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2006年4月

2006年4月の海外旅客船情報

P&Oは船内の保安強化へ(オーストラリア)

クィーンズランド州の女性、Dianne Brimbleの死を受けて、新しい保安体制の下、P&Oのクルーズ定期船で旅行する乗客は麻薬犬の検査を受けることとなる。

クィーンズランド州のSunday Mailは、有線カメラをP&Oの船舶に導入するなどの新しい対策を報じた。同紙によると、この会社はBrimble夫人に襲いかかったような試練に他の乗客が遭 遇しないよう、可能な限りのことをすると誓約している。

この3人の子供を持つ42歳の母親は、2002年9月23日にクルーズ定期船のPacific Skyに乗船して24時間も経たないうちに、船室の床の上で死亡しているのが発見された。家族と友人らとの休暇中に、ガンマ・ヒドロキシジプレートまたはファンタジーと呼 ばれるデート・レイプ薬の過剰摂取によって死亡したものと申し立てられている。

P&O Cruises Australiaの広報担当者は、同紙に対し、会社では警察に協力しており、個別の案件に関しては論評できないが、二度と起こらないよう決意していると語った。

「弊社では船上と陸上の双方で、更なる改善を導入中であると認識しております。」と広報担当者は同紙に語った。 (Seven.com.au: 01/04/06)

クルーズ船客は旅行は酷いものだったと話す(米国)

CarnivalのHoliday(=休暇)というクルーズ船に乗船してメキシコから戻って来た多くの乗客は、その船で酷いひとときを 過ごしたと話している。

この船は、新たに改装されたものと言われているが、パスカグーラでハリケーンKatrinaの避難民の住宅としてFEMAに貸し出され て 来たもの。

「この船での最高の時というのは、今朝、下船した時でしたね。」CarnivalのHolidayというクルーズ船での休暇から戻って 来 た怒った乗客らは、自分達の経験について戦慄の物語を共有し合っていた。インディアナ州のAllen Mooreは、このクルーズ船に満足できなかった乗客の名前で一杯になった厚紙を手にしていた。「お湯が出たり、水が出たり。ちゃんと出たかと思ったら、出なかったりでし た。」と話した。

この船は現在、更に乗客を乗せるためにモービルに戻っているが、ハリケーンの避難民の住宅としてFEMAに傭船されて以来、初めてのメ キ シコへの航海だった。「温水浴槽が使えなかったんですが、まぁ、それはいいのです。ところが子供がいる前で、溶接作業などをしているんで すよ。」とMooreは話した。

下船する前にCarnivalの当局者は、この旅行が乗客にとって快適なものとなるよう改善がなされたと語った。しかしある者は、基本 的 な必需品すら用意されていなかったと話している。例えば利用可能な便所であり、休暇が台無しになるものだった。「まるで下水です。茶色や 緑色の吐き気がするようなもので。録画しています。」とパナマ市の住民Melissa Clemmonsは話した。

一方船員らは、このパナマ市からやって来た家族を含むその他非常に大勢の人々が乗りたくないと思っている別の5日間クルーズの準備をし て いる。「新たに2000人の犠牲者を乗せて、この船が今日、出港して欲しくないです。」とClemmonsは話した。

乗船した多くの乗客らは、今週、乗客サービスの責任者が連絡を取ると述べているcarnivalからの手紙を受け取らなかった。 (WPMI-TV: April 01, 2006)

新しい鉄道連絡船が提案される(中国)

4月1日、済南(チーナン)発。中国と大韓民国の専門家は、土曜日、コンテナ船に代わって、東中国の山東(シャントン)省と大韓民国の 京畿道(キョンギド)間に鉄道連絡船を設けるべきだと提案した。

陸揚げ地点は、山東省の威海(ウェイハイ)港と京畿道の平澤(ピョンテク)にすべきだとする中韓共同研究が、中国交通輸送協会と威海の 北 東アジア経済フォーラムが主催した研究会において発表された。

この研究では、中国と大韓民国間の2国間貿易と経済協力が急速に成長していることから、より効果的で費用のかからない国際物流網が早急 に 必要とされるとしている。

中国交通輸送協会と大韓民国のボコ経済研究所が共同して行った研究によると、いったん完成したならば、この鉄道連絡船は、両国に高効率 の 物流サービスを提供することができ、大韓民国の中国を経由したヨーロッパへの陸上輸送交通路の模索を支援することとなるという。 (Xinhua: 2006-04-01 00:21:58)

記念碑は権利を守ることを想起させる(米国)

ワシントン州、べーンブリッジ島発。家や生計手段を剥ぎ取られた何百人もの島の共同体の日系アメリカ人が、第二次世界大戦中に捕虜収容 所に収監された最初の市民となった。

木曜日、シアトルの西にあるこの島の、今や裕福なベッドタウンとなったところの住民が、Nidoto Nai Yoni(=二度と起きないように)と呼ばれる念願の記念碑のための土地を献上した。

この500万ドルの計画には、古い埠頭の長さ150フィートの桟橋に伸びる石と木材の壁も含まれる。この壁には、1942年に島で生活 し ていた全ての日系アメリカ人の氏名と物語が書かれることとなる。工事は、記念碑への小道と駐車場のための基礎工事と共に、月曜日に始まっ た。

Frank Kitamotoが母親に連れられて、3人の兄弟姉妹と共に行き先も判らないフェリーに乗ったのは、ちょうど2歳6ヶ月の時のことだった。

他の者と同様、当時は大変に小さかったため、Kitamotoは島や家を離れたときの記憶は殆どないと話した。しかし彼の家族は3.5 年 間収容所に抑留され、そこで他の子供達と遊んだり幼稚園に行ったりした普通の生活は覚えていると話した。

「他のことは殆ど覚えていませんね。」とBainbridge Island Japanese American Community(=ベーンブリッジ島日系アメリカ人会)会長のKitamoto(66)は、木曜日の式典に先立って自らの経験を語った。「私達に何が起きているのか判 らせないようにするために、両親は大変苦労したようです。両親は明らかに気がついていました。働いて得た全てのものを失ったのですか ら。」

1942年3月30日、陸軍兵士はベーンブリッジ島の227人の日本人男性、女性、子供をかき集めた。僅か6日間の猶予が与えられ、 スー ツケース1個だけを持つことを許されて、シアトル行きのフェリーに押し込められたのだった。そしてシアトルで列車に乗せられて、カリフォ ルニア州のモハーベ砂漠のマンザナール集合キャンプに送られた。ピュジェット湾から来た者の多くは、1年以内にアイダホ州のミニドカの別 の抑留センターに移送された。

これが戦時予防として、ざっと110,000人の日系アメリカ人に降りかかった連邦政府による強制抑留の始まりだった。

「このアメリカの物語は、1つの訓話であり、アメリカ憲法のはかなさを思い起こさせるものです。」とBainbridge Island Japanese American Memorial Committee(=ベーンブリッジ島日系アメリカ人記念碑委員会)会長のClarence Moriwakiは語った。同委員会は、この場所を国の史跡にするよう申請している。

真珠湾爆撃後、Franklin D. Roosevelt大統領は、1942年2月19日にExecutive Order 9066(=大統領命令第9066号)に署名した。これは何千もの日本人の抑留を許可するもので、その3分の2がアメリカ市民であった。

当時、14,000人以上の日本人がワシントン州で生活していた。ベーンブリッジ島からマンザナールに国内で最初に移送された者の多く は、その家族が1800年代に苺農園や製材所で働くためにこの地に定住した者だった。

「母は出発する時、私達に、これは特別の休暇だと話してくれました。」とLilly Kodama(71)は話した。彼女と約150人の者は、プリチャード・パークの西端にある8エーカーの土地を称える宗教家や部族代表による木曜日の声明を聞くために、聳 え立つヒマラヤ杉の下に集まった。

当初は冒険だったとKodamaは話した。しかし辺鄙なマンザナール・キャンプの砂塵嵐が次第に嫌になったという。野外映画がそうした 嵐 によって中断したことを思い出す。

「家族全員が大変でした。」とKodamaはキャンプでの生活を語った。床は木の厚板で、屋内に配管はなかった。

60年以上も経って、抑留者の大半は死亡したり引っ越したり、あるいは決して島には帰らなかった。木曜日の集会では、出席した二世は 10 人もいなかった。

この記念碑は、かってのEagledaleフェリー埠頭にある。ここは日系アメリカ人がKehlokenというフェリーに乗船して南部 へ の旅を始めたところだ。既にここには、抑留60周年記念の2002年に、花崗岩の標識が置かれている。それにはこう書かれている「May the spirit of this memorial inspire each of us to safeguard constitutional rights for all. Nidoto Nai Yoni.(=この記念碑の精神が、全ての者の憲法上の権利を保障すべく、我々ひとりひとりを鼓舞せんことを。二度とないように。」(Contra Costa Times: Posted on Sun, Apr. 02, 2006)

クルーズ船の病気の調査終了(オーストラリア)

P&Oの定期船、Pacific Skyでクルーズ後に髄膜炎菌感染症で死亡したシドニーの男性の家族が、この病気の全ての実例の強制報告を欲している。

Lorenzo Lombardo(21)は、2002年1月24日に死亡したが、これはクルーズから帰って来て6日後のことだった。

Lombardo氏は、Pacific Skyから帰って来て3日後に発症したと今日、Glebe Coroner's Court(=検視官法廷)で陳述がなされた。

1月24日の朝、シャワーを浴びているうちに倒れ、その日の晩に病院で亡くなった。彼の死は、サウス・オーストラリア州の医療当局者が 同 じクルーズに参加していたアデレードの男性、Andrew Fechnerが致死性のある病気にかかっていると診断した2日後のことだった。

Lombardo氏の家族は、サウス・オーストラリア州の医療当局者は、このクルーズに参加した他の者に髄膜炎菌の危険があることを他 州 の保健当局者にも通知すべきだったと論じている。髄膜炎菌感染症の全ての実例を強制的に報告するように保健指針を変更する勧告を行うよ う、検死官に要請している。

この聴聞では、今はシンガポールに本拠を置いているPacific Skyでの別の死亡事件の調査も続けられた。

3人の子供を持つ42歳の母親、Dianne Brimbleは、2002年9月23日、Pacific Skyに乗船して24時間もしないうちに、このクルーズ定期船の船室の床で死亡しているのが発見された。船での休暇中にデート・レイプ薬のガンマ・ヒドロキシブチレート、 あるいはファンタジーの過剰摂取によって死亡したものだった。

サウス・オーストラリア州とニュー・サウス・ウェールズ州の保健当局者からの証拠を調べ、今日、州検死官John Abernethyは、Lombardo氏の死亡についての調査を終了した。明日、調査結果を発表し、勧告を行うと述べた。(Australian: April 03, 2006)

先週、クルーズ船の「Mona Lisa」がアシュドード港に寄港(イスラエル)

先週、数百人のドイツ人乗客を乗せて、「Mona Lisa」というクルーズ船がアシュドードに到着した。この船はSwedish America Line向けに建造されたもので、1966年竣工。世界のクルーズ事業においてよく知られた船だ。

船はジェノバからアシュドードに向けて現在の航海を始め、トリエステでこの航海を終えることとなる。

一方アシュドードでは、乗客らはエルサレムや巡礼地を短時間訪問するために下船した。

この寄港は、本船の地元代理店Messers Rosenfeldが手配した。今年、アシュドードには、あと4隻の旅客船が寄港することが判っている。(Port2Port: Apr 3, 2006)

ビクトリア湖で船が転覆して21人死亡の恐れ(タンザニア)

タンザニア北部のビクトリア湖で船が転覆して、大部分が女性の21人が死亡した恐れがある。

地元紙のThe Citizen日曜版によると、この不運なフェリー「Simba wa Yuda」に乗船していた30人のうち、9人が岸に泳ぎ着いたという。この惨事は木曜日に起こった。

同紙は、地元当局者がこれまでに9体の遺体を収容したと話しているのを引用していた。(African News Dimension: April 3, 2006)

当局はColor Lineを急襲(ノルウェー)

ヨーロッパとノルウェーの競争当局者は、火曜日、オスロのColor Lineの事務所を急襲した。これは違法談合と市場独占の濫用の疑いによる捜査の一環。

「疑惑の原因となった情報に関しては伏せています。」とヨーロッパ競争当局の管理機関ESAの広報官、Tor Arne Solberg-Johansenは、Aftenposten.noに語った。

Solberg-Johansenは、どのColor Lineの航路が疑惑の下にあるのかを明らかにしようとはしなかったが、このクルーズ・フェリー会社が、競争法令違反の疑いで捜査されていることだけは明らかにした。

Color LineのHelge Otto Mathisenは、火曜日に同社が予期せぬ9人の検査官の訪問を受けたことを確認した。Mathisenは、検査官は価格と港湾契約を調べており、とりわけ運航の「いく つかの側面」を調べていると話した。

「何を調べていたのか本当に判らないことは、全く明らかでしょう。」と語った。

このESAの捜査は、ノルウェーの競争当局のKonkurransetilsynetの応援を受けている。競合他社のFjord Lineは、以前、Color LineはFjord Lineを市場から締め出すために西ノルウェーからデンマークへの収益の出ない航路を開設したと告発していた。(Aftenposten: 04 Apr 2006, 14:06)

娘のクルーズ船での死の回答を待つ(米国)

ロサンゼルス発。野心のあるロサンゼルスの女優だった娘が、なぜクルーズ船に乗船して丸1日で死亡したのか、ある母親が Carnival Cruise Linesからの回答を要求している。

Ashley Barnett(24)は、25歳の誕生日を祝うため、メキシコのエンセナダに向うCarnivalの船に恋人と10月14日に乗船した。翌日、Barnettは一般に薬 物依存の治療に使われる「メタドンの中毒作用」により死亡した。家族とその弁護人Gloria Allredは、Barnettは強硬に薬物に反対していたと話している。Carnivalは、911番通報(注、警察への緊急電話)をした後、30分以上も心臓細動除去 器を使って無責任に事態に対処したとAllredは話した。

同社は薬物禁止政策を取っているにも拘らず、船内にメタドンや他の薬物が見つかっている。Carnivalは、Barnettの死に関 し て何らも非もないとしている。

母親のJamie Barnettは、10月17日にロングビーチ港に戻って来た時、船を出迎えたが、このクルーズ客船会社は、娘の死についての質問に誰も答えられなかったという。

「ある日クルーズに出掛けて、死んだんです。」と話した。「何らかの手掛かりが欲しいのです。誰かに警告してもらいたかった。毎朝、娘 を 引き止めることができたら、と思って目を覚まします。毎朝、もう一度娘を抱きしめることができたら、と思って目を覚まします。毎朝、他の 母親がこうした悪夢を経験するようなことがないよう祈りながら目を覚ますのです。」

同社はこの死亡事件に関する内部文書を公表することを拒絶している、とAllredは話した。医療記録は、1月にJamie Barnettに引き渡されている。Allredは「Ashleyの遺族への慰めと回答を提供してもらえることを期待して、この件を議論するため」会合を持つことを要求す る手紙をCarnivalに送付している。(CBS 2: Apr 4, 2006 7:21 pm US/Pacific)

冬のゲロがアラン島のフェリーを襲う(英国)

冬の嘔吐のばい菌が、アラン島に運航しているフェリーを直撃した。

運航事業者のCaledonian MacBrayneは、MV Caledonian Islesに乗務している何人かの船員が、ノロウイルスの感染が疑われるものに罹患したことを確認した。

この船は、アードロサン―ブロディック航路に就航しているもので、木曜日に約48時間の消毒作業のため、英国標準時間午前7時からの運 航 を取り止めた。

MV Isle of Arranが、同航路で収容力を減らすこととなるが救援運航を行う。MV Isle of Arranの収容力は、MV Caledonian Islesよりも約50%少ない。

Caledonian MacBrayneは、症状の出ている職員は、公衆から隔離しようとしていると話した。運航監督のPhil Prestonは、次のように話した。

「陸上でウイルスに感染して起きたものと考えております。時折、勃発が発生しておりまして、迅速かつ効果的に、その事態に対処する必要 が あります。これによって運航が混乱し、収容力が減少したことは遺憾でありますが、出来るだけ早く本船が運航に復帰できるよう、迅速に行動 することが極めて重要なのでございます。」(BBC News: Wednesday, 5 April 2006, 13:50 GMT 14:50 UK)

インド・パキスタンは海運議定書に署名へ(パキスタン)

4月5日、カラチ発。インドとパキスタンは今月末までに新しい海運議定書に署名する、とパキスタンの海運大臣Babar Khan Ghauriは今日述べた。

Pakistan National Shipping Corporation (=パキスタン国有海運会社)(PNSC)の建物のメディア・センターの開所式後の記者達との会見で、両国は既にこの新しい海運取引の署名に向けた必要な準備を完了したと 語った。この合意は、インドの内閣の承認を得て、今月末までに署名されるという。

パキスタンはカラチ―ムンバイ間のフェリーの就航についての全ての手続きを終えており、この件に関して3つの免許を付与した、と Ghauriは語った。フェリー運航は、海運協約の署名後に開設されると付け加えた。

グワダル港についての質問に答え、Ghauriは、同港は6月に営業を開始すると語った。(Deepika: Apr 5)

300人以上を乗せたジブチの船が沖合いで沈没(ジブチ)

ドバイ発。木曜日に、このアフリカの国の沖合いでジブチ船籍のフェリーが沈没したと合衆国軍は話し、メディアの報道では、この船に乗船 していた300人以上の乗客のうち、少なくとも69人が死亡したと報じている。(中略)

アフリカの角(注、ソマリア付近)の合衆国共同統合機動部隊Bob Everdeen大佐は、その日の朝に、合衆国の当局はジブチのフェリーが消息を絶ったと連絡を受けたと話した。

「電話をして、援助が必要かと聞きました。要請があったのは、ジブチ海軍司令部に潜水夫を回して欲しいということだけでした。」と語っ た。

この小さな紅海の国は、この地域の合衆国反テロリズム作戦の拠点。(Reuters: Thu Apr 6, 2006 1:45 PM ET13)

RSVP Vacationsは史上初のゲイ・レズビアン大西洋横断クルーズでQueen Mary 2を傭船(米国)

4月6日、サン・フランシスコ発。レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー(LGBT)の共同体向けに特化した指導的な メディア・娯楽会社のPlanetOut Inc.の旅行行事営業部の商標であるRSVP Productions, Inc.(RSVP)は、今日、全員がゲイとレズビアンによる大西洋横断に、世界で最も大きな遠洋定期船である、賞に輝くQueen Mary 2 (QM2)を傭船することで、Cunard Lineとの歴史的な合意に署名したと発表した。

2007年5月29日出発が予定され、ゲイとレズビアンの旅行者は、ニューヨーク市でQM2に乗船して、イングランドのサウサンプトン に 向う。クルーズ前にニューヨーク市で、大西洋横断航海後にはロンドンで行事を楽しむこととなる。QM2の世界的水準の宿泊設備が、 LGBT共同体に特に仕立てられた娯楽、宴会、活動、講演のための舞台となる。

1,296のスィートと客室があるQM2は、洗練された冒険を期待する旅行者に、様々な等級の様式と快適さを提供している。本船の広範 な 体育設備を利用してその時間の大半を過ごす客もいれば、Canyon Ranchの温泉、本格的なプラネタリウム、あるいは500席ある講堂を愛する客もいることだろう。

ゲイとレズビアンの旅行行事の一流の提供者として知られるRSVPは、LGBT共同体向けに、カリブ海、メキシカン・リビエラ、アラス カ、地中海、東南アジア、北欧で、最初に船を1隻まるごと借り上げたこともあるところだ。(後略)(Source: PlanetOut Inc.: Thursday April 6, 10:28 pm ET)

クルーズ船客が死亡(オーストラリア)

マレーシアでのジェット・スキーの事故で死亡した若いオーストラリア人女性の親戚は、友人との待ち焦がれていた休暇中に死亡したという 事実によって慰めらていると話している。

ビクトリア州の女性、Kathryn Sheppard-Irwin(20)は、P&Oのクルーズ船Pacific Skyが寄港したペナン近郊の浜辺で2隻のジェット・スキーが衝突して、昨日、死亡した。

Sheppard-Irwinさんは1隻のジェット・スキーを操縦していたのだが、マレーシアの新聞The Starが報じたところによると、殆ど即死だった。

P&Oは、Sheppard-Irwinさんと後部座席に乗っていたと思われる船員1名も、この事故で怪我をしたと話した。マ レーシアの病院で重体になっており、頭部に大怪我を負ったものと見られている。

Department of Foreign Affairs and Trade(=外務貿易省)は、他に2人の19歳と20歳のビクトリア州の女性が、もう1隻のジェット・スキーに乗っていたが、生命に別状のあるような怪我はしなかったと 話した。(中略)

P&O Cruises Australiaは、Sheppard-Irwinさんの遺族に対して弔意を表明する声明を出した。(NEWS.com.au: April 07, 2006)

オマーンはイタリアの会社からフェリーを購入(オマーン)

4月8日、ローマ発。オマーン経済相Ahmed bin Abdulnabi Al Makkiは今日、ローマで、オマーン政府を代理して、あるイタリアの会社と現代的なフェリーを8,900万ドルで購入する取引に署名した。

この取引は、3隻のフェリーを購入するもので、2隻はこのサルタンの国(注、オマーン)南部海岸で使用し、もう1隻はMaseera地 方 で使用する。これらの船舶には最新の保安、海事安全、救命技術が備えられており、サルタンの警察の沿岸警備が不要となるもの。

オマーン経済相は、この取引の狙いは、第一に発展している海上輸送サービスにあり、更にはオマーン沿岸警備の能力向上にあると述べた。 政 府はこのサルタンの国の異なる地域と地方を現代的な輸送網で結び、陸路では行き難い地方の基盤開発事業に容易く連絡を取れるようにするこ とを模索しているとも述べた。(Bahrain News Agency: April 08, 2006)

フェリーのストライキの計画で話し合い(英国)

サウサンプトンのフェリー運航事業者Wightlinkは、イースター(注、復活祭)の休暇に労働者によって計画されたストライキを解 決するため、話し合いを行っている。

RMT労働組合の組合員は、グッド・フライデー(注、聖金曜日)とイースター・マンデー(注、復活祭の翌日)に24時間の争議行為を行 う 投票を行っている。

4月23日には、更に24時間ストライキが予定されており、労働組合によると賃上げ要求に関する争議行為だという。フェリー会社は声明 の 中で、次のように言っている。

「Wightlinkは、如何なる未解決事項も、解決できる見込みがある。」

同社は、月曜日に労働組合の組合員と話し合いを持つことになっていることを確認した。(BBC News: Sunday, 9 April 2006, 16:19 GMT 17:19 UK)

如何にしてSea Containersはおかしくなったか(英国)

フェリーとホテルは消え、この多角的グループは剥ぎ取られて3事業に戻る。Dominic O’Connellが報告する。

テムズ河を見下ろす贅沢な事務所の一続きの部屋から、James Sherwoodは現代の最も多角的な企業帝国を支配していた。

Sea Containersは、彼が設立し、40年以上に亘って築き挙げてきたもので、ベニスのHotel CiprianiやOrient-Expressの鉄道事業、ロンドンのぐうたらな金持ちやビジネス・エリートのお気に入りの飲み屋であるHarry’s Barの株式収入折半権など、様々な資産を集めたのだった。

Sherwoodは、眼光鋭い薄青色の目をした大柄なアメリカ人だが、大西洋を股にかけた典型的な豪商であったかもしれない。彼の会社 は バミューダに登記されて、ニューヨークで上場しているが、本店はロンドンにあり、シティーからテムズ河を横切った黄金のSea Containersの紋章を正面につけた人目を引く雑居ビルの中にある。

Sherwoodの事務所の外には、Halesトロフィーの複製品が置かれており、これは大西洋を水上船で最も速く横断した者に与えら れ る大げさに飾り立てた銀製品であり、1990年にSea Containersの双胴船のフェリーが獲得した賞である。

しかし今や72歳のSherwoodは姿を消した。病気をして3週間前に会長を辞任し、彼のSea Containersはよろめいている様に見える。Orient Express Hotelsの事業は、Harry’s Barの持分と共に売却され、新しい経営陣は尊敬されている英国のまとめ役Bob MacKenzieによって率いられ、残り物のリストラをしているのである。

Sherwoodが身を引いてちょうど3日後に、MacKenzieは、Sea Containersがかってグループの要石だったフェリー事業から完全に撤退することを発表した。それは銀行取引契約に違反するものだった。

MacKenzieとその相棒の経営陣は、今やSea Containersの将来に関して忠告してもらうべく、会計事務所のPrice Waterhouse Coopersの助けを求めている。これがそれほど悪いものでないとしても、アメリカの法律事務所の数社が先週、過去2年間に亘って誤解を招くような情報で株主を欺いたと して、Sea Containersに対しクラス・アクションを起こしたと話している。

Sherwoodは、アメリカ軍の海運輸送の経験を積んだ後、1965年にSea Containersを設立した。コンテナは黎明期にあり、その導入は海運の世界における既得権益によって激しい抵抗を受けていた。とりわけ港湾労働組合は、この新しい技 術は何千もの雇用を奪うものと見ていた。Sherwoodは試練に耐えてパリに同社を設立し、英国の海運グループのEllerman Linesから最初の大きな仕事が入るや、ロンドンに移したのだった。

Sea Containersの主要な活動は、設備のあるコンテナの賃貸で、この新しい海運の方式が世界を席巻したことで、事業は急成長した。しかしSherwoodの経営は、海 事設備に留まらなかった。

1970年代、ホテル事業に進出した。初めて購入したのは、ベニスのHotel Ciprianiで、これはGuinnessの3姉妹から買ったものだった。彼はOrient Express商標の下に、着々と世界中の最も豪華で異国風の財産を収集品に加えていった。それにはリオのCopacabana Palace、シドニーのObservatory、ケープ・タウンのMount Nelson、そして近年のオックスフォード近郊のグレート・ミルトンのManoir aux Quat’ Saisonsがある。

またVenice-Simplon Orient Expressを復活させた。これは恐らく世界で最も有名な鉄道だろう。1982年に運航を再開し、1920年代、30年代に英国で建造された一連のプルマン式車輌(注、 豪華寝台車)を復活させた。

Sea Containersは成長し、その他の興味深い事業を獲得した。例えばIllustrated London Newsや、ブラジル、象牙海岸(注、アフリカのギニア湾)の果樹園など。

しかしSherwoodの英国で最もよく知られた経営は、大衆市場向けのものだった。Sea Containersは、Hoverspeedという巨大なホバークラフトと巨大双胴船をイギリス海峡に走らせたフェリー会社を保有した。また未だにロンドンとスコットラ ンドを列車で結ぶGNER(Great North Eastern Railway)を保有している。

Hoverspeedは崩壊し、競合するフェリー、海峡トンネル、格安航空会社との競争の餌食となった。Sea Containersは今年、同社を清算した。GNERは昨年、その特権の7年間延長を獲得したが、別の運行者が競争に加わることを許す予期せぬ先月の取り締まり規定によ り、難しい将来に直面している。

英国において最大の事業を保有していたものの、Sea Containersは大半の英国投資家からは縁遠いものだった。ニューヨークに上場していたのであり、その所有構造は、幾分、特異なものだった。

同社のSecurities and Exchange Commission(=証券取引委員会) (SEC)に提出した文書によると、同社の支配権益(2種類の株式からなる)は、子会社の1つであるContender 2という会社に保有されている。議決権の76%を保有しており、Sherwoodは別に個人的に5.8%保有している。Contenderの取締役は、Sea Containersの取締役でもあり、経営陣でもある。こうした扱いはバミューダ法令下で許容されている。

「Sea Containersの買収において、この構造は会社が受け入れる株主の価値を最大限のものにすることに役立つかもしれない。」とSECの文書にはあった。

今や、同社の全ての面が、MacKenzieの調査の対象になっている。

BETの前財務担当取締役のMacKenzieは、駐車場事業のNPCの会長として有名であった。過去に取引したことのある者は、彼は ド ジを踏むことはないだろうと話している。声明の中で、MacKenzieは次のように話している。

「Siljaと他の残るフェリー資産の売却決定に引き続いて、弊社は残る事業の計画を準備している。これは後日発表されることとなって い る。GNERの中核事業の分散化を模索しており、小さな非中核事業は整理する。このことでより単純なものとなり、可能な限り既存の事業に おける高額の主要費用を逓減することとなる。弊社の経営条件に鑑み、グループの戦略の見直しが早急に必要であり、適切な財務構造を確実に 出来ることとなる。」

(最新の数字が公表された)昨年の9月30日からの9ヶ月間、Sea Containersは、例えグループに残存しているOrient Express Hotelsの4,100万ドルの売却益を計上しても、5,800万ドル(3,300万ポンド)の損失に上っている。同社の長期借入金は12億ドルにもなる。

同社はフェリーの売却で4億1,500万ドルの債務「逓減」となり、別に海運コンテナ株に関する8,500万ドルの債務も逓減される。 こ の二つの評価損は、銀行取引慣行違反を埋め合わせるのに十分なものである。

格付け会社のStandard & Poor’sは、同社の格付けをB+からCCC+に格下げ、更に引下げかねない。同社はこう付け加えた。

「継続的事業活動による手元資金が、残る債務を負担するには不十分であることが判明されよう。」

Sea Containersは、今月の終わりまでに遅延している年間会計を提出する見込みだと話し、MacKenzieは事業の調査に90日かかるとしている。将来、同社は僅か に3つの事業だけになる。すなわちGNER、コンテナ賃貸事業、そしてGeneral Electricとの別の賃貸合弁事業である。

このリストラの頂点に立って、MacKenzieは2つの別の可能性ある障害に直面している。1つはGNERへの歓迎されざる競争であ り、競争によって財源を獲得することが困難になるかもしれない。

GNERは、規制当局による規則の司法審査に進むか、あるいは特権の改訂を模索することを決定している。

またSea Containersは、合弁事業の条件を巡って、GEと紛争になっている。この騒動は裁判官の下に行っており、今月末までには決定がなされるものと見られている。 (The Sunday Times: April 09, 2006)

今夏シアトルで200隻のクルーズ船が出港(米国)

シアトルのクルーズ船シーズンは、Holland Americaの船Volendamがハワイに行く途中に寄港する、4月22日に始まる。

主要な5つの客船会社が、この夏、シアトルの2つのクルーズ船埠頭に9隻配船する。37万人の乗客を乗せた約200回の出港が予定され て いる。

これは、シアトルから約3,300人の乗客を乗せてアラスカ行きの航海がたったの6回だった7年前からすれば、大変な増加だ。

シアトルにおけるクルーズ事業は、9月11日後の安全保障問題のために急騰している。アラスカクルーズのシーズンは、9月下旬まで続 く。 (KTVA: 04/10/2006 11:47 AM AKDT)

捜査当局:男性がクルーズ船でコカインを密輸(米国)

フロリダ州、フォート・ローダーデール発。刑事は、クルーズ船の乗客がフォート・ローダーデールに5ポンドのコカインを密輸したが、捕 まる前に船外に放り投げたと語った。

出入国管理・税関当局の宣誓供述書によると、2005年11月9日、Carnivalのクルーズ船「Legend」に乗船していた Dwight Whiteheadは、クルーズを終えてポート・エバグレーズへの帰りであった。宣誓供述書によると、6144号室のWhiteheadは、パナマで一度しか部屋を出な かったという。

船室の給仕係が、Whiteheadは掃除中の従業員をじっと見ていたと話している。Whiteheadは、申し立てによると、5ポン ド 以上のコカインを運んでおり、後にズック袋に入れて救命胴衣に結び付け、待ち受けている船によって拾い上げられるよう船外に放り投げた、 とNBC 6のCarlos Vergaraは報告した。

ICE(注、出入国管理・税関当局)によると、水先船が偶然にも待ち受けていた船とコカインの間に入り、最初にそれを見つけたという。 当 局がこの件に関してKevin Presleyと他2名を捕まえている。

捜査機関に近い筋によると、同グループは以前、8回から10回以上も同種の詐欺事件を起こして逃亡していた、とVergaraは報告し た。(NBC6.net: 8:21 pm EDT April 10, 2006)

クルーズ幹部:旅行代理店、業界の印象向上の鍵(米国)

旅行代理店は船の安全性についてメディアがあら捜しをするようになって、クルーズ産業の印象に関して懸念を表明している、と業界幹部は 月曜日に話した。

クルーズ産業は、Royal Caribbeanの船から男性が行方不明になり、最近のPrincess Cruisesの定期船での火災で、船の安全性に関してメディアの注目を集めている。

Royal Caribbean Cruisesの会長で最高経営責任者のRichard Fainは、そうしたメディアのあら捜しは周期的なもので、業界は現在、その周期の頂点にあるのだと話した。

「旅行代理店から山のように電子メールや手紙を受け取っていましてね。そこには如何に安全で、如何に環境にやさしく、如何にクルーズが 安 心できるものかを伝えるよう、しっかり仕事をする必要があるというのです。」とFainはフォート・ローダーデールでの cruise3sixty昼食会の演説で話した。

Royal Caribbeanは、昨年の夏にRoyal CaribbeanのBrilliance of the Seasに乗船して深夜明らかに酒に酔って行方不明になったコネティカット州グリニッチのGeorge Allen Smith IV(26)の事件以来、批判に晒されている。救命艇を覆っているひさしの上に血痕が見つかったものの、遺体は見つかっていない。

Smithの遺族は、会社側は否定しているものの、Royal Caribbeanが事件を隠蔽したと非難している。FBIがSmithの失踪を捜査しているが、誰も起訴されていない。

この事件で、クルーズ船の安全性を調査すべく2回の議会公聴会が開かれ、ブロードキャスト・ニューズ(注、テレビやラジオのニュース) や 対談番組で議論されてきている。

クルーズ幹部は、評判の低下に腹を立てており、是認できないものだという。一方、近時の事件は典型的なものではなくて、極端な例外だと 話 している。

16,700余の旅行代理店が、Cruise Line International Association(=国際クルーズ客船協会)と提携している、とCLIAの広報担当者は話した。Fainは、旅行代理店は業界が顧客に声明を出して安心させる鍵だと 話した。

「旅行代理店の重要性の根拠は、1つに留まりません。というのは、彼らは事業がどういうものなのかよく理解しているからです。」と Fainは語った。

世界最大のクルーズ運航事業者Carnival Corp.の会長で最高経営責任者のMicky Arisonと、Crystal Cruises Inc.の社長で最高執行責任者のGregg Michelも、この昼食会で発言した。

この後、Fainは建造中の船はLiberty of the Seasという名前になると発表した。本船はFreedom級の2番船で、2007年5月にデビューすることになっている。姉妹船のFreedom of Seasは、6月に就航する。

同社ではまた、2007年4月からフィラデルフィア発バミューダ行きのクルーズで、バージニア州ノーフォーク発のも始めると語った。 Royal Caribbeanはまた、2007年秋にドミニカ共和国も目的地に付け加えると語った。(Gainesville Sun: April 10. 2006 7:12PM)

エストニア政府:フェリー事故調査再開(エストニア)

エストニア政府は、1994年9月のフェリーのEstonia沈没に関する国際的な調査を再開したいと語った。

852人の命を奪ったこの事故の調査は、7年前に結論を出している。しかし2週間前にエストニア政府委員会は、公式見解について一連の 疑 問があるという報告書を提出した。

この捜査にはいくつかの不手際がある、と同委員会は述べている。この船の船底部分は一度も調査されず、全体を撮影したこともない。生存 者 からの聞き取りは不備で、この難破船に関する潜水作業の多くの論点は不明確だという。

エストニアの司法大臣Rein Langは、スウェーデンとフィンランドが調査の再開に合意することを望んでいると語った。

タリンからストックホルムへの夜間航海中にフィンランド沖で転覆し、502人のスウェーデン人が死亡した。僅かに137人が救助された だ けだった。(The Local: 10th April 2006 07:56 CET)

Atlantisはゲイ・レズビアン・クルーズで世界最大の旅客船を傭船(米国)

4月11日、カリフォルニア州、ウェスト・ハリウッド発。全てのゲイとレズビアンのクルーズ、行楽地観光に特化した世界最大の会社であ るAtlantis Events, Inc.は、世界最大の旅客船、Royal CaribbeanのFreedom of the Seasを、2007年1月に全ゲイ・カリブ海クルーズを行うため傭船したと発表した。

Atlantisは、ゲイとレズビアンの客の利用のために、クルーズ船と行楽地をまるごと借り切っている。1991年以来、 Atlantisは80回以上のクルーズ、行楽地、小旅行で8万人以上の客を扱って来た。

Freedom of the SeasでのAtlantisの航海は、3,700人乗りの特大船で行う初めてのチャーター・クルーズとなる。この船は現在、フィンランドのトゥルクのAker Finnyardsで竣工間近。(後略)(Atlantis Events, Inc.: Tuesday April 11, 2:30 pm ET)

ガーナのフェリー事故で多数死亡の恐れ(ガーナ)

ボルタ湖で乗客と商品を満載した船が転覆し、120人余が死亡した恐れがある。

警察は、乗客は150人だが、僅かに30人しか救助されなかったと言っている。事故は日曜日に起きたもので、捜索隊が現在も生存者を捜 索 している。警察は、船は湖を横断中に、恐らくは切り株に衝突したのだろうと話している。

船はアフリカ平原地方のDudzomeから東にあるAbotoaseに向っていた。(newswire.co.nz: 7:49 AM, 11 Apr 2006)

QE2は「脅威」により警備強化(エジプト)

不特定の脅威により、エジプトのアレクサンドリアのQE2の警備が強化されている、とこのクルーズ定期船の所有者Cunardは確認し た。同社は、「確かな情報」を受け取った後、本船の警備水準を上げていると話した。

QE2は、1月3日にサウサンプトンを出発して109日間世界一周クルーズを行っている最中だが、現在、約1,700人の乗客が乗船し て いる。Cunardは、船の全ての乗客の観光は行われたと話した。

「警告が必要となるものはないと信じております。」とCunardの広報担当者、Julie Bensonは話した。「用心のため、この地域を通過する際の警備水準を高めております。」

火曜日にスエズ運河を北に通過する際に警察艇がQE2を曳航し、翌日、アレクサンドリアに停泊した際には見張りをした。同市は、カイロ に 近いピラミッドから車で約3時間のところにある。

英国運輸省は、「QE2の安全性に関する何がしかの情報」を承知していると話した。広報官はこう付け加えた。

「我々はそうした全ての情報を大変真剣に扱っており、それに対処しているのです。船の運航者とは連絡を取っており、注意深く状況を監視 し 続けています。」

QE2の次の寄港地は、トルコのクサダシ。この67,000トンの船は、1967年就航で、昨年、Cunard Lineのフラグシップの地位を、新しい姉妹船のQueen Mary 2に譲っている。(BBC News: Wednesday, 12 April 2006, 13:05 GMT 14:05 UK)

フェリーのKalakalaは歴史遺産に(米国)

これは公式のもの。歴史的に有名なフェリーのKalakalaは、歴史遺産の国内登録がなされた。

合衆国歴史保護係官のAllyson Brooksは、このアール・デコ流は世界恐慌で疲れ切った大衆の想像力を捕えたものだと話している。この指定により、現在タコマに係留されている錆び付いた船は、連邦政 府の助成金を得ることができるようになった。

Kalakalaは、1935年から1967年まで、シアトルとブレマートンの間で乗客を輸送した。この元アラスカの蟹工船は、1年以 上 もタコマのHylebos Waterway(注、運河)にいる。

所有者のSteve Rodriguesは、1,500万ドルの費用が見込まれる修復を監視することとなる非営利財団に所有権を移している。(KTVA: 04/12/2006 06:18:54 PM AKDT)

米領バージン諸島で新しい通年フェリー運航(米領バージン諸島)

米領バージン諸島、セント・クロワ発。合衆国バージン諸島のセント・クロワとセント・トーマス間で通年フェリー運航が始まった。 Island Lynx Ferry Companyは、Kaisoという名の全長100フィートの双胴船を運航して、セント・クロワとセント・トーマス間で乗客を輸送する。

Kaisoは、209人収容できる座席を有する3層甲板の100トンのフェリー。

このフェリー運航は、合衆国バージン諸島最大のセント・クロワ島と40マイル離れた諸島の首都であるセント・トーマス島の間で島嶼間運 航 を行うもの。合衆国バージン諸島の別の2つの島、セント・ジョン島とウォーター・アイランド(島)は、それぞれセント・トーマス島から5 マイル、1マイルも離れていない。(中略)

これはセント・クロワ島とセント・トーマス島の間の最初の車輌輸送するフェリーの運航となる。セント・トーマス島とセント・ジョン島の 間 では、艀を使って定期に車輌を輸送する。(Caribbean Net News: Thursday, April 13, 2006)

Hawaii Superferryは精査(米国)

国会議員は、計画中の島嶼間フェリー網の港湾、環境、交通に対する影響についての情報をもっと欲しいと話している。というのは、この計 画に既に予算化された1,000万ドルの資金を削減する提案についての議論を継続しているからである。

「もしあれば、(既存の)潜在化された問題を知りたいですな。」とHouse Transportation ChairmanのJoe Souki(Waihee-Wailuku選出、民主党)は話した。

Hawaii Superferry Inc.の社長で最高責任者のJohn Garibaldiは、昨日、2つの立法府の委員会の委員に対し、6月までに州運輸局に報告書を提出するとして、評価と影響に関する研究はかなり進んでいると断言した。

SoukiはGaribaldiに対し、研究を繰り上げて、来月初旬の会期満了までに立法府に報告書を出すよう促した。

この計画に対する州支出金の如何なる削減も、来年の第3四半期までに運航を始める計画を遅延させることとなり得る「大変、非常に、否定 的 な」影響を与えることとなると話した。(中略)

反対者は、近隣の島々の港は交通量の増大に対処できず、ハワイ海域で運航される2隻の長さ340フィートの船により、深刻な環境影響を 与 えることとなる、と主張している。(Honolulu Star-Bulletin: Thursday, April 13, 2006)

フェリーの買い手は「ロチェスターが心配で夜も寝られない」ことはなし(米国・英国)

しばしば高速フェリーの可能性ある買い手であると噂に上るところが、今日、市当局とは何週間も連絡を取っておらず、イギリス海峡で運航 する計画は前進していると語った。

Navmed Limitedの最高経営責任者のJohn Paul Airsは、来月運航を開始したいと思っており、バミューダに本拠を置くSea Containersから2隻の小型フェリーを購入すべく取引をまとめているところだと話した。Airsは、3隻の船隊を完成させようとロチェスターのSpirit of Ontarioに3,000万ドルを提示したが、Robert Duffy市長を含む市当局者は、Navmedの妥当性を軽視していたという。

「そちらで『あら、Spirit of Ontarioが必要なのよ』とか言って、座ってなんかいませんよ。」とAirsは電話取材に答えた。「もし先方が私と取引したくないのならば、それでも結構です。別にロ チェスターが心配で夜も寝られないわけではないですからね。」

市当局者は売却に向けて動いているが、イースターの週末となる来週まで何らの進展もないと語っている。(Rochester Democrat and Chronicle: April 13, 2006)

フェリー所有者の資産凍結(エジプト)

4月14日、カイロ発。エジプトの検察官は、2月3日に紅海で沈没して1,000人以上が死亡したフェリーの所有者の資産凍結に乗り出 した。

Gamal Essam El-Dinは、シューラ評議会はAl-Salam 98の所有者Mamdouh Ismailの資産凍結に合意したと報じた。この船は、サウジアラビアからエジプトのサファガに向う途中で出火し、1,417人を乗せて沈没した。387人余が救助されて いる。

資産はこの事件の捜査が完全に終わるまで凍結され、Ismailはエジプト国外に持ち出すことができなくなるとAl-Ahramは報じ た。

批判を沈静化させようとして、Ismailは先週末に、英国の会社が沈没による賠償金をフェリー側が支払うことを保証し、遺族に賠償金 を 分配できるようになったという広告を出した。これまでのところ、死者40人、生存者170人の家族に149万ドル近くが支払われている。 別に2,770万ドルが支払われているところだとIsmailは話した。(United Press International: 4/14/2006 9:46:00 AM -0400)

アスベスト警報でフェリーが運休(オーストラリア)

マンリー間のフェリーの運航が、職員がアスベスト除去作業を懸念して、昨日、2時間に亘って運休した。

Sydney Ferries Corporationは、2ヶ月前にアスベストの除去を含む埠頭の改修を始めたと話した。埠頭のSydney Ferriesの職員は、アスベストが健康に脅威を及ぼすかもしれないことを心配し、職務中止集会を催した。

WorkCoverが同地を検査すべく呼び出された後、職員は仕事を再開した。(Daily Telegraph: April 14, 2006)

ロシア向け旅客フェリーが進水(中国)

ロシア向けに中国で初めて建造された旅客フェリーが、2006年4月14日、中国東北部の黒龍江(ハイロンチアン)省の首都、ハルビン で進水する準備が出来ている。このフェリーは、Harbin Beifang Shipyard Co. Ltd.によって設計・建造されたもので、金曜日にハルビンの松花江(ソンホワチャン)で進水した。200人乗りで、5月にロシアに引き渡される。(Xinhua: 2006-04-15 11:11:01)

世界最大の旅客船がドイツに到着(ドイツ)

ベルリン発。世界最大のクルーズ定期船「Freedom of the seas」到着の目撃者になろうと、月曜日の夜明けに、ハンブルクの埠頭に3,000人近い人々が集まった。

このフィンランド建造の船は、初めての大西洋横断航海を前に、Blohm and Vossの造船所で最後の調整のため、北ドイツの港湾に寄港したもの。

全長339メートル(1,119フィート)で、実際には「Queen Mary 2」よりも6メートル(19.8フィート)短い。しかし長さが短い分、高さ(72メートル、283フィート)と幅(56メートル、185フィート)で補っている。

埠頭はこの船よりも3メートル(10フィート)幅があり、12メートル(40フィート)長いだけだで、余裕が殆どなかった。「まるで Golf(注、ドイツの大衆車)に乗っている人がFerrari(注、イタリアのスポーツ車)を駐車するための許可を得たようなものだっ た。」と広報担当者は話した。

ノルウェー系アメリカ企業のRoyal Caribbean Internationalのフラグシップである「Freedom of the seas」は、4月25日にハンブルクを出発し、オスロに寄ってから、初めて大西洋を横断する。その後、合衆国南東部のマイアミを本拠にして、ここから1度に4,375人 の乗客までを乗せて、カリブ海に1週間クルーズに出ることとなる。(Times of Oman: Monday, April 17, 2006)

スタニスラウスの当局者がノロウイルス警報 吐き気・嘔吐の原因となるウイルス(米国)

カリフォルニア州モデスト発。スタニスラウス郡の保健当局者は、不快な胃腸ウイルスが北カリフォルニアと全土で蔓延している、と警告し た。

このノロウイルスは、24時間から48時間継続して、吐き気、嘔吐、下痢の原因となるもの。脱水症状が最大の懸念事項であり、とりわけ 子 供の場合がそうである。

保健当局者は、これは近時、クルーズ船客の間で現れているのと同じウイルスだと話した。(KCRA.com: 7:39 am PDT April 18, 2006)

転覆したフェリーから48人救助(インドネシア)

東ヌサトゥンガラ州、クパン発。月曜日の夜にインドネシア東部の海峡で転覆したフェリーに乗船していた48人は高速船によって救助され た、と広報官は話した。

救助された乗客の44人は、その後高速船Bahari ExpressによってNdao島に運ばれ、船長のZakarias Ranoを含む残る4人は、Rote島に留まっている、と東ヌサトゥンガラ州運輸局長Simon Ulyは火曜日に話した。

このフェリーBersita 2は、Ndao島からRote島に向う間に転覆した際、53人の乗客と6人の船員を乗せていた、とUlyは船長の話を引用した。Ranoは1人が未だに行方不明だと話し た。

このフェリーはNdao島を月曜日の午後4時に出発し、午後7時頃、Loekloi海峡で転覆した。Ulyは、被災者の関係者から 110 人乗船していたようだという報告を受けていると話した。

「フェリーの船長が、僅か53人の乗客と6人の船員が乗船していたと主張していることは、問題ではないのです。」と語った。

Rote Ndaoの警察は、事故原因を究明すべく、フェリーの船長と船員から話を聞いている。

このRote及びNdao地区長官代理は、フェリーは過積載で、乗客名簿に正式に記載されていない多くの人々が乗船したのではないかと 疑っていると話した。(Antara: Apr 18 23:10)

ギリシャ旅客船会社Attica Groupが1株当たり0.60ユーロの配当提案(ギリシャ)

アテネ発。ギリシャの旅客海運会社のAttica Groupは、5月17日のAGM(=年次株主総会)において、3隻のsuper-fastフェリーをエストニアのTallink Groupに3億1000万ユーロで売却したことから、1株当たり0.60ユーロの配当を提案することとなると話した。

Broker Egnatia Financeは、0.60ユーロの配当は総額で6250万ユーロに上るが、この取引から生じる資産譲渡益は1億200万ユーロだと話した。

この仲介業者は更に、Attica Groupは国内市場の自由化によって上昇する利益を利用するために、フェリー会社のBlue Star Marineの49パーセントの持分を増加させることを考えていると思われると付け加えた。

午後4時25分現在のAttica Group株は、この配当のニュースによって、2.6パーセント上昇して4.74ユーロの値を付けた。ASE総合指数は4,194.8で変わらず。(Forbes: 04.18.2006, 10:46 AM)

Pride of Hawaiiという船が島に向っている(オランダ・米国)

Norwegian Cruise Lineの親会社NCL Corp.は、昨日、オランダのEmeshavenでの式典で、米国船籍の3隻目のクルーズ船Pride of Hawaiiの引渡しを受けた。

この93,500トンの船は、NCLの島嶼間船隊のPride of AlohaとPride of Americaに加わることになる。2,400人以上の乗客、1,000人以上の船員を輸送することができる。

同社では、Pride of Hawaiiは今月末にまずボルティモアに向かい、その後、サン・フランシスコとロサンゼルスでの就航行事のために移動する。ハワイには、5月28日にカウアイ島に寄港し て、6月3日にオアフ島に向かい、6月5日に運航を開始することになっている。(Honolulu Star-Bulletin: Thursday, April 20, 2006)

NSWはクルーズ船健康維持プログラムを求める(オーストラリア)

ニュー・サウス・ウェールズ州政府は、クルーズ船の乗客が伝染病を蔓延させることを懸念しており、全国クルーズ船健康監視プログラムを 求めると話している。過去7年以上の間に、腸チフスのような病気の勃発で、2,300人以上の観光客が感染しているという。

州保健大臣のJohn Hatzistergosは、この問題に関して連携することを求め、連邦政府に手紙を書いたと話している。

「とりわけシドニーに遣って来る国際的なクルーズ船の数が増加するにつれて、我国住民及びオーストラリア人(注、先住民)に対する深刻 な 伝染病の脅威を無視しえなくなっているのです。」と語った。(ABC Online: Sunday, April 23, 2006. 5:06am (AEST))

エジプト:2月のフェリー事故に関する報告書は海運会社と政府を糾弾(エジプト)

4月24日、カイロ発。先週、議会に提出された報告書は、2月の1,000人以上の乗客が死亡したAl-Salam 98というフェリーの事故は、船主と政府運輸当局に責任があるとした。

「議会の調査結果は、エジプトの紅海の港湾の状況を示すものです。」と非政府組織のEgyptian Organisation for Human Rights (=エジプト人権機構)(EOHR)の事務局長、Hafez Abu Seadaは話した。「目下のところ、港湾や船舶の保守を管理する実効性ある法令がないのです。」

「とりわけエジプトとサウジアラビア間で運航されている旅客フェリーの場合、船舶の証明、検査がないのです。」とAbu Seadaは付け加えた。

2月2日、Al-Salam Bocaccio 98は、1,414人の乗客を乗せてドゥーバというサウジの町を出港して、カイロの南東500kmほどのところにあるサファガというエジプトの港湾に向っていた。しかし出 発してまもなくして下甲板から出火し、エジプト沿岸から91.7kmのところに沈没したのだった。この船齢35年の船に乗船していた乗客 のうち、その後数日間に亘って行われた救助活動で救助されたのは、僅かに約400人だった。

この新しい議会報告書では、この不運の船の所有者Al-Salam Maritime Transport Companyに対し、手厳しい批判をしている。ここは重過失で告発されている。法令では最大搭載人員は1,200人までであるにも拘らず、「乗客による証言によると… (このフェリーは)常時2,000人以上も輸送していたことが確認された。」とこの事故の議会事故調査委員会の委員長Hamdi El-Tahhanは政府刊行物の中で言われていることを引用した。

この報告書では、フェリーの保守は不適切であり、基本的な救命設備もなかったことに言及している。報告書は更に、本船の救命胴衣は5年 以 上も前に期限切れになっていたとも述べている。

Al-Salamの社主Mamdouh Ismailは、上院における地位を通じて政府と密接な関係にあるが、事故の知らせを聞いてロンドンに逃げたことも批判されている。報告書では、Red Sea Ports Authority(=紅海港湾当局)におけるIsmailの地位を利用して、安全法令を回避し、紅海海運事業の不公正な独占を行ってきたことを示唆している。

事故調査委員会によって政府運輸当局も、最小限の安全基準も満たさないでフェリーを運航することを許し、その後の惨事に対して動きが鈍 かったことで批判された。報告書は「海事運輸部門の改革と再編」を訴えて締めくくっている。

一方、地元人権当局者は、報告書の調査を受け入れる旨、表明した。「この議会報告書は公正で、事故の主要な原因を明らかにしていると思 い ます。」とAbu Seadaは論評した。「願わくば、これによって手続きが改善され、将来同種の事故が起きないよう、乗客の安全が確かなものになるよう、新しい法令が制定されると良いで す。」

2月中旬にEOHRは、民間部門と関連政府当局には、多くの制度的な欠陥があるとする46ページの報告書を出していた。「国家機関は Al-Salam 98の沈没に関して適切に対処しなかった。」と当時のEOHRの調査では述べられていた。「この悲劇は、例外なく全ての部門における業務水準が如何に低下しているかを明ら かにした。」(Reuters AlertNet: 24 Apr 2006 08:00:53 GMT)

氷の状態が緩む、タリン行きの高速船が月曜日に運航開始(フィンランド)

フィンランド湾の氷の状態がかなり緩み、月曜日に最初の高速旅客船がヘルシンキとエストニアの首都タリンの間で運航を開始した。

Nordic Jet Lineの双胴船は、月曜日の朝に初めて出帆した。

高速船を使用しているその他の海運会社は、シーズンの幕開けに関する以前の発表に従うこととなる。Linda Line、Silja Line、Tallinkは、4月27日木曜日に最初の運航をすることとなっている。

軽い高速船の投入は、フィンランド湾から氷が離れるのが遅れていて、遅延している。乗客は重い低速のカー・フェリーを利用することを余 儀 なくされている。

低速船は横断に約3時間半かかるのに対して、高速船は1時間半だ。(Helsingin Sanomat: 21:20 Helsinki time Monday 24.4.2006)

Royal Caribbeanの収益37%下落(米国)

フロリダ州マイアミ発、4月24日。マイアミに本拠を置くRoyal Caribbean Cruisesは金曜日、燃料費の高騰と切符売り上げの不振から1年前に比べ、第1四半期の収益は37パーセントの減少だったと発表した。

1月から3月までの四半期の収益は、1億8,960万ドルから1億1,950万ドルに落ち込んだ。総収入は、11億7,000万ドルか ら 11億5,000万ドルに、2パーセント下落した。

しかしこの世界第二位のクルーズ船運航事業者は、何とかウォール街の予想を克服し、ニューヨーク証券市場での商いでは、株価を1.22 ド ル値を上げて、42.77ドルにした。

ウォール街の分析者達は、船内消費が依然として堅調で、船室毎の収益を押し上げており、収益を1.9パーセント伸ばしていることで勇気 付 けられている。現在Royal Caribbeanは、前向きな「予約ペース」に基づき、年間の収益は、3パーセントから4パーセント上昇すると見ている。

このRoyal Caribbeanの強気の予想は、先月マイアミに本拠を置く競合他社のCarnival Corpによって出されたより警戒的な態度とは異にするもの(後略)。(Mycaribbeannews: Tuesday, Apr 25, 2006)

クルーズ船はハワイの上院議員によって命名されることに(米国)

ホノルル発。ハワイの上院議員Daniel Inouyeは、来月、ロサンゼルスでのクルーズ船「Pride of Hawaii」の命名に指名された。

Norwegian Cruise Linesは、船は伝統的には女性によって命名されることを指摘している。同社ではCruise Lines International Associationの広報担当者が、男性が主役を務めるのは現代クルーズ史上、初めてのことだと話しているのを引用している。

Inouyeの亡妻Maggieは、2004年にクルーズ船「Pride of Aloha」の命名をした。先月、亡くなっている。

「Pride of Hawaii」は、これまでに建造された合衆国船籍の旅客船の中で、最大かつ最も金をかけた船。

この93500トンの船は、2400人の乗客と1000人の船員を乗せる空間を有する。6月5日にNorwegian Cruise Linesの島嶼船隊に加わる予定。(KPUA: Wednesday, April 26th, 2006 5:21 AM HST)

船のバルコニーの火災危険度に言及(米国)

Star Princessで先月起きた死者の出た火災を調査している指導機関は、クルーズ船のバルコニーでの大火災の脅威を解決すべく「迅速な行動」を求めた。

Marine Accident Investigation Branch(=海難調査部門)によると、過去10年間においてクルーズ客船会社が多数のバルコニーをつけた船舶を建造して来ていることに現在の法規が対処していないとい う。例えば、船室には自動スプリンクラー(注、散水機)を装備しなければならないが、バルコニーにはそうした設備は適用されない。

水曜日の調査結果は、3月23日の火災の後で初めて出されたもの。

イングランド、サウサンプトンに本拠を置くこの調査機関によると、Star Princessで起きた火災は、個室のバルコニーで発生したもので、10分以内に3層の甲板に広がり、当初考えられていた2倍の、280室以上の船室に究極的な損傷を与 えたという。

ガラスは砕け散り、煙が大変に激しかったため、全部で5層の甲板に広がった火災から避難することが難しいと思った乗客がいた、とこの機 関 は、そのウェブサイトに先週水曜日に掲載した報告書の中で述べている。

船員らは、1時間30分後に何とか消火したものの、バルコニーを仕切っていた隔壁のために、火元に到達するのに苦労した。心臓発作で1 人 の乗客が死亡し、この文書によると、当初の報告よりは2倍以上の13人の乗客が気道熱傷のために治療を受けたという。80室近い船室が使 い物にならなくなり、加えて204室の船室が水や煙による損傷を受けた。

初期報道では、火災はバルコニーで燻っていたタバコから始まったと推測していたが、水曜日の報告書には、これについての言及はなかっ た。

この機関は合衆国沿岸警備隊と合同で調査しているが、バルコニーでの火災防止にはクルーズ船の能力に「重大な欠陥」があると警告した。 そ して国際的に規制当局者が業界に改善をする約束を果たさせるよう、強く求めている。卓越した業界団体には、最近、クルーズ客船会社に、直 ちに改造して長期的な解決法を模索するよう要請したところがある。(中略)

Star Princessはこの不運な運命の下にあるクルーズで、フォート・ローダーデールからモンテゴ・ベイ(=湾)に、2,690人の乗客と1,123人の船員を乗せていた。

捜査官らは未だに火災原因を調べており、少なくともあと6ヶ月では終わりそうにない。

Carnival Corp.は、この火災で、会社は3,300万ドルから4,200万ドルの損害を受けたと話している。(Miami Herald: Posted on Thu, Apr. 27, 2006)

船が転覆して27人行方不明(タンザニア)

ダル・エス・サラーム発。ビクトリア湖で激しい嵐の中、貨物船が転覆し、少なくとも27人が行方不明になった、と木曜日にタンザニア警 察は話した。

貨物船MV Nyamageniは、土曜日に転覆したとき、ブコバの町からムワンザ港に向けて27人の人々とソーダとビールの枠箱100箱を積んでいた、と西タンザニアの地方警察司令 官Ignas Mbingaは語った。

この事故のニュースは、発生したのが僻地のため、木曜日になって公になった、と話した。

「ビールとソーダがなくなった100箱の枠箱を回収しただけで、まだ1体も遺体を収容していないのです。」とMbingaは、タンザニ ア の商都ダル・エス・サラームから約700km離れたカゲラからAFPに語った。

「湖の天候は大変に悪いものでした。」と警察が行方不明者の捜索のために潜水夫を出したことを付け加えながら話した。

Mbingaは、船に乗っていた人が死亡したかどうかについては明確に話すことを拒んだが、生存者がいないらしいことは明らかにした。

この事故は、今年ビクトリア湖のタンザニア水域で起きた4回目のもの。今月初旬には、荒天の中、船が転覆して36人余が溺死している。 (News24: 28/04/2006 10:18 - (SA))

Cheap4Ferries.co.ukは春夏企画でウェブサイト更新(英国)

2006年4月30日。Cheap4Ferries.co.ukは、SeaFrance、P&O Stena Line、LD Linesを含む全ての指導的な運航事業者の新しい春夏企画を、今週ウェブサイトに増設した。

最近加わったLD Linesという運航事業者は大変に人気がある。ポーツマスの主要港とルアーブル間で毎日運航しており、「Norman Spirit」は大半の車種、すなわち、乗用車、モーターホーム、単車、キャラバン、そして貨物車輌を積載できる最新の高速フェリーだ。

乗用車1台に運転者込みで、往復僅か40ポンドの破格運賃。追加乗客はほんの8ポンドで乗船できる。 Cheap4Ferries.co.ukを通じて、新しいLD linesを含め、フェリー航路の全てと柔軟性ある旅行オプションを便利に予約できる。そして全ては「best price promise(=最良価格保証)」でウエブサイトに網羅しており、市場で最も安い運賃なので安心だ。

Cheap4ferries.co.ukはまた、Disneyland Resort Parisへの、大変人気のある宿泊無料企画も推進し続けている。今年の春夏に家族で休暇を過ごそうとしている顧客は、全入場料、Eurotunnelの往復、 DisneyのHotel Santa Feを2泊3日料金で3泊4日過ごせる特典つきの、たったの324ポンドからの4本の家族無限定パッケージを予約・利用することができる。

Cheap4Ferries.co.ukはオンライン予約サービスで安心だが、更に、週7日間、コール・センター(注、顧客電話窓口) に 専門の職員が待機して質問やお手伝いをすることとなっていて便利。(PR Web: 2006-04-30)