal Aの開業で、2億5000万ドルを投資した。Royal Caribbeanは、新船をTerminal Aに持ってくる計画で、徐々に業界内の他のクルーズ客船会社に賃貸することになる。この船舶運航事業者は、新ターミナルを使って、予約が750,000人から、来年には180万人に上昇することを期待している。一方、Norwegian Cruisesも、Port Miamiでターミナルの着工を行った。ここは、2020年2月までに全面開業する見込みだ。

クルーズ分析者は、クルーズ産業の成長予測を背景にした強固な国内需要が、基本的な原動力となっていると話す。しかし重要要素は、徐々に国際的な乗客が乗船するようになってきていることだ。2018年のこれまでに、大手クルーズ客船会社の全ての株式は、9パーセントから11パーセント下げて取引されている。

Royal CaribbeanのCEO（＝最高経営責任者）のRichard Fainは、クルーズ予約の成長に強気だが、多くの挑戦（注、手腕が試されること）が存在していることを、しぶしぶ認めている。これには、地政学的な緊張や貿易紛争（注、通商摩擦）が含まれる。「私は自由貿易論者であり、自由貿易について緊張を作り出しているものは…経済的には悪いものだと見ています。しかし中国における弊社の事業は、上手く行き続けているのです。」とFainは、Terminal Aの開業に際してCNBCに語った。

Miami-Dade Mayor（＝マイアミ・デイド市長）のCarlos Gimenezは、主要な合衆国の貿易相手国との間の貿易紛争が懸案事項であることを認識していたが、取引が何とかうまく纏まることに期待を寄せている。「投資の準備をしておく必要があります。」と、GimenezはCNBCに語った。

この新クルーズ・ターミナルの建築は、投資家らが景気の先行きと消費者に対する金利引き上げの影響を論争している中で出てきたものだ。旅行とクルーズの株式を網羅しているSuntrust Robinson Humphreyのmanaging director（＝業務執行取締役）であるPatrick Scholesは、CNBCに対し、旅行は経済的に敏感な分野であると話した。景気の悪化が生じると、その後、消費者は旅行に金を使いたがらなくなるものであり、これにはクルーズが含まれる。「底堅い経済（注、好景気）が、消費者に前もって旅行の予約をする気にさせるものです。」とScholesは語った。

燃料に関連する投入原価が上昇し続けていることから、この分析者は、来年、業界内のクルーズ運航事業者が価格を引き上げるかどうかを観察している。危険は、切符価格が大幅に上昇すると、徐々に消費者が高過ぎて手が出なくなるかもしれないことだ。それでも現時点では、業界は心配されるものよりは遥かに遠くにある、とScholesは話した。（CNBC: November 4, 2018）

英国の休日行楽客は、Brexit（＝ブレグジット、注、英国のEU離脱）の結末についての懸念がある中、来年の夏の海峡横断（注、英仏海峡を横断する船旅）の予約を遅らせている、とBrittany Ferriesは話している。

常連客では、早期予約が4％から5％落ち込んだ、と同社は話した。Brittany FerriesのNigel Wonnacottは、人々はペット旅行、健康保険、自動車運転免許といった領域に対する影響について心配していると話した。この減少は、「raising the red flag（＝赤旗が上がりつつある、注、危険水準に入りつつある）とBBC 5 liveのWake Up to Money（注、「お金に目覚めよ」の意の番組）で語った。

早期予約の落ち込みは、Brittany Ferriesのキャッシュフロー（注、現金の流出入）に影響を与えている、とWonnacott氏は語り、ここの10隻のフェリーを満船にすることができるかどうかについての懸念が高まっているという。

来年、ポーツマスからカンに向かう航路向けの新船の引き渡しを受けることになっているが、これはその交通量の約30％を占めるもので、1,700人の乗客を収容することができるものだ。同社のchief executive（＝最高責任者）であるChristophe Mathieuは、次のように語った。

「将来の4億5000万ユーロの投資の一環として、更に2隻の船が続くことになっています。しかし、これらの船を乗客と貨物で満たすことができることを確実にする必要があります。」「英国における不確実性と不安定さが、海峡の両岸で重大なものなっていることを知っております。」と語った。「不十分な（ブレグジット）合意、あるいは全く合意無きものとなることで、ブリタニー、ノルマンディー、そしてロアールに、影響を与え得ることになります。」（中略）

Brittany Ferriesは、1972年にブルターニュの農民により設立された。英国やアイルランドから、フランスやスペインに運航しており、フランスや北スペインに向かう英国人は、乗客の85％を占めている。同社は、昨年の夏の同期間との比較で、9月までの3か月間に110万人近い乗客があり、2％の増加を報告していた。（BBC News：5 November 2018）

International Continental Groupは、ブレグジット（注、英国のEU離脱）後に可能性のある免税販売への円滑な移行に向け、その新しい旅客フェリーWB Yeatsに、空間を設けている。同社は、ダブリンとホーリーヘッド間を運航することになる1億2600万ポンドの船を、規制緩和という不測の事態に備えて変更した。

European Union（＝ヨーロッパ連合）は、加盟国間を旅行する者のための免税販売を、1999年に終了していた。必死の陳情活動にも拘わらず、ブリュッセル（注、EU本部）は主張を譲らず、その復帰を阻止したが、ブレグジットで変わるかもしれない。

低価格の酒、煙草、そして香水が、離脱合意の条件次第で、EU諸国と英国間を旅行する乗客に販売されることになる可能性がある。各社は、英国が2029年（注、2019年の誤り）3月29日の正式離脱日、あるいは提案されている2020年12月の移行期間の後で、免税が復帰することが可能か否かについては、まだ判らないでいる。

このように不確実であるにも拘わらず、WB Yeatsがドイツの造船業者からの引き渡しが遅延していることから、ICGは自社の新しいフェリーに変更を加えたのだった。

Flensburger Schiffbau-Gesselschaftは、先月、同社だけがこのフェリーを引き渡した後、自身の納入業者に遅延の責任があるとしている。しかしICGは、この遅延を利用して、可能性ある免税復帰に向けた「contingency（＝不測の事態に備えた）」計画を力説したのだった。

アイルランドのフェリー会社は、その事業の大半が、アイルランドと英国間で行われていることから、免税復帰からかなりの財政上の急騰を得ることになる。

コーク空港とダブリン空港を経営している国有会社のDAAは、免税復帰の可能性を、アイルランドにとっては殆どないブレグジットの勝利の1つだと表現した。その元chief executive（＝最高責任者）であるKevin Tolandは、昨年、アイルランドの政治家らに、低価格の買い物は、同国の空港に利益になると語っていた。（後略）（Express: 11:45, Mon, Nov 5, 2018）

トリエステ発。Fincantieriと上海の宝山（＝バオシャン）区政府は、広範な海事部門の他、クルーズ建造の開発のための中心地を建設する合意に署名した。

この中心地は、Fincantieriがプレス・リリース（注、新聞発表）に書いているところによると、Fincantieri、Carnival、そしてChina State Shipbuilding Corporationにより、中国市場向けに初めて建造される2隻のクルーズ船のための「will act as a fundamental industrial basin to supply（＝供給の産業基盤として活動することになる）」という。

この契約は、Fincantieriのceo（＝最高経営責任者）であるGiuseppe Bonoと宝山区のdistrict mayor（＝区長）であるFan Shaojunの他、イタリアのdeputy prime minister and minister of economic development and labor（＝副首相兼経済発展労働大臣のLuigi Di MaioとCassa depositi e prestitiのchairman（＝会長）であるMassimo Tononiが出席して、上海で署名された。（The Medi Telegraph: November 05, 2018）

火曜日、日本は、南朝鮮（注、韓国）に対し、ソウル（注、韓国政府）の造船業への不公正な助成金と見られるものを巡って、二国間交渉を始めることを求めたが、政府筋は、この紛争は多分、World Trade Organization（＝世界貿易機関）に持ち込まれることになりそうだと語った。

東京（注、日本政府）は、政府関係の金融機関によって国際貿易協定に違反して南朝鮮（注、韓国）の造船業に巨額の援助が提供されていると信じているが、ソウル（注、韓国政府）は、各機関が独自に判断して支援を提供したものだと主張して、この補助金プログラムを見直すことを拒否している。

二国間交渉が決裂すれば、本件はWTO（＝世界貿易機関）のdispute settlement panel（＝紛争処理小委員会）に持ち込まれることになる。WTOの枠組みの下で、そうした紛争を解決するには、一般に2年近く要することになる。

「我々は、南朝鮮（注、韓国）に対して、それ（助成金）が市場を歪め得るものであり、是正するための動きが見られないという懸念を伝えている。」とtransport minister（＝運輸大臣、注、国土交通大臣）のKeiichi Ishii（＝石井啓一）は、火曜日の記者会見で述べた。

この動きは、ある裁判所（注、大法院）がある日本企業（注、新日鉄住金）に対して、戦時中の強制労働について南朝鮮人（注、韓国人）に補償するよう命じる判決を出したことを巡って、東京（注、日本政府）がソウル（注、韓国政府）に対し抗議を申し入れてから、ちょうど1週間後に出てきたものだ。もし日本が、南朝鮮（注、韓国）を貿易の最前線で訴追する手続きを開始すれば、緊張は更に段階的に増大し得ることとなる。

世界の造船業は、合衆国の証券会社であるLehman Brothers Holdings Inc.が崩壊したことによって引き起こされた2008年金融危機の前になされた巨額の投資のため、供給過剰に直面している。2015年以来、南朝鮮（注、韓国）の機関は、南朝鮮（注、韓国）最大の造船業者の1社である、資金繰りが苦しいDaewoo Shipbuilding & Marine Engineering Co.に、合計110万ドル相当の財政支援を提供してきた。日本の当局者によると、そうした支援が、その財政状態の改善に役立ったことから、Daewoo Shipbuildingは、製品価格を大幅に値下げし、日本やその他の競合他社に対して圧力をかけたという。

1月、日本は南朝鮮（注、韓国）に対し、Daewooに対する財政支援がWTOの規定に違反することを論じる文書を送付した。10月下旬には、日本の運輸省（注、国土交通省）の海事局長が、南朝鮮（注、韓国）に対し、できる限り速やかに造船業者に対する助成金を提供することを止めるよう要請した。南朝鮮（注、韓国）は、この要求を拒否した。

2000年代初め、European Union（＝ヨーロッパ連合）は、ソウルに対して、そうした行為は世界の造船業を脅かすものだと言って、南朝鮮（注、韓国）の造船業者に対する助成金を巡り、WTOに提訴した。ところがWTOは、助成金プログラムがWTOの規定に違反するとする同連合の議論を退け、2004年に、事実上、南朝鮮（注、韓国）に有利な裁定を行ったのだった。

日本の造船業は、World War II（＝第二次世界大戦）後、数十年に亘って世界最大であったが、中国と南朝鮮（注、韓国）の競合他社による厳しい競争の最中の2000年代半ばに首位を明け渡した。この落ち込みで、国内産業の再編成が引き起こされた。Mitsubishi Heavy Industries（＝三菱重工業）は、大型客船の建造から撤退し、商船事業を分社化した。同社はそれ以来、石油貯蔵所の建築のような他の分野にその焦点を移している。（The Japan Times: Nov 6, 2018）

11月6日ソウル発。軍特別捜査班は、将軍級の2人を含む4人の上級制服将校を、2014年のフェリー惨事の遺族を違法に監視した役目を果たしたものとして起訴した、と火曜日、捜査官らは話した。

同捜査班は、今や存在していないDefense Security Command（注、「防衛安全保障司令部」の意）(DSC) が、政府の危機管理における愚劣さを暴露した悲劇的事故の政治的影響を最小限にするために、犠牲者の家族を監視していたという申し立てに対する数か月に及ぶ捜査を纏めた。捜査官らは、少将1人、准将1人、そして噂では監視とされているものを指示した大佐1人を起訴し、拘束した。もう1人の大佐も、同一の起訴内容で、身柄を拘束することなく（注、在宅で）起訴した。

フェリーのSewolは、2014年4月16日に、珍島（＝ジンド）というこの国の南西にある島の沖の水域で沈没し、300人以上の乗客が、死亡するか、行方不明になった。この惨事に対する政府の対応を批判した遺族は、当時のPark Geun-hye（＝朴槿恵）政権に対する世論を悪化させた。

「DSC（注、「防衛安全保障司令部」の意）が立ち上げられて、この状況から脱して、（当時の大統領の）支持率を回復させることを模索して、特別部隊を作戦行動させた。というのは、「フェリーSewolの状況」は、6月4日の地方選挙のような鍵となる政治行事を前にした当時の政府にとっては、不利に働くものと見られていたためである、と同捜査班は、新聞発表において述べた。

捜査官らは、この特別部隊の諜報員が、何がしかの遺族に変装して、オンラインやオフラインで監視し、家族に関する機密情報を収集していたことを疑っている。諜報員らは、当時の大統領補佐官と監視計画を共有してもいた。「これは、DSCが（大統領の）統治権の名目の下で、組織的なやり方で、フェリーの犠牲者の家族を含む市民を、違法に監視した事件である。」と同捜査班は語った。

捜査官らはまた、DSCが、当時、Sewolの運航事業者と関係があったと疑われていたSemo Groupの元会長であったYoo Byeong-eon（＝兪炳彦）を逮捕するための作戦を支援すべく、別働部隊を立ち上げていたことも明らかにした。同部隊は、違法な盗聴を行ったものと申し立てられている。この起訴に関連して、准将1人が、身柄を拘束されることなく（注、在宅で）起訴された。

これとは別に、捜査班は、DSCが昨年、反政府抗議行動を潰すために厳戒令を出す可能性に関する文書を作成していたという告発について調べてきた。（Yonhap News: 2018/11/06 11:40）

Royal Caribbean Internationalは、2020年シーズンにOvation of the Seas（＝オウベーション・オブ・ザ・シーズ、注、「海の大喝采」の意）をSerenade（＝セレネイドゥ、注、「小夜曲」の意）やRadiance（＝レイディアンス、注、「輝き」の意）と共に航海させて、その最大のシーズン向けに、アラスカ州に3隻の船を配船すると発表した。

Ovationは、シアトル発の7泊旅程で、2シーズン連続して戻って来る。2009年以来初めて、Serenade of the Seasが、バンクーバーに再配置するために西に向かうことになり、アラスカの3隻の船で、2020年のRoyal Caribbeanの最初の夏シーズンとすることになる。

Serenadeは、Inside Passageという500マイルの海岸線を走る7泊旅程を航海することになり、アラスカ州のケチカン、ジュノー、Icy Strait Pointに寄港する。

Radiance of the Seasは、バンクーバーとアラスカ州スワード間で、open-jaw（＝オープン・ジョー、注、行きの到着地と帰りの出発地が異なる）旅程で、再び7泊航海を行う。

OvationとRadianceはハワイ州でも島めぐりを行い、Serenadeはパナマ運河とゴールド・コーストを航海して西に向かう。（Cruise Industry News: November 07, 2018）

Carnival Corp.は、China State Shipbuilding Corporation (CSSC)との提携の下、正式に中国クルーズ商標を命名した。この商標は、当初、2015年に発表されていたものであり、CSSC Carnival Cruise Shipping Limited.の名前の下で運航することになる。

「中国における弊社のクルーズ合弁企業を正式に開始することは、中国における強固で持続可能なクルーズ産業の戦略的発展における意義深い一里塚であります。」とCarnival CorporationのCEO（＝最高経営責任者）のArnold Donaldは語った。「提携者と共に、既存船と中国人旅行者にあつらえた新しい中国建造クルーズ船を基礎に、中国で新しいクルーズ客船会社を始めるという弊社の可能性に興奮しております。」

この客船会社は、別のCarnivalの商標であるCosta Cruisesから2隻の船を購入することになる。Costa Atlanticaは、2019年末までに、この新商標に移籍し、Costa Mediterraneaは、その直後に加わるものと見られている。この商標は、その後、中国で建造される2隻を追加する。1番船は2023年に引き渡され、この契約の選択権の一環として、更に4隻が加わる可能性がある。新船は、全て中国人客を念頭に、特別に建造されることになる。

「中国は、クルーズ産業全体にとって、非常に大きな機会を有するものであります。」と、この新たな合弁事業の提携者である造船会社、FincantieriのCEO（＝最高経営責任者）であるGiuseppe Bonoは話した。「弊社の総合的な専門知識とクルーズ分野における指導力を活用して、クルーズ船建造の能力を発展させて、世界の指導的なクルーズ市場になるという中国の目標を支援すべく、弊社の提携者と共に作業することをとても楽しみにしております。」

クルーズ客船会社の中には、この地域から船を引き上げるところもあり、Norwegian Cruise Linesは、中国人客向けに建造した船であるJoyを、今年これまでにアラスカに移動させたことが注目されるが、統計では、この地域は未だに成長する余地があるように見えている。

CLIAによると、昨年はアジアにとっては記録的だった。405万2000人のアジア人乗客が遠洋クルーズをしたのであり、業界にとっては記録的な数字であり、2016年との比較で約20パーセントの伸びだった。この数字は、2017年の世界の遠洋乗客数合計の15パーセントになっている。（Travel Market Report: November 07, 2018）

中国初の2隻の国内製造大型豪華クルーズ船の作業が正式に始まった、とXinhua（＝新華社）は報じた。China State Shipbuilding Corporation (CSSC)は、火曜日、China International Import Expo（＝中国国際輸入博覧会）が開かれている上海で、英米クルーズ運航事業者であるCarnival Corporationと、イタリアの造船業者であるFincantieriと提携して、2隻の135,000メートル・トン（注、総トン（容積の単位）の誤り）のクルーズ船を建造する合意に署名した。

それぞれの船は、2,000室以上の旅客室を備え、5,000人以上の乗客を宿泊させることが可能だ。この船には、それぞれ7億7700万米ドルの値札が付いており、中国の成長著しい観光市場を賄うことになる。Goldman Sachsの資料では、2013年から2016年に中国のクルーズ船客数は年間70パーセント上昇していることを指摘している。更にCruise Industry Newsは、昨年、約280万人の観光客が、中国から、少なくとも1回はクルーズ旅行に出かけたと述べている。

この事業は、CSSCによると、中国の造船業の進化における意義深い一里塚（注、金字塔）となるという。1番船は2023年9月に引き渡される予定で、2番船は2024年になる。そしてこの合意では、この他4隻の船を建造する選択権が残されている。（People's Daily Online: 08:37, November 08, 2018）

11月7日、アストラハン発。アストラハンにあるLotus Shipyardで工事中のロシア初の遠洋クルーズ定期船は、2019年に海上試運転の準備が整うことになる、とUnited Shipbuilding Corporation (USC)のPresident（＝社長）、Alexey Rakhmanovが水曜日、記者団に語った。

乗客300人乗りのPV300というクルーズ船の事業は、2016年8月にLotus Shipyardで起工した。この4層甲板の定期船は、5星ホテルに相当するものとなる。ロシアは、60年以上の間、そうした等級の船を建造しなかった。

「このPV300船型事業の仕上げをしているところで、大型装備を搭載し始めており、2019年にこの船の検査が始まることを望んでいます。それから、これは試験的な船であることから、試験期間中に余り遅延はしたくないのです。」とRakhmanovは、顧客にこの船を引き渡すことになる最終期限については特定することなく語った。

このアストラハンに本拠を置く造船所は、2019年半ばに「（リバー・クルーズ用に設計された）2隻のGolden Ring級の旅客船建造の活動期」に入ることになる、とこの最高経営者は付け加えた。

Lotus ShipyardはUSC傘下にあり、南部ロシアでは最大の造船会社の1つであり、異なる船種の船体を工事することに特化している。（TASS: November 08, 1:08 UTC+3）

世界最大のクルーズ定期船の1隻がタウランガを再訪問したことから、当市は忙しい1日になる。

168,666トンのOvation of the Seasが、4000人余の乗客を乗せて、午前4時30分にタウランガ港に接岸し、午後4時45分に出発する見込みだ。Ovation of the Seasは、世界第4位の船だが、今シーズン、タウランガに7回訪問することになっている。

また今日、港には82,897トンのクルーズ船、Noordamが、午前5時に到着しており、タウランガへのもう1つの再訪問となっている。Noordamには、少なくとも2000人の乗客が乗船しており、今日の午後4時30分に出発することになっている。人々には、パイロット湾でクルーズ船を見送るよう案内されている。

火曜日、更に3隻のクルーズ船が、タウランガを訪問する。Majestic Princess、Caledonian Sky、そしてSpirit of New Zealandだ。Majestic PrincessはMajesticの船隊最大の定期船であり、10月5日にタウランガに処女航海を行った。

2018年―2019年シーズンに、110隻のクルーズ船に乗船した200,000人以上の乗客と94,000人の船員が当市を訪問し、地元経済に9100万ドルが注入されるものと見られている。（nzherald.co.nz: 9 Nov, 2018 11:00am）

数年間、ポーランドの造船所で働いたある北朝鮮人が、「slave-like conditions（＝奴隷のような状況）」で搾取されたとして、オランダの造船会社を告発した。

オランダの法律事務所のPrakken d'Oliveiraは、木曜日、この労働者を代理して、当該造船所に苦情を申し立てたと話した。たとえ同社が被害者の直接の雇用主でないとしても、搾取して利益を上げることを犯罪行為としているオランダの法律を活用したものだが、この造船所の名称は明らかにされていない。

Reutersは、これは、北朝鮮の労働者が第三国で訴訟を行った史上初のものだと報じた。当該労働者を保護するため、この法律事務所は男性の身元を明らかにはしなかった。

この労働者は、ポーランドの造船所であるCrist SAで、奴隷のような状況で、1日12時間労働することを強いられたが、オランダの造船業者は、この状況を知りながら、当該造船所に発注し続けた、と主張している。この労働者は逃走して、亡命を求めたものと信じられている。

ポーランドは、北朝鮮人労働者の輸出におけるヨーロッパの中心地であった。ヨーロッパの人権機関は、複数の機会において、ポーランドの北朝鮮人労働者の悲惨な労働・生活状態を暴露してきたが、これは初めて法的手段に訴えたものであり、活動家らは、この画期的な訴訟が、海外の北朝鮮人労働者が被っているおぞましい人権侵害に、国際的なスポットライトが当たる（注、注目が集まる）機運が生まれることを期待している。

UN（＝国際連合）は、世界中に、政権のために強い通貨（注、「交換可能な通貨」）を稼いでいる50,000人から60,000人の北朝鮮人労働者がいるものと見積もっている。（The Chosunilbo: November 09, 2018 13:26）

ストックホルム発。スウェーデンのHH Ferriesは、電池出力で完全に運航するAuroraとTycho Braheの2隻のフェリーを進水させた。スウェーデンのヘルシングボリとデンマークのヘルシンゲルの間の航路で、15分毎に出発して運航する。

「弊社は常に環境に配慮し、2007年から直近の排気規制には従ってきました。」とHH Ferries GroupのCEO（＝最高経営責任者）Johan Rostinの発言を引用するこのフェリー航路の所有者から出されたプレス・リリース（注、新聞発表）には述べられている。

「電池駆動のフェリーを使って、弊社は排気ガス、煙、騒音を逓減することに向け、大きな第一歩を踏み出しています。効率の点に関しては、妥協は致しません。画期的技術と有能な共働者のおかげで、横断には僅か20分しかかかりません。」（The Medi Telegraph: November 11, 2018）

クルーズ船の船員は一生懸命仕事をしており、長時間交替勤務であるが、賃金は非常に少ない。

多くのクルーズ労働者はチップに頼っており、この心付けは、賃金の本質的な部分をなしている。それ故に、繰り返しチップを支払わない乗船客であると思われると、自然と嫌われることになるかもしれない。クルーズ船員は、こうした乗客のことを指す場合、とりわけ同僚との間で使う1つの隠語を持っている。チップの支払いが悪い場合は、クルーズ労働者は乗客を「banana（＝バナナ）」と呼ぶことが明らかになっている。乗客はこの果物っぽい愛称を聞いた時、職員が何を意味しているかを考えることは決してない。従業員の間では、完璧な隠語となっている。この秘密は、Cruise.co.uk.のCruise Bulletin（＝クルーズ掲示板）で明らかにされた。

しかしながら、これはクルーズ船労働者が、他の者との間で話をする時に使う唯一の隠語ではない。ある種の隠語は、正にちょっとした事件において使われるが、しかし何だか深刻なことが発生したことを意味する言葉もある。

旅行専門家のBrandon Presserは、Bloombergに対して、もし「kilo（＝キロ）」と職員が話すを聞いたときは、緊急事態が進行中であることを明らかにした。この「kilo」という隠語は、職員全員が緊急事態職にある者に報告する必要があることを意味する。この職に就くと、その職員は、指定されたクルーズ労働者がどのように処理するかについて教育を受けることになる。別の警告が乗客に緊急事態を警告するために、その後、鳴ることになる。そして乗客らは、職員が何をすべきか話すべき場所である船内の指定区画を聞く必要が出てくる。とりわけ気がかりな隠語の1つだが、当初は楽しそうなものに聞こえるかもしれない。しかし本当の意味を知ると、朗報からはかけ離れたものであることが判るだろう。

「Red Parties（＝赤の部隊）」は、船内で火災が発生した可能性があることを意味する。

他に、船内の乗客の病気を意味する隠語がある。かなりおなじみの隠語の1つが「PVI」であり、public vomiting incident（＝人前で嘔吐した事件）を意味する。僅か1週間のクルーズに乗船したプレッシャー（注、アイロンがけ職人）は、その時、合計3回のPVIsがあったことを思い出した。メキシコへの旅行では、メキシコの水道水を陸上で無秩序に飲むことと結びついて、一見したところ、PVIsは、かなり避け難いものとなっているようだ。

誰かが死んだ場合、「Operation Bright Star（＝恒星作戦）」の発表がなされることになる。これは船員に対し、乗客が死亡したことを警告するものだ。幸い、クルーズ船員は緊急事態の扱いについてよく訓練されている。

「今日のクルーズ船は、強化された規則、規制、技術革新のため、かってないほど安全に航海しています。」とCruise Lines International Association（＝クルーズ客船会社国際協会）(CLIA)のspokeswoman（＝女性広報担当者）はExpress.co.ukに話した。「乗客と船員の安全は、クルーズ客船会社にとっては最優先事項であり、業界最良実施を強化すべく、機会を模索し続けているのです。」（Express: 08:01, Sun, Nov 11, 2018）

オランダの研究者によると、北朝鮮の奴隷労働者は、ポーランドの造船所で1日に平均12時間から16時間働いて、1か月に僅か27米ドルしか支払われていないという。名目上の賃金の大半は、北朝鮮政権の金庫にまっすぐ向かうことになる。

オランダのLeiden University（＝ライデン大学）のProf. Remco Breuker（＝Remco Breuker教授）は、日曜日、Voice of Americaに対し「必須の経費を支払うと、1か月に約27ドルが残ることになります。これが自宅に送ることのできるものです。」と語った。

ポーランドの造船所の元北朝鮮労働者は、たとえ申し立てられた犯罪者が被害者の直接の雇用主でなくても、搾取により利益を得ている場合には犯罪とされているオランダの法律の下で、この奴隷のような状況を巡り、オランダの造船所を訴えて、この虐待にスポットライトが当たることになった。

北朝鮮政権は、強い通貨（注、交換可能な通貨）を稼ぐために海外に送った労働者の賃金の70パーセントから90パーセントを、典型的に受け取っている。

「北朝鮮は、ポーランドが喉から手が出るほど必要としている溶接工を、ポーランドに与えることができるのです。最高のポーランド人溶接工は、もはやポーランドでは見つかりません。というのは、ノルウェーや英国でのより高賃金の仕事を求めて、ポーランドを離れているからです。」とRemcoは話した。

北朝鮮労働者は、毎日の自己批判と仲間の批判集会にも耐えているという。「年がら年中、それをしなければならないのです。それはまるで、北朝鮮の体制をポーランドに輸出しているようなものです。」しかしポーランドはEU（＝ヨーロッパ連合）に加盟している。（The Chosunilbo: November 12, 2018 11:18）

第45回Ship for Southeast Asian and Japanese Youth Programme（＝東南アジア青年の船）(SSEAYP)の合計291人の参加者は、昨日、ブラカスのIndoor Stadium（注、「屋内競技場」の意）であったHomestay Matching式典で、ホームステイ先と出会った。

2日間のホームステイ・プログラムは、145軒のホスト・ファミリー（＝受け入れ家庭）がこれらの若者にブルネイ文化の味を与えることになり、若者らは明日、出発する。ホスト・ファミリーは、火曜日に有名なNippon Maru（＝にっぽん丸）にも乗船する。

この集中プログラムを通じて、SSEAYP（＝東南アジア青年の船）の参加者は、自己の国際観やホスト・ファミリーとの友情を広げ、ASEAN（＝東南アジア諸国連合）の近隣国についてのより良き理解を得ることになる。

ブルネイ・ダルサラーム国は、1985年にこのプログラムに参加し、以来、900軒以上のブルネイの家庭が、若者を受け入れてきた。

2018年のSSEAYPプログラムでは、参加した若者は、10月24日に、日本の東京で、この52日間旅行に乗船した。ホームステイや、その他の活動は、日本中の11の県で行われた。ブルネイの後、若者らはフィリピンに航海し、それからタイ、ベトナムへと航海を続けて、その後、日本（東京）に戻ることになる。（Borneo Bulletin: November 12, 2018）

SunStone Shipsは、中国で別に2隻のInfiity級の船を建造する合意に署名したと発表して、特殊・探検クルーズ部門に新境地を開き続けている。SunStone President and CEO（＝社長兼最高経営責任者）であるNiels-Erik Lundによると、「弊社の傭船主は、INFINITY級による大幅な運航効率の他、Xbow設計のような弊社の最先端の技術の利点を満喫したがっています。ですから弊社は、市場にできるだけ速く投入しようと動いているのです。」という。

Infinity級の船は、長さ104メートルで、幅18メートル、喫水は5.1メートルで、船員の収容力が85人から115人で、乗客の収容力は130人から200人。

この船は、Ice Class 1A（注、船級の一種、耐氷能力）で、Polar Code 6（＝極海コード6）であり、Safe Return to Port（＝安全帰港）、Dynamic Positioning（＝自動船位保持）、Zero Speed Stabilizersが搭載されて建造されている。現在、新建造中のINFINITY級は、2019年8月引き渡し予定のGREG MORTIMER、2020年9月のOCEAN VICTORY、2021年3月のOCEAN EXPLORER、2022年5月のOCEAN ODYSSEYがある。OCEAN EXPLORERとOCEAN ODYSSEYは、いずれも長期傭船契約が締結されている。

この契約は、China Merchants Heavy Industriesとの10隻Framework Agreement（＝包括協定）の一部。SunStoneは、追加の船について交渉中で、残る5隻の選択権は2019年内に署名されるものと見られており、それで、10隻のINFINITY級の船が中国のCMHIで建造されることになる。（MarineLink.com: November 13, 2018）

カリブ海を航海中のPrincess Cruisesの船に乗船していた52歳のアメリカ人女性が火曜日に死亡したが、この地域の数種の報道機関によると、当局者は殺人事件の可能性があるものとして扱っているという。

アルバ島に本拠を置くDiarioは、この女性は、女性を窒息させようとしていたように見えた男と格闘して、乗客3,600人乗りのRoyal Princessの上甲板から救命艇の上に転落したと報じている。別のアルバ島に本拠を置く報道機関であるMasNoticia.comは、当局は、この事件を殺人事件の可能性があるものとして捜査していると報じている。船は、事件当時、キュラソー島とアルバ島の間を航海中だった。

USA TODAYに送られてきた短い声明において、Princess Cruisesは、火曜日の朝、Royal Princessで、アルバ島に向かう途中、52歳のアメリカ人女性が死亡したことを確認したが、事件の詳細については明らかにしなかった。（中略）

Royal Princessは、フロリダ州フォート・ローダーデール発の南カリブ海への7日間航海の真っただ中。土曜日にフォート・ローダーデールに戻って来ることになっている。（USA TODAY: Published 5:41 p.m. ET Nov. 14, 2018）

南太平洋を航海中のHolland Americaの船に乗船していたアメリカ人女性が、この客船会社によると、船の側から小型の船に渡された乗降口を移動する際に、転落して死亡したという。

この氏名を明らかにされていない70歳の乗客は、11月7日に、クック諸島のラロトンガ島での連絡運航の際に、乗客1,258乗りのMaasdamの連絡船乗降口から転落した。この船は当時、Avatiuというラロトンガ島の開拓地のちょうど沖合にいた。tenders（＝連絡船）と呼ばれる小型船を使用して、船から岸に乗客を移動させることは、クルーズ産業においては一般的なことだ。

USA TODAYに送られてきた声明において、Holland Americaは、この女性は意識のある状態で直ちに海から引き揚げられたが、直ぐに意識を失い、Maasdamの医療職員によって蘇生することができなかったと述べた。Holland Americaは、転落原因は不明であり、この女性が合衆国市民であることから、権限のあるU.S. Coast Guard（＝合衆国沿岸警備隊）が捜査していると述べた。この客船会社のCare Team（＝介護班）助言者が、女性の家族を支援していると付け加えた。「弊社はこの出来事を悲しんでおり、弊社の想いと祈りは、女性の最愛の人達と共にあります。」とHolland Americaは声明において述べていた。Maasdamは事故発生当時、タヒチのパペーテ発の2週間仏領ポリネシア・クルーズの最中だった。

何百万人ものクルーズ客が、無事故で毎年、クルーズ船から陸地に連絡している。それでも長年の間に、連絡船や連絡船乗降口が巻き込まれた数少ない重大事故が発生しており、直近では2015年に、CunardのQueen Elizabethの乗客が、連絡船利用中に転落して死亡している。（USA TODAY:Published 10:03 a.m. ET Nov. 14, 2018）

アラバマ州モービル発。Gulf Coast Ducksは、2019年にPort Cityで水しぶきを上げることはない。Scott TindleはGulf Coast Ducksの所有者。彼はNews 5（注、地方テレビ局）に対して、2019年にダック・ボート（注、水陸両用車）の保険保障が、7月にミズーリ州のブランソンであった死亡事故のために得られなかったと話した。ダック・ボートに乗船していた31人の乗客のうち、17人が、嵐の中、ミズーリ州の湖で船が沈没した際に、死亡した。

Tindleは、Gulf Coast Ducksは、今年最後の6週間は、運航を継続すると話している、同社は、通常の毎日の観光と、得意な観光であるPolar Duck Expressを提供する。（WKRG: Nov 16, 2018 03:06 PM CST）

Norwegian Jadeというクルーズ船に乗船している何千人もの乗客は、10日間カリブ海休暇を切り上げて、プエルト・リコのサン・ファンからマイアミに飛行機で帰って来なければならなくなった。

この船は、11月16日金曜日にマイアミを出発して、日曜日にサン・ファンに到着した。日曜日の深夜、この船が港を離れるものと見られていた約1時間前に、船長はクルーズの残りの7日間が中止になったことを発表した。この船の旅程は、バルバドス、セント・キッツ島、セント・ルシアに寄港して、11月26日にマイアミに戻って来る予定だった。

「迷惑なことです。」とオーランドから来た乗客のDennis Warren（59）は、話した。「ここに友人と来たのです。数日間、Keys（注、カリブ海の諸島）に向かうために降りて来たところでした。9か月か10か月前に、この旅行を予約したのですよ。それを楽しもうとしているところだったのに。」

月曜日、客に宛てた手紙の中で、Norwegian Cruise Lineは、乗客にこのクルーズの価格分を返金し、将来のクルーズのために100%クレジットを提供すると述べた。このクルーズ客船会社は、火曜日に乗客がマイアミに戻れるよう、飛行機の予約をしているところだ。代わりに自分で旅行の手配をした乗客は、650ドルまでの返金を受け取れることになる。同社は、無料で乗客にインターネットを利用させている。一方、乗客は、この船から離れたり戻ってきたりすることは許されていない。

今週中に、2人利用で2,400人を収容するこの船は、数日間の修理のため、マイアミに戻って来る。このクルーズ客船会社の広報担当者は、機械的問題が船の推進器と舵に影響を与えていると話した。

「この思いがけない状況により、とりわけこの特別な休日クルーズで、ご迷惑と失望を与えたことに、大変申し訳なく思います。」とNorwegian Cruise Lineの広報担当者は語った。（Miami Herald: November 19, 2018 11:13 AM）

マルセイユ発。PONANTは、最新の極地探検船であるLe Commandant Charcotの工事を正式に開始した。

11月6日の伝統的な鋼切削式典（注、起工式）において、PONANTのCEO and Co-founder（＝最高経営責任者兼共同設立者）のJean Emmanuel Sauveeは、本船は、航海に本当の情熱を持っていたフランス人探検家のJean-Baptiste Charcotの名前を持つことになると語った。この「gentleman of the poles（＝極地の紳士）」に敬意を表して、Sauveeは、本船には環境影響を最小限にするための最新技術が装備されることになると付け加えた。（中略）

この新しい旗艦の引き渡しは、2021年を予定している。（Travelweek: Monday, November 19, 2018）

別のジャイアント・オブ・ザ・シーズ（注、海の巨人）の工事が始まった。

水曜日、フィンランドのトゥルクのMeyer Turku造船所は、世界10大クルーズ船の中に格付けされることになるCarnival Cruise Line船向けの最初の鋼を切断した。180,000総トンのこの名称未定の船は、現在、洋上にあるCarnivalの最大船よりも、35パーセント近く大きなものとなる。この船は、2020年にフロリダ州フォート・ローダーデールから航海を開始する予定だ。

Carnivalは当初、2016年に本船の計画を発表し、2人使用で5,200人の乗客を乗せることになり、Carnival船にとって最大となると話していた。当時、Carnivalは、本船はクルーズの世界では比較的珍しい液化天然ガスで駆動することになるとも話していた。Carnivalは、北米に本拠を置く船が液化天然ガスで駆動することになる初めてのものとなると話していた。

Carnivalは、画家が外観を描いたもの以外に、本船の詳細については殆ど公表していない。それによると、Carnivalにとっては新しく、赤、白、青の船体設計となる。Carnival船の現在の船体は、細い赤の縞の入った白いものだ。水曜日にCarnivalは、本船の名称は12月初めに明らかにすると話した。当初の旅程の詳細は、1月に明らかにされる。船内の呼び物の詳細は、その後、2019年になる。

この新船は、お目見え時には、世界6番目に大きなクルーズ船となる。他のどんなCarnival船よりもかなり大きいが、それでも世界最大のクルーズ船であるRoyal Caribbeanの新しいSymphony of the Seasよりは、25パーセント小さなものとなる。マイアミで先週、洗礼を受けた（注、命名された）Symphonyは、228,081総トンの大きさだ。

Carnivalは現在、1ダース（注、12）以上の港から、26隻のクルーズ船を運航している。（USA TODAY: Published 8:32 a.m. ET Nov. 19, 2018）

ノース・カロライナ州ローリー発。NCDOT （＝ノース・カロライナ州運輸省）は、2隻のリバー級車両フェリーの建造契約を発表した。

この2隻の新フェリーは、暫定的にM/V AvonとM/V Salvoと命名されているが、両フェリーは40台の車両を積載し、より小型のHatteras級のフェリー、M/V KinnakeetやM/V Chicamacomicoと代替することになる。新フェリーは、2020年のいつかに引き渡される予定。

「この2隻の新船は、既に工事中の他の2隻と並んで、いずれも収容力を増強して、技術を向上させるものです。」とFerry Division Director（＝フェリー事業部長）のHarold Thomasは話した。

新しいフェリーは、約2285万ドルの費用が掛かり、Ferry Division（＝フェリー事業）のVessel Replacement Fund（＝船舶代替基金）の資金で支払われることになる。（WAVY.com: Nov 20, 2018 04:16 AM EST）

ノルウェーに本拠を置くクルーズ客船会社が、その船の何隻かが、直ぐにも死んだ魚で駆動することになると発表した。そしてもちろん、これは冗談ではないのだ。

ノルウェーのトロムセに本拠を置くHurtigrutenは、月曜日、liquified biogas（＝液化生物ガス）(LBG)、すなわち死んだ魚やその他の有機性廃棄物から生産された、化石を使わない再生可能燃料を使用して船を動かすことになる世界で最初のクルーズ運航事業者になると話した。

環境に優しい燃料であると宣伝されている生物ガスは、バスなどの輸送部門の小部分で燃料として使用されている、と同社は述べた。この客船会社の故国ノルウェーや北ヨーロッパには、大規模な水産・林業分野があり、燃料を作るのに必要な一定量の有機性廃棄物が生産されていると付け加えた。

Hurtigrutenは、2021年までに、生物ガス、大型電池パック、液化天然ガス(LNG)を組み合わせて使用する少なくとも6隻の船を運航する計画を立てていると話した。同社は現在、17隻を運航しており、更に発注しているものもある。

「競合他社は、安価な、汚染するような重油燃料を使って走らせていますが、弊社船は、文字通り、自然によって駆動することになるのです。」とHurtigruten CEO（＝最高経営責任者）のDaniel Skjeldamは、この発表に付随して出した声明において述べた。「生物ガスは、海運において最も環境に優しい燃料で、（クルーズ船での使用は）環境に対して大きな強みがあるのです。他のクルーズ会社が、後に続いてもらいたいものです。」

最も環境に優しいクルーズ客船会社であると大げさに宣伝しているHurtigrutenは、最近、船舶で使い捨てのプラスチックを禁止する最初のクルーズ運航事業者ともなっている。その数隻の船で、伝統的なディーゼル推進システムを、電池パックやガス機関を使用する動力システムに代替する計画を立てている。Skjeldamは、同社の長期的な目標は、全てを廃棄物なしの船で運航することにすることだと話した。

この生物ガスの発表は、Hurtigrutenが世界初の電池ハイブリッド駆動クルーズ船、Roald Amundsenを公表する準備をしている中で出てきたものだ。最初に南極点に到達した人物であるノルウェーの探検家に因んで命名されたこの船は、南極やその他の手つかずの極地で、環境を壊さず持続可能な運航用に特別に建造されるものだ。Hurtigrutenは、更に2020年と2021年に引き渡されることになっている電池ハイブリッド駆動クルーズ船2隻を発注している。

Hurtigrutenは、ノルウェーの海岸を北上したり南下したりする定期航海の他、北極と南極での「expedition-style（＝探検風）」クルーズで知られている。北米を含む世界中から、顧客を惹きつけている。（USA TODAY: Published 1:41 p.m. ET Nov. 20, 2018）

6年ぶりのCelebrity Cruisesの新船が、乗客を乗せていく初航海に先立ち、アメリカ合衆国に到着した。

129,500トンのCelebrity Edgeは、月曜日、フランスのサン・ナゼールにあるChantiers de l'Atlantique造船所からの4,000マイルの旅を終えて、フロリダ州のポート・エバグレーズに入った。この乗客2,918人乗りの船は、1年以上の間、この造船所で工事中だった。

Edgeは、CelebrityがEdge級と呼んでいる革新的な新シリーズのプロトタイプ（注、原形）だ。3D（＝3次元）映像技術を使って設計されたこの船は、これまでの遠洋クルーズでは決して見られなかった方法で海に開かれた船室があることを呼び物としている。また、Patricia UrquiolaやKelly Hoppenといった世界で最もよく知られた建築家や設計者によって設計された公共空間を自慢としている。

Edgeの1,467室ある船室の60パーセント以上は、CelebrityがInfinite Verandas（＝無限縁側、注、「ベランダ」は「1階部分の縁側」の意）と呼んでいるもの。遠洋船初として宣伝されているものの中には、主要船室区画に組み込まれたバルコニー（注、「バルコニー」は「壁から張り出した桟敷席」の意）のある船室がある。部屋にある折り戸は、完全に閉じて、バルコニー区画から切り離された伝統的な場所を作ることもできるし、開けたままにして、伝統的なバルコニー付き船室よりも約23パーセント広い、無防備な屋内空間とすることもできる。（USA TODAY: Published 8:40 a.m. ET Nov. 21, 2018）

フランスのノルマンディー地方の長は、新たな税関検査に対する十分な準備ができていないと言って、海峡横断貿易に大きく依存している港湾に対するBrexit（＝ブレグジット、注、英国のEU離脱）の影響があり得ることを警告している。

Normandy council president（＝ノルマンディー地方議会議長）のHerve Morinは、港湾に到着する重量物運搬車の40パーセントは、2020年に予定されているBrexit transition period（＝ブレグジット移行期間）終了後は、動物・植物検疫に従うことになると語った。

Morinは、そうした管理が、海峡を横断するフェリーによって英国から行き来しているトラックの流入に対し課されることとなるという結末について、懸念していた。毎年、100,000台のトラックがカンを通過し、50,000台がシェルブール、30,000台がル・アーブル、10,000台がディエップを通過している。

「我々の主要な懸念というのは、準備の度合いなのです。」とMorinは、英国への2日間滞在期間中にロンドンで語った。「恐らく動物検疫に関しては、十分ではないです。税関はずっと良く準備しています。」（The Local France: 22 November 2018 09:02 CET+01:00）

南朝鮮（注、韓国）政府は、世界の造船業界に回復の兆しがあるにも拘わらず浮かび続けることでもがいている同国のより小規模な造船所を支援する新たな一連の対策を明らかにした。

同国の小規模及び中規模造船所は、未だに増大しつつある損失と巨額の債務により動揺している。一方、3大造船所であるHyundai Heavy Industries、Daewoo Shipbuilding and Marine Engineering、Samsung Heavy Industriesは、新規注文の増加を背景に、長期化する産業衰退からゆっくりと立ち直りつつある。

ソウル（注、韓国政府）は、かっては同国の経済成長と雇用創出政策の大黒柱だったこの不振産業をしきりに支援したがって来た。南朝鮮（注、韓国）の造船業者は、今年、1200万換算総トン（所定の船舶を建造するのに必要とされる労働量の単位）相当の新規受注が見込まれている。これは、2014年の水準に近いものだ、とcommerce minister（＝産業通商資源部長官）のSung Yun-moは木曜日に語った。「本格的な回復が、今年、受注した新規注文の作業が始まる来年の後半に始まるものと見られています。」と語った。

政府は、民間部門と共に、2025年までに液化天然ガス駆動の合計140隻分、約1兆ウォン（8億8500万ドル）相当の発注を行う計画だ。来年、2隻から始まる。この小規模及び中規模朝鮮造船業者の抱き合わせ販売は、昨年、6012億ウォンに上った。また今後7年間に2.8兆ウォンを、これらの船舶用のLNG（＝液化天然ガス）バンカーリング（注、燃料補給）施設の建造のために投資する計画だ。LNG焚きの船舶需要は、2020年に導入されることになっているより厳格な世界環境基準により、増加することになりそうだ。

ソウル（注、韓国政府）は、この動きは、低価格船市場において低価格の中国の競合他社によって安売りされてきたため、南朝鮮（注、韓国）の造船業者がそうした環境に優しい船舶に向けた技術的能力を向上させることに繋がることに期待を寄せている。この新しい対策の下で、国営政策銀行は、資金繰りが厳しい造船所やそのサプライヤー（注、納入業者）に、7000億ウォンの新規融資、1兆ウォンの再融資（注、満期延長）、そして1年間までの債務保証をすることになる。

この対策は、世界3大造船所の本拠地である南朝鮮（注、韓国）が、次世代造船技術において優勢を守ることを狙っている。この業界は、環境に優しくエネルギー効率の高い船舶に焦点を移しているためだ。

中国からの挑戦が高まっているにも拘わらず、南朝鮮（注、韓国）の造船業者は、大型LNG運搬船の建造を強化することにより、今年、新規発注で首位を守った。1月から10月の期間中、船舶建造に必要な労働量の指標である合計1030万CGTs（注、標準貨物船換算トン数）相当の新規注文を獲得しており、これは、市場調査会社のClarksonsによると、それぞれ新規注文が710万CGTs、270万CGTsだった中国や日本の競合他社を凌ぐものだった。

しかしソウル（注、韓国政府）の同業界を補強する最新の動きは、造船に対する助成を巡ってWorld Trade Organization（＝世界貿易機関）に南朝鮮（注、韓国）を提訴する準備をしている近隣の日本との緊張を高める可能性がある。また多くの分析者が、その収益性を改善させるためには必要だと強く考えている地元造船業の統合を、更に遅延させることにもなりかねない。（The Financial Times: November 22, 2018）

カンパラ発。宴会参加者を乗せていた水上船が、ビクトリア湖で転覆し、数人が死亡したと伝えられている。

Uganda Police（＝ウガンダ警察）というハンドル名のtwitter投稿によると、10体の遺体が、進行中の作業において水の中から引き揚げられたという。

この投稿によると、少なくとも40人が救助されているという。この船に乗船していた人の中には、次のような人がいたと言われている。歌手のIrene Namubiru（生死不明）、Buganda Prince（＝ブガンダ王子）のDaudi Kintu Wasajja、Kabaka of Buganda（＝ブガンダのKabaka）の兄弟であるRonald Mutebi。消息筋は、王子は、生きて救助された人の中に含まれていると話している。（Kampala Post: posted on November 24, 2018）

European Union（＝ヨーロッパ連合）は、南朝鮮（注、韓国）の造船業に対する日本による進行中の不服申し立てに参加する意思を表明した、とWorld Trading Organization（＝世界貿易機関、注、「World Trade Organization」の誤り）が日曜日に話した。

「EUは、朝鮮（注、韓国）により直接、あるいは公的または民間の機関を通じて、朝鮮（注、韓国）の造船業者、あるいは顧客に対し、申し立てられた多くの輸出及び現地補助金に関連した協議を要請することを陳述する。」とEUは、先週、WTOに送った声明文において述べた。

11月6日、日本は、ソウル（注、韓国政府）は、そこの造船業者に補助金を供給することによってWTO規則に違反し、その結果、日本の産業に損害を与えたと主張して、南朝鮮（注、韓国）との協議を要求した。

「EUは、船舶と、舶用機関や航行設備のような船舶装備双方の世界的な主要製造者であり、輸出者である。」とEUは付け加えた。「本件要求協議に関連する対策は、舶用機関、その他の船舶設備を含む船舶価格に大きな影響を与え、こうした製品の貿易の流れに影響を与えることになるかもしれない。」と述べた。

専門家は、南朝鮮（注、韓国）は、EUによって申し立てられることになる将来の不服に対して準備すべきだと話している。

「EUはこれまでに、日本がOrganization for Economic Cooperation and Development（＝経済協力開発機構）に対して行ったような、同種の問題を取り上げています。協議に参加するEUの動きは、南朝鮮（注、韓国）に対する訴訟提起を模索していることを示すものだと強く考えます。」とSeoul National University（＝ソウル国立大学）のinternational studies（＝国際研究）のprofessor（＝教授）であるAhn Duk-geunは語った。

2002年10月、EUは、地元造船業者再編に向けた政府の支援は、補助金と考えられると主張して、南朝鮮（注、韓国）を訴えた。2005年3月、WTOは、南朝鮮の論拠の大半を受け入れて、結論を出している。（The Korea Herald: Published : Nov 25, 2018 - 10:19）

オーストラリア人クルーズ船客が、要求される身分に適合していないとして、ダニディンへの入域を拒否されて、今朝、拘束された。

この59歳の男性は、Radiance of the Seas（＝レイディアンス・オブ・ザ・シー、注、「海の輝き」の意）というクルーズ船の乗客で、日曜日にダニディンへの入域を拒否された。

Immigration New Zealand（＝ニュー・ジーランド入国管理局）は、この男性は、月曜日の朝にオーストラリアに飛行機で送還されるに先立ち、1晩留置されたことを確認した。National border manager（＝国境管理長）のStephanie Greatは、この男性は要求される身分に適合していなかったと語った。Great氏は、男性が適合しなかった要求が何かは明らかにしなかった。2015年7月以来、海路で国境に到着した時に、14人以上が入国を拒否されている。

このクルーズ船は、2138人の客を乗せて、シドニーからオークランドへの10泊クルーズを行っていた。11月21日に出発して、週末に最初の寄港地であるダニディンに到着した。Royal Caribbeanは、この事件に関して、警察や入国管理局と十分に協力しているという声明を出した。（rnz.co.nz: 11:12 AM）

サン・フランシスコ発。San Francisco Ferry Building（＝サン・フランシスコ・フェリー・ビルディング）とラークスパー間、チバロンとソーサリト間のGolden Gate Ferryの運航は、通常通り運航する模様だ。金曜日にサン・フランシスコで事故があり、そのフェリーの1隻が運休していた。

Golden Gate Bridge Districtのspokeswoman（＝女性広報担当官）のPriya Clemensは、次のように話した。「7隻の船からなる船隊を有しておりますが、予定を維持するため、船隊内で別の船を利用することになります。」

フェリーは今朝、予定通りGolden Gate Ferry Terminalに、到着していた。「通常通り、通常です。週に5日はここに来ますが、いつも通りでした。」とノバトの住民であるRoy Steeleは話した。

通常というのは、金曜日に午後にあったぎょっとする出来事の後では、歓迎すべき変更というものだ。ラークスパーから来たGolden Gate Ferryの「M-S San Francisco」が、The Slanted Door（＝ザ・スランテッド・ドア、注、「傾いた扉」の意）という食堂の近くの埠頭に激突したのだった。乗客53人が乗船していた。2人が軽傷を負った。

損傷したフェリーは修理のために診断され、当局者は、数日中にもっと知りたがっている。Coast Guard（＝沿岸警備隊）当局者は、調査は完了に数か月はかかると話している。（KGO-TV: Monday, November 26, 2018 11:41AM）

ノース・カロライナ州アトランティック・ビーチ発。月曜日、クリスタル・コースト沖の豪華クルーズ船で、2人の船員が事故で火傷した。

U.S. Coast Guard（＝合衆国沿岸警備隊）は、Norwegian Escapeから2人の船員をヘリコプターで搬送した。この長さ1,069フィートの船は、沿岸警備隊が午後3時50分頃に通報を受信した際には、アトランティック・ビーチの南東24マイル余にいた。沿岸警備隊によると、25歳と26歳の2人のフィリピン人船員が、機関室の事故で、第2度熱傷を負ったという。

エリザベス・シティーから来たJayhawk MH-60というヘリコプターが、医師1人と共に、この2人の男性を吊り上げた。2人は、Rocky Mount-Wilson Regional Airport（＝ロッキー・マウント・ウイルソン地方空港）に搬送され、そこで待機していたEMS（＝緊急医療班）の隊員と会った。

Norwegian Escapeは2015年に進水し、当時はNorwegian Cruise Lineの最大船で、船員1,733人の他、乗客4,266人まで乗せることができる能力がある。（WITN: Tue 12:28 PM, Nov 27, 2018）

MSC CruisesのSeaside EVO級の1番船は、MSC Seashoreと命名されることになる。

造船業者のFincantieriは、2121年春に引き渡しが予定されている本船の最初の鋼板を切断した（注、起工した）。本船は169,400総トンとなり、2人使用で3,296人の乗客を収容するものとなる。

MSC Seashoreは「独特の環境の中で温暖地域をクルーズするMSC Cruisesのクルーズの構想に触発された」と、この客船会社は話した。（後略）（Travel Weekly: Nov 27, 2018）

MSC Cruisesは、イタリアのトリエステにあるクルーズ・ターミナルのかなりの権益を買収したと発表した。この投資により、この個人所有のクルーズ会社は、2020年夏から開始することになる当市での母港経営の開発を計画している。

MSC Cruisesは、Trieste Adriatic Marine Initiatives S.r.I (TAMI)の権益を買収した。TAMIは、クルーズ・ターミナルのTrieste Terminal Passeggeri (TTP)の戦略的持ち株会社。同社は、この投資を、強化された継ぎ目のない乗客の乗船体験を提供するという、長期的な目標の一環であると描写した。

スイスのジュネーブに本店を置くMSC Cruisesは、世界最大の個人所有のクルーズ会社であり、ヨーロッパ、南米、南アフリカ、そして湾岸諸国における最高の客船会社の1社。その最初の10年間で、800パーセントの成長を達成している。

MSC Cruisesの船隊は、今日、洋上で最も若いものの1つだが、15隻の船を含む。現在の156億ドルの投資計画により、2027年までに、同社は29隻のクルーズ船からなる船隊に拡張するものと見られている。現在のところ、6つの新しい大型船級のプロトタイプ（注、原形）を設計している。

同社は、70か国に広がる販売網を通じて、世界中で休暇体験を販売している。MSC Cruisesは、陸上と海上の双方を含め、23,500人以上を雇用している。MSC Cruisesは、運輸会社と物流会社の一群であるMSC Groupの一部。（Travel Agent Central: Nov 27, 2018 1:14pm）

ロシア船Partizanは、合衆国によりブラックリストに掲載されているが、9月に釜山（＝プサン）港に接岸していたことが、月曜日に釜山海洋警察が明らかにした資料により確認された。

Partizanは、ロシアの海運会社のGudzonが所有しているが、9月12日に釜山港に入港して、燃料補給のために約4時間滞在していた。UN Security Council（＝国連安全保障理事会）の制裁に違反して、船対船（注、瀬取り）の方法で、北朝鮮に石油を供給していたとして、合衆国が8月にブラックリストに掲載していた。釜山港の当局者は、次のように話した。

「当時、大手石油会社が、機関・発電機用燃料を市場価格で同船に供給していました。私は、Partizanがブラックリストに掲載されたことを政府が我々に連絡しそこなったものと信じています。」

Partizanに燃料補給した石油会社は、この船がブラックリストに掲載された船であることを知っていたならば、合衆国の制裁に直面する可能性がある。

火曜日のRadio Free Asiaによると、Gudzonが所有する別の船であるSevastopolも釜山で燃料補給を求めたが、朝鮮（注、韓国）の石油会社に拒否され、1か月以上も係留されたままだったという。Gudzonのvice president（＝部長）はRFAに対して、GS CaltexとHyundai Oilbankは、燃料の提供を拒絶したと話し、ワシントン（注、合衆国政府）により制裁される彼らの懸念を「understands（＝理解する）」と付け加えた。

この船が9月下旬に釜山に到着した際、政府は制裁違反の可能性について調査したが、いかなる不正行為も見つからず、先月早くに出航を許可していた。（The Chosunilbo: November 28, 2018 11:37）

フランス人のケーキ職人で、2児の母であるAnais Deirolleは、クルーズ定期船でシドニーにコカイン30キログラムを密輸しようと試みて失敗した罪状を認めた。

Deirolle女史（33）は、船が英国から6週間の航海を終えてシドニーに接岸した昨年11月に逮捕された。Australian Border Force（＝オーストラリア国境警備隊）の係官が、階段の吹き抜けに隠された大きな袋の中に15キログラムの薬物、そして別の15キログラムがデッキ・チェアーのクッションの中に隠されているのを発見したと申し立てている。

Deirolle女史は、金曜日にDistrict Court（＝地方裁判所）で、Acting Judge（＝判事代理）のGregory Hoskingの面前であった略式陳述の際には姿を現さなかったが、2月に裁判と刑罰のために引き渡されていた。

2人の他のフランス国籍者のBruno Piton-LarroqueとJuan Pedro Carpenter、そして41歳のベルギー人女性も逮捕された。この一行は、不審な行動から英国で国境警備隊員によって目を付けられ、シドニーに到着した際、オーストラリア国境警備隊の捜索対象となっていた。4人全員は、国境警備隊の監視する大量の営利目的の薬物を輸入した容疑で起訴された。最大で終身刑となる。全員は保釈が認められなかった。他の3人は、来年早々、法廷に戻って来ることになっている。

この4人に近い消息筋は、Herald紙に対して、Deirolle女史は、自身と自身の家族が脅迫されていたことから、この薬物を密輸することを強いられていたと話した。「彼女には選択の余地が全くなかったのです。」と同筋は語った。

彼女のFacebook（＝フェイスブック）ページでは、パナマやバルバドスなど、世界中の遠方の目的地への旅行を自慢していた。逮捕の1か月前、友達の誰かが「an indefinite loan but not too long（＝長期ではない不確定な融資）」を友人のために提供することができるかどうかを尋ねる投稿をしていた。（The Sydney Morning Herald: 30 November 2018 - 5:00pm）

Irish Continental Group (ICG) は、現在のBrexit（＝ブレグジット、注、英国によるEU離脱）を取り巻く不確実性は「bound to be affecting the timing of corporate investment decisions（＝企業の投資決定の時期に影響を与えることになる）」と語った。

同グループは、Irish Ferriesを経営しているが、連合王国（注、英国）のEU（＝ヨーロッパ連合）からの離脱を巡る透明性の欠如が「may have a negative impact on consumer sentiment（＝消費者心理に消極的な影響を与えることになるかもしれない）」と付け加えた。

今年の最初の10か月を網羅することになる昨日の最新取引において、ICGは昨年よりは1.3％減の、2億8530万ユーロ（2億5400万ポンド）の収益を報告した。

同社収益の落ち込みは、運航の混乱と予定変更によるものであり、コンテナとターミナル部門における収益増によって部分的に相殺されている。同グループのフェリー部門は、6.7％減の1億7200万ユーロ（1億5300万ポンド）を計上した。（Belfast Telegraph: November 30 2018）