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2007年8月

2007年8月の海外旅客船情報

クルーズ業界では2008年の英国クルーズ客は150万人と予想(英国)

アイルランド、ダブリン発。Research and Marketsは、「Cruisestat - Annual Cruise Holiday Market Digest 2006(注、「クルーズ統計・2006年度クルーズ休暇市場年次摘要」の意」を発表した。

2006年、Fred Olsen Cruise Lines、Island Cruises、Louis Cruise Lines、Norwegian Cruise Line、Royal Caribbean International、そしてTravelscopeが、新船や改装船を投入し、英国クルーズ市場が120万人以上の乗客という、もう1つの記録破りの年となること を後押しした。前年度よりも12%の増加で、外国行き団体旅行が軟調市況の中、実質成長を裏付けるものとなった。2003年以来、英国か ら外国へ行く旅行市場は、クルーズ休暇需要が15%も伸びている中で、多かれ少なかれ軟調のまま。(中略)

同業界では、今年と来年に収容力が増えることから、2008年度は、150万人の英国クルーズ客を予想している。Royal Caribbean International、Princess Cruises、Mediterranean Shipping Cruises、Ocean Village、そしてThomsonが2007年に収容力を増強させており、2008年には、英国市場に特化した4隻の新船が登場する。Balmoral (Fred Olsen)、Independence of the Seas (RCI)、Queen Victoria (Cunard Line)、そしてVentura (P&O Cruises)。NCLでは1隻の船を、英国市場向けにサウサンプトンを本拠地にする。このことで、2008年までにヨーロッパ市場が400万人以上の記録となることを 後押しすることとなる。クルーズ市場の成長は、ヨーロッパ経済に対して、2005年度は約191万ユーロの総生産を生み出し、クルーズ客 船会社及び乗客の直接消費額は、83億ユーロに上った。

この摘要は、なぜ英国及びヨーロッパ市場が堅実な歩調で成長を継続し、より多くのクルーズ船を惹き付け、クルーズ客船会社がヨーロッパ を 本拠とすることになったかを説明する基調をなす幾つかの傾向を提供している。(Business Wire: August 01, 2007 10:00 AM Eastern Daylight Time)

クルーズ船がウェスト・サイドの埠頭に衝突(米国)

今朝、ウェスト・サイドの埠頭にクルーズ船が衝突して、同船の船首が小破した。

Eyewitness Newsは、Carnival Victoryの船首が、12番街と西56丁目が交差する埠頭に衝突したとの情報を得た。乗船していた乗客・職員に怪我人はなかったが、船首は損傷した。

当局者によると、駐車場として使用している2階建ての埠頭が、Buildings Department(=建築部)により、損傷の点検を受けているという。West Side Highway(=ウェスト・サイド自動車道)の数本の南行きの車線が、緊急車輌用に閉鎖された。このため79丁目が渋滞している。

Carnival Victoryは、9層のクルーズ船で、バハマ、カナダ、ニュー・イングランド、カリブ海を航海している。事故当時、3,272人の乗客が乗船していた。 (7Online.com: August 2, 2007)

シエラ・レオネでフェリーが転覆して50人溺死、148人行方不明の恐れ(シエラ・レオネ)

シエラ・レオネ北部沖の時化の海で近海フェリーが転覆し、少なくとも50人が溺死、他に148人が行方不明になっている、と港湾当局者 が金曜日に語った。

この地域の地元ラジオ局の記者が、事故を確認した。地元船主協会の広報担当者は、これまでのところ、7体の遺体がシエラ・レオネ北部国 境 に近いGreat Scarcies川の河口の海から回収されていると話した。

この船は「Bailorと呼ばれる沿岸の村の近くで、現地時間午後1時に、酷い天候に遭遇して、大惨事となった」とRadio Kolenten(注、ラジオ局)の局長Alex Koromaは話した。

首都の港湾当局者は、船は嵐の中を、フリータウンからHokum村に向っていたと語った。(Sofia News Agency: 3 August 2007, Friday)

イースト・リバーで警察が潜水艇を発見(米国)

ニューヨーク発。ニューヨーク警察は金曜日、クルーズ船が接岸しているところの近くのイースト・リバーで、潜水艇が浮かんでいるのを発 見し、3人の男性を拘束した。テロリストとの関連はないという。

この一部水没している球状潜水艇と小型の膨張式ボートが、マンハッタン区とブルックリン区の間にあるBrooklyn Cruise Terminalに接岸していたQueen Mary 2の周囲の警戒区域に接近しているのが発見された。

名前を出さなかった警察の広報官(注、女性)によると、テロリズムの疑いはないという。

警察の声明文によると、膨張式ボートには2人の男性が乗船しており、3人目の男性が「水中航行用に設計されたとみられる一部水没した潜 水 艇」の内部にいたという。

「3人の男性全員は、多くの法律違反で起訴されるものと見られ、この2隻の船舶はHarbor Unit(=港湾部)によって確保された。」という。

この潜水艇は、最上部に小さな円形の昇降口があり、米国独立戦争時に使用された初期の潜水艦であるTurtle(注、David Bushnellが1773年に発明した木製1人乗りの潜水艦)の複製品と見られている。(Reuters: Fri Aug 3, 2007 1:50PM EDT)

Incatは112mの高速船を引き渡す(オーストラリア・日本)

Incatは、オーストラリアで建造された史上最大の双胴船である112mのウェーブ・ピアサー(注、波浪貫通型船)Natchan Rera(=ナッチャンRera)を、日本の東日本フェリーに引き渡した。

東日本フェリーの要求に見合うよう特に設計され建造されたNatchan Rera (Incat Hull 064) は、本州と北海道という2つの島の間でフェリー運航する要求に、十分な装備をしている。

「世界最大の、最も燃費効率の良いディーゼル駆動の高速双胴船は、Incatの全職員の晴れ姿なのです。」とIncat会長の Robert Cliffordは語った。「この船によって、日本のフェリー業界に革命をもたらすこととなります。」

Natchan Reraと来年の姉妹船の発注は、北海道という島にある函館港と、本州という島にある青森港の間にある津軽海峡を横断する定期旅客運航を拡張するという、現在進行中の東日 本フェリーの事業発展計画の柱となるもの。この車輌・旅客フェリーは、既存船が青森と函館間の航海に現在かかっている時間を、約半分にす ることとなる。東日本フェリー社長Shinji Koga(=古閑信二)は、次のように論評した。

「弊社では、2005年秋にヨーロッパに出張調査して、高速フェリーに自信を持ちました。この出張調査で、弊社では、Incatのデン マークのMols-Linienが運航していた91mのフェリーと、Brittany Ferriesがイギリス海峡で運航していた98mのフェリーに感銘を受けたのです。函館と青森間の航路に、高速フェリーを投入することを確信したのでした。」

「数社の造船所から集中的に弊社に対して交渉がございましたが、躊躇することなく、Incatを指名いたしました。」と語った。(後 略) (Marine Log: August 3, 2007)

元海峡フェリーが火災、解体へ(トルコ・ロシア)

かってドーバーとオーステンデを結んでいた海峡フェリーが、金曜日、黒海のソチ港沖で大きな火災を起こした。

船員と12人の乗客の全員は、安全に避難したが、甲板に積んでいた車輌は炎により損壊した。

この船は沈没を余儀なくされると考えられたが、船主はトルコに曳航して戻るに十分な状況だと話した。しかし船の損傷が非常に大きいの で、 今や「修理不能」だとして、トルコに戻るや解体される、と船主は話した。

BOZTEPEは、1978年にCATHERINE SCHIAFFINOとして、日本の徳島造船産業がSchiaffino Lines向けに建造した。

1990年にCAP AFRIQUEとなり、農民の事業団体であるFarmers Ferry Ltdによって傭船され、ドーバー海峡で運航していたのが最後の姿だった。家畜の輸送をしていたもので、大手事業者が海峡で家畜の輸送を止めてからは、諸方面から多くの関 心と悪評を招いていた。(Shipping Times: 5 August 2007)

星回りの悪いフェリーが抑留後運航復帰(英国)

HD Ferriesの双胴船HD1は、衝突によって生じた損傷の検査後、ジャージー島の港湾当局に抑留されたが、不運には屈していない。

この船は先週の土曜日、接岸していたCondorのフェリーCONDOR EXPRESSと衝突したが、その後の検査で、修理が済むまで出港を許されていなかった。

同社は、今年3月にジャージー島からフランスに運航を始めたばかりだが、これは、この1998年建造船に襲い掛かった2度目の事故だっ た。HD Ferriesの船長は、5月に別のCondorフェリーとHD1が衝突した最初の事故の後、辞職している。

ジャージー島政府は、この直近の事故を調べるために、MAIBの応援を求めている。

HD1は、HD Ferriesによって運航されている唯一の船で、Incat Kシリーズの高速船。巡航速力38ノット、乗客400人に乗用車100台、あるいは乗用車70台に10 x 8メートルのコンテナ貨物を積載できる能力がある。ジャージー島からサン・マロに、夏の間、毎日運航していた。

HD1は、アビンドンのHD Ferriesの所有で、船員と技術管理は、クライドバンクに本拠を置くStenaグループ傘下の船舶管理会社、Northern Marineによってなされている。

運航は、今日、再開し、同社では理解してくれた顧客に対し、感謝の意を表明した。(Shipping Times: 5 August 2007)

警察はクルーズ船での死を捜査(オーストラリア)

警察は、P&Oのクルーズ船で男性が死亡した事件を捜査している。

Seven Networkは、31歳の男性が、太平洋上のP&Oクルーズの船で死亡したと報じたが、現段階では、この死亡に疑わしいものはないと付け加えた。

ニュー・サウス・ウェールズ州警察の広報官は、ニュー・カレドニア島ヌーメアの警察が、P&Oと共にこの事件を調べていると話 し た。

事件に巻き込まれた船はPacific Sunと思われ、この船は、ヌーメアを含む目的地に向う太平洋クルーズのため、8月3日にシドニーを出発した。

男性の死は、2002年にP&Oのクルーズ船で、Dianne Brimbleが死亡した事件を巡る長期に亘る論争の嵐に引き続くもの。

ニュー・サウス・ウェールズ州検視官は、Pacific Skyの船上であった、この42歳のブリズベンの女性の薬物に関連する死について、16ヶ月に及ぶ審問の後、先月、2人の男性を起訴するよう勧告している。 (Brisbane Times: August 7, 2007 - 6:37PM)

バンクーバー・ナナイモ間のフェリーが突然運休(カナダ)

ビクトリア発。デューク・ポイントとTsawwassenを結ぶB.C.フェリーの1隻が、クラッチの1基に予定外の作業が生じたた め、1週間、運航から離れている。

Queen of Alberniは、年間で最も混雑するこの時期に、運航から離れた。この船は今日、Queen of New Westminsterと代替し、その後、Queen of Esquimaltと代替することとなっている。

B.C. Ferriesでは乗客に対し、これら代船の速力が遅いことを考慮するよう忠告している。(Globe and Mail: August 7, 2007)

日本の戦時中の潜水艦乗組員がシドニーでの式典で称えられる(オーストラリア)

オーストラリア、シドニー発。1942年にシドニー港を小型潜水艇で攻撃して亡くなった2人の日本の潜水艦乗組員の礼拝が、月曜日、シ ドニーで執り行われた。この軍人の親族が、2人の軍人に敬意を払うべく、日本とオーストラリアの海軍代表者と共に参列した。

劇的な戦時中の攻撃の最中、この潜水艦は、当時、シドニー港に碇を降ろしていたUSS Chicagoを沈没させるつもりだった。しかし小型潜水艦の2発の魚雷はそれて改造フェリーのKuttabulを撃沈し、19人のオーストラリア海軍兵士と2人の英国海 軍兵士が死亡した。

この潜水艦の残骸の中には、Katsuhisa Ban海軍中佐とMemoru Ashibe下士官の遺体が今なおあるものと考えられており、今年初めにシドニーの北部の浜辺の沖で、潜水夫によって発見されている。

海軍中佐の弟のKazutomo Ban(74)は、式典を光栄に思うと話した。

「オーストラリアの皆さんが、今日でさえ、兄のことを覚えていることを知って、大変に光栄に思っております。」とBan氏は語った。

日本のオーストラリア大使のHideaki Uedaは、式典は「過去の誤りを繰り返さないための厳粛な暗示となる」と話した。

オーストラリア政府は、この小型潜水艦の周辺海域を、記念品漁りをする者から保護するため、暫定立ち入り禁止区域に指定した。 (AHN: August 7, 2007 6:38 a.m. EST)

氷が観光船に当たり英国人が怪我(ノルウェー)

北極で、豪華遊覧船に氷河から落ちてきた氷が当たり、17人の英国人が怪我をし、うち3人が重傷を負った。

巨大な氷の塊が船の近くの海に落ち、その幾つかが甲板に落ちて、船は波で前後に揺れた。元ロシアのトロール漁船で、観光船に改造された Alexey Maryshevに乗船していた50人の乗客の全員は、英国人だった。事故は、ノルウェーの北300マイルのスバールバル諸島沖で昨夜発生した。

乗客らは、英国の専門旅行会社Discover The Worldを通じて、この旅行を予約した。代表取締役のClive Staceyは、Sky Newsに対し、船は氷河に「危険なまでに」接近していたかも知れないと語った。

怪我をした英国人の3人と、船員と思われるロシア人1人は、ノルウェー本土のトロムセにある病院に空輸された。重傷を負っているが、命 に 別状はない。治療された者の1人は、60代後半の英国人観光客。他の2人は、40代後半と50代半ばと見られている。

船は事故の後、機関1基を使って、スピッツ・ベルゲンのスバーバル島のロングイェールビーンに接岸することができた。Discover The Worldの広報担当者は、怪我をしなかった乗客は、日曜日に終わる旅の残りを、喜んでロングイェールビーンの船の上で過ごしていると話した。4人の英国人は、ロング イェールビーンの病院で治療を受けた。他の10人は軽傷で、治療後、現在は船に戻っている。

英国関係親族は、同社代表番号01737 214204、または07793 267510に電話をすることができる。

スバーバル氷河を研究している氷河学者のRichard Hodgkins博士は、この地域は慎重を期すべき場所であり、気候変化の早期指標の1つであると語った。1930年代以来、氷は極端に薄くなっているという。(Sky News: 17:58, Thursday August 09, 2007)

ベイ・エリアで大地震発生後フェリーが必要となる、と当局者語る(米国)

サン・フランシスコ発。カリフォルニア州の運輸当局の長は、金曜日、州内の自動車道、橋梁の安全性を表明したが、ベイ・エリア(注、湾 岸地域の意)において殆ど不可避である大地震では、主要道路は不通となると語った。

通勤者の頭痛の種を避けるために、この地域のフェリー網を拡張するのも、1つの方法である、とCaltrans局長Will Kemptonは、サン・フランシスコのFerry Buildingで開催された州議会の委員会で発言した。

「それは大災害において大変に役立つものとなります。」と語った。

大地震、その他大災害時におけるフェリーの利用についての、ベイ・エリアの輸送に関する特別委員会に先立つ公聴会で証言したもの。道路 が 不通になるだけではなく、BART鉄道網も不通になると語った。

大地震に耐えられるような社会基盤にするため、補強作業が行われているが、この作業はまだ完了していない。

U.S. Geological Survey(=米国地質調査所)では、ベイ・エリアは、この10年間にマグニチュード6.7以上の破壊的な揺れに晒される可能性が29パーセント、今後30年間には、 62パーセントであると予想している。

現在、ベイ・エリアには7つのフェリー航路があり、少なくとも7航路の増設が計画されている、と州立のSan Francisco Bay Area Water Transit Authority(=サン・フランシスコ湾岸地域水運局)の最高経営責任者、Steve Castleberryは話した。

しかしベイ・エリアを中心とする大地震発生時に、主要輸送の代替となるには、計画だけでも不十分だ、と企業の支援を受けているBay Area Council理事、Jim Wundermanは話した。

「この湾は、地震を生き延びるための唯一の輸送路なんです。」と語った。

同組織では、昨年、更に30箇所の恒久・臨時のフェリー・ターミナル、既存の約40隻の船舶に、更に88隻の新船が必要であるとする報 告 書を出している。資本コストは、約16億ドルと見積もられている。

Wundermanは、近時、下院はこの計画に対する2億5000万ドルを含む支出を承認したが、上院は未だに予算に行き詰っており、 議 決していない、と語った。

Wundermanは、自分とその他企業が、連邦政府の補助金支出を確実なものとなるよう助力を求めて、下院議長のNancy Pelosi(民主党、サン・フランシスコ選出)と、金曜日に夕食会を開く計画をしていると語った。(San Francisco Chronicle: Friday, August 10, 2007)

ウクライナ/ルーマニア:新しい鉄道連絡船(ウクライナ・ルーマニア)

ウクライナとルーマニアの専門家は、イシュメル(オデッサ地方)とルーマニアの都市トゥルチャを結ぶ、ダニューブ川両岸間の新しい鉄道 連絡船の建造計画を承認した。

オデッサ地方南部で同様の複合施設が既に機能しているが、接続貨物能力は十分ではない。この鉄道連絡船は、7番目の国際輸送路の一部と な る。

20ヘクタールの地域が、近代的なヨーロッパの複合施設建設のために既に割り当てられている。建設工事は、ダニューブ川への道路建設と 共 に、既に始まっている。ルーマニアは、既にそうした道路を建設している。新しい鉄道連絡船の複合施設は、100万ユーロ以上をウクライナ が負担することとなる。(Railway Market Magazine: 10 August 2007)

フェリー反対者は環境破壊を懸念(英国)

活動家らは、新しいソレント横断フェリーは、現在の船よりも80パーセントも重い(注、「大きい」の誤り)ことから、環境に打撃を与え ることを懸念している。

2隻の新船は、クロアチアでWightlink向けに建造されており、現在、リミントンとワイト島のヤーマス間で運航している3隻の船 よりも、4メートル長い。

反対者らは、大きさが増大したことで、リミントン川の湿地や浅瀬周辺に対し、打撃を与えることとなるとして、新船には反対している。

今や、真の打撃の可能性が適切に予測されていないという懸念の中、環境への打撃を算定するための個別研究を求めている。

リミントン港長、町議会、あるいはRoyal Lymington Yacht Clubでは、公式には、この代替計画に反対の声を上げてはいない。現在のフェリーは130トンの貨物を輸送しているが、新船は360トンの貨物を輸送することとなる。 Wightlinkの広報担当者は、次のように話した。

「リミントン―ヤーマス航路で新しいフェリーに代替する件ですが、1,495総トンと見込まれており、これは現在のフェリーよりも、約 80パーセント、大きなものです。問題は新しいフェリーの大きさですが、これは現在のフェリーの専有面積と同じものです。」

「環境調査には、WightlinkとLymington Harbour Commissioners間の秘密情報も含まれております。しかし調査文書の写しは、関係する忠告者、委員の全員に提供しております。」

同社は、リミントンの地元経済の主要な後援者であり、このため、幾つかの団体が、Wightlinkの計画に公には反対し難いものと なっていることが懸念されている。(this is hampshire.net: 12:00pm Friday 10th August 2007)

移民は救助、その他は未だに洋上(マルタ)

マルタ、バレッタ発。船が転覆して海上で遭難した移民の救助作業に巻き込まれ、更に250人近い移民を載せた別の船とも遭遇し、クルー ズ定期船「Jules Vernes」に乗船していた乗客にとっては、確実に忘れえぬ旅となった。

このクルーズ定期船はマルタに向っていたものだが、既に約13人の移民を救助して乗船させており、現在、マルタの南、約60海里の海 で、 離れ離れになっている約10人以上の移民を救助しようとしている。

Armed Forces of Malta(=マルタ国防軍)は、既にイタリアのAugustaというヘリコプターを派遣しており、時化のために困難に遭遇するかもしれない救助活動に協力すべく、現場に 集結するよう別の商船に指示を出している。

低体温の女性が治療のため、St.Luke's Hospital(注、病院)に、ヘリコプターで搬送された。

一方、この同じクルーズ定期船は、これに先立ってマルタの南、80海里余の海上で、北に向う約250人の移民を乗せた別の船とも遭遇し て いた。

同船と隣接してしばらく時間を過ごし、このクルーズ定期船は、移民達は遭難しているのではなく、マルタに向っているものであることを確 認 した。

AFM(=マルタ国防軍)の巡視艇が、この海域に派遣されている。マルタ国防軍は状況を監視しており、救助活動を調整している。 (di- ve.com: August 10, 2007)

トルコのフェリーが錨泊していた貨物船に衝突(トルコ)

トルコ、イスタンブール発。月曜日、トルコのフェリーが、沖で錨泊していたウクライナ船籍の貨物船に突っ込み、48人のフェリー客が怪 我をした、と当局者は語った。

このフェリーSalih Reis-4は、損傷を受けたものの、事故後、間もなくしてイスタンブールに戻り、接岸した。救急車とヘリコプターが怪我人を病院に搬送した、と海事当局は声明の中で述べ た。

フェリー会社の広報担当者、Tolga Uyarは、怪我人の大半は、船が貨物船Semyon Rudnevに衝突したときに、座席、その他に頭を打ち付けたものだが、重傷を負った者はいないと話した。

「酷く動転していました。今でも震えています。」と6歳の娘と旅行していたCigdem Mutluは、通信社のDoganに語った。

「初め、他の乗客の悲鳴を聞いたのですが、それから全員が叫び始めて、皆、前の方に押し出されたのです。全員が救命胴衣を持ち出しまし た。多くの人が頭を怪我して、血を流している人もいました。」

この事故は、イスタンブールを分断する狭水路で、黒海と地中海を結ぶ交通量の多い海路となっているボスポラス海峡入り口近くで起きた。 (Forbes: 08.13.07, 5:13 PM ET)

オークニー島のフェリー船員がスト権確立投票へ(英国)

オークニー島の島嶼間フェリーの船員らが、賃上げ要求を求めて、スト権確立投票を行った。

RMT組合の組合員は、最も離れた共同体の幾つかを結ぶ3隻のフェリーでの争議行為に賛成投票を行った。

この組合は、Orkney Ferriesと賃上げ要求を巡って係争中であり、労使交渉決裂後に投票がなされた。RMT組合では、投票の83%が争議行為に賛成だったと話した。

Orkney Islands Council(=オークニー諸島議会)の広報官は、争議行為によって影響を受ける島の共同体を出来るだけ支援すべく、臨時手配を確実にするよう作業中だと話した。

Orkney Ferriesは、オークニー本島と13の小島との間で、航海と旅行を経営している。(BBC News: Tuesday, 14 August 2007, 14:24 GMT 15:24 UK)

合衆国の性犯罪者がトロントで逮捕(カナダ)

トロント発。法律から逃げ回っていた有罪判決を受けたアメリカ人性犯罪者が、トロントの繁華街で逮捕された。

当局では、ハリファックスに停泊していたクルーズ船に戻り損ねた53歳のRichard Jonesを、先週から捜索していた。

Jonesは、保護観察期間中の条件に違反した件で、テキサス州で指名手配されていた。未成年者といかがわしい性交渉をしたとして、有 罪 判決を受けていることが判明している。

Jonesは、月曜日、トロント繁華街の簡易宿泊所に戻ったところを逮捕された。(Toronto Sun: Wed, August 15, 2007)

NCL Americaの親会社が利益を公表(米国)

NCL Americaをハワイ海域の島嶼間で展開するStar Cruises Ltd.が、2340万ドルの第2四半期の利益を公表した。この香港に本拠を置くアジア最大のクルーズ運航事業者が、水曜日に発表した。

Star Cruisesは、これに先立つ2四半期において、2億2700万ドルの損失を計上している。第2四半期の利益は、昨年の同時期の3390万ドルの損失と肩を並べるもの だった。

マイアミに本拠を置くNorwegian Cruise Lineの親会社であるStar Cruisesは、利益は、収容力の拡大と稼働率の向上に拠るものだと話した。

またStar Cruisesは、2008年2月にハワイからPride of Hawaiiという船を撤退させることを改めて表明した。この船はNorwegian Jadeに改名して、2008年夏にヨーロッパに配船する。

Star Cruisesの主要子会社であるNCLは、26,000床以上を擁する約15隻のクルーズ船からなる船隊を維持している。(Pacific Business News: 9:30 AM HAST Wednesday, August 15, 2007)

船から投身時、この惨たらしく死んだ10代の体内には薬物(米国)

ヒューストン発。新たな毒物検査報告書によると、身の毛のよだつ人種攻撃を生き延びた10代には、クルーズ船から投身して自殺したと き、体内に薬物があったことが判明した。

Galveston County Medical Examiner(=ガルベストン郡検視官)事務所の出した報告書によると、David Ritchesonの体内には、コカイン、マリファナがあったという。アルコールについては陰性だった。

この18歳の少年は、友人らとメキシコにクルーズに出かけ、7月1日に船の塔に登って、メキシコ湾に投身した。

メキシコ系アメリカ人であるRitchesonは、2006年4月、人種的愚弄を叫ぶ10代によって、プラスチック製の棒を肛門に突っ 込 まれ、意識不明となった。

Ritchesonは治療において、30回以上の外科手術に耐えた。また、この事件によって促進されることとなった国内人種差別犯罪関 連 法を強化する法案を支持して、議会で証言した。(KRGV: Thursday , August 16, 2007)

金持ちは定期船の持分を買う(南アフリカ)

ある主要不動産グループが、これから建造されることとなっている豪華遠洋定期船上の住宅を買う超金持ちを探し出すよう、南アフリカ共和 国での任務が与えられた。

この船は、112室の完全所有個人住居を提供する、とMoneywebが昨日、報じた。

Pam Goldingという不動産グループが、この冒険的事業の地元販売取引を行う。最高経営責任者のAndre Goldingは、次のように語った。

「この独特の概念は、今や、南アフリカ国内の「new money(=新興成金)」を含む、高額純資産購入者市場という特定市場で、販売されることとなりました。」

Four Seasons Ocean Residencesの価格は、74平方メートル、2800万ランドから。

最高級の650平方メートルのペントハウス・スィートは、2億8200万ランドもする。それぞれの区画には、床から天井まである窓、海 の 見える居間、主寝室、バルコニー、素晴らしい台所施設、使用人用出入り口を備えている。(Sunday Times: Aug 17, 2007)

Legend of the Seasはインドを再訪問へ(インド)

最速のクルーズ船の1つであるLegend of the Seasが、ムンバイ、コーチン、ゴアといったインドの港湾に、来年、再寄港するかもしれない。このクルーズ船は、主としてアラスカ、メキシカン・リビエラといった異国風 の旅程の下で展開しており、世界最大のクルーズ海運会社Royal Caribbean Internationalが保有している(注、「世界最大」は誤り)。ここは2001年9月11日の悲劇後、インドでの旅程を中断していた。

マイアミに本拠を置くRoyal Caribbean Internationalは、クルーズ旅行部門において、アラスカ、アジア、オーストラリア、カナダ、ヨーロッパ、南米、ニュー・ジーランドといったところで独特の休暇 を 提供する、現在22隻の船を保有する世界的商標である。

Business Standardが聞いたところでは、Tirun Travel Marketingの最高経営責任者Gautam Chaddhaが、Legend of the Seasが、3つのインドの港湾を訪問することを確認した。Tirun Travelは、インドにおいてクルーズ休暇の概念を開拓したところであり、Royal Caribbean Cruisesを代理している。

Legend of the Seasは、2,000人以上を収容する能力があるが、2001年のWorld Trade Centre(=世界貿易センター)への攻撃後、安全上の理由から、インドでの運航を中断していた。

一方、Royal Caribbeanは、その保有船Rhapsody of the Seasの拠点を、シンガポールに置くことに決定した。この船は、全部で2,435人の客を収容する能力がある。これにより、アジアに最大のクルーズ船の母港が出来ること となる。

Royal Caribbeanでは、Rhapsody of the Seas向けのシンガポールやマレーシアとは別に、インド人を第3のクルーズ休暇探求者となるものと期待している。

「Rhapsodyは、インド系住民及び高齢者向けに、特別運賃を提供いたします。このクルーズ企画ではまた、3番目、4番目の船室を イ ンド人に無料で提供いたします。つまりインド人が船室を2つ予約すると、販売促進の一環として、3室目、4室目が無料で利用できるという ものです。」とChaddhaは語った。

岩登り用の壁に加え、Rhapsodyには、ショッピング・アーケードのある広々とした吹き抜け、屋外プール、6つの渦巻き、開閉式屋 根 のあるサンルーム内の屋内・屋外プール、主題のある酒場、休憩室、Adventure Ocean Youth(注、「海洋青年冒険」の意)という催し、Shipshape Day Spa(注、健康施設)、フィットネス・センター、Casino Royale(注、「カジノ・ロワイヤル」という名の賭博場)、床から天井まで窓のある多層食堂、そしてWindjammer Cafe(注、「帆船喫茶店」の意だが、「ホモ喫茶店」の意も)を備えている。

ムンバイ港は、Star Cruisesの船であるSuperStar Libraの内航クルーズ向けの母港であった。コーチン、ムンバイ、ゴア、トゥーティコリン、ニュー・マンガロールといったインドの港湾では、Cunard LinesのQueen Elizabeth-2、Holland AmericaのAmsterdam、P&O CruisesのOriana等を含むクルーズ船の寄港を目撃してきた。

国際的な航路網をなす他のクルーズ船としては、Costa Cruises、Oceania Cruises、Hapag Lloyd、Princess Cruises、Silversea Lines、Noble Caledonia、Phoenix Reisen、Compagnie Cruises、日本クルーズ客船、Crystal Cruises、Holiday Kreuzfahrte、そしてSaga Shippingが、インドの港湾に寄港している。(Business Standard: August 17, 2007)

ApolloがNCLに10億米ドルの現金を注入(マレーシア)

未公開株式グループのApollo Managementが、NCL Corp Ltdに持分の50%に当たる10億米ドルの現金を注入する。

「この新しい投資は、NCLの唯一の既存株主であるStar Cruisesと並んで普通株の形式をとっており、NCLの貸借対照表を強化して、この業界において早く最も若い船隊になるべく拡大を継続し続けることができることを目的 とするものである。」

「これはまた、2000年に導入された弊社の成功したFreestyle Cruisingという概念を、更に発展させることを意味する。」とNCL社長で最高経営責任者のColin Veitchは声明の中で述べた。

Star Cruises会長で最高経営責任者のTan Sri K.T. Limは、次のように語った。

「これは、弊社がこれまで成し遂げて来たことと、将来の弊社の展望の説得力のある検証です。正に、この偉大な会社の最も興奮させられる よ うな第二章の始まりでもあります。」

Apollo Managementの共同経営者のSteve Martinezは、次のように付け加えた。

「我々は、NCL商標が長年に亘って目覚しく発展する可能性を秘めているものと考えております。」

Apolloの投資による収益は、既存のNCLの負債の返済に充てられる。ちょうどこの6年間に船隊に導入された8隻の Freestyle Cruising専用船となって現れている新建造計画を継続するための資金として利用される流動資産が非常に増加している。

Star Cruisesは現在、Resorts World Bhdに19.89%保有されており、CMY Capital (L) Ltdに持分を売却する前は33.91%だった。Resorts Worldの売上はStar Cruisesの影響を受けており、Star CruisesはNCLを買収後、大半の期間が赤字経営であった。

Star Cruisesは、Tan Sri Lim Goh Tong一族が持分の59%を保有しており、NCLに11億米ドルを支払い、更に8億米ドルの債務を引き受けている。

3月31日締めの当四半期において、NCLは、4億9080万米ドルの収益に対し、6080万米ドルの純損失を計上した。その結果、 Star Cruisesも7939万米ドルの純損失を計上し、Resorts Worldの純利益は、この関連会社の損失のために、9400万リンギットまで切り詰められることとなった。(Malaysia Star: Saturday August 18, 2007)

エジプト:ナイル河でフェリーが沈没して多数行方不明(エジプト)

金曜日、カイロの南部のナイル河で結婚祝賀会を開いていたフェリーが沈没して、警察では、乗客の多数が行方不明になっていると話した。 少なくとも6人が怪我をした。

カイロの南125マイル(201キロメートル)余に位置する町、ベニ・スェフ沖の河で船が沈没したとき、このフェリーPrincess Hidyであった昨夜の宴会には、何百人もの人々が出席していた、と当局者は語った。

船は、人々が歌い踊る中、傾いて沈没した、と警察ではメディアに話す認可がないため、匿名を条件に語った。

乗客の大半は救助されたが、数十名の消息は直ぐには判明しなかった、と警察は話した。確認された死者の報告はない。警察では、少なくと も 6人が怪我で入院したと話したが、怪我の程度については直ちには応じられなかった。(Jerusalem Post: Aug. 18, 2007 3:50)

悪天候がドイツのクルーズ船の計画を直撃(英国)

何ヶ月もかけたバローに遣って来るドイツのクルーズ船客を歓迎する計画は、英国の夏の犠牲となった。

悪天候により、明日のバローへのDelphin Voyagerの寄港は、中止を余儀なくされた。

町では、港から町の中心まで往復バスを並べ、ガイド付きツアーを手配して、550人の乗客と280人の船員を迎える準備をしてきた。

しかし悪天候により、既にポーツマスからコンウォール州Foweyに向う途中で遅れている。

このクルーズ船は、火曜日にドイツのブレマーハーフェンを出発したもので、現在はスコットランドの西海岸に向っている。(中略)

バローに遣って来る次の定期船はVan Goghで、英国一周旅行中の来年5月となる予定。(NW Evening Mail: Published on 18/08/2007)

フェリー事故:1人死亡、3人怪我(トルコ)

Sarayburnuで起きたフェリー事故で、1人死亡、3人が怪我をした。

このフェリーはBodrumとイスタンブール間を航海していたもので、ロープの1本が流されたとき、Avsa港に接近中だった。もう1 本 のロープが足場に投げられたが、その後、繋柱が折れた。

その時までに、乗客らは船から降り始めており、3人が怪我をした。警備員が床に落ちて頭を打ち、死亡した。(Sabah: Monday, 20 August 2007)

クルーズ船が泥に突っ込む(米国)

アラスカ州、アンカレッジ発。合衆国沿岸警備隊は、クルーズ船が昨日、座礁したと話している。

当局者によると、Cruise Westが運航しているSpirit of Columbiaは、乗客51人と船員21人を乗せて、プリンス・ウイリアム海峡にあるエバンス島近くで、干潮時に泥の中に突っ込んだという。

沿岸警備隊のJeremy Dawkins下士官は、この143フィートの船は、熊見物のために岸に接近し過ぎていたと話している。

船は上げ潮により離礁した。怪我人はおらず、燃料漏れもなかった。(KTUU: August 20, 2007 10:24 AM ET)

英国人強姦で2人のギリシャ人フェリー船員起訴(ギリシャ)

アテネ発。人気のエーゲ海の島であるミコノス島とコス島の間を航海中に、23歳の英国人女性が強姦されたことに関連して、2人のギリ シャ人フェリー船員が起訴された、と火曜日に船員の弁護人が話した。

この男性らは雇用者に解雇されているが、土曜日にコス島に行く途中で乗客を強姦したことは否認している。

「依頼人の1人が強姦罪で起訴され、もう1人が強姦の共犯で起訴されております。」と弁護士のMary Emiliaは、Reutersに語った。

事件は係属しているが、男性らは条件付で釈放されたという。公判期日はまだ決まっていない。

女性は、申し立てられている犯罪の直後に船長の元に行った、と警察官はReutersに話した。起訴された男性は、客室係と船長の助手 で あったという。

「男性らはそうした事実はなく、この観光客とは合意があったと検察官に対し供述しています。」と警察官は話した。

2005年4月から2006年3月までに、英国人観光客がギリシャで48件の強姦事件を報告しているということを示す数字を、外務省は 最 近、公表している。この期間中、250万人近い英国人が同国を訪れていた。(Reuters.uk: Tue Aug 21, 2007 3:39PM BST)

コンゴのフェリー事故で39人死亡の恐れ(コンゴ)

8月21日、コンゴ民主共和国、ゴマ発。コンゴ民主共和国北部で週末にあったフェリー事故で、39人が死亡したものと思われる、と火曜 日、地元当局者が語った。

この船は乗客と貨物を過積載であり、土曜日、嵐の中をコンゴの町リベンゲから中央アフリカ共和国の首都バンギに向ってウバンギ川を横断 し ていたところ、沈没した。

「これまでのところ、僅かに9体の遺体が発見されただけです。8体が既にリベンゲで埋葬され、もう1体が中央アフリカ共和国に埋葬され ま した。」とコンゴの北西部エクワトゥール州の知事Jose Malikは、国連が支援するRadio Okapi(注、ラジオ局)に語った。

救助隊は生存者の発見を諦めており、今は遺体の収容に専念している、と保健・人道問題地方長官Bruno BindamdaはReutersに語った。

「時が経つにつれ、生存者はいるとは思えません。生存者はおりません。」と語った。

このような事故は、西ヨーロッパと同じくらい広いコンゴ盆地に位置するコンゴでは日常茶飯事。道路が貧弱なために、船旅がしばしば最良 の 選択とされている。安全基準は殆ど強制されておらず、正確な乗船名簿は殆どない。(Reuters AlertNet: 21 Aug 2007 13:28:23 GMT)

Superferryは8月28日に就航(米国)

8月28日に就航するHawaii Superferryは、火曜日にオアフ島沖で、乗客の団体と報道機関向けの内覧クルーズを行った。

日本とNBCの「Today Show」の報道関係者を含む200人以上が、Superferryでの2時間の旅をした。概してこの新しい350フィートのAlakai(ハワイ語で「海の道」の意)と 呼ばれる船に感銘を受けたが、乗り物酔いと食堂での長蛇の列に不満を漏らす者もいた。

Superferry関係者は、給食サービスの改善に努めると話し、乗り物酔いをし易い乗客には薬を飲むよう示唆した。

乗客866人乗りのSuperferryは、この数十年間で初めてハワイ島嶼を結ぶ、島嶼間連絡船。ホノルルとカウアイ島、あるいはマ ウ イ島間の片道が、3時間。2009年には、ビッグ・アイランド(注、ハワイ島)への4時間航路が加わる。(Pacific Business News: 11:28 AM HAST Wednesday, August 22, 2007)

FESCOはウラジオストク商港を購入へ(ロシア)

極東巨大海運会社のFESCOが、最近、ウラジオストクのMarine Commercial Portを経営している会社であるM-Port Ltd.を購入する取引に署名した、と月曜日、同社は記者表明を行った。

Far Eastern Shipping Company(=極東海運会社)、すなわちFESCOは、同港の92.5パーセントの持分を支配する港湾経営者の持分の100パーセントを買う意向。これにより、ロシア 市場における確固たる地位を築くというFESCOの戦略は、容易なものとなる。

この長期に及ぶ取引は、2段階からなっている。第1段階では、以前、Magnitogorsk Metallurgic Plantが9000万ドルで保有していた経営権の50パーセントを購入する。

第2段階は、今後3年間になされるもので、FESCOは、ウラジオストクのMarine Commercial Portを完全支配するM-Portの更に50パーセントを買うこととなる。費用は、購入時のFESCOの財政状態に従って、両者によって確定する、と声明にはあった。

この取引が完了すると、FESCOはロシアの3大港湾地帯である、太平洋、バルト海、そして黒海に、港湾資産を保有することとなる、と 声 明では述べていた。

「FESCOにとって、これは単なる財政投資ではないのです。極東海域の最も重要な港湾資産の1つと結ぶ長期的な戦略的提携なので す。」 と同社取締役会のSiman Povaryonkin会長が話したことが引用されていた。会長によると、この提携は、広範な可能性を有する同港の、積極的な開発と近代化を成し遂げるものとなるという。

同港総局長Vyacheslav Pertsevによると、ウラジオストクのMarine Commercial PortとFESCOは、乗用車、コンテナ、その他の貨物輸送といったサービスを、より効率的なものとすることができるという、と声明にはあった。

FESCOは、64パーセントの持分を保有する前エネルギー大臣、Sergei Generalovが率いるIndustrial Investorsによって支配されている。また、スウェーデンのファンド・マネージャー、East Capitalにも、持分が売却されている。(Vladivostok News: August 22, 2007)

STENAはSAMSUNGに発注(スウェーデン・韓国)

STENA Lineは、韓国のSamsung Heavy Industriesに、約20億スウェーデン・クローナ(2億9000万米ドル)相当の、2隻の新しいro-pax船(注、カー・フェリー)を発注した。この船は、ハ リッジ―ロッテルダム航路向けのもので、2011年に就航する。同航路を運航することが計画されている。

「弊社では近年、約70億スウェーデン・クローナを、新しい近代化船に投資して参りましたが、新船に、更に60億スウェーデン・クロー ナ を投資する決定をいたしました。この新船は、貨物の顧客に対し、収容力、サービス、品質を向上させるというStena Lineの戦略の一環なのです。」とStena Lineの最高経営責任者であるGunnar Blomdahlは話した。

Samsungでは以前、Stena Bulk向けに、一連の定期往復油槽船とアイス級油槽船を建造したことがある。

この2隻の新船には、出来る限り高燃費で航行することができるよう、最新のエネルギー管理技術が備えられることとなる。

「弊社の関心は、この新船の費用効率が高い一方、環境への影響を最小限にするよう、出来る限りエネルギーと燃料効率の良いものにすると こ ろにあります。」とBlomdahl氏は話した。(Maritime Global Net: Thursday, 23 August 2007)

FinnlinesはJinlingに2億4000万ユーロ相当の船舶を発注(フィンランド・中国)

フィンランドの海運会社Finnlinesは金曜日、声明において、中国の造船所Jinlingに、総額約2億4000万ユーロ相当の 6隻のロール・オン、ロール・オフ船(RoRo)の注文をしたと述べた。

Finnlinesでは、これらの船は、2010年と2011年に引渡しを受けるものと見ている。

同社では、新船は、同社アイス級の中核船隊にとって不可欠なものとなる、と付け加えた。(Newsroom Finland: 24.8.2007 at 12:13)

DFDS半期報告書(デンマーク)

収益と売上の増加で、DFDSの半期の利益は、予想よりも上回った。この数字は、Go Forward(注、「前進」の意)計画の下で、多くの指導力を発揮したものが、結果となって現れたもの。

今年前期の売上は、15%上昇して40億デンマーク・クローネで、税引き前利益は、37%増加の1億8100万デンマーク・クローネ だっ た。

営業利益(EBITDA)は、減価償却、金利、税金による調整後の業績のことだが(注、「調整前」の誤り)、27%増加して、6億デン マーク・クローネ。

貨物部門は、上昇傾向の安定した料金水準から利益を上げている。扱い量は、活発な変化に適合して4%の増加。この部門の利益改善は、北 ヨーロッパにおいて広範に見られた。

旅客部門は、旅客数において2%増加で、航路の変更による増加は3%となった。出発便当たりの旅客数は、7%の増加。

この半期業績は、概ね満足できるものであり、更にDFDSの自己資本比率は、35%に上昇した。

この背景に、通年利益が18%増加して、税引き前利益が約5億デンマーク・クローネになるという期待がある。 (Boarding.no: 24.08.07 08:57)

社説、フェリーの写真についてはジレンマはない(米国)

人種差別の典型例は、午前2時にアフリカ系アメリカ人が責任を持って自動車の運転をしているのを、driving while black(=黒人が運転をしている)というただその理由だけで、停車させるものである。ここでは肌の色が問題なのであって、その振る舞いではない。

出身の不明な、恐らくは中東出身と思われる、明らかにフェリーの内部の写真を撮影し、観光客が通常立ち入らない区画に入った2人の男性 の 写真を公表にすることは、これとは全く違うことである。振る舞いに対する、確固たる警察の取り締まり活動なのであり、肌の色に基づくもの ではない。船におけるこの2人の男の過剰な関心は、異常であり、不審なものである。どんな国籍であろうと、どこの出身であろうと、これは 異常かつ不審であろう。

この2人の男性の行動により、フェリーの船長は懸念を抱いた。結構なことである。船長は、2人の男性の写真を撮影した。船の安全を維持 す るために対処することは、船長の職務である。もし乗客が船内で不審な行動をすれば、取るべき賢明な行動とは、たとえその乗客が不愉快な思 いをしたとしても、情報を収集することである。

男性らが何か犯罪を犯したと言う者はいない。しかしFBI(=連邦捜査局)は、この男性らを尋問することを望んだのであり、居場所を突 き 止めるために、一般国民の助けを求める権限を有しているのである。

これが最新の過剰反応のお話になる前であっても、フェリー当局者は、様々なフェリー乗客の振る舞いを質問して来たと思われる。

数日前、白人のSeattle Timesの写真家が、マキルチオ・フェリー埠頭の近くで写真を撮っていた。彼は停止させられて、尋問された。

ちょうど警察は、Amber Alerts(=誘拐事件速報システム)で、子供の誘拐に関与したかもしれない人物の写真と、銀行に設置されたカメラに写ったあらゆる種類の強盗の写真を公表していたとこ ろであり、FBIでは協力を求めて、これらの写真を公表していた。

確かに、FBIがこうした写真をイスラム系アメリカ人の少数の組織に見せていたならば、イスラム系アメリカ人の共同体の感情を和らげる こ ととなっただろう。それがマシなやり方だったかもしれない。

しかし、人種分析を伴う良い取締り活動を混乱させてはならない。肌の色やうわべの国籍ではなく、この男性らの振る舞いを理由に、男性ら の 写真が公表され、協力が求められたのである。彼らの身元について情報を持っている者は誰でも、直ちにFBIに報告すべきだったのである。 (Seattle Times: Sunday, August 26, 2007 - Page updated at 02:03 AM)

クルーズ船は五大湖で降参(米国)

昨年、五大湖で旅程からSault Ste. Marie(注、早瀬の1つ)を外す発表をし、今や、ドイツのクルーズ客船会社Hapag-Lloydは、来年度は五大湖から豪華船MS Columbusを撤退すると発表した。

湖沼向けに特別に建造された423人乗りの旅客船であるColumbusは、2008年に五大湖には復帰しない、そして恐らくは長年に 亘って戻っては来ない、とColumbusのクルーズを売り込んでいるGreat Lakes Cruise Companyは、そのウェブサイトで言っている。

Cleveland Plain Dealerの今朝の朝刊では、Hapag-Lloydの広報担当者が、低水位が、この湖を離れる決定において役割を果たしたと話しているのを引用していた。今秋の Columbusの残る3本の五大湖クルーズは、完売している。(中略)

Cleveland Plain Dealerは、来年の湖には、乗客100人乗りのGrande Marinerというクルーズ船が、ただ1隻になると伝えている。

「Grande Marinerは、シカゴからロード・アイランド州ウォレンに向う2週間のGreat American Waterways(=偉大なるアメリカ運河)クルーズの他、6泊のLake Michigan getaways(=ミシガン湖逃避行)を提供する。」と同紙は報じている。(SooToday.com: Sunday, August 26, 2007)

抗議者の小船隊がナビリビリ沖で船を止める(米国)

カウアイ島、ナビリビリ発。沖合いの抗議者が、ナビリビリ港に入港するのを阻止したため、Hawaii Superferryは、昨夜、オアフ島に戻って来た。カヤッカー、カヌー漕手、1人か2人の遊泳者によって、船は少なくとも3時間遅れ、同社関係者は、午後9時頃に入港 を諦めた。

少なくとも200人の抗議者が、Alakaiの接岸を体を張って阻止した海の中の50人に声援を送った。

沿岸警備隊当局者によると、サーファーが少なくとも6人逮捕され、他に20人が、船の接岸を阻止するために留まっているという。

サーファーらが、満月の下、漕ぎ出すや、Kauai Police Department(=カウアイ島警察署)の係官らが逮捕した。(中略)

昨夜の声明において、Superferryは次のように述べた。「ハワイの人々が圧倒的に受け容れてくれた運航に反対することを選択し た 少数の反体制団体を見て、残念に思います。」

風光明媚な島の沿岸を通り過ぎる航海の5ドルの特別運賃に惹き付けられた人々を乗せたAlakaiは、日曜日に処女航海を終えた。乗客 ら は、土産物店、革張りのソファー、軽食堂、高品位テレビ画面を備え、豪華で便利にしている、この冷房の効いた船を褒め称えた。

日曜日と昨日の運航では、この9500万ドルの船に、最初の航海では限界となる500人以上の人々と150台の乗用車を積載した。 800 人以上の乗客と200台の乗用車を積載するために建造されている。

9月5日以降は、この5ドルの運賃は、かなりの値上げとなる。ホノルルからマウイ島又はカウアイ島への往復は、税金と燃料油価格変動調 整 金込みで、乗客1人乗用車1台で、240ドル以上となる。(Honolulu Star-Bulletin: Tuesday, August 28, 2007)

Superferryはカウアイ島への運航を休止(米国)

Hawaii Superferryは、カウアイ島への運航を無期限に休止したと発表した。

この動きは、沿岸警備隊の当局局者らがナビリビリ港に双胴船が再び向うのは安全ではないと述べた後で出てきたもの。

知事も、月曜日の接岸の試みが失敗に終わった後で、同社に対して運航を止めるよう要請した。

「乗客を乗せることなしで燃料を消費したのです。そうなので、大変な額に上ります。」とHawaii Superferryの最高経営責任者John Garibaldiは話した。「乗客の皆様にとっては、失望以上の何物でもございません。」

沿岸警備隊が安全運航を保障できないことから、Superferryは運航の一時停止に合意した。

「知事が賢明にこの件を判断したので、我々は喜んでおります。」と抗議者のHui RのJimmy Trujilloは語った。「我々は、知事が手続き上、早期に州務を適切に導くよう、権限を行使することを望みます。」

カウアイ島警察では、月曜日の晩の抗議者のうち、大人7人、未成年者4人を逮捕した。彼らは不法侵入から治安紊乱の範囲で、軽犯罪での 起 訴に直面している。

水曜日の聴聞で、マウイ島の判事が、Superferryが環境事前調査がなされた島への運航を再開できるかどうかについて判断する見 込 み。

「後悔はしておりません。」とLinda Lingle知事は語った。「これについては、部下が適切に処理するものと考えております。Superferryが環境事前調査のために特別扱いされるべきではないことは 明らかです。」(KGMB9: August 28, 2007 10:36 PM)

高速フェリーはドイツを離れて地中海へ(ドイツ)

ニューヨーク州、ロチェスター発。この高速フェリーを購入したドイツの会社は、フェリーは今週、スペインの港湾タリファに到着し、スペ インからアフリカに、ジブラルタル海峡を横断して、人や乗用車を運ぶこととなると話している。

ドイツのフェリー会社FRSは、ロチェスターの「Spirit of Ontario」を完全修理して、新しい名前を与えた。今や「Tanger Jet II」となった。先週、ドイツのブレマーハーフェンから地中海に向けて出港し、今週末には到着することとなっている。

かってロチェスターとトロント間で航海していたこのフェリーは、3番目の船主の下で、3年間過ごした。FRSがロチェスター市から4月 に、この高速フェリーを3000万ドルで購入した。

FRSでは、この284フィートの双胴船は、タリファとモロッコのタンジュール港の間で走ることとなると話している。所要時間は35分 で、運賃は大人31ユーロ、乗用車85ユーロ。(WXXI: 2007-08-28)

報告:クルーズ関連の支出増大(米国)

マイアミ発。水曜日に発表された研究によると、クルーズ客船会社とその乗客は、2006年度、合衆国において176億ドルを消費し、 ニューヨークとハワイが最も速く成長しているクルーズ旅行者の乗船地点であるという。

クルーズ産業関連の直接消費は、2006年度は9パーセント増加で、前年度の10パーセントの増加よりも僅かに下がった。Cruise Lines International Associationの報告によると、これは稼働率の伸びの鈍化と個人消費の落ち込みによるものだという。

この報告によると、2006年度、世界中で1200万人がクルーズ休暇を取り、うち合衆国の乗客が78パーセントを占めていたという。 昨 年は7隻の船舶が加わり、2011年の終わりまでに約30隻が建造される予定。クルーズ客船会社は、新しく増える80,000床余を満た すに十分な需要があるものと予想している。

過去数年間に亘って、クルーズ業界は幾つかの事件によって、船上での安全性についての疑問に答えなければならなかった。この事件には、 胃 腸病に乗客が罹患したことや船火事、そして乗客の失踪が含まれる。また例年のハリケーン・シーズンと燃料費の高騰に対処しなければならな い。

需要の鈍化は、鍵となるカリブ海市場で生じているが、業界では、ヨーロッパとアジアでの成長の可能性を見ている。クルーズ協会会長 Terry Daleは、業界の調査では、僅かに約17パーセントのアメリカ人がクルーズをしていることが判明しており、このことは、増加した収容力に見合うに十分な需要があるはずで あることを指摘した。

「業界としては、辛うじて表面を引っかいただけなのです。」とDaleは語った。「我々が成長を継続する可能性はあるのです。」

Carnival Corp.とRoyal Caribbean Cruises Ltd.が本拠とするフロリダ州は、全ての乗船地の56パーセント近くを占めて首位にあり、2006年度のクルーズ港の上位3港がある。マイアミ港、ポート・カナベラル、 ポート・エバグレーズでは、440万人以上の乗客の乗船を数えた、とこの研究は示していた。

テキサス州のガルベストン港は、617,000人の乗船で第4位。前年度よりも16パーセント増だった。

ニューヨークは、2006年度には536,000人の乗船で第6位。Brooklyn Cruise Terminalが開所して、45パーセント増だった。

ホノルルの港も実質成長を見せており、ここから出発した乗客は318,000人で、34パーセントの大幅な伸びだった。

「我々は文字通り、クルーズを何百万人ものアメリカ人の十八番にしたのです。」とDaleは話した。「皆さんにずっと親しみ易いものに し たのでありまして、飛行機に乗る追加費用はいらないのです。正に、さらにお手頃な価格の体験にしたのです。」

ニューヨークとハワイの成功は、2005年にハリケーンKatrinaによって港が被害を受けたニュー・オーリンズで、乗船客が77 パー セント近くも落ち込んだことと対照的。約72,000人のクルーズ客が、2006年にニュー・オーリンズから出発したが、前年度よりも 308,000人の減少だった、とこの報告では示されている。

乗船客が落ち込んだ他の港にはボストンがあり、62,000人で、22パーセントの減少。サン・ディエゴが180,000人で、23 パー セントの減少だった。

この研究は、ペンシルバニア州に本拠を置くBusiness Research and Economic Advisors(=業態調査・経済顧問)のExtonが、フロリダ州フォート・ローダーデールに本拠を置くクルーズ協会向けに資料を収集・分析して実施した。 (Forbes: 08.29.07, 9:45 AM ET)

イスラエルの貨物船とキプロスの旅客船がハイファ湾で衝突(イスラエル)

イスラエルの貨物船とキプロスの旅客船が、木曜日の朝、ハイファ沿岸沖で衝突した。第1報によると、この事故で11人が怪我をし、2人 が行方不明という。

現段階では、怪我の程度は不明。両船の残りの乗客は、陸地に避難した。

衝突は、ハイファから約3キロメートルところで発生し、両船ともハイファ港を出発していたが、イスラエルの貨物船がキプロスの旅客船 (注、Salamis Glory)に衝突したもの。

イスラエルの貨物船は「Caspi」という会社に所属するもので、衝突後、沈没した。怪我人と行方不明者の全員はスロバキア国民で、 Caspiの船に乗船していた。キプロスの船の乗客は、全員無事。

緊急医療班のMagen David Adomは、ハイファ地域に厳戒態勢を発令した。同市のRambam Medical Center(注、病院)も、警戒態勢に入った。

イスラエル海軍は、行方不明となった乗客の捜索を支援すべく、事故現場に展開している。Israel Defense Forces(=イスラエル国防軍)のヘリコプターも、衝突現場の上空を旋回すべく派遣された。事故原因は、まだ明らかにはなっていない。(Ha'aretz: 00:29 31/08/2007)

新しいハワイの通勤フェリーが運航開始(米国)

島嶼間のHawaii Superferryが、論争の中、碇を降ろしたままであるのに対し、オアフ島南岸行きの新しい通勤フェリーが、正に船出をしようとしている。

この新しい計画のための乗客149人乗りの船の第2船が、今週、ホノルル港に到着した。そして今日、Mufi Hannemann市長は、ハワイ海域での処女航海の日時を発表する。

この長さ72フィートの、Melissa AnnとRachel Marieと命名された2隻のアルミニウム製双胴船は、カラエロアのバーバーズ・ポイント・ハーバーから、ホノルル中心街のAloha Tower(=アロハ・タワー)に、それぞれ1日3回運航する。(中略)

最近の記憶では、少なくとも3つの沿岸フェリーが、同様の航路を定期運航していたが、直接、バスと連絡するものはなかった。

州政府は約1年間、カラエロアからAloha Towerに、WikiWiki Ferryを運航していたが、これは2000年に終わりとなった。最盛期において、1日当たりの合計で、平均100人の乗客の利用だった。しかし末期においては、300万 ドルの連邦政府の助成金は使い果たし、乗客136人乗りの船は20人も乗せていなかった。(Honolulu Advertiser: Friday, August 31, 2007)