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2013年6月

2013年6月の海外旅客船情報

ポートランドのクルーズ船シーズン始まる(米国)

メーン州ポートランド発。ポートランドのクルーズ・シーズンが始まる。

American Cruise LineのIndependence(=インディペンデンス、注、「独立」の意)という船が、土曜日の朝、ポートランドのOcean Gateway Terminalに寄港する。今シーズン、当市を訪問する最初のクルーズ船は、98人の乗客を乗せている。Independenceは日曜日に、ブースベイ・ハーバーに向 けて北に進路を取ることとなる。

2013年のクルーズ・シーズンでは、ポートランドに6月から11月まで、71,000人以上の乗客と28,000人以上の船員を乗せ た 58隻の船が遣って来るものと見られている。

約3,000人の乗客を乗せたCarnival Gloryは、6月10日にPortland Ocean Terminalに接岸する。

University of Maine(=メーン大学)の2008年経済影響研究では、クルーズ船は地域経済に800万ドル以上をもたらすとしている。(WCSH-TV: 12:15 PM, Jun 1, 2013)

フェリー労働者、人種差別や痴漢行為の調査までの間、休職(米国)

シアトル発。あるフェリー従業員に、女性同僚に対する痴漢行為、別の同僚に人種差別主義的中傷をした疑いがかけられている。

KIRO 7(注、テレビ局)のAmy Clancyは、男性が休職になった後ではあったが、この従業員が2日間就労することを禁じられたとの情報を得た。

フェリー筋はClancyに対し、最初の出来事は、4月上旬、Washington State Ferryの船上で起きたと話した。

この消息筋によると、一見したところ酩酊した非番の甲板員が、キングストンからエドモンズまで、Spokaneというフェリーに乗船し たという。その男が自分の車両を降ろした時に、女性甲板員の背後から抱きついて乳房をわし掴みにして、背後から自分の骨盤領域を押し当て たという。

消息筋は、黒人の航海士が、この非番のフェリー従業員に干渉したところ、この白人は、その航海士を何度も「n-word(注、「黒ん ぼ」といった侮蔑語)」呼ばわりしたと話した。

Clancyは、この黒人航海士に電話をかけた。カメラの前に登場したがらなかったが、自分とこの女性甲板員が苦情を申し立てたことの 詳細について、直ちに明らかにした。

黒人航海士は、自分と女性甲板員は、フェリー会社幹部に話を聞かれたと話した。

しかし今週、言葉と体と使って攻撃したと言われるこの男性が、4月に休職にはなったものの、復職していたようだった。

金曜日、Washington State Ferry Systemでは、当初、「incident is under investigati on(=事件は調査中)」とだけしか言わなかった。WSFの広報担当者も、調査中の従業員は未だに勤務しておらず、調査の結果を待っているところだと主張した。

しかし複数の従業員がClancyに対し、この男性は勤務していると語った。金曜の午後遅く、このフェリー網は、男性が水曜日と木曜日 に勤務していることを認めた。

今や、KIRO 7は、WSFの注意を引くため、このことを伝えており、この労働者は人種差別主義的中傷や痴漢行為に加え、休職を無視したことについても調査を受けている。再び休職とな り、復職した2日間分についても賃金は支払われないこととなる。

しかし男性は、この調査が完了するまで、有給の休職となっている。(KIRO Seattle: 1: 52 p.m. Saturday, June 1, 2013)

ブーゲンビルの大統領は新しい旅客船は一部政府保有だと話す(パプア・ニュー・ギニア)

パプア・ニュー・ギニアのブーゲンビル自治州のPresident(=大統領)は、島では、直ぐにPNG(=パプア・ニュー・ギニア) との間を運航する正に島の旅客船を保有することとなることを確認した。

John Momis博士は、ブーゲンビル政府が、外部の投資家との共同作業に関する告発に対抗していることを擁護し、論評した。

New Dawn紙は、提案された新しい旅客船は、PNGの実業家、Henry Chow卿によって保有されることになっているという告発を報じた。

Momis博士は、船は政府とHenry卿の共有となると話している。

政府とHenry卿はそれぞれ300万米ドルを出しており、現在、中国で建造中の600万米ドルの新船の費用に見合うものとなっている と 話している。

Momis氏は、2010年に中国を訪問したブーゲンビルの代表団が署名した他の覚書は、政府に、法的あるいは財政負担を与えないもの だ が、それらを通じて、ブーゲンビルは経済を急騰させるべく、産業発展における援助と指導を模索することが可能になると話している。 (Radio New Zealand International: Posted at 22:20 on 02 June, 2013 UTC)

IncatのLNG高速フェリーが海上試運転開始(オーストラリア・アルゼンチン)

Incatの二元燃料高速フェリーが、タスマニア州ホバートで海上試運転を始めた。この99メートルの船の2基あるLNG(=液化天然 ガス)タンクには、先週、初めてLNGが搭載された。

ガス・システムの試験が行われ、5月27日、初めてガスを使ってGE LM2500というガス・タービン機関を埠頭で動かし、5月30日には海上で実施した。このガスの試運転は続けられる予定だ。

Lopez Mena (Incat hull 069)は、舶用燃料を使って全出力で楽に50ノットを越える速力を出し、90%の出力で安定して49ノットを維持することになる試運転の代わりに、1,460トンのバラ スト水を積んで海上試運転を行った。

1,000人と150台の乗用車を積載できるこの船には、1,100平方メートルの免税店を含む豪華な施設が組み込まれている。 Lopez Menaは、アルゼンチンとウルグアイ間のRiver Plate(=ラ・プラタ川)で運航するため、Incatの顧客であるBuquebus向けに建造された。Incatは、LNGを主要燃料として使用する世界最初の二元燃 料高速Ro-Roフェリーであると話した。(MarineLink.com: Monday, June 03, 2013, 12:33 PM)

マラウイ、タンザニアによる湖に船舶を展開する計画に抗議(マラウイ・タンザニア)

マラウイは、隣国のタンザニアがマラウイ湖に2隻の船を展開する計画に反対している。これは、長年に亘る国境紛争を解決するための調停 努力を脅かすことになると言っている。

マラウイのForeign Affairs Minister(=外務大臣)Ephraim Chiumeは土曜日、タンザニア政府高官が、この東アフリカ国家は6隻の新しい旅客船を購入し、うち2隻はマラウイ湖に配船すると公然と述べたと語った。

「マラウイ政府は、この開発は不幸な出来事であることが判りました。とりわけ国境紛争を巡る調停過程が円滑に行っている時に行うからで す。」とChiumeは語った。

タンザニア高官は直ちには論評しなかった、とReuters(=ロイター通信)は報じた。

マラウイは、アフリカ第3位の大きさの湖の西側に位置するが、この湖の北半分全部を主張している。一方、東にあるタンザニアは、北部地 域 の半分を領有すると言っている。南半分は、マラウイとモザンビークが分け合っている。

先月、マラウイは、両国の関係を難しくし、石油やガスの探査を遅延させてきたマラウイ湖を巡る紛争を解決するための話し合いの場に復帰 した。

10月、隣国がマラウイの漁師を威嚇していると非難して、話し合いから手を引いていた。タンザニアはこの嫌疑を否定している。

1年前、貧しいマラウイは、タンザニアではニアサ湖として知られているマラウイ湖の石油を探索すべく、石油探査免許を英国に本拠を置く Surestream Petroleumに与えた。(defenceWeb: Monday, 03 June 2013 08:59)

フェリー会社はディーゼルを愛しているにも関わらずLNGに転換可能(カナダ)

BC Ferry Services Inc (BC Ferries)のDirector of Engineering Services(=工務取締役)のGreg Petersonは、このカナダ西海岸のフェリー運航事業者は、ディーゼルを愛しているものの、将来、船の動力を液化天然ガス(LNG) に転換することは可能だと話した。

「もし安全に扱えるならば、もし信頼できるならば、もし手頃な価格で扱えるならば、そのときは弊社は、将来、天然ガス動力船を保有しま す。」とバンクーバーであったGreenTech 2013で、金曜日、記録的な人数となった代表団を前に語った。

しかしPetersonは、LNGに転換することを模索している他の海運会社にとって興味をそそるものとなるかもしれない要素について 説 明した。燃料費用や環境保護規制遵守いったものは、BC ferriesにとっては重要なものではないということだ。

「弊社は燃料として何を現在使っているか?弊社が現在燃やしている燃料については些か誤解があるようです。ディーゼルなのですが、私は ディーゼルを愛していますよ。」と述べた。

100万分の約10の硫黄水準において、Petersonは現在使用しているultra-low sulfur diesel(=超低硫黄ディーゼル) (ULSD) は、既に硫黄が大変に少なく「put virtually no sulfur oxides in the local air(=地域の大気中には実質的には硫黄酸化物は殆どない)」と語った。

硫黄分と粒子状物質(PM)の相互関係は、PMの排気も少ないということを意味する。

「BC Ferriesにとって、(LNGを使用することの)利点は、第一に硫黄よりはむしろ、地域のNOx(=窒素酸化物)を減少させることにあります。そしてそれは、海運業界 が世界の他の地域で直面しているものとは、何だかかなり違うものなのです。」

費用の問題についてPetersonは、BC Ferriesは「not burn the least expensive fuel available(=入手しうる最も安価な燃料を燃やしてはいない)」と語り、ULSDは品質問題を解消し、高い水準の運用信頼度を有 する供給業者1社から得ていると付け加えた。(後略)(Ship & Bunker: Monday June 3, 2013)

マニトバ州のクルーズ船従業員が児童ポルノの容疑に直面(カナダ・米国)

ハリファックスの警察とカナダ国境警備隊が船内で露骨なファイルを発見し、マニトバ州モーデンの36歳のクルーズ船従業員が、児童ポル ノの容疑に直面した。

Halifax Regional Police(=ハリファックス地方警察)は、この男性は月曜日、ノバ・スコシアに接岸していたHolland Americaのクルーズ船、MS Veendamで行われた所定の捜索の後、逮捕されたと語った。

Canada Border Service Agency(=カナダ国境警備隊庁)の係官が「explicit electronic files depicting child pornography on various electronic equipment belonging to a crew member(=ある船員の所有する様々な電子装置上に児童ポルノを収録した露骨な電子ファイル)」を見つけた、と火曜日、警察は新聞発表において述べた。

男性は、クルーズ客船会社によって雇用されていた音楽家で、児童ポルノの所持と密輸の容疑に直面している。

ハリファックスで身柄が拘束され、火曜日にノバ・スコシア地方裁判所に出頭する予定。

CBSA(=カナダ国境警備隊庁)の広報官は、カナダに到着する全ての船と乗客は、この組織の審査を受けなければならないので、クルー ズ 船での捜索は一般的なものだと語った。

「多くの者に対する以上に、より徹底的な捜索をするために選び出された者がいます。」とAlbert Priceは話した。「本件においては、係官が捜索を実施する決定をし、この船員の船室で電子メディアを捜索するに至りました。そして児童ポルノを発見したのです。」

Priceは、何故その特定の船室で捜査官が捜索することとなったのかについては、語ろうとはしなかった。

北大西洋地方においては、全ての船舶内での捜索が行われており、児童ポルノを対象としなかったものは、ほんの僅かしかないと語った。

2012年:6件で児童ポルノ押収
2011年:17件押収
2010年:14件押収
2009年:19件押収(CBC.ca: Jun 4, 2013 5:40 PM AT)

Rolls-Royce、フェリーLNG改造計画でBaleariaと提携(英国・スペイン)

2013年6月4日。Rolls-Royce Plcは、スペインの海運会社Baleariaとの間で、現在ディーゼルで走っている3隻の同社高速フェリーのガス駆動推進システムの設計のため、覚書に署名した。

この3隻は、2003年にイタリアの造船業者Rodriquez Cantieri Navali SpAが引き渡した単胴船のHSC Ramon Llull、元々はCondor 12として1996年にIncat Tasmaniaが引き渡した双胴船のHSC Jaume II、1997年にHolyman ExpressとしてIncatが引き渡した双胴船のHSC Jaume III。

Baleariaは、ジブラルタル海峡のスペイン本土とバレアレス諸島間と、バハマ諸島で、フェリー運航をしているが、この3隻のフェ リーをディーゼルから液化天然ガス(LNG)に転換することを進めている。(中略)

スペインの会社のCotenavalが、この改造の造船工学的側面を率いることとなる。(Marine Log: JUNE 4, 2013)

Royal CaribbeanはQuantum級の船舶をもう1隻発注(米国・ドイツ)

Grandeur of the Seasの火災という言わば能力の試される数週間を経て、Royal Caribbean Cruisesは、2016年半ばに引き渡されることとなる3隻目のQuantum級の船を発注した。

この新しい4,180人乗りの旅客船は、2014年11月に就航するQuantum of the Seasと、2015年春に就航するAnthem of the Seas、そして2016年の乗客5,400人乗りOasis級の船の後に続くものだ。

Royal Caribbeanは、この新しいQuantum級の船価は、最初の2隻と同様の約7億1000万ユーロ、現在の為替相場で9億6000万オーストラリア・ドルとなると語 り、この契約には資金調達の条件が随伴しているという。

他の船と並んで、このQuantum級第3船はドイツのMeyer Werft造船所で建造される。(後略)(e-Travel Blackboard: Wednesday, 5 June 2013)

ピレウス港でフェリー運航再開(ギリシャ)

水曜日の朝、ピレウスではフェリーと水中翼船の運航が、未払い賃金の支払いを求める海員の抗議により混乱した。

従業員に賃金を支払うべき義務があると言って、6社のフェリー会社に対して船員が抗議したことから、数便が遅れた。

抗議は、海員が給与が支払われるとの保障を得たことから、午前10時頃に終わった。(Greek Reporter: June 5, 2013)

120人の英国人、ヨーロッパが洪水に包囲され、クルーズ船で立ち往生(オーストリア・英国)

洪水の水が船の桟橋を越えてしまい、オーストリアで英国人観光客がクルーズ船内で立ち往生している。

この120人の英国人乗客と40人の船員は、ウィーンのドナウ川で、Filia Rheniという船に閉じ込めれている。

クルーズを経営している旅行会社のTitanの広報担当者は、乗客を上陸させるため、艀がこの船に向っているところだと話した。

広報担当者は語った。「弊社取締役の1人が飛行機で出発して今日の午後に到着する見込みで、全てが上手くなされるよう確実にすべく、地 元 当局者との交渉を支援することになっています。」

「過去3週間、船には十分な食料があり、十分なワインがありました。」

洪水は中央ヨーロッパ中で被害を広げ、16人が犠牲になっている。オーストリアだけで、2人が死亡し、2人が行方不明となっている。

ドイツ当局者は、西部の都市、ドレスデンの平地で洪水を食い止めようと必死になっており、エルベ川沿いでは土嚢の防壁を築き、堤防を強 化 している。(Express.co.uk: Thu, June 6, 2013)

Eurotunnelはドーバーのフェリー禁止を争うことに(フランス・英国)

Eurotunnelは今日、ドーバーからのフェリーの運航を禁止するCompetition Commission(=競争委員会)の決定に対して、この動きは「incomprehensible and seriously disproportionate(=理解し難く深刻に不釣合いなことだ)」と主張し、抗告することを明言した。

8ヶ月間の調査を経て、CC(=競争委員会)はEurotunnelに対し、昨年倒産した運航事業者、SeaFranceから買収した フェリー事業の経営を、この買収は、海峡を横断する乗客と貨物運送業者にとって価格が高くなることを意味すると述べて、止めるように命じ た。

昨年5月にSeaFranceの4隻の船舶のうちの3隻を6500万ユーロ(5500万ポンド)で買収して以来、Eurotunnel は MyFerryLinkの商標を用いて、ドーバーとカレー間で運航してきた。

このCCの動きは、ドーバーの100人の職員を含むMyFerryLinkの600人の優秀な労働力を危機に晒すこととなり、盛夏に旅 客 に打撃を与え得ることとなる。

しかしCCは、Eurotunnelはこうした取引により旅行価格が下落すると懸念されていた最中に、「in order to prevent ferry operator DFDS/LD from buying them(=DFDS/LDというフェリー運航事業者が買収することを妨げるために)」このフェリーを買収したものだと述べた。調査委員長のAlasdair Smithは、次のように話した。

「既に(海峡横断)市場の40パーセント以上の市場占有率を有しているEurotunnelが、フェリー事業に乗り出すのは、とりわけ 競 合他社がこのフェリーを購入するのを止めるのは、競争にとって良いこととはなりえない。顧客が大損をすることとなる。」またドーバー―カ レー航路で供給過剰になることは、「if we don’t take action(=我々が何もしなければ)」既存のフェリー運航事業者の1社が、市場から撤退するものと思われる、と付け加えた。

しかしEurotunnelは、この動きは「not based on any concrete facts, but solely upon a random association of virtual hypothesis(=如何なる具体的事実に基づくものではなく、間違った憶測の取りとめのない連想に基づくものだ)」と返答した。

CCの決定は「ドーバー海峡の海運を複占に再編成し、港への接近を禁止し、全体的にヨーロッパの自由化の動きに真っ向から反するもので あ り、ドーバー港とカレー港の重要な売り上げを奪うものだ」と主張した。

例えフェリーを失ったとしても、EurotunnelはMyFerryLinkを売却することができない。というのは、フランスの裁判 所 により、少なくとも5年間はそうした行為が禁止されているためだ。

Eurotunnelのchairman(=会長)、Jacques Gounonは、次のように付け加えた。「Competition Commissionによるこの決定で、ドーバー海峡を横断する便の選択が減り、消費者が損害を受けることになります。必然的に横断価格 の上昇に繋がることとなります。」(The Independent: THURSDAY 06 JUNE 2013)

ロベン島のフェリー運休(南アフリカ)

ケープ・タウン発。Robben Island Museumは、自前の船が数ヶ月間運休していることから、フェリー客のために地元船舶提供者を利用することとなった、とCape Times紙が木曜日に報じた。

同紙は、1日当たり800人から1200人の訪問者を輸送し得るSikhululekileは、過去6週間、運航してこなかったと報じ た。Diasは1月以来、陸に揚げられている。唯一運航している船は、古いSusan Krugerで、大変に船足が遅い。

「Sikhululekileは海外に注文している水密を修理するため、引き揚げられております。来週中に復帰することになっていま す。」と博物館広報官のShoni Khangalaが語るのが引用されていた。

「Diasは、軸の換装を待っているところで、その後、一流の調査を行います。Diasは、7月第2週までには運航に復帰いたしま す。」

この博物館は、地元船舶提供者に、一回の運航につき、7980ランドから22000ランドを、切符の売り上げから支払っていると伝えれ て いる。(News24: 2013-06-06 09:30)

STX問題深刻化:子会社は財産管理下に(韓国・フィンランド)

南朝鮮(注、韓国)の造船業者のSTXは、子会社の造船会社のSTX Pan Oceanを売却しようとしているが、買収を申し出る者はいない。STXは、フィンランド南西部のラウマとトゥルクにある2つのシップヤード(=造船所)の所有者であり、 ヘルシンキのドックヤード(=船舶修理工場)の共有者でもある。

南朝鮮(注、韓国)のSTXの子会社の造船業者、STX Pan Oceanは、南朝鮮(注、韓国)の通信社Yonhap(=聯合通信)によると、財産管理状態に置かれることになったという。

STXグループの子会社は、急増している債務と流動資産の減少という組み合わせの毒に冒されている。

「弊社は、巨額の負債と、世界的不況に伴う運賃の下落と船舶供給過剰による損害により、流動資産に問題を抱えている。」とSTXは声明 文 において述べた。

「こうした状況の下、弊社は劇的な一歩に踏み出すことを余儀なくされている。」と同社は続けていた。

STXはPan Oceanを売り払おうとしているが、買い手は見つかっていない。

Korean Development Bank(=韓国開発銀行)と同社の他の債権者は、この負債に苦しむ会社に対する融資限度額を追加拡大することを約束している。

同グループのその他の子会社は、任意の債務再編を模索している。親会社の造船所は、STX Offshore & Shipbuildingにより保有されている。

フィンランドでは、南西部のラウマとトゥルクに造船所があり、2つとも親会社の資金繰りが苦しい状況の影響を受けており、儲かるクルー ズ 定期船建造事業を喪失している。(YLE News: 7.6.2013 10:04)

引退したCarnival Cruise Lines最高経営責任者が顧問として復帰(米国)

不安定な数ヵ月を経て、この世界最大のクルーズ船会社は、見覚えのある顔を呼び戻した。

2007年に、35年間の職歴のあるCarnival Cruise Linesの社長兼最高経営責任者を辞職したBob Dickinsonは、親会社のCarnival Corp.との間でコンサルティング契約を締結した。

月曜日の朝のインタビューで、Dickinsonは、自分の最初の仕事は、同社北米商標、すなわちCarnival Cruise Lines、Princess Cruises、Holland America Line、そしてSeabourn Cruise Lineと、旅行代理店の関係を調査することになると語った。自分の役割は、競合他社と比較して、商標に対する代理店の認識、商標と代理店間の協力関係、そして最高の実践 を調査することが含まれるという。

「どこか1つの商標と結びつくのではないのでね、30,000フィートから眺めて歩くことになりますよ。正に客観的に見ることが出来ま す。」とDickinson(70)は話した。「ある商標にとって、『Gee, I made a mistake(=ちぇ、間違った。)』とか、『Gosh, I should have seen that and I didn’t(=おぇ、見ておくんだったけど、見ていなかった。)』、あるいは『Gosh, maybe this strategy was the wrong one(=おぇ、この戦略は間違っていたかもしれない。)』と語るのは難しいことかもしれないです。」

「there will be egos involved, obviously(=明らかにエゴが巻き込まれることになる)」ことは認めたが、Dickinsonは、自分の仕事は、単にしっかりと根拠のある事実を示し、経営者に伝 えることだと語った。「敵対することではなくて、共同努力を意味するものです。」と語った。(中略)

Dickinsonは、このクルーズ会社のメッセージは、クルーズ休暇の価値ある提案に重点を置くものである必要があると語った。

「私にとって、最高の防御は、優れた攻撃なのです。」と語った。(MiamiHerald.com: Posted on Monday, 06.10.13)

豪華フェリーがメラク―バカウヘニ航路就航へ(インドネシア)

国有海港経営社のPT ASDP Indonesia Ferry (Persero) は、重さ(注、容積の誤り)が12,000総トン(GT)の豪華フェリー、KMP Portlinkを、メラク―バカウヘニ航路に就航させた。

「KMP Portlinkは、快適な旅行をするための設備を備えた最初のインドネシアのロール・オン、ロール・オフ(Ro-Ro)フェリーである。」とASDPは月曜日、ジャカル タで、声明文において述べた。Antara(=アンタラ通信)が伝えた。

この豪華フェリーはメラク―バカウヘニを結ぶもので、車輌370台まで収容できる車輌甲板を有する。本船は全長131メートル、幅22 メートルで、乗客を1,000人まで輸送することが可能。

ASDPによると、Portlinkには快適な設備が備えられ、美しい内装にデザインされているという。多様な味付けの様々な食事が休 憩 室では提供される。乗客は、インターネット接続できるビジネス・センター、映画設備のある娯楽室、子供の遊び場も見つけることだろう。

KMP Portlinkは、主要自動・制御機構を備えたPielstick-Crossley 16PC2V Mk5ディーゼル機関を使用している。(後略)(The Jakarta Post: Mon, June 10 2013, 1:29 PM)

フィリピン人がクルーズ船での強姦を泣き叫ぶ(フィリピン・イタリア)

フィリピン、マニラ発。クルーズ船で働いていたフィリピン人女性が、インド人容疑者に強姦されたとして告訴した。

Inquirer紙への手紙の中で、この32歳の被害者の弁護人、Pedro Linsanganは、依頼者は昨年2月、Costa Crociereが所有するイタリア船籍の船であるMV Costa Classicaにおいて強姦されたと語った。

被害者は、このクルーズ船で警備員として働いていた。

Linsanganは、容疑者は2人のインド国籍を有する者で、Joseph ChackoとAnoop Palattyであることが判明しており、それぞれ、この定期船のchief security officer(=最高警備責任者)とassistant security officer(=補助警備員)だったと語った。(中略)

被害者がこの船の船長、イタリア人のPierre Paulo Gallastroniに事件を報告したところ、船長は声明を出すように話したという。

船長は事件について、イタリアのジェノバにある同社本店に連絡することを確約した、と被害者は付け加えた。

Linsanganは、被害者は香港のPhilippine consulate(=フィリピン領事館)にも告訴を申し立て、この犯罪を報告したと語った。

「被害者はフィリピン領事宛てに、書面による宣誓供述書を提出しました。香港の係官により、医学的・身体的な検査を受けました。」とこ の 弁護士は語った。

しかし2人の容疑者は、香港で下船することができ、香港警察が捜査を開始する前に逃走している。

Linsanganはイタリアのローマの協力してくれている弁護士と告訴手続を進めていると語った。損害賠償の申し立てもイタリアの ジェ ノバで行っており、ここで6月18日に判事が裁判を行う予定だという。(Inquirer.net: 6:05 am Wednesday, June 12th, 2013)

Kateは正式にクルーズ船をRoyal Princessと命名(英国・米国)

ロンドン発。Duchess of Cambridge(=ケンブリッジ公爵夫人)は、祝賀式典において正式にクルーズ定期船を命名した。

元Kate Middletonは、黒と白にプリントされたコートと黒い帽子を被って、命名式のためRoyal Princessに乗船した。この式典には、神への祈りと船体に瓶をぶつけて粉砕する伝統的な行為が含まれていた。

公爵夫人は瓶をつないでいたリボンを切断し、瓶は船体に当たって割れた。

木曜日にサウサンプトンであった式典では、7月中旬にPrince Williamと公爵夫人にとって初めての子供となる出産を控えた公爵夫人のための簡単な船内見学が含まれていた。

来るべきTrooping the Color(=軍旗分列行進式)の式典でも、他の年長王族と参加するものと見られているが、これは出産前の最後の単独公務になるものと見られている。

公爵夫人は船の名付け親になるものとされており、19世紀にまで遡ることのできる象徴的な地位だ。女優のAudrey HepburnやSophia Lorenも、この役割を果たしている。

Williamの母親の故Princess Dianaも、1984年に同じ場所でクルーズ船を正式に命名した。

この新しい乗客3,600人乗りのRoyal Princessは、今年の夏、地中海でクルーズを始める予定。(San Jose Mercury News: 06/13/2013 02:09:49 AM PDT)

日本の大手造船業者、合併話を中止(日本)

造船業者のKawasaki Heavy Industries(=川崎重工業)は、別の日本の会社のMitsui engineering & Shipbuilding(=三井造船)との合併の話し合いは破談となったと発表した。

この発表は、木曜日に川崎の重役会が突然、交渉を進めていた社長を解任した後で出てきたもの。

川崎のchairman(=会長)であるTadaharu Ohashi(=大橋忠晴)と他9人の幹部は、President(=社長)のSatoshi Hasegawa(=長谷川聡)、他2名の幹部を解任する緊急動議を承認した。取締役会では、Shigeru Murayama(=村山滋)を新しい社長に選出した。

Murayama(=村山)は記者会見において、幹部の大半はこの合併には反対であり、前社長は信用を失ったと述べた。

Murayama(=村山)は、自社はMitsuiとの完全な合併を進めることがないことを明らかにしたが、その代わり様々な会社との 合 弁事業を検討しているとした。

この2大造船業者の合併話は、造船業界の厳しい経営環境を反映したもので、海洋エネルギー事業の強化を意図していた。

分析者は、川崎の取締役会のある取締役は、造船事業が同社の総収入の10パーセントにも満たないことから、合併が失敗に終わるかもしれ な いものと見ていたと話している。(NHK: Jun. 13, 2013 - Updated 22:47 UTC)

マスバテ沖で船が沈没、2人死亡、55人救助(フィリピン)

マニラ発。少なくとも57人を乗せていた船が、金曜日マスバテ州沖で沈没した、とPhilippine Coast Guard(=フィリピン沿岸警備隊)(PCG)は話した。

PCG広報官のLieutenant Commander(=少佐)Armand Baliloは、M/V Lady of Mt. Carmelが午前5時頃、クラベリア町のブリアス島沖で沈没し、59歳のPerlita Senaが死亡したと語った。

PCG-Masbate(=フィリピン沿岸警備隊マスバテ)deputy commander(=副官)Bayani Benisarioは、ABS-CBN News Channel (ANC)に対して、Senaの他、もう1人の死亡が確認されていると語った。

行方不明となっていた55人全員が救助され、確認されている。しかし当局者は、乗船名簿に含まれていない少なくとも5人の乗船客がいる と いう報道を確認しているところで、捜索・救助活動は継続している。

船長はMateo Gregorioであることが判明しており、救助されている。

PCGは、乗船名簿によると、本船には乗客35人、船員22人、バス2台、トラック6台が積載されていたと話した。

船は午前2時頃、ピオ・デュラン港を出発した。マスバテ州アロロイに向っていた。(後略)(ABS-CBNnews.com: Posted at 06/14/2013 7:19 AM)

香港の古い空港が、香港の新しいクルーズ船ターミナルとして生まれ変わる(中国)

Hong Kong International(=香港国際空港)としてより知られていたKai Tak Airport(=啓徳空港)は、1998年に閉鎖になるまで、4分の3世紀近くに亘って、この島嶼都市に恭しく仕えてきた。しかし民間不動産の一等地として休ませるより はむしろ、香港政府はこれを眩いばかりの新しいクルーズ船港に一変させた。

10億(米)ドルをかけた修復・改造工事を終え、新しい啓徳クルーズ・ターミナルは、昨日、乗客らに公開された。併せて19エーカーあ る 施設は、Royal CaribbeanのOasis級の船(注、この記述は誤りか)のような50,000トンの船を5,400人の乗客と1,200人の船員の他、2隻同時に収容できるもの だ。

このターミナルの建築は、2009年に本格的に始まった。1.1マイルの道路は、以前は滑走路として作られたものであり、その他の基幹 施 設がこの新しい施設に設置された。ロンドンに本拠を置くFoster and Partnersがこのターミナルを設計し、230フィートの広大な内部は、何千人もの冒険を求める観光客がいることから催し物や展示会を開く柔軟な多機能空間にもなるも のとして建造された。更にターミナルは、持続可能性も考慮に入れて設計されており、これには地球に優しい発電と雨水循環技術が含まれる。

市当局者は、啓徳バースの収容力の増大で、2020年までに公的財源に年間22億ドルも流入し、地元に11,000人近い雇用が生まれ る ことを期待している。(Gizmodo: Friday 5:40pm)

合衆国海軍は時代に順応、全大文字書式を見捨てる(米国)

さて、U.S. Navy(=合衆国海軍)は、遂に次の連絡票を得たようだ。DON'T USE ALL CAPS! IT'S RUDE!(=全てをキャプス・ロックを使用してはならない!乱暴である!)

Navy(=海軍)は、より安価で、より効率的な新しいメッセージ・システムに切り替える。

更に、そうそう、1世紀前のやり方である全て大文字を使用した通信を廃止するのだ。

「小文字のメッセージは普及しており、読みやすい書式である。」と海軍の新聞発表にはあり、 U.S. Fleet Cyber Command(=合衆国艦隊サイバー司令官)の naval messaging program manager(=海軍メッセージング・プログラム管理者)であるJames McCartyの発言を引用していた。

全てキャプスロックにするというのは、過ぎ去った時代の名残だ。

1850年代に遡り、軍が使用していたテレタイプ機器は3列のキーから出来ていた。そこには小文字はなかったのだ。

4月に全ての海軍司令部で、言語の変更が行われた。しかし今週、この新聞発表があるまでは、残りの我々(注、報道関係者)の下には連絡 が なかっ た。

海軍内部では、内部のDefense Message System(=防衛メッセージ・システム)は、電子メールに馴染むものに変更されると話していた。この変更で、海軍は年間2000万ドルを節約 できることになる。そして、現在のインターネット・プロトコルに追いつくこととなる。

ALL CAPS READS LIKE YOU'RE BEING SHOUTED AT.(=全てを大文字にすると、怒鳴られているように読める。)

Old sea dogs(=古参の船乗り)は、違った感じがするかもしれない。しかし2ヶ月で順応した。

このシステムは、来年までは完全実施されない。実施されたならば、海軍士官が怒鳴られているように感じることは無くなるだろう。

もちろん例外はある。生で上官に接したときだ。(CNN: June 13, 2013 -- Updated 0845 GMT (1645 HKT))

Nissos Mykonosの乗客はサモス島で全員無事(ギリシャ)

Nissos Mykonosという船の174人の乗客の冒険は、エーゲ海北部のサモス島の町、カルロバシに全員が無事移送されて終わった。サモス島に向っていたこの船は、同船の煙突か ら出火して、イカリア島とサモス島の間で立ち往生した。

これに先立って乗客らは、Panagia Theotokosという船に移送され、この活動はHarbor Master of Samos(=サモス港長)により調整された。

174人の乗客のうち5人が呼吸困難を体験し、乗船していた2人の医師により応急手当がなされた。その後、港湾当局の艦船でバシに移送 さ れ、そこから近隣の病院に搬送された。

火災の正に最初の時点から、Nissos Mykonosの隣には、貨物船3隻、定期旅客船1隻、そして港湾当局の艦船1隻がいた。同社発表によると、火災は船員により消し止められたという。

Hellenic Seawaysという会社のこの船は、12時に248人の乗客を乗せて、シロス、ミコノス、イカリア、サモスに向けて、ピレウス港を出発した。6月14日は、このフェリー にとっては夏シーズンの最初だった。本船は、17時30分までにサモス島に達する見込みだった。(Greek Reporter: June 14, 2013)

21000人の殆ど忘れられた英雄達、地獄船概観(米国・日本)

BY DUANE A. VACHON, PH.D.

Hell Ships(=地獄船)に関する私の前回の記事に対する圧倒的に肯定的な反応を受けて、今週、私はこの話を取り上げ、この大変な残虐行為と戦争犯罪に関する皆さんからの質 問の幾つかに答えたいと思う。

肯定的な反応が多い中、私が受け取った否定的なものは1つだけで、それは皮肉にも私が一緒に仕事をしてきた人物からのもので、ここに表 明 した意見は私のもので、私が勤務している機関のものではないことを言明していないという倫理的違反を私が犯していると感じた人物からのも のだった。問題は解決した。私は、私の署名欄と略歴から、この機関への言及を削除した。

比較的短時間に、この和解が成立したことを大変に誇りに思っていることを語ることから始めさせていただきたい。これは、日本とアメリカ の 善良な男女が共に双方についての悪事を理解するために集まり、そして悪事を無視しようとしたことから唯一生じたものだった。そうしたこと を忘れる、あるいは否定することなく、それを許したのだった。個人的なことを記せば、私は私のものよりもNisei(=日系二世)を賞賛 する記事や話を書いた人のことを知らない。

先週、私が受け取った多くの手紙や電子メールは、地獄船の船上で死亡した人の孫からのものだった。多くの人は、これは家族の中で話した こ とのないもので、こうした「Hell Ships(=地獄船)」についてもっと知りたがっていた。

これは、こうした船と、その中での生活がどんなものだったかについての概要である。

Bataan Death March(=バターン死の行進)とCamp O’Donnell(=オドンネル基地)での悪夢のような恐怖は、悪名高いものとして人気を得ているが、日本のPOW camps(=俘虜収容所)の生存者は、典型的に、捕虜輸送船である「Hell Ships(=地獄船)」で過ごしたときのことを、抑留体験の中で最も酷い体験として詳しく話している。地獄船というのは、日本の軍部と民間企業の戦争準備を支える強制労 働を強いるため、Japanese Empire(=日本帝国)中にAllied POWs(=連合軍捕虜)を配備させるために輸送した日本の貨物船のことである。この輸送は、標識を付けずに行われたため、多くが連合軍の潜水艦や航空機によって攻撃され て沈没し、その結果、21,000人以上のAllied Prisoners of War(=連合軍捕虜)とアジア人強制労働者が海の藻屑となった。この地獄船は、太平洋戦争の最も知られていない悲劇の1つとして残っている。

地獄船の船上
輸送船の状況は、酷いものだった。何百人もの、あるいは何千人もの男達が、ぼろ布に過ぎないものを身に付けて「like sardines in a can(=缶詰の鰯のように)」明かりのない、換気のない貨物倉に押し込められた。熱帯の暑さの中で、船倉はうだる地獄のように暑くなった。冬は凍てつく海を日本に向か い、凍えそうに寒かった。食料、とりわけ水は、POWs(=戦争捕虜)には供給不足だったが、船員や警備兵は水の使用を制限はしなかっ た。もし幸運だったら、水は水筒のコップに分配された。幸運ではない場合は、水はスプーン1杯の分配となるか、捕虜には全く与えられな かった。食料が配給された場合、しばしば少量の米だけで、あるいは日本までの旅行中にはアワ、すなわち硬い雑穀であり、下痢になっていた 男達にはとりわけ不適当なものだった。公衆衛生は殆ど存在しなかった。比較的健康な男達は、船の両側にぶら下がっている粗末な木製の 「benjos(=便所)」を使うための梯子を上るため、長い列を作って待つことが出来た。しかし赤痢になっていた者は、登ることや待つ ことができなかった。しばしば捕虜達は甲板に接近することを禁じられ、排泄物で溢れた小さなバケツを使うことを強いられた。男達が食事を し、横たわり、眠ったところに排泄物が流れ出ていたことから、赤痢が急速に広まった。

病気と疾病、犠牲者の一部
飢餓、脱水症状、赤痢が、驚くほどの犠牲者を出した。1942年10月と11月のTottori Maru(=鳥取丸)での航海中に、20人余のアメリカ人が死亡したが、酷く悪い状況のため、男達は酷く衰弱し、180人以上が、朝鮮と満州における最初の恐るべき冬に死 んだ。1942年10月と11月には、3隻の船、Tofuku(=東福丸)、Singapore、Dai-nichi Maru(=大日丸)が、3,000人以上の英国と連合国戦争捕虜をシンガポールから輸送した。船上で200人近くが死亡したが、日本人により伏せられていたRed Cross(=赤十字)の医療品で治療をすれば助かることの出来た赤痢や肺炎のために、到着後、300人以上が死亡した。日本での戦争捕 虜の死亡を分析すると、1100人超の少なくとも40%のアメリカ人戦争捕虜が日本で死亡しており、地獄船で死亡した者が大半を占めてい る。

標識のない船舶は、連合国の航空機や潜水艦の標的になっていた。戦争捕虜の犠牲者の大半は、日本が戦争捕虜輸送の標識を掲げなかったこ と によって生じたものだった。戦争捕虜を輸送しているのか、軍事物資を輸送しているのか、船舶を区別できるものはなかった。多くが連合国の 潜水艦や航空機によって攻撃され、沈没した。1944年、連合国はフィリピン諸島周辺の海を支配したが、日本人は本土に強制労働者を移送 することに固執した。9月、Shinyo Maru(=真洋丸)が雷撃されて沈没した。乗船していた750人のアメリカ人の大半は、船と共に沈んだが、日本人は海から戦争捕虜を引き上げて処刑し、僅か82人の生存 者が岸に到達して、フィリピン人民間人やゲリラによって救助されたのだった。10月には、Arisan Maru(=阿里山丸)が、台湾とフィリピンの間で雷撃された。日本人はアメリカ人を置いて、この船を遺棄した。1800人の戦争捕虜のうち、僅かに8人が生き残っただけ だった。これは歴史上、アメリカ人の命が奪われた最大のものだった。1944年12月13日、Oryoku Maru(=鴨緑丸)が、大半がアメリカ人戦争捕虜である1622人を船倉に押し込めて、マニラを出発した。この船の船尾の船倉には、耐え難い状況の下で台湾から日本へ 260人の連合国上級仕官が輸送されていたが、今や捕虜は800人近くになっていた。600人余が狭い船首の船倉に押し込められていた が、広い中央船倉には250人未満の戦争捕虜しかいなかった。翌日、この船はUSS Hornetから飛び立った空母艦載機によって爆撃され、不能となった。次の日、再び攻撃されて、沈没した。170人余の戦争捕虜が爆撃中に死亡、あるいは脱出したが、船 倉の中では、耐え難い状況のために、恐らくは他に100人が死亡した。生存者は集められ、台湾の高尾に船で運ばれたが、そこで1945年 1月9日、再びUSS Hornetの航空機によって攻撃を受けた。Enoura Maru(=江の浦丸)には爆弾1発が命中し、もう1発が一歩手前に落ち、500人余の男達が、死ぬか負傷した。損傷した船体は遺棄され、約900人のアメリカ人生存者は Brazil Maru(注、「ぶら志”る丸」は1942年8月5日に沈没しているので、別の船か?)に移送され、2週間かけて日本に到着するまでに、そこで350人以上が怪我、赤痢、 肺炎、脱水症状により死亡した。176人以上が日本で死亡し、1622人中、僅か403人が連合軍により解放されたのだった。

圧倒的な人命の損失
全部で3,600人余のアメリカ人戦争捕虜が地獄船で命を落とし、他に700人余が非常に衰弱していたために、目的地に到着して直ぐに死 亡したと語られている。換言すれば、戦争捕虜が地獄船の船上又はその直後に死亡したことから、10,500人のアメリカ人の40%が死亡 したのである。合計14,000人以上のアメリカ人、オーストラリア人、英国人、オランダ人、インド人戦争捕虜が、日本人により熱帯雨林 の鉄道やその他の事業で労働を強いられた7,000人以上の「Romusha(=労務者)」と呼ばれたインドネシア人民間人のように、地 獄船で死亡したのだった。

私はこの記事が、先週の記事に寄せられた多くの質問に対する回答の助けとなることを望んでいる。そしてByline Sheriffsに対しては、この記事の考えの幾つかは著者のものであるが、多くは真実を書いていると強く信じている他の作家やジャーナリストのものに拠っている。

この記事の情報は、国内外の様々な情報源による。この情報が受け入れられ、正しいものであることを確保するためにあらゆる努力がなされ て いる。これらの記事は、書かれた英雄に対して敬意を払っているものである。(Hawaii Reporter: Saturday, June 15th, 2013)

ここで飲酒、賭博:カジノか?いや、フェリーだ(インド)

マプーサ発。キランパニ―アロンダ航路で使われていたフェリーが、未だにフェリー埠頭 に係船されており、使用されていない。

消息筋は、このフェリーは時折、飲酒や賭博の活動に使われていると話した。

ゴアとマハラシュトラを結ぶキランパニ―アロンダ橋は、5月16日に開通した。ゴアとマハ ラシュトラ間の連絡は、以前はキランパニとアロンダ、ケ リ、チラコル間をフェリーが定期に結んでいた。

1ヶ月半も経過しても、このフェリーはキランパニのフェリー埠頭に係留したままになっている。

「国内の数航路でフェリー運航の需要があるのに、なぜこのフェリーは使われていないのか?橋が開通して以来、遊んでいるではないか。」 と 地元民の Prashant Parabは話した。

消息筋は、橋で緊急事態か問題が生じて、この航路でフェリーが使われないといけない状況になった場合であっても、アロンダのフェリー埠 頭 は、埠 頭の工事で閉鎖されることになると話した。(Times of India: Jun 17, 2013, 05.07 AM IST)

オタワはノバ・スコシア州プリンス・エドワード島のフェリーに1300万ドル投資(カナダ)

連邦政府は、プリンス・エドワード島とノバ・スコシア州の間を走るフェリー運航を維持するため、1300万ドルも提供することになっ た。

この金でMV Holiday Islandの新しい機関を購入し、ノバ・スコシア州のカリボウとP.E.I.(=プリンス・エドワード島)のウッド諸島双方の接岸施設の修復に使われることとなる。

「我が政府は、カナダ大西洋岸の地元共同体へのフェリー運航の重要性を理解している。」と新聞発表において、ノバ・スコシア州側の地元 MP(=国会議員)のPeter MacKayは語った。(後略)(CBC.ca: Jun 21, 2013 12:45 PM AT)

Sirena Seawaysというフェリーがハリッジの埠頭に衝突損傷(英国)

フェリーが接岸時に埠頭に衝突して浸水し始めたことから、500人近い乗客が2時間以上もフェリー内で立ち往生した。

DFDSのフェリー、Sirena Seawaysには489人の乗客が乗船していたが、エセックス州ハリッジのParkeston Quay(注、埠頭)に正午過ぎに衝突した。

目撃者は、船はこの事故の後、船の喫水線の下に穴が開いたことから傾き始めたと話した。

Essex Fire and Rescue Service(=エセックス州消防・救助隊)は、行方不明者や負傷者はいないと語った。

消防隊は、この船の船員が内側から穴を塞ぎ、浸水を防ぐために水密扉で密閉区画を作ったと話した。汚染は発生していない、と広報官は付 け加えた。

Department for Transport(=運輸省)の広報官は、 Maritime Accident Investigation Branch(=海難調査支所)のチームが現場でこの事故がどのように発生したかについて調査していると話した。(後略)。(BBC News: 22 June 2013 Last updated at 17:12 GMT)

クルーズ船は金曜日朝に到着(英国)

クルーズ船のPrinsendamは、抜港して早朝、クライド湾に到着した。

この船は今日(日曜日)、強風のためダブリン訪問を中止した。今日の午後、船はアラン島の周りを右回りに巡航するに先立ち、ビュートの 南にいる。

この38,000トンの船は、一晩中、川の外にいることとなり、予定より1時間早い午前7時頃、Greenock Ocean Terminalに接岸する。午後6時に出発する(時刻はしばしば突然の通告により変更される。)。

このHolland America Lineは、30日間のBaltic and Celtic Explorer(=バルト海ケルト探検)航海を行っているところだ。Prinsendamがクライドに最後に来たのは、2011年だった。

一方、クライド定番のBoudiccaは、今日(日曜日)、Ocean Terminalにおり、午後4時30分頃、出発した。(Inverclyde Now: Sunday, 23 June 2013)

RCIクルーズ船の中国の母港(中国)

アジア最大のクルーズ定期船である「Mariner of the Seas」が、新たな母港である上海パオシャン地区にあるWusongkou International Cruise Terminal(=宝山国際クルーズ・ターミナル)に接岸した。

2000万米ドルをかけた2ヶ月に亘る修復を経て、Mariner of the Seasは4月、合衆国から上海に向けて航海した、とShanghai Daily紙は報じた。

6月から10月まで、Mariner of the Seas、その他のクルーズ船は、Wusongkou International Cruise Terminalから南朝鮮(注、韓国)を主要目的地として出航する。

Wusongkou International Cruise Terminalというターミナルは、Shanghai Daily紙によると、アジアで最も忙しいクルーズ定期船ターミナルになったという。(MarineLink.com: Monday, June 24, 2013)

ミサミスで火災のためフェリー・ターミナルが焼損(フィリピン)

フィリピン、サンボアンガ市発。ミサミス・オリエンタル州のバリンゴアン町の旅客フェリー・ターミナルを6月24日午前4時頃に焼損さ せた火災原因は、まだ分かっていない。

火の手は、第一便のフェリーがカミギン島やミンダナオ島北部に向けて出港した直後に上がった。午前5時30分までに、このターミナルは 焼け落ちた。

港湾経営者によって課せられた法外な料金について不平を述べていた個人や団体によって放火された可能性があるとして、捜査されている。 乗 客も、貨物や船内持込用バッグ、あるいは小包に課せられる料金について文句を言っていた。(Rappler: POSTED ON 06/24/2013 2:29 PM)

フェリー船員はBC Ferryの死亡沈没事故で4年の刑(カナダ)

バンクーバー発。ブリティッシュ・コロンビア州沖で沈没して、乗客2人が死亡したQueen of the Northという旅客フェリーに乗務していた航海長に、4年の禁錮刑が言い渡された。

Karl Lilgertは、2006年3月に、Queen of the Northが定められた旋回をせずにジル島に衝突して沈没し、行方不明となったGerald FoisyとShirley Rosetteの死亡の原因となった犯罪的過失について、先月、有罪判決を受けた。

The Crown(=裁判所)は、Lilgertが船橋にいた唯一の他の人物である、元愛人の操舵手のKaren Brikerがいたことから、恐らくは注意散漫になっていたと断じた。

Lilgertは自己弁論において、船の操船が忙しく、荒天と頼りにならない設備と格闘して針路の変更を命じたと判事に語り、証言し た。

Judge(=判事)のSunni Stromberg-Steinは、LilgertとBrikerの関係、あるいは事故のあった晩の船橋での行動を巡って飛び交う噂の妥当性を退けた。

判事は、このフェリーがジル島に突っ込む前、長時間に亘ってLilgertが自己の職務を果たしていなかったことを、裁判所は十分に知 る ことが出来たと述べた。

Lilgertを有罪と認定するに当たり、Stromberg-Steinは、陪審員団がこのフェリーの4等航海士が定められた針路に 修 正することを怠り、全巡航速力で前進して島に突っ込んだと断定した、と話した。(後略)(News1130: June 24, 2013 11:01 am)

クルーズ船会社のCarnivalは舵取りの交代をする時だと決定(米国・英国)

世界最大のクルーズ船会社であるCarnivalの社長、Micky Arisonは、板の上を歩くことを余儀なくされた(=辞職を余儀なくされた、注、海賊の処刑方法として舷側から突き出た板の上を歩かせたことから)。

取締役会が会長職と最高位職を分離する決定を行ったことを受け、来月、chief executive(=最高経営責任者)の地位を退く。

これは、Arisonが1979年以来、舵を取ってきたCarnivalにとっては、正真正銘の大転換となる。

過去12年間に亘って同社の取締役会の一員であったArnold W Donaldに、後を引き継がせることになる。

このニュースで、マイアミに本拠を置きロンドンに上場しているCarnivalは、FTSE 100(=ロンドン株式指数)において最速の上昇銘柄となり、116ペンス値を上げて、2291ペンスの終値をつけた。

トレーダー(注、株式売買業者)は、2012年1月に32人の命を奪ったCosta Concordiaという定期船が沈没してから始まった18ヶ月間に及ぶ苦闘を経て、穏やかな海に進路を取る決定を行ったことを歓迎している。

Carnivalの洋上ホテルの1隻がイタリア沖で横倒しになって半分水没している光景は、クルーズ船業界全体に損害を与えるものだっ た。しかしCarnivalは、月を追うにつれて悪化させてさえもいたのだった。

Costa Concordiaがニュースの材料となることがなくなっても、同社は新たなクルーズ船の惨劇で苦闘したのだ。

今年初めには、Carnival Triumphが動力を喪失し、猛暑の中、4,000人の消費者を殆ど食料のない状態に置いたまま、アラバマ州に接岸した。1ヵ月後、Carnival Dreamが技術的故障により悪夢と化し、カリブ海から顧客が飛行機で帰宅して、溢れる便所と停電のお話を広めることとなった。

昨日、第2四半期の税引前利益が2700万ポンドであり、何とか昨年同時期の900万ポンドの3倍にして、分析者の予想よりは良かった こ とから、同社にとっては僅かな希望があった。

株主は、1株当たり25米セントの配当を得ることにもなる。

しかし将来は、順調な航海をすることが難しい。2013年の残りの累積予約は、昨年には及ばず、同社は収入が減少し、費用が上がること を 予測している。(This is Money: 00:04 GMT, 26 June 2013)

Korea Gasはフェリー向けLNG取引に注目(韓国・日本)

世界最大の液化天然ガスの買い手であるKorea Gas Corp.(=韓国ガス公社)は、南朝鮮(注、韓国)―日本航路を定期に結んでいるフェリーに、バンカー燃料としてLNG(=液化天然ガス)を供給すべく、Japan Gas Association(=社団法人日本ガス協会)と交渉している。

Korea Gasは舶用燃料として天然ガスを供給する試験計画を議論してきた、とKogasとして知られるこの国有会社のsenior manager(=上級支配人)のYoung Leeは、シンガポールでのコンファレンス(=会議)で語った。Japan Gas Associationに論評を求めたが、2回の電話に対し、ここの電話交換台は誰も応答しなかった。

Kogasは、南朝鮮(注、韓国、仁川港か?)のLNGターミナルから中国と日本にバンカーを供給するかもしれない、とLeeは火曜日 の プレゼンテーション(=発表)において述べていた。(The Japan Times: JUN 26, 2013)

福島以来初のMOX核輸送品が日本に到着(日本・フランス)

福島の惨事の後、初めての核輸送品が、武装警備員に守られて日本のTakahama nuclear plant(=高浜原子力発電所)に到着した、とAFP(=フランス通信社)の記者が現場から報告した。

この船は、フランスで再処理されたウラニウムとプルトニウムの混合物であるMOX(=ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料)燃料の貨物 を、2ヶ月かけて輸送してきた。この輸送品は現在、日本にそれを利用する原子炉がないため、貯蔵されることとなる。(Bangkok Post: 27 Jun 2013 at 05.49)

更新:ベニス近くで機関室火災、クルーズ船立ち往生(イタリア・スペイン)

機関室火災で、Pullmantur CruisesのZenithが一部不能となり、このクルーズ船は、イタリアのベニス港に曳航を要することとなった。

6月25日早朝に発生した漏電による火災では、負傷者はいない。この時、船はラベンナとベニスの間を航海していた。

船員が火を消し止めた後で、この47,255トンのゼニスは動力を喪失し、意図していた目的地から17マイル離れたところで投錨せざる を 得なくなった。その後、同じ日遅くに、4隻の曳船が、本船をベニスのマルゲラ造船所に曳航した。

この客船会社は、船が港に到着したとき、バスを手配して船を出迎え、1,672人の乗客を帰国させるためチャーター機を用意した。声明 文 によれば、乗客は将来のクルーズが25%引きになる他、クルーズ料金と交通費の全額の返金を受けることとなるという。

船齢21年のZenithは、元々はCelebrity Cruises向けに建造されたものであり、2008年にRoyal Caribbeanのもう1つの子会社であるPullmanturに移籍した。Zenithは、2014年にフランスのクルーズ客船会社、Croisieres de Franceに移籍する予定になっている。

伝えられているところによると、PullmanturのChairman and CEO(=会長兼最高経営責任者)のGonzalo Chico Barbierが、謝罪・運航管理のため、ベニスで本船を出迎えたという。この客船会社では、船は技術者によって調べられているところで、修理にどれだけ時間がかかるかは まだ分からないと話している。更にクルーズが中止となるかについては、発表されていない。(Cruise Critic: June 27, 2013)

デンマークは最初のLNGフェリーを入手する予定(デンマーク)

デンマーク内航向けの最初のLNG燃料フェリー建造契約が署名され、EU(=ヨーロッパ連合)内における内航向けに設計された最初の LNG燃料フェリーとなることから、象徴的な一里塚となる。

2014年10月1日は、サムス島とデンマーク本土のユトランド半島の間を走るこのフェリーの就航日となる。新しいフェリーは、最大で 乗 客600人、乗用車160台を輸送することが可能だ。

デンマークのOSK-ShipTech A/Sが、この新しいフェリーを設計し、サムス島自治体を代理してEU入札手続きも行った。ポーランドのグダニスクにあるRemontowa Yardが本船建造に選ばれた。船級はDNVによる。

この新しいフェリーの船主はサムス島自治体で、カテガット海峡横断航路に責任を持っている。1997年、サムス島は、デンマーク最初の 再 生可能エネルギー島になることが選ばれた。再生可能エネルギーと環境に優しい解決策に重点的に取り組み、サムス島は2003年に達成し、 今日ではグリーン・パワー(=環境に優しい動力)の純輸出者となっている。(後略)(MarineLink.com: Thursday, June 27, 2013)

サバナ市議会、納税者資金提供のクルーズ船ターミナルの提案を撃沈(米国)

ジョージア州サバナ発。サバナの納税者の金を使ったクルーズ船ターミナルの建設提案は、沈没したように思われる。

Savannah City Council(=サバナ市議会)は木曜日、7000万ドルと見積もられるクルーズ船埠頭をどこにどのように建設するかを調査するため、これ以上の作業を行うことを止める ことを満場一致で可決した。市は既にこの考えの調査で、250,000ドル以上も使っている。

この事業に対する一般市民の反対の声は、クルーズ船によりジョージア州最古の都市の汚染と交通渋滞を悪化させるという批判と共に高まっ て いる。市民は、船に遣って来る乗客が観光業に価値ある急騰をもたらさないことを懸念していた。

定例議会で、憂慮している住民から聴聞し、議会は、更に82,000ドルの費用がかかるものと見られているこの調査の次の段階に進める 動 きに反対することを可決した。(The Tribune: June 28, 2013 - 10:50 am)

三菱重工業株式会社:MHI、最先端環境技術を用い新世代AIDAクルーズ船建造開始(日本・イタリア・ドイツ・米国)

2013年6月30日東京発。今日、Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.(=三菱重工業株式会社) (MHI)は、Nagasaki Shipyard & Machinery Works(=長崎造船所)において、Carnival Corporation & plcの構成会社であるヨーロッパ最大のクルーズ会社、Costa Groupに属するドイツのクルーズ会社、AIDA Cruises向けの2隻の新世代のクルーズ船の建造を開始した。この2隻の新船は、世界最先端環境技術を組み込むものであり、2015年と2016年の春である3月に、 それぞれ引き渡される予定。

起工式が今日、同造船所で行われ、船主の代表者であるCosta GroupのChairman(=会長)Pier Luigi Foschi、Costa GroupのCEO(=最高経営責任者)Michael Thamm、AIDA CruisesのPresident(=社長)Michael Ungerer、そしてMHIからは、Chairman(=会長)のHideaki Omiya(=大宮英明)と同船のブロックに象徴的な硬貨を置く Coin Mother(=コイン・マザー)の栄誉を受けたMrs. Omiya(=大宮夫人)、Head of the Shipbuilding & Ocean Development Headquarters(=船舶・海洋事業本部長)のHisashi Hara(=原壽)が出席した。

この今や建造中となった船は、Costa Groupが発注した2隻の船の1番船。それぞれ124,500総トンで、約3,300人の乗客を収容する能力があり、AIDA Cruises向けに建造された史上最大の船となる。2番船は、2016年3月引き渡し予定。この2隻のAIDの新船は、2隻の極めて成功したCarnivalの Princess Cruises向けの116,000総トンのDiamond PrincessとSapphire Princess、―2004年にMHI Nagasaki Shipyard(=三菱重工長崎造船所)で引き渡された―に続いて注文されたものだ。

発注された新しいクルーズ船は、多くの進んだ環境技術を備えるだけではなく、AIDAの独特なクルーズ体験の提供を可能にする様々な特 色 を組み込むものとなる。そうした特色の中で、既に導入が決まっているのが、「Mitsubishi Air Lubrication System(=三菱空気潤滑システム)」(MALS)という船底から気泡の層を噴出させることによって燃料消費量と二酸化炭素 (CO2) の排出を逓減させるMHIの専有技術だ。MALS(=三菱空気潤滑システム)は、燃料消費量を約7%減少させるものと見られている。その 他の進んだ技術も、同船の装置に加わることとなっているが、詳細は後に発表される。

AIDA向けの2隻の新世代クルーズ船の建造において、MHIはこれまでに積み重ねられた造船技術の全てを投入することとなる。この最 新 の注文をてこにして、同社は燃料消費量の逓減を図り、環境影響を緩和させる最先端技術を備えた大型船の注文を惹きつけられるよう、積極的 な市場開拓の取組を継続する。

Carnival Corporationは、世界最大のクルーズ休暇グループであり、10のクルーズ商標を有する。同グループは、全部で102隻の船舶を運航しており、7隻の新船が 2016年までに同船隊に加わる予定。

Costa Crociere S.p.A.は、Costa Cruises、AIDA Cruises、そしてIberocrucerosという商標から構成されている。その船隊はヨーロッパ最大であり、運航中の船が全部で27隻あり、3隻の新船が2016 年までに引き渡されることになっている。Costa Crociere S.p.A.は、Carnival Corporation & plcの構成会社の1社。(4-traders: 06/30/2013| 09:29pm US/Eastern)