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2012年7月

2012年7月の海外旅客船情報

QE2はドバイの300室ある海上ホテルとなる(アラブ首長国連邦)

クルーズ船のQueen Elizabeth 2は、ドバイに本拠を置く所有者によると、300室ある海上ホテルになるという。

ドバイ政府によって所有されている投資会社のIstithmarは、2007年6月に、Cunardから1億米ドル(3億6720万 ディ ルハム)でQE2を購入した。

元々の計画では、改装してドバイ沖にある人工島、The Palm(注、「椰子」の意)に設置されることになっていたが、財政的な制約と、The Palm周囲の水深が制約されていることから、2011年に計画は放棄された。

現在、Istithmarでは、ドバイが既に盛況となっているクルーズ船ターミナルを経営しているポート・ラシードで維持する計画を立 て ている、とDP Worldの会長でIstithmarの社長のAhmed Bin Sulayemは、ドバイで今日、語った。

18ヶ月で改装は完了し、船はこの港の新たな発展の一部となり、海事博物館も設置されることとなる。(The National: Jul 2, 2012)

ゲイ・クルーズ船、モロッコの埠頭から引き返してスペインに(モロッコ)

現在、同性愛者の顧客をもてなす航海を行っているクルーズ船のNieuw Amsterdamが、モロッコ当局がカサブランカに寄港することを禁じたことから、日曜日、スペイン南部のマラガ港に接岸した。

この船は、乗客1,564人と船員869人を乗せているが、午前7時25分頃接岸し、その日の内にマラガから出発する予定だ、と Malaga Port Authority(=マラガ港湾局)の広報官はEfe紙に語った。

旅行代理店のRSVPはゲイとレズビアンの顧客向けに観光旅行を主催することに特化しているが、土曜日、顧客に宛てた手紙において、カ サ ブランカ港の代理店が、「以前は承認していたにも関わらず、7月1日に予定していた訪問を取り消した」と報告してきたと述べた。

この代理店は、これは「disappointing news(=失望させられるニュース)」であり、「visit of a gay cruise ship(=ゲイ・クルーズ船の訪問)」が「a public and potentially controversial matter(=世間において物議を醸す問題となりかねないもの)」となったことから決定が変更になったと付け加えていた。

クルーズ船の要求にも関わらず、モロッコのTourism Minister(=観光大臣)Lahcen Haddadは、この船がどういう訳だか接岸を禁止させられたということを否定した。

「当地でクルーズ船を禁止することはしておらず、訪問者の性的嗜好について尋ねたことは決してありません。」とReutersに語っ た。

同相はまた、このクルーズ客船会社が将来の旅行でモロッコに接岸できるということを何度も繰返した。

モロッコでは同性愛は違法なものとされ、禁錮3年までの刑に処せられるものとされている。ここの刑法ではまた、婚姻外性交やアルコール の 購入も禁止している。

この船は合衆国の会社であるHolland America Lineに所属し、Hassan II Mosque(=ハッサン2世モスク、注、イスラム教寺院)や数ヶ所のスーク、すなわち伝統的な市場等の訪問を含むカサブランカでの滞在を予定していた。

約12時間とされていたカサブランカの寄港後は、クルーズ船は南スペインのカディスに航海することになっており、その後、バレアレス諸 島 のイビサ島、そして東スペインの都市、バレンシアに向かい、この旅行の最終目的地のバルセロナに向うこととなっていた。

主催者は、モロッコでは「historic welcoming tolerance for gay tourists(=同性愛観光客に対する歴史的な友好的寛容)」を受けたと強調しているが、この地域、すなわちイスラムと北アフリカ諸国の法律では、同性愛は処罰の対象 になっている。(Fox News: Published July 02, 2012)

特定分野クルーズの運航事業者Compagnie du Ponantが買収(フランス)

フランスの特定分野の豪華クルーズ会社、Compagnie du Ponantがヨーロッパの非公開投資会社のBridgepointによって買収されることとなった。共同声明には、次のようにあった。

「この合意は、La Compagnie du Ponantに、その野心を実現させ、成長した勢力を維持し、国際的な拡張を新たな水準に引き上げるために必要な資源を与えることとなる。」

取引総額は非公表で、Bridgepointと、Ponantの親会社である世界第3位のコンテナ海運会社でフランス最大のCMA CGM Groupの間の秘密となっている。

Compagnie du Ponantは、580人の職員を雇用し、4隻の豪華ヨットを運航している。昨年は20,000人の乗客を輸送し、8000万ユーロの売り上げがあった。

4隻の船隊には、姉妹船L’AustralとLe Boreal、更にもう1隻のLe Solealがあり、これは1年内に就航できるよう工事中だ。

ここの船は、船室が32室から132室の収容力となっており、同社は北極や南極の5星探検クルーズに特化している。(Travel Weekly UK: Jul 03, 2012 08:20AM GMT)

英国の豪華なクルーズ定期船が賃金支払いを巡りインド人船員を解雇(インド・英国・米国)

ロンドン発。英国の豪華定期船P&O Cruisesの船主は、時給75ペンスの低賃金、すなわち国内最低賃金の8分の1であることに抗議していたインド人ウェイター150人を解雇した。

このウェイターは、クルーズ船Arcadia(=アーケイディア、注、「理想郷」の意)のインド・レストランで最低の賃金を支払われて い たもので、90分間の明らかに穏やかな抗議であったものの解雇された。この行動は、基本給の重要な補完となる現金のチップに置き換える計 画によって促進されたもので、チップは業績手当てとして利用されることとなっていた。

P&OはCarnival Corporationによって保有されているが、火曜日に175周年を迎える。英国王族が花を添えるものと見られている。Arcadiaでのクルーズは、 「immaculately presented Asian fusion dishes(=アジア融合料理を一点の曇りもなく提供すること)」を売り物にするもので、一人当たり4,379ポンドもする。

このインド人ウェイターは、Fleet Maritime Service Internationalにより雇用されたもので、このムンバイに本拠を置く会社はバミューダに登記され、税金回避地であるガーンジー島に賃金支払い事務所がある。従っ て時給6.08ポンドという英国の最低賃金を無視することが許されることとなる。

英国の海員を代表するRMT組合のSteve Toddは、次のように語った。

「大きな信用のあるクルーズ会社が、自国の雇用規制を複雑な方法を使ってすり抜けているのです。安い外国の労働力を不当に利用する、卑 し い、受け入れがたい行為であり、根絶する必要があります。」

P&Oの広報担当者(注、女性)は日曜日、このウェイターの行動は「警告もなくなされた「unofficial(=非公認のも の)」で、弊社の顧客に多大の影響を与えたものだったと語った。この職員の深刻かつ不適切な行動により、P&O Cruisesでは、船員としてこれ以上は契約を更新しないことに決定した。

この英国の豪華定期船にインド人船員を供給しているP&O Cruises Advatnageの総支配人であるPrasad Hariharanは、この問題から手を引こうとしていた。

「仰る一件については詳細が良く判らないのです。弊社は人材派遣のために、会社(P&O)の代理店として行動しているのです。 弊 社は同社の指示にしたがって行動しています。より詳しい情報は、英国の事務所に連絡を取ってください。」とHariharanは月曜日に HT紙に語った。

このインド人船員の雇用の労働条件について概要を尋ねると、Hariharanは次のように語った。「弊社の者(従業員)が、賃金を含 む 契約の条件についての詳細を説明しております。それから契約に署名したのです。」(Hindustan Times: July 03, 2012)

DFDS Seawaysはキール―クライペダ航路で増便(デンマーク)

デンマークの会社DFDS Seawaysは、ドイツのキール港からクライペダに向う便数を7便に増やす、と海事ニュースのポータル、Jura24.ltは報じた。

現在、クライペダには6航路があり、Victoria SeawaysとRegina Seawaysが就航している。更にもう1隻が、クライペダからキール、そしてその逆のクルーズを行ってきた、とLETAは報告している。

この航路はCorona Seaways (元Tor Corona)が運航することになっており、この会社は、デンマークのコペンハーゲン港からフレデリシアとクライペダに航海していた。

増便は、貨物に基礎を置くものと見られている。フェリーは、土曜日の正午に、キールからクライペダに出発することとなる。

キール―クライペダ間(ドイツ―リトアニア)の定期フェリー航路は、東ヨーロッパに乗用車を輸送する機会を提供している。(The Baltic Course: 03.07.2012.)

Costa Concordiaの船長は「神の手」に導かれる(イタリア・米国)

座礁して30人以上が死亡した船Costa Concordiaの船長、Francesco Schettinoは、この大惨事で悲劇をこれ以上拡大させないようにする「divine hand(=神の手)」に導かれていたと主張している、と英国の業界ニュースレター(注、「メールマガジン」の意)Travel Moleは報じた。

このメールにおいて、イタリアのLa Corriere della Seraという新聞が報じた船長の事件の見方を説明しており、1月にトスカーナ州沿岸沖で船が岩礁に衝突して転覆した後の自身の行動を弁解している。木曜日に自宅軟禁から 解放され、この種の主張を行うことが可能になっている。

Schettinoは過失致死罪、難破、自船の遺棄の罪での起訴に直面している。これらの起訴について、Concordiaに穴を開け る こととなった岩礁は自分の海図には掲載されていなかったと主張して、公然と否認している。

メールでは、Schettinoは「white foam(=白い泡)」を見たときに初めて、この船が岩礁にどれだけ接近して航海していたか判ったと述べている。

「これは、直感的に右舷に舵を切るよう私に命じる合図だったのでした。この瞬間、疑いもなく神の手が私の手の上に置かれたのです。もし 私 がその針路を取り続けたのであったならば、船首からその岩礁に衝突したでありましょう。そうなったら、大惨事となっていました。」と述べた。

船長は惨事の直後、イタリアの新聞に短い声明を出していたが、Schettinoが現在まで自宅軟禁の条件により、自由に話をすること が できなかった。

一方、イタリアの専門家は証拠を取捨選択し続けており、今月後半には法廷に提出することとなっている。

このCosta Cruisesの事故では、32人が死亡している。Costa Cruisesは、マイアミに本拠を置くCarnival Corp.が保有している。

Miami Herald紙の職員がこの記事に貢献した。(MiamiHerald.com: Posted on Friday, 07.06.12)

クルーズ会社とフェリー会社は燃料費の高騰に怯える(英国)

クルーズ会社とフェリー会社は、燃料費の大幅な高騰を招くこととなる新しい規制で共闘することとなった。

Passenger Shipping Association(=旅客海運協会)は、2015年に予定されている新たな硫黄規制は、Emission Control Areas(=排ガス規制地域)内で運航する船舶の87%にまで及ぶこととなると話している。

今週、PSA(=旅客海運協会)の会長に就任したP&O Ferriesのpassenger services director(=旅客輸送監督)のSimon Johnsonは、これはこの分野において大きな影響があると語った。

「フェリー業界では長距離航路を廃止することとなり、クルーズ業界では旅程を削減することになるかもしれません。そして売上高や港への 訪 問者に影響を与えることとなります。」と語った。

「協会会員と共に、ECA内における運航に限定されている旅客輸送のかなりの財政的影響を緩和するための対策を模索するよう、PSAで は 政府に支援を求め続けることとなることを、私は確認することができます。」

Johnsonは、2年の任期を終えたCunard Lineの代表取締役で社長のPeter Shanksからこの地位を引き継いだ。Shanksは、副会長に就任する。

Brittany Ferriesの集団戦略商業監督のChristophe Mathieuは、PSAのFerry Section(=フェリー部門)の議長の地位を引き継ぐ。(TravelMole: Friday, July 6, 2012)

Awa Maru: Titanic of Japan(=阿波丸:日本のTitanic)(インド・日本・米国)

Rei Kimura著、149.00ルピー
マーシー船(注、緑十字船)Awa Maru(=阿波丸)は無害通航権を保障されていたが、アメリカの潜水艦によって1945年に雷撃された。乗船していた2,007人の殆ど全てと共に沈没した。幼い少女の Kyoko Tanakaは、シンガポールを船が出発した時、両親と弟と共にこの船に乗船していた。Kyokoがこの船の最後の旅の歴史を辿る。(The Hindu: July 8, 2012)

Saga Rubyの最後の航海(英国)

古典的な定期船の横顔を持ったこの船は、洋上を定期航海する最後の英国建造のクルーズ船だ。

しかし昨夜、Saga Rugbyは、より近代的なクルーズ船の船隊から引退して、海図のない海域に向けて航海することとなったと発表された。

Saga Cruisesは、サウサンプトンの埠頭の定番だったこの24,492トンの古参は、最後の世界一周クルーズで40歳の誕生日を祝った後、売却されると語った。

同社では、この船が売却されるのか、解体されるのかについては硬く口を閉ざしている。Saga Shippingの最高責任者のRobin Shawは、次のように語った。

「Saga Rubyは、40年間に亘ってクルーズ客を喜ばせて来ましたが、この船齢の船を厳格な基準に適合させて運航することは、段々と難しくなって来ているのです。」「そこで弊社 では、18ヶ月で優雅に引退させる決定をいたしました。」「Saga Rubyは、ルビー記念の年に、長年に亘って暖かく迎えてくれた多くの港を訪問することとなります。」

元々Saga Rubyは、連合遠洋定期船兼クルーズ船であるMS Vistafjordとして、以前のNorwegian America Line向けにSwan Hunter Shipbuildersによって建造された。

1993年にCunard Lineに売却され、1999年にMS Caroniaに改名するまで、元の名前のままだった。2004年にSagaの所有者に売却され、1700万ポンドをかけて広範に改装した。(Daily Echo: 1:10pm Wednesday 11th July 2012)

ピレウスはクルーズ船施設の拡張に2億6800万ドル獲得(ギリシャ)

ギリシャ最大の港湾を経営する国有会社、Piraeus Port Authority SA (PPA)(=ピレウス港湾局)は、ギリシャとEuropean Unionの基金がクルーズ船施設の拡張のため2億2000万ユーロ(2億6800万ドル)の資金提供を行うこととなったと話した。

港湾局のウェブサイトで今日出された声明によると、ピレウスは、2013年の初めに工事を開始する予定の、同港のクルーズ船埠頭拡張の た め、ギリシャ政府の基金から3300万ユーロ、EUの地域開発助成計画から1億8700万ユーロを受領することとなるという。

この拡張により、ピレウスは近代化され、国内の全てのクルーズ港に利益をもたらすこととなるギリシャにおける大型クルーズ船の中心地と な るとChief Executive Officer(=最高経営責任者)のYiorgos Anomeritisは述べた。

新世代のクルーズ船は、現在、その大きさ故にピレウスの中央埠頭に接岸することができない。声明によると、この拡張により、ばら積み貨 物 船、コンテナ船、油槽船、旅客フェリーも扱っているピレウスが、地中海最大のクルーズ船港になることが可能になるという。

Piraeus Port Authorityは、51パーセントがギリシャ政府の保有で、残りの23.1パーセントが、国有資産売却に関与しているHellenic Republic Asset Development Fund(注、「ギリシャ共和国資産開発基金」の意)を通じて間接的にギリシャ政府が保有している。

Piraeus Port(=ピレウス港湾局)は、2012年に予定されている国有資産売却一覧の中に含まれていた。昨日、ギリシャの財務大臣は正式に、Hellenic Republic Asset Development Fundだけが今年、いずれも商業会社ではない2件の売却を完了することができることとなると語った。(Bloomberg: Jul 12, 2012 11:24 PM GMT+0900)

FincantieriとVikingが2隻のクルーズ船建造契約に署名(イタリア)

Viking Ocean Cruisesとクルーズ船建造で世界の先頭に立っているFincantieriが2隻の超豪華なクルーズ船の建造契約に署名した。

Viking Ocean Cruisesを代表したのは同社のChief Executive Officer(=最高経営責任者)のTorstein Hagen、一方Fincantieriは、そのChief Executive Officer(=最高経営責任者)のGiuseppe Bonoだった。

全部で944人の乗客を収容する472室の船室を有する47,000総トンの2隻の船は、小型超豪華船市場向けのものとなる。引渡は、 2015年初めと2016年初めを予定している。

Fincantieriが落札した重要な要素は、イタリアの輸出を支援するためにSACE、Cassa depositi e prestiti、そしてSimestによって立ち上げられた組織であるExport Bancaであり、これによりFincantieriが、船主に魅力的な技術的・商業的・財政的な一式を提供することが可能となった。

この重要な契約の署名行為は、イタリアの組織が競争力のあるものであり、今日の大時化の金融市場においてさえも、資本財の輸出に効果的 な 解決策を提供することが可能であることを証明するものとなった。

更にFincantieriとVikingは、大洋クルーズ部門ばかりではなく、Viking River Cruisesが世界の先頭に立っている河川クルーズ部門についても、人目を惹くような共同事業を議論しているところだ。(The Maritime Executive: Thursday, July 12, 2012)

チャールストンのクルーズに関する聴聞終る(米国)

サウス・カロライナ州チャールストン発。州判事は、チャールストンにおけるクルーズ産業の拡大という難題を検討しているところだ。

地元民、保護主義者、環境保護主義者によって提起された訴訟では、Carnival cruisesは世間の邪魔者であり、市の土地利用規制条例と州の汚染法令に違反していると主張している。

Circuit Judge(=巡回裁判所判事)のClifton Newmanは、木曜日と金曜日の5時間以上に亘る論争を聴聞した。

弁護士らは、Carnival Fantasyという船舶が構造物であるか否か、サウス・カロライナ州の汚染規制と区別する必要があるか否か、こうした難題に取り組む運航事業者にそうしたことを行う法的 地位が認められるか否かについて論じた。

被告にはCarnival Cruise Lines、State Ports Authority(=州港湾局)、そしてチャールストン市が含まれている。被告はこの訴訟の棄却を求めている。

Newmanは、金曜日の午後、判決はいつ下すかについては語らなかった。(Live 5 News)

Royal向けのCoca Cola風味の世界(米国)

Royal Caribbeanは、その船隊でCoke(注、コカコーラ)の125種類の異なる味を提供するFreestyle(注、自由型)自動販売機を設置すべく、Coca Colaと手を組んでいる。

Majesty of the Seasが先月、自販機を導入した最初の船となったが、2013年の末までには作業が完了する。

Cruise Industry Newsは、この提携は、海洋環境の衛生法令の改正と、お土産のカップに使われるRFID (Radio Frequency Identification)(=無線ICタグ)の追加など、船上の機械に対する要求が変更になった3年前に始まったものだと報じている。

RFIDにより、カップをその航海で登録することができるようになり、ソーダ水を纏めて購入することとなる。そして下船時に自動的に期 限 切れ無効となる。(eTravelBlackboard - Asia Edition: Monday, 16 July 2012)

クルーズ船のDivina、地中海でお目見え(米国)

MSC Cruisesは、地中海の選択された航海で、バルコニー付きの船室に669ドルから始まる特別値引き価格を設定している。

バルコニー付きの船室を新しいMSC Divinaを含む船の内側船室の価格で手に入れるには、8月31日までに予約する必要がある。

この新船の1週間旅程では、バリから出発して、ベニス、カタコロン、イズミル、イスタンブール、そしてドゥブロブニクに寄港する。

これらのクルーズでのバルコニー付きの船室の価格は、航空運賃を含まない価格が919ドルより。他の4隻での航海も、異なる旅程により 提供中。

詳しくは、旅行代理店、ウェブサイト、あるいは電話1-877-665-4655で、適切な日時・料金のFall Promo(注、秋の宣伝広告)を請求のこと。(Globe and Mail: Published Monday, Jul. 16 2012, 3:20 PM EDT)

英国人女性、クルーズ船で「強姦される」(イタリア・英国)

英国人女性が同社の船で強姦されたと申し立てたことから、クルーズ船従業員が逮捕された。

この30歳の女性は、Celebrity Equinoxにおいて、Celebrity Cruisesの男性従業員から暴行を受けたと主張している。

女性は土曜日の朝、地元当局とFBI(=連邦捜査局)に連絡を取り、告訴した。船がシチリア島のメッシナに到着した際、警察が捜査を行 い、男性を後に逮捕したものと思われる。(ITV News: Last updated Wed 18 Jul 2012)

ザンジバルのフェリーは購入時に堪航性に問題なし:カナダの仲介業者(タンザニア・米国・カナダ)

カナダの会社が木曜日、ザンジバルのインド洋の島の沖で沈没して、少なくとも62人が死亡したフェリーの売却の仲介をし、売却時におい ては船の堪航性に問題はなかったと語った。

「Scope Community Consultants Ltdは、Washington State Ferriesから2隻の姉妹フェリーの購入について調整するよう要請され、昨年、シアトルからザンジバルまで運びました。」とScopeの代表者Peter Shayoは、AFP(=フランス通信社)に対し電子メールで回答した。

「購入当時は、US Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)の運航要件に全て適合するもので、発送に先立って適切な検査を受けていました。」とShayoは付け加えた。

このScopeの代表は、フェリーをタンザニアから運航していたSeagull Sea Transport Companyに対する更なる疑問に対して言及した。

Washington State Department of Transportation(=ワシントン州運輸局)では、2隻の船をScopeに売却したと話していた。

80人以上が未だに行方不明で、タンザニアの商都ダル・エス・サラームを出発してザンジバル沖の時化の海で水曜日にフェリーが沈没した 後、死亡したものと見られている。

この船は、正式には30人以上の子供を含む291人の乗客と船員を乗せていたとされていた。しかしこの地域のフェリーは、乗客名簿に記 載 されていない余計な乗客をしばしば乗せている。

水曜日に沈没した船は、当初は当局者によりKalamaだと報告されていた。しかし木曜日になって、当局者は実は姉妹船のSkagit だったと話した。両船とも1989年に建造されたものだった。(New York Daily News: Friday, July 20th 2012, 02:31 PM)

ミャンマーのフェリー事故で10人行方不明、1人死亡(ミャンマー)

ミャンマー、ヤンゴン発。ミャンマー北部であった旅客フェリーの事故で、1人が死亡し、他に少なくとも10人が行方不明になっており、 これには5人の大学生のフットボール(注、サッカー)選手とコーチが含まれている。

New Light of Myanmarという新聞は土曜日、このカチン州のイラワジ川であった事故では73人が救助されたと報じた。

このフェリーは金曜日、機関不調により豪雨で流れが速くなっていた川で漂流し、接岸していた船に衝突して、沈没したと言われている。

フットボール・チームのメンバーは、カチン州の州都、ミーチーナに大学対抗試合のために向う途中だった。

ミャンマーの主要河川沿いや広大な南部デルタで暮らす人々は、船は費用がかからず、道路では多くの地域に接近することが難しいため、し ば しば船で旅をし、商品を輸送している。(Sacramento Bee: Friday, Jul. 20, 2012 - 9:39 pm)

Condor Ferriesのウクライナ人労働者、ポーツマスで抗議(英国・ウクライナ)

ポーツマス・フェリー港で、Condor Ferriesが外国人従業員に最低賃金を下回る額しか支払っていないことを巡って抗議運動があった。

労働組合のRMTは、このチャンネル諸島のフェリー運航事業者は、法の抜け道を利用して、ウクライナ人船員に時給2.35ポンドしか支 払っていないと言っている。

Condorでは、船員の何人かにはそうした額しか支払ってこなかったことを認めたが、船員らはウクライナの平均賃金の4倍は稼いでい る と話した。

船員の90%は、ヨーロッパ連合内で募集されている。

約40人の労働組合員が、RMTの代表者、Portsmouth City Unison(=ポーツマス市ユニゾン)、Portsmouth Trades Council(=ポーツマス労働組合評議会)と共に、土曜日の朝、2時間の抗議運動を行った。

Condor Ferriesのmanaging director(=代表取締役)Ken Soarは、組合員の抵抗する権利は尊重すると述べた。更に、こう付け加えた。

「Condor Ferriesは勤勉で、気遣う雇用者であり、そして全従業員が、最高の水準にまで訓練されており、安全な環境で働き、他社に負けない賃金を受け取っております。」

「弊社の在来型貨物フェリーの船員の極少数が、ウクライナで採用されております。」

「給与支払い率は、新入社員の船員にのみ適用されてきたのであり、弊社では政治的理由によって、この状況が歪められることを懸念してい る ところであります。」

「弊社のウクライナ人船員の全員が、ウクライナを行き来する無料輸送、総合的な医療・歯科治療保険で利益を得ており、船上で過ごす12 週 間、全ての食事と寝床は、控除されることなく提供されているのです。」

Portsmouth Trades CouncilのJon Woodsは、次のように語った。

「Condorは英国の業界水準を支払うべきです。」

「労働者が一般に、ウクライナよりは多く支払われているといった議論は、受け入れられません。」

「組合ではこの問題の認識を高め、影響を受けていている労働者のための運動を継続するため、更なる行動を計画しております。」(BBC News: 21 July 2012 Last updated at 16:32 GMT)

ノルウェーのクルーズ・フェリー向けのLNG燃料(ノルウェー・英国)

Rolls-Royceは、ノルウェーのBergen Group Fosen造船所で建造中の2隻のクルーズ・フェリーに、Promas推進システムを使ったLNG(=液化天然ガス)動力の4基の機関を導入すべく、船主のFjord Lineとの間で契約に署名した。

Rolls-Royceによると、ガスだけを燃料にする機関は、NOx(=窒素酸化物)の排出量を約90%にまで削減し、SOx(=硫 黄 酸化物)と煤塵の排出量は無視してもいい量になるという。同社では、Bergenのガス機関からの排出量は、既にIMO Tier IIIという2016年に発効する環境基準の制限内にあると話している。

2隻の船は4,000重量トンで、全長170メートル。309室の船室で、1,500人の乗客と600台の乗用車を収容できることとな る。Rolls-Royceでは、この推進システムを2012年中に引渡し、フェリーは2013年夏にノルウェー西岸とデンマークの間で 定期運航を行うこととなっている。

Rolls-Royceのgeneral sales manager merchant & navy engines(=商船・海軍機関販売部長)のOdd Magne Horgenは、次のように語った。

「本船はLNG燃料を使った最初の国際旅客船となり、弊社では画期的な事業に参加できて大変に嬉しく思っております。Rolls- Royceの技術力で排出量を劇的に逓減し、顧客の皆様に著しい効率性を提供することとなります。」

Fjord Lineの最高責任者Ingvald Fardalは、次のように語った。

「Fjord Lineでは明確な環境保護戦略があり、単一ガス機関を選択したことで、弊社はクルーズ・フェリー業界における先駆者となったのです。弊社は単一燃料型のLNGで走る、最 初で最大のクルーズ・フェリーを保有することとなります。」

「Rolls-Royceは、ガス機関では大変に実績がある指導的な製造業者であり、弊社では、そこの技術を船舶に搭載することがで き、 大変に嬉しく思っております。」(Maritime Journal: 24 Jul 2012)

今週、シドニーのフェリー、民営化へ移行(オーストラリア)

New South Wales Government(=ニュー・サウス・ウェールズ州政府)は、この数日で民間企業に移行することとなるシドニーのフェリー網の運航引継ぎは順調だと語った。

Transport Minister(=運輸大臣)のGladys Berejiklianは、Harbour City Ferriesが今週から責任を負うこととなると話している。

Government(=州政府)が、新たな運航事業者はVeolia TransdevとTransfield Servicesの合弁企業である同社であると5月に確認して、僅かしか時間が経っていない。

Berejiklian女史は、旅行者は最初、違いについては気が付かないだろうと話している。

「対処の数ヶ月間は違いに気が付かないものと考えております。というのは顧客サービスと顧客の体験は、公共交通機関を利用する中では最 高 のものとなることを望んでいるからです。」と述べた。

「この新しい運航事業者は、この点についての政府の考えを確かに承知しております。」

大臣は以前、既存の運航と運賃は維持されることとなり、既存の従業員の約85パーセントは、今後2年間については雇用を保証されると 語っ ていた。(ABC Online: Posted July 25, 2012 13:59:55)

中国は大型豪華クルーズ定期船の第1船を建造(中国)

福建(=フーチェン)省、厦門(=シアメン、アモイ)発。水曜日、中国は最初の大型豪華クルーズ定期船の建造を始めた。これには、観光 業と沿岸都市の海運業の急騰を狙った一括事業が含まれている。沿岸都市は、主として輸出用の工業製品を扱ってきたものだった。

Southeast China International Shipping Centerの一括事業には、100,000トンの豪華クルーズ定期船、厦門市にクルーズ・ターミナルと海運事業センターを建造・建築することによって推進される10件の 事業が含まれている、と地元当局者は語った。この合同投資は167億3000万元(26億3000万ドル)に上ると付け加えた。

豪華クルーズ定期船の設計と建造だけで、31億元の費用が見積もられている。指導的な国際設計会社が招かれている、と厦門の Haicang地区の産業・投資当局者のLin Shilinは語った。

Linはそうした大型の豪華クルーズ定期船を建造するには、少なくとも47ヶ月かかることになり、完成後は2,000人以上の乗客を輸 送 できることとなると語った。地元メディアは、このクルーズ定期船は「Xiamen, China(注「中国、厦門」の意」と命名され、2018年までは海域検査を行いそうもないと報じていた。

当局者によると、このクルーズ定期船は、北京に本拠を置くShan Hai Shu Groupという、合衆国に本拠を置くRoyal Caribbean Internationalと提携している、クルーズ観光を発展させてきた巨大複合企業の子会社が運航することになるという。

「我が国のクルーズ定期船を使うと、クルーズ航路を設計して、我が国の観光商品を発展させることが容易になります。」とShan Hai Shuの子会社の首席経営員のHuang Juは語った。(後略)(China Daily: 2012-07-26 10:09)

Kalakalaというフェリーの船主が2億5000万ドルを求めて提訴(米国)

現在タコマ港のHylebos Waterway(注、ヒレボス運河)にあるKalakalaという老朽化したフェリーの所有者であるSteve Rodriguesは、2億5000万ドルを求めて様々な州政府の機関、このフェリーを無料で係留させているタコマの実業家を提訴する。

タコマのNews Tribune紙は、Rodriguesが州のDepartment of Transportation(=運輸局)、Washington State Ferries、Washington State Historic Preservation Office(注、「ワシントン州歴史保存事務所」の意)、そしてKarl Andersonと彼の事業、Tacoma Industrial Properties(注、「タコマ工業所有権」の意)を提訴すると報じている。この訴訟では、Rodriguesは、この船齢77年のKalakalaを復元する能力 を、これら機関とAndersonは「thwarted(=阻止し)」、精神的苦痛を受けたと主張している。 (Bizjournals.com: Friday, July 27, 2012, 6:42am PDT)

フェリーはオリンピックに向う(英国)

ワイト島のフェリーが、London 2012 Olympics(=2012年ロンドン・オリンピック大会)で一役買うこととなる。

Red Funnelのchief executive(=最高責任者)のJames Fulfordは、今朝(金曜日)、旅客フェリーのRed Jet 5が大会期間中、人々を輸送するためにテムズ川で使用されることを確認した。

Fulford氏によると、船は大会の輸送業者が傭船したもので、組織委員会のLOCOGが最も必要と判断したところに配置するとい う。

「Olympics(=オリンピック大会)は、国内における巨大な行事であります。弊社では、河川における輸送という小さな役割を演じ る ことになります。これはRed Funnelと本島(注、ワイト島)にとっては大ニュースであります。というのは、本船は本島に向うものであることが大変に明らかな銘柄だからです。」「大舞台なので す。」

Fulford氏は、テムズ川でのRed Jet 5の使用は10日間程であり、ワイト島の運航に影響を与えることはないと語った。(後略)(Isle of Wight County Press: Friday, July 27, 2012)

3人のアメリカ人が行方不明(ジャマイカ・米国)

アメリカ合衆国国籍の3人が、昨日以来、行方不明になっていると報じられている。

3人は、45歳のDonald Henderson、43歳のMaria Henderson、そして21歳のAja Henderson。

この3人は、昨日、セント・アンのオチョ・リスでCarnival Freedomというクルーズ船から下船しているところを見かけられたのが最後だった。

Donald Henderson、Maria Henderson、あるいはAja Hendersonの所在地を知っている人は、電話974-2533番のOcho Rios Police(=オチョ・リス警察)か、緊急番号のPolice 119、あるいは最寄の警察署に連絡を取ることが要請されている。(Go Jamaica: 2012-07-27 10:13:35)

フェリーが第1埠頭沖で座礁(フィリピン)

セブ島行きの高速船が、外国船を避けようとして土曜日の晩に座礁した。この高速船の乗客を救助に向った船も、座礁した。

ボホール島のタグビラランからセブ市に向っていた高速船Ocean Jet 5は、セブ市のPier 1(=第1埠頭)から数メートル沖で、午後8時5分頃、座礁した。

Maritime Industry Authority (Marina) 7(注、「第7海運業当局」の意)は、座礁したOcean Jet 5とOcean Jet 6に対し、安全証書の停止を命じた。

Ocean Fast Ferriesのoperations manager(=運航管理者)のGenaro Lastimadoは、国際船に衝突するのを避けようと操船していたところ、「habagat」という南西の季節風と強い海流によって、Ocean Jet 5は浅瀬に流され、プロペラを損傷したと話した。

Lastimadoは、状況は「parola」という港の進入灯がないことから、悪化していると話した。

この2隻の船は、Ocean Fast Ferries Inc.が所有、運航している。この事故に関して調査されることとなる。(後略)(Sun.Star: Monday, July 30, 2012)

燃料規制は州のフェリーに影響を与えず(米国)

新しい連邦大気汚染規制は、アラスカ州海域を航行するクルーズ船やその他の船舶に影響を及ぼすこととなる。しかし州のフェリーに影響を 与えることはない。

「アラスカ州にとっては大問題ですが、Alaska Marine Highway Systemにとっては必ずしも大きな問題ではないのです。沿岸から200マイル以内を運航している我が国の船舶の全ては、既に低硫黄燃料を燃やしているのです。」と州の 運輸委員会代理のCaptain Mike Neusslは話している。州フェリーは、Neusslが乗船する何年も前に切り替えている。

この新しい大気放出制限は、連邦政府のEnvironmental Protection Agency(=環境保護庁)が課したものだ。Emission Control Areas(=排ガス規制地域)あるいはECAsと呼ばれる沿岸から200マイルの範囲内に適用される。

当局者は、人が病気になったり死亡したりすることになる汚染を逓減するための国際的な努力の一環だと話している。Neusslは、所要 の燃料は既にフェリー港で入手できると話している。

「供給者は既に超低硫黄ディーゼルを提供しています。というのは、それが供給者が持っているものであり、我々が使っているものだからで す。従って大きな変更はなく、この変更でmarine highwaysが来るべきECA実施に直接対応することにはならないです。」

この新法令は、8月1日に水曜日に施行される。(KTOO News: July 30, 2012 9:15 am)

フィリピン中部でRoro船が転覆、1人死亡(フィリピン)

ロールオン、ロールオフ(RORO)船のM/V Super Shuttleがフィリピン北部のロンブロン州で転覆したが、少なくとも100人の乗客と船員が助かった、とPhilippine Coast Guard(=フィリピン沿岸警備隊)(PCG)の幹部は、月曜日に語った。

PCG-Dumaguitの副長Roger Capadaは、この不運な船の生存者は、ロンブロン州のRomblon Satate University(=ロンブロン州立大学)に収容されたと語った。

Capadaは、1人の乗客、Ernest Flores、60歳、アクラン州出身が、この事故で死亡したことを確認した。生存者は、59人が本船の乗客で、41人が船員だった。

「午前8時現在、PCG-Romblonから、Super Shuttle Ferry 2の転覆現場から煙が見えるとの連絡を受け取りました。このRORO船では火災が発生し、沈没中であると考えております。」と語った。

PCGの初期捜査によると、この船は日曜日の正午頃、Dumaguit港を出発したという。フェリーはバタンガス港行きの乗客を乗せて 帰って来ることとなっていた。

「(日曜日の)午後8時現在、船長は、船は座礁したと連絡して来ました。2時間後、船長は、船が沈没したので退船を決定しました。」と Capadaは話した。

PCGは、M/V Super Shuttleの経営者が事故の責任を負うと語った。同機関は、本件事故の捜査を継続することになるとも語った。(Global Times: 2012-7-30 16:11:31)

WSS JapanがHarmony Cruiseの寄港を扱うことに(日本・韓国)

朝鮮(注、韓国)の最新のクルーズ運航事業者、Harmony Cruiseは、Wilhelmsen Ships Service (WSS)を、日本での旅程で、港湾代理店サービスを行う業者として選定した。

Harmony Cruiseは、ソウルに本拠を置くPolaris Shippingにより2012年2月に開業したもので、南朝鮮(注、韓国)、中国、日本、ロシア市場において、3日間と4日間の様々なクルーズを提供する。

ここの日本では旅程では、東京、横浜、神戸、大阪、博多、長崎、そして鹿児島への寄港が含まれており、船舶代理店はWSSだ。

WSS JapanのOperations Department(=運航部)のRyota Matsuo氏は、同社ではPolaris Shippingという強固な起源を持つこの新しい冒険事業を喜んで支援していると話す。

「弊社では長年、Costa Crociere、Holland America Line、Cunard、そしてResidenSeaといったクルーズ客船会社の代理店として活動して参りました。ですから弊社では、クルーズ顧客の必要なものが良く判っ ているのです。2009年にクルーズ船のThe Worldが日本に寄港した際には、ResidenSeaにより、弊社は10港の最高の代理店のうちの1社であると認められたのです。」

Matsuo氏によると、アジアのクルーズ市場は強固な成長を見せ続けており、とりわけ中国からの初めての乗客が、日本やこの地域の WSSの前向きな見通しに貢献しているという。

「中国市場が成長しているということは、クルーズ船の数や大きさが増えることを意味しておりまして、これは日本の港湾に更に寄港するこ と を意味するのです。従来からのクルーズ会社では、既に中国、朝鮮、日本の間で短距離のクルーズを既に運航しており、新たな競技者が日本と 朝鮮の市場で拡大することに関心を持っているのです。場合によっては、寄港は更に増えるでしょう。」

WSSでは、完全代理、保護代理、節約といった広範な船舶代理業を提供しており、更には市場の先端を行くShips Agency Redefined (SARD)サービスも提供している。これは世界で単に1つの接点を利用することで、予想原価で、多数の寄港を扱えるという簡易化された方法だ。(The Maritime Executive: Monday, July 30, 2012)

フェリーのストライキの恐れは回避(英国)

オークニー島やシェットランド島に行く生活航路となっているフェリー運航での労働争議の恐れは、海運組合とこの航路の新しい運航事業者 との間で協約が締結されたことから、昨日、無くなった。

Serco Northlink FerriesがNorthLink Ferries Ltdを引き継ぎ、労働条件の変更を模索しているのではないかという懸念があった。しかしRMT労働組合では、年金、雇用、労働条件は守られると語った。

先週、RMTとSerco Northlink Ferriesのmanaging director(=代表取締役)Stuart Garrettとの間であった会談の後で、この合意に達した。RMTによると、同社は労働条件や人員配置の変更は、交渉と合意に従わなけ ればならないものであることを承諾 したという。RMT General Secretary(=書記長)のBob Crowは、次のように語った。

「論争は、今や解決しました。」(Herald Scotland: TUESDAY 31 JULY 2012)