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2006年10月

2006年10月の海外旅客船情報

メキシコ湾のクルーズ船で女性が転落死(米国)

ガルベストン発。Carnival Corp.によって運航されているクルーズ船から48歳の女性が転落して死亡した、と同社は語った。

この女性の氏名はクルーズ客船会社によって明らかにされていないが、船の上部屋外甲板から飛び降りて、船室のバルコニーに落ちた、と今 日、このマイアミに本拠を置く会社は新聞発表で述べた。

この船はCarnival Conquest(注、征服)と命名されたもので、モンテゴ・ベイ、グランド・ケイマン島、コズメルに寄港する7日間カリブ海クルーズを終えた。日曜日にガルベストンに 戻った。

同社では、女性は配偶者と一緒に旅行中だったと話した。Carnivalは、その他の詳細については明らかにしなかった。(後略) (Houston Chronicle: Oct. 1, 2006, 8:30PM)

人種差別主義者の一団がイングランドのフェリーを威嚇(スウェーデン)

狂暴なスウェーデン人の人種差別主義者の一団が、土曜日、イングランドのニューカッスルとイェーテボリ間のフェリーにおいて、乗客を恐 ろしがらせた。

この問題は、フェリーのMS Princess of Scandinaviaがイェーテボリに向う途中、ノルウェーのクリスチャンサンに寄港した後で始まった。

「この外国人嫌いの一団は、大体、全航海中、乱暴していました。スウェーデン人に見えない人ならば、誰でも攻撃していたのです。」と イェーテボリ警察のLars Gunnar Gustafssonは話した。

「とりわけ、連中はある船室に押し入って、ある女性を強姦し、顔を殴ったのです。」と話した。

このフェリーがクリスチャンサンから8時間かけて、土曜日の午後6時に到着した時、イェーテボリの波止場には警察の大部隊が待ち構えて い た。4人の男性が取調べのためにヒーシンゲン警察署に連行された。強姦の容疑で逮捕されたもので、その後、イェーテボリの警察本署に移送 された。

Mats Haake警察署長によると、4人は全員イェーテボリ地方から来た者で、2人はGrastorp、1人はTrollhattan、そしてもう1人は「イェーテボリの近郊の 島」から来た者だった。

4人の年齢は23歳から32歳。Haakeは、男性らが自白したかどうかについては話そうとしなかった。4人はこの乱闘の首謀者である が、約15人程の多数の一団によって支援されていた。この厄介者の大半は、船の警備員によって、男性らと接触することが出来なかった。 (The Local: 1st October 2006 12:12 CET)

DP Worldの合衆国港湾事業の売却は近々(アラブ首長国連邦)

DP Worldは今後6週間以内に、その合衆国の港湾事業をとある国際的な海運会社に売却する模様だ、とある記事は報じた。

Ports and Free Zone Worldの最高経営責任者Jamal Majid bin Thaniahは、Khaleej Timesによると次のように発言している。「興味深い入札手続があり、資産が高値だとの憶測にも拘らず、多くのところが興味を示しています。物事が進展しており、大変に 幸せです。」

観測者の中には、DP Worldが合衆国の資産の売却には時間的制約があることの価値が理解できるのだろうかとの疑問を呈していた者もいた。この成功した買い手は、本土防衛に関する合衆国の規 制による難題や、P&O買収で生じた問題を解決する必要もある、とこの記事は伝えている。

この合衆国港湾事業の売却は、今年前半にあったP&O買収と、その後アラブ首長国連邦が買収することは合衆国の安全に対して脅 威 になるという、合衆国内における政治的な大混乱によって生じたもの。(Trade Arabia: Sunday, October 01, 2006)

船は警報解除となった後でクルーズ客が病原菌で死亡(英国)

あるおばあちゃんが、以前の勃発後恐らくは消毒したであろうクルーズ船で、嘔吐ウイルスのために苦しんで死亡した。

退職した学校教師であるEdith Horn(79)は、ノルウェーを夫と豪華クルーズ船で周遊していたとき、重病になり喉を破裂させた。数時間後に死亡した。

MV Van Goghは、2度のクルーズで200人以上の乗員乗客が、激しい嘔吐と下痢の原因となるノロウイルスの犠牲になった後、先月2度に亘って専門家による清掃が行われた。

2度目のときは、港湾当局は、船員が出港の用意をしているのを知って、4日間船を抑留した。

Maritime and Coastguard Agency(=海事沿岸警備隊庁)の内部者が、船長が出港しないようにとの忠告を無視したため、職員らが行動せざるを得なかったものだと後に暴露した。

Horn夫人の昨日の検死で、船に乗り組んでいたウクライナ人医師は、Horn夫人がそのウイルスの症状を呈していたことを知らなかっ た と主張した。

またこの医師は、復路において定期検査のために船に乗船した環境衛生監視官に対し、乗客が死亡したことを告知することを怠っていた。

Horn夫人の夫で退職した技師のBernard(77)は、英国の会社Travelscope Holidaysによって運航されているこの15,420トンの船における自分の妻に対する扱いを批判した。

「その医者は全く愛想がなくて、患者に対する態度がなっていないものでした。ほんの少ししか英語が話せないんですよ。」とエセックス州 チェルムスフォードでの聴聞の後で語った。

「私は、彼が、妻が嘔吐し下痢をしていたことを知らなかったと話したので、本当に驚きました。誰かが何か検体を持っているかと聞いてき た のですが、誰だったか思い出せません。」

この審問によると、2人はエセックス州ハリッジで6月3日に乗船し、ノルウェーで、1000ポンド6日間クルーズの間、ベルゲンを含む 多 くの寄港地観光に参加したという。しかし4日目に2人は晩餐会を退席し、直ぐにHorn夫人の調子が悪くなったのだった。

「妻はベッドに休み、このときはもう、気分が悪くなっていたのです。」とHorn氏は話した。

船の売店で鎮痛剤を買おうとしたが売り切れで、妻のところに戻ってみると、激しく嘔吐しており、下痢と胸の痛みを訴えた。

この船の医師であるAndre Glumobは、午後10時頃呼ばれ、痛み止めの注射をして、その後、点滴を行った。

その後数時間以上に亘って、Horn夫人のもとをその医師が8回訪れたが、容態は悪化し続け、Glumob医師はHorn氏に次のよう に 話した。

「あなたの妻は正に病気です。死ぬと思います。」

Horn氏は付け加えた。「私は船室に戻り、妻を介抱しようとしたのですが、苦しんでいました。妻はお茶を飲みたいと言ったのです。そ れ でストローをつけてお茶をもらってきたのですが、飲もうとしたものの、飲めませんでした。ベッドの上でぐったりして、本当に冷たくなった ので、私はまたあの医者に電話をしたところ、彼は妻が死んだと確認したんです。」(後略)(This is London: 03.10.06)

Queen Victoriaの船長が任命される(米国)

10月4日、カリフォルニア州バレンシア発。Cunard Lineで26年間の経験を有するPaul Wright船長が、Queen Victoriaの船長に任命された。同船はベニスで現在建造中の同社最新の遠洋定期船であり、2007年12月に就航することになっているものだが、今日、発表された。

Wright船長は、Shell Tankersの見習いとして1965年に船乗りとなった。そして直ぐに旅客船に昇進し、1969年にCanadian Pacificに乗務した。Cunardでの最初の役職は、1980年のCunard Countessへの任命で、それ以来、Cunard Princess、Sagafjord、Cunard Dynastyに乗務した。1999年、Wright船長はCunardのフラグシップであるQueen Elizabeth 2の船長に昇進し、史上最大の遠洋定期船Queen Mary 2の建造が始まるまで船長を務めた。就航に先立ち、サン・ナゼールでQM2の建造を監督し、最近引退したRonald Warwick船長に代わって、2004年、Queen Mary 2の船長に任命された。(後略)(Cunard Line: Wednesday October 4, 8:30 am ET)

フェロー諸島へのフェリー再開計画(英国)

フェロー諸島とケースネス間のフェリー運航再開を睨んだ話し合いが始まった。

これにより、35,000トンのフェリー、Norronaの週1回のスクラブスター接岸への道が開かれることとなる。

提案された計画は、ハイランズ(注、スコットランド高地)の港湾とフェロー諸島の首都トルスハウンを、1990年代に途絶して以来、初 め て連結しようというもの。この提案は、国有Smyril Lineによる北大西洋のフェリーの旅程の変更の一環をなす。

フェロー諸島とスクラブスター間の連結は、同航路がSmyrilによって結ばれるようになった1983年に始まった。

これにより、幾つかの公的資金による貿易使節団がフェロー諸島に送られることとなり、多くの業務提携がなされることとなった。(後略) (BBC News: Wednesday, 4 October 2006, 12:33 GMT 13:33 UK)

Harwich International PortはStena Lineとの新契約に署名(英国)

Harwich International Portは、ヨーロッパ最大のフェリー運航事業者Stena Lineとの契約延長に署名したことを喜んで発表した。

この新しい合意は、両者の関係を2020年まで延長するもので、このことはStena Linesが北海での運航に継続的に関わることを意味する。

契約延長に加え、Stena LineはスーパーフェリーのStena HollandicaとStena Britannicaの改装に7000万の投資を行うとも発表した。

両船は240メートルに延長され、貨物と乗客の双方を輸送できるようになる。これにより、今後14年間に亘り、毎日2回、オランダへの 旅 客航路が確実なものとなる。このフェリーは世界最大の貨客船になる(後略)。(Transport News Network: Oct 4, 2006)

クルーズ船が保安検査のためにセント・ジョンで少し待たされる(カナダ)

セント・ジョンを水曜日に訪問したクルーズ船で安全が侵害され、船員が船内を捜索する間、乗客らは下船を余儀なくされる事態となった。

2,500人以上の乗客を収容することのできるStar Princessは、完全に調べられたが、結局、何も見つからなかった。

Royal Newfoundland Constabulary(=王立ニューファンドランド警察)は、何の危険もないと話しているものの、3つの疑わしい小包が船上で見つかった。

更に警察が言うには、乗客らがよそ者が船に乗っているのを見たと報告したが、その身元不詳の男性は、捜索が始まる前に船を離れたとい う。

1年前、当局は、セント・ジョンに接岸した際に、6人の中国人がStar Princessに隠れているのを発見した。その後、Lin Zhou Zhang(39)が、自分と他に5人を偽造旅券を使ってカナダに密入国させたかどで、懲役1年の刑を言い渡されている。

疑いが晴れて、Star Princessは水曜日の夜に出港したが、予定されていた出発よりも約3時間遅れた。(CBC - Newfoundland & Labrador: Thursday, October 5, 2006)

フェリー会社は200万ポンドの赤字を報告(英国)

新たに発行した年次報告書によると、フェリー運航事業者のCaledonian MacBrayneは、昨年、200万ポンドの営業損失を出したという。

燃料費、通行・停泊手数料、そして会社年金の不足額が、全てこの数字になって現れた。

ストーノウェーとウラプール間の航路は、この国有フェリーにとって最大の赤字原因となっている。

会長を引退したHarold Mills博士は、CalMacはもうじきある入札に直面するには「丁度良い状態」だと力説した。

CalMacは3300万ポンドを赤字を計上したが、それはスコットランド行政府による3100万ポンドの助成金の注入前のこと。燃料 費 は、事前に決められた率で同社に燃料を提供する特別計画があるにも拘らず、600万ポンドから900万ポンドに上昇している。

CalMacは、輸送した乗客数は500万人以上、乗用車は100万台以上を維持していると話した。同社は14,000台のコーチ (注、 長距離大型バス)を輸送しており、前年度よりも1,000台増えている。

航路毎の明細を報告したのは初めてであり、ストーノウェーとウラプール間の航路は400万ポンド以上の赤字、Lochboisdale は 300万ポンド以上の赤字となっている。

ヨーロッパ共同体が入札手続指令をすることになれば、数字は気の滅入るようなものになるかもしれない。しかしMills博士は、会社は 今後良くなると話した。

CalMacは10月から3社に分社化されることになっている。会社の1つはチャンネル諸島のガーンジー島に登記され、実質的な節税と なる。

管理職の大半はインバークライドのグーロックに留まり、フェリーの所有権は3番目の会社に移転する。

RMT労働組合は、職員の給与と労働条件が影響を受けないことが保障され、安心したと話している。

CalMac経営陣は、自社航路に対する入札手続期間中、このことで更に競争が増すことになると話した。

グーロック―ダヌーン航路の最初の入札の落札者は、10月末に発表される見込み。CalMacとWestern Ferriesが、いずれもこの契約に入札している。(BBC News: Friday, 6 October 2006, 14:52 GMT 15:52 UK)

フィンランドのフェリーで女性が強姦される(スウェーデン)

ストックホルムに向っていたフェリーで、フィンランド人女性が、土曜日の晩に船室内で強姦されたという。

男性が、Viking LineのフェリーMS Isabellaの警備員に逮捕された。この男性は、日曜日の朝にフィンランドからストックホルムのSodermalmターミナルにフェリーが到着したとき、埠頭で警察に 引き渡された。

ストックホルム警察の広報官は、この事件が輪姦であったとの報道に関しては確認できないと話した。

「そうした情報は持ち合わせていません。」とSodermalmの司令Evert Norbergは話した。

「男性が集団の一味であった可能性はあります。」と付け加えた。

女性は、検査と治療のためにストックホルムの病院に搬送された。(The Local: 8th October 2006 10:25 CET)

ベトナム北部でフェリーが沈没、19人の学生が死亡(ベトナム)

Nghe An省のカー川を横断して学校に向っていたフェリーが沈没し、19人の10代の学生が昨日行方不明となり、溺死したものと見られている。

この19人は、山岳地帯のCon Cuong地方の200メートル幅のカー川を午前6時30分に船で横断していた57人の学生グループの一部。

川の半分に達した時に、この船のプロペラが止まり、船は川の水の渦の中に沈没した。船は乗客を乗せ過ぎており、犠牲者の大半は女子学生 だったという。

乗客のLo Van Laiは、「5人の子供達を助けたが、甥を助けることができなかった。」と言って涙ぐんだ。

水先案内人のLo Van Nghiep(23)は、2人以上の学童を救助した。一方、Danang Sports College(=ダナン体育大学)の学生Loc Van Theuは、川に飛び込んで4人救助した。

Nghiepはいつもは父親としているこの船の水先案内の仕事を1人でしていた、と地元人民委員会の委員長Doan Anh Thoは報告した。(後略)(Thanh Nien Daily: Sunday, October 8, 2006 13:37:09 Vietnam (GMT+07))

旅券の期限が海陸の旅行で延長(米国)

カナダ国境沿いの旅行業界と州は、連邦議会が合衆国内に入国するための旅券の期限を延長し、大勝利した。この延長は、国土安全保障省の 歳出予算案に盛り込まれた。

連邦議会は、元々2008年1月1日を、西半球の他国から合衆国に入国する全ての旅行者に、旅券の所持を義務付ける日としていた。国土 安 全保障省は、クルーズ船と航空機の乗客に対し、これを2007年1月8日に繰り上げるよう提案していた。

今や連邦議会は、海陸旅行のこの旅券の期限を2009年6月1日に先送りした。政府がより費用のかからない身元証明の選択肢を提供する か、検問所においてこうしたカードを読み取れる技術が導入されたならば、旅券や他の信頼できる文書が、この期日よりも繰り上げて要求され ることとなる。

連邦議会は、航空機の旅券の期限を変更しなかった。航空会社は既に乗客に、国際的な旅行の場合は、たとえ西半球であっても、旅券を要求 し ていた。そのためこの新しい条件は、Travel Industry Association of America(=米国旅行業協会)によると、空の旅には混乱をもたらさないという。

「市場を調整済みです。」とTIAの政府業務副会長Rick Websterは話している。

しかしその他の形態の旅行においては、旅行者が新規則を知り、旅券に変わるもを作成するのに時間がかかる、と旅行業界では話している。 合 衆国の旅券は、現在、大人が97ドル、子供が82ドルの費用がかかる。旅行者によっては旅行を思いとどまるのに十分なくらい高額で、とり わけ合衆国とカナダ間の旅行においてはそうだ。

元の旅券計画を実施すれば、「両国の何百万もの旅行者が自国に留まり、商取引は国境を横断する商品の輸送が停滞してしまう」と Louise Slaughter下院議員(共和党、ニューヨーク州選出)は話している。

「我が国の国境における重大な危機が回避されたのです。」と団体旅行業界を代表するNational Tour Association(=国内旅行協会)の議会顧問Jim Santiniは話している。

「クルーズ業界は、我が国の国境における安全性を強化する連邦議会の努力に拍手を送りたいが、適切に行っていただきたい。」と International Council of Cruise Linesの会長J. Michael Cryeは話している。

国土安全保障省の歳出予算案(H.R. 5441)の全文は、thomas.loc.govで公開されている。(Milwaukee Business Journal: October 9, 2006)

Scandlinesの入札者は3社に絞られる、何れも10億ユーロ以上の値(デンマーク)

コペンハーゲン発。デンマーク―ドイツ間のフェリー運航事業者Scandlines AGに入札した者は6社から3社に絞られ、現在、入札者に留まっているところは全て10億ユーロ以上と見られる、と日刊紙Boersenは消息筋を明らかにしないで報じ た。元々は、20社以上がScandlinesの入札に関心を示していた。

この日刊紙によると、入札者に留まっているところは10億ユーロ以上の値を付け、スウェーデンのStena ABが、ヨーロッパ最大の上場ベンチャー企業3iと共同しているという。

入札者に留まっている他の2社は、Deutsche SeereedereiとAllianz Capital Partners、そしてデンマークのLD Equityから構成される共同事業体、Baltic Ferry Development Groupと、合衆国資本のBain Capitalであると考えられている。

Scandlinesは現在、デンマーク運輸省とDeutsche Bahn AGによって、それぞれ50パーセントずつ保有されている。(Life Style Extra: Wednesday, 11th October 2006 08:14)

ドバイは冬季クルーズ観光を促進(アラブ首長国連邦)

ドバイはこの10月から始まり2007年4月までの冬季クルーズ観光期間中、最新のクルーズ・ターミナルで50隻ものクルーズ船を向け るべく準備中だ。

旅客船の何隻かは、中東地域において初めてお目見えするものだが、船に合計64,993人の乗客と船員が乗ってやって来る予定になって いる。

Dubai Cruise Terminal (=ドバイ・クルーズ・ターミナル)(DCT)を運営するDubai Department of Tourism and Commerce Marketing(=ドバイ観光通商局)(DTCM) の総裁であるKhalid A bin Sulayem氏は、次のように語った。

「クルーズ船を迎える準備は整いました。ドバイは世界で人気のクルーズの目的地になりつつあります。この6ヶ月の間に到着したクルーズ 船隻数が、ドバイが世界のクルーズ観光地図においてどのような地位を占めているかを物語っています。」(中略)

この船の形をしたターミナルは、2001年の開設で、3300平方メートル。335メートルの埠頭に、同時に2隻の船を収容できるも の。 2005年、ドバイは13,000人近いクルーズ船客を扱った。

ドバイは、2006年に20,000人のクルーズ客、2007年には30,000人のクルーズ客を見込んでいる。クルーズ観光客の大半 は、英国、ドイツ、合衆国市場からやって来ている。

ある調査では、ドバイのクルーズ客の80パーセントは、この次にも首長国に来たいと思い、95パーセントは、この華々しい設備、手付か ず の浜辺、他に類を見ない買い物ができるドバイを訪れるよう他人に勧めると答えている。

Dubai Cruise Terminalは、世界で初めてISO-9002資格を獲得し、政府観光局によって運営されている世界唯一のクルーズ施設。(AME Info: Wednesday, October 11 - 2006)

Grimaldi GroupはFinnlines株式の残部を購入する計画

イタリア企業は現在フィンランドの海運会社の46パーセントを保有(フィンランド)
イタリアの海運グループのGrimaldiは、火曜日、フィンランドの海運会社Finnlinesの株式の残部について協議する計画だと 発表した。この発表は、Grimaldiが、フィンランドの投資グループのThominvestと主要株主のJouhki一族から、同社 の10.8パーセントの持分を更に取得した後で、直ぐに発表されたもの。この買収で、FinnlinesにおけるGrimaldiの株式 は、合計で46.2パーセントに上昇した。

Grimaldiの意図がFinnlinesの支配株主になることであることは、かねてから明白だった。昨年の夏、Laine一族は、 Finnlinesの株式をこのイタリア人に売却し、9月初旬にはNordea Bankが続いた。

Laine一族からの株式だけでも、Grimaldiの保有するFinnlinesの株式は30パーセント以上に上り、これはこのイタ リ アのグループに、Finnlinesの残りの株主に対して株式買取価格を示す義務を負わせるものだった。

法律によると、Grimaldi Groupは3年間株式買取請求を受け付けるか、決定的な意味を持つ30パーセント未満に持分を減少させる必要がある。

火曜日の発表における唯一の驚きは、そのタイミングであった。驚くほどすばやいものだった。Grimaldiはその意思を実現して、 10 月末に残りの株主に対して正式申し出る計画だ。株主は、その後5週間で返答することとなる。

Grimaldiは、1株当り15.95ユーロで買い取る旨表明しており、これはFinnlinesの12ヶ月間の平均株価の8パーセ ン ト近く上回る金額。

Finnlines社長で最高経営責任者のAntti Lagerroosは、同社の取締役会はGrimaldiの正式な申し出に対して応答することとなると話している。取締役会は提示価格に対して、少なくとも見解を表明する こととなる。

Grimaldiによる提示に対するLagerroosの見解は、予想されていた。「買手はFinnlines全体に対して興味を示し て いる。つまるところ、ノウハウ(注、仕事のやり方)に興味があるのだ。」

ナポリに本拠を置くGrimaldisは、古くからの海運一族。Grimaldi Groupは1945年創業で、それ以来、最も卓越した民間海運会社の1つとなった。同グループは、世界で専用のRo-Ro船、自動車運搬船からなる最も大きな、そして最 も近代的な船隊を保有している。

Grimaldi Groupは、使用している船舶の55隻ほどしか保有していない。このグループは、北ヨーロッパ、地中海、アフリカ西部・中央、更に南北アメリカで定期便運航を行ってい る。

Finnlinesは主としてバルト海で運航しており、グループとの重複は生じない。Grimaldiは以前、フィンランドの経済誌 Talouselamaに対し、Finnlinesは別会社として維持する旨述べていた。

現在、Finnlinesの収益性は、Grimaldi Groupに匹敵するものではない。しかしイタリア人は、EUの拡大とロシアの経済状態の改善に関連して、バルト海の輸送が成長する可能性があることに気がついている。

買手からの見方として最も興味深いものに、ロシアへの乗用車の輸送があり、これは将来、今とは反対方向に向うものかもしれない。

Finnlinesの運航においてさえも、ロシアは最近、注目されている。今日、Finnlinesは、ドイツからサンクトペテルブル ク に、直行便とカリーニングラード経由便を運航している。しかし同社の中核事業は、未だに従来からのフィンランドの輸出産業の積荷である。

Grimaldiに次ぐFinnlinesの大株主は、年金保険会社のIlmarinenと林業のStora Enso。

忍耐強い財務投資家であるIlmarinenは、既にGrimaldiの提示した価格には不満であり、その価格では取引しないと発表し て いる。

Stora Ensoは、基本的にはその中核事業以外の営業活動からは手を引こうとしているが、今のところは、Grimaldiの発表に対して応答することとなっている。 (Helsingin Sanomat: 11.10.2006)

Aker Yardsはフランス地方議会から1300万ユーロの船舶注文を獲得(ノルウェー)

オスロ発。Aker Yards ASAは、フランスのモルビアン地方議会から更に1300万ユーロの注文を獲得したと述べた。これは、このノルウェーの会社の同地方における2隻目のRoPax船建造選択 権を確定させるもの。

新船は、6月に引き渡されたBangorの姉妹船となる。この新しい乗客450人乗りの船は、2008年の第2四半期に引き渡されるこ と となる。(Forbes: 10.12.2006, 03:56 AM)

国後島の空港が日曜日から閉鎖(ロシア)

10月14日、ユジノ・サハリンスク発。クリル諸島の国後島に着陸する飛行機は、土曜日が最後になる。2機のAn-24s旅客機が、サ ハリンから島のユジノ・クリリスクのメンデレーエフ空港に飛んできた。そして同空港は日曜日に閉鎖になる。国後には海路で行けるだけにな るかもしれない。

メンデレーエフは、空港の滑走路の舗装状態が悪いため、Gosavianadzor国家航空安全管理庁の極東局の命令によって閉鎖され る。

サハリンから来た飛行機はその日の内に国後から戻り、他の目的地に向って飛ぶことになっている。

旅客船Igor Farkhutdinovが、サハリンからクリル諸島に定期運航している。ユジノ・クリリスクには、サハリン南部のコルサコフ港から、天候の良いときで12時間かかる。

荒天時や冬季には流氷が国後への接近を阻み、船はこの南部クリル諸島に数日かけて進むことになる。An-24だと国後には約1時間だ。

ユジノ・クリリスクの副市長Tigran Avenyanは、同空港の閉鎖は南部クリル諸島にとっては「大災難」だと考えている。

昨年の夏には国後には週4回飛行機が飛び、2隻の発動機船が島を結んでいたが、サハリンと南部クリル諸島間の人々の輸送には十分ではな かった。

日曜日以降、飛行機は国後には飛ばず、1隻の旅客定期船は、コルサコフとユジノ・クリリスク間の海路からは転配となる。

南部クリル地方と国後島、色丹島は、事実上、交通が遮断されることとなる。

10月7日、サハリン地方知事のIvan Malakhovは、ロシア運輸大臣に宛てた書簡の中で、この空港問題を取り上げた。

空港は改修の必要があり、滑走路は補修が必要。しかし行政官のSergei Bondarenkoによると、これまでのところ、メンデレーエフでは何の作業も行われていないという。(ITAR-TASS: 14.10.2006, 09.06)

クルーズで女性が飛び降りたかもしれない(米国)

メキシカン・リビエラ沿岸の8日間クルーズは、今週、ロサンゼルス港に向っていた乗客2,400人乗りのNorwegian Starの船尾から乗客の1人が飛び降り、ゾッとするものになった。

あるテレビのニュースでは、この行方不明客と見られる女性の遺体がメキシコの海岸沖で見つかったというが、金曜日、FBIのロサンゼル ス 事務所のKen Smithによっては確認されなかった。

「クルーズ船からの行方不明客の捜査は未解決のままです。」と語った。

犯罪の証拠があるかとの質問に対しては、「それは確認できません。」と話した。

FBI当局者は、、この行方不明客の性別、その他身元を確認できるものについてさえも確認しようとしなかった。

10月5日にロサンゼルス港を出港したこの15層の船は、金曜日に予定通りサン・ペドロの港に戻り、FBIの捜査官が乗客から話を聞く た めに乗船した。

Norwegian Cruise Lineが発表した声明によると、女性の同行者が水曜日の午後7時頃、行方不明になったと通報した。船はCabo San Lucasを通過してメキシコ領海を航行中で、帰国途上にあったという。

Norwegian Starは、沿岸警備隊とFBIに通報して方向転換し、メキシコ海軍と共にその晩は数時間に亘って捜索した。乗客にはその時点で、何が起きたのか話した、と Norwegian Cruise Lineの広報担当者Susan Robisonは話した。

船は金曜日にロサンゼルスに戻ったが、この捜索のために数時間の遅れとなった。

寄港地には、アカプルコ、Zihuatanejo/Ixtapa、プエルト・バリャルタ、Cabo San Lucasが含まれていた。

金曜日の午後遅くまでにFBIは取調べを終え、新しい乗客らが、その日の晩にメキシコに向う予定の次の8日間クルーズのために乗船して い た。(Daily Breeze: October 14, 2006)

GNERの所有者が破産の申し立て(英国)

East Coast Line(=東岸線)の鉄道運航事業者GNERの米国所有者で、問題を抱えているSEA Containersが、昨日、1億1500万ドル(6200万ポンド)の社債を償還できずに破産申請を行った。

このバミューダに登記されたグループは、今月初め、ニューヨーク証券取引所において株式取引が停止になっており、債権者が連邦破産法第 11章により、困難を回避するための時間を稼ぐことができると話した。経営陣は、GNERには何の影響も無く、東岸幹線を走る都市間列車 の運行は継続することを強調した。

Sea Containersと2つの子会社、Sea Containers ServicesとSea Containers Caribbeanは、デラウェア州合衆国破産裁判所に保護申請を行った。

「この保護申請を行った主要理由は、特定債権者がSea Containersや多数債権者の利益に反する行為に出ることを封じることにあります。」とSea Containersの最高責任者Bob Mackenzieは語った。「弊社は弊社の経営戦略を継続し、主要な営業単位は「通常通り営業」を行います。」

Sea Containersは、英国輸送部門は「発展に後れず」、GNERは如何なる特権契約にも違反していないと話した。GNERの特権は、Sea Containersからは「別個の物」だという。

GNERは、ロンドンとエディンバラ間の列車を運行するために、昨年、その特権が10年間延長になって以来、もがいて来たものとみられ て いる。この特権による最初の14ヶ月間の旅客収入は、予想よりも3200万ポンド少ないものだった。

Sea Containersは、ここ1年で債務を半分に削減している。しかし日曜日、このフェリー・貨物会社は、昨日の朝に償還されることになっていた6200万ポンドの支払が できそうにないと警告した。

連邦破産法第11章は、既存の経営陣の下で破産事業が営業継続することを許し、債権者が清算に直面することを回避するための合衆国の法 的 手段。(Scotsman: Tue 17 Oct 2006)

ロシア、ドイツは輸送協力宣言に署名(ドイツ)

10月19日、ベルリン発。ロシアとドイツは、輸送における協力、共同輸送業務、ロシア・ドイツの港湾間の鉄道連絡船の連結に関する宣 言に調印した。

ロシア運輸大臣Igor Levitinとドイツ運輸大臣Wolfgang Tiefenseeは、この宣言に署名した。ロシアの港湾ウスティ・ルーガ、バルティスクとドイツのバルト海の港湾をフェリーで連結し、この計画に参加する会社が協力する ことになったことを賞賛した。Levitinは、直行フェリー航路は二国間協力にとって大変に重要であることを指摘した。ロシアの輸出商 品の製造原価が逓減し、競争力が増すこととなる。

この宣言で、トムスクにおける二国間高官協議の枠組みの範囲内で議論されてきた幾つかの銀行株が落ち着くこととなった。

Tiefenseeは、自分としては、この宣言の署名はロシアとドイツの運輸大臣が良好な協力関係を築いてきたことの証であると思うと 話 した。両国の企業が、この計画の実現に加わることは重要なことであると語った。

「我々は幾つかの別の計画でも、集中的に取り組んでいます。」とTiefenseeは語り、「ロシア市場は、その有する好機と同じくら い 巨大なもの」と指摘した。(ITAR-TASS: 19.10.2006, 16.18)

威嚇射撃後、ドイツのフェリーはポーランドへの旅行を再開(ドイツ)

ドイツ、ヘリングスドルフ発。金曜日、ドイツのフェリー会社はポーランドへの旅客運航を再開した。Sven Paulsen社の船を停船させようとして、ポーランド沿岸警備隊が緊急越境追跡中に無為にも信号弾を発射した事件の3日後のこと。

船長はポーランドに戻ったら起訴に直面することになっていたものの、ベルリンもワルシャワも、火曜日の事件を重要視しなかった。

この会社は金曜日、今週初めにポーランド税関当局がシフィノウィシチェ港で停船させようとした旅客船Adler Daniaとは違う船を配船した。

この海運会社の支配人Alwin Muellerは、Adler XIは200人の乗客を乗せてドイツの北東の縁にあるヘリングスドルフを出港して、バルト海沿岸20キロメートル先にあるMiedzyzrojeに向った、と話した。

ポーランド国境警備隊の広報官Tadeusz Gruchalaは、Deutsche Presse Agentur dpaの電話インタビューで次のように話した。

「Adler XIがポーランド領海内に入ったならば、通例の通関手続きを実施します。無責任な船長による10月17日の事件の報復などをする意図はありません。船(Adler XI)とその乗客は、今回の事態の影響を受ける筋合いのものではありません。」

ドイツ人がポーランド領海内よりも安く酒類や煙草を買うことが出来るように、往復観光が行われている。洋上スーパーマーケットを経営す る 同社では、この実施を巡って、長年、ポーランド当局と論争してきた。

ポーランドは木曜日、最初の船の入国を禁止していると話した。その船長は、追跡中、弾丸が船首をかすめたと主張している。

Heinz Arendt船長は、身元が明らかでないため税関職員を無視し、自分の「任務」は在庫の商品を守ることにあるので、ポーランド領海内での停船命令を無視したと語った。 (Monsters and Critics.com: Oct 20, 2006, 16:55 GMT)

TT-Lineは運航経費を減らして満足(オーストラリア)

TT-Lineの最高責任者Peter Simmonsは、バス海峡のフェリーの運航経費を押さえている経営を賞賛した。

Government Business Enterpriseは、昨年の会計年度において、3350万ドルの営業損失を計上していた。損失の2800万ドル近くが、シドニー―デボンポート間のSpirit of Tasmania IIIの運航によって生じたもので、現在は廃止されている。Simmons氏は、チームの協力で、燃料費を抑えていると話した。

「運航回数の減少と低速化後、800万ドルの燃料費は増えたものの、実際には運航経費の総額を、1000万ドルを超えるくらいにまで何 と か減らしています。経営陣と関係者は、かなり頑張っています。」

TT-Lineの財政状態は、2005年―2006年度の総収益が710万ドルに改善されている。これは主として船舶の評価額の上昇に よ るもの。(ABC Online: Friday, October 20, 2006. 3:00pm (AEST))

クルーズの病気はよくあるウイルスかも(米国)

ケンタッキー州、パデューカ発。オハイオ川のクルーズ客が風邪のような症状を訴え、これはノーウォーク様ウイルスに似た致死性のない病 気に罹患したのかもしれない、とケンタッキー州の防疫官は語った。

Mississippi Queenの10人の乗客が、日曜日に風邪のような症状で入院しており、金曜日には少なくとも36人が吐き気を訴えて船は接岸を余儀なくされた。

Kentucky Department of Public Health(=ケンタッキー州公衆衛生局)局長William Hacker博士は、クルーズや養護老人ホーム、学校等で通常感染する伝染病、ノーウォーク・ウイルスに付き物の症状に似ていると話した。

「これは一般的な疾患です。しかし限定された空間で多数の人々が発病するもので、治療が必要となるものです。」とHackerは語っ た。

この病気の潜伏期間は短く、接触伝染性のもので、嘔吐と下痢を含む軽度の胃腸障害を引き起こし、通常、少なくとも12時間から24時間 継 続する、とHackerは話した。

Hackerは、検体検査結果は一両日中に明らかになると語った。Centers for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)のチームが、船に保存されていた食料を検査したが、問題はなかった、と語った。

この川舟は、水曜日にシンシナティを出発して、火曜日にセント・ルイスに到着する予定だった。525人の乗客の大半は、日曜日、船に留 まって旅行を継続した、と船主であるMajestic America Lineの広報担当者April Matsonは話した。

クルーズ運航社はこの病気の拡大を制限しようとしており、ドアーの取っ手や手摺の消毒、船内には手洗い場を設置し、立食の行列で乗客が 食 べ物に触れないように盛り付けている。(Press of Atlantic City: Sunday, October 22, 2006)

出来事の記録、日本、硫黄島(日本)

21日間の「Islands of the Pacific Theater Cruise(=太平洋戦域島嶼クルーズ)」の間、BeavertonのHarlan "Hal"とGarnice Rothは、オーストラリアのシドニーから日本の大阪に旅行した。Pacific Princessのクルーズでは、ポートランドから5,300マイル離れた硫黄島を含む、第二次世界大戦中の意義ある数ヶ所の土地を訪問した。

合衆国海軍と共に61年前に島の沖に行ったことのあるHalにとっては、ちょっとした里帰りであった。遠くに見える擂鉢山を背景にした 自 身の写真を持っている。これは島に海兵隊によって合衆国国旗が掲げられ、この戦争の不朽の象徴の1つとなった、ざっと2時間前に撮影され たもの。クルーズに参加した2人の硫黄島退役軍人の1人として、島の南端沖での慰霊祭に参列した。硫黄島を舞台にした映画の行事であり、 「Flags of Our Fathers(=父親達の星条旗)」は、金曜日に劇場で公開された。(後略)(OregonLive.com: Sunday, October 22, 2006)

針路、便所!クルーズ船の1,500人が3日間便所なしで立ち往生(英国)

豪華クルーズ船の1,500人近い乗客が、3日間便所なしで立ち往生した。

1連の配管の故障が「騒動」を引き起こし、昨夜は、定期船Destinyでの抗議集会に数百人が参加した。

Thomsonが運航している船の消息筋によると、真空システムの不調で、土曜日に全ての便所が使用不能となり、その後、1,450人 の 乗客と540人の船員が、お湯の出ない状態に置かれた。

昨夜、Thomsonの幹部がシステムを修理すべく「極上の技術者」のチームを雇った。広報担当者は語った。

「10人の専門家が、徹夜で午前6時まで、問題を解決すべく作業いたします。」

この問題は、定期船がカナリア諸島とモロッコに向う7日間航海で生じたもの。妻のLorraineとウェスト・ヨークから来た Derek Twiggは、自分の60歳の誕生日のお祝いが台無しになったと話した。消息筋は語った。

「クルーズは順調に始まり、皆さんは船に感銘していました。美しい船だ、と。しかし突然、便所に問題があると聞かされ、直ぐに全てのシ ス テムが駄目になりました。最後の3日間は、乗客は訪問した港の便所を利用しなければなりませんでした。しかし多くの人々が我慢しきれなく なったのです。そしてお湯も出なくなりました。その後で、船員が修理のために配管工のチームを手配したのです。」

Thomsonは、Destinyを船隊の誇りであるとしている。11層の甲板、2つのプール、2つの食堂、そして3つのバーを有する 最 大の船だ。同社のウェブサイトにおける、この船齢16年の船の説明では、その「極上の宿泊施設と設備」を強調している。 (Mirror.co.uk: 24 October 2006)

FinnlinesはイタリアのGrimaldiからの株式公開買付を拒絶(フィンランド)

ヘルシンキ発。Finnlinesの取締役会はイタリアの海運グループGrimaldiによる1株当り15.95ユーロの株式公開買付 を拒絶した。

Finnlinesは、この価格は「同社の新しい競争力のある収容力と、急速に発展している市場であるバルト海における強固な地位に鑑 み ると、余りにも安いもの」と考えていると話した。

更に取締役会では、株主にこの申し出を勧めないことを満場一致で決議した。

既に46.2パーセントを保有するFinnlinesの大株主であるGrimaldiによる申し出は、この前の金曜日に始まった。

Grimaldiは、同社の残りを買収するための資金を、自社の引当金と一部借入金によって用意する計画。

声明が出され、税引き前利益は第3四半期の660万ユーロの2倍以上の1420万ユーロ、売上高は6.1パーセント伸びて1億5490 万 ユーロであることを、Finnlinesは明らかにした。

同社では、輸送量はその中核市場において「明確に」伸びており、継続的事業活動における年間収益は、2005年度よりも伸びるものとみ て いると話した。(Forbes: 10.25.2006, 12:36 PM)

調査官は煙草の吸殻が致命的なクルーズ船火災の原因らしいと語る(ジャマイカ)

イングランド、ロンドン発。捨てられた煙草の吸殻がカリブ海のクルーズ船の致命的な火災の原因となったらしい、と事故調査官は話してい る。

英国のMarine Accident Investigation Branch(=海難調査局)は、報告書において、Star Princessでの3月23日の火災は、恐らくは船室のバルコニーの可燃物に燃え移った煙草が原因とみられると語った。

炎は、グランド・ケイマン島からジャマイカのモンテゴ・ベイに向っていたバミューダ船籍の船の300室近い船室に広がった。1人のアメ リ カ人乗客が死亡し、他に13人の乗客が気道熱傷で治療を受けた。

この調査官の報告書では、バルコニーのポリカーボネート製の隔壁、ポリウレタン製のデッキ・タイル、プラスチック製の家具が大変に燃え 易 く、燃焼したときに大量の激しい黒煙を出したことが判明したとしている。

報告書では、国際的な海の安全規則が、この火災の後で強化されることとなるとしている。

同調査局では、船主のCarnival Corpは安全性強化に取り組んでおり、International Maritime Organisation(=国際海事機関)は12月に、海上の船舶を管理する合意に対する修正案を検討するという。

本件火災時点においては、同機関は、クルーズ船の防火区域に含まれないバルコニーで可燃物を使用することに関し、規則を制定していな かっ た。(Jamaica Observer: Wednesday, October 25, 2006)

執行官はタンパのカジノ船を差し押さえ(米国)

タンパ発。連邦執行官は、船員が船主が223,000ドル以上を支払う義務があると話している400フィートのカジノ船を差し押さえ た。

合衆国判事の命令によって、Casino Royaleは金曜日にタンパ造船所において差し押さえられた。9月に32人の船員が賃金の支払を求めて訴訟を起こしていたが、和解は不調に終わり、今週、命令が出たも の。

船の運航者Ocean’s 21 LLCは、争われている賃金その他の費用に充てるべく、保証金を納め、来週、船を取り戻すつもりだ、と同社を代理するバージニア州ノーフォークの弁護士、John Padgettは語った。

財政問題と事務処理の遅延で、この就航すればフロリダ最大のものの1つとなる洋上カジノ就航計画は行き詰まっている。

8月、合衆国沿岸警備隊は、この船の前の所有者が、船に乗客を乗せるための資格を得るに必要な、適切な避難・防火計画を提出していな かっ たことを明らかにした。

就航は遅れ、船の225人の従業員の殆ど全員が賃金の支払を受けられない状態に置かれ、仕事をしていない。同社は、沿岸警備隊の承認を 得 たら1ヶ月以内に運航を開始すると考えている、とOcean’s 21社長Nigel Whiteは話した。

洋上カジノは、公海上でラスベガス流の賭博を行うもので、スロット・マシーン、ポーカー、ブラックジャック、スポーツ賭博等を行う。乗 客 は、小型のフェリーに乗って同船に行くことになる。(Florida Today: October 28, 2006)

キーシュ―ドバイ船会社が外国人観光客を誘致(イラン)

10月28日、テヘラン発。Kish Shipping Services Company (KSSC)の代表取締役Ahmad Karamiは、土曜日、当地において、外国人観光客を誘致すべくキーシュ島とドバイの間で旅客船会社を開設すると語った。この船会社は、Val-Fajr Shipping CompanyとKSSCの合弁で設立するとも語った。

Eid al-Fitr(ラマダンの断食の終わりとなる祝祭日)と共に、100人の外国人観光客の最初の団体がキーシュ島にやって来た。この船旅が飛行機の旅に勝る最大の利点の1 つは、安価な切符であると語った。

Karamiは、イラン人観光客向けの切符価格は約550,000リアルで、外国人向けは270ディルハムである点を指摘した。安い海 運 税、乗客一人当たり50キログラム余の手荷物輸送料金が無料であり、20トン余の商品を輸送できる能力が、この海運会社の利点の1つと なっている。

最後に、Negin Shipは250人余の乗客を輸送でき、キーシュ、ドバイ間の115マイルの距離を4時間で巡航すると語った。(MehrNews.com: 19:28, 2006/10/28)

カラチ―ムンバイ間のフェリーがまもなく始まる、インド政府が承認(パキスタン・インド)

カラチ発。遂にインドの内閣は、パキスタンの内閣が8ヶ月前に既に承認して以来、保留になっていた海運協定を改正した。

インドとパキスタン間の改正海運協定は、インドとパキスタン船籍の船によって、船舶を増強して輸送料金を競争することになると見られる そ れぞれの港湾から第三国に貨物を輸送することの他、第三国船によって両国間の貨物輸送を行うことを許容するもの。

港湾・海運大臣のBabar Khan Ghauri上院議員は、この第一歩は、海運部門における民間投資家を勇気付けるものとなり、今や、より多くの船がパキスタン国旗をたなびかすことができるだけではなく、 両国の船舶が第三国の貨物やコンテナを輸送できることになると言明した。(中略)

港湾・海運連邦大臣のBabar Khanは、カラチ―ムンバイ間の運航は、2006年に海運協定が署名されて直ぐに始まる、と2005年12月に述べていた。

この連結についてパキスタンの会社に免許を与えている、と付け加えていた。(Online - International News Network: Sunday 29th October, 2006)

港の事故でフィンランドのフェリーNordlandiaはエストニアに置き去り(エストニア)

フインランドのEckero LinesのフェリーMS Nordlandiaは、土曜日、高波によってタリンの埠頭に押し付けられた。この事故で怪我人はいなかったが、船の側面が損傷し、港に閉じ込められている。

「怪我人はおりませんでした。船の側面に表面的な損傷がありますが、船が航海できるよう修理しなければなりません。」とEckero Linesの最高責任者Taru Keronenは、フィンランドの通信社STTに土曜日に語った。

Eckero Linesは日曜日に、Nordlandiaは木曜日前にフィンランドには戻れないと発表した。

船の2000人の乗客は、同社の費用でタリン及びその周辺で足止めになっており、一夜を明かした。約300人の乗客が日曜日の朝まで船 に 留まることを許してくれた、とKeronen女史は日曜日、STTに語った。

乗客の大半は、別のフェリーで日曜日にフィンランドに戻った。(Newsroom Finland: 30.10.2006 at 9:11)

豪華クルーズ船がカラチからドバイに来月航海開始(アラブ首長国連邦)

ドバイ発。来月早々運航が始まると、地元住民と観光客はドバイとカラチ間を、豪華クルーズ船で旅行することができることとなる。

「11月7日にカラチからドバイに弊社の最初の豪華クルーズを運航いたします。」とGulf Dream Cruise社長Rizwan Mohiuddinは語った。

同社はパキスタン政府より運航免許を受けた最初の会社。船は11月9日にドバイに到着する。

Mohiuddinは昨日、Gulf Newsに対し、この船は旅客の定期輸送には使わないと語った。

「世界のクルーズ船のように、慰安や娯楽のための旅行です。旅客輸送の代わりではないのです。」と話した。

5日間クルーズは、楽しさ満載だと語った。船には劇場、遊び、その他の娯楽施設や食堂がある。

「本旨は両国間の観光業を促進し、パキスタンとアラブ首長国連邦の人々にペルシャ湾海域とアラビア海で航海する機会を提供するところに あ ります。」とMohiuddinは語った。

Gulf Dream Cruiseは、ドバイとカラチ間で週1回の運航を行う。この5日間クルーズは、洋上で4日間、そしてドバイで16時間過ごすもの。当初の料金は、往復2,000ディルハ ム。

Mohiuddinは、パキスタンからの乗客にはドバイで旅行査証が発行されると話した。都市観光もすることとなる。

同様に、ドバイからカラチへの観光客にも、都市観光が提供される。しかしパキスタン住民でない場合は、査証を用意しなければならない。

Gulf Dream Cruiseの船は、重さ23,000トン(注、総トン数(容積)の誤りと思われる)で、長さは196メートル。540室を擁し、1,250人までの乗客を収容することが できる。船員は400人となる。

Mohiuddinは、季節クルーズのみを行うと話した。最初のシーズンは、今年の11月から2007年2月までで、毎月6回から7回 の クルーズ。次のシーズンは、2007年11月に始まる。(Gulf News: 10/30/2006 12:00 AM (UAE))

順調に買収、しかしRoyal Caribbeanの第3四半期の売り上げは減少(米国)

Royal Caribbean Cruises Ltd.の第3四半期の収益は7パーセント減。同社はクルーズ兼旅行業者のPullmantur S.A.買収の法的承認も得、最高財務責任者の退職の計画も明らかにした。

このマイアミに本拠を置くクルーズ会社は、3億4540万ドル、1株当たり1.66ドル稼ぎ、当期の収益は16億3000万ドルだった と 話した。昨年の第3四半期は、Royal Caribbean (NYSE: RCL)は3億7471万ドル、1株当たり1.79ドル稼ぎ、収益は15億ドルだったと話した。

Royal CaribbeanはタンパからM/S Legend of the Seasを運航し、西カリブ海に7日間クルーズを行っている。

同社のFirst Choice Holidays plcの投資に関連して、1年前の数字には、4420万ドル、1株当たり19セントの一時所得が含まれていた。

最近の数字には、総クルーズ費用が4.5パーセント上昇していることが含まれており、Royal Caribbeanは、主として燃料によるものだと話している。同社は最近の四半期においては、メートルトン(注、重量の単位)当たり、平均442ドル燃料価格が「急騰し て」おり、昨年の第3四半期より、メートルトン当り385ドル上昇しているとしている。

Royal Caribbeanは、最近の「急騰している」燃料価格は、メートルトン当たり388ドルであると話した。燃料価格がそこに留まるのならば、同社では、第4四半期の燃料費 は、約500万ドル減少すると推測している。

このことで、同社が第4四半期には1株当り20セントから25セントを目標に稼ぐことができることになった。年度末の予測は、1株当り 2.90ドルから2.95ドル。

Pullmanturについては、Royal Caribbeanはこのマドリッドに本拠を置く会社を買収するに当って、スペインとポルトガルの独禁法に触れない旨の承認を得たと話した。

8月にRoyal Caribbeanは、同社を買収するために5億5277万ドルを支払い、3億4704万ドルの債務を引き継ぐと言明した。これによりRoyal Caribbeanは、初めて完全所有のヨーロッパ商標を得ることとなる。

予定通りの買収計画と共に、Royal Caribbeanの幹部は、Celebrity Cruises商標の拡張であるCelebrity Expeditionsを発表した。また同社では、PullmanturのBlue DreamとCelebrityのZenithを含む船舶交換を公表した。(Tampa Bay Business Journal: 11:58 AM EST Tuesday)