フェリーとクルーズ船のポータル・サイト

2016年7月の海外旅客船情報

ロード・アイランド州プロビデンス発。プロビデンスとニューポート間のフェリー運航が、祭日と重なる週末にちょうど間に合って始まる。この新航路は金曜日の朝に始まり、9月5日までの観光シーズンの間、続く。Rhode Island Department of Transportation（＝ロード・アイランド州運輸局）が、この運航を行う。

Gov. Gina Raimondo（＝Gina Raimondo知事）は、フェリーは交通量を克服する新しい方法を提供し、ナラガンセット湾を楽しみ、州の2大観光人気都市を結ぶことになると話している。RIDOT Director（＝ロード・アイランド州運輸局長）のPeter Alvitiは、自家用ボートを使わないで湾を見る家族には、素晴らしいやり方にもなると話している。

運賃は、大人片道10ドルで、子供・高齢者・身体障害者は5ドル。航海は1時間で、このフェリーには飲食サービスがある。（Turn to 10: Friday, July 1st 2016）

ACCC（＝オーストラリア競争・消費者委員会）のTollとSea Swiftの北部貨物合併を承認する鍵となる合併決定（注、合併に反対する決定）が、Competition Tribunal（＝競争裁判所）で覆った。

この4500万ドルの取引は、ノーザン・テリトリー準州と北部クィーンズランド市場において運航している海運会社2社を統合させるもの。

現在、Japan Post（＝日本郵政公社）が保有しているTollは、この合弁企業の20パーセントを保有しており、北部でのフェリー事業を止めるためにこの取引を提案していた。

昨年、ACCCは競争の見地から、この取引に反対したが、Tribunal（＝競争裁判所）はこの論拠を退け、合併を承認した。

この合併協議は、2社の間での競争により、TollとSea Swiftが互いに双方の領域に入り込むことになったのを受けて、2014年に始まっていた。

それぞれの裏庭で双方が競争したことで、商業運転が苦しくなり、インドネシアの石炭貿易の崩壊により、その影響が拡大していた。（The Australian: 5:28PM July 1, 2016）

Fincantieriが船主のSilversea Cruises向けに建造中の「Silver Muse」という新しい超豪華なクルーズ船が、今日、ジェノバ・セストリ・ポネンテにあるFincantieriの造船所で進水した。内装工事は始まっており、2017年4月に本船は引き渡されることになる。

進水式は伝統的で幸福を祈る「coin ceremony（＝硬貨儀式）」により執り行われ、古代からの造船の風習に従い、本船の最終船渠に記念銀貨が溶接された。この式典におけるGodmother（＝名付け親）は、Costanza Lefebvre d’Ovidioで、Silversea CruisesのChairman（＝会長）、Manfredi Lefebvre d’Ovidioの娘。FincantieriのCEO（＝最高経営責任者）であるGiuseppe Bonoと共に、式典には会長も出席していた。

40,700総トン、乗客596人を収容できる「Silver Muse」は、アンコーナのFincantieriが2009年に引き渡した「Silver Spirit」の進化を象徴することになり、超豪華な外洋旅行を再定義し、常に小型船の親しみやすさとゆったりとした全室スィートの宿泊設備を維持し、Silversea体験の品質を保証している。

この新造船によりSilverseaの船隊は9隻に拡大し、船上体験を大量に強化することにより、再び超豪華なクルーズ市場の水準をかなり引き上げることになる一方、快適性に向けた譲歩のない要求、サービス、世界で最も洞察力のある旅行者を満足させるものとなる。

Fincantieriは、1990年以来、74隻のクルーズ船を建造してきており、他に21隻が現在、同グループの造船所で設計、あるいは建造されている。（Marinelink.com: Friday, July 01, 2016, 7:56 AM）

Brexit（ブレグジット、注、英国のEU離脱）が、クルーズやフェリーの分野に否定的な影響を与え得る、人やモノの自由移動に対して、どれ位の影響があるかということについては、不確実性が生まれ、懸念が生じている。

確かに英国の報道機関であるPortsmouth Newsによると、英国のレファレンダム（注、国民投票）の直前に、Brittany Ferriesは、Brexitの投票は人やモノの自由移動に影響を与え得ると警告していた。このフェリー会社は公開書簡を書いたが、次のように述べていた。

「弊社事業を未だに動かしている原理は、障壁を取り除き、人の自由移動を推進し、越境貿易を増大させるというTreaty of Rome（＝ローマ条約、注、1957年に調印されたEEC発足時の条約）の基本原理を40年以上に亘り補完してきました。この枠組みの中で成長した弊社は、もちろんRemain（＝残留）の立場を支持するものであります。」

「弊社では、多くの乗客や貨物顧客が賛同しないかもしれないことを承知しておりますが、弊社が当然のものと考えて来た、とりわけ人やモノの自由移動が、離脱すると困難なものになるかもしれないと考えております。」

更に4月にあったShippax Ferry Shipping Conference（注、「Shippaxフェリー海運会議」の意）で明らかになったように、他のフェリー運航事業者も、EUから離脱するという英国の決定には反対している。この会議では、Brexitが勝利することについての懸念を、フェリー運航事業者数社が説明していた。Stena Line GroupのDeputy chief executive（＝経営責任者代理）のNiclas Martenssonは、次のように語っていた。

「英国が6月23日のレファレンダム（注、国民投票）の後でEU（＝ヨーロッパ連合）を離脱することを選択したならば、唯一の利点は、船上で免税販売を再開することができるということだけになるのです！こんなことにならないことを望んでいます。他の多くの点においては、EUに留まり続けることに明らかな利点があるのです。」

この同じ会議における別の演説者であるドイツのKfW IPEX-Bank GmbH（＝KfW IPEX銀行）のassistant vice president（＝部長補佐）であるDenise Baumは、「Brexit threat（＝ブレグジットの脅威）」は、「Britain, Europe and the entire western world（＝英国、ヨーロッパ、そして西側世界全体）」にとってはためにならないと明確に発言していた。

更にクルーズ業界団体のCLIAは、安定した事業環境の重要性を強調した。PST（注、オンライン・ニュース・サイトのPassenger Ship Technology）に対し、次のように語った。

「他の分野と同様、クルーズ産業は、効率的に経営するために安定した事業と規制の安定性の枠組みに依拠しております。これが、CLIAがヨーロッパの安定性と事業環境が過度に影響を受けることを望まないことの理由なのです。CLIAは、安定性を推進し、クルーズが繁栄を継続してヨーロッパの経済成長に極めて重要なものを生み出すことを確実にするよう、当局と作業を継続して参ります。」

更にropaxフェリー（注、RORO方式の貨客船、カー・フェリー）運航事業者は、貨物の側面においてリスクに直面している。つまりFreight Transport Association（＝貨物運送協会）(FTA) は、Brexitで勝利（注、離脱賛成）することで、ヨーロッパとの間での商品移動に対して課せられる新たな費用、規制、官僚的な要件のリスクがあると警告していた。

またこれらは、FTA（＝貨物運送協会）会員の費用が増え、英国のサプライ・チェーン（注、供給プロセス）を混乱させることになり得るものであると警告しており、国際貨物輸送の交渉、追加規制の最小化、英国事業が可能な限り安い費用であり続けるよう、政府に対して御膳立ての優先順位をつけるよう要求していくことになる。

とは言っても、挑戦と懸念に関わらず、旅客海運部門からのメッセージは大変なものだ。「keep sailing and carry on（＝航海し続けて、事業を継続する）」。公開書簡においてBrittany Ferriesは、次のように語っていた。

「…弊社はその日、如何なる結果になろうとも、お客様を不安にはさせません。当面、Brittany Ferriesは、通常通り運航を継続致します。もし英国民が離脱に投票することになったならば、弊社は新しいpost-Brexit（＝ブレグジット後）の取引環境において、弊社事業を発展させ続けて参ります。」（Passenger Ship Technology: Fri 01 Jul 2016）

7月2日北京発。Hello Kitty（＝ハローキティ）が、この象徴的な丸顔のキャラクターが、中国人客向けのクルーズ船トリオを飾ることになるものと提携して、外洋に向かうこととなった。

2年に亘り、ファンはCosta Atlantica、Costa Serena、あるいはCosta Fortunaという全て中国に本拠を置いている船に乗って、ハローキティの空想の世界の中で航海することが可能となる。

お客は、その絵柄の付いた壁、ドア、人形、シーツ、枕のあるハローキティのテーマの船室で眠ることとなる。この提携は2年間に亘るもので、今年の夏に始まる。

日本のヒット商品であるハローキティ　―Sanrio（＝サンリオ）という会社は猫ではなく人間だと力説している―　にとっては最新の旅行関係の展開であり、台湾のEva Air（＝長栄航空）のジェット機もハローキティで飾られている。

このハローキティ飛行体験は、そのスタンプのある手荷物切符やパスから始まり、ハローキティのテーマの座席、石鹸、トイレット・ペーパー、コップ、更にはゲロ袋の果てにも及ぶ。

日本の東京と多摩にあるKeio Plaza Hotels（＝京王プラザホテル）では、スィートの2室を、あらゆる利用可能な表面をハローキティの身の回り品で埋め尽くして、熱心なファンのためのテーマ室に改装している。

香港の九竜（＝ガウロン）にあるHello Kitty Chinese Cuisine（注、「ハローキティ中華料理」の意の中華料理店）では、ピンクの蝶ネクタイ、目、頬髯、そして団子鼻をあしらった蒸しパンを振舞っている。

その他の旅行提携としては、Hainan Airlines（＝海南航空）も、中国と北米都市間のノンストップ便の就航を支援すべく、3年間に亘ってそのBoeing 787-9 Dreamlinersの6機が、DreamWorks Animationの映画「Kung Fu Panda（＝カンフー・パンダ）」のキャラクターを呼び物とすると発表している。（Malay Mail Online: July 2）

7月4日、ソウル発。南朝鮮（注、韓国）の3大造船業者の1つであるDaewoo Shipbuilding & Marine Engineeringの前chief executive（＝最高責任者）が月曜日、何兆ウォン（何十億米ドル）もの不正会計の容疑で、取り調べのために検事により召喚された。

2012年から2015年まで、この問題を抱えた会社を率いて来たKoh Jae-ho（61）は、前任者のNam Sang-taeが先週逮捕されたのを受けて、会計帳簿を誤魔化すよう命じたか否かについて取り調べを受けるため、Seoul Central Prosecutors' Office（＝ソウル中央検察庁）に出頭した。

Kohは、2012年から2014年までの営業利益を粉飾するため、オイルリグ（注、石油掘削装置）や掘削船のような海洋エネルギー事業の製造原価を過小評価する方法で、5.4兆ウォン（47億米ドル）の不正会計を命じたとして告訴されている。

Daewoo Shipbuildingは、2013年に4409億ウォン、2014年には4710億ウォンの営業利益をそれぞれ計上していたが、同社は今年初め、海洋エネルギー事業を抹消して、2013年に7784億ウォン、2014年には7429億ウォンの営業損失があったと訂正した。

同社は粉飾決算に基づき、経営陣と労働者に2年間に亘り約2000億ウォンの特別賞与を支給する一方、社債や手形を売却することにより、投資家に何十兆ウォン相当の損害を与えていた。（Shanghai Daily: Jul 04,2016）

北京発。中国最大の造船業者の1つであるChina State Shipbuilding Corp.は、同国の世界クルーズ市場参入計画に弾みが付いていることから、中国で史上初の豪華クルーズ定期船を建造すべく、超一流のイタリアの造船所との間で合弁事業を始めた。

CSSCとFincantieri SpAの間で7月4日に上海で署名された協定によると、この中国の造船業者は、その子会社の1社を通じて、香港に本拠を置くことになる合弁事業の60パーセントを保有するという。

同協定によると、CSSCが保有する造船所であるShanghai Waigaoqiao Shipbuilding Co. Ltd.が、旅客船を建造することになるという。現在、この中国の複合企業体は、在来型油槽船、ばら積船、軍艦を建造している。

新規事業への進出は、CSSCが国内におけるクルーズ旅行の需要増大に応えることができるばかりではなく、数年の内に、世界の指導的なクルーズ船建造者の1つになるという中国の目標を支えることになる、とCSSCの従業員の1人は話した。

世界最大のクルーズ会社である英国（注、米国の誤り）に本拠を置くCarnival Corp.が、10月にCSSCや最高の財政ファンドであるChina Investment Corp.と、本土のクルーズ市場を調査するための合弁事業を立ち上げるという協定に署名したのを受け、この取引がなされた。この合弁事業は、CSSCの子会社に5隻のクルーズ定期船を発注している。

この上海の造船所は、2017年に最初の船の建造を開始し、2021年に引き渡す計画だ、とShanghai Waigaoqiaoの従業員の1人は語った。

それぞれの船は、約50億元の費用が掛かるものだが、重さ（注、総トン数（容積）の誤り）は130,000トン以上となり、5,000人以上を運ぶことができるものとなる、とこの件に明るい人物の1人は話した。

国内の造船業者は、景気停滞の中でもがいている。公式資料によると、2015年、新船の発注は前年の半分近くに落ち込んでおり、Zhoushan Wuzhou Ship Repairing & Building Co. Ltd.は、破産の申し立てを行うため、昨年暮れに初の政府支援造船業者となった。

政府は、この衰退産業を復活させるために新しい設計・生産技術を導入することを模索している。国の内閣であるState Council（＝国務院）は、クルーズ船生産における技術改善を、2015年5月に発表したMade in China 2025という10か年計画において優先事項の1つとした。現在、日本や南朝鮮（注、韓国）に本拠を置く収益面において世界最大のものを含めて、アジアの造船所でクルーズ定期船を建造する技術を有するところはない（注、この記述は誤り）。

中国の始まったばかりのクルーズ産業は急速に発展しており、国内外の造船業者や運航事業者の数社は、ご褒美にありつこうと急いで中国に参入している。Shanghai International Cruise Economic Research Center（＝上海国際クルーズ経済調査センター）というShanghai Municipal Tourism Administration（＝上海市観光局）傘下のシンクタンクは、2020年に450万人の中国人旅行者が、豪華クルーズでの休暇を選択すると見積もっている。

イタリア国有のFincantieriは、同社ウェブサイトによると、1950年に設立され、世界中に21の造船所を保有しているという。（Caixin Media: 07.05.2016 19:17）

バルト海の短距離クルーズ・フェリー会社であるTallink Groupは、今年第2四半期において、総旅客輸送が2.8％増の242万人になったが、鍵を握るフィンランド―スウェーデン間の免税航路は、同時期（4月から6月）、4.5％減の71万人に減少した。

同航路を定期運航している2隻のSiljaの船は、6月に短期間のノロウイルスのアウトブレイク（＝勃発）の影響を受けたが、これは如何なる汚染物質からも解放されることを確実にするために、短期間、運航を取り止めたことによるものだ。

急騰するこの上場企業の第1四半期の旅行小売と食堂販売は、1億0940万ユーロ/1億2050万ドル（8.7％増）で、フィンランド―エストニア航路では、7.3％増の132万人に輸送量が大きく増加した。これは、同グループ最大船のSilja Europaが、3月からタリン―ヘルシンキ航路に配船されたためだ。

2015年、フィンランド―スウェーデン航路は、Tallink Groupの総収入の35％を占めていたが（そのちょうど過半が小売と食堂販売による）、フィンランド―エストニア航路は36％に追い付いていた。2011年の割合は、それぞれ40％、32％だった。（TRBusiness: Wednesday, 6 July 2016 11:00）

熊本県八代発。クルーズ船「Quantum of the Seas」が、木曜日の朝に熊本県八代港に寄港し、熊本地震後、同港に寄港した初めてのこの種の船となった。寄港を歓迎して、県職員などの地元代表者が、船員に花束を贈呈した。

この約168,000トンの船は、約4,000人の中国人客、その他の旅行者を乗せて、上海から出航していた。八代埠頭では、船員その他が「Ganbare Kumamoto!!」（がんばれ、熊本！）とのメッセージを日本語で書いた横断幕を広げた。

乗客らはバスに乗って同港を出発し、観光や買い物のため、八代や熊本市の繁華街に向かった。同船は、その日の夜に出発することになっていた。

県によると、八代港に寄港するクルーズ船の数は年々増加して、10年間で最高を記録していた。今年、予定されていた約15回の寄港のうち、5月の1回と6月の1回の、2回の寄港予定が、地震のために中止になっていた。（The Japan News: 9:30 pm, July 07, 2016）

水曜日、スウェーデンの移民会議は、必要な許可を得ていないと主張して、合衆国に本拠を置くスウェーデンの海運王により保有されている豪華クルーズ船に難民を収容しないと述べた。

昨年だけで163,000人以上も到着したことから、当局は、難民のための土地の深刻な不足に直面しており、体育館、キャンプ場、倉庫、更には使用されていない核シェルターにさえも住まわせることを余儀なくされている。

スウェーデンは、Ocean Galaに1,800人の難民を収容すべく、Floating Accommodationsとの契約に署名している。この洋上ホテルは、以前はMS Scandinaviaと呼ばれるクルーズ船だった。

「この契約は、全ての必要な許可を得ていることが条件になっておりました。しかしこれはそうした場合には該当せず、契約は法的に無効です。」とスウェーデンの移民当局であるMigrationsverketの同事業の責任者であるMagnus Gustavssonは語った。

海運王のKjell Tandbergは、難民の住宅危機は緩和し始めていることから同船の賃料を「refusing to pay（＝支払い拒否）」しているとして政府を批判し、1日当り800,000スウェーデン・クローナ（93,786ドル）が支払われるべきだと主張している。（The Local.se: 07 Jul 2016 07:04 GMT+02:00）

ニューヨークの計画された高速フェリー網の職員を支援するため、新たなプログラムでは市の海員になるための速習訓練が行われることになった。

Kingsborough Community College（注、「キングスバーロウ地域短期大学」の意）では、そこのCenter for Economic and Workforce Development（＝経済・労働開発センター）で、甲板員になるための12日間速習訓練により、意欲的な船乗りを供給することになる。

海運業に入り込もうと思う人は、このプログラムに300ドル支払うことになる。これには、訓練、CPR（＝心肺機能蘇生）資格、地元フェリー会社への再就職支援が含まれている。

係留と投錨、船舶・機関室の修理・保守、旅客と船員の安全確保の方法に関する授業がある。

出帆に先立ち、参加者らは、TSA（＝運輸保安局）のTransportation Worker Identification Credential（＝運輸労働者資格証明書）を取得することも必要。このID（＝身分証明書）には、更に128ドルかかる。5年間有効で、身元調査に合格する必要がある。

この訓練は、Mayor Bill de Blasio（＝Bill de Blasio市長）のCitywide Ferry Serviceに先立ち、今年の8月に実施される。運航は、来年の夏に開始することが予定されている。この新しいシステムは、市長の事務所によると、同業界において150人以上の雇用を作り出すことになるという。（amNY: July 10, 2016）

今週、クルーズ船建造において新たな進展が見られ、1つの可能性ある例外を除くと、この活況傾向は将来に亘って長く続くものと見られている。クルーズの需要は高い。新しいクルーズ船は、その全てを満たす程、十分に早く就航することはできないが、海外の造船所はその実現に尽力している。

Crystal Cruisesの親会社であるGenting Hong Kongは、今や3ヵ所の造船所を最近購入して強化しており、この元Nordic Yardsは、MV Werften (MVはドイツのMecklenburg-Vorpommern州の省略形で、WerftenはWerftの複数形）という新しい名称になっている。加えて今日、Holland America Lineは、イタリアのシチリア島パレルモのFincantieri造船所で、来るべきNieuw Statendamという船の最初の鋼板を切断して、工事の始まりを発表したところだ。

MV WerftenとFincantieriは、それぞれドイツとイタリアの数カ所の造船所を代表している。またドイツのLloyd Werftも、Gentingが保有しており、フィンランドのMeyer TurkuとドイツのMeyer Werft、サン・ナゼールのSTX France、そして日本のMitsubishi Heavy Industries（＝三菱重工業）がクルーズ船建造における主要企業として残っている。しかしながら、Mitsubishi（＝三菱）だけは、現在、工事が遅延して4月に就航したばかりのAIDAprimaの姉妹船の1隻しか予定表になく、この造船所は実のところ、現在、供給上の制約と前述の遅延のため、クルーズ業界におけるその将来について検討しているところだ。

建造することになっているAIDA Cruisesの船は、以前のようにMeyerに戻って来ており、現在注目すべきは、そのMeyer Turkuの設備が、ドイツのパーペンブルクの内陸上流地域に位置する、現在Royal Caribbean InternationalのQuantum級の船で最盛期を迎えているMeyer Werft造船所よりは、大型の船を建造できるようになったということだ。因みにMeyer Turkuは、かってSTX Europeだったところで、更に大型のOasis of the SeasとAllure of the Seasを建造したことがある。この2つの造船所の間で、Meyerは、2023年までの引き渡し予定表に12隻以上の船を抱えている。これにはCosta Cruises、Disney Cruise Line、Dream Cruises、Norwegian Cruise Line、そしてSaga Cruises向けのものが含まれている。

一方、STX Franceは、Royal CaribbeanのHarmony of the Seasという世界最大のクルーズ船を進水させたばかりで、少なくとも12隻の受注がある。これにはHarmonyの追加の2隻の姉妹船や、Celebrity CruisesとMSC Cruises向けのものも含まれている。

Fincantieriは、その注文簿に、べらぼうな数の24隻に近い船を載せている。Holland AmericaのNieuw Statendamは、同社がこの客船会社向けに建造する16隻目のクルーズ船であり、MSC Cruises、Regent Seven Seas Cruises、Viking Ocean Cruises、そして最近発表されたVirgin Cruisesの他、他のCarnival Corporationの客船会社向けにもクルーズ船を建造する。

Lloyd WerftとMV Werftenは、Star Cruisesの船とCrystal Cruisesの最新船の建造事業において、殆ど独占している。共同で、これら商標向けの川船、クルーズ船、メガ・ヨット（＝巨大ヨット）を引き渡すことになる。

より将来には、アジア、とりわけ中国に、更にクルーズ船造船所が登場するものと見られている。（TravelPulse: July 12, 2016）

Century Casinos Inc.はクルーズ船のカジノを2ヵ所以上開設し、船上賭博経営は15ヵ所に急増した、とこのコロラド・スプリングスに本拠を置く賭博会社は今週、発表した。

この2ヵ所の新カジノは、TUI Groupの子会社であるThomson Cruisesが運航するTUI Discoveryで12台のスロット・マシーンと3台の実演賭博テーブル、そして1台の電気賭博テーブルを使うものと、Diamond Cruise International Co. LtdのGlory Seaで40台のスロット・マシーンと16台の実演賭博テーブルを使うものだ。

TUI Discoveryは、カリブ海と地中海の目的地としてカナリア諸島と大西洋の諸島に航海することとなる。Glory Seaは、中国市場に特化しており、中国、朝鮮、日本の間で航海する。（Colorado Springs Gazette; July 14, 2016 Updated: July 14, 2016 at 3:39 pm）

6人のオーストラリア人が、アマゾン川での観光クルーズ船で山賊による恥知らずの攻撃に巻き込まれた。

山賊らはアマゾンの観光船を襲い、オーストラリア、ニュー・ジーランド、合衆国からやって来た24人以上の観光客から強取した、とペルー当局は話している。

イキトスという川の町の港長であるOscar Garrido-Leccaは、警察がこの強盗を発見するため、地域中を捜索しているところだと話している。港長は、強盗は木曜日の朝、Amazon Discoveryという観光クルーズ船に到達すべく小型船を使用して、船内に乗り込んで、その後、乗客や船員から約20,000米ドル（26,200オーストラリア・ドル）相当の物品を奪ったと話している。

観光客には、6人のオーストラリア人、2人のニュー・ジーランド人、そして21人のアメリカ人が含まれていた。また船内では、25人ペルー人が働いていた。（NEWS.com.au: July 15, 20163:13pm）

クルーズ客船会社2社は今週、ニースの象徴的なPromenade des Anglais（＝プロムナード・デ・ザングレ）という観光客に人気の場所で木曜日にあったテロ攻撃を警戒して、ニース寄港を中止した。

金曜日、Royal Caribbeanは、乗客3,114人乗りのNavigator of the Seasは、予定されたニース訪問の代わりに洋上で1日中過ごすと話した。

Celebrity Cruisesの乗客2,038人乗りのCelebrity Constellationは、同市訪問に代えて、土曜日は洋上で過ごすことになる。

近隣のフランスのカンヌやモナコに寄港している他のクルーズ客船会社数社は寄港するが、ニースへの寄港地観光は取り止める。これには、Norwegian Cruise Line Holdingsが所有するNorwegian Cruise Line、Regent Seven Seas Cruises、そしてOceania Cruisesが含まれる。

「NCLHの3商標の全てにおいて、弊社のお客様と船員の安全と安心は最優先になっております。」と同社は金曜日に声明文の中で語った。「十分な注意を払い、弊社はニースに向かう全ての寄港地観光を一時中止しており、フランスの港湾で運航している全船舶の安全対策を強化しております。」

金曜日、英国の客船会社であるP&O Cruisesも、カンヌを訪問した船からニースに向かう寄港地観光を中止した。

ニースの波止場に数マイルに亘って伸びるプロムナード・デ・ザングレ（「英国人の遊歩道」の意）は、ビーチ・クラブ、喫茶店、酒場、食堂に遣って来るフランスと外国からの観光客を惹きつけている。

ニースは、カンヌからちょうど21マイル、モナコからは13マイルのところにある。木曜日の攻撃は、モナコのPrincess Charlene（＝シャーリーン王妃）が世界で最も豪華なクルーズ船であるRegentのSeven Seas Explorerをモナコの波止場で命名してから僅か1日後に発生した。同船は、イタリアに向け出航した。（USA TODAY: 3:44 p.m. EDT July 15, 2016）

休暇予約会社のLowcost Travelgroupが、Brexit（注、英国EU離脱）投票の後で、管理下に置かれた。

EUレファレンダム（注、英国EU離脱の国民投票）を巡る不透明さと、ポンド安により、同社は7月15日に管理下に置かれ、英国で120人が失業した。同社の451人の職員の大半はポーランドに本拠を置いていた、とBBC（＝英国放送協会）は報じている。

同社は、行楽地に27,000人の休暇の行楽客がおり、更に110,000人以上の予約客を抱えている。既に出発している顧客は、飛行機で帰国できることが確約されている。

しかしながら、将来の予約を入れている110,000人は、問題に直面し得る。将来の休暇のための顧客の飛行機の予約は、多くの場合、有効となるが、ホテルは支払う必要がある。このことは、今や予約を入れて既に支払われているものと考えている何千人もが、休暇を過ごすことができなくなったことを意味する。

旅行保険の適用のない者は、休暇のための新たな宿泊施設のために2回支払うことを余儀なくされるか、あるいは単に旅行を取り止めることになる。（中略）

Manchester Evening News紙は、Smith & Williamson LLPとCMB Partners UK Ltd（注、法律事務所）が、管理手続きを監督することとなると報じている。（AOL Travel UK: Jul 16th 2016 11:42 AM）

首都のVizhinjam港、コーチンのMarine Drive、そしてコジコーデのBeypore港を結ぶ国内最初の高速水中翼船のフェリー運航開始の準備が整った。

Department of Ports（＝港湾局）とNon-Resident Keralities (NoRKs)が経営するドバイに本拠を置くBoat Tripsとの間で、クルーズとレジャーのためのサービスを開始するMemorandum of Understanding （＝覚書）(MoU)が署名された。130座席、空調付き、機関が2基ある2隻の船は、日中に限定される運航のために使用されることになる。この毎日行き来する運航は、2つの区間で提供され、このクルーズは4時間30分かかる。Kochi Marine DriveからBeypore、Onamに向かう第一便が始まる、と当局筋はThe Hindu紙に語った。Marine DriveとVizhinjam港を結ぶ便は、その後に始まる。

船舶に対する投資は、NoRKsとDepartment of Portsによってなされ、これにより港湾の基本設備が整うこととなる。Cochin Port Trustは、この水中翼船運航にかかる全ての料金を放棄している。

この取り組みへの起爆剤として、政府は、旅客が1キロメートル旅するにつき、1ルピーの補助金を出すと発表した。したがって、220ルピーの補助金がThiruvananthapuram-Kochi区間、150ルピーがKochi-Kozhikode区間に提供されることとなる。運賃は、平均1,200ルピーとなる。

船は、全て現代的な設備を有し、これには食糧庫、娯楽設備が含まれる。船は、20ノットから40ノットの速力で巡行することが可能（1海里は1.852キロメートル）。

当局は、深海に沿って移動することにも許可を得ている、と当局者は語った。National Transportation Planning and Research Centre（注、「国立運輸計画調査センター」の意）の調査で、この運航は実現可能であることが判っている。この事業は、Cabinet（＝内閣）の認可を得ている。（The Hindu: July 16, 2016 02:16 IST）

Aqua Expeditionsの船が、船員が何人か負傷して、他に4人が行方不明となる事故の後、7月16日に沈没した。当時、乗客は乗船していなかった。

このAqua Amazonでの事故は、土曜日恒例の同船の在庫補充のための供給・回転時間内に発生した。事故は爆発によるもので、結果として沈没した。調査が行われている。

Aqua Expeditionsが発表した声明文によると、「行方不明の船員の状況を知るためのあらゆる努力がなされているところです。運航チームの全員は陸上におり、地元救急隊と共に兵站支援を提供しています。」という。7月16日にAqua Amazonから下船する予定の乗客は、Aria Amazon、その他の船に振り替えられた。

これは、今年アマゾン河で発生した2度目のクルーズ関連の火災。4月には、船室から出火して、2人の観光客がInternational Expeditionsの船内で死亡している。またこの事故は、今週アマゾン河で発生した2回目のもので、Avalon Waterwaysが傭船した船で強盗があった。

Cruise Criticでは、情報を入手次第、この記事を更新します。（Cruise Critic: July 17, 2016）

オーストラリアのToll Shippingは、Sinotrans & CSCの子会社のJinling Shipyardとの間で、12,000dwt（＝重量トン）のroro船2隻の建造契約に署名した。

それぞれの船には、Mafiトレーラー250台と車両60台の積載能力がある。契約の詳細は明らかにはされていないが、引渡は2018年に始まる。

Toll Shippingは、オーストラリア物流大手のToll Groupの子会社であり、タスマニア島とオーストラリア本土間で船便を提供している。（Splash 247: July 18th, 2016）

Rolls-Royceは、ノルウェーの造船会社Klevenとの間で、約3300万ドル相当の契約に署名した。2隻の新しい極地クルーズ船の設計と船舶設備に関するもので、更に2隻追加の選択権もある。

KlevenとRolls-Royce間の契約は、KlevenとHurtigruten間で署名された確定契約の同意書の改訂に引き続いてなされた。

Rolls-RoyceのDirector of Offshore and Merchant Solutions（＝オフショア商業解決取締役）のHelge Gjerdeは、次のように語った。「HurtigrutenとKlevenは、最先端の旅客船を建造することで合意しており、Rolls-Royceは今日、この市場に最も革新的な船舶技術の何がしかを提供することとなりました。私はこれら新しい極地クルーズ船に、Hurtigrutenの誇りとする遺産が、同様の誇り高い未来にもたらされることを確信しております。」

波浪貫通型の船首を伴う革新的な船舶設計に加え、Rolls-Royceは、技術と設備の統合的パッケージを供給することとなる。引き渡されるものの中には、革新的なRolls-Royce Unified Bridgeが含まれており、これは船橋の環境を完全に再設計するものだ。制御盤、レバー、ソフトウェアのインターフェースは、共通の外観と雰囲気であり、その結果、より快適で整頓された、究極的には船橋の船長やそのチームに、より安全で効率的な労働環境を提供することとなる。（marinelink.com: Monday, July 18, 2016, 10:01 AM）

フロリダ州フォート・ローダーデール発。「Pokemon Go（＝ポケモン Go）」の流行は、合衆国中の公園、その他の公共空間に広まり、今や南フロリダのゲーマー（注、ゲーム遊びをする人）は、海にまで及びつつある。

「違った区画に関連する違ったPokemon（＝ポケモン）がいるのです。だから海のポケモンは、ウォーター・スポーツに出かけるのです。」とFort Lauderdale Water TaxiのSarah Jasperは話した。

この水上タクシーで働く者は、海上にいる間に捕まえられるキャラクターがいることを知ったことから、ゲーマーがポケモンを捕まえるのを助けるための行事を主催することを決めたのだった。

「水上タクシーに乗ると、全ての時間は海の上にいるわけで、途中で捕まえられるのです。」とJasperは話した。「ポケモンは海が好きです。このゲームで遊んでいた時に、そうした関係が判りました。」

非常に多くの人々が水上タクシーで遊んでいるのを見て、会社はこれを始めることを決めたのだった。

「多くの人が遊んでいて、指を差して、議論しています。」とJasperは話した。「これにのめり込んでいる船員も多くて、それですべてのポケモンを良く知っています。」

実際、ポケモンの中には、海の上でしか見つからないものもあるのだ。

「それに、殆どどこの船着き場にも、PokeStop（＝ポケストップ）があり、そのため捕まえるのが大変に簡単です。船を降りたくなければ、降りる必要さえもありません。物凄い数のポケモンが出てきます。だから、どれ位近くにいるのか、とても冷静に知ることができます。」とJasperは話した。

この「Pokemon Go」クルーズは、水曜日の晩に催行する。乗船はBriny Irish Pub Riverfrontで午後6時開始で、行事は午後8時30分に終わる。

更に詳しい情報と切符の購入は、ここをクリック（注、リンク先省略）。（Local 10: 3:32 PM, July 18, 2016）

7月19日、ソウル発。北朝鮮の旅客フェリーMangyongbong（注、Mangyongbong 92（＝万景峰92）の誤り）が来月、中国―北朝鮮―ロシアの観光航路に配船される、とワシントンに本拠を置く放送局が火曜日に報じた。

「（3か国の）観光当局が、先週の火曜日に（北朝鮮の経済特別区の）羅先（＝ラソン）であった会合で、この三者計画に合意した。」とRadio Free Asiaが、中国吉林省の琿春（＝フンチュン）という極東の都市の観光局当局者が語るのを引用した。

当局者らは、この北朝鮮の船を、北朝鮮の羅津（＝ラジン）港からロシアのウラジオストクに向かう航路の区間を運航することとなる観光船として使用することでも合意に達している、とこのラジオは伝えた。この旅行は、羅先と中国の琿春も結ぶことになるが、同航路のこの区間にどんな船を使用することになるのかは述べていない。

会合の後、参加者らは羅津港に係留されている同船の船内設備を視察した。3,500トンの船は、安全点検を受けることになっており、日曜日に試験運航が始まる、とこの放送局は伝えた。

この協定によると、Mangyongbongは羅津を（平壌時間）午後11時に出発して、8時間航海して、翌朝、ウラジオストクに到着するという。このメディアによると、その後、同船は午後4時に出発して、翌日の夜明け前に羅津に到着するという。同船は月10回運航する予定だという。

1971年就航の長さ102メートル、幅14メートルのこの北朝鮮の船（注、「万景峰92」ではなく「万景峰」のデータと思われる）は、元々、北朝鮮の元山（＝ウォンサン）と日本の新潟の間を、主としてこの共産主義国家に永住したがっていた在日朝鮮人を輸送するために航海していた。この船は、観光船として使用するため最近改造されたと報じられていた。

日本は、2006年にあった最初の核実験とミサイル打ち上げに対する平壌（注、北朝鮮政府）への制裁として、この船の入港を2006年以来、禁止している。（Yonhap: 2016/07/19 12:16）

Cruise Copenhagen Networkの数字によると、740,000人余のクルーズ船観光客が今年、コペンハーゲンを訪問することが期待されるという。2015年より60,000人多い。

「ホテル、食堂、呼び物となるものは確かに満足できるもので、（観光客の）中には出かけて少しばかり買い物もすると思います。」とCruise Copenhagen Networkのcruise commander（＝クルーズ指導者）のClaus Bodkerは、DRに語った。

統計によると、クルーズ船客はこのデンマークの首都において年間約7億クローナを消費するという。とりわけ観光客は、港と市中心部との間が短距離であることをありがたく思っている、とBodkerは説明した。

一方、来年の予約は、2017年が今年の人出を遥かに凌ぐものとなることを示唆している。

「来年、この都市を約850,000人のクルーズ船観光客が訪問することが既に判っています。」とBodkerは指摘した。「当地にこんなに多くの人がこれまで来たことはありません。」

現在の記録は2012年に破られており、その年、840,000人のクルーズ船観光客が首都を訪問していた。（The Copenhagen Post: July 20th, 2016 12:43 pm）

北京（注、中国政府）がこの係争水域における観光業を推進し続けることから、8隻までの中国船が、今後5年間に南シナ海でクルーズを行うことになる、と木曜日、国営新聞が報じた。

COSCO Shipping、China National Travel Service (HK) Group、そしてChina Communications Constructionによる合弁企業であるSanya International Cruise Developmentは、5隻から8隻の船を購入する、と国営のChina Daily紙は報じた。

南部の島嶼、海南（＝ハイナン）省にある中国の観光都市、三亜（＝サンヤー）に4つのクルーズ定期船用埠頭も建造する、と同紙は報じた。

Sanya International Cruiseのchairman（＝会長）であるLiu Junliは、同社は既にクルーズ船「Dream of the South China Sea」を運航中であり、来年の夏までに、更に2隻のクルーズ船を追加する計画だと、この記事は伝えた。

この船は、パラセル諸島（注、西沙諸島）の一部であるクレスセント諸島（注、永楽環礁）に向かうものであり、「適切な時に南シナ海を周遊するクルーズも検討している」という。ホテル、別荘、売店が、このクレスセント諸島に建築されることになる、と同紙は報じた。

外国人がこれらのクルーズに参加できるのか、あるいは南シナ海における中国の保有地を訪問することが許されるのかどうかは不透明だ。

中国は高エネルギーの可能性を秘めた南シナ海の90パーセントを主張している。ブルネイ、マレーシア、フィリピン、ベトナム、台湾は、年間約5兆ドルの貿易が行き交うこの海の一部を主張している。

対抗国との関係強化を争っている国々は、南シナ海の係争海域に対する一般市民の圧力の高まりに直面している。中国からパラセル諸島に向かう最初のクルーズは、2013年にHainan Strait Shippingにより始まった。北京（注、中国政府）も、南シナ海周辺にモルジブ流の行楽地を建造したいと話している。

中国は、南シナ海のおける広大な領有権主張を無効としたハーグの仲裁裁判所による判決受け入れを拒否し、フィリピンが持ち込んだ手続きには参加しなかった。（CNBC: Jul. 21, 2016）

2016年7月21日木曜日、バミューダ、ハミルトン発。クルーズ船、Norwegian Breakawayであった定期訓練と見られるものが、昨日、死亡事故となった。

41歳のフィリピン人が死亡し、他に3人の船員が負傷した。Norwegian Cruise Line (NCL) とBermuda Police Service（＝バミューダ警察）は確認した。

同船の週一回の避難訓練中に、救命艇がロープから外れて、海中に転落した。救命艇に乗船していた4人の男性船員は、この転落により負傷した。

治療のため、King Edward VII Memorial Hospital（注、病院）に搬送されたが、その後1人が負傷により死亡した。氏名は公表されていない。

NCLは「profoundly saddened by this loss（＝この死に心から悲しんでいる）」と述べた。

「弊社は、事故に巻き込まれた者に対して完全な支援と世話としているところで、事故調査のため、Government of Bermuda（＝バミューダ政府）や関連当局と緊密に作業しているところです。」と付け加えた。

1週間クルーズで4,300人を乗せていたBreakawayは、昨日の朝、ニューヨークからバミューダに到着した。明日、予定通り出発する、とNCLは話した。（Caribbean360: July 21, 2016）

調査官らは、昨年11月、洋上で乗客が避難することになるという稀な事態に至ったフランスのクルーズ船であった火災原因が判明したと話している。

豪華探検船、Le Borealの機関室での火災により、アルゼンチン沿岸沖のフォークランド諸島近くで、動力を喪失して漂流した。

フランスの調査官は、この火災は、上級船員が目詰まりした燃料フィルターを誤認したことに原因があると話した。間違って目詰まりしてない近くのフィルターを交換しようとして、燃料油が機関の熱い部分に飛び散って、最終的には機関室から銅ケーブルに火災が広まったのだった。

French Bureau of Investigation of Marine Events（注、「海事事件調査フランス支局」の意）の報告書によると、同船の水―噴霧消火システムが自動的に作動したものの、銅ケーブル沿いに火災が広まることを止めるには十分な効果がなかったという。

午前零時過ぎに出火した際、同船には347人が乗船していた。10人を除いて全員が、最終的にはBritish Royal Navy（＝英国海軍）の援助により脱出した。

この報告書によると、夜の見張りは、機関資格を有しないホテル係が行っていた。このことは、Ponantが機関資格を有しない夜の見張り係、「particularly for work on fuel circuits and/or putting the crew or the vessel at risk.（とりわけ燃料回路の取り組み、及び・または、船員あるいは同船を危険に晒していた）」と認識していたことを示唆するものだ。

このクルーズ客船会社は、この報告書によると、燃料供給回路について、夜間1人で作業することを、以来、禁止しているという。Ponantも、船長に対し、機関士あるいは甲板員によってのみ管理することが可能な活動を明記した新しい命令を出している。（USA TODAY: 11:24 a.m. EDT July 21, 2016）

持ち帰り寿司が、間もなく洋上に登場する。クルーズ船上で入手可能なものの一覧表に、持ち帰り寿司を加えよう。

クルーズ大手のRoyal Caribbeanは今月、8月に更に多くの船でお目見えする予定の構想を使って、保有船のうち数隻にsushi-to-go carts（＝寿司ゴーカート（＝手押し車））を加え始めている。

この提供物は、Izumi Expressというあだ名が付けられているもので、多くのRoyal Caribbeanの船の上にあるIzumiという寿司屋の派生物だ。

この新しい寿司カートは、7ドルから9ドルの費用で、巻き寿司の詰め合わせと日本のビールの選択付きで販売される。寿司の選択肢の中には、shrimp crunchy roll（＝海老のカリカリ巻き）や、spicy salmon roll（＝薬味の効いた鮭巻き）がある。いずれも8ドル。

Royal Caribbeanは、今年初めに乗客3634人乗りのFreedom of the Seasで、この構想を試験し、今月、次の4隻を追加した。Independence of the Seas、Empress of the Seas、Majesty of the Seas、そしてLiberty of the Seasだ。

更にAdventure of the SeasとEnchantment of the Seasの2隻も、この客船会社の広報担当者によると、8月にカートを設けるという。

Royal Caribbeanは、このカートは多くの場合、船のPromenade（＝散歩道）区画に置かれることになるという。船によっては、プール甲板に置くかもしれない。航海日の営業時間は、午前11時30分から午後3時30分と、午後5時から午後9時。寄港日の営業時間は、出航時間による。（USA TODAY: Last updated 08:47, July 22 2016）

来るべきクルーズ船建造フォーラム（＝公開討論会）が、業界の10年間の急速な発展とのズレを埋める「baby step（＝僅かな一歩）」として、China Cruise & Yacht Industry Association (CCYIA) により歓迎されている。

このフォーラムは、9月にある11th China Cruise Shipping Conference & International Cruise Expo（＝第11回中国クルーズ海運会議・国際クルーズ博覧会）の期間中に初めて開催されるもので、「made in China（＝中国製）」クルーズ船の将来の計画に焦点を合わせている。

Ministry of Industry and Information Technology（＝工業情報化部）とChina State Shipbuilding Corporationは、天津（＝ティエンチン）でのこの会合に参加する。この提携は、政府と企業が「advancing mode（＝前進基調）」にあることを示すものだ。

2015年には、約111万2000人の中国人観光客がクルーズ船を使って海外を旅行するものと見られており、中国に最初のクルーズ船が接岸した2006年との比較では、5460.5パーセントの増加。しかし過去10年間、クルーズ船建造産業は沈滞していた。

今年、ある上海の会社がイタリアとクルーズ船を建造する契約を締結した。このことは中国が、ドイツ、フランス、イタリア、フィンランドに次いでクルーズ船を建造することができる5番目の国となることを意味するものだ。

CCYIAのVice President（＝副社長）であるZheng Weihangは、次のように語った。

「上海はこの業界に最初の一歩を踏み入れました。そして中国の北部の港としての天津は、その利点を完全に生かして、クルーズ船の保守と修理を始めることになります。」

Zhengも、博覧会の期間中、アメリカの慈善団体が運航しているMercy Ships向けにTianjin Xingang Shipbuilding Heavy Industry Co, Ltdが建造した世界最大の民間病院船を展示する博覧会を調べに来る訪問者を歓迎した。

天津がこの博覧会を主催するのは4回目で、ここはアジア最大の母港を有する。2015年、天津は96隻の国際クルーズ船を受け入れ、前年同時期との比較では74.5増だった。

Tianjin Tourism Administration（＝天津観光局）のVice Director（＝副主任）であるHe Zhinengは、「天津は、クルーズ観光、クルーズ物流、才能養成、クルーズ建造・保守を含む母港から抜け出して、クルーズ都市を建築することを狙いとしています。」と語った。（China Daily: 2016-07-22 19:42）

土曜日の乗客は、フランスに最も近いイングランドの港であるドーバーで、フランスの保安検査の強化により大幅な遅延に直面した。

ケント州の港までの道路は、交通渋滞となった。Kent Police（＝ケント州警察）は、自動車運転者に「very, very long delays（＝とてもとても長い遅延）」を予期するよう忠告していた、とBBC（＝英国放送協会）は報じた。

港の広報官は、国境での検査が強化されており、大量の輸送が遅延していると語った。

Channel Tunnel（＝英仏海峡トンネル）のターミナルでは遅延はないが、旅行者には、追加の保安手続きのため、検査に90分かかると言い渡されている。

Port of Dover（＝ドーバー港）は、現在、7時間遅れであり、道路周辺で4時間遅れ、緩衝地帯の内側で3時間の遅れになっているという最新情報を6時45分に出した、とKent Onlineは報じた。

フランスは、7月15日にニースで84人が殺害されたBastille Day（＝フランス革命記念日、パリ祭）のテロリスト攻撃以来、保安対策を強化している。また非常事態を3か月延長した。

同国は、2015年11月にパリであった一連のテロリスト攻撃で130人が死亡したのを受け、非常事態宣言を発令したままになっている。（Business Standard: July 23, 2016 Last Updated at 13:36 IST）

ハドソン川のフェリーの17人の乗客が、土曜日の晩にジャージー市の埠頭に突っ込んで怪我をした、と市広報官（注、女性）が語った。

3人が担架で運ばれ、残りはNew York Waterwayが運航するPeter R. Weissというフェリーから歩いて下船することができた、と広報官のJennifer Morrillは話した。怪我人の全員は軽傷だった、と語った。

Coast Guard（＝沿岸警備隊）の広報官であるPetty Officer Third Class（＝3等下士官）Steve Strohmaierは、フェリーは午後7時20分頃、「fast rate of speed（＝高速で）」Paulus Hook（＝ポーラス・フック）埠頭に衝突したと語った。

フェリーには57人が乗船していたが、埠頭に衝突した時は、マンハッタンのWorld Financial Center（＝ワールド・ファイナンシャル・センター）から到着するところだった、とNew York Waterwayの広報担当者であるPat Smithは話した。それは「hard landing（＝硬接岸）」であったと表現し、地下鉄乗車中に乗客が受ける衝撃と同じものだった。

負傷者数の計上は様々であり、Morrill氏はJersey City Fire Department（＝ジャージー市消防局）の数字を引用して、5人の乗客がChrist Hospital（＝キリスト病院）に搬送され、12人がJersey City Medical Center（＝ジャージー市医療センター）に搬送されたと話した。

Smith氏は、打撲で6人が負傷したと船員らは報告したと話し、Petty Officer Strohmaier（＝Strohmaier下士官）は15人が負傷し、うち4人が治療を受けたと話した。

Smith氏は、このフェリーは乗客150人乗りで、損傷はなかったと話した。Strohmaier下士官は、沿岸警備隊が調査中だと話した。（New York Times: JULY 23, 2016）

地中海地域における進行中の不安定さにより、クルーズ会社はそこの収容力を刈り込むことになって来ている。最新のものが、Celebrity Cruisesの2017年夏の例だ。

Celebrityは、来年の春、冬のクルーズ予定を完了した後で、乗客2,850人乗りのCelebrity Equinoxを、地中海に戻さずにマイアミに留める。今年の夏は、地中海でアテネとバルセロナ発のクルーズを運航する。

この動きで、Celebrityの来年夏のヨーロッパでの配船は、5隻から4隻に減船し、2010年以来、初めてカリブ海に通年船1隻を配船する。

他社も、地中海の収容力を、カリブ海に移転させる計画を立てている。

Carnival Corp.は、6月28日の電話会議において、来年、地中海地域においては10％収容力を減少させ、カリブ海の収容力を5％増加させる見込みだと語った。

「弊社では、現在の需要環境に最適化させるために弊社の品揃えの安定を取り戻しております。」とCarnival Corp. CEO（＝最高経営責任者）のArnold Donaldは語った。

この動きは、地中海が再び動揺したことから出て来たものであり、今回はトルコでのクーデタの企ての失敗、フランスで過去9か月間で3度目の大規模なテロリスト攻撃となったニースでのトラック大量殺戮によるものだ。

クルーズ客船会社は、既に今年の一連のテロリスト攻撃を受けて、イスタンブールでの寄港を広範に取り止めている。クーデタの後、多くのクルーズ客船会社は、クサダシのようなトルコでの寄港も中断している。

大半は様子見であり、Carnival Cruise Lineは7月17日と20日のCarnival Vistaのクサダシ寄港を終日航海日に差し替えており、同地への将来の寄港は「in the coming days（＝この数日のうちに）」判断することになっている。

旅行代理店の中には、ヨーロッパへの顧客の需要は健全なままだと述べるところもある。（後略）（Travel Weekly: July 24, 2016）

カンヌール発。Kerala Minister for Ports（＝ケララ州港湾大臣）のRamachandran Kadanappallyは、今年の9月のオナム（注、ケララ州の祭り）の期間中、コーチンとカンヌールを結ぶ旅客船運航を始めると語った。

Ramachandranは、この船は1度に130人を乗せる収容力があると語った。これは政府の革新的な事業だ。また旅客船交通に向けてアズヒッコール港の基礎的施設を整備するよう港湾当局者に指示を出した。大臣は、当地の収税会議場であったカンヌール地方の開発会議を開催した際に、このことを述べた。（Kaumudi Online: 09:29:49 Jul 24, 2016）

中国は、大洋の巨大海域を領海であると主張したのを棄却する国際裁判を北京政府が無視していることから、国民に対し、南シナ海でのクルーズに出かけるよう勧めている。

国家が支援しているあるクルーズ客船会社は先週、東南アジアに深く広がる議論のある環礁と砂洲における観光業を発展させるべく、北京（注、中国政府）が野心的な計画をなりふり構わず支援していると発表した。

国家主義的な「China dream（＝中国夢）」というPresident Xi Jinping（＝習近平（＝シー・チンピン）主席）のスローガンからの支持を受けて、Sanya International Cruiseは、この地域を周遊する観光客を運ぶ8隻の定期船からなる船隊を作る計画を発表した。第1船のDream of the South China Seaはいつでも出港できる、とSanyaのchairman（＝会長）、Liu Junliは語った。

中国の近隣国は、領有権の主張は、海洋法の下では何の利益もないというハーグのPermanent Court of Arbitration（＝常設仲裁裁判所）による判断を、北京（注、中国政府）は受け入れるよう呼びかけている。

先週、北京（注、中国政府）は、海を越えてその存在感を確立するための努力を倍増させた。北京（注、中国政府）は、中国の主張の拒絶は、世界貿易の世界的警察官としての役割を強化すべく合衆国を招待することだと受け止めている。

北京（注、中国政府）は敗訴に備える一方、仲裁裁判所の判断を強い言葉遣いで批判した。

「中国の敗訴は、北京（注、中国政府）が面子を保つ数少ない途を押しつぶすものだった。」と外交政策雑誌のForeign Affairsで、Mira Rapp-Hooperは書いた。

「中国当局者は、この裁判所は中国を隅に後退させたものと感じているのかもしれない。そして激しく殴りかかることによって反撃して来た。」（The Australian: 12:00AM July 25, 2016）

ハサブ発。National Ferries Company (NFC) は木曜日にハサブ―キシム島航路を始める。地方水準での運航が開始されることとなる。Governorate of Musandam（＝ムサンダム特別行政区）にあるハサブ港と、イランのキシム島にあるバフマン港間で運航されることとなる。

キシム島はオマーンのフェリーにとっては、初めての地方目的地となる。更に多くの目的地が近々加わることになっており、バンダル・アッバスのバーホナル港やチャバハール港の名前が挙がっている。

NFC Marketing and Communications Manager（＝NFCマーケティング・広報支配人）であるGhazi bin Abdullah Al Zedjaliは、ハサブ港とキシム島のバフマン港間の航路の正式開設は、オマーン外の初の目的地を記念することになると述べた。

この動きは、Royal Decree No. 108/2011（＝国王令第108/2011号）としてサルタンが関与した同社のAshgabat Convention（＝アシガバード会議）を始動させる努力の一環であると付け加えた。

彼は、Blessed Renaissance Dayというサルタンのお祝いと同時に行う業績の1つであるこの国家事業を開始するため、同社が全力を挙げていることを確認した。（Times of Oman: July 27, 2016 8:46 PM）

Norwegian GetawayとSilverseaのSilver Cloudの2隻のクルーズ船が、2016 Rio Olympic Games（＝2016年リオ五輪大会）期間中、洋上ホテルとして使われる。

Norwegian Getawayは、8月4日から22日まで、リオのPier Maua（＝マウア埠頭）に接岸して、同市に2,000室のホテル室を追加提供する。このクルーズ船は、企業スポンサー、Rio Host Committee（＝リオ主催者委員会）、International Olympic Federation（＝国際オリンピック連合）、National Organizing Committees（＝国家組織委員会）のメンバーが宿泊する。これにより、企業スポンサーが商談やその他の接待に出席することが可能となる。

Norwegian Getawayは、Landry & Klingに傭船されているものであり、40日間傭船するこの乗客4,000人乗りのクルーズ船は、同社がこれまでに傭船した最大船。同社は、2005年にジャクソンビルであったSuper Bowl XXXIX（＝第39回スーパー・ボウル、注、米国プロ・フット・ボウルの王者決定戦）で5隻のクルーズ船を傭船したことがあった。

同船の90％近くが企業スポンサー向けに予約されており、残りがOlympic Family（注、五輪関係者）のメンバー向け。残りの船室の10％は、ブラジルの旅行会社が販売している。

Rio Olympic Gamesで洋上ホテルとして使用されている2隻目のクルーズ船は、SilverSea Cruisesの豪華なクルーズ船のSilver Cloudだ。この乗客296人乗りの船には、合衆国バスケットボール・チームの男子と女子が宿泊することになる。

バスケットボール・チームがオリンピック大会期間中にクルーズ船に滞在するのは、これが最初ではない。アテネであった2004年大会の期間中、同チームはQueen Mary 2に滞在した。

Silver Cloudは沖合に投錨し、同チームが必要とする安全を提供する。1992年のOlympics（＝オリンピック大会）では、男子バスケットボール・チームはDream Team（＝ドリーム・チーム）の人気のため、Olympic Village（＝オリンピック選手村）に滞在することを止めた。

船に滞在することにより、同チームは家族や友人らと多くの時間を過ごし、大会に向けて適切な準備をすることが可能となる。（Cruise Fever: July 28, 2016）

ElomaticとDeltamarinは、特大旅客船の設計で、ドイツのMV Werftenとの間で大規模な三角当事者工学契約に署名した。

Star Cruisesというクルーズ客船会社向けのこのGlobal級の船は、ドイツで建造される史上最大の船となり、世界的にもこれまでに建造された最大船の1隻となる。長さ340メートル（1,115フィート）以上、幅45メートル（148フィート）で、200,001総トンになる（Oasis of the Seasの総トン数は、225,282）。

この契約は、7月28日に全当事者により署名されたもので、本船の基本設計及び詳細設計の当事者の大半が含まれている。本契約は、ElomaticとDeltamarin双方の歴史において最大のもので、合計で860人年になる。契約価値は公表されていない。

この事業は4年近く継続するもので、Star Cruisesへの引き渡しは、2020年に予定されている。

ElomaticとDeltamarinの業務範囲は、あらゆる工学専門分野における基本及び詳細設計の局面における作業が含まれている。両社は技術サービスを通じ、工事期間中に造船所を支援することにもなる。

ドイツで最近あった年次幹部会議において、Genting Hong Kongは、今年4月に買収したドイツのメクレンブルク＝フォアポンメルン州の3つの造船所は、MV Werftenと命名し、大型船の建造に特化すると発表した。Lloyd Werftは、ブレマーハーフェンにあり、昨年9月に買収したが、修理、改造、そしてメガヨット（注、大型ヨット）の建造という、ここの以前の事業に特化することになる。

MV Werftenは、2017年に4隻の豪華なCrystal River船の1番船を引き渡し、2018年にはCrystal Endeavor級の20,000総トンの一連の極地探検ヨットの1番船、そして2020年までにStar CruisesのGlobal級クルーズ船である201,000総トンの一連の船の1番船を引き渡すことになる。

このMV Werftenが計画している毎年の生産物は、将来増強され、最終的には200,000総トン以上の2隻のNeoPanamax（＝ネオ・パナマックス）クルーズ船と、1隻のPanamax（＝パナマックス）クルーズ船を建造することになっている。（The Maritime Executive: 2016-07-29 19:00:19）

Diageoは、アジアのクルーズ船、Genting Dreamで洋上Johnnie Walker Houseを始めるべくDream Cruisesと提携した。

Dream Cruisesのpresident（＝社長）であるThatcher Brownと、Johnnie Walker Houseのglobal director（＝世界監督）であるLawrence Lawは、北京であったロードショー行事で、Dream Cruisesの意匠文字を彫り込んだJohnnie Walker Blue Labelの8本の瓶を除幕し、この共同提携を記念した。

このコレクションは、アジアの豪華クルーズ客船会社で「first ever（＝史上初）」のJohnnie Walker Houseの開業を記念して、デザインし、生産されたもので、クルーズ客に販売されることになる。（後略）（The Spirits Business: 29th July, 2016）

伝えられるところによると、乗客が乗船中に爆発音を聞いたことから、マルセイユ港のフェリーでは避難している。

フランスからの報道では、77人の乗客と船員が、ジョリエットでCorsicaというフェリーから下船したという。この便は、午前9時にサルディニア島に向けて出発することになっていた。

これは、フェリーがテロリスト攻撃に脆弱だという懸念から、フランスの港湾で警備が強化された後、発生したものだ。諜報機関からの警告を受け、兵士や警察官が港湾に駐留している。爆発物処理班と犬部隊が現場に到着し、爆発原因を調べている。警察高官は、地元メディアに次のように話した。

「船からは漏れておらず、したがって何が起きたのか分かりません。爆発が船内であったのかも分かりません。」（Metro: Sunday 31 Jul 2016 10:46 am）