2018年8月

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2018年8月の海外旅客船情報

極端な熱波で2080年までにさらに人が死ぬ、研究で示唆(オーストラリア)

もし人類が、地球温暖化による世界中での気温上昇に適応することができないならば、極端な熱波による死者は、2080年までに劇的に増加する、と新しい研究論文で示唆された。

オーストラリアのMonash University(=モナッシュ大学)の研究者は、死者の増加は熱帯と亜熱帯で始まり、その後、オーストラリア、ヨーロッパ、そして合衆国に広がると話した。この研究の研究者は、20か国の412の共同体での2031年から2080年の間の熱波による死者数を予測するモデルを作った。予測では、温室効果ガス(注、二酸化炭素)排出の水準や備え、適応戦略、人口密度のような、異なるシナリオを使用した。研究では、オーストラリアでの最悪のシナリオの場合、ブリスベーン、シドニー、メルボルンでの熱波による死者は、1971年から2010年までの期間との比較で、471パーセント急増することが判明した。

「気候変動を緩和させて、熱波に人々を適応させる方法を見つけられなかったならば、将来、熱波関連死は大きく増加することになり、とりわけ赤道直下の貧困国ではそうなる。」とMonash Universityのassociate professor(=准教授)でこの研究論文の主執筆者のYuming Guoは、声明文において語った。研究成果は、雑誌PLOS Medicineにおいて発表された。

この研究論文では、大衆に対し飲料水を更に提供し、熱波警告システムを創設することで、過度の熱に関連する死者数は、数段階抑えることができることを勧告している。(USA TODAY: Published 10:56 a.m. ET Aug. 1, 2018)

NYC Ferryの航路がブロンクス、ローアー・イースト・サイドに延長(米国)

ブロンクスは、遂に市のフェリー便を獲得する。

サウス・ブロンクスとマンハッタンのイースト・サイドに運航するNYC Ferry網の最後の2つの航路は、数週間のうちに始まる、とde Blasio政権(注、市役所)が水曜日に発表した。

8月15日に運航開始するSoundview Route(=サウンドビュー航路)は、運航を管理している市のEconomic Development Corporation(=経済開発公社)によると、ブロンクスのClason Point ParkからWall Street/Pier 11へ走り、54分間の旅行中には、East 90th StreetとEast 34th Streetに寄港するという。

Lower East Side Route(=ローアー・イースト・サイド航路)は、8月29日に始まるが、Wall Street/Pier 11からLong Island Cityへ走り、最初から最後まで32分かかる旅行中に、Corlears Hook、Stuyvesant Cove、そしてEast 34th Streetに寄港する。

「私たちはブロンクス、アッパー・イースト・サイドとローアー・イースト・サイドにおいて、NYC Ferryの便を開始することでワクワクしております。ここは歴史的にはtransit deserts(=交通砂漠、注、交通の便の悪いところ)だったところです。」と市のEDC President(=経済開発公社社長)James Patchettは、声明文において述べた。「地下鉄と同じ費用なので、こうした共同体で生活し働いているNew Yorkers(=ニューヨーク人)は、今や、市内に行くのに、速くてお手頃で便利な方法を手に入れたのです。」

2017年5月に開始して以来、NYC Ferryは500万人以上を扱ったが、批判者は収容力の低いニッチな交通サービスに多額の費用を出していると考えている。例えば地下鉄は、平日には毎日500万人以上を輸送しているのだ。

5月にMayor Bill de Blasio(=Bill de Blasio市長)は、NYC Ferryの運航に、追加で3億ドルを注ぎ込むと発表した。これは当初の計画よりも2倍以上も多くの税金を、2023年までに年間900万人の乗客という新たな乗客予測を満たすための大型船隊、2つ目の母港、そしてその他の社会基盤の刷新のために使うことになる。(am New York: Updated August 1, 2018 6:53 PM)

Balearia、5隻のフェリーをLNG焚きに改造(スペイン・イタリア)

2018年8月1日。スペインのフェリー運航事業者であるBaleariaは、今後2年間に、その船隊の5隻のフェリーをLNG(=液化天然ガス)焚きの機関に換装すべく、6000万ユーロ(約7000万ドル)を投資する。

Baleariaの舶用燃料としてのLNGへの戦略的関与には、既に2隻のLNG焚き「smart ships(=高性能船)」の建造工事がある。この事業は、イタリアで建造中の2隻のLNG推進の「smart ships」に追加するものだ。

LNGに改造される5隻のフェリーは、Napoles、Abel Matutes、Sicilia、Bahama Mama、そしてMartin i Soler。これら5隻の船でLNGが使用されることで、二酸化炭素が45,000トン以上、窒素酸化物(NOx)の排出が4,400トン逓減され、そして全ての硫黄と粒状物質の排出が完全になくなるものと期待されている。ガス焚きに適合することとなる5隻のうちの第1船は、Napolesというフェリーとなる。次回の冬の入渠時に、作業がなされることになっている。

これら5隻のフェリーの機関換装に加え、同社は来年2月に1番船が就航することになっているイタリアのVisentini造船所での2隻の高性能船の建造の他に、別の2隻のLNG計画も研究している。

BaleariaのChairman(=会長)Adolfo Utorは、LNGは最も環境に優しい化石燃料で、「3年以内に、このエネルギーにより9隻の船が航海することになるものと会社では見ている。」と話している。(Marinelog: AUGUST 1, 2018)

Royal Caribbeanが超豪華なSilversea Cruisesを買収(米国・モナコ)

Royal Caribbean Cruises Ltd.は、超豪華商標のSilversea Cruisesの買収を完了した、と両社は水曜日に発表した。

マイアミに本拠を置くRoyal Caribbeanは、監督官庁の承認を確実にして、Silverseaの持ち分の3分の2の競り落としを完了したと話した。この買収は、新聞発表によると「クルーズ業界における指導的な2社を統合して、全ての鍵を握る市場分野を横断するクルーズ商標のRCLの品ぞろえを書き込むものだ」という。

1994年に父親のAntonio Lefebvre d’OvidioがモナコにSilverseaを設立したManfredi Lefebvre d’Ovidioは、Silverseaのexecutive chairman(=会長)に留まり、33.3パーセントの持ち分を保有し続ける、と新聞発表にはあった。

両社は、Project Invictusと呼ばれる増強戦略を発表して、この取引を祝った。Project Invictusとは、船舶の改善と船内の呼び物を強化することにより、Silverseaのクルーズ商品を向上させるための複数年、船隊規模での取り組みであると説明されている。この強化には、8月19日からSilver Museでのシャンペンとキャビアの提供向上、全ての客室を部分的に修復することを含む12月のSilver Whisperの改装、そしてSilver WindとSilver Shadow用の乾船渠の強化がある。

Silverseaの9隻船隊の買収により、Royal Caribbeanの船隊は今や15隻となり、他に15隻が発注されている、と同社は話した。Royal Caribbean Cruisesは、Royal Caribbean International、Celebrity Cruises、そしてAzamara Club Cruisesも所有し、経営している。(Sun Sentinel: August 1, 2018)

Ultramar、プラヤ・デ・カルメン―コスメル航路向けのフェリーを受領(メキシコ・米国)

メキシコに本拠を置く運航事業者であるUltramarは、一連の大容量、長さ48メートルの双胴旅客フェリーの2番船、Ultramar IIを受領した。

このフェリーは、合衆国ルイジアナ州ハーベイにあるMidship Marineにより製造されたもので、メキシコのプラヤ・デ・カルメンとコスメルを結ぶ航路に配船される。

Incat Crowtherによって設計されたこのフェリーは、大容量、高耐久で、改善された旅客体験を提供するものと期待されている。2基のMTU 16V4000 63L主機で駆動するUltramar IIは、その姉妹船、Ultramarよりも、速力と出力を出すことが可能だ。(後略)(Ship Technology: 2 August 2018)

Royal Caribbean、その中国事業が上向いているのを見る(中国・米国)

浮き沈みのある中国クルーズ市場は、再び上向いている。少なくともRoyal Caribbean Internationalにとっては。

親会社のRoyal Caribbean Cruisesは、木曜日のテレビ会議での業績発表で、中国における航海は、第2四半期は予想よりも良く、「performed very well(=とても上手くいっている)」と述べた。Chief Financial Officer(=最高財務責任者)のJason Libertyは、この市場は2018年の残りの期間と来年にかけ、量と価格において「nicely ahead(=うまく前もって)」予約されていると述べた。新船のSpectrum of the Seas(=スペクトラム・オブ・ザ・シーズ)は、6月にこの市場に参入する。この進捗状況の大半は、旅行代理店とのより良き関係から生じている。

Skiftとのインタビューで、Royal Caribbean Cruises CEO(=最高経営責任者)のRichard Fainは、同社はクルーズの販売に精通していないかもしれない、あるいは追加支援が必要なだけかもしれない中国の旅行代理店と共に作業する営業陣を拡張したと話した。

「流通機構に投資することによって、効率的で実践的なものに変えてきたのであり、弊社のクルーズを更に売ってくれるのです。」とFainは語った。

このテレビ会議での業績発表で、Libertyは、Royal Caribbeanは、より長期のクルーズを売ることに成功してもいると述べた。より多くの乗客が、港に飛行機でやって来て、それから航海するようになっているという。

「ですから、そうした種類のものが一体化したもの全てが、この商標を本当に認識し、続行中の資産を評価している消費者によって、弊社を中国で大変に称賛されている地位につけているのです。」と述べた。「今年これまでに、やりつくしたことです。そして私が話したように、弊社の19年度の展望は、初期の段階でどの位の予約だったかを見てきたように、極めて楽観的なのです。」

Royal Caribbeanの同市場に対する論評は、別のプレイヤーであるNorwegian Cruise Lineが、その中国向け建造船(注、Norwegian Joy)を北米に移動させる計画を発表して数週間後に出てきたものだ。より多くの運航事業者がこの市場に参入し、価格が下がり、中国と南朝鮮(注、韓国)との緊張により、人気の港の何がしかが使用禁止になったことから、業界全体では、最近は悪戦苦闘している。それでも2017年には、中国本土から240万人のクルーズ客がやって来たのであり、長期の莫大な成長が予想されている。

「今では、弊社はそこにかなり長くおり、ですから、長年において少しは学んでおります。」とFainは語った。

この中国に関する更新情報は、この世界第2位のクルーズ運航事業者にとっては、好業績の四半期の楽観的なニュースの一つだった。収益は、前年の22億ドルから23億ドルに増加しており、純利益は、2017年の4億2000万ドルから、今年は4億6600万ドルに跳ね上がっている。一株当たりの調整収益は2.27ドルで、同社の予想やウォール街の予想よりも、ずっと高かった。株式は、木曜日の午後遅くまでに4パーセント近く上がり、114.33ドルだった。

同社は、この「quarter’s unusually high performance(=四半期の異常に高い業績)」は、数個の要素によるものだと話した。これには、堅調な土壇場での予約、TUI Cruisesなどの共同事業の相手の好業績、そしてしかるべき費用の適時選択による費用減少が含まれる。

「この第2四半期には本当に驚きました。」とFainは語った。「土壇場での予約で、突然の急騰があった四半期だったのです。そして直前の四半期にもあり、素晴らしいものです。しかし全く予測不能なもので、率直に言えば、驚きでした。」(Skift: Aug 02, 2018 3:55 pm)

乗船前によく考え直すことになるクルーズ船についての5つの衝撃的な事実!(インド)

クルーズ船で旅行することが夢の休暇だというのがあなたの考えならば、海を試す計画を立てる前に、何がしかの薄気味悪い事実に気を付けるべきだ。クルーズ旅行は安いものではない。だから、クルーズ船に乗船して楽しむというあなたの夢を破壊することになり得る妨害物を知るべきだ。

船上の死体安置所

クルーズ船は遺体袋を運ぶことになっており、船上で死亡する人が出た不幸な時のために、船上には死体安置所がある。死体安置所の大きさは、クルーズ船の大きさによる。そして船上に空きがない場合は、船員らが緊急事態のために部屋を空けなければならないのだ!

新鮮な食べ物?そんなわけないだろう!

クルーズ船は毎日、何百人もの人々に食事を提供するために四苦八苦しており、食料供給のために備蓄し、全ての腐敗しやすい食料を新鮮に保存することは、ミッション・インポッシブル(注、「不可能な任務」の意)なのだ!それ故、乗船客が腐りかけた食べ物を食べて、胃腸病に罹患するのは自然なことなのだ。

犯罪者がウロウロ

世界は、あらゆる種類の人間で溢れており、クルーズ船も例外ではない。所詮は、世界の縮図なのだ。ある統計によると、クルーズ船での旅行者は、乱闘、窃盗、更には悪いものとしては、性的非行、そして殺人を報告しているという。

下水と平和共存

複数の例のあることだが、クルーズ船では、生下水の流出に耐えなければならないことがある。例えば2013年2月、あるクルーズ船で出火し、5日間、動力を喪失した。その間すっと、乗客は壁や床から下水が上がっているのを耐えなければならなかったのだ!

乗客のお供の「虫」

クルーズ旅行中、南京虫や害虫と遭遇することになりそうだ。このようなウンザリさせられる「guests(=お客さま)」が存在する背景理由は、多くの場合、船内の不衛生によるものと、職員の怠慢によるものだ。場合によっては、乗客によって船内に持ち込まれた手荷物に昆虫がしがみ付いている場合もあり得る。(Times Travel: Aug 3, 2018, 00.02 IST)

Tallink、7月に記録的な乗客数を輸送(エストニア)

2018年7月に合計1,223,901人の乗客が、Tallink Gruppが所有する船で旅行した。年間1.3%の増加で、1か月間に輸送した史上最高の乗客数を新たに記録した。同社の新聞発表によると、7月の乗客数の増加に加え、同グループが輸送した貨物コンテナ数と乗用車数は、同様に先月増加したという。

「弊社の1か月の乗客数のもう一つの一里塚に到達したことは、バルト海で旅行する乗客が、この大変に競争の厳しい市場において、Tallink Gruppの船に対し、船上サービスの品質に最高点を与えたという、明らかな証拠であります。」とTallink CEO(=最高経営責任者)のPaavo Nogeneは語った。「これは、弊社顧客のご支援により、記録的な乗客数を達成して6年目になります。」

Nogeneによると、これらの好結果は、同社の一連の商品、サービス開発作業、そして同社船舶に対する投資が貢献している可能性のあるものだが、今年の夏の異常に暖かい気候や、Tallinkの新市場、とりわけアジア諸国における努力が貢献しているという。「アジア人乗客数の増加が続いており、これは7月の記録的な結果に影響を与えてもいます。」と指摘した。

エストニア―フィンランド航路は、同社最大の人気航路に留まっており、年間1%増の633,260人の乗客を数えた。これに続くのが、フィンランド―スウェーデン航路の年間2.2%増の乗客375,199人であり、次がエストニア―スウェーデン航路の1.5%増の乗客118,501人だ。Tallinkのラトビア―スウェーデン航路は、年間0.1%の微減で、合計96,941人の乗客を輸送した。

このCEO(=最高経営責任者)によると、輸送した乗用車数の他、貨物輸送数もかなり増加していて楽観しているという。7月に、合計29,629個の貨物コンテナと153,805人の乗客を輸送しており、それぞれ年間7.1%増、1%増となっている。(ERR News: 03.08.2018 16:51)

南東アラスカのクルーズ船から船員が船外に転落したと報告(米国)

船員1人が、アラスカ州の海域のクルーズ船から行方不明になっている。Coast Guard(=沿岸警備隊)が、長さ780フィートのクルーズ船、Amsterdamから、35歳の男性が船外に転落したとの報告を受け、シトカ・サウンド(注、海峡)でヘリコプターを使って捜索した。

この男性は、木曜日の午後6時に同船内で最後に見かけられた。男性は交替勤務時間に姿を見せず、同船の船長が午後7時45分頃に警報を発令した。乗組員らは同船を方向転換させて、以来、ブリティッシュ・コロンビア州のビクトリア方面の南で捜索を続けている。

上級船員は、沿岸警備隊に午後9時に行方不明の男性について通報した。ヘリコプター隊員は、金曜日の午前1時に、ビオルカ島沖で捜索を開始した。声明文によると、沿岸警備隊は、金曜日の午後に捜索を中止したという。

沿岸警備隊は、この海域の風力は毎時45マイル、10フィートの波で、濃霧だと報告している。(Anchorage Daily News: August 4, 2018)

新しいLinda Lineの双胴船の到着で破産手続き立ち往生、CEO話す(エストニア)

以前、タリンとヘルシンキ間で高速双胴船を運航し、今年初めに破産したLinda LineのCEO(=最高経営責任者)のEnn Rohulaによると、新しくより大型の双胴船が、2つの首都の間の運航再開のために選ばれたという。しかしながらこの取得は、続行中の破産手続きによって阻まれていると話している。

ERRが報じたように、高速船運航事業者のLindaliini ASの親会社であるLinda Line Shipping OUは、5月に同社の申請によって破産が宣言された。それにも関わらず、Lindaliini ASは、今年の夏に新船1隻を使って運航を再開する意向だ。現在、タリンとヘルシンキ間では、Linda Lineは運航していない。

「今や、この新船は選ばれ、投資家は乗船する準備ができています。」とRohula氏は、月曜日、ERRに語った。提案された代替船の価格など、詳細は明らかにしなかった。ただ、オーストラリア建造の双胴船であるとだけ述べた。

Rohula氏は以前、フィンランドの日刊紙であるHelsingin Sanomat紙に、乗客600人と車両100台を収容可能の双胴船1隻を夏の繁忙期に間に合わせて購入する意思を述べていた。以前、Linda Lineによって運航されていた2隻の船は、それぞれ乗客353人を輸送し(車両なし)、タリンとヘルシンキの旅行時間は同社のウェブサイトによると、100分だった。

Linda Lineは約26人を雇っていたが、KarolinとMerilinという2隻の双胴船を、同社が破産申請するまで、25年近く運航していた。Karolinはギリシャの会社Golden Star Ferriesに売却され、Merilinは南朝鮮(注、韓国)の会社に向かったと報じられている。北タリンのAdala Streetにある同社の以前の事務所も、破産手続きの一環として売りに出されている。(後略)(ERR News: 6 August 2018)

ロンボク島―バリ島間のフェリー便、マグニチュード7の地震と停電の後、運航再開(インドネシア)

ジャカルタ発。バリ島から西ヌサ・トゥンガラ(注、小スンダ列島)のロンボク島に行くフェリー便は、ロンボク島であったマグニチュード7の地震を受け、日曜日の晩に運休したが、月曜日に運航を再開した。

「電力が再開し、弊社は活動を始めました。乗客と車両が弊社フェリーに乗船を開始しました。」と国有フェリー運航事業者、 PT ASDP Indonesia Ferryのcorporate secretary(=事務部長)Emelda Aliniが月曜日に語った、とkontan.co.idは報じた。

日曜日の晩の地震は、午後10時30分頃まで、島で停電を引き起こし、同社はLembarとKayangan Portでのフェリー便とその他の活動を休止させられていた。

82人が死亡し、数百人が負傷したこの地震による港湾の損傷は、ない。Meteorology, Climatology and Geophysics Agency(注、「気象・気候・地球物理学庁」の意)(BMKG)は、地震の後、直ちに津波警報を出したが、後に解除した。地震は、現地時間午後6時46分にロンボク島を襲った。震源地は、東ロンボクの南西18キロメートルの地点。

ASDPは、LembarとKayangan Portの双方から4隻のフェリーを運航している。(The Jakarta Post: Mon, August 6, 2018 11:30 am)

2018年のアジアのクルーズ寄港は減少、しかし5年間の傾向は上昇、新たな報告書(米国)

アジア発。アジアの市場では、何がしかの船が撤退し、2018年に予定されたクルーズ寄港は僅かに減少したが、一般的な傾向は強固に上昇している。これが2018 Asia Cruise Trends(=アジア・クルーズ動向 2018年度版)を公表したばかりのCruise Lines International Association (CLIA)によるものだ。

予定された寄港は減少したが、5年間の傾向は強固だ。2013年、アジアでは僅か43隻が巡航していただけだったが、今日では78隻であり、2013年以来、80%増の成長を記録している。

この報告書は、Chart Management Consultantsとの共著だが、今年は、アジア水域で、より様々な船舶商品が見られると言っている。(オーストラリア・太平洋を含まない)この地域には、38のクルーズ商標が展開している。小型の高所得者向けの船の他、大型船(乗客2,000人から3,500人)の著しい増加が、アジアでは展開されているところだ。

「2017年、アジアは再び素晴らしい業績を示しました。大半のアジアのソース市場(注、「収入源となる顧客を送り出している市場」の意)では、前年比で二桁成長だったのです。」とCLIA Australasia & Asia Managing DirectorのJoel Katzは話した。「アジアは、他の確立された市場よりも優れているのです…、というのは、クルーズ客船会社はこの地域にかなりの収容力を展開し続けており、これにはアジアの消費者向けに建造した新品の大型クルーズ船が含まれています。2018年は、もう一つの成長の年となることが期待されています。」しかしながら、クルーズの寄港率は、今年は横ばい状態となっている。

以前、報じたように、アジアで調達したクルーズ客数は、2017年にもう一つの記録となっており、400万人をちょうど超えており、20.6%増となっている(この新しい報告書では、20.5%増から僅かに上方に改訂されていた)。2017年は、アジアは世界の外洋旅客総数の約15%を数えており、中国本土が主要なソース市場となっている。

中国は、全てのアジア人乗客の60%近くを数えているが、しかしこの市場は、昨年、減速を経験しており、2016年が100万人以上だったのに対し、286,000人の乗客だった。アジアのその他の主要旅客ソース市場は、台湾(374,000人)、シンガポール(267,000人)、日本(262,000人)、香港(230,000人)、マレーシア(188,000人)、そしてインド(172,000人)となっている。

このAsia Cruise Trends報告書は今や4年目で、東南アジアの港は、2018年に20%以上、寄港回数が増えて、著しい成長をするものと見られると言っている。この研究では「日本、中国本土、タイ、ベトナム、マレーシアが最高数のクルーズ船を受け入れることで、アジアにおいては、合計で7,100回以上の寄港があることになる。」と言及している。

小区域毎に見ると、東アジアは寄港回数の60%を数え、東南アジア(36%)、南アジアの残り(4%)と続いている。

より短期のクルーズもアジア人旅行者には好まれている。4泊から6泊の航海が、この地域内では圧倒的で(91%)、群を抜いて最も人気がある。アジア人クルーズ客の加重平均年齢は44.6歳で、世界的には若いクルーズ旅行者となっている。

市場毎の展開や寄港の詳細分析をしている2018 Asia Cruise Trends報告書の全編を入手するには、こちらをクリック(リンク先省略)。(The Moodie Davitt Report: 6 August 2018)

極地探検船が1世紀を経てノルウェーに帰還(ノルウェー)

ノルウェー人探検家のRoald Amundsenが北極点に到達しようとして失敗したときの砕氷船が、1世紀近くを経てノルウェーに帰還した。

Maudの残骸は、2年前に引き揚げられて以来、休息してきたグリーンランドの港から大西洋を横断する1か月半の旅を経て、月曜日の朝、ベルゲン市の埠頭に引き揚げられた。

「100年近く経って、Maudが遂にノルウェーに帰ってきたことを知ることは、本当に素晴らしいことだと思います。」と「Maud returns home(=モード帰国)」事業を率いてきたJan Wangaardは語った。「Maudを見て、私たちの心に喜びがもたらされます。それどころか長年を経て、彼女(注、Maud、モードは女性の名前でもある)に故郷の姿を再び見せることができて、誇りに思います。」

Amundsenの他の2隻の極地船、GjoaとFramも、オスロのNorwegian Maritime Museum(=ノルウェー海事博物館)に展示されている。この事業を支援した人々は、Maudを復元して、アスケーの港であるVollenに建設された新しい博物館に同船を展示する計画を立てている。

Amundsenは、1916年6月にMaudを進水させた。その時までに彼は、2011年(注、1911年の誤り)に5週間でCaptain Robert Scottとそのチームを打ち負かして南極点に到達した最初の探検を率いたことから、ノルウェーの国家的英雄で国際的な有名人になっていた。

Amundsenは、北極氷原でMaudを凍らせようと計画した。北極氷床に埋めて、北極から浮かばせることを望んでいた。しかしこの船で極地に到達しようとして失敗して6年が経過し、Amundsenは代わりに北東横断を航海して、アラスカ州ノームに到着して、そこで本船は、Amundsenの債権者であるHudson's Bay Companyに売却された。Hudson's Bay Companyはその後、主として毛皮取引に関わり、Maudをカナダの北東部海岸のケンブリッジ湾の支店に供給する船として使用した。

1990年、同社は当時までに小売複合企業になっていたが、この半水没状態の本船の残骸をVollenに帰還させるという条件で、アスケーというノルウェーの郡に売却した。ところが本船は、2016年まで引き揚げられてグリーンランドに移動することはなく、今年の6月になって、遂にノルウェーに向けて出発したのだった。

Maudは、今やノルウェーの沿岸沿いに曳航されることになっており、8月18日にVollenに到着する。(The Local: 6 August 2018 20:38 CEST+02:00)

日本のフェリーは、高速鉄道に代わる低速船を利用した場合の1例(日本)

「Pass 21」は、21日間で6回、島めぐりが可能だ。

鉄道による旅は通常、日本を巡る旅では主力の方法であり、合理的だ。つまり列車は時間に正確で、効率が良く、そして旅行で値の張る傾向にある国で、比較的お手頃だからだ。とても清潔であることは言うまでもなく、事実上、床の上で食事することも可能なくらいだ。しかし今や、代わりに低速旅行を活用して、同国を見る競争力のある方法がある。

新しい2017年現在のJapan Ferry Pass 21のおかけで、21日間で、同国を取り巻く14本の長距離フェリー航路で、6回旅行することが可能なのだ。これは、このパスが休暇で島めぐりや、海から同国を見て過ごしたい人にとっては、最高の選択肢となるものだ。日本は、4つの本島と何百もの小さな島々からなっているが、しかし、今話しているのは、45分間の小旅行ではない。最も短い航路で12時間で、最長のものは40時間だ。東京から神戸(要するに牛肉だ!)に向かい、東京に戻る前に、神戸から(大阪、京都、奈良がある)関西地方に向かう旅程を作ることができる、とKyoto Times紙は報じている。(ご注意:亜熱帯の鹿児島県や沖縄の島々までのような遠くには、このパスでは行くことができない。というのは、その距離のためである。しかしそれでも、かなりお得だ。)。

レール・パスとそっくりのこのフェリー・パスは、地元民や日本で暮らす外国人ではない訪問者のみが利用可能だ。21,000円(188ドル)で、1泊フェリーの2等寝台、つまり相部屋にある1つの寝台が利用できる。(布団か寝台のある個室に等級を上げるために追加料金を出すことは可能。これは家族連れにとっては良い選択だ。)。そして殆どすべてのフェリーには、ビュッフェ・レストラン(注、セルフサービス方式の食堂)、ラウンジ(注、休憩室)区画、公衆浴場、洗濯室のような、制限のない快適設備がある。しかし何と言っても、その価格だ。21日間のレール・パスのたったの半額なのだ。つまり(大半は)無制限の6社の鉄道網で同国を走る鉄道旅行を利用するには、533ドルかかることから、これはハッと息をのむものなのだ。このフェリー・パスには、ゴールデン・ウィーク(5月の初めにある日本で最も長い休暇期間)、お盆(8月中旬の祖先をしのぶ行事)、そして正月(新年の時期)を除いて、利用不可の日はない、とJapan Times紙は報じている。

旅行に先立ち、jlc-ferry.jpを訪問して、最初の発航港を選択すること。このJapan Ferry Pass 21を開発したフェリー協会の確認を得てから、最初の航路を実際に運航しているフェリー会社の1社から確認を得ることになる。乗船する際には、旅券と現金で21,000円(188ドル)(他の支払い形態は不可)の他に、予約番号を伝えること。若干複雑に見えるかしれないが、この体験をした旅行者は、実際にはかなり簡単だったと報告している。その後の予約には、あなたのJFP 21パスと旅券が必要となる。(Conde Nast Traveler: August 6, 2018)

警察、ロシアの難破船を発見したと主張している地元企業を捜査で急襲(韓国)

8月7日、ソウル発。警察は火曜日に20世紀初期に沈没したロシアの軍艦の残骸を発見したと主張している地元企業の事務所を、詐欺かもしれないと主張されている申し立ての捜査の一環として急襲した。

Seoul Metropolitan Police Agency(=ソウル首都警察庁)のホワイト・カラー部隊は、西ソウルの汝矣島(=ヨイド)にあるShinil Groupの建物の捜索のため、27人の捜査官を派遣し、証拠を差し押さえるため、他に7か所も捜索した、と同庁は話した。

Shinil Groupは、7月15日に、日露戦争の最中の1905年に消えたロシアの軍艦、Dmitrii Donskoiの残骸を発見したと発表した。半島東部にある鬱陵(=ウルルン)島の水域の海底にある難破船と主張するものの海底映像を公表していた。

この船は130兆ウォン(1160億米ドル)相当の200トンの金塊を積んで沈没したとの憶測が急速に広まり、金融当局が異常な動きがないかと株式市場を監視する事態となった。捜査は、ShinilがDonskoiの主張で詐欺を働いたと非難する投資家団体による告発を受けて行われた。投資家らは、Shinilがその名前を使って発行した仮想通貨の販売によって巨額の資金を調達したと論じている。社長のChoi Yong-seokは、出国を禁止されている。(Yonhap News: 2018/08/07 09:26)

ドイツの銀行が新しい合衆国のクルーズ船に融資(ドイツ・米国)

ドイツの融資と造船業者が、世界最大の娯楽旅行会社、Carnival Corporationに対し、新しいクルーズ船1隻を供給することとなった。

このフロリダ州マイアミに本拠を置く会社は、ドイツの開発金融機関であるKfW-Ipex Bankから、7億8600万ユーロを借りた。しかしながら、KfW-Ipexでは市中銀行の合計の80%までをシンジケート(注、企業連合)にする計画だ、と声明文において述べている。この(引き渡し日から)12年の融資は、ドイツ政府の(「Hermes cover」としても知られている)輸出信用保険によって支援されている。

船は、ドイツのパーペンブルクにある指導的なクルーズ船製造業者であるMeyer Werftによって建造される。LNG(=液化天然ガス)と舶用ディーゼルを使用する低公害二元燃料機関を搭載するものとなるが、主としてLNGによって駆動することになる。

引き渡し日は2022年5月で、本船は、5,200人の乗客を収容できるものとなる。これは、KfW-Ipexがクルーズ船部門に対して手配した長期融資の最新のもので、もう一つのフロリダ州に本拠を置く客船会社、Royal Caribbean Cruisesに対してまとめた32億ユーロの巨額一括融資に続くものだ。

この前の取引では、2隻の低公害クルーズ船が引き渡され、この開発銀行が組み立てた最大のものとなった。自身の帳簿から6億8600万ユーロを提供し、残りは、Bayern LB、BBVA、BNP Paribas、Commerzbank、DZ Bank、HSBC、JP Morgan、そしてSMBCのシンジケート(注、企業連合)にまとめた。

この最新の取引では、ドイツの大きなSME製造拠点を支援することになり、ここは長らく造船サプライ・チェーンの一部になってきたところだ。

「世界の指導的なクルーズ船建造業者の1社であるMeyer Werft Papenburgに発注したCarnival Corporationが、新たな旗艦を建造することを可能にいたします。」とKfW-Ipexの取締役会の構成員(注、取締役)のAndreas Uferは話している。(GTR: 08-08-18)

北朝鮮、「ロシアのネットワークを通じて石炭輸出」(北朝鮮・韓国・ロシア)

北朝鮮は2016年以来、石炭をロシア産であると偽り、分割払いで支払いを受けることで制裁を回避してきた、と合衆国の放送局、Radio Free Asiaが月曜日に報じた。

国連が石炭の輸出を禁止した際、北は積み荷が洋上で没収された場合に備えて、事前に石炭輸出業者から30パーセントの手付金を受け取っていた、と中国の丹東(=タントン)市の消息筋が、RFAに語った。

北は、船がロシアの港から輸入国へと航海した際に、別に30パーセントを受け取り、残額は積み荷が輸入国の港に到着した際に受け取っていた。平壌(=ピョンヤン、注、北朝鮮政府)は、中国企業の銀行口座を使用し、サービス毎に料金を支払っていたと、同筋は付け加えた。

UNSC(=国連安全保障理事会)は、2016年11月に北朝鮮の石炭輸出を年間750万トンに制限し、昨年8月に完全に禁止した。しかしその後、積み荷はロシア産と偽って、南朝鮮(注、韓国)の港にさえも入って来ていた。

平安北道(=ピョンアンブクド)の消息筋は。北朝鮮の貿易会社が石炭をロシアのナホトカ港やウラジオストク港に送り、文書を改ざんしていたと話した。

合衆国の制裁と国際的な制裁が課された後、北は中国に近い南浦(=ナムポ)や松林(=ソンニム)から、ロシアに近い清津(=チョンジン)や元山(=ウォンサン)に貯炭場を移動させた、と同筋(注、男性)は話した。

北朝鮮の石炭がナホトカに到着すると、ロシアの会社はロシア産として改ざんするために文書の準備で忙しかった。その中の1社がGreenwichで、ここはトン当たり2米ドルの料金で、その仕事をしていた。(The Chosunilbo: August 08, 2018 13:08)

Stena Line、圧倒的な割引率で新たな非常に暑い夏の特売を開始して勢いを増す、しかし急がないといけない(アイルランド)

STENA Lineは、新たな夏の25パーセント引きを開始して、勢いを増している。

乗客は、ダブリンからホリーヘッドへ行く航路とロスレアからフィッシュガードへ行く航路で、ブリテン島(注、英国本土)に25パーセント引きで旅行することが可能だ。

この取引は8月14日で終了するが、購入者は12月18日まで旅行する機会がある。つまり、これはハロウィーン(注、万聖節の前夜祭、10月31日の夜)のミッド・ターム・ブレイク(注、中間期の息抜き)のような休日も網羅することを意味する。

Stena Lineのspokesperson(=広報担当者)は、次のように話した。「弊社では弊社顧客の皆様に、今年の休暇旅行に25%引きの機会を提供いたします。」「家族、二人連れ、団体が、急いで前もって計画すれば、フェリー旅行で、何だか素晴らしい割引が受けられることになります。」「中間期の息抜きの家族旅行や、あるいはクリスマス前の買い物旅行であっても、これは何だか違うものにする計画を立てられる完璧な機会となります。」

切符の予約はwww.stenaline.ieで。MELTING25というコード(注、暗号)を使うことをお忘れなく。すると25パーセント引きで旅行可能だ。この割引を利用しようと考えている人は、Economy、Flexi、Premium Motorist料金だけに適用されることをお忘れなく。(The Irish Sun: 8th August 2018, 4:32 pm)

Brittany FerriesとFSGがHonfleurの効率性を明らかにする(ドイツ・フランス)

Brittany Ferriesはその新船、Honfleur(=オンフルール、注、フランスの地名)の船体の効率性について、このLNG(=液化天然ガス)二元燃料駆動フェリーの建造における2番目の一里塚を祝った際に明らかにした。建造しているFlensburger Schiffbau-Gesellschaft (FSG)は、この船体を横たえ始めて(注、起工し)、竜骨設置(注、起工)とコイン式典(注、起工式)を開催した。

「技術は、弊社が設計した船体に変換しています。」とFSGのhead of ship theory and hydrodynamics(=船舶理論・流体力学)の長であるHeike Billerbeckは語った。「過去20年から30年以上に亘り、造波抵抗を3分の1から2分の1に逓減してきました。」

Billerbeck女史と彼女のチームは、3か月かけてHonfleurのデジタル模型を作り、コンピュータの流体力学ソフトウェアを使用して試験してきた。

これは、船首の波と船が作り出す航跡の大きさと角度を可視化するものだった。また、Honfleurが荒海でどのように性能を発揮するのかを示すアニメーション(注、動画)を作り、Brittany Ferriesが設定した効率目標に適合させるために必要な航海速力を出すのに、Honfleurがどの位の出力が必要となるかを正確に計算した。

Brittany Ferriesは、キール(注、竜骨)が、船首から艫まで伸びる正に最低部の船梁となっている船体の形状は、港内における同船の操船性と洋上における安定性に、巨大な影響を与えるものだと説明した。この良好な設計により、プロペラによる振動は逓減されて、Honfleurはより快適な船となり、環境により良いものとなる。

「乗客は、Honfleurの船体を見ることは決してないでしょうが、確かにその利点を感じるでしょう。」とBrittany Ferriesのnaval architect(=造船技師)のBrice Robinsonは、起工式を見ながら語った。(Passenger Ship Technology: Thu 09 Aug 2018)

フェリー船長、「Trump 2020」旗掲揚で休職(米国)

ノース・カロライナ州ハッタラス発。ノース・カロライナ州のフェリー網の当局者は、州有フェリーでPresident Donald Trump(=Donald Trump大統領)再選を支持する旗を掲揚したのを受け、船長と船員を1週間、休職にしている。

MV Friscoというフェリーの乗客が、「Trump 2020」(注、文面は「Trump 2020 Keep America Great」「トランプ2020年 アメリカを偉大に保て」の意)旗が合衆国国旗と更にノース・カロライナ州旗の下で翻っている写真を先月、撮り、ソーシャル・メディアに投稿した。

Ferry Division(注、「フェリー局」の意)のspokesman(=広報担当者)のTim Hassは、メディアの支局に対して、州有船で選挙運動物を設置することは不適切であると話した。1週間に亘って休職になっている従業員の氏名は公表しなかった。

Hassは、この旗は、アウター・バンクスのフェリーでのみ掲揚されて走ったと話している。(New York Post: August 12, 2018 | 6:19am)

判事、クルーズ船殺人事件で新たな公判期日を決定(米国)

連邦判事は、アラスカ州のクルーズ船で妻を殺害したとして告発されているユタ州の男に対する新たな公判期日を予定した。

Kenneth Manzanaresは、2019年5月20日からの4週間に亘って出廷することになる、とU.S. District Court Judge(=合衆国地方裁判所判事)のTimothy Burgessは、FOX 13が日曜日に取得した命令書に書いた。

Manzanaresは昨年、アラスカ州の沿岸沖のクルーズ船、Emerald Princessに乗船中、妻のKristyを殺害したとして告発されている。Kenneth Manzanaresは「合衆国国籍のKristy Manzanaresを、故意に、意図的に、害意をもって、計画の上、殺意をもって、不法に殺害した」として大陪審に起訴されている、と命令書において同判事は言及している。

裁判所文書において、検察側と弁護側は、この犯罪が計画的なものだったか否かについて論じている。連邦検事は、有罪判決となった場合には、Kenneth Manzanaresに対して死刑を求めないと話している。(KSTU FOX 13 Salt Lake City: Posted 10:57 am, August 12, 2018)

ギリシャの島の港、クルーズ船到着、最高の95,000人を見込む(ギリシャ)

クレタ島のハニア港は、クルーズ客数が、2018年の最初の8か月で最高の95,000人を記録することを期待している。

この資料は、Athens-Macedonian News Agency(=アテネ・マケドニア通信)が報じたもので、ソウダ港を通過した到着クルーズ客は、日曜日に接岸するものと見られるクルーズ定期船、Marella Discover 2から約1,900人が下船することにより急騰するとしている。8月末までに、更に6隻のクルーズ船の到着がソウダ港に予定されている。

ギリシャは、観光業の当たり年となるものと見られている。航空機による乗客到着は既に増加しており、何百万人もの観光客が当地で休暇を過ごすものと見られている。全体的に見て、前年と比較して300万人以上の乗客が、7月中にギリシャに海外から到着するものと見られる。

この資料は、Ministry of Tourism(=観光省)の2018年に3200万人の到着を目指す目標を超える予測につながるものであり、到着者数総数は、陸路も海路も上昇傾向にあることから、3300万人を超えることとなり、その結果、例外的に高い収益をもたらすこととなる。(Greek Reporter: Aug 12, 2018)

自然保護区に上陸するクルーズ船、未だに規制されず(アイスランド)

今週、1日だけでウェスト・フィヨルズにあるHornstrandir自然保護区に、200人もの多くのクルーズ先客が上陸した、とRUVは報じた。これは、現在のところ合法的であり、自然保護区にクルーズ船が接近することに関しては、規制はない。

これは、Le Borealというクルーズ船がHornstrandirに上陸した2回目のことであり、こうしたことについて批判を受けたのは、初めてのことではない。しかしながら、昨年の批判は、入国時の手続き、すなわちを税関検査を拒否したことから大いになされたものだった。今回、同船は、立ち寄る前にイーサフィヨルズゥルで通関していた。

自然保護区に上陸を希望するクルーズ船の大きさの制限に関しては、規制はまだ作成中だ。そうした規則が発効するまでは、通関した船は、どんな船でも自由に上陸可能だ。「クルーズを提供している供給者を含む全ての観光サービス供給者に対して、(上陸する)人数にしかるべき制限を要求する依頼を送付しています。」とEnvironmental Agency(=環境局)で働く公園保護官で、今週、Le Borealの上陸を目撃したKristin Osk Jonasdottirは説明した。

例えば、自然保護区で20人以上の団体が上陸するのは、特に雨季の後にするよう推奨されている。「そうした壊れやすい環境に200人も入れると、深刻な影響を与えることは否定できないことです。」とKristinは続けた。「それに、これを止める手段がないので、心配しているのです。そして更に多くの船が、こうしたことをしたがって、待ち構えているのです。」

Kristinは、この問題は、アイスランド全体に影響を与える問題だと見ている。「私達は、自然保護区と、保護されていない区域の双方において、交通を管理できるよう、国全体へのクルーズ船の接近に関する規制を行う必要があります。」(Iceland Review: August 12, 2018 10:15)

法廷:クルーズ客、強姦を否認(バミューダ)

今日のMagistrates Court(=治安判事裁判所)において、ニュー・ジャージー州から来たクルーズ船客は、強姦罪での起訴に対し、無罪の答弁を行った。

この27歳の男は、法律上の理由から氏名は明かせないが、8月10日に同じクルーズ船客に対して犯罪を行った、と申し立てられている。

公判は、8月29日に開始することが予定されている。10,000ドルの保釈金で、保釈された。旅券を引き渡し、月曜日と金曜日の午前6時から午後8時までの間に、Hamilton Police Station(=ハミルトン警察署)に出頭することが命令されている。

加えて、件の女性とは連絡を取ってはならず、公判を待つ間に仮住所から移動する場合は、裁判所に通知しなければならないものとされている。(Bernews: August 13, 2018)

爆弾脅迫のためTallink Hotelで避難(エストニア)

Central Tallinn(=タリン中央)にあるTallink City Hotelは、爆弾脅迫をこのホテルが受け取ったことから、月曜日の午後に避難した。

警察が、Narva HighwayとGonsiori Street間のLaikmaa Streetの交通を遮断した、とPolice and Border Guard Board (PPA)(=警察・国境警備隊委員会)spokesperson(=広報官)のMarie Aavaは話した。爆発物処理班とその他の救急隊が、現場に向かった。

EEST(=東ヨーロッパ夏時間)の14時43分、同広報官は、建物の捜索では如何なる爆発物も発見されず、この事件は解決されたものと考えられ、Laikmaa Streetの交通は再開されたと発表した。(ERR News: August 13, 2018)

Disneyで豪華クルーズ船での仕事募集、応募要領(米国・英国)

私達は皆、自分のDisneyのおとぎ話の中で生きているよね?もしおとぎ話を現実の生活の1つにしたいのならば、あなたは運が良い。この世界最大の映画会社で、議論の余地はあるかもしれないが、最も愛されている会社は、新しい職員を探しているところなのだ。

毎年、Disneyは、その象徴的なCruise Liners(=クルーズ定期船)を送り出しており、今やその1隻に潜り込むことのできる好機なのだ。残念ながら、王子や王妃にはなれない。しかし朗報だ。Mickey、MinnieといったDisneyのお気に入りと一緒に生活することになる。Disneyは、アメリカ合衆国とカリブ海での豪華クルーズ船での新しい職員を再び募集中だ。

「exceptional(=格別の)」顧客サービスを行って、家族連れに「unforgettable voyage(=忘れられない航海)」を作り上げる責任のあるウェイターとウェイトレスを必要としている、とThe Liverpool Echo紙が報じている。Gumtreeの求人広告によると、応募者は少なくとも21歳以上で、最近、最低でも1年か2年間、あるいは現在、ウェイターかウェイトレスとしての経験を有することが必要。加えて、英語での基本的な会話が容易にこなせることだ。

この機会は、興奮するものとなり得るが、クルーズ船での生活は、大変な努力が必要で、手腕の試されるものとなり得る。職員は、週7日間の長時間労働で、同僚の船員と一緒の共同宿泊設備で生活することが要求されることとなる。賃金は、月1500ポンドから2500ポンドで、募集は2018年8月28日に締め切られる。

こちら(注、リンク先省略)で、この仕事について、もっと知ることが可能だ。(Birmingham Mail: 14:44, 13 AUG 2018)

朝鮮間の経済計画、立ち往生(韓国・北朝鮮)

Incheon Port Authority(=仁川港湾局)は月曜日、国内のクルーズ船観光を推進する動きの中で、朝鮮間クルーズ事業を導入する計画を立てていると話した。

IPA(=仁川港湾局)によると、南北朝鮮の経済協力を扱うため、最近、作業部会を設置し、クルーズ事業は、この部会の3つの主要事業の1つであるという。他の2つは、北の南浦(=ナムポ)港の近代化と、海州(=ヘジュ)近郊で収集した北朝鮮の砂を輸入だ、とYonhap(=聯合通信)は報じた。

この計画は、同国最大のクルーズ・ターミナルが、来年の4月にソウルの西50キロメートルにある仁川(=インチョン)の松島(=ソンド)で開所することになっている中で出てきたものだ。このクルーズ船用の長さ430メートルの埠頭は、5,000人から6,000人の旅行者を収容できるものとなり、国内海洋観光市場に巨大な変化をもたらすものと考えられている。この事業のため、IPAは、平安南道(=ピョンアンナムド)の南浦や黄海南道(=ファンヘナムド)の海州のような北朝鮮の港に追加的に寄港させるべく、この新しい南朝鮮(注、韓国)のターミナルに外国のクルーズ船が寄港することを後押しすることになる。

2002年から2011年まで、仁川と南浦間では、定期貨物船が運航していた。

南浦が、北朝鮮の首都である平壌(=ピョンヤン)からざっと50キロメートルのところに位置することから、想定されるクルーズ船の寄港で、観光客が2つの朝鮮の首都を訪問する魅力的な観光プログラムとなり得る、とIPAは話した。

「過去において、仁川―南浦航路は、朝鮮間の貿易の60%を占めていました。仁川と南浦は、それぞれの首都の玄関口であることから、類似性があるのです。」とIPA幹部は話した。「朝鮮間の本格的な経済交流を再開するために、十分な準備をすることになります。」

現在、過去のミサイルと核の実験で、平壌(注、北朝鮮政府)に科されている重層的な国際的制裁のために、両国間の関係改善にも拘わらず、如何なる朝鮮間の経済交流も保留となっている。

クルーズ事業を成功させるため、IPAは、今年の暮れまでに朝鮮間の物流環境と許認可手続きを分析する計画で、引き続き、来年前半までに、北の港の社会基盤と海路を共同研究する。(Financial Tribune: Tuesday, August 14, 2018)

ブラジル、イタリア船の1.3トンのコカイン差し押さえ(ブラジル)

サン・パウロ発。ブラジル当局は月曜日、サン・パウロに近いブラジルの主要港であるサントス港のイタリア船籍の船で、1.32メートル・トン(2,910ポンド)のコカインを差し押さえたと話した。

「この薬物は、1,202個の錠剤に分けて、41個のずだ袋に分散させて」アルゼンチンから到着したGrande Franciaという船の2個のコンテナにあったと税関局は話した。G1というニュース・サイトによると、この船は、日曜日に海賊に襲撃されたという。しかしこの出来事が、薬物の発見と関連があるのかどうかは不明だ。サントスの連邦警察は、海賊事件は発生したが、違う船を標的にしていたと話した。「本件に取り組んでいるところである。」と警察は声明文において述べた。

税関局は、今年これまでに、ラテン・アメリカ最大のサントス港での27件の作戦において、13,518キロ(29,802ポンド)の薬物を阻止したと話した。これは、2017年に差し押さえられた合計よりも多い。(Dunya News: Last Updated On 14 August,2018 12:47 pm)

アラスカ州のクルーズ船で麻疹(米国)

先週、クルーズ船でアラスカ州を訪問した十代が麻疹(注、はしか)に罹患していた、と防疫官は話し、このまず見られない病気が、更に乗客らに広がっているかもしれない懸念が高まっている。

この患者と接触したかもしれない乗客の一団は、月曜日にNorwegian Jewelからスワードで下船した。火曜日、Alaska Department of Health and Social Services(=アラスカ州衛生・社会福祉局)は、医療従事者に対し、この病気に罹患したかもしれない乗客の発疹、鼻水の垂れている鼻、発熱、充血した目といった麻疹の症状に注意するよう警告した。

防疫官は、二次感染の危険は低いと考えている。この患者は、乗船当時、感染力の最終段階にあった、と当局者は話し、8月6日にブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーでこの船に乗船して、間もなくして隔離されたという。

「低危険の麻疹であるにも関わらず、このような状況の中で医療従事者に通告した理由というのは、大変に感染力の高いものであるからです。」とState Epidemiologist(=州の疫学者)のDr. Joe McLaughlinは、Empire紙に電話インタビューで話した。「空気中の呼吸分泌物、咳、くしゃみを通じて広がります。」

この船は、スワードでクルーズを終えるまでに、ケチカン、ジュノー、スカグウェー、グレーシャー・ベイに接岸していた。

DHSS(=衛生・社会福祉局)によると、このクルーズの数日前に、この患者は、タイへの旅行後、発疹、発熱、風邪のような症状が起きていたと報告しているという。この患者(注、女性)と一緒に旅行をした患者の両親は、患者は麻疹、流行性耳下腺炎(注、おたふく風邪)、風疹 (MMR) のワクチンを受けたことがなかったと報告している。

8月8日、氏名は公表されていない16歳の非合衆国市民であるこの患者は、治療のためにPeaceHealth Ketchikan Medical Center(注、病院)に搬送された。医師らは、8月10日に麻疹であると診断し、患者は数時間後に退院した。この時点では、既に感染力はないものと考えられた。

DHSSによると、この病気は大変に感染力が高いものではあるが、発疹の発症後4日目以降は、移す危険は大変に低いという。この患者は、発疹の症状が出てから4日目に乗船しており、これはアラスカ州の如何なる者に対しても、患者が高い感染力を有していなかったと防疫官が考える理由となった。

この病気は、潜伏期間が7日間から21日間。乗客が症状を見せたかもしれない第1日目は月曜日であり、麻疹が患者に接触した7日目であった。このウイルスに感染した者は、8月27日より前に症状を呈するものと見られている。

ワクチンのおかげで、麻疹は、2000年に合衆国では絶滅が宣言されていた、とMcLaughlinは語った。国外から持ち込まれたものではない症例を見ることは、今や稀だ。(中略)(Juneau Empire: Posted August 14, 2018 04:12 pm)

合衆国沿岸警備隊、クース・ベイ沖のクルーズ船の病気の女性を救助(米国)

クース・ベイ発。ノース・ベンドのU.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)の職員が月曜日、クース・ベイ沖のクルーズ船から、76歳の女性を救助すべく、MH-65 Dolphinというヘリコプター1機の隊員を派遣した。

この女性は、Coast Guard(=沿岸警備隊)によると、Grand Princessというクルーズ船に乗船中、腎不全になったという。治療のため、Bay Area Hospital(注、病院)に搬送された。沿岸警備隊が連絡を受けた時、Grand Princessはクース・ベイの南西約50マイルのところにいた。

救助の動画は、こちら(注、リンク先省略)。(The World: Aug 14, 2018 Updated 1 hr ago)

南朝鮮の造船業者、コンテナ運送会社、海運崩壊で大打撃(韓国)

南朝鮮(注、韓国)の造船業者であるDaewoo Shipbuilding & Marine Engineering Co.と、国を代表する運送会社のHyundai Merchant Marineは、第2四半期に弱含みの業績を計上し、国が繰り返し緊急援助をしているにも拘わらず、その将来の事業についての懸念が増大している。

世界第3位の造船業者であるDSMEの第2四半期の税引き前利益は、今年初めからの、大半は油槽船であった大量の受注にも拘わらず、1年前の80%減で、1億8300万ドルとなった。この造船所は、6年連続の営業損失の後、2017年に5億8700万ドルの利益を計上し、幹部らは、売却に向け事業を始動し、躍進して2018年を終わらせることを望んでいるところだ、と事情を知る人達は話した。

今年これまでに、この造船所の税引き前利益は、オフショア掘削船の注文の枯渇と、その他の船種での中国の競争相手による相当な値引きによって、71%減少した。DSMEは昨年、26億ドルの政府の緊急援助を得て、Chief Executive(=最高責任者)のJung Sung-leepは6月に、自分の目標は「an attractive company for other companies to be interested in acquiring(=買収に興味を持ってもらうため、他社にとって魅力のある会社)」にすることだと語った。

「彼らは、Hyundai Heavy Industriesか、Samsung Heavy Industriesに来年早々に売ることを考えているのです。」とこの件に関わっている1人は、話した。「85隻の注文控え元帳を持っていることは良いのですが、2017年末に短期間回復した後、海運業は再び反転して、注文は減少することになったのです。」

コペンハーゲンに本拠を置くSeaIntelligence Consultingのchief executive(=最高責任者)であるLars Jensenは、注文傾向は、中期的には、コンテナ・フィーダー船のような小型船に対するものであり、大型船よりも利幅は厳しいと語った。

この状況は、コンテナ船運航事業者のHyundai Merchant Marine Co. Ltd.にとっては、更に当てにならないものとなっている。この運送業者は、世界のコンテナ収容力の僅か1.8%しか占めていないが、その容量を増やし、ずっと大きな競合他社によって支配されている市場に留まろうと、もがいているのだ。

「容量増加を追求しているのですが、それが、かなりの負担になっています。」とJensen氏は話した。「HMMの容量は、第2四半期に17%増加し、コンテナ当たり25ドルの損失となっている(ドイツの)競合他社のHapag-Lloydよりも、7倍以上もずっと大きなものとなっています。HMMは、コンテナ当たり169ドルの損失です。」

容量増で価格統制がよりできなくなり、運賃は既に維持できる水準をかなり下回っており、HMMの将来は、どうなるか分からない状態になっている。この運航事業者は、規模の利点においては小さ過ぎ、同社船は、沈滞しているコンテナ海運市場の中で輝いているアジア間運航のような隙間市場には、大き過ぎるのだ。

悪化している業績は、2016年に破産して、昨年、清算された世界第8位のコンテナ運送会社だったHanjin Shippingの崩壊後、HMMが同国の海運の旗となることを望んでいる政府当局者に打撃を与えている。

HMMは昨年、6億6000万ドルの緊急援助を受けているが、第2四半期に2430億ウォン(2億1500万ドル)の損失を出しており、1年前の1740億ウォンから、40%悪化している。

6月にHMMは、14,000個から23,000個のコンテナを移動させることのできる20隻からなる、25億ドルの巨額の船舶発注を明らかにした。

「現時点で、HMMは維持できないものとなっていて、誰も買いたくないものです。」とJensen氏は話した。「朝鮮(注、韓国)は、2年前に倒産したHanjin Shippingを失い、したがってHMMを、全ての問題に眼を瞑って、できる限り続けるのでしょう。少なくとも朝鮮(注、韓国)の造船所にとっては、最良の顧客の1社なのです。」(The Wall Street Journal: Aug. 15, 2018 11:39 a.m. ET)

秋までにクリミアとトルコ間がフェリーでつながるかも(ロシア・トルコ)

シンフェリーポリ発。Crimean Sea PortsのCEO(=最高経営責任者)であるAlexey Volkovは、木曜日にSputnikに対し、同社は秋までに海上連結を開始するつもりだと語った。

「乙仲との交渉をしております。将来のフェリー航路の一部となる港は、後に発表します。」とVolkovは話した。

フェリー便の導入は、半島と世界の他の地域との間の今年2番目の主要な輸送連結の確立となる。5月に、クリミア半島とロシアを結ぶケルチ海峡を横断するCrimean Bridge(=クリミア橋)の道路区間が、ロシアのPresident(=大統領)Vladimir Putinにより開設され、この地域とロシア本土間の最初の直行道路となった。このヨーロッパ最長の橋であるCrimean Bridgeは、3か月もしないうちに、既に160万人近い運転者が横断した。この橋の鉄道区間は、2019年までに建設される見込みだ。

以前、ウクライナの一部であったクリミアは、住民投票の後、2014年にロシアに再編入されたが、キエフ(注、ウクライナ政府)によって痛烈に批判された。その後、半島を併合したと言って、西側諸国がモスクワ(注、ロシア政府)に制裁を科したが、ロシアは、投票は国際法に則ったものだと言って、全ての非難を繰り返し否定してきた。(Sputnik: 15:02 16.08.2018)

DFDS、Chinese Jinling ShipyardにRo-Ro船発注(デンマーク)

デンマークの海運・物流会社のDFDSは、Chinese Jinling Shipyardに、追加の貨物フェリー(ro-ro)の新船建造を発注した。これは、以前、発注したフェリーで取得した選択権を行使したもの。

この新造船は、以前発注した5隻の貨物フェリーと同種のもので、約450台のトレーラーに相当するレーン長6,700メートルのものとして設計される。この大容量により、輸送コンテナ当たりの環境影響の他、コンテナ当たりの費用を逓減させることになる。

新フェリーは、顧客の事業を発展させることに役立ち、北ヨーロッパと地中海の航路網におけるDFDSの運航効率を向上させるものとなる。新フェリーは、収容力に対する顧客の需要に基づき、航路網に展開されることになる。最初の2隻のフェリーは、来年初めに受領することになる見込みで、3番船と4番船は2019年後半、最後の2隻は2020年の前半となる見込み。

DFDSの船隊拡大・更新計画には、バルト海航路網に展開するために2021年に引き渡されることになっている2隻の貨客フェリー(ro-pax)も含まれている。加えて、2隻のro-roフェリーが収容力を増加させるために延長工事を行っており、イギリス海峡航路に展開するため、傭船貨客フェリー(ro-pax)1隻が、2021年に引き渡されることになっている。(Shipinsight: 17 August 2018)

ブレグジットはアイルランド貿易の混乱ともなり得る(アイルランド)

ダブリン発。アイルランドへの訪問者は、ブリテン島(注、英国)が「the mainland(=本土)」とされていることに眉を顰めることとなり得る。それでも、この2つの島を結ぶフェリーは、共和国の主要な海上生命線だ。ブリテン島は、アイルランドの商品外国貿易の12%を占めるだけではなく、Channel Tunnel(=英仏海峡トンネル)経由の「land bridge(=陸橋)」も、アイルランドとEuropean Union(=ヨーロッパ連合)の残りの地域を結ぶ貨物自動車にとっては、最速の経路となっている。大陸のEU(=ヨーロッパ連合)は、商品貿易の38%を占めており、アイルランド最大の市場となっている。

貨物自動車は、ダブリンかロスレアから、英国に午前9時にフェリーに乗って行き、真夜中にはパリに到着する、とIrish Road Haulage Association(=アイルランド道路運送協会)のpresident(=会長)であるVerona Murphyは話す。ロスレアから、フランスのロスコフかシェルブールに行く大陸直行フェリーは、横断だけでも、少なくとも17時間はかかる。また費用もかさむ。アイリッシュ海と英仏海峡トンネル横断だと、540ユーロであるのに対して、約1,000ユーロだ。

しかし、もし英国が来年、貿易・関税・入国管理・食品の安全性に関する合意をすることなくEUを離脱することになると、アイルランドからの貿易に関する物理的制御が再投入されることとなる。これは、英国経路がずっと時間がかかって、より費用のかかるものとなり、アイルランドの「just-in-time(=時間に間に合う)」貿易を不可能にすることとなり得る。

Murphy女史自身の会社が、その好例だ。ここはアイルランドの肉をイタリアに運び、新鮮なハーブ(注、香料植物)を積んで戻る4台の冷凍車を走らせている。「ハーブが地面から生えて来た時から、アイルランドのスーパーマーケットの棚に並ぶまで、約5日かかり、その賞味期間は3日から5日なのです。」と彼女は話す。運送に時間がかかるようになると、賞味期間が短くなることになる。つまり、全ての事業が採算性の悪いものとなり得るのだ。

アイルランド政府は既に、北アイルランドとの国境に対するブレグジット(注、英国のEU離脱)の意味合いについて、格闘している。ブレグジットが混乱した際における英国経路経由のEU貿易の緊急研究を、最近、アイルランド政府は委託している。そうした交通は、厳重に監視しているものではないため、数字は不正確なものだが、Irish Road Haulage Association(=アイルランド道路運送協会)では、英国を通過して大陸との間を行き交う道路貨物は、80%以上だと考えている。このことの全ては、英国の公務員がブレグジットが原因となり得ると警告してきた、英仏海峡の港における何マイルも続く長蛇の列次第となる。

中には、ブレグジット後の混乱が機会をもたらすという向きもある。ルクセンブルグに本拠を置く海運会社のCLdNは、最近、英国とフランスを迂回するダブリン、ゼーブルージュ、ロッテルダムを結ぶ新しい36時間航路に、2隻の世界最大のロール・オン、ロール・オフ船を投入した。コーク港では、アイルランドとスペイン間にフェリー便を開設し、Irish Ferriesでは、ダブリンとシェルブール間に直行航路を導入する計画を立てている。

8月1日、European Commission(=欧州委員会)は、大陸から、英国の港から離れたアイルランドに向かう提案された輸送回廊に切り替えることに同意した。それどころか、ベルギーとオランダからの直行フェリーも取り込むこととなる。これは英国だけではなく、フランスの港の事業も減ることを意味するものであり、社会基盤向上のための何十億ユーロものEUの助成金の圏外になることになるのだ。フランスの港は予想通り、この計画に反対している。

アイルランドの国が後援しているEconomic and Social Research Institute(=経済・社会調査機関)の経済専門家であるMartina Lawlessは、必要なことが明確にならない限り、企業や政府は、新しい倉庫や港湾の拡張に投資することに気が進まないことになるだろうと話している。しかし、もし10月にある次のEU summit(=ヨーロッパ連合首脳会議)で、「no deal(=合意なしの)」ブレグジットとなる可能性が未だにあるのならば、緊急対策の突然の波を引き起こすこととなり得る。英国と違って、アイルランド政府は、市民向け食料の備蓄については、まだ話していない。しかし、アイルランドのサプライ・チェーンがあまりにも英国と密接につながっていることから、混乱の可能性は高いのだ。(The Economist: Aug 18th 2018)

ケチカンの造船所、労働者80人まで一時解雇する見込み(米国)

アラスカ州ケチカン発。ケチカンの造船所が、10月から今年の暮れまでに、50人から80人の労働者を一時解雇する見込みだ。

Ketchikan Daily News紙は、Vigor Alaskaの幹部が、労働者に対し、先週の会合で、新規建造事業がないことを引き合いに出して、一時解雇を通告したと報じた。

この造船所のdirector(=取締役)であるDoug Wardは、一時解雇は「core workers(=中核労働者)」に影響を与えるもので、「give our folks a heads-up so they can get on with planning their lives.(=弊社の皆さんに、人生設計ができるよう注意を喚起する)」ために発表したと話している。

Wardは、この造船所には約300人の労働者がおり、これにはAlaska Marine Highway Systemのフェリー、Hubbardの作業を加速させるための約100人の契約作業員が含まれていると話している。Wardは、Hubbardの構造物工事は、来月、縮小し始める見込みだと話している。この事業は、来年、竣工する見込みだ。(The Charlotte Observer: August 20, 2018 01:13 AM)

クルーズ船からの転落:クロアチア沖の海で10時間後に女性救出(クロアチア・英国)

英国人女性がクロアチア沖でクルーズ船から転落して生き延びた、と同国の沿岸警備隊は話した。

この46歳は、土曜日の午前零時頃に陸地から60マイル離れたアドリア海に転落し、10時間経過してから救助された、と当局者は話した。この女性はKay Longstaffという名前で、プーラの町にある病院に搬送された。

女性は、船外に転落する前は、甲板の後ろで座っていたのであり「very lucky to be alive(=生きていてとても幸せだ)」と話した。沿岸警備隊の巡視艇、Cavtatから降り立った際に、クロアチアのニュース局、HRTに話しかけて、次のように付け加えた。「10時間も水の中にいました。そして、この素晴らしい男性達が、私を救助してくれたのです。」女性はその後、救急車で病院に搬送された。

救命船の船長であるLovro Oreskovicは、女性は日曜日に「exhausted(=疲れ切って)」発見されたと話し、「我々は人命を救うことができて、とてもうれしい。」と付け加えた。The Sun紙によると、Longstaffさんはある救助隊員に、ヨガをやっていたのが役立って、寒さを感じないようにするため、夜通し歌を歌ったと話したという。

クロアチアのMinistry of Maritime Affairs(=海事省)のDavid Radasは、救助隊員らは、クルーズ船のCCTV(=閉回路テレビ、監視カメラ)を調べて、Longstaffさんが海中に転落した正確な時間を割り出すことができたと話した。「その時刻を知っていたことから、船の正確な位置を知ることができたのです。」と同紙に語った。BBC(=英国放送協会)に対し、この女性がどのように海中に転落したのか、状況を調べているところだと語った。

Longstaffさんは、転落したところから約1マイルの洋上で発見された。Norwegian Cruise Lineの声明文では、乗客1人が、船(注、Norwegian Star)がVargarolaからベニスに向かう間に、船外に転落したことを確認している。それによると、「このお客様が生きて発見され、現在は安定した容体であり、更に治療のためにクロアチアの陸地に搬送されたことを喜んで報告いたします。」とあった。「連合王国(注、英国)の住民であるこの個人が、今や無事であり、ご友人やご家族とすぐにも再会できることを大変にうれしく思います。」

Foreign Office(=外務省)は、この事件の報告を受けていることを確認した。

極端環境の生存に関する専門家であるMike Tipton教授は、この事例の女性は、暖かく穏やかな水という「perfect(=完璧な)」生存状況にあったと話している。「水温は、摂氏約28度から29度で、プールよりは少し暖かい位です。」と語り、つまり冷水ショックに罹らなかったことになったと話した。しかも女性が「wasn't being battered by waves(=波によって打ちのめされなかった)」ことは、浮かんで、泳いで、転落したところの近くに留まることができ、救助される可能性を最大限にすることができたのだった。

生き残るための他の要因:

もし女性であるならば、浮かんで暖かさを保てることになる体脂肪を典型的に高率で有していることとなる。

RNLI(=王立救命艇協会)によると、泳ぐよりはむしろ、仰向けになって浮いている方が、エネルギーを節約できるという。

穏やかで積極的な心構えが、Tipton教授が言うには、長期間の生存に耐えることに役立つという。(BBC News: 20 August 2018)

世界最大の海運会社、Trumpの貿易戦争は他のどこよりもアメリカを毀損すると警告(デンマーク・米国)

コンテナ船の世界最大の運航事業者であるAP Moller-MaerskのCEO(=最高経営責任者)は、President Donald Trump(=Donald Trump大統領)の貿易戦争は、他のどこの国よりも合衆国を害することになると予想した。

デンマークのコペンハーゲンであったMaerskの世界本社での演説で、Soren Skouは、合衆国主導の紛争、すなわち関税に関して非常に多くの一連の脅迫が、ワシントン(注、米国政府)と北京(注、中国政府)の間で見られているものだが、外国製造の消費財に並外れて依存していることから、合衆国に最大の不都合が生じることになりそうだと語った。

関税の副次的影響は「could easily end up being bigger in the US(=容易に合衆国において、より大きなものとなり得る)」とSkouは発表において聴衆に語り、世界貿易は恐らく0.3%以上の落ち込みとなりそうで、合衆国貿易の否定的影響は4%にもなると論じた。「これは確実に良くないものです。」と語った。もし合衆国が消費者に特化した商品(注、消費財)に対して関税を課し始めたならば、この衝撃は、とりわけ並外れて大きなものとなる、と語った。

「もしベトナム、インドネシア、その他、アジアのどこかで買われることになっている中国の消費財に関税が課されたならば、アメリカの輸入業者が最初にそうなるでしょう。」とSkouは語った。「Nikeのような大きな合衆国の商標は、1か国だけではなくて、アジア中で製造されているのであり、代替効果が生じるでしょう。」と続けた。「合衆国で製造されたNikeのスニーカーやiPhonesが入手できなくなるのです。それで、最終的には消費者に及ぶのです。」

これまでのところ関税は、実際には、主として生産財(注、工業用品)に特化して課せられているが、Trumpが消費者に特化した製品に、更なる打撃を与えることを検討しない可能性はない。とりわけこれまでのところ、報復的貿易戦争になっているからだ。

AP Moller-Maerskは、世界の舶来消費財の約20%の海運を支配している。このことは、ここが傾向を見分けるや、産業全体に大いに影響を与えることになりそうだ、ということになる。これまでのところMaerskは、貿易の流れにおいていかなる悪化も見ておらず、需要は4%増になっていると報告している、とSkouは語った。(Business Insider)

スコットランド西部諸島の新しい1億ポンドの二元燃料焚きフェリー、更なる遅延で打撃(英国)

1億ポンドの契約で、公有運航事業者であるCalMac向けに建造中の、スコットランドのクライドで建造中の2隻のフェリーは、新たな遅延で打撃を受けている、とScottish Government(=スコットランド行政府)は確認した。

The National紙が報じているように、このクライドとヘブリディーズ諸島網向けのロール・オン、ロール・オフ方式の乗用車・旅客船は、グラスゴー港のFerguson Marine Engineeringで建造中だ。

昨年進水したMV Glen Sannoxは、当初、5月に引き渡されることになっていたが、今年の冬まで延期された。その竣工日は、今や2019年6月とされており、海上試運転を経て、約2か月後にアードロッサン―アラン島航路に就航することになっている。(後略)(Afloat: 20th August 2018)

Carnival Corporation、中国クルーズ海運のダイヤモンド提携者となる(米国・中国)

Carnival Corporationは、China Cruise & Yacht Industry Association(=中国クルーズ・ヨット産業協会)(CCYIA) との間で、11月1日から3日まで深セン(=シンチェン)で開催される13th China Cruise Shipping Conference(=第13回中国クルーズ海運会議)(CCS13)のダイヤモンド水準の提携者になる正式協力協定に署名した。

Carnivalは以前、多数のCCYIAの会議を後援してきており、この協会によると、「両当事者はクルーズ旅行資源の共有、情報通信、販売促進といった多くの面で合意に達した」という。中国のCarnival CorporationのChairman(=会長)であるChen Ranfengは、次のように話した。

「Carnivalは中国における長期的な発展を狙っており、中国を第二の故郷と考えております。Carnivalの事業は、クルーズ運航、製造、船舶供給から人材育成に至るまでのクルーズ生態系の全てを網羅しているものであり、中国の提携者と共に、クルーズ産業の長期的な健全な発展を推進して参りました。」

声明によると、Carnivalは、China State Shipbuilding Corporation (CSSC)と共に中国における大型クルーズ船の建造及び運航に引き続き尽力するという。(Cruise Industry News: August 21, 2018)

動画:初めてのLNG焚きクルーズ船が進水(ドイツ)

世界最初のLNG焚きクルーズ船であるAIDAnovaが、Meyer Werft Papenburgであった進水式で、火曜日にお目見えした。3隻の曳船の支援を受けて、この乗客5,200人乗りの船は、Meyer Werftの屋根の付いた船台を出発して、近くの埠頭に停泊した。船台から完全に外に出るのに、約1時間半かかった。

今や船台を離れ、この造船業者はマストや煙突の被覆材を付け加え、内装の艤装工事が続くことになる。1,400人の優秀な船員も、船上訓練を始めている。この段階を完了するや、初めてのLNGバンカーリング(=燃料積載)を行い、海上試運転を開始する。これは9月下旬を予定している。最初の商業クルーズは、AIDAに引き渡されてすぐの11月になるものと見られている。

AIDAnovaは、港内と洋上をLNG舶用燃料で運航するよう設計された世界初のクルーズ船だ。Carnivalは、AIDA、Costa、Carnival Cruise Line、P&Oといった、その様々な商標向けに、Meyer Werftと6隻以上のLNG駆動船を契約している。

AIDAnovaの進水で、将来のクルーズ船、Spectrum of the Seasに場所を譲ることとなった。Spectrumの一部である浮かんでいる巨大ブロックは、AIDAnovaによって空いたばかりの屋根のある船台に移動となり、作業が続く。Spectrumは中国市場向けに建造されているもので、一般的な宿泊設備に加え、2つの豪華な階段状の宿泊設備をもって設計されている。

Meyer Werftは、世界のクルーズ産業の急騰のおかげで、その注文控え帳は好調であり、今後数年間に引き渡されることになっている29隻の船を抱えていると話している。同社は3つの造船所、すなわちドイツのパーペンブルグとロストク、それに加えてフィンランドのトゥルクに有し、6,000人以上の従業員を雇用しており、需要に応じるため、更に雇用すると話している。(The Maritime Executive: 2018-08-22 21:14:06)

コンテナ船、ロシア北極海経由の歴史的旅行に着手(デンマーク・ロシア)

デンマーク、コペンハーゲン発。デンマークの海運グループのA.P. Moller-Maerskは、海氷が解けつつあることから、貨物船1隻を初めてロシア北極海を通過させると木曜日に話した。

この世界最大の海運会社のspokeswoman(=広報担当者、注、女性)であるJanina von Spaldingは、新しい氷級コンテナ船、Venta Maerskが、来月、ロシアを超えていく北極航路での試験航海に着手すると話した。

「これは、コンテナ海運にとっては未知の航路を探検して、科学的資料を収集することを目的とする1回限りの試験であり、新しい商品を始めるものではないことを強調することは、重要なことだと考えます。」とvon SpaldingはThe Associated Press(注、AP通信社)宛の電子メールで述べた。

「今日の歩調の速い世界において、先頭を行きたい企業は、革新しなければならないのです。」と語り、この試験は「弊社にとっては、新しい地域における運航体験を得て、船舶システム、船員の能力、そして陸上に本拠を置く支援配置の機能性を試験することになる独特の機会となるものです。」と付け加えた。

Northern Sea Route(=北極海航路)は、気候変動により、すぐにも氷が無くなりそうなことから、東アジアからヨーロッパに向かう航路を、カナダ超えていくNorthwest Passage(=北西航路)よりは短縮できる可能性がある。

専門家は、最も普通に利用されている東アジア―ヨーロッパ航路を、スエズ運河経由の21,000キロメートル(13,000マイル)から、12,800キロメートル(8,000マイル)に短縮し得るものであり、輸送時間が10日から15日間に短縮することになると話している。

Von Spaldingは、この船は、ロシアの太平洋の港町であるウラジオストクを、冷凍魚の貨物を乗せて9月1日頃に出発し、月末に到着することになるサンクト・ペテルブルクに向けて航海することになると話した。

この輸送航路は、氷の状態を注意深く評価してから、ロシア当局者と調整したもので、砕氷船の支援はいつでも利用できるようにする、とこのコペンハーゲンに本拠を置くグループは語った。

「現在、弊社では、この北極海航路を、弊社顧客の需要、貿易様式、居留区によって定まる、既存の航路網と商業的に代替できるものとは見ておりません。」と付け加えた。(Las Vegas Review-Journal: August 23, 2018 - 5:30 am)

時給5ドル未満、7日間交替、それに酷く窮屈な船室:クルーズ船労働者が舞台裏で起きていることを明らかにする(豪州)

クルーズ船で一生涯、働きながら旅行しようと考えたある若い写真家(注、女性)が、自分の夢は乗船するや、早くも打ち砕かれたと話している。

Jade Chamberlainは、Carnival Cruise Lineの豪華定期船「Cruise Paradise」と6か月契約を締結して、今年これまでにパースを出発した。この船では、時給4.30ドルで、1日10時間、1週7時間労働だった。低賃金にも拘わらず、この21歳は、新しい経験と「to see new places and meet new people(=新しい場所を見て、新しい人々と出会う)」機会にワクワクしたと語った。しかし間もなくしてChamberlainさんは、この新しい冒険は、自分が望んでいたものではないことに気が付いたのだった。

クルーズ写真家になるという考えは、興味をそそるものだったし、「glamorous(=魅惑的)」に聞こえた、とChamberlainさんはnine.com.au(注、オーストラリアのニュース・サイト)に語った。4月、この21歳は、メキシコに行く切符について、自分のお金から1,500ドルをしぶしぶ支払った。ここで、このクルーズ定期船に乗船して、新たな仕事を始めたのだった。

10時間交代という約束にも拘わらず、Chamberlainさんが言うには、直ぐに自分が毎日14時間近く働いていることに気が付いたという。1日を通した休憩を与えられたが、この若い旅行者は、勤務予定は極限まで疲れさせられるしごきだったと話した。Chamberlainさんは、疲労回復と休息のために数日が与えられることはなく、直ぐに精神的健康に犠牲を強いられることになったという。

「それは私にとっては、大変に大きな衝撃だったのです。私は本当に精神的に健康なのですが、異なる時に突然泣き崩れていたのを覚えています。」とNine Newsに語った。

他の船員と親しくなるにつれ、Chamberlainさんは、精神的に必死に対処しているのは自分だけではないということが明らかになった、と話した。同僚は、友人や家族から隔絶されており、一層厳しいものとなっている、と話した。この21歳は、この定期船では、乗船と部屋は無料ではあるものの、職員は自前でインターネットを利用するには、お金を払うことが要求されていたと話した。

「フィリピンから来た私の船室の同室者には、2歳の男の子がいたのですが、私が船室に入って行くと、泣いて自分の子供のビデオを見ていたもので、家族のために収入を得るにはこれが最善の方法なので、家族と一緒に家にいることができないということを私に話してくれたものでした。」

娯楽(注、もてなし)職種で働く正規の「staff(=職員)」にとってのみ辛いというのではなく、「crew(=船員)」はもっと酷いもので、客室清掃のような下っ端の仕事をしている、とChamberlainさんは話した。この写真家は、多くの清掃職員が常に働いていると話した。6週間労働して、Chamberlainさんはこの「trainee(=見習い)」の仕事を辞め、フロリダ州タンパで、この豪華定期船から下船した。

この船で過ごした時を切っ掛けに、Chamberlainさんは、世界最大のクルーズ船運航事業者であるCarnival Corporationの下で稼働しているクルーズ船に、精神分析医を乗船させて、労働者に毎週1日の休日を与えることを呼びかけるインターネット上の嘆願を始めた。

Chamberlainさんがあらましを語った劣悪な労働環境について質問すると、Carnivalのあるspokesperson(=広報担当者)は、Daily Mail Australia紙に対し、次のように語った。

「弊社の船員が、価値ある個人として尊重されて扱われることになる、支援できる、共感できる、楽天的な労働環境において稼働できることを確かなものとするため、弊社は深く献身しております。」「世界的にCarnival Cruise Lineは、26隻からなる、その多くは何十年も運航している、洋上で成功した経歴を打ち立てた船隊で、35,000人以上の海上従業員を雇用しております。」「弊社の取り組み方というのは、弊社が、海上従業員が弊社のお客様を扱って欲しいと考えるように、弊社が海上従業員を扱うことであります。」「船は、船上に優秀な人的資源を有しており、医療班が、精神的健康を含めた船員の福祉のために尽力しており、このことは、船員の施設、プログラム、サービスに対する現在実施中の投資と結びついております。」

彼らはプライバシーを理由に、この嘆願や如何なる従業員個人についても、論評することを望まなかった。(Daily Mail: 04:04 BST, 24 August 2018)

自律・電動コンテナ船をノルウェーで就航させる計画(ノルウェー)

ルーマニアのVard Braila造船所は、世界初の完全自律・電動貨物船をノルウェーの肥料製造業者であるYara International向けに建造している。これにより、ノルウェー南部を横断する毎年40,000台にもなるトラック輸送と代替させることが可能となる。

この「Yara Birkeland」は、貨物船としては比較的小型で、長さ70メートル、幅14メートル。そうではあるものの、コンテナ120個まで積載可能。

Kongsberg Groupは、同船向けに「key enabling technologies(=鍵となる実現技術)」を提供しており、これには感知装置、電気駆動装置、電池、推進制御システム、そして遠隔・自律船の運航の統合が含まれる。

電動クレーンや電動設備を使用して、荷役作業の他、接岸や離岸でさえも自動化される。この船はまた、伝統的なバラスト(注、安定器)の必要はない。その代わりに、恒久的バラストとして、7~9MWhの電池パックを使用する。

電池技術を使用することの否定的側面は、長距離航路では不都合なことだ。そのため本船は、短距離航海にのみ使用されることになる。すなわちヘロヤ港、ブレビク港、そしてラルビク港の間で使われる(合計約30海里)。

距離は、電動船が乗り越えなければならない主要要素だ。天候と潮流は、消費電力にかなりの影響を与えるものであり、電池は、重くて多くの空間を占めるものだ。電動自動車のように、止めたり充電したりする場所もなく(それに貨物船を充電するには、どれ位長くかかるのか想像できるだけだ!)、沿岸に沿って進むという制限がある。

この事業の総費用は、2700万ユーロであり、ノルウェー政府が半額以上(1400万ユーロ)を支援する。これはディーゼル式トラックを、より清浄な代替品に代替するという同国の進行中の取り組みの一環。この国では、2016年にNorwegian Forum for Autonomous Ships(=自律船のためのノルウェー・フォーラム)を設立した。

Yara Birkelandは、2020年に引き渡されることになっており、2022年までに、有人操船から完全自律になる(終了時に着脱可能な船橋モジュールが船体に取り付けられる。)。(V3: 24 August 2018)

Trumpの貿易戦争:なぜ彼は戦い、そして関税はどう作用するのか(米国)

Trump大統領は、「fixing our terrible trade deals(=我が国の酷い貿易協定を解決する)」計画を立てており、これは彼が言うには、合衆国への他国の輸出は利益を得ており、他国への合衆国の輸出を阻害しているものだという。

それをどうやるのだろうか。世界中から合衆国に入ってくる多くの商品に課税することによってだ。かくして、その不公平とはどういうもので、合衆国が課す税金、あるいは関税は、どんなものかということになる。

他の税金とは違い、関税は、政府にとって歳入を上げる点については少ないものであり、国境を通過する製品の流入を変え、合衆国の買い物客や企業にとって、外国製造業者の製品をより高額のものにするものとなる。これは理論上、競合品を製造するアメリカ企業を支援することになり、しばしば外国の競合業者によって価格の切り下げが行われることとなる。

Trumpは、合衆国が他国とのより良い取引を促進させ、合衆国で外国製品を市場価格以下で「dumping(=不当廉売)」することを止めさせ、合衆国からその外国に送られた貨物に課されている関税を引き下げさせるためには、関税が必要だと話している。

Trumpがしばしば引用する不均衡の1つは貿易赤字であり、これは外国企業が、アメリカ企業が海外で売っているものよりも、アメリカの消費者や企業に遥かに多く売っているということを示すものだ。この不均衡は、世界の格安「factory(=工場)」としての中国の成長というものが、少なくとも部分的には起因しており、アメリカが、他国から安い、あるいは異なる商品を買うことを熱望していることにも起因している。

しかしTrumpは、多くの他国は、合衆国からの輸入品に対して遥かに高い関税を課していると話している。またNAFTA(=北米自由貿易協定)や他国の関税のような、合衆国から他国に輸出されるものより、外国の輸入品が合衆国に遥かに多く入り込むことになる貿易協定に対し、不満をぶちまけてもいる。平均的な合衆国の関税は、世界最低の3.5パーセントだった。バハマは最高であり、33.2パーセントだ。

Trump政権が、1月に輸入したソーラー・パネル(注、太陽電池パネル)と洗濯機に対して100億ドル以上の税を課すという一斉攻撃の火蓋を切ったことで、合衆国の関税引き上げと他国による報復関税が後に続き、世界貿易に何十億ドルもの影響を与えている。

Trumpのtop trade advisers(=最高貿易顧問)の1人であるPeter Navarroは、外国の輸入品に過度に依存することは、国家安全保障に対する脅威となることを示唆してきた。そうであることから、Trump政権は何がしかの関税を設けることの根拠として、国家安全保障を利用してきている。この戦略は、何がしかの専門家によって批判されている。

他の批判者は、この政権の高圧的な貿易戦術は、輸入商品の価格を引き上げることによって、支援になるどころか、他国の報復関税によって合衆国の輸出が縮小し、合衆国の消費者や企業を遥かに痛めつけることになると話している。

ウィスコンシン州の麦芽請負人から、ワシントン州の蛤取りの海女、南部の製缶業者に至るまで、この関税の影響は、合衆国中の様々な産業で既に感じられている。(USA TODAY: Published 6:30 a.m. ET Aug. 27, 2018)

Viking Cruise Lines、得意客が子供なしの休暇を希望していると言って子供禁止(米国)

Virgin Voyagesが、2020年にお目見えすることになっているこのクルーズ客船会社の1番船が成人専用になると昨年発表した時、業界の多くの者は驚いたものだった。クルーズは、典型的には、家族連れやブーマー(注、ベビー・ブーマー世代)に売り込んでいた。近年、クルーズ船は、ワイルド・テーマ・パーク風の呼び物を船内に追加してきた。多層階スィート内滑り台から、ゴー・カート・トラック、そして屋内スカイ・ダイビングまで。家族連れは、業界内においては、大商売となるものだ。

「Adult by Design(=意図的に大人向け)」という子供なしの動きを売り込むことは、Richard BransonのVirgin GroupとBain Capitalという民間投資会社との間の共同事業体であるVirgin Voyagesが、市場における隙間を埋めることを期待したものだ。Virgin Voyages CEO(=最高経営責任者)のTom McAlpinは、自前の市場調査ではそうしたものに対する需要があると指摘して、なぜ同社がこうした動きに出たのか話すのをためらわない。しかし今や、McAlpinは、同社を有名にするための重要な柱として、成人専用指定を指摘するのに、少しばかり声が大き過ぎたように見える。

Viking Cruise Linesは最近、全てのクルーズを18歳以上に制限することを確認した。リバー・クルーズで知られていたこの豪華クルーズ客船会社が、2015年に外洋クルーズを開始した時、18歳以上の方針を採用したが、リバー・クルーズでは、12歳以上のお客を船内に歓迎するという家庭向きのままだった。この新方針は、全てのVikingのクルーズに適用される。(中略)

Vikingの船は、Royal CaribbeanやCarnivalのような家族連れにふさわしいクルーズ客船会社の船よりは、典型的に小型だ。メリー・ゴー・ラウンド(注、回転木馬)やジップ・ライン(注、一方を低くしたワイヤーロープに滑車をつけてぶら下がる遊戯具)の代わりに、Vikingの洒落たスカンジナビア風に設計された船は、教育的な講義、午後の紅茶の提供、クラシック音楽の生演奏による、より静かなクルーズ体験を提供する。

他のクルーズ客船会社は、しばらくの間、成人専用クルーズ選択にちょっと手を出している。Carnivalに保有されているP&O Cruisesは、今年これまでに、以前は家族にふさわしかったAuroraを改修して、間もなく3隻目の成人専用船を本格展開させると発表した。

昨年始めたミレニアル世代(注、1980年から2005年頃までに生まれた世代)に特化した新しいリバー・クルーズ客船会社であるU by Uniworldは、最低年齢と最高年齢の双方に制限を置いて、45歳以上を禁止していた。この最高年齢の制限は削除されたが、未成年者禁止方針は残している。

Vikingの新たな年齢方針は、今や業界内において最も厳格なものの1つとなっているが、既にここの船では、子供は非常に少なくて、この動きにより、同社が否定的な財政的影響を受けることは、ありそうもない。(Orlando Weekly: Mon, Aug 27, 2018 at 11:45 AM)

Carnival Cruiseの最新船がマンハッタン埠頭に衝突(米国)

Carnival Cruise Lineの最新船は、マンハッタンのウェスト・サイドの埠頭に衝突して、火曜日の朝に、ガタつかせて8泊カリブ海クルーズを終えた。

5月に就航した133,596トン、長さ1,055フィートのCarnival Horizonが、West 50th StreetにあるPier 88に係留する際にPier 90に衝突したが、怪我人は報告されていない。

Carnivalのspokesman(=広報担当者)であるVance Gulliksenは、The Post紙に対して「the impact to the bow of the ship was minor(=本船の船首に対する衝撃は軽微だった」と話した。(中略)

最終的には、Carnival Horizonはマイアミの新しい母港に再配置されることになり、そこで6泊、8泊のカリブ海クルーズを提供することになる。

この船は、今月これまでに悲劇に見舞われていた。cruisehive.comによると、船員の1人が、グランド・タークに寄港中に死亡しているのが見つかったという。

この従業員は、Ravi Singh Bishtであることが判明しているが、Carnivalがそのサイトに掲載した文書によると、2012年に同社に加わってから Culinary Arts Department(=調理部門)で働いていたという。死因については、(注、情報を)入手できなかった。(New York Post: August 28, 2018 1:42pm)

Fincantieri、CSSCとの提携拡大(イタリア・中国)

FincantieriとChina State Shipbuilding Corporation (CSSC)は、既存の産業協力を、商船建造の全分野に拡大するMemorandum of Understanding(=覚書)に署名した。

両社は、既に地元市場向けに中国で建造される史上初のクルーズ船や、その他の関連活動に専念する共同事業体を有している。また、クルーズ船の船室、内装、中国のクルーズ部門における信頼できるサプライ・チェーンの確立の他、石油ガス業界向けの船舶、クルーズ・フェリー、メガ・ヨット、特殊船、鋼製社会基盤の工事、船舶工学、備品調達を含む、数種の調査・開発事業も有している。

FincantieriとCSSCは、双方の側から3人ずつ選んだ、適切な技術的知見を有する6人の構成員からなる共同作業団体を設立する。今年の暮れまでに、この団体は、市場規模の分析を含む提携の潜在的機会を明確にし、CSSCとFincantieriのグループ企業やサプライヤー(注、納入業者)間の、潜在的提携の分析を行うものと見られている。

2017年2月に、Fincantieri、CSSC、そしてCarnival Corporationは、Shanghai Waigaoqiao Shipbuilding造船所で、追加の4隻の選択権付きの、2隻のクルーズ船の建造に向けた拘束力ある契約に署名した。このグループはまた、船舶建造や海事、クルーズ活動に主として向けられたサプライ・チェーンの開発のために、CSSCと上海市の宝山(=パオシャン)地区との間で、letter of intent(=基本合意書)に署名もしている。更に、船舶修理と改装に特化した指導的な中国の造船所であるHuarun Dadong Dockyardとの間で、船舶修理及び改造の分野で、包括的合意に署名もしており、中国でのクルーズ船の基地とすることを狙っていた。FincantieriのCEO(=最高経営責任者)であるGiuseppe Bonoは、次のように述べた。

「この合意は、中国による偉大な可能性が示されているものに接近する、弊社の決定の更なる認識であります。」(Maritime Executive: 2018-08-28 19:50:21)

ギリシャの旅客フェリー、火災後、ピレウスに接岸、怪我人は報告されず(ギリシャ)

アテネ発。1,016人を乗せた旅客フェリーが、クレタ島に向かう途中で火災を報告し、水曜日の早朝にピレウス港に無事戻った、とギリシャの沿岸警備隊は話した。怪我人の緊急報告はない、と沿岸警備隊職員はReuters(=ロイター通信)に語った。

乗客875人と船員141人を乗せていたEleftherios Venizelosは、沿岸警備隊が真夜中頃(英国標準時間の午後10時)に、乗用車駐車区画(注、車両甲板)から出火したことを沿岸警備隊に通報した際、ヒドラ島沖を航行していた。当局が、現場に飛行機と艦艇を緊急発進させ、ピレウスに護衛されて戻ってきた。

「大規模な作戦でしたが、全てが計画通りでした。」と沿岸警備隊の広報官のNikos Lagdianosは話した。(中略)

全ての乗客の下船は、午前7時頃(グリニッジ標準時間の4時)に完了した。火災原因は、直ちには明らかにはなっていないが、当局では、ある車両から始まったかもしれない可能性について捜査している。この船には、トラックを含む200台以上の車両があった。(Reuters: August 29, 2018 / 10:11 AM)

沖縄県那覇、官民港湾事業でクルーズ会社招聘(日本)

沖縄県のPort Authority of Naha(=那覇港管理組合)は、2つ目のクルーズ・バース(=停泊地)に対する一般入札を発表し、官民事業に参加するようクルーズ会社を招いている。

この入札は、東アジアのクルーズ中心地を作るという那覇の長期的な展望の一環であり、入札書類によると、この地域を「Caribbean of Asia(=アジアのカリブ)」として考えているという。目標は、那覇を、飛行機や船の事業のターンアラウンド港(注、寄港地)にすることだ。

那覇は、那覇港を利用する計画を有し、日本でかなりの寄港回数になる旅程を有するクルーズ会社の提携者を探しており、何がしかの属性を一覧にしている。計画では、今年の暮れまでに合意に達して、2022年に第2バースを操業するという内容の合意を求めている。

同港によると、Royal Caribbean Cruises、Carnival Corporation、MSC Crociere、そしてGenting Hong Kongが、この提案に応じたという。声明文では、Genting Hong Kongが現段階では好都合だという。さらに詳しいことは、9月4日に公表されることになっている。

また那覇は、日本政府の予測では、2020年に500万人のクルーズ客が日本を訪問すると述べていた。沖縄県は、独自のクルーズ戦略を有しており、2021年までに200万人の外国人クルーズ客を目標にしている。

入手できる最新の公的な政府統計において、日本には、2016年に2,017回クルーズ船が寄港し、沖縄は388回の寄港で、最大の割合となっている。那覇は2017年にそれに追加して、515回の寄港を記録している。沖縄にはクルーズ・サービスに参入する計画を立てている港が、他に4港もある。(Cruise Industry News: August 29, 2018)

再編直撃を受けた地域、失業率上がる(韓国)

8月29日、世宗(=セジョン)発。南朝鮮(注、韓国)の企業再構築直撃地域は高い失業率になったという資料が水曜日に示され、現在の雇用市場の急落が長引くことになるかもしれないという懸念が高まっている。

Statistics Korea(=統計庁)によって発表された数字によると、Daewoo Shipbuilding & Marine Engineering Co.等の国内大手造船所の本拠地である巨済(=コジェ)の失業率は、今年最初の6か月間において、非常に高い7パーセントで、前年同期よりも4.1パーセント上昇した。この数字は、2013年に主要都市の関連職資料の収集を開始して以来、最高の失業率だった。

非常に大きな企業再構築と取り組んでいる別の都市である統営(=トンヨン)の失業率は6.2パーセントで、1年前よりも2.5パーセントの上昇だった。General Motorsの赤字垂れ流しの組み立てラインが6月に閉鎖になった群山(=クンサン)は、4.1パーセントの失業率を計上し、1年前よりも2.5パーセントの上昇だった。

5月に南朝鮮(注、韓国)は、蔚山(=ウルサン)、巨済、木浦(=モクポ)、その他数か所の地域を、雇用支援と税制上の優遇措置を提供するため、緊急対応地帯として、同国の造船業者とその他の製造業の本拠地に指定した。地元造船業者が長引く干上がった状態を苦しんで来たのであり、これにより多くの雇用の削減を余儀なくされたことから、指定がなされたのだった。

7月に政府資料で、前月、地元市場に106,000職の新たな雇用があったのに対して、前年比で僅かに5,000人しか雇用数が増加しなかったことを示していた。2010年1月以来、最も緩慢な雇用拡大を記録した。この予想より悪い雇用統計は、最上位の経済課題が更に質の良い雇用を作り出すことだとするPresident Moon Jae-in(=文在寅(ムン・ジェイン)大統領)に対する強打となっている。

再構築に加え、この憂鬱な雇用数字は、同国の法定最低賃金引上げが、伝統的に未熟練労働者を雇用している小売部門に影響を与えているかもしれない中で出てきたものだ。(Yonhap: 2018/08/29 13:40)

女性、Celebrityのクルーズ船従業員にマッサージ中に性的暴行を受けたと話す(米国)

昨年の8月、ニュー・ジャージー州からバミューダへのCelebrity Cruisesでの旅行中に、ニューヨークから来たある女性が、スパ監督だと話した船員に言い寄られた。彼は意外な申し出をした。「complimentary massage(=無料マッサージ)」だ。

それどころか、この女性の連邦裁判所での供述では、この男は「trapped her in a small room of the spa(=女性をスパの小部屋に閉じ込めて)」「intentionally persuaded [her] to undress and eventually fondled her breasts and vaginal area before she was able to get away(=故意に口説き落として服を脱がし、終いには、逃げることができるようになるまで、胸や陰部を撫で回した)」という。

この女性は、フロリダ州のSouthern District Court(=南部地方裁判所)に先週、CelebrityとCanyon Ranchというスパに対して起こした訴状ではJane Doe(注、「女性の何某」の意)とだけ判明しているが、この暴行は、Celebrity Summitで起きたものだと話している。マイアミに本拠を置く海事弁護士のJim Walkerは、女性の代理人だが、この2社には過失があると論じている。というのは、「failed to adequately vet the assailant's background(=この攻撃者の素性を適切に厳しく吟味することを怠った)」ためであり、「dangerous propensities and unsuitability for his job(=危険な性向があり、この仕事には不適任)」であることが明らかになったはずだからだという。

Doeの攻撃者と同じ名前を持つ男が、2003年に14歳の少女を強姦したとして、ミネソタ州ジョーダンで、今週、審理中だ。しかしWalkerは、この船で依頼人を暴行したとして申し立てられているのと同一の男であるかどうかを判断することはできなかった、と話している。

「ミネソタ州で起訴されて、審理中の男性のことは知っておりますが、同一人物であるかどうかは承知しておりません。」とWalkerは話す。「Celebrity CruisesとCanyon Ranchは、我々に協力はしておらず、依頼者に暴行を働いた船員の写真や経歴情報を任意に提供しようとしないのです。それで、我々はこの訴訟の手続きを進めているのです。」

Celebrity CruisesもCanyon Ranchも、この訴訟について論評を求めるNew Timesの連絡に対して、応答をしなかった。いずれの会社も、まだ連邦裁判所に法定代理人の届け出もしていない。

Walkerは、依頼人はこの攻撃により、肉体的・精神的損害を負い、相談や心理療法、更には入院に金を支払わなければならなかったと話している。女性は75,000ドルの損害賠償を求めている。

大半のクルーズ客船会社のように、Celebrityは、乗客に対して性的暴行を働いたと申し立てられた船員を雇用したことで、複数回、訴えられている。

2000年、別の匿名の乗客が、この女性の友人の女性が気分が悪いと訴えたときに、ある船員が女性の世話をすると申し出たとして、同社を訴えている。この男は、便所に女性を連れ込んで強姦した。陪審が女性に好意的な評決を行い、この女性は、2005年に100万ドルで和解している。

6年後の2011年1月29日には、オレゴン州から来た女性が、Celebrity Solsticeで暴行されたと話した。この女性も、Jane Doeとしてしか身元は分からないが、その年の後、このクルーズ客船会社を訴えた。訴訟によると、Freddyという名前のsteward(=客室係)が、タオルを要求した際に、この女性の船室に立ち入り、さよならの抱擁をしたいと話したのだった。それから首にキスをし、女性の体を愛撫し始めた。この事件は、2012年6月に未公表額で和解した。

このクルーズ客船会社は、2016年に再び訴えられている。カナダ人の乗客Ashley Jonesが、2014年4月に船内の客室である船員に強姦された、と主張したのだった。この事件は、未公表額で和解した。

ニューヨークの女性が暴行を申し立てたほんの2か月前には、Celebrity Cruisesに雇用されたある客室係が、73歳の女性の部屋に忍び込んで、3月に女性を代理したブリッケルの弁護士、John Hickeyによって提起された訴訟によると、この女性をまさぐり、自分の陰茎を触らせたという。この女性とCelebrity Cruisesの代理人が、調停のために9月24日に面談することになっている。

Walkerは、これらの事件は「covering up prior sexual assaults aboard Celebrity’s vessels(=Celebrityの船舶内であった従前の性的暴行の隠蔽)」のパターン(注、様式)を示すものであり、「failing to implement policies or procedures to track prior instances of sexual assaults(=性的暴行の従前の例を追跡するという方針や手続きの実施を怠っている)」と話している。(Miami New Times: August 31, 2018 9:00am)

Essel Group、クルーズ客船会社事業に出航(インド)

ムンバイ発。多角経営のEssel Groupは、その保有法人、Zen Cruises Pvt. Ltd.を使って、クルーズ客船事業に進出した。ここはJalesh (Lord of the waters)の商標を使って、この部門を経営することになる。同社は、P&O Australiaから中古船1隻(注、Pacific Jewel)を購入しており、来年5月からインド海域で航海を始める、と最高幹部は語った。

「弊社は娯楽産業に属しており、弊社のお客様を楽しませ、幸せにするために、更にもう1つ目新しいものを追加したところです。11月から、弊社商品(ツアー・パッケージ)の予約を受け付けますが、初航海は、2019年5月を予定しています。」とZen Cruisesのpresident & CEO(=会長兼最高経営責任者)のJurgen Bailomは、インタビューの中で語った。

同社は、初期投資に1億ドル以上の投資を行っており、これには、同船の改装の2300万ドルが含まれる。このまだ命名されていない船は、1,800人のお客と600人の船員を収容することが可能。

「弊社の目標は、2019年に2,50,000人のお客を乗船させることです。」と語った。当初は、クルーズ・ターミナルのある6つのインドの港湾に寄港する。将来的には、同社のクルーズ船は、国際的な目的地に向けて航海することとなる。

このクルーズ客船会社の基本方針は、手ごろな価格で高級なサービスを提供するというものだ。これは、1日当たり10,000ルピーを下回るものとなる、と同社幹部は語った。同社はこの旅行を手頃なものにするために、客に対する財務戦略を有している。「弊社では、この事業に大変に積極的な投資計画を有しております。間もなく、もう1隻追加します。」

Essel GroupのChairman(=会長)であるSubhash Chandraは、次のように語った。「インドのクルーズ産業は、2020年までに、500万人の乗客を扱うことになります。Essel Groupでは、人々に偉大な体験を与えることを約束するクルーズ事業を開始いたしました。」

「業界の指導者として、クルーズ観光の拡散が、今後3年から4年の間に、100万人の雇用をもたらすものと感じています。弊社では、現在、クルーズを楽しむために海外に行っているインド人に、国産の代替となるものを提供いたします。」Chandra氏は、木曜日にムンバイであったGlobal Cruise Conclave(=世界クルーズ秘密会議)で演説する一方で、このように語った。

この行事では、新たに形成されたIndia Cruise Lines Association(=インドクルーズ客船会社協会)(INCLA)が、White Paper(=白書、注、詳しく説明した文書)を示し、需要を調べると話したUnion ShippingのNitin Gadkariに対し、数種の提案を行った。Gadkari氏は、次のように語った。

「クルーズ観光は、インドでは大きな領域となっており、経済的に存立できる、儲かる部門となることが可能です。1000万ルピーのクルーズ観光客の可能性があるので、経済を大いに潤すことになる250万ルピーの雇用の機会を感じています。」(The Hindu: August 31, 2018 22:38 IST)

Stena Line、新しいベルファストからリバプール行きのフェリー就航(アイルランド・英国)

フェリー会社のStena Lineは、そのベルファストからリバプールに行く便に、より大型の船を1隻就航させた。

レーン長3,000メートルのStena Forerunner(=フォアランナー、注、「先駆者」の意)は、市場需要の増加と収容力増加の必要性の結果、投入されたもので、同便での毎週1回の貨物収容力を大体10パーセントにまで増やすことになる。Stena Lineのtrade director(=貿易監督)のPaul Grantは、次のように語った。

「弊社は、Stena Forerunnerをベルファストに迎え、この大型船の投入と投資で、現在、弊社が貨物市場に専念していることを明らかにすることができて、喜んでおります。今年、弊社は、ベルファストからリバプールに行く航路で、6パーセントという堅調な成長を経験しているところで、2020年春と2021年初めに、この便に2隻の新造フェリーを投入する等の将来の計画があります。」

Stena Lineは現在、アイリッシュ海最大のフェリー運航事業者で、最大の船隊と最も幅広い航路選択を、アイルランドとブリテン島(注、英国)の間で提供している。(The Irish News: 31 August, 2018 01:00)