2018年9月

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2018年9月の海外旅客船情報

カンブリア州議会、ウィンダーミア・フェリーの新船員採用へ(英国)

CUMBRIA County Council(=カンブリア州議会)は、再開時にWindermere Ferryで働くことになる新船員を募集する。

同州は、人々がこの湖(注、ウィンダーミア湖)を横断する際の顧客サービスを改善するため、フェリーの新しい職員チームを採用する。カンブリア州議会のspokesman(=広報官)は、次のように語った。

「州では今年、これまでにフェリーを大幅に見直して、包括的な役割よりは、むしろ特化した役割を持つ必要性を認識しました。」「元のフェリー・チームの大半は代理職員で、現在、フェリーが運航されていないことから、解雇されています。」「新しい船員は、顧客サービスに明確に特化して創設された新しい役割を反映して雇用されるもので、このフェリーの性格は、特定の位置で働き、特定業務を行い、挑戦し、推移していくものとなります。」「新しいチームは、フェリー客に可能な限り最良の顧客サービスの他、この過程や安全対策、フェリーに関連する責任の専門家となるものです。」

フェリーは、機関室を損傷した船火事に引き続き、5月以来、運休している。州では、新しい機関が12月12日に取り付けれれることになっており、その後、運航に復帰するためには、Maritime and Coastguard Agency(=海事・沿岸警備隊庁)の認定が必要となると話した。

このフェリーの撤退は、事業をフェリーに依存して日々の生活を送っていると語るLakes(=湖沼地方)の住民や企業から、何がしかの反発を受けていた。この問題について住民と話をしてきたカンブリア州議会のCouncillor(=議員)であるJames Aireyは、次のように語った。

「フェリーの再開には長い時間がかかりました。住民は、この忌まわしい夏を耐えてきたのです。」「州が10月に再開すると話したことを歓迎いたします。そして頑張って、必要な良いサービスを提供することを希望します。」(The Mail: 1st September)

三菱重工業、再編に引き続き、ヨーロッパの豪華フェリー市場参入へ(日本)

Mitsubishi Heavy Industries Ltd.(=三菱重工業)は、その造船事業の再編の一環として、ヨーロッパの豪華フェリー市場に参入する。子会社のMitsubishi Shipbuilding Co.(=三菱造船)が、ヨーロッパからの受注に備えて、下関と長崎の2つの造船所の生産設備を拡張する、とPresident Koji Okura(=大倉浩治社長)は、月曜日のインタビューの中で話した。

「われわれは欧州を向いている。(高級フェリーの)価格や性能面で欧州勢に勝たなければならない。」と大倉は語った。既に同社はヨーロッパで営業活動を開始しているが、近い将来、アジアの豪華フェリー市場に照準を合わせることも考えている、と大倉は付け加えた。

三菱重工は、赤字の大型旅客船事業からの撤退を含む再編の一環として、三菱造船を、分離させた全額出資の存在として、1月に別会社として設立した。ヨーロッパでは、様々な種類のフェリーの需要が伸びていることから、三菱造船は、旅客と車両を運ぶ豪華な内装のフェリーを重視する計画を立てている。三菱重工グループは、2021年3月末までに、長崎でフェリーの建造を始める計画だ。このグループでは、この造船所で現在、液化天然ガス船を建造している。

三菱重工は、2018年3月締めの直近の営業年度の約1000億円から、今後10年間に、年間2000億円(18億ドル)に造船事業の販売を急騰させることを狙っている。(The Japan Times: Sep 3, 2018)

新しいViking Lineのクルーズ船の建造が中国で始まる(中国・フィンランド)

厦門(=シアムン、アモイ)(中国)発。中国のXiamen Shipbuilding Industry Co., Ltd.の造船所で、Viking Lineの新しい旅客クルーズ船の製造が始まった。最初の鋼板が、伝統的なSteel Cutting(=鋼切削)式典(注、起工式)で切断された。

新船は、この造船所の公式発表で言われていることでは、「one of the most climate-smart ships in the world(=世界で最も気候に対処した船の1隻)」になるという。この事業には、独特の新世代旅客船を作り上げる意図で、広範な工学と開発作業が関わっている。

この共同事業には、フィンランドとヨーロッパの数社の納入業者が関わっている。本船は、2021年初めにトゥルク―オーランド諸島―ストックホルム航路に運航する。新船は、この独特の多島海の、開放的で妨げられない景観を提供することに集中して設計されている。大きな見晴らしの良い窓が、全く新しい方法で、乗客がこの多島海を体験することを可能にする。

「弊社では、この多島海の前例のない景観を、弊社のお客様に提供したいのです。弊社のルーツは、この多島海にあるので、この事実を弊社の活動に反映させたいのです。この新船で、景観を遮るものがなく、完全な海の存在感を体験できることになります。弊社の独特の海洋環境を保護するため、弊社では、革新的な技術を活用いたします。明日の旅客体験は、環境要素と快適さに重点を置いて具体化されるものとなります。」とViking LineのPresident and CEO(=社長兼最高経営責任者)のJan Hansesは説明する。

スウェーデンに本拠を置く建築会社のKoncept Stockholmが、この新船の内装設計に責任を持っている。Koncept Stockholmは、魅力的な方法でスカンジナビアの快活さと遊び好きを結び付けるという計画で、数社の名高い建築会社の中で突出していた。これらの建築家の助けを借りて、Viking Lineは、貨物輸送の需要に合わせると共に、クルーズ客、子供連れの家族、そして(注、船上での)会議の出席者のような人達の満足に向けて、船上旅行体験の強化を目指している。この事業は、人生においてこの多島海を初めて体験することになるのかもしれない国際的な乗客も考慮している。

新船は、環境側面での開拓者であり、世界初のLNG(=液化天然ガス)駆動の大型旅客船であるM/S Viking Graceよりも大きいが、10パーセントも燃料消費を少なくするように計算されている。(The MediTelegraph: September 03, 2018)

ギリシャの休日:何千人もの観光客がフェリーのストライキでギリシャの島々で立ち往生(英国)

ミコノス島、サントリーニ島、クレタ島といった英国人観光客に人気の目的地であるギリシャの島々は、ストライキの影響を受けることになる。

Associated Pressによると、船員組合であるPNOは、水曜日の午前6時までフェリーは出港しないことを確認したという。この抗議は、5パーセントの賃金引き上げと税控除で合意に達しない場合、延長される可能性がある。これらの島々では、180,000人の行楽客が影響を受け得ると考えられている。

ミコノス島、サントリーニ島、クレタ島には全て空港があり、観光客はこれらの島々を離れるのに利用可能だ。ストライキの影響を受けた乗客は、払い戻しを要求することが可能なので、旅行代理店に連絡を取るべきだ。(中略)

このストライキは、ギリシャ危機の後、8年間に亘って賃金の引き上げが凍結されてきたことを受けてのもの。ギリシャの観光業は成長し続けており、今年、3200万人が訪問するものと見込まれている。多くの島々は、とりわけ夏の間、訪問する観光客の増加で悪戦苦闘している。更に田舎の島々の中には、道路や宿泊設備がないことから、行楽客に提供できないところがある。ギリシャの政治家で環境保護主義者のNikos Chrysogelosは、the Guardian紙に次のように話した。

「もし私たちが数字だけに拘り、更に維持可能な観光モデルを開発することを検討しないならば、社会基盤を準備していないという危機が、巨大なブーメランとなって悪影響を及ぼすことになるでしょう。」(Express: 22:51, Mon, Sep 3, 2018)

合衆国の雷撃で沈没した客船が76年後に発見(日本)

World War II(=第二次世界大戦)前に建造され、戦時中、日本軍と補給品を輸送中に合衆国の潜水艦によって沈められた大型の貨客船が、東シナ海の海底で発見された。

Deep Sea TechnologyのSociety La Plongeeによって率いられた調査班が、9月5日にこの発見を発表し、Taiyo Maru(=大洋丸)の残骸の映像を公表した。同船の残骸は、九州南部の鹿児島県、屋久島の西約250キロメートルの海底で発見された。

1911年に竣工後、大洋丸(注、東洋汽船・日本郵船の船、元Cap Finisterre)は就航し、サン・フランシスコと他の港町との間を結んでいた。乗客の中には、1932 Los Angeles Olympics(=1932年ロサンゼルス・オリンピック大会)の日本の代表チームや、Jiro Shirasu(=白洲次郎)(1902―1985)という名高い実業家で官僚がいた。

1941年12月にPacific War(=太平洋戦争)が起こると、政府はこの14,000トンの船を戦争遂行のために徴用した。同船は1942年5月に、広島を出発してフィリピンに向けて航行中、合衆国の潜水艦によって攻撃された。この沈没では、乗船していた817人の日本軍兵士と民間人が殺害された。

この8月に、Kyushu Institute of Technology(=九州工業大学)のロボット工学のspecial professor(=特別教授)であるTamaki Ura(=浦環)を長とする調査班が、海底に関するJapan Coast Guard(=海上保安庁)の資料に基づいて、東シナ海に横たわっているものと考えられている同船のいる海域の調査を開始した。この調査では、遠隔操作の無人の潜水艇が使われた。この調査グループによると、大洋丸は、水深約130メートルで、左舷を下にして横たわっているという。船は、船首を除いて、原形の大半を留めていた。その特徴は、現存している写真と一致する、と調査グループは話した。

「(戦時中に)撤去された船の居住区の大半は、まだ判っていません、」とUra(=浦)は話した。「未だに忘れられたままになっている、こうした船の歴史を掘り起こしたいです。」(The Asahi Shimbun: September 5, 2018 at 16:45 JST)

カンザス州の男、Carnivalのクルーズ船で女性を殺して起訴(米国)

カンザス州トピーカ発。カンザス州の男が、1月にクルーズ船乗船中、女性を殺害したとして起訴された。

連邦検事は、53歳のEric Newmanが、第二級殺人罪で起訴され、木曜日に冒頭手続きを行ったと発表した。起訴では、このトピーカの男と、ミズーリ州ローソンの50歳のTamara Tuckerが、パナマ船籍のCarnival Elationに乗船していたと主張している。このクルーズは、フロリダ州のジャクソンビルを発着していた。

Tuckerの死亡記事と、この女性が教えていたPark University(=パーク大学)が出した新聞発表では、この女性の長年のパートナーであり、恋人であったと、Newmanを描写している。検察側は、NewmanがTuckerを船上で殺害したと話している。これ以上の詳細は公表されていない。

Tuckerは、2012年から2017年まで、ミズーリ州パークビルにあるPark Universityのsocial work department(=社会福祉学部)のfull-time faculty member(=専任教職員)だった。それ以前は、2007年以降、adjunct instructor(=非常勤講師)だった。(Fox Baltimore: Saturday, September 8th 2018)

捜索隊員ら、男性がフェリーから船外に転落したという通報に対応(米国)

マサチューセッツ州ハル発。U.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)とその他いくつかの官庁は、フェリーから男性1人が船外に転落したとの通報を受けて、ペドックス島近くを捜索している。

男性が午後8時30分にフェリーのProvincetown IIから船外に転落したという通報を受けた、と当局者は話した。沿岸警備隊の艦船に加え、ヘリコプター1機、Boston Police(=ボストン警察)の要員、そしてFire Departments(=消防局)も、捜索に加わっている。

Provincetown IIは長さ194フィートで、900人まで乗客を乗せることができる。しばしば大きな行事で使用されている。(WCVB: 11:32 PM EDT Sep 8, 2018)

プラスチック浄化システム曳航船、サン・フランシスコから太平洋に出航(米国)

サン・フランシスコ発。大きな2,000フィート近いブーム(注、棒状の異物をためるもの)が、土曜日、太平洋に向かったことから、Sky7(注、取材機)は、サン・フランシスコ上空を飛行した。このブームは、カリフォルニア州からハワイ州の間で浮遊する大量のプラスチックの一団であるGreat Pacific Garbage Patch(=太平洋ゴミベルト)を清浄化することを狙ったこの種のシステムの最初ものの一部分だ。

この事業を後援するThe Ocean Cleanup(注、「大洋清浄化」の意)と呼ばれる、設立24年になるオランダの発明社では、このブームがプラスチックのくずを捕らえることを希望している。このシステムは、試験的に2週間、沖合で240海里走ってから、さらに遠くの太平洋へと旅を続ける、とThe Ocean Cleanupは話した。

「私たちは海洋生物を愛しています。ですから、そこに放出されている有害なプラスチックから海洋生物を救いたいのです。そのため、私たちが行った設計の全ては、そうしたことを念頭に置いているのです。」とThe Ocean CleanupのCOO(=最高執行責任者)のLonneke Holierhoekは語った。

この組織では太平洋ゴミベルト、すなわち80,000トンのプラスチックごみからなるものは、半分にできると考えている。(KGO-TV: Saturday, September 08, 2018 08:13PM)

動力喪失後、クルーズ船がマンハッタンに到着(米国)

マンハッタン発。マサチューセッツ州沖で機能しなくなったクルーズ船が、マンハッタンに無事接岸した。

351人を乗せたStar Prideは、ウッズ・ホールとマーサズ・ビンヤード島の間にあるバザーズ湾で、金曜日の朝に立ち往生した。Star Prideを運航するWindstar Cruisesは、本船は機関システムの冷却水を喪失し、自動的に推進力や補助機関が運転を停止したと話した。怪我人は報告されていない。同社では、この運転停止は、特定され、対処し、船の全ての運転は金曜日には通常に戻ったと話した。

曳船が同船をニューポートに護衛し、「ensure the safety of the passengers and crew(=乗客と船員の安全を確保する)」ための検査のため、一晩接岸した、とCoast Guard Capt. (=沿岸警備隊大佐)のChris Chandlerは話した。沿岸警備隊は、Twitter(=ツィッタ―、注、SNSの一種)で土曜日の朝、この船が検査に合格したと述べた。

同船は、アイスランドのレイキャビクからニューヨークへの17日間クルーズを終えようとしていたところだった。モントリオールに向かうクルーズのため、土曜日にニューヨークを出発する予定だった。Newport Daily News紙は、この遅延のため、このクルーズ船は、日曜日のニューポートへの予定された寄港を取り止めると報じた。乗客らは、下船して、有名な邸宅など、同市を観光できるはずだった。(PIX 11: Posted 10:43 PM, September 8, 2018)

ドイツのポップ・スター、Daniel Kueblboeckがクルーズ船から船外に転落して行方不明(ドイツ)

ドイツのポップ・スター(注、人気歌手)Daniel Kueblboeckが、クルーズ船から船外に転落して、カナダ沿岸沖で行方不明になった。Aida Cruisesはこのニュースを確認し、声明文において、同社はMetro.co.ukに対し「行方不明者についてCoast Guard(=沿岸警備隊)と緊密に連携して、カナダ沿岸沖の海域で集中的な捜索が行われているところ」だと話した。

Kueblboeckは、ハンブルクからニューヨークに、AIDAlunaに乗船して休暇のクルーズ中だった。「クルーズ船AIDAlunaは、2018年9月9日の早朝(現地時間)に、1人の人物が船外に飛び込んだ際、ニューファンドランドに向かう途中でした。」と声明文は続けた。

AIDAlunaの船長と船員は、地元当局と緊密に連携して、直ちに必要な救助対策を取った。船室検査がなされ、男性客1人が行方不明になっているのが確認された。行方不明者は、Daniel Kaiser-Kublbock。同船は予防措置として停船し、事故が認められた地点に戻った。捜索は続いている。

「AIDA Cruisesは、この行方不明者を発見するため、当局と完全に連携して、全力を尽くしております。」

Kueblboeckは、Germany Seeks The Superstar(注、「ドイツは大スターを求める」の意)に登場して、2003年に有名になった。後に「I’m A Star - Get Me Out Of Here!(注、「私は人気者、ここから出してくれ!」の意)」や「Let’s Dance(注、「踊ろう」の意)」といった様々なreality TV shows(注、「現実直視テレビ番組」の意)で、スター(注、人気者)になった。

Let’s Danceの共演者のOtiは、日曜日の晩にファンと共にこのニュースをシェア(注、共有)して、「in tears(=涙に暮れている)」ことを認めた。(Metro: Sunday 9 Sep 2018 7:44 pm)

グリーン・ベイは2019年にクルーズ船観光客を期待(米国)

ウィスコンシン州グリーン・ベイ発。グリーン・ベイは、アラスカ州の景観や、カリブ海の熱帯気候を誇りにはしないのかもしれないが、しかし全ての兆候は、グリーン・ベイが2019年にクルーズ船の目的地になることを示している。

Brown County Harbor Commission(=ブラウン郡港湾委員会)の委員は、それは時間の問題であることを知っている。「ここは、言ってみるならば、五大湖を体験できる最後の「cruise frontiers(=クルーズ未開拓地)」の1つです。」とPort Director(=港湾監督)のDean Haenは話す。

船の修理のため、クルーズ客船会社1社は、今年の夏、予定されていたグリーン・ベイ訪問、2本を取り止めなければならなかったが、Haenは、来年の夏は、更に交通量が増えるものとさえ期待されると話している。「来年は沢山やってきます。新興市場なのです。五大湖間とグリーン・ベイを定期運航するようになる船舶の数はその一部で、将来、どこに行くことになるのかは分かっています。これは、当港とこの共同体が、自身を展示することになる本当に大きな機会となり得るものなのです。」とHaenは話している。

Greater Green Bay Convention and Visitors Bureau(=大グリーン・ベイ観光局)のmarketing director(=マーケティング部長)のBrenda Krainik は、クルーズ客船会社の所有者や経営者と面談するため、今後数か月間、旅をすることになっている。2019年の寄港日時はまだ決まっていないが、グリーン・ベイは、人気の通年目的地になると思い描いている。

「既に世界中の土地に行ったことのある裕福なクルーズ客の市場がありますが、彼らは五大湖には来たことがないのです。」とKrainikは話し、「それに、ここには彼らにお見せできるものがあるし、こちらに来て、Upper Midwest of the United States(=合衆国北部中西部)を見ることは、大変に興味深いことだと思うのです。」

五大湖のクルーズ船は、長さが約400フィートで、400人まで乗客を乗せることのできるものが平均的だ。グリーン・ベイに到着する場合、Leicht Memorial Park(=ライヒト記念公園)に接岸することになる。(WSAW-TV: Tue 11:17 AM, Sep 11, 2018)

巨大な廃船が9年後に見つかる(ミャンマー)

ミャンマーの沿岸近くで、当局が少なくとも9年間捜索してきた巨大な貨物船の位置が、最近になって突き止められた。この船、Sam Ratulangi PB 1600は、インドネシア船籍で航海していたが、行方不明になり、長年、行方不明になっていた。

Yisrael Hayom紙は、船舶の動きをリアル・タイム(注、即時)で追跡する国際的なトラッキング・サイト(注、追跡サイト)が、南シナ海の台湾沿岸沖にいた2009年6月3日に、同船との連絡を喪失したと報じた。それ以来、この巨大な長さ177メートルの船は、行方不明になっていた。

「警察隊が、地元漁師が見た岸から11キロメートルを航海する同船を方向転換させました。」と同紙はNi Weigunという名前のミャンマーの国会議員が話すのを引用した。「警察官がこの大型船に乗船し、全く人気が無く、当てもなく洋上を漂っていたことを知って仰天したのです。更に悪いことに、この船は、9年間も行方不明だったことが判ったのです。何だか奇妙なことなのです。」

当局者は、入手し得る情報を調べ、この船についての最新の理解では、バングラデシュの曳船の船員が、この船を担保権実行のために本土に移動させようとしていたというものだった。時化で制御が難しくなり、ミャンマーの沖、80キロメートルで、同船を放棄したのだった。

この船は、8月にこの船を発見したインドネシア人船員によって曳航されていたことが明らかになっているが、この船が発見されるまで、船の上で何が起きていたのかについてヒントが出せる船員は誰もいなかった。(Arutz Sheva: 12/09/18 12:38)

DFDS、地中海のro-ro船隊のスクラバー装備で4670万ドル投資(デンマーク)

DFDSは、地中海の12隻の貨物フェリーにスクラバー(注、気体洗浄装置)を装備するため、3億デンマーク・クローネ(4680万ドル)を投資する。

このデンマークのフェリー運航事業者は、先にバルト海と北ヨーロッパのEmission Control Area(=排ガス規制海域)(ECA)に適合させるために排ガス洗浄システムを取り付ける動きを見せていたが、トルコ、イタリア、ギリシャ、フランス間の地中海の貨物航路に展開している12隻にスクラバーを導入する。この12基のハイブリッド・スクラバーは、総額3億デンマーク・クローネになるもので、デンマークの製造業者であるME Productionによって供給される。

同社は、この投資戦略は、北ヨーロッパの舶用燃料の0.1%の硫黄規制に適合させるため、北ヨーロッパで2015年以来使用しているスクラバーの成功に基づくものだと話した。地中海で、同様の0.1%硫黄ECA(=排ガス規制海域)の計画がある。

「地中海での排気ガスの硫黄含有量に関する新規制に適合させる準備を既に開始することができて、うれしく思います。これは、皆さんに環境保全上の利点をもたらすものです。DFDSのスクラバー・システムの調達・導入・運営という広範な経験を活かすことにより、弊社は、経営と財政の相乗作用を達成することになります。」とDFDSのceo(=最高経営責任者)であるNiels Smedegaardは語った。

今年4月、DFDSは、地中海の5本の航路で12隻の貨物フェリーを運航しているトルコのU.N. Ro-Roを買収していた。(Seatrade Maritime News: Posted 13 September 2018)

AIDA Cruisesは、ロストクで陸上電力を利用できるよう申請書に署名(ドイツ)

AIDA Cruisesは、ロストク港で陸上電力を利用できるようにすることを確実にするため、共同申請に署名した。

この意思表示は、AIDA Cruises、Mecklenburg-Western Pomerania(=メクレンブルク=フォアポンメルン州)政府、ロストク・ハンザ同盟都市との間で、9月11日に署名されたもので、ロストクにおける環境に優しい持続可能なクルーズ海運を共同して推進していくものだ。この共同申請により、ロストク港の陸上電力を、将来、クルーズ船に供給することが可能となる。AIDA Cruises president(=社長)のFelix Eichhornは、強調した。

「弊社の『green cruising(=環境に優しいクルーズ)』戦略により、LNG(=液化天然ガス)や陸上電力の利用のような持続可能な推進技術と、船上での環境管理の双方の領域で、弊社は、将来が保障されたクルーズ市場に数十億ユーロもの投資をすることになるのです。今日、確定した提携は、メクレンブルク=フォアポンメルン州における持続可能なクルーズ観光の更なる発展のための重要な一里塚となるものであり、排ガス・ゼロのクルーズを達成する上で、AIDAにとって重要な一歩です。弊社は、メクレンブルク=フォアポンメルン州連邦政府とロストク市との、長期に亘る成功した協力を拡大し続けることになり、重要な信号をドイツばかりではなく、ヨーロッパ中に送信することになるのです。」

この合意の狙いは、ロストク港にクルーズ船用の陸上発電所を建設することにある。2020年に、AIDA Cruisesの最初の船が、ロストク・ワルネミュンデに停泊中に陸上電力の供給を受けることになる。それ故、AIDA Cruisesは、陸上発電所と連結してロストク・ワルネミュンデに定期寄港する船に、完全に装備することになる。(Passenger Ship Technology: Thu 13 Sep 2018)

Dream Cruises、Global Classの旗艦を起工(ドイツ・中国)

火曜日、Dream Cruisesは、ドイツのロストクにあるMV Werften造船所で、そのGlobal Classの旗艦のキールの設置式(注、起工式)を行い、建造を始めた。

Genting Hong Kongのchairman(=会長)Lim Kok ThayとMecklenburg-Western Pomerania(=メクレンブルク=フォアポンメルン州)prime minister(=首相)Manuela Schwesigが、キール(注、竜骨)に伝統的な幸運の硬貨を置いてから、高さ95mのクレーンでこの区画を低部に設置した。この長さ22m、幅26m、重さ410トンの、キール全体の約半分の最初の区画の「laying(=設置)」は、ドイツでこれまでに建造された最大のクルーズ船の工事の開始を示すものだ。

長さ342m、幅46m以上になるこの204,000総トンの船の快適設備には、アジアや国際的な食事体験や、ファースト・フード(注、即席料理)食堂の他、仮想現実感の伴うローラーコースター(注、ジェットコースター)を呼び物とするテーマ・パーク、シネプレックス(注、複数の映画館が集まった施設)、アジアと西洋のスパ(注、健康施設)、買物施設が含まれることになる。

2,500室の船室は、2人使用で、5,000人までの乗客を収容でき、繁忙期には、9,500人までの乗客を賄うことが可能となる。(TTG Asia: Posted on 14 September, 2018 9:17)

クルーズ船の船医のミスで労働者の腕切断、訴訟で主張(米国)

余りにも衝撃的で信じがたい話だが、結局、男性には、3300万ドルの賠償請求が認められた。

Ilija Loncarは、吐き気を伴う風邪のような症状が悪化した時、Norwegian Breakawayで、ウェイター(注、給仕人)として雇われていた。しかし、このセルビア出身の30歳が、症状を和らげようと同船の医師を単に訪問したことが、以下に述べるような出来事になるとは、決して予期し得ないものだった。

医師のSebastian Campuzanoは、数か月前にこのクルーズ客船会社に雇われていたが、「young, inexperienced, Columbia-trained physician(=若い、経験不足の、コロンビアで訓練を受けた内科医)」であると描写されていた。

フロリダ州の裁判所に提出された文書によると、Campuzano医師は、抗ヒスタミン・プロメタジンを処方し、看護師のMarco Oracionが、短時間に「huge(=大量に)」注射した。このことから、「intense(=激しい)」反応が起こり、この船員は破局的状況に陥り、その結果として、腕が切断される事態となったのだった。

Loncarの弁護人であるマイアミに本拠を置く事務所、Leesfield ScolaroのThomas B. Scolaroは、この医療行為は、この労働者の疾病には不適切であり、嘔吐抑制剤であるZofran(=ゾフラン、注、商標の一種)が、より良い選択だったと主張している。薬剤は、推奨されている技術である臀部の筋肉ではなく、Loncarの腕に静脈注射されたものだとも言われている。

「(Dr Campuzanoは)誤った医療行為を行ったのです。誤った注射部位から誤った方法で、誤った投薬を行い、誤った時間をかけて、誤った方法で投与したのです。」とScolaro氏は語った。「大変に軽い、容易な薬剤であるZofranにより治療することが可能な、大変に単純かつ頻繁に遭遇する問題で、(Mr Loncarに)最も危険な種類の薬物を与えたのです。」Zofranにより治療することが、必要とされることだった。

「ちょうど、小型のBB gun(=ビービー銃、注、空気銃の一種)を使う必要があったときに、Howitzer(=榴弾砲)で何かを破壊するようなもので、それと同じことになったのです。榴弾砲は、通りの全てを破壊します。過剰殺戮(注、やりすぎ)になります。」(中略)

数時間後、Loncarの右の前腕は、黒と青に変色した(注、痣だらけになった)。しかしヘリコプターにより、同船から直ちに移動させるという金のかかることをせずに、この医療職員は、24時間に亘って患部をもんで、次の停泊地に船が到達するまで待ったのだった。この一連の出来事の結果、Compartment Syndrome(=筋区画症候群)が進行し、皮下出血と瘤のために圧力が増大した。これにより、最終的には病院に行ったものの、壊疽により破壊された腕を救うには手遅れで、右腕の切断を要することになったのだった。

数日後、緊急手術で、肘のところで腕は切断された。今や「has a nub for a right arm, his life is forever changed(=右腕に瘤ができ、人生は永遠に変わった)」のだった。Loncarは、人生の楽しみを奪われ、将来の収入を得る能力も奪われ、持病を悪化させ、不自由になり、屈辱、傷、そして外観が醜い状態になったことで、精神的苦痛も負った。全ては、医療過誤における「wilful, wanton, and outrageous violations(=意図的で、過剰な、そして理不尽な違反行為)」によるもので、時宜にかなったやり方で搬送しなかったことによるものだ、とScoloraは主張した。

被告側は、Loncarは「venous anomaly(=静脈奇形)」を有しており、これにより、被った反応に対して弱いのだと論じた。

フロリダ州の裁判所での仲裁事件において、Loncarには、過去と将来の苦痛、医療費、そして収入を得る能力の喪失に対し、3340万ドルの損害賠償請求が認められた。News.com.auでは、論評を得ようと、Norwegian Cruise Linesと連絡を取っている。(news.com.au: Sept. 14, 2018)

老朽化した西海岸のフェリーが繰り返し立ち往生していることから、深刻な懸念が浮き彫りとなる(英国)

1年間に8回目の大故障を受け、West Coast(=西海岸)のフェリーの船齢について、深刻な懸念が浮き彫りになってきている。ある地元政治家によると、CalMacの航路での技術的な問題が、以前よりも混雑する航路の古いフェリーのために、常に危機に瀕しているという。

Mull councillor(=マル島評議員)のMary-Jean Devonは、毎日フェリーを通勤に使っているが、スコットランドの航路で8回目の大故障があったのを受けて、どうやってフェリーを管理するか、全面的に再考するよう、Scottish Government(=スコットランド政府)に呼びかけている。

「42年や20年も前の乗用車に、子供を乗せるでしょうか。そんなことはしないはずです。新車を買うことを考えるはずです。」

Devon女史は、1998年建造の船齢20年のMV Clansmanに言及したが、この船は最近、2か月以上も運休し、乾船渠に入渠している。次のように語った。

「CalMacは、絶え間なく目先のことだけに追われているように見えます。というのは、船隊が老朽化しているからです。航路で使用している船舶が走らないので、何かをしようにも無力なんです。」「もし実際、島民ならば、このフェリーがなくなったら、急いでやるべきことをやるでしょう。しかしフェリーの故障という危険が常にあると、この島々は、事業を行うために頼るべき土地ではなくなってしまうのです。」「島民の全員は、確実な航路があり、天候だけが運航に影響を与えるものであることを信頼できないといけないのです。船齢ではなくて。」

Transport Scotland(=スコットランド運輸省)のspokesman(=広報官)は、現在の問題は「an operational matter for CalMac(=CalMacの運航上の問題)」であるが、同社は、フェリーに頼っている「understands the frustration of the communities(=共同体の欲求不満を理解している)」と語った。こう付け加えた。

「2007年以来、クライドとヘブリディーズ諸島のフェリー航路に、10億ポンド以上も投資しております。我々は船隊を更新すべく、新船とフェリーの基盤施設に投資を続けています。」「重要なウラプール―ストーノウェー航路を含むWestern Isles(=ウェスタン・アイルズ州、注、「西部諸島」の意)に向かうフェリー便の評価、それから運航、更には改善のための作業も、既に実施しているところです。」

CalMacはフェリー便を運航しているが、船を所有するCMALに運航を頼っている。CMALのspokeswoman(=広報担当者(注、女性))は、次のように語った。

「船隊の全ての船舶は、安全に使用でき、認定されています。」「全ての船舶は、船級協会であるLloyds Register、UK Flag State、 Maritime and Coastguard Agency(=海事・沿岸警備隊庁)(MCA)の定期検査や監査体制に適合しております。」「フェリーは、運航状況のような何がしかの要因によるものの、約35年はもつものです。」「現在、クライドとヘブリディーズ諸島の船隊の平均船齢は23年で、CalmacとTransport Scotlandと共働して、これを20年未満にすることを目標にしています。」「フェリーの代替は、個別的な基準で行います。というのは、異なる航路を定期運航しており、異なる運航条件によるからです。代替すると、船は売却されるか再利用されることになります。」(The Press and Journal: September 14, 2018, 5:28 am)

クルーズ船大気質違反、アラスカ州で急増(米国)

今年の夏、クルーズ船がアラスカ州の大気質の基準を引き下げた。クルーズ業界は、より良くすることは可能であり、そうなると話している。

「今年の夏、この海峡では、多くの更なる汚染があったように思えます。」と1992年以来、ジュノーの商業地区で暮らし、働いているSuzy Cohenは話した。「朝、起きてみると、このどんよりした青い雲が、海峡に垂れこめているのが見えて、何だか悩ましいのです。呼吸で何を吸っているのか分からないし、それが近所に入り込んできているように思えるのです。」

Cohenは、Alaska Department of Environmental Conservation(=アラスカ州環境保全局)のcruise ship hotline(=クルーズ船ホットライン)に電話をかけた134人以上の人々の中の1人だ。

「今シーズンは、より多くの苦情を受けています。」とDEC(=環境保全局)のcruise ship air quality program(=クルーズ船大気質プログラム)の長であるEd Whiteは話した。Whiteによると、電話の中には、船の煙突から出てきている比較的無害の水蒸気に関するものもあったという。

「しかし匂いのようなものや、水蒸気に加えて煙についてのより多くの苦情も受けています。」とWhiteは話した。

クルーズ船に対する州の大気質の基準は、あいまいに測定されている。基本的には、船から出ているプルーム(注、煙)の透明度ということになる。昨年、州は、この基準に違反した2隻の船に科した罰金で、75,000ドルを集めた。今年は、ジュノー、ケチカン、スカグウェー、ヘインズ、スワードで、船舶に対して既に9回違反通告を出している。1件の違反では、約46,000ドルの罰金刑を科すことが可能だが、しばしば企業は、それよりも少額で州と和解している。

クルーズ業界は、問題があることを認めている。「そこにあって欲しい場所に、目に見える煙がないので失望しています。」とCruise Lines International Association Alaska president(=アラスカ州クルーズ客船会社国際協会会長)のJohn Binkleyは、ケチカンであったSoutheast Conference(=南東部地方会議)で、木曜日の演説で市民団体や実業家を前にして語った。「それに何が必要かは分からないものの、私たちはそれに継続的に取り組んでいるのです。」

煙が多くなってきていることには複数の理由があり、1つは、単に量の問題なのだ。

「数年前は4隻だったかもしれません。今や港には6隻になっているのです。しかも、大きな船になっています。」とWhiteは話した。「だから、更に大量に大気中に流れ込んでいるのです。」

しかし州と業界の幹部は、より技術的な説明も指摘している。約3年前、クルーズ客船会社は、排出物を濾過して取り除くために水と排出物を混合させる「scrubbers(=スクラバー、注、気体清浄装置)」と呼ばれるシステムを導入した。より厳しい連邦硫黄基準を見越したものだった。

「私たちはは、硫黄規制の点では準拠していますが、この(スクラバー)システムには満足していません。」とBinkleyは話した。Ed Whiteは、同局では現在の大気質測定方法には制限があることを認識していると語った。

「残念なことに、この透明度基準は、しばしば我々が煙が存在している場所を知る標識となっているのです。」とWhiteは語った。「しかしそれがどういうもので、健康危険の可能性があることが判り、更なる研究と資料が集められるようになってきています。」

こうしたことから、州の規制当局者は、その方法と、場合によっては、その基準自体を更新するための方法を調べているところだ。

一方、ジュノーのSuzy Cohenのような沿岸住民は、明らかなクルーズ船汚染を目撃した人が、率直に大きな声を上げるようになったと話している。

「市民は問題があると考えるときに、本当に電話をかける必要がある、環境保全局に立ち寄るものだと思うのです。」とCohenは話した。「ホットライン(注、直通電話)があり、確実に報告できるのです。」

アラスカ州は、クルーズ客船会社の人気を増やし続けている。ケチカンでのBinkleyの演説では、来年のクルーズ・シーズンでは、1,361,400人のクルーズ船客がもたらされるものと予想されると話した。この3年間連続で、新たな史上最高記録となる。(Alaska Public Media: September 14, 2018)

サウサンプトン、とても待ち遠しいcelebrityのクルーズ船の新居(英国・フランス)

世界で最も待ち焦がれているクルーズ船の1隻であるCelebrity Apexは、2020年にその母港とするに先立ち、サウサンプトンで命名される。

Apex(=アペックス、注、「最高潮」の意)の到来で、同港でCelebrity Silhouette(=シルエット、注、「輪郭」の意)と一緒になり、Celebrity Cruisesが初めて最初にサウサンプトンから2隻の船を運航することになる。Apexは、建造に10億ポンド近くかかっているが、同社の2隻目のEdge級の船となる。

Celebrity Edge(=エッジ、注、「縁」「鋭さ」の意)は現在、フランスのサン・ナゼールの造船所で竣工間近で、11月下旬にフロリダ州で処女航海を行うことになっている。Edgeのように、Apexは、船の側面の甲板間で上下に動くMagic Carpet(=魔法の絨毯)という食堂や、屋外に飛び込みプールのある2層のEdge Villaというスィートのような、革新的特徴を呼びものとする。

乗客2,900人を乗せる能力ある両船は、29の食堂や酒場、3階建てのEden(注、「エデンの園」、「楽園」の意)と呼ばれる場所、すなわち午前は「chillful(=寒々とした)」休憩室で、午後には「playful(=はしゃぐ)」公演区画となり、晩には「sinful(=罪深い)」食堂に変換するものを有する。元Dragons’Denの人気者、Kelly Hoppenが、内装の大半を設計するために採用されている。Celebrity Cruisesのpresident and CEO(=社長兼最高経営責任者)のLisa Lutoff-Perloは、次のように語った。

「Celebrity Apexが2020年にサウサンプトンで就航すると、弊社及び連合王国(注、英国)とアイルランド市場にとって、もう一つの信じられないほど素晴らしい瞬間を迎えます。とりわけ最後に弊社が命名して、英国から真新しい船を運航して10年になるからです。」

「2010年、Celebrity Eclipse(=イクリプス、注、「食」「輝きを失う」の意)は、現代的な豪華な働きかけで、英国のクルーズの表情を変えたのです。Celebrity Apexは、洋上における休日の全ての側面から何を期待するかを再考し、これまでに見たことのない方法で現代的な豪華クルーズを昇華させるという弊社の伝統を継続することになります。」

現在、フランスのサン・ナゼールのChantier de l’Atlantique造船所で建造中のCelebrity Apexは、サウサンプトンで公式就航式を行い、誉れ高い命名式も行う。Celebrity Apexは、2018年11月29日に販売が始まる。(Daily Echo: 17th September)

500人乗船のクルーズ船、Storm Aliの時速90マイルの風で係留索から船が外れ、グリーンノック埠頭から流される(英国)

これは衝撃的な瞬間だった。500人が乗船したクルーズ船が、Storm Ali(=ストーム・アリ)から船に叩きつける時速90マイルの風で、グリーンノック埠頭から流されたのだ。

この11号埠頭のクルーズ船の運航者は、「extremely strong(=極めて強い)」風のために、乗客と職員を乗船させたまま、係留索から船が外れる結果となったと話した。キャンセル待ち客のJames Mccairnが撮影した動画には、巨大な船が、風に翻弄されている様が写っている。客と船員は怪我もなく、その後、陸地に到着した。Oceania Cruisesの広報担当者は、次のように話した。

「今朝、スコットランドのグリーンノック港で、Nauticaが極めて強い風に遭遇しました。その結果、係留索が離れて、本船は埠頭から引き離されました。」「乗船していたお客様と船員は全員無事で、怪我人はおりません。」「曳船が支援のために呼ばれ、本船は現在、バース(注、停泊地)から離れているところです。」「478人のお客様と26人の船員は陸上におり、本船が旅客ターミナルに戻るのに十分に安全な状況になるまで、陸上運営チームがお世話しています。」

Council(=地方議会)幹部らが、グリーンノックで1晩立ち往生することになった乗客を収容するために適当な計画を立てた。しかし、後に地方議会は、乗客は船に戻ることになり、手間をかけたことで乗客が全員に感謝していると発表した。(中略)

スコットランドの空港を発着する航空機は、運休か混乱しており、南部に引き返す前に、旋回を余儀なくされたものもあった。今朝、アイルランドの西海岸の崖では、内部で就寝中にキャラバン(注、移動住宅)が飛ばされて、女性1人が死亡している。(The Sun: 19th September 2018, 5:02 pm)

タンザニアのフェリー事故で死者数が136人に、行方不明多数の恐れ(タンザニア)

ダル・エス・サラーム発。少なくとも136体の遺体が、フェリーがビクトリア湖で沈没した後で回収された、とタンザニア警察の最高責任者Simon Sirroは金曜日に語り、この惨事の後、朝、救助隊が生存者を捜索する中、行方不明者数が増えることが懸念されている。

フェリーのMV Nyerereは、木曜日の午後、湖の最大の島であるタンザニアの一部であるウケレウェ島の埠頭からほんの数メートルのところで転覆した。当初の見積もりでは、このフェリーは、300人以上乗せていたと示唆された。

海から37人が救助された、と湖の南岸のムワンザ港のregional police commander(=地方警察署長)のJonathan Shanaは、金曜日、電話でReuters (=ロイター通信)に話した。Shanaは、金曜日の夜明けに作戦が再開された際、更なる救助隊員が参加したと話した。正確な人数は、明らかにしなかった。転覆時にフェリーに乗船していた正確な人数は、船員も備品も失ったので証明することは難しいと、当局者は木曜日に話した。

タンザニアは、長年の間に数回の大きなフェリー事故に襲われてきた。1996年にビクトリア湖でフェリーが転覆した際には、少なくとも500人が死亡している。2012年、タンザニアのインド洋にあるザンジバル諸島の沖でフェリーが沈没した際には、145人が死亡した。(Reuters: September 20, 2018 / 11:49 PM)

多数の病気の乗客を乗せてクルーズ船がロッテルダムに係留(オランダ・ドイツ)

オランダ、ハーグ発。航海中に発病した多数のクルーズ客が、この定期船がオランダの港町であるロッテルダムに係留してから、木曜日、一時的に船内に収容されている。

この病気の乗客は、AIDAperlaに乗船している。同船のドイツの運航事業者であるAida Cruisesは、声明文において「gastro intestinal infections occurred among passengers(=乗客の中で胃腸病の感染症が発生し)」、船員が衛生対策を強化していると述べた。地元の救急隊は声明文において、70人の乗客が吐き気がすると訴え、船内で手当てを受けたと述べた。昼過ぎまでに、港湾局とこのクルーズ会社は、乗客全員が同船から乗・下船することが許されていると話した。

同船に何人の乗客が乗船しているのかは、直ちには明らかにはならなかった。(The Sacramento Bee: September 20, 2018 05:22 AM)

Captain Cookの船、Endeavourが合衆国沿岸沖で発見されたのかも(米国)

Captain CookのHMS Endeavourの残骸が、最もよく知られている関わりのある国(注、オーストラリア)から、17,000キロメートル(10,500マイル)離れたところで、遂に正確な位置がつかめたのかもしれない。

合衆国の東海岸のロード・アイランド州の調査員が、今週、数十年に亘るEndeavourの捜索で、同船に乗船して、連合王国(注、英国)からオーストラリアへのCookの航海、すなわち、最初に記録されたヨーロッパ人のかの大陸との接触の250周年にちょうど間に合って、「one or two archaeological sites(=1つか2つの遺跡発掘現場)」に絞られたと語った。

声明文において、Rhode Island Marine Archeology Project(=ロード・アイランド州海洋考古学事業)(RIMAP)は、9月21日に、更なる詳細と、予想される難破船の場所の3D mockup(=3次元実物大模型)を、来年初めに始まるものと見込まれる精密検査と共に公表すると述べた。

Endeavourは、1768年―1771年の世界一周航海で、オーストラリアの東海岸に上陸して、ニュー・ジーランドの地図を作るためにCookが使用したという素晴らしい経歴があるにも拘わらず、同船の晩年にはLord Sandwichと改名されて、軍隊輸送のために使用された。

英国兵士がロード・アイランド州を右往左往した合衆国の独立戦争の間、本船は刑務所ブリッグ(注、帆船の一種)となり、王権に反対した反乱軍で溢れた。しかし、フランスがGeorge Washingtonの革命派の側に立って参戦し、Admiralty(=英国海軍本部)は障害物として使うために、Lord Sandwichを他に12隻の輸送船と共に沈めるよう命じたのだった。

「アメリカ陸軍は本土に集められ、フランスは救助のために船団を送ったのです。」と RIMAP(=ロード・アイランド州海洋考古学事業)のexecutive director(=常任理事)のKathy Abbassは、2014年にCNNに語った。「英国は大変に危険な状況にあることを知っていたので、都市を封鎖するために、一列に並べて13隻を沈めるよう命じたのです。かなりの浅瀬に沈められました。」

元Endeavourを含むこの輸送船の記録が、1990年代にAbbassによって発見されて、彼女のチームは、13ある予想沈没現場を僅かなものに絞り、今や、遂に1つか2つにまでになったのだ。大半の見込みのある場所は、Gurneys Resort(=ガー二―・リゾート)に近いゴート島のすぐ沖の海域にある、とRIMAPは話した。

CNNと提携する9 Newsによると、Australian National Maritime Museum(=オーストラリア国立海事博物館)のchair(=館長)であるPeter Dexlerが、Australian consul general(=オーストラリア総領事)のAlaistair Waltonと共に、金曜日の現場公開行事に出席するという。(後略)(CNN: Updated 20th September 2018)

米領サモアの新しいフェリー、再び運休(米領サモア)

米領サモアの新しい島嶼間フェリーが、再び運休している。

この船齢1年のフェリー、Manu'ateleは、新しいバウ・スラスターが必要で、これは船を回頭させる際に使われるものだ。政府委員会は、最近の検査でこの問題があり、数週間運休する可能性があることを聴取した。

マヌア諸島に向かう乗客は、古いフェリーのMV Siliを利用しなければならないことになった。マヌア島の議員は、、このフェリーには空調設備がなく、乗客が座ることのできる適当な場所もないと話した。(Radio New Zealand: 21 September 2018)

「私はサントリーニ島には行かない。健康を害するから。」:クルーズ船の排気ガスを巡り、ギリシャの島がやり玉にあがる

ギリシャのサントリーニ島でのクルーズ船やその他の船舶からの排気ガスが、全住民に深刻な危険をもたらしている、と新たな批判的な報告書が主張している。

大気質の専門家が、今週、2日間連続で、この島で検査を行い、混雑する道路で予想されるものよりも、17倍もの汚染水準に上がっていることを明らかにした。

「立法センチメートル当たり340,000個以上の粒子濃度であることが判りました。」と大気質の専門家であるDr. Axel Friedrich(=Axel Friedrich博士)は語った。「大変に混雑している道路では、20,000個から30,000個なのです。」

200万人の観光客が毎年サントリーニ島を訪問するものと見られ、多くがクルーズ船に乗って到着しており、超過密であることから、最近ではクルーズ船の数を制限している。Friedrich博士は、この島の高水準の大気汚染の原因は、地中海で排気ガス清浄システムなしに燃料重油を合法的に使用することができる海運とクルーズ業界にあるとしている。「船舶が原因している大気汚染の負荷は、莫大なものでした。」と付け加えた。

Friedrich博士の調査は、2つの環境保護NGOs(=非政府組織)である、ギリシャのHellenic Ornithological Society(注、「ギリシャ鳥類協会」の意)(HOS)と、ドイツのNature & Biodiversity Union(注、「自然・生物多様性連合」の意)(NABU)によって支援されており、いずれも、地中海にSulphur Emission Control Area(=硫黄排ガス制御海域)(SECA)を創設するよう運動している。

北海とバルト海には、いずれもSECAs(=硫黄排ガス制御海域)があり、入域する船舶は、無公害燃料を燃焼させ、排気ガス清浄システムを装備することが要求されている。NABUによると、ある沿岸地域の大気質は、この制限が2015年に導入されて以来、50パーセント改善したという。

European Commission(=欧州委員会)は、海運部門から放出された大気汚染が原因で、ヨーロッパでは毎年、50,000人もの人々が死期を早めて死亡していると見積もっている。NABUは、地元公衆衛生サービスにかかる費用は巨額であり、海運業界は排気を逓減させなければならない、と話している。

International Maritime Organisation(=国際海事機関)(IMO)は、排気抑制のための作業をしていると主張している。2016年、船舶の硫黄排出量を3.5パーセントから0.5パーセントに大幅に削減する規則を発表したが、これは2020年まで発効しない。「これは、港湾周辺の大気質の改善に貢献することになります。」と広報官は話した。「地中海にIMO Emission Control Area(=IMO排ガス制御海域)を創設する実現可能性について、調べているところです。」

多くのクルーズ客船会社は、大気質の懸念を受けて、より「environmentally friendly(=環境に優しい)」船舶を投入する計画を立てており、これにはRoyal CaribbeanやCosta Cruisesが含まれ、これに先立つNABUの研究では、乗客は、自然の大気の状況の中にいる場合よりも、60倍の有害な汚染物質を吸い込んでいると主張していていた。

British Heart Foundation(=英国心臓病支援基金)は、クルーズ客に排気ガスに関して勧告している。「もし自分の健康が心配であって、クルーズ船で旅行をしているのならば、機関の煙突の風下かその近くの区画を避けることが、大気汚染に接触することを最小限にする一番の方法となります。甲板で海風を探してみてください。」と同基金のsenior cardiac nurse(=上級心臓病看護師)のPhilippa Hobsonは話した。

「私たちの調査では、わずか1時間か2時間の短期間の大気汚染への接触であっても、心臓や循環器に持続的な悪影響があり得ることが判っています。」

NABUは、検査した全ての目的地の中で、他の地中海の港は同様の水準であるのに対して、サントリーニ島は大気汚染が最悪のところの1つだと主張している。

「私は、あそこには行かないですよ。」とNABUのtransport policy officer(=交通政策官)のSonke Diesenerは、Telegraph Travelに語った。「健康を害する恐れがあります。」(The Telegraph: 21 September 2018, 2:05pm)

巨大なCarnivalの新クルーズ船、マイアミから航海を始める(米国)

クルーズの巨人、Carnivalの最新船が土曜日に、マイアミ発でカリブ海に向かう通年航海を開始する。

乗客3,954人乗りのCarnival Horizonは、ヨーロッパで4月にお目見えし、ニューヨーク市発の夏の運航で過ごしていた。イタリアの造船所で建造されたHorizonは、2016年にお目見えしたCarnival Vistaの姉妹船。Horizonは、Carnivalの史上最大船である点で、Vistaと同じ。両船は、133,500トンの大きさがある。

Vistaのように、Horizonは最上甲板を周回する長さ800フィートのスカイ・ライドや、内部にあるIMAX Theater(=アイマックス劇場、注、巨大映像映画館)を誇っている。その他の注目すべき特色としては、Dr. Seuss(=スース博士)をテーマとする親水公園の一部である長さ455フィートある水管という呼び物がある。

Horizonの新しいものは、Guy Fieriをテーマとする燻製場とブルーパブで、船上燻製バーベキューと自家製クラフト・ビールを提供する。Guy's Pig & Anchor Bar-B-Que Smokehouse|Brewhouseとも呼ばれるもので、この客船会社とこの有名シェフとの提携で入った、Carnivalの船の最新のイータリー(注、飲食店)だ。他のCarnivalの船のように、Horizonには、その他、最上甲板の楽しい区画、飲食店、酒場、そして娯楽がある。(中略)

土曜日からHorizonは、マイアミからカリブ海に7泊、8泊のクルーズを始める。料金は、6泊航海で1人419ドルから。

Horizonは5月にニューヨークで、Grammy Award(=グラミー賞)を受賞したミュージカル女優のQueen Latifahによって命名された。(USA TODAY: Published 7:50 a.m. ET Sept. 22, 2018)

間もなく7,000ルピーから始まる豪華ムンバイ―ゴア間クルーズ船で旅行可能(インド)

ニュー・デリー発。ムンバイからゴアに行く旅行は、ムンバイからゴアに行く15時間豪華クルーズ船という新しい輸送形態の組み込みで、段々面白いものとなることになっている。

金曜日、Mumbai Port Trust (MbPT) は、10月11日からムンバイのPrincess Dock(=プリンセス埠頭)からゴアに航海することになる豪華クルーズ船についての計画を発表した、とHTは報じた。

この計画は、しばらくありそうなものであったが、最近、承認された。運航は、民間会社のSea Eagles Cruiseが、MbPTと連携して行う。切符の価格は正式には発表されていないが、この報道では、クルーズの片道切符が1人7,000ルピーになるかもしれないとヒントを与えている。切符には、軽食、食事、ブランチ(注、朝食を兼ねた昼食)がそれぞれ1回、含まれる。このクルーズでの旅行は、航空切符の3倍であり、経験する目的だけで旅行すべきものであることは触れておく価値がある。

広報に対し、MbPTのchairman(=会長)であるSanjay Bhatiaが、この商業運航はPrincess Dock発で、10月11日から始まると話した。豪華なクルーズは「Angriya」と命名されたもので、ムンバイを午後5時に出航して、ゴアに翌日の午前9時に到着するものであると示唆した。

船について言及すると、そこでは多くの活動(注、催事)があるもので、最初のMaratha Admiral(=マラータ族の提督)Kanhoji Angreとサンゴ礁のAngriaの岸に因んで命名されている。この船は乗客400人乗りで、ムンバイとゴアの双方から1日おきに運航されることとなる、とBhatiaは付け加えた。

この超格好いい豪華船には、複数の食堂、24時間営業の喫茶店、休憩室、ディスコ、無限プール、スパがある。本船には、全ての範疇を通じて、合計104室の船室がある。

この新しい動きは、州政府のインドでの観光業を急騰させようという動きの一環だ。HTに対し、MpBT上級幹部は、クルーズ観光は「booming industry(=にわか景気の産業)」であり、更に成長することになると話した。(Times Now: Updated Sep 23, 2018 10:46 IST)

何世紀も昔の難破船がポルトガルの沿岸沖で発見(ポルトガル)

考古学者らが、リスボンの近くのポルトガルの沿岸沖で、何世紀も昔の難破船を発見した、と土曜日、地元市役所が話した。

1575年から1625年の間に沈没したものと考えられる同船では、潜水夫らが、胡椒を含む香辛料、当時の中国の陶磁器、そして当時のアフリカのしかるべき地域で行われていた奴隷貿易で通貨として使用されていた貝の一種であるコヤス貝を発見した。

この事業のscience director(=科学監督)であるJorge Freireは、「discovery of the decade(=10年に1度の大発見)」であると呼んだ。「保存状態という点から見ると、船それ自体として貴重であり、この発見は、祖先連来の大きな価値のあるものです。」と語った。

また同船の青銅の大砲には、ポルトガルの紋章が刻み込まれており、ポルトガル国旗を特徴としているアーミラリ天球儀も発見された。これまでに発見されたものから判断すると、この船は、恐らくインドからリスボンに来るところだった、とFreireは話した。

この難破船は、Nova University of Lisbon(=新リスボン大学)、ポルトガル政府、そして海軍の支援を受けて、リスボン近くの都市、カスカイスによって進められてきた水中調査事業の一環として、9月3日に発見された。船は、海面下、ちょうど40フィート(12メートル)のところで発見された。

「これは、今世紀の最も重要な考古学上の発見の1つです、」とCascais Mayor(=カスカイス市長)のCarlos Carreirasは話した。「科学界の認識では、海洋考古学の、この10年、今世紀に1度の大発見であり、我々にとっては偉大な成果となりました。」

遺物の中には、永遠に失われる危険に晒されていたことから、保管のため、難破船から移動したものがある。

潜水夫は難破船の探索を続け、調査員は「歴史的記録保管所内で調査して、正確にこの船がどの船なのかを見つけるため、作業を補完しなければならない」ことになる、とFreireは話した。発見された中国の陶磁器は、Ming dynasty(=明王朝)末期のWanli(=万暦帝)時代 (1573年―1619年)のものだった。(CNN: Updated 0116 GMT (0916 HKT) September 23, 2018)

古いWoolwich Ferriesにさようならと手を振る(英国)

過去53年間に亘り、3隻のフェリーは、ウーリッジとノース・ウーリッジ間のテムズ川を横断運航してきた。全盛期が過ぎて、廃船になることになった。3隻全ては、10月5日金曜日に引退する。

これは、Woolwich Ferryの運航終了ではない。単にこの3隻の船が廃船になるだけだ。新しい船はやって来るが、数か月間、この航路は閉鎖になる。その間に、新しい船のために埠頭を改修することになる。

このフェリー代替は、Mayor(=市長)の大気浄化に向けた目標を満足させるものであり、ステップ・フリー・アクセス(注、段差なく接近でき)で、船の旅客と車両の収容力を追加し、信頼性が改善され、自転車に乗る人のための分離空間も設けられることになっている。

新船は、2011年にフェリーの1隻に乗務して作業中に、悲しいことに死亡した元甲板員に因んで、Ben Woollacottと命名されている。。またDame Vera Lynnは、We'll Meet Againの公演で有名なイースト・ロンドン出身の歌手に因んでいる。

新旧のフェリーが運航していない数か月間は、Woolwich Foot Tunnel(=ウーリッジ徒歩トンネル)がある。(後略)(Londonist: Last Updated 24 September 2018)

中国クルーズ市場について楽観的になれる4つの理由(中国・米国)

2013年から2016年まで、中国クルーズ市場は急騰し、毎年70%成長した。しかしこの成長は、2017年に減速し、2018年には同市場は衰退するとさえ予測された。最大の影響の1つは、最も人気のある目的地である南朝鮮(注、韓国)への2017年の中国人渡航の禁止だった。今年これまでに、Royal CaribbeanとCtripは、合弁事業のSkySea Cruise Lineを終了し、Norwegian Cruise Lineは2019年春に中国向けに建造した船であるNorwegian Joyをアラスカに移動させる決定をした。

しかしながら、中国の外国行のクルーズ市場の将来について楽観的になれる意義深い理由が、APAC(=アジア太平洋)地域とそれ以遠には、まだある。

継続的発展

憂鬱な予測にも拘わらず、Royal Caribbeanは最近、驚くべきことに2018年の中国での堅調な業績を明らかにしている。同社は、Ctripとの合弁事業を終了させるのかもしれないが、中国から出ていく過程にあるようには確実に思われない。来年投入される中国市場向けの新船、Spectrum of the Seasについて既にWeChat(=微信)でかなりのバズ(注、ざわめき)を受け取っているのだ。同時にCostaは、Royal Caribbeanのように中国市場に参入した最初のクルーズ客船会社の1社だが、ここも2019年に中国に新船を就航させることにしている。これらの発展は、中国市場への関与が継続中であることを示すだけではなく、中国市場向けに作った新しい豪華クルーズ船の販売促進活動が乗客を興奮させてもいるのだ。

家族旅行

中国人の外国行きの家族旅行は成長し続けており、当地のクルーズ産業にとって、とりわけ数世代旅行には大きな可能性がある。家族旅行は、2018年の夏の中国人の外国行きの旅行の58%を数えており、2018年8月のAgodaが出した報告書では、中国人家族は、英国、オーストラリア、あるいは合衆国よりも一緒に休暇に出かけることを明らかにしている。クルーズは、高齢世代と小さな子供と共に旅行する家族にとっては最適なのだ。WeChatでは、クルーズ客船会社が子供用の施設について自慢するのと同様、年老いた両親と一緒に旅行する方法の1つとして、販売促進活動をしているのをしばしば見かけている。

下層都市

下層都市(注、「二線都市」「三線都市」)は、中国の外国行き旅行市場の主要な成長源になっており、今後数年は、そのようにあり続ける。これらの旅行者は、上海や北京のような主要都市(注、「一線都市」)の人と比較して経験に乏しく、そのため、中国からクルーズで到達可能なアジアの近隣の目的地に初めて行くだけではなく、全ての旅行が手配され、食事、娯楽などの面倒を見てくれるクルーズで旅行の快適さを楽しむかもしれない。下層都市は、2017年から2030年の国内消費において、中国の3分の2に増加するものと見られており、クルーズ産業の成長の主要原因にもなりそうなのだ。

新たな目的地

初めてのクルーズ客は、恐らくは、中国から出発するクルーズを選択するだろうが、更に経験のある旅行者は、フライ・クルーズ(注、飛行機と船旅を組み合わせた旅行形態)に関心を持つようになってきている。これにはヨーロッパのリバー・クルーズが含まれ、これは既にクルーズの快適さを更に楽しみたい、例えばViking River Cruisesであるが、2017年から始まったDragon TrailのWeChat Rankingsでは、中国人旅行者の中ではかなり人気が出てきている。同時に、更なる冒険、豪華クルーズの可能性があり、南米のアマゾン・クルーズの他、北極と南極のクルーズに対する需要の高まりと市場の拡大がある。

中国クルーズ市場について更に知るには、China Outbound Travel Pulseというビデオ・シリーズと、Dragon TrailのBest Practice for Cruise Marketing to Chinaという案内をダウンロードしてください。(Seatrade Cruise News: Posted 24 September 2018)

今年11月、クルーズ船がマレーシアに帰ってくる(マレーシア)

Star Cruisesの人気のクルーズ船の1隻であるSUPERSTAR Geminiが、今年の11月5日から2019年4月28日まで、マレーシアに戻って来る。

次のクルーズを熱望している人や、どんなクルーズ休暇にしようかと思案している人のために、Star Cruisesは、祭りのシーズンの他、来るべき学校の休み、年末、正月のお祝いに、最愛の人と一緒に行く理想的な休暇となる。

13階建てのSuperStar Geminiに乗船して、タイのプーケット島の他、マレーシアのポート・クラン、ペナン島、ランカイといった、この地域の旅行者にとって、容易く接近できて便利な、全てつながりの良い旅行の中心地から出かけることのできる楽しさ一杯のより大きな体験となる。

SuperStar Geminiは、旅行者が1つの目的地から次の目的地に行くことができるお手頃な、全て込みの体験を提供している。2泊3日のシンガポール・クルーズの他、3泊4日プーケット島―ランカイ・クルーズや、3泊4日プーケット島―ペナン島・クルーズ、4泊5日プーケット島―クラビ―ペナン島クルーズのような周遊クルーズ旅程を提供している。あるいは、ペナン島発の3泊4日ポートクラン―プーケット島周遊クルーズ旅程もあり、出発日は選択可能だ。これら特集した目的地では、異なる冒険と体験の万華鏡を提供する。

乗客は、食事や飲み物の幅広い選択を楽しみにすることができ、これには、乗船している受賞歴のあるシェフが提供するアジア料理や国際的な料理が含まれる。このクルーズ船は、広範囲にわたるプログラム、実演、様々な気晴らし・スポーツ・センター、スパのような施設も提供している。

Star Cruisesは現在、クルーズで、1人当たり999リンギットという安い料金から始まる価格で、一連の販売促進活動を行っているところだ。旅行者は、9月30日まで、特価提供を受けることもできる。

「Genting Cruise Linesの一部として、Star Cruisesは、SuperStar Geminiを使って、新鮮で、独特な、ワクワクする体験を、地元客と国際客に提供するため、マレーシアに戻ることになり、興奮しております。」「ポート・クラン、ペナン島、ランカイ、そしてプーケット島を含む複数の母港を使って、複数の目的地に行ってクルーズの喜びを発見すべく、Fly-Cruise(=フライ・クルーズ)パッケージ(注、飛行機と船旅を組み合わせた旅行)など、より多くのお客様にとって、更に便利なものにしたいのです。」とStar Cruises president(=社長)、Ang Moo Limは語った。(Metro News: Tuesday, 25 Sep 2018)

北京、中国人観光客は犬を食べないと警告して、スウェーデンの風刺番組を人種差別主義であると見なす(スウェーデン)

北京(注、中国政府)は、中国人観光客をあざ笑っているように見え、犬を食べ物と間違えないように注意したあるスウェーデンの風刺テレビ番組を、人種差別主義だと非難している。

「Svenska Nyheter」というスウェーデン国営放送局のSVTが週1回放送している先週金曜日に放送された番組は、中国人に対する人種差別主義を是認し、同国に対するある種の固定観念を刺激しているように思われた。

「スウェーデン人は、人種差別主義を憎んでいます。もちろん中国人とロシア人について話していない場合のことですが。」とこの番組の司会者のJesper Ronndahlは話した。「スウェーデン人がロシア人を毛嫌いしていることを撲滅できるような政治的に正しい(注、差別的ではない)政治運動なんて、この世にはありません。それに、これはおそらく、大半のロシア人がアジアにいるからなんです。連中は、殆ど中国人です。」

この番組では、中国人観光客を対象にしたおふざけ情報番組も放送し、その中でスウェーデン人女性が、次のような数種の「warnings(=警告)」を発していた。

「私達は、歴史的建造物の外側で、ウンチはしません。」
「それから、誰かが犬の散歩に出かけているのを見たとしても、それは昼食に買ったものではありません。」
「中国人は、スウェーデン王国では大歓迎です。しかし、お行儀良くできないのならば、私達は皆さんを蹴り飛ばして追い出しますよ。」

副次的影響

中国は、SVTとRonndahlを人種差別主義者であると非難し、放送網を通じて謝罪するよう要求した。在スウェーデン中国大使館は、土曜日の声明文において、SVTとRonndahlは、「明白な人種差別主義と外国人嫌いを広めて唱道し、あからさまに挑発して、中国やその他の民族をを標的にして、人種的憎悪と対立を引き起こした」と述べた。次のように付け加えた。「この番組は、基本的な人類の道義に悖るものであり、人間の道義心に対する重大な挑戦であり、メディアの職業倫理の重大な逸脱である。」

中国外務省の報道官、Geng Shuang(=耿爽)は、月曜日の声明において、この番組は「中国及び中国人民に対する品のない侮辱であり、凶悪な襲撃である」と述べた。CNNによると、中国国営メディアも加わり、国営のPeople's Daily(=人民日報)という新聞は、ソーシャル・メディア上で、「そうした中国に対する侮辱には、代償を支払わせなければならない」と言っているという。

SVTは、その後謝罪し、幹部はHong Kong Free Pressに対し、この番組の「私達の伝達内容の全ては間違いであり、熱意はその後、失われた」と話した。「当方では、これが侮辱に当たるかもしれないことは認識しており、心より申し訳なく思っています。」と、この幹部は声明文において述べた。

Ronndahlは、同大使館の所見を受けて土曜日にツイートし、翻訳によると、自分は「started a diplomatic crisis with a superpower(=超大国との外交的危機を始めてしまった)」という。

金曜日の番組では、中国とスウェーデン間のもう一つの論争の元も、取り上げられていた。すなわちスウェーデン警察が、中国人観光客一家を、ストックホルムのホステル(注、簡易宿所)から強制的に追放して、「brutally abused(=容赦なく虐待した)」という、北京(注、中国政府)が非難している出来事だ。

この家族はZengという苗字だが、予約の数時間前に到着し、警察が建物の外につまみ出すまで、ホテルのロビーから退去することを拒否した。ビデオ映像では、この家族が通りで泣き叫び、このホステルが自分たちを「killing(=殺そうとしている)」と非難しているのが映っている。

在スウェーデン中国大使館は、この事件は9月2日に起きたものだと話したが、ニュース報道は先週になって現れた。同大使館は、警察にこの事件の捜査をするよう要求したが、スウェーデン側は拒否した。中国外務省は、スウェーデンに渡航する中国人観光客の全員に、安全警告を発出した。

中国のスウェーデンとの衝突

北京(注、中国政府)のストックホルム(注、スウェーデン政府)との外交論争は、亡命中のTibetan Buddhist(=チベット仏教徒)である宗教指導者のDalai Lama(=ダライ・ラマ)が、今月初めにスカンジナビア諸国を訪問した後で起きた。中国は、Dalai Lamaを分離主義者と考えており、世界中での彼の影響力を、長年、制約しようとしてきた。

また北京(注、中国政府)は、中国生まれのスウェーデン市民で、香港における中国の指導力に批判的な本を売ったGui Minhaiを監禁し続けている。Guiは、2015年暮れにタイにある別荘から姿を消し、昨年、釈放されたが、今年1月に、北京に向かう旅行中に再び逮捕されていた。(Insider: Sep. 25, 2018, 8:39 AM)

サンタンデル、ゼーブルージュとのro-ro連結改善(スペイン)

スペインのサンタンデルとオランダのロッテルダム、そしてポルトガルのレイションエスを結ぶ週2便のCldNのro-ro便は、2分割されることになる。この動きは、年間約10,000個のコンテナを運ぶセミ・トレーラー数の増加に役立つことになる。

将来、サンタンデルは、ベルギーのゼーブルージュとの間で、週2便の直行便を有することになり、レイションエスは、ロッテルダムとの週3便の直行便を有することになる。

サンタンデル航路に配船されるのはSeverineで、これは144個のコンテナ、分離したコンテナ、セミ・トレーラーを積載することが可能だ。この最初の航海では、Vapores Suardiaz により委託され、Cadevesaが荷物を積み込んだ。

サンタンデル港湾局は、航路運航様式の変更で、北欧と行き交う場合の輸送時間を短縮することになり、もはやレイションエスと分け合って輸送することがなくなるため、船の総容量が急増することになると話している。

ゼーブルージュ経由でのサンタンデルからの委託品は、連合王国(注、英国)とスカンジナビア諸国間のつながりが良くなることになる。(Automotive Logistics: 26 September 2018)

Disney Cruiseの船が5年ぶりにハワイに戻ることに(米国)

Disney Cruise Lineは今朝、5年間の休止の後、2020年にハワイに戻ると発表した。

Disney Wonderは、4月29日にカナダのバンクーバーからホノルルに向かう9泊航海、5月8日にバンクーバーに戻る10泊航海で、2020年初めにハワイに戻って来る。ハワイ諸島を回るこのクルーズは、オアフ島のワイキキ浜、マウイ島のHaleakala Crater(=ハレアカラ山)、カウアイ島の熱帯庭園や滝、そしてハワイ島の自然の素晴らしさを呼び物としている。

ハワイに来るクルーズ船客が、本年度8月までで7パーセント近く落ち込んでいることを思えば、これは朗報だ。43隻の船で150,092人が訪問していたのに対し、38隻の船で僅か66,755人になっている。

8月、クルーズ船に乗船するために飛行機で到着した人は8パーセント近く落ち込み、クルーズ訪問者の合計は、クルーズ船で到着した人と、クルーズ船に乗船するために飛行機で到着した人を含めて、1年前との比較で27パーセント落ち込んで、9,286人だった。(The Honolulu Star-Advertiser: September 27, 2018)

中国、クルーズ船業界を発展させるための方策を公表(中国)

10の政府部局が、2035年までにクルーズ船客数を1400万人に増加させる目標で、中国のクルーズ産業を推進することを誓約した。

Ministry of Transport(=交通運輸部)やNational Development and Reform Commission(=国家発展改革委員会)を含む部局が出した通告によると、中国は、クルーズ船客が、同一のクルーズ船で出国することを条件に、最大15日間、査証なしで中国に滞在することを許す政策を拡大するという。

国内クルーズ船客数は、2006年以来、年間40パーセント以上増加しており、2017年には243万人に到達し、同分野や関連業界は躍進した、と交通運輸部のspokesperson(=報道官)であるWu Chungeng(=呉忠元)は、記者会見で語った。

Wu(=呉)は、国内クルーズ市場は、未だに初期段階であり、クルーズ定期船の設計や建造、クルーズ港の開発と観光市場の開拓、旅客サービスや物流といった多くの分野で、大きな格差があると付け加えた。

中国は、業界全体の鎖を具体化し、クルーズ投資体制、技術、船舶、客船会社、緊急応答、そしてサービスにおける飛躍的進歩を成し遂げることにより、2035年までに、世界で最も活力に満ちたクルーズ市場の一つになることを狙っている。方策の一環として、上海が、クルーズ船用の世界的な供給地を建設するために選ばれている。(ECNS; 2018-09-28 10:59:39)

南シナ海の漁業、観光、そしてエネルギー事業(中国)

Xue Gongは調査し、「The Role of Chinese Corporate Players in China’s South China Sea Policy(=中国の南シナ海政策における中国企業の役割)」を書いた。それには、南シナ海の石油ガスの他、社会基盤や観光業の開発における中国のState-Owned-Enterprises(=国有企業)(SEO)による広範囲に及ぶ作業が示されている。

China Communications Construction Corporation(=中国交通建設有限公司)(CCCC) とその子会社は、世界最大の浚渫船の何某かを開発している。CCCCは、パラセル諸島(注、西沙諸島)を中心とする新たな部局を立ち上げている。観光業、物流、漁業、そして進行中の建設事業を拡大する計画を立てている。様々な分野に、150億米ドル(2060億シンガポール・ドル)の投資となる。

2013年4月にパラセル航路が開設されて以来、南シナ海を周遊する4隻のクルーズ船で、70,000人以上の観光客が旅行した、とHainan Maritime Safety Administration(=海南海事局是交通部)は、1月に話した。680便余の民間航空機が、2017年にウッディー島(注、永興島)の拡張された滑走路に着陸した。

中国と海南(=ハイナン)は、観光、水産養殖、娯楽、製塩・鉱物産業の開発、公共事業、港湾、そして造船所の開発の申請を行っている。開発業者は、これらの島を利用するために、政府に金を払うことになる。

来月、査証なしの外国人観光を、この南端にある省で始めることで、好奇心旺盛な旅行者が、近隣の、広範囲に紛争が起きている海に、より接近しやすくなることだろう。2018年5月1日、海南(=ハイナン)省は、59か国から来た人が、30日間査証なしで滞在することを許可することを始める。これには、南シナ海の礁を訪れることも含まれる。中国は、南シナ海に国立海洋公園を作ることを目標とする提案を検討している。

ファイアリー・クロス礁(注、永暑礁)(3000メートル滑走路と、ミサイルやレーダー装置を含む軍事施設)の費用は、約110億ドルだ。China National Offshore Oil Corporation(=中国海洋石油総公司)(CNOOC) は、南シナ海の石油とガスの45%を産出している。中国は、石油ガスの開発に320億ドル以上を費やすことになる。(Nextbigfuture: September 28, 2018)

脳卒中の疑いでサン・フランシスコ行のクルーズ船から女性が空輸(米国)

サン・フランシスコ発。77歳の女性が脳卒中を発症し、オレゴン州の水域のクルーズ船から搬送された。

U.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)は、隊員がこの女性を、オレゴン州ニューポートの南西約55マイルで、土曜日の朝、クルーズ船のGrand Princessから空輸したと話した。この船は、ブリティッシュ・コロンビア州のビクトリアとサン・フランシスコ間を移動中だった。

女性は、ヘリコプターでポートランドの病院に搬送された。容態についての最新情報は、ない。(CBS SAN FRANCISCO: September 29, 2018 at 7:58 pm)

Stena Line、フィッシュガードのフェリーでの死亡を確認(英国)

STENA Lineは、フィッシュガードに向かう途中のStena Europeで、水曜日の夜に船員が1人死亡したことを確認した。

地元では、この船員はリバプール地方出身のAB (able bodied seaman) (=熟練甲板員)で、Stenaによって確認されていなかったと言われていた。同社は、この故人の遺族に対してお悔やみの言葉を送り、支援している。同社広報担当者は、次のように語った。

「Stena Lineでは、2018年9月26日に、ロスレアとフィッシュガード間の航海中、従業員が船内で不幸にも死亡したことを確認できます。」「故人の家族には連絡しており、Stena Lineでは、お悔やみの言葉を送り、この困難な時における支援をしております。」「死因を確定するため、検死が行われます。」(Western Telegraph: 29th September)

サウサンプトンのRed Funnelのフェリーがソレントでモーターボートと衝突、2人怪我(英国)

今日の午後、サウサンプトン・ソレントで、フェリーがモーターボートと衝突し、2人が怪我をした。この衝突は、午後4時40分頃に発生したもので、小さな船の方(注、モーターボート)の2人が、医学的配慮(注、治療)が必要となった。

フェリーは、Red Funnelが運航しているもので、捜査が始まっている。Royal National Lifeboat Institution RNLI(=王立救命艇協会)の広報官は、船員1人が近くのカルショット(注、地名)から呼び出されていると語った。Mirror Onlineに、次のように話した。

「これは、サウサンプトンからカウズに向かっていた31フィートのモーター付きヨットと、同じくサウサンプトンからカウズに向かっていたフェリーと衝突したものです。」(Mirror: 19:52, 29 SEP 2018)

50,000人の追加乗客、ウェリントンの記録破りのクルーズ船シーズンを見ることに(ニュー・ジーランド)

ウェリントンは、もの凄い数のクルーズ船観光客を迎えることになる。

火曜日にクルーズ船シーズンの開幕を迎えたが、CentrePortでは、50,000人の追加乗客が当市を散策することになる、史上最大のものとなると話している。昨年、この首都は82隻の船を誘致したが、次の7か月間には、港に約320,000人の乗客と船員が乗った110隻が停泊することとなった。

CentrePortのBlair Spencerは、ウェリントンは人気の寄港地となったのであり、この需要を維持するために、資源やシステムが導入されていると話した。どっと押し寄せる訪問者を管理し、素晴らしい経験をしてもらうことを確実にするため、同港では、運輸、観光、小売業者と共に作業している、と語った。CBD(注、「中央商業地域」の意)の定期往復バスの台数も、増加することになる。

4隻のクルーズ船がウェリントンを初めて訪問することとなっており、これには長さ330メートルのMajestic Princessが含まれており、4900人の乗客と船員を乗せて、水曜日に到着する。同市では、2隻の船が同時に同港にやって来ることになる、24回の「double(=二重)」クルーズ日もある。

New Zealand Cruise Association(=ニュー・ジーランド・クルーズ協会)のchief executive(=最高責任者)のKevin O' Sullivanは、来るべきシーズンは、地元クルーズ船部門の「astonishing(=思いがけない)」成長の反映だと語った。

「この成長は注目すべきものですが、大歓迎です。ニュー・ジーランドは、目的地としての人気を高め続けています。安全で魅力的な訪問地である、と見られているのです。」

クルーズ会社は、更に多くの、更に大きな船を建造してきたので、当市は今後何年間も成長を見続けることになると予想していた。

Wellington Regional Economic Development Agency(=ウェリントン地域経済開発庁)のDavid Perksは、この首都の人気は、上位5位のオーストラリア・クルーズ目的地の中に、初めてウェリントンの名前が挙がったときに確立されたものだと話した。(STUFF: 12:57, Sep 30 2018)