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2016年10月

2016年10月の海外旅客船情報

日本の川崎重工が造船から撤退するかも(日本)

10月1日、日本のKawasaki Heavy Industries Ltd(=川崎重工業株式会社)は、採算性の悪化のため、造船業の抜本的な見直しを検討していると語り、同事業から撤退するかもしれないことを示唆した。

金曜日、同社は、対ドルでの円高と造船事業からの営業利益の減少を引用して、来年3月締めの営業年度に向けた利益見通しを引き下げた。

同社は、造船事業を継続するかどうかを含めて同事業をどうするか検討すると話し、3月末までに最終判断をすることを目標にした。

世界的な造船会社は、不安定な世界経済の中において、新船発注の減少に見舞われている。(Reuters: Sat Oct 1, 2016 | 1:55am EDT)

Madeira Beach Ferryの運航始まる(米国)

フロリダ州セント・ピーターズバーグ発。Madeira Beach Ferry and Water Taxiが、土曜日の朝、最初の公式航海のため、Madeira Marina(=マディラ浜)から正式に出発した。

このフェリーは、Madeira Beach周辺地域の9カ所に寄港する。金曜日・土曜日・日曜日の便は、10月1日土曜日に始まった。完全平日サービスは、3月1日に始まる。片道切符は、大人10ドル、子供8ドルで、3歳未満は無料。一日パスは、20ドル。

「私達の都市を周遊する代替方法を、住民や訪問者に提供することを心待ちにしていました。私達は、水路が当市の将来の輸送手段になるものと信じております。」とMadeira BeachのMayor(=市長)、Travis Palladenoは語った。

この事業の最終目標は、Tampa Bay(=タンパ湾)が提供しなければならない浜辺を探検する新たな方法を提供することにある。詳しい情報は、ウェブサイトへ(リンク先省略)。(WFLA: October 1, 2016, 11:46 am)

Torghatten Nord、2隻のフェリーをハイブリッド電気推進に改修(ノルウェー・ドイツ)

Havyard Ship Technology (Havyard) は、ノルウェーのフェリーの船主であり運航事業者であるTorghatten Nord AS (Torghatten Nord)向けに、2隻の通勤フェリーをハイブリッド電気推進に改造することになる、とWorld Maritime Newsは報じた。

この改造はTorghatten Nordの120 PBEフェリーである、MelshornとVardehornに対して実施するもので、作業は直ちに開始され、年内には完了すると言われている。改造は将来、この船を完全電動推進に改造するための準備であるとも報道されている。Siemens AS (Siemens) が、この改造事業で必要な電気推進システムの鍵となる供給者であると言及されている。

先週、Ship & Bunkerは、Siemensは、ノルウェー西岸のアンダ―ロテ航路でFjord1によって運航されることになっている2隻の新しい電池駆動のフェリーの推進システムの供給者にも選定されたと報じた。(Ship & Bunker: Monday October 3, 2016)

世界最初のLNG駆動クルーズ船:Shellが燃料供給へ(米国)

Shell Western LNG B.V. (Shell) は、Carnival Corporation (CCL) & plc (Carnival)との間で、世界最大の旅客クルーズ船の2隻に液化天然ガス (LNGLF) (LNG) を提供するための供給合意に署名した。この合意によると、Shellは、2019年に北西ヨーロッパと地中海で航海し始めることになっている世界最初のLNG駆動のクルーズ船にLNGを供給することとなる。これは、クルーズ業界で初めてLNGを二元燃料機関で使用されるものとなるもので、港内と洋上の双方で船舶を駆動させることとなる。

「弊社営利組合において、この点に達するために、Carnivalと緊密に作業をして参りました。」とShellのGeneral Manager Downstream LNG(=LNG最終段階総支配人)のLauran Wetemansは話した。

「初期段階から共に作業することは、より排出量が少ないLNGクルーズへの過渡期に助力する点で決定的に重要なことです。これは将来の成長のための機会であると共に、強固で信頼できるLNG燃料サプライ・チェーン(注、供給システム)に寄与することとなる比類なき提携でもあるのです。」

「弊社は、クルーズ産業の燃料源として発展しているLNGと、次世代クルーズ船に活力を与える新型を創造するという最前線に立っていることを、誇りに思います。」とCarnival Corporationのsenior vice president of maritime affairs(=海事担当上級部長)のTom Strangは話した。

この合意条件の下、Carnivalのクルーズ船の1隻が、オランダのロッテルダムのGas Access to Europeターミナルで(注、燃料を)積載することとなるShellの特殊LNG燃料補給船から、燃料補給を受けることとなる。2番船は、西地中海の港湾の1つで、燃料補給を受けるものと見られる。(MarineLink: October 3, 2016)

DFDS、2隻の燃料節約Ro-Ro船を発注して、船隊刷新計画継続(デンマーク・中国)

DFDSは、同社の運航効率を高めて環境影響を逓減させるための、続行中の船隊刷新計画の一環として、2隻の燃料節約Ro-Ro船の新造発注を完了したと話している。

「この船は、新しいIMO(=国際海事機関)の基準であるEEDI (Energy Efficency Design Index)(=エネルギー効率設計指標)の最新の環境規制に準拠した新世代の環境に優しいro-ro船です。」とDFDSは説明し、この注文には、多くのエネルギー効率構想、排ガス・スクラバー(注、気体清浄装置)、バラスト水処理システムが含まれると述べた。

レーン長6,700メートルの貨物を輸送するよう設計された船の大型化は、コンテナ当たりの費用を引き下げ、輸送コンテナ当たりの環境影響を「significantly(=かなり)」逓減することとなる、とDFDSでは話している。

この新造船は、中国のJinling Shipyardで建造され、2019年初めに引き渡されるものと見られるが、DFDSの北海航路網に配船される。

2隻の新船は、約10億デンマーク・クローネ(1憶5000万ドル)の投資であると言われており、引渡までに支払われるが、支払額の半額以上は引き渡し時に支払われることになる。しかしDFDSの総投資は、2016年に未だに約10億デンマーク・クローネ(1憶5000万ドル)になるものと見られると言われている。

6月、Ship & Bunkerは、DFDSのRo-Ro船であるFinlandia Seawaysが、Marine Exhaust Technology A/S (Marine Exhaust Technology)のopen-loop scrubber(=オープン・ループのスクラバー)を備え付けたと報じていた。(Ship & Bunker: Tuesday October 4, 2016)

リガ―ストックホルム航路でTallinkが輸送したフェリー乗客数、9月に13%減(エストニア)

リガ発。エストニアのフェリー運航事業者であるTallink Gruppは、2016年9月にリガとストックホルム間で40,438人の乗客を輸送したが、1年前の同時期と比較して13%の減少だった、と同社はTallinn stock exchange(=タリン証券取引所)に提出した報告書の中で述べた。

Tallink Gruppは、今年9月に合わせて705,035人の乗客を輸送し、昨年同月よりも11.5%以上の増加だった。

4本あるTallinkの航路では、前年比で乗客数は増加していた。エストニア―フィンランド航路の乗客数は、10.8%増加して386,138人だった。エストニア―スウェーデン航路の乗客は73,913人で、2015年9月より6.3%以上の増加。フィンランド―スウェーデン航路では14.7%増加して、2016年9月は204,546人の乗客だった。

9月にTallinkのフェリーによって輸送された貨物コンテナ数は、8.8%増の30,560個であり、乗用車数は8.5%増で、合計93,678個だった。

Tallinkは、2006年4月にリガとストックホルム間で、フェリーの運航を開始していた。通常この航路では、2隻のフェリーが使用されていたが、2014年8月からはIsabelleというたったの1隻のフェリーになっており、毎日、リガ―ストックホルム航路を走っている。(The Baltic Course: 04.10.2016.)

調査:2008年以来、沿岸海運市場は32パーセント縮小(ギリシャ)

ギリシャの沿岸海運部門は、ICAPという団体により今週発表された報告書によると、過去数年間に亘って急激に悪化していると伝えられているという。

この調査は、離島―本土航路、ギリシャ―イタリア航路、そして海峡によって隔てられた本土の2つの港湾間の短距離フェリー航路について、重点的に取り組んだものだ。

過去7年間に亘り、ギリシャに本拠を置く沿岸海運部門は32パーセントまで減少。一方、2008年から2014年までの海上運送部門は、旅客が780万人を下回り、輸送した車両は290万台を下回った、とこの調査では述べている。(naftemporiki.gr: Tuesday, 04 October 2016 12:23)

被爆者が英国議会を訪問、核の無い世界を呼びかける(英国・日本)

ロンドン発。火曜日、原子爆弾の生存者の団体が、ロンドンのHouse of Lords(=貴族院)で主催された行事で個人的に被った体験を共有し、核兵器の廃絶を訴えた。

Members of Parliament(=下院議員)、非政府組織幹部、そして若い学生が、広島と長崎からやって来た5人のhibakusha(=被爆者)の個人的な話に耳を傾け、この演説者に対して質問する機会を得た。

この講演は、日本の市民団体であるPeace Boat(=ピースボート)によって企画された一連の行事の一部で、ここは原子爆弾の生存者が自分のメッセージを共有すべく世界を旅行することを後援している。

Takaaki Morikawaは、広島に爆弾が投下された時、6歳だったが、その日の個人的な体験を語った。爆心地から10キロメートル離れたところにおり、爆塵、煤煙、そして黒い雨を通じて放射線に晒された。

自分や家族の人生にどのような影響があったかを説明して、「even one nuclear weapon is too many(=一発の核兵器でも多過ぎる)」と言って核兵器の完全廃絶を呼びかけた。

7月、British Parliament(=英国議会)は、世界的大国の1国としての英国の地位を維持するための鍵となると考え、同国の老朽化している核兵器素ステムの更新を決定した。

講演の後の感想の中で、行事を企画した貴族院議員のJohn Dunn Lairdは、次のように語った。「これは誇りをくじかれる体験でした。」「これらの問題について考える人が増えれば増える程、より平和な世界になって行くことになりそうです。」と語った。

現在のピースボートの航海は、8月18日に日本を出発したもので、世界中の21か国を訪問する。学校でも話をすることになっているロンドンに短期滞在た後、この団体はヨーロッパと合衆国に向かう航海を続ける。(The Japan Times: Oct 5, 2016)

ミサイル攻撃を受けて壊滅的な被害を受けた「HSV Swift」の写真(アラブ首長国連邦・イエメン)

Emirates News Agency(=首長国連邦通信社)は、土曜日の攻撃で破壊されたHSV Swiftの損害を示す写真を公表した。

HSV Swiftは、地中海、スエズ運河を経由して、紅海、アデン湾、インド洋の間の船舶通航の難所であるイエメン沖のBab al-Mandab海峡近くで、イエメンのHouthi集団の標的にされてミサイル攻撃を受けた時、紅海で人道的任務に就いていた。事件の詳細は、未だに不明。

この船は、UAE Marine Dredging Companyにより所有されているが、攻撃発生当時はUnited Arab Emirates(=アラブ首長国連邦)軍に傭船されていた。

Houthisは土曜日、自軍が、紅海のAl-Mokha港の方に向けたミサイル1発により、UAE軍の艦船を破壊したと語った、

水曜日に公表された写真からは、同船は完全に破壊されたが、未だに浮かんでいることが判る。一方動画は、今週末以来、この攻撃を撮影したものだとしてオンライン上で拡散している。メディアは、攻撃で怪我をした船員はいなかったと報じている。

HSV Swiftは、オーストラリアのタスマニア州のIncatで、2003年に建造されたアルミニューム船体の高速双胴船。同船は、2013年までU.S. Navy(=合衆国海軍)のMilitary Sealift Command(=海上輸送司令部)に傭船されて、最初の10年間を過ごした。(gCaptain: October 5, 2016)

Daewoo Shipbuilding、更に労働者1,000人解雇へ(韓国)

資金繰りに苦しんでいるDaewoo Shipbuilding and Marine Engineering(=大宇造船海洋)は、希望退職により、労働者の約10パーセントを解雇する。

「この会社で10年以上になる労働者の中から希望を募る予定で、約1,000人の従業員を解雇することを目標にしています。」と広報担当者は語った。

職員の合計は、12,700人に達する。

Daewooの債権者は、この病んだ造船業者に対して、2020年までに10,000人の職員を削減することを条件に、4.2兆ウォンを提供することで合意した(1米ドル=1,114ウォン)。昨年、約300人の労働者がこの会社を去ったが、新たな注文が不足しているために、追加解雇が必要となった。

退職プログラムが、労働組合との最後の団交の後で発表されるが、同社は予想される退職金として1000億ウォンを確保している。(The Chosunilbo: October 06, 2016 13:06)

国際クルーズ定期船に見捨てられたクリミアの海港:分析者(ウクライナ・ロシア)

ロシアがクリミアを併合する前、この半島の海港は国際旅客ターミナルとして、1年間に何百隻ものクルーズ定期船や何万人もの多くの乗客を扱い、首尾よく発展していた。

2013年、ヤルタ海港は109隻のクルーズ定期船(「river-sea(=川と海を結ぶ)」船は除く)と77880人の旅客を扱い、セバストーポリ海港は58隻の定期船に23400人の乗客、フェオドシャ海港は18隻の定期船に3479人の乗客、そしてエフパトリア海港とケルチ海港は、それぞれ1隻のクルーズ定期船を扱っていた。

これは、ウクライナのNGO(=非政府組織)Maidan of Foreign Affairs and Black Sea News(注、「メイダの外交問題及び黒海ニュース」の意)という団体の監視による専門家の分析だ。

併合されて、制裁が導入された後は、外国の定期船は、クリミアの入り江には殆ど全く寄り付かなくなった。

分析者は、定期船がこの半島を無視しているのは、西側とウクライナによって課せられた経済制裁によるものばかりではなく、2014年に2隻の外国船がクリミアのヤルタ海港に投錨した後のメディアにおける反響によるものだと話している。

2014年9月17日、ポルトガル船籍でドイツの会社のHansa Touristik GmbHが傭船したギリシャのクルーズ定期船、Ocean Majestyが、ソチ港から、占領下にあるヤルタに到着した。船員はロシアの国旗を掲揚したが、これは事実上、併合を認めたことになった。この話がメディアに流れた後で、この定期船は抑留されることを恐れ、予定していたオデッサ訪問を取り消したのだった。

もう1件の事件は、小型のクルーズ定期船、Adrianaが巻き込まれたもので、2014年に発生した。この船は、セント・クリストファー・ネイビス船籍で、ソチーノボロシースク―イスタンブール―ヤルタ―ソチ航路をクルーズしていた。船主は、形式上はTropicana Cruises Ltd(キューバ)とAdriana Shipping Ltd(カリブ)ということになっていたが、最終的な船主はSergey Ponyatovskiyであり、ロシアのクルーズ事業においては、良く知られた人物だった。

2014年7月16日以降、10月25日まで、クルーズ定期船、Adrianaは、イスタンブールからセバストーポリに14回クルーズを行ったが、これは制裁に違反するものだった。2015年4月15日にAdrianaは、クリミアからトルコに向かうクルーズを発表した。後に開始日は5月まで延期になった。所謂、Crimean Ministry of Tourism(=クリミア観光省)でさえも、このクルーズの予定を発表していた。

ところが、トルコがクリミアに向かうクルーズを承認することを拒否し、この定期船は、2015年4月23日にセバストーポリを去ってカリブ海に向かわなければならなくなった。もう一つの理由としては、市民の激しい怒りによるものだった。つまりメディア、クリミアのタタール人やウクライナの外交官、そして一般大衆が、この着想を激しく批判したのだった。

Maidan of Foreign Affairsの完全研究は、「The Effectiveness of the International Maritime Sanctions Against Russia Over the Occupation of Crimea(=クリミア占領を巡るロシアに対する国際海事制裁の有効性)」という題名で、2016年10月7日金曜日にUkraine Today紙と協同で、キエフで発表される。(Ukraine Today: 13:13 Oct. 6, 2016)

チュニジア:ラ・グ―レットに、2015年以来最初のクルーズ船(チュニジア)

10月6日、チュニス発。ドイツの船会社、Hapag-Lloyd Cruisesが保有するクルーズ船「MS Europa」が、木曜日にバルセロナからラ・グ―レット港に接岸した。大変に象徴的な瞬間であった。

このクルーズ船は、2015年3月にBardo Museumであった死者の出たテロ攻撃以来、初めての寄港だった。この事件で、船会社はチュニジア寄港を取り止めていた。

チュニジアのTourism Minister(=観光大臣)のSalma Elloumi Rekikは、9月27日のworld tourism day(=世界観光の日)に、クルーズ船がチュニジアに戻って来ると発表していた。Elloumiは、このクルーズ船の観光客が首都訪問から戻って来るや、ラ・グ―レット港で午後に歓迎することになる。歓迎公式行事では、チュニジアのテノール歌手Hassen Dossの公演と民間行事が予定されている。

現地時間の4時30分に、アルジェリアのSkidkaに向けて出発する予定。 ラ・グ―レット港におけるクルーズ船を管理する国の機関であるGoulette Shipping Cruiseのdirector of marketing and communication(=営業・広報担当責任者)は、これまでのところ、到着はこの1隻しかないが、大変に象徴的なことであり、他の会社、とりわけCosta CrociereやMscが、チュニジアを目的地に再び加える上で、安心させることに狙いがあると語った。

この分野はチュニジアの観光業界にとっては大変に重要であり、何千人もの人が、この分野で直接・間接に雇用されている。(ANSAmed: 06 October, 16:24)

2018年までに新しいシチリア島―マルタ間の双胴船…巨大なものではないが(マルタ・イタリア・オーストラリア)

新しいマルタ―シチリア間の双胴船が、2018年の第4四半期までにVirtu Ferriesに引き渡される見込みだ、と同社が今朝、発表した。

この7500万ポンドの船は、2層の旅客甲板にある4つの豪華ラウンジと、臨時の屋外椅子席に900人の乗客を乗せる能力がある。車両甲板の広さは、23台の商業重トレーラーを輸送できるよう設計されており、これは490レーン・メートル又は乗用車167台分に相当するものだ。

現在のJean De La Valetteは、342レーン・メートルで、800人の乗客を乗せることが可能。

重さ1,000トンで、地中海で運航するために建造されたRoPax双胴船としては最大で、世界では2番目に大きなものとなる船ついて、Virtu Ferriesは、Incat Tasmania Pty Ltdとの契約に署名した。

Jean De La Valetteという船のように、マルタとシチリア島間の横断には、約90分かかる。この新船は、Jean De La Valetteと共に、マルタとシチリア間のVirtuの中核航路に配船される。この隣り合う2つのEU(=ヨーロッパ連合)の島の間での、毎日の往復運航予定は、マルタとヨーロッパ本土をより良く結ぶために更に増やされることとなる。

Incat Tasmaniaは、エコな運航と燃料効率に重点を置いた、環境に優しい大型高速フェリーの建造では、世界的な指導者となっている。

Virtuは、来るべき観光業を成長させ、マルタとイタリアの実業界により良く貢献すべく、数多くの戦略を実行していると語った。(Times of Malta: Friday, October 7, 2016, 09:38)

なぜ世界的な海運業は沈没しつつあるのか

世界的なコンテナ海運事業は、混乱状態にある。この業界は今年、100億ドルもの損失を受けており、最大の12社のコンテナ会社のうちの11社が、第2四半期に巨額の損失を報告している。とりわけ厳しい例が今年8月にあり、145億ドル相当余の商品を載せた60隻以上のコンテナ船が、管理会社であるHanjin Shipping Co.(=韓進海運)が荷役作業料金を埠頭に支払う余裕がなくなったために、洋上で立ち往生したのだった。

正確に何が起きているのだろうか?海運業は、皮肉なことに、多過ぎる船の重さで沈没しつつあるのだ。世界金融危機(注、2008年の投資銀行リーマン・ブラザーズの倒産)以来、分析者らは、船は過剰に建造され、スクラップは不十分であり、世界貿易の成長減少と相まって、(注、単位貨物当たりの)運賃は急落しつつあると言っている。「上海からヨーロッパに送るコンテナの費用は、2014年の半額だ。」とThe Economist誌は報じた。

収容力を減少させることは、この混乱を潜在的に緩和させることができるものだが、より大きな海運会社は、競争弱者を追い出す方法として、運賃を引き下げている。小さな会社は、容易く船隊を縮小する余裕はない。一方、休暇シーズン(注、感謝祭(11月第4木曜日)から年末にかけての時期)は、間もなくやって来る。アメリカの製造業者や小売店にとっては、サプライ・チェーン(注、供給プロセス)が崩壊しつつあることから、最悪の時を迎えるものと思われる。(The Week Magazine: October 7, 2016)

三菱重工、造船事業を縮小(日本)

東京発。Mitsubishi Heavy Industries(=三菱重工業)は、もはや大型旅客船の受注を受けないことにより、造船事業を縮小させることを決定した、と消息筋は語った。

この縮小計画は、新造船の受注が、今年これまでに約80%減少したことを受けてなされた。

造船事業の統合において、三菱重工は、設計・開発部門を分離独立させる。また、他の造船業者と造船所を共有することにする。同社は、大型旅客船の建造につきものの危険を敢えて冒すことをもはや欲しないという決定をした。

三菱重工は、最近、合衆国の顧客から受注した大型旅客船に関し、2300億円以上の特別損失を計上していた。この損失は、主として広範かつ複雑な内装工事で予定よりも1年長くかかったために、引渡が遅延したことによるものだ。

今や三菱重工は、より単純な仕様の、より小型の船舶の受注に集中する計画を立てている。(Nikkei Asian Review: October 9, 2016 2:00 am JST)

St. Johns River Ferry、月曜日に運航再開へ(米国)

The Jacksonville Sheriff’s Office(=ジャクソンビル保安官事務所)は、日曜日の夜、St. Johns River Ferryは月曜日に通常運航を再開すると発表した。

このフェリーは、Hurricane Matthew(=ハリケーン・マシュー、注、キリストの12使徒の「マタイ」から)が接近していたため、木曜日あるいは金曜日は運航しなかった。

その間、当局によると、嵐が接近している間、安全を保つため、フェリーはグリーン・コーブ・スプリングスに移動していたという。(Florida Times-Union: Posted October 9, 2016 08:59 pm)

147隻の船が船舶解体に送られる

今年これまでに147隻の船が、その鋼鉄が再利用されるため船舶解体に送られた、とBraemar ACMの示す新しい資料を引用してTelegraph紙は報じた。

船主は莫大な過剰収容力と、どん底の(単位貨物量当りの)運賃というパーフェクト・ストーム(注、複数の悪いことが同時に発生する最悪事態)を戦っていることから、記録的な数のコンテナ船が今年、解体されている。

Telegraph紙の記事は、この業界で使用されている単位である、20フィート・コンテナ換算、あるいはTEUsとして知られている輸送用コンテナの合計507,000個を積載できる収容力を有する船舶について、世界の船隊で解体騒ぎが起きていると伝えている。

投入されている最大かつ最も近代的なコンテナ船は、16,000 TEUs以上を積載する能力がある。2015年、船隊から取り除かれたのはたったの185,000 TEUsであり、今年の水準は、既に427,000 TEUの収容力が失われた以前の記録である2013年を上回っている。

船主は、鋼鉄価格が長期に亘って低いままであったことから、船舶解体を阻止して来た。しかし、新しくてより効率的な大型船が市場に到来するようになり、思い切って多くの船主が行うようになっている。(MarineLink: October 10, 2016)

Royal Caribbean、2隻のIcon級クルーズ船発注(米国・フィンランド)

Royal Caribbeanは、このクルーズ客船会社にとって新しい等級の一部となる2隻のクルーズ船建造についての覚書に署名した。

このIcon級の船は、2022年と2014年に引き渡される予定。新船は、2隻とも液化天然ガス(LNG)で駆動して、燃料電池技術の利用を導入するもので、劇的に温室効果ガスの排出を逓減させることに役立つこととなる造船の新時代の先駆けとなるものだ。

Icon級のクルーズ船は、それぞれ約5,000人の乗客を乗せるものとなりそうで、正確な詳細は未だに設計中。事業名「Icon」の下、Meyer Turkuで建造され、設計要素の多くは初期段階にある。

このIcon級の船に加えて、このクルーズ客船会社は、既存のOasis級の船で、燃料電池技術の試験を2017年に開始する。Royal Caribbeanは、今後数年内に建造される新しいQuantum級の船でも、より大きな燃料電池計画を漸次進めることとなる。(中略)

この発注は、契約上の条件の成就を条件とするものであり、これには書類作成や融資が含まれる。最終契約は年内に完了するものと見られている。現在の船舶発注に基づく2016年、2017年、2018年、2019年、そして2020年の通年に予定された設備投資は、それぞれ24億ドル、5億ドル、26億ドル、15億ドル、そして20億ドルになる。2016年から2020年までの収容力の増大は不変のままであり、将来、同社が選択することになるかもしれない船舶の売却や追加の可能性は含まれない。

Cruise Feverでは、クルーズ客船会社により詳しい発表があり次第、2隻のIcon級クルーズ船についての詳細の全てを紹介致します。(Cruise Fever: October 10, 2016)

シドニーのフェリーの衝突で18人怪我(オーストラリア)

NSW Ambulance(=ニュー・サウス・ウェールズ州救急隊)では、シドニーのCircular Quay(=サーキュラー・キー、注、「円形岸壁」の意)の4番埠頭でフェリーが衝突して、18人が怪我をしたと話している。

救急隊は、現地時間午後4時15分過ぎにこの地域に呼ばれたが、衝突に巻き込まれた人は軽傷を負ったと話した。しかし2人が病院に搬送されている。

「海中に転落した者はおらず、2人の患者は「orange label(=オレンジ標識)」患者として分類されており、これは歩くことができず、担架が必要な怪我をしたということを意味します。」とNSW paramedic(=ニュー・サウス・ウェールズ州救急医療隊員)の1人は話した。病院に搬送された者の1人は男性で、転落して背中を打った際には甲板にいたと報じられている。

乗船客らは、フェリーは減速せずにボラード(=双係柱)に激突したと話した。フェリーは、ワトソン湾からサーキュラー・キーに向かう便で、ガーデン・アイランド(注、「庭園の島」の意)からの途中だった。

今やフェリーは、バーメインのHarbour City Ferriesの保守施設に移動することになっている。警察が、衝突原因を捜査しているところだ。(Sky News Australia: 6:41 pm, Tuesday, 11 October 2016)

Genting Dream引渡し(ドイツ・中国)

今日、ブレマーハーフェンで、Meyer WerftはGenting Hong KongのDream Cruisesに対し、新しいGenting Dreamを引き渡した。

この15年間で、特にアジア市場向けに建造された最初の新船。本船は、11月中旬に珠江デルタで商業運航を開始する。(Cruise Industry News: October 12, 2016)

南朝鮮、クルーズ船観光客向けに査証免除プログラムを試験施行(韓国)

10月14日、ソウル発。金曜日、南朝鮮(注、韓国)政府は、今後6か月間に3隻の選ばれたクルーズ船を経由して入国する外国人観光客向けの査証免除プログラムを試験施行する、と話した。

Ministry of Justice(=法務部)は、Costa Serena、Sapphire Princess、そしてQuantum of the Seasというクルーズ船の乗客は、今週から3月末まで、査証なしで南朝鮮(注、韓国)に入国可能だと話した。同部によると、当地に到着するクルーズの大半が近隣諸国から出発したものであることから、この計画は、特に中国人観光客をより惹きつけることに狙いがあるという。以前は旅行業者を通じて登録した中国人観光客の団体のみが、最大3日間、査証なしで入国することが可能だった。

この新しいプログラムの下では、個人観光客も国籍に関係なく、最大72時間、南朝鮮(注、韓国)に自由に入国することが可能となる。同部では、試験施行期間中に317,100 人余の外国人観光客がこのプログラムを利用することになるものと見ている。

一方、不法移民の数が増加する可能性も懸念されており、とりわけ一連の犯罪が中国人によりなされていることを受け、国境検査の強化を求める声が高まっている。同部では、6か月間の試験施行後、このプログラムを完全実施するか否かを決定する。

3隻の船は、いずれも、この試験施行期間中に20人以上の乗客が不法に国内に滞在したならば、査証免除プログラムの下で運航する権利をはく奪されることになる、と同部は話した。(Yonhap News: 2016/10/14 16:15)

造船業者のIHC、オランダで425人削減(オランダ)

造船会社のIHCは金曜日、425人の常勤と非常勤の人員を削減し、その全てはオランダで実施すると述べた。

狙いとするところは費用削減にあり、それ故、顧客にとっては「creating added value(=付加価値を生み出すもの)」であると、スリードレヒトに本拠を置くこの会社は声明で述べた。職種の大半は「indirect and support positions(=間接的な支援職種)」。

とりわけIHCは、石油の低価格により打撃を受けていると話し、これにより顧客が新船とその他の製品の発注を止めることになったという。国際的な深刻な競争が別の問題になっている、と同社は語った。同社は、約500人の常勤と1,100人の請負を18か月前程に削減した。今や2,500人余の人員を、36か国に擁している。

木曜日、別のオランダの造船業者であるKeppel Velromeは、オランダで350人の内の100人を削減すると述べた。こちらも、困難になっている石油市場のためだとしている。(DutchNews.nl: October 14, 2016)

FastCat、アセアンに拡大(フィリピン)

バタンガス州から、ミンドロ島、カティクランという最高の行楽の島に行くフェリーの船主は、2020年までに20隻の新しい双胴船の一覧を揃えて、マレーシアやインドネシアに拡大させる計画を立てている。

Archipelago Philippine Ferries Corp. (APFC)は、双胴船のロール・オン、ロール・オフ(RoRo)フェリーであるFastCatの運航事業者で、現在、10隻保有しており、2018年までに20隻、2020年までに30隻に増やすことになる。

FastCatは、2003年に僅か4隻の船を使って運航を開始した、とFastCat chairman and chief executive officer(=会長兼最高経営責任者)のChristopher Pastranaは話した。

新船のうち2隻は、ダバオあるいはパラワン州から、マレーシアとインドネシアを連結させるために使用されることになる。

「主要交通手段として海路を利用する乗船者合計の15パーセント未満である1100万人の(船の)乗客を乗せて、(年間に)輸送される1憶トンの貨物の10パーセントにも満たない約12トンから15トンの貨物を輸送できることになります。」とPastranaは語った。

同社はこれまでに、それぞれ約830万ドルから1100万ドルする20隻の船に、約1憶6000万ドルから2億2000万ドルの投資を行ってきた。

一旦、この2つの玄関口が連結されたならば、タイ、シンガポール、ベトナムに向かう航路が開設されることとなる。(後略)(Malaya: October 14, 2016)

アラバマ州のクルーズ港、改装に400万ドル獲得(米国)

アラバマ州モービル発。アラバマ州のクルーズ港は、モービルで旅客船運航が再開されるのに先立ち、改装に400万ドルを獲得した。

Carnival Cruise Linesは、5年間の空白の後、11月初めにAlabama Cruise Terminalからの旅行を始める。この66,000平方メートルのターミナルは、Carnivalがクルーズ用に最後に使用して以来、ほとんど利用されて来なかった。今や新しい絨毯を敷き、塗装し、乗船手続き区画や税関施設を用意することとなった。

Terminal manager(=ターミナル支配人)のSheila Gurganusは、WKRG-TV(注、地方テレビ局)に、作業は第1便出発まで、なおも続くと話した。

Carnival Fantasyは、11月9日からモービル発、西カリブ海行きの、4日間と5日間のクルーズを開始する。このクルーズ客船会社は、現在、同市とは1年契約しか結んでいないが、当局はこの契約が延長されることを望んでいる。(Washington Times: Saturday, October 15, 2016)

ミャンマーのフェリー沈没、32人死亡、行方不明多数(ミャンマー)

ミャンマー北西の川でフェリーが沈没し、少なくとも32人が死亡して、多数が行方不明になっている、と月曜日、救助隊員は語った。

土曜日にフェリーが転覆し、約150人がザガイン地方のチンドウィン川から救助された、と地域救助局の長であるSa Willy Frankは話した。月曜日午後4時頃現在、32体の遺体が収容され、浮揚作業が続く中、60人以上が未だに行方不明になっている、と話した。

ザガイン地方議会の議員であるKyaw Htay Lwinは、行方不明者の数は増える可能性があると語った。

「公式の収容力は120人位であるにも関わらず、この船には少なくとも300人の乗客で混みあっていたという目撃者の話を聞いています。」と語った。

このフェリーは、土曜日の午前5時頃、ミャンマーのかっての王都であるマンダレーの北西約85マイル(137キロメートル)のカニ近郊で沈没した際、ホマリンからモニワに向かっていた。

ミャンマーでは海難事故は珍しくなく、ここでは輸送するにはしばしば破損した状態の混雑する船に、多くの人が頼っている。2015年3月、悪天候の中、過積載のフェリーが沈没した際には、 64人がラカイン州西部沖で溺死している。(MarineLink: October 17, 2016)

三菱重工、造船事業縮小へ(日本)

Mitsubishi Heavy Industries Ltd.(=三菱重工業)は、赤字垂れ流しの大型客船事業から撤退することにより、その造船事業を縮小させると述べた。

同社は火曜日、小型・中型の旅客船と貨客フェリーの建造に専念し、更にその事業を分離することを検討していると述べた。

既にImabari Shipbuilding Co.(=今治造船)、Oshima Shipbuilding Co.(=大島造船所)、そしてNamura Shipbuilding Co.(=名村造船所)との間で提携協議をしていると述べた。三菱重工は、当事業年度の期末である3月までに、この造船3社との可能性ある提携に関する最終判断をする予定だと話した。

2008年の終わりに始まった世界的な経済破綻の結果、造船受注は急減し、三菱重工はより高収益の大型客船の受注により収入を急騰させることを模索して、2011年に総額1000億円の2隻の大型客船の建造を受注した。ところがこの3月末までに、三菱重工は、この契約による2300億円以上の特別損失を計上していた。(The Japan Times: Oct 18, 2016)

Bransonのクルーズ客船会社の新名称:Virgin Voyages(英国)

火曜日、Sir Richard Bransonは、自分の来るべきクルーズ船会社の新しい名称を、Virgin Voyages(注、「処女航海」の意)とすると発表した。

最初の航海は、2020年にマイアミからカリブ海に向かうものが予定されている。船は、イタリアの造船会社であるFincantieriにより建造中で、少なくとも乗客2,700人の収容力で、クルーズ業界では中規模のものと見なされている。

このクルーズについてのマイアミでの記者会見の後、電話での話で、Bransonは、Virgin Voyagesが旅行者にブティック体験を創造するものとなることを約束した。つまりVirgin Atlantic(注、「処女大西洋」の意)という航空会社、シカゴのホテル、南アフリカにある動物保護区と山小屋のような彼の他の企業によって提供されている「magical(=魅惑的なもの)」となるという。同社では、Virgin Galactic(注、「処女銀河」の意)という冒険企業による宇宙船観光も開発中だ。

Bransonは、Virgin Voyagesは、船の機関から生じた廃熱を船内で使用する電気に変えるClimeon Oceanと呼ばれる新しいクリーン・エネルギー技術を導入する最初の大手クルーズ客船会社となると語った。

船はキューバに行くのかと尋ねると、Bransonは、Virginは長年に亘ってロンドンからキューバに飛行機を飛ばしていることに言及して、Virgin Voyagesの旅程にこの島を含めることを「definitely(=当然に)」希望していると語った。(Toronto Sun: Tuesday, October 18, 2016 11:33 PM EDT)

第43回SSEAYPがMCYSで内覧(ブルネイ)

来るべき43rd Ship for Southeast Asia Youth Programme(=第43回東南アジア青年の船事業)(SSEAYP)向けの文化講演と展示の内覧会が、昨日、Ministry of Culture, Youth and Sports(=文化・青年・スポーツ省) (MCYS)のDigadong Hallで行われた。

Department of Youth and Sports, MCYS(=文化・青年・スポーツ省、青年・スポーツ局)主催の行事は、第43回SSEAYP参加者であるMuhd Fawzul Azhiim bin Muhd Kamarul Zamanが代表して主導するSurah Al-FatihahとDoaの朗読により始まった。

その後この行事は、ブルネイ代表団の国の指導者であるPengiran Kamal Ariffin bin Pengiran Haji Md Yassinによる簡単な講評により進められた。この後、国の指導者らに対する資金集めの発表と、個別の資金提供者の代表者に対する感謝状の送呈がなされた。

この事業における文化講演と衣装は、Nippon Maru(=にっぽん丸)という船の上で展示される展示物に加え、13人の男性と14人の女性からなる参加者による展示でもある。

SSEAYPとは、1974年以来、Asean(=東南アジア諸国連合)の若者と日本が、国の文化、政治、経済発展を学ぶことの他、国際理解と連携を目的として、東南アジア諸国連合加盟国と日本の間で行われる国際青年交換事業である。ブルネイ・ダルサラーム国の参加は、1985年以来、今年で31回目の参加となる。

今年の事業は、10月25日から始まり12月15日まで。この51日間の事業には、11か国から来た330人の若者が参加し、にっぽん丸という船に乗船して、数か国に寄港する。すなわちベトナム、タイ、シンガポール、インドネシアに寄港してから、日本に到達する。ブルネイの国の指導者らも、タイでの訪問事業の際に、カンボジアを訪れる機会も得ることとなる。(Borneo Bulletin Online: October 18, 2016)

クルーズ船Disney Wonderの船員が船上で同僚にわいせつ行為をした容疑で逮捕(スペイン)

クルーズ船Disney Wonderの船員が、船上で同僚にわいせつ行為をした容疑で逮捕された。

28歳の男が、今週初め、同船がスペインのカディスという港町に接岸するや、逮捕された。この男は、セント・ルチア国籍であると考えられているが、船上であった宴会に引き続いて、女性船員にアナル・セックス(注、肛門性交)をすることを拒絶された後で、わいせつ行為をしたと申し立てられている。

スペインの新聞、El Mundoは、申し立てられた暴行に先立ち、この2人は、職員用寝室で合意の上で性交していたと報じている。

女性はスペインの警察に性的暴行を通報し、男は船内で逮捕された。男はスペインの裁判所に出頭し、再勾留されている。公判で有罪となれば、最高3年までの禁錮刑に直面することになる。船は、未だにカディスに接岸している。

Disney Wonderは、Disney Cruise Lineによって運航されており、約2,400人の乗客と、おおよそ950人の船員を載せている。

2011年の別の事件では、英国の船員であるRebecca Coriamが、メキシコ沿岸沖で同船で勤務中に行方不明になっている。この事件は捜査中のままであり、これまでに手がかりは何も見つかっていない。

Disney Wonderは北米を周遊していたが、9月と10月は、保守作業のためにカディスに接岸していた。Disney Cruise Lineには、論評を得ようと連絡を取っている。(Mirror.co.uk: 15:11, 19 Oct 2016)

ウラジオストク港、浚渫工事を終えた後で、世界最大のクルーズ船を迎えることに(ロシア)

ウラジオストク港は浚渫工事を実施して、世界最大のクルーズ船を収容することができるようになる、と管理して来たFSUE Rosmorportが発表した。Primorsky Territory Government(=プリモルスキー地方政府)のプレス・センターによると、浚渫がまずなされ、次に港の停泊地が整備されるという。この工事が完了すれば、旅客ターミナルは、喫水が9メートルまでの船舶を扱えるようになる。Director of Primorsky Territory’s Tourism Department(=プリモルスキー地方観光局長官)であるKonstantin Shestakovは、これでクルーズ船のサービスにおけるウラジオストク港の可能性が拡大することとなると考えている。

声明文によると、設計作業で880万ルーブルがRosmorportに割り当てられることになるという。

「クルーズ観光は、この地域の前途有望な分野の1つです。もちろん社会基盤は、この発展に向けて改善すべきです。第一歩は踏み出されました。設計仕様書と見積もりへの入札が発表されております。請負業者が選ばれてから、浚渫工事が実施されます。我々にとって、これは異なる船種を扱う機会が広がることを意味するのです。そうなのです。深さは今日、APR(=アジア太平洋地域)で航海している大半のクルーズ船にとって十分なものですが、船主やクルーズ運航事業者の中には、ウラジオストクへの寄港では、停泊地は指定のパラメーターに最も厳密に合致し、9メートルを超える深さを好むところもあるのです。その後は、プリモルスキー地方はより多くのクルーズ定期船を数えることができるようになります。」とKonstantin Shestakovは話した。

当局によると、専門家が今年、クルーズ観光の発展に特別の注意を払っているという。すなわちSecond Pacific Tourist Forum(注、「第2回太平洋旅行者フォーラム」の意)で個別のブースを手配し、国際的な見本市や会議に参加し、アジア太平洋地域のクルーズ市場における新たな目的地としてウラジオストク港を発表し、提携者や経済界との交渉も行った。

「中国から来たクルーズ船であるChinese Taishan(=中華泰山)の寄港は、画期的な出来事でした。この運航事業者は、ウラジオストク港を航路に含めることを調べているところです。年度初めに、我々は同社の2017年の計画について知らされることになっています。江原道(=カンウォンド)の朝鮮(注、韓国)の提携者との話し合いでは、特別の成功が達成されました。Republic of Korea(=大韓民国)からのクルーズ船、Costa Victoriaが、今年初めてプリモライを訪問し、今や同社は定期訪問を計画しているところなのです。来年は15回の寄港があるものと見ています。」とプリモルスキー地方観光局長官は、強調した。

この声明では、来年、プリモライに寄港するクルーズ定期船の隻数は、3倍になると述べている。ある常連のクルーズ客船会社は、日本と南朝鮮(注、韓国)とプリモライを結ぶことになる。こうした計画は、江原道のPresident of a Maritime Tourism Center(=海事観光センターの長官)によって率いられた韓国代表団によって発表された。プリモライとアジア間のクルーズ観光業の見通しは、Governor of the Primorsky Territory(=プリモライ地方知事)であるVladimir Miklushevskyが出席した21 Summit on international exchange and cooperation of regional administration of the North East Asia(注、「北東アジア地域行政の国際交流と協力に関する21サミット」の意)で議論された。

今年6隻目のクルーズ船は、2016年10月20日にプリモライに遣って来る。500人の乗客を乗せた日本船のPacific Venus(=ぱしふぃっくびいなす)が、ウラジオストク港に7時(現地時間)に係留し、10月21日の12時に出港する。(PortNews IAA: 2016 October 19 12:45)

Murmansk Region Development Corporation、北極クルーズ用の旅客船購入へ(ロシア)

Murmansk Region Development Corporation (MRDC JSC)は、北極クルーズ用の旅客船を購入する、とIAA PortNewsの通信員が、地域Minister for Industry and Entrepreneurship Development(=産業及び企業家精神開発大臣)のOlga Kuznetsovaが、国際フォーラム「Water Tourism(=水上観光)」で話したことを引用している。

同相は、地域政府によって設立された株式会社であるMRDCが、この船を使ってムルマンスクからスピッツベルゲン諸島とゼムリャ・フランツァ・ヨシファに行く観光航路の整備を調査していると説明した。

またOlga Kuznetsovaは、新たに再建した旅客ターミナルが、2016年10月4日に開設され、現在、FSUE Rosmorportによって運営されているが、Murmansk Region Development Corporationに引き渡すことが可能だとも話した。現在、この問題は協議中。(PortNews IAA: 2016 October 20 14:57)

女はクルーズ船でのコカインの悪だくみで刑務所に向かう(米国)

3人の女と共にジャマイカにクルーズに出かけ、ブラジャーと下着の中に約14ポンドのコカインを押し込んで戻って来た33歳の女に、連邦刑務所での8年の禁錮刑が言い渡された。

判決は、木曜日にオーランドのU.S. Middle District Court(=連邦中央地方裁判所)で言い渡された。ワシントンD.C.のLakisha Abneyは、ポート・カナベラルに本拠を置くRoyal CaribbeanのFreedom of the Seasでのクルーズを終えて、国内にコカインを輸入しようと計画したことで、7月に有罪の答弁をしていた。Abneyは、検察官により組織の指導者として描写されていた。最高20年の禁錮刑と100万ドルまでの罰金刑に直面していた。またAbneyは、政府に協力することで合意したと裁判所文書にはあった。

検察官は、Abneyと他の3人は、薬物の「mules(=運び屋)」との疑いがあり、2016年5月にポート・カナベラルに共謀してやって来て、未確認のクルーズ船に乗船し、ハイチやメキシコの他、カリブ海諸国であるジャマイカに向かったと語った。

女らは当局に、合衆国に麻薬を持ち帰ることと引き換えに、無料のクルーズが提供されたと供述している。

ジャマイカに着くや、Abneyはコカインを6キログラム購入して、その後、他の女と共に、やったりした衣服や、下着やブラジャーの中、旅行中は船室内に隠匿していた、と連邦検事は報告した。

当局では、この女達は真空包装にしたコカインを持って、ポート・カナベラルに戻って来たと話している。検察官は、U.S. Customs and Border Protection(=合衆国関税国境警備隊)の係官が、この4人の女の身体検査の際に、直ちにコカインを発見したと語った。

3人の女は、いずれもワシントンD.C.のShawnta Aiken、Ciera Bryant、そしてフォート・ワシントンのShenique Milbourneであることが判明しているが、既に自己の役割について、有罪の答弁をしている。

Aikenは禁錮2年、一方のBryantは禁錮1年10月の刑が言い渡された、と記録にはある。Milbourneは、禁錮2年6月が言い渡された、と法廷記録にはある。(FLORIDA TODAY: 2:27 p.m. EDT October 20, 2016)

中国の船舶修理工場がクルーズ船建造事業に参入(中国)

中国の会社、Beibu Gulf Tourismは、豪華クルーズ船の開発に向けて、Shanghai Zhaoxiang Cruise Technology GroupとShanghai Huarun Dadong Dockyardと協定を結んだ。

Beibu Gulf Tourismは、クルーズ船の船主になることになっており、一方でShanghai Zhaoxiangは、設計とEPC(=設計・調達・建造)管理、そして造船業者のShanghai Huarun Dadongに対して責任を持つことになる。

上海に上場しているBeibu Gulf Tourismは、北部(=ベイブ―)湾(注、トンキン湾)地域における最大の観光フェリー運航事業者であり、現在、広西壮族(=コワンシー・チョワンツー)自治区と山東(=シャントン)省間の内航航路で、7隻のフェリーを運航している。

Beibu Gulf Tourismのpresident(=社長)であるZhao Jinfengによると、同社は国際的な観光航路を開発すべく、新しいクルーズ船の利用を計画しているという。

Shanghai Huarong Dadongは、香港に本拠を置くChina Resourcesと、CSSCの関連企業で主として船舶修理と改造を行っているHudong Zhonghua Shipbuildingの間で設立した合弁企業。この造船所は、2015年にCosta Atlanticaの修理と改造工事を行っている。

9月、Carnival Corporationの中国におけるクルーズ合弁企業が、中国市場向けに中国で建造する、業界初の新しいクルーズ船を発注する法的拘束力のないmemorandum of agreement(=協定書)(MOA)に署名した。このクルーズ船は、CSSCとFincantieriの間で新たに設立した中国に本拠を置く造船合弁企業によって建造される。(Splash 247: October 21st, 2016)

STX Offshore & Shipbuilding、合衆国で破産保護申請(韓国・米国)

南朝鮮(注、韓国)のSTX Offshore & Shipbuildingは、債権者によって資産が差し押さえられるのを阻止しようとして、合衆国のテキサス州で破産保護申請を行った。

US Bankruptcy Court(=合衆国連邦破産裁判所)はSTXに対し、合衆国の資産を債権者が差し押さえるのを封じるべく、仮差し止め命令を許可した。

この問題を抱えた造船所は、今年5月に裁判所主導の再編を申請し、6月にソウルの裁判所は、破産管財人の管理下に置くことを許可した。

それ以来、STXの再編成のための努力が、多くの対処しなければならない民事訴訟によって妨害されてきた。

かってSTXは、朝鮮(注、韓国)第4位の造船所であり、同国のHyundai Heavy Industries、Samsung Heavy Industries、そしてDaewoo Shipbuilding & Marine Engineeringのすぐ後ろに付けていた。

最近、FrontlineがSTXに発注していた4隻のVLCC(=超大型油槽船)の新造注文を、2017年に船を引き渡すことができるか不確実であるとして取り消した。

財政的に困難なSTXは、2013年4月以来、債権者の管理下に置かれており、長年に亘って債権者からの援助として4兆ウォン(35億ドル)以上を受け取って来たにも関わらず、財政の安定を取り戻すことに失敗して来た。(Seatrade Maritime News: Posted 21 October 2016)

Staten Island Ferryの事実と古く価値のある写真(米国)

ニューヨーク州スタテン島発。Staten Island Ferryは、スタテン島とマンハッタンの間で年間2200万人を輸送している。

このフェリーは、5隻の船を使用して毎日平均109回、週末は3隻の船を使用して土曜日は77回、日曜日は68回運航している。年間、約37,000回運航している。セント・ジョージ・ターミナルとホワイトホール・ターミナル間の乗船は、およそ5.2マイルで、25分かかる。現在、フェリーには、次の4船隊ある。

Molinari級船:Guy V. Molinari、Sen. John J. Marchi、そしてSpirit of America。Guy V. Molinari、Sen. John J. Marchi、そしてSpirit of Americaは、2005年建造。いずれも最大4,500人の乗客を輸送することが可能。

Barberi級船:Andrew J. BarberiとSamuel I. Newhouse。Andrew J. BarberiとSamuel I. Newhouseは、それぞれ1981年と1982年の建造。いずれも6,000人の乗客を乗せている。

Austen級船:Alice AustenとJohn A. Noble。Alice AustenとJohn A. Nobleは1986年の建造。いずれも1,280人の乗客を乗せることが可能だ。

Kennedy級船:John F. Kennedy、American Legion、そしてGovernor Herbert H. Lehman。後2者は引退している。John F. Kennedyは1965年建造。この船は3,500人の乗客を乗せることができ、同時に40台までの車両も積載可能。

人気のJohn F. Kennedy級のフェリーを模範とした3隻の新船が、2019年に加わることになっている。この3隻の新船の1番船は、ニュー・ドロップ(注、スタテン島の地名の1つ)出身でアフガニスタンでポーランド兵士を救助中に死亡した24歳のStaff Sgt.(=二等軍曹)、Michael Olisに因んで命名されることになっている。

Staten Islandのフェリーに関する事実

19世紀初め、Vice President(=副大統領)のDaniel D. TompkinsがRichmond Turnpike Companyを確保し、ここがニューヨークに向けてフェリー1隻を運航する権利を得た。Richmond Turnpike Companyが、Staten Island Ferryの祖先。

1817年、最初の機械力を使ったフェリーが、スタテン島とマンハッタン間を走る。Nautilusは、Captain(=船長)のJohn De Forestが指揮を執った。

1817年、乗船料は大人25セントで、子供が12セントだった。1897年、運賃は5セントに引き下げられたが、1972年に10セントに値上げされ、1975年には25セントとなった。最終的には、運賃は1990年に50セントに引き上げられた。運賃は、1997年7月4日に廃止になった。

Cornelius Vanderbiltが、同社を1838年に買収し、the Civil War(=南北戦争)の直後に同社をStaten Island Railwayに売却するまで、完全に支配した。

ニューヨーク市が、フェリーのNorthfieldがJersey Central Ferryboatと事故を起こしたのを受けて、このフェリーの支配権を差し押さえた。運航は(注、ニューヨーク市の5つの)区に因んで命名された5隻の新しいフェリーが就航した1905年まで中断した。運航を始めた最初のStaten Island Ferryは、Manhattanだった。

Southfield I、Westfield I、そしてClifton Iは、南北戦争で戦うためにUnited States Navy(=合衆国海軍)により使用され、再びニューヨークに戻って来ることはなかった。

1926年、当市の元々の白の色彩設計(注、塗装)は廃止となり、赤みを帯びたえび茶色の色彩設計となった。これがオレンジ色に変更となり、濃霧や雪の中でも船が見えるようになった。

蒸気が1980年代まで、Staten Islandのフェリーの動力として使用されていた。

アーサー・キル・ロード(注、スタテン島の地名の1つ)にあるPerth Amboy Ferry slip(=パース・アンボイ・フェリー桟橋)は、かってはニューヨーク港に行き交う船舶で活気のある桟橋だった。このフェリーの運航は1684年にまで遡るもので、定期運航は1709年に始まった。1963年まで運航されていた。

Perth Amboy Ferryについての事実

このフェリーは、スタテン島とニュー・ジャージー間の旅行者にとっては重要な連結だった。1928年にOuterbridge Crossing(=アウターブリッジ・クロッシング、注、橋)が開通して、重要性が乏しくなった。この桟橋は、エリス島からやって新たに来る移民の輸送に使われた。パース・アンボイは、スタテン島民に買い物と仕事を提供した。

最初のフェリーはMaid of Perthで、1867年に最初の運航を行った。最後のフェリーが1948年のCharles Gallowayだった。1963年まで、これより小型の船がフェリー運航を提供した。

パース・アンボイ・フェリー桟橋は、1978年にNew Jersey Register of Historic Places(=ニュー・ジャージー州登録史跡)とNation Register of Historic Places(=国の登録史跡)に加えられた。

このフェリー桟橋は、1998年に1904年の外観のまま保存された。切符売り場の複製が建築され、今では小さな博物館になっている。(SILive.com: October 21, 2016 at 7:00 AM)

モロカイ島のフェリーの正式最終日は木曜日(米国)

モロカイ島のフェリーの正式最終日は、フェリー運航事業者のSea Link of Hawaiiの通告によると、木曜日になるという。

この日付は、Sea Link President and Senior Capt.(=社長兼上席船長)のDave Jungからの情報に基づき木曜日にPage A1で報道されたものよりは早まった。Lahaina Cruise Co. Manager(=支配人)のLucy Parkinは、日付の食い違いは、会社顧問弁護士との伝達ミスから生じたものだと話し、正式な運航終了通告が発表されるに先立ち、木曜日の朝であることが明らかにされた。

Sea Linkは、12月16日まで返金手続きのために応対する。その日まで、Sea Link of Hawaii Inc., 1036 Limahana Place, 3E, Lahaina 96761宛てに返金申請書を郵送することが可能だ。未使用切符あるいはクーポンは、申請書にホチキスで止めるか、同封すること。(中略)

月曜日、Hawaii Public Utilities Commission(=ハワイ州公共事業委員会)は、Sea Linkの「certificate of public convenience and necessity(=公衆の便宜及び必要証明書)」の10日以内の放棄要請を承認した。この証明書は、同社のMolokai Princessが、マウイ島とモロカイ島の間で旅客を運ぶことを許可するものだった。

このフェリーは、事業を継続するためにもがいて来たもので、連邦政府が奨励金を出した通勤飛行機旅行により損害を受け、利用者は減少し、政府の規制もあった、とJungは水曜日に話した。Sea Linkは、旅客総数は1月の1,691人から、7月には859人に、49パーセント落ち込んだと報告した。顧客は格安の島嶼間航空便を選ぶようになった、と報告した。

モロカイ島のフェリーでは約10人の従業員が勤務しており、関連会社のLahaina Cruise Co.に吸収されることになるものと見られる、とJungは語った。(Maui News: Oct 22, 2016)

クルーズ船がアラバマ州の港に復帰(米国)

今やこの5年間で初めて、クルーズ船がモービルに寄港することが計画されるようになった。

乗客650人乗りのAzamara Questは、今週、この港に入る。これは2011年以来、初めてそうしたことをする旅客クルーズ定期船。本船は、モントリオールからの30日間航海に乗船する大半がアメリカ人である乗客を乗せているもので、来月以降、モービルに数回接岸することになっているうちの最初の接岸だ。

ざっと2週間の間に、乗客2,056人乗りのCarnival Fantasyがモービルに接岸することになっており、少なくとも1年間はPort Cityを母港にする。モービルは新しい船を支援すべく、クルーズ船施設を刷新するため、何百万ドルも費やしている。

モービルに接岸した以前のクルーズ船は、否定的な大見出しにより脚光を浴びたものだった。これには2013年2月の機能不全となったCarnival Triumphが含まれる。

Mobile Facebook page(=フェイスブック・ページ)からのクルーズが立ち上げられ、この都市から出発する乗客向けの毎週の行事を始めるべく、Downtown Mobile Alliance(注、「モービル商業地区連合」の意)と手を結んでいる。(Birmingham Business Journal: Oct 25, 2016, 8:09am CDT)

エジプト、新スエズ運河料金システムを模索(エジプト)

エジプトは、スエズ運河を通過する際の船舶料金方式を変更すべく、世界的な海運会社と協議している。この苦しい業界から、喉から出る程欲しい交換可能通貨を集めることを模索して、前払いについては割り引くことを申し出ている。

デンマークのA.P. Moller-Maerskは、世界最大のコンテナ海運会社を経営しているが、火曜日、新しい料金システムを求めるSuez Canal Authority(=スエズ運河庁)からの提案を検討していると話した。(中略)

エジプトのPresident(=大統領)、Abdel Fattah al-Sisiは、2023年までに毎日の通行量が倍増し、年間収入が130億ドル以上にすることを視野に入れ、2015年8月にスエズ運河の80億ドル拡張工事を始めた。しかし受入高は、今年6月には4.5パーセント減少して51億ドルになっており、エジプトの輸出は合計187億ドルだった。

エジプトのMamish(注、Canal Authority Chairman(=運河庁長官)のMohab Mamish)とその事務所に対する電話には、火曜日、応答はなかった。CMA CGMは、直ちに論評はしなかった。

大手コンテナ海運会社の代表は、今週、コペンハーゲンである会議で面談する。可能性ある割引の申し出が、この運河の利用増加を促進させることになるかは不透明だ。(MarineLink: October 25, 2016)

IMO、2020年よりSOx排出物削減規制(英国)

United Nations(=国際連合)の海運機関は木曜日、2020年から発効する船舶からの硫黄排出物の総量を制限する世界的な規則を制定した。

ロンドンであったInternational Maritime Organization(=国際海事機関)のMarine Environment Protection Committee(=海洋環境保護委員会)の会議で、新規則を制定したもので、現在の燃料容量の最大3.5パーセントの硫黄廃棄物を0.5パーセントに引き下げるものとなる。

海運業界はこれまでのところ、世界最大の硫黄排出者であり、重油の硫黄酸化物の含有量は、車両向けの最新のヨーロッパのディーゼルの標準の3,500倍もある。(MarineLink: October 27, 2016)

LNG運搬船のGalicia Spirit、イエメン沖でRPG攻撃から逃れる(イエメン)

治安当局筋は、Teekay LNG所有のGalicia Spiritが、火曜日に同社が「a suspected piracy attack(=海賊行為と疑われるもの)」と描写するものを受けたのを受け、アデン湾と紅海間を航海する船舶に対して警備を強化するよう促している。

治安当局筋は、この2004年建造の137,814立方メートルのLNG運搬船がイエメン沿岸沖を航行中、小型船1隻が接近してきたと話している。この未確認攻撃者は、Union Fenosa Gasに傭船されている同船にrocket-propelled grenade(=携行式ロケット弾)(RPG) を1発発射し、小型武器を発砲した。船と船員は無傷で退避したが、ジブチから来た軍艦1隻により、Bab al-Mandab Strait(=バブ・エル・マンデブ海峡)から護衛された。

元Royal Navy counterpiracy commander(=英国海軍反海賊行為司令官)で、海事危機管理会社のchief operating officer(=最高経営責任者)であるMast Gerry Northwoodは、海運会社に油断しないよう呼びかけた。

「この段階において、これが海賊行為かテロ行為なのかは不明ですが、同船は小型武器とRPG(=携行式ロケット弾)の双方から発砲されたものと我々は理解しています。」と語った。(中略)

火曜日の事件は、商船に対する7月以来初めての攻撃だったが、最近数週間、軍艦がこのイエメン、ジブチ、エリトリアに分かつ海峡でミサイル攻撃を受けたという報道はあった。

ソマリアに本拠を置く海賊一味による攻撃で、かっては悪名をはせた地域が、今やイエメンでの内戦が激化するにつれ、新たな不安定要因に直面している。紛争は、Houthi(=フーシ)という反乱軍が、イエメンの首都、Sana’a(=サナ)を掌握した昨年3月に始まった。

4月半ばまでにYemen LNGは、バルハフにある南部海岸工場の生産と輸出を中止した。大株主のTotalは、年間700万トン (mta) の工場を「into preservation mode(=保存状態)」にして、イエメンを撤退した。

支援組織は、この戦争では10,000人が殺害され、300万人が他の地に追放されたと見積もっている。サウジ主導の空爆で、Houthi(=フーシ)の砦の1つとなっている南部のフダイダ港にある荷役クレーン、食糧倉庫、貯蔵サイロが破壊された。他の港湾は、封鎖されている。

3週間前、United Arab Emirates(=アラブ首長国連邦)は、その支援艦の1隻が、アデンに向かう途中で攻撃を受けたと報道した。サウジが率いるアラブ連合軍は、攻撃は反乱軍によるものだとしている。

イエメンは全ての食料品を輸入しており、フダイダの閉鎖で最悪の状況になっている。支援組織は今週、同国は飢餓の瀬戸際にあると警告した。国連の数字は、同国の2800万人の半数以上が飢えていることを示唆している。(LNG World Shipping: Thu 27 Oct 2016)

キューバ副首相Diaz-Canelが日本の平和主義者と会う(キューバ・日本)

10月27日、ハバナ発。キューバのThe First Vice President(=第一副首相)のDiaz-Canelが、日本に本拠を置く平和主義事業「Peace Boat」の構成員と面談した、と当局筋は今日、発表した。

Cuban Institute of Friendship with the Peoples(=キューバ人民友好協会)は、この面談においてDiaz-Canelが訪問を嬉しく思うことを表明し、キューバ人民からの暖かいご挨拶をしたと述べている。

また1989年に関係が始まって以来、この島に対する友情と連帯の模範となっていることについて感謝した。

「皆さんがここにいることは、我々にとっては大変に重要なことなのです。現時点では、キューバは合衆国によって課せられた経済・財政・商業封鎖に対抗し、国際連合において大成功を達成しております。今日は意義深い日であり、皆さんの訪問は、この意義深さを強調することになるものです。」と語った。

また平和と人間性の向上を表明することによって苦難を伝える、ヒバクシャ(広島と長崎の1945年の原爆投下の生存者のための日本の事業)の歴史的意義深さも強調するものであった。

Peace Boatというクルーズ船は、昨日、キューバに接岸し、数時間後には、その92回目の世界旅行を続けることとなる。(Prensa Latina: Oct 27)

GE、Queen Mary 2の改修完了(米国)

GEのMarine Solutionsは最近、世界で最も有名な遠洋定期船の1隻であるQueen Mary 2 (QM2)に対する広範な改修サービスを行った。このGEの新技術による改修サービスは、僅か18日間で完了した。

QM2に元の推進モーターを設備して12年が経過し、GEがこのCarnivalの旗艦で例えば、管理向上、可変翼ポッドの油分配ボックスの交換、高調波フィルターの変更、推進設備における一般保守など、複数の重要な改修を行うべく選ばれた。GEのMarine Solutionsは、予定より早くこのサービスを完了し、これによりGEが顧客から要求された追加の仕事を果たすことが可能となった。

GEは、そのリアル・タイム・シミュレーターが、チームがこんなに短期間で、この仕事を完了することを可能にする鍵だったと語った。この技術的解決法は既に広範に試験されており、船上で実行する前に有効なものとなっていた。(MarineLink: October 27, 2016)

Siemans、デンマークのフェリーの電池式の将来を綿密に計画(デンマーク)

Siemens Marine & Shipbuildingは、デンマークの10隻の内航フェリーのうち、7隻を電動式にすると、更に儲かるものとなり得ると話している。

Siemensは、ノルウェーで運航している世界で唯一の電動式フェリー、Ampere(=アンペア、注、電流の単位、人名)を有しているが、52隻により運航している42の内航フェリー航路を調査した。30余のフェリー航路は、新造船を展開すると仮定すれば、電池式フェリーの使用で更に儲かることが判明した。

「これは、もはや未来のことではありません。これは今、起きていることなのです。」とSiemens Marine & Shipbuildingのglobal accounts manager(=世界会計主任)のKim Strate Kiegstadは、コペンハーゲンであったDanish Maritime Technology Conference(=デンマーク海事技術会議)で語った。

この技術は今や新しいものではなく、既にノルウェーのフェリーで行われているものであり、研究の中心として利用されていると語った。Keigstadは、電気を利用することで、船主は運航費用を削減することに役立つと語った。在来型のものではなく、電動船に39隻のフェリーを代替するため4億2000万デンマーク・クローネの追加投資をすると、回収期間は5.5年で、それ以降は節約可能だという。

運航という観点からすると、振動と騒音が減少され、39隻のフェリーを電化すれば、19,000トンの年間燃料消費はゼロに逓減される。またSOx(=硫黄酸化物)の排出を35トン、NOx(=窒素酸化物)の排出を930トン節約することにもなる。儲かる電動式フェリーにより、各航路で年間にCO2(=二酸化炭素)が45,000トン節約されることで、大きな環境保全上の利点がある。

Kiegstadは、地域的に送電線が拡張されていることから、実現可能性は秘めているものの、充電供給のような問題が未だにあると語った。

電動フェリーへの切り替えは、2050年までに化石燃料に頼ることをゼロにするというデンマークの目標と合致している。(Seatrade Maritime News: Posted 27 October 2016)

中国、造船部門の改善分野のあらましを述べる(中国)

中国は、深刻な低迷から逃れることになるかどうか取り組んでいる、苦しい造船業に必要とされる鍵となる改善のあらましを述べた。

10月27日に開催された政府級会議には、長引く落ち込みに直面している中で意気込みを示すべく、造船業に呼びかけているChina State Shipbuilding Corp (CSSC)やChina Shipbuilding Industry Corp (CSIC)、そしてthe ministry of industry and information technology(=工業情報化部)(MIIT)の代表者や指導者らが出席した。

MIIT(=工業情報化部)のdeputy minister(=次官)であるXing Guobinは、世界の造船部門は、世界的な金融危機以降、最も困難な時期に直面していると語った。この不況を乗り越えるため、Xingは、中国の経営難の造船部門が行動に出る必要のある6つの改善分野を一覧にした。

必要とされる6の改善には、革新と技術への更なる重点的取り組み、より進んだ開発と効率的な生産工程、地域ブランドの立ち上げ、信頼できる企業の支援と育成、軍と商船造船の統合、そして過剰造船生産能力の除去がある。

Xingは、造船業の危機は8年間に亘って長引いており、現在でもなお営業している残りの造船所は危機に瀕していることを指摘した。

「上手くやっている一握りのヨーロッパの造船所でのクルーズ船建造はさておき、世界の造船業は、日本や南朝鮮(注、韓国)市場を含め、深刻な困難に陥っています。」とXingは述べた。

世界の最前線にある中国の造船市場でさえも、国内の産業改革は遅れを取り続けており、効率性は低いままで、製品品質には改善の余地が大いにあることを強調した。

Xingは、工業情報化部とNational Development and Reform Commission(=国家発展改革委員会)(NDRC)は、現在、社会・経済発展構造に関する中国の広範なThirteenth Five-Year Plan(=第13回5か年計画)の一環としての、2016年―2020年の中国造船業の加速化、構造改革、改善のための研究に取り組んでいることを付け加えた。

「歴史は、どの大きな世界的あるいは地域的な危機においても、常に機会があることを示しています。」とXingは語った。(Seatrade Maritime News: Posted 28 October 2016)

ムンバイ港はPPPモデルで22万5000万ルピーのクルーズ・ターミナルを計画(インド)

ムンバイ発。国内最古の1つであるMumbai Port(=ムンバイ港)は、クルーズ船を扱える現代的な旅客ターミナルの建設に、22万5000万ルピーを投資する。「クルーズ海運を焦点領域として認識しています。これは当市を支援することもできるものです。直ぐにPPP(=官民パートナーシップ)モデルで建築される旅客ターミナルに取り掛かります。」とMumbai Port Trust chairman(=ムンバイ港信託理事)のSanjay Bhatiaは語った。この計画の費用は、22万5000万ルピーだという。当初の見積もりでは、13万ルピーだったと付け加えた。

空港のような、1隻の船から下船する何千人もの乗客を扱うことができる収容力を有するこのターミナルの工事は、2年以内に終わると語った。このPort Trust(=港湾信託)は明日、最初の大型クルーズ船を迎えることになり、来年5月までには、59隻のそうした船を迎えることと見込まれるバース(=停泊地)に専念しているとBhatiaは語り、更に当シーズンに100隻にまで増え、その後、150隻になると付け加えた。どの船も少なくとも2,000人の乗客を乗せて来るもので、地元経済を支えることとなる、と語った。

ドイツからの処女航海で「Genting Dream」が明日、ムンバイ港に寄港する。Bhatiaは、長期の施設利用で、同港はCosta Shipsとの間で合意に達したとも語った。「彼らはムンバイを、出発や終着となるクルーズ休暇の基地にするもので、この提携は長期間になるものです。」とBhatiaは語った。新しいターミナルの準備が整うまで、同港は既存の施設を使うこととなる、とBhatiaは語り、一部の施設は改修されていることを強調した。

この港は、クルーズ運航社に対する大量の誘致も行っている。これには、料金の課金廃止、クルーズ船の料金の割引、税関及び入国審査手続きの標準運営の緩和が含まれる。同港はまた、国内機会の利用も検討しているとBhatiaは語り、西海岸の港湾理事委員会が、この目的のためにUnion Shipping Ministry(=連合海運省)により、彼が委員長となって設立されたことも報告した。国内クルーズ観光と大衆化のための方法の調査のため、同港は世界的な顧問を指名した、と語った。(Times of India: Oct 29, 2016, 04.17 PM IST)

DPWH、マスバテ州のRoRo港に繋がる道路を舗装(フィリピン)

10月30日、マニラ発。マスバテ州の海港に繋がる連絡道路が、一般大衆が近隣の諸州に更に便利に旅行できるようにするため、Department of Public Works and Highways(注、「公共事業・幹線道路局」の意)(DPWH)によって改善された。

DPWHは、ジャンクション・モーニング―カタインガン、そしてマスバテ州のピオ V. コルパス町にあるエスペランザ港の3.6キロメートルを舗装し、今や地元住民と旅行者は、サマル島、レイテ島、そしてセブ島の諸州に、エスペランザのロール・オン、ロール・オフ (RORO) 港を通過して、簡単にアクセスできるようになった。

DPWHは、この道路強化計画に9150万ペソを配分した。この計画では、道路の拡幅と厚さの増大、排水構造物、金属製の梁のガードレールや歩道を有する両端の1.50メートルの路肩設定を網羅している。

DPWH Region 5 Director(注、「公共事業・幹線道路局第5地区主任」の意)Reynaldo D. Tagudandoによると、新たに改善された道路は、農産物や水産物の輸送を容易にするもので、それ故、本州(注、マスバテ州)と、農業や漁業を主たる収入源としている地元住民の経済的地位の向上をもたらすことになるという。

また砂洲や滝、自然公園、そして海洋保護区のある絵のような浜辺に恵まれたマスバテ州の社会経済活動と観光業の向上になるようにも、思われる。

観光地への連絡を改善することになる道路計画は、Region 5(=第5地区)にとっては、DPWHの最優先課題に依然として留まっている。

今年竣工することとなっている第5地区の他の主要計画には、総額1憶1620万ペソの提案されたBicol International Airport(=ビコル国際空港)に繋がるアルバイ州のマヨン―マリアワープーロ道路の改善と、1憶6820万ペソの費用が掛かるソルソゴン州のバコン―マニト道路がある。(Philippine Information Agency: October 30, 2016)

日本の海運会社、コンテナの合併を計画(日本)

日本最大の海運会社3社が、より効率化を求めてコンテナ経営を合併させる。

Nippon Yusen(=日本郵船)、Mitsui O.S.K. Lines(=商船三井)、そしてKawasaki Kisen Kaisha(=川崎汽船)は、この合弁会社で年間10億ドル(8億2000万ポンド)以上を節約することとなると述べた。256隻のコンテナ船隊を有するこの事業案は、世界海運市場の約7%を保有することとなる。

海運業界は、世界的な過剰収容力と弱い経済成長に悩んでいる。このため、何百隻もの船が使用されないままになっており、今年これまでに、世界第7位のコンテナ海運会社だった南朝鮮(注、韓国)のHanjin(=韓進)が崩壊した。

日本のこの3社は、声明文で「世界的な組織強化と、定期船ネットワークの強化により、この新しい合弁会社は、弊社顧客の期待を上回る、より高品質でより競争力のあるサービスを提供することを目標にしております。(注、日本語版声明文の原文は「グローバルな組織体制と定期コンテナ船ネットワークをさらに充実させ、お客様のニーズにより高いレベルで応えるべく、高品質かつ競争力あるサービスを提供していきます。」)」と述べている。

このグループ合併で、収容力で世界第6位のコンテナ海運を営業することになるが、2018年4月までは営業を開始しない見込み。(BBC News: October 31, 2016)

Scandlines、2隻の新造ハイブリッドフェリーの第2船を命名(デンマーク・ドイツ)

Scandlinesは木曜日、M/V Copenhagenに洗礼を施した(注、命名した)。

デンマーク―ドイツ間のフェリー運航事業者であるScandlinesは、木曜日に2隻の新造・低排出(注、低公害)・ディーゼル・エレクトリック・ハイブリッド・フェリーの第2船を命名した、とWorld Maritime Newsは報じた。

M/V Copenhagenは今年この後、ロストク―ゲザー航路に就航して、今年初めに就航した姉妹船のMV Berlinに加わることとなっている。

「直ぐにScandlinesは、この数年に成長しているロストク―ゲザー航路に、1隻ばかりではなく、2隻の新しいハイブリッド・フェリーを提供いたします。」と同社は述べた。「M/V Berlinの運航の最初の数か月間でさえも、2桁の成長率となっております。」

Copenhagenは現在、検査を行っているとされ、11月下旬に海上試運転を開始するものと見られる。操船性が、通常と異常の双方の状態の下で検査される。

Ship & Bunkerは以前、この2隻の船のディーゼル・エレクトリック・ハイブリッド推進システムは、Corvus EnergyのEnergy Storage System(注、「エネルギー貯蔵システム」の意) (ESS)によって駆動すると報じていた。(Ship & Bunker: Monday October 31, 2016)