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2007年2月

2007年2月の海外旅客船情報

病気後、クルーズ船は次の航海の準備整う(米国)

ポート・エバグレーズ発。Volendamはカリブ海クルーズで、乗客の7.5パーセントが胃腸病に罹患したと報告した。これは「ノロ ウイルス」と呼ばれる病気と、時折、関連性のあるもの。

この船は、Holland American(注、Holland Americaの誤り)によって保有されているが、1月22日にポート・エバグレーズを出発した。しかし勃発があって、木曜日早朝に帰還した。Holland Americanは乗客に400ドルの補償金を支払ったが、事件が更に悪化するものと心配されたことから、この観光客らに同情的であっ た。病気になった乗客の1人であるJoan Loveは、乗客の中には5日間部屋にいた人もいて、自分はまだ良くなっていないと語った。

しかしCDCとその他の防疫官が船を調査し、洗浄後、次の寄港地に向けて出港することとなった。これはVal Fergusonにとっては幸運なことだった。「船を大掃除したそうです。だから大丈夫でしょう。」と話した。(CBS 4: Feb 1, 2007 5:44 pm US/Eastern)

旅客フェリーで火災(英国)

今日、旅客フェリーの機関室の炎と消防隊員が格闘し、惨事は回避された。

Wightlinkの船であるLady Pamelaは、今朝7時30分頃出火した当時、ポーツマスのハードに接岸していた。

サウスシーから2基の機関、コプノーから1基の機関が、特殊装置一式と共に現場に急送された。当時、乗客が乗船していたかは不明で、出 火 原因も依然不明。

このフェリーは、運航継続できるかどうかを見極めるため、検査される。(Portsmouth News: 02 February 2007)

Incatのフェリーが活躍(オーストラリア)

カリブ海諸国のトリニダード・トバゴが、タスマニア島の会社、Incatによって建造された高速フェリーの第2船を島嶼間輸送向けに購 入した。

この船齢4年、全長91mの双胴船は、Incatのホバートの造船所で改修中。

トリニダード・トバゴの国の色である赤、白、黒で飾られた新しい白い船体に、T and T Spiritと改名されて浮上することとなる。姉妹船T and T Expressと共に、離島旅客航路に就航する。(Melbourne Herald Sun: February 03, 2007 12:00am)

Queen Mary 2は金門橋通過最大船になる(米国)

サン・フランシスコ発。現代海事史上、最も危険な通過の1つとして、Queen Mary 2が日曜午後にサン・フランシスコ湾を周遊し、この豪華クルーズ船は金門橋を通過する最大の船となる見込み。

この訪問は2,638人の乗客にとって、同市の象徴である金門橋の底を見る機会となる。

図体の大きなQM2は、南米のホーン岬を回り、フロリダから14,145マイル(22,759キロメートル)旅行して、日曜の晩に接岸 す る。月曜日にはハワイに向かい、その後、南太平洋、オーストラリア、アジア、エジプト、ヨーロッパを巡って、4月にはフロリダに戻ってく る。

この船は、幅134.5フィート(40メートル)で、長さは1,131フィート(339メートル)。しかしサン・フランシスコの海岸は 大 変に浅く、泥が多い。ところどころで、本船の航海上の余裕は、70フィート(21メートル)もない。

ある地元水先案内人は、金門橋のすぐ下を船は進むことになると見ている。(International Herald Tribune: February 4, 2007)

マージー川でフェリーが船と衝突(英国)

昨日、294人が乗った旅客フェリーが、マージー川で貨物船と衝突したが、怪我人はいなかった。

この衝突は、アルフレッド・ドック(注、埠頭)の入り口で正午少し前に起きたが、双胴船のSea Express 1と貨物船Alaska Rainbowが巻き込まれた。フェリーは、リバプールとマン島を結ぶ航路に就航している。(中略)

全長74メートルのSea Express 1は、船齢16年。以前、Seacat Isle of Manとして知られていたものだった。Isle of Man Steam Packet Companyによって運航されている。

マージーサイドの救急車の広報担当者は、正午少しして、リバプール・ピアヘッド(注、埠頭突端)に呼ばれたと話した。

「現場からの第一報は、油槽船がフェリーの船尾に衝突したというものでした。いくぶん浸水はしたものの、フェリーは接岸できました。」 と 話した。

「乗客は全員、フェリーから離れました。怪我人はおりません。」(Scotsman: 04-Feb-07 00:11 GMT)

Residential Cruise LineはAker Yardsとの覚書に署名(米国)

2月6日、フェニックス発。 Residential Cruise Line Ltd. (RCL)の最高経営責任者Randall B. Jacksonは、同社は、Aker Yardsとの間で、世界最大の居住型クルーズ船、Magellan建造の覚書(M.O.U.)に署名したと発表した。Aker Groupの一部であるAker Yardsは、世界最大かつ最も名高い造船業者の1つである。

「弊社は、世界に通用する洗練された創造力に富んだ船舶を建造して来た実績があることから、弊社船の造船所としてAker Yardsを選びました。」とRandall B. Jacksonは語った。「この覚書は、史上最も豪華な居住型クルーズ船建造の第一歩であります。」

国際的に高く評価されているノルウェーの会社、Petter Yran and Bjorn Storbraaten Architects A.S.によって設計されたMagellanは、豪華な住宅とペントハウス(注、屋上などにある高級住宅)の共有所有権、完全所有権を提供する。その他、完全サービス付き 可動式マリーナ(注、ヨットなどの停泊基地)、呼べば直ぐ利用できる私用ヘリコプターのBell 429、450席の衛星放送受信劇場、24時間利用可能の接客係など、前例のない設備を備える。Magellanの個人住宅の価格帯は、ペントハウスが187.5万米ドル から、住宅を共有する場合で15万6,250米ドルから。

この計画の売上登録は、融資の完了を条件とする。船舶の詳細、共有についての詳しい情報は、電話+1-480-497-8833か、 ウェ ブ・サイトまで。(PR Newswire UK: Tuesday 6 February 2007, 20:23 GMT)

上り坂のクルーズ産業はヨーロッパで雇用、富、観光業を押し上げることに(ベルギー)

ロンドン発。今日、ブリュッセルであった主要会議で初めて発表された報告書「European Cruise Contribution」によると、クルーズ休暇の人気の上昇と、世界のクルーズ船発注におけるヨーロッパの造船所が優勢であることから、ヨーロッパの雇用、蓄財、観光 業に大きな影響を与えることとなるという。

「これは、初めてヨーロッパにおける全クルーズ産業の全経済価値と全規模を示す数字が公開されたものです。」とEuropean Cruise Council (ECC)の会長でCosta Crociere SpAの最高経営責任者であるPier Luigi Foschi氏は、話した。ECCは、Euroyards、MedCruise、Cruise Europeと共に、この報告書を依頼していた。

「クルーズ会社、造船所、そしてクルーズ客は、今やヨーロッパで83億ユーロを直接消費しており、2010年までに、これが50%上昇 し て、127億ユーロになるものと見ております。」とFoschi氏は話した。「またクルーズ産業は、ヨーロッパ全体で、既に 180,000人の雇用の責任を持つまでになっており、我々の分析では、2010年までに、50,000人以上増加して、最大25万人の 雇用を生み出すものと見ています。」

クルーズ船設計・建造の、世界の指導者としてのヨーロッパの地位は、この成長を後押しするもの。2005年、世界のクルーズ産業は、 ヨー ロッパにおいてクルーズ船の建造と保守に約31億ユーロ支出している。これは、全ヨーロッパのクルーズ事業支出の35%以上に上る。 2009年までに10億ユーロ以上増加して、44億ユーロになるものと見られている。

ヨーロッパの造船所は、今後2年間に、年間10隻の大型船を建造することとなっており、現在から2010年までの新しいクルーズ船の発 注 の95パーセント以上を受注し、これは180億ユーロ以上の額となる。

クルーズは、ヨーロッパ諸国に入る観光客の主要源でもある。1995年から2005年までの間の世界のクルーズ需要は、57億人から 144億人に倍以上に増加している。同じ期間中、世界でクルーズ休暇をしたヨーロッパ人の数は、100万人から330万人に3倍となって おり、2005年度には、ヨーロッパの旅行業者の手数料として、約4億8000万ユーロが支払われている。この急成長は継続するものと見 られ、2010年までに、400万人のヨーロッパ人がクルーズ休暇を取り、2015年までには、500万人になるものと見られている。

ヨーロッパ内では、2005年にヨーロッパの港湾から、260万人のクルーズ客が乗船しており、その90パーセントがヨーロッパ国籍で あった。これら乗客は、発航港で平均100ユーロ消費し、クルーズの寄港先でそれぞれ50ユーロ消費している。クルーズによって、ヨー ロッパの港湾に1300万人が訪問した。

2010年までに、ヨーロッパには100万人以上のクルーズ客を迎えることとなる。これは、ヨーロッパに転配されるアメリカ船と格好の 良 い特大船の新世代の投入によって惹き付けられた、アメリカ人観光客数の増加によるものである。報告書European Cruise Contributionは、360万人以上のクルーズ客がヨーロッパ内で休暇で乗船し、2010年までに、1700万人がヨーロッパの 港湾を訪問すると予想している。 (Business Wire: February 06, 2007 04:00 AM Eastern Time)

フェリーが遭難して60人死亡(カメルーン)

月曜日、アフリカ西岸諸国のカメルーンとナイジェリア間で運航されている旅客フェリーが遭難し、少なくとも60人が死亡した恐れがあ る、とカメルーンの民間ラジオ局は報じた。

経済の中心都市ドゥアラから60キロメートル、首都ヤウンデの西250キロメートルにある、カメルーンの南西のチコの沖であった事故で 救 助された乗客の数は不明、とSatellite FMは報じた。

同放送局は、この悲劇の原因には、不運な天候状態、船舶の貧弱な状態、そして過積載がありうると報じた。当局は調査を開始した。

カメルーン沖での海難は頻繁にある。2006年3月には、ドゥアラの南のクリビ沖で船が沈没し、ナイジェリアからガボンに向っていた 130人以上の不法移民が溺死した。(iafrica.com: Tue, 06 Feb 2007)

Carnival客船、スペイン合弁企業を立ち上げ(米国)

ロンドン発。巨大クルーズ客船会社のCarnivalは、スペイン既存のIberojet Cruceros商標を拡大し経営すべく、スペイン最大の旅行会社との間で合弁企業設立の趣意書に署名した、と木曜日に述べた。

Iberojet Crucerosは、2隻のクルーズ船、すなわち、2000年建造・乗客834人乗りのGrand Voyagerと、1999年建造・乗客1,196人乗りのGrand Mistralを運航している。

「この新しい合弁事業は、最終的には急速に拡大しているスペイン休暇部門を賄う複数船隊から成り立つものになる。」とCarnival は 述べた。

この合意案によると、2隻の既存船は合弁企業に移籍することとなる。同社の船隊は、Carnivalの現在の船隊から既存船を取得し、 今 後数年間に拡大するものと見られている。(ShareCast: Thursday February 8, 02:00 PM)

セックスがB.C.フェリーを沈没させたかも(カナダ)

トロント発。The federal Transportation Safety Board(=連邦運輸安全委員会)は、B.C.フェリーのQueen of the Northが、昨年、沈没した際に、船橋でセックスをしていたか否かについて調査していると話している。

委員会の広報官は、あるトロントの新聞に対し、その筋書きは調査の一部になっていると話した。

B.C. Ferriesの広報担当者は、沈没の原因の1つとして、セックスプレーを調査していることを認めたが、それ以上については論評しようとはしなかった。

101人の乗客のうち2人が行方不明になり、絶望視されているこの沈没に関する草稿は、近日中に同委員会に提出されることとなってい る。

この草稿は、論評を求めるために利害関係者に送られ、最終報告書は3ヶ月から6ヵ月後となるものと見られている。(Victoria Times Colonist: Thursday, February 08, 2007)

世界青年の船でのイエメンの日(イエメン・日本)

2月9日、インド洋発。第19回Ship for World Youth(=世界青年の船)(SWY)のイエメン代表団は、にっぽん丸船上で、伝統的な衣装を身につけて様々な踊りの民間伝承舞台を見せ、他の代表団から賞賛された。

イエメン代表団は、印象的な民間伝承のルポルタージュを通じて、イエメン文化上手く見せることができ、イエメンの参加者がこの事業活動 に おける1等賞を取ることとなった。(中略)

イエメンは、他のアラブ諸国と外国の14カ国から140人が参加している19SWYに、10年ぶりに参加した。

この旅行は、日本政府によって企画されたもので、1月16日に日本を出発し、3月8日にオランダで終わることとなっている。 (Yemen News Agency: 09/02/2007 (05:14pm))

ミシシッピー川でクルーズ船に艀が衝突(米国)

土曜日の朝、ミシシッピー川で艀がクルーズ船に衝突し、船体に30フィートの傷をつけた。

Carnival Cruise LinesのFantasyという船と艀で、怪我人は報告されていない、と当局及び会社幹部は話した。

クルーズ客船会社から出された声明によると、艀は河岸と衝突し、その後、接岸を待っていたクルーズ船の左舷に突っ込んだという。

曳航船、Repentanceに押されていた6隻の米を載せた艀の1つである艀は、小破した。

Carnivalは、修理中、乗客が船に留まっても安全だと初期評価で判断されたが、土曜日にメキシコに向けて再び出帆することはあり そ うもないと話した。

このクルーズ船には、約2,100人の乗客と900人以上の船員が乗船している。(Forbes: 02.10.07, 5:30 PM ET)

ベトナムのフェリー事故で外国観光客3人死亡(ベトナム)

ハノイ発。ベトナム北部で水中翼船が貨物船に衝突し、中国人観光客2人と韓国人観光客1人が死亡した、と捜査官が土曜日に語った。

この水中翼船フェリーは約25人の乗客を乗せており、大半がベトナム人だった。金曜日、貨物船に衝突した時、国連世界遺産で名高いハロ ン 湾から、中国との国境に近いモン・カイに向っていた。

「水中翼船の前部が押し潰され、3人の外国人観光客は即死で、4人のベトナム人乗客は重傷でした。」とハノイの東150キロメートルの ク ワン・ニー州の捜査局副局長Trinh Quoc Dungは語った。

水中翼船の船長Hoang Quoc Tinhは、頭部に重傷を負った。

「事故原因を捜査中です。」とこの捜査官は語った。事故発生時、濃霧が出ていたと話した。

犠牲者の詳細については不明。しかしDungは、ベトナムの中国と韓国の大使館員は連絡を受けており、土曜日の晩にモン・カイに代表者 が 到着すると語った。(Earthtimes.org: Sat, 10 Feb 2007 05:18:00 GMT)

フェリーが海上で出火(フィリピン)

セブ市発。マニラ―セブ島航路を定期運航しているフェリーが、月曜日の午前10時30分頃、Mandaue市の波止場に接近中、海上で 出火した。

波止場に接近するにつれて、Gothong Shipping Linesのm/v Manila Bay Iの船尾から、激しい煙が出ているのが見られた。

当局が何とか火災を制御した。この事故で怪我をした者は報告されていない。当局は、事故原因としてテロリズムの可能性を除外している。

Mandaue市消防局による初期調査によると、フェリー船員で作業中の者がおり、この火災を引き起こしたという。

Gothongの法律顧問であるFrancisto Mijaresは、船は定期に乾船渠に入渠していると話した。

検疫所所長のEmmanuel Labella博士は、船の船橋と上部は完全に燃えたと語った。(Sun.Star, Philippines: Monday, February 12, 2007)

フェリー運航政策が槍玉に(英国)

Tavish Scott運輸相は、西岸フェリー運航を巡る近時の論争の余波の中、ヨーロッパ委員会の政策に噛み付いている。

自由民主党も、ブリュッセルは自国を代表する航空会社を保護していると主張して、間近に迫った航空機助成の削減に懸念を示している。

国有のCalMacは、ヘブリディーズ諸島とクライドのフェリー航路に唯一入札している。V-shipsも入札していたが、取り下げて い る。(ic Ayrshire.co.uk: Feb 12 2007)

6月に新しいマレーシア―インドネシア間の旅客車輌フェリーが就航(マレーシア)

クアラ・リンギ発。クアラ・リンギ桟橋からインドネシアのリアウ州とDumaiに向う旅客・車輌を双方を扱うフェリーが、6月に就航す る見込み。

マレーシア人はリアウ州とやDumaiで自家用車を運転できることとなり、インドネシア人はリンギ桟橋を経由してマレーシアに入国し、 タ イにまで運転して行くことができることとなる。

Datuk Seri Mohd Ali Rustam首相は、Indonesia-Malaysia-Thailand Growth Triangle(=インドネシア―マレーシア―タイ成長三角地帯)(IMT-GT)の会合で、3年以上も前に提案されたこの種の運航を 立ち上げることを承認したと語った。この提案は準備の最終局面にあり、まもなく内閣に諮ることを確認した。(Malaysia Star: Tuesday February 13, 2007)

Arroyoはマニラ首都圏の都市間を結ぶ新しいフェリー運航を推進(フィリピン)

マニラ発。昨日、Gloria Arroyo大統領は、マニラ首都圏の重要都市間を結ぶ河川フェリーを開設した。

新しいPasig River Ferryは、マニラ湾からラグナ湾までのパシグ川の27kmを網羅するもので、代替輸送機関を通勤者に提供するところに狙いがある、と当局は語った。

Leandro Mendoza運輸長官によると、マニラ首都圏の支流を利用した大量輸送網を導入しようとして失敗に終わった過去の試みと違って、この新しいフェリー運航は、冷房の効いた より高速の船を使用するものであり、6都市間には多くのフェリー乗り場を設けることとなるという。

「冷房の効いたフェリーでは音楽が流れ、バーも用意されることになります。」と語った。(後略)(Gulf News: 15/02/2007 12:00 AM (UAE))

Star CruisesはStanley Hoとの取引を再検討(マレーシア)

シンガポール発。Star Cruisesは、シンガポール政府が取引を精査したのに引き続き、澳門の賭博王Stanley Hoとの取引の骨組みを再検討している。

「弊社では、Macau Land Investment Corpの投資に関して、その骨組みを検討しているところです。」とStar Cruisesは話した。

先月Hoは、当地と香港に上場しているStar Cruisesの6.99%を購入した。この見返りとして、いずれもGenting Bhdの一部門であるStar CruisesとGenting Internationalは、HoのSociedad de Jogos de Macaoが推進している新しいホテルとカジノの計画での権益を取得することとなっていた。(Malaysia Star: Thursday February 15, 2007)

Carnival Cruise Linesはニュー・オーリンズを去る(米国)

ニュー・オーリンズでハリケーンKatrinaから復興しようとしている努力に衝撃が走った。Carnival Cruise Linesが、クルーズ船「Triumph(注、勝利、大成功の意も)」の発航港としてニュー・オーリンズ港を利用する計画を取り止めると発表した。

この突然の発表で、同船でのクルーズを既に予約した顧客に連絡を取るので旅行業者は大騒ぎとなっている。

港湾当局者は、残念だが、決定には驚いていないと語っている。

「予感はしていました。Carnival Cruise Linesは販売もしていないですし、現在、当地にいる船での1日当りの販売目標には達していない状況です。この街の印象を変えて、好転させるのには、時間が必要なので す。」とGary Lagrangeは語った。(KATC: Feb 17, 2007 07:45 AM)

新年のフェリー運航で金門島の家族は再会(台湾)

旧正月休暇に金門島の親戚に会いに行く人々を援助すべく、金門郡政府によって傭船された特別のフェリーが、昨日の朝、台中港から9時間 かけてLiaoluo港に到着した。

合わせて355人が、郡政府によって初めて用意された特別フェリー運航を利用した。これは休暇期間中、高需要のため航空券が入手難であ る という問題を解消するためのもの。

Kinmen Expressに乗船した乗客は、金門島到着時に金門郡長官Lee Chu-fengから赤封筒を受け取ると共に、暖かい歓迎を受けた。

インタビューを受けた乗客の大半は、このフェリーの運航には満足したと述べた。中には航空券が入手できなかったのでフェリーに乗船した と 話す者や、飛行機よりも安いので海路で里帰りすることにしたと話す者もいた。

郡政府がフェリー運航の費用の大半を支出しているため、大人は片道で僅か500台湾元しかかからない。

台湾本土に暮らし、休暇中に家族と過ごすため里帰りを希望する金門島出身者にとって、旧正月の交通混雑は、長らく頭痛の種であった。と い うのは、2つの島を結ぶ定期旅客フェリーの運航はなく、航空機の便数も僅かなものだからだ。

Kinmen Expressは、2月24日午後10時に台中港に向け帰途につくこととなっている、と郡政府は話した。(Taipei Times: Sunday, Feb 18, 2007)

Austalは新しいフェリーの注文を獲得(オーストラリア)

Austalは、香港のNew World First Ferry Services Limited (Macau)からの更なる受注に成功した。

これは2008年第2四半期に引き渡し予定の、2隻の全長47.5mの高速アルミニウム製フェリー。注文価格は凡そ3600万オースト ラ リア・ドル(2830万米ドル)で、先にNew Worldに成功裏に引き渡された5隻の同種船に引き続くものだ。このフェリーは、香港―澳門航路で運航する。

この注文は、先に発表された非公表の顧客の「複数の」注文とは関連がない、とAustalは話している。(Marine Log: February 19, 2007)

GrimaldiはフィンランドのFinnlinesの所有権を増加(フィンランド)

月曜日のGrimaldiの声明によると、イタリアの海運会社Grimaldi Groupは、フィンランドのFinnlinesの所有権をかろうじて増加させたという。

同グループにはFinnlinesの株式が合計264,368株提供されたが、これによってGrimaldiの所有権が増大し、 Finnlinesの議決権株式の50.7パーセントに達している。

Grimaldiは、Finnlinesの所有権が、同社株の50.1パーセントに増加した12月末に入札せざるを得なくなった。しか し Finnlinesの取締役会は、この入札を安過ぎるとして拒絶した。

Grimaldiは、2005年6月にFinnlinesの筆頭株主になったが、その後、同グループは、徐々にその所有権株式を増やし て きた。(Newsroom Finland: 19.2.2007 at 14:07)

641人乗船のフェリーが機関不調で立ち往生(フィリピン)

マニラ発。641人乗船のフェリーが、火曜日、機関不調に遭遇してフィリピン中部で立ち往生した、と沿岸警備隊が話した。

SuperFerry 9は、マニラ南東約560キロメートル(350マイル)のSipalay町沖で機関がオーバーヒートしたとき、マニラから南部のイリガン市に向っていた。

フェリーの所有者であるAboitiz Transport Systemは、近くのギマラス港にこの船を曳航するため、別のSuperFerryを派遣した、とLuis Tuason沿岸警備隊長は語った。

この事故は、別のAboitizのフェリー、Our Lady of Medjugorjeが、958人の乗客・乗員を乗せて、マニラからパラワン島西部に向う途中で立ち往生した2週間後に起きたもの。

SuperFerryは、国内では近代的な船の1つと考えられているが、この国では船舶事故は後を絶たない。というのは、多くのフェ リー は、この列島の主要な輸送機関ではあるものの、老朽化し、保守が貧弱で、安全規則の施行も不十分だからである。(Sun.Star, Philippines: Tuesday, February 20, 2007)

シドニーの群集が世界最大のクルーズ船を見に押しかけた(オーストラリア)

火曜日の晩にシドニー港で世界最大のクルーズ定期船の2隻が交差し、何千人もの見物客が押しかけ、交通地獄と化した。

世界最大のクルーズ定期船Queen Mary IIを見るために、終日、見物客が街に押しかけた。今夜、姉妹船のQueen Elizabeth IIと港で交差した。何千人もが、この2隻の船が交差するのを祝う花火を見に前浜に押しかけた。

しかしこの出来事で、ラッシュ・アワーの通勤者は交通渋滞に遭遇することとなった。John Watkins運輸相は、驚いた人々が今日の出来事に関心を寄せたのだと話している。

Queen Mary IIは香港に向う途中で、まもなくシドニーを出港する。(Radio Australia: Last Updated 21/02/2007, 03:22:11)

陽明は2012年までに最初の豪華クルーズ船を建造(台湾)

ある地元海運会社が2012年までに台湾初の豪華クルーズ船を建造する、とこの会社の幹部が昨日、話した。

90年以上の歴史を有する基隆(キールン)に本拠を置く海運会社、Yangming Marine Transport Corp.(陽明、ヤンミン)は、この試みは、国内における海洋文化と海洋生態学推進の努力の一環であると話した。

同社の「Formosa Blue Highway(注、「台湾の青い道」の意)」という豪華クルーズ船の船旅は、陽明のクルーズ船竣工時に開始する見込み。

過去数年間、陽明は、海洋生活と文化を大衆に周知させるべく、多大の努力を払ってきた、と同社会長、Huang Wan-hsiuは語った。

2003年、陽明は、2004年12月28日に一般公開されたOceanic Culture & Art Museum(注、「海洋文化藝術館」の意)の建設を開始した。同社によると、この美術館は、以来、おびただしい数の国際的な海洋文化展示品を陳列し、この分野における世 界を舞台にした台湾の印象を強化してきたという。

先月、この海運グループは、高雄(カオシュン)市と共同して、Kaohsiung Ocean Life Gallery(注、「高雄海洋生活美術館」の意)の建設に着手した。陽明の次の目標は、もう一つのOcean Life Galleryを、南部の台南(タイナン)に建設することである。

現在のところ、それほど多くのクルーズ定期船が台湾に寄港しているわけではないが、陽明は、国内のクルーズ船産業を発展させることに よっ てこれを変え、より多くの観光客を台湾に誘致したいと願っている、とこの海運会社の文化部門であるYangming Cultural Foundation(注、「陽明文化財団」の意)理事、Chu Tung-pingは語った。(China Post: 2007/2/21)

AmbassadorsはWindstar Cruisesを1億ドルで買収(米国)

2月22日。Ambassadors International Inc.は、クルーズ運航事業者であるCarnival Corp.の一部門、Holland America LineからWindstar Cruisesを約1億ドルで買収することで合意に達したと述べた。

このクルーズ、海洋、旅行、イベント会社は、1900万ドルを現金で支払い、6000万ドルは売主ファイナンス、残りは運転資金を充て る こととなると述べた。(Reuters: Thu Feb 22, 2007 9:27am ET136)

P&OはBrimbleの死に金を差し出す(オーストラリア)

P&O Cruisesは、自社定期船の船上で2002年に死亡したDianne Brimbleの遺族に対し、金銭賠償を提案した。

P&O Cruises社長Peter Radcliffeは、Brimble夫人の前夫Mark Brimbleと、夫人のかってのパートナーであるDavid Mitchellと、月曜日にブリズベーンで話し合い、今日、この申し出を明らかにした。

提案の詳細については明かさなかったが、2人の男性とは未だに協議中だと話した。

「弊社が2人の悲しみの一因になっていることは、明らかなことです。」とRadcliffe氏は今日、シドニーで語った。

この42歳のクィーンズランド州の3児の母は、P&OのPacific Sky船上で、ブリズベーンで乗船して1日後の、2002年9月24日の朝に死亡した。

現在進行中のニュー・サウス・ウェールズ州検死審問では、アルコールとデート・レイプ薬であるファンタジーの組み合わせによる毒性に よっ て心肺停止になったことが明らかになっている。

同船に乗り合わせた8人の男性が、事件の重要参考人となり、多くの者がこの審問で供述した。

Brimble夫人の裸の遺体が、4人の男性が占有していた船室の床の上で発見された。

この審問では、Mark WilhelmがBrimble夫人に薬物を与え、その後、夫人と性交している様を写真撮影したことが明らかになっている。(Melbourne Herald Sun: February 22, 2007 01:08pm)

フェリー会社は業績増大と報告(英国・フランス)

SEAFRANCEは、2006年度において乗客数を10パーセント以上も増大させた。

このドーバー―カレー間のフェリー会社は、昨年、一般に海峡横断旅行が停滞していると言われる中、3,573,000人の乗客を輸送し た。

2006年度の他の数字には、以下のようなものも含まれる。すなわち、乗用車は7.7パーセント上昇して650,000台、長距離バス は 14.8パーセントの伸び、SeaFranceは765,000台のトラックを輸送しており、これは12.7パーセントの増加。(中略)

SeaFranceは、ドーバー―カレー航路で、1日30便の観光横断便を運航している。(Kent News: 22/02/2007 09:52:55)

AIDAdivaはエムス川通過の準備(ドイツ)

ドイツの船好きは、早晩、Meyer Werftのパーペンブルク造船所から、最新のクルーズ船が出て来るのを見ることとなる。現在、同船の最後の仕上げ作業が行われている。

ロストクのAIDA Cruises向けに建造された全長252メートルのクルーズ船、AIDAdivaは、3月4日に同造船所の覆いのある船渠を離れ、10日午後にエムス川を下って、日曜日 の朝(3月11日)にエムデンに到着する。

ドイツのクルーズ市場に特化したドイツのクルーズ会社向けの3隻のクラブ船の1番船であり、1015室の船室に、2030人の乗客を乗 せ ることとなる。

この船の唯一の特徴は「Theatrium(注、「吹き抜け劇場」の意)」であり、3層に亘るもので、3000平方メートルもある船の 心 臓部分。クルーズ常連客は、劇場、酒場、市場を見ることになる。

この68,500総トン船のAIDA Cruisesへの引渡しは、2007年4月16日の予定で、目を見張るような光の芸術を伴う命名式が計画されている。

AIDAは、ドイツにおけるクルーズ市場の担い手であり、その船に独特の塗装を施していることで有名だ。(Shipping Times: 22 February 2007)

APインタビュー:Carnival最高経営責任者はクルーズ産業は挑戦に直面と語る(米国)

Carnival Corp.最高経営責任者であるMicky Arisonは、木曜日、寄港地の基盤整備、燃料の節約、クルーズが他の休暇よりも危険であるという認識の打破が、クルーズ産業が直面している挑戦のいくつかであると語っ た。

Carnival Cruise Linesの35周年記念で、The Associated Pressに語ったArisonは、カリブ海のクルーズ市場の長期的繁栄については楽観的な見方を表明し、Carnivalは、大型船の建造競争で、主要競合相手である Royal Caribbean Internationalとは争わないと語った。

Carnival Corp.は、世界最大のクルーズ運航事業者として12の商標を有しており、700万人以上の乗客が、カリブ海、ヨーロッパ、アジアでCarnival Cruise Lines、Princess Cruises、Costa Cruises、その他の客船会社で旅行している。同社は木曜日に、Windstar CruisesをAmbassadors International Inc.に1億ドルで売却する取引を発表し、間もなく11の商標となる。この取引は今年後半に完了する見込み。

Arisonは、クルーズは成長産業であり続けることを指摘した。Cruise Lines International Association(=クルーズ客船会社国際協会)では、今年1260万人がクルーズをし、2006年よりは500,000人の増加となると予測している。

11月に提出された年次報告書によると、Carnival Corp.は、2011年までに20隻発注しており、今後3年間に、北米で約5パーセント、ヨーロッパで9.5パーセントの成長を予想している。同社では、ヨーロッパを通 年目的地にするよう一生懸命やっている、とArisonは話した。

「弊社では、適切な船を、適切な時期に、適切な商標に配船しております。」とArisonは語った。「たとえ止めることが出来たとして も、発注を止めたりはいたしません。」

Arisonは、カリブ海において価格が下落していることに留意している。ここは需要が一般に弱くなっていると業界では見てきたところ で、純収益に悪影響を与えている。収益というのは、収益性の鍵となるもので、クルーズ切符や船内消費から1日当りに乗客から稼ぐ純利益の 目安となるもの。

しかし彼は、ウォール街の分析者達は収益や価格が下落することを好まないかもしれないが、消費者は低価格から利益を得ていると語った。 鍵 となるカリブ海市場は、長い目で見れば上手く行くが、同社営業部では、短期間にカリブ海クルーズの需要に火がつくよう努力している、と Arisonは語った。

「今年、弊社がカリブ海に記録的な数のお客様を送り出すことになるものと確信しております。何故かというと、業界は成長しているからで す。」と語った。

業界に影響を与えているその他の問題としては、Arisonは、胃腸ウイルスとクルーズ船における犯罪に関するメディアの大げさな報道 を 挙げた。メディアはクルーズ船でのノロウイルスの勃発について、大事件として取り扱うべきではない、なぜなら日常生活上と比べて、クルー ズで発生することは少ないからだ、と語った。

Centers for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)によると、Carnivalの商標では、2006年にノロウイルスの勃発を15回報告している。しかしCDCでは、合衆国 の人口の8パーセントに当る2300万人が毎年ノロウイルスを発症していると見積もっており、ノロウイルスに罹患したクルーズ船客より は、1パーセントも少ない。

「それが私達を苦しめているのです。」とArisonは語った。「他の休暇形態よりは、クルーズ船で罹患する危険が高いという数字がそ こ に出ていることは論外でして、酷いものです。残念なことなのですが、弊社ではやるべきことをやり、その影響を最小限にしようとして行かな ければならないのです。」

Arisonは、Carnivalと他社は既に、Royal Caribbeanのクルーズ船から男性1人が行方不明になったと大々的に報道されることとなった、クルーズの安全性に関する昨年の議会公聴会の前から、犯罪を報告するよ う命じてきたと語った。犯罪報告基準の作成に関し、連邦法執行機関との作業を支援する一方、Arisonは、インターネット上にその種の 報道を掲載する考えには反対している。というのは、観光客を扱う産業、例えばリゾート、航空会社、食堂などで、同じ基準が適用されている ものはないからだ。

「どこも同じことをすれば、幸せなんですがね。」とArisonは話した。

Carnivalはまた、燃料費用の削減を維持するための戦略を強化するチームを設置している。そうしたものの中には、クルーズ船内で の 照明、水、空調を効率よく行うための方法の模索や、燃料消費を減少させるために旅程を最大限拡大すること等がある。

「過去の船長は、燃料の問題には敏感ではなかったかもしれません。単にある港から別の港に移動していただけです。最も効率の良い方法で 機 関を使用してはいなかったでしょう。」とArisonは語った。

その他の問題は、より多くの乗客を扱い、長旅の疲れを癒すための、寄港地及びその周辺の基盤整備がある。Carnivalは、タークス 諸 島やカイコス諸島の港湾を開発し、ホンジュラスでの計画を議論している。同様にHolland Americaは、ハーフ・ムーン・キー(注、半月岩礁の意)と呼ばれるバハマ南部のある島を開発しており、ここはCarnival Cruise Linesも使用している。

「大きな船を増やすにつれ、負担がかかるようになってきており、弊社は基盤整備のために目的地と作業をし、目的地に投資しなければなら な いのです。」とArisonは語った。

基盤整備問題とならんで、Royal Caribbeanが先導する巨大な「superliners(注、超定期船の意)」の建造の動きがある。ここは現在、史上最大のクルーズ船、160,000トンの Freedom of the Seasを保有している。Royal Caribbeanは、12億4000万ドルで220,000トン船を1隻、建造する計画を発表している。

Carnivalは、新しい110,000トン船のCarnival Freedomを、3月4日にイタリアに登場させ、130,000トン船の選択権を行使している。しかしArisonは、自分の主要なクルーズ競合相手に、世界最大のク ルーズ船を保有させておいて満足しているかのように見える。

「実際には、弊社の商標に適したものを建造することに注意を向けているのです。」とArisonは話した。「大きさ、柔軟性、社会基盤 へ の負担を巡る非常に多くの固有の問題が出てくるでしょう。弊社では寄港地に全力を挙げているのです。」(Gainesville Sun: February 22. 2007 5:40PM)

ジャカルタは黒焦げのフェリーの曳航を計画しているが行方不明多数(インドネシア)

2月23日、ジャカルタ発。金曜日、インドネシア海軍は、全焼したフェリーをジャワ海から港に曳航する計画を立てている、と当局者は 語った。どれだけの乗客が乗船し、行方不明になっているのかについては、混乱している。

当局は、307人乗船していたと言われるフェリーLevina Iの乗客名簿を基に、この海難では死者16人、行方不明17人に留まるとしている。しかし当局者は、この不運な船には多くの密航者がいたことを懸念している。

「切符を持っていない人が、どうにかして無理矢理乗船するのは、よくあることなんです。」と乗客を救助するため艦船を展開しているイン ド ネシア海軍西部艦隊の広報官であるHendra Pakan大佐は話した。

「今日、この船を曳航する計画があり、海軍艦船に護衛させることとなります。」と語った。

Levina Iは、木曜日にジャカルタのタンジュン・プリオク港から80km(50マイル)の海域で日没直後に出火した時、スマトラ島沖のバンガ島に向う途中であった。

当局者は、予備調査の結果からは、引火性のある化学薬品を積んだトラックから出火し、フェリー全体に燃え広がったと話している。

乗客の大半は、炎と熱さを逃れるため、燃え盛る船から海に飛び込んだ。(中略)

このフェリーは船齢27年で、日本で建造された(注、1981年建造の淡路フェリーボートの「速鶴丸」)、と運輸官僚Bobby Mamahitは話した。(後略)(Reuters AlertNet: 23 Feb 2007 03:50:45 GMT)

Disneyはクルーズ客船事業を拡張(米国)

Walt Disney Co.は木曜日、クルーズ客船事業を2倍以上にするため、2隻の遠洋定期船を購入する計画を立てていると話した。

この122,000トンの船は、2011年と2012年に進水予定、とバーバンクに本拠を置くDisneyは話した。何れも1,250 室 の客室を擁することとなる。

最高責任者のRobert Igerは、同社のリゾート部門の成長を強化すべく、フロリダ州ポート・カナベラルに本拠を置くDisney Cruise Lineの拡大を行っている。この動きは、今年、38%も、合衆国のテーマ・パークに設備投資を促進するというIgerの公約に引き続くもの。船は、現在の83,000ト ンのDisney Magic及びDisney Wonderより、2層以上、背が高いものとなる。

「大変に良い動きです。」とロサンゼルスに本拠を置くSanders Morris Harris Incの分析者、David Millerは話した。「皆さん、本当にこれを体験したいのですから、更に船を購入しなければならないのですよ。」

「弊社では、この事業を拡大する絶好の機会を迎えました。」とIgerは語った。「これまでの大成功を継続することになるよう、実現は 可 能だと確信」していた。

Igerは、Disneyの投資額を話そうとはしなかった。Millerは、船の大きさとインフレを勘案して、新船は、それぞれ8億 6000万ドルから8億9000万ドルになると見積もっている。現在の船は、それぞれ5億ドルだったと語った。

船は、ドイツに本拠を置くMeyer Werftのパーペンベルク造船所で建造される。まだ名前のないこの船の設計計画と旅程は検討中、とDisneyは話した。

Disneyは、家族娯楽市場を更に攻略しようと、そのリゾート事業を拡大してきた。Walt Disney Parks and Resortsの会長であるJay Rasuloは、Disneyが既に存在感を示しているクルーズ客船事業のような分野での拡大を希望している。

Disney株は2セント値を上げ、35.16ドル。(Los Angeles Times: February 23, 2007)

クルーズ船客は、いかにして船友が救助し、強盗を殺害したか語る(コスタ・リカ)

コスタ・リカ、サン・ホセ発。クルーズ船のグループと共にコスタリカを散策していたアメリカ人女性は、ナイフと銃で武装した3人の男が 手を上げさせようとしたとき、冗談かと思ったと語っている。しかしその後、この覆面した襲撃者の1人が、彼女の頭に銃を突きつけたのだっ た。

Clova Adamsは、その時、護身術の訓練を受けていた70代の合衆国退役軍人である別の観光客が、救助に来てくれたと話している。

警察によると、この観光客はアメリカ人の使っていたバンから飛び出して、武装犯人にヘッドロック(注、相手の頭を脇に挟んで締め上げる プ ロレスの技のこと)をかけたという。

アメリカ人は強盗と格闘し、最後には強盗の鎖骨をへし折って、殺害した。他の2人は逃げた。

Adamsは、クルーズ船Carnival Libertyから、仲間の乗客が助けに来てくれるまでは、自分は死ぬと思っていたと話している。

合衆国大使館は、事件を確認しているが、このグループを助けたアメリカ人の身元は明らかにしていない。

コスタ・リカの当局者は、正当防衛としての行為なので、罪には問わないと話している。(WKYC-TV: 2/23/2007 6:19:37 PM)

インドネシアのフェリーの残骸が沈没してカメラマン1人死亡、3人が行方不明(インドネシア)

2月22日に火災を起こしたインドネシアのフェリーLevina Iの残骸が、日曜日に沈没し、乗船していた16人が海に飛び込むことを余儀なくされ、取り残されたカメラマン1人が死亡して、他の3人が行方不明となった。

ジャカルタ時間の午後13時頃、フェリーLevina Iの残骸が、前触れもなく転覆した。インドネシア国家運輸安全委員会と法医学研究所、地元メディアの16人がフェリーの3階に乗船していたが、パニックになって窓から海に 飛び降りた。

このフェリーの残骸は安全という話だったので、全員が救命胴衣を身につけていたわけではなかった。

地元のニュースのウェブサイトのdetik.comによると、地元テレビ局のカメラマンSuhermanは死亡し、SCTVの別のカメ ラ マンGunturと、法医学研究所の2人関係者が行方不明になっているという。

RCTIの記者Bima Marzukiとインドネシア国家運輸委員会の委員Ruth Hanna Simatupangは、病院で集中治療を受けている。

この事故を受けて、警察の高速モーターボートが、海に飛び込んだ人々を救助するために派遣された。インドネシア海軍もまた、行方不明者 捜 索のために特殊部隊の7人の潜水工作隊員のチームを派遣した。

この事故の起きる直前に、インドネシア沿岸警備隊は、フェリーの死者数は、21体の犠牲者の遺体が発見されて、41人に上ったことを確 認 していた。

12月22日(注、2月22日の誤り)、約300人の乗客を乗せたフェリーのLevina Iは、ジャカルタからパンカ島に向う途中で出火した。200人以上の乗客が救助されたが、多数が行方不明となっている。(People's Daily Online: 08:11, February 26, 2007)

救助隊はフェリーのLevina沈没で警察官の遺体2体発見(インドネシア)

ジャカルタ発。火曜日、救助隊は、日曜日にフェリーのLevinaと共に沈んだ警察官の遺体2体を発見した。この警察官は、フェリー火 災を調べていたNational Transport Safety Commission(=国家運輸安全委員会)(KNKT) の委員に同伴していた。

Langeng Widodo副司令とWidiantoro司令は、木曜日に火災を起こして少なくとも42人が死亡したフェリー、Levina I に乗船し、テレビ・カメラマンのMuhammad Gunturと共に、日曜日以来、行方が分からなくなっていた。

この日曜日の事故では、Lativiテレビのテレビ・カメラマン、Suhermanも死亡している。このフェリーは、KNKT調査官、 ジャーナリスト、警察官ら、少なくとも16人が乗船中に沈没した。

Levina Iは、先週の木曜日にジャカルタ沖で出火した。42体もの遺体が、発見されている。フェリーに乗船していた乗客数は、はっきりしていない。というのは、乗客の多くをフェ リー運航者が把握していないからである。

一方、火曜日に警察は、Levinaというフェリーの運航者幹部、A Liongを、船長、副船長を容疑者としたのに続いて、フェリー火災の第三容疑者とした、とテレビ局のMetroTVは報じた。(Jakarta Post: February 27, 2007)

世界最大のクルーズ船が当地を本拠地に(英国)

それはフットボール(注、サッカー)競技場の3倍の大きさがあり、バス37台分の長さで、空に237フィートもそびえるものだ。

世界最大のクルーズ船、Independence of the Seasは、サウサンプトンを本拠地とすることになっている。

昨日のDaily Echoの遅版で明らかにされたように、この乗客3,634人乗りの船は、メガ・ライナー(注、特大定期船の意)とも呼ばれ、来年の夏に、この都市の港から出帆することと なっている。

クルーズ運航事業者のRoyal Caribbeanは、昨夜、2008年5月17日から、Independence of the Seasは、サウサンプトン発の夏季のクルーズを行うことを確認した。

アイス・リンクからウォーターパーク、更にはサーフ・シミュレーターに至る船上の革新的な設備が、新たな消費者を惹きつけ、ヨーロッパ の クルーズのあり様を変える事となると言われている。

この動きは、この都市の経済に何百万ポンドも注ぎ込み、連合王国のクルーズ本拠地としての地位を固めることとなる。

圧力団体であるBusiness SouthamptonのSally Lynskeyは、「この都市にとって素晴らしいニュースで、連合王国1番のクルーズ港としての地位を強固にするもの」だと語った。

この船の到来で、英国クルーズ産業を後押しすることとなり、2006年度の125万人の記録から、今年、乗客が10万人増となるものと 予 測されている。

サウサンプトン埠頭の所有者であるAssociated British Portsが示した最新の数字によると、昨年、250隻が寄港して、この都市の3つのクルーズ・ターミナルを738,000人の乗客が利用した。

Independence of the Seasは、4億6000万ポンドかけて、フィンランドで建造中だ。(後略)(Daily Echo: 9:04am Tuesday 27th February 2007)