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2011年10月

2011年10月の海外旅客船情報

投獄された実業家がニュー・ジーランドに戻る(トンガ)

トンガのフェリー、Princess Ashikaの沈没事故の罪で投獄されたクライストチャーチの元実業家が、ニュー・ジーランドに飛行機で帰国した。

Shipping Corporation of Polynesiaの元最高責任者のJohn Jonesseは、2009年に74人の乗客が死亡したヌークアロファ沖でフェリーが沈没した刑事事件で、実刑判決を受けた4人のうちの1人だった。

John Jonesseは今朝、Auckland International Airport(=オークランド国際空港)に飛行機で到着した。この後、クライストチャーチ行きの飛行機に搭乗するものと見られている。待ち構えていた報道陣の一団から姿 を消す前に、こう語った。

「長い間、(死亡した乗客や船員の)遺族とともに時を過ごしてきました……。遺族を支援するため、私は常に最善を尽くしてきました。」

Jonesseのニュー・ジーランドへの帰国は、有罪判決に対する控訴が成功したことを受けて実現したもの。Jonesseは過失致死 罪 で、5年の禁固刑を受けていた。

また文書偽造罪で6ヶ月、堪航性のない船を海に出した容疑で4年の同時執行の刑も宣告されている。

しかしMatangi Tonga紙は昨日、JonesseはトンガのCourt of Appeal(=控訴院)が刑期の残りについて明らかに過重なものだとして刑の執行を猶予したことから、自由の身となったと報じた。

判事団は、Crown(注、裁判所)は刑が過重なものであり、この船の船長に適切な刑を科すことを認めたと語った。 (Stuff.co.nz: Last updated 18:32 01/10/2011)

柳井判事が国際海洋法裁判所長に選出される(ドイツ・日本)

ベルリン発。日本のShunji Yanai(=柳井俊二)判事が土曜日、2013年までの3年間のInternational Tribunal for the Law of the Sea(=国際海洋法裁判所)の裁判所長に選出された、と同裁判所は発表した。

Yanai(=柳井)は、74歳の元日本の駐米大使だが、2005年以来、ドイツのハンブルクにある同裁判所の判事をしていたという。

同裁判所によると、領海や資源開発を巡る紛争の解決に拘わる同裁判所の全ての会議に出席することとなるという。

同裁判所の判事団はまた、副所長に南アフリカのAlbert J. Hoffmann判事を選出したという。(The Daily Mainichi: October 2, 2011)

クルーズ船はシーズン最初の波を導く(ニュー・ジーランド)

大豊作のシーズンの幕開けとなる最初のクルーズ船が、昨日、タウランガ港に入港した。長さ103メートルのOrionは、乗客55人を 乗せて、正午、タウランガ港に接岸した。

2011年/2012年のクルーズ船シーズンにタウランガに寄港する82隻のクルーズ船の第1船だ。

乗客らがウェスタン・ベイ(注、「西部湾」の意)で一日を過ごした後、Orionは午後11時にタウランガを出発して、ネーピアに向 う。

1月4日と2月6日には、3隻のクルーズ船が同時に接岸する見込み。クルーズ船シーズンは、4月11日まで続く。(The Bay of Plenty Times: Monday, October 3, 2011 8:24)

新しいBerlitzのクルーズ・ガイドは10月19日発売(米国)

「the cruise industry’s version of the Oscars & Emmys rolled into one(=アカデミー賞とエミー賞が1つになったもののクルーズ業界版)」と言われてきた2012 Berlitz Complete Guide to Cruising & Cruise Ship(注、「ベルリッツ・クルーズとクルーズ船の完全案内2012年版」の意)は、10月19日に発売となる。今や27版を数え、著者のDouglas Wardは、クルーズで最良と最悪のものに基づいて、星をつけ、285隻のクルーズ船を格付けている。長年に亘り、Wardは格付けを纏 めるために、洋上で5,700日を過ごしてきた。

順位(各範疇における上位3隻、2,000点満点)

大型(リゾート)船(乗客1,600人以上)
1 Queen Mary 2 (Grill Class) 1,702点
2 Queen Elizabeth (Grill Class) 1,690点
3 Queen Victoria (Grill Class) 1,671点

中型船(乗客600人~1,600人)
1 Crystal Serenity 1,717点
2位タイ Crystal SymphonyとMarina 1,701点

小型船(乗客200人~600人)
1 Europa 1,852点
2 Seabourn Quest 1,787点
3 Seabourn Odyssey 1,786点

小規模船(乗客50人~200人)
1 SeaDream II 1,788点
2 SeaDream I 1,786点
3 Hanseatic 1,746点

書籍版は10月19日発売(24.99ドル)。アプリ版は、iPhone、iPad、iPod Touch用がiTunes App Storeで販売されている(9.99ドル)。(Palm Beach Post: Oct. 3, 2011)

プールからシェルブールに向うフェリーは2度目の運航休止(英国・フランス)

ドーセット州とフランス間の海峡横断フェリーは、7ヵ月間の実験後に最後の航海を行った。

フェリーのBarfleurは、プールとシェルブール間を走っているが、2010年3月に撤退したが、2011年3月に試験的に再開し て いた。

Brittany Ferriesは、貨物の不足と石油価格の高騰という「depressed state of the economy(=経済の落ち込み状態)」のためだとしている。

しかし同社は、展望が開けたならば船は戻って来れると話した。広報担当者は次のように語った。

「今年の夏のあらゆる数字を検討する必要があります。判断するに先立って、考慮しなければならない幾つかの選択肢はあります。」

徒歩客、車両、貨物を乗せているこのフェリーは、この船の将来について決定があるまで係船されることとなる。フランスへの定期客の1人 で あるCaroline Palmerは、次のように語った。

「また運休になるのは、プール港にとって大変悲しいことです。フランスに土地を持っているので、私はポーツマスにまで行かなければなら な くなりました。再開になれば、それがたとえ夏の間だけでも、良いのですけど。」

Brittany Ferriesの提携会社のCondor Ferriesの運航するfastcat(注、Incat製の高速船)の運航は、同航路において夏の間、続けられる。(BBC News: 3 October 2011 Last updated at 12:39 GMT)

薬物所持で捕まったクルーズ船客に罰金刑(バミューダ)

クルーズ船の船室で大麻所持で捕まったマサチューセッツ州の男性は、今日、Plea Court(=罪状認否法廷)で結婚記念日を過ごすこととなった。

John McDonough(45)は10月2日、Norwegian Dawnで大麻8グラムを所持していたことにつき、罪を認めた。

法廷では、その日について聴聞を行ったが、税関職員がK9(=警察犬)部隊を使って船内を捜索していたところ、犬がMcDonough の 部屋の方を示したという。

McDonoughはその区画にいたが、職員に次のように話したという。

「何を探しているか知っていますよ。」それから職員らを自室に入れ、船室の金庫のところに連れて行ったところ、そこで職員らは薬物を発 見 したという。

罪を認めた後、McDonoughは、自分の判断で結婚記念日を台無しにしたと言って謝罪した。

「妻は大変に狼狽しています。」と言った。「3年前の今日、結婚したのですが、私が今いる所を見てください。」

Magistrate(=下級判事)のKhamisi Tokunboは、McDonoughに$2,000ドルの罰金刑を言い渡し、戻って来ることを選択するのならば、この島に薬物を持ち込まないよう警告した。(Royal Gazette: Published Oct 3, 2011 at 12:42 pm)

Cunard Buildingの所有者、Merseyside Pension Fundはホテルへの改造を検討(英国)

リバプールの伝説のCunard Building(注、「キュナード・ビル」の意)は、豪華ホテルに改造される可能性がある。

この計画は、所有者であるMerseyside Pension Fund(=マージーサイド州年金基金)によって検討されている資産見直しの一環としての幾つかの案の1つ。

賃借人は、最近は大半がMerseyside Special Investment Fund(=マージーサイド州特殊投資基金)という事業資金機関が占めていたが移転し、多くの階で空きが出ており、改造が上手く行く可能性がある。キャッスル・ストリート に本拠を置く事務所がCunard Buildingに責任を持っているという建物管理会社のCBREのウェブサイトによると、この世界的に有名な建物に、現在30,543平方フィートの空きがあるという。

この建物は1914年にまで遡るもので、当時、リバプールに本拠を置いていたCunardという海運会社によって建てられた。

Cunardは、1960年代にサウサンプトンに英国の本店を移転し、それ以来、Grade II(=第二等級)に指定されたこの場所は、様々な事業や政府機関の本拠地とされてきており、これには規模が縮小されたGovernment Office North West(注、「北西庁舎」の意)が含まれていた。

Merseyside Pension Fundは、2001年11月にこの資産を購入していた。(後略)(Liverpool Daily Post: Oct 5 2011)

鯨戦争:10月5日水曜日にシリーズ再開 午後7時30分、Animal Planetで(オーストラリア)

今週、テレビでこれ以上に魅力的で感動的な番組があるのなら、それが何か知りたいものだ。これは最初から、本当に死ぬか生きるかのもの で、Sea Shepherdの乗組員が最も危険を冒して守ろうとしている生物である鯨についてのお話だ。

第3シリーズの第一話は、Sea Shepherdの船Steve Irwinが、日本の捕鯨船団と戦うため、南極水域に戻って準備しているところから始まる。

オーストラリアでは、不運なAdy Gil(日本船のShonan Maru 2(=第二昭南丸)と衝突して真っ二つに割れたBatmobile(注、バットマンの車)みたいな船)は南に向う準備中で、一方、インド洋のモーリシャスでは、別のSea Shepherdの乗組員が、新船のBob Barkerの出帆準備中だ。

Sea Shepherdの創立者のPaul Watsonが舵を取るSteve Irwinは、手に汗握るShonan Maru 2との対決に直ちに巻き込まれる。まずこの日本船は、恐ろしいことに度胸試しをすべく、Steve Irwinに真正面から向ってきた。その後、Sea Shepherdのヘリコプターに対してLRAD、すなわち凍てつく海にパイロットを打ち落とすことのできる音響兵器を使って攻撃。かくして捕鯨船の攻撃は開始された。あ たかもSea Shepherdの裏をかこうとしているかのようで、モーリシャスに現れた日本船は、まるでBob Barkerを偵察しているかのようだ。

合衆国では既に第4シリーズが放映されているというのに、Whale Wars(=鯨戦争)の第3シリーズがこれから(注、オーストラリアで)放映されるというのは、ちょっと奇妙なことだ。(Sydney Morning Herald: October 5, 2011 - 12:00AM)

夜間フェリーの運航は危機(英国)

計画検査官がEnglish Natureの忠告に追随することになれば、Wightlinkのヤーマス―リミントン航路では、夜間運航に大鉈が振るわれ、雇用が削減されることになりそうだ。

傷つき易いリミントン川の環境保護を確かなものにするため、この機関はフェリー会社に対して、同航路で「minimum(=最小 限)」、 年間1,500航海のフェリー運航にするよう求めている。

現在、ヤーマス発の最終便は午前0時35分発であり、午前4時30分には再開されている。この間隔はもっと広げることができそうであ り、 計画検査官が1,500航海を超える運航を削減する決定をしたならば、更に広がることとなる。Wightlinkは水曜日、職員に対し、 余剰人員の解雇が強制されることはないと話した。

Wightlinkの営業部長Kerry Jacksonは、次のように話した。

「現在の運航頻度を維持するために、弊社は年間18,000航海の運航をしております。計画検査官が承認すれば、Wightlinkは Natural Englandの16,500航海にする要請を不本意ながら受け入れることになります。」

ヤーマス―リミントン航路には新しい大型フェリーが導入されており、新しいリミントンのリンクスパン(注、可動橋)と、浚渫した汚泥で 土 盛りされて保護されたソルトマーシュ(注、塩分を含む湿地帯)は、火曜日に始まった開発審査に制約される。(Isle of Wight County Press: Wednesday, October 5, 2011)

パナマ運河のクルーズ・シーズンが始まる(米国・パナマ)

Princess CruisesのIsland Princessの通過が、パナマ運河のクルーズ客船シーズンの開幕を告げることになる。これは、正式には今日から始めるもので、来年の半ばまで続く。Panama Canal Research and Market Analysis(=パナマ調査・市場分析)事務所の国際貿易の専門家、Jaime Castilloによると、今シーズン、少なくとも205隻のクルーズ船が通過するものとみられるという。

目的地としてパナマと同運河の体験を検討している大手会社には、Holland America Line、Princess Cruises、Royal Caribbean Cruise Line、そしてNorwegian Cruise Lineがある。

Wind StarやLe Levantのような小型クルーズ船も、同運河を通過するものとみられている。こうしたクルーズは、典型的にはカリブ海諸島と中米の東岸と西岸の間を旅行する。

2隻のCarnivalのクルーズ船、フロリダ州タンパにいるCarnival Inspirationと、カリフォルニア州ロング・ビーチから運航しているCarnival Paradiseは、直ぐにも新しい母港に再配置される予定だ。パナマ運河通過の体験を含む、大変に魅力的な14日旅行を提供する。

Carnival Paradiseのクルーズは、2011年11月28日から始まり、ロング・ビーチからタンパに向かい、Carnival Inspirationは、2011年12月3日に出発して、タンパからロング・ビーチに向う。

乗客2,376人乗りのNorwegian Jewelは、2012年4月下旬にニューヨークからロサンゼルスに航海する。このクルーズでは、2012年5月5日のパナマ運河通過を予約している。(Marine Log: October 5, 2011)

Sercoがシドニーのフェリーを経営する可能性(オーストラリア)

オーストラリアの入国管理抑留センターを運営している会社が、来年までシドニーのフェリーを運航する可能性が出てきた。

NSW Transport Minister(=ニュー・サウス・ウェールズ州運輸大臣)のGladys Berejiklianは金曜日、Harbour City FerriesやTransit Systemsと並んで、Serco Australiaが輸送システムを引き継ぐ候補者名簿に登載されたことを発表した。

州政府は、運賃と最小限の運航水準を維持する1つのモデルの下で、シドニーのフェリーの運航権限を与えるつもりだ。民間運航事業者は、 運 航の質と責任を持つこととなる。

警備会社のSercoは、連邦政府との間でオーストラリアの抑留センターを運営する契約を結んでいる。ここは現在、近時の抑留者の抗議 と 騒乱を受けて、議会調査の対象となっている。

Berejilklian女史は、3社は、2012年の初めまでに運航者として選出されるべき理由を示して、企画案を提出することに なっ ている、と語った。

「顧客の体験全般を改善するため、入札者の能力が重要な検討材料となる。」と声明文においてBerejiklian女史は述べた。

選ばれた運航者は来年暮れまで運航することとなる、と話した。

金曜日に3社の最終入札者が発表されたことを受けて、Infrastructure Partnerships Australia(注、「オーストラリア社会基盤提携」の意) (IPA)の最高責任者、Brendan Lyonは、この動きは、より良い運航を提供し、支払ったお金以上の価値を生み出すことになるものだと話した。

しかしフェリーを公的部門の下で維持することを求めているMaritime Union(注、「海事組合」の意)は、外部委託で運航の安全性と信頼が損なわれることを懸念している。(Herald Sun: October 07, 2011 9:34PM)

津波の瓦礫と共に行く環境冒険航海(日本・米国)

海の瓦礫は、貴方が必要とする冬休みのように思えるだろうか。というのは、合衆国の環境保護主義者が、ちょうどそうしたことをする機会 となる「eco-adventurers(=環境冒険)」を提供するからだ。

来年の5月1日からSea Dragonは、日本を破壊した3月の津波の瓦礫が渦巻く北太平洋を、2ヶ月かけて航海する、と主催者は水曜日に語った。

「我々はシガレット・ライターや瓶のキャップ、子供の玩具、その他、この津波によって生じたあらゆるプラスチックによる汚染を運んでい る 同じ流れに乗ることになります。」と探検隊長のMarcus Eriksenは話した。

この珍しい航海は、5 Gyres InstituteとAlgalita Marine Research Instituteによって企画されたもので、いずれもプラスチックによる海洋汚染を調査し、国民意識を向上させているカリフォルニア州に本拠を置く非営利団体だ。

長さ22メートル(72フィート)の元長距離レース・ヨットであるSea Dragon(注、「タツノオトシゴ」の意)の9席が、2つの区間からなる航海で発売となる。第1区間が、1人当たり13,500ドル。第2区間が、1人当たり 15,500ドルだ。

参加者は、この鋼鉄製スループ船の航海に手を貸すことと、この殺人津波によって日本沿岸から流れ出た瓦礫がどのくらい太平洋を横断して 漂 流しているのかを調べる調査者を手助けすることに、同意しなければならない。

この旅行の最初の区間は、これまでにプラスチックによる汚染に関する調査が殆どなされていなかった「western garbage patch(=西部廃棄物地域)」として知られる、North Pacific Gyre(=北太平洋旋回)地区にあるマーシャル諸島を出発する。(MedIndia: October 07, 2011 at 9:16 PM)

日本は海外の観光客に10,000枚の航空券を提供(日本)

まだ決定してはいないが、日本の観光庁は、同国を訪問する海外の観光客に10,000枚の無料航空券を提供する計画を発表した。

この無料提供は、政府の最終承認が得られれば4月に始まることになっているが、津波と福島原子力発電所の大惨事後に不具となった、悩め る 観光業を後援する日本の取り組みの1つだ。

航空券を申請するには、訪問者はどこを訪問する計画かといった詳細を含むオンライン申請によることが要請されることになる、とThe Yomiuri Shimbun(=讀賣新聞)は、予備計画を引用して報じた。

翻訳によると、目標は10,000人の観光客がオンラインで自己の体験を論じるようにすることであり、日本の安全で快適な旅行について 宣 伝すべく、口コミ報告を広めることにあるという。訪問者は、今回の地震後に日本を訪問することについてどう感じたか質問表(注、アンケー ト)に答え、観光業に対する関心を回復させることとなると思われる提案をすることにもなる。

観光庁は、この事業に1億5000万ドルの予算を要求することとなる、とAgence France Presse(注、AFP通信)は報じ、この支援は経済再生に助力することとなるという。今年7月と8月の観光業は、1年前の同月よりも約30パーセント落ち込んでいた。

先週の金曜日、合衆国政府は、かたわとなったFukushima Daiichi(=福島第一)原子力発電所の近くを除いては本土は安全だと言って、日本への渡航警告を引き下げた。福島第一原子力発電所では、完全操業停止を目指して、作 業が今も続いている。現時点では、同発電所から12マイル以内の全ての地域で、市民は退避すべきものとされている。 (FoxNews.com: Published October 10, 2011)

日本郵船:NYKはAsuka IIでチャリティー・クルーズを主催、フィリピンの教育に100,000ドル集める(日本・フィリピン)

Plan Japan(=プラン・ジャパン)と共同して、NYK(=日本郵船)は、その豪華クルーズ船、Asuka II(=飛鳥II)で、フィリピンの子供達の教育環境を改善するための資金を募るべく、チャリティー・クルーズを主催した。Asuka IIは、NYK Cruises Co. Ltd.(=郵船クルーズ株式会社)によって運航されており、この行事は、NYKがクルーズ事業に復帰して20周年を記念するために主催されたものだった。このクルーズの 売上高、100,000ドルがPlan Japanに寄付され、フィリピンの子供達の教育支援に使用されることとなる。

このチャリティー・クルーズは、10月5日に横浜港を出発して、清水港に寄港、その後、10月7日に横浜に戻った。クルーズの行事に は、 NYKの社会貢献活動とPlan Japanの活動を紹介するパネルの展示、Plan Japanの役員による講演、参加者が伝統的な民族衣装を着る体験ができる研究会などがあった。展示会場では、乗客は、フィリピンの子供達へのメッセージ・カードを用意し た。

フィリピンでは、教室がない、あるいはあばら家の中のような、大変に貧しい状況の中で勉強をしなければならない学童がいる。更に、低い 就 学率や高い中退率といった多くの教育関連の問題がある。これらは、経験豊富な教師の不足や、学校に行くのに5キロメートルから7キロメー トルも歩かなければならない子供もいるといったことに起因するものだ。

United Nations(=国際連合)のMillennium Development Goals(=ミレニアム開発目標)の1つが、「achieve universal primary education(=普遍的初等教育の達成)」であり、NYKは、Plan Japanと共に、フィリピンの子供達のための小・中学校の教室の建設、学用品、旅行費用、寮の費用を填補する補助金の提供を行って、この目標に向って貢献してきた。

加えてGreat East Japan Earthquake(=東日本大震災)で被災した人々を支援すべく、このチャリティー・クルーズの間、Asuka IIでは募金箱が設置されていた。NYKは、乗客からの募金と合わせて、総額で約270,000円を、その後、Plan Japanに送った。地震が発生するや直ちに、Plan Japanは子供達に心理社会的な世話を行い、生活環境を改善すべく計画を実行した。このお金は、こうした活動を支援するために使われる。

NYKは、我々の暮らす世界の改善のため、良き企業市民として社会貢献活動に積極的に拘わる努力を継続していく。(4- traders: 10/11/2011 10:50 pm)

豪華クルーズ船が進水後沈没(中国)

1700万元(268万米ドル)の豪華クルーズ船が、北西中国の蘭州(=ランチュウ)で進水後、すぐに黄河に沈没した。

この船「Jiugang(=酒鋼)」は、9月29日に手違いにより沈没し、3日後に引き上げられた。この事故で怪我をした者はいなかっ た、とNanfang Dailyが昨日報じた。

インターネット上に掲載された写真からは、船尾が水没し、船首が30度の角度で上を向いているのが判った。

この船は、地元のJiugang Group(=酒鋼集団)の建造依頼を受けたもの。Lanzhou Transportation Bureau(=蘭州市交通局)が、本船の建造を管理していた。クルーズ船は長さ32.4メートル、最高速力は時速22キロメートルで、 80人の乗客を乗せることができる ものだ。

姓がQiao(=チャオ、喬)という同局の当局者は、船は四川(=スーチョワン)省の会社によって建造されたものだと話したが、メディ ア は同市のGaolan郡で建造されたと報じている。

Qiaoは、造船所が進水日の水位を間違って計算していたと語った。(EastDay.com: 2011-10-12 10:52)

パプア・ニュー・ギニアは記念碑を支援することに(オーストラリア・パプアニューギニア・日本)

オーストラリア最悪の海難事故で亡くなった人達に対する記念碑が、パプア・ニュー・ギニアのPrime Minister(=首相)が記念碑建立の資金を提供したことから、直ぐにも建てられることとなった。

Prime Minister(=首相)のPeter O'Neillは、来年建立されるWar Memorial(=戦没者記念碑)の作業に100,000ドルを寄付した。

この記念碑は、1942年にパプア・ニュー・ギニアのラバウルが日本に陥落した後、Montevideo Maru(=もんてびでお丸)で死亡した1053人のオーストラリア人を称えるものだ。

アメリカの潜水艦USS Sturgeonに狙われた時、この船は、Australian Army(=オーストラリア陸軍)のLark Force(=ラーク部隊)が大半だった845人の戦争捕虜、更に208人の民間人を中国に輸送中だった。

連合国の捕虜や民間人を輸送中だったことを知らずに、Sturgeonは4発の魚雷をMontevideo Maruに向けて発射し、船は7月1日の夜明け前に沈没した。

昨日の発表に出席したのは、父親、兄弟、伯父をこの惨事で殺害されたBetty Mullerだった。昨日の行事は、この92歳にとっては、気持ちの整理をつけるための道程における重要な一里塚であった。

「事実上、何も語られなかった大変に長い年月を経て、今、人々は何が起きたのか、記憶に留めることができるようになったのです。」と 語っ た。

多くのオーストラリア人は、この大惨事のことを決して習うことがなかったが、Montevideo Maruの沈没を語り継いできた退役軍人や犠牲者の遺族が、Rabaul and Montevideo Maru Society(=ラバウル・もんでびでお丸協会)を設立して、相応の認識が得られるに至ったのだった。

Papua New Guinea Volunteer Rifles(=パプア・ニュー・ギニア志願ライフル部隊)に従軍したIan Sayersは、Rabaul and Montevideo Maru Societyの会員であるが、計画されてきたこの記念碑の建立と寄付を喜び、驚いていた。

「(Rabaul and Montevideo Maru Society)は、長年、Anzac Day(=アンザック・デー)と7月に式典を開催してきましたが、その後、いきなり人々が集まってきて、こうなることを本当に要求してくれたのでした。」とSayers氏 は話した。

事件に拘わった者にとって、この出来事を記念することは、長らく先送りされてきたことだった。昨年、この大惨事から68年経過して、 Australian Government(=オーストラリア政府)は正式に認めた。

記念碑は、この悲劇の70周年を迎える2012年7月1日に除幕することとなる。(The Canberra Times: 12 Oct, 2011 04:00 AM)

スリ・ランカ―インド間のフェリー運航で運賃引き下げ(スリランカ・インド)

10月13日、コロンボ発。Flemingo Linersがインドとスリ・ランカ間で運航している超豪華フェリーのScotia Princeは、直ちに運賃を引き下げる決定を行った。

この動きは、来るべきめでたい季節に、より多くの乗客を惹き付けることに狙いがある。

このフェリーは、コロンボ港と、ソースクディとしても知られているインドのタミール・ナードゥ州のトゥティコリンの間を、週2回運航し て いる。現在、このフェリーは、月曜日と木曜日の午後6時にトゥティコリンを出発し、コロンボには翌日の午前8時に到着している。火曜日と 金曜日の午後6時にコロンボを出発している。

シングル寝台のエコノミー・クラスは、現在、片道が78米ドル。エコノミー船室の乗客は、100キログラムまでの手荷物を持ち込むこと が 許されている。(Colombo Page: Thu, Oct 13, 2011, 09:37 pm SL Time)

サウジのフェリーによる海路連結計画で貿易強化(バーレーン・サウジアラビア)

マナーマ発。バーレーンとサウジ・アラビア間の新しいフェリーによる海路は、昨日、Bahrain Saudi Business Council(=バーレーン・サウジ事業協議会)の会合で、バーレーン代表団によって支持された。

サウジ・アラビアは、東部の州であるAl Khobarの新港の開発に傾倒しており、同協議会のバーレーンの会長、Farouk Almoayyedは昨日、この開発中の港と連結すべく、バーレーンの西部沿岸の港を開発するため、関連当局に申請すると述べた。

新港は完成に3年から5年かかり、費用は約3000万バーレーン・ディナールから4000万バーレーン・ディナールかかると述べた。

「これは疑いもなく、サウジアラビアとバーレーン間の交通量を増加させるものであり、道路の車輌数を減らすこととなるでしょう。」と述 べ た。

しかしBahrain Saudi Business Councilが検討していることは、この地域の道路交通が抱えている問題を結局は軽減することとなる、地域内のフェリー運航を強化することにある。

「この見地から、我々はサウジ・アラビアの提携者を完全に支持しているのであり、ここにいる関係当局により支援されることになるので しょ う。我々は、地域の貿易と事業を急騰させることとなる本島(注、バーレーン)西部の新港が必要になるものと考えております。」(中略)

Bahrain Saudi Business Councilは、相互利益の問題を議論するため、それぞれの国で、年2回会合を開いている。今回は、今年2回目の会合だった。(Gulf Daily News: Posted on Thursday, October 13, 2011)

クルーズ定期船はRenaの放出物の縁を進む(ニュー・ジーランド)

今朝、2隻のクルーズ船が、Renaによる油騒動を穏やかに通り抜けて、タウランガに到着した。

VolendamとPacific Dawnは、Rena周辺の拡大された立ち入り禁止区域を注意するよう警告を受けていた。Renaは先週の水曜日、Astrolabe Reef(=アストローべ岩礁)で座礁した。

昨日の時化の後、今やプレンティー湾には、Renaの甲板から船外に落ちたコンテナが点在している。

昨日、コンテナが落ち始めるまで、立ち入り禁止区域は、Rena周辺の僅か2.7キロメートルだった。

昨日、これがマウンガヌイ山から、ワカタネ近郊の南、マタタにまで、約45キロメートル、沖はタウランガの北東にあるメイヤー島まで、 約 40キロメートルに拡大された。

タウランガはニュー・ジーランドで最も混雑する港だが、ここの周辺で起きた環境災害を食い止めるべく凄まじい努力をしている中でも運営 を 継続しており、昨日は、定期船のRhapsody of the Seasも到着した。

一晩で6隻の船舶の出入りがあり、更に今朝は6隻あり、これにはクルーズ船の到着も含まれていた。Volendamはピクトンから遣っ て 来て、Pacific Dawnはネーピアから遣って来た。両船とも今夜、オークランドに向けて出発する。

専門の音波探知機装備で主要水路を調べて水先案内人が上陸したが、この区域ではコンテナは見つからなかった。

港ではウェブサイト上で、同港に向って流れていたRenaから出た残骸は監視されているとしている。夜間、Renaからの更なる報告は な かった。

昨日はRenaに波が打ち付けていたが、それ以来、天候状態は回復している。そして別に350トンの重油が漏れた。

Bay of Plenty Harbourmaster(=プレンティー湾港長)Carl Magazinovicは、船舶はメイヤー島の西、5海里からタウランガに接近し、その後、水先案内人の乗船場所に直行するよう推奨している。

出港する船舶は、同港北東のメイヤー島の西を進むように勧告されている。

船舶は、浮遊するコンテナに警戒をし続けるよう勧告されており、立ち入り禁止区域を拡大して考えるよう勧告されてもいる。 (Stuff.co.nz: Last updated 10:45 13/10/2011)

ストライキでSeaFranceの海峡横断フェリーに遅れ(英国・フランス)

フランスでの争議行為のため、SeaFranceの海峡横断運航で混乱が生じる恐れがある、と乗客に警告されている。

このフェリー運航事業者は、カレー港の混乱により、ドーバーとカレー間の運航は影響を受けると話している。

旅行に出発する前に、運航状況を確認するよう、人々には要請されている。

P&O Ferries、DFDS Seaways、そしてChannel Tunnel(=海峡トンネル)は、影響を受けていない。(BBC News: 14 October 2011 Last updated at 07:30 GMT)

機関不調のフェリー、NI(=北アイルランド)に到着(英国)

北アイルランドに向っていたフェリーが、機関不調により、土曜日、スコットランド沿岸沖で漂流した。

Stena Navigatorは100人以上を乗せていたが、ストランラーからベルファストに向う途中で、この困難に巻き込まれた。

Clyde Coastguard(=クライド沿岸警備隊)では、土曜日の午前1時前に、この故障した船から連絡を受けた。

ギャロウェイのマル島のRhinnsの北端にある、Corsewall Point燈台の西、約4海里のところを漂流していた。両機関とも、推進装置の一部故障したものと考えられている。

2隻のSvitzerという曳船、Norton CrossとWillowgarthが、ベルファストに曳航しようと考えて同海域に向ったが、機関1基が復旧し、半分の出力で運航が可能だった。

Clyde Coastguardは、船は午前4時30分頃、乗客70人と船員47人を乗せて到着し、全員無事で元気であると思われると話した。(U.TV: Saturday, 15 October 2011)

FBIはクルーズ船の新生児の死亡を捜査(米国)

FBI(=連邦捜査局)は、土曜日にポート・カナベラルに戻ってきたクルーズ船で見つかった死亡していた新生児について、捜査を開始し た。

Carnival Cruise Lineの発表によると、水曜日、Carnival Dreamの従業員が、客室で死んでいる新生児を発見したという。

このクルーズ客船会社は、この事件について、サン・マルタン島の当局に通報した。Dreamに乗船して旅行中だった20歳の女性客であ る 赤ん坊の母親は、更なる捜査が未定のまま、身柄を拘束されている、とCarnivalは声明文において述べた。

FBIでは、赤ん坊の母親は、フロリダ州出身ではない合衆国の乗客だと述べた。

FBIの証拠物対処班が、船が到着した土曜日の朝に、続行中の捜査のため、ポート・カナベラルに召集された。

現時点において、FBIは容疑者の情報を公表していない。「起訴された者はおらず、事実を調べ、入手可能な証拠の収集をしているところ で す。」とFBI Special Agent(=FBI特別捜査官)のDave Couvertierは話した。

FBIによると、赤ん坊の母親は合衆国には戻っていないという。(FLORIDA TODAY: 7:43 PM, Oct. 15, 2011)

豪華夜間フェリー75周年を記念する新刊書(英国・フランス)

今週の75年前、新しい鉄道連絡船がドーバーからフランスに初めて横断し、英国と大陸の間で唯一の鉄道直行連結を開始した。

44年間に亘って生きながらえたNight Ferry(=夜間連絡)という国際寝台列車は、3隻の特別設計の船舶で海峡を横断し、高官、VIPs(=要人)、更にはスパイまでもが、ロンドンからパリ、後にはブ リュッセルにまで、豪華な旅行をした。寝ている間ではあったが。

Adolf Hitlerが第二次世界大戦中、Night Ferryに乗って英国に旅行できるようにするため、ダンケルクの埠頭を無傷のままにするよう要求したことを示唆する報告もある。

青色の寝台車の車輌は、有名なOrient Express(=オリエント急行)を運行していたLa Compagnie des Wagons-Litsに所属していたが、ロンドンのビクトリア駅からドーバーに向かい、特別に建造された連絡船で海峡を横断してダンケルクに渡り、パリへと向った。

夜行列車には、5両から、場合により6両の寝台車が連結されていた。

潮の干満に関係なく、いつでも鉄道車両の貨物を荷役できるよう、特別の埠頭がドーバーに建造された。

列車が連絡船に積み込まれる時、船の水平を維持すべく、車輌は等しく分散された。

しかし1980年、海外旅行の進展圧力により、この豪華Night Ferryに止めが刺されることとなった。

今年、就航75周年に当り、この特別の機会を記念して、International Railway Preservation Society(=国際鉄道保存協会) (IRPS)は、Night Ferry 1936-1980と題する本を出版した。

未公表写真や記念品の図解入りのもので、金持ちの有名人を満足させた豪華な輸送の話を網羅する。

IRPSのMike Collinsは、同協会では、本書のために新しい記事や未発表写真を探したと語った。

「かなりの部分を、イングランドとフランスの双方からの情報に割いており、この本はフランス語と英語で出版されることになります。」と 語った。

「1980年の最終航海で旅行した人や、この列車や連絡船で働いていた人から話を聞いております。」

「新しい列車は、事実上、大陸との間の英国唯一の直行連結であり、1980年10月まで運行していました。それ以外は、1939年から 1947年まで、第二次世界大戦によって一時運休しただけです。」

「Night Ferry」は、1939年9月3日まで通常通り運行したが、フランスの寝台車と乗務員がフランスに帰国させられ、一時運休したのだった。

1947年、パリからの運行が再開され、その後、フランスと英国の双方からの運行が再開された。1957年、ロンドンからブリュッセル に 向う寝台車が運行に加わり、1967年にはバーゼルと結んだが、直ぐにこれは撤退となった。

しかし僅か10年程して、Night Ferryは全廃となった。Collins氏は次のように語った。

「1980年に運航は終わりました。他の輸送手段が発達してきたのです。Channel Tunnel(=海峡トンネル)の計画が進展し、設備の老朽化で不利になったのでした。」

このIRPSの本は、10月19日にDover Museum(=ドーバー博物館)で発売となり、10月21日にはダンケルク港で発売となる。

現在、ドーバーとダンケルクを結ぶ航路で運航しているDFDS Seawaysが、この行事を後援しており、IRPSでは、連絡船埠頭、鉄道連絡船、Night Ferry鉄道運行と係わり合いを持つ人々と、ドーバー内外で接触できることを望んでいる。

Night Ferry 1936-1980は、価格17.99ポンド。(Kent News: Sunday, October 16, 2011 12:00 PM)

ロシア船が日本から3,000キロメートル離れたところで津波の残骸を発見(ロシア・米国・日本)

東京発。3月11日の津波以来、太平洋に何百万トンもの残骸が押し流された。ハワイのInternational Pacific Research Center(=国際太平洋研究センター)の調査員らは、小型船や沿岸の脅威となる残骸の軌跡を追跡しようとしてきた。現在までのところは、この残骸が最終的にどこに行き 着くことになるのかを計算する最新鋭だがまだ試験段階にあるコンピュータ・モデルを持っているに過ぎない。

しかし9月21日、ロシアの練習船、STS Palladaが、ホノルルからウラジオストクに帰港途中、日本から3,000キロメートル離れた北太平洋で、津波の残骸であると疑う余地のない多くのものを発見した、と IPRCは土曜日、そのウェブサイト上にプレス・リリース(注、新聞発表)を掲載した。

IPRCのNikolai MaximenkoとJan Hafnerによると、Palladaがミッドウェイ諸島を通過中、船員が22フィートの小型の日本漁船、テレビ、冷蔵庫、その他の家庭用電化製品を見つけたと話したとい う。船上に引っ張り上げる前に、この船の放射線を計測した。9月27日、ある船員は次のように書いた。

「毎日、木板、プラスチック・ボトル(注、ペットボトル)、魚網の浮標、洗面台のようなもの、太鼓、長靴、その他のゴミのようなものを 目 撃し続けている。こうした全てのものが、本船の傍に浮いている。」

10月8日、Palladaはウラジオストク港に入港し、その後、この小型漁船の写真を公表した。漁船の操舵室に記されていたものから は、福島県から流れてきたものであることが示されていた。

Hafnerは、この残骸の発見で、調査員が他の残骸が最終的に辿り着くところについてのより正確な予測が可能になると語った。残骸の 中 には、この冬にミッドウェイ諸島を通過するものがあり、ハワイ諸島や北米西海岸に向う、と語った。(Japan Today: OCT. 16, 2011 - 06:50AM JST)

Robben Island Museumはフェリーを外部委託(南アフリカ)

Robben Island Museum(=ロベン島博物館)は、故障による障害を避けるために、フェリーを海運会社に引き渡すことにした。

先週、議会の芸術・文化委員会に対し、同博物館の最高経営責任者のSibongiseni Mkhizeは、「people who are in the business of running ferries(=フェリーを運航する事業を行っている人)」によって3隻のフェリーをより良く運航できるかどうかを判断するべく、Treasury(=財務省)の public-private partnership(=官民提携事業)部門と話し合っていると語った。

同博物館の船齢3年、300座席、2600万ランドのフェリー、Sikhululekileは、今年は絶好調だが、2008年から 2010年までの間に7回も故障し、2009年のクリスマス・シーズンは運休していた。これにより同博物館は、推定700万ランドの切符 販売の損害を蒙った。

歴史的に有名だがずっと小さなSusan KrugerとDiasというフェリーは、多数の訪問者をこなすことができず、同博物館には、他の波止場地区の会社から私有の145座席の船を傭船するより他に殆ど選択肢 がなかったが、多額の費用がかかっていた。(後略)(Times LIVE: 17 10, 2011 00:10)

ポーツマス港のフェリーからの転落で、警察は遺体を発見(英国)

ポーツマス港でフェリーから男性が転落して1日経って、遺体がハンプシャー州の浜辺で発見された。

英国標準時間14時45分頃、ヘイリング・ビーチで、ドッグ・ウォーカー(注、犬の散歩の代行を職業として行う人)によって発見され た。

警察官、沿岸警備隊、救命艇の船員らが、フィッシュボーンからポーツマスに向っていたWightlinkのフェリーから男性が転落した の を受け、日曜日、同港を捜索していた。

警察では、遺体の身元確認作業を行っている。現段階では、この死亡事件を不審なものとしては扱っていない、と当局者は語った。(BBC News: 17 October 2011 Last updated at 15:30 GMT)

Tallinkの第4四半期の純利益、乗客数の伸びにより27.6%増(エストニア)

10月17日。バルト諸国最大のフェリー会社のAS Tallink Gruppは、乗客数が増えたことから収益が伸び、第4四半期の純利益が、1年前よりも27.6%増えたと語った。

純利益は、2010/2011年会計年度の第4四半期において、5400万ユーロ(7440万ドル)に増加した、とこのエストニアに本 拠 を置く会社は今日、Tallinn Stock Exchange(=タリン証券取引所)に提出した決算書において述べた。決算書によると、収益は8.7パーセント増の、2億7220万ユーロだったという。 (BusinessWeek: October 17, 2011, 9:50 AM EDT)

海員に9%賃上げの第二弾(エストニア)

この不況の最中、労働協約が締結されたことから、今月、Tallinkの船舶で働いている海員の賃金が上がった。

この9パーセントの賃金引上げは、第一弾が7月に、そして10月に第二弾が実施された、とERR紙は報じた。

「我々の共同目標は、エストニア船籍の下で運航している商船隊の国際競争力を維持し、それによって、船員の労働環境と賃金に関連する日 常 的に必要とされるものを手当てすることにある。」と、海員組合とTallink経営陣の共同記者声明では述べられていた。

Tallinkと同組合との賃金交渉は緊迫したもので、1月に、この国内最大のフェリー運航会社とその子会社の1社に対し、組合側が労 働 協約に違反していると主張する訴訟にまで発展した。

エストニア船籍とラトビア船籍の船舶では、Tallinkは、2,200人の海員に雇用を提供しているが、うち1,400人が、 Estonian Seamen’s Independent Union(=エストニア海員独立組合)に加入している。(Baltic Review: 17.10.2011 20:57 ET)

ドイツの小型クルーズ船がアジア撃退へ(ドイツ)

Ro-ro船の建造業者のFSGは、同業のドイツの造船所であるクルーズ船建造業者のMeyer Werftと共に、この分野において成長中のアジアの競争相手を撃退すべく、小型の「adventure(=冒険)」クルーズ船という新しいタイプを開発するため作業して いることを明らかにした。

FSG (Flensburger Schiffbaugesellschaft)は、ro-ro船最大の建造業者であると言われているが、社内報のFSG-Journalの最新版において、アジアの造船所 との競争が高まっていると述べた。更に、こうした造船所は、技術的な要求の厳しい船舶市場に接近しようと大変な努力を現在傾注しており、 これには名門のMeyer Werftの市場も含まれると述べた。ここは、ヨーロッパ造船業界に対するアジアによる侵略を長年に亘って警告してきたところだった。この出版物では、FSGの主たる競争 相手は、アジアにもいることを指摘していた。

この競争により、MeyerとFSGは「bundle and strengthen their capabilities(=能力を束ねて強化する)」ことを模索している、とFSG-Journalにはあった。「MeyerとFSGは、とあるアメリカの海運会社向け の小型クルーズ船を対象とすべく、共同して開発しているところだ」と報じていた。この船舶を「expedition ships(=探検船)」と表現していたが、これ以上の詳しいことは書いておらず、興味を示しているアメリカの船主の名前もなかった。

FSG-Journalは、FSG MD Peter Sierkが、そうした船は南大西洋や北極のような自然が壮大で美しい地域で成功裏に運航されており、儲かっていると話しているのを引用している。興味深いことに、最も成 功した小型のドイツ所有の「adventure(=冒険)」クルーズ船の1隻は、日本建造のHLKFのベテラン、Berlinであり、長 さはちょうど111メートルで、6,752総トンだ。

Sierkは、FSGはMeyerとは既に過去において提携したことはあり、「many parallels in our products and working practices(=我が社の製品と業務慣行の多くが同等)」であることを指摘した。また、FSGが建造したタイプの貨客フェリーは、「contained some 90% of the complexity of a cruise ship(=クルーズ船の複雑さの90%余りを含む)」ものであり、FSGは「of cruise ship standard(=クルーズ船の水準の)」甲板を有するフェリーも建造しているとも語った。

パーペンブルクでは、Meyerの広報担当者であるPeter Hackmannは、FSGの報告を確認しようとはしなかった。The Motorshipに対して、次のように話した。

「we regularly work with FSG on research projects, but there is no inherently new co-operation(=弊社は、研究課題に関しFSGと定期に作業をしておりますが、本質的に新たな提携はございません。)」

Meyerがこれまでに建造した最も小型のクルーズ船は、187.7メートル、34,200総トンの1989年のCrown Odysseyだった。現在はFred Olsenの下で、Balmoralとして運航している。(The Motorship: 18 Oct 2011)

ロチェスター―トロント間のフェリーの考えが未だに浮かぶ(米国)

ある実業家が、ロチェスターとトロントの間でフェリー運航を再開する計画を実現しようとしている。

Harper Sibleyは、オンタリオ湖経由で両都市を結ぼうと作業している。この事業は数年前に試みられたが、ぶざまにも終わった。

Sibleyは、Rochester Democrat & Chronicle紙に対し、ある船(注、1隻)に入札していると語っている。(Buffalo Business First: Tuesday, October 18, 2011, 7:34am EDT)

Cunardの定期船は英国国旗を降ろす(米国・英国・バミューダ)

豪華クルーズ会社のCunardは、英国国旗の下で自社船を運航することを止めると発表した。

同社は、連合王国に登録された船舶では結婚式を行うことができないことから、船上で結婚式を執り行うことが可能になると話した。

同社の3隻の船、Queen Mary 2、Queen Victoria、そしてQueen Elizabethは、バミューダの国旗を代わりに棚引かせることとなる。

また、来春から船尾のサウサンプトンの名前が、ハミルトン港に置き換わる。(BBC News: 19 October 2011 Last updated at 19:25 GMT)

トルコ、エジプトは相互RORO運航で合意(トルコ・エジプト)

イスタンブール発。トルコの地中海のメルシン港と、エジプトの都市、アレクサンドリアとの間のロール・オン、ロール・オフ(RORO) 運航が、12月に始まる、とトルコのEconomy Minister(=経済大臣)Zafer Caglayanは昨日、語った。

このRORO運航は、12月5日と7日に正式に始まる、とエジプトのForeign Trade and Industry Minister(=外国貿易・産業大臣)のMahmoud Abd al-Rahman Eissaと昨日、イスタンブールで会談したCaglayanは話した。

RORO船は、それ自身の車輪で船に乗ったり降りたりできる乗用車、トラック、トレーラー、鉄道車両のような、車輪の付いた貨物を輸送 す るように設計された船。

Caglayanは、このRORO運航で、トルコとエジプト間の経済・観光の結び付きが、かなり高まることとなる、と語った。両国間の 自 由貿易協定に関する技術委員会が、11月15日からカイロで、3日間の会合を開くとも語った。(Hurriyet Daily News: Wednesday, October 19, 2011)

救助活動は一時中断(アルバニア)

木曜日の午前1時頃、アドリア海のドゥラス港から20マイルほど離れたところで、フェリーの「Ankara」と貨物船の「Reina 1」が衝突したが、海軍当局者は、行方不明となった8人の船員に対する捜索・救助活動を、木曜日の午後に一時中止した。

衝突後間もなく沈没したこのマルタ船籍の船の10人の船員のうち、船長と一等航海士は救助され、ドゥラスの地域病院に搬送されている。 (Albeu.com: 20.10.2011, 20:42)

香港のフェリー事故で70人以上が怪我(中国)

10月21日、香港発。金曜日の朝、香港の地元フェリーが、港内のコンクリートの物体に衝突して、70人以上が怪我をした。

海事局の広報官はXinhua(=新華社)に対して73人が怪我をしたと話したが、フェリー会社のFirst Ferryの最新の報告では、76人となっている。

事故は午前5時15分頃発生した。離島のCheung Chou(=長洲)から、香港島の商業地域であるCentral(=中環)行きのフェリーが、140人を乗せて出発して5分後のことだった、と海事局は話した。

このフェリーが突っ込んだコンクリートの物体は、船舶を固定する桟橋かと思われる。

事故が突然発生した当時、大半の人は就寝中で、自動車事故のような大きな音がした、と地元メディアは、この問題を引き起こしたフェリー に 乗船していた乗客の声を引用して報じた。

船首にいた人は大怪我をしており、ヘリコプターで治療のために搬送された人もいた、とこの地元メディアは報じた。

海事局の幹部は記者らに対し、事故を調査するために捜査班が設置されたと語った。(Xinhua: 2011-10-21 12:11:14)

Austalはフィリピンの造船所買収へ(オーストラリア・フィリピン)

Austalは年次総会の発表で、あるフィリピンの造船所を買収する契約に署名し、この買収は今四半期において完了すると話している。

フィリピンの新聞の報道によると、この造船所はセブ島にあり、Austalは、バランバンのWest Cebu Industrial Park(=西セブ工業団地)内のAboitizが所有する造船所、FBMA Marine Inc.の敷地の一部を開発中であるという。

フィリピンの造船所を買収するというこの決定は、強いオーストラリア・ドルに対応したものだ。Austalは、防衛部門にオーストラリ ア の造船施設を集中させる計画を立てている。地域製造工場で建造することとなる、新興成長市場向けの新製品の開発を継続するが、これは潜在 的にヨーロッパでの製造もあり得るものだ、と話している。(Marine Log: October 21, 2011)

Malloyはニュー・ロンドンの造船所を点検(米国)

ニュー・ロンドン発。土曜日の朝、晴天の下、Gov.(=知事)のDannel P. Malloyを乗せ、曳船のPatricia Annは、テムズ川を遡って、州の資金で維持・強化されてきた現場に向った。

州議会議員のAndrew Maynard(民主党、ストニントン選出)がニュー・ロンドンの港湾システムを改善する運動を約束すると語ったことに忠実に、Malloyは土曜日、Wronowski 一族のThames Shipyard & Repair Co.とCross Sound Ferryを、8月に承認された200万ドルの設備改良助成の直接的効果を視察するために訪問した。

「知事がじかに視察しに来ることは本当に重要なことです。」とこの船旅の間、General Assembly's transportation committee(=総会輸送委員会)の委員長のMaynardは話した。「知事は誓いを立てて、それを実行に移したのです。」

ウォーターフォードに本拠を置く、操業したての科学技術会社、Lumachip Inc.を訪問することになっていた知事にとっては、そこは土曜日の3ヵ所の訪問地の1つであり、その後、バンク・ストリート(注、「土手通り」の意)のマディー・ウォー ターズ(注、「泥水」の意も)で行われる自身のDemocratic(=民主党)支持者との集会のため、ニュー・ロンドンに戻る。 (TheDay.com: 10/22/2011 12:00 AM)

Stena Lineの高速フェリー「Lynx」は韓国に向い、さようなら(英国・韓国)

アイリッシュ海の高速フェリーのStena Lynx III(4,113総トン、1996年)は先月来、ダン・レアラ港で係船されてきたが、韓国権益に売却された。Sunflower 2に改名され、この極東国家の国旗を棚引かせて、約25日かかるものと思われる引渡航海のため、昨日の午後、出発した。Jehan Ashmoreが報告する。

ダブリン港の水先案内人の小型船、Camacは、乗客650人、車輌153台乗りの高速フェリーが、16時20分に出発する際に付き 添っ た。この高速フェリーは、南東に位置する韓国第二の都市、釜山(=プサン)に再登録されることとなる。そこから同国の南西沖にある済州 (=チェジュ)島に運航することとなっている。

Sunflower 2は、この再配置航海において、燃料補給のための寄港を行うこととなっており、最初にマルタのバレッタに寄港し、その後、スエズ運河を経て紅海の港湾、サウジ・アラビアの ジッダに行き、そしてスリ・ランカのコロンボに寄港する。そこからマラッカ海峡を通過して南シナ海に入り、東シナ海と続いて、最後に朝鮮 海峡に入り、母港の釜山に到着する。

1999年以来、本船は、現在、3時間30分かかって通年運航しているStena Europe(24,828総トン、1981年)という在来型フェリーと二人三脚で、繁忙期にロスレア―フィッシュガード航路を1時間50分で、Stena Lineの高速フェリーとして運航してきた。2012年は、Stena Lineは繁忙期の高速フェリー運航を行わないものと思われる。

ダン・レアラを出発するに先立ち、韓国人船員は、3週間かけて同船の準備をしてきた。とりわけ船体のStena Lineという会社の塗装が撤去された。新しい船名と船籍港名が船尾に塗装されたが、アイリッシュ海の南部回廊航路を反映したアイルランドのシャムロック(注、シロツメク サ、アイルランドを代表する花)が右舷に(緑)、ウェールズの竜が左舷に(赤)といった2つの象徴を含む、船首の元の名前は残っていた。

近年、セント・ジョージズ海峡航路では、Stena 「Express(=急行)」として販売されていた。今年最後の航海は9月4日であり、3日後、ダン・レアラのセント・マイケルズ埠頭に接岸した。隣接する停泊地は、 HSS 1500級の高速フェリーに特化して設計されたもので、唯一収容できるものだ。(後略)(Afloat: Saturday, 22 October 2011 14:24)

Halle Berryがフェリー衝突事故の原因とされる(英国・フランス・米国)

合衆国の女優Halle Berryが、船乗り1人が死亡した海外であったフェリー衝突事故の原因だとされている。この美人のアメリカ人は、衝突当時、そこにはいなかったが、TMZは船の船長が、 伝えられるところによれば、彼女のことを気にしていたと報じている。

英国で英国のフェリーがフランスの漁船に突っ込んで、漁船の船長が死亡したが、その原因は、Berryのことで気が散っていたためであ る ことが、筆記録から明らかになった。

Daily Mailは、船長が前夜「Catwoman(=キャットウーマン)」を見て疲れていたと話すのを引用し、筆記録によると、船長はHalle Berryがこの映画の主人公として、いかに色っぽかったかということについて感想を述べていたことを明らかにしている。次のように話し ている。

「She was jumping from everywhere like a cat. She is very beautiful. She was wearing sexy outfit.(=彼女は猫のように、どこからでも飛び掛って来るんだ。とても美しくて、色っぽい衣装を身に着けてさ。)」

この事故は3月に起きたもので、「Condor Vitesseは、漁船のLes Marquisesの右腹を舌なめずりして、真っ二つに割った。」

衝突事故について公表された報告書によると、このフェリーの船長と1等航海士は、この事故の前に、Halleについて話していたとい う。 詳細と写真は、UK Daily Mailで。

Catwomanは、Batman(=バットマン)の映画シリーズに大体基づいた2004年の映画で、Berryが出演している。 (National Ledger: Oct 23, 2011)

Austalはフィリピンの造船所を買収へ(オーストラリア・フィリピン)

Austalは、アジアとヨーロッパのフェリー市場に再度参入すべく、フィリピンの造船所を買収することにした。

Austalのchief executive(=最高責任者)Andrew Bellamyは、昨日、フリマントルであったこの造船所の年次総会において、同社は正体未公表の造船所と買収することで契約に署名したと語った。この契約は、1ヶ月以内 に完了するものと見られているという。

フィリピンの造船所の費用基盤が安いことと、「strong labour force on hand with expertise in shipbuilding(=造船の専門知識を有する多数の労働力)」がこの決定における主要要因となった、とBellamy氏は語った。

12月以来、Austalは、ウェスタン・オーストラリア州での仕事を防衛契約に集中させるという同社の決定の一環として、ヘンダーソ ン では約260人を削減してきた。

業務運営を再興させるため、2ヶ所の海外拠点を求めてくまなく探してきた。1つはヨーロッパであり、もう1つはアジアであった。

「旅客フェリーの約80パーセントが、顧客のいるこうした地域や国の中で建造されております。」とBellamy氏は語った。「弊社は こ の市場における大きなチャンスを見逃してきたのです。オーストラリアからでは、それができないのです。」

過去3年間において、Austalは、アジアとヨーロッパで、たった2隻のフェリーを販売しただけだった。

このフィリピンでの買収は、総額1000万ドル未満で、上屋2、造船台1、埠頭1の購入が含まれていると理解されている。

「資産は小規模のものであり、年間数隻の小型フェリーを生産することになります。」とBellamy氏は語った。

Austalでは、この新しい造船所から旅客フェリー、船員高速移動船、風力発電支援船を建造し、主としてアジアに供給する意向だ。

ドル高のため、商業市場においては入札能力が衰え、数百億ドルにもなるUS Navy(=合衆国海軍)の仕事からの儲けも減ったことから、直近の会計年度においては、Austalの純利益は41パーセントの急落となり、2189万ドルとなってい る。

しかしAustralian Customs and Border Protection Service(=オーストラリア税関・国境警備隊)の3億3000万ドルの巡視船契約で、同社は再びヘンダーソンで職員を雇用することができる状態になっている。

Bellamy氏は、今年行われた大規模な人員削減で一時解雇された約12人の労働者を、同社は再雇用したと語った。(The West Australian: October 24, 2011, 6:57 am)

輸送機関問題は火曜日に再開(ギリシャ)

数日間の穏やかな、問題とは無縁の日々を経て、火曜日、通勤者は、公共交通機関の労働者が、政府の緊縮政策に抗議して一連の24時間ス トライキを呼びかけたことから、アンガー・マネージメント(注、怒りを他人にぶつけないように処理すること)に関するもう1つの授業に直 面することとなった。

このストライキで、アテネの地下鉄、都市バス、トローリー・バス、路面電車の運航が止まる一方、キフィシア―ピレウス間の電気軌道 (ISAP)は、正午から午後4時まで運航を停止することとなる。郊外鉄道(Proastikos)は影響を受けることはなく、タクシー は通常通り走ることとなる。しかしタクシー運転手は、この分野の自由化に抗議して、数日中に争議行為を行うことを計画していると言われて いる。

賃金引下げと何千人もの公務員の早期退職あるいは余剰人員の削減計画に抗議している公共交通機関の労働者は、火曜日、都市中心部で抗議 の 行進と集会も計画している。これは、混乱に拍車をかけるものとみられている。

船旅を計画している人は運が良い。というのは、フェリーの運航は今日、正常に戻ることになっているからだ。月曜日、 Panhellenic Seamen’s Union(=全ギリシャ海員組合) (PNO) は、離島への旅行の障害になり、島の中には、基本的な食料や医療支援が不足して危険になっていた1週間に亘るストライキを止めた。10月17日にストライキを始めた海員 は、団体労働協約の変更に抗議している。

無記名投票後の月曜日に出された声明文において、同組合は、ストライキの一時中止は善意の行為であり、「an immediate response to the demands of Greek sailors(=ギリシャ船員の要求に対する即時対応)」になると思われるものだと述べた。

月曜日、消息筋は、PNO(=全ギリシャ海員組合)の争議行為中止の決定にも拘わらず、ANEKとNELといった海運会社によって運航 さ れている航路の労働者は抗議活動を継続し、フェリー運航を混乱させるだろうと話した。乗客は、出発前にこうしたフェリー会社と連絡を取る よう勧告されている。

月曜日、こうした争議行為にも拘わらず、少なくとも3隻の旅客フェリーが予定通り出港した。今日、輸送機関問題は再開となり、 Knossos PalaceとSuperfast XIIはクレタ島のイラクリオンから遣って来て、ハニアから到着したKriti Iと共にピレウスに接岸した。(Kathimerini: Monday October 24, 2011 (22:56))

再送:クルーズ船は明日到着(グアム)

Port Authority(=港湾局)が発表した声明によると、クルーズ船のM/V Sun Princessは、明朝、1日寄港すべくグアムに到着するという。

この船は9月21日にオーストラリアを出発したものだが、約2,800人の乗客と船員を乗せて午前8時に接岸し、午後5時に出港する。 日 本からグアムに向っているところだ。この後、パプア・ニュー・ギニアに寄港して、11月2日にオーストラリアに帰国する。

船はこの他、多くの土地に寄港しており、これにはブルネイ、マレーシア、中国、ベトナム、朝鮮(注、韓国)が含まれる、と同港湾局では 話 した。

Sun Princessは、地元文化の踊り子らによって歓迎され、見送られることとなる。(Pacific Daily News: 1:49 PM, Oct. 25, 2011)

ベトナムの若者は船旅を始める(ベトナム・日本)

ベトナムの若者の代表団が、日本で10月25日にある38th Ship for Southeast Asian Youth Programme(=第38回東南アジア青年の船)(SSEAYP) 2011に出席するため、ハノイを出発した。

2ヶ月間の訓練で、29人の代表団は、この53日間の旅行で船が寄港することとなる日本と東南アジアの政治、社会文化的状況についての 知 識を身につけた。

この代表団は、船上ではベトナムの村々の模型を作って展示し、伝統音楽の演奏を行う予定。

今から12月16日まで、このSSEAYPの船は、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、マレーシア、ベトナムに寄港して、そこで国家 指 導者を表敬訪問し、文化交流や社会活動を行う。

この船は12月4日、ホー・チ・ミン市のサイゴン港に錨を降ろす。(Tuoitrenews: Wed, October 26, 2011,9:24 PM (GMT+0700))

SeaFranceの運命は未だ決まらず(フランス)

パリの裁判所が判断を遅らせていることから、フェリー運航事業者に対するたった2件の株式公開買い付けは、検討中に留まっている。

パリの商事裁判所は昨日、SeaFranceの将来を検討するため非公開で審理したが、最終的な判断は11月16日まで延期した。

この病んだカレーとドーバーを結ぶ運航事業者に対するたった2件の株式公開買い付けは、検討中のまま。1つはデンマークのグループ、 DFDSであり、フランスのLouis Dreyfus Armateurs (LDA)と共同している。もう1つはSeaFranceの労働者の共同組合。Being Bangは手を引いた。

コーチ(注、長距離バス)でカレーから到着した約250人のSeaFranceの労働者は裁判所の外側に集まり、警察ともみ合った。

SeaFranceの主要職員組合、CFDTの幹部は、この聴聞が、DFDSの入札に有利な手続になるのではないかと懸念していた。あ る 幹部は話した。

「茶番ですよ。(SeaFranceの所有者である)SNCF(注、フランス国鉄)は、既にSeaFranceをDFDSに譲渡するこ と を決めているんです。」

しかし裁判所が決定を延期すると発表すると、組合はこれを小さな、しかし意義深い勝利であると見なした。

「時間が生まれたことで、我々の申出の資金調達を確かなものとすることが可能になります。」と組合幹部は話した。

DFDS/LDAの入札は、SeaFranceの4隻からなる船隊のうち3隻に注目したものだ。カー・フェリーのMoliereは含ま れ ていない。一方、貨物船のNord Pas de Calaisは、カレーの代わりにダンケルク―ドーバー航路で定期運航することになる。

SeaFranceの約880人の職員のうち、460人は留まることとなっており、更に80人に、2つの海運グループ内で雇用の申し込 み があるものとされている。

SeaFranceとその資産は、総額300万ユーロで売却される。船舶、営利事業、棚卸資産が、それぞれ100万ユーロとなる。

しかし最近の報道では、DFDSが申出を改善する用意があるとされ、SeaFranceを500万ユーロで買収すると言われているが、 こ れは確認されていない。昨日の退廷時、DFDSの幹部は論評を拒絶した。

労働者共同組合の入札は、CFDTという組合が支援しているが、数人の幹部職員と期限付き契約の200人の労働者を除いて、長期的な契 約 の下でSeaFranceの職員全員を維持することを中心としている。同共同組合は、SeaFranceの4隻の船隊を100万ユーロで 買収する。

「新しい」SeaFranceを経営するため、この共同組合では、未確認の投資家に5000万ユーロの運転資金を要求することとなる。 こ れは市況が安定している場合であり、新たに経済危機が進展したならば、8000万ユーロにまで引き上げられることになる。

11月16日に裁判所がこの2件の入札を拒否したならば、SeaFranceは清算されることとなる。(ifw-net.com: 26 10 2011)

James Cameron「Titanic」3Dを試写(米国)

金曜日、製作者兼監督のJames Cameronは、自身の映画、Titanic(=タイタニック)(1997年)の3D(=立体画像)版の一部を公開した。

この18分間の8シーンからなる試写は、ハリウッドのParamount(=パラマウント)で上映された。Cameronは、この映画 は 3Dになることを除いては、映画自体に変更はないと述べた。

映画は、消え去る運命にある遠洋定期船の上の2人の架空の乗客に焦点を合わせたもので、Leonardo DiCaprioとKate Winsletが演じていた。2人は恋に落ち、女性の家族の反対と戦い、氷山と衝突するや、船から脱出しようと試みる。

公開するや、空前絶後の最高のドル箱映画となり、この記録はCameronの次の映画、Avatar(=アバター)(2009年)まで 破 られなかった。TitanicはまたAcademy Awards(=アカデミー賞)をBest Picture(=最優秀作品賞)を含む11部門で獲得した。これは、最もAcademy Awardsを獲得した映画として、Ben-Hur(=ベン・ハー)(1959年)とThe Lord of the Rings: The Return of the King(=ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還)(2003年)と並ぶものだ。

3D版は、同船の沈没100周年を記念して、2012年4月に公開されることになっている。 (TheCelebrityCafe.com: 10/28/2011)

サフォーク地方検事:クルーズ船での死者は犯罪とは無関係(米国)

今朝、ボストンのBlack Falcon Terminal(=ブラック・ファルコン・ターミナル)に接岸したクルーズ船に乗船していた2人の死亡は無関係であり、犯罪行為の結果ではない、と当局者は結論付けた。

「この死者は、別々の同行者と共にしていたものであり、無関係のものである。」とサフォーク地方検事事務所は声明文において述べた。 「刑 事責任がない場合は、これ以上の詳細は発表しない。」

ロード・アイランド州チバートンの67歳の女性は、「succumbing to a chronic illness(=持病に屈し)」昨日の午後早くに死亡した、とNorwegian Cruise Lineは声明文において述べた。

当局は、ニュー・ハンプシャー州リトルトンの23歳の男性が、どのようにして昨朝、死亡したのかについては捜査している。

船は、バミューダへの7日間旅行を終えて、ボストンに戻って来るところだった。

「この困難な時にある双方のご遺族に対し、弊社はご同情申し上げ、祈りを捧げるものであります。」と同社は話した。

巨大なNorwegian Dawnというクルーズ船から下船してきた乗客は、今朝、ターミナルで、この2人の死については聞いていないと話した。

Norwegian Cruise Linesのウェブサイトによると、この長さ965フィートの船には、1,073人の船員の他、2,224人を収容する能力があるという。各船には外科医と看護師が乗船 し、通例の料金で医療を提供する。一般的な薬物が船には保管されており、船医によって処方されることもある、とここのウェブサイトには述 べられていた。(Boston.com: 10/28/2011 2:29 PM)

福島の核による海洋汚染は世界最悪:フランスの研究機関(日本・フランス)

パリ発。フランスの核の監視機関は木曜日、福島の大惨事で太平洋に漏れたcesium 137(=セシウム137)の総量は、単独で核によって海を汚染した史上最大のものだと述べた。

しかしこれに先立つ評価を確認し、セシウムの水準は、沿岸の種を除いて海流によって大いに稀釈されており、脅威は認められないと述べ た。

3月21日から7月中旬まで、27.1ぺタ・ベクレルのcesium 137が海に流れ込んだ、とInstitute for Radiological Protection and Nuclear Safety(=放射線防護原子力安全研究所)(IRSN)は話した。

1ぺタ・ベクレルは、1ミリオン・ビリオン(=1000兆)ベクレルであり、10の15乗にあたる。

4月8日までに、冷却のため、福島の損傷を受けた原子炉各号機に注入された水から、全体の82%が海に流れ込んだという。

「これは、これまでに観測された海洋環境に対する人工放射性核種の単独の流出としては、最大のものである。」とこの機関は新聞発表にお い て述べた。

セシウムはゆっくりと崩壊する元素であり、放射能が半減するのに30年かかる。

IRSNでは、北東日本で発生した3月11日のマグニチュード9.0の地震による大惨事の結果、大量のiodine 131(=ヨウ素131)も海に流れ込んだと話した。

しかしiodine 131は速く崩壊し、半減期は8日であり、汚染は「swiftly diminished(=急速に軽減した)」と報告書にはあった。

IRSNは、太平洋は一般に強力な海流の影響により稀釈され、セシウムの水準は1リットル当たり0.004ベクレルで最終的には安定す る と述べた。これは、1960年代の大気圏核実験で広がった濃度の2倍になる。

「これら水準は、原子力安全の点から見て、影響を与えることはない。」とIRSNは述べた。

しかし陸地から汚染された雨水が流れ出続けていることから、「significant pollution of seawater on the coast near the damaged plant could persist(=損傷した原発近くの沿岸の海水は、深刻な汚染が続き得る)」と述べた。

「Maintaining monitoring of marine species taken in Fukushima’s coastal waters is justified(=福島沿岸で採取された海産種を監視し続けることは、理にかなったことである)」と述べた。

IRSNは、深海魚、食物連鎖の頂点にある魚、軟体動物、その他の有機体に言及し、セシウム汚染に対して「the species that are the most sensitive(=最も傷つき易い種)」であるとした。(Japan Today: OCT. 28, 2011 - 07:15AM JST)

フェリーに対する新しい環境に優しい燃料規制で雇用が脅かされる(英国)

ヨーロッパのグリーン(注、環境に優しい)燃料規制が、莫大な費用の増加により、フェリー運航事業者に打撃を与え、運賃の大幅引き上げ や航路の変更、失業に導きかねない。

European Union(=ヨーロッパ連合)は、2015年までに、全ての船は、燃料における硫黄の水準を90パーセントにまでに引き下げなければならないという規制を設けた。フェ リー運航事業者は、これは87パーセントも燃料費用を押し上げるものであり、乗客は20パーセント以上もの運賃値上げに直面し得ると話し ている。

Passenger Shipping Association(=旅客海運協会)は、業界は環境保護の目的は支持しているが、より効率の良い船舶を導入することができるようにするために、この改正の施行を 2020年まで待って欲しいと話した。

一方で政府は、電気乗用車を標的にして、これによりTreasury(=国家財政委員会)が燃料税を喪失することから、年間100億ポ ン ドの費用をかけることになるとしている。

Institute for Public Policy Research(=公共政策調査協会)は政府に対して、道路を利用する量に応じて運転者に課税する道路利用料金制を導入することにより、この隙間を埋めるよう検討するこ とを促している。(This is Money: Last updated at 4:10 PM on 30th October 2011)

コカインを密輸したクルーズ船のバーテンダーは投獄(英国)

クルーズ船の酒場監督は、400,000ポンド以上のコカインを国内に密輸しようと試みた罪で、昨日、Southampton Crown Court(=サウサンプトン刑事裁判所)で禁錮8年を言い渡された。

Herman Spence(46)は、7月16日にサウサンプトンに接岸したGrand Princessから離れようとした際に、税関職員に拘束された。

小さなラックサック(注、リュックサック)を調べると、中敷が膨らんだ13サイズのトレーナー(注、運動靴)一足が見つかった。内側 に、 禁制品の入った包みが入っていた。

この袋からは更に2つの包みも発見された、とprosecutor(=検察官)のJames Kelhamは述べた。

Spenceは15年間に亘ってクルーズ業界で働いてきたが、捜査官に対し、「a dreadful mistake(=恐ろしい間違い)」をしたと供述し、ジブラルタルでこの運動靴と包みをどうやって渡され、イングランドに上陸するや連絡があることになっていたと説明し た。

何か違法なことをしているとは考えていなかった。船室が捜索された際、現金で16,000ポンド以上も発見された。ジャマイカのモンテ ゴ・ベイ出身のSpenceは、純度100パーセントのコカイン1.29キロ、末端価格が約435,000ポンドのものを密輸したことを 認めた。

判決を言い渡すに当り、Judge Peter Ralls QC(=Peter Ralls刑事裁判所判事)は、ジブラルタルで出会った誰かのために好意でしたことだとする主張を退けた。

「貴方を無実の運び屋だと認定することはできません。こうした薬物を持ち込むことで、中毒になった人々に数え切れない不幸をもたらすの です。」

Keeley Harveyは弁論で、Spenceが好人物であることを語り、できるだけ早い機会に罪を認めたと述べた。(Daily Echo: 5:15pm Monday 31st October 2011)