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2009年10月

2009年10月の海外旅客船情報

フェリーには必須の装備がなかった―調査(英国)

英国海難調査官は、昨年の1月にスコットランドのストランラー港沖で24時間立往生したベルファスト行きのフェリーは、船上の車輌を安 全にするための必須の装備を有していなかったことを突き止めた。

固定されていなかったトラックが出港直後に後部扉を突き破り、Stena Voyagerの乗客と船員約200人が、1晩、立往生した。

この高速フェリーは再接岸できなかった。というのは、この大型トラックが船尾から危なっかしい状態でぶら下がってしまい、ターミナルに 接 岸することの障害となったからだった。乗客らは、最終的に地元消防隊によって、1日掛かりで船から降ろされた。

調査官らはまた、このタンク自動車がハンドブレーキをかけておらず、ギアも入っていなかったことも突き止めた。

調査では、自動車に下に置かれた輪留めが正しい位置になかったことも判明している。

UK Marine Accident Investigation Branch(=英国海難調査局)では、将来、同種の事故が起こることを防止すべく数件の勧告を行った(RTE.ie: Thursday, 1 October 2009 09:22)

CarnivalとRoyal Caribbeanのクルーズ船がコスメルで衝突(メキシコ・米国)

水曜日の晩、コスメルから出発しようとしたCarnivalのクルーズ船が、隣に接岸していたRoyal Caribbeanの船と衝突し、この事故で両船とも損傷した。

Carnivalでは、乗客2,124人乗りのCarnival Legendは、この人気のメキシコの行楽の町の停泊場所からちょうど離れたときに強風に捕まって、乗客2,446人乗りのEnchantment of the Seasに押し付けられたと話している。

「極端に強い風が、本船をRoyal CaribbeanのEnchantment of the Seasの側面に押し付けたのです。」とこの客船会社はUSA TODAYに対し、文書で答えた。「(Royal Caribbeanの)船は、事故発生時は接岸しておりました。Carnival Legendの無蓋甲板区画では、硝子が割れ、その他小規模な被害がありました。」

Royal Caribbeanの広報担当者は、USA TODAYに対し、Enchantmentは船尾と手摺が小破したと話している。

双方の客船会社の広報担当者は、中部時間の午前6時15分頃発生したこの事故で、両船で怪我をしたという報告を受けていないと話してい る。

いずれの客船会社も、船舶の損傷は深刻ではなく、船は現在の旅程を継続すると話している。Enchantment of the Seasは、フォート・ローダーデール発の5泊のカリブ海クルーズの催行中。Carnival Legendは、タンパ発の7泊のカリブ海クルーズの催行中だった。(後略)(USA Today: October 1, 2009)

Delaware North Companies Parks & ResortsがQueen Maryの舵を取る(米国)

2009年10月1日、カリフォルニア州ロング・ビーチ発。75年前の1934年9月26日に進水したQueen Maryの恵まれた歴史は、国内の指導的な接客管理会社の1つであるDelaware North Companies Parks & Resortsから新たな経営陣を加えて成長を続けることとなった。ここは、合衆国やカナダの人気の目的地の他、カリフォルニア州のヨセミテやセコイア国立公園で数軒の保 養地や呼び物となるものも経営している。

今後5年間に亘り、Queen Maryの経営チームは、この威風堂々たるロング・ビーチの遺産の復元を継続する計画だ。また今年のHalloween Terrorfest(=ハロウィーン恐怖祭)、SHIPWRECK!(=難破船!)のような一目を惹くような後援行事や、Sir Winston’sの良質の夕食、人気の会議場やホテルのような独特の印象的な施設により、Queen Maryの人気を推進することに専念する。

「弊社チームは、ロング・ビーチの共同体と密接に作業をしております。過去数週間に、当地の多くの指導者と会い、この地域の観光業及び 接 客業に傾注されていることに感銘を受け興奮しているところであります。」とQueen Mary General Manager(=総支配人)のUwe Roggenthienは語った。「また歴史上の節目において、この伝説的なQueen Maryの舵を取ることに、同様に感銘を受け興奮しております。」(Hospitality 1st: 10/01/09)

NCLは2本の春のハワイ・クルーズを追加(米国)

来春、Pride of Americaは、ハワイで新たに2本のクルーズを追加する。

Norwegian Cruise Lineは金曜日、同船の旅程に、2本の新たな7日間の島嶼間クルーズを追加したと発表した。

NCLでは、このクルーズが追加されたことで、同船の乾船渠入りの予定は延期になったと語った。

2本のクルーズは、月曜日に発売される。料金は2人利用で、1人当たり999ドルから。

この4月24日と5月1日のクルーズは新たな旅程であり、ヒロ、カフルイ、コナに寄港して洋上を1日過ごし、カウアイ島のナウィリウィ リ で1泊する。ビッグアイランド(注、ハワイ島)のキラウェア火山のそばを夕方航海し、モロカイ島を昼に通過して、午後はカウアイ島のナパ リ海岸に沿って航海する。

マイアミに本拠を置くNCLは、このハワイの7日間の島嶼間クルーズは「profitable(=利益を生む)」と話している。

この新たなクルーズは、2004年に開始し、13億ドルを投資したNCLのハワイ運航の数少ない明るい話題。2008年まで3隻の船で 運 航していたが、このハワイ運航は2億5,000万ドルの赤字となり、2隻の船はヨーロッパとアジアにそれぞれ転配している。

これらの船や関連事業で働いていた少なくとも1,000人が、失業した。(Bizjournals.com: Friday, October 2, 2009, 2:23pm HAST)

ワシントン州のフェリーは機関の排気を減少するための助成金を獲得(米国)

シアトル発。Washington State Ferriesは、フェリーの機関からの排気を減少するため、連邦政府から230万ドルの助成金を受け取った。

当局によると、月曜日にFederal Highway Administration(=連邦道路管理局)からの資金が、潤滑油の燃焼を減らして大気汚染を減少させるために、船隊全体のディーゼル機関を改良するために使われる ことになるという。(Seattle Times: October 5, 2009 at 11:20 PM)

100周年を記念するTitanic Memorial Cruise(英国・米国)

2012年に提供される大西洋横断クルーズは、Titanicの沈没から100周年を記念するものとなる。

このTitanic Memorial Cruiseは、元の船がしたように、4月8日にイングランドのサウサンプトンを出発し、Titanicが沈没した4月15日に北大西洋に到着する。

Titanicが氷山に衝突して沈没した時間の2012年4月14日午後11時40分から4月15日午前2時20分までの間、慰霊祭が 船 上で執り行われる。

クルーズはその後、Titanicの犠牲者が埋葬された3つの共同墓地があるノバ・スコシア州ハリファックスに向う。このクルーズの最 終 目的地はニューヨークで、ここはTitanicが目指していたところだった。この記念クルーズでは、元の船がしたように、サウサンプトン を出発した後でアイルランドのコーブにも寄港する。

英国の会社であるMiles Morgan Travelが、Fred Olsen Cruise Linesが所有するBalmoralをこの記念航海のために傭船した。Balmoralは、乗客1,350人と船員510人乗りで、船室は710室。この12泊旅行の価 格は、内側の船室で、税込みで3,900ドルから。

このクルーズでは、元の航海のメニューと同じ料理、音楽を提供する生演奏の楽団、当時のダンス、更に歴史家による講義がある。

ミネアポリスに本拠を置くBorton Overseasが、この旅行への参加を希望する合衆国の旅行者の予約を扱っている。詳細は、電話800-843-0602番か、ウェブサイトへ。

CruiseCritic.comの編集者、Carolyn Spencer Brownは、Titanicの皮肉とは、「現代クルーズの人気を急上昇させた悲劇であり、船が沈没して乗客の多くが命を落としたことが、描かれたロマンチックな印象のた めに重要ではなくなっていることだ。」と語った。

Bortonの広報担当者、Jen Schakは、このクルーズは「販売が極めて好調です。下級の内側船室とスィートの範疇の幾つかが売り切れになっております。」と語った。

偶然にも、Fred Olsenの親会社は、Titanicを建造したHarland and Wolff。このクルーズ客船会社はノルウェー人所有の会社だが、英国に本拠を置いている。(ABC News: October 5, 2009)

WETAの緊急対策では多くの人は身動きできない(米国)

第3段階の緊急事態(日本の神戸の地震と同様のもの)が起きたとき、BART(注、サン・フランシスコの通勤用高速鉄道)は不通になる ものと思われる(少なくとも検査のためにベイ・ブリッジは閉鎖となり、最悪のシナリオの場合、恐らくはゴールデン・ゲート・ブリッジとサ ン・マテオ・ブリッジも閉鎖になる。)。神戸の地震では5,500人以上が死亡し、26,000人が怪我をする一方、地域の輸送基盤は破 壊された。

WETA (Water Emergency Transportation Authority) (=水上緊急輸送局)は、98ページに及ぶ緊急報告書の中で、サン・フランシスコには550,000人余の通勤者が流入しており、イースト・ベイ(注、東湾)からは 200,000人、ノース・ベイ(注、北湾)からは50,000人となっているとしている。MTC (Metropolitan Transportation Commission) (=首都輸送委員会)は2010年の予測で、それぞれ271,000人、41,000人としている。当市に流入する通勤者数は、別に57,000人いることが判明してい る。したがって、橋やBARTが不通になる出来事においては、MTCによれば369,000人余の通勤者が対岸で立往生することとなり、 更に旅行者、買い物客、配達員らが取り残されることとなる。

WETAはフェリーの収容力を拡大しており、更に埠頭を建設する計画をしており、恐ろしいことに占星術の星座に因んで命名された149 人 乗りの旅客フェリーを加えているところだ。ところが800万ドルでは、多くの人々を移動させることはできない。WETAの98ページの緊 急事態計画やこの種の声明文では、気前良く「to the best of our ability(=全力を挙げて)」といった語句を振りかざしている。そうした声明文で、運航可能な全ての民間の観光船を含めた既存のフェリーの収容力の合計が、1時間当 たりの乗客が約10,000人であると見積もっているのはもっともだ。しかし本当の「Dunkirk(注、大惨事を回避するための必死の 撤退)」型の緊急事態においては、収容力には、個人のヨットやその他のボランティアの船舶も含めて考えるべきだろう。

たとえそうであっても、船を使って人々を動かすには、1日以上かかるものと見ている。明らかに深刻な緊急事態においては、計画立案者は サ ン・ノゼを通過する鉄道の収容力や、陸橋が崩落した周辺の緊急幹線道路、そして多分、サン・フランシスコからオークランドへの航空機の収 容力も調査しているものだ。

しかし、より計画せずに、より金がなくなるにつれ(余分な金のある公的機関はない)、海運の収容力の重要性が増してくることとなる。他 の 大型船舶の第1の問題は接岸能力であり、資格のある船員を集めるのには時間が必要で、動かせるようになるには時間がかかる。たとえそうで あったとしても、直ぐに使用できる船舶には、Hornblowerのレストラン船や、様々な貸切ヨットも含めることとなる。

更にMARAD(=海事管理局)が、アラメダに係船している船隊を準備している。この10隻の船舶の多くは、連結軍隊輸送船や貨物船。 ア ラメダ、サン・フランシスコ、メア島、Maritime Academyに接岸可能となっている。良さそうに聞こえるが、この緊急予備船隊は準備の標準であり、使用するには5日間は要する。

しかし他にも船はあり、より早く運航することができるだろう。California Maritime Academyにはバレーオに接岸しているGolden Bearというディーゼル船がある。幹部候補生や訓練生が、通常、間近にいる(船が港にいる場合)。歴史的に有名なLiberty Ship(=リバティー船)のJeremiah O’Brienは、Pier 45(=第45番埠頭)に接岸しており、ボランティア船員によって運航されており、Coast Guard(=沿岸警備隊)は800人の旅客を乗せることを承認している。

他にも歴史的に有名な大型で使われていない船舶が、湾の周辺にある。例えは元の湾内観光船で軍隊輸送船だった船で、現在はバーリンゲー ム に接岸して食堂となっているGeneral Coxがある。サスーン湾の予備船隊には2隻の軍隊輸送船があるが、運航はさておき、解体を安全に行うには何百万ドルも必要になっている。元のサン・フランシスコ湾のフェ リー、Santa Rosaは、事務所用に大改造されており、姉妹船のFresnoはまるで軍隊輸送船のようであり、解体する必要がある。

乗客を3,200人、自動車を100台輸送することのできる能力があることから、言及するに相応しい運休中の船が1隻ある。San Francisco National Maritime Park (=サン・フランシスコ国立海事公園)のEurekaであり、この元サン・フランシスコ湾のフェリーは、Hyde Street Pier(=ハイド通り埠頭)に係留されており、建造するのに1億7720万ドルかかる占星術のフェリーよりは、22人少ない収容力となっている。

Eurekaは機関の修復が必要であり、恐らくは船体を修復して、Coast Guardの認証が必要だ。しかし適切な作業がなされたならば、National Historic Monument (=国定史跡)を動かすことができるばかりではなく、大量の緊急車輌や乗客を移動させる能力が加わることとなる。

ここでの最良のニュースは、Eureka(=ユリーカ、注、「見つけた」という意味のギリシャ語)が既に歴史的に有名な名前であり、占 星 術の星座の名前が似合わないために、WETAが醜い新しい名前を付けることができないことだ。 (Examiner.com: October 6, 12:50 PM)

ハワイ旅客一覧がオンライン化(米国)

ホノルル発。20世紀前半にハワイ州にやって来た人を探し出すことが、今や可能となった。

Ancestry.comが火曜日、「Honolulu Passenger Lists, 1900-1953(=ホノルル旅客一覧、1900年―1953年)」と呼ぶ新たなコレクションを開設したと発表した。この一覧は、今までオンラインでは利用できなかった もの。

ホノルルに到着した140万人以上の旅客の記録であり、それには船や航空会社名の他、氏名、生年、民族、港湾、到着・出発日が含まれて い る。

Ancestry.comでは、このコレクションには、「Big Jim McLain」の撮影でLurlineの船に乗って1952年3月19日にホノルルに到着したJohn Wayneのような、よく聞く名前も含まれていると話している。

同社では、「Reports of Deaths of American Citizens Abroad, 1963-1974(=海外で死亡したアメリカ市民の記録、1963年―1974年)」というもう1つのコレクションも開設したと話している。(Honolulu Advertiser: Updated at 2:00p.m., Tuesday, October 6, 2009)

フェリー資金を巡って疑惑が浮上(ケニア)

ある議会委員会が、5億8600万シリングが行方不明になっていると言われていることを巡り、休航中のKenya Ferry Servicesの経営陣を召喚した。

この金は、ドイツから新しいフェリーを2隻購入するために積み立てていた13億シリングの一部。

火曜日にリコニ選挙区で救急車のサービスを開始した時の演説で、Masoud Mwahima国会議員は、短時間の休憩を終えて議会が再開された時、Transport, Public Works and Housing Committee(=運輸、公共事業、住宅供給委員会)は報告書を提出すると語った。

「私は、この委員会が尋問のために休航中の経営陣を召喚したことを知っています。議会に直ちに報告書が提出されることを待っておりま す。」と語った。

Mwahima氏は、運輸大臣のAli Mwakwereが、今から12月までの間に、2隻の新しいフェリーを引き渡すという約束を果たすことについては楽観していると表明した。

しかしこの国会議員は、同僚らが調査中の事項について論評することは議会運営手続き上、許されてはいないと言って、更なる疑問に答える こ とは拒んだ。

救急車は、Constituency Development Funds (CDF)(=選挙区開発資金)を使って、300万シリングで購入したもの。

同時にCDFの手持ちの1000万シリングは、リコニと南部海岸を所轄するシカ・アダブ地区にある放棄された消防署の再建のために使用 さ れることになっている。

「この消防署の準備が整えば、Mombasa Municipal Council(=モンバサ市議会)は、ルンガ・ルンガ国境線までの選挙区内を運営する2人の消防技師を派遣すると約束しています。」とMwahima氏は語った。

リコニの住民が40,000人から200,000人に急騰していることから、Likoni Health Centre(=リコニ診療所)の救急車のサービスは、救急患者で麻痺状態になっていると語った。(Daily Nation: Posted Tuesday, October 6 2009 at 22:00)

P&O Cruisesはサモアの救援活動を支援(オーストラリア)

P&O Cruisesは、南太平洋の地震と津波の救援活動をしているRed Cross(=赤十字社)を支援し、740組のマットレス付きの枕、その他の枕、数百個の電球を寄付した。

Pacific Sunの船員が、救援活動が進んでいることから同船が接岸したバヌアツのポート・ビラで、まず寝具類を手渡した。地元海運会社が、無料でポート・ビラからサモアに支援物資 を輸送することを申し出ている。

P&O Cruisesを運航するCarnival Australiaの最高経営責任者、Ann Sherryは、このクルーズ客船会社は南太平洋の人々と強い絆で結ばれていると語った。

「最近の地震と津波による大惨事は心が痛むものであり、サモアを含む南太平洋地域に定期的に訪れている者の1人として、弊社では影響を 受 けた方々に支援し、援助したいものと考えております。」とSherry女史は語った。(e-Travel Blackboard: Tuesday, 6 October 2009)

Stenaはベルファスト―ストランラー航路に第3船を投入(英国)

フェリー会社のStena Lineは、来月初旬から、ストランラー―ベルファスト航路に第3船のStena Navigatorを投入すると発表した。

この船は、旅客と貨物の双方を扱い、乗客は1,500人、乗用車280台または貨物自動車50台まで積載することができる。

現在、ベルファスト港で進行中のこのフェリーの追加と船舶改善事業は、この航路の総額600万ポンド以上に及ぶ投資を物語るものだ。

Stenaは、この動きはHSS Stena VoyagerとStena Caledoniaという現在の船隊を拡大させるものであり、消費者の要望をより反映させるために「make a number of changes to its existing timetable(=既存の時刻表を大幅に変更する)」機会を同社に提供するものだと話している。Stenaはこの航路で、1日14往復まで運航することが可能となる。 (中略)

過去10年間に亘ってNorthern Corridor(=北回廊、注、英国・アイルランド間の、北、中央、南と3つある航路の1つ)航路に1億ポンド以上の投資をしてきたとStena Lineは話しており、これには、この7月のベルファスト港の新しい3700万ポンドのターミナルも含まれている。

現在、スコットランド政府に対し、ケアンライアン北部に同様の施設を建設すべく計画申請を行うことが検討されている。(Belfast Telegraph: Tuesday, 6 October 2009)

ワイト島のフェリー運航事業者、Red Funnelは50人削減へ(英国)

最高責任者のJames Fulfordは次のように語った。

「冬季の5ヶ月間は、弊社輸送量の僅か4分の1しか輸送しておりませんが、現在は弊社職員の90パーセントを、通年、維持しておりま す。 弊社は、安定した経営状態の良い会社ではありますが、この経済情勢においては、他の企業と同様、顧客と職員に対し、費用が継続的に維持で きるようにする義務がございます。」

会社は、職員と組合との間で、「align staffing levels more closely to the seasonal nature of our business(=職員水準を弊社事業の季節性により近づけるべく調整するために)」、30日間協議を開始したと語った。

サウサンプトンとワイト島の間でカー・フェリーと双胴船を運航しているRed Funnelは、削減の大半は、有能な海員と陸上職員が対象となると話した。

同社では、雇用している412人の正社員のうち、50人を減らすことになると見ている。従業員は、希望退職を申し出ることができること に なる。(Telegraph.co.uk: 2:21PM BST 07 Oct 2009)

インタビュー:Royal Caribbean最高経営責任者は業界は安定していると語る(米国)

10月7日、ニューヨーク発。クルーズ業界はどん底の状態だが、現在は安定しており、しかしいつ回復するかについての疑問が残ってい る、とRoyal Caribbean Cruises Ltdの最高経営責任者はインタビューで答えた。

「弊社はどん底の状態で、どん底で安定しております。」と最高責任者のRichard FainはReutersに語った。「物事が改善しつつあることを示す、非常に多くのものはございます。」

マイアミに本拠を置くRoyal Caribbeanは、直ぐにも世界最大のクルーズ船、Oasis of the Seasをお披露目することとなる。処女航海は12月初旬に予定されている。

この船は、長さが1,200フィート(366メートル)近く、フットボール競技場(注、サッカー場)が3つ分以上の長さがある。旅客甲 板 は16層あり、ざっと20階の高さがあり、12,000以上の植物を植えた「Central Park(=セントラル・パーク、注、ニューヨークの公園)」を呼び物としている。

本船は、合衆国の失業率が10パーセント近くに上昇する時に就航することになっている。しかしFainは、消費意欲は今年初め以来、改 善 していると指摘した。Oasis船の予約と価格は、「heartwarming(=満足のいくもの)」だと付け加えた。

Oasisの投入は、同社の他船の需要も喚起しており、同社とそのクルーズに対する「halo effect(=後光効果)」が生じている、とFainは話した。

消費意欲は、経済回復の鍵となる前触れであるが、「the operative syllable there is 'pre,'(=有効な一言は「プレ(=魁)」だ)」と、21年間に亘って世界第2のクルーズ運航事業者を率いてきたFainは話した。

「弊社は未だに事前の舞台の段階におります。」と語り、こう付け加えた。「今から今年を振り返ってみて、かなり良い時期だったと言える か もしれませんね。というのは、金融危機の終焉の始まりだったからです。」

ウォール街の分析者は、回復の兆しが見えることから、クルーズ業界については次第に強気の見方をするようになってきている。 Thomson Reuters I/B/E/Sによると、同社株式を追跡している23人の仲買人のうち13人が、Royalの格付けを「buy(=買い)」あるいは「strong buy(=買いを強く推奨)」にしている。

Royal Caribbean株は、第3四半期において約80パーセント値を上げており、今日まで株式については最高の成果を上げている。しかし投資家が同社の財務てこ率と回復の持 続力に対し懸念していることを反映して、空売り総額も膨らんでいる。

第2四半期期末の6月30日現在、Royalは負債総額は65億ドルであると報告しており、純資産総額は70億ドルを僅かに上回る額と なっている。Fainは、同社は新船が生み出す現金からこの負債を返済することができるという自信を表明した。

「新船の引渡しを受けたならば、現金を生み出し始めます。これでかなり速く負債を返済することになります。」とFainは語った。

ここの2008年度年次報告書によると、Royal Caribbeanは、2009年度第3四半期から2012年度末までの間に、収容力を28パーセント増加させる見込みだという。来年は、同社最大の増加を記録することと なる。

Fainは現在のところ、同社ではOasisのような別の計画を明らかにする予定はないと語り、今後数年は、業界の供給量の成長は減速 す ることになると見ていると話した。

「世の中はより危険を避けたがるようになっています。」と語った。「こうしたことから、多くの地域で(設備投資の)成長は減速すること に なると考えています。」(Reuters India: Thu Oct 8, 2009 12:17am IST)

警察はP&Oでの性的暴行の申立てを捜査(オーストラリア)

警察は、今朝、ブリスベーンに接岸したP&O Cruiseの船であったと申し立てられている性的暴行を捜査するよう依頼されている。

Pacific Sunは、この申し立てられている事件が発生した時、南太平洋の7日間旅行をしていた。

P&Oの広報担当者(注、女性)は、この申立てがなされた時、船の職員は直ぐに警察に通報したと話している。(ABC Online: Sat Oct 10 2009)

カンボジアのメコン河の過積載のフェリーで17人死亡(カンボジア)

カンボジアのメコン河で過積載のフェリーが沈没し、少なくとも17人が行方不明となって溺死したものと推定される、と当局者は日曜日に 語った。

土曜日の晩に河の支流の激しい流れの中でフェリーが沈没したとき、この女性14人と男性3人は、首都プノン・ペンから約200キロメー ト ル(124マイル)離れた北東部にあるクラチエ州であった公演を見に、地元仏教寺院に行くところだった。(Ynetnews: 10.11.09, 08:43)

Brimbleのクルーズ船死:起訴は一部取り消し(オーストラリア)

Dianne Brimbleの死に関するMark Wilhelmに対する本件起訴は、一部取り消された。

Wilhelm氏は、過失致死罪と禁止薬物の供与につき、起訴されている。

しかし今朝、Crown(=裁判所)は、「gross criminal negligence(=重大な犯罪的過失)」により、当時、介護することを怠ってBrimble夫人を死亡させたとは証明できないと述べた。

しかし陪審員は、「an unlawful and dangerous act(=違法かつ危険な行為)」に基づいて、彼女の死に対して責任があるという嫌疑を検討しなければならないこととなる。

このため検察は、GHB(=ガンマ・ヒドロキシ・ブチレート、注、デート・レイプ薬の一種)が実質的に彼女の死の原因となったこと、 Wilhelm氏が違法薬物を供与したこと、そしてそれが危険なものであったことを証明しなければならないこととなった。

Supreme Court Justice(=最高裁判所判事)のRoderick Howieは、陪審員に対して、4週間に亘る公判において聴聞した証拠の大半は無視するよう語り、そうすることができるどうかを判断するよう求めた。

陪審員は可能と判断し、公判は継続することとなった。(Sydney Morning Herald: October 12, 2009 - 11:03AM)

トリニダード・トバゴ、Austalとの7500万米ドルのフェリー契約に進む(トリニダード・トバゴ)

オーストラリアのアルミニューム船舶建造業界は、Austal社がトリニダード・トバゴ向けに4隻の高速フェリーを建造する7500万 米ドルの契約を確保したことで弾みがついている。

2隻はAustalのマーゲート造船所で建造し、他の2隻はウェスタン・オーストラリア州で建造することとなる。

Austal Margateの運用管理者John van Meekerenは、このオーストラリアのタスマニアの造船所は、小型から中型の船舶に特化していると語った。

「この契約は9月14日に発表されたもので、当地で2隻を建造し、もう2隻はウェスタン・オーストラリア州で建造することで、12ヶ月 以 内に契約の全てを竣工することをお約束いたします。」とタスマニアの新聞、Mercury紙に答えた。

この2隻の双胴船の建造は始まっており、竣工した船は、来年の5月と6月に進水する見込み。

「重量貨物船に積み込んで、トリニダード・トバゴに搬送いたします。」とvan Meekerenは話した。「輸送には約32日間かかり、到着後、クレーンで海に降ろすことになります。」

この高速双胴船は、トリニダード・トバゴの海上タクシー向けに建造されるもので、約37ノットで405人までの乗客を輸送する船であ り、 道路の混雑を減らすことに狙いがある。(Trinidad & Tobago Express: Monday, October 12th 2009)

Tallinkはフィンランドの陸上部門で77人削減(エストニア・フィンランド)

Tallinkはフィンランドの陸上部門で77人の従業員を解雇する決定をした、とlogistikauudised.netは taloussanomat.fiを引用して伝えた。

同社最高経営責任者のKejo Mehtonenは、Yleisradioに対し、Tallinkは官僚主義を削ぎ落とすことに狙いがあると語った。そういうことから解雇の影響を受けるのは、主として電 話受付や事務職員になるという。

Tallinkの取締役会の構成員であるLembit Kitterは、エストニアにおける大規模な解雇を予定しない立場に立ってはいるが、全ては業績次第だという。(Baltic Business News: 14.10.09 17:43)

映画Triangle

Jessが友人の一団と共にヨットに乗って航海に出たとき、何だか悪い予感がするのを振り切ることができなかった。

彼女の予感は、ヨットが嵐に遭遇して、この一団が通りかかった遠洋定期船に安全を求めて乗船することを余儀なくされた時、現実のものと なった。船はJessが以前、乗船したことがあるものだと確信した。

船には誰もおらず、船上の時計は止まっていた。しかしそれだけではなかった。何者かが一人一人、消そうとしているのだ。そしてJess は 無意識のうちに、この恐怖を終わらせる鍵を握ることとなる。(Irish Independent: Wednesday October 14 2009)

日本の会社が廃棄物ゼロのフェリーを計画(日本)

東京発。日本の造船業者が木曜日、温室効果ガスの排出を減らすことを狙った最新の技術革新である世界最初の大型電気フェリーを進水させ る計画だと語った。

重機大手のIHI Corp.の子会社が、充電式電池駆動の800人の乗客を乗せることができる長さ30メートル(99フィート)のフェリーの基本設計を終えた、と同社の広報担当者は語っ た。

小型の電池式の船は既に実用化されているが、IHIのフェリーは「the world's first large plug-in vessel(=世界最初のプラグ差込式フェリー)」だと広報担当者(注、男性)は語った。

「二酸化炭素や窒素酸化物を排出しないのです。燃料費用を削減することも狙っております。」と匿名条件の広報担当者は話した。

このフェリーは、6時間から8時間の充電で、120キロメートル(74マイル)ほど巡航することが可能だという。

このグループの造船系列会社のIHI Marine United Inc.(=アイ・エイチ・アイ・マリンユナイテッド)では、2015年にこのフェリーを就航させる計画で、その頃、高性能の充電式電池が僅かな費用で提供できるようにな ると見ているという。

この電池の最大能力は、約5,000キロワット時で、現在使用されている小型電気自動車のものよりは300倍以上大きなものだ、とこの 広 報担当者は語った。

価格は、在来型のフェリーよりは60パーセント高いものとなりそうだ、と付け加えた。

日本の自動車メーカーは既に低燃費の自動車の担い手であり、Nissan(=日産)は2010年暮れに、世界最初のお手頃価格の電気自 動 車と称するものの販売を開始する計画だ。(AFP: Thu Oct 15, 2009)

フェリー会社が60人分の新たな雇用を創出(英国)

フェリー会社のNorfolklineは、ベルファストに60人分の新たな雇用を創出することとなった。

この職は、既に30人の職員を雇用している金融業務センターに創出されるもの。しかし同社が全てのヨーロッパでの金融業務を当市に移転 す ることになることから、人数は3倍になる。

フェリー運航と同様、同社は、経営方法、倉庫管理、ヨーロッパ中の様々な産業への鉄道・道路輸送を提供している。この新たな雇用で、ベ ル ファストにおける同社の総従業員数は、約450人に増加する。Invest NIが、この事業の支援に376,000ポンドを提供している。

同社では、ヨーロッパのセンターを1つにすることで、より費用効率が高いものとなることを望んでいると語った。

「徹底的かつ広範な方法を通じて、Norfolklineにとって最高に価値のあるものを提供することから、北アイルランドが選ばれた の です。」Norfolklineのグループ最高財務責任者のLars Olsenは語った。

「その結果として、今後18ヶ月間にベルファストにおける財務職で雇用する人員を3倍にすることとなりました。」

「Invest NIの支援が、この地域を選んだ弊社の決定の鍵となりました。ベルファストにおける弊社の存在は、既に非常に印象的な能力を基盤としていることを物語るものであります。」

Minister for Enterprise Trade and Investment(=事業通商・投資大臣)のArlene Fosterは、この新たな雇用を歓迎している。(BBC News: Page last updated at 16:03 GMT, Thursday, 15 October 2009 17:03 UK)

Pacific Pearl就航、本船は当市を本拠とすることに(ニュー・ジーランド)

Pacific Pearlは、来年の12月19日に就航する。この63,500トンの船は、1800人の乗客を乗せることができる。これは、同社がニュー・ジーランドに船を初めて就航さ せるものとなる。クルーズ定期船事業は、ニュー・ジーランドでは急速に発展している。

オークランド港は、今年6月30日までに、69隻のクルーズ船を扱っている。Queens Wharf(=クィーンズ埠頭)を所有しなくなったものの、クルーズ船の扱いは継続し、今期は景気の停滞により、到着隻数は63隻か64隻に落ち込む見込み。

しかしこの埠頭が再開発され、景気が回復すれば、クルーズ船事業は成長が見込まれている。

「展望は開けていると思います。ゆくゆくは業界は急騰することとなるでしょう。オークランドの新しい施設は大歓迎です。」とPorts of Auckland(=オークランド港)の代表取締役、Jens Madsenは9月に語った。(guide2.co.nz: Friday, 16 October 2009 - 7:09pm)

日本はインド洋への海軍派遣終了を確認(日本・オーストラリア)

日本はアフガニスタンにおける戦争のための海軍燃料補給作戦を終了することを、合衆国に対して公式に通告した。その代わり、新たにカ ブールに対する、例えば元Taliban(注、アフガニスタンにおけるイスラム原理集団)兵士に対する職業訓練のような非軍事的支援を提 案している。

これは、新しい日本の中道左派政府の、ワシントン政府との防衛関係見直しための提案の一部。またYukio Hatoyama(=鳩山由紀夫)首相の日本の平和主義の価値に対する新たな強調の徴候のようにも思われる。

司会:Joanna McCarthy
出演:University of Adelaide(=アデレード大学)Professor of Japanese Studies(=日本学教授)Punendra Jain、Japan Peace BoatのDirector of the NGO(=非政府組織代表)Yoshioka Tatsuya(Radio Australia: October 16, 2009)

24時間ストでカレーのフェリーは運休(フランス)

海峡横断フェリーのSEAFRANCEは、人員削減計画に対する24時間ストライキ(注、同盟罷業)のため、カレー―ドーバー航路が一 時休止となっている。

今日の8時に労働者はストライキに入り、明日の8時には就労再開するものと見られている。しかし更なる行動に出る場合は、10時30分 に ゼネスト集会が召集されることとなる。

SeaFranceとカレーの港湾当局者によると、顧客をP&Oの運航するフェリーやChannel Tunnel(=海峡トンネル)に振り分けたために、初日の遅れはごく僅かだったという。可能な限り顧客とは連絡が取られており、別の横断手段か返金を申し出ていると話し ている。

SeaFranceは2月に、500人以上を削減して海峡横断船隊の規模を縮小したいと話していた。1580人の従業員のうち、543 人 を削減し、413人の労働者を親会社のSNCFに異動させるものと見られている。この人削減計画は、SNCFからの財政支援を受け続ける ためには必要なものだと話している。

CFDT労働組合は、財政状態が要求していることよりも厳しいものであることから、会社は頑固にこの計画を進めようとしていると話して い る。

紛争終結を図るべく、仲裁人の指名を要請している。(The Connexion: October 16, 2009)

800人以上の乗客を境港―東海―ウラジオストクのフェリー会社が輸送(ロシア)

10月16日、ウラジオストク発。境港(日本)―東海(大韓民国)―ウラジオストク(ロシア)を結ぶフェリー会社は、800人以上の乗 客と200トンの貨物を輸送した。Primorsky Territory Department of Industry and Transport(=プリモルスキー地方産業運輸局)は、6月初旬に最初の乗客が、ウラジオストクから韓国と日本に「Eastern Dream」というフェリーで出発したことを報告した。今日、プリモライ(注、ウラジオストク近郊)の住民と外国人が、このフェリーを利 用している。

専門家は、このフェリー会社には大きな需要が生まれると見ている。RIA PrimaMediaは、Primorsky Territory Administration(=プリモルスキー地方行政府)から、そう聞かされた。

現在、Primorsky Territory Governor(=プリモルスキー地方知事)が、このフェリー会社の運航の鍵を握っている。

「このフェリーは3ヶ国を結ぶこととなります。そして成功いたしました。我々は積荷のことを考え、合意点を見つけ出すべきなんです。」 と Sergey DARKINは語っている。

9月に、この境港(日本)―東海(大韓民国)―ウラジオストク(ロシア)を結ぶ新しい貨客フェリー会社の積荷を扱う作業部会が設立され た。ロシア、日本、韓国の運輸局代表者が、この部会に含まれている。日本と韓国では、このフェリーが1回寄港するに際して、1万ドルを助 成している。この一環として、Primorsky Territory Administrationは、積荷処理や林業を含む地元運送業者、会社に働きかけている。

このフェリー「Eastern Dream」の予定では、ウラジオストクに毎週火曜日の午後1時に寄港して、午後8時に出港することをご記憶願いたい。このフェリー会社は、プリモライに観光客をより惹き 付けることになる。

新規則によると、外国人観光客は旅客フェリーで到着した場合は、査証なくして72時間ロシアに滞在することが許可されている。

韓国や日本への旅行は、これらの国への航空運賃ほどフェリーの運賃が高くないことから、プリモライの住民には段々と利用し易いものと なっ て来ている。(Vladivostok Times: Friday, October 16 2009, 08 PM)

76年のフェリー事故の慰霊祭がデストレハンで執り行われる(米国)

77人が死亡した1976年のLuling Ferryの惨事の犠牲者を追悼する式典が、デストレハンのヘール・ボギス・ブリッジで始まろうとしている。

この事故は、10月20日の午前6時15分頃に起きたもので、乗用車を満載し、乗客と船員95人を乗せていたフェリーのGeorge Princeが、ノルウェーの油槽船Frostaの針路に入り込んだために、油槽船はフェリーの中央部に突っ込んで、フェリーを横転させ たもの。

St. Charles Parish(=セント・チャールズ教会区)の当局者と遺族が、この教会区で初めての記念碑の建立に尽力した。記念碑は、St. Charlesの地に建立することに当時の当局者が同意できなかったことから、事故の数年後に、St. John the Baptist Parish(=セント・ジョン・バプテスト派教会区)に建てられた。

バトン・ルージュのAnnie Hills Millerと、その妹であるハモンドのPorshia Hills Kadeは、事故で父親のHenryと兄弟のLarryを失った。

「自動車で通勤していて、建築の仕事で働きに来ていたんです。」と、Millerは黒色花崗岩の石版の上に書かれた家族の名前の写真を 撮った後で言った。「いつも、兄は生きていたらどうなったのだろう、父が老人になっていたらどんなだったろうかと思っています。」

事故で弟を失ったTommy Pritchettは、単に寝坊したためにGeorge Princeに乗船していなかったのだが、この地に記念碑を建てるために尽力した遺族の1人だ。Pritchettは、この事故で親友のRichard Songyも失っている。

「この事故の体験を知る最後の世代になりました。」とPritchettは話した。「記憶に留めておく必要があります。」 (NOLA.com: October 17, 2009, 10:49AM)

フェリー事故の看護師が和解に合意(米国)

当市の法務部の広報官(注、女性)は、英国人看護師のKerry Griffithsとの間で、62,300ドルで和解が成立したと話している。これは、死亡者の出た2003年のスタテン島のフェリー事故で申し立てられていたもの。

この女性は怪我はしなかったものの、事後の衝撃的なストレスを受けたと主張し、当市に対して500万ドルの損害賠償金を請求していた。 市 法務部では、和解の結果には満足していると話している。

Griffithsは、連れの乗客のPaul Espositoの命を救ったものと考えられている。金属製の柱で押し潰されたEspositoの足に止血帯を巻き、出血で死亡するのをくい止めた。Espositoは両 足を失ったが、医師と家族は、Griffithsのとっさの判断で彼の命が助かったと話している。

Andrew J. Barberiが2003年10月にスタテン島の整備埠頭に突っ込んだ時、11人が死亡し、大勢が怪我をした。

これまでに当市は、この事故の結果あった159件の申立てで和解し、6600万ドル以上を支払っている。10件が未だに係争中。 (NY1: Updated 10/18/2009 02:15 PM)

未熟児がフェリーで誕生(英国)

イギリス海峡のカー・フェリーで生まれた未熟児が、母親と共に病院に空輸された。

この女の赤ちゃんは、スペインに向っていたPride of Bilbaoで、日曜日の早朝、28週間で生まれた。このドラマがあった時、船はデボン州の沖、スタート岬の南東約30マイルのところにいた。ハンプシャー州のリー・オ ン・ソレントから出発した沿岸警備隊のヘリコプターが、船から38歳の母親と子供を引き上げた。

2人はエクセターのWonford Hospital(注、病院)に搬送された。沿岸警備隊の広報官(注、女性)は、母子共に健康だと語った。(ITN: Sun Oct 18 2009 14:46:40)

嘔吐性のばい菌が地中海のクルーズ船を襲い、乗客らは船室に閉じ込められる(英国)

地中海のクルーズ船の16人の乗客が、ノロウイルスという嘔吐性のばい菌に船が襲われて、船室に閉じ込められている。

Fred Olsen Cruise LinesのBoudiccaが、850人の乗客を乗せてベニスを出発した後で、この男女が隔離された。勃発は、この船の船医が吐き気と下痢の原因となる感染力の高いばい 菌に感染したことが疑われて、自室に閉じ篭った先週から始まったことが明らかになっている。

28,000トンのBoudiccaは、昨夜、次の寄港地であるドゥブロブニクに今日、接岸することの許可を求めて無線連絡した。

乗客らは、この21日間のクルーズに1,500ポンドから6,000ポンド支払っており、10月5日にポーツマスを出発して、マラガ、 サ ルディニア島、チュニジア、リスボンを訪問するものだった。

2月にはBoudiccaの姉妹船、Balmoralでノロウイルスが勃発しており、200人以上が発病した。

Fred Olsen Cruise Linesの広報担当者(注、女性)は、昨夜、次のように話した。

「弊社では、16人のお客様がノロウイルスに罹患したものと確認しております。プールとビュッフェ(注、立食形式の食堂)は閉鎖してお り ます。」(Daily Mail: Last updated at 1:21 AM on 18th October 2009)

Sea Shepherdは日本の捕鯨に対する武器としての超現代的な船を公開(米国)

Sea Shepherd Conservation Societyは土曜日、ロサンゼルスで資金集めのための催しを開催し、Ady Gilを公開した。これは流線型の高速三胴船であり、オーストラリアの下にある南洋での日本の捕鯨船に反対する同団体の取組みを強化する ことが期待されるもの。

以前はEarthraceと命名されていた本船は、バイオディーゼルを動力源とし、50ノットの速力に達して銛をそらすことができる。 こ の超現代的な外観の船の購入を援助してくれた支援者のAdy Gilに因んで再命名された。

Sea Shepherdは日本の捕鯨船に反対する6回目の活動を、ミンク鯨とナガス鯨を殺害して処理している捕鯨船員らの作業を混乱させるべく、旗艦のSteve IrwinとAdy Gilを使用して、12月にオーストラリアから開始する。

捕鯨船員らがAdy Gilを最初に見かけた時に、どんな顔をするのかは見ものだ。

日本は、鯨に対する国際的な一時停止措置という言い回しで、調査という抜け穴を利用して、南極地域で毎年、鯨を狩猟している。(Los Angeles Times: October 19, 2009 1:52 pm)

新しいフェリーはインディアンの酋長の名を付けることに(米国)

ワシントン州オリンピア発。Washington state Transportation Commission(=ワシントン州運輸委員会)は、新しい乗用車64台乗りのカー・フェリーを、19世紀にオリンピック半島の入植者を助けたJamestown S'Klallam族の元酋長に因んで、Chetzemoka (Chet-za-mocha)と命名することを承認した。この決定は、火曜日になされた。

このフェリーは、来年の夏にポート・タウンゼントとキーストーン間に就航する見込み。シアトルのTodd Pacific Shipyardで建造中だ。

ポート・タウンゼントに尽くした名前を持つ2隻目のフェリーとなる。初代のChetzemokaは1938年から1947年まで、ポー ト・タウンゼントとエドモンズ間を航海した。

この酋長は、1808年生まれ、没年は1888年。(Seattle Post Intelligencer: Last updated October 20, 2009 7:59 p.m. PT)

リバプールのMersey Ferriesの乗客は、遅れによりQueen Mary 2の出港を見逃し立腹(英国)

MERSEY Ferriesの乗客は、下船を余儀なくされて12分遅れたことから、Queen Mary 2の歴史的な出港を見逃してしまった。

火曜日の夕方、ピアヘッドから午後11時に出港するCunardのフラグシップをお目当てにする船舶愛好家らで、3隻のMersey Ferriesは満員だった。

乗客は皆、「watch the QM2 depart(=QM2の出港を見るために)」金を払って乗船していた。

多くの者が、昨年のようにQE2と併走してマージー川を航海することが繰り返されるものと思っていた。

ところがQM2が出港する際に、下船するよう言われたのだった。そのため波止場地区を離れる際の劇的な瞬間を見逃すこととなったのだっ た。

乗客のPatricia Fishwickは、次のように話した。

「QM2で乗客が1人行方不明となったので出港は遅れると聞かされました。それでフェリーは陸に戻ることになったのです。ところが数分 も しないうちに、乗客が見つかったという知らせが来て、Queen Maryは予定から10分か12分遅れで出発したのです。」

「ところがそうしたことにはお構いなしで、私達はピア・ヘッドでとにかく降ろされたんです。ガッカリです。これは特別なものであるとい う 非常に多くの理由があるというのに、誰かがそんなことには気を払わないで、執行決定を下したのです。」

Mersey Ferriesの広報担当者は、次のように話した。

「どなたかが誤解されているとすれば、残念に思いますが、これはFireworks and Farewell Cruise(=花火と別れクルーズ)として宣伝してきたものです。出港時にQM2と併走して川を下るということは何も言っておりませんし、そういう意図もございませんで した。」

「お客様は下船時に気づかれたかと思いますが、方向転換することは無理でした。」(Liverpool Echo: Oct 22 2009)

Ocean Village Twoが最後の航海に出発(英国)

Ocean Villageクルーズ客船会社では、クルーズ船1隻に削減することを始めた。このクルーズ客船会社の2隻の船隊を縮小して、Ocean Village Twoは10月22日に最後の航海に出発する。

このお別れ航海に乗船した乗客らは、シンガポールで終わる23泊のクルーズのご馳走にあずかることとなる。

Ocean Village Twoがシンガポールに到着したならば、改造のために乾船渠に入ることとなる。このクルーズ船は年末までここに留まり、Pacific Jewelとして浮上することとなる。P & O Cruisesが本船の運航を引き継ぐ。Pacific Jewelはオーストラリアのシドニーを本拠とする。

1年ほど前、Carnival UKは、Ocean Villageクルーズ客船会社を撤退させる計画だと発表した。Ocean Villageのクルーズ船は、2010年の夏シーズンの終わりまで、このクルーズ客船会社に留まることとなっている。Ocean Villageは改造して、オーストラリアのPacific Jewelに加わることになる。この商標を撤退させるという決定は、Ocean Village Twoがこの船隊に加えられたのがほんの最近のことだったことから驚きをもって迎えられたものだった。

Ocean Villageクルーズ客船会社は、これまでクルーズの経験を楽しんできた英国の乗客に立ちはだかる大きな変化の1つだった。この商標は、格式ばらない流儀で、略式の食事 の選択肢があることで有名。このクルーズ客船会社のマーケティング部長のGill Haynesは、多くのクルーズ客船会社のしている格式ばった流儀は、新たな顧客にとっての大きな妨げになっていると指摘していた。 (bestcruisedeal.co.uk: 22/10/2009)

Carnivalは乗客減少についてあやふや(米国)

Juneau Empire紙によると、Carnival Cruise Linesが提出した財務諸表は、州政府の「head tax(=人頭税)」に反対する同社の議論を弱めることとなりそうだ。

Carnivalは以前、アラスカの乗客数は、主として50ドルの税金のために落ち込んでいると語った。ところが今回の四半期報告で は、 同社の企業別市場占有率は、昨年度よりは上昇しているという。

残念ながら、これは地域別の人数を示すものではなく、アラスカ州における乗客の減少数を問い合わせたところ、同社広報担当者は公表しな い と答えた。

「それは、公にするようなものではございません。」(Alaska Dispatch: October 23, 2009)

フランスのヨット客船会社が2010年版のパンフレットを発表(フランス)

フランスのヨット・クルーズ客船会社のCompagnie Du Ponantは、来年の夏の出発を網羅する130ページのパンフレットを発行した。

この計画には、5月に就航する新しい132室の船、Le Boreal(=レ・ボレアル、注、「北の」の意)も含まれている。

英語とフランス語の90,000部以上のパンフレットが、同社が販売している国際市場に配布される。

この新船の他にも、同社は3本マストのヨット、乗客64人乗りのLe Ponant(=レ・ポナー、注、「西」の意)、乗客90人乗りのLe Levant(=レ・レバー、注、「東」の意)、そして乗客226人乗りの探検船、Le Diamant(=レ・ディアマ、注、「ダイヤモンド」の意)を運航している。

航海は、主として地中海と北欧。Le Diamantは、スピッツベルゲンやグリーンランドといったところを航海する。

5月6日マルセイユ発ニース行きのLe Borealの7泊処女航海のクルーズのみの料金は、1人当たりのクルーズのみが2,130ポンドからで、これに港湾税が210ポンド加算される。

同社では、英国市場における存在感を拡大することを狙って、通話料金無料の予約電話、0808 234 3802番を導入している。(TravelMole: 23 October, 2009)

バングラデシュで船が沈没し、14人死亡(バングラデシュ)

ダッカ発。労働者を乗せていた船がパドマ川で沈没し、少なくとも14人が死亡、1人が行方不明となった、と警察は土曜日に話した。

地元警察署長のNaresh Chandra Majumdarは、この事故は金曜日の晩に起きたもので、船が川で濃霧の中、貨物を積んたフェリーに衝突されたものだと語った。

「消防隊の潜水夫が、これまでのところ14体の遺体を収容しました。もう1人が未だに行方不明になっているものと考えております。」と Majumdarは語った。

犠牲者の大半はこの船の船倉で寝ていたといい、屋根の上で寝ていた他の20人以上が、何とか岸に泳ぎ着いたという。

船舶やフェリーの事故は、貧弱な安全基準と過積載のために、230の河川網が交差するバングラデシュでは珍しくないものとなっている。 (DAWN.com: Saturday, 24 Oct, 2009)

クルーズ船の安全対策が議会の承認をとりつける(米国)

10月24日、ワシントン発。合衆国の港湾を利用しているクルーズ客船会社は、金曜日に下院によって承認された法案の下で、犯罪報告と 安全対策の改善が求められることとなった。

この対策は、クルーズ船は船上での犯罪を公然と報告し、船室のドアに覗き穴を設置し、合衆国の医師と、少なくとも1人の犯罪現場捜査官 を 雇うことを求めるもの、とLos Angeles Timesは報じた。

クルーズ業界は、乗客の行方不明事件、性的暴行事件、船上での病気の蔓延事件を巡って、批判に晒されてきた。

大半のクルーズ船は外国に登録されていることから、連邦政府の管理の例外とされており、船上での犯罪や病気の報告の必要はなく、合衆国 労 働法令に適合させる必要もない。

この対策は、議会での評決がなされたこの種の最初のものであり、管理強化を求める向きからは賞賛されている。

「本当に嬉しいです。」と2004年にアラスカ・クルーズで娘が行方不明になったInternational Cruise Victims(=国際クルーズ犠牲者の会)の代表、Kendall Carverは語った。「長い道のりでした。そして規制を逃れるためならば本当に何でもやって来たこの業界に対して、正義が勝利したのです。」

この法律では、監視テレビ装置、時間依存式キー・カード、誰かが船外に落ちた時刻を割り出す支援技術も求められている。また、 HIV(= ヒト免疫不全ウイルス、注、エイズ・ウイルス)、その他性感染症を防ぐための強姦被害者に対する抗レトロ・ウイルス剤の所持、強姦被害者 が強姦緊急直通電話に接続できるようにすることも要請されている。

業界の圧力団体でマーケティング組織のCruise Lines International Association(=クルーズ客船会社国際協会)では、この法律を支持すると話している。同協会では、クルーズは、余暇旅行のより安全な形態の1つであると呼んでい る。(United Press International: Oct. 24, 2009 at 3:13 AM)

クルーズ船労働者が児童ポルノで逮捕、警察語る(カナダ)

金曜日にハリファックスを訪問したクルーズ船の従業員が、国境係員がこの従業員の携帯電話に子供を使った卑猥な画像を発見したことから 逮捕された。

フィリピン人のMenandro Lim Lanzar(31)は、児童ポルノの容疑で、Customs Act(=関税法)によりハリファックス地方裁判所に召喚された。

Norwegian Jewelの宿舎長であるLanzar氏は、法廷から戻る火曜日まで、ダートマスにあるCentral Nova Scotia Correctional Facility(=中央ノバ・スコシア矯正施設)に再勾留された。

Canada Border Services Agency(=カナダ国境警備局)の犯罪捜査官、Blair MacDonaldは、Lanzar氏はPier 22(=第22号埠頭)で下船した際に検査されたと語った。

The integrated Halifax Regional Police-RCMP Internet child exploitation unit(=ハリファックス警察・カナダ王立騎馬警官インターネット児童労働搾取統合部隊)は、本件差し押さえの報告を受けている、とMacDonald氏は語った。 Criminal Code(=刑法典)による起訴が予想される。

Carnival Triumphのインドネシア人ケーキ職人が、9月1日にハリファックスで、児童ポルノで逮捕されている。Hendri Dharmawan(29)は、所持と輸入で有罪を認め、先週、再勾留の6週間に上乗せして、2ヶ月間の禁錮刑を言い渡された。

Dharmawan氏は、出獄次第、強制送還されることとなっている。(TheChronicleHerald.ca: Sat. Oct 24 - 4:46 AM)

週6日の運航とコークのフェリーは誓約(アイルランド・英国)

新しいコークのフェリーは週6日運航する、と船会社幹部は誓約した。

また繁忙期やアイリッシュ海両岸で特別の行事があった時には、臨時運航する希望を持っているとも語った。

船室340室、乗客1,400人乗りのフェリー、Juliaは、St David's Dayに就航する。

背後でFastnet Lineの運航を支援している同社は、このフェリーで貨物の他に何千人もの観光客を両国間で輸送することを希望している。

Fastnetを所有するWest Cork Tourism Co-operative(=西コーク観光協同組合)は、このフェリー航路の再開で観光と貿易の観点から両国の経済を大いに刺激することとなるものと考えている。(後略) (South Wales Evening Post: Monday, October 26, 2009, 11:30)

Millvina Deanの遺灰がサウサンプトンの4番渠門に撒かれる(英国)

それは、サウサンプトンの最も有名な住民の1人の最期のお別れに相応しいものだった。

最後のTitanicの生き残りであるMillvina Deanは、この有名な定期船が当市から出港した処女航海の途上、氷山に衝突して1912年に沈没した時、生後、僅か9週間だった。

今やこの97歳の遺灰は、この不運な船が当市を殆ど1世紀前に出発した、正にその地点に撒かれた。

小さな内輪だけの一団が、当市のEastern Docks(=東埠頭)の44番バースに、ランチ(注、大型のボート)で向った。そこでMillvinaの生涯の友であったBruno Nordmannisが、生花の花輪を海に捧げた。

この感動的な儀式は、当市のCruise Terminalの建物の中で立ち並んでいた大勢の人達に見守られ、その後、コピーソーンのSt Mary’s Church(=聖メアリー教会)で追悼式が執り行われた。そこはMillvinaの葬式が6月に行われたところだった。(中略)

晩年、この難破船が1985年にRobert Ballard博士により発見されて以来、世界中のTitanic関連の行事に出席した。

Millvinaは殆ど一夜にして有名人となり、会合やテレビのインタビューで引っ張りだことなった。

土曜日の感動的な儀式の後、British Titanic Society(=英国タイタニック協会)の会員主事のTim Silcocksは次のように語った。

「本日は大変に意義深い日でした。また遺灰を撒くのにこれ以上の場所はありませんでした。Millvinaは特別な女性であり、皆さん の ために時間を割いてくれました。」(Southern Daily Echo: 11:20am Monday 26th October 2009)

Tallinkは昨年、1億2800万エストニア・クローナの赤字(エストニア)

バルト海最大のフェリー運航事業者は、総売上高が12億4000万エストニア・クローナである一方、1億2800万エストニア・クロー ナの赤字だった、と同社はTallinn Stock Exchange(=タリン証券取引所)で発表した。

この赤字の主要理由は、分割償還と財務費用の上昇だった。売上は、昨年よりは0.8パーセント伸びていた。

「グループの弱いマクロ経済情勢全体を考慮すると、多くの分野で歴史的な数字を示しているということができます。しかしながら経営側と し ては、2008/2009会計年度におけるグループの12ヶ月の業績には満足しておりません。」と同社は語った。

同社は発表の中で、費用削減に集中しており、老朽船を売却するか貸し出すことにする、と付け加えた。

第4四半期の売上は、8パーセント、291エストニア・クローナの伸びだった。Tallink Gruppの第4四半期の収益は、4億9600万エストニア・クローナだった。(Baltic Business News: 26.10.2009, 16:37)

トンガのフェリー事故の調査が始まる(トンガ)

トンガのフェリーPrincess Ashika沈没に関するRoyal Commission of Inquiry(=王立委員会の調査)が始まった。

この島嶼間フェリーは、8月にヌクアロファの沖で沈没し、乗客75人が死亡した。

3人の委員からなる委員会は、沈没原因と、この事故に結びつく犯罪行為がなかったかを調べている。

国有のShipping Corporation of Polynesiaがフィジーから輸入したフェリーの耐航性については、疑問が生じている。

委員会では、このフェリーが安全ではないと考える者と、耐航性を信じる者の双方からの証拠を聴聞することとなる。

Radio Australiaと連絡が取れたトンガの権利擁護団体は、人々は何が、どうして起きたのかを知りたがっていると話している。

Tongan's Women's National Congress(=トンガ女性国民議会)の代表、Mele Amanakiは、同委員会の報告書に何が起きるかについて、New Zealand Radioに懸念を表明した。

もし市民の責任があることが判明したならば、His Majesty the King(=国王陛下)がそれを公表、あるいはそれに従って行動ことはありそうもない、とこの代表は考えている。

同委員会は、来年3月までに見解を公表するものと見られる。(Radio Australia News: 27/10/2009)

原爆の生存者についての映画が国連で封切られる(米国・日本)

合衆国、ニューヨーク発。「Peace Boat(=ピース・ボート)」に乗って世界一周した100人以上の原爆の生存者を見守った映画が、2009年10月26日、国連本部で封切られた。

コスタ・リカのErika Bagnarelloが監督した映画「FLASHES OF HOPE: Hibakusha Traveling the World(=希望の閃光、被爆者世界を旅する)」は、第二次世界大戦中に広島と長崎に投下された原子爆弾の103人の被害者の声を捉えたもの。(Kyodo News: Oct. 27)

シーズン最後のクルーズ船がポートランドに到着(米国・ドイツ)

メーン州、ポートランド発。2009年シーズン最後のクルーズ船、Deutschland(=ドイチュラント、注、「ドイツ」の意)が 火曜日の朝、Portland Ocean Terminalに到着した。この船には約600人の乗客が乗っている。

Deutschlandは今年、ポートランドを訪れた48隻目のクルーズ船。これまでに全部で約70,000人の乗客がやって来てい る。

来年のクルーズ船シーズンは、もっと忙しいものになる。ポートランド市では、2010年には69隻が既に予約されており、乗客数では 12 パーセントの増加になると話している。

University of Maine(=メーン州立大学)の2008年の研究では、クルーズ船観光客は、この素晴らしいポートランド地域に、800万ドルをもたらしたという。(WMTW.com: 8:06 am EDT October 27, 2009)

世界最大のクルーズ船(フィンランド・米国)

トゥルク(フィンランド)発。世界最大で、最も金をかけたクルーズ船、Oasis of the Seasが、水曜日にフィンランドのトゥルク港で、造船業者のSTXからRoyal Caribbeanというクルーズ客船会社に引き渡された。

「午前9時20分(グリニッジ標準時間7時20分、シンガポール時間午後3時20分)に引き渡され、その後、両社によって書類に署名さ れ ました。」とSTX Europeの広報担当者(注、女性)のTanja Sabellは、AFPに語った。

水曜日、数百人の造船工や掃除夫が、ヘルシンキの北西165キロメートルばかりのところにあるトゥルク造船所に接岸している同船の最後 の 仕上げを未だにしており、絨毯を敷き詰め、船体表面を清掃していた。

この船は、9億ユーロ(19億シンガポール・ドル)相当のもので、金曜日にフィンランドを離れる予定。そして合衆国のフォート・ロー ダー デールの母港に向う。

Oasis of the Seasは、高さが16層、喫水線からの高さが65メートルあり、長さが360メートル、幅が47メートルある。6,360人までの乗客と、2,100人余の船員を収容で きる。

12月1日に、Oasis of the Seasはフォート・ローダーデールからハイチのラバディーへの4泊の処女航海を行う。(Straits Times: Oct 28, 2009)

フェリー助成は「適切」とEC語る(英国)

政府によるスコットランドの生活航路であるフェリー運航への財政支援が、ヨーロッパ競争法令に違反するという懸念は、当局の調査により 否定された。

クライド湾、ヘブリディーズ諸島、北部諸島への運航は、主に国有のMacBrayneとNorthlinkが行っている。

European Commission(=ヨーロッパ委員会)は、これは「compatible with state-aid rules(=国庫補助規則と両立する)」と語った。

ところがグーロック―ダヌーン間のフェリー航路を運航する運航事業者を一般入札にするよう要求してきた。

また同委員会は、「avoid any undue distortion of competition(=競争の過度の歪曲を回避すべく)」状況を見守るよう警告もした。

スコットランドの大手民間フェリー会社のWestern FerriesとPentland Ferriesは、CalMacに経営を圧迫されることへの深刻な懸念を表明している。

しかしCalMacは、競争のための個別航路の開設は、民間運航事業者による最も儲かる航路の「cherry picking(=サクランボ狩り、「良いとこ取り」の意)の結果となり、生き残りのために助成金が必要な「lifeline(=生活航路)」の運航の将来を実質的に脅か すものだ、と論じている。

この運航事業者は、クライド湾とヘブリディーズ諸島航路が、グーロック―ダヌーン間を除いて24時間運航している現在の状況を維持する こ とは、離島の共同体と納税者にとって、最善のものであることを力説している。(BBC News: Page last updated at 11:58 GMT, Wednesday, 28 October 2009)

IHIとA123 Systemsはリチウムイオン電池で提携(日本)

10月28日、東京発。日本のIHI Corpは水曜日、合衆国の会社であるA123 Systems Incが開発した低価格リチウムイオン電池を、電気自動車製造業者やその他の製造業者からの需要の急騰の引き金となることを期待して、2010年に日本での販売を開始する と語った。

6月に始まった政府の助成が、同国における環境に優しい乗用車への欲求を急騰させている。

重機製造業者のIHIは、A123製の電池は、原材料として競合他社のものよりは希土酸化物を使用していないことから、費用競争力があ る と語った。

同社では、自動車製造業者にこの電池を販売する計画で、電源系統で使用したり、船舶で使用するものも含まれる、とIHIの広報担当者は 語った。

A123は、電気自動車、ハイブリッド車向けの電池を開発しており、BMW、Chrysler Group LLC、General Motorsといったところと協同している。

ここの株式は、先月、Nasdaq市場で公開され、この日、50パーセント上昇した。

リチウムイオン電池は、多くの日本企業にとっては、熱い投資分野の1つとなっている。

世界最大の蓄電池製造業者で、Panasonic(=パナソニック)に吸収されることとなっているSanyo(=三洋電機)は、 Volkswagen AGと共に、乗用車向けのリチウムイオン電池を開発中だ。

Toshiba Corp(=東芝)は火曜日、日本に新しいリチウムイオン電池工場を建設するため、250億円を投資すると語った。

Mitsubishi Heavy Industries Ltd(=三菱重工業)も、リチウムイオン電池生産の試験工場の建設に100億円を費やす計画だ。

Nissan Motor Co(=日産自動車)は、2010年に日本と合衆国で電気自動車の販売を開始し、2012年会計年度までに、世界中で本格的に販売を開始するものと見られている。

IHI株は1.1パーセント値を下げ、179円で取引を終えた。日経平均N225の中では、1.4パーセントの下落だった。 (Reuters: Wed Oct 28, 2009 4:30am EDT)

春に新しい高速フェリーが就航(英国)

南ウェールズとデボン州を結ぶフェリーが、イースター(注、復活祭、4月11日)に始まる。

新しい運航事業者のSevern Linkでは、スウォンジとイルフラクーム間を2隻の双胴船が走り、ブリストル海峡の両岸の経済を急騰させることとなると話している。この純客船のフェリーは、通年運航 で、50分で横断する。

同社設立者のChris Morrowは、両港で「considerable(=かなりの)」波及効果を伴う十分な需要があることを確信していると語った。(後略)(BBC News: Page last updated at 06:50 GMT, Thursday, 29 October 2009)

「謎の船」がマルタに戻る(マルタ・ロシア)

この夏、大西洋で謎の失踪をしたマルタ船籍の貨物船が、マルタに戻って来た、と当局者は話している。

Arctic Seaは、海事当局者が船内を調べ、放射能がないことが宣言された後、マルタの首都、バレッタ港に曳航された。

この船は、フィンランドからアルジェリアに向う途中で姿を消し、最終的にはカーボ・ベルデ諸島沖で発見された。乗っ取りと武器の密輸と い う奇想天外な主張の渦中にあった。

マルタ船籍でロシア人船員の乗組むこの船は、噂によると、7月にスウェーデン領海で海賊に襲われたという。

ロシアのある軍艦が、8月に西アフリカ沖で位置を突き止め、乗っ取り犯人とされる8人を逮捕した。

大胆な乗っ取りと、奪還のための手の込んだ活動から、この船はイランかシリアにミサイルを輸送していたのではないかとの憶測が持ち上 がっ た。しかしロシア当局者は、そうした主張を退けた。

ロシアとマルタの両当局者は、船上に未だにあった正式にリストに掲載されていた木材の貨物を、本船から取り戻したと語った。(BBC News: Page last updated at 19:32 GMT, Thursday, 29 October 2009)

Disney Cruise Lineの新しいDisney Dreamの完成予想図が公開(米国)

「Man overboard(=人が船外に落ちた)」の叫び声は、Disney Dreamでは、新しい、不吉なものとは無縁のものとなる。

AquaDuck、これはクルーズ船初のウォーター・コースターとなるが、乗客らは海面上150フィートの高さで、気が狂ったように なっ て13フィート流され、透明のアクリル製の管で急流を下り、このDisney Cruise Lineの船の甲板の一番上に戻ってくることとなる。

「これは受身の体験ではありません。最初から終わりまで。」とWalt Disney Imagineeringの設計・製造監督のGreg Daubergerは語った。

この乗り物は、Dreamの詳細と共に、ニューヨークで木曜日の午後に明らかにされた。2011年1月デビュー予定のこの船は、ポー ト・ カナベラルから、ナッソー、バハマ、Disneyの私有島のキャスタウェイ・キーへの3泊、4泊、5泊のクルーズを行う。

本船についての詳細は、The Daily Disneyをどうぞ。(Orlando Sentinel: October 29, 2009)

報道:「私は鯨の肉が大の苦手だ」と日本の総理大臣は打ち明ける(日本)

東京発。日本の総理大臣Yukio Hatoyama(=鳩山由紀夫)は、鯨の肉が嫌いであることを明らかにした、とある新聞が土曜日に報じた。西洋の捕鯨批判に抵抗している1国の総理大臣としては異例の告 白だった。

「I hate whale meat(=私は鯨の肉が大の苦手だ)」とHatoyamaは、首相官邸で月曜日、訪問したオランダの首相、Jan Peter Balkenendeとの会談で語った、とSankei Shimbun(=産経新聞)が報じた。

オランダは、過激派環境保護団体のSea Shepherd Conservation Societyが船舶の登録することを許している数カ国の反捕鯨諸国のうちの1国。

同団体の活動家は、南極水域の日本の捕鯨船に対して、嫌がらせを繰り返している。この前の狩猟の際には、Sea Shepherdの船舶の1隻が捕鯨船と衝突し、同団体は無責任に振舞っているとの疑惑に火がついた。

Hatoyamaが鯨の肉が嫌いだとの報道があったものの、彼はBalkenendeに対して、南極の日本の捕鯨船に対する同団体の攻 撃 を止めさせるように措置を取るよう促した、と政府関係者は語った。

日本は、生物に対する「lethal research(=致死的な調査)」を許容する商業捕鯨に関する1986年一時停止措置という抜け穴を利用して、鯨を狩猟している。しかし、この肉がしばしば食卓に上っ ていることは明らかにしている。

東京政府は、西洋による批判は、文化と遺産に対して鈍感であるとしばしば批難している。

Hatoyamaの中道左派政権は10月に政権の座についたが、伝統的に農民や漁師と親密な関係にある前政権によって選択されてきた捕 鯨 賛成政策からは、殆ど逸脱していない。(AFP: October 30, 2009)

フェリーが建造中(フィンランド)

P&O Ferries向けに建造されている2隻の巨大な新船の1番船は、フィンランドのラウマで最近キール(注、竜骨)を横たえ、大規模建造の一里塚を通過した。

49,000総トン、全長212メートルの新船は、ドーバー―カレー航路向けに設計された間違いなく最大のフェリーだ。1番船は来年暮 れ に就航し、2番船は2011年9月に就航する。(Maritime Journal: 30 Oct 2009)

明日、イラン―カタール間の海運会社が再開(イラン・カタール)

テヘラン発。イランのValfajr 8 Shipping Lineは、日曜日の朝、ドーハ港で錨泊している第1船を使ってカタールで運航を再開する。

「(港湾都市の)ブーシェルを出発したばかりのValfajr 8海運会社の第1船は、明朝、現地時間の午前9時にドーハ市の港に到着します。」とイランの駐ドーハ大使のAbdollah Sohrabiは土曜日、FNAに語った。

大使は、この海運会社の運航の再開が両国間の友好関係のお手本となることの期待を表明した。

また大使は、Qatari Prince(=カタール皇子)とCrown Prince(=皇太子)の他、イランのDeputy Roads and Transportation Minister(=道路運輸大臣代理)のSeyed Ataollah SadrとIslamic Republic of Iran Shipping Lines (IRISL)の当局者に対し、この海運会社の運航再開でイラン大使館に協力してくれたことを感謝した。

明日、ドーハに投錨することとなる同社の最初の貨物船は、大量のコンテナと貨物の他、乗客300人を輸送できる能力がある。ペルシャ湾 を 横断して、両国国民と自家用車を輸送することもできるものだ。(Fars News Agency: 16:51 2009-10-31)