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2016年11月

2016年11月の海外旅客船情報

初めての中国人クルーズ観光客、1月にバヌアツにお目見え(バヌアツ)

バヌアツは、2000人の観光客が乗船して1月に中国から初めてやって来るクルーズ船を受け入れることとなった。

deputy prime minister and tourism minister(=副首相兼観光大臣)のJoe Natumanは中国を訪問し、出迎えた中国側に対し、クルーズ観光は南太平洋で最も発展した産業だと語った。

The Vanuatu Daily Post紙は、Natuman氏が、バヌアツはポート・ビラのLapetasi国際埠頭の来年の竣工により、この産業から利益を得るべく力を入れていると語ったと報じた。彼は、中国が建設しているLuganville埠頭は、これも来年竣工すると、太平洋におけるそうした施設では最長のものとなる、と語った。

いずれの埠頭も、それぞれ2隻のクルーズ定期船を収容することが可能になるものと見られている。

Natuman氏は、中国行きの14人の国会議員からなる代表団を率いている。(Radio New Zealand: November 1, 2016)

Crystalは新船を発注するも、投入は遅れる(米国・中国)

Crystal Cruisesは、探検ヨット事業を1隻の発注から3隻に増やしたが、第1船の引き渡しは、1年遅れの2019年になる。用意された声明文によると、同社の新しい乗客1,000人乗りの外洋船は先送りされ、既に計画よりは1年遅れになっている2019年から、2022年になるという。これらの船は全て、Crystalも所有するGenting Hong Kongが所有する造船所連合であるWerftenに発注されている。

しかし一方において、Crystalは、SerenityとSymphonyに対しかなりの金を使うことになっており、それぞれ2017年と2018年に大規模な増強が見られることとなる。(中略)

また同社は、「既存のチャーター選択の人気と、旅行提携社と顧客が全てをCrystalのもので自分の休暇体験を特別注文したいと願うことから」Crystal Luxury Air航空機隊に2機目のGlobal Express Jetを追加することを計画していると語った。

11月1日に予約開始となるThe Peninsula Hotelsを使ったCrystal AirCruises Boeing 777の処女飛行の発表のすぐ後に、Crystalは2017年と2018年向けの15日間から29日間の全て料金込みの旅行セレクションを発表することになっている。

新しい体験に加え、Crystalは新たに「All Exclusive(=完全限定)」というブランド確立を狙うキャンペーンを始めており、オーストラリア地域を更に支援するための営業拠点を開き(2016年8月)、オーストラリア市場の需要のため、2017年にシドニーに支店を開設する。またCrystalは3月に、マイアミの繁華街にあるShrine Buildingを、その商品の中央展示場にする計画を発表しており、ここは2017年春に開所する予定になっている。(Cruise Industry News: November 01, 2016)

世界最大の海運会社が運賃の低下で四半期利益が43%急落(デンマーク)

収容力において世界最大の海運会社であるMoller-Maersk Groupは、水曜日、前年比で16パーセント落ち込んだという低運賃による第3四半期の急落を発表した。

基本利益は、1年前は6億6200万ドルであったが、今年の第3四半期おいては4億2600万ドルだった。これはReuters(=ロイター通信)の調査における分析者の予想よりは良い。しかし純利益は、1年前の7億7800万ドルの43パーセントである4億3800万ドルに落ち込んだ。これは見積もりの4億9000万ドルより低い。

Maersk Groupのchief executive officer(=最高経営責任者)であるSoren Skouは、水曜日、CNBC(注、米国の民放テレビ局)に対し、この業績には満足していないと話したが、しかし同社は再編成を計画していると付け加えた。その目指すところは、海運と物流から、石油とエネルギーの事業を分割することにある。

「弊社はその点に関し、12月に市場を更新いたします。またこの第3四半期の業績は、弊社の戦略には影響を与えません。」と語った。(CNBC: Wednesday, 2 November 2016)

ウクライナ、来年、中国行きの貨物列車開始を計画(ウクライナ・中国)

ウクライナは、南西のイリチェフスク港から中国に、the rail-sea Trans-Caspian International Transport Route(注、「鉄道・船舶カスピ海横断国際航路」の意)(TITR) を経由する貨物列車を2017年に開始する計画を立てている、とウクライナのDeputy Infrastructure Minister(=社会基盤省次官)のViktor Dovganが火曜日に語った。

「来年初めに2隻のフェリーを就航させるつもりです。」とDovganが語ったことが、ウクライナのAssociation of Ports(=港湾協会)のプレス・サービスによって引用された。

新しい鉄道運行の開始に向けた主要な課題は、世界的な貨物輸送市場における低い競争力だとDovganは語り、TITR航路におけるコンテナ1個の現在の輸送費用は6,000米ドル余りで、これに対し、伝統的な航路は約30パーセント安いことを指摘した。

ウクライナ側は港湾使用料を引き下げて、サービスを安いものにするために運航事業者の数を増やす用意がある、と同次官は強調した。

今年1月に、ウクライナはTITRを経由して、ジョージア、アゼルバイジャン、カザフスタンを横断して中国に向かう、コンテナ20個からなる貨物列車の試験走行を行った。

しかし定期運行の開設は、この航路を事業にとってより魅力的なものとするために延期となっていた。(Global Times: 2016/11/2 8:21:43)

LNG燃料は温室効果ガスの削減の解決策ではない

舶用燃料として液化天然ガス(LNG)を使用することは、業界のCO2(=二酸化炭素)排出量を75%まで逓減させることができると主張する報告とは対照的に、International Bunker Industry Association(=国際バンカー業協会)の前CEO(=最高経営責任者)のIan Adamsは、LNGは温室効果ガスを逓減させる万能薬ではないと語った。

「LNGがSOx(=硫黄酸化物)やNOx(=窒素酸化物)を逓減するための優れた解決法であるとよく文書に書かれているのすけれども、私はGHGs(=温室効果ガス)逓減の解決策として推進されていることに驚いているのです。」とAdamsは語り、舶用燃料としてLNG使用が増加することは、重油を燃焼させるよりは環境に対して悪いこととなり得ると付け加えた。

Institute of Marine Engineering, Science & Technology(注、「海洋工学・科学・技術研究所」の意)のFellow(=特別研究員)であるAdamsは、現在、Association of Bulk Terminal Operators(注、「バルク・ターミナル経営者協会」の意)の新会長であるが、LNGのエネルギー含有量は、燃料油の半分を僅かに超える程度であり、したがって、同じエネルギー出力を引き出すためには、LNGの消費は燃料油に比べ、LNG量で殆ど2倍の消費を必要とすることになると語った。

加えて、LNGの化学構造は二酸化炭素の排出量が僅かに少ない結果になることを認めざるを得ないが、大きな量ではないことは確かであるという。

「もう一つ重要な考慮事項があります。LNGは本来、メタンガスであるということなのです。」

「温室効果ガスとして知られ、そして二酸化炭素より25倍有毒なものと考えられているメタンガスを使うと、サプライ・チェーンから4%減少すると、業界の現在の重油消費から出る二酸化炭素排出量と等しくなるに過ぎないものなのです。」とAdamsは語った。

Adamsの論評は、業界の温室効果ガス排出を逓減させるための追加対策に関する将来の決定に向けての情報を提供するために、使用燃料油のそれぞれの種類に応じて消費データーを収集すべく、5000総トン以上の船舶の必須条件を採用したInternational Maritime Organisation(=国際海事機関)による最近の決定に引き続くものだ。(World Maritime News: Posted on November 2, 2016)

フランスはSTX造船所の権益を防衛へ(フランス・韓国)

フランス政府は南朝鮮(注、韓国)に対し、国内産業権益に反することになる造船業者STX Franceに対するいかなる解決策にも反対すると話した、とIndustry Minister(=産業大臣)のChristophe Sirugueは、入札締め切りの前夜である木曜日にReuters(=ロイター通信)に語った。

STX Franceは、経営破たんした南朝鮮(注、韓国)の造船業集団、STXによって、66.7パーセント保有されている。南朝鮮(注、韓国)の破産裁判所は先月、このフランス部門は、親会社と分離して売却されるか、あるいはより大規模な売却の一部として売却することが可能だと判決した。この入札は、11月4日までに行われることになっている。

フランス政府は、STX Franceの残り33.3パーセントを保有しているが、このフランス部門を南朝鮮(注、韓国)の親会社とは分離し、少数持分を阻止することで、フランス国が手を引く契約に合意することを望んでいる。持分所有を別にすると、フランスは、国防のような戦略的産業に関係する特殊な入札阻止権限も保有している。

「我々は2つの市場介入手段を持っており、我が国の産業的願望に即わない提案となる場合は、それを躊躇せずに使用します。」とSirugueはReutersに語った。

Sirugueは、電話で朝鮮(注、韓国)のIndustry Minister(=産業大臣)と話をし、同国のambassador to France(=駐仏大使)と面談して、イタリアの造船業者であるFincantieriと、オランダのグループであるDamenが率いる共同事業体が、入札者に含まれることになりそうであることを伝えたと語った。

フランスの国家統制下にある造船業者であるDCNSが、明らかとなる解決策にかかわらず、STX France救済においては含まれることになると大臣は語った。DCNSは10月、現在はクルーズ船建造に特化している海軍造船所であるSTX Franceに投資することに関心があると話していた。(MarineLink: November 3, 2016)

4社が南朝鮮のSTXのフランス部門買収に入札(フランス・韓国)

4社が南朝鮮(注、韓国)の問題を抱えたSTX Offshore and Shipbuildingの買収に入札に参加した、とソウルの破産裁判所は金曜日に話し、メディア報道では、ヨーロッパの会社3社が含まれていることを示唆している。

裁判所報道官は、この入札者の身元を明らかにすることや、正確に何に入札したのかを明らかにすることを拒否した。落札者には、STXと高収益部門であるフランス部門、あるいは一括して買収する選択権が与えられることになる。

Seoul Economic Daily紙は、業界筋を引用し、この入札者には、イタリアの造船業者であるFincantieri、オランダのグループであるDamen、フランスの国家統制下にある海軍造船所であるDCNSが含まれていると報じている。

かっては南朝鮮(注、韓国)第4位の造船所であったSTXは、経営判断の誤りや世界的な需要急落による増大する損失を抱えて長年もがいた後、5月に裁判所主導の再編を求めた。

債権者の銀行は、同社を救済するために4兆ウォン(35億ドル)以上をしぶしぶ出したが、6月現在、負債総額は7兆3000億ウォンに上っていた。

STX Offshoreの株主と債権者は、同社再建計画を承認するため、11月11日に面談する予定になっている。この計画が拒絶されたならば、STXは清算に直面することとなる。

STXは、2008年にフランス西部のサン・ナゼール港にある巨大な海軍造船所の66.6パーセントの持分を買収し、その後、そこをSTX Franceと命名していた。

フランス政府は33.3パーセントの株式を保有しており、この造船所の将来に極度に不安を感じている。ここは大型クルーズ定期船の堅調な注文控え帳を有する大きな地元雇用主の1つ。(Daily Mail: 08:31 GMT, 4 November 2016)

Hurtigruten、極地海向け新クルーズ船を発注(ノルウェー)

ベルリン発。ノルウェーのクルーズ会社、Hurtigruten向けに建造中のRoald AmundsenとFridtjof Nansenという2隻の新しいクルーズ船に、このノルディックの国(注、北欧人の国)から来た極地研究者に因んだ名前が愛国的に付けられた。

2隻の船はそれぞれ、約600人の乗客に、極地海への暖かく居心地の良いクルーズを提供することになっており、2018年と2019年の夏に準備が整う。工事は、Norwegian Kleven造船所で行われている。Hurtigrutenは、更に2隻の船の選択権も有している。

このクルーズ会社は、極地船運航事業者として始めたが、未だにノルウェー沿岸を定期運航している姿が見られる。(Independent Online: 4 November 2016, 4:00pm)

労組幹部、北部諸島フェリーの労働者に最低賃金の僅か半分しか支払われていなかったとして会社幹部を糾弾(英国)

The Rail, Maritime and Transport Union(注、「鉄道・海運・運輸組合」の意)は、外国人船員に対する所謂、奴隷賃金が、海運業界からスコットランド人労働者を締め出しているとも警告した。

労組幹部は、時給3.66ポンドのScottish Government(=スコットランド政府)との契約に基づいて海員に賃金を支払っていたとして、会社幹部らを糾弾している。

The Rail, Maritime and Transport Unionは、海外から来た、2隻のNorthern Islesの貨物フェリーの船員は、最低賃金の半分を得ていると話している。そして外国人船員に対する所謂、奴隷賃金が海運業界からスコットランド人労働者を締め出していると警告した。

RMT(注、「鉄道・海運・運輸組合」の意)の組合員は、この不祥事を巡ってアバディーン港で抗議した。

この騒動の渦中にいる20人の船員は、貨物フェリーの HelliarとHildasayで勤務しており、オークニー島とシェトランド島に運航している。

巨大多国籍企業のSercoは、この航路を経営するための政府との契約を締結しているが、男達はデンマークの下請け業者であるSeatruckのために働いている。

Transport Minister(=運輸大臣)のHumza Yousafからの抗議を受け、SercoはSeatruckに対し、最低賃金をフェリーの船員に支払うための十分な追加資金を提供した。

しかしSeatruckは、賃金体系を壊したくないと言って拒否した。男達に時給3.66ポンドを支払うことを拒否し、この2隻に乗務している船員全員は、少なくとも4.50ポンド受け取っていると言っている。しかし英国の最低は7.20ポンド。(後略)(Scottish Daily Record: 22:14, 4 Nov 2016)

世界3大クルーズ船が歴史的集結(米国)

それは記録書向けの午後だった。

Royal Caribbeanの新しい世界最大のクルーズ船、Harmony of the Seasが金曜日遅く、フロリダ州沖で2隻の僅かに小型の姉妹船のOasis of the SeasとAllure of the Seasに歓迎された。世界最大の3隻の旅客船が初めて、そして恐らくは唯一、この洋上での離れ業を行った。

225,282トンから226,983トンまでの3隻船は、次の最大船であるCruisedomよりは30%以上、大型で、1度に6,000人以上の乗客を乗せることが可能。それぞれ2,000人以上の船員を乗せている。

この出会いは、Harmonyがバルセロナから大西洋を横断して、初めて長期間、母港とするフォート・ローダーデールのポート・エバグレーズに近づいた際になされた。5月に公開された16層甲板建ての船は、合衆国でのお目見えを前に、バルセロナからの就航シーズン航海を行っていた。今や、ポート・エバグレーズからカリブ海に向かう7泊の常設予定を開始する。

Harmonyは、土曜日の夜明け前にポート・エバグレーズに到着した。土曜日遅く、JetBoardとJetpackという曲芸船団に付き添われて海に出て、同港から初めての短距離航海に出発する。同船のための歓迎行事の1週間には、公式洗礼式(注、命名式)もあり、これは11月10日に行われる。

Harmonyは、それぞれ2009年と2010年にお目見えしたOasisとAllureと同じ船台で建造された。しかしHarmonyは、その姉妹よりは1,700トン近く大きい。また多くの新しい特徴も有している。それにはUltimate Abyss(注、「究極の断崖絶壁」の意)という、クルーズ船でこれまで思い付いたことのない最もスリルを感じる出し物かもしれないものも含まれている。2基の渦を巻く滑り台から構成されるもので、同船の最上階近くから、最も下にある甲板の1つにまで、9階分を滑り降りるものだ。(後略)(USA TODAY: 2:12 p.m. EDT November 5, 2016)

太陽電池式フェリーが平壌に就航(北朝鮮)

北朝鮮は首都平壌(=ピョンヤン)に太陽電池式フェリーが就航すると言っている。

北朝鮮の官製通信社であるKCNA(=朝鮮中央通信社)は、船上に太陽電池パネルを備えて、平壌の大同江(=テードン川)を航海している巡行船の動画を公表した。

この巡行船の船長によると、このフェリーは60人までの乗客を乗せることができるという。また地元客や外国人客向け予約業務の提供の他、遊覧や観光のために使用されることになる。

先に北朝鮮は、外国人読者向けの月刊誌にこの船の写真を公表していた。(Press TV: Mon Nov 7, 2016 7:22AM)

最古のマンチェスターのデリ(=食料品店)の閉店は「1つの時代の終わり」(英国)

マンチェスターの最古のコーシャー・デリ(注、ユダヤ教の食事規定に従った食料を売る店)が、遂に先週、閉店となり、創業者の孫は「the end of an era(=1つの時代の終わり)」であると描写した。

このデリはTitanicsと呼ばれていたが、ここの創業者であるJoseph Hymanが、あの有名な沈没事故の生き残りであることから、不幸な遠洋定期船に因んて命名されていた。先週、孫のStanleyは次のように話した。

「大変に残念な日であり、マンチェスターの1つの時代の終わりであります。この共同体は、大きなスーパーマーケット・チェーン店に引き継がれていきます。例えばペサハ(注、ユダヤ教の過ぎ越しの祭り)では、スーパーマーケットがあらゆるものを半額以下の価格で売っており、安いことから、誰もがそこに行き始めているのです。」

ロシア生まれのJoseph Hymanは、反セム人大虐殺から逃れるため、ニューヨークに向かっていたが、グラスゴーで下船した。その後、多くのユダヤ人が似たような経験をし、そのため、英国を本拠地にすることとなった。

Hymanは、1912年に再び自分の運試しをしようとして、Titanicの3等切符を手に入れた。救命艇に乗り込むことができた数少ない幸運者の1人となった。(Jewish News: November 7, 2016, 9:16 am)

Color Lineはフェリー通信を改善(ノルウェー)

Color Lineは、船舶周辺で自前の機器を使用すべく、フェリー船隊にWiFi(=ワイファイ、注、無線LAN)と高速ブロードバンド(注、広帯域)を配備する。このフェリー運航事業者は、VSAT(=超小型地上局)と無線ネットワークを加えるため、Telenor Maritimeとの契約を拡大した。

Color LineのChief information officer(=情報最高責任者)であるMarianne Gade Gorbitzは、この3つの接続基盤は、6隻の船からなる船隊での乗客の体験を向上させることとなることを期待している。「Telenor Maritimeとの合意は、弊社が2017年第1四半期に最大容量と帯域幅を拡張して、弊社船で完全なWiFi受信を提供することが可能になることを意味します。」と話した。「これにより、船上で最高の体験をお客様に提供するためのデジタル・ソリューション(注、デジタル解決策)への更なる投資が可能となりました。」

Telenor Maritimeは、VSAT接続をColor Fantasy、Bohus、Color Magic、SuperSpeed 1、Color Viking、そしてSuperSpeed 2という船に供給することとなる。これは、Thor 7というKa-band(=カー帯域)高性能衛星と、必要な時にKu-band(=クー帯域)接続を行うことによって実現されることとなる。

「この導入される接続基盤は、Color Line内で進行中のデジタル変換に向けた大きな踏み石となるものです。」とTelenor Maritime chief executive (=最高責任者)のFrode Stoldalは語った。「弊社接続基盤を使って、アプリケーション、船上でのモーバイル(注、携帯電話)とWiFiシステムを使用するアクセス・レイヤー(注、接続層)、カー及びクー帯域衛星からのバックホール(注、逆送)及び世界の通信ネットワークから地上の広帯域携帯電話に接続するための、端末間の完全な責任を負うことになります。」

Color Lineは、ノルウェーからデンマークやドイツの間で、フェリー航路を経営している。(Marine Electronics and Communications Magazine: Mon 07 Nov 2016)

1万人近い造船所労働者が賃金未払い(韓国)

造船業の深刻な財政危機により、巨済(=コジェ)島の10,000人余の労働者が賃金未払いとなっている。

日曜日、Labor Ministry(=雇用労働部)によると、巨済島の9,028人の造船所労働者が、今年最初の9か月間に賃金が支払われておらず、2015年の同時期との比較では2倍になっているという。

400憶ウォン相当の賃金、つまり労働者1人平均400万ウォンが、島の造船所が未曽有の受注減によりふらついていることから、未払いになっている(1米ドル=1,144ウォン)。

巨済は、Daewoo Shipbuilding and Marine EngineeringとSamsung Heavy Industriesの本拠地。未払い労働者の大半は、DaewooとSamsungの下請け業者の従業員であり、多くの下請け業者が休業している。

業界の急落は、この地域の深刻な経済不況も引き起こしており、これは食堂やその他のサービス業でも、その職員に賃金を支払っていないことを意味する。

この地方における賃上げ要求は、昨年同時期の67億ウォンから、161億ウォンに上昇している。(The Chosun Ilbo: November 07, 2016 13:16)

Brexitでアイルランドは英国人観光客にとって「18%以上金がかかる」ことになった(英国)

アイルランドはBrexit(注、英国のEU離脱)国民投票以来、Tourism Ireland(=アイルランド観光局)によると、英国人観光客にとって18%以上金がかかることになっているという。

70社以上の観光業者が、今日、ロンドンで世界旅行市場に向けた事業をしているが、来年度に向け、貿易奨励を模索している。

Tourism IrelandのChief Executive(=最高責任者)のNiall Gibbonsは、金額に見合う価値は、アイルランドへの接近のしやすさと並んで、2017年には合言葉となると話している。

「英国からアイルランドに行くことが容易であることを強調することは、重要なのです。夏の間、1週間に約240,000席を運行する8社以上の航空会社と3社のフェリー運航事業者があることを忘れてはいけません。」

「我々はまだ、空と海からの交通の便は、大変に前向きなものと見ております。」

「しかし同時に、休暇を取る観点からすると、アイルランドは偉大なる目的地であることを強調することは重要なことであり、英国の消費者の心の中の最前線にアイルランドがあることは重要なことなのです。」(BreakingNews.ie: 07/11/2016 - 07:07:36)

モスクワはポーランドを迂回してフェリー輸送を急騰させることに(ロシア・ポーランド・デンマーク)

Russian Transport Ministry(=ロシア運輸省)は、ポーランドを回避する新たなフェリー運航を使って、ヨーロッパへの貨物輸送を増やすための方法を研究している。

Russian Deputy Transport Minister(=ロシア運輸次官)のNikolay Asaulとデンマークの海運会社、DFDSの代表者との間で議論がなされた、と同省は報告している。

このフェリーは、ポーランドを横断するロシアの貨物輸送に制約を課すことによって、問題を解決するもの。ロシアの運送業者は現在、ポーランドを通過するために、同国の通過許可を取得することを余儀なくされている。

「ロシアの運送業者が安心して働くことを妨げて来たポーランドの同業者が後に続く、変更許可に関する不安定な政策を受けて、我が国はこれにより、ポーランドを通過する輸送交通から撤退することになる。」と報告書にはあった。

今年初め、ロシアとポーランドは、2016年向けの新たな許可に関する協定を締結することができなかった。この結果、ロシアとポーランドのトラック運転手は、何週間も国境検問所で立ち往生した。4月、モスクワとワルシャワは、何とか協定に漕ぎつけた。

このコペンハーゲンに本拠を置く物流会社は、ロシアの商業海港の1つから新しいフェリー運航を始めると伝えられている。DFDSは、ヨーロッパで働いているロシアの運航業者の需要に合わせるべく、十分なフェリーを供給する意向だ。

同省によると、ロシアからヨーロッパへの貨物輸送が大きくなるにつれ、輸送時間の短縮は、ロシアとヨーロッパ連合間の更なる貿易にとって極めて重要なものとなるという。

フェリーによる貨物輸送は、燃料と道路通行料金の節約の可能性を秘めている。(RT: 9 Nov, 2016 10:46)

Carnival Corp.はInterpolを通じてクルーズ客の検査へ(米国)

11月8日。クルーズ船の警備を強化するため、Carnival Corp.はInterpol、すなわちinternational policing organization(=国際刑事警察機構)を通じて、乗客の旅券を検査することになったと述べた。

InterpolのGeneral Assembly(=全体会議)で火曜日、Carnivalが乗客の旅券を、同機構の175か国から集めた6900万件の記録を有する喪失・盗難旅券のデータベースを使って検査することを許可する投票が行われた。この動きにより、Carnivalがそうした警備手続きを付け加えた最初のクルーズ会社となる。

「警備に更なる積み重ねを加えるというこの未然対策措置の背後にある動機は、特定の事件によってなされるものではありませんが、しかし警備における指導者になるという目下の目標によるものであり、乗客、船員、船舶の安全確保を維持するために弊社ができる全てのことをするものです。」とCarnivalの広報担当者、Roger Frizzellは話した。

この承認は、100隻以上の船を使って、年間1100万人近い乗客を扱う世界最大のクルーズ会社であるCarnivalが、そのPrincess Cruisesの船のうちの4隻の船で、3か月間の試行の後になされたものだ。この試行期間中、Princessの乗客の34,000件の旅券が、Interpolのシステムを通じて検査された。

Frizzellは、同社は今やその全船舶において、この新検査手続きを展開し始めることになったが、この手続きにどれ位の時間がかかるのかについては試算したことがないと話した。このシステムの準備が整えば、CarnivalはInterpolのデータベースに対し、乗客の旅券の検査を「almost instantaneously(=殆ど瞬時に)」行うことができることになると話した。

クルーズ船運航事業者は、公海上でなされた犯罪を法執行機関(注、警察等)に報告したり、証拠を収集したり、保全したりすることを殆どして来なかったと話す批判者らによって、この業界は過去において糾弾されてきた。

そうした批判に応えるべく、President Obama(=Obama大統領)は2010年、洋上犯罪の報告、船舶の安全性の改善、そして暴行の証拠を収集すべく船舶職員を訓練するといった強化された新規則を定める法律に署名した。この法律は、クルーズ船職員が、乗客から、殺人、異状死、合衆国国籍者の行方不明、誘拐もしくは暴行といった重大犯罪の通報があった際に、直ちにFBI(=連邦捜査局)やCoast Guard(=沿岸警備隊)に連絡することを、その他の要件と共に義務付けている。(SecurityInfoWatch: Nov 9, 2016)

20年以上の間に140隻以上のクルーズ定期船がミャンマーを訪問(ミャンマー)

過去20年以上の間に、140隻以上のクルーズ定期船が、Yangon International Port(=ヤンゴン国際港)に接岸してミャンマーを訪問した、とMinistry of Hotels and Tourism(=ホテル・観光省)が報告した。

最近、298人の観光客と290人の職員を乗せたMV Silver Shadowが、Myanmar Voyages International Tourismの手配で、ヤンゴン、バゴ、Thanlyin、マンダレー、バガンを訪問する旅行で、ヤンゴン国際港に接岸した。このクルーズ定期船は、300人の観光客を乗せて、同国を12月13日に再訪する。

ミャンマーは、民間の投資家がクルーズ客船会社にサービスを提供することを許可している。2014年、ミャンマーを訪れた18先のクルーズ定期船があり、2015年には、26,776人の観光客を乗せて、合計26隻の定期船が同国を訪問している。この数字は今年、増加するものと見られている。(Eleven Myanmar: Wed, 11/09/2016 - 22:04)

クルーズ船客、観光中に死亡、9人怪我(ドミニカ・英国)

カリブ海で寄港地観光中にバスが衝突し、英国人クルーズ客1人が死亡し、9人が怪我をした。

乗客はP&O Cruiseの乗船客で、水曜日の昼食時間にドミニカで事故に巻き込まれ、怪我をして死亡した。

クルーズ船Azuraは、3000人以上のお客を乗せて、10月28日にサウサンプトンを出港していた。

事故に巻き込まれた人の氏名は明らかになっていないが、大半は現在、地元の病院から退院している。

バスは、寄港地観光提供者が運行しているもので、衝突時、12人の乗客を乗せており、うち10人がこのクルーズ船客だった。

P&O Cruisesの代表者が、怪我人を支援すべく、現地の病院に留まっている。(ITV News: 10 November 2016 at 2:53pm)

American Cruise Lineが3隻の新しいクルーズ船建造へ(米国)

American Cruise Linesは、メリーランド州ソールズベリーのChesapeake Shipbuildingで、3隻の新しいクルーズ船を建造する計画を発表した。

American Constellationが引き渡し第1船だが、乗客170人乗りで、2017年5月にクルーズを開始する予定。工事は現在、予定よりも9週間進んでおり、本船は、大理石模様のタイル張り浴室や大きなガラス製の引き戸などの旅客用装飾品を、各客室に設置しているところだ。最近、特徴的な赤、白、青の縞模様の煙突が最上甲板に設置された。合衆国の沿岸水域を航行するように設計されたこの新船は、機敏な安定翼、環境に優しい推進技術、それに多くの現代的な快適設備を有している。また、個人用バルコニーや、床から天井までの高さのガラス製引き戸付きの広い客室もある。American Constellationsの就航夏季シーズンは、マサチューセッツ州ボストンから、バー・ハーバー、ニューポート、マーサズ・ビンヤード島、ナンタケット島を含む多くの人気の目的地に向かう新しい10泊周遊旅程で過ごすこととなる。

American Constellationの姉妹船もかなり進行しており、2018年に竣工する予定で、乗客170人乗りとなる。鋼板はアメリカの河川向けの新しい一連の川船の先駆けとなる第3船向けに組み立てられているところだ。この新しい現代的な川船は、凡そ195人の乗客を乗せることとなる。American Cruise Linesは近い将来、この新しい川船の詳細や完成予想図を発表する。(Travel Agent: November 10, 2016)

国際海運業はDonald Trumpの選挙について懸念(米国・デンマーク)

合衆国の大統領選挙は、世界最大のMaersk Lineのような外洋貨物船にとって、更なる悩みの種となる前兆となり得るだろうか。

先週のDonald Trumpの驚くべき勝利は、「shock waves across the shipping industry(=海運業に衝撃波)」を送った、とThe Wall Street Journal紙は報じ、この30年間で最大の減少を見ている「the antitrade rhetoric that took center stage during the campaign will further hurt ship operators(=船舶運航者に対し、選挙運動期間中に見せた反貿易風の修辞は更なる害悪となる)」という懸念を引用している。

この大統領選挙のちょうど1週間前、Maersk Lineのデンマークに本拠を置く親会社、A.P. Moller-Maersk A/Sは、第3四半期の利益が43パーセント落ち込んだことを報告していた。

デンマークのオンライン業界誌であるShippingWatchは水曜日、ニューヨークに本拠を置く投資銀行のJefferiesが出した短信を引用して、Maerskは「the most heavily exposed European transport company in relation to the growing threat of increased protectionism, which looks set to weaken growth in global trade(=世界貿易の成長を減退させることが確実視される保護主義増大の脅威が拡大していることに関し、最も無防備なヨーロッパの運送会社)」であると述べていた。

Maersk Lineの船舶は明るい青色を特徴としているが、Hampton Roads(=ハンプトン・ローズ)や合衆国の他の港、そして世界中で、おなじみのものとなっている。The Journalによると、同社のTrumpの勝利に対する反応は、控えめであったという。

「合衆国は、弊社にとって重要な市場の1つであり、世界中に大きな影響を持っています。」とMaerskの広報担当者は語ったと伝えられている。「この選挙結果が弊社の事業にどのような影響を与えるかについて推測するには、時期尚早です。」(The Virginian-Pilot: November 11, 2016)

世界最大のクルーズ船がフロリダ州で命名される(米国)

世界最大のクルーズ船であるHarmony of the Seasが、遂に木曜日に行われた式典で洗礼を施された(注、命名された)。

このRoyal Caribbeanの船は、遂に最後の大きな一里塚に到達した。命名式で、マイアミ・デイド地方の23歳のBrittany Affolterがこの式典の中央で、伝統的なシャンペンの瓶を船体にぶつけて粉々にした。式典はAqua Theater(=アクア・シアター、注、「水中劇場」の意)のある本船の船尾、10階を下るUltimate Abyss(=アルティメット・アビス、注、「究極の断崖」の意)という有名な滑り台の下で行われた。

Harmony of the Seasは最近、正に初めて合衆国での配船を始めたばかりだ。本船は2016年5月に就航以来、本拠にしていた地中海から、大西洋を横断して来た。本船は今や、フロリダ州ポート・エバグレーズから週1回のカリブ海クルーズを通年運航している。

Harmony of the Seasは、227,000総トンという巨大なもので、2人部屋使用で5,400人以上の乗客を乗せることが可能だ。この革新的な船は忙しい時を過ごしており、合衆国に到着する前に、正に初めて姉妹船のOasis of the SeasとAllure of the Seasと出くわしてもいた。(Cruise Hive: November 11, 2016)

戦時人質交換に関する講演(米国・日本)

Greater Los Angeles JACL(=グレーター・ロサンゼルス日系アメリカ市民連盟)は、11月13日日曜日午後2時、ガーディナのMerit Park Recreation Hall, 58 Merit Park Dr. (off 158th Street) において、Atsushi “Archie” Miyamotoによる「Gripsholm Exchanges: Exchange of Hostages During World War II Between the U.S. and Japan(=Gripsholm交換船:米日間の第二次世界大戦中の人質交換)」に関する講演会を行う。

Densho(注、日系アメリカ市民連盟の活動で「伝承」の意)によると、M.S. Gripsholmは、敵陣の背後で拿捕された市民やPOWs(=戦争捕虜)を輸送すべく、合衆国政府により傭船されたスウェーデンのクルーズ船だった。1942年から1946年の間、この「Mercy Ship(=緑十字船)」は、合衆国と、枢軸国であるドイツ、イタリア、そして日本の間での12回の交換に関与した。

日本との市民交換は、1942年6月と1943年9月の僅か2回だけで、日本人の祖先の約3,000人の男性、女性、子供と、中南米で拿捕された者、そして日本に送還される前に合衆国に連れて来られた者が含まれていた。Miyamotoは、自身や家族が2回目の交換に含まれた時、10代だった。

1997年1月、Miyamotoは、自身と家族の体験をJapanese American Historical Society of Southern Californiaに寄贈した。その寄贈の改訂版が、GLA JACL(=グレーター・ロサンゼルス日系アメリカ市民連盟)の事業において読み上げられることとなる。質問も受け付ける。

どなたでも歓迎。詳しい情報は、(310) 327-3169番のLouiseにお電話を。(The Rafu Shimpo: Posted On November 11, 2016)

オマーンの運輸:マスカットとShahbar間のフェリー運航開始(オマーン・イラン)

マスカット発。National Ferries Companyは、フェリーのHurmozを使ってPort Sultan QaboosからイランのShahbra Cityに向かう最初の航海を行った。

この航海は、サルタンの国(注、オマーン)の旅行代理店の1社 (Al Zomorod Tourism)が手配したもので、このフェリーを賃借して、飛行機との比較で競争力のある料金でこの旅行を推進している。旅客の出足は好調で、とりわけこの旅行は3時間半しか掛からないもので、大変に便利で、手続きも迅速だ。

National Ferries CompanyのCommunications Manager(=広報支配人)のFayez bin Khamis al-Harrasiは、これまでの同社のマーケティング計画は、旅行・観光会社との真の提携を創設するためのこのフェリー旅行の推進において、サルタンの国(注、オマーン)の旅行代理店の関与を頼りにしたものだったと述べた。National Ferries Companyは、サルタンの国(注、オマーン)の観光部門の価値を高めるため、旅行・観光代理店に対して物流支援を行う。また民間部門に、国営企業によって供給されているサービスや施設から利益を享受する機会を与えるものでもある。この来るべき機会において、マスカットとShahbar間の旅行は、サルタンの国(注、オマーン)の旅行・観光代理店の需要に依拠して運航されることになることを、彼は指摘した。

今年、National Ferries Companyは地域運航を、とりわけイランの港湾に拡大していることは注目すべきだ。Shahbarは今や、同社にとって、ケシム島、バンダル・アッバスに次ぐ、第3の目的地となっている。(Times of Oman: November 12, 2016 1:41 PM)

中国はアジア太平洋の最大のクルーズ観光市場へ(中国)

北京発。中国は、海上旅行が国内の旅行者の中で人気となっていることから、アジア太平洋地域における最大のクルーズ観光市場になることが確実視されている。

China National Tourism Administration(=中国国家観光局)のdeputy head(=副局長)のLi Shihongによると、中国のクルーズ定期船港は、2015年に629隻のクルーズ定期船が旅行に出発したことを報告しており、35パーセント増であり、海外に出かけたクルーズ旅行者は44パーセント増だったという。

世界の上位5社のクルーズ定期船大手が、全て中国市場に進出しており、中国がアジア太平洋地域における最大かつ最も活力に満ちたクルーズ観光市場になることの助けとなっている、とLiは、中国本土と香港、澳門間でのクルーズ観光協力に関する会議で説明した。Liによると、政府は、広東(=コワントン)省の港湾、香港、澳門を重要な母港とするクルーズ観光の開発に目を向けているという。

南中国最大のクルーズ定期船の母港である深川(=シェンチェン)のPrince Bay(=プリンス湾)が、日曜日に開港した。ここは、排水量220,000トン(注、恐らくは「総トン数220,000トン」の誤り)までのクルーズ定期船を支援することが可能だ。(China Daily: 2016-11-14 10:05)

Genting、造船5か年計画を確認(中国・ドイツ)

Genting Cruisesは、初めてのアジアの豪華クルーズ船、Genting Dreamが、シンガポール、香港、中国の広東(=コワントン)省に就航したのに引き続いて、MV WERFTEN造船グループの建造計画を確認した。

Executive Chairman(=執行会長)のTan Sri Lim Kok Thayは、3つの行事の間、Gentingがアジアにおけるクルーズ産業の長期的な発展に関与することを表明した。アジアでは、クルーズ産業は急速に成長しているが、大型クルーズ船を建造する能力のある造船所は限られた数しかなく、Gentingは、その3つの商標、すなわちStar Cruises、Dream Cruises、そしてCrystal Cruises向けの新しいクルーズ船の建造のため、MV WERFTENに投資する決定を行った。

今後5年間に建造されることとなっている最初の船には、2017年と2018年に引き渡されるCrystal River Cruises向けのRhine級のリバー・クルーザー(注、「河川巡行船」の意)、2019年、2020年、2021年に引き渡されることになっているCrystal Yacht Cruises向けの2隻のEndeavor級の20,000総トンの探検ヨット(注、「小型巡行船」の意)、そして2020年と2021年に引き渡されるStar Cruises向けの2隻のGlobal級の201,000総トンの特大クルーズ船が含まれている。

MV WERFTENでの製造は、2隻のGlobal級と2隻のEndeavor級の船舶を1年で製造するため、2021年以降には増強されることとなる。

「MV WERFTENは、Endeavor級とGlobal級の船舶の基本・詳細設計を迅速に行っているところであることから、これはGentingによる船舶引渡しの素晴らしい確認となりました。」とMV WERFTENのManaging Director(=代表取締役)であるJarmo Laaksoは語った。「一方、最初の2隻の川船の船体全体は、2017年の引き渡しに向けて既に竣工しており、2018年の引き渡しに向け、来年の1月には、川船の3番船と4番船向けの鋼板の切断(注、起工)を行うことになっています。」(MarineLink: November 14, 2016)

マニラ、大半が日本人の観光客を乗せた21隻目の国際クルーズ船を歓迎(フィリピン・日本)

マニラ発。日本のクルーズ船、Pacific Venus(=ぱしふぃっくびいなす)が、日曜日の午前8時頃、マニラ港に到着し、今年、マニラ港に接岸した21隻目の国際クルーズ船となった、とDepartment of Tourism(=観光局)(DOT) が話した。

DOT Senior Tourism Operations Officer(=観光局上席観光高官)のMay Ramosは記者団に、この184メートルの船は、約690人の乗客を乗せており、うち凡そ200人が、当市を観光することにしていると語った。

Pacific Venus Captain(=ぱしふぃっくびいなす船長)のKatsuya Matsuiは、乗客の大半は、65歳以上の高齢の日本人観光客であり、他に朝鮮(注、韓国)からの観光客だと語った。

Matsui(=松井)は、このクルーズは日本から台湾、最後にフィリピンに向かってから日本に戻るアジアを巡る旅程で、20日程かけて旅行していると語った。

彼は、このクルーズ船は、マニラ港に接岸する前にボラカイやボホールに寄り、今日遅くパンガシナン州に向けて出発することになっていることを指摘した。

これは、このクルーズ船がマニラに到着した2度目のことだった。初回は10年以上も前になると話した。

クルーズ客は、横断幕、扇子、そしてBanda Kawayan、Higantes of Angono、At-atihanの踊り子らの踊りで出迎えられた。

マニラからは、午前9時30分頃、約5台のバスが出発して、Rizal Park、Fort Santiago、Manila Cathedral、そしてSan Agustin Churchといった目的地で1日あるいは半日のマニラ市観光のため、観光客を連れて行った。しかし乗客の中には、徒歩でマニラを散策することにした者もいた。

Captain Matsui(=松井船長)は、ぱしふぃっくびいなすの客室料金は、1泊300米ドルから1,500米ドルだと語った。

一方Ramosは、月曜日に別のクルーズ船、MV Celebrity Millenniumも、約2,000人の乗客を乗せてマニラ港に寄港することになっていると語った。

ぱしふぃっくびいなすの192人の船員は、フィリピン人職員が約127人、日本人職員が50人、他にインドネシア、クロアチア、ウクライナ、モンテネグロ、マケドニア、そしてインドから来た者から構成されている。

23歳のフィリピン人のウェイターであるVinは、今や、ぱしふぃっくびいなすで約8ヶ月間勤務しており、日本、朝鮮(注、韓国)、ロシアに行ったことがあるという。ブキドノン州出身のVinは、異なる目的地に行くのは楽しみであり、興奮するものの、とてもホームシックにかかると話した。

Arwin (28)は、最近、皿洗いから食品係に昇進し、両親をこのクルーズ船に案内する機会を得た。

彼はこのクルーズ船が遂にマニラに接岸した時、「relieved(=ホッとした)」と話した。というのは、これは自分の家族に再開できることを意味するものだったからだ。(Manila Bulletin: Published November 14, 2016, 12:16 PM)

Hyundai Heavy、4社に分割へ(韓国)

南朝鮮(注、韓国)のHyundai Heavy Industriesは、経営効率と競争力を改善するために、非造船事業を分離独立させることにより4社に分割される、とこの造船業者は火曜日に話した。

南朝鮮(注、韓国)の造船業者は、昨年、会社に大損失を余儀なくした石油産業からの受注減少に対処すべく、非中核資産を売却して、雇用を削減しているところだ。南朝鮮(注、韓国)は世界3大造船所、すなわちHyundai Heavy、Daewoo Shipbuilding & Marine、そしてSamsung Heavy Industries Co Ltd.の本拠地。

この計画の下、Hyundai Heavyは4つの会社に分割されることとなる。造船、海上プラント、工場を含む中核事業は維持するが、他の3社は、電子システム、建設機器、そしてロボット事業に集中することになる、と同社は声明文において述べた。

既存のHyundai Heavyの株主には、同社の約0.75株と他3社のそれぞれの株式が割り当てられることとなる。この分割は、債権者に提示する再建計画の一部。

新たに設立される3社は、株式市場に上場されることを模索することとなる。同社は、分割は2017年4月1日に完了するものと見ている。(MarineLink: November 15, 2016)

スウェーデンのヨーテボリ港をストライキが襲う(スウェーデン)

スウェーデンのヨーテボリ(注、「イェーテボリ」とも)市の港湾労働者が、組合と使用者との交渉が不調に終わったのを受けて、火曜日にストライキを決行することとなった、と組合幹部が語った。

このストライキは、ヨーテボリ港がスウェーデンのコンテナ輸送の半分以上を扱っていることから、貿易に大打撃を与えることになりそうだ。ここは、スカンジナビア最大の港湾。

Swedish Dockworkers' Union(=スウェーデン港湾労働者組合)は、そのホーム・ページで、一連の断続的なストライキはその決行中、運営が行き詰まることを期待しているもので、火曜日のグリニッジ標準時間13時から金曜日まで実施するとしている。

組合員は、より良い労働環境と健康的な作業環境を要求している。(MarineLink: November 15, 2016)

女性がガルベストン沖で負傷してクルーズ船から空輸(米国)

ヒューストン発。Coast Guard(=沿岸警備隊)の航空機搭乗員が、月曜日の午後8時頃にガルベストンの東50マイルのクルーズ船の階段から転落した66歳の女性を空輸した。

クルーズ船、Disney Wonderの船長が、この負傷をSector Houston-Galveston watchstanders(注、「ヒューストン・ガルベストン部門監視員」の意)に報告すべく連絡を取った。同船の医療職員が、最善の方策を判断すべく、Coast Guard flight surgeon(=沿岸警備隊航空医官)と共に手配した。

船は、この日早くガルベストンを出発したもので、Air Station Houston(=ヒューストン航空基地)のMH-65 Dolphinというヘリコプターの隊員と出会い、この頭蓋骨を骨折して出血した女性を吊り上げた。

女性は午後11時15分頃、安定した容体で、University of Texas Medical Branch(=テキサス大学医学部)に搬送された。(Military Technologies: Posted on November 15, 2016)

Hanjinの崩壊で南朝鮮の海運業は危機(韓国)

かっては世界第7位のコンテナ運航事業者であったHanjin Shipping(=韓進海運)は、崩壊の真っただ中にある。月曜日、Hanjin(=韓進)は、第3四半期の営業損失が2億6000万ドル以上であることを報告した。

一方、この片端となった運航事業者は8月に破産宣言したが、ヨーロッパでの営業を止めるために作業しているところで、先週、数百人の船員を解雇したばかりだ。

CCTV(=中国中央電視台)のU-Jean Jungは、1つの会社の滅亡とその国の海運業界全体に対する影響を一瞥している。

先週、韓進は南朝鮮(注、韓国)の船員のうちの560人に、30日間解雇通告を行った。分析者は、南朝鮮の海運業界にとっては、これは単なる始まりに過ぎないものとなり得ると語った。韓進は、50億ドル以上相当の負債を抱えており、その返済のために主要資産を売却することを余儀なくされている。

Korean Maritime Institute(=韓国海事研究所)は、同国の海運業界に勤務する11000人もの労働者が失業する可能性があると見積もっている。韓進の船隊は、破産前の約10分の1に縮小しており、残っている船の中には、未だに洋上にあるものがあり、そこでは船員の仕事が少なくとも当面は守られている。南朝鮮(注、韓国)の法律では、労働者は上陸するまでは解雇されないが、この会社が生き残ることはありそうもないように思われる。

ソウルのCentral District Court(=中央地方裁判所)は月曜日、Hyundai Merchant Marine(=現代商船)を打ち負かして南朝鮮のKorea Lineを韓進のアジア―合衆国間の運航とカリフォルニア州のLong Beach Terminal(=ロング・ビーチ・ターミナル)の持分の買収の優先的入札者に選定した。(CCTV-America: November 15, 2016)

6隻の新船の第1船がシドニーに向かうことに(オーストラリア)

新しい6隻のシドニーのフェリーの第1船が、ホバートから走り出して、時折信頼のできなくなるバス海峡を経由し、耐久試験を行うことになっている。

世界的に著名なオーストラリア人医師で人道主義者のCatherine Hamlinに因んで命名された本船は、金曜日遅くに「on its own bottom(=そのまま)」ホバートを出発することになっている、と造船業者のIncat Tasmaniaの広報担当者(注、女性)は話した。「つまり、他の船によって輸送されるのでなく、自力で行くことになります。」と付け加えた。

この双胴船は、伝統的なSydney Ferryの緑色と金色の意匠を纏っているが、現在のモデルよりは高速で、座席定員も増えている。既にホバートで海上試運転を行っていて、製造業者が船員の訓練を行うことになっており、本船はシドニーで再び走ることになる。しかしその前に、Catherine Hamlinはバス海峡を横断しなければならないのであり、ここは最高で42.5メートルの波高を記録したこともあるところだ。

「天候が変化しやすいことは全員が知っており、そのため、計画はじっくりと進められることになっています、」と広報担当者は語った。「必要があればエデンに寄港して燃料補給を行い、月曜日にシドニーに到達する見込みです。」

60,000人以上のシドニー市民が本船の命名競争で投票を行い、優勝は92歳の産婦人科医に送られた。

2017年内に引き渡されることになっている船隊の残りについての工事は、始まっている。(Herald Sun: November 17, 2016 12:01pm)

タンパ行きのクルーズ船で104人が発病、ノロウイルスの疑い(米国)

フロリダ州タンパ発。金曜日にタンパから出発する予定のクルーズ船が、同船でノロウイルスのアウトブレイク(=勃発)が疑われていることから、徹底した消毒を行うこととなった。

Holland Americaは声明文において、ms Oosterdamの多くのお客が、11月3日にイタリアのローマを出発した15日間のクルーズ中に発病していると報告した。Holland Americaは、病気の様式が、原因がノロウイルス、すなわち衛生意識に注意を払わないと容易に人から人に感染するものであることを示唆すると述べた。

この勃発は、Centers of Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)に報告された。CDC(=疾病対策予防センター)は、乗客86人と船員18人が、嘔吐と下痢の主症状を伴う病気になったと話した。合計1,843人の乗客が乗船しており、船員は796人だった。(後略)(WFLA: November 18, 2016, 2:07 pm)

Bluebridge Cook Strait Ferries、完全運航再開(ニュー・ジーランド)

Strait ShippingのBluebridge Cook Strait Ferryの運航は、月曜日朝の地震と南からの嵐の後、完全運航した。

Strait FeroniaとStraitsmanの両船は、今や北島と南島間で定期運航を行っているが、社会基盤が損傷したために未だに遅延が予想されている。

Strait Shipping general manager commercial(=商業総支配人)のEd Menziesは、両船は今や運航しているが、双方の港での損傷で、未だに遅延がありそうだと話している。(中略)

Menziesは、会社は今日現在、新たな乗客の予約を受け付けていると話している。(Scoop.co.nz: Saturday, 19 November 2016, 11:15 pm)

「人間の密輸」客船ターミナルで阻止(中国・韓国)

不法に南朝鮮(注、韓国)に入国することを望んでいた29人の中国人が、木曜日、Wusong International Cruise Ship Terminal(注、「呉淞(=ウースン)国際クルーズ船ターミナル」の意)で、Shanghai immigration police(注、「上海入国管理警察」の意)によって逮捕された。

入国管理検査当局は昨日、これは当市の港湾で発見された最大の「human smuggling(=人間の密輸)」だったと話した。

南朝鮮(注、韓国)の仁川(=インチョン)に向かう豪華な「Quantum of the Seas」というクルーズ船に乗船するために税関を通過しようと並んでいた5,000人かそこらの乗客の中で、2人の男が緊張して神経質になっているように見えたことから、警察の注意を惹くこととなった。

この2人の男は、江西(=チャンシー)省から来たChenとTuという名字で、観光客として南朝鮮(注、韓国)に向かうところだったと話したが、Pujiang Inspection Station(注、「Pujiang検査所」の意)によると、その後、同国で不法に働きたかったと自白したという。

2人はまた警察に、南朝鮮で不法に働く目的で、そこに向かうクルーズ船に乗り込むために、Gongという名字の男に、1人は40,000元(5,820米ドル)、もう1人は50,000元を支払ったと供述した。

Gongは不法移民グループを組織しているものと疑われ、警察官がこの男を捜索するために派遣された。男は、ターミナルの出発ロビーで発見された。警察は、この男がChenとTuを含む28人の氏名を書いた一覧表を持っていたのを発見した。この一覧表には、支払われた金額についても書かれていた。一覧表にあった全員は、一斉に検挙されて、上海公安当局に引き渡された。

検査所の職員は、Gongは28人のために旅行代理店を通じて周遊券を予約していたと話した。28人には、会社経営者や上級従業員といった偽の職歴を書いた書類が手渡されていた。

南朝鮮(注、韓国)に到着後、Gongは彼らに仕事を手配するよう、地元の人身売買業者に手数料を手渡すつもりだったと検査当局は語り、28人のうちの何人かは血縁関係があったと付け加えた。

彼らの中に、貧困家庭の父親と息子がいた。その父親は、自分の息子がうまく嫁を貰えるように金を欲しがっており、南朝鮮(注、韓国)で働くことによって容易にひと財産を作ることができると親戚から聞いたという。自分と息子の仕事を見つけるために、Gongに100,000元を支払ったと供述した。

別の男は、父親の咽喉癌の治療のための十分な金を作るために、南朝鮮(注、韓国)に行こうとしていたと供述した。家族全員の貯金が、このクルーズの支払いのために使われた。(Shanghai Daily: November 19, 2016, Saturday)

日本の捕鯨は合法ではない―首相(日本・ニュージーランド)

Prime Minister John Key(=John Key首相)は、日本は南洋に捕鯨船を送ったのは間違いだと話している。

日本のメディアは、昨日、捕鯨船団が、南極圏の333頭のミンク・クジラを捕えるために南西部の下関市を出発したと報じている。

ペルーでのApec summit(=アジア太平洋経済協力会議首脳会議)を前にした演説で、Key氏はニュー・ジーランドは捕鯨には断固反対しており、International Whaling Commission(=国際捕鯨委員会)の支持を得ていると語った。この狩猟は合法的なものではないと語った。

表明されている船団の狙いというものは、科学的な目的でミンク・クジラを捕獲するというものだが、International Court of Justice(=国際司法裁判所)は、この論法の偽りを暴いている。

最新の船団は、昨年の同様の派遣に引き続くもので、捕鯨船は抗議船を避けていた。以前の活動では、反捕鯨団体のSea Shepherdと、洋上で激しい衝突を招いていた。The Japan Times紙は、目標とする捕獲は333頭のミンク・クジラだと報じた。

2隻の捕鯨船であるYushin Maru(=勇新丸)とYushin Maru No 2(=第二勇新丸)は、昨日、出港した。この2隻は、他の2隻の捕鯨船と大型の「mother ship(=母船)」Nisshin Maru(=日新丸)と合流する。合計185人の船員になる。

Foreign Affairs Minister(=外務大臣)のMurray McCullyも、この動きを非難した。(RNZ: 4:22 pm on 19 November 2016)

Citywideフェリーの建造が節目を迎える(米国)

2016年11月20日。ニューヨーク市のCitywideフェリー運航向けに設計されたIncat Crowtherの1番船の建造が、上部構造の竣工で、もう一つの節目を迎えた。

運航を行うHornblowerの幹部、そしてNew York City Economic Development Corporation (NYCEDC)が、11月16日の朝にアラバマ州のバイユー・ラ・バターにあるHorizon Shipbuilding, Inc.の造船所を視察し、工事の最新情報を得た。工事は予定通りで、最初に竣工した上部構造を検査した。

HornblowerのCEO(=最高経営責任者)Terry MacRae、Senior Vice President and Citywide Ferry Project Manager(=上席部長兼Citywide Ferry主担当者)のCameron Clark、そしてNYCEDC Executive Vice President(=NYCEDC上級部長)のSeth Myersがこの視察に加わっており、Horizon Shipyard CEO(=最高経営責任者)のTravis Shortが案内した。またこの視察には、Citywide向けの船を建造している別の造船所のルイジアナ州ジャネレットのMetal SharkのCEO(=最高経営責任者)であるChris Allardも加わっていた。

現在、8隻の船がHorizon Shipyardで工事中で、4隻がMetal Sharkで工事中となっている。約200人の常勤作業員が、この2ヶ所の造船所でこの事業で働いている。(Marine Log: NOVEMBER 20, 2016)

Celebrity、新しいクルーズ船、Celebrity Edgeの鋼板切断(米国・フランス)

Celebrity CruisesはSTX France造船所で、次の新しいクルーズ船、Celebrity Edgeの鋼板を切断した(注、起工した)。

2008年以来初めてのCelebrityの新船級クルーズ船となる本船は、2018年秋に引き渡される予定。またCelebrityは、この行事において、姉妹船の名称をCelebrity Beyondとすることも発表した。

「本船の最初の鋼板を切断することは、造船過程における伝統的な最初の一歩であり、これから24か月間に亘って弊社の夢が現実になるのを目の当たりにすることで興奮しております。」とCelebrity Cruisesのpresident and CEO(=社長兼最高経営責任者)のLisa Lutoff-Perloは語った。「もうすぐ詳細を明らかにすることで胸が高鳴っており、旅行者、貿易提携者、愛好家の皆さんも失望させません。この船は驚くべきものとなります。」

Celebrity Beyondは、2020年春に引き渡される予定で、Edge級の第3船、第4船は、それぞれ2021年秋と2022年秋に引き渡される予定だ。(Travel Agent: Nov 21, 2016 10:20am)

クルーズ船観光で45分間に2人死亡(ニュー・ジーランド)

Cruise New Zealandでは、1隻のクルーズ船からの観光で2人死亡することは「highly unusual(=非常に稀だ)」と話している。

最初の事故では、Mazda(=マツダ車)の運転手が、ワイカトでクルーズ船客の乗ったバス1台と正面衝突して死亡した、と警察は話した。午前11時30分頃、Kaimai Rangeのワイカト側のTe Poiに近いState Highway 29(=国道29号線)であったこの衝突事故では、他に怪我をした者はいなかった。

午後12時15分頃、71歳のクルーズ客(注、女性)が、プレンティ―湾のタウランガで自転車で観光中にトラックと衝突して死亡した。Mirrielees RoadとTe Awanui Driveの交差点で死亡した。警察では、この女性は合衆国から来たものと考えている。

いずれの観光も、タウランガに一晩中接岸していたCelebrity Solsticeの乗客のために手配されていたものだった。(中略)

警察では事故を捜査している。(Radio New Zealand: 9:29 pm on 22 November 2016)

旅行:ドーバーからフランスに向かう全フェリーは悪天候のため遅延(英国。フランス)

今朝、ケント州では強風が吹いているため、ドーバーからフランスに向かうフェリーの運航が混乱している。

DFDSの運航は、ドーバーからダンケルクに向かう便と、ドーバーからカレーに向かう便のいずれのフェリーも、2時間の遅れとなっている。

またドーバーからカレーに向かうP&O ferries の航海でも混乱が生じており、3時間以上の遅れとなっている便もある。

日曜日、ケント州沿岸はStorm Angus(注、「アンガス嵐」の意)に襲われ、長さ200メートルの貨物船がSamphire Hoe沖で艀と衝突し、イギリス海峡では混乱が生じた。(Kent News: 11:48 22 November 2016)

初の天然ガス駆動のブリティッシュ・コロンビア州フェリーが本拠地に向かう(カナダ・ポーランド)

3隻のSalish級の1番船が竣工し、ポーランドのグダニスクの造船所からブリティッシュ・コロンビア州に向かう途上にある。

Salish Orcaは、エスクワイモルトの芸術家、Darlene Gaitが考案したオルカの群れの写し絵に包まれて1月に到着する見込みで、BC Ferriesは、春までに就航させる意向だ。

BC Ferriesの船隊における最初の天然ガス駆動船。BC Ferriesにとっては胸躍る日だと言って、chief executive(=最高責任者)のMike Corriganは、会社は、信頼性と顧客サービスを改善することとなる北部のサンシャイン・コーストでの旅客向けの運航に、この新船を投入することを心待ちにしていると語った。

本船では、船員の訓練を行うこととなる。パウエル・リバーとコモックスでの一般公開を経て、本船は2017年春にその航路での運航を開始する。新船はQueen of Burnabyの後を引き継ぐが、この1965年建造の船は運航から引退することとなっている。

本船は10,440浬の旅を、天候により45日から55日かけて行い、カナリア諸島やパナマ市などで燃料補給のために立ち寄ることになる。vesselfinder.comで針路、位置、速力などの進行状況を追うことが可能だ。

他のSalish級の船であるSalish EagleとSalish Ravenも同じ大きさで、ポーランドで建造されている。フェリーは長さ105メートルで、それぞれ車両145台、乗客600人を積載可能で、3隻の費用は合計約2億ドルとなる。(The Province: November 22, 2016)

Viking Line、新しいLNG旅客フェリーを発注(フィンランド・中国)

中国に本拠を置くXiamen Shipbuilding Industryは、2020年春に引き渡し予定の、Viking Line向けの新しい旅客フェリーを建造するための同意書に署名した。

この63,000総トンのフェリーは、2,800人収容。LNG(=液化天然ガス)燃料で駆動する長さ218メートルのフェリーは、フィンランドのトゥルク、フィンランドのオーランド諸島、そしてスウェーデンのストックホルム間の航路に就航する。

VikingとXiamen Shipbuildingは、Deltamarin、Wartsila、ABB Marineといったヨーロッパの会社数社と共に作業する計画だ。Viking Lineは、インテリア・デザイン(=内装の意匠)に、スカンジナビアの建築家を雇うことにしている。

「弊社は、Viking Graceという世界初の大型LNG駆動客船で、これとは相性がいいのです。」とViking LineのCEO(=最高経営責任者)であるJan Hansesは語った。「環境に優しい解決策に関する設計作業に最も力点を置いており、これには革新的な燃費の向上が含まれています。Port of Turku(=トゥルク港)やPorts of Stockholm(=ストックホルム港)も含むConnecting Europe Facility(注、「ヨーロッパ連結融通」の意)という資金調達手段の範囲で、European Union(=ヨーロッパ連合)のMotorways of the Seas(=海の高速道路)計画と連携した新船建造計画において、弊社は設計作業を長年に亘り続けてきました。」

Xiamen ShipbuildingとVikingは、2017年春に1億9000万ユーロの最終合意に署名する見込みで、この同意書には、追加のフェリーのための選択権が含まれている。(Cruise and Ferry: Wednesday, November 23, 2016)

日本郵船の毎年恒例のフード・ドライブ(注、助け合い運動)でヨーク行政区食糧庫に援助(米国・日本)

11月21日月曜日、ランゴバルドの377 East Butterfield RoadにあるNYK Line(=日本郵船)の数人の従業員が、感謝祭向けにYork Township Food Pantry(=ヨーク行政区食糧庫)の棚の貯蔵を支援すべく、York Township Hall(=ヨーク行政区ホール)に770個の保存食を運んだ。

この食料品は、NYKのSecond Annual Food Wars(注、「第二回毎年恒例食料戦争」の意)の間に集められたもので、10月17日から11月17日まで競技会が行われた。NYKのPhyllis C. Terrillは、事務所のNYKの事業部内で集められたものを当方に提供した。

「第4位は91個を集めたRo-Ro/Sales部で、第3位は191個を集めたRail/DI/EQC/Truck部でした。第2位は233個集めたNorth/South Opsで、最も集めた部は、CSVC/NBSA部で、寄付した合計770個の食品のうちの255個を集めました。」

York Township Supervisor(=ヨーク行政区管理者)のJohn W. Valleは、次のように語った。

「ヨーク行政区の市民を代表して、とりわけ私達の食糧庫サービスから恩恵を受けることになる皆さんを代表し、私達の共同体の生活の質の向上に向けた惜しみない支援と努力につき、NYK Lineに対し、感謝の気持ちを表明したいと思います。」(Chicago Tribune: November 23, 2016)

Carnival、社会意識の高いFathom商標から唯一の船を撤退(米国)

Carnival Corp.は、社会意識の高いFathom商標の下で、専用船を運航することはない。

この世界最大のクルーズ運航事業者は、代わりにCarnivalやPrincess Cruisesといった他の商標の下で、ドミニカ共和国やキューバでの奉仕作業を行う機会を乗客に提供することになる、と広報担当者のRoger Frizzellは、水曜日にインタビューの中で話した。

Carnivalは昨年、休暇中に英語を教えたり、チョコレート技工共同組合で働いたりといった善行を行いたい顧客向けの成長市場と言われるものを獲得する一つの方法として、昨年、同商標を導入した。このマイアミに本拠を置く会社は、この新しい客船会社向けに乗客704人乗りのMV Adoniaという船を投入したが、とりわけドミニカ共和国行きの旅程に対する反応が予想よりも弱く、Carnivalは今年これまでに、1週間旅行を249ドルもの低価格にして、この航路を叩き売りしていた。

「たったの1隻では、売り込むのが大変に難しいのです。」とFrizzellは話した。

この商標は、同社の10あるクルーズ客船会社の1つとして経営を継続し、Fathomのpresident(=社長)であるTara Russellは、この地位に留まる、とFrizzellは話した。同社は、ドミニカ共和国やキューバに向かう他の客船会社の定期出航の一環として、社会意識の高い陸上周遊を売り込むことにする。Adoniaは、同社の英国におけるP&O Cruises商標の下で、来年の夏から航海する。(Bloomberg: November 24, 2016 ― 9:47 AM JST)

Main Street橋は船舶事故後閉鎖(米国)

Jacksonville Sheriff’s Office(=ジャクソンビル保安官事務所)によると、金曜日の晩にリバー・クルーズ船がジャクソンビルのMain Street橋に衝突し、追って連絡があるまで閉鎖することを余儀なくされたという。

警察では、午後7時過ぎに白い船が橋に衝突し、橋の中央部に横向きに突っ込んだように見えると話している。この船は、Coast Guard(=沿岸警備隊)によると「American Star」であることが判っており、Jacksonville Main Street Bridgeの東側に突っ込んだ。

このクルーズ船は、The American Cruise Linesが運航しているもので、8日間「Great Rivers of Florida Cruise」の1本で、旅程ではパラトカ、ジョージ湖、グリーン・コーブ・スプリングスが含まれている。Coast Guard Petty Officer(=沿岸警備隊下士官)のLuke Claytonは、調査団が向かっているところで、何が起きたのかを捜査し始めると話した。

「遭難信号はありませんでした。船には損傷はなく、我々は橋を調べているところです。」とClaytonは話した。「何が起きたのか、船長に話を聞くことにしています。」(中略)

警察では、船には怪我人がいなかったと表明している。(Florida Times-Union: Posted November 25, 2016 07:43 pm)

WWL、日本から記録的なRoRo貨物を輸送(日本・米国)

混載貨物を扱うWallenius Wilhelmsen Logisticsは、日本から合衆国に92トン以上の重さのロール・オン、ロール・オフ貨物を輸送した最初の海運会社となった。

同社は、以前は重さに制限を課していた法律が緩和されたのを受け、重さ484トンの発電機の貨物を、日本の横浜からバージニア州のニューポート・ニューズに輸送した。

「WWLのチームには試練となる挑戦であり、顧客の要求にあった輸送方法を素早く思いつきました。この最も重い積み荷のため、これには自己推進モジュール運搬装置に連結して使用される積み木や梁が含まれています。」とWWLの広報担当者は話した。

この貨物はWWLのSalomeという船に積み込んだが、senior WWL operational management specialist(=WWL上席運営管理専門家)であるJapan Port Operationsの長、Masaki Kunimatsuが監督した。

WWLは、世界最大のロール・オン、ロール・オフ船隊の1つを運航しており、アラブ首長国連邦、ベルギー、フィンランド、ドイツ、オランダ、イタリア、ルーマニア、スペイン、英国の事務所網を経由して、世界中で物流と混載貨物サービスを提供している。(breakbulk.com: November 25, 2016)

州は未だに新しい乗用車144台乗りのフェリーをどこに配船するか思案中(米国)

サウス・ホイットビー島への4番目と最後(注、5番目)の乗用車144台乗りのフェリーの配船ための試みの結末は、未だに不明のままだ。

Washington State Ferriesのplanning director(=企画取締役)のRay Deardorfは火曜日、庁の役人がSuquamishをどこに母港とすべきかを議論していたが、まだ決定していないと話した。いつ決定されるかは話すことができなかったが、長くはかからないことは表明した。

「適切に速やかに決定する必要があります。」とDeardorfは話した。

同庁は、まずフェリー網全体の必要性を調査しているが、Deardorfは、数本の航路が新船の候補に挙がっていると話した。

通勤者とクリントンの指導者らは、今年の夏のフェリーの運航は、近時の記憶において最悪だったと話している。Clinton Community Council(=クリントン地域評議会)は、この新しいフェリーを取得するのに尽力した。(Whidbey News-Times: Sat Nov 26th, 2016 1:30am)

通勤者、太陽がいっぱいの乗船準備(インド・フランス)

コーチン発。Kerala State Water Transport Department (SWTD)は、その船隊に、太陽電池式のフェリーと旅客船を更に導入することに決めた。Transport Minister(=運輸大臣)のA K Saseendranは、政府は、太陽電池式のフェリーを各地方にそれぞれ少なくとも1隻運航する計画を立てていると語った。

金曜日、AroorのBristal Yardで、コーチンに本拠を置くNavaltにより工事中のSWTD向け太陽電池式フェリー、Adityaの試験運航を終え、Saseendranは、政府は、ケララ州での太陽電池式船舶の運航に向け、より多くの中央の資金を求めていると語った。(中略)

Navaltは、フランス企業2社とコーチンに本拠を置く1社の合弁事業。長さ20メートルで、幅7メートルのAdityaは、2000万ルピーの費用をかけて工事中で、最高速力7.5ノットで巡行することが可能だ。通常のディーゼルのフェリーに比べ、騒音と振動が少ない。このフェリーは、屋根に装着された71平方メートルから140平方メートルの太陽電池パネルにより駆動し、20 KWの電力を発電する能力があり、これは700キログラム・50-KWのリチウムイオン電池に蓄えられる。またグリッド(注、送電系統)から電池を充電するという選択肢もあり、満充電には8時間近くかかる。ディーゼル駆動のフェリーの運航経費は、燃料と保守だけで年間約3000万ルピーかかるが、太陽電池式フェリーの費用は14万ルピーと安い。ディーゼル船と太陽電池船の建造費は、それぞれ1500万ルピーと2000万ルピー。

Navaltは現在、この船を運航するため、20人のSWTDの職員を訓練していることろだ。同社は5年間に亘って、本船を維持する責任を負うことにもなる。本船には、巡行速力、機関状況、電池残量などの情報を表示する2面のLEDスクリーンが備えられている。(The New Indian Express: 26th November 2016 02:12 AM)

貿易の暗黒面、そしてTrump当選の理由の一つかもしれない(米国・中国)

ここ数年に亘り経済学者は、多くのアメリカ人が貿易の暗黒面について既に推測していることについて確認し、中国からの輸入の急増が、合衆国の工場都市の何百万人もの失業をもたらしたかもしれないことを明らかにしてきた。

今や、もう一つの重要だが、同様に驚くに当たらない新たな研究が、国内(注、米国国内)の産業地域社会の急速な空洞化が、白人労働者階級の自殺と薬物中毒に拍車をかけているかもしれないことを示唆している。

Federal Reserve Board(=連邦準備制度理事会)のeconomist(=経済学者・経済専門家)であるJustin Pierceと、Yale School of Management(=エール大学経営管理大学院)のprofessor(=教授)であるPeter Schottによる論文が、2000年に合衆国が中国との恒久通常貿易関係を承認する決定をした後、国内で死亡率がどのように変化したのかを調べている。

2人のこれまでの研究によると、突然の関税引き上げを心配することなく合衆国企業が海外で生産するか、中国の供給者からの購入を始めたこの10年間におけるこの動きは、アメリカ製造業の雇用の急速な崩壊に寄与しているという。2人の新しい研究は、そうした研究に基づくものだ。

研究では、他国との比較で、地元製造業が中国との競争に弱い国々では、求人市場がより酷く衰弱しており、自殺、及び薬物中毒を含む範疇である「accidental poisoning(=偶発的中毒)」による死亡が激増していることを示している。アルコールに関連する肝疾患による死亡の増加の「mixed(=入り混じった)」証拠を発見している。

死亡率の増加は、白人に集中している。PierceとSchottは、例えば黒人やアジア人では、中国の貿易地位の変化と自殺、あるいは中毒との間には、概して関連性がないことを発見している。この影響は、大学に進学する者が殆どいない共同体において、より強く現れている。換言すれば、中国との貿易は、白人労働者階級の共同体に対し、より多くの絶望と悲劇をもたらしているように思われる。

このことは、お馴染みのもののように思えるかもしれない。昨年、economists(=経済学者・経済専門家)のAnne CaseとAngus Deatonは、アメリカの中年白人の死亡率は、少数民族でさえも減少しているにも関わらず、増加していることを示す調査を行った。この変化の大半は、自殺の他、薬物とアルコール中毒の増加によるものと思われる。PierceとSchottは、経済悪化に繋がっている問題により、そうした発見に新たな発見を「add context(=増補する)」ものだ。

それは、結局はDonald Trumpに繋がっている。人々は、彼の台頭は白人の人種上の反発によるものか、それともRust Belt(=ラスト・ベルト地域、注、中西部の斜陽化した重工業地帯)における経済状態の悪化によるものかを、久しく議論するようになっている。その問題に関する私の見解は、いずれも含まれるものであって、2つに分けることは難しいというものだ。更に、政治学上の論争を基本的な経済問題に投影させることは、間違いである。

この点において調査者は、過去20~30年間のわが国(注、米国)の通商政策がわが国の良好な経済を生み出したとさえ信じる大量の立証を行っているところで、実にわが国を広く調査しているが、影響が死亡集計にどうやら現れている場所は、的を得たものとなっている。多分、これは、Trumpがわが国の大統領となることとなった唯一の理由ではない。しかし定着させる必要がありそうなものだ。(Business Insider Australia: Nov 27, 2016, 6:59 AM)

Carnival Cruise Lineの史上最大船、今やマイアミから通年航海(米国・キューバ)

最高の週末、Carnival Cruise Lineは更に1隻を加えた。同社40年の歴史上、最大船が、新たな母港であるPortMiami(注、マイアミ港)に接岸した。

乗客3,954人乗りのCarnival Vistaは、キューバの独裁者、Fidel Castroの死後、盛り上がっている、マイアミで最も賑やかなお祝いになっているさなか、Government Cut Sundayにやって来た。恐らく適切なことに、本船はあらゆるもの、つまり故郷、親会社のキューバとの結びつき、そして「the fun ship(=大騒ぎの船)」を委託されていることに対する「Carnival(=バカ騒ぎ)」なのだ。

Vistaは、ハバナを主題にした地域を特徴とするCarnivalの客船会社の最初の船で、キューバの首都を念頭に置いた意匠の、色鮮やかな客室、プール、酒場がある。

また、洋上IMAXシアター(=アイマックス・シアター、注、IMAX社が開発した巨大映像映画館)を初めて有し、初めて「SkyRide」と呼ばれる走路の上で吊るされてオートバイに乗っている体験ができるものを提供し、水管滑り台を初めて提供し、更にビール醸造所も初めて有している。

新機軸が、同船のDNA(=デオキシリボ核酸)の中心的要素となっている。

「それは、Carnivalで航海する時に人々が発見する、本当に多様な体験をされるお客様の多様性なのです。」と同社のpresident(=社長)であるChristine Duffyは先月、Herald紙に語った。

本船は、新しいクルーズ船が大量に出現しているシーズンにマイアミに到着したが、12月3日から東西カリブ海で、6泊、8泊の航海を通年に亘って行う。(Miami Herald: November 28, 2016 5:25 PM)

労働者がストライキを呼びかけ、2日間ギリシャにフェリーなし(ギリシャ)

ギリシャは、Seamen’s Union(=海員組合)(PNO) が、金曜日午前6時開始、日曜日の朝までの48時間ストライキを呼びかけたことから、2日間フェリーの運航がなくなる。

PNOは、政府がこの分野の労働者に関連する特別税法を改正する計画に関して懸念を表明しない場合には、争議行為を激化させると警告している。

同組合は、12月8日木曜日の24時間ストライキを既に計画していた。(Kathimerini: 29 November 2016)

旅客フェリーのKanzam Expressがルソン海峡で沈没、2人行方不明(フィリピン)

旅客船、Kanzam Expressは、フィリピンのバタネス群島のItbayat島沖50浬のルソン海峡で沈没した。本船は船尾から浸水し、部分的に水没した。船員が事故を地元当局に通報し、遭難信号を送信して緊急避難を要請した。このフェリーには乗客はおらず、7人の船員のみが乗船していた。捜索救助活動がMRCC Taiwanにより調整され、ばら積み貨物船のIngrid Cが遭難信号に応答して、この沈没船に向かった。沈没船の船員のうち、5人が救助されたが、船員のうち、他の2人は未だに行方不明となっている。

Philippines Coast Guard(=フィリピン沿岸警備隊)は、SAR(=捜索救助)を継続し、ヘリコプターや救命艇を出している。悪天候が更に状況を悪化させており、行方不明者の捜索を難しくしている。

ばら積み船のIngrid Cは、救助された5人の船員を乗せて高雄(=カオシュン)に到着した。ここで5人は、治療と検査のために入院した。事故原因は、調査中。

旅客船、Kanzam Express (IMO: 9137375)は、全長40.23メートル、型幅8.00メートルで、最大深さ2.00メートル。この双胴フェリーの載貨重量は42トンで、総トン数は272総トン。本船は、1994年に南朝鮮(注、韓国)のDaewoo Shipbuilding and Marine Engineeringで建造された。(Maritime Herald: November 29, 2016)

マレーシア、マラッカ海域のクルーズ船から転落したシンガポール人を捜索(マレーシア)

マラッカ発。マレーシアの救助隊は日曜日の晩にマラッカのクルーズ船から船外に転落したシンガポール人を捜索している、とNew Straits Times (NST)紙は火曜日(11月29日)に報じた。

Wuan Poh Fatt(60)が、他5人と共に休暇でSuperStar Geminiに乗船し、このクルーズ船の母港であるシンガポールからペナンに旅行中だったと報じられている。

しかしWuanは、日曜日午後11時5分にタンジュン・クリンの沖の海域で船外に転落したものと考えられている、とMalaysian Maritime Enforcement Agency(=マレーシア海事官庁)は述べた。

NSTによると、捜査官らは、Wuanは行方不明になっており、月曜日にジョージタウンに同船が接岸する少し前にあった点呼に答えなかったと語ったという。

船内のCCTV(=閉回路テレビ、監視カメラ)の映像では、パラオ・ベサールの9.5浬沖とタンジュン・クリンの12浬沖の間の海域で、午後11時5分に1人が船外に転落したことが確認されている。

NSTは、これはマラッカ沖の海域で1か月間に起きた2度目の同種事件だと報じた。日本人船員のAtsushi Kodama(56)が、商船から転落したと伝えられており、遺体は10月30日に、バトゥ・パハ近くで浮いていたのが発見されている。(The Straits Times: Nov 29, 2016, 6:00 pm SGT)

P&O Ferries、850万ポンドで2隻のフェリーを刷新へ(英国・ポーランド)

P&O Ferriesは、英国とベルギー間のハル―ゼーブルージュ航路の2隻のro-paxフェリーの刷新に、850万ポンドを投資することにした。

32,000総トンのPride of YorkとPride of Brugesは、ポーランドのグダニスクにあるRemontowa Shipbuildingの造船所の乾船渠に入渠する。

この作業の目玉には、飲食店を刷新して、売店を改造するため、フェリーの物的なインフラと旅客区画を大変更することが含まれる。船室にも、温度調節の改善の他、新しい照明、寝具類、一続きの寝室を設置する。Club級船室の全ては、新しい絨毯、カーテン、家具で完全に一新されることになる。(後略)(Cruise and Ferry: Tuesday, November 29, 2016)

バヌアツから航海してシドニーに接岸したクルーズ船Explorer of the Seaで、女性が「他の乗客から性的暴行を受ける」

ある女性が、バヌアツへ旅行したクルーズ船で、乗り合わせた乗客から性的暴行を受けたと申し立てている。

Explorer of the Seasというクルーズ船は、この南太平洋の島国への9日間旅行を終えて、火曜日の朝にシドニーに戻って来た、と7 Newsは報じた。警察官と刑事が、接岸当時にCircular Quay(=サーキュラー・キー、注、「円形埠頭」の意)にあるOverseas Passenger Terminal(=海外旅客ターミナル)で同船を待っていたと伝えられている。同船に乗船していた女性は、旅行中に職員に別の乗客から性的暴行を受けたと話したと言われている。

7 Newsによると、犯行現場が公表されるに先立ち、刑事が目撃者から数時間話を聞き、供述を取ったという。法医学の係官が、証拠を収集するため、同船に乗船したと伝えられている。

NSW Police(=ニュー・サウス・ウェールズ州警察)の広報官(注、男性)はDaily Mail Australia紙に対し、Marine Area Command(=海上指令部隊)の係官が、クルーズ船での性的暴行の報告を調べていると話した。

「本件は、最近のクルーズで今月発生したと申し立てられているものです。」と話した。「捜査は初期段階にあり、そのためこれ以上論評することは不適切です。」

クルーズ催行者のRoyal Caribbean Internationalは、取り調べで警察に協力している。(Daily Mail: 14:48 GMT, 29 November 2016)

LNG焚きのフェリーが地中海に(イタリア・トルコ)

LMG Marinは、地中海で運航する初のLNG(=液化天然ガス)焚きのフェリーと呼ばれるものの設計契約を確保した。

この契約は、イタリアの船主であるCaronte & Tourist向けの大型両頭船のもので、トルコのSefine Shipyardで建造されることとなる。2018年に引き渡されることになっている。

LMG 290-DEG設計は、長さ133メートル、幅21.5メートルで、2層の甲板に乗用車290台と乗客1500人を積載可能。推進力は、3基の2元燃料機関を使用するガス電気システムに基づくものとなる。

LMG Marinは、本船は厳しい低燃費目標に適合させる一方、手腕が試される運航上の必要条件を満たすべく、船主との緊密な対話において開発されてきたと語った。

とりわけ、正に速い潮流の傾向のある地域であるビラ・サン・ジョバンニとシチリア島のメッシナの間にあるメッシナ海峡を横断運航することに最適化されたものとなる。

同船のEU Class B認証により、エオーリエ諸島のようなところに向かう更に外洋の航路を運航することにもなる。(The Motorship: 30 Nov 2016)

外洋を航海、文化の波に乗る(シンガポール・日本)

Asean(=東南アジア諸国連合)と日本から来た300人の若者と共に行く船の生活では、彼らの文化について学び、彼らの国を訪問する。

これが、シンガポールから来た27人の若者が50日間以上の期間、東南アジアと日本の若者プログラムで若き使者達を乗せていくNippon Maru(=にっぽん丸)というクルーズ船の上でやり始めていることだ。

この船は4日間、Singapore Cruise Centreにいて、その間、若者らはシンガポールの文化や地元の生活を味わう他、地元の家庭にホームステイ(=家庭滞在)した。昨日出港し、日本に戻る前に、金曜日にジャカルタに接岸する。日本では、18歳から30歳までの若者が、この旅行のために乗船した。(The Straits Times: Nov 30, 2016, 5:00 am SGT)