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2018年3月の海外旅客船情報

ジャマイカ、セント・アン発。3人のアメリカ人が、Carnival Sensation（注、「お騒がせのお祭り騒ぎ」といった意）というクルーズ船から行方不明になった。この船は昨日、セント・アンのオチョ・リオにある港に到着していた。

3人は、35歳のGlen Triston、24歳のTricia Tahecia Forrester、そして42歳のClinton Hillであることが判明している。報道では、この3人は全員、月曜日にマイアミから出発した同船に乗船し、本島には午前10時に到着、そこでこの乗客らは手荷物を持って同船を下船した、と家族には話されているという。

午後5時30分に、このクルーズ船の当局者が夜の検査をして、3人が行方不明になっていることを発見した。法執行者（注、警察等）が捜査しているところだ。（Jamaica Observer: Thursday, March 01, 2018）

3月1日、香港発。クルーズ定期船及びホスピタリティー会社のGenting Hong Kongは2月27日、その子会社であるStar NCLCが、純利益の約5億4360万ドルのため、Norwegian Cruise Line Holdingsの株式のうち、975万株を合衆国で第二次的公募で売却すると話した。

木曜日、香港証券取引所宛ての声明文において、同社は、この売却で約2440万ドルを取得するものとみていると述べた。このStar NCLCによる売却は、8月にNorwegian Cruise Lineの合計750万株を処分し、11月に別の500万株を処分したことに引き続くもの。Genting Hong Kongは、この募集は、Norwegian Cruise Lineに対する投資の部分的実現から利益を得る好機となると話した。

この発表があるまで、水曜日に停止していたGenting Hong Kong株の取引は、木曜日には再開する。（Nikkei Asian Review: March 1, 2018 10:21 am JST）

バルト海のフェリーとクルーズの運航事業者であるTallink Groupは、2017年の売店と食堂からの収入が、5億3670万ユーロ（6億6150万ドル）で、2016年の5億2150万ユーロ（6億4280万ドル）から増加したことを明らかにした。

総収入は、2016年の9億3800万ユーロ（11億6000万ドル）から、9億6700万ユーロ（11億9000万ドル）に上った。1月1日から12月31日までの期中に、Tallink Groupとその子会社は、980万人の乗客を輸送し、2016年から3.2％増加した。

Tallinkは近時、国際ファッション商標のEspritのフランチャイズ店の、エストニアでの経営権を買収したが、次のように述べた。

「2017年の売上高の増加の主たる推進力は、当グループの数本の航路と、本年度中のグループの多くの部門における明るい進展によるものです。」

同グループの最新船、Megastarが、この年の初めにタリン―ヘルシンキ航路に就航したことで、この航路の収容力が増加し、効率が改善した。グループの投資は、昨年、2憶1920万ユーロ（2憶7020万ドル）に達した。最大の投資は、2017年1月の定期運航フェリー、Megastarの購入だった。他の様々な船の食堂、売店、船室の改装を行うためにも、多くの投資がなされた。

Tallink Group CEO（＝最高経営責任者）のJanek Stalmeisterは、次のように語った。

「2017年は、旅客数とその他の数種の指標で、Tallinkにとっては記録的な年でした。弊社の大きな投資であるMegastarが大変に成功し、競争が激化しているにも拘わらず、当グループの利益において重要な役割を果たしたことを嬉しく思っております。」（TRBusiness: Friday, 2 March 2018 7:00）

23歳のジャクソンビルの男が、先月、Carnivalのクルーズ船の温水浴槽で、発達障害のある女性に対して性的虐待をした容疑で起訴されたことが、連邦裁判所の記録で明らかになった。

Brian Hollandは、力ずくで悪質な性的虐待をした容疑で起訴されている。有罪判決を受けたならば、最大で連邦刑務所での終身刑に直面している、とU.S. Attorney’s Office（＝合衆国検察庁）は話した。この暴行は、Carnival Elation（注、「宴会意気盛ん」といった意）で発生した、と記録は明らかにしている。

裁判所記録によると、18歳の被害者は、2月27日午後5時15分頃、Hollandやその他と共に、温水浴槽内に座っていたと供述している。男は「appeared drunk（＝酔っ払っていたようだ）」と被害者は話し、繰り返しビールを入手するために浴槽から外に出ていたという。

この若い女性は、Hollandは腕を回してきて、立ち去ろうとすると、手を女性の肩に置いて、引き戻したという。Hollandは、女性の足の上に手を置き、それから水着を脱がした、と後に被害者はFBI（＝連邦捜査局）捜査官に話した。水着の中に手を滑りこませて侵入してきたので、手を払いのけた、と女性は供述した。Hollandは温水浴槽から出て、この女性に「また会いたい」と申し向けた、と女性はFBI捜査官に供述した。

女性は法定後見人である祖母に、何が起こったのかについて話したと記録にはある。その後、同船の医療センターでの身体検査で、女性の性器に擦り傷が見つかった、と捜査官は話した。祖母は同船の医師に、この十代は発展障害があり、12歳の知的能力だと語ったことが記録では明らかにされている。

Hollandは連邦拘置所に留まっており、火曜日に聴聞される。（Orlando Sentinel: March 3, 2018）

2018年3月3日土曜日である今日の午後、Military Sealift Command（＝海上輸送司令部）の病院船、USNS Mercy (T-AH 19) が、Pacific Partnership 2018（＝2018年　太平洋連携）の途上、Joint Base Pearl Harbor-Hickam Hawai‘i（＝ハワイ真珠湾・ヒッカム統合基地）に到着した。

この訪問中、Pacific Partnership（＝太平洋連携）の人員は、この任務を推進するために、地元医療専門家と共にに作業し、日常保守を行い、この船に追加の供給品を積み込むことになる。

「我がチームは、Pacific Partnership（＝太平洋連携）任務の追加供給品の積み込みの他、更なる構成員を迎えることで、胸が高鳴っております。」と、この任務の司令官であるCapt. David Bretz（＝David Bretz艦長）は語った。「この寄港後、グアム島で我々の提携船であるUSNS Fall Riverと落ち合い、我々の最初の任務寄港に一歩近づくことになります。」

Pacific Partnership（＝太平洋連携）の間、MercyとMilitary Sealift Command（＝海上輸送司令部）expeditionary fast transport（＝遠征高速輸送艦）のUSNS Fall River (T-EPF 4)という今年の任務に参加している合衆国艦船は、異なるインド太平洋国家を訪問し、この任務の参加者の範囲や到達を拡大し、受入国のカウンターパート（注、同等の人）と、医学・工学・人道的支援、そして災害援助(HA/DR)の技術的専門知識の交流を行う。加えて、鍵を握る指導者や共同体関係者の行事により、地元市民、連携国の軍との強化された関係、そして政府指導者と、直接関わることが可能となる。

Pacific Partnership（＝太平洋連携）は、今や13回目だが、インド太平洋で実施される毎年恒例の最大のHA/DR準備任務だ。この任務の目的は、人為及び自然の災害に対する医学的用意や準備のような、地域における地域的調整を強化することにある。

Pacific Partnership 2018（＝2018年　太平洋連携）は、世界中に駐留している500人以上の合衆国軍関係者から構成され、受入国のカウンターパートと共に、可能性ある人道的支援や災害対応状況に対して、より良く準備すべく、作業することになる。（Big Island Now: March 3, 2018, 5:54 PM HST (Updated March 3, 2018, 6:40 PM)）

メキシコのフェリーで不発の爆発物が見つかり、旅行者に警報が発令された。25人もの多数が負傷した同じ客船会社で爆発があって、このフェリー客船会社がメキシコ当局者によって運航停止となって、ちょうど1週間後のことだ。

U.S. Embassy in Mexico（＝駐メキシコ合衆国大使館）の勧告によると、木曜日、メキシコの法執行機関当局者（注、警察等）は、人気の休暇目的地であるコスメルと、プラヤ・デル・カルメン間を走っている観光フェリーのBarcos Caribeで、爆発物を発見したという。ちょうど1週間前の2月21日に、同じ航路を旅行した乗客を下船させていたBarcos Caribeで爆発があり、2ダース（注、24人）以上の人が、生命に関わらない怪我をした。

当時、当局者は、この最初の爆発は機械的問題の結果によるものかもしれないと話していたが、合衆国大使館は勧告において「explosive device（＝爆発装置）」によるものだとしている。

メキシコで事件が相次いでいることを考慮して、合衆国大使館は、全ての合衆国政府当局者が観光フェリーを使って旅行することを禁止し、この地域の旅行者に対し、周囲を警戒し、用心して、医療救助を含む、メキシコへの旅行を特に対象にしている旅行保険を購入することを促している。

合衆国大使館の声明文によると、捜査は続行中だという。（Travel+Leisure: March 03, 2018）

シアトル発。Washington State Ferriesは日曜日の朝、そのシアトル・ターミナルで一時的にサービスを中止し、法執行機関（注、警察等）が、ある船にあった不審荷物を調べていた。

「シアトル・ターミナルのサービスは、法執行機関の活動のため、追って通知があるまで一時的に中止します。更なる情報を入手次第、更新いたします。」このフェリー会社は、午前6時30分過ぎに報告した。約1時間後に、運航は再開された。

Coast Guard（＝沿岸警備隊）は、不審荷物がフェリーのKaleetanの船上で調べられていたと話している。しかし後に沿岸警備隊は、法執行機関が事件を解決したと話した。（KOMO News: Sunday, March 4th 2018）

ウェスト・オーストラリア州の造船業者であるAustalは、日本と南朝鮮（注、韓国）間を走ることになるフェリー1隻の設計と建造で、6800万ドルの契約を締結した。

Austalは、日本のJR Kyushu Jet Ferry（＝JR九州高速船）向けの83メートルのトライマラン（＝三胴船）フェリーは、日本の福岡と南朝鮮（注、韓国）の釜山（＝プサン）の間で、37ノットの巡行速力で502人の乗客を運ぶことになる、と話している。同船の工事は、今年の暮れに始まり、運航は、2020年の東京でのOlympic Games（＝オリンピック大会）の前に開始する予定だ。

この契約は、昨年12月に旗を振られていた（注、合図されていた）ものだが、Austalは、このフェリーをヘンダーソンの施設で建造するか、商船に特化しているフィリピンの造船所で建造するかを未だに決めていない。Chief executive（＝最高責任者）のDavid Singletonは、同社にとって今年は、商船販売で記録的だった2017年に引き続いて明るいスタートを切ったと語った。

「（この契約は）世界中の商船運航事業者向けの業界首位の特別あつらえの解決策を開発する技術が原動力である組織となることに、弊社が集中し続けたことを反映するものです。」Singleton氏は、月曜日に語った。「このワクワクする新船は、優れた耐航性と比類なき顧客満足体験を、JR Kyushu（＝JR九州）のフェリー網にもたらすものです。」

Vice president sales and marketing（＝販売宣伝部長）のBen Marlandは、Austalでは、既に9隻のトライマランが世界中で運航しており、7隻が工事中で、5隻受注していると話した。「公平に言って、弊社が市場、そして実績ある技術、効率性、そして弊社の設計能力に対する誠実な顧客の熱狂という市場において、1つの変革を見ているのです。」とMarland氏は話した。

Austal株は、午前11時47分現在、0.5セント下落して、1.80ドルだった。（The West Australian: Monday, 5 March 2018 12:41PM）

U.S. Navy（＝合衆国海軍）航空母艦が、1975年にVietnam War（＝ベトナム戦争）が終結して以来初めて、ベトナムの港に寄港する。南シナ海における中国による拡大主義を食い止めるための両国の努力を、多くの者が目の当たりにする。

原子力駆動のUSS Carl Vinsonは、6,000人以上の乗組員を乗せ、巡洋艦1隻と駆逐艦1隻を伴って、5日間の寄港のため、月曜日にベトナム中部の港町であるダナンの沖で投錨した。

これは合衆国の航空母艦がベトナムに寄港する最初のことではあるものの、より小型の合衆国の軍艦は、近年、かっての敵との結びつきが改善されたことから、訪問している。そうした寄港には、潜水母艦のUSS Frank Cableと誘導ミサイル駆逐艦のUSS John S. McCainが、ベトナム戦争中に合衆国の兵站基地だったカム・ラン湾を2016年に訪問したことが含まれる。

このアメリカの空母の水兵らは、戦時中、合衆国軍により地上に広範に噴霧された有毒な枯葉剤であるAgent Orangeに晒された人々のための治療センターや児童養護施設で、時間を過ごす予定だ。また地元民と野球やサッカーの試合を行い、一方、海軍の楽団が演奏会を行う。

この訪問は、南シナ海の大部分を要求する隣接する中国が、パラセル諸島で軍事強化を行ってきており、ベトナムも主張しているスプラトリーという領海に、7つの人工島を造成している時期に行われるものだ。この交渉に詳しい外交官、その他によると、ベトナムの特使は、この訪問とハノイ（注、ベトナム政府）とワシントン（注、米国政府）との間で広範な安全保障協力がなされることになる見通しを巡る中国の懸念を和らげるために作業しているという。（Voice of America: March 05, 2018 1:15 AM）

多くの可能性ある新規クルーズ客船会社の計画が、今週、フロリダ州や海外で名乗りを上げ、資金の調達を求め、中古クルーズ船という限られた選択の中から選び出す機会を探している。

ロシア極東の事業：Far Eastern Federal District in Russia（＝ロシア極東連邦区）は、ウラジオストクを母港とし、サハリン島、カムチャツカ半島、南の近隣諸国に向かう旅程を運航する1杯（注、1隻だけ運航する）クルーズ客船会社を立ち上げるべく、鍵を握る関係者と作業している。

朝鮮：南朝鮮（注、韓国）のOceans and Fisheries Ministry（＝海洋水産部）は、南朝鮮（注、韓国）のクルーズ観光を推進すべく、2017年に報奨金を割り当てており、南朝鮮（注、韓国）の港湾から出航するクルーズ運航の資金調達に役立てることを希望している。昨年の暮れに、束草（＝ソクチョ）から一連のクルーズを行うため、Glory Seaが、朝鮮（注、韓国）の旅行業者であるGolden Bridge Cruise Companyに傭船された。

Cartoon Network：Cartoon Networkは、Cartoon Network（注、米国のアニメ専門民放テレビ局）の商標を付けた船を、今年後半にシンガポールから航海させるという野心的な計画を発表し、鍵を握る業界競技者に仲間入りした。詳細は公表されていない。

Storylines：Storylinesは、「well-loved（＝最愛の）」商業クルーズ船を、洋上住宅共同体に転換すると話した。この英国に本拠を置く一団は、そのウェブサイト上で、1964年建造のMarco Poloの写真と共に、内装完成予想図を掲載している。

Cruise Retirement：今年後半に始めると言われていたCruise Retirementは、「provides an alternative lifestyle choice to people of the 50+ age group that would like to travel extensively（＝広範に旅行したい50歳以上の一群に、別の生活様式の選択肢を提供する）」。同社はそのウェブサイト上に、旧Delphinの写真と完成予想図を掲載している。この船は現在、東ヨーロッパで係船中だ。

南米：Alteza Cruisesは、南米で開業することができなかった。また旧Delphinを傭船することを希望している。現在、同様の事業計画を有する新たな一団が立ち上げられることを示唆する噂がある。間もなくニュースとなる。（Cruise Industry News: March 06, 2018）

2017年、クルーズ産業は順風満帆だった。この年、この発展しつつある産業にとって、拡大成長と、主流の旅行選択としての地盤の進化により、もう1つの節目の年となった。

これが木曜日、業界最大の毎年恒例のコンファレンス（注、会議）であるSeatrade Cruise Globalでの基調演説で、世界中の首位のクルーズ会社の幹部が発したメッセージだった。約11,000人が、フォート・ローダーデールで木曜日まで続く4日間の行事に出席した。（3年間の中断を経て、来年、Miami Beach Convention Centerに戻る。）

基調演説において、業界指導者は、今後10年間に建造すべく、大量の船が発注されていることを強調した。2018年だけでも、27隻の新船が到来するのだ。今後10年以上に亘り、投資総額は600億ドルに上り、2016年の500億ドルの発注額からちょうど1年で、100億ドル増加している。

船舶注文の増加は、クルーズ休暇を取る旅行者数の増加を反映している。この数字は、Cruise Lines International Association（＝クルーズ客船会社国際協会）(CLIA)によると、2017年の2580万人から、2018年には2700万人に増加するものとみられているという。同業界では、経済生産において1260億ドル以上を生み出し、100万人以上の雇用を支えている。

「我々は主流派なのであり、これは合衆国で見られていることであり、ヨーロッパで見られ始め、オーストラリアで見られ、そしてやがては中国やアジアの他の地域でも見られるようになるのです。」Royal Caribbean Cruisesのchairman（＝会長）であるRichard Fainは、語った。

南フロリダに本拠を置く会社、これにはCarnival Corporation、Royal Caribbean Cruises、Norwegian Cruise Line Holdingsが含まれるが、新たに出現した目的地における最近の投資が利益を上げていることに気が付いている。キューバ旅程は、2016年半ばに開設されたものだが、大半の大手客船会社が、この島国への航海を追加したことから、2017年にかなり成長した。クルーズ目的地としてのアジアの出現も、客船会社がアジア人旅行者向けに、その何がしかの船を転配し、新船を建造して、発展し続けている。

昨年、カリブ海では、クルーズ客船会社は Hurricanes Irma（＝ハリケーン・イルマ）とMaria（＝ハリケーン・マリア）により酷く損傷した5港を一時的に閉鎖した影響を受けた。これらの港は、現在はクルーズ船を再び受け入れている。大半の島では、嵐により失った社会基盤を再建し、回復から、開発モードになっている。

Norwegian Cruise Lines Holdings president and CEO（＝社長兼最高経営責任者）のFrank Del Rioは、キューバ行きの船は「very high prices（＝とても高い価格）」で満員だと語った。新船のNorwegian Joyの中国への投入は、評判が良い。これについては、自分には不満が殆どないと語った。

「これがクリスマスで、あなたがSanta Claus（＝サンタ・クロース）ならば、私は何も求めませんよ。」とDel Rioは、この基調演説の間、moderator（＝司会）をしていたCBS（注、米国民放テレビ局）のtravel editor（＝旅行編集者）であるPeter Greenbergに語った。

船上レース・トラック（＝競技場）のような、新規な意外な呼び物を追加する業界の努力に関しては、「思いつかないというのは、もやは笑止千万でしかないですね。これらの船は大きいのです。何でも取り付けられ、後は、より大きなものにするだけです。」

しかし客船会社が成長をし続けるにつれて、世界中の地方で、over-tourism（＝観光業の過熱）の懸念に対する共感の念を持ち続ける必要がある。これはベニス、バルセロナ、ドゥブロブニクが含まれ、そこでは超過密が危機的な比率に近いところに達している、とCarnival Corp.のpresident and CEO（＝社長兼最高経営責任者）であるArnold Donaldは語った。

超過密は、大半は陸上の観光客が引き起こしたものだと語った。しかし船の大きさや見た目から、「destination degradation（＝目的地悪化）」の象徴となっており、クルーズ客船会社は、それには敏感になる必要がある、とDonaldは語った。

Royal CaribbeanのFainは、クルーズ客船会社は、訪れた目的地にマイナスの影響を与えることを回避するために、様々な港や観光で、顧客に対しより良い仕事をする必要があると語った。

「人々がどこに行き……（そして）どうやって、ある意味、環境を守らせるばかりか、教育もするかというのは、1つの問題です。」とFainは語った。

更に、客船会社が成長を続けると、世界中に散在している多様な従業員の要求を管理することに集中しなければならなくなる。大半のCEOs（＝最高経営責任者）にとって、それは、夜に寝かせないないで起こしておくという挑戦（注、手腕を試されること）の1つなのだ。

「我々は、その（Human Resources（＝人材））の側を見なければならないのであり、弊社では、大勢の人が弊社のために働いているのです。」とジェノバに本拠を置くMSC Cruisesのexecutive chairman（＝会長）のPierfrancesco Vagoは語った。

CarnivalのDonald、NorwegianのDel Rio、そしてRoyal CaribbeanのFainは、業界が成長するためには、サービス水準の維持が重要であること強調した。

「そうしたことが、弊社の船員を素晴らしいサービスをする特別の男女に変えているのです。どうやって、それを維持し続けるのでしょうか？そういう人物を惹きつけるのですか？」とFainは語った。

また火曜日の幹部の意見は、革新というものだった。今後5年間は、Carnivalのメダル型個人コンシェルジュ（＝案内人）技術から、洋上初のNorwegianのゴー・カートに至るまで、新たな開発の波の中を、業界を完全に破壊する真新しい客船会社へと先導して行くことになる。

この最新の競技者のうちの2社は、Virgin VoyagesとRitz Carlton Yacht Collectionだが、VirginとRitz Carltonという陸上にある商標に既に忠実な乗客を惹きつけようと必死だ。

Ritz-Carltonでは、300人乗りのヨット（注、行楽用の船で、小型帆船とは限らない）は、伝統的な小型船よりは、食事の選択が数多くある、より人里な離れた港に寄港する、寛げる体験に集中することとなる。

Virginの航海は、18歳以上の成人専用となり、Broadway（＝ブロードウェイ）流のショーはないが、多様な娯楽や食事の体験ができ、陸上のVirginの製品を連想させる設計美学がある。

「Virginの体験があることから、弊社船にやって来るのです。」とVirginのpresident and CEO（＝社長兼最高経営責任者）であるTom McAlpinは語った。

「我々は、旅行産業を混乱させようとしているものではないです。（しかし）初心クルーズ客を生み出すことになる新たな旅行体験を創造しようとしているのです。」（Miami Herald: March 06, 2018 05:22 PM）

横浜発。三人組として始まったが、たったの1隻だけが生き残った。それはHikawa Maru（＝氷川丸）、Heian Maru（＝平安丸）、そしてHie Maru（＝日枝丸）という姉妹船であり、いずれも1930年に貨客船として生を受け、World War II（＝第二次世界大戦）中に軍に使われた。

NYK Maritime Museum（＝日本郵船歴史博物館）の訪問者は今、チューク諸島沖の青緑色の海の約16メートル下に横たえている平安丸の写真と氷川丸を比較することが可能だ。

3隻の気高い老婦人として、氷川丸は横浜の山下公園の隣に堂々と停泊しており、主要な観光地になっている。この3隻の船は、戦争によりシアトル航路が閉鎖されるまで、旅客、生糸、その他の製品を輸送していた。平安丸は潜水母艦として徴用されたが、以前はトラック諸島として知られていたチューク諸島近くでの合衆国の空襲を受け、1944年2月に沈没した。日枝丸は、西太平洋で、1943年11月に沈没した。

平安丸の残骸の写真は、4月22日まで開かれる展覧会の基盤となっている。日本郵船歴史博物館のassistant curator（＝学芸助手）であるYuki Ogawaは、次のように話した。「約70年経って、この残骸は劣化しています。訪問者が氷川丸に姉妹船がいたことを理解し、この船のことも考えて欲しいと思います。」

写真は、氷川丸と平安丸の様々な部分において類似していることを示している。例えば主甲板、下部に備えられた救命艇、機関室の銘板、羽目板のスィッチ、電話交換手がいた船室のようなものだ。

博物館の入場料は、大人が400円（3.75ドル）、65歳以上の高齢者の他、中学生と高校生が250円。博物館についての英語での追加情報は、そのウェブサイトにおいて取得可能だ。（Asahi Shimbun: March 7, 2018 at 07:10 JST）

Viking Cruisesは、追加の6隻の遠洋船を2027年までに引き渡すことになるFincantieriとの新合意を発表した。

この新合意は、VikingのFincantieriとの連携を拡大し、同社の遠洋船の発注と選択権の合計を16隻に増加させるものであり、単独の船主から1つの造船所に対するものとしては、史上最大だ。追加の6隻の船の合意は、2024年、2025年、2026年、そして2027年に引き渡すというもので、一定の条件がある。（中略）

この発表は、3月8日に上海であったVikingの4番目の遠洋船、Viking Sunの命名式に先立って行われた。この船は現在、マイアミ発ロンドン行きのVikingが完売した141日間World Cruise（＝世界一周クルーズ）の航海中で、上海への寄港は、Vikingの遠洋船の中国初寄港となる。Viking Sunも上海で命名される史上初のクルーズ船となる。

Cruise Criticで「small ships（＝小型船）」に分類されているVikingの全室ベランダ付きの遠洋船は、総トン数47,800トンで、旅客室が465室あり、930人の客が宿泊できる。Viking Sunは、Vikingの受賞歴のある遠洋船隊の最新の追加であり、この船隊にはViking Star、Viking Sea、そしてViking Skyが含まれている。

Vikingは、今後2年間に2隻以上の姉妹船を迎えることになっており、これには2018年6月のViking Orionが含まれる。2019年にViking Jupiterが到来することにより、Vikingは最大の小型船遠洋クルーズ客船会社となる。10隻の追加船は、2021年に引き渡し開始で、今や発注されており、これによりVikingの遠洋船隊は、2027年までに16隻になる。（Maritime Professional: March 7, 2018）

3月8日、厦門（＝シアムン、アモイ）発。Maritime Silk Road（＝海のシルク・ロード）に沿って6か国を通過するクルーズ航路が、木曜日に開設された。

長さ220.6メートル、幅30.8メートルのクルーズ定期船、Costa neoRomanticaは、東中国の福建（＝フーチェン）省厦門（＝シアムン、アモイ）から、1,800人の乗客を乗せて処女旅行を開始した。

フィリピン、マレーシア、ブルネイ、シンガポール、カンボジア、そしてベトナムの観光地を訪問する周遊で、15日間で厦門に戻って来る。この航路は、Xiamen Port Holding Group、China International Travel Service、そしてCosta Cruisesにより共同で始まったものだ。

厦門のSingapore Consul-General（＝シンガポール総領事）のChi Chiew Sumは、この新航路の開設を歓迎し、厦門とシンガポール間のクルーズ運航の連携促進に役立つことを希望した。

「東南アジアの多くの華僑は、福建から来ました。それで、文化において多くの共通点があるのです。」とXiamen Port Holding GroupのCai Siweiは話した。「この旅行を通じて、地元文化を開花させ、文化交流することを希望します。」

中国のクルーズ産業は、過去10年間に急速に発展した。 China Communications and Transportation Association（＝中国交通運輸協会） (CCTA)によると、中国の15のクルーズ港は、外国行きと内国行き観光客1810万人を乗せた5,807隻のクルーズ定期船を2017年に受け容れたという。（Xinhua: 2018-03-08 22:42:14）

次の家族向けDisney Cruise Lineの船の1隻の外観画像が、公表された。この完成予想図は、同社の年次株主総会で、Disneyのchairman and chief executive（＝会長兼最高責任者）であるBob Igerにより明らかにされた。

3隻の船は、2021年、2022年、そして2023年に就航することになっており、それぞれ乗客2,500人乗り。140,000総トンのDisney DreamやDisney Fantasyよりも、僅かに大きい。新船は、liquefied natural gas（＝液化天然ガス）(LNG)により駆動し、入手できる最も無公害の燃料の1つであると主張している。

設計が予定される一方で、船名と旅程は未だに作成中だが、Disneyは「更なる新機軸、新技術、目を見張らせる娯楽、そしてこれまでにないより多くのDisneyの物語とキャラクター（注、登場人物）」を約束している。同社は次のように語っている。

「舳先から艫までの創意工夫と新機軸で、あらゆる年齢のDisney Cruise Lineのお客を仰天させ、楽しませます。」「弊社の新船で、身震いするような驚くべき方法で、Disneyの象徴となっている物語とシリーズを、身震いするような驚くべき方法で人生にもたらし、既存船隊に導入している創造性の上に築くことになります。」（Travel Weekly UK: Mar 9th 2018, 10:21）

Carnival Cruise LineやPrincess Cruisesを含む9つのクルーズ客船会社を経営している世界最大の旅行会社であるCarnival Corporationは、今後5年間に就航する計画のクルーズ船が、今や度肝を抜くことに20隻もある。

クルーズ産業は熱狂的な速さで成長しており、Carnival Corp.は、発注している新しいクルーズ船の最大積載量で一歩先を行っている。Carnivalは、LNG（＝液化天然ガス）で駆動する180,000総トンの船という、これまででこの会社最大のクルーズ船を発注して、特大クルーズ船市場に参入する。

以下は、クルーズ商標別に分類した、今後5年間にお目見えすることになるCarnival Corporationのクルーズ船の一覧。

Princess Cruises（3隻）

Princess Cruisesは、3隻以上のRoyal級クルーズ船を発注している。1番船のSky Princessは、2019年10月にお目見えし、地中海で航海を開始する。5番船と6番船は、2020年と2022年に就航する。

Carnival Cruise Line（4隻）

世界最大のクルーズ客船会社であるCarnival Cruise Lineは、4隻の新しいクルーズ船を発注している。Vista級2番船のCarnival Horizonは、今月末にお目見えする。Carnival Panoramaが2019年に後に続き、西海岸に本拠を置くことになる。Carnivalは、この会社では最初のLNG駆動船を進水させて、2020年、ここの史上最大のクルーズ船をお目見えさせる。この180,000総トン船は、6,000人以上の乗客を乗せて、現在のこの会社の最大船よりも、35％近く大きなものとなる。180,000トンの2番船は、2022年に続くことになる。

Holland America Line（2隻）

Holland America Lineは、2隻のクルーズ船を発注している。このクルーズ客船会社は、2隻目のPinnacle級船であるNieuw Statendamを年内に就航させる。3番船と現在は名称未定の船は、2021年に続く。

Costa Cruises（4隻）

Costa Veneziaは、2019年3月に就航し、4,000人を超える乗客を乗せる。この133,500総トンの船は、中国市場向けに特化して建造中だ。2隻目の姉妹船も、中国市場向けに建造中で、1年後の2020年にお目見えする。

Costa Cruisesも、2隻の180,000総トンのLNG駆動のクルーズ船が、今後3年間に登場することになっている。1番船（Costa Smeralda）は2020年にお目見えし、乗客6,600人を乗せる。2番船は、1年後の2021年に到来する。

AIDA Cruises（3隻）

ドイツ人に対応しているCarnivalのクルーズ客船会社であるAIDA Cruisesは、3隻の180,000総トンのLNG駆動クルーズ船を発注している。1番船のAIDAnovaは、今年後半に到来し、Carnival Corporationにより発注された最大のクルーズ船となる。2番船と3番船は、2021年と2023年に就航する。

Cunard Line（1隻）

Cunard Lineは、2022年に4隻目の遠洋定期船をその船隊に追加する。3,000人の乗客を乗せることになることを除けば、この新船については、多くの詳細は公表されていない。この定期船は、他の如何なるクルーズ客船会社にも似合わないCunard体験を提供することになる。

P&O Cruises（2隻）

P&O Cruisesは、2隻のLNG駆動クルーズ船を発注している。この船は、乗客5,200人を乗せ、2020年と2022年に就航する。

Seabourn Cruises（1隻）

豪華クルーズ客船会社のSeabourn Cruisesは、2018年春に新しいクルーズ船を就航させる。Seabourn Ovationは、604人の乗客を乗せ、大きさが40,000総トンになる。

Carnival Corporationは、その9つのクルーズ客船会社で、1210万人の乗客を2017年に運んだ。（Cruise Fever: March 10, 2018）

UHM Voice of the Workers（＝UHM労働者の声、注、労働組合）は、Gozo Channel Ferriesのカフェテリアの接客係に対し、労働時間に関連する問題を巡り、月曜日から温かい飲み物の給仕を止めるよう指令を出した。

声明において、この組合は、Gozo Channel会社の他、この労働者を雇用している請負業者と過去数か月間に亘って本件について議論をしてきたが、現実には労働時間は悪化し始めたと説明した。（中略）

勤務当番と労働時間に対する必要な合意がなされるまで、この指令は継続する。（Malta Independent Online: Sunday, 11 March 2018, 15:11）

マニラ発。Pasig River（＝パシグ川）フェリー網を、中国の財政支援に対する政府事業の一覧表の中に含めるべきだ、と国会議員は日曜日に話した。

民間部門を待つ代わりに、Department of Transportation（＝運輸省）(DOTr)は、Pasig River Water Bus事業の下、この川に沿って走るフェリー網を買収して運航すべきだ、とMakati Rep.（＝マカティ代表（下院議員））のLuis Campos Jr.は語った。

「民間部門で恒久的なフェリー運航を立ち上げる用意のある人がいないことから、政府はDOTr（＝運輸省）を通じて、この通勤船を買収して運航すべきだ。」と語った。

Camposは、大半が社会基盤事業に対して支出することになる、少なくとも73億4000万ドルについて保証することを、中国政府は、低利融資と並んで既に認めていると指摘した。恒久的なパシグ川フェリー網は、Metro Manila（＝マニラ首都圏）の交通問題を緩和するように思われる。

「私達は自動車の交通渋滞と戦っている一方で、Pasig River freeway（＝パシグ川無料航路）が、通勤者を効率的に輸送する手段として、私達のハーネス（注、安全ベルト）として、そこにある事実を無視することはできないのです。」とCamposは語った。

パシグ川は、少なくとも25キロメートルあり、現在、12のフェリー駅がある。Metro Manila Development Authority（＝マニラ首都圏開発局）は現在、このフェリー網の運航管理を担当している。このフェリー網の利用者を増やすために、より多くのフェリーと、より良いサービスが期待されている。（ABS-CBN News: Posted at Mar 11 2018 03:08 PM）

ニュー・ジーランド系日本人学生のReina Kittakaは、Peace Boat（＝ピース・ボート）でボランティアとして54日間過ごし、ニュー・ジーランドに戻って来た。

St Peter's School in Cambridge（＝セント・ピーターズ・スクール、ケンブリッジ）の卒業生であるこの20歳は、University of Auckland（＝オークランド大学）で医学を勉強しているが、この船で過ごした間に、視点や体験で大きな変化があった。Peace Boatは、日本に本部のある非営利の平和・人権、そして環境に配慮することを推進している取り組みだ。

「この船での私の役割と言うのは、ボランティアの翻訳者というもので、それで、ゲスト・スピーカー（注、招かれた講演者）が港で行う講義を、船の上で通訳していました。」とKittakaは話した。

この航海では、台湾、フィリピン、バリ島、オーストラリア、リトルトンやオークランドを含むニュー・ジーランド、ニュー・カレドニア、ソロモン諸島、そしてパプア・ニュー・ギニアの港に寄港した。Peace Boatは、年に3回航海を行っている。航海の大半は、ヨーロッパ、南北アメリカ、そしてアジアに焦点を合わせているが、今回は、ニュー・ジーランドを含む太平洋を旅行するものだった。広島と長崎に対する核攻撃の生存者であるHibakusha（＝被爆者）も、International Campaign to Abolish nuclear weapons（＝核兵器廃絶国際キャンペーン、ICAN）の支援を受けて、同船に乗船していた。

「彼らは船の上で、直に体験を証言をしたのです。」とKittakaは話した。世界中の反核の声、核兵器に関連する説得力ある個人的な体験、そしてその証言も、同船においてなされた。

Kittakaの航海でとりわけ印象に残ったのは、シドニーのオーストラリアと日本政府の官庁の外側で開催した平和的なラリー（＝決起集会）だった。この抗議において、Peace Boatの乗客は、それぞれの政府に対して、Treaty on the Prohibition of Nuclear Weapons（＝核兵器禁止条約）の巨大な写しを贈呈したのだった。

「Peace Boatで働くことは、そうした独特の環境なのです。というのは、それは日本のようなのですが、日本ではすることのない大変に多くの議論をしているからです。」とKittakaは話した。「船の上では、私は本当に寛いでいました。というのは、とても国際主義的だったからです。そうしたものに所属しているような気分がしました。」

「Peace Boatは、難民問題やLGBT（＝性的少数者）問題のような、多くの社会問題について学び、関心を持つのには良い機会だったと思います。今や私はニュー・ジーランドに帰ってきましたが、学んだことに基づいて本当に行動したいです。」（Stuff.co.nz: Last updated 16:49, March 12 2018）

声明によると、Carnival Corporationは、日本の佐世保という港湾都市との間で、この種で初めての長期戦略的提携に署名した。この合意の下、Carnival Corporationは、この港の新しいターミナルの建設に投資し、2020年までに操業する計画だ。

合意は、Carnival Corporation、佐世保の地元政府（注、市役所）、日本のMinistry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism（＝国土交通省）の代表と共に、佐世保において発表された。（Cruise Industry News: March 12, 2018）

Star ferryは4月1日から、更に15年間、中環（＝セントラル）から尖沙咀（＝チム・サー・チョイ）に行く航路と、湾仔（＝ワン・チャイ）から尖沙咀（＝チム・サー・チョイ）に行く航路の運航を許可される、とTransport and Housing Bureauが今日、発表した。

営業許可延長の一環として、"Star" Ferry Companyは「expressed willingness to explore the opportunity of introducing electric ferries in the future（＝将来、電動フェリーを導入する機会を調査する意欲を表明した）」と同局は話した。

同社は来月から、埠頭の旅客待合区画で、無料のwi-fi（＝ワイ・ファイ、注、無線LAN）サービスを提供する。アプリケーション・プログラミング・インターフェイスを通じて、政府と大衆に料金表やフェリーの時刻表を含む情報を提供することで合意している。これにより、他のモーバイル・アプリケーションのサード・パーティー（注、第三者である独立した製造業者）による開発が可能となる、と同局は話した。

同局では、Star Ferryは今年、環境に優しいディーゼル・エレクトリック推進システムを使用して、2隻のフェリーのディーゼル機関を換装する計画で、その後、1年にフェリーを1隻ずつ換装して行く計画だと話した。（Hong Kong Standard: 13 Mar 2018 7:41 pm）

何故、完璧に良いクルーズ船を真っ二つにするのだろう？更に良いものにするためというのが、その理由だ。

Silversea Cruisesは、予め建造された49フィートの部分を船に追加するために、船体中央部を切断している乾船渠入渠中のSilver Spiritの動画を、「Good Morning America（注、米国ABC放送の朝番組）」と共有した。5月初旬に完工すると、同船は長さ691.3フィートになる。

同社は、クルーズ船の延長は、小型船豪華クルーズの「trend（＝傾向）」だとした。このSilver Spiritを改装する数百万ドル規模の事業は、新船を一から建造するよりは、費用が掛からない。

5月6日に、改装されたSilver Spiritは、イタリアのチビタベッキアとバルセロナ間での7日間クルーズで運航再開する。（ABC News: Mar 15, 2018, 10:53 AM ET）

Norwegian Cruise Lineは、PortMiami（＝マイアミ港）に新しい画期的なターミナルを建設することになった。

2019年秋に開所予定のこの新ターミナルは、同社がマイアミの水平線の「pearl（＝真珠）」であると大袈裟に宣伝する3個の巨大なアーク放電の透明ドームを呼び物とする。

「弊社では、この過程は、世界中で最も象徴的な建物となるもの、すなわち港湾設備を生み出すことになったと考えています。」とNorwegian Cruise Line Holdingsのpresident and CEO（＝社長兼最高経営責任者）のFrank del Rioは語った。「単なる、急いで通過して船に乗るような場所にはなりません。弊社の新しい施設に到着した時に、クルーズが始まるという本物の体験をするところとなります。」

Norwegian Cruise Lineは、2019年秋開所の承認が条件となっているPortMiamiの計画中の新ターミナルの完成予想図を公開した。同港のterminal Bとなる計画中の166,000平方フィートの施設の完成予想図は、マイアミに本拠を置く設計会社のBermello Ajamil & Partnersにより制作された。（後略）（MyAJC: 6:00 a.m. Thursday, March 15, 2018）

Condorが職員のうちの何がしかに支払っているものは「poverty wages（＝貧困賃金）」だと主張して、労働組合はポーツマスで抗議をすることにしている。

Rail and Maritime Transport Union（＝鉄道・海上輸送組合）によると、このフェリー会社のウクライナ人従業員の中には、3か月契約で、12時間交代労働、時給が僅か2.46ポンドしか支払われていない者がいるという。

Condorは、RMT（＝鉄道・海上輸送組合）の主張は、Commodore GoodwillやCommodore Clipperという船で働く570人の職員の僅か5パーセントにしか当てはまらないものであり、従業員は別の仕事を始めるよりは、むしろCondorでの仕事に戻ることをしばしば選択していると話した。

同社は、従業員は一揃いの宿泊設備、食事、洗濯設備、制服の費用も受け取っているのであり、賃金は、従業員の報酬全体の小部分であるに過ぎないとして、RMTの論評と主張にも異議を申し立てている。同社は、その労働者が母国との間を行き来する時は、旅行費用を支払っており、生命保険、医療負担、それに特別手当制度もあると話している。

RMT general secretary（＝書記長）のMick Cashは、英国とチャンネル諸島の船員は、低賃金のために、同社の仕事を引き受けることから手を引きつつあると話した。

「英国とチャンネル諸島の海員は、時給2.46ポンドという低賃金に立ち向かうことはできないし、すべきではないのです。」「こうした賃金から、1980年から2016年の間に多くの英国の（船員の）賃金等級の多くが、60パーセント以上減少していることは、驚くようなことではなくなっています。英国の港湾から出発しているフェリーやその他の商船で働く87,000賃金等級の仕事があり、圧倒的大多数は、英国の国内最低賃金よりも低いのです。RMTでは、これを変えさせようと戦っているのです。」

この労働組合では、Condorに時給9.45ポンドの最低生活賃金を職員に支払わせ、同社の英国からチェンネル諸島に向かう船を、バハマより、むしろ英国に登録させるべく呼びかけていることを支援するよう、大衆とチャンネル諸島の政治家に要請している。（中略）

今月初め、2人のLabour（＝労働）党の一般議員（注、後方席の議員）が、海員の低賃金を撲滅するためのRMTの呼びかけを支援すべく、英国政府に対し時期尚早動議を行った。しかしその後、この動議は撤回されていた。（Jersey Evening Post: March 16, 2018）

ロシアのスパイ船、Viktor Leonovは、数回に亘って合衆国海域を不快な程に接近して航海していることから、Pentagon（＝米国国防総省）が監視を始めているが、金曜日にハバナ港に接岸した。

CNNのハバナ通信員のPatrick Oppmannが撮影した写真には、同船は、同港に入港する際に、アメリカのクルーズ船とすれ違っているのが写っている。

このハイ・テク（＝先端技術）スパイ船は、ミサイルで武装もしており、カリブ海や合衆国沿岸近くで情報収集任務を実行すべく、ロシアにより配備されてきた。米国国防総省当局者は、Washington Free Beaconに対して、同船は1月中旬にトリニダード・トバゴから不明の目的地に向けて出発したと語った。数日後、同船はバージニア州沖約100マイルの公海上で発見された、とCNNは報じた。

このロシア船がカリブ海や合衆国海域近くで航行しているところでは、Navy（＝海軍）や米国国防総省が注意深く監視している。合衆国海軍基地が運営している場所の近くで発見されている。2017年2月、同船はコネチカット州から僅か30マイルのところで目撃された。その前には、フロリダ州ケープ・カナベラル近くや、ジョージア州のキングズ湾にある潜水艦基地の南20マイルを航行しているのが発見されていた。

以前には、このロシア船は、補給品を積み込むためにキューバに接岸していた。2015年1月には、ハバナのU.S. Embassy（＝合衆国大使館）の再開交渉を担当していた当時の西半球のassistant secretary of state（＝国務次官補）であるRoberta Jacobsonに率いられた合衆国代表団が到着する非公表の前日に、到着していた。（Miami Herald: March 16, 2018 03:20 PM）

3月17日、南京（＝ナンキン）発。江蘇（＝チャンスー）省で、中国初の極地探検クルーズ船の工事を開始した。2019年8月までに竣工する見込みだ。

China Merchants Industry Holdings Companyによると、同船は、長さ104.4メートル、幅18.4メートルで、重さ（注、総トン数（容積）の誤りか？）は7,400トンあり、少なくとも15.5ノットの速力になるという。

進化した電気推進と制御システムで、この船は、高緯度海氷を通過して航行できるものとなる。本船は、ノルウェーの設計・建造会社であるUlstein Groupが設計した。

クルーズ船の建造は、「Made in China 2025（＝中国製造2025）」という行動計画の主要目的だ。これは、R&D（＝研究開発）に対する投資と最新技術の適用を増やすことで、中国を製造業における世界の指導者に転換させることを狙っているものだ。（Xinhua: 2018-03-17 14:58:09）

今朝、クルーズ船のViking Starが到着し、ドゥブロブニクのクルーズ船シーズンは、今や開幕し、始まった。

Viking Starは2015年就航で、900人以上の乗船客を乗せて来た。同船が到着するや、雲に覆われた空は晴れ、同市にそそぐ春の陽光が、今年初めてやって来たクルーズ船客のドゥブロブニクでの1日を記憶に残るものとしたのは確実だ。

Port of Dubrovnik（＝ドゥブロブニク港）は、合計900人の乗客を乗せたViking Starの到着で、3月17日に今年のクルーズ・シーズンを開幕した。ドゥブロブニクでは、今年の暮れまでに489隻のクルーズ船が、約770,000人の乗客を乗せて来るものとみられている。（The Dubrovnik Times: Mar 18, 2018）

2001年9月11日のテロ攻撃で、ローアー・マンハッタンから何百人も避難させたニューヨーク市のフェリー船長が、45歳で死亡した。

後にニューヨーク市の消防隊員となったThomas Phelanは、World Trade Center（＝世界貿易センター）の攻撃地点周辺に押し寄せた有毒な粉塵と煙に関連する癌のために日曜日に死亡した、と遺族が地元メディアに話した。The Uniformed Firefighters Association of Greater New York（＝大紐育制服消防士協会）は、この攻撃に関連する病気のために、170人以上の消防士が死亡していると話している。

Phelanは攻撃があった時、Statue of Liberty（＝自由の女神）フェリーの船長をしていた。救援活動に当った消防署の支援の他、ローアー・マンハッタンの避難を助けた、とFDNY（＝ニューヨーク消防局）の広報官、Jim Longは、地元テレビ局のWABCに語った。「彼は救援物資、救助隊員を運び、この作戦で多大な貢献をした。」とNYC Fire WireのFacebookページの投稿にはあった。

2003年にニューヨーク消防局に入った、とNew York Daily News紙は報じ、Phelanは、マンハッタンのLittle Italy（＝リトル・イタリー、注、イタリア人街）の消防署に配属され、その後、スタテン島にある海上哨戒隊に昇進していた。（後略）（USA TODAY: Published 7:29 a.m. ET March 19, 2018）

Navy（＝海軍）が軍艦、潜水艦、そして航空機により自由にお金を使うことを模索していることから、病院船で大惨事が起き得る状況になっている。海軍は、戦闘能力を拡大するための予算を作るため、2隻ある洋上病院、USNS MercyかUSNS Comfortの1隻を予備役にする提案をしている。

1980年代後半に給油船から改造されて以来、これら1,000床の船は、戦時や災害時に医療を提供して来た。ごく最近では、Comfortは、IrmaやMariaというハリケーンの影響を受けたプエルト・リコに向かった。

海軍が提案した1514億ドルの2019年度予算は、前年度よりも126億ドル増額され、今後5年間に現在の280隻の艦船に46隻を追加することにするものだ。2019年度は、同部局は2隻の潜水艦、3隻の駆逐艦、そして24機のF-18 Super Hornetsを追加することを検討している。しかし海軍幹部は、30年間で355隻の艦船からなる艦隊にするという長期目標に合わせるには、この増産では、未だにそのペースには及ばないと話している。国会議員の中には、陸上に利用可能な病院がない場合に、大量の死傷者を治療するには両方とも必要だと言って、病院船の1隻を退役させるという海軍の計画に疑問を持っている者もいる。

「我々は、我が軍の陸軍兵、海軍兵、航空兵、そして海兵隊員、更にこの世界の市民に対しても義務を負っているのです。」とRep. Trent Kelly（＝Trent Kelly下院議員）R-Miss（＝ミシガン州選出、共和党）は、3月8日の議会聴聞において話した。「必要となる時が来るのであり、常に準備しておく必要があるのです。」

Air Force Gen.（＝空軍大将）でU.S. Transportation Command（＝合衆国運輸司令）の長であるDarren McDewは、国会議員に対し、予算が増額されている場合であっても、苦渋の判断は不可避だと話した。それでも病院船を失うことは、危機においてはあることであり、その場合、何百人もの患者を遠隔の病院に空輸しなければならないことになると話した。

「私は病院船の大ファンなのです。というのは、怪我をしたり、病気になったりした（軍）人を助けることができるという事実を愛しているからです。」とMcDewは話した。「病院船を1隻失うことは、患者を輸送するための大型航空機の必要性が劇的に増大することになります。」と付け加えた。

Mercyは、主として太平洋で運航し、Comfortは、大西洋とペルシャ湾で運航して来た。Comfortは、Katrina（注、2005年のハリケーン・カトリーナ）、ハイチの地震、そして9/11のテロリスト攻撃の直後に支援した。

両船とも、一般的な医療や歯科治療の他、手術室、集中治療室、火傷や放射線施設を有している。それぞれ1,200人までの人員を輸送でき、陸上からの空輸患者のための着艦甲板を有している。（Stars and Stripes: 20 Mar 2018）

混雑、殺到、無秩序を招いた2日間の混乱の後で、リコニ海峡横断運航が再開された。

機関問題により、MV JamboとMV Nyayoというフェリーの運休を受けて、運航が混乱した。自動車運転者や通勤者は、横断するのに何時間も待つことを強いられた。

先週の木曜日と土曜日は、通勤者が待ちきれなくなり、フェリーに無理やり乗り込んだことから、同海峡では2つの独立した殺到があったと報告された。これは、クラッチが損傷してMV Jamboが運休したために生じたものだ。警察官が、群衆を制御するために呼ばれた。

月曜日の朝、機関故障したMV Nyayoが運休し、同海峡の状況は悪化した。火曜日の朝には、Kenya Ferry Services Managing Director（＝代表取締役）のBakari Gowaが、ジャーナリストらに、技術者がMV Nyayoで夜を徹して作業していると話した。（後略）（The Star, Kenya: Mar. 20, 2018, 6:00 pm）

中国のクルーズは、国際的な利害関係者や中国政府によると、今後数年は急騰することになっていた。そうしたことから、中国政府はクルーズ産業に対する規制と社会基盤開発を進めていた。世界的な企業と中国政府が明らかに関心を示しているにも拘らず、既に中国クルーズ産業の衰退を目にしている。最新の兆候は、巨大観光業者のCtripとRoyal Caribbean間で、中国のクルーズ産業の「rise（＝興隆）」の前触れとなった事業の1つが大崩壊したことだ。

CtripとRoyal Caribbeanの合弁事業であるSkySeaの解散は、中国のクルーズ産業の潮流の変化のもう一つの兆候

過去数年間、中国のクルーズ産業は、約70パーセントの旅客数の増加を見てきた。今年、その旅客数は、約14パーセント落ち込むものと見られている。

SkySea Golden Eraは、運航終了後、TUI AGのMarella Cruisesに売却されることになった。Royal Caribbeanは、TUI AGとRoyal Caribbeanの合弁事業であるTUI Cruisesの株式の50パーセントを保有している。Royal CaribbeanとCtripは、中国市場における強固な提携関係を継続して行くことを約束して来た。

3月19日、CtripとRoyal Caribbeanは、2014年に立ち上げた合弁事業であるSkySea Cruise Lineは運航を終了する、と発表した。大手クルーズ客船会社が収容力を削減するものと予測されており、クルーズ産業は今年（注、2018年）、中国で挑戦（注、手腕を試されるような困難）に直面することが、2017年には既に明らかになっていた。この世界最大のクルーズ会社と中国で最も重要なonline travel agency（＝オンライン旅行代理店）(OTA)によって設立された合弁事業の解散は予測されていなかったが、中国におけるクルーズ産業の長期的な成長の可能性が不透明なことから、当然のことだ。

中国の南朝鮮（注、韓国）に対する「travel ban（＝渡航禁止令）」は、中国クルーズ産業の不調の主たる要因となっている

この不確定要素の大半は、東アジア、つまり南朝鮮（注、韓国）と中国間の政治的な紛争と結びついている。南朝鮮（注、韓国）は、中国発のクルーズの鍵となる目的地であった。ところが、中国人民が南朝鮮（注、韓国）の目的地に行く団体旅行の販売禁止は、クルーズ産業に対する相当な負担となっていた。

このニュースの全てが、必ずしも中国のクルーズ産業の終焉を意味するものではないが、この分野で発展していくという見込みの点では、恐らくは、国際的な企業は野心が強過ぎるものとなっていた。中国のアウトバウンド（注、国外行き）と国内の観光業が経験した前例のない成長があったことから、クルーズ体験への需要が、同様に中国市場で増加するという見込みは、全く不合理なものではなかった。

未だにクルーズ産業が、中国では明るい未来を持っているのは殆ど確実だが、クルーズ産業に関連する膨大な額の固定資本投資を正当化することになる成長は経験しないことになる。

中国の観光市場と中国市場の規模の成長が、クルーズ市場の最終的な回復を指し示している。（Jing Travel: March 21, 2018）

163人の乗客と船員を乗せた223トンの高速フェリーが、日曜日の午後、南西海岸沖で岩礁に衝突して23人が軽傷を負った。全員が救助された。

Pink Dolphinは、全羅南道（＝チョルラナムド）の紅島（＝ホンド）を午後3時に出発して、濃霧の中、黒山（＝フクサン）島の近くを航行中、岩礁に衝突した。岩礁に船首が乗り上げたことから、大事故にはならなかった。

海洋警察が、6人の怪我人を高速船で黒山島に搬送し、残りは、救命胴衣を着て立ち往生したフェリーの中で、救助船が来るまで、1時間半待たされた。

事故がどのように起きたのかについて、船長と船員が取り調べを受けているところだ。（The Chosunilbo: March 26, 2018 10:34）

世界最大のクルーズ船が、3月31日に最初の航海を始める。

この船は、Royal Caribbeanに所属する「Symphony of the Seas」として知られる船で、土曜日に建造されたフランスの造船所を出発した。バルセロナに向かっており、ここで来週、最初の航海を開始することになる。

本船は18層甲板の高さがあり、Empire State Building（＝エンパイア・ステート・ビルディング）程の長さがある。多数の休憩室、酒場、そして食堂がある。またスケート・リンク（注、スケート場）、サーフ・シミュレーター（注、模擬波乗り装置）、そして巨大なウォーター・スライド（注、水上滑り台）がある。本船は、乗客6,680人まで収容できる。

数か月間、地中海で航海した後、この船はマイアミに向かい、カリブ海でのクルーズに人々を連れ出すことになる。（WILX-TV: Mon 6:23 AM, Mar 26, 2018）

Arctic Umiaq Lineの旅客船、Sarfaq Ittukが、先週の水曜日以来、グリーンランド南部のTorssukatakで、氷の中、立ち往生している。

この長さ73メートル（240フィート）の船には、乗客37人と船員21人が乗船しているが、今週の水曜日か木曜日まで、動けそうにない。Arctic Umiaq Lineは、そのFacebookページ上において、次のように述べた。

「水曜日の遅い時間まで、風向の変化を示唆するものはなく、そのためSarfaq Ittukは、木曜日の朝に初めて北に向けて航海することになります。天候状況を注視しており、有利な状況になれば、Sarfaq Ittukは、それ以前に北に向けて航行を開始します。」

「状況を絶えず精査しており、最終的には、本船の船長、Police, Arctic Command and Royal Arctic Line（＝警察・北極司令部・王立北極艦隊）と共に、弊社は、船、船員、あるいは乗客に危険がないかを評価することになります。」

状況と風向のために、他船が救助のためにSarfaq Ittukに向かうことは不可能。そうした試みの危険は、単なる1隻ではなく、2隻が氷の中で立ち往生する結果となりそうだとArctic Umiaq Lineは話している。

この船は、グリーンランドの首都であるヌークに向かう途中で、グリーンランドの西海岸沿いを定期運航している。本船は、携帯電話が受信不可能な地域で、立ち往生している。（The Maritime Executive: 2018-03-26 18:45:47）

3歳の少年は腸の問題を体験し、月曜日にNorwegianのクルーズ船から搬送されなければならないことになった。

Coast Guard（＝沿岸警備隊）は、この少年をキー・ウェストの南西約200マイルにいたNorwegian Dawnから、キー・ウェストにあるLower Florida Keys Hospital（注、病院）に空輸した。

このクルーズ船から、腸の問題を有する少年のことを報告する衛星電話の通話を受信し、Coast Guardsmen（＝沿岸警備隊員）は、午後4時30分頃に同船に到着して、少年と母親を搬送した。少年は、安定した容態だ。（Miami Herald: March 26, 2018 09:16 PM）

映画のAfter the Sewol（注、「セウォルの後で」の意）が、iTunesで公開された。これは、2014年4月16日に沈没したSewolというフェリー沈没後の南朝鮮（注、韓国）人の変化を探るものだ。この惨事で300人以上が死亡したが、大半が学生だった。

2人の英国の映画製作者が、遺族、救助潜水夫、活動家と話し合い、どのようにしてこの惨事が起こったのかを暴く旅に出て、最初の段階でこれを防ぐために行動に出なかった理由について、朝鮮の歴史をじっくりと覗き込む。

彼らの旅は、朝鮮（注、韓国）中を巡るもので、子供達が安全に生活できる場所を作り上げようと奮闘している年長世代や、堕落した自由な社会と戦う若い活力ある世代と出会う。しかし全員が1つのことを探し求めている。それは何故、Sewolの犠牲者が死亡したのかということについての真実だ。

After the Sewolは、グレート・ブリテン（注、英国）、アイルランド、汎アジア、カリブ海、アフリカ、そしてイスラエルで公開されている。カナダでは6月5日に、合衆国では6月6日に公開される予定。Google Play、Amazon Prime、Vudu、そしてSony networksでの公開日時は、まだ決まっていない。

この映画は、Matt RootとNeil P. Georgeが、脚本・制作・監督した。この2人はCrossroads（注、「岐路」の意）という題名の、この惨事についての2本目の映画も完成させている。公開日時はまだ決定していないが、予告編はここ（注、リンク先省略）で公開されている。（The Maritime Executive: 2018-03-26 17:03:42）

Darwin CBD（＝ダーウィン中央事業地区）は、水曜日に少しばかり忙しくなったように見えた。というのは、クルーズ船、Diamond Princessに乗船している約2670人の乗客が午前7時に港に到着し、この都市に繰り出したためだ。

Big Bus Darwinのdirector（＝取締役）であるMatt O’Reillyは、この新たな到来で、疑いもなく忙しいと話した。

「クルーズ船でちょっとばかり入り混じった予約があり、予約小旅行に行く人や、港に行くまでただ待っている人もいます。」と語った。「しかし疑いもなく、私達はたくさんの人を迎えています。」

O’Reilly氏は、ここのバスが、ダーウィン地域の内側に観光客を分散させることを支援しているので、他の零細事業も利益を得ることが可能だと話した。

「愛を分散させているのです。」と話した。「Royal Flying Doctor（＝フライング・ドクター、注、飛行機を使って患者を搬送する事業）、military museum（＝軍隊博物館）、croc cove（＝クロコダイル入り江）、その他、政府が運営している博物館に観光客を連れて行きました。」

O’Reilly氏は、訪問者は、しばしばダーウィンがどれ程、独特な所であるかを言いながら戻って来ると話した。

「それから、ひっきりなしに出て来るものがあります。驚くようなものではないのですが、それはオーストラリアの残りの地域では、ダーウィン空爆について知っているようではなく、多くの訪問者が、我々が日本人によって攻撃されたことがあると聞いて驚いているのです。」（NT News: March 27, 2018 11:30pm）

エストニア発。クルーズとフェリーの会社であるTallinkの株式が、このバルト海の指導的な免税販売兼旅行業者が戦略的提携者を探すことを止め、5月1日からCEO（＝最高経営責任者）を交代させる計画だとのニュースを受け、昨日、急落した。

Tallink GroupのSupervisory Board（＝監督会議、注、取締役会）は、その日から3年間に亘り、同社の舵取りをPaavo Nogeneが執ることになる指名を承認した。現在のCEOであるJanek Stalmeisterは辞任するが、management board（＝経営会議）の構成員として残留する。正式決定は、先週の金曜日に行われ、Tallinn Stock Exchange（＝タリン証券取引所）の取引終了後に発表された。

重要なことは、Tallinkは、金曜日に新たな投資家、または可能性ある買い手となり得る可能性ある戦略的提携者を探すことを止めるとも発表したことだ。声明文において、同社は次のように述べた。

「Supervisory Board（＝監督会議）は、弊社が2017年7月に開始した可能性ある戦略的選択に関連する探究過程を終了する決定を行った。」「この過程において、弊社の長期戦略及び発展を支える目的で、様々な戦略的選択肢が検討された。事業の更なる計画と発展の過程において、弊社は、提案と受領した評価を考慮することになる。」

この2つの発表を受けて、Tallinkは昨日、1.22ユーロから13％下落して、1.06ユーロとなり、今日、僅かに回復した（EEST（＝東ヨーロッパ夏時間）午後1時現在、1.10ユーロで取引されている）。

Nogeneは、2013年1月以来、Estonia’s Ministry of Culture（＝エストニア文化省）のSecretary General（＝総書記）を務めており、それ以前は、エストニア最大の劇場のManaging Director（＝代表取締役）だった。Tallink Groupによると、「active in private entrepreneurship（＝民営企業家として活動中）」だったともいう。

Nogeneは現在、Estonian National Broadcasting（＝エストニア国立放送局）とNational Opera（＝国立オペラ）のSupervisory Board（＝監督会議）の構成員であり、SA Estonian Art Museum（＝SAエストニア美術館）、SA Estonian Concert（＝SAエストニア音楽会）、SA Estonian Drama Theatre（＝SAエストニア演劇劇場）、SA Theatre Vanemuine（＝SA Vanemuine劇場）、SA Estonian Film Institute（＝SAエストニア映画協会）のSupervisory Board（＝監督会議）のChairman（＝会長）である。また、Estonian Gambling Tax Board（＝エストニア賭博税会議）の構成員でもある。

Tallinkの主たる所有者であるInfortar（38％の株式保有）のSupervisory Board（＝監督会議）のChairman（＝会長）で、株主でもあるEnn Pantは、次のように話した。

「Supervisory Board（＝監督会議）の決定と新しいChief Executive Officer（＝最高経営責任者）の指名は、Tallinkの現在の地位と可能性を、唯一、強化するものです。」

2017年、Tallink Groupは、その売店と食堂から、前年比で2.9％増の5億3670万ユーロの収益成長を計上している。ほぼ1000万人の乗客から、総収入は9億6700万ユーロ（3.1％増）を記録している。（The Moodie Davitt Report: 27 March 2018）

検察当局は、失脚したPark Geun-hye（＝朴槿恵、パク・クネ）政権が、2014年のSewolというフェリーの死者沈没事故の扱いに関する時刻一覧を捏造したと話している。

Seoul Central District Prosecutors’ Office（＝ソウル中央地方検察庁）は水曜日に、前大統領府のこの海難事故に対する対応に関連する疑惑の捜査結果を発表した。

捜査官らは、朴の前当局者らは、この前大統領が実際よりも20分早く第一報を受け取ったと主張して来たと話した。検察は、徹底的な救助活動に向けた朴の最初の指示は、2014年4月16日午前10時22分に発令されたと話した。大統領府は、命令は10時15分までに既に発令されていたと話していた。

検察当局は、chief national security adviser（＝国家安保室長）のKim Jang-soo（＝金寛鎮、キム・ジャンス）が、電話で2回以上、状況について報告を試みた時は、朴は青瓦台官邸の寝室にいたと話した。朴の秘書官の1人は、この状況を警告するために、朴の官邸にまで車を運転して行かなければならなかった。朴は、その後10時22分に、金を呼んだ。検察は、金と朴のchief of staff（＝大統領秘書室長）であるKim Ki-choon（＝金淇春、キム・ギチュン）が、Sewol死亡沈没事故の最高府の扱いについて、議会に対し虚偽の情報を提供したことを告発した。

この6800トンのフェリーは、多くの高等学校の生徒を含む476人を乗せて、南西沿岸沖の海域で転覆した。この海難事故では、304人が犠牲になった。朴政権のこの惨事に対する無能な扱いは、一般市民の激しい怒りを引き起こし、彼女を弾劾するよう求める抗議に拍車をかけた。（KBS WORLD Radio News: 2018-03-28 16:42:36）

Toyota Prius（＝トヨタ・プリウス）という乗用車は、ワシントン州の通りや幹線道路では、かなりありふれたものとなっており、電動トラックや航空機のプロトタイプ（注、原型、試作品）は存在している。電気駆動フェリーが、これに続くものとなる可能性がある。

2018年度の州運輸予算の一部が、最近、Gov. Jay Inslee（＝Jay Inslee知事）により署名されたが、これには、フェリー船隊の何隻かの改造調査資金が含まれている、とNorthwest News Networkが報じた。

The Legislature（＝州議会）は、Washington State Ferriesに対し、フェリーのうち3隻を、ディーゼルからハイブリッド・エレクトリック推進に改造することを調査するため、600,000ドルを支給した。改造が提案されている3隻のフェリーとは、Tacoma、Wenatchee、そしてPuyallupであり、ベーンブリッジ島とエドモンズ、キングストン間で運航している。

「これらの船、ターミナル、そして船舶の充電を調べるため、既に設計に先立つ研究を行いました。」とWashington State FerriesのDirector of Vessels（＝船舶監督）であるMatt von Rudenは、Northwest News Networkに語った。「ですから、この解決策を実際に業界に導入することに向けた準備は出来ています。」

Rudenは、巨大な電池がこの船隊で最大の3隻の船の甲板の下に組み込まれることになる、と話している。Rudenは、技術は進んでいて、電池の力だけで、ピュジェット湾を巨大なフェリーを横断させることができると話している。しかし、改造したフェリーの中には、船内に予備のディーゼル発電機を備えることになるものもある。

WSF spokesperson（＝広報担当者）は、今後5年間に、電気駆動フェリーに乗船し始めることになる可能性があると話した。（KING5.com: 5:13 PM PDT March 28, 2018）

Gozo Ferriesの1隻の積載用ランプ（注、傾斜路）が今朝故障し、1時間以上も乗客が船上で立ち往生した。この船はMV Malitaで、そのバース（注、停泊地）を離れて、乗用車や乗客が下船できるよう回頭しなければならなかった。

この事故は、ゴツォ海峡にとって都合が悪いものとはなり得なかった。というのは、Easter Holidays（＝復活祭の休暇）のためにゴツォ島に渡るマルタ人の流入に対し準備をしていたためだ。Maundy Thursday（＝洗足木曜日）は、通常、姉妹島に住宅を持つ多くのマルタ人にとっては長い週末の始まりとなることから、同社にとっては特別に忙しい日となる。

ゴツォ海峡の他の2隻は、折り返し運航をしているが、3隻目の船が使用できないことは、同社の運航の妨げとなる。（Malta Independent Online: Thursday, 29 March 2018, 12:14）

マリョルカ島の反観光業抗議者が、世界最大のクルーズ船、Symphony of the Seasが4月8日にパルマに接岸した際に、大抗議活動を行うことを計画している。

乗客は、これ以上のクルーズ船の到着に反対している2つの環境保護団体によって組織された埠頭でのデモ（注、示威行動）によって迎えられることになる。その主張と言うのは、大型船は汚染を作り出し、「already saturated islands（＝既に飽和状態の諸島）」に更なる超過密を作り出し、しかも乗船している職員は「exploited（＝搾取されている）」というものだ。

この特大クルーズ定期船は、重さ（注、総トン数（容積）の誤り）が228,081トンで、6,680人の乗客を運ぶ能力があるもので、その初航海として、世界を巡る。この洋上都市には、合計18層の甲板と7つの区画に2,759室の部屋があり、20の食堂、10のジャクージ（注、泡風呂）、5つのプールがあることを呼び物としている。

今週、Sun Onlineの記者が、公式就航に先立つ内覧会で同船に乗船した。有名なサーフィン模擬装置であるFlowrider、ジップ・ライン（注、ワイヤーを張って、人が滑車にぶら下がって移動できるようにしたもの）、9ホールのミニ・ゴルフ場、ウォータースライド（注、水上滑り台）、そして10層甲板の高さのある滑り台の他、同船は、ビデオ・ゲーム室と屋内滑り台があることを自慢とする1週間30000ポンドの家族用スィートも提供する。

パルマでは公式に歓迎されることになっているが、2つの抗議団体が、デモに加わるよう多くの人に声をかけていることから、警察が呼ばれることになるかもしれない。Balearic Group of Ornithology and Defense of Nature（＝鳥類学及び自然防衛バレアレス諸島団体）(GOB)では、Symphony of the Seasは、嫌悪すべきものの全てを象徴していると話している。すなわち「pollution, mass tourism and labour exploitation（＝汚染、大量観光、そして労働搾取）」だ。広報担当者は、次のように話した。「そういうわけで、我々は4月8日の正午に、埠頭でのデモを呼びかけているのです。」

「Bye bye cruises（＝さよならクルーズ）」というタグを付けられたソーシャル・ネットワークのページに投稿された動画では、GOBは、クルーズ定期船は大気を汚染し、地元民の健康を破壊し、海を汚染して、道路では更なる交通（注、渋滞）を作り出すと言っている。その支援者には、次のように呼びかけている。「The Balearics have a problem with mass tourism. Is this the model we want?! Say NO!（＝バレアレス諸島は大量観光の問題を抱えている。これは我々が望む模範なのか？！違うと言おう！）」

この団体は、もう1つの抗議団体であるFin（注、羽根、鰭の意）と提携している。ここは「船による汚染、都市における存在に関与する大量観光、労働者が被っている申し立てられている労働搾取」に注意を向けさせることを望んでいる。

Arranを含む他の環境や政治の団体は、既にマリョルカ島における大量観光についての「a summer of protests（＝抗議の夏）」に信号を送っている。彼らは、大量の休暇を過ごす人たちが、この諸島と住民の生活を完全に台無しにすることになる、と話している。（The Sun: 29th March 2018, 3:40 pm）

SkySea Cruise Lineは今日、Golden Eraの最後の航海が、2018年8月29日に実施されると発表した。この4泊クルーズは、上海を出発して日本の福岡を訪問するもので、2018年9月2日に上海に戻る。所有者のOwners CtripとRoyal Caribbeanは最近、この商標は、今年後半に廃業すると発表していた。（中略）

Golden Eraは現在、上海に本拠を置いており、短距離クルーズを行っているが、4月中旬から5月中旬まで、厦門（＝シアムン、アモイ）から出航して、日本やフィリピンへの短距離クルーズを提供する。SkySeaは、5月末から最終航海まで、日本行きの4泊と5泊の航海を提供して上海に再配置する際に、最後のシーズンのお祭りを正式に開始する。

この最後の上海を本拠とするプログラムは、数少ない独特の船内計画要素を追加するもので、これには、「SkySea Golden Memories」というシャンパン・レセプション、同船のExecutive Chef（＝総料理長）による特別お別れデザート、お客への記念品、船内購入で特価提供が付いたクーポン帖、このクルーズ客船会社のコール・センター（中、顧客電話窓口）またはウェブサイトを通じて過去にSkySeaに予約した乗客に対する10パーセント割引のクルーズ切符が含まれている。

同社は、人気のSkySea Voiceという歌唱コンテストを続け、そのグランド・フィナーレ（注、最終回）は、8月25日のクルーズで予定されている。（Cruise Industry News: March 29, 2018）

企業は、この都市（注、ポーツマス）の港が「frictionless（＝摩擦の無い）」貿易を継続することができるためには、Brexit（注、英国のEU離脱）を巡る不確実性が明確になることが必要だ、と警告した。既存のEuropean Union（＝ヨーロッパ連合）における2年間の移行期が始まったが、今日は、2019年3月29日のBrexitの日まで1年となった。

この日を迎え、The News紙では、政治家、産業界の指導者、専門家にこれまで話を聞いてきた。Brexitの話し合いにおいては、港湾は「after-thought（＝結果論、後知恵）」となってはいけないとする懸念が高まっている。Brittany FerriesのNigel Wonnacottは、次のように語った。「南部や南西部で経営している事業は、市場への容易な接近、商品の素早い動き、レッド・テープ（注、非効率なお役所仕事）が可能な限りないことに依拠しているのです。」「そうなので、ポーツマスのような港湾は、post-Brexit（注、英国のEU離脱後）の摩擦の無い貿易に向けた計画において、「after-thought（＝結果論、後知恵）」となってはいけないのです。」

小さな運航会社は「front line（＝最前線）」に立っており、誰もがそれを知らなければならないと語った。ファーリントンに本拠を置く、30人の職員を擁する貨物会社、2mv Logisticsは、この都市の港を利用する上で、将来、投資をしたいところだが、関税に関する規則問題に決着が付くまで、それを差し控えているところだと話した。同社のsales manager（＝営業部長）のGraham Truckelは、次のように話した。「私達は、資金を投じたり、体制や資産を配置したりする準備ができてここに座っていますが、しかし何をなすべきかを知らないと、できないのです。」「個別企業としての私達ばかりではなく、サービス供給としても、大きな機会となる可能性があると見ています。」

1月、prime minister（＝首相）のTheresa Mayは、英国とEU諸国との間では「freest possible trade in goods（＝商品の可能な限り自由な貿易）」を欲していると話したが、「cannot mean membership of the single market（＝単一市場の地位を意味することはできない）」と警告した。ポーツマスのport director（＝港湾監督）のMike Sellersは、次のように話した。「ポーツマスは、国内における第2位の海峡横断フェリー港です。議論がなされるときに、我々が尊重されていることを明確にしておきたいのです。」「Brexitが実施された際に、顧客に対する影響を最小限にすることは、円滑な移行を確かなものにする上で重要です。」

Liberal Democrat group leader（＝自由民主党党首）のGerald Vernon-Jacksonは、次のように話した。「話し合っている問題というのは、やって来る乗客についての懸念はそれ程ないのですが、税関や農産物については懸念があるということです。」「このフェリー港には、殆ど場所がありません。もし遅延を生み出す更なる検査がなされると、この都市に入ろうとする際や、M275号線において、行列となります。」

Councillor（＝地方議員）のDonna Jonesは、当地方議会はDepartment for Exiting the EU（＝EU離脱局）と緊密に作業していると語った。次のように話した。「政府にはまだ、大量の詳細事項をEUの交渉人と決着を付けないといけません。そしてポーツマスのような影響を受ける港湾の中には、ロール・オン、ロール・オフ港と呼んでいるものがあります。」仮に追加の保安検査を実施することになった場合には、同港に更に大きな駐車場を建設することになり得ると語った。（The News: 06:00 Thursday 29 March 2018）

悪天候のために遅延したクルーズ船に腹を立てた中国人観光客の一団が、同国の国家を大声で歌う一方で、職員らともみ合い、激しい国家主義者のニュアンスで抗議した。

この出来事は、不便だった時に「patriotism（＝愛国心）」を示して訴えるという、中国人観光客の一連の事件の最新のものだ。当局は、そうした国家主義的な熱情を示すことに必ずしも好意的ではなく、旅行者には、理性的に振舞い、国歌を軽視することを禁止する法律に従うよう、前もって警告している。

この最新の事件は、霧のために上海港で立ち往生したクルーズ船が巻き込まれたものだ。いつ、この出来事があったのかは正確には明らかではないが、事件の画像が、今週後半にオンライン上に現れた。sina.comが金曜日に発表した記事によると、主として中年の乗客が、同国の国歌、The March of the Volunteers（＝義勇軍進行曲）を歌う一方で、怒って船員らともみ合っている様子が捉えられている。1人の男性が、仲間の乗客に「well done（＝よくやった）」と叫んで、この抗議に応答していた。

この船は、火曜日に日本の長崎に向けて出発し、土曜日に上海に戻ることになっていた。しかし運航者であるNorwegian Cruise Lineは、同社では悪天候のため、この旅行を中止することを余儀なくされたと話した。更に、このNorwegian Joyという船は、Shanghai Observatory（＝上海気象観測所）が濃霧警報を発令したため、同港に留まることを余儀なくされたと付け加えた。

定期船を保有するこの合衆国・バミューダ企業は、顧客は、旅行代理店か保険会社を通じて返金が受けられると話した。乗船していたある女性は、Xinmin Evening News（＝新民晩報）紙に対し、乗客には100米ドルのクーポンと600元（95米ドル）も提供されたと話した。

今年初めには、怒った中国人観光客の一団が、上海の雪のために、日本の空港に24時間立ち往生した際に、同様の抗議を行っていた。中国人観光客1人が拘束された。この事件の後、駐日中国大使館は人民に対し、紛争には「rationally（＝理性的に）」対処するよう警告した。中国国営放送局（注、CCTV）も、海外での紛争の際には、人民は「patriotism（＝愛国心）」をやりたい放題にすべきではないと話していた。

中国のNational Anthem Law（＝国歌法）によると、歌詞を悪意を以て改変したり、「a distorted or disrespectful way in public（＝公然と曲解または無礼な方法で）」義勇軍進行曲を演奏あるいは歌ったりした場合は、禁錮3年までの刑に直面するものとしている。香港に同様の法律を導入する動きに対しては、長年、政治的論争が引き起こされてきた。（South China Morning Post: Friday, 30 March, 2018, 7:52pm）

シュワルツ湾とTsawwassen間のB.C.フェリーで、木曜日の晩に行方不明になった高齢男性の捜索が行われている。

BC Ferriesのspokesperson（＝広報担当者）のDeborah Marshallは、Coastal Celebrationの航海中、PT（＝太平洋時間）の午後9時に、運転者のいない車両が残されていたと話した。Marshallは、船員が船内を徹底的に調べたが、運転者を見つけなかったと話した。CCTV（＝閉回路テレビ）の映像を調べると、この車両の運転者は高齢男性であったことが分かった。

BC Ferriesの船員は、Coast Guard（＝沿岸警備隊）のJoint Rescue Coordination Centre（＝共同救助調整センター）とDelta Police（＝デルタ警察署）に連絡を取った。現在、ここがこの行方不明の高齢者を捜索している。

男性は次のよう：80歳、白人、がっちりした体格、5フィート9インチ（注、約175センチ）、茶色の目、茶色の髪、灰色のセーターに、灰色と黒色のズボンを着用。

当局では、この行方不明の男性について情報を持っているフェリー乗客か誰でも、604.946.4411番のDelta Policeに連絡を取るよう要請している。Jesse Johnston提供の資料使用。（CBC News: Mar 30, 2018 7:34 AM PT）

3月5日のletter of intent（＝基本合意書）の署名を受けて、FincantieriとGrimaldi Groupは、クルーズ・フェリーのCruise RomaとCruise Barcelonaの延長及び改装事業の契約に署名した。2つの中央船体部分の工事は2018年に始まり、パレルモ造船所での竣工は、2019年夏を予定している。

この2隻の船は、現在、チビタベッキア―ポルト・トレス―バルセロナ航路で「Grimaldi Lines」の塗装で毎日運航しているが、カステランマレ・ディ・スタビアのFincantieri造船所で建造され、2007年と2008年にそれぞれNeapolitan groupに引き渡されたものだ。長さ225メートルで、総トン数は54,000トン、約3,000人の乗客を輸送する能力を有し、乗用車用の甲板が2,400平方メートルで、大型車両用のレーン長は約3,000メートルある。

大型車両用のレーン長は約600メートル追加となり、新たに乗客用船室に80床の宿泊設備、合計で450床のPullman（＝プルマン式）寝台のある2つの新しい公共空間、約270席ある新しい「Family self-service（注、自給式の家族向け）」食堂1つが、約29メートルの延長部分に設置される。更に重要なことに、既存の公室の改装作業も実施され、テーマ・レストラン（注、ある主題を有する食堂）が1つ作られる。最後に、旅客輸送能力の増加に対処すべく、船の安全装備が実装されることになる。

Services（＝サービス）部門の一部である、FincantieriのShip Repair and Conversion（＝船舶修理・改装）によって実施されることになるこの延長事業を終えると、それぞれの船は、長さが約254メートル、約63,000総トンで、3,500人の乗客を輸送できるものとなり、乗用車用の甲板が3,000平方メートル、大型車両用のレーン長が3,700メートル以上となる。

技術的見地からすると、この最先端の解決策は、環境影響を逓減して、ディーゼル駆動の発電機を使用するのを回避すべく、特大リチウム電池を使用した港湾内での回頭時の船舶動力システムの他、排気ガス浄化のためのスクラバー（注、気体洗浄装置）システムのような省エネルギーを図ることに狙いがあり、Grimaldi Groupが求めている港湾での排気ガス・ゼロの目標を達成するものだ。

これまでにFincantieriは、Grimaldi向けに、30隻の異なる船種の船舶を建造して来ている。（The Maritime Executive: 2018-03-30 18:47:00）