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2006年11月

2006年11月の海外旅客船情報

Finnlinesの船がゴトランド島沖で嵐により沈没、2人死亡の恐れ(スウェーデン・フィンランド)

フィンランドの海運会社であるFinnlinesにより傭船されているロール・オン、ロール・オフ船、MS Finnbirchが、スウェーデンのゴトランド島とオーランド島の間で、嵐の中、航行不能となって沈没した。

同船は8時37分に、レーダーのスクリーンから姿を消した。真夜中までに定員の14人のうち、1人を除いて全員がヘリコプターによって 救 助された。

スウェーデンの通信社Tidningarnas Telegrambyra (TT)は、救助されたスウェーデン系フィリピン人1人が病院で死亡したと報じた。

フィンランド国境警備隊のSuper Pumaを含むヘリコプターと救助艇が、行方不明の船員を捜索している。救命スーツを着ているものの、約10時間も流されてからの捜索になっている。同海域の海水温は、約 摂氏10度。

スウェーデン沿岸警備隊は、この155mの船からは油が漏れていると話した。(Newsroom Finland: 2.11.2006 at 10:56)

クルーズ船から行方不明になった年金生活者を捜索(米国)

クルーズ船から行方不明になったと通報された年金生活者の捜索が行われている。

ファイフ州BurntislandのJames Ewan(73)は、水曜日、Celebrity Centuryから行方が分からなくなったと通報された。この定期船は、バルセロナからマイアミに先週の金曜日から14日間クルーズを行っていた。マデイラ島に寄港した が、記録によると、Ewan氏はそこで船から降りなかったものと見られている。

定期船は、この年金生活者を捜索するために航路を引き返したが、現在では旅行を続けている。現在、ポルトガルの沿岸警備隊が捜索を継続 し ている。

Ewan氏は、子供のいない男やもめであることが判明しており、1人で旅行していた。Ewan氏により親族とされた男性には、この失踪 を 連絡している。

Celebrity Centuryを運航するRoyal Caribbean Cruisesは、こうした事件における通常の手続きによって、英国大使館、ポルトガル海事警察、バハマ海事当局、そしてFBIに通報していると話した。

ジブラルタルとスペインの海事警察も、待機命令を受けている。(4RFV: 03 November 2006)

近親者はフェリー事故を記憶(英国)

Carlingford Loughの事故で死亡した近親者が、ニューリー近郊に悲劇の90周年を追悼して集まった。

2隻の船が河口の入り江で1916年に衝突し、90人以上が亡くなった。旅客船のConnemaraが石炭輸送船に突っ込んで、 1916 年11月3日、この河口の入り江に沈没した。

その近親者達が、ニューリー運河の河口で行われた簡単なキリスト教の礼拝のために参集した。

ラウズ郡のGreenoreでの事故の記念碑に花輪が捧げられる前に、死亡者の氏名が読み上げられた。

John McCardleは語った。「ここは私の祖父が旅立つ前に立った最期の場所です。生きていた最期の場所なのです。」

Liz Boyleは語った。「私のJimmyおじさんは泳げなかったのですが、未だに唯一の生き残りです。その悲劇については語ろうとしません。実際、これは私の言葉で言えば、 船員仲間の全てを失って悪夢にうなされたのです。」(BBC News: Saturday, 4 November 2006, 14:15 GMT)

ハ・ロン湾にクルーズ船Costa Allegra到着(ベトナム)

イタリア、フランス、ドイツから来た1,000人の訪問者と共に、クルーズ船Costa Allegraが昨日、初めてハ・ロン湾に到着した。Saigontouristは、カイ・ラン港でこの訪問者とイタリア人船員を歓迎した。

今回で4度目のベトナム訪問では、Costa Crociere S.p.A.によって所有されているCosta Allegraは、逆にまずハ・ロン湾に上陸し、それから今日、ダ・ナンに向った。このクルーズ船はその後、ホー・チ・ミン市と香港に向う。

今日、観光客は、ダ・ナン市、古代都市のホイアン、そして古代の首都フエを訪問した。(VietNamNet Bridge: 11:44' 06/11/2006 (GMT+7))

渤海を横断する最初の鉄道連絡船が運航開始(中国)

11月6日、大連発。中国北東の遼寧(リャオニン)省の大連(ターリエン)市のリュイシュンから貨物鉄道連絡船が、月曜日午前8時に東 中国の山東(シャントン)省の港湾都市、煙台(イエンタイ)に向けて出発し、渤海を横断する鉄道輸送の幕開けとなった。

これは、北中国の77,000平方メートルの馬蹄形の海である、渤海における最初の鉄道連絡船。

フェリーは長さ182.6メートル、幅24.8メートルのロール・オン、ロール・オフ船で、50両の貨物列車、50台の20トントラッ ク、25台の乗用車、480人の乗客を輸送することができる。設計者は、毎秒20メートルの強風に耐えることができると話した。

リュイシュンから煙台への処女航海では、同フェリーは木材や穀類のような貨物を積載した50両の列車だけを輸送した。同フェリーは6時 間 で煙台に到着するものと見られている。

この新しい運航によって、煙台と大連間の1,800kmが短縮される。現在、年間1800万トン以上の貨物、700万人以上の人民が、 大 連と煙台間を旅行している。

これは国内における2番目のフェリー運航であり、最長のもの。中国最初の鉄道輸送フェリーは、南中国のQiongzhou海峡を走って お り、海南(ハイナン)島の海口(ハイコウ)と広東(コワントン)省のHai'anを結んでいる(中略)。

Sinorail Bohai Train Ferry Co., Ltdの副社長によると、このフェリーは特別の電気推進システムによって運転されるもので、中国で初めてそうしたシステムを使用したものだという。(後略) (Xinhua: 2006-11-06 09:12:15)

行方不明のクルーズ船客の捜索打ち切り(米国)

テキサス州、ガルベストン発。沿岸警備隊はクルーズ船から転落したと報告されている42歳の男性の捜索を一時打ち切った。

Carnival Conquestは男性が行方不明になったと報告された土曜日に、カリブ海での7日間旅行を終えた。

沿岸警備隊では、ヘリコプター、船、ジェット機を使って520平方マイル捜索したが、男性を発見できなかったと話している。(Team 4 News: November 6, 2006)

Aker YardsはスウェーデンのStena Rederiから4億ユーロの取引を獲得(ノルウェー)

オスロ発。Aker Yards ASAは、2隻の62,000総トンのスーパー・フェリーを建造する約4億ユーロ相当のStena Rederi ABのと取引に署名したと話した。

2隻の船の引渡しは2010年度の第1及び第3四半期に予定されている、とAker Yardsは語り、加えてこの契約には、同型の更に2隻の船の選択権が含まれていると語った。

この2隻の船は、Aker Yardsが言うには世界最大のフェリーで、長さは240メートルで、幅は32メートル、22ノットの巡航速力を出す能力を有するものとなる。(Forbes: 11.09.2006, 10:04 AM)

元ロサンゼルス警察巡査部長がクルーズ船での不祥事で起訴(米国)

ロサンゼルス発。退職した警察巡査部長で元テレビ記者が、火曜日、クルーズ船で2人の12歳の少年と接触したことに関連して起訴され た。

Roderick 「Rod」 Bernsenは、少年の1人の母親からの訴えを捜査しているFBI捜査官によって10月に逮捕された。大陪審は、虐待的性的接触の2つの訴因に関するBernsenに対 して申し立てられた証拠を聴聞した。

Bernsenは、月曜日に法廷に召還されることとなっている。逮捕後、850,000ドルの保釈金を支払って釈放されている。

Bernsenに対する起訴状によると、船の蒸し風呂の中で、故意に足を使って少年らの性器に接触したとされている。起訴状ではまた、 Bernsenはもう1人の少年をシャワー室に連れ込んで、故意に臀部を接触したと申し立てられている。

「彼は無実です。出来る限り争うこととなります。」とBernsen側弁護人Alan Rubinは話した。

コロラド州在住のBernsenは、2004年に放送局を去るまで、KTTV-TVの法執行機関(注、警察等)の専門家であった。放送 に おける経歴は、巡査部長で広報担当官であったLos Angeles Police Department(=ロサンゼルス警察)における職務の後のもの。

昨年から5月まで、ロサンゼルスで最も人気のあるトーク番組中心のラジオ局KFI-AMで、司会者をしていた。(San Jose Mercury News: Posted on Thu, Nov. 09, 2006)

ロシアとカザフスタンの鉄道:新しい鉄道とフェリー運航(カザフスタン・ロシア)

カザフスタンとロシアは、ロシアのアストラハン海運連絡駅とマハチカラ、カザフスタンのアクタウの間で直行鉄道・フェリー運航の組織に 関する協定に署名した、とKazakh Transport and Communication Ministry(=カザフ運輸通信省)の広報が記者に語った。

カザフとロシアの運輸大臣Serik AkhmetovとIgor Levitinは、木曜日にアクタウで同文書に署名した。

両者はまた、共同鉄道フェリー運航の協議会、貨物輸送と貨物車コンテナ利用の規則に関する文書にも署名した。

署名された文書は、承認を受けるためにCIS(=独立国家共同体)の鉄道輸送評議会の会合に諮られることとなると広報は話した、と KazinformはItar-Tassを引用している。

両者はまた、地域海運の共同に関する国家間協定の草稿作成作業を継続することでも合意した。これは2007年前半に署名するために準備 し ている。

両者は、カザフスタンとロシアはヨーロッパと西中国を結ぶ国際輸送路を発展させるために協同することを承認した。これはサンクト・ペテ ル ブルグ、モスクワ、ニジニー・ノブゴロド(旧ゴリキー)、カザン、マルマティを通過するもの。カザフとロシアの運輸大臣は、2007年7 月1日までに政府間協定の調整作業を終えることで合意した。(Railway Market Magazine: KAZINFORM, 10 November 2006)

海軍は旅客船に対するLTTEの攻撃を阻止(スリ・ランカ)

2006年11月10日。海軍は昨夜、308人の民間人を乗せてポイント・ぺドロ沖のジャフナに向っていた旅客船を破壊しようとする LTTE(=タミルイーラム解放の虎)による試みを阻止した。

20隻以上の虎の船からなる小艦隊が、旅客船「Green Ocean」を攻撃した。海軍は素早くこの攻撃に反撃した。軍隊筋によると、8隻のLTTEの船が破壊され、この中には爆発物を積んだ4隻の自殺船も含まれていた。一方、 海軍はDvoraを失い、他艦は損傷したという。

その後、空軍のMI 24ヘリコプターとKfirジェット機が、14隻以上のLTTEの船を破壊した。

「旅客船に対するこの攻撃で、民間人の関心事についてのLTTEの泣き言を完全に台無しにした。」と政治評論家は指摘した。 (Nationala Movement Against Terrorism: Posted on 10 Nov 2006)

青年の船が到着、ホスト・ファミリーを探している(ブルネイ)

バンダール・セリ・ブガワン発。にっぽん丸がShip for South East Asian Youth Programme(=東南アジア青年の船) (SSEAYP)の参加者を乗せて、ムアラ港に到着し、フィリピンと日本に向う途中の11月19日から22日まで、4日間滞在する。

ムアラ港に船が停泊中、異なるアジア諸国と日本からやって来た青年の里親として参加し登録するよう、一般人に呼びかけられている。青年 ら は、11月20日から11月22日まで、ブルネイの家庭の下で過ごすこととなる。登録したホスト・ファミリー(foster families)は、11月12日午後2時30分にGames Villageで行われるホスト・ファミリー説明会に出席するよう案内されている。

全ての元参加者の青年、とりわけ1986年と1996年の参加者は、それぞれ20周年、30周年記念を祝うこととなっており、11月 21 日に船上で行われる親睦会に出席するよう招待されている。登録期限は、11月10日。

親睦会の出席、または里親になることに関心のある人は、BERSATU本部の事務局Anggerek Desaに申し出ること。事務所は、午後6時から8時まで毎日開設。詳細や照会は、電話8771978の事務局員まで。(Bru Direct, Brunei Darussalam)

街のフェリー乗組員が死亡事件に関して再び身柄拘束(英国)

フェリーのPride of Bilbaoの上級船員が、警察がヨットのOuzoで行方不明になった者に何が起きたか捜査を継続するため、再び身柄拘束された。

この61歳の男性は、8月にOuzoの3人の船員が命を落とした当時、フェリーで見張り士官をしていた。

P&Oに20年間勤務してきたが、最近、退職した。仲介業者を通じてPride of Bilbaoで働いていた。

捜査官は、この死亡事故はOuzoとフェリーとの衝突によって生じたものかどうか、未だに確認していない。

しかし男性は、重過失致死の容疑で9月に逮捕された。男性はケント州フォークストンの出身で、今週の水曜日に再び取り調べられ、新年ま で 身柄を拘束される。

捜査を担当するDetective Inspector(=刑事)のNigel Nivenは、Crown Prosecution Service(=王立検察庁)に書類を送る準備ができていると語った。次のように語った。

「警察ではヨットで何が起きたのか捜査を継続しており、行方不明になっているOuzoあるいはその残骸を捜索し続けています。」

James Meaby(36)の遺体は8月22日に漁船によって発見されたが、ワイト島の南10マイルに浮いていた。その後捜索が行われ、2人の友人、Jason Downer(35)とRupert Saunders(36)の遺体が、翌日の晩に発見された。

この3人はOuzoに乗って、8月20日にベムブリッジから出港するところを最後に目撃されている。ヨットについては、手掛かりとなる も のは見つかっていない。(Portsmouth News: 10 November 2006)

思い切った大改造後、クルーズ船はノーフォークの造船所を離れる(米国)

ノーフォーク発。クルーズ船Crystal Symphonyは、2300万ドルかけた大改造の後、BAE Systems Norfolk Ship Repairを予定よりも早く、金曜日の朝にマイアミに向けて出発した。

「すべてが上手く行きました。」とCrystal Cruisesの船主の海洋運航副社長のKnut Auneは船上で語った。船は午前10時に自力でElizabeth Riverを出てHampton Roadsに向かい、外洋に出た。

Auneは、嵐のような9日間の分解修理を、本船の「最短期間の最高に忙しい乾船渠入り」と表現したが、411室の客室を改装し、ナイ ト クラブと賭博場を建設し、店舗を再構成して、船体と舵を小奇麗にした。

BAE Systemsは、巨大なクレーンを使って、古い絨毯、家具、その他がらくたで一杯の20フィートコンテナを105個降ろし、新しい家具の詰まった111個のコンテナを吊 り上げた。これはこの造船所にとって大きな挑戦だった、と最高経営責任者のBill Cliffordは語った。

Crystal Symphonyに乗った労働者は、船が軌道に乗るよう働いた。最後の仕上げと整頓は、コスタ・リカに行くクルーズのために、マイアミで日曜日の午後3時に乗客が乗船し始 める数分前に終わるかもしれない。Auneは、この船齢11年の船は準備が整うと話した。

「全てが良好です。」と語った。「船がどんな風に見えるか見たいのならば、12日にマイアミにお越しください。」(Virginian Pilot: November 11, 2006)

ボルネオ沖でインドネシアのフェリーが沈没、10人死亡(インドネシア)

11月13日、ジャカルタ発。ボルネオ島のインドネシア側沖で2日前にフェリーが沈没し、8人の子供を含む10人が死亡し、1人の乗客 が行方不明になっている、と当局者が月曜日に話した。

中央カリマンタン県のスカマラ港長のEddy Royaniは、Karya Mandiriには60人が乗っていたと語った。

この船は、ジャカルタの北東580km(360マイル)にあるスカマラ港から、約40マイル(65km)離れたところで沈没した。

「舵に繋がる縄が切れて沈没したのです。その後、波が船を襲いました。近くの漁師が生存者を救助しました。」とRoyaniは話し、同 船 は事故前、西カリマンタン県から32時間かけて航行中だったと付け加えた。

フェリーはインドネシアの17,000の島々を結ぶ人気のある交通手段であり、海路は安価で、空路より便利。しかし安全基準は厳格に適 用 されていない。(Reuters AlertNet: 13 Nov 2006 09:23:19 GMT)

トルコとギリシャが観光協定に署名(トルコ)

トルコとギリシャが、基盤整備や海運観光のような問題に関して情報交換を更に進めることを見据えた観光共同協定に署名した。

この協定は、トルコ観光大臣のAtilla Kocとギリシャの観光大臣Fani Palli-Petraliaが、トルコ南部のアンタルヤで日曜日に署名したもの。第2回ギリシャ―トルコ観光委員会会議と第7回ギリシャ―トルコ観光公開討論会の機会に 署名された。

同協定には、可能性あるマリーナの提携、ボートレースの共同主催も含まれている。この協定により、第三国人である観光客は、トルコとギ リ シャ間を容易に旅行できることとなった。

ギリシャ―トルコ観光委員会はまた、新しいフェリー航路の開設でも合意した。

トルコの大臣Kocは、イスタンブールで2月にある観光見本市に参加するよう、ギリシャ側に招請した。

Petralia女史は、自分の考えとしては、観光部門における相互共同を通じて、ギリシャとトルコとが将来に向けて準備し、お互いに 国 際間での競争で、更に良い結果を出すことができるだろうと述べた。

約50,000人のトルコ国籍保有者が、毎年、休暇でギリシャにヨットで行っている。120,000人のトルコ国籍保有者が同国を訪問 し ている一方、585,000人のギリシャ国籍保有者が2005年にトルコを訪れており、2004年よりも100,000人増えている。 (Zaman Online: Tuesday, November 14, 2006)

クルーズ船は裕福な容姿端麗な乗客だけを受け入れ(中国)

億万長者の男性と「容姿端麗で魅力ある」女性のみに門戸を開いた、縁結びのラブ・ボート・クルーズが、今月下旬に出帆する予定だ、と国 営の中国の新聞が火曜日に伝えた。

上海の黄浦江で行われる予定のクルーズの男性は、少なくとも200万元(250,000ドル)の資産がなければならない、とChina Dailyは主催者のXu Tianliの言葉を引用した。

Xuは、20人以上の男性が11月25日のクルーズに申し込んでおり、その申込者の半数が、2億元(2500万ドル)以上の資産を有す る と話した。申し込んだ1,000人の女性のうち、30人弱が合格した、とXuは話した。

「あらゆる範疇において魅力ある方だけが、この行事に参加できるのです。」とXuは話し、これに関心を示した女性に適用した特別の判断 基 準については明かさなかった。

「裕福な男性は通常、非常に多忙で、そこで出会う女性の大半は、仕事で知り合うもので、こうした男性達は、付き合うには相応しくないも の だと考えるのです。」とXuは話した。

このクルーズに申し込んだ男性の1人は、苗字のSunのみを明かして、こう話した。

「容姿が、私には最も重要なものなのです。」(WTKR Your NewsChannel 3: Nov 15, 2006 09:20 PM)

大西洋横断クルーズで数百人がウイルスの直撃を受ける(米国)

11月16日、マイアミ発。イタリアからフロリダに向った大西洋横断クルーズで700人以上が風邪のような症状を呈する胃腸ウイルスの 直撃を受けた、とクルーズ客船会社は話した。

この胃腸病は、感染力が極めて高いノロウイルスの可能性が高いが、Carnival Libertyの556人の乗客、154人の船員が感染した、と船の運航事業者であるマイアミに本拠を置くCarnival Corp.は、水曜日の晩の声明文の中で述べた。

感染した者の大半は回復し、11月3日にローマ郊外のチベタベッキアを出発した船は、日曜日にフォート・ローダーデールに入港する予 定。 (Reuters: Thu Nov 16, 2006 10:39am ET163)

第3四半期までに燃料価格が上昇してStar Cruisesは赤字(マレーシア)

2006年に燃料価格が急騰して、Star Cruisesは第3四半期に強固に回復したものの、2006年の最初の9ヶ月間は赤字に突入した。

この世界第3位のクルーズ運航事業者は、今年度の最初の9ヶ月間に863万ドルの純損失を報告している。2005年度の純利益は 4360 万ドルだった。(bunkerworld: 16 Nov 2006, 14:13 GMT)

Tallink経営陣はお詫び行脚、組合は怒り冷めやらず(エストニア)

Tallink/Silja Lineの経営陣とSwedish Union for Service and Communication Employees(=スウェーデン接客・通信労働組合) (SEKO)の代表は、組合がこの客船会社に対し法的措置も辞さないとしている10月25日にあった旅客・自動車フェリーのSilja Symphonyでの出来事を議論した。

組合代表は、同船で巡航管理に関わっている支配人らが酩酊して不穏当な行為に及び、更に船員らに暴行さえもしたと話している。

SEKOとTallinkは、この件に関し賠償することを議論することで合意している。新聞発表において、Tallinkはこの問題に 「前向きに対処する」としている。

Tallinkは、従業員に配慮した統一した人事政策を発展させる計画であると述べ、Silja Line買収後、このエストニア保有のTallinkが、国際的な会社に転換していくことを検討している。

Tallinkの経営陣は、問題になっている晩に勤務していた職員を配置転換するや、同職員と面談することも約束した。経営陣は、別の Siljaの船にも訪問する計画をしている。

それでもなおSEKOは、この件について刑事告訴を検討している、と組合委員長のJanne Rudenは話している。

「我々は11月23日に再び面会することになっている。刑事告訴の準備はしている。」とRudenは水曜日に語った。 (Helsingin Sanomat: Friday 17.11.2006)

Hellenic Seawaysの進水と購入(ギリシャ)

ギリシャでNissos Chiosが進水したのと同時に、Hellenic Seawaysは日本のフェリーひむかを取得したと発表した。

Nissos ChiosはギリシャのElefsis Shipyardで建造中だが、遂にHellenic ShipbuildersがBlue Star Ferries向けに初めて建造することとなる船体が完成した。かなり遅れ、議論の後、本船と姉妹船Nissos Mykonosは、Hellenic Seawaysに売却されている。

フェリーひむかは、1996年、日本で建造された。この船はレーン長1848メートルで、最高速力は27.5ノット。(ShipPax Information: Friday, November 17, 2006)

ダブリン港はフェリーは落ち込んでいるが前進(アイルランド)

Dublin Port Companyは、今年の第3四半期に同港を通過した貨物量は750万トンで、昨年の同時期よりも12%近く増加したと語った。

輸入は10.7%増加して480万トン。輸出は260万トンに達し、2005年度の同時期よりも14.3%の増加だった。2006年度 の 最初の9ヶ月間全体では、1年前の8.4%増だった。

第3四半期にダブリン港を通過した乗用車数は、9%の減少。しかし18,519台であり、一方、フェリー乗客数は10%減の 421,229人だった。観光自動車は20%以上減少して、85,022台。

フェリー観光客は格安航空会社との競争激化のために減少し続けているが、ダブリン港におけるクルーズ産業は、今日まで最も忙しい年だっ た、とDublin Portは話している。2006年度、Dublin Port Companyは、65,000人以上の乗客と28,000人以上の船員を乗せた75隻のクルーズ定期船を扱った。これにより今年、地元経済に5000万ユーロが注入され た、と話している。(RTE.ie: November 20, 2006 11:19)

コンドミニアムに改造後、クルーズ船は2年間の世界一周に出発(米国)

2006年11月20日、フロリダ州デスチン発。地元に本拠を置く創業1年の会社、Condo Cruise Lines Internationalは、繰り上げて引退したクルーズ船1隻を購入する契約に署名した。同社は、スウェーデンに本拠を置く設計会社Tillberg Designと共に、コンドミニアム(注、分譲マンションのこと)に改造する。この改造は、合計2200万ドルに上るものだが、2007 年6月に竣工するものと見られ、Muranoは世界を一周する2年間のクルーズに出発する予定。

「これは大変に新しい概念です。」とCondo Cruise Linesの副社長Erin LeCel JonesはMHNに語った。「海辺の資産を作り出して拡張する考えは、ひっぱりだこになってきています。」

Condo Cruise Lines Internationalは、数社の地域開発会社から構成されている。TillbergはQueen Elizabeth IIを修復し、Disneyの初めてのクルーズ船Disney Magicを設計した。Sophlex Ship ManagementとMarine Growth Venturesが、Muranoを運営していくこととなる。洋上で1日過ごし、ベネズエラ、アルゼンチン、スペイン、イタリア、インド、タイ、オーストラリア、中国、日 本といったところに2日間停泊する。

Condo Cruise Linesの、寝室1室、2室、3室のコンドミニアムは、382,000ドルから130万ドル。所有者は自室に住むかもしれないし、洋上事務所になるかもしれず、時折利用 するなり、Condo Cruise Linesに所属する世界中の旅行代理店を通じて休暇を取る一般人に賃貸することもできる。所有者は、船内の賭博場、プール、娯楽区域、パン屋、図書室、健康センター、上 甲板、ジョギング用通路、応接室、食堂、医療センター、酒場、温泉、カード・ルーム、カクテル・ラウンジ、売店、専門店に行くこともでき る。

LeCel Jonesは、同社は当初、このコンドミニアムを退職するベビー・ブーマー(注、団塊の世代)を対象にしていたと語った。しかし驚くべきことに、部屋はまず35歳から55 歳の階層に売れたという。

「高い賃貸収入が得られる不動産を購入する最適な機会だったのです。しかしそれはまた、家族が楽しく休暇を過ごせるものでもあったんで す ね。」と語った。

現在、Muranoの部屋は、その90パーセントが売れている。(後略)(Community Associations Network Industry News: November 21, 2006)

Siljaはハイ・サルファー燃料に転換することを否定(フィンランド)

スウェーデンの放送局TV4は、月曜日の晩、最近エストニアのTallinkに買収されたフィンランドのフェリー運航事業者Silja が、硫黄を更に含有した安い燃料に転換すると報じた。

「事実ではありません。Siljaのロー・サルファー(注、低硫黄)燃料を変更する計画はございません。」とSiljaの広報担当者で あ るTuomas Nylundは、Tallink本社にこの件について確認したと付け加えて、Finnish News Agency(STT)に語った。

TV4の報道によると、Tallinkは、現在Siljaのフェリーで使われている硫黄分0.5パーセントの燃料の代わりに、バルト海 の 貨物船で一般に使用されている硫黄分1.5パーセント含有の燃料を使用して、Siljaの費用を削減する狙いだという。 (Newsroom Finland: 21.11.2006 at 9:00)

サハリン、クリル諸島の温帯性低気圧のため3都市で停電(ロシア)

11月23日、ユジノ・サハリンスク発。現在、ロシアのサハリン島とクリル諸島に影響を及ぼしている温帯性低気圧のため、ホルムスク、 ネベリスク、トマリの3都市、及びウグレゴルスク、ホルムスクの集落、スミルンコフ地方への電力の供給が止まっている。 Sakhalinenergo電力供給会社の広報によると、電線のもつれと湿った雪の付着のために、木曜日の朝、40回以上も自動過負荷 防止システムが作動して、13回線の送電線のスイッチが切れ、集落への送電が停止したという。電器技師の合計21組織と、23基の機械が 修理に当っている。

気象学者によると、この低気圧は、徐々にサハリンからオホーツク海に抜けるが、諸島では秒速27メートルに達する強風がなおも吹いてい る。日本海北部のタタール海峡(注、間宮海峡)の嵐のために、ワニノとホルムスク間のフェリーが2日間運休している。同航路に就航してい る4隻の大型特殊ディーゼル発電式の船は、嵐を逃れてハバロフスク地方沿岸に退避している。サハリンとクリル諸島のウルップ島を結ぶ航空 便も、悪天候のため運休している。ユジノ・サハリンスクからの空の便は、2日間に亘って運休している。(ITAR-TASS: 23.11.2006, 12.51)

AKER YARDS:Tallinkの新しい連絡船は「Star」と命名(フィンランド)

2006年11月23日。ヘルシンキのAker Yards造船所で、進水兼命名式が執り行われた。Tallinkが2005年8月に発注した高速旅客フェリーは、今や浮かび上がり、「Star」と命名された。

本船の命名者はJaana Pajunen夫人で、ヘルシンキ市長Jussi Pajunenの夫人。

この船は、国境を越えて営業するAker Yardsの別の一例でもあった。すなわち鋼鉄部分はポーランドのグダニスクの他、フィンランドのトゥルクとラウマで製造され、艤装や引渡しはヘルシンキで行われた。

「Star」に加え、Aker Yardsの受注一覧には、2008年春に引渡しのTallink向け大型クルーズフェリーが含まれている。姉妹船が4月に引き渡されたのに準じて、「Galaxy 2」という仕事名の下で建造されている。この2隻の建造で、造船所では2,500人の仕事が生じた。

Tallinkのクルーズ船、「Romantika」と「Victoria I」は、それぞれ2002年と2004年の春にAker Yardsが引き渡している。

2007年春に引き渡されると、このフェリーはヘルシンキとタリン間の定期運航を始めることとなり、2都市間を1時間50分で結ぶこと が できることになる。この耐氷型フェリーにより、通年運航が可能となる。

長さ185m、幅27.7mの船は、1,900人の乗客の他、車輌甲板の2キロメートル以上もある空間に、自家用車と貨物コンテナを積 載 できるよう設計されている。(Kauppalehti: Thursday 23 November 2006 14:10 EET)

Hellenicは更に準備万端(ギリシャ)

ギリシャのフェリー運航事業者は、船隊の刷新に2億ユーロ割り当てる一方、日本から船舶を増強。(tradewind: 14:20 GMT, 24 November 2006)

フェリーの衝突で11人怪我(マレーシア)

当地とクワラ・ケダーの間のPulau Payar海域近くで、2隻のフェリーが衝突し、一家3人が重傷を負った。

クワラ・ケダー行きのフェリーExpress Sejahteraが、激しい雨の中クワラ・ケダーから当地に向っていたフェリーExpress Kenanganと、午後4時45分に衝突し、事故が発生した。

3人の重傷者は、Haniza Wahab(34)、夫のMohd Zawawi Mahmud(36)、娘のNor Kamalia Husna Mohd Zawawi(6)。Express Sejahteraの前部座席に座っていた。

Hanizaは左腕を骨折し、Nor Kamilaは足を折った。Mohd Zawawiは腹部を負傷した。Langkawi Hospital(注、病院)に入院した。

他に8人が軽傷を負ったが、外来患者治療を受けた。いずれも乗客約60人が乗船していたExpress Sejahteraの乗客。Express Kenanganの乗客に怪我はなかった。(後略)(Malaysia Star: Saturday November 25, 2006)

800人の日本人観光客のカンフル剤(ケニア)

昨日、クルーズ船に乗って800人の日本人観光客がモンバサ港に到着し、観光業界にカンフル剤が投与された。この観光客はMv Topazというピースボートで到着したもので、Tsavo East、Tsavo West、Maasai Mara自然動物保護区に移動した。

観光客らが到着時にお土産を買うので、骨董品販売業者にとっては、にわか景気となった。

Abercrombie and Kentの地域専務理事のAuni Kanji氏は、お客は観光バスで公園に移動したと話した。この観光客らは、昨日の早朝にセイシェルから、サファリの野生動物目当てに到着したもの。今日、ヨルダンのアカ バ湾とヨーロッパに向けて出発することとなっている。(Standard: Sunday November 26, 2006)

南極で座礁したマルタ船籍のクルーズ船がスペイン船に救助(南極)

月曜日の晩に南極で座礁したマルタ船籍のクルーズ船に乗船していた150人の乗客は、現在、南極で支援任務に就いているスペイン海軍の 砕氷船によって救助された。

4,500トンのLyubov Orlovaは、南シェトランド諸島のディセプション(注、「偽り」の意も)島を訪問していたが、ホェイラーズ・ベイ(注、「捕鯨船湾」の意)で座礁した。船長は直ちに無 線で救助を求め、この遭難信号がスペイン陸軍基地である「Gabriel de Castilla(ガブリエル・デ・カスティア)」の隣で碇を降ろしていたLas Palmasによって傍受された。

Las Palmasは現場に向かい、状況を査定後、満潮を待って曳航を開始し、8時間後、救助活動は成功裏に終わった。

Lyubov Orlovaは自力でウスアイアに戻り、乗客らは飛行機でブエノス・アイレスに戻った。

これはこのスペイン海洋調査船が救助類似作戦に参加した最初の出来事ではない。1989年、この船は南極のアーサー・ベイで座礁したア ル ゼンチンの砕氷船Bahia Paraisoを救助している。(Malta Independent Online: Sunday, November 26, 2006)

スリガオ知事はフェリーの沈没に関する調査を求める(フィリピン)

スリガオ・シティ発。スリガオ・デル・ノルテ州知事Robert Lyndon Barbersは、今年同地域で最悪の海難となったm/v Leonida IIが土曜日にHinatuan島沖のBilisanポイント周辺で沈没した件について、調査を求めるかもしれない、と語った。

約15人の乗客がこの悲劇で死亡したと言われ、66人が既に救助されているものの、17人が行方不明になっており、それには町長と町議 会 議員が含まれている。

Bilisanポイント周辺で捜索が続けられている。ここで先週の土曜日の午後2時に155人乗りの42総トンの発動機船は沈没した。

この無蓋甲板船は、スリガオ・シティとスリガオ島を結ぶ3隻の旅客船のうちの1隻で、デル・カルメン町のDomingoと Leonida Paredes夫婦の所有と伝えられている。(後略)(Sun.Star: Monday, November 27, 2006)

バヌアツ海事当局は廃油処分の承認拒絶(バヌアツ)

バヌアツの海事当局であるVMAは、首都のゴミ廃棄場でP&Oのクルーズ定期船から出る廃油を処分する件に関する承認申請を拒 絶した。

P&O Cruisesは、ポート・ビラのTeoumaゴミ廃棄場にPacific Starから出た廃油500,000リットルを処分したことを謝罪している。

バヌアツには、環境に有害と見られるそうした廃油を適切に処理する能力はない。

VMA技術顧問Guy Benardは、P&Oの地元代理店が汚泥の廃棄についてVMAから承認を受けたというのは事実に反すると主張している。

「それに誰かが承認を受けていたとしても、それは現在、私が承知していないことですが、ありえないことです。この件は内部で解決いたし ま す。大変に深刻な懸念事項です。バヌアツは本物の緑の国なので、Greenpeace等と作業中で、私達はゴミの国として利用されたくは ないのです。」

一方、警察と政府はこの廃棄事件について捜査中であり、投資家はP&Oの改善計画を検討している。(Radio New Zealand International: 23:05 on 29 November, 2006 UTC)

ベネズエラのフェリーでの出来事は「大変に深刻」(ベネズエラ)

「マルガリタ島行きのフェリーで起きたことは、極めて深刻だ。海事法律家としての私の23年の経験で、こんなことは聞いたことがな い。」とAurelio Fernandez Conchesoは、11月26日にPresident Hugo Chavezであった「暴動」に関連して述べた。

これはプエルト・ラ・クルスからマルガリタ島に向っていたフェリーで起きたもの。反抗的な乗客は船長に対し、フェリーに乗り遅れた一団 を 拾うようプエルト・ラ・クルスの出発地に戻るよう強要したのだった。

Conchesoは、この事件が関連当局によって処罰されないで終わったならば、「大変に悪い前例となる」と警告した。「もし船長や一 等 航海士に暴行していたらどうなっただろうか。もし意識を失ったら、船は漂流したのだろうか。将来、誰かが遅れてきた友人を船員らに待たせ るために、船内で脅迫するかもしれない。」と警告した。更に、ベネズエラが国際海運の心証を害することとなると強調した。

「これは大きな問題となって、International Maritime Organization(=国際海事機関)(IMO)はこれは大変に深刻な出来事であるとして、必ずや警戒警報を出すだろう。」(El Universal: Wednesday November 29, 2006)

P&Oは合衆国の港湾売却に向け最終入札の受け容れへ(アラブ首長国連邦・米国)

元P&O最高財務責任者は、同社は合衆国上院に対し、3月の68億ドルのP&O買収で要請された合衆国の港湾資産の売 却に向けた最終入札を2週間以内に受け容れると回答した、とGulf Newsは報じた。

取材源によると、DP Worldの資産は7億ドルになるという。しかしドバイの同社幹部は、ニュージャージー、ニューヨーク、ボルティモア、ニューオーリンズ、マイアミ、フィラデルフィアにお けるコンテナ・ターミナルの経営を含む資産を評価してはいないとしている。

DP Worldは、安全保障に関する合衆国の政治的反発に直面し、3月にP&O Ports North Americaをアメリカの事業体に6ヶ月以内に売却完了すると発表していた。(Middle East North Africa Financial Network: 29/11/2006)

ポティ―カフカス間のフェリー運航は問題に直面(グルジア)

Georgian Railway Ltd.(=グルジア鉄道)の代表取締役であるIrakli Ezugbaiaは、グルジアの再開発されたポティとロシアのカフカス港間のフェリー運航の再会の協議は、未だに議題になっていないと話している。

North Caucasus Railway(=北コーカサス鉄道)の広報部が出した、フェリーの再開は進展しており2007年2月に運航を再開するという情報を否定した。

「カフカス港の再建はまだ完了していないので、フェリーの運航再開は不可能です。」とEzugbaiaが語った、とAkhali Versia紙は報じた。

彼によると、フェリー運航の再開は、更に問題に直面しているという。例えばフェリーの運航はあまり利益が出ない。というのはフェリーに は 僅かな甲板しかなく、多くの貨物を積載できないからだという。このポティ―カフカス間のフェリーは、ロシアからグルジア経由でアルメニア に列車を輸送する唯一の経路となっている。輸送費用は、しばしば輸送による収入額を上回っている。

ロシアはグルジアとの交通路を10月に絶っており、同航路はトルコのサムスン港をも経由することとなる。つまりカフカスから直接ポティ に 輸送される貨物が、今やまずサムスンを経由して、それからポティに行くこととなる。この経路はアルメニアにとって、費用がかかるものとな る。(Messenger.ge: Thursday, November 30, 2006)

フェリー:LAURO 14がMOBYの企業支配権を買収(イタリア)

11月30日、ローマ発。Clessidra SGR S.p.A.と投資信託財産の「Clessidra Capital Partners」に完全支配されているLauro Quattordici S.p.A.は、 Moby S.p.Aの現在の大株主であるVincenzo Onoratoと並んで、Moby S.p.A.の企業支配権を買収する。この決定は既に独占禁止監視機関に通知されている。

Clessidra SGR S.p.A.は、金融サービスの分野で営業しており、とりわけ設立、推進、組織化、投資信託財産の運営を通じて貯蓄運営している。

Moby S.p.A.は、定期旅客海運に特化したグループの中では指導的な会社で、以下の航路を経営している。ジェノバ―オルビア、レグホーン―オルビア、ピオンビノ―オルビア、 チベタベッキア―オルビア、ジェノバ―バスティア、レグホーン―バスティア、レグホーン―カリアリ、ピオンビノ―プエルトフェラヨ、サ ン・テレサ・デ・ガルア―ボニファーチョ。

Clessidra SGR S.p.A.は、Moby S.p.A が営業している市場では、直接・間接に支配するいかなる子会社も保有していない。ここの経営に関する意見は、12月5日までに独占禁止監視機関に報告することとなってい る。(Agenzia Giornalistica Italia: Thursday November 30, 2006 h.21.38)