フェリーとクルーズ船のポータル・サイト

2018年6月の海外旅客船情報

カリタック郡発。N.C. Department of Transportation（＝ノース・カロライナ州運輸省）は、一時的にCurrituck-Knotts Island Ferryの運航を、このフェリー航路の両端のターミナルで大修理と改装作業を行うため、今月下旬に停止する。

この40分のフェリー航路は、ノッツ島と本土間のCurrituck Sound（＝カリタック海峡）を横断するもので、6月9日に運航を一時停止する。運航は8月6日に再開する。

船員らは、両岸でフェリーを係船するために使用する杭と緩衝装置を再建する予定だ。保守作業も、フェリーに車両を乗船させるために使っているランプ（注、傾斜路）で行われる。

「我々は、たとえ一時的なものであっても、運航を停止することは嫌ですが、しかしこの航路を運航可能な状態に保つためには、保守が必要です。」とFerry Division Director（＝フェリー部門取締役）のHarold Thomasは話した。「ノッツ島の共同体にとって、この航路を活性化させ、次の学年度のために運航を再開することは、すこぶる重要で、我々は本当にそうしたいのです。」

この無料のカリタック―ノッツ島のフェリー航路は、1962年秋に開設された。毎年、約20,000台の車両と50,000人の乗客が、このフェリーを利用している、とDOT（＝運輸省）は話した。（The Daily Advance: Friday, June 1, 2018）

Richard Bransonの新しいクルーズ客船会社であるVirgin Voyagesは、その3隻の1番船の計画を明らかにした。

これは、2020年にマイアミからカリブ海に出航するものだが、これまでクルーズに決して出かけたことのない人々を惹きつけるべく設計された成人専用船だ。

Cruise Line Association（注、クルーズ客船協会）によると、クルーズは休暇産業の最も急速に成長している分野だという。昨年は2580万人だったが、2018年には2720万人の乗客がクルーズに出かけるものと見ている、とこの団体は話した。しかし北米の僅か3パーセントの人しかクルーズをしたことがなく、成長の余地は大いにある。

Virginは、3隻の船の建造で、全体で25億ドルを投資する計画だ。一番船は、斬新な休憩室、私的なVIP（＝重要人物）甲板、実験室を主題にした食堂、そして洋上で最大の寝台兼用長椅子を有すると主張する屋上テラスを呼び物としている。（CNBC: 5 Hours Ago）

Golden Star ferriesは、Shipping Ministry（＝商船省）から認可を得て、6月15日にセサロニキ―スポラデス航路を開始する、とANAは報じた。

2隻の新船を使い、このフェリーは、毎日、午前10時にセサロニキ（注、テッサロニキとも）を出発し、19時15分に戻ってくる。片道切符は60ユーロで、往復切符は108ユーロとなる。（TornosNews.gr: 02.06.2018 | 01:25）

金曜日にビクトリアに到着したこれまでに接岸した史上最大のクルーズ船の余波で、クルーズ往来のもう一つの忙しい週末を迎えることになった。しかし地元経済にとっては朗報かもしれないものの、これは皆にとって幸せなことではない。Luisa Alvarezが、報告する。

お金が地元経済に流れ込む一方で、そればかりではないのだ。「4000トン以上の温室効果ガス（注、二酸化炭素）も、持ち込まれたのです。」とJames Bay Community Association（＝ジェームズ湾地域自治会）のPresident（＝会長）であるMarg Gardinerは話した。

船舶からの排気ガスは、この数年間の懸念事項だった。2009年、ジェームズ湾の近隣の奥地では、あたかも隣に重工業が位置しているかのように、全てが汚染されたのだった。それ以来、かなりの歩みが大気環境の改善のためになされ、継続中の検査では、二酸化硫黄、舶用燃料の副生成物の水準は、全て史上最低を示している。しかしGardinerは、船舶由来の排気ガスは、それだけの問題ではないと話している。

「この問題は、常に観光バス、とりわけ共同体を物凄い勢いで通り抜ける大型バスやタクシーの影響であり、本当の懸念は、仮にあっても、それが緩和されることがほとんどなかったということだと思います。」とGardinerは話した。

Gardinerは、2年前、シーズンの最後にやってきた完全電動バスが、ジェームズ湾の影響を緩和させることに役立つと宣伝されたが、それ以来、この共同体では、完全電動バスが実際に使用されたことはなかったと話している。「それは、人々を中心街からButchard Gardens（＝ブッチャート・ガーデン）に運ぶために使われたもので、それで、ブッチャート・ガーデンには恩恵があったかもしれないものの、ジェームズ湾の共同体には恩恵はなかったのです。」とGardinerは話した。

市やGreater Victoria Harbour Authority（＝大ビクトリア港湾局）への彼女の呼びかけは、効果がなかったと話している。「業界を大掃除しない理由はないのです。GVHA（＝大ビクトリア港湾局）や市が、この業界を、私たちの公的資金、街路、空気、そして継続中の騒音公害のより良い利用者させるという意思がないという根拠はないのです。そして、その理由もないです。」とGardinerは話した。（CHEK: June 02, 2018）

シンガポール発。Nobel Prize（＝ノーベル賞）を受賞した反核運動団体のICANが、北朝鮮の指導者であるKim Jong Un（＝金正恩）とU.S. President（＝合衆国大統領）のDonald Trumpとの間の歴史的な首脳会談の費用を支払うと申し出た。これには苦しい生活状態にある国の指導者の宿泊料も含まれる。

この申し出は、メディアが資金繰りが苦しい北が、指導者と、6月12日に予定される会談のための警備と補助職員の大規模代表団のシンガポールでの滞在費を負担することで支障があるかもしれないと報じた後で出てきたものだ。

International Campaign to Abolish Nuclear Weapons（＝核兵器廃絶国際キャンペーン）(ICAN)は、昨年のNobel Peace Prize（＝ノーベル平和賞）を受賞したが、その賞金をこの首脳会談を成功させるために必要な宿泊設備や会議場のための支払いに充てるため使用する用意があると話した。「ノーベル平和賞には賞金も含まれており、朝鮮半島の平和と核兵器廃絶の世界を支えるために、私たちはこの首脳会談の費用を賄うために賞金から資金を提供します。」とICAN当局者のAkira Kawasaki（＝川崎哲）は話した。

「これは、核兵器の脅威から世界を自由にすることに役立つ歴史的な会談であり、一世代に一度あるかというような機会なのです。」とKawasaki（＝川崎）は、東京から電話でReuters（＝ロイター通信）に話した。

川崎は、ICANの10ある国際運営団体の1つである、東京に本拠を置くPeace Boat（＝ピース・ボート）を率いている。賞金を使う意図というのは、この団体がU.N. Treaty on the Prohibition of Nuclear Weapons（＝国連核兵器禁止条約）に向けた陳情のために行ってきた作業と一致するもので、これは122か国によって承認されたが、核兵器保有国や北朝鮮によっては承認されなかった。

「DPRKの指導者、あるいは誰かのための豪華な部屋のために支払うのではありません。それは私たちの意図するところではありません。」と川崎は話した。DPRKというのは、North Korea（＝北朝鮮）の正式名称であるDemocratic People’s Republic of Korea（＝朝鮮民主主義人民共和国）の略称だ。

北朝鮮の事実上の首席補佐官であるKim Chang Sonは、先週、この首脳会談の準備作業を行うために合衆国当局者と会談するために訪問したシンガポールのThe Fullerton（＝ザ・フラトン・ホテル・シンガポール）という5星ホテルで見かけられた。

The Fullertonは、北朝鮮の宿泊場所に最適だ、とWashington Post紙は報じた。The presidential suite（＝プレジデンシャル・スィート、注、大統領が宿泊するのにふさわしいスィート）は、少なくとも1泊8,000シンガポール・ドル（6,000ドル）が政府の負担になるのかもしれない、と伝えていた。

Kim（＝金）のシンガポールへの旅は、指導者として旅をすることになる最も遠くに行くものとなるが、ソビエト時代の航空機を、大勢の警備やその他の職員の他、彼や彼のリムジンを運ぶために使用されそうだが、事業計画上の挑戦（注、手腕を試されること）となっている。

小さいが裕福な東南アジアの都市国家であるシンガポールは、会談の成功を確実にするために分担を果たすべく、首脳会談の費用を負担すると話している。

ノーベル平和賞は、年々違うものであり、2017年の名誉賞は、900万スウェーデン・クラウン（注、クローナの別称）（102万ドル）となっていた。（Reuters: June 4, 2018 / 1:52 PM）

Rebecca Moore

水素を燃料として利用する前に克服しなければならない障害があるが、フェリーとクルーズの分野で、この動力を取り入れることになる分水嶺に我々は立っていると思う。

この主たる根拠は、ノルウェー政府に、水素と電池駆動のハイブリッド（＝混合）フェリーを作る計画があるということだ。これは曖昧な構想ではなく、2021年に就航することとなるこのフェリーの開発で、3団体が入札しているのであり、落札者は、今年第3四半期に発表される見込みとなっている。

その間にも就航しなければ、これが世界最初の水素フェリーとなり、ドミノ倒し効果（注、一気に広がる波及効果）につながることとなる。この水素入札をしている造船設計会社、LMG Marinのmanaging director（＝代表取締役）のTorbjorn BringedalがPassenger Ship Technologyに語ったように、「ノルウェーでは一つの計画、そして、その後に引き続くその他の計画が必要なのであり、これは、ちょっとLNG（＝液化天然ガス）に似ています。」という。LNGの利用は、ノルウェーでは国庫補助を受けたフェリー事業において発展しており、その後、世界中で実用化されたことを指摘した。

そして水素の素早い採択に向けたその他の原動力がある。Norwegian Parliament（＝ノルウェー国会）は、技術的に可能な限り早く、2026年よりも前に、ノルウェーの世界遺産のフィヨルドにおけるクルーズ船やフェリーからの排気ガスを止めるための解決策を承認している。これは、電池や水素のような電力を使用することに焦点を合わせることとなる。

電池や水素、あるいはその双方を組み合わせたものとなり得る化石を使わない高速解決策を利用することを、ノルウェーでは研究していることから、高速フェリーで使用される水素が、遅かれ早かれ見られることになると思う。

Bringedal氏は話した。「水素は、エネルギー密度が非常に高いことから、高速フェリーにおいて大きな可能性すら秘めているかもしれないと信じています。」

対照的に、電池だけが使用されたならば、港湾における速力の減少や時間が長くかかることを受け入れなければならないかもしれない。このことから、高速フェリー運航事業者にとっては、水素がより魅力的なものとなるかもしれないのだ。（Passenger Ship Technology: Mon 04 Jun 2018）

外洋クルーズ船隊は、2018-2019 Cruise Industry News Annual Report（＝2018-2019年クルーズ産業ニュース年次報告）によると、2018年の386隻から増加して、2027年までに472隻にまで拡大する態勢にあるという。

これには、まだ発表されていない引退については含まれていないが、船舶撤退の速度は加速されるものとは見られておらず、一方、記録破りの注文簿が2022年から2027年の間に、かなりの成長を続けるものと見られている。

これは、1998年の220隻から世界の船隊が大幅に増加したことから、2027年までに、世界の船隊が500余隻のクルーズ船となり得るものであることを容易に導けるものだ。（The Cruise Industry News: June 05, 2018）

主要クルーズ客船会社の株式は、Morgan Stanleyの分析者が旅行需要薄の打撃を受ける余地を予想していると話したのを受け、火曜日に大幅に下落した。

Carnival、Royal Caribbean Cruises、そしてNorwegian Cruise Lineは、全て4パーセント以上下落し、S&P 500（＝スタンダード・アンド・プアーズ総合500種株価指数）で最悪評価の株式となった。CarnivalとNorwegian Cruise Lineは2016年以来、1日で最大の下落であり、一方Royal Caribbeanは、4月以来、最悪の日となった。クルーズ客船株は今年、圧力を受けてきており、少なくとも5パーセント下落している。

「業界の供給成長の水準が高くて増加しており、収益が減少し、カリブ海と中国で脆弱になっているクルーズ客船会社には、弊社は比較的注意を払ったままでいる。」Morgan StanleyのJamie Rolloは、火曜日のメモに書いた。

「世界的にクルーズ産業の注文簿は、244,000（床）の記録にまで増加している（2025年までに45％供給増）。このような業界が維持するためには、2～3パーセントの収益増、需要は年間7.5～9.5パーセント成長する必要があり、これは連続する4年間については楽観的なようであり、歴史的水準（需要6パーセント増、収益1パーセント増、収容力5パーセント増）よりは、ずっと超えたものとなっている。」とRolloは述べた。

「弊社の確認では、均一価格において堅調な予約量が示されているが、旅行代理店は、カリブ海と第4四半期の需要一般について懸念している。」とこの分析者は付け加えた。

この分析者は、ドル高が進んでいること、燃料費の高騰と相まっていることもあって、Carnival、Royal Caribbean、Norwegian Cruise Lineの1株当たりの利益は、2019年営業年度では、それぞれ11パーセント、3パーセント、5パーセントになると付け加えた。

CNBC（注、米国民放テレビ局）のPippa Stevensが、この報告に貢献した。（CNBC: Published 3:35 PM ET Tue, 5 June 2018）

休暇は流れに身を任せるべきだという考えを持つ者のために、日本人は瀬戸内海の豪華洋上ホテルであるGuntu（＝ガンツウ）を使って、次の水準にこの構想を取り込んだ。建築家のYasushi Horibe（＝堀部安嗣）が設計したガンツウは、クルーズ船ではない。

伝統的な旅館の必要最小限の美学を用いた長さ266フィートの船は、広島空港から自動車で約1時間のところに停泊し、19室の木枠を施したスィート（2泊で1人当たり約3,600ドルから）を呼び物としており、その全ては、海を眺めることができる。広い屋上甲板、屋外休憩室、体育館、そして茶室と地元海域の新鮮な魚を呼び物とする寿司屋の付いた食事区画もある。

陸上に行きたい乗客のために、ガンツウは近隣の諸島への日帰り旅行と「fisherman for a day（＝一日漁師）」観光を提供している。（Forbes: Jun 5, 2018 @ 06:40 AM）

マイアミ発。Royal Caribbean Internationalは、船上で労働中の2008年に傷害を負った元従業員に対する訴訟で敗訴し、2030万ドルを支払うという窮地に立たされるかもしれない。

2008年8月、ニュー・ジーランド人のLisa Spearmanは、このマイアミに本拠を置くクルーズ客船会社のVoyager of the Seasで、marketing and revenue manager（＝市場・収益支配人）をしていた。スペインのバルセロナに向けて航行中だった。

Spearmanの弁護人であるDeborah Ganderによると、港では、この船は定期防火訓練を行い、これには同船のsemi-water tight doors（＝準水密扉）、すなわち船の浸水を防ぐ強力な扉のいくつかが、閉鎖されたという。この訓練に気が付かなかった同港の看護師が、ハンドルを使ってこうした扉の1つを開けようとした。Spearmanは、反対側にいた。

この看護師が扉を通り過ぎようとしたが、訴訟によると、できなかったという。そしてSpearmanは、彼女（注、看護師）を助けようと前に飛び出した。Spearmanが、扉を開いたままにしようとハンドルに手を置いたところ、この引き戸が、壁の中の戸袋に突然、引き込み、鉛筆しか入らない位の空間でSpearmanの手を摺り潰したのだった。

すぐ近くにいた者が、扉を停止するよう同船の船橋に連絡を取ったが、Spearmanの手は、扉の戸袋に3回以上吸い込まれた、とGanderは話した。看護師は無傷だったが、Spearmanは中指と人差し指を骨折した。両方の指の爪は、爪上皮から剥がれた。

Ganderは先月、陪審員団を前に、Royal Caribbeanは職員に対する訓練を怠っていたと論じた。船員は、Spearmanの手を潰した種類の扉を操作する訓練を受けていなかったし、看護師は、同港で保安訓練が実施されていることを船員から聞いていなかった。この事故は、前例のないものだった。Royal Caribbeanが本件の開示手続きにおいて提出した情報によると、この2008年の事故に先立つ3年間に、12人のRoyal Caribbeanの船員が、扉が戸袋に引き込まれて手を負傷しているという。

Spearmanが負傷した後、Royal Caribbeanは、彼女をバルセロナの医師に付託したが、この医師は誤診し、間違った位置に指の添え木を当て、更に障害を悪化させたのだった。Spearmanは2年間に亘り、出身地のニュー・ジーランドで治療を受けたが、Royal Caribbeanは、従業員身体障害保険の範囲として規定された1日当たり25ドル障害者給付金を支払った。

Spearmanはその後、神経系機能不全に関連する慢性疼痛症候群と診断された。これは腕を頭の上に動かす際に激痛を引き起こすものだと、Ganderは話した。Spearmanは事故後、外傷後ストレス障害も負った。右手の指を適切に動かすことができないのだ。

2010年までにRoyal Caribbeanは、船上での仕事は事務職であり、傷害のためにSpearmanは50ポンドの物を持ち上げることを要求される必須の安全任務を実行できないとして、Spearmanを解雇した。

Spearmanは、2016年に訴訟を起こした。マイアミ・デイド郡の裁判所に出訴した訴訟の一環として、Spearmanは、Royal Caribbeanはこの扉に注意を払うことを怠り、適切な医療を行わず、業績に基づかない理由により解雇し、契約を破棄し、賃金の全額を支払わなかったと申し立てた。

3週間の陪審裁判は、先週金曜日に終わり、陪審員団は、Royal Caribbeanに責任があるとした。同裁判所は、このクルーズ客船会社に対し、損害賠償金、未払い賃金、そして将来の医療費として2030万ドルをSpearmanに支払うよう命じた。

「私たちは、この事件が注意を惹き、クルーズ船がかなり安全なものとなって、Lisaやその他12人の船員のような傷害が避けられるようになることを望みます。」とコーラル・ゲーブルズに本拠を置くColson Hicks EidsonのGanderは、声明文において述べた。

Royal Caribbeanは、本件の結論について「respectfully disagrees（＝失礼ながら同意しかねる）」と述べた。

「弊社では、弊社の法的選択を検討しており、この判決に対して上訴する意向だ。」とこのクルーズ客船会社は述べた。（The Eagle-Tribune: Jun 6, 2018）

Ponantの新しいExplorer級船の最初のクルーズ船であるLe Laperouseは、5月末に、ノルウェーのオーレスンのVard造船所で最初の海上試運転を終えた。この船は、今月末に引き渡される予定。

「これら海上試運転は、当社にとって紛れもない成功です。」とPonantのCEO（＝最高経営責任者）であるJean Emmanuel Sauveeは話した。「卓越した航海性能、技術的長所、高い水準の快適性、あらゆるものが、Ponant Explorersシリーズが真の勝者となるために準備が整っております。」

Explorer級の船は、極地探検用の強化船体、小旅行用のZodiacs（注、ゴムボートの商標）の船隊、ウォーター・スポーツ向けの船尾マリーン、118人収容の劇場、無限プール、食堂2つ、業界に類まれなBlue Eye Lounge（注、休憩室）を呼び物とする。船体内部にあるBlue Eye Loungeは、外部の水中景観を見ることができる2つの大きな窓を呼び物とするもので、外部の音は、本船のキール（注、竜骨）に組み込まれた特別開発された水中聴音器を通じて送られる。

Ponantは、フランス人の所有する豪華クルーズ客船会社で、ヨーロッパの他、遠征目的地に航海する。Le Laperouseは、この数年間における同社初の新船。Explorer級の1番船。同船級の2番船であるLe Champlainは、今年10月に進水する。7番船の砕氷船は、2021年に就航することになっている。

Le Laperouseは、地中海に向かった後、今月末にアイスランドに入港して、周遊を開始し、その後、インド洋、アジア、オセアニアに向かう。（Cruise Critic: June 7, 2018）

アラスカ州ジュノー発。アラスカ州南東にあるGlacier Bay National Park（＝グレーシャー湾国立公園）に入るクルーズ船客の料金が来年、引き上げられる。

Juneau Empire紙は、今後10年間の乗客1人分の許可料金は、5ドルから8.28ドルに引き上げられると報じている。この新料金は、National Park Service（＝国立公園局）が、同公園に接近するクルーズ船会社に対し、新たな契約を裁定することを求めていることから出てきたものだ。この契約は、1年間に同公園に入ることのできるクルーズ船の数や、それぞれの船がどれ位支払うことになるかを定める。

公園局認可専門官のMelanie Bergは、同局では契約入札者に対し、運航が同公園の生態系にどのような影響を与えるかについて、詳細な質問をしていると話している。公園局によると、昨年、同公園を訪れた約550,000人のうち、330,000人以上がクルーズ船で到着したという。（KFQD: Jun 8, 2018 @ 11:46 AM）

土曜日、Tropical Storm Domeng（＝熱帯性低気圧ドメン）により強まった南西の季節風による過酷な天候の中、ボホール島の港で旅客フェリーが座礁した。

「Balitanghali」紙の報道では、MV Lite Ferry 12が、タグビララン市の港に接岸しようとしたところ、大波と強風のために同船は制御不能となり、埠頭の歩道に突っ込んだという。

タグビラランのPhilippine Ports Authority（＝フィリピン港湾局）の当局者は、座礁する前に埠頭の一部に突っ込んで、同船の船首が損傷したと話した。当局者は、船には妊婦を含む60人の乗客がおり、衝突の衝撃で軽傷を負ったと話した。

しかしこの事故は、タグビララン港の運営に影響を与えなかった。（GMA News: Published June 9, 2018 3:13pm）

バージニア州ポーツマス発。U.S. Coast Guard（＝合衆国沿岸警備隊）の隊員が、水曜日の晩にクルーズ船から女性1人をヘリで空輸した。

沿岸警備隊当局は、ポーツマスのWatchstanders（＝見張り）が、虫垂炎のような症状を訴えている33歳の女性のために、午後7時15分に召集された。

この船は当時、Cape Hatteras（＝ハタラス岬）の東100マイルのところにいた。Air Station Elizabeth City（＝エリザベス市航空基地）のヘリコプター隊員が、この女性をヘリで空輸して、Sentara Norfolk General Hospital（注、病院）に搬送した。

「Carnival Horizonは陸地に向けて変針し、これにより我々の応答時間が早まりました。」と5th District command center（＝第5地区指令センター）のcommand duty officer（＝当直士官）のLt. j.g. Daniel J. Dunnは話した。「この事件の成功は、クルーズ船、指令センター、そしてエリザベス市航空基地との間の並外れた連携の成果であります。」（WAVY-TV: Jun 09, 2018 02:24 PM EDT）

中国が信じられないような調査を南太平洋で行っている新しい証拠がある。中国のスパイ船が、フィジー沖の暖水域のオーストラリア最大の軍艦の近くで、なかなか姿を消さないのが発見された。

上級防衛筋はNine Newsに対し、この船に乗船している者がオーストラリアの軍事力であるHMAS AdelaideとHMAS Melbourneをしきりに調べたがっていることに疑いの余地は殆どないと語った。

中国政府は、この船はYuan-Wang級であり、衛星と大陸間弾道ミサイルの追跡に使用していると話している。500人の人員、あるいは技術者を運ぶことができる収容力もある。洋上で、その後、港で、HMAS Adelaideのほんの数百メートルでぐずぐずしており、乗船している疑わしい者が機密情報を収集しているにも拘わらず、防衛当局者は、楽園での問題の兆しを軽視し、更には公式歓迎式典で、乗船していた艦長を招待してさえもいた。中国人艦長は、招待を受け入れなかったと理解されている。

「我々は、適切な予防策をとっております。港にいたありふれた船でした。」とJoint Task Group（＝連合任務群）のCommander（＝司令官）であるCaptain Jim Hutton（＝Jim Hutton艦長）は話した。「Defence White Papers 2016（＝2016年防衛白書）の必然的な結果であります。」

「あれは、宇宙監視船です。科学船です。」とNavy（＝海軍）のDeputy Chief（＝副長官）のRADM Mark Hutton（＝Mark Hutton海軍少将）は話した。「もし本当に強力な声明を出したいのならば、我々は当地に潜水艦を持ち込むことができます。」

しかし、南太平洋における中国の台頭と共に、その存在は多くを物語っている。先月、Nine Newsは、北京（注、中国政府）が近隣のバヌアツに対して、軍事基地を受け入れるか、中国海軍が寄港することを許可するよう求めたことを確認した。両国は後にこれを否定し、その後、この地域における中国の活動について激しい議論が起こった。

Turnbull政権は、今年の予算で、太平洋で史上最大の援助支出を発表して、この地域における最高の関与を行動で示した。しかしオーストラリアの援助が、予算の割合において最低水準であることは注目に値する。一方、北京（注、中国政府）からの資金の流入は、フィジーの地元社会資本計画に注ぎ込み続けている。

Australian Defence Force（＝オーストラリア国防軍）によるこの地域の今回の遠征は、安全協力関係の強化を図るためのものだ。中国が、この地域における活動をますます増やしていることから、オーストラリアは、開発援助、防衛協調、そして非常災害対応を通じて対処している。今回の海軍遠征は、この30年以上において、アジアに対する最も意義深い軍事使節であり、疑う余地もなく（注、中国を）押し返すものだ。

「太平洋における役割を増大させるためのオーストラリア政府による目に見えて触れることのできる（注、明白な）一歩なのです。」とHigh Commissioner to Fiji（＝駐フィジー高等弁務官）のJohn Feakesは語った。（9News: 3:12pm Jun 10, 2018）

現在、アジアを航海している最大のクルーズ船であるRoyal Caribbean InternationalのOvation of the Seas（＝オウベイション・オブ・ザ・シーズ、注、「海の大喝采、熱烈歓迎」の意）が、金曜日に初めてスービック湾に到着した。

香港からの5泊クルーズの翌日、マニラへの初めての寄港を行った。この168,666総トン船は、フィリピンの港湾に寄港した最大のクルーズ船だ。

スービック湾とマニラでは、Ovation of the SeasのCaptain Flemming Nielsen（＝Flemming Nielsen船長）が、伝統的な盾の交換で地元当局者から迎えられた。（中略）

Ovation of the Seasは、2016年の初登場で中国に行き、天津（＝ティエンチン）で命名され、それ以来、中国、東南アジア、オーストラリアで季節航海してきた。昨年12月にフリマントルに到着して、オーストラリアを訪問した最大のクルーズ船となった。2019年にはアラスカ州に移動する。（Seatrade Cruise News: Posted 11 June 2018）

ルイジアナ州カルカシュー・パリッシュ発。カメロンのフェリー便は、The Louisiana Department of Transportation and Development（＝ルイジアナ州運輸・開発省）の出したニュース・リリースによると、修理の必要のある損傷した緩衝装置システムのため、午後8時から午前6時までの夜間は、追って通知があるまで一時休止するという。

DOTD（＝運輸・開発省）では、日中のみのフェリーの運航は、接岸時に視界が良好なことから実施されると話している。（KPLC: Wednesday, June 13th 2018, 6:27 am JST）

Royal Caribbeanは、Spectrum of the Seas（＝スペクトラム・オブ・ザ・シーズ、注、「海の領域」の意）、すなわちQuantum Ultra級の船舶の1番船が、洋上でこれまでに決して見られなかった特色を誇ることになると話した。

「Quantum of the Seas（＝クワンタム・オブ・ザ・シーズ、注、「海の分け前」の意）が3年前に上海に初登場したとき、中国におけるクルーズの様相を変えました。今日まで話を進めると、Spectrum of the Seasのお目見えにより、弊社は再びクルーズ休暇市場を如何に変容させることになるのかを明らかにすることになります。」とRoyal Caribbean International (RCI) chief executive and president（＝最高責任者兼社長）のMichael Bayleyは語った。「弊社の大いに期待されているQuantum Ultra級の導入は、船舶設計と中国人客に特別に合わせた体験のquantum leap forward（＝飛躍的進歩）となるでしょう。」

2人使用で4,246人の客と、1,551人の国際的な船員を収容するもので、2019年6月に上海から航海を開始すると、Spectrumはアジアにおける最大かつ最も高価な船となるとRCIは話した。

中国市場に特化して建造されたSpectrum of the Seasは、船尾にあるSky Pad（＝スカイ・パッド、注、「空の浮き草」の意）、仮想現実バンジー・トランポリン体験を含む「bold and unexpected（＝大胆かつあり得ない）」体験を呼び物とすることになる。

この最初のQuantum Ultra船には、Royal Caribbean初のスィートのみの区画があり、同船の前端の私的な飛び地内にあるGolden（＝金）とSilver（＝銀）のスィート宿泊設備が呼び物となる。こうしたスィートを予約した休日行楽客には、特別なキー・カード、私的エレベーター、専用の食堂や休憩室がある。客らは、The Balcony（＝ザ・バルコニー、注、「桟敷」の意）に接近することになる。これは私的な屋外空間であり、船上最高の景観を提供する。そしてBoutique（＝ブティーク、注、フランス語で「小規模洋品店」の意）という、旅行者が私的な買い物体験を予約することができる商店街がある。

Spectrum of the Seasは、11人の客が宿泊できる2層からなる261平方メートルのUltimate Family Suite（＝アルティメット・ファミリー・スィート、注、「究極の家族用続き部屋」の意）を導入する。この寝室が3つあるスィートには、船の側面に広がる浴室のある主寝室が含まれ、祖父母や他の家族用のスィートが、更に2つ併設されている。（Passenger Ship Technology: Wed 13 Jun 2018）

Irish Ferryが大量に運休することで、影響を受ける顧客の中で怒りと欲求不満が爆発している。

ある顧客は、この会社では二度と旅行するつもりがないと話した。別の顧客（注、女性）は、代わりのフェリーでは、閉所恐怖症の娘のために窓のある船室を取ることができなくなることを心配していた。

火曜日、Irish Ferriesは、6,000件の予約を取り消した。アイルランドとフランス間で、約19,000人が影響を受けることになる。この取り消しは、新船のWB Yeatsの建造が遅れているためだと話した。

顧客は、Irish Ferriesの顧客サービスによるこの問題の処理に懸念を表明した。（BBC News: 13 June 2018）

Royal Caribbean Cruises Ltdは木曜日、個人所有のSilversea Cruisesの66.7パーセントの持ち分を約10億ドルで買収し、その船隊に超豪華・探検クルーズを追加すると述べた。

Silversea Cruisesは9隻保有しているが、南極大陸、北極、グリーンランドを含む目的地に航海しており、その切符の大半は5,000ドル以上で販売されている。それに引き換え、Azamara Club Cruises商標でRoyal Caribbeanが運航している最も高価なクルーズは、3,000ドル程度のものだ。

「超豪華・探検クルーズは、今日の弊社の品ぞろえにおいて欠落しておりました。」とRoyal Caribbean Chief Executive Officer（＝最高経営責任者）のRichard Fainは電話会議で語った。この2つの分野は、業界内で最速で成長している区分であるものの、同社が独自に開発することができなかった、とFainはReuters（＝ロイター通信）とのインタビューで付け加えた。

この合衆国のクルーズ運航事業者の株式は、7パーセントも上昇して115.50ドルとなり、燃料価格が上昇してドル高になっているにも拘わらず、同社は通年利益予測を維持した。負債を含め、この取引は20億ドルの価値がある。Royal Caribbeaは、借入金を使って、この買収の資金を調達する計画だと話した。

業界分析会社のCruise Market Watchによると、2018年の世界全体の外洋クルーズ業界は、収益において456億ドルに達するものと見積もられ、2017年に4.6パーセント増になっているという。Royal Caribbeanは、2017年末に90億ドル近い収益を得ている。

Silversea Chairman（＝会長）のManfredi Lefebvre d’Ovidioは、約472,000株のRoyal Caribbeanの株式を取得することになるが、このマイアミに本拠を置く会社は 2019-2020年の達成目標を実現し、支払い可能だ。これが約5100万ドルとなり、水曜日のRoyal Caribbeanの終値を基礎付けた。

「Silverseaは、独自の奇想天外な成長計画を有しておりましたが、市場がSilverseaに示している可能性は、私が導入可能な手段を超えるものであることがよく判ったのです。」とLefebvre d’OvidioはReutersに語った。

Royal Caribbeanはこの取引を求めてはいないが、今年の末近くになりそうで、1株当たりの短期調整利益にかなり影響を与えそうだ、と同社は話した。Silversea CEO（＝最高経営責任者）のRoberto Martinoliは、その地位に留まることになる。

Perella Weinberg Partners LPがRoyal Caribbeanの財務顧問で、Skadden, Arps, Slate, Meagher & Flom LLPが法律顧問を供給していた。Barclays Plcは、d’Ovidioの財務顧問で、Morgan, Lewis & Bockius LLPが、法律顧問を供給していた。（Reuters: June 14, 2018 / 8:19 PM）

2018年6月14日。MSC CruisesとSTX Franceは、Meraviglia級クルーズ船の5番船の工事発注に署名した。2023年に引き渡されることになっているこの船には、liquefied natural gas（＝液化天然ガス）(LNG)で走るように設計されている二元燃料機関の新世代が備えられる。また、他に革新的環境保護技術も呼び物とされ、これにはバルト海のIMO Resolution MEPC.227を含む世界で最も厳格な規制基準に準拠した高度排水処理システムが含まれている。このMeraviglia-Plus船の追加の合意で、9億ユーロ（約10億6000万ドル）の追加投資となる。

この注文は、フランスのMinister of the Economy and Finance（＝経済・財務大臣）のBruno Le Maireが出席したSaint-Nazaire造船所で、今日開催された式典でなされた。

歴史上初めて、単独のクルーズ商標に属する3隻のクルーズ船が、同造船所で同時に施工し、今日の式典は3つの一里塚となった。すなわちMSC CruisesがMSC Virtuosaと命名することを明らかにしたMeraviglia級4番船の鋼切断式典（注、起工式）、MSC Grandiosaのコイン式典、そしてMSC Bellissimaの進水だ。（後略）（Marine Log: JUNE 14, 2018）

あるドイツの家族がノルウェーへの家族クルーズから帰宅すると、歓迎できない驚くべきものを受け取った。ここの息子が、洋上で1ギガバイトのちょうど半分相当のデータを使っており、その結果として、12,000ユーロ以上が請求されたのだった。

家族旅行から帰宅したドイツの一家は、法律顧問（注、弁護士）を探したが、電話代が12,000ユーロ（約14,000ドル）以上に上ることが判明しただけだった。この家族は、ドイツ北部のキール市からノルウェーの首都であるオスロに向かう短距離クルーズをした。この旅行中、12歳の息子が自分の電話で動画を見て寛ぐことに決めたのだった。

落とし穴：彼はクルーズ船の独自の電話ネットワークに接続し、衛星経由でインターネットに接続した。誰もがこのネットワークに参加することはできるが、一般には、同船の船員が他船と連絡を取るためにだけに使用する意図のものだ。事実、ドイツの携帯電話ネットワークは、衛星接続経由でダウンロードしたデータは、メガバイト当たり30ユーロにもなる。EU（＝ヨーロッパ連合）のローミング（注、契約している通信事業者のサービスエリア外で、提携事業者の設備を利用して通信できるようにすること）料金の廃止は、洋上には適用されないのだ。この結果、この家族はネットワーク・プロバイダーに対して、ちょうど470メガバイトのデータについて、大体12,500ユーロを支払うよう命じられたのだった。

この電話ネットワークは、この息子が知識もなくクルーズ船のネットワークに接続したことは明らかであることを認め、請求書の値引きには応じた。それでもなお、5,000ユーロを要求している。

この家族はそれ以来、彼らが「immoral（＝不道徳な）」請求書と考えているものを解決しようとして、弁護士を雇った。ノルウェーのクルーズ定期船の運航事業者であるColor Lineは、この出来事を残念に思うが、援助することは不可能だと話した。（後略）（DW: 14.06.2018）

昨日、フランスとコークを結ぶフェリー連結が40年周年を迎えた。

1978年5月、Brittany Ferriesは、フラグシップのMV「Armorique」を使ってコーク―ロストク航路を、Cork City Quays（＝コーク市埠頭）から始めた。当時、コーク発の全てのフェリーは、チボリの旅客ターミナルを使用しており、その後、1982年に開業した専用の下流のRingaskiddy Ferry Terminalに移転した。

それ以来、アイルランドとフランスを結ぶ旅客及び貨物航路は、ますます強化され、昨日、Port of Cork（＝コーク港）は、両国を結んでHappy 40th Anniversary（＝祝40周年記念）の言葉をBrittany Ferriesに贈って、この運航に感謝した。Port of Corkのchairman（＝会長）、John Mullinsは、次のように語った。

「今日、長年の顧客であるBrittany Ferriesに、アイルランドとフランスを結んで40周年を迎え、大いに祝福できることは大変な喜びであります。」「この会社は、旅客と貨物の双方の信頼できる魅力あるフェリー便を提供している点で、真の貢献を示してきました。Port of Corkに代わって、私は40年続いたBrittany Ferriesにお祝いしたいと思います。そしてこれからの40年間も成功することを祈ります。」

今年、Brittany Ferriesは、新たにコークからサンタンデルへの週2便により、アイルランドとスペインを結ぶ史上初のフェリー便を発表した。コークからサンタンデルの他、コークからロストクに向かう週1回の復路航海も追加する。この新しいフェリー便は、コークへのスペイン人の観光が増加し、アイルランドからヨーロッパ本土への貨物の輸出のための大変に便利な連結が提供されることになるPort of Corkにより歓迎された。

アイルランドからスペインへの直行便というこの新しい便は、Brexit（注、英国によるEU離脱）の不確実性が続く中、英国とフランスという陸橋を回避して、スペインに向かうという選択肢を運送会社や旅客に提供することになる。

Port of Corkの後背地は、同国の主要な製薬、農業、食料、飲料生産地域となっている。Port of Corkでは、より効率的なサプライ・チェーンが、貨物顧客に対して、伝統的な港湾を通過して市場により早く製品を届けることが可能となる市場への直行航路を提供することになると話した。

2017年、Brittany Ferriesは87,000人以上の乗客を運んだが、前のシーズンよりも4％の増加であり、国家経済に貢献している。45,000人近いフランス人が、昨年この航路を利用しており、輸送した全乗客の52％を占めている。（Evening Echo: 14.06.2018 12:57）

元々43年前に洗礼を受けたCape May/Lewesフェリーは、その終の棲家に向かった。

2018年6月15日、M/V Twin Capesは、デラウェア州ケープ・ヘンローペン（注、ヘンローペン岬）とニュー・ジャージー州ケープ・メイ（注、メイ岬）の間を何千回と走って、人工岩礁の一部にするため意図的に沈められた。

Twin Capesの沈没は、Delaware Department of Natural Resources and Environmental Control（＝デラウェア州天然資源・環境管理局）によると、魚類生息環境を拡大強化し、深海に潜水する者に異様な光景を提供することになるという。

このフェリーは、午前11時55分にDel-Jersey-Land Inshore Artificial Reefで沈められた。この岩礁は、ケープ・メイのルイスとメリーランドのオーシャン市の等距離のところの名前に由来する。

沈没は、この目的のためにDelaware River and Bay Authority（＝デラウェア州河川港湾局）から同フェリーを買い取ったバージニア州ノーフォークに本拠を置く海事請負人のColeen Marineによって実施された。（WDEL: Published Jun 15, 2018 at 5:18 pm）

6月15日、東京発。小さな日本の海運会社の株式が今週、合衆国President（＝大統領）のDonald Trumpと北朝鮮の指導者Kim Jong Un（＝金正恩）との間の歴史的な首脳会談により、この孤立した国家との新たな事業提携の期待に火が着いたことを受けて急騰した。

日本の一般投資家は、たとえ日本政府が北朝鮮に対する「maximum pressure（＝最大限の圧力）」の忠実な支持者であり続けたとしても、東京（注、日本政府）と平壌（注、北朝鮮政府）間の雪解けの可能性から利益を得るかもしれない会社の株式をひっつかんだ。

海上輸送会社のRinko Corp（＝リンコーコーポレーション）の株式は、この2年以上において最高の出来高で、今週、17パーセント急騰した。同社は新潟港に本拠を置いており、ここは極東ロシアや朝鮮半島のような日本海を取り囲む地域の貿易の主要な中心地だ。

新潟はかって、この日本の港と北朝鮮の元山（＝ウォンサン）とを結ぶ北朝鮮の貨客船であるMangyongbong（＝万景峰）が就航していたところだ。平壌（注、北朝鮮政府）のミサイルと核の実験に引き続いて制裁を科した2006年に日本は同船を禁止したが、それまで両国間にほとんどなかった連絡の1つだった。

地政学的利点があるとみられている他の会社の株式も急騰した。Fushiki Kairiku Unso（＝伏木海陸運送）は38パーセント上昇し、この20年ばかりの間で1週間で最大の上昇だった。この運輸会社は、富山県に本拠を置くが、ここも日本海に面しており、ロシアと事業の結びつきがある。今週の出来高は100,000株を超え、昨年全体の出来高よりも多かった。（Reuters: June 15）

日本、横須賀発。合衆国海軍の病院船、Mercyが、土曜日に日本に到着した。日本では、2011年の大惨事のような災害時の医療を提供する洋上病院のようなものを建造することが検討されている。

この長さ272メートルの船は、日本が独自の病院船を建造することを呼び掛けている与党勢力の国会議員の一団が招待して、初めて日本を訪問した。Mercyは、1,000人以上の人員を輸送することが可能で、80床の集中治療用ベッドを有する。

病院機能は、2011年3月に日本の北東部を広く襲った巨大地震とそれに引き続く巨大津波で打撃を受けた多くの地域で麻痺した。（The Mainichi: June 16, 2018）

6月16日、上海発。中国の反汚職機関は土曜日、国有のChina Shipbuilding Industry Corp (CSIC)のgeneral manager（＝総支配人）を捜査していると述べた。

Sun Boは重大な規律上・法律上の違反行為の疑いがある、とCentral Commission for Discipline Inspection（＝中国共産党中央規律検査委員会）(CCDI)は、そのウェブサイト上で述べた（Reuters: June 16, 2018 / 11:49 PM）

6月16日、東京発。日本の南西の鹿児島県の桜島という火山で、土曜日の朝に爆発噴火があったが、怪我人は報告されていない。

この噴火は、地元気象台によると、現地時間の午前7時20分頃に、この火山の山頂の1つで観測され、上空4,700メートルに火山灰が噴出したという。

桜島は活動中の複合火山であり、鹿児島県にある元は島だったところだ。直近の噴火は、2017年5月2日に始まった。

気象庁は、5段階評価で3の水準で火山警戒水準を維持しており、入山を規制し、落石を警告している。（Xinhua: 2018-06-16 13:39:24）

ビクトリア港を定期運航している緑と白のフェリーなくして、香港のスカイライン（注、空を背景とした輪郭）の絵は完成しない。毎日、50,000人以上の乗客が、九龍（＝クーロン）側にある尖沙咀（＝チム・サー・チョイ）と香港島の中環（＝セントラル）、あるいはWan Chai Ferry Piers（＝湾仔（＝ワン・チャイ）フェリー埠頭）との間の水域を行き交っている。

訪問者は、世界で最も写真に撮られたウォーターフロント（注、波止場地区）の1つのスナップ写真を撮るために、代表的なStar Ferryに乗船し、地元住民は、MTRの混雑やピーク時におけるトンネルの交通渋滞を避けるため、これを利用している。

Star Ferryは、この都市の最古の交通手段の1つであり、香港人の集団記憶の中に飾られている。City Weekendでは、この「fragrant harbour（＝香り高き港）」の肖像の背後にある長い歴史を探訪する。

このフェリー運航が確立される前は、横断は、個人所有のサンパン（注、中国古来の平底船）か、中国の木造漕ぎ船によってなされていた。

Star Ferryの華やかな歴史は、パーシ人商人であるDorabjee Naorojee Mithaiwalaが、Kowloon Ferry Companyを設立した1888年にまで遡る。1898年、英国人実業家のSir Catchick Paul Chaterが、4隻のフェリーからなる船隊に成長することになるものを持ち込み、運航したものが、Star Ferry Companyとして知られるものになった。

この元々の4隻の船の名前は、Morning Star、Evening Star、Rising Star、そしてGuiding Starであり、英国の詩人のAlfred Lord TennysonのCrossing the Bar（＝砂州を越えて、注、「死ぬ」「辞世の句」といった意味）の1節、「Sunset and evening star, and one clear call for me!（＝日没と宵の明星（注、金星）、そして澄み切ったものが私を呼ぶ！）」から発想を得たものだ。この4隻の船は、合計収容力が、旅客100人だった。

1912年、Star Ferry Companyは、Cantonという新造船を拒否して論争を巻き起こした。この船は当時、香港通貨と共に合法的に受け入れられた。

1933年、同社は初のディーゼル・エレクトリック旅客フェリーのElectric Starを就航させて、再び歴史を作った。

日本による香港占領の間、侵略軍は、2隻のフェリーを、深水ポー（＝サム・ソイ・ポー）から啓徳（＝カイタク）空港への戦争捕虜の輸送のために徴発した。両船は、1943年にアメリカ軍との戦いの最中に沈没したが、後に引き上げられ、第二次世界大戦後に修復された。

1957年、年間5500万人を収容できるよう設計されたビクトリア港側に、現在の2層の埠頭が竣工した。Star Ferryは、1972年の Cross-Harbour Tunnel（注、香港海底トンネル）の開通まで、港横断輸送の最重要手段に留まった。

Star Ferry Companyは、今や約170人を雇用し、9隻の船を運航している。これには、130人の船員と技術職員、40人の操舵手が含まれている。

2隻の最新フェリーは、Golden StarとWorld Starであり、762人までを輸送することが可能だ。港の両岸の土地造成（注、埋め立て）により、ほんの7、8分にまで横断時間が短縮される一方で、この横断は、雑誌のNational Geographic Travelerによって「places of a lifetime（＝一生の間に行きたい土地）」50のうちの1つに1999年に格付けされた。

3月、香港政府は、同社のフランチャイズ権を更新し、更に15年間、運航を継続することを許可した。しかし同社は、若者でここに加わることに興味を持つ者が少なくなってきたことから、従業員の高齢化の問題に直面している。このため、この文化的象徴の将来についての懸念が高まっている。

これに応えて、同社は予防策を取っている。これには、2017年に平均8.9パーセント運賃を引き上げたことが含まれている。例えば、中環―尖沙咀航路の大人の上甲板料金は、平日は2.50香港ドルから2.70香港ドルに、週末や公休日は、3.40香港ドルから3.70香港ドルに引き上げた。

またこの運航事業者は、最近、その3か所ある埠頭の待合区画において無料Wi-fi（＝ワイ・ファイ、注、無線LAN）の提供を開始し、鉄道運行職員をマンダリン（＝標準中国語）と英語に堪能な者とし、低排出で、燃料効率の高い推進・排気システムに改造するとも発表した。

設立してから120年の間に、1握りの1層甲板の石炭駆動船から、ディーゼル・エレクトリック船の船隊に同社は成長した。全てのフェリーは、香港の蒸し暑い夏の間、上甲板では空調管理されて（注、冷房付きで）運航している。今やビクトリア港の横断では、他の水上輸送手段もあり、毎年2600万人余が、緑と白のフェリーに乗って行くことを選択している。

時と共に沈没するか、それとも浮遊することになるにせよ、Star Ferryが香港人の心の中に常にあることは、否定しようがない。（South China Morning Post: Saturday, 16 June, 2018, 12:15pm）

金曜日の正午前にVirtsu―Kuivastu航路を定期運航しているフェリーの甲板から船外に転落するか飛び降りた24歳の男性の遺体が、金曜日の午後、潜水夫によって回収された。

この男性の遺体は、Kuivastu港の埠頭から遠くない海底で発見され、金曜日の18時頃、Muhu volunteer maritime rescue unit（＝ムフ義勇海上救助隊）の潜水夫によって回収された。遺体は、死因を特定するために法医学の検査官によって検査されることになる、とPolice and Border Guard Board（＝警察・国境警備委員会）の広報官がBNSに語った。

海上監視センターは、12時15分頃に男性がフェリーTollの甲板から船外に転落するか飛び降りるかしたとの通報を受けた。同船は、Kuivastuに入港するところだった。この24歳の男性の同行者が、Kuivastuに到着したときに、男性が下船しなかったことに気が付いたことから、行方不明になったことが明らかとなったのだった。

同船の船内にあるCCTV（＝閉回路テレビ）カメラの映像を調べると、10時39分に、同船の屋外甲板から、男性がこのフェリーから飛び降りるか転落したのが写っていた。（ERR News: yesterday at 14.40）

インドネシア、チガラス港発。インドネシア当局者は、スマトラ島の人気の湖で今週初めにフェリーが沈没して、166人が行方不明になっていると述べた。先に考えられていたものよりも遥かに多く、水曜日、取り乱して怒った親族が、捜索活動を拡大するよう訴えた。

この船は、乗客とオートバイを過積載していたが、乗船名簿はなく、スマトラ島北部のトバ湖に駆け付けた家族らが情報を提供するにつれ、災害当局者は乗船者数を数回に亘って引き上げた。

水曜日、地元軍司令部は、166人の氏名の一覧を発表した。1日前に災害当局者が94人が行方不明になっていると話したが、人数は増えるものと見られていた。

月曜日の朝の沈没事故の即時対応では、僅か18人が救助され、1人の死亡が確認されただけだった。それ以降、350人の人員と少なくとも6隻の船を使った捜索・救助作業で、衣類、バッグ、そして船からの油の痕跡を見つけ出している。

Associated Press（＝AP通信社）の記者は、水曜日、陸上の救急車に1体の遺体が搬送されているのを目にした。名前を教えてくれなかった救助隊員の1人は、この死亡女性は、船が沈没したところから約7キロメートル（4マイル）のところで発見されたと話した。（中略）

National Disaster Mitigation Agency（＝国家災害緩和庁）により今週公表された携帯電話の動画では、沈没後、間もなくして、別のフェリーの船員が、水中でもがいている人々を救助しようとしたが、悪天候と時化により妨げられている様子が写っていた。

1,145平方キロメートル（440平方マイル）のトバ湖は、古代の巨大火山によって形成されたもので、スマトラ島の人気の観光地となっている。この災害は、何千万ものインドネシア人が帰郷するラマダンの終わりを記念する休日に、悲劇的な陰鬱を投げかけた。

フェリー事故は、17,000島以上の群島であるインドネシアではよくあることであり、安全規制の実施が穏やかであることがしばしば原因とされている。（US News & World Report: June 19, 2018, at 11:48 p.m.）

日本、横須賀海軍基地発。昨年、海軍の駆逐艦との死亡衝突事故に巻き込まれた商業油槽船を所有する会社が、損害に対する責任は負わないと主張して、連邦裁判所に提訴した。

横須賀に本拠を置くUSS John S. McCainに乗務していた10人の水兵は、シンガポール近くであった8月21日の衝突で死亡した。判事がこの（注、Energetic Tank Inc.の）主張を受け入れたならば、Energetic Tank Inc.は、損害賠償を求めて訴えることを試みている、衝突で死亡した船員の遺族に対し、支払う必要がなくなることになる。

New York federal court（＝ニューヨーク連邦裁判所）での訴訟において、Energetic Tankは、衝突は、同社またはその油槽船Alnicの「any fault, neglect or want of care（＝如何なる過失、不履行、または不注意）」により生じたものではないと陳述している。また衝突前の数分間、McCainで「confusion（＝混乱）」があったとし、操舵装置の問題を記述しているNavy（＝海軍）の事故後報告書の一節も引用している。

この訴訟では、7人の水兵に対する海軍による非司法処罰、McCainのchief petty officer（＝上等兵層）と、そしてこの衝突事故に関連する当時の司令官に対する刑事訴訟についても言及している。Energetic Tankは、この訴訟において更に要求しており、もし責任がある場合、同社はAlnicとその貨物の衝突時における相当額、約1670万ドルについてまでは支払いに応じるとしている。亡くなったか負傷した水兵の家族は、この訴訟に応訴しており、判事にEnergetic Tankの要求を拒否するよう求めている。

この衝突事故は、昨年、太平洋であった海軍艦船の2度目の大きな死亡衝突事故だった。2か月前にUSS Fitzgeraldと民間商船が、日本の横須賀の近くで衝突し、7人の水兵が死亡した。海軍の調査で、衝突は「avoidable（＝避けられたもの）」であることが判っており、計画、訓練、手続、運用における懈怠が原因であるとしている。海軍は、部分的には、近年において維持されている艦隊の集中運用のペース（注、速度）が原因であったとしている。

これらの衝突の後、海軍では、洋上での訓練と警戒を強化すべく、改革を行った。（Military.com: 19 Jun 2018）

メダン発。当局者は北スマトラのトバ湖で7日間に亘る捜索を行い、日曜日に沈没船の位置を突き止めた。

「KM Sinar Bangunは、トバ湖の水面下450メートルで発見された。」とLake Toba Authority（＝トバ湖当局）board head（＝議長）のArie Prasetyoは日曜日に語った。

この船は200人以上の乗客を乗せていたものと見られているが、午前11時12分頃に発見された。Arieは、同船の捜索は、Search and Rescue National Agency（＝捜索・救助国家庁）(Basarnas)、民間企業のMahakarya Geo Survey、そしてBandung Institute of Technology Alumni Associationと共に行われたと語った。

KM Sinar Bangunは、世界最大の火山湖の中心にある島であるSamosirから、北スマトラのSimalungunに向けて出発し、6月18日に転覆した。この船は悪天候に襲われて、乗客がパニックになり、湖に飛び込んだと報じられている。（The Jakarta Post: Sun, June 24, 2018 04:33 pm）

U.S. Centers for Disease Control and Prevention（＝合衆国疾病対策予防センター）は、アラスカ州のクルーズ船でノロウイルスの勃発があったと報告している。

KTOOという公共メディアは、73人が、Holland Americaのクルーズ船、Zaandam（＝ザーンダム、注、オランダの地名）で発病したと報道した。

この船は、2,000人以上の乗客と船員を乗せているが、金曜日にはジュノーにいた。この船は、7月2日にシアトルに戻って来る前に、アラスカ州で追加寄港する見込み。

ノロウイルスは感染力が強く、暴露後、通常は1日から2日間で嘔吐と下痢の原因となり得る。大半の人は、数日で完全に回復する。

U.S. Forest Service（＝合衆国農務省林野部）は、公衆衛生措置を実施することができるよう、クルーズ船での勃発の報告を監視している。（King5.com: 5:13 PM PDT June 24, 2018）

豪華なクルーズ船が、2020 Tokyo Olympics（＝2020年東京オリンピック大会）の期間中、客室の不足を緩和するために横浜港でホテルとして使われることになった。何百万人もの人が、この首都や大会周辺地域を訪問するものと見られている。

旅行代理店のJTBは、Sun Princessという船が、大会中、山下埠頭に接岸すると話している。この船は、合衆国のクルーズ会社によって運航されている。

Sun Princessは改装中のため、記者らは、同種の設備を有するクルーズ船の内部を見学するため招かれた。Sun Princess は、長さが約260メートル。1,000室以上の船室、プールが3つ、その他の施設を有している。船上での1泊は、1人当たり300ドルから3,500ドルとなる。

JTBでは、19日間で、同船に36,000人の客が申し込むことを希望している。（NHK World: June 25, 2018）

東京発。日本政府は、不当に造船業を助成し、世界市場における過度の価格競争の原因となっていると申し立てて、World Trade Organization（＝世界貿易機関）に、南朝鮮（注、韓国）を提訴することを検討している、とこの計画を知る消息筋が月曜日に話した。

この消息筋は、南朝鮮（注、韓国）政府系の金融機関が、2015年以来、Daewoo Shipbuilding & Marine Engineering Co.に対し、合計110億ドルの財政援助をしていると話した。この援助により財政状態を改善させて、Daewoo Shipbuildingは、製品の価格を急激に切り下げ始め、世界の造船業界の供給過剰の中、日本やその他の競合他社に対する圧力の原因となっている、と消息筋は付け加えた。

1月、日本は、WTO（＝世界貿易機関）の協定に違反して、Daewoo Shipbuildingに対する財政支援を行っていると東京（注、日本政府）は考えているという内容の文書を、南朝鮮（注、韓国）に送付した。消息筋によると、南朝鮮（注、韓国）は、この金融機関は独自の判断で支援を行ったものだと回答したという。

これを受けて、日本はこの問題を巡って南朝鮮（注、韓国）との間で二国間協議を開始すべく、この国際貿易機関に要求書を提出することを検討している。協議が不調に終われば、本件は、WTOの紛争処理小委員会に持ち込まれることになる。WTOの枠組みの中で、そうした紛争を解決するには、一般に2年近くかかる。

European Union（＝ヨーロッパ連合）は、南朝鮮（注、韓国）の造船業者に対する助成は、世界造船業を脅かすものだと言って、南朝鮮（注、韓国）をWTOに持ち込んだことがあった。しかし2004年、WTOは事実上、南朝鮮（注、韓国）側に有利な判断をして、助成構想それ自体がWTOの協定に違反するという同連合の議論を退けた。数年後、南朝鮮（注、韓国）における最大の造船業者の1つであるDaewooは、財政支援を受けた。

日本の造船業は、戦後、数十年に亘って世界最大だったが、近年は中国と南朝鮮（注、韓国）の競合他社との厳しい競争の中でよろめている。この落ち込みで、生き残りのために国内産業の再編成が引き起こされている。

象徴的な動きとして、Mitsubishi Heavy Industries Ltd.（＝三菱重工業）は、大型旅客船の建造から撤退し、その商船事業を別々の会社に分割した。Mitsubishi Heavy（＝三菱重工）は今や、石油貯蔵所のようなその他の部門に焦点を移している。

日本と南朝鮮（注、韓国）は、その他の問題を巡っても、WTOで反目している。日本は、日本からのステンレス棒鋼に対するソウル（注、韓国政府）のダンピング防止関税を巡って、南朝鮮（注、韓国）と二国間協議を行うことを要求してきた。南朝鮮（注、韓国）は現在、日本のステンレス棒鋼に対して、15.39パーセントの関税を課している。日本は、ざっと14年間に亘ってそうしたダンピング防止関税を維持することは、国際貿易協定に違反すると論じている。

両国は、2011年のFukushima nuclear disaster（＝福島の核惨事）に引き続く日本の水産品の南朝鮮の輸入禁止を巡っても、口論している。（The Mainichi: June 25, 2018）

マイアミ発。Royal Caribbeanは、より短いクルーズをする、より若い旅行者を惹きつける計画の一環として、船齢15年の船に1億2000万ドルを投資した。

同社のニュース・リリースでは、Mariner of the Seas（＝マリナー・オブ・ザ・シーズ、注、「海の船乗り」の意）が先週、PortMiamiにある新しい本拠地に到着したと言っている。この船は、マイアミからバハマに向かう平日の4泊と週末の3泊の旅行を提供することになる。月曜日に最初の航海に出発した。

食堂や酒場に加え、仮想現実のバンジー・トランポリン、一組のレーサー水中滑り台、暗闇で光るレーザー・タグ部屋、避難挑戦部屋、サーフ模擬装置を含む新しい呼び物がある。

Royal CaribbeanのPresident and CEO（＝社長兼最高経営責任者）のMichael Bayleyは、ミレニアル世代（注、1980年から2005年頃に生まれた世代）は、より頻繁に、そしてより短期間の休暇を欲しており、Mariner of the Seasが、そうした需要に合うものと期待されていると話している。

この改良は、4年間で10隻の船に対する9億ドルの事業の一環。（Tampa Bay Times: June 26, 2018）

木曜日、ベーンブリッジ島からシアトルまでの最初のフェリー航海は、フェリーのM/V Wenatcheeの船員不足から遅延した。

ベーンブリッジからの午前4時45分の航海は、Washington State Ferriesによると、Coast Guard（＝沿岸警備隊）に文書提出している船員が不足したために約15分遅れたという。ベーンブリッジ島―シアトル間の運航は、シアトルから午前5時30分に戻って来る予定。（Bainbridge Island Review: Thursday, June 28, 2018 6:38am）

Golden Gate Zero Emission Marineという会社が、アメリカ合衆国で商業使用する初の液体水素燃料セル駆動フェリーを生産する計画を立てている。

この船は、Water-Go-Roundと命名されているもので、1基、300kWの性能を有するBAE Systemsの2基の電動モーターのおかげで、最高速力は22ノットだと言われている。水素タンクには、264kgまでの水素を積載でき、この製造業者によると、2日間の運航に十分な量だという。

本船の設計はIncat Crowtherが行ったもので、水素タンクはHexagon Compositesが供給し、OMB-Saleriが供給したハードウェア（注、金属製品）を使用している。このフェリーは、トラック用に使用することができる海辺の水素燃料基地で燃料補給することが可能。この連結器は、同一のものだ。

この船は、サン・フランシスコで3か月間の予備検査段階が始まる2019年中庸までに市場に出す準備が整う。この時、合衆国エネルギー省の調査・開発機関であるSandia National Laboratories（＝サンディア国立研究所）により、船の運航と効率に関して資料が収集されることになる。California Air Resources Board（＝カリフォルニア州大気資源委員会）が300万ドルを投資してこの事業を支援しており、この技術が大規模使用に適切なものかどうかを判断すべく資料を評価する。（electrive.com: Jun 29, 2018）

マイアミ発。U.S. Coast Guard（＝合衆国沿岸警備隊）は、キューバ沖で土曜日に船外に転落したクルーズ船の船員を捜索している。

沿岸警備隊は、33歳のフィリピン人船員が、午後3時30分頃、キューバのピナル・デル・リオの北西約28マイルのNorwegian Getawayから転落したと話した。Coast Guard Air Station Miami（＝沿岸警備隊マイアミ航空基地）は、捜索活動の支援のため、HC-144 Ocean Sentryという航空機を派遣した。

Norwegian Getawayは現在、Port Miami（＝マイアミ港）を本拠地にしている。この船は、西カリブ海に行く7日間クルーズを行っている。この大型クルーズ船は、1,500人以上の船員を配置しており、4,000人近い客を収容することが可能。（WPLG Local10: 6:23 PM, June 30, 2018）