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2013年11月

2013年11月の海外旅客船情報

駒形丸は2014年にカナダの切手に登場(カナダ)

歌うスーパースターのShania Twainとサスカチュワン州のカーラー(注、カーリングの競技者)である故Sandra Schmirlerが、2014年に郵便切手となる著名なカナダ人に加わることとなる。切手はまた、Komagata Maru(=駒形丸)とRMS Empressの100年を記念しても発行される。

来るべきロシアのソチのWinter Olympics(=冬季オリンピック大会)に合わせて、有名なカナダ人競技者を記念して、一連の切手が2月に発行される。

この中には、日本の長野であった1998年のWinter Games(=冬季大会)の女子カーリングの最初の金メダルをカナダにもたらしたSchmirlerが含まれている。2000年に癌で死亡している。

別の切手では、フリースタイル・スキーの開拓者であるオンタリオ州バリーのSarah Burkeを称えることとなる。2012年にユタ州で練習中に死亡している。

フィギュア・スケーターのオタワのBarbara Ann Scottは、1948年にオリンピック金メダルを勝ち取り、昨年、死亡したが、同じく称えられる。

更に数人のカントリー・ミュージックのスターも、7月に発行される一連のもので、Canada Post(=カナダ郵政省)により敬意を表される。これには、Twain、Tommy Hunter、k.d. lang、Renee Martel、そしてHank Snowが含まれる。

別の切手は、インドから376人のインド人を乗せてきて、1914年5月にバンクーバーに上陸する権利を拒絶された日本の汽船、 Komagata Maru(=駒形丸)に光を当てることとなる。

更に、これも1914年に起きたものだが、平時におけるカナダ最悪の海難事故の100年を記念することとなる。RMS Empress of Irelandがノルウェーの船舶と衝突して、ケベック州のリムースキ近郊のセント・ローレンス河で沈没した際に、1,000人以上が死亡した。

別の新切手では、Royal Ontario Museum(=王立オンタリオ博物館)100年、National Film Board(=国立映画委員会)75年、CFL(=カナディアン・フットボール・リーグ)のオタワ復帰、一連のUNESCO World Heritage Site(=ユネスコ世界遺産地)が記念される。

カナダ郵政省のBlack History(=暗黒の歴史)シリーズは、暗黒の歴史にかなり関連する2ヵ所の隣接地、すなわちハリファックスのAfricvilleとバンクーバーのHogan’s Alley(注、「ホーガンの小道」意)を認識させるべく、2014年に2枚加わる。(Voiceonline.com: Friday, November 1st, 2013)

フェリーのQueen of Nanaimoがメイン島から出港時に荒天で針路を外れる(カナダ)

強風によりB.C. Ferriesの船舶が、日曜日の朝、「set out of position(=場違いなところに行き)」、その日の残りの運航は休止となった。

午前10時45分頃、Queen of Nanaimoは、メイン島のビレッジ湾ターミナルから出発したが、天候のため、このフェリーは針路を外れた。

船員はその後、緊急処置を取り、船が陸地に乗り上げないよう碇を降ろした。

「現時点において、B.C. Ferriesは、本船が座礁したものとは考えておりませんが、潜水夫が確認のため潜水することになります。」とメディア向け発表にはあった。

この声明文によると、島で、フェリーは私有の浮きに接触して、損傷したとしている。(中略)

Queen of Nanaimoは、1964年にビクトリアで建造され、最大で192台の車両、996人を積載する。

一方、悪天候のため、Spirit of B.C.という船は、埠頭から動けないでいる。このためバンクーバー(Tsawwassen)からビクトリア(Swartz Bay)に行く航路が影響を受けている。(The Province: November 2, 2013)

P&Oのフェリー客がバンガーのアスバティ・グウィネズに空輸(英国)

アイリッシュ海のフェリー客が、船内で転落して頭と顔を負傷し、バンガーのアスバティ・グウィネズに空輸された。

この男性は、P&Oのフェリー、Norbayが、風力8の疾強風の中、ダブリンからリバプールに向かう途中で転落した。

RAF Valley(=英国空軍バリー基地)の救助ヘリコプターにお呼びがかかり、男性は日曜日のグリニッジ標準時間の5時少し過ぎに、病院に空輸された。

ホリーヘッドの沿岸警備隊が、この通報を処理した。(BBC News: 3 November 2013 Last updated at 10:40 GMT)

タイのパタヤで行楽フェリーが沈没、観光客死亡(タイ)

日曜日、タイの行楽地のパタヤ沖で観光フェリーが沈没した、と警察は話した。

「6人死亡し、3人はタイ人で3人が外国人だ。」と日曜日、警察官は語り、乗客がこの船の内部に閉じ込められている恐れがあるので、救 助 作業は続行中だと付け加えた。

怪我人や行方不明者の数についての報道は無いが、地元メディアは、多数の救急車が海から引き上げられた犠牲者に対処するためにパタヤの 海 辺に呼ばれていると伝えている。

このフェリーは、日帰り客に人気のパタヤ海岸沖の小島であるKoh Larn(=コー・ラーン、注、「ラーン島」)の近くで、日曜日に沈没した。

Pattaya Tourist Police(=パタヤ観光警察)の広報官は、船には約100人の乗客が乗船しており、現地時間の午後5時頃(グリニッジ標準時間11時)に機関不調になったと話した。

「死亡者の国籍についての情報はありません。怪我人の中に2人のロシア人、つまり女性1人と子供1人が含まれていることが判っていま す。」とタイのロシア大使館の領事館の長であるAndrey Dvornikovは語った。「多くのロシア人が乗船していた可能性が高いです。」と付け加えた。現在のところ、合計で3人のロシア人が入院している。

この事故は、午後5時30分頃、島のNuan Beachの約100メートル沖で発生した。フェリーには50人以上のタイ人と外国人観光客が乗船していたが、その日の最後の運航を終えようとしていたところで、本土に行 く途中で転覆した。

報道では、フェリーは非常に早く沈没し、混雑していた船に乗船していた多くの人々は飛び降りる機会がなかったという。

一方、National News Bureau of Thailand(=タイ全国ニュース局)は、この長さ12メートルの船は、150人まで輸送できる免許を受けていたが、目撃者は200人以上乗船させていたと話している と伝えた。

タイは昨年、2200万人の観光客を惹き付けたが、一連の死亡事故の後、甘い安全基準の噂により名声が揺らぐことに対して、必死になっ て いた。

宴会の島のプーケット島で2012年8月にあったナイトクラブの火災では、4人死亡し、最近数ヶ月間は、数件の外国人殺害事件が世間の 注 目を集めてもいた。

近年は「the Land of Smiles(=微笑の国)」というこの王国の観光客に優しいイメージは、政治的な暴動や破壊的な洪水により、色あせてもいた。

きわどい夜遊びと安価な宿泊設備で名高いパタヤは、タイで最も人気のある行楽地の1つであり、ロシア人向けの団体旅行の行き先として幅 広 い人気を博するようになっていた。(eTurboNews: Nov 03, 2013)

より多くのクルーズ定期船がドバイ訪問へ(アラブ首長国連邦)

ドバイ発。ドバイのクルーズ観光産業は、Dubai’s Department of Tourism and Commerce Marketing(=ドバイ観光・商業マーケティング局)(DTCM)によると、2013年―2014年シーズンに、この首長国を300,000人のクルーズ観光客が訪 問して、来年は成長することとなるという。

月曜日の新聞発表において、DTCMの実体であるDubai Cruise Tourism(=ドバイクルーズ観光業)(DTC)は、地元クルーズ産業は、行事の多い来たるべきシーズンにより鼓舞されることとなると述べた。

2012年、ドバイでは407,000人のクルーズ客を迎えたが、DTCMでは、今年この首長国を420,000人の乗客が訪問するも の と見られると見積もっていた。

それどころか、ドバイのクルーズ産業は、クルーズ定期船のMSC Liricaや、TUI Cruisesが今後2シーズンに亘り、この市場参入することから、成長を見ることとなる。

「2012年―13年クルーズ・シーズンは、新たな頂点に到達致しました。我々は、今シーズンに93回寄港することが確実であることを 発 表できて、誇りに思います。これには、63回の母港とする寄港があり、27回がCosta、17回がAida、そして19回がMSCの船 舶となっております。また7回の処女寄港を、喜んで歓迎いたします。これはドバイのクルーズの中心地としての魅力が急騰していることの反 映であります。」とDirector General of DTCM(=ドバイ観光・商業マーケティング局局長)のHelal Saeed Al Marriは述べた。

今年初め、110隻が寄港するものと見られるというDTCMの予測が、Gulf News紙に掲載された。2012年の105隻の寄港よりも増加するものとなる。(Gulf News: 17:35 November 4, 2013)

チュニジア:2,400人の旅行者を乗せた合衆国のクルーズ船がラ・グーレットに接岸(チュニジア・米国)

アメリカの会社「Norwegian Cruise Line」(NCL)の「Norwegian Jade」という船が、日曜日の朝、初めてチュニスのラ・グーレット港に接岸した。乗船していた2,400人の乗客の大半は、アメリカ人、カナダ人、オーストラリア人だっ た、とTAP通信社は報じた。

約900人の乗客がクルーズ船を後にして、Douggaの遺跡発掘現場、National Park of Ichkeul, Carthage, Sidi Bou Said(注、国立公園)、チュニス中心街を訪問した。

このアメリカの会社である「NCL」は、2013年暮れまでに、チュニスに3回寄港する予定で、2014年には6回寄港する。

2013年9月の終わりまでに、147隻のクルーズ船がラ・グーレットの浜辺に接岸し、チュニジアでは、2013年の最初の9ヶ月間に 400,000人のクルーズ客を歓迎したことを記憶すべきだ。同じ消息筋によると、この数字は、2013年12月の終わりまでに 580,000人に到達し得るという。(African Manager: Monday, 04 November 2013)

クルーズ船Superstar Geminiの内部拝見(フィリピン・中国・マレーシア)

マニラ発。先月、Star CruisesのSuperstar Gemini(=スーパースター・ジェミニ、注、「双子座」の意)という豪華クルーズ船が当地に初めて接岸し、この出来事は、国内の別の地域におけるこのタイプの旅行の利 益成長の兆候として政府は見ている。

SuperStar Geminiは、マニラとボロカイ島に短時間寄港するため中国本土から約1,500人の客を乗せてきた。

「フィリピンは国内の様々な場所でクルーズ観光業の利益が成長することを歓迎しています。」とPhilippine Ports Authority(=フィリピン港湾局)(PPA) vice chairman and general manager(=副会長兼総支配人)のJuan Sta. Anaはこのクルーズ船を国内に迎えることを歓迎し、Department of Tourism(=観光局)とCity of Manila(=マニラ市)の代表団を従えて語った。

Sta. Anaは、クルーズ定期船の国際的な中心地である国内トップ8港、つまりダバオ、ボホール、ボロカイ、セブ、マニラ首都圏、プエルト・プリンセサ、スービック、サンボアン ガに言及して、フィリピンを訪問するクルーズ船が増えるものと見ていると付け加えた。

大半が中国人客であることから、SuperStar Geminiは、10の食堂、4つの娯楽ラウンジ、プール、専門店、マージャン室、健康倶楽部、大広間、子供の遊び部屋では、香港ドル料金となっている。

この長さ230メートルのクルーズ船には船室が765室があり、海が見えるバルコニー付きのエグゼクティブ・スィート(注、「重役室」 の 意)、ジュニア・スィート、ステートルーム(注、「個室」の意)の他、2人連れや家族向けの並みの部屋もある。

SuperStar Geminiというクルーズ船の即席写真見学のスライドショーは、こちら(リンク先省略)。(ABS-CBNnews.com: Posted at 11/04/2013 4:36 PM)

プールからサンタンデルへのフェリーの運航が始まる(英国)

Brittany Ferriesがスペインへの貨物のみの航路から撤退したのを受け、プールからサンタンデルへのLD Linesによる新しいフェリーの運航が始まる。

LD Linesは、この週2便の運航には「船室、酒場、食堂、映画館、売店」が用意されることとなると話した。

Visit Britain(注、英国政府観光局)とBrittany Ferriesも、フランス人観光客を更に誘致するための150万ポンドのキャンペーンを発表した。MP(=下院議員)のMike Hancockは次のように話した。

「ポーツマスにやって来るフランス人とスペイン人観光客を対象にしています。」

「ポーツマス、シーフロント・エリア(=臨海区域)、スピンネーカー・タワー(注、塔)、ガンワーフ・キーズ(注、埠頭)には文化遺産 が あります。ストーンへイジ(注、先史時代のストーン・サークル遺跡)やナショナル・フォレスト(注、森林)のような魅力のあるものが近く にあるのです。」

Visit Britainは、ロンドンのような大都市の外縁に観光客を誘致する「key objective(=鍵となる目的物)」だと話した。(BBC News: 5 November 2013 Last updated at 10:36 GMT)

Carnival、クルーズ会社経営陣を刷新(米国)

Carnival Corp.は、死亡事故や数件の不運な出来事により乗客が離れたことから、事業再建を目的として経営陣を刷新する。

このクルーズ船運航事業者は月曜日、Howard Frankはchief operating officer(=最高執行責任者)を辞任して、special adviser to the CEO and chairman(=最高経営責任者と会長に対する特別顧問)という新しい任務を引き受けると述べた。Princess Cruisesのpresident and CEO(=社長兼最高経営責任者)のAlan Buckelewは、12月1日付でCarnival Corp. & PLCのchief operations officer (=業務最高責任者)を引き継ぐことになる。

これは、新しいCEO. Board member(=取締役会のメンバーである最高経営責任者)のArnold Donaldが、1979年以来、CEO(=最高経営責任者)をしてきた同社共同創立者の1人の息子であるMicky Arisonに代わって、同社社長を引き継がせたCarnivalの6月の決定に引き続くものだ。

月曜日、Carnivalは、Holland America部門の新CEO兼Princess Cruisesの新president(=社長)も任命した。Holland America Lineのpresident and CEO(=社長兼最高経営責任者)のStein Kruseは、Holland America GroupのCEO(=最高経営責任者)になる。同社のexecutive vice president of sales, marketing and customer service(=販売、マーケティング、顧客窓口上級部長)のJan Swartzは、Princess Cruisesのpresident(=社長)に昇進した。

このマイアミに本拠を置く会社は、2月のメキシコ湾で5日間に亘って乗客が立ち往生したCarnival Triumphの故障事故以来、収入が低迷して苦闘していることから、経営陣を異動している。あの事故の後、船舶が曳航されて帰港した例が2件続いた。同社はそうした船舶 を修理したことから、今後の多くの航海が中止となった。

Carnivalは、2012年にイタリアの島に衝突して転覆し、32人が死亡したクルーズ船、Costa Concordiaを所有してもいた。

同社は叩き売り価格にして、船の安全やサービスで投資を行ったが、乗客はまだ以前の水準にまでこのクルーズ客船会社に戻っていない。

Carnivalは、Holland America、Princess、そしてCunardといった10の商標の下でクルーズを経営している。同社は9月に、こうした客船会社の予約は、高値の前年度までの水 準で運営されていると報告していた。

Carnival株は、昼過ぎまでに26セント上がって、他の市場と並ぶ35.10ドルの値をつけた。同社株式は、2月の高値引け以 来、 11パーセント下落している。(ABC News: November 5, 2013 (AP))

ベニス、1月からクルーズ船数を制限へ(イタリア)

イタリア政府は、ベニスを通過する大型クルーズ船の数を制限し始めると発表した。

環境保護主義者は近年、同市の脆弱な潟を損傷すると言って、これらの船舶に対して抗議してきた。

2014年1月から、ベニスを通過することが許可されるクルーズ船数は、20%削減される。

Prime Minister(=首相)のEnrico Lettaの内閣では、同市への新しい運河航路を開設する計画も発表した。それにより、一種の裏口から大型船が同市に入ることが可能になる、とBBC(=英国放送協会)の Alan Johnstonはローマから伝えている。

この対策は、ベニス市長のLetta氏とその他の地方政治家が火曜日に会談した後で発表された。

この船舶に抗議してきたこれらの人達の広報担当者は、イタリアのメディアに対して、この対策は第一歩であり、活動は継続すると語ってい る。

大型船が沿岸に接近し過ぎることに対する懸念は、2012年1月にトスカーナの島の沖でCosta Concordiaというクルーズ定期船が座礁し、32人が死亡して以来、高まっている。

船に反対する人々は、船はグロテスク(注、奇怪)にも、この美しい古都には調和しないものであり、広場や路地にさばき切れない位の人数 の 訪問者を吐き出すものだと論じている、と弊社通信員は報告している。

しかしベニスには、クルーズ船との取引に賛成し、それからの経済的利益を歓迎する強力な圧力団体も存在するとも付け加えた。(BBC News: 5 November 2013 Last updated at 22:29 GMT)

Tallinkの10月の乗客は僅かに減少(エストニア)

エストニアのフェリー運航事業者であるTallinkは、10月に745,331人の乗客を輸送したが、これは1年前より約1%少な かった。

同社は、証券取引所の発表において、エストニア―フィンランド航路は乗客377,102人、エストニア―スウェーデン航路が乗客 72,446人で、それぞれ0.8%と7.5%の増加であったと語った。

同社は、フィンランド―スウェーデン航路で234,430人の乗客を輸送したが、これは1年前に比べて8.5減少していた。

ラトビア―スウェーデン航路の乗客数は、13%増加して、61,353人だった。(Baltic Business News: 05.11.2013, 12:17)

中国のクルーズ業界は順調、アメリカの4年を凌ぐ(中国・米国)

World Travel Market and Euromonitor Internationalが今日発表したGlobal Trends Report(=世界傾向報告)によると、中国は、2017年までに合衆国に次ぐ世界第2のクルーズ市場になるという。

アジアのクルーズ産業は、この発表によると、この地域から僅かに6―7%しかクルーズ客が出ておらず、未だにかなり幼いものだという。 と ころが国際的な企業と中国政府の双方は、今後の成長を活かすべく迅速に対応している。

Royal Caribbeanの中国人乗客数は、2011年から2012年の間に、25,000人から100,000人へと4倍になった。この数字は、2013年に乗客 200,000人に倍増する方向にある。

またCarnival Asiaは、2020年までに、アジアから少なくとも700万人のクルーズ客がやって来るものと見込んでいる。この報告書によると、同グループはPrincess Cruises商標を立ち上げるため、この1年間に中国の5都市に事務所を開設したという。

この成長は、中国の急速な旅行市場の成長によるものだけではなく、同国の位置が、小さな魅力的な島々に近いためでもある。クルーズ産業 は、合衆国に近いカリブ海の諸島で行ったように、近隣の景勝地を最大限利用する態勢にある。

「当地は気候が良く、訪問すべき多くの島々と多くの体験があります。東南アジアはこうした基本的条件に関し、カリブ海とあまり違いがな い のです。」とCarnival Asiaのchairman and CEO(=会長兼最高経営責任者)のPier Luigi Foschiは、Euromonitorに語った。

Global Trends Report 2013の完全版にアクセスするには、ここをクリック(注、リンク先省略)。(Quartz: November 5, 2013)

世界最大の原子力砕氷船の建造開始(ロシア)

サンクト・ペテルブルク発。最大且つ最強の原子力駆動の砕氷船の建造が、サンクト・ペテルブルクのBaltic Shipyard(=バルチック造船所)で始まった。

このまだ命名されていない船は、2基の原子炉により駆動し、先月、オリンピックの聖火を北極点に運んだ現在最大の50 Let Pobedy、すなわち「勝利50年」より、長さが14メートル長く、幅が4メートル広い。

ロシアは、原子力砕氷船船隊を有する唯一の国。この記録破りの船は、379億ルーブル(12億ドル)の契約で建造されているもので、 2015年11月に就役する準備が整うものと見られている。

2017年12月までに、この砕氷船は、ムルマンスクのAtomflotの基地で海上と氷上の試運転を終えなければならない。 Atomflotが、国内商業砕氷船隊の運航を行っている。

「この作業は、時間通りに、しかも期待される品質通りに竣工することに疑いはありません。」とUnited Shipbuilding Corporationのpresident(=社長)、Ivan Kamenskikhは、火曜日の式典で話した。(The Moscow Times: 06 November 2013)

東南アジアの若者を乗せた船が来週、ベトナム訪問(ベトナム・日本)

若い東南アジア人を乗せた船が、11月14日から17日まで、ホー・チ・ミン市港に寄港し、地域諸国の毎年恒例の連帯航海を始めること となる。

船上でのShip for Southeast Asian Youth Program(=東南アジア青年の船事業)の330人若者の代表団を乗せたNippon Maru(=にっぽん丸)は、日本から11月7日に出発する。日本では10月27日からホームステイ(注、家庭滞在)事業に参加し、若い指導者の最高会議に関わり、文化見 本市・音楽演奏を組織した。

ベトナムは29人の参加者を送り、日本と東南アジア諸国10カ国の若者から構成される代表団に加わった。

大勢のにっぽん丸の乗客は、11月15日にホー・チ・ミン市のTuoi Tre(=ツォイ・トレ(注、ベトナム語で「若者」の意)の本部を訪問し、短期交流の間の情報と連絡に関する問題を討議する。

この船は、東南アジア諸国5カ国、すなわちベトナム(11月14日―17日)、タイ(11月20日―24日)、ラオス(11月21日 ―22日)、シンガポール(11月29日―12月2日)、フィリピン(12月6日―9日)を巡り、12月12日に日本に戻る。

東南アジア青年の船事業は今や40周年を迎え、1974年に地域諸国と日本により開拓された青年交流事業の一つ。

ベトナムの青年は18年間、この事業に参加してきた。今年は、ベトナムと日本間、日本とAssociation of Southeast Asian Nations(=東南アジア諸国連合)間の外交関係40周年でもある。(Tuoitrenews: 11/06/2013 11:46 GMT + 7)

ギリシャ、ポルトガルの労働者、緊縮財政に反対し新たな抗議を行う(ギリシャ・ポルトガル)

ギリシャとポルトガルの労働者は、賃金を削減することとなる緊縮財政政策に反対して、水曜日に新たな抗議を行った。

ギリシャのゼネストは、過去3年間に30回以上も行われてきたが、国内の航空機、鉄道、フェリーの運航を混乱させ、政府機関や国営の学 校 は閉鎖となった。

何千人もの労働者が、借金に苦しんでいるギリシャの挙国一致政府が更に歳出を削減するよう求める貸し手による新たな活動に反対して、ア テ ネ中心部の通りでデモを行った。European Union(=ヨーロッパ連合)、European Central Bank(=欧州中央銀行)、International Monetary Fund(=国際通貨基金)の代表者らは、ギリシャ高官らと予算問題解決のために会談し、指導者らは同国にもう一度、最新の緊急援助を行うことで合意することとなる。

組合委員長のGerasimos Tsekourasのような労働者は、過去数年間に亘る緊縮財政による削減は、家族に多大なる影響を与えてきたと話している。

「我々はこれ以上、我慢できないです。」と話した。「毎日、3人組とIMF(=国際通貨基金)が不幸にも我々の賃金を破壊しており、こ れ 以上、子供の面倒を見ることができないのです。基本的な生命の維持という問題を抱え始めているのです。」

ポルトガルでは、労働者が賃金と給付金(注、社会保障等)の削減に反対したために、朝のラッシュ・アワーで半数近い通勤列車が運行しな かった。リスボン政府は、2011年の緊急援助を確保した際に、外国首脳陣との取引の一環として、公共交通機関に対する支出を削減した。 (Voice of America: November 06, 2013)

ゴアのムンバイへの旅客船の提案は不発(インド)

3年越しのゴア政府の海路を通じてムンバイとこの沿岸州を連結するという旅客船運航の提案は、関連部局の関心が無いために不発に終わっ た、と高官は語った。

この運航は、Public Private Partnership(=官民提携事業)(PPP)を基礎に計画されたものだが、2010年11月に、この提案が政府を通過したにも拘わらず、軌道に乗らなかった。

提案は、州閣僚の同意を得てさえもいたもので、PPP(=官民提携事業)下部組織にRequest for Proposal(=提案依頼書)の下書きを要請していた。

当局者は、今まで提案を下部組織は起草してはおらず、インドの商都とゴアを新たに結ぶ海路については忘れられていた、と確認した。

船が接岸することになりそうなパナジ港の長であるJames Braganzaは、PTIに対して、ゴア政府側の遅延は、マハラシュトラ州政府がこの提案から手を引いたことから生じたものだと語った。

ゴア政府のPPP下部組織の長、Anand Sherkhaneからは、論評を得ることはできなかった。

ムンバイとゴアを船で結ぶことは、新しい概念ではない。Braganzaは、この2つの地域間の旅客定期船運航は、約25年前にあった と 語った。

ムンバイに本拠を置く会社、Samudra Link Ferry Shipping and Cruise Services Private Limitedは、施設を再開したがっているが、ゴア政府の遅延により興味を失っている。

「同社は単独で始めることが不透明のため、PPPモデルで事業を再開したいのです。ところが政府がカタツムリの歩みで(この事業を)進 め ているので、興味を失ったのです。」と州港湾局の上級職員は話した。

同社は当初、224床、203座席の船舶を運航する提案をした。返答次第では、大型の船を就航させる計画もあった。(Business Standard: November 7, 2013 Last Updated at 10:30 IST)

五星クルーズ船が長年ベトナムに放棄されている(ベトナム)

少なくとも6隻の船が、国家管理局と意見の相違があるにも拘わらず、ベトナムの港湾に「lying as a protest(=抗議活動として横たわっている)」。

ベトナムに長年、碇を降ろしている外国船籍の船の中では、カンボジアのJupiter(=ジュピター、注、ユピテルつまり「ローマ神話 の 神々の王」、「木星」の意も)という五星クルーズ船が最も知られている。この船の船主は、Royal Groupというオーストラリア、香港、澳門、カンボジアに支店を有している、娯楽・観光・不動産・海上観光業で大変に有名な会社だ。

何年か前にJupiterがベトナムに到着したとき、9階建ての乗客1,000人を収容できるもので、その他、会議室、食堂、酒場、カ ラ オケ、ショッピング・センター、娯楽区画といった設備がある、とこの船主により宣伝された。

船主は、この五星船をPhu Quoc島(ベトナム)―Shihanouk Ville(カンボジア)間の観光ルートを開発するために利用する計画だった。この船は、2008年のクリスマスの前に就航するものと見られていた。

2008年11月初旬、Royal Groupは運航予定、頻度、切符価格、事業計画を確定し、サービスを策定するために、本船の試験航海を行った。

ところがこの豪華船は、いくつかの理由により、2010年6月以来、Khanh Hoa州のVan Ninh領海に「drifted(=漂流)」し、地元当局との意見の相違に抗議して、そこに横たわってきた。

Nha Trang City Maritimes Authorities(=ニャチャン市海事局)のDeputy Director(=副局長)のPham Van Chuongによると、この船の登録証は既に2012年12月に失効しているという。船の航法装置は未だに動作するものの、2008年以来、保守証明はされていない。

同じ状況は、消防設備や救命設備についても報告されている。本船の4基の主機関は動いていない。

またChuongによると、Jupiterの所有者は、2013年にこの船を移動させることを約束したというが、この約束は反故にされ る 可能性が非常に高い。

2013年8月下旬に、この船主は、2014年3月末まで、このKhanh Hoaの船を放置することの許可を求める郵便物を送っている。

「天候が変わりやすいので、Jupiterを含む船舶の長期間の錨泊を手配するのは難しいのです。」とChuongは語った。「また、 本 船の船主は財政問題を抱えていて、海上の安全や環境の保全を確かにする状態を維持することができないのです。」(後略) (VietNamNet Bridge: Last update 14:00 07/11/2013)

Lomprayahは新しいフェリーを受け取る(タイ)

Incat Crowtherは、長さ32メートルの双胴フェリーを、タイに本拠を置く運航事業者、Lomprayah High Speed Ferriesに引き渡した。

Maehaadは、このタイの運航事業者向けに設計した6番船で、この客船会社の29メートルの双胴船、ThongslahとKoh Prabをモデルにしている。

完全製造設計パッケージの一環として、Incatは全ての主要構造物と排気・空調を含む主要艤装品を引き渡した。Incatは、三次元 構 造とシステムの設計も提供しており、これには全ての配管や構成要素が含まれる。

タイのDolphin Chumphon Marineで建造されたMaehaadは、大きな売店と酒場、手荷物棚、様々な座席区画を呼び物としている。

この乗客453人乗りの船は、plum stem hull structure(=プラム・ステム船体構造)で、2基のMTU 16V2000 M72主機関で駆動し、強化された燃料経済と改善された機関寿命を提供する。

本船の巡航速力は25ノットであり、完全負荷状態で最大連続運転の65%で運転するが、最高32ノットの速力を出すことも可能だ。 (Cruise and Ferry: 8 November 2013)

クルーズ船がSTXトゥルク造船所で進水(フィンランド・ドイツ・米国)

TUI Cruises向けに建造中の環境に優しいクルーズ船、Mein Schiff 3の進水が、2013年11月8日金曜日、 STX Turku Shipyard(=トゥルク造船所)であった。これに先立って同日、STX Finland Oyのトゥルク造船所で開催された記者会見で、TUI CruisesのCEO(=最高経営責任者)のRichard J. Vogelと、STX Finland OyのDeputy CEO(=最高経営責任者代理)のJari Anttilaは、この日、Mein Schiff 3の事業が重要な一里塚を迎えたことについて喜んで語った。

1年前、新造1383番の生産開始がトゥルク造船所で祝われた。Mein Schiff 3は2014年春に引き渡すことが予定されている。姉妹船のNB 1384番であるMein Schiff 4は現在建造中で、Mein Schiff 3の1年後に引き渡されることとなる。この2隻の建造期間は、記録破りに厳しい。高いブロック装着率とモジュール化による新造作業は、これまでにないものだった。 outer decks(=外縁甲板)概念のような新しい革新的で効率の良い建造概念が成功したことが証明された、とこの造船業者は語った。

Mein Shiff 3と姉妹船のMein Shiff 4は、洗練され高度に革新的な99,000総トンのクルーズ船だ。竣工すると、このクルーズ船は、長さ295メートル、幅36メートルの似たものとなる。1,253室の船 室(下部寝台2,500床)を擁し、船員は1,000人。このクルーズ船には、多くの環境に優しい特色がある。硫黄、窒素酸化物、細塵、 煤煙の排出を最小限にする排気ガスを処理する混合構造。港への安全帰還の遵守には、更に乗客の快適さも含まれる。重点は、本船のエネル ギー効率に置かれている。それゆえ本船は、同様の大きさのクルーズ船と比較して、約30%エネルギーを消費しないものとなる。

本船が進水するに先立ち、招待客が乾船渠の底を訪れる機会があり、珍しい方向から、本船を見ることができた。この進水式は、招待客や新 聞 記者の他、TUI CruisesとRoyal Caribbean Cruise Line、STX Finland、船級協会のDet Norske Veritasの代表が見守った。

「この進水の後、本船の様々なシステムと内装の最終的な取り付け作業が、かなり集中的に続けられます。本船は、2014年春に顧客に引 き 渡す用意ができます。」とSTX Finland OyのDeputy CEO(=最高経営責任者代理)、Jari Anttilaは話していた。(MarineLink: Friday, November 08, 2013)

英国潜水夫、Concordia略奪で裁判に直面(イタリア・英国)

英国人潜水夫1人が、記念品を探してCosta Concordiaという難破クルーズ船に不法に乗船した疑いで逮捕された4人のサルベージ作業員の中に含まれている。

この42歳の男性は、警察によって氏名は明らかにされていないが、木曜日の晩、アイルランド人1人と南アフリカ人2人と共にこの船に上 がったと申し立てられている。全員が、Salvage Consortium Titan-Micoperiというサルベージ会社の従業員。

同社は同船を、昨年、転覆して32人が死亡したイタリアのジリオ島の岩礁から移動させる作業中だった。

警察は、男性は船の周りに設置されたCCTV(=有線テレビ)カメラに写っていたことから、直ちに潜水夫らがラックサック(注、リュッ ク サック)を担いでいた現場に船を派遣したと話している。

「この男は比較的最近、島に来たもので、裁判保留のまま釈放されています。」と捜査に近い筋は語った。

窃盗と、未だに正式に封鎖されている犯行現場に不法に立ち入ったことで、起訴される可能性がある。

声明文において、Titanは次のように語った。「弊社は、直ちにこの作業員を、この事業から外しました。」

Carabinieri警察のLt(=警部補)Elisabette Spotiは、次のように語った。「容疑は、この船から記念品を持ち出そうとしたものです。」(Herald Scotland: Monday 11 November 2013)

枯葉剤―COVVHAの共同創立者のHeather Bowserが日本訪問(日本・米国)

ペンシルベニア州ラングホーン発。Children of Vietnam Veterans Health Alliance(=ベトナム戦争退役軍人の子ども健康同盟)(COVVHA)の共同創立者であるHeather Bowserは、今月、Agent Orange(=枯葉剤)のダイオキシンについて伝えるため、日本の東京、横浜、沖縄を訪問する。

Peace Boatは、日本に本拠を置く国際的な非政府非営利組織で、平和、人権、平等、環境を尊重した持続可能な開発の推進のため働いている。Heather Bowserは、2012年に日本の横浜からベトナムのダ・ナンに行った第77回Peace Boat航海で、枯葉剤の客員国際教育者だった。Peace Boatの30周年記念シンポジウムで講演するよう、日本に招待されている。

「Traveling Around the Globe Towards our Future(=地球をまわる、未来をつくる)」というのが、このシンポジウムのテーマだ。このプログラムでは、世界中からやって来た多くのPeace Boat Guest Educatorsが特集される。いずれもそれぞれの分野での専門家として有名で、Peace Boatの旅行で参加者を案内したことのある人だ。Peace Boatは、80回以上も航海を企画し、うち55回が地球一周航海で、180以上の異なる港に5万人以上の人々を乗せて航海し、持続可能で平和な地球社会を推進してきた。

Heatherは、11月11日に「Tainted bases: Agent Orange and military pollution on Okinawa(=汚れた基地:沖縄における枯葉剤と軍事汚染)」と題する那覇市であるシンポジウム(注、「ヘザー・バウザーさんと語る会」)にも参加する。続いているダ イオキシン中毒の遺産と、正義を勝ち取るために共同体が団結する方法について論じる。この行事のチラシによると、

70年近く沖縄の土地、空気、海は、ダイオキシン、劣化ウラン、アスベスト、神経ガスといった毒物で汚染されてきた。こうした毒物で合 衆 国軍人、沖縄市民の双方が病気となってきたが、Pentagon(=米国国防総省)は繰り返しこの汚染についての責任を隠蔽しようと試みてきた。

今後数年内に、合衆国の基地の数ヶ所が、文民統制の下に返還される予定となっている(例、Machinato Service Area(=牧港補給地区、キャンプ・キンザー)とCamp Foster/Zukeran(=キャンプ・フォスター/キャンプ瑞慶覧)。こうした設備は軍事汚染の影響をもろに受けており、将来の世代に対して正に現実の危険をもたら すものとなっている。

その他の講演
フリーランス・ジャーナリストのJon Mitchellは、沖縄における軍事汚染についての自分の調査について語る。これには、枯葉剤使用の拡大や化学兵器の海上投棄が含まれる。

Environmental Policy and Justice of Citizens’ Network for Biodiversity in Okinawa(=沖縄・生物多様性市民ネットワーク)のDirector(=ディレクター)であるMasami Kawamura(=河村雅美)は、沖縄市の現状について説明する。ここでは最近、20本以上のダイオキシンに汚染された樽が発見された。また土地の返還に伴う将来の問題 に、いかに対処すべきかについても語る。

この行事はQAB(=琉球朝日放送)というテレビのディレクター、Natsuko Shimabukuro(=島袋夏子)が司会進行することとなっている。ドキュメンタリーのDefoliated Island(=被曝の島)は、Japan’s Association of Commercial Broadcasters(=日本民間放送連盟)により、優秀賞に選ばれている。

Heatherは、オハイオ州カンフィールドの妻であり2児の母であるが、オハイオ州のディアフィールドにCircle Antiqueを保有しており、ポーランド・オハイオのPreferred Care Counselingで精神保健療法士の仕事を非常勤でしており、自身の父親が枯葉剤に晒されたことにより、多胎妊娠異常を伴って生まれた枯葉剤の生き残りの第二世代でも ある。このことから、生まれる前に始まって終わった戦争の傷に沈黙して耐えてきたような罪の無い犠牲者達に、援助の手を差し伸べることと なった。Heatherはまた、将来、こうした恐るべき人工の科学災害を避ける必要についての認識を高めるための問題についても、正々 堂々と意見を述べている。

Children of Vietnam Veterans Health Alliance(ベトナム戦争退役軍人の子ども健康同盟)(COVVHA)を共同で創立したHeather Bowserは、ベトナム帰還兵の子供や孫の現在進行中の慢性疾患や先天性欠損症について取り組んでいる。これは、ベトナム戦争中に枯葉剤のダイオキシンに晒されたことが 原因であると考えられている。ウェブサイトで更に詳しい情報について知ることが可能(リンク先省略)。(Salem-News.Com: Nov-11-2013 11:33)

Incatが強化して200人まで職員を増加させる見込み、雇用の命綱となる(オーストラリア)

タスマニアの造船業者、Incat Tasmaniaは、新船の建造工事が増えることから、今後12ヶ月間に亘って、ゆっくりと職員を増加させる見込みだ。

70メートルの双胴船が、カスピ海の石油産業で職員輸送船として使用されることになった。

この採用は、バーニーのCaterpillarで200人の失業が差し迫って、先週、打撃を受けていたタスマニア州の製造業にとって は、 朗報となった。

これは、99メートルのFranciscoが、3月に南米の会社に1億ドルで売れて以来、Derwent Park造船所で建造する最初の船となる。

Incatはまた、今年初めにデンマークの会社、Mols Linienに、KatExpress 2という船を賃貸している。

Incatは、この2隻の船が造船所を離れて以来、約60人の労働者を減らして、190人に労働要員を減少させていた。

Incat chairman(=会長)のRobert Cliffordは、要求生産量に応じて、徐々に労働要員を拡大する必要があると語った。(中略)

Clifford氏は、Incatの元従業員の中で復職したものもいると語った。

Incatは、売れ残りの85メートルの船(hull 68)(=船体番号68番)に深刻な関心を持っている。この元合衆国軍の艦船、HSV11は、Sealift Incに保有されているが、ホバートで係船しており、保守されてきた。

この船が世界中の様々な地域の乗員補給船として、多くの契約を獲得できることになることが期待されているとClifford氏は語っ た。 (Herald Sun: November 12, 2013 12:00AM)

ポートランド―ノバ・スコシア間のフェリーが5月に再開(米国・カナダ)

メーン州の会社が、カナダのノバ・スコシア州との最終合意に達し、5月に同州からポートランドに行くフェリーの運航が再開されることと なった。

Portland Press Herald紙は、メーン州に本拠を置く合弁企業、STM Questが最終的に選考されたことは、新たな運航の立ち上げ費用に充てる同州からの1050万ドルを直ぐに受け取ることを意味すると報じた。同社は、7年間に亘って年間 150万ドルを受け取ることとなり、州からの資金は運航のマーケティングに充てられる。

この合意により、2009年に高速Cat(注、Incat製高速船)のフェリーの運航が終わっていたポートランドとこのカナダの州の間 の フェリーの運航が、再開されることとなる。

Portland Harbor Hotelのgeneral manager(=総支配人)であるGerard Kiladijanは同紙に対して、この新たな運航で、ノバ・スコシア州からより多くの人、ボストン地区からは観光客、その他の場所からはノバ・スコシア州に行く途中で ポートランドに宿泊するかもしれない人がやって来ることになると語った。そうした増加で、来年、当市に増える630室のホテルの部屋が、 確実に満たされることに繋がると語った。

エリオットに本拠を置くQuest Navigation Inc.は、この運航でシンガポールのST Marine Ltd.と提携しており、今や、シンガポールで建造されたフェリーをメーン湾に持ってくることとなる。このフェリーはNova Starで、船室が162室、食堂2つあり、劇場・会議センターとカジノがある。

STM Questのpresident(=社長)、Mark Amundsenは、本船は4月にCoast Guard(=沿岸警備隊)の検査のためにポートランドに到着すると報告した。Gov.(=知事)のPaul LePage事務所から出された新聞発表によると、同社は、5月から10月まで毎日運航するシーズン中、100,000人の乗客が、このフェリーで旅行するものと見積もっ ているという。(Mainebiz Daily: November 13, 2013)

オランダの会社がフェリー契約を獲得(カナダ・オランダ)

州のフェリーの建造で、5100万ドルの契約をオランダの会社が獲得した。またDamenも第二の契約を獲得することになりそうだ。

2015年秋までに、Damenはフォーゴ島とチェンジ諸島間を走る80メートルの船を引き渡すこととなる。ロール・オン、ロール・オ フ 方式で、乗客200人と車両60台を積載できるものとなる。Transportation Minister(=運輸大臣)のNick McGrathは、ベル島運航を提供する2隻目のフェリーに関し、Damenとの話し合いが行われているところだと話している。その船の 仕様は、公表されていない。McGrathは、州ではポルトガル入り江の埠頭の刷新に1000万ドルを出すと話している。(中略)

NDP Critic(注、「国家民主党批判」の意)のGeorge Murphyは、これを地元造船業の「death-knell(=弔いの鐘、終焉の前兆)」だと呼んでいる。失望させられるものだと言っている。州はこのフェリーで作業す ることで、労働者を引き止めることを目指す教育課程となり得る事業を考えることができたハズだと言い、溶接工を国内に留める事ができる碇 となったと話している。(VOCM: Wednesday, November 13 2013)

Rosneft、GPB、SCF、Daewooがロシアの造船センター創設の覚書に署名(ロシア・韓国)

Rosneft、Gazprombank (GPB)、そしてSovcomflot (SCF)の共同事業体が、ロシアと南朝鮮(注、韓国)の首脳会談に引き続き、Daewoo Ship Building & Marine Engineeringとの間で、ロシアに造船センターを創設するための覚書に署名した。(Kyiv Post: Nov. 13, 2013, 5:40 p.m.)

クルーズ客船会社:乗客がハワイの北で故意に船外に転落(米国)

アメリカ人クルーズ客が、水曜日に船外に転落したとの報告を受け、U.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)は、ハワイ北東の太平洋での捜索に加わった。

54歳の女性は、Grand Princessから故意に船外に転落したのが目撃された、とPrincess Cruisesは話し、更に目撃者の説明は、有線テレビによって確認されたと付け加えた。

Grand Princessは、サン・フランシスコからハワイへ向う15日間周遊クルーズの3日目だった。

船員が、この女性はヒロの北東約750マイルで船外に転落したと報告した、とホノルルの14th Coast Guard District(=第14管区沿岸警備隊)は話した。沿岸警備隊では、女性の年齢を30歳と記載している。

この乗客が最後に見かけられたのは、午後1時頃だった、とこのクルーズ客船会社は話した。直ちにFBI(=連邦捜査局)と沿岸警備隊に 連 絡を取ったという。ヒロからの距離は、約650マイルだと話した。

船は捜索のために針路を変更し、航空機のHC-130 Herculesの搭乗員がハワイのAir Station Barbers Point(=バーバーズ岬航空基地)から向っているところだ、と沿岸警備隊は話した。声明文には、何が起こったのかについての詳細はな かった。(CNN: November 14, 2013 Updated 0319 GMT (1119 HKT))

飛ぶには重過ぎる、フランス人男性、船で帰国(米国・英国・フランス)

British Airways(=英国航空)により、飛ぶには重過ぎるとみなされた230キログラム(35ストーン)のフランス人男性が、船で帰国するためニューヨークに到着した、と AFP(=フランス通信社)が報じている。

Kevin Chenais (22)は、ニューヨークからQueen Mary 2で英国に向う。

Chenaisはホルモンの不均衡であり、シカゴのMayo Clinic(=メイヨ・クリニック、注、病院)で肥満治療を受けるために、2012年にフランスから合衆国にやって来た。

10月に飛行機で帰国する予定だったが、英国航空は太り過ぎているとして、地上の飛行機に搭乗させることを拒絶した。男性は移動に問題 が あり、電動車椅子で動き回っている。

この男性の家族は、シカゴ空港の近くのホテルで2週間ほど泊まって、この状況を解決しようと試みた。

月曜日、家族はシカゴからニューヨークに列車で移動し、そこから11月19日にイングランドに向けて航海する。

男性の父親であるReneは、結局は13日間過ごしたホテルの5泊分しか英国航空は支払わなかったと批判した。

航空会社の広報担当者は、この状況を解決しようと試みたが、Chenais氏の安全を確保することが難しくなったと語った。男性は絶え ず 酸素と医師の監視が必要だ。

Rene Chenaisは、英国航空に対する訴訟を検討していると語った。(TravelMole: Thursday, November 14, 2013)

Allure of the Seasは機械修理の予定(米国・バハマ)

世界最大のクルーズ船の1隻が、大きな機械的な問題を抱えている。

Royal Caribbean Internationalは木曜日、乗客5,400人乗りのAllure of the Seas(=アルーア・オブ・ザ・シーズ、注、「海の魅惑」の意)が、予定外の修理をバハマで行うために1週間運休すると述べた。

このマイアミに本拠を置くクルーズ客船会社によると、問題というのは、同船の3基ある推進モーターのうちの1基が、予想よりも早く磨耗 し たためだという。このモーターは、船を稼動させ操船することが可能であるものの、同船の最高速力は磨耗の検査のため制限されてきたとい う。

「Allureは減速して航海を継続して参りましたが、弊社では出来るだけ早くこの問題を解決するのが重要だと感じておりました。」と 親 会社のRoyal Caribbean Cruisesのsenior vice president of marine operations(=海洋運航担当上級部長)のWilliam Baumgartnerは声明文において語った。「弊社では、多くの修理の選択肢を検討いたしました。残念ながら、本船を一時的に運休することなく行える満足のいく解決策 はございませんでした。」

2014年2月23日の航海は。2月24日の週にフリーポートのGrand Bahama Shipyardで本船を修理するため中止となる。

影響を受ける航海を予約している者は、全額返金を受けるか、他の旅程の同程度の航海を選択することができる。

最高速力が制限されているため、カリブ海東部における本船の旅程は若干修正されている。本船は現在、午前7時から午後1時までバハマの ナッソーに寄港し、午前11時から午後5時までセント・トーマス島のシャーロット・アマリに寄港する。

Allure of the Seasは、姉妹船のOasis of the Seas(=オアシス・オブ・ザ・シーズ、注、「海のオアシス」の意)と共に世界最大のクルーズ船の称号を分け合っており、ポート・エバグレーズから航海している。 (MiamiHerald.com: Posted on Thursday, 11.14.13)

Richardson Devine MarineがSuper Dream進水(オーストラリア・日本)

Incat Crowtherは、Ishigaki Dream Tours(=石垣島ドリーム観光)向け長さ32メートルの双胴旅客船、Super Dream(=スーパー・ドリーム)の進水を謹んで発表いたします。最近、Richardson Devine Marineにより進水したSuper Dreamは、2008年に進水したPremium Dream(=プレミアム・ドリーム)に引き続く、この運航事業者向けのIncat Crowther/RDMの2番船です。

Super Dreamは、前の船を現代風に解釈することによって絶えず進化するというIncat Crowtherの義務を示すものです。Premium Dreamの全面的な改良には、Incat Crowtherの最新の船型、流線型の1層の旅客甲板構造が含まれ、これにより、より一層、効率の良い船となりました。

主要旅客室の乗客197人収容の座席は、日本の「barrier-free(=バリア・フリー)」という接近しやすさに関する規制に準 拠 して設計されました。車椅子の保管庫、ボーディング・ランプ(=乗降坂道)、特別座席といった特色があります。主要甲板の後ろの船尾に、 売店が設置されています。出港に先立ち、窓を手早く容易に綺麗にできる内蔵式窓掃除システムにより、乗客の快適さが増しております。

Super Dreamは、柔軟な乗船ができる準備がなされております。船尾扉に加えて、船体中央部に1組の大きな扉が装着されています。3ヵ所全てに大型の両開きの扉があり、車椅子 で接近可能となっております。船尾甲板の門扉には、右舷に車椅子用のランプ(=坂道)が追加されております。加えて門扉は上甲板の右舷に あり、高い埠頭に接岸することを可能にしております。

Super Dreamは、1組のCaterpillar C32 ACERT主機関により駆動します。推進器は5枚羽のピッチ・プロペラとなっております。本船の巡航速力は30ノットで、最高速力は34ノットです。

Premium Dreamのように、この新船はJG規則に則って設計され建造されており、Class NKに準拠して設計された構造となっております。Incat Crowtherの専門家の一部は、如何なる違反問題も生じることがないよう、政府機関や船級協会と密接に作業しております。

Incat Crowtherには繰り返してお引き立てしていただける強固な伝統があり、Ishigaki Dream Tours(=石垣島ドリーム観光)は、このもう1つの1例となりました。Super Dreamは、この運航事業者の船隊に加わる、成功した、利益をもたらす、もう1隻の船となることでしょう。(The Maritime Executive: November 14, 2013)

Sener、乗客1,200人乗りのザンジバルのフェリーの設計をすることに(スペイン・韓国・タンザニア)

2014年11月14日。Senerが、朝鮮(注、韓国)での最初の船舶工学契約を獲得した。Posco Group(注、浦頂総合製鉄)の会員であるPosco Plantecからの仕事で、北部モザンビーク、ダル・エス・サラーム、ザンジバル、タンガ、モンバサの運航用に設計される乗客1,200人乗りの旅客船を設計する。

Posco Plantecと姉妹会社のPosco Groupの会員、Daewoo Internationalは、タンザニアの半自治領のザンジバル政府から、今年初めにこの船の契約を得ていた。2015年に引き渡される予定。

このフェリーは、全長90メートルで、旅客は、エコノミー、1等、VIP等級に分けられる。貨物と車両用のガレージがあり、乗用車とト ラック用の船尾ランプ(注、坂道)と貨物用の2基のサイド・ランプ(注、横腹に装着された坂道)を有する。試験航海での速力は、喫水が 3.35メートルに設計されて、16ノットになる。船員は32人。

この事業の範囲はSenerにより拡大されており、製品情報を抽出する概念分類工学や3D(=3次元)モデルが含まれる。これは SenerのFORAN 3D CADシステム(注、コンピュータを使用した3次元設計システム)に発展する。

Senerは、旅客船とRo-Ro船分野で、最近、多くの推薦を受けている。(Marine Log: NOVEMBER 14, 2014)

南朝鮮は中国人クルーズ観光客に対する査証不要規則を強化(韓国・中国)

11月18日、ソウル発。南朝鮮(注、韓国)政府は、査証不要で中国人クルーズ観光客に入国を許している規則を、最近、当地への中国人 不法移民が増加していることから強化した、と業界筋が月曜日に語った。

この消息筋によると、Justice Ministry(=法務部)は、11月11日から同国の訪問を希望する中国人クルーズ観光客の審査を厳格にしたという。

外国人観光客を誘致する努力の一環として、同部は5月に査証不要システムを導入し、クルーズ船に乗船している外国人観光客が査証を有し な いで南朝鮮(注、韓国)に入国して、3日間滞在することを許している。

ところが最近数ヶ月間に、この査証不要システムを使って入国する中国人不法移民の数が増えていることから、同部は中国人観光客の審査を 厳 格にした、と同筋は話した。

中国人訪問者数は、中国人クルーズ観光客数が、1年前から3倍近い329,561人になり、最初の9ヶ月間で300万人で第一位となっ て いる。

厳格化した査証規則によると、中国人クルーズ観光客向けの事業を行っている地元旅行代理店は、クルーズ船から下船する24時間前に、南 朝 鮮(注、韓国)当局に対して、観光客であることを確認できる身元確認資料を提出すべきものとされたという。(GlobalPost: November 18, 2013 00:17)

短信:Century Casinos、更に3隻のクルーズ船でカジノ経営へ(米国)

11月18日。Century Casinos Inc:更に3隻のクルーズ船でカジノを経営すると発表。Century resorts internationalは、windstar cruisesとのカジノ利権協定の下で、クルーズ船で更に3つのカジノを経営する。2014年4月にwindstar cruisesは、新たに買収した全室スィートのクルーズ船3隻のうち、第1船を就航させるという。他の2隻は、2015年の第2四半期に運航開始予定と言っている。 (Reuters: Mon Nov 18, 2013 10:00am EST)

2隻のクルーズ船が3,600人の乗客を乗せて日曜日に接岸(セントクリストファー・ネイビス)

3,600人以上の乗客を乗せた2隻のクルーズ船が、日曜日、ポート・ザンテに接岸した。

クルーズ業界筋によると、Marco Poloは、693人の乗客を乗せてサン・マルタン島から到着し、一方、Carnival Conquestは、3,001人の乗客を乗せてプエルト・リコのサン・ファンからやって来たという。

大勢がBrimstone Hill Fortress National Park(注、国立公園)に向かい、浜辺で日光浴、シュノーケル、ネイビスまでの帆走、乗馬、ゴルフ、カジノでの賭博、買物、自転車乗りをし、一方でインターネットをして 友人や家族との連絡に時間を使う者もいた。

20,348人余のクルーズ客が、先週、8隻のクルーズ船に乗船してセット・キッツ島を訪問した。

10日の日曜日には、Explorer of the Seasが3,090人を乗せて接岸。11日月曜日は、2,089人がCelebrity Summit。12日火曜日には、Celebrity Reflectionの2,826人。13日水曜日には、Azuraの3,095人。14日木曜日は、Adventure of the Seasの2,871人と、Venturaの2,742人。一方、15日金曜日には、Carnival Valorの3,184人と、Emerald Princessの3,041人がやって来た。

合計7隻のクルーズ船が、今週、約19,000人の乗客を乗せてセット・キッツ島を訪れる予定だ。

11月24日から29日までの間の週に9隻が予定されており、20,800人の乗客が見込まれている。今月は、81,000人のクルー ズ 客になるものと見られている。

2013年―2014年シーズンの予測では、650,000人の乗客に増加し、2014年―2015年シーズンには700,000人以 上 となるものと見られている。(ZIZ Live: November 18, 2013)

フェリーの被害は「確認された以上に深刻」(ニュージーランド・スペイン)

故障している島嶼間フェリーのAratereは、KiwiRailが確認している以上に深刻な被害を受けている、とNZ Firstの指導者、Winston Petersは話している。

KiwiRail最大のフェリー、Aratereは、11月5日、クック海峡で駆動軸が折れた際に暗車(注、プロペラ)を喪失し、今後 6ヶ月間、旅客を輸送しない見込みとなった。

KiwiRailは、貨物輸送には使えると話しているが、Peters氏は他の暗車が外れる危険があると言っている。

「延長したときに、より大きな暗車を付けたものの、本船を柔軟に仕様書通りのものにすることが出来なかったのです。」と今日、語った。

「Aratereを貨物専用に試用するといった選択があるというKiwiRailからの主張があるものの、本船は暗車が1つ落ちて以 来、 どこにも行けないでいます。というのは、2番目の暗車も既に外れそうになっているからです。」

Peters氏は、KiwiRailは、Aratereが「一種の洋上の惨事であり、既に1億3000万ドル以上もかかった危険なガラ ク タであることを受け入れようとしない」と話している。

このNZ Firstの指導者は、スペイン建造のAratereについて粘り強く批判を続けており、2011年以来、その主要問題は以下のものだと話していた。

*扉が適切に閉じない
*船はねじれて一直線になっておらず、船尾には着岸設備が装着されていない
*スタビライザー(=安定装置)が動いていない
*バラスト・タンクを空にしたり、満タンにするのに過度に時間がかかる
*電動燃料計が動いていない(3News NZ: Tuesday 19 Nov 2013 1:59p.m.)

イズミルは500,000人のクルーズ船観光客を受け入れる(トルコ)

イスタンブール発。エーゲ海のイズミルは、年末までに500,000人以上のクルーズ客が遣って来ることとなる、とTurkey Cruise Platformの長、Ekrem Demirtasが声明文を通じて述べた。

この都市では2004年から2012年までの間に、260万人余のクルーズ観光客を受け入れたが、年間200万人のクルーズ観光客にな る ことを狙っている。

「なぜクルーズ船が10年前にトルコを訪問しなかったのか疑問に思っていました。都市税と港湾使用料が途方もなく高いことが判ったので す。Alsancak港をより乗客に親しみやすいものにするよう、Transport Minister(=運輸大臣)のBinali Yildirimに働きかけて、かなり頑張りました。」と語った。

その後、クルーズ会社のCostaが新船のCoast Mediterranea(注、Costa Mediterraneaの誤り)を2004年にイズミルに配船した。

「これは、我々にとっては非常に大きなものでした。2004年から2012年までの間に、イズミルは260万人以上のクルーズ観光客を 迎 えたのです。」と語り、この都市の目標は、年間200万人のクルーズ観光客を迎えることにあると付け加えた。

トルコを訪れるクルーズ船隻数は887隻で、2003年には合計582,000人の乗客を輸送した。この数字は1,623隻のクルーズ 船 になり、2011年の暮れまでに220万人の乗客を輸送するまでになった。

クルーズ船観光は高収入の人々を惹き付けているが、毎年、約10パーセント成長している。(Hurriyet Daily News: November/19/2013)

デブのフランス人、Kevin Chenaisはフェリーで帰国へ(フランス・英国・米国)

多くの航空会社や鉄道会社から帰国するための旅行を拒否された、臨床的にデブのフランス人男性は、フェリーで海峡(注、ドーバー海峡) を横断することとなった。

Kevin Chenais(22)は体重が230キログラム(36ストーン)あるが、10月に体重を理由にBritish Airways(=英国航空)により、シカゴからの搭乗を拒否されていた。その後、別の航空会社によってロンドンに到着していた。

その後、Eurostarがロンドンからパリに向う鉄道の乗車を拒否したが、P&Oフェリーにより旅行が調整された。

Chenais氏は、自分の試練が終わりになりそうで「happy(=幸せだ)」と語った。(BBC News: 20 November 2013 Last updated at 18:40 GMT)

ヨーロッパ連合はフランスに対して、フェリー運航事業者から国庫補助金を回収するよう命じる(フランス)

パリ発。European Commission(=欧州委員会)はフランスに対して、この政府が救援を熱望している事業体で、存続が危うくなって長年悪戦苦闘しているフェリー運航事業者のSNCM から、違法な国庫補助金である4億4000ユーロ(5億9500万ドル)を回収するよう申し渡した。

CGT(=労働総同盟)組合と政治家らは、このEuropean Union(=ヨーロッパ連合)(EU)の番犬による決定で、コルシカ島とフランス本土の間でフェリーを運航しているマルセイユの事業は、崩壊する結果となり得ると話して いる。

そうなると、この地域の2,600人の雇用は風前の灯火であり、President(=大統領)のFrancois HollandeのSocialist Party(=社会党)は、来年の地方選挙とEU議会選挙で、大幅に議席を減らす危険が生じることとなる。

欧州委員会は、28の国家ブロックにおける国庫補助を監視しており、5月に要請した2億2000万ユーロの回収がなされていないため、 European Court of Justice(=欧州裁判所)に提訴するとも話している。

委員会の声明文によると、SNCMは再建計画の下で、国庫補助を止めることができないでいるが、これはEUの法令に違反する支援となっ て いるという。

フランスFinance Ministry(=財務省)は、既に本件については反論していると話した。

「この法的な文脈において、政府は、コルシカと大陸の間を地域的・継続的に運航し、雇用と関連している公的サービスを維持するという決 定 をした、ときっぱりと明言する。」と同省は声明文において述べている。

SNCMは、Veolia Environnementと国が後援しているCaisse des Depots (CDC)の公共輸送共同企業体のTransdevが66パーセント保有しており、政府が25パーセント、そして従業員が9パーセント保有している。

国庫補助金の回収を巡る論争で、TransdevのVeoliaの持分をCDCに譲渡することが停滞している。

昨年の暮れ、Veoliaは、Transdevの持分を40パーセントに減らして、CDCが60パーセントの持分を保有し、筆頭株主に な ることで合意したと話していた。Veoliaは、中核となっている水、廃棄物、エネルギー事業に専念するため、更に20パーセントに持分 を減らしたいと語っていた。

Transdevは79億ユーロの売り上げで、昨年、3億8000万ユーロの赤字だった。この事業体は、95,000人を雇用し、鉄 道、 トラム(注、路面電車)、バス、その他の公共交通網を21カ国で経営しており、Deutsche Bahnの保有するArrivaとKeolisという鉄道事業者のSNCF(注、フランス国鉄)の一部門と競争している。(1ドル=0.7394ユーロ) (Reuters: Wed Nov 20, 2013 1:56pm EST)

Star Cruisesは更に観光客をベトナムに送り込むことに(マレーシア・ベトナム)

クルーズ客船会社のStar Cruisesは、ベトナムに更にクルーズ観光客をもたらすことが約束されるクルーズ船SuperStar Virgoの新しい予定を発表した。

Star Cruisesによると、SuperStar Virgoの主要港は、観光客を台湾、中国の海南(=ハイナン)島、ベトナムのハロン湾に連れて行くため、2014年4月から10月までの6ヶ月間は、シンガポールから香 港に変更になるという。この75,000トン強のクルーズ船には、甲板が13層、船室が935室ある。

Star Cruisesは、2014年4月7日から10月26日までの期間中、香港から台湾に行き、三亜(=サンヤー)(海南島)からハロン湾に向う4日間旅行のような同船の旅を 推進している。

このクルーズ客船会社によると、アジアのクルーズ観光需要は成長しており、主要港をシンガポールから香港に移すことは、香港、中国、南 朝 鮮(注、韓国)、日本のような目的地を開発する戦略の一環だという。(後略)(VietNamNet Bridge: Last update 13:00 | 21/11/2013)

DNV GL、ドイツのフェリーの船級付与へ(ドイツ)

ドイツの運航事業者AG EMSは、DNV GLという船級協会の管理下で、新しい二元燃料フェリーを建造する。

ドイツの造船所であるFassmerで建造される80メートルのフェリーは、第一に液化天然ガス(LNG)燃料を使用して運航するよう 設 計された推進システムを特徴とする最初のドイツ船籍の船となる。このフェリー運航事業者は、LNG燃料を第一に使って運航するものの、2 基の機関は二元燃料機関として設計されており、必要ならば、従来の燃料も使える船となる。

燃料としてLNGを使用することで、船舶の硫黄酸化物、窒素酸化物、そして粒状排出物をかなり逓減させることとなり、二酸化炭素排出量 を 30%まで減らすことになる。これでこのフェリーは、新しい環境規制に準拠して環境保護指定区域である沿岸地域を航海することとなる。 (中略)

2015年4月に引き渡し予定の、この乗客1,000人乗りの船は、船上にクレーンを搭載することも目玉としており、10フィート冷蔵 コ ンテナを10個まで積載する能力を有する。

新船は、ドイツのクックスハーフェン港とヘリゴランド群島の間を通年運航することとなる。(Cruise and Ferry: 21 November 2013)

クルーズ船会社、アジア人とロシア人旅行者に目を向ける(フィンランド・エストニア・中国・ロシア)

ヘルシンキ、ストックホルム、タリンの間を定期運航しているフェリーは、国際乗客の成長に期待している。

毎日何便も出発するヘルシンキ―タリン間のフェリー航路の人気は、増え続けている。クルーズ船会社では、この20年近くの間、乗客数が 着 実に増えているヘルシンキ―ストックホルム航路の利用者の増加を期待している。

この両航路はフィンランド人に人気があるが、新たな標的客となるのは、アジアとロシアから来た旅行者であり、この人達の中には、この航 路 を既に知っている者がいる。

「成長は圧倒的なものです。5年間で、全乗客は20パーセントの増加で、年間800万人に達しようとしているのです。」と北部バルト海 地 域でミニ・クルーズを提供している指導的な会社の1つ、Tallink Siljaのmanaging director(=代表取締役)のMargus Schultsは語る。

バルト海で運航している最大の会社である2社、Tallink SiljaとViking Lineは、この航路を運航する船舶の刷新に、1000万ユーロ近い投資を行っている。Viking Lineは、トゥルクとストックホルム間を航海することになる新世代船に投資をしており、一方、Tallink Siljaは、ヘルシンキ―ストックホルム航路向けのSerenadeというクルーズ船を完全に刷新する。両社は、国際常連客の心に訴えることを望んでいる。

「4年前は弊社の年間900万人の乗客のうち、外人観光客の占める割合は、僅か3パーセントか4パーセントだったのです。今や既に11 パーセントなのです。例えば今年、弊社では、既に90,000人の中国人乗客を扱っています。」とTallink SiljaのSchultsは話す。

バルト海での競争は、より熾烈なものとなっている。というのは、この洋上商店、スパ、食堂街は、例えば格安航空会社と競合しているから だ。

「ロシアは、大変魅力的な市場です。サンクト・ペテルブルク地域だけでも、何百万人もの旅行者の居住地なのです。」とViking LineのCommunications Manager(=広報支配人)のJohanna Boijer-Svahnstromは話す。お正月のお祝いはロシア人に人気があるので、Vikingでは来るべき休暇シーズン向けに、この市場を扱う新たなパッケージ旅 行を提供する。(YLE News: 22.11.2013 7:00)

フェリーのストで、月曜日、リスボンの運航は終日影響へ(ポルトガル)

リスボンとテーガス川南岸の町の間でフェリーを定期運航させているTranstejoの従業員は、今週の月曜日に24時間ストを実行す ることになっており、モンチホ、セイシェル、アルマダ、トラファリアに行き来する便の一部を除いて全便が止まるものと見られている。

Fectransという労働組合連合の組合員は、議会で既に承認され、あるいは現在審議中の賃金削減、その他の改革に抗議して、ストラ イ キを実行する投票を行った。

運休は、日曜日の午前零時に始まり、月曜日の午前零時まで続く。

仲裁裁判所が労働組合に対し、骨格だけの運航を確保するよう準備しなければならない旨、命じたものの、Transtejoでは、通常の 運 航は保障できないと話している。

リスボンのCais do Sodre船舶駅と南岸のCacilhas間の航路は、大半のフェリーが運航するものと見られているところの1つだ。一方、リスボンのTerreiro do Pacoとバレイロ間でフェリーを運航しているSoflusaの従業員は、火曜日に独自のストライキを行う。この日、将来、更に争議行為を行う可能性についても議論する。

テーガス川を横断する運航は、平日、多くの通勤者が利用している。(The Portugal News: 25-11-2013 08:52:00)

ワシントンのフェリー網、LNG燃料転換への針路を取る(米国)

国内最大のフェリー網は、船隊の何隻かをディーゼルから天然ガス推進に転換することを狙っている。

今月、Washington State Ferriesは、正式にU.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)に対して、提案された転換を見直すよう要請した。安い燃料を詳しく調べている西北部の船隊運航者の別の例となっている。

3年間の調査を経て、Wash. State Department of Transportation(=ワシントン州運輸局)は、燃焼による大気汚染が少ない液化天然ガスで走る6隻の中型カー・フェリーを改造することは、技術的にも財政的に も実行可能である、と結論付けた。

Assistant secretary(=次官補)のDavid Moseleyは、議員に対して、ディーゼルから離れることで、現在の価格で、40パーセントから50パーセント節約することが可能だと話した。

「これを検討している1つの理由というのが、費用です。急速に増加している運航費用を減らすことが可能なのか。もう1つの理由は、環境 に 放出される排気量を減らすことが可能かということであります。」とMoseleyは語った。

州の予算書では、年間の燃料は、船1隻当たり、110万ドル節約できると予想している。つまりLNG燃料に転換することで、フェリー1 隻 当たり、1200万ドルから1500万ドルの費用が、12年間の資本回収期間で回収できることとなる。

この点では、Washingtonばかりではない。BC Ferriesは、間もなく発注することになっている3隻の新しいフェリーを、天然ガス燃料にすることに傾いている。また今年初めには、貨物船会社のTOTEが、タコマと アラスカの間を走っている2隻の貨物船を、LNGに転換するために設計を依頼している。

合衆国沿岸警備隊の承認と、州議会の資金提供により、Washington State Ferriesは、2016年に最初のフェリーをLNG推進に転換することが可能となる。

転換に最適なものであると判明しているWSFの6隻のカー・フェリーは、M/V Issaquah、M/VKittitas、M/V Chelan、M/V Kitsap、M/V Cathlamet、そしてM/V Sealth。このIssaquah級フェリーは、乗用車90台を積載できるSealthを除いて、全て乗用車124台積載可能だ。(OPB News: Nov. 25, 2013 4:30 p.m.)

フェリーの運航、2015年からの硫黄規制が「現実の脅威」に(ヨーロッパ)

業界団体のInterferryとその他の海運業界団体は、舶用燃料に許容される硫黄含有量の逓減を求める来るべき規則に業界が適合す ることを援助するよう、European Union(=ヨーロッパ連合) (EU) に対し声を上げている、とニュースサイトのMarineLinkが報じている。

Emission Control Areas(=排ガス規制海域)(ECAs)において使用されるバンカー燃料の硫黄は重量の最大0.10パーセントまで、と定める新規制が、2015年に発効する。

水曜日に初会合を開いた新しいEuropean Sustainable Shipping Forum(注、「ヨーロッパ地球に優しい海運フォーラム」の意)(ESSF)で、業界団体は、この規則が施行されることから、フォーラムが経過措置や特定地域の要求を議 論するための場を提供すべきだと話した。

Interferryのexecutive director for EU and IMO affairs(=ヨーロッパ連合及び国際海事機関問題事務局長)のJohan Roosは、同団体は、業界が維持するための改善策を支援しているが、フェリー運航事業者がこの新規則に適合するための支援を受けられなかったならば、余計な財政圧力によ りフェリー運航事業者の生き残りは脅かされると語った。

「ヨーロッパ連合の当局者は、フェリーの運航が2015年から現実の脅威に晒されることとなり、そして現在のフェリー運航が継続できる よ うにする安全措置は、運航が無くなった時に修正措置を取ろうとするよりは遥かにましなものであることを、即刻、理解する必要があります。」と語った。

Interferryは、IMOの当初のEnergy Efficiency Design Index(=エネルギー効率設計指標)(EEDI)の必要条件は、ro-ro船とro-pax船の分野特有の規則については修正すべきであると論じているが、ここは、 IMO Marine Environment Protection Committee(=国際海事機関海洋環境保護委員会)がこの立場を支持していると10月に発表していた。(Ship & Bunker: Thursday November 28, 2013)

香港のフェリー事故で80人怪我(中国)

香港の海事局によると、香港から澳門に向っていた高速フェリーが、金曜日の早朝に「unidentified object(=未確認物体)」と衝突して、80人が怪我をしたという。

「Marine Department(=海事局)から受け取った情報によると、このフェリーでは80人が怪我をしていることを示唆するものでした。うち4人が重傷です。」と香港政府の報 道官がAFP(=フランス通信社)に語った。

この衝突は、喜霊洲(=ヘイレンチャウ)という小島の近くで発生した、と報道官は語った。(South China Morning Post: Friday, 29 November, 2013, 3:38am)