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2014年2月

2014年2月の海外旅客船情報

カリブ海のクルーズ船でノロウイルス勃発(米国)

1月31日のSky Newsの報道によると、カリブ海のクルーズ船でノロウイルスが勃発し、乗客と船員170人以上が病気に襲われたという。カリブ海へのCaribbean Princessの航海は短縮され、乗客らは2日早く、テキサス州ヒューストンのBayport Cruise Terminalに、木曜日の夜に戻ってきた。

ノロウイルスの勃発は感染力が高く、しばしば吐き気、嘔吐、下痢の原因になることから、防疫官が「extensive sanitation of the ship(=同船の広範に亘る衛生状態)」を監視することとなる。(中略)

Caribbean Princessでノロウイルスの勃発があったにも拘わらず、クルーズ客船会社の旅行短縮の正式な理由は当該勃発ではなく、むしろ最終港であるヒューストンの今週末の濃霧 の天気予報であるとしていた。この「excuse(=口実)」は、大半の乗客には受け入れられるものではなく、CNNの加盟系列局の KHOUに語ったオースチンのKeith Davisも、その中の1人だった。

「あれは、連中が私達にこの前の火曜日に話したことで、全く同じ事を言っています。」とKHOUに語った。「5日も前には誰も予想でき なかったことを私は知っていますよ。これはそういう場合ではないことも知っています。連中は損害を最小限にしようとしているだけなんで す。」(Examiner.com: February 1, 2014)

難破したCosta Concordiaで作業中の潜水夫が死亡(イタリア・スペイン)

2月1日、イタリア、グロッセート発。土曜日の午後、イタリアのジリオ島沖の豪華クルーズ船Costa Concordiaの残骸で作業中に、潜水夫1人が死亡した、と当局者は語った。

この潜水夫は、スペインのIsrael Franco Moreno(40)で、転覆した船を真直立させるために使われる浮揚装置を導入する作業中に足を切断したものと見られる、とイタリアの通信社ANSAは報じた。浮揚作業 中の業務上の事故での最初の犠牲者となった、とANSAは伝えている。

Costa Concordiaは、2012年1月13日にジリオ島沖の岩礁に乗り上げ、30人が死亡して、2人が行方不明となっており、死亡したものと推定されている。本船の船長で あるFrancesco Schettinoは、過失致死罪と職務怠慢の複数の訴因で起訴され、公判中だ。

今年の夏、岩礁から船を撤去する予定。(UPI.com: Feb. 1, 2014 at 9:39 PM)

浮氷塊がフェリーを妨害(カナダ)

南部に向って移動中の大きな浮氷塊が、この州で2番目に大きなフェリーの運航を妨害している。

Beaumont Hamelが砕氷船の助けが得られず、フォーゴ島で氷に阻まれていることから、フォーゴ島とチェンジ諸島のフェリー便は運休している。昨夜、ヘリコプターがフォーゴ島に 向った。フォーゴ島のフェリー、The Earl Winsorは、来週、修理のために運休することとなっていたが、この船は氷の中で航行するという問題も抱えていた。

定期フェリーが氷の中を航行するという問題を抱えていることから、ラブラドル海峡の運航を支援するフェリーのSir Robert Bondを護衛している砕氷船がLewisporte地区にいる。

ベル島への便は、まだ氷の影響を受けていない。(VOCM: Sunday, February 2 2014 | 11:27:40 AM)

合衆国近くのクルーズ船のプールから引っ張り出された子供は死亡(米国)

月曜日、ノース・カロライナ州沖のNorwegian Cruise Lineの船で、4歳の子供がプール甲板で意識不明になっているのが発見されて死亡した、と沿岸警備隊員は語った。

4歳と6歳の2人の子供が、月曜日の正午頃、プールの中で発見された。同船の医療職員が6歳の子供の蘇生をすることはできたが、もう1 人の子供については死亡が宣言された、とCoast Guard Petty Officer(=沿岸警備隊下士官)のAdam SanSoucieは話した。

船は事故当時、ノース・カロライナ州の沖、約35マイルのところにおり、助かった子供は、祖母と共に州のCarteret General Hospital(注、「カータレト総合病院」の意)に空輸された、と話した。

「今朝、Norwegian Breakawayで悲劇が起きたという連絡を受けて大変に驚いております。」とNorwegian Cruise Line Holdings Ltdは、このクルーズ客船会社のFacebook(=フェイスブック)ページに掲載した声明において述べた。「直ちにチームが対応し、2人のお子さんにはCPR(=心肺 機能蘇生)を素早く施したのですが……。衝撃的なことに、下のお子さんが船上で亡くなりました。」(Chicago Tribune: 11:15 p.m. CST, February 3, 2014)

台湾へのStar Cruisesの寄港が増えることに(中国・台湾)

台北発。Star Cruisesは今年後半に、ここのアジア船隊最大の船を、香港と台湾を結ぶ新航路に就航させる計画だ。
4月7日から10月26日までStar Cruisesは、SuperStar Virgoを使った香港から高雄(=カオシュン)、台中(=タイチョン)に行く3泊4日のクルーズを月に3本から4本、香港から高雄、台中、基隆(=キールン)に行く6泊 7日のクルーズを月に1本行う。

この新航路に対応するため、2014年にSuperStar Virgoは、香港を母港とすることとなる。(SinoShip News: 03/02/14)

バングラデシュでフェリーが転覆し、11人が溺死(バングラデシュ)

ダッカ発。月曜日の晩、バングラデシュ北東部のSunamganj地区のスルマ川で小型フェリーが沈没し、11人が溺死し、50人 が行 方不明になった、と当局者が火曜日に語った。

Sunamganjの小区域であるDoaraのchief executive(=最高責任者)のKamrul Alamは、機関不調を来たしてフェリーが沈没したことを確認した、とXinhua(=新華社)は報じた。

Alamは、月曜日の晩に6体の遺体が収容され、火曜日の朝に5体の遺体が見つかったと語った。

消防隊員が救助活動を行っている。(Business Standard: February 4, 2014 Last Updated at 14:10 IST)

Fjord LineはLNG焚きクルーズ・フェリーの第2船の引渡を受ける(デンマーク・ノルウェー)

2014年2月4日。ノルウェーのBergen Group Fosen造船所は、LNG焚きのクルーズ・フェリーMV Bergensfjordを、Fjord Lineに成功裏に引き渡した。

このクルーズ・フェリーは、2013年7月にBergen Group Fosenから引き渡されたMV Stavangerfjordの姉妹船。MV Stavangerfjordは、この造船所が言うにはガス焚きのRolls-Royce Bergenの機関とその他の技術的装置の搭載と試験には予定よりも長く時間が掛かったとして、数回に亘って引渡が遅延していた。

2隻の170メートル、乗客1,500人乗り、車両600台収容のフェリーは、元々は二元燃料機関を搭載するものとして発注されてい た。ところが2012年6月にBergen Groupは、一元燃料LNG機関を搭載した2隻を引き渡す旨の契約変更を受け取ったのだった。2番船の引渡は、順調に行われたように見える。

「弊社は、Bergen Group Fosenが昨年の夏に合意した予定に従って本船を引き渡すことができたことを大変に満足しております。これにより、技術的装置を動かし、全運航と物流の品質を管理するの に十分な時間が取れることになりました。もし可能ならば、弊社は現在予定している4月3日よりも早く本船を就航させます。」とFjord Line CEO(=最高経営責任者)Ingvald Fardalは話している。(Marine Log: FEBRUARY 4, 2014)

Crystal Cruisesはバンコク寄港を中止(タイ・米国)

バンコクでの政情・社会不安のため、Crystal Cruisesは、SerenityとSymphonyの2隻の船の旅程において、2015年1月までレム・チャバンへの寄港を中止した。

ウェブサイト上に1月29日に掲載した声明でCrystalは、1月21日にタイ政府が60日間の緊急事態を宣言し、1月19日に U.S. State Department(=合衆国国務省)が渡航勧告を出したことに注目していた。

「増大する予測できない暴力行為があることから、弊社では慎重を期してこの決定をしたものであり、できるだけ早くこの変更に対処するた めバースを確保し、皆様に忠告するものであります。」とCrystalは述べていた。

Crystalは、サムイ島とプーケット島といった他のタイの目的地への寄港は継続する。(Travel Weekly: February 5, 2014)

NFCは2隻のフェリーの引渡しを受ける(オマーン)

マシラ発。National Ferries Company (NFC)は、シャーナとマシラ間で運航することとなる2隻のフェリー、ShanahとJawharat Masirahの引渡しを受けた。2隻のフェリーは現在、シャーナで投錨しており、シャーナ―マシラ航路での技術試験
を待っているところだ。最終的な引渡しに先立ち、National Ferries Companyの技術チームの監督の下で完全技術検査が行われることになっている。

両船の収容力は、車両24台、トラック4台、旅客154人となっている。この2隻の新フェリーの最高速力は、時速15ノット。上手く行 けば来月の3月にシャーナ―マシラ航路で運航を開始することとなるこの2隻の船には、それぞれ4基の機関が搭載されている。(Oman Daily Observer: Wednesday 05th, February 2014 / 23:56)

中国人投資家がウェリントン港のフェリーを買収:「業務は通常通り」

East by West Wellington Harbour Ferryは、この事業を中国人投資家に売却し、長期拡大戦略を予想した。

East by WestのManaging Director(=代表取締役)Jeremy Wardは今日、同事業を売却することは、2014年に近々25周年を迎えることから、次の成長につながる良い判断だったと述べた。

この中国人投資家は中国で観光業に権益を有しており、ニュー・ジーランドに移住する計画を持っている家庭を持つ男性。

Ward氏は、少なくとも今後2年間はEast by Westの経営を継続し、「it’s business as usual(=業務は通常通り)」だという。(後略)(Scoop.co.nz: February 5, 2014)

BC従業員パスを調べろ:運輸長官(カナダ)

バンクーバー発。州政府の運輸長官によると、合理化と減量経営の中、BC Ferriesは従業員と家族に無料乗船を認めていることを厳密に調査すべきだという。

Todd Stoneは、このフェリー法人は効率化を図る前に、無料乗船パスを廃止することがその効率化を図る唯一の方法だと話している。

「私は彼らのやり方に満足はしていないのです。」とStoneは語っている。

ブリティッシュ・コロンビア州の住民の全員が節約するのが、唯一公平なやり方だと話している。

「我々はブリティッシュ・コロンビアの住民に倹約を求めています。我々は沿岸の共同体に犠牲を求めています。我々は高齢者に犠牲を求め ているのです。政府が倹約している時には、BC Ferriesは従業員パスについて、長期間厳密な調査をすべきなのです。」

Stoneは5400万ドルの予算を引き下げるには、これはBC Ferriesが努力しなければならないものだと話している。この法人は、4月末日に運航を削減し始めることになっている。

このフェリー法人は、2010年度に車両輸送を含め、7,400人余を無料で乗船させていたと伝えられている。(News1130: February 5, 2014 11:19 pm)

乗客らが抗議してクルーズ船からの下船を拒否(中国)

香港発。警察が呼ばれて、数百人の不運な乗客とクルーズ客船会社の仲裁を試みている。乗客は同船が6日間旅行の一部を取りやめた決定を 行ったことに抗議して、香港に今朝戻ってきたCosta Victoriaからの下船を拒否した。

この船は半日間、ベトナム北部のハロン湾に寄港するものと思われていたが、沈没船が同港の入り口を塞いでいた。激怒した乗客らは旅行代 理店からの補償を要求している、と地元のSouth China Morning Post紙は報じている。

本船は、香港のTsim Sha TsuiにあるOcean Terminalに接岸している。約340人がこの抗議活動に参加している。(SinoShip News: 06/02/14)

フランス人のストライキで島のフェリー運航は影響を受ける

Condor Ferriesは、フランスの船員による予告無しの争議行為(注、「山猫スト」)のため、全ての運航を取り止めると発表した。同社のCEO(=最高経営責任者)である James Fulfordは、次のように語った。

「衷心よりお詫び申し上げます。弊社ではフランスの同僚が予告なく、このようなやり方で意見表明する方法を選択したことに驚き、失望し ています。」

このフェリー会社では、問題がどれくらい続くのか判らないという。影響を受けた乗客には、連絡が取られることとなる。

フランス船員は、労働と手当てを巡る紛争の結果、争議行為を実施した。Fulford氏は、次のように述べた。

「弊社ではチャンネル諸島とフランス間の運航を再開するため、可及的速やかに紛争を解決すべく、フランスの弊社同僚らと話し合いま す。」(BBC News: 6 February 2014 Last updated at 12:05)

Googleは少なくとも今のところ、湾岸フェリーを止める(米国)

2月7日、サン・フランシスコ発。湾岸での試験航海を終えて、Googleはフェリーを乾船渠に入渠させている。このシリコンバレーの 科学技術巨大企業がこの船を再浮揚させようとするかどうかは、不明だ。

Googleは1月初め、サン・フランシスコのFerry Buildingから、従業員向けに1ヶ月間無料試験運航を始め、月曜日にアラメダのハーバー湾からの5日間の試験運航を行った。船はレッドウッド・シティに乗客を運び、 そこから同社のMountain View構内に定期輸送を行った。

予定されている最後の運航は、金曜日だった。Google幹部は、どれだけの乗客がいたのか、あるいは運航再開するのかという点につい ては論評しなかった。同社の往復バスを巡っては、生活費が高騰して金持ち以外はサン・フランシスコから出て行かなければならなくなる象徴 だとする一般大衆の抗議が増大していたことから、同社は船を試したのだった。より平凡な水準では、通りやMuniの停留所がバスで渋滞す るという不満があった。

「弊社はBay Area(=湾岸地域)の住民にご迷惑を掛けたくはなく、Googlers(=グーグラー、注、「Google従業員」の意)が通勤するための別の方法を試しているところ です。」と同社は金曜日に出した声明において述べた。

Port of San Francisco(=サン・フランシスコ港)とWater Emergency Transportation Authority(=水上緊急輸送局)の当局者は、公共の船舶の前後に定期運航するGoogleのフェリーには、何らの問題もないと報告した。

港湾の報道官のRenee Dunn Martinは、Googleがフェリーを湾岸に復帰させる決定をするとしても、恐らく夏までにそうしたことはないだろうと語った。(San Francisco Chronicle: Updated 4:53 am, Saturday, February 8, 2014)

クルーズ船Black Watchの調査開始(英国)

804人の乗客を乗せたBlack Watchという船は、今朝、ケープ・ホーンの北、約50マイルのアルゼンチンとの国境に近いピクトン島近くで「technical issue with the ship's steering gear(=船の操舵装置に技術的な問題が生じた)」ため止まった、とサフォークに本拠を置くFred Olsenの広報担当者(注、女性)は話した。

「この問題を調査するためには投錨する必要があり、現在、調整中です。」と話した。

「全ての関係官庁と港湾職員には、必要な調査のために船を止める必要があると連絡しており、乗客には一日中、最新の進展状況を伝えてい ます。」

船は修理完了後、この114泊の「South American and World Voyage(=南米・世界航海)」を続けるものと見られている。次の寄港地はチリのバルパライソで、2月15日に到着する見込み。(ITV News: Last updated Sun 9 Feb 2014)

Shirley Temple、バミューダへの旅行で記憶されている(バミューダ・米国)

女優のShirley Templeが85歳で死亡した。国際的な注目をこの島に惹き付けたバミューダへの寄港から75年後のことだった。

この1930年代のハリウッドの子役女優は、1938年に本島を訪問した際には名声の絶頂期だった。地元は熱狂し、海外紙の見出しを 飾った。

遠洋定期船Queen of Bermudaに乗船して到着し、Castle Harbour Hotelに滞在した。この休暇の間、フラッツのAquarium(=アクアリウム、注、「水族館」の意)他、島の多くの名所を訪問した。

バミューダへの航海中に、Queen of Bermudaに乗り合わせたアメリカの百万長者で慈善家であるVincent Astorと出会った。彼はこの若い映画スターを、狭軌の民営鉄道に乗車することを誘った。この鉄道は、フェリー・リーチにある彼の22エーカーの私有地を走り抜けるもの だった。(中略)

1934年の「Bright Eyes(注、「きらめく瞳」の意)」といった映画での、歌ってタップ・ダンスをする役が最も記憶されていたが、月曜日の夜、カリフォルニア州の自宅で死亡した。

最後に映画に姿を見せたのは1949年で、その後、テレビに舞台を移した。Temple女史は、1950年にCharles Aiden Blackと2度目の結婚をした。その後の人生では、Shirley Temple Blackとして知られることを好んでいた。

1960年代後半、政治に拘わり、1969年にUnited Nations(=国際連合)で合衆国を代表し、1974年には合衆国ガーナ大使になった。しかし多くの子役スターのように、国民の意識 の上では、子供の時の役のままで覚えられていた。

晩年、自身の幼少時代の成功を寛大に見ていた。次のように語っていた。

「大恐慌時代の人々は、何か元気が出るようなものを見たかったのです。それでRin Tin Tinという犬と、それから小さな女の子と恋に落ちたのです。」(Royal Gazette: Published Feb 11, 2014 at 10:41 am)

Facebookがサン・フランシスコ湾でフェリー運航開始(米国)

サン・フランシスコ発。サン・フランシスコ湾は、科学技術企業により親しみ易いものにさえなって来ている。

サン・フランシスコの従業員をシリコン・バレー(注、カリフォルニア州有数の工業集積地域)に送り迎えする豪華通勤バスの一団が波風を 立て続けていることから、科学技術企業は代替手段を模索している。

Facebook(=フェイスブック、注、インターネットのソーシャル・ネットワーキング・サービス会社)は、サン・フランシスコの職 員に無料乗船双胴船を提供する最大の会社だ。

この巨大ソーシャル・ネットワーク(注、元々は「付き合いの輪」といった意)は、2月4日に「water taxi(=水上タクシー)」と呼ばれる私有フェリー運航の実験を開始した。この双胴船は30人乗りで、Wi-Fi(=ワイ・ファイ、注、「無線LAN」の意)や、コー ヒー、軽食を備えている。

現在、この運航は週2日で、90日間の実験計画の一環だ。この計画が成功すれば、継続するか拡大されることになりうる。

従業員らは、AT&T Park近くでこの傭船された船に乗船し、レッドウッド・シティに上陸して、Facebookのメンロ・パーク構内まで行く通勤バスに乗車することとなる。 Facebookの広報担当者は、この運航を確認した。

1月にGoogle(=グーグル、注、インターネットの検索エンジン会社)は、サン・フランシスコからの同様の運航を開始し、2月には アラメダからの運航も始めていたが、いずれの実験計画も先週、終了した。

Google及びその他の会社は、同市からシリコン・バレーに労働者を輸送するバスを巡って緊張が高まっているのを沈静化させようとし ている。このバスは、住宅費の高騰や立ち退きの原因とされるサン・フランシスコの技術主導のジェントリフィケーション(注、富裕階級の流 入に伴う都市再開発)の象徴になっている。(Los Angeles Times: February 12, 2014, 6:41 p.m.)

ノルウェーは2隻の新しいフェリーの動力にLNGを選択(ノルウェー)

2隻の新たに発注された二元液化天然ガス(LNG)駆動フェリーは、2015年第2四半期にノルウェーで運航を開始する、と業界ニュー スサイトのMarine Logが報じている。

この船は、フィンマルク郡議会を代理してBoreal Transport Nord (Boreal Transport)が運航するもので、ノルウェー北部のオクスフィヨルドから出ている航路に就航する。

船はノルウェーのFiskerstrand造船所で建造され、Multi Maritime ASが設計する。電動式の変速機とアジマス・スラスターを使用し、LNG駆動機関と予備のディーゼル機関を有する。いずれのフェリーも、乗用車40台収容の空間と、100 人収容の旅客ラウンジを有する。

Multi Maritimeでは、設計は、この航路が外海を走るもので、フェリー・ターミナルがハスビクという僅か15分で船を入れ替えることが要求される場所に位置していることを 反映したものとなると語った。

この船は、Boreal Transportにとっては最初のLNG駆動船となる。

ノルウェーでは近時、LNG駆動フェリーが乗客の乗船中に燃料を補給することができるように規則が改正され、LNG燃料の使用が、より 魅力的なものとなっている。(Ship & Bunker: Wednesday February 12, 2014)

「国に対する侮辱だ」提督はアルゼンチンの英国国旗禁止の動きに激怒(英国・アルゼンチン)

Admiral Lord West of Spithead(=西スピットヘッド卿提督)は、アルゼンチンの復讐心を感じることに慣れている。この元First Sea Lordは、フォークランド戦争で爆撃されて沈められたフリゲート艦、HMS Ardentの指揮を執っていたことがある。

そのため、今月初めにCunardのクルーズ定期船、Queen Victoriaの乗客として、アルゼンチン当局が圧力をかけてきたことを知って激怒したのだった。

「ホーン岬を周ってから、船長と夕食を摂っていたのですが、船長は私に、基本的にはブエノス・アイレスで10,000ドルの懲罰的罰金 に 脅されていたと話し、更にred ensign(=英国商船旗)を降ろさなければ「trouble(=面倒なことになる)」と、詳細は明らかにされなかったものの、引用符付きで言われたというのです。」 と、Lord West(=ウェスト卿)は今日、私に話してくれた。

私達は船長達の高貴な集団の本部であるHQS Wellingtonで話を続けていた。ここでは誇らしげに、問題の旗が翻っていた。

red duster(注、「赤い雑巾」の意もある「英国商船旗」)は、知られているように、全ての英国の商船によって使い古されてきたものだ。しかしアルゼンチン最大の州は、こ の旗を揚げた船舶をブエノス・アイレスに接岸することを禁じる法律を通過させたのだった。

「これは侮辱だと思います。国家に対する侮辱ですよ。」と提督はこの州法は「atrocious(=不愉快なものだ)」と表現しつつ 語っ た。

しかしながら、この法律はフォークランドに行く船舶だけに適用されるものであると理解されており、したがってQueen Victoriaは、同法に抵触することになるはずはなかった。(中略)

アルゼンチンの大統領は、1年前にDavid Cameronに対してフォークランド諸島を同国に返還するよう求めて以来、英国との緊張を高めている。経済破綻の最中、アルゼンチンは、この諸島周辺で富をもたらす可能 性のある油脈を開発する者は、刑務所にぶち込むと脅しをかけている。

Admiral West(=ウェスト提督)は、この最新の外交上の事件について、議会で質問する予定だ。フォークランド諸島の勝利の不朽の政治的権威を知っている大臣らが、答弁を差し控 えることはありそうもない。(Channel 4 News: Wednesday 12 Feb 2014)

合衆国は日本へのシェール・ガスの輸出を承認(米国・日本)

日本は、南部のルイジアナ州からの天然ガス輸出許可を合衆国政府から得た。今や合衆国当局は、日本企業が絡む全てのガス輸出を承認し た。

US Department of Energy(=合衆国エネルギー省)は火曜日、開始許可を行った。このルイジアナ州の事業には、日本の貿易商社のMitsui(=三井物産)とMitsubishi(= 三菱商事)、そして海運会社のNippon Yusen(=日本郵船)が絡んでいる。

これらの企業は、2017年から年間800万トンの天然ガスを日本に輸入することになるものと見られる。Tokyo Electric Power Company(=東京電力)が、このガスのなにがしかを使用することになる。

合衆国の天然ガスに対する海外需要は、価格の安い同国でシェール・ガス・ブームが始まって以来、急騰している。

しかし合衆国政府は、日本を含む自由貿易協定を締結していない国々に天然ガスを輸出することには制限を置いている。こうした国々は、事 業毎にEnergy Department(=エネルギー省)の承認を得なければならない。

同省は昨年、日本向けの3事業を承認した。この最新の承認により、日本は年間約1700万トンの合衆国天然ガスの輸入を開始することと なる。これは、年間に必要とされる天然ガスの20パーセント近くになる。(NHK: Feb. 12, 2014 - Updated 07:00 UTC)

クルーズ船が「異常波」に襲われ、乗客死亡(英国)

イギリス海峡で、クルーズ船が「freak wave(=異常波)」に襲われ、乗客1人が死亡した。

英国船Marco Poloは、悪天候に襲われた際、乗客735人と船員349人を乗せて、アゾレス諸島からエセックス州のチルベリー港に帰って来るところだった。

波が窓を打ち砕いて、85歳の乗客を負傷させたものと考えられている。この男性客は船から空輸されたが、後に死亡した。

運航事業者のCruise and Maritime Voyagesによると、70代と考えられている女性客1人も、医学的支援を受けるために陸上に空輸されたという。同社は、次のように語っている声明を発表した。

「CMVでは、今日の朝、アゾレス諸島から母港のチルベリー港に向う途中だったクルーズ船m/s Marco Poloが、イギリス海峡の南西部に接近中、不運な海上模様において異常波に襲われたということを残念ながら報告いたします。」(Metro: Friday 14 Feb 2014 11:56 pm)

ハリッジのDFDSのフェリーが機関の「過回転」により突っ込む(英国・デンマーク)

エセックス州の港湾での衝突事故は、誰も予備システムが63%の出力で機関を動かし続けていることに気が付かなかったためにフェリーの 接近が速過ぎて生じたものだった。

Harwich International Port(=ハリッジ国際港)で6月22日にあった衝突では、500人近い乗客が、DFDSのフェリー、Sirena Seawaysで2時間立ち往生した。

衝突後、機関が2時間も動いていたことに気が付いていなかったことが、Marine Accident Investigation Branch(=海難事故調査支局)の調べで明らかとなった。

DFDSは、そうした事故が二度と起きないよう、変更していると語った。

この衝突では、埠頭に深刻な損傷を与え、フェリーの喫水線の下に数箇所の穴が開いた。

機関が動き続けていたので、乗客を安全に下船させるために曳船が同船を動かすことができなかった。

この23,000トンの船は、事故発生当時、エスビアから到着したばかりだった。報告書には次のようにあった。

「推進コントロール・システムには欠陥は見つからず、入港する初期の段階において、予備コントロール・システムを作動させるボタンを うっかり押した可能性が高いものと考えられる。」(BBC News: 14 February 2014 Last updated at 13:33)

Brittany Ferries、フランスとスペイン行きの格安実用本位「エコノミー」便を開始(英国)

実用本位の(注、「余計なサービスを省いた」)航空便の到来に続く、実用本位のフェリー運航だ。

Brittany Ferriesは3月25日から、ポーツマスとスペイン北部のサンタンデル間の格安週末横断便と、ノルマンディーのルアーブル行きの平日格安横断便を計画している。

このサービスは「economie(=節約)」の商標を用い、Stena Lineから傭船した船で、通常のクルーズ流の体験を差し引いて、低料金で提供することとなる。

それでも乗客は、制限されているとは言え、上品なGallic grub(=フランス料理)を期待することができ、絨毯はないものの、船室は全てスィートだ。

夜間横断航海用に座席を予約できる休憩室があり、ペットに向いた利用しやすい船室がある。娯楽は映画館に制限される。

乗用車1台に乗客2人の片道運賃は、今年の春からリクライニング・シート(注、後ろに倒れる座席)で、フランス行きが79ポンド、スペ イン行きが169ポンドになる。(中略)

この動きは、競合するLD Linesによる運航が始まったことに引き続くもので、この会社は11月にプールとサンタンデルの間で横断運航を始めている。

予約は、今後数週間の間にそのウェブサイト上にオンラインが開設される。しかし現在でも、0871 244 1400番で予約は可能だ。(Mirror.co.uk: Feb 14, 2014 18:00)

Star Cruises31億5300万マレーシア・リンギットの特大船発注、この4ヶ月間で2隻目(マレーシア・ドイツ)

香港発。アジア太平洋の指導的なクルーズ客船会社であるGenting Hong KongのStar Cruisesは、ドイツのMeyer Werftという造船業者に6億9720万ユーロ(31億5300万マレーシア・リンギット)の特大クルーズ船を発注した。この4ヶ月間で2回目の注文となる。

この150,000トンの船が2017年秋に引き渡されると、Star Cruisesのアジア船隊は9隻となる。

この新船は、2013年10月に発注し2016年秋に引き渡されることになっているStar Cruisesの船の姉妹船に当たる。長さ約330メートルで、1,682室の下部寝台に3,305人の乗客を収容でき、最大搭載人員は4,500人以上となる。最高速力 は、24ノットと見られている。

Star Cruisesでは、新船はアジア人クルーズ客の独特の好みに対応すべく設計されており、同社がアジア太平洋地域におけるクルーズ旅行需要の増大に上手く対処できることを 可能にするものだと話している。

Meyer Werftは、Star Cruisesの第1船であるSuperStar Leoを1998年、更に姉妹船のSuperStar Virgoを建造している。(The Star Online: Monday February 17, 2014 MYT 12:12:00 PM)

検察が汚職疑惑でSTX Groupを家宅捜索(韓国)

2月17日、ソウル発。月曜日、検察はこの経営難のグループに対する汚職疑惑立証の一環として、STX Groupと関連企業の事務所を家宅捜索した。

検事と捜査官の一団は、ソウル中心部にある同グループの本店を含む事務所から、会計帳簿のような機密文書やコンピュータのハード・ドラ イブ(注、固定磁気ディスク装置)を、嫌疑を裏付けるべく押収した、と検事らは語った。

「この家宅捜索は、内部腐敗に関連し、この会社が捜査を依頼したことから実施したものです。」とSeoul Central District Prosecutors Office(=ソウル中心地区検察庁)の捜査官は語った。

かっては合計10社の関連企業を傘下に置いていた国内13位の複合企業、STX Groupは、主要関連企業が流動性不足(注、現金不足)にもがき、造船と海運部門の低迷により増大する負債を抱えている。

同グループ会長のKang Duck-sooは、STX Offshoreの社長の地位から退いた。(GlobalPost: February 17, 2014 4:15pm)

Holland Americaのクルーズ船労働者が乗客を強姦、殴打、首を絞め、船外に放り投げようとした: FBI(米国)

殺意をもったクルーズ船労働者が乗客の船室に押し入り、強姦して殴打し、首を絞めて、船外に放り投げようとした、とFBI(=連邦捜査 局)は語った。

Ketut Pujayasa(28)は、日曜日にMS Nieuw Amsterdamがフォート・ローダーデールに戻ってきてから、捜査官に自分の邪悪な計画を認めた、とSun Sentinel紙は報じた。

この極悪のインドネシア人は、FBIに対して、朝食の配達で31歳のアメリカ人女性客のドアーを数回ノックしたところ、「Wait a minute, son of a bitch!(=ちょっと待って、このろくでなし(=あばずれ女の息子)!)」と言って侮辱されたと話した。

同紙によると、「Pujayasaは、この乗客の意見である「son of a bitch(=あばずれ女の息子)」は自身と両親に対する侮辱であると陳述した。憤慨し、その日は動揺していた。」とFBI Special Agent(=FBI捜査官)のDavid Nunezは、報告書に書いていたという。

この侮辱を数時間に亘って思い詰め、Pujayasaは腹いせに、この女性の顔面を殴打しようと計画した。

それどころか、勤務時間外にPujayasaは、女性の部屋にマスター・キー(=親鍵)を使って侵入し、バルコニーに隠れていた。そし て眠りこけていた。

目を覚ますと、女性は部屋に戻って来ており、この女性の上に飛び掛って、恐ろしい攻撃を始めた。ラップトップ(注、ノート・パソコン) とカーリング・アイロン(注、ヘアー・アイロン)で殴りつけた。この変質者は、女性を窒息させて黙らせようとカーリング・アイロンのコー ドと電話のコードを使った、とSun Sentinel紙は報じている。

女性は、この倒錯した接客係の腕に噛み付き、「その後、Pujayasaの露出した性器を殴りつけ、コルク・スクリュー(注、コルク抜 き)を利用してPujayasaを突き刺そうとする等、あらゆる手段を用いて死闘した」とPujayasaはFBIに供述したと伝えられ ている。

このどえらい女性にウンザリしたPujayasaは、船がホンジョラスのロアタン近くの海域を航行中に証拠の隠滅を図るべく、バルコ ニーからこの被害者を捨てようと考えたと供述した。

しかし別の乗客が、この女性の部屋のドアーを激しく叩き、驚いたこの変態は下半身がまだ裸のままであるにも拘わらず、被害者のバルコ ニーから隣のバルコニーに飛び込み、別の入室者のいるバルコニーに入り込んで、船内に逃げたのだった。

一方、女性はPujayasaから逃れて、玄関に逃げ、そこで別の乗客に、血まみれのタンク・トップ(注、袖なしのTシャツ)姿でいた ところを発見された。

Sun Sentinel紙によると、「この乗客(注、男性)はまた、(被害者が)カーリング・アイロンに巻かれ、首や髪の毛がぼさぼさになっているのに気が付いた。またこの男性 は(女性を)目の周りにあざを作り、首や肩に明らかな傷が付いていたと描写した。(この女性は)間もなく死ぬものと思い、この乗客に家族 を愛していたことを伝えるよう頼んだ。」と捜査官は刑事告発書に書いていたという。

Pujayasaは自室に戻り、そこでルームメイト(注、同室者)に乗客を1人殺したと話した。

このHolland America Lineのクルーズ定期船は、金曜日のバレンタインの日にホンジュラスに接岸し、この酷く殴打された女性は、南フロリダの病院に空輸された。

クルーズ船の警備員が、日曜日にポート・エバグレーズに同船が接岸するまでPujayasaを抑留し、殺人未遂と悪質な性的虐待の容疑 で、ブロワード郡拘置所で調書が取られた。

このクルーズ定期船は直ちにこの男を解雇し、男は保釈金なしで勾留されている。男は「a careful screening that included a clean criminal history check(=犯罪歴の調査を含む綿密な審査)」を経て、2012年に雇用された、と同社は声明文において述べた。「問題はなく、良好な身元照会が得られていた。」

「弊社では、この事件がどのようにして発生し、今後2度と起きないよう追加してできるものがあるかを知るために、当局と緊密に作業を続 けている。」とHolland Americaは火曜日に発表した声明において述べていた。(NEW YORK DAILY NEWS: Tuesday, February 18, 2014, 10:23 PM)

クルーズ船の船員が死亡(ニュー・ジーランド)

昨日、ポート・チャルマースとスチュワート島の間のクルーズ船で船員が死亡した。

インバーカーギルのSergeant(=巡査部長)Ian Martinは、34歳のフィルピン人男性が水曜日にポート・チャルマースに停泊していたAmadea(旧飛鳥)で、内科的疾患により死亡したことを認めた。この死亡には 不審なものはなく、検視官に付託されている。

乗客624人、船員292人が乗り組んでいるこの船は、遺体を搬出するためにブラッフに接岸した。(Otago Daily Times: Fri, 21 Feb 2014)

ホバートの造船業者Incat、1億ドルの契約を確保して再雇用(オーストラリア)

ホバートの造船会社であるIncatは、約1億ドル相当の新たな契約を勝ち取って、更に労働者を雇うことにした。

Incatはカスピ海の石油産業で使用される船舶1隻と、日本の会社向けの旅客フェリー1隻を建造することになっている。

最近、約30人が職を確保し、今後数週間の間に大勢が動き出すことになる。従業員は、約20パーセント増加することになる。

Chairman(=会長)のRobert Cliffordは、各社が高度に燃料効率の良い船舶を欲していることから、世界の造船市場は改善しつつあると話している。Cliffordは、更に契約を獲得することを 望んでいる。「市場は次第に持ち直しています。」と語った。

「この2~3年間は酷く悪く、酷く静まり返っていたのですが、代替船は必要なのです。」「今日、船舶は更に燃料効率の良いものとする必 要があり、そこで現代の新船が発注されているのです。」

新入りの労働者の1人、Stephen Parkerは、自営の小企業をたたんだ後、数ヶ月間、失業していた。

「危うく家のようなものを手放すところでした。」と語った。

「自営業だったので、ドアーをノックされても、請求書に応じることはできないのです。だからこれは事態の好転です。」(ABC Online: Thu 20 Feb 2014, 3:08pm AEDT)

男性が肺の虚脱でクルーズ船から搬送(米国)

マイアミ発。21歳の男性が木曜日、キー・ウェスト沖のクルーズ船からU.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)のヘリコプター隊員により搬送された。

この男性は、水曜日に2回スキューバ・ダイビングを終えて、胸の痛みを訴えた。Disney Fantasyに乗務する医療班によりX線検査が行われ、男性の片方の肺の40パーセントが壊死していることが判明した。

Coast Guard(=沿岸警備隊)の当番の航空医官と協議し、病院に移送する必要があるものと判断された。

マイアミから沿岸警備隊の隊員1名がヘリコプターで到着し、この男性と看護師1名を同船から吊り上げた。男性はTavanierの Mariner's Hospital(注、「船員病院」の意)に移送されたが、命には別状はない。(Local 10: Feb 21 2014 09:25:13 AM EST)

ノロウイルス勃発とみられるクルーズ船、フォート・ローダーデールに接岸:CDC(米国)

Center for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)では、土曜日にフォート・ローダーデールに接岸したクルーズ船でのノロウイルス勃発とみられるものを調べている。

CDC(=疾病対策予防センター)によると、ms Veendamの乗客1273人のうち114人、船員575人のうち10人が、嘔吐と下痢の症状を報告しているという。

このHolland Americaの船の船員は、鑑定のためCDCに送るべく、病気に罹患した乗客と船員から糞便サンプルを集めた。(NBC 6 South Florida: Sunday, Feb 23, 2014)

Stena LineがCeltic Linkのフェリー運航を買収(スウェーデン・アイルランド)

フェリー会社のStena Lineは、ロスレア―シェルブール航路を経営するアイルランド人所有のCeltic Linkというフェリー運航を買収する取引を発表した。

Celtic Linkは現在、アイルランドとフランス間を、Mv Celtic Horizonで週3回運航している。この船は乗客1,000人、乗用車200台、コンテナ120個が搭載可能だ。

取引の最終的な詳細は、まだ詰めれれていないが、Stena Lineは、3月末から運航を引き継ぐことになることを希望していると話した。

この取引の金融細目は非公表。(後略)(RTE.ie: Wednesday 26 February 2014 15.34)

クルーズ客船会社はアジアで二桁成長を予測(中国・米国)

世界最大のクルーズ会社のCarnival Corpは、過去2年間においてアジアにおける市場占有率を倍増させ、この市場において今後10年間に二桁成長を予測している、と同社が新たに任命したchief operations officer(=最高業務責任者)のAlan Buckelewは語った。

「クルーズ休暇市場は、アジアでは初期段階にあり、弊社ではこの地域は胸を躍らせるような成長の可能性を持つところの一つであると見て います。」とBuckelewは語った。

Carnival Corp傘下の2つの商標であるCosta CruisesとPrincess Cruisesは、合計5隻のアジアに母港を有するクルーズ船を保有している。

更にアジアで航海しているCarnival Corpの商標には、AIDA Cruises、Cunard、Holland America Line、P&O Cruises (Australia) 、そしてSeabournがある。

2013年7月にCarnivalは、Princess Cruisesを代理し、この成長地域における同商標の乗客増加を支援すべく、上海、北京、天津(=ティエンチン)、広州(=クワンチョウ)、成都(=チョンツゥー)に新 たに5つの事務所を開設すると発表した。

事務所は更に、香港、台湾、南朝鮮(注、韓国)、シンガポール、そして日本にも開設された。これら事務所では、姉妹クルーズ商標の Cunard Lineをも支援している。

2013年8月、Princess Cruisesは2014年に中国市場に参入すると発表し、70,000人の乗客を扱うものと見られる4ヶ月間のシーズンの間、上海をSapphire Princessの母港とした。この周遊クルーズは、5月に始まる。

「アジア市場は弊社の長期間に亘る成功に不可欠なものであり、そこで弊社は、この市場に弊社の人材と資源を投入し続けることになりま す。」とBuckelewは語った。「昨年、アジアに開設した弊社の新しい事務所では、この地域で弊社の母港からのクルーズに参加する乗 客数の増加に向けた努力を支援することになります。」

Costa Victoriaは、2012年5月に中国市場に初めて参入した。これはアジア初の流行のクルーズの先駆者であり、免税価格でヨーロッパのデザイナーの手による品々がずら りと並ぶもので、中国の上流階級により賞賛されたものだった。

「Costa Victoriaに対する弊社の投資は、弊社の大切な中国人乗客に、最高の、そして最も楽しめるクルーズ休暇を提供することを意味するものであり、それは弊社がこの市場に 長期に亘って関与するということを意味するものです。」とPacific Asia & China of Costa Crociere SPAのsenior vice-president(=上席部長)Buhdy Bokは語った。

「2006年に中国市場に初めて参入した国際クルーズ会社として、Costa Cruisesは、中国でこのように発展し、革新的で高品質なクルーズという選択のあるクルーズ休暇に対する急速な需要の伸びに応じて来れたことに、誇りを持っておりま す。」

Costaは、通年、アジアに2隻のクルーズ船を配船した最初の会社でもある。2013年7月、Costa AtlanticaがCosta Victoriaに加わった。両船は、この地元市場に完全に専念している。(ecns: 2014-02-27 11:11)

命運の尽きたフェリーの上で私は紳士として振舞った、と船長話す(イタリア)

Captain(=船長)のFrancesco Schettinoは昨日、2年前に転覆して以来初めてCosta Concordiaに戻り、この大惨事は自己の過失によるものではなくて、自分は「a gentleman(=紳士)」のように振舞った、と力説した。

過失致死罪と船舶遺棄の罪で公判中のCapt Schettinoは、ジリオ島の主要港から950フィートのクルーズ定期船の残骸まで行く小型ランチに乗船する際、テレビ取材班に揉みくちゃにされ、警察官に護衛されて いた。

4,200人の乗客と船員の全員が脱出する前に、船を遺棄して上陸したとされる2012年1月13日の晩以来、この島に足を踏み入れる のは、初めてのことだった。

あの大惨事の晩、避難がまだ行われている中、Capt Schettinoが無事上陸したことを知って信じられなかった本土の沿岸警備隊隊員により「Get back on board, for f***'s sake(=船に戻れ、このクソったれ)」と言われたのだった。

この53歳の船長は、トスカーナ地方のグロッセートで行われている公判に拘わっている技術者による実況見分に参加するため、この巨大な 船に戻ることが許された。

技術者らは、同船の非常用発電機を調べていた。これはあの晩、午後9時45分にジリオ島沖の岩礁にConcordiaが激突して数分後 に適切に動かなくなった、とCapt Schettinoが主張しているものだ。

船長の弁護人は、予備の発電機が故障したために船のエレベーターが動かず、救命艇を降ろすことが遅れて、事故が遥かに悪化したと論じて いる。

しかし本件公判のchief prosecutor(=主任検察官)のFrancesco Verusioは、非常用発電機はこの大惨事の結果とは無関係だと述べている。

「32人の犠牲者の中で、発電機が機能しなかった結果、死亡した者はいません。」と語った。

犠牲者の何人かを代理する弁護士のMichelina Surianoは、次のように話した。

「Schettinoは今日ではなくて、あの晩に船に戻るべきだったのですよ。」

恐怖に捕らわれた夜間の避難の中、乗客の中には、陸地まで泳ぐために凍てつく海に飛び込んだ者もおり、5歳の女児を含む32人が命を落 としたのだった。

ジリオ島の住民は、イタリアのメディアにより「Captain Coward(=臆病船長)」とあだ名された男が戻って来たことに対し、好奇心と敵対心の入り混じった反応を見せた。

「Captain, you are a national disgrace(=船長、あんたは国の恥だ)」という横断幕が、抗議者の一団により、難破船から数百ヤード離れた島の港で掲げられていた。(Irish Independent: Published 28 February 2014 02:30 AM)