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2006年3月

2006年3月の海外旅客船情報

Sillamaeからのフェリー運航は遅れる(エストニア)

タリン発。エストニア北部のSillamaeとフィンランドのコトカ間のフェリー運航の開始は、コトカ港の氷のために遅れている。定期 フェリー運航は、3月2日に始まる予定だった。

エストニアの当局者は、この新航路は定番の目的地であるタリンの、外側にあるこの地域に、フィンランド人買物客と観光客を誘致すること を 期待している。(Baltic Times: 01.03.2006)

フェリーの長は組織の変革が必要と話す(米国)

州政府のフェリー組織の長は、組織は移行期にあり、最終的には東南アラスカの地域共同体間の往復を増やすこととなると話している。

Robin Taylorは、道路とフェリーの双方は、州財務省の赤字を抑えるためには必要なもので、今でも東南アラスカ列島の離れ離れの地域共同体間で住民を輸送していると話してい る。

Taylorは、フェリー網は新船を購入する一方で、既存の老朽船隊の維持を図っているという大変に経費のかかる局面にはまり込んでい る と話している。それに加え、燃料費の高騰と州政府の2隻の高速フェリーの運航で、州議会に対して8,200万ドルの歳出を要求する結果と なっている。

相当な値の付いた値札が、Alaska Marine Highway Systemの金がどこに行くのかを正確に整理しようとしている議員に突きつけられている。州議会の公聴会は今週開催され、来週、歳出要求に関して開かれる。(KTVA: 03/02/2006 2:47 PM AKST)

フェリーの経費の上昇でブリティッシュ・コロンビア州議会で抗議が口火を切る(カナダ)

ビクトリア発。約100人のデモ参加者が、昨日、沿岸の小さな共同体を結んでいるB.C. ferriesの経費が上昇していることで、州議会で抗議活動を行った。

Regional District of Comox-Strathcona(=コモックス族・ストラスコナ族地域)の指導者Jim Abramは、この3年間で運賃は38パーセントも上がっており、この5ヶ月間で17パーセントも上昇していると話している。

Abrahm氏は、フェリー利用者は、B.C. Ferry Servicesからこの地域の人々に対して何の説明もないと感じていると話している。そして、これはGordon Campbell知事の失敗に終わった試みだとしている。(Globe and Mail: POSTED ON 03/03/06)

P&OはDP Worldの買収は3月6日の抗告審の決定がなされるまで延期と話す(英国)

ロンドン発。Dubai Ports WorldによるPeninsular & Oriental Steam Navigation Coの買収は、控訴院への抗告の許可申請がなされる3月6日に延期された。声明においてP&Oは、抗告が許されたならば、同日、直ちに再抗告がなされるとしてい る。

昨日、民事第一審は、買収を承認した決定に対する合衆国の会社Eller & Coの抗告申請を棄却した。そこでEllerは、控訴院に対して初めて抗告した。Ellerは、アラブの会社がアメリカの主要港において大きな足がかりを得ることに合衆国 の政治家達が懸念を高めているこの取引の差し止めを、裁判所に対して申請した。

声明において、P&OとDP Worldの双方は、合意した条件で取引を締結したという姿勢を強固に維持しているとしている。契約完了の日程表の詳細は後日作成される、と声明にはあった。 (Forbes: 03.03.2006, 10:41 AM)

200人以上のカリブ海のクルーズ船の乗客が病気になる(米国)

3月4日、マイアミ発。Royal Caribbeanのクルーズ船の200人以上の乗客と数人の船員が、1週間クルーズの間に胃腸ウイルスで病気になった、とこのマイアミに本拠を置く会社は土曜日に話し た。

Royal Caribbean Internationalは、Explorer of the Seasに乗船していた3,252人の乗客のうち243人が、ノロウイルスに罹患したと話した。これは病院、養護施設、クルーズ船、その他準閉鎖環境で流行している伝染性 胃腸炎の一般的な原因となっているものである。感染者全員は治療を受けた。

1,184人の船員のうち19人も、この航海中に病気になった。この航海はベリーズ、メキシコのユカタン、ケイマン諸島に寄港するもの だった。船は日曜日にマイアミに戻ってくることとなっていた。Royal Caribbeanは、ウイルスは乗客が船内に持ち込んだものと思われると話した。

ノロウイルスは、世界中で約3億人が毎年罹患するものと考えられている、とこのクルーズ客船会社は強調した。(Reuters AlertNet: 05 Mar 2006 04:28:23 GMT)

クルーズ船が病気を報告(米国)

Cunard Linesの船Queen Mary 2が、先月、ロサンゼルスへの航海で胃腸炎が勃発したと報告した。この豪華クルーズ船は、31人の船員と86人の乗客が激しい胃腸炎の症状を呈したと報告した。

これは船員の2.4パーセント、乗客の3.4パーセントに当たる。Centers for Disease Control(=疾病対策センター)は、この船の検査では、腸炎の原因となる一般的な細菌については陰性だったと話した。Queen Mary 2は清掃と消毒を強化した。

衛生当局者は、この病気がノロウイルスによる可能性があるので、更に検査をすると話した。これは、クルーズ船と陸上で一般的に見られ る、 致死性のない病原体である。

CDCでは、Queen Mary 2は現在の航海に関して毎日報告しており、水曜日に航海が終わると話している。(Sun-Sentinel.com: Posted March 6 2006)

クルーズ船が30時間立ち往生(オーストラリア)

オーストラリアを本拠とする船の約1,500人の乗客が、東南アジアのマラッカ海峡で、このクルーズ船が故障して30時間立ち往生し た。

P&O Cruisesによって運航されているPacific Skyは、日曜日に7日間クルーズのためにシンガポールを出港後、機関の1基に問題が生じた、とABC Radioは報じた。本船は旅行に出て約5時間後に停船し、マレーシアの港湾に修理のため向っている。

乗客のMichael Storerは、船は船員が問題を解決しようとしている間、30時間もマラッカ海峡に碇を下ろしていた、と話した。船は機関1基で走っており、今夜遅くに修理のためにポー ト・ケランに到着する見込みだと話した。

「マラッカ海峡にいることが少し話題になりました。海賊の心配がありますからね。」と語った。

「船長は全く安全であると保障し、マレーシア軍が監視してくれていると教えてくれました。それで、私達は全く問題がないのだと思いまし た。」(Melbourne Herald Sun: 06mar06)

Carnival Corporation & plcはアジアのクルーズの先手を打つ(米国・中国)

3月6日、マイアミ発。Carnival Corporation & plcの子会社でイタリアに本拠を置くCosta Cruisesは、今日、上海から周遊航海するCosta Allegraを使って、2006年7月にアジア市場に参入すると発表した。

この(合計)1,000人乗り、28,500トンの船は、もっぱら中国人客を対象にしたもので、初めは上海から日本の長崎、韓国の済州 (チェジュ)島への24本の5日間クルーズで、2006年7月3日に始める。

「弊社ではいつかアジア市場に参入しようと戦略を練って参りましたが、弊社の既存商標の1つを使って、この巨大な人口を持つ市場への入 り 口に立つことになりました。これらクルーズは、この決断の第一歩であり、将来、他のアジア市場への拡大を図る際の基盤となるものでありま す。弊社の商標の全ては、事実上、中国では知られておりませんが、弊社ではCostaを選択いたしました。というのは、現に大変に国際的 なものであり、多くの異なる国籍、言語、文化を持つお客さまを扱ってきたからです。」とCarnival Corporation & plcの会長兼最高経営責任者のMicky Arisonは語った。Carnivalの他の商標の大半は、特定の国民を扱っていると指摘した。

Arisonによると、Costa Cruisesの会長兼最高経営責任者のPier Luigi Foschiのアジアにおける広範な職務経験が、Costaを選択した別の要素だったという。1997年にCarnival Corporationに引き抜かれる前、Foschiは、香港とシンガポールで7年間過ごして、Otis Elevator Companyのアジア太平洋地域の営業を監督していた。

この間、22の分離した営業からなる組織を経営し、18,000人近くを雇用し、約18億ドルの売上げを上げていた。「Pierは大変 に 優れた国際的な経営幹部であり、アジアにおける経験は、ヨーロッパの指導的なクルーズ会社を監督していた広範な経験と相まって、弊社の新 しいアジア・クルーズの決断に、独特の洞察と展望をもたらすことでしょう。」とArisonは語った。

Arisonは、中国は、世界で最も急速に成長をしている旅行市場の1つであり、昨年は3,100万人以上の中国人が海外旅行をしたこ と を指摘した。この数字は、2010年までには5,000万人に伸びるものと見られている。「アジアは広大な市場であり、Costa Allegraでのクルーズはほんの小さな一歩かもしれないですが、弊社が望むように成功を収めたならば、この地域はクルーズの次の偉大 な成長地域になり得るものでありま しょう。」と語った。

アジア参入を監督するにあたり、Costaは新しい部門、Costa Asiaを創設した。香港に事務所を置き、上海の事務所は今年の4月に開設する予定。これは、大きな国際的なクルーズ会社が、中国国民を中国の港湾から乗船させるために中 華人民共和国によって免許を付与された最初のもの。5月には、Costaは中国本土にコール・センター(注、顧客電話窓口)を開設する予 定だ。(中略)

Carnival Corporation & plcは、世界最大のクルーズ休暇グループ。北米、ヨーロッパ、オーストラリアに12のクルーズ商標を有する。Carnival Cruise Lines、Holland America Line、Princess Cruises、Seabourn Cruise Line、Windstar Cruises、AIDA Cruises、Costa Cruises、Cunard Line、Ocean Village、P&O Cruises、Swan Hellenic、P&O Cruises Australiaから構成される。

併せて、これらの商標は、80隻の船舶を運航して139,000床以上に上り、2006年5月から2009年秋までに、15隻の新船が 就 航する予定。Carnival Corporation & plcはまた、アラスカ州とカナダのユーコン準州で指導的な旅行会社、Holland America ToursとPrincess Toursを経営している。ニューヨークとロンドンの株式市場で取引されているCarnival Corporation & plcは、S&P 500とFTSE 100指標の両方に含まれている世界で唯一のグループ。(PR Newswire: March 6)

P&Oの最後の株式取引(英国)

英国海運の偶像P&Oは、水曜日の同社の公式の上場廃止に先立ち、火曜日がロンドン証券取引所での株式取引が最後になると話し た。

Peninsular and Oriental Steam Navigation Co.の上場廃止は、ドバイ国有のDP Worldによる論議のある買収に対する英国裁判所に対する月曜日の抗告に引き続くもの。

この取引はマイアミに本拠を置く荷役業者Eller & Co.が土壇場に取引に異議を申し立てて遅延した。すなわちアラブ首長国連邦の会社が合衆国の6つの主要海港を所有することは、自社の事業に悪影響を与えると論じたのだっ た。Ellerの抗告は棄却され、同取引は必要な裁判所の承認を得たのだった。

P&Oは1837年の設立。その最盛期には、大英帝国からシドニー、カルカッタ、シンガポール、香港、その他の植民地に貨物を 輸 送した。前述の株式は、火曜日の立会い終了と共に取引が終わり、上場廃止となる水曜日の事業終了まで取引停止となる。シドニーと東京の証 券市場でも上場廃止となる。

同社株は僅かに上昇し、ロンドン証券取引所の午後の商いで0.3パーセント上がって、519.5ペンス(9.02ドル)の値を付けた。 こ れはDP Worldから同社に提供された現金の総額39億ポンド(67.7億ドル)、1株当たり520ペンス(9.03ドル)と一致するものであった。

世界的銘柄を提供するFTSE Groupは、優良株FTSE 100銘柄は、P&Oに代えて製鉄会社のCorus Group Ltd.と置き換えると話した。同社は、予備銘柄の中で最高位の会社。

P&Oはニューヨーク、ニュージャージー、ボルティモア、ニューオーリンズ、マイアミ、フィラデルフィアで、海運ターミナルを 経 営している。この事実は、アラブの会社が港湾を買収したことについて安全保障上の懸念を表明する合衆国の国会議員や実業界の不安を引き起 こした。この取引でDP Worldは、他の16のアメリカの海港での陸上での活動においては、より重要でない役割を果たすこととなるであろう。

DP Worldは、合衆国の港湾は、この取引の全体からは分離されていると言い、既に法的承認がなされているにも拘らず、合衆国政府による2回目の45日間の調査を受け容れ て、緊張を緩和しようとしている。(BusinessWeek: MAR. 7 10:08 A.M. ET)

フェリーの船長は今日収監(米国)

2003年のStaten Island Ferryの衝突で有罪判決を受けた男性の1人が、火曜日、1年間の懲役刑に服するために連邦当局にその身を委ねた。

元フェリー運航監督のPatrick Ryanは、昨年、船員過失致死罪で、有罪の答弁をしている。フェリーが接岸する際に2名の水先案内人が舵を取ることを要求しているフェリー規則を実施しなかったことを認 めている。

副船長のRichard Smithは、過失致死の11の訴因で有罪の答弁をして18ヶ月の懲役刑を受けた。いくつかの処方された薬を密かに服用してフェリーを操船していたことを認めた。3月27 日に収監される。

Andrew J. Barberiが2003年10月に衝突したとき、11人が死亡して多数が負傷した。市ではこの衝突に関して、未だにいくつかの民事訴訟に直面している。(NY1: March 07, 2006)

フェリーの助成金で夜間航路は維持できず(英国)

フェリー会社のSuperfastは、昨年52万ポンド近いの公的助成金を受け取ったが、スコットランドとベルギー間の夜間航海を維持 する試みは失敗した、と行政府は昨日話した。

このギリシャ人所有の会社は、昨年11月に週3回のロサイスとゼーブルッヘの航海を削減する決定をする前、34,000台余のトラック を 扱う運航費用を賄うための助成金を受けていた。

Superfastの広報担当者は、貨物量は「必要とする収益」に見合うものではないと話した。しかし「現時点では運航を脅かすものは な い」ことを強調した。(Scotsman: Thu 9 Mar 2006)

麻薬漬けのおっかさんに「性的暴行」(オーストラリア)

ブリズベーンの3人の(子持ちの)母親が、休暇のクルーズで死亡する前にデート・レイプ薬を飲まされ、性的暴行を受けた、とシドニーの 検視官法廷で今日陳述された。

Dianne Brimble(42)は、2002年9月23日に、P&Oの定期船Pacific Skyに乗って、家族と友人らと「一生の休暇」に出掛けた。その夜、Brimbleさんは船のディスコで8人組の男性と出会った、とGlebe Coroner's Court(注、検視官法廷)で陳述があった。

翌朝、男性のうち4人の泊まる船室で、死亡しているのが発見された。警察は、Brimbleさんはデート・レイプ薬のガンマ・ヒドロキ シ ブチレート、すなわちGHBやfantasy(=幻想)として知られているものを飲まされて、性的暴行を受けたと主張した。

検視官顧問のRon Hoenigは、法廷で、Brimbleさんは「全く咎めるべき状況」の中で死亡したと語った。

「この証拠からは明らかに、Brimbleさんが殺害されたものであることが分かります。」とHoenig氏は法廷で陳述した。

「何者かの餌食になって、意識を喪失させるか抗拒不能にするものを投与されたのであります。」

この審問はDeputy State Coroner(=州検視官代理)のJacqueline Milledgeの面前で行われた。(Melbourne Herald Sun: 09mar06)

フィリピンのAboitiz Transport Ferryで船火事(フィリピン)

マニラ発。フィリピンで上場しているAboitiz Transport System Corp.によって所有され運航しているフェリー(注、SuperFerry 12)で火災が起きた、とDZBBラジオが同社の声明を引用して木曜日に報じた。

同ラジオによると、フェリーの600人の乗客の全員は無事だ、とフィリピン最大の内航フェリー輸送業者は語った。

Aboitiz Transportは、出火原因はまだ特定していないとしているが、火元は船室で、1等区画であり、グリニッジ標準時間の午前4時少し前に発生したという(注、後日、精神 障害者による放火であることが判明)。また同社では、この火災によって被った損害についても算定していない。

このフェリーは、マニラからフィリピン中部のセブ地方に向う途中だった。現在、碇を下ろしている。Aboitiz Transportは、フェリーの乗客は可能な限り早くセブに送り届けると述べている。(Yahoo! News: Thursday March 9, 1:39 PM)

DP World、合衆国の港湾は売却へ(アラブ首長国連邦)

ドバイ港の経営者DP Worldは、合衆国の6つの主要港の経営を「合衆国の事業体」に移管する、と最高経営責任者のEdward Bilkeyは声明の中で述べた。この方針転換は、取引を阻止するために合衆国議会が動き出したことからなされたもの。同氏は、意図する ところは、アラブ首長国連邦と合衆国との関係を強化する点にあると述べた。この発表は、DP Worldが昨日英国に本拠を置くP&Oの買収を完了した後でなされた。(AME Info: Friday, March 10 - 2006)

クルーズ船の安全性に注目(米国)

クルーズ船で時折悪いことが起きても驚くに値しない。毎航海、数千人の乗客と数百の船員が乗船しているのであり、これらの船は洋上都市 のようなものなのだ。

とは言うものの、この業界が急成長するにつれて、安全性と船上での犯罪が、最近の話題になってきている。

シアトルを本拠にするHolland America Lineを含む業界の大手を代表する業界団体、International Council of Cruise Linesによると、過去3年間において24人がクルーズ船から姿を消しているという。

その2002年から2005年の間に、15のクルーズ客船会社が、178件の性的暴行、4件の強盗の苦情があったと報告している。

しかしその期間中、クルーズ業界は、3,100万人の乗客を輸送したと報告しており、大変な数の顧客からすれば、比較的少ない事件数で あ る。

夏のアラスカ・クルーズの期間中、シアトルを出港するクルーズ船は、350,000人以上の乗客を輸送している。シアトル港では、大型 船 は地元経済に2億800万ドル以上を注ぎ込み、当地の約1,700人の雇用を支えていると見積もっている(クルーズ業界団体のICCL は、5億8,000万ドル、14,312人の雇用に貢献していると主張している。)。

「クルーズは最も安全な休暇の1つであり、業界の安全性と保安の取り組みの実践は、傑出した実績となっております。」とICCL会長 Michael Cryeは、今月初旬に統計が発表されたときに語った。

クルーズ業界に雇われていたこともあるNortheastern Universityの刑事裁判の教授で、16冊の著者であるJames Foxは、次のように語った。

「危険から全く安全な場所、つまり陸上も海上もですが、そうした場所が事実上ない中で、クルーズ客船会社からの重大犯罪の報告件数は、 た とえどんな基準や標準に照らしても、極めて少ないものなんです。」

しかし業界に批判的な人たちは、法律の寄せ集めであるため、つまり海上に船があるときは海事法令が適用され、港湾にあるときは多くの 様々 な司法管轄権が及ぶため、全ての重大犯罪がクルーズ客船会社によって報告されているわけではなく、また多くの犯罪は起訴されていないと話 している。更に、多くの主要なクルーズ船は、パナマやリベリアのような外国に登録されており、合衆国の法令は乗客や船員に適用されない。 加えて、悪いニュースは可能な限り隠蔽するよう業界の圧力が働いているという。

「クルーズ業界から出される統計が、正確だとは思えませんね。」と合衆国下院議員Christopher Shaysは、先週末、Associated Pressに語った。「統計が正確性を期すべく他の圧力から自由だったということは、決してないです。」

Shaysは、選挙民の1人であるコネティカット州グリニッチのGeorge Allen Smith IV(26)がRoyal Caribbeanのクルーズ船に乗って新婦のJennfer Hagel-Smithと共に昨年の夏、トルコ沖を新婚旅行中に姿を消して以来、業界に説明責任を果たすよう、多大の圧力をかけている。Smithは、宴会の夜の後で姿を 消した。血痕がバルコニーで見つかり、船室へと続いていた。しかし遺体は見つからなかった。この事件はケーブルTVニュース番組で何週間 も話題となり、先週の火曜日に開かれたクルーズの安全性問題に関する議会公聴会の背景となった。

この公聴会において、15歳のアイルランド人のLynsey O'Brienという名前の少女の家族が、1月にメキシコのカリブ海沿岸沖で、船のバーテンダーが非常に大量のアルコールをこの十代の子にせっせと勧め、そのため嘔吐し て、船室のバルコニーから転落したと証言した。Lynseyは見つかっていない。

「かなり大量の酒を15歳の少女に勧めるということ以上に、私は悪い犯罪を想像することは出来ません。当然の結果として、正に死んだの で す。」とマイアミに住む親戚の1人、Brian Mulvaneyは語った。

SmithとO'Brienの事件のように、最悪の事故の多くは、アルコールを過度に飲酒したものであり、最大の船であっても、これに 海 水が加わると死をもたらすこととなる。大型のクルーズ船の甲板は、海面から少なくとも50から60フィートの高さにある。落ちた人の大半 は、決して姿を見せることはない。

しかしミシガン州の男性Tim Searsは、幸運だった。2003年4月にLynsey O'Brienのように宴会の夜の後で、クルーズ船の同じ場所から転落したのだった。しかし当時31歳のSearsは、17時間漂流して助かり、最終的には通りかかった貨 物船に合図を送って停船させたのだった。

大手クルーズ客船会社の弁護士Lawrence Kayeは、過去3年間に行方不明となった24人のうち12人は自殺と断定され、1人は事故であったと話した。その他の11人の原因は不明。遺体が滅多に回収されないの で、事件の多くは謎のままである。

2004年8月、アラスカ行きのクルーズ船Mercuryの客室係が、マサチューセッツ州ケンブリッジの乗客Merrian Lynn Carver(40)が、旅行の最初の晩から寝台を使用していないことに気がついた。その上司は、その後Carverの家族の圧力から首 になったのだが、口外しないように命じたのだった。Carverは見つかっていない。

アルコールはまた、時折、船員によっても犯される性的暴行の共通の要素になっている。

「クルーズ船犯罪の非常に多くの話にあるように、Janet Kellyのお話はカクテルから始まり、最後は秘密協定に終わったのである。」Timeの最近のオンライン版にこうあった。「6年前、ロサンゼルスに戻るメキシコ・クルー ズの最後の晩に、このアリゾナ州の女性実業家は、夕食前にプール脇のバーに立ち寄った。バーテンダーとは数日前から親しかったが、過度に いちゃつくような関係ではなかった。要求していない薬の入ったフルーツ飲料を手渡され、Kellyはこの飲み物に薬が入っていることを確 信した。脚がもつれ、意識朦朧となった。バーテンダーは、この女性を従業員専用の休憩室に連れ込んで、女性が酔いつぶれる前に強姦し た。」

Kellyは、最終的にこのクルーズ客船会社を訴えた。この訴訟は、示談とバーテンダーの解雇で終わった。女性は議会公聴会で証言し、 ク ルーズ客船会社は犯罪防止の「嫌な仕事」をしているのであり、連中の統計には信頼はないと信じていると語った。

1999年、マイアミの合衆国検察事務所は、クルーズ船での犯罪の4件に3件は性犯罪であり、多くの場合、21歳以下の女性が巻き込ま れ ていると報告した。

クルーズ客船会議の会長Cryeは、業界は「クルーズが並外れて安全な休暇であることを実地証明すべく」議会と共同して統計を収集して 来 ていると話した。

しかしShays下院議員は、報告義務を強化するよう求める自分の努力に対して、業界が大変にすばやく巻き返して来たので、3月7日の 公 聴会の前に「不安に」なったと語った。「クルーズ業界は、我々がこの問題から手を引くよう、圧力をかけていると言わねばならない。これ は、連中が知りたがらない何かがあると疑わせるものです。」

Center for Responsive Politicsは、昨年6月までの18ヶ月間に、クルーズ業界が連邦政府の陳情活動に290万ドルを使っており、同じ期間中にWal-Martが使った100万ドル近い 額を超えると報告した。

これは、Shaysが「本当の監視なんて決してしてきませんでした。絶対にね。」と話すのをTimeが引用した理由かもしれない。 (Seattle Times: Friday, March 10, 2006 - Page updated at 09:22 AM)

CunardのWarwick船長は36年間勤めて退職(英国)

本日、Cunard Lineは、Queen Mary 2船長、Commodore Ronald W. Warwick O.B.E.が、36年間勤務して2006年7月31日をもって退職すると発表した。

Commodore Warwickは、1970年に3等航海士としてCunard Lineに加わった。1986年に船長としてCunard Princessに乗船して最初の航海を行い、1990年8月にQueen Elizabeth 2の船長に初めて任命されるまでに、Cunard Countess、Cunard Crown Dynastyでも指揮を執った。1996年4月から2002年にQueen Mary 2の船長に任命されるまで、Queen Elizabeth 2の上席船長として恒久的に航海してきた。2003年12月、Cunard Line船隊のCommodoreの地位に昇進した。

Commodore Warwickは、Queen Maryの船長であった父親の故Commodore William E. Warwick C.B.E.の足跡を辿ったCunard Lineの著名な船長の長い歴史の中で、独特の名声を得ている。父親は1968年にQueen Elizabeth 2の最初の船長に任命され、1970年に船隊のCommodoreに昇進している。2005年6月、Commodore Ronald Warwickの商船隊に対する功績で、その年の女王陛下の誕生日の栄誉として、Order of the British Empire(=大英帝国勲章)を受けた。Commodore Warwickは、Royal Naval Reserve(=予備英国海軍)の船長でもあり、Nautical Institute(=船員協会)の会員でもある。

退職の年の記念に、Commodore Warwickと妻のKimは、6月と7月にQueen Mary 2に乗り組み、航海中にいくつかの特別の行事をすることが予定されている。(TravelVideo.tv: Mar 10, 06 3:30 pm)

フェリーのランプの衝突の捜査開始(英国)

波止場側のランプにフェリーが衝突して10人以上が怪我をした事故原因の捜査が始まった。

130人が乗船するRed Falconが、金曜日の午後にサウサンプトンの波止場に衝突し、9人が救急隊員によって船から搬送された。Maritime and Coastguard Agency (MCA)(=海事沿岸警備庁)の広報官は、その他、多くの乗客が救急隊員によって治療を受ける必要があったと話した。このフェリーはまた、入院治療のためにワイト島から 救急車で1人を輸送中でもあった。

このRed Funnelのカー・フェリーは、ワイト島のカウズとサウサンプトン間で車輌と乗客を輸送しているが、午後4時40分に接岸中、サウサンプトン埠頭のLink Span(=可動橋)ランプに衝突した。ソレント沿岸警備隊の広報担当者は、「かなりの大事故」で、「相当に混乱している」と表現した。 このカー・フェリーはトラック、長距離バス、自動二輪車、乗用車を含む車輌と乗客を輸送している。

ハンプシャー州警察は、事故後、フェリー港は閉鎖になっており、この事故で「かなりの混乱」が生じるだろうと話した。MCAは、本船の 船 首扉は「かなりの損傷」を受けていると思われると話した。フェリーの内部には浸水しなかった。

当局者は、「積載している車輌から、石油または化学物質が漏れているかも知れないので、調査が行われているところです。」と話した。 (Scotsman: 11-Mar-06 07:56 GMT)

DP WorldはP&Oを買収(アラブ首長国連邦・英国)

DP Worldは、現在上場廃止になったP&Oの買収を完了したと発表した。3月16日木曜日に株主に対価が支払われるものと見られている。この取引で、DP Worldは、5大陸、30カ国に、51のターミナルを有する世界第3位の港湾経営者になった。(AME Info: Saturday, March 11 - 2006)

2隻目のRoyal Caribbeanの船を病気が襲う(米国)

タンパ発。フロリダを本拠とする2隻目の船で乗客が胃腸ウイルスに倒れて下船できなくなっており、このクルーズ客船会社は、寄港地で臨 時の医師を乗船させるはめになっている。今週はRoyal CaribbeanのGrandeur of the Seasでも、100人もの乗客が病気になった。

この船は先週の月曜日にタンパ港を出港して西カリブ海とメキシコにクルーズに向っていたが、航海して1日もしないうちに、乗客は人々が 病 気になり始めたと話している。

Royal Caribbeanでは、3段階の病気プログラムを策定していると話しており、これは乗客が病気を告げ始めると、船の診療室で治療プログラムを立ち上げ、船が「high touch(=人間的な触れ合いのある)」と呼ぶ区画では特殊な掃除機を用いて清掃するというもの。

Royal Caribbeanでは、乗客が船内にノロウイルスを持ち込んだものと考えており、これは先週Explorer of the Seasの数百人の乗客が病気となったのと同じ胃腸ウイルス。(後略)(CBS 4: Mar 11, 2006 6:59 pm US/Eastern)

イタリア発コルシカ行きのフェリーで船員死亡(フランス・イタリア)

イタリアのサボナからコルシカ島のバスティアに向っていたCorsica FerriesのMega Expressで事故があり、船員1人が死亡、1人が重傷を負った。この船員(男性)らはイタリア国籍。

午前9時頃、この高速フェリーの2人の船員が保守作業のため救命艇の内部で作業中、突然、救命艇が海に転落した。フェリーは時化の海と 強 風に阻まれたが、停船し、2人を救助することができた。1人は死亡しており、もう1人は救命艇が海に落ちたときの衝撃で多発性骨折をして いた。バスティアの病院に搬送された。(BYM News: Sunday, 12 March 2006)

外国のクルーズ船がベトナムに帰ってきた(ベトナム)

ベトナムを避け、実際、様々な理由によって東南アジア全域を避けていた国際クルーズ船が、たくさん戻って来ている。

過去3年間は、重症急性呼吸器症候群(SARS)、鳥インフルエンザ、更にはテロリスト攻撃や近隣諸国における自然大災害によって船は 遠 ざかり、とりわけ酷いものだった。

しかし現在は戻りつつある。この数ヶ月間に、Silver Shadow、ピースボート、ぱしふぃっく びいなす、飛鳥、Oriana、Clipper Odyssey、そしてThe Worldが、何千人もの観光客を連れてベトナムに接岸している。

5星のSilver Shadowは、先週の木曜日、合衆国から200人以上の乗客を乗せて、ダ・ナン市中央部に接岸した。大半はアメリカ人だった。

観光客は、大半が大浪費家であるが、Ngu Hanh Son山、Cham Museum(=博物館)を、いずれもThua Thien Hue県とQuang Nam県に近いかっての王国の首都フエと歴史的に有名な古都ホイアンを観光する前に訪問した。(中略)

Vietnam National Administration of Tourism(=ベトナム国家観光省)の統計によると、過去2ヶ月間に入国した320,000人の外国人訪問者の20パーセント以上が、船で到着したという。

また航空機、陸路を使う者に比べ、船客は20パーセントから30パーセント以上も金を使うことが分かっている。(Thanh Nien Daily: Sunday, March 12, 2106 10:42:40 Vietnam (GMT+07))

エジプト:ナイル河のフェリー事故で40人救助(エジプト)

昨日、エジプト上流のアスワン近郊でナイル河のフェリーが沈没し、40人が救助された。

このフェリーは観光船と衝突し、直ぐに沈没した。予備捜査により、フェリーの機関が壊れていたことが分かっている。本船は接近中のク ルー ズ船の針路の外に出ることができなかった。

このフェリー事故は、エジプトのサファガ港沖の紅海で、Al Salam 98が沈没してほんの数週間後に起きた。(African News Dimension: March 13, 2006)

北部海域でアルバニアのフェリーが座礁(アルバニア)

3月12日、ティラナ発。アルバニアのフェリーが日曜日の朝、同国の北部海域で座礁した。しかし地元の報道によれば、乗船していた 250人の乗客の全員は、これまでに陸上に脱出している。

このFierze-Koman間のフェリーは、早朝、FierzeからKomaninに流され、Koman湖の中央の砂利山に乗り上げ た、とATAは報じた。

傾いた船には250人が乗船しており、その中には女性、子供、何人かの病人がいた。

周りのLaci、Puca、Shkodra、Lezhaから警察隊が現場に駆けつけて救助した。アルバニアの内務大臣は、救助作業のた め に現場にヘリコプターを送った。

Koman水力発電所は発電の停止が命じられ、水位を上昇させるために水門が閉鎖された。一方、上流のFierza水力発電所は3基の タービンを稼動させており、立ち往生したフェリーを浮揚させるために、水門の1つを開放して湖に放水した。

警察はなおも座礁したフェリーを離礁させようと作業をしている、と報じられている。(Xinhua: 2006-03-13 02:48:00)

フェリーの代金(米国)

State Department of Transportation(=州運輸局)のウェブ・サイトによると、Cedar Island and Ocracoke-Swan Quarter ferriesは、コンピュータ・システムの安全性に問題が生じたため、現金とトラベラーズ・チェック(注、旅行者用小切手)のみを受け取るという。DOTによると、デー タベース上の約16,000のクレジット・カードの番号に、ハッカーがインターネットを通じてアクセスしたかもしれないという。フェリー 会社では、問題を修復しているところだ。(WNCT: Mar 13, 2006)

Seatrade年次総会は中国に焦点を合わせる(米国)

北京のRui Xiangは、クルーズ客船会社の経営陣の正面に出ることを期待して、Miami Beach Convention Centerで火曜日、展示ブースから展示ブースへと歩き回っていた。

Xiang(=湘江)の目標が第22回Seatrade Cruise Shipping Conventionであったというのは、紛れもない事実。北米の主要クルーズ客船会社に、もっと多くの船を中国に送るよう説得することだった。

「より異国風の目的地を必要としているのです。」とChina's International Travel Service(=中国国際旅行社)の営業監督のXiangは語った。「そして私は、中国が最善の選択だと信じています。」

Xiangは、北米のクルーズ運航事業者の大半が出席する、月曜日に始まり木曜日まで開かれる今週のSeatrade年次総会で、関心 を 呼び起こそうとしている約200のクルーズ目的地の1つを代表している。

しかしXiangは幸運なことに、関心を惹こうと多くのことをする必要がないのだった。

業界の多くは、既に中国がクルーズの次の新しい開拓地であると考えている。マイアミに本拠を置くCarnival Corp.が、もっぱら中国の消費者の気を惹こうとする最初の大手クルーズ運航事業者になると発表し、この考えがあることが先週、再確認されている。Carnivalのイ タリアの子会社Costa Cruisesが、7月に上海から一連の5日間周遊旅行を始めるのだ。

当分のところ、Xiangは中国により多くのクルーズ客船会社が寄港するようになると見ている。年間50隻から70隻の船が中国を訪 れ、 今後10年間に見違えるほどの成長を見たいと思っている。

しかし業界内の推測では、Carnivalの決定は、中国を訪問することではなく、そこに船を実際、配置することになるものと見られが ち だ。クルーズ客船会社幹部の2時間の公開討論会では、次に中国に行くのはどこかが問題となった。

「私が希望するのは、中国が市場を開放して、我々が皆でそこに押しかけて、収穫できるような巨大な需要を作り出すことですな。」とマイ ア ミに本拠を置くCelebrity Cruisesの社長、Dan Hanrahanは語った。ここでは、今年の中頃までにアジアに船を配置することを熟考してきた。

「弊社にとっては、何時そこに行くかが問題なんです。」とHanrahanは語った。「後を追うには大き過ぎる市場でしてね。」

この討論会では、マイアミに本拠を置くRoyal Caribbean International社長のAdam Goldsteinも、アジアに船を配置することに関心があることを表明した。しかし具体的な話をした者はおらず、Norwegian Cruise Lineの最高経営責任者のColin Veitchは、クルーズ市場としての中国の開拓の課題を指摘した。

「ここ米国でしているように、人々は休暇を取らないんです。」とVeitchは話した。「短い休暇を取るんですね。しかも衝動的に休暇 を 買うんです。多くの試行錯誤をすることになりますよ。」Norwegianはマレーシアに本拠を置くStar Cruisesに保有されているが、ここは既にシンガポールから香港へのクルーズを行っているが、中国へはしていない。

アメリカの退職者と違い、60代、70代の中国人は、旅行で金を使うよりは貯金する傾向にあるとXiangは話した。彼女は、クルーズ 客 船会社は、少なくとも25,000ドルか約200,000ドルの年収のある、30代、40代、50代の中国人消費者を追いかけた方が良い と話した。

「この人達は学歴が高く、年配の世代よりも収入があり、西洋文化の影響をより強く受けています。」と話した。

一方この公開討論会では、クルーズ客船幹部らは、燃料費の上昇や、最初の2ヶ月間の予約の低迷、そして行方不明となったクルーズ船客、 す なわちコネティカット州の新婚客George Smithを取り巻く否定的な報道にも拘らず、2006年は上がり調子だと話した。

マイアミに本拠を置くCarnival Cruise Linesの社長Bob Dickinsonは、Smithの事件が議論されるとムッとした。

「それはクルーズ船の安全性とは関係がない。ここで取り上げて、我々の安全記録を主張しなければならないなんてのは、馬鹿げたこと だ。」 とDickinsonは言った。

ニューヨークに本拠を置くCruise Lines International Associationでは、今年、約1170万人がクルーズをし、昨年よりも500,000人増加すると予想している。

それにも拘らずCarnivalは、2月に燃料費用の上昇で、見込みの利益が食われることになり得ると警告した。Dickinson は、 Carnivalでは、低速で船舶を運航するなどして、燃料の消費量を徐々に減少させていると話した。

Royal Caribbean Internationalの社長Goldsteinは、燃料の高騰を埋め合わせるべく、新しい機関室の技術と燃料の等級変更で対処していると付け加えた。

別のニュースでは、イタリアのナポリのMSC Cruisesが、2008年3月引渡し予定の5隻目の船を発注したと火曜日に発表した。この2,500人乗りの船は、2009年までに12隻がMSCの船隊に加わること になっており、最も早く成長しているクルーズ客船会社の1つとなる。(Miami Herald: Posted on Wed, Mar. 15, 2006)

クルーズ船が当地で1泊(ガイアナ)

別のクルーズ船がガイアナ海域にやって来た。今回はトリニダードのポート・オブ・スペインから。

Swan Hellenicは、590人の乗客と320人の船員を乗せて、昨日の午後4時30分頃、John Fernandes Wharf(=埠頭)に到着した。乗客のうち約7人がガイアナ人だったが、他はイングランドと北米の客だった。この新聞に語ったある女性は、イングランドの自宅から飛行機 でバルバドスに向かい、本船に乗船したという。船の周辺の警備は、大変に厳重なものになるものと見られている。

埠頭での到着時には、観光客らは鉄鍋の音楽の心地良い音で出迎えられた。大半の乗客は、Stabroek Market(=スターブルーク市場)地区を観光するために下船した。

このクルーズ船は、今日の午後4時頃、ブラジルに向けて出発する。(Stabroek News: Wednesday, March 15th 2006)

Disneyの船がヨーロッパにクルーズ(米国)

DisneyのMagicというクルーズ船が、2007年夏にヨーロッパに行く。Local 6 Newsが情報を得た。

Local 6 Newsの共同経営者Florida Todayは、金曜日に、その船は2007年の5月から8月の間、イングランド、フランス、イタリアに寄港することを確認した。

Magicの姉妹船のDisney Wonderは、Magicがヨーロッパにいる間、ポート・カナベラルからの航海を継続するものと見られている。

報道によると、オーランド近郊のDisneyのEpcotというテーマ・パークのWorld Showcase Pavilionで火曜日に予定されている発表まで、Disneyの当局者は、具体的な詳細について論じようともしないという。

詳しくはLocal 6 Newsをご覧ください。(Local6.com: 9:57 am EST March 17, 2006)

私達のフェリーの将来はイギリス海峡なの?(米国・英国)

イングランドで新設の会社が、イギリス海峡で運航するために高速フェリーを購入する計画だと報じられているが、市当局者は、これまでに どことも財政的な交渉を行っていないと話している。

イングランドのフォークストンに本拠を置くNavmed Limitedは、イングランドのドーバーとフランスのブーローニュ間でフェリーを走らせることに関心をもっている。イングランドとフランスの新聞はこの計画を報じ、いず れもSpirit of Ontarioの名を挙げている。

市当局者は、このフェリーに真剣に関心を寄せているいくつかの団体があるものの、Navmedを挙げる報道の信憑性について論じること は 拒否した。

「個々の見通しについての論評はいたしません。」と市の広報官でフェリー会議の会員であるGary Walkerは述べた。「我々は行動し、関心を引き寄せ、このフェリーに関心を持つ人々と真剣に話し合っておりますが、まだ、どことも取引をしていません。」

Robert Duffy市長は1月に、市ではロチェスターとトロント間のフェリー運航を廃止し、船は売却すると発表した。この運航では、10ヶ月に1,000万ドルの赤字を出してい た。(Rochester Democrat and Chronicle: March 17, 2006)

日本の皇太子が世界水フォーラムで基調講演(メキシコ)

日本の皇太子、徳仁が、メキシコ市の第4回世界水フォーラムで、金曜日に基調講演を行った。これは世界の水問題を解決すべく伝統的な方 法で水の管理を行うよう提案しているフォーラム。皇太子が外国での国際会議で行った最初の基調講演だった。

「Edo and Water Transportation(=江戸と水運)」と題する演説の中で、現在の東京である江戸の発展のための給水はもちろん、水運の役割を説明した。

江戸は徳川幕府(1603年―1867年)の事実上の首都であり、米、野菜、木材を農耕地から江戸に輸送し、江戸から農耕地に魚、塩、 肥 料を輸送する再利用体系が既に存在していた。

皇太子は、とりわけ人糞は田んぼの肥料として大変に重要な肥料であり、この再利用体系の中で無駄なものは1つもなかったと述べた。

「水管理は今日の大きな課題であり」、その解決はその地の歴史と伝統に沿ったものでなければならないものであり、それは「解決策を見出 す 最善の方法」だからだと皇太子は語った。

このフォーラムは、主催国と提携して3年ごとにWorld Water Council(=世界水会議)によって開催され、皇太子は2003年に日本で前回のフォーラムが開催されたときの名誉総裁であった。

第1回目は1997年にモロッコで開催され、続いて2000年にオランダで開催された。(Kyodo: Saturday March 18, 4:50 AM)

Clarksonは船酔い(アイルランド)

Kelly Clarksonは、英国からアイルランドに横断中に酷い船酔いを経験して、二度とフェリーで旅行しないと誓った。

このAmerican Idol(注、米国のスター誕生番組)の勝者は、首都のダブリンに向っていたとき、猛烈な吐き気に襲われた。次のように語った。

「英国から来ましたが、10分で来れると思っていたんです。2時間以上もかかるとは知りませんでした。とっても気持ち悪くて、ダブリン で の最初の晩は寝込んでいました。」(Ireland Online: 19/03/2006 - 15:49:32)

Birkaは145人削減(スウェーデン)

Birka Lineは145人を解雇し、うち122人には月曜日に告知する、と同社は声明の中で述べた。

「Birka Princessの売却に伴う労働組合との交渉結果は、今や原則的に明白となった。」とBirka Lineは書いていた。同社では既に、甲板員、機関士はもちろん、事務職員の水準でも、削減に関して合意に達している。少数に関し、交渉は継続している。人員削減の他、 63人に社内での新しい仕事を提供している。

フェリーのBirka Princessの売却で、同社では合計約280人が職を失うこととなる。(The Local: 20th March 2006 11:11 CET)

「英国の象徴」の壮大な計画(英国)

ロンドン発。ある英国の実業家が、1967年以来、カリフォルニア州で係留されている引退した豪華遠洋定期船Queen Maryを購入して、イングランドの本来の母港に連れ戻したいと思っている。

「これは英国人気質の巨大な象徴であり、連れ戻したいのです。」と国の産業遺産についての映画を製作しているRoger Hardinghamは、日曜日に新聞のObserverで語った。

かってはCunardの定期船だった船は、カリフォルニア州のロングビーチで人気の観光地になっているが、これを経営するために自治体 か ら借り受けているQueen's Seaport Developmentが破産して、今やその将来が不確かなものとなっている。

Hardinghamは、自分と仲間がロングビーチ市に570万ポンドで買収すると持ちかけたが、拒絶されたと話した。

「安すぎるって言うんですが、諦めたわけではないです。」と語った。「あちらでは試練の時を迎えていて、まともではないように思えます が、我々は大変に真剣に取り組んでいるのです。ここサウサンプトンでこそ、あの船の無限の未来が開けるというものです。」

1934年にグラスゴーの造船所で建造され進水した3本煙突のQueen Maryは、引退までに北大西洋を1001回横断してアール・デコの現代性の象徴となったものだった。(Independent Online: March 20 2006 at 07:16AM)

クルーズ船のインフルエンザの原因判明(オーストラリア)

英国のクルーズ船Funchalは、高齢の乗客を入院させた伝染力のあるインフルエンザの原因を明らかにして、今日、パースに到着し た。

WA Department of Health(=西オーストラリア州保健局)の7人の班が、インフルエンザが3回勃発したとの報告を調査すべく、パースの南東731kmのエスペランスで金曜日、このク ルーズ船に乗船した。

週末に乗客を検査し、6例が冬季に共通して見られる呼吸器疾患であることが判明した、と保健局の広報官(注、女性)は今日話した。

「2例の代表的な呼吸器疾患が判明いたしました。」と話した。船から感染したものではないが、人から人へと感染している、と語った。

この検査は、先月、パース、その後、アデレード、ホバート、シドニーに接岸する前に、船で多数の高齢者が呼吸器疾患に罹患し、地域社会 が 懸念していたことから行われたもの。

この500人乗りの定期船と平均年齢71歳の乗客らは、今週、英国への長距離航海に出ることとなっている。(Daily Telegraph: March 20, 2006)

343人のヨーロッパ人の観光客を乗せてクルーズ船が到着(オマーン)

マスカット発。Hapag Lloyd Groupによって運航されている著名なクルーズ定期船、MS C Columbusは、昨日、Port Sultan Qaboosに寄港した。この船は、343人のヨーロッパ人の観光客と187人の船員を乗せて到着した。

Columbusは全長144.13メートル、喫水5.6メートル。本船はドバイから到着したもので、次の寄港地はサラーラ。

観光客らは、上等の遺産と文化、オマーンの名高いもてなしを堪能し、首都圏と近隣地域の様々な観光地を訪問した。Port Services Corporation (SAOG)が、船舶代理店のBhacker Haji Abdullatif Fazul LLCと共同して、このクルーズの寄港の手配を行ない、船の迅速で安全で効率的な取り扱いを行った。

Zahara Toursが、旅行手配を担当した。(Times of Oman: Tuesday, March 21, 2006)

フェリー労働者に職務復帰命令(オーストラリア)

Maritime Officers Union(注、労働組合)は、今日の午後のラッシュに間に合わせるよう、シドニーのフェリー運航は再開されるものと見ていると話している。

Sydney Ferryは、賃金に異議を唱えて今朝、散発的なストライキを行った。しかしIndustrial Relations Commission(=労働関係調整委員会)は、職務に復帰するよう命じた。組合のMichael Flemmingは、フェリーの船長と機関士は直ぐに仕事に戻るべきだと話している。

「今、同僚に話しているところなので、声明を出すでしょう。」と言った。「今日の午後には通常の運航をすると思います。」(ABC Online: Tuesday, March 21, 2006. 2:44pm (AEDT))

ギリシャのBlue Star Maritimeは双胴船を295万ユーロで売却(ギリシャ)

アテネ発。ギリシャのBlue Star Maritime SAは、その保有する双胴船Seajet 2をSea Jet II Shipping Coに295万ユーロで売却する合意文書に署名し、この売却により、約100万ユーロの利益が出るものと見られている。

この船の引渡しは、3月末を予定している。本船を引き渡すときに売却価格が支払われる。一方、255万ユーロの貸付金は、2006年9 月 までに月賦の第1回目が支払われることとなる。

Blue Starは、本船の売却は、高速で現代的な在来型の船舶の運航に集中するという方針の一環だと語った。(Forbes: 03.21.2006, 04:48 AM)

クィーン・シャーロット諸島の沖でフェリーが沈没、乗客は全員無事(カナダ)

バンクーバー発。大型フェリーが座礁して時化の中で沈没し、救助隊が水曜日の朝、ブリティッシュ・コロンビア州のクィーン・シャーロッ ト諸島の沖で救命艇から多くの人々を救助した。

Leah Byrneによると、102人の乗客は全員無事(注、後に2人行方不明であることが判明)。彼女によると、船は座礁して傾き始め、その後沈没したという。このビクトリアの Search and Rescue Centre(=捜索・救助センター)のByrneは、Queen of the Northは、プリンス・ルパートから南のポート・ハーディーに向けて航行中であり、B.C.'s Inside Passage(=ブリティッシュ・コロンビア州の内海航路)として知られるこの地方の北部海岸沖に連なる諸島に沿って行く450キロメートルの旅行をしていたと話した。

この全長125メートルの船は、プリンス・ルパートから約135キロメートルの海域で完全に水没した。(中略)

B.C. Ferriesのウェブサイトによると、この船は1969年にドイツで建造され、2001年に改装している。700人までの乗客、115台の乗用車を積載できる。 (Canada.com: Wednesday, March 22, 2006)

NorthLinkは2,100万ポンドの助成金にも拘らず赤字に急落(英国)

「生活航路」フェリーの運航者NorthLinkは、昨年公金を2,100万ポンドも飲み込んだが、それでも赤字だった。最近の会計報 告書をCompanies Houseが明らかにした。

同社はオークニー島とシェトランド島に運航しているが、9月30日までの12ヶ月間で、前年の12ヶ月間は助成金によって300万ポン ド の利益を上げたのに対して、696,000ポンドの税引き前損失を計上した。(後略)(The Herald: March 22 2006)

ナイル河の事故で多数の観光客が怪我(エジプト)

カイロ発。警察筋の話によると、火曜日、エジプト南部で橋にナイル河のクルーズ船が衝突し、エジプト人1人が死亡、27人のドイツ人観 光客を含む34人が怪我をした。

カイロの南480kmのデンデラで、橋の下を通過中に船の上部が橋に衝突したという。

船は68人のドイツ人観光客を乗せており、ルクソールという町から、北にある古代エジプトの寺院のあるデンデラ地域に向っていた。 (Independent Online: March 22 2006 at 02:11AM)

観光バスが渓谷に転落、12人死亡(チリ)

チリ、サンチャゴ発。チリ北部の山岳地帯に立ち寄った観光客を乗せたバスが、水曜日、渓谷に転落し、12人が死亡した。全員がアメリカ 人であると当局者は話した。

このバスは、フロリダ州マイアミに本拠を置くクルーズ船の16人の観光客を乗せていたもので、大半がアメリカ人と考えられている。アリ カ 市長Patricia Perezは死者総数を発表したが、地元警察では家族に連絡するまで確認できないと話した。

サンチャゴの合衆国大使館広報官John Vanceは、死者は全員アメリカ人であると確認した。

この事故の生存者の中には重体の者もいる、とアリカ警察広報官Carlos Valcarceは語った。2人のアメリカ人と2人のチリ人が助かった、とPerezは話した。

事故は、午後4時30分(東部標準時間午後3時30分)頃、発生した。観光客はCelebrity Cruisesの定期船Millenniumの約1,600人の乗客の一部で、この船は2週間クルーズでアリカに接岸しており、4月2日にフロリダ州フォート・ローダー デールに戻ることになっていた。

バスは、ボリビアとの国境に近い国立公園から船に戻る途中で、幹線道路から急にそれて260フィート下の渓谷に落ちた、と Valcarceは話した。生存者はサンチャゴの北2,000キロメートル(1,250マイル)にあるアリカのDr. Juan Noe Regional Hospital(注、病院)に搬送された。

船には約1,536人の乗客と920人の船員が乗船していた、とこのクルーズ客船会社は語った。通告があるまでアリカに留まることとな る。

この乗客らはCelebrity Cruiseと関係のない単独の観光を行っていた、と同社は声明の中で述べた。船から医師と看護師が、怪我人の面倒を見るために派遣され、このクルーズ客船会社では事故原 因を特定すべく、警察と緊密に作業しているとあった。

報道記者のAmaro Gomez-Pablosが、この記事を寄稿した。(CNN International: Thursday, March 23, 2006 Posted: 0307 GMT (1107 HKT))

海運の収益(ギリシャ)

ギリシャの指導的なフェリー運航事業者2社が、昨日、2005年度の健全な収益を発表した。Minoan Linesの純利益は1,700万ユーロで、2004年度よりも39.5パーセント上昇。一方ANEKは、2004年度の310万ユーロの赤字に対し、1,040万ユーロ の収益に回復した。

これとは別に、Attica Holdingsは、その保有する船舶のうち3隻、すなわちSuperFast VII、VIII、IXを、AS Talink Groupに3億1,000万ユーロで売却したと発表した。この取引は来月までに完了する。(Kathimerini: Wednesday March 22, 2006)

カリブ海の船火事で1人死亡(ジャマイカ・米国)

カリブ海の豪華クルーズ定期船で火災が発生し、1人が死亡、11人が怪我をしている。

船室から出火した当時、Star Princessはグランド・ケイマン島からジャマイカに向っている途中であった、とこの船の運航事業者Princess Cruisesは語った。火は現在鎮火しているが、この合衆国保有の船の数室に延焼した。2,690人の乗客と1,123人の船員が乗船していた。本船は3月19日にフロ リダを出発して、1週間クルーズを行っていた。

火は現地時間の午前3時10分に「乗客用宿泊設備から出火し、隣接する船室に延焼した。」とPrincess Cruisesは声明の中で述べている。

「弊社では1人の乗客が心不全により亡くなられたことを確認し、大変遺憾に思います。」

2人の乗客は「重篤な煤煙吸入損傷」で、他の9人は「軽い合併症」であると声明にはあった。同社では、火災の原因は不明だとしている。 こ の定期船は現在、ジャマイカのモンテゴ・ベイに到着しており、捜査が行われている、と会社では話した。

Star Princessはフォート・ローダーデールからカリブ海に航海していたもので、コズメル、グランド・ケイマン島、モンテゴ・ベイ、プリンセス・ベイに寄港する旅程だっ た。Princess Cruisesは、Carnival Corpに保有されている。(BBC News: Thursday, 23 March 2006, 16:46 GMT)

死者の出た火災発生時、地元女性がクルーズ船に乗船中(米国)

連邦政府当局者は、1人のアメリカ人乗客の命を奪ったクルーズ船火災を調査すべくジャマイカに向っている。News 10 NBCでは、10人の地元大学生がその船に乗船していたとの情報を得た。木曜日、NEWS 10NBCはその1人と話をした。

MikeとKathy Amalfiは、木曜日は1日中、娘のAshleyと連絡を取ろうとしていた。彼女と他のUniversity of Rochester(=ロチェスター大学)の医学生は、クルーズ船のStar Princessで春休みを過ごしていた。ところが木曜日の朝、Mikeの携帯電話に物騒なニュースが飛び込んできた。「で、私が出ると、娘が『事故があったのよ。』って 言ってきたのです。」とMike Amalfiは話した。

このStar Princessという船は、開放水域で午前3時頃出火した。150室を焼損し、1人が心臓発作で死亡した。11人が怪我をした。全ては10階で始まり、Ashley Amalfiの部屋から僅かに5室離れた船室だった。「部屋を出ると、黒い煙が見えました。まるで火にかけたポップコーンみたいに、甲板 中が火の海でした。」とAshleyはNews 10 NBCに、木曜の晩、電話で答えた。

初期報道は、出火原因は船室甲板に投げ捨てられたタバコだと示唆している。Ashleyは最初に火災を報告した警備員と話をしたと言っ て いる。

「下のバルコニーで誰かがタバコを吸っていて、そのタバコが下に落ちると、バルコニー全体が火に包まれたということです。」と Ashleyは話した。

Ashleyは、避難は整然と行われたと言っている。船員が消火作業をしている間、友人らと映画館の中で救命胴衣を身につけて8時間過 ご した。船はジャマイカの港に戻った。そこでAshleyと友人らが、初めは休暇だったが、その後危機一髪と化したものを終えることとなり そうだ。

「運が良かったし、それぞれ部屋のドアを叩いて連絡をするなど、賢明に行動しました。」とAshleyの母親のKathy Amalfiは話した。

「本当に劇的でしたけど、これは素晴らしい休暇でした。」とAshleyは語った。

Amalfi一家では、News 10 NBCに対し、Ashleyとその他の乗客は、飛行機でロチェスターに戻ってくると話している。Princess Cruise Linesでは、この2日の間に顧客を合衆国に飛行機で帰還させると話している。(WHEC-TV: 3/23/06)

Stenaがフェリーに大鉈を振るい人員削減(英国・アイルランド)

フェリー会社のStenaは、昨日、格安航空会社と燃料価格の急騰のため、高速フェリーの運航の1つに大鉈を振るい、14人削減する決 定をした。

HSS Stena Explorerはホリーヘッドとダン・レアラ間で運航され、現在1日3往復の通年運航をしている。

同社は、1往復削減して、9月25日から1日2往復にする計画をしている。5月2日からそれまでの間、月曜日から木曜日までは毎日2往 復、金曜日、土曜日、日曜日には3往復となる。

Stenaの低速のスーパーフェリーStena Adventurerの変更を行う計画はない。この船は現在、ホリーヘッドとダブリン間で1日2往復の運航を行っている。(中略)

Stena Lineを利用する観光客数は、約8%減少している。(ic NorthWales: Mar 23 2006)

カメルーン沖で船が沈没して127人溺死の恐れ(カメルーン)

ヤワンデ発。国営ラジオによると、カメルーンの大西洋岸のクリビ港の沖で150人の乗客を乗せた船が沈没し、127人余が溺死した恐れ があるという。

この船は仲間に連絡した地元漁師によって発見されたもので、沿岸の村に住む人々が現場に駆けつけて23人を救助した、とラジオは伝え た。

「当局者がこの地域に到着したとき、遺体が海に浮いており、生存者が積荷に必死になってしがみ付いていたり、岸に向って泳ごうとしてい る のが見られた。」とラジオは伝えた。

船は、ナイジェリア東部のオロン港からガボンのポート・ゲンチルに向っていたもので、乗客にはナイジェリア、ブルキナファソ、マリの国 民 が含まれていた。(Reuters: Thu Mar 23, 2006 8:37 AM ET7)

Sea Containersはフェリー事業から撤退、負債(米国)

3月24日、ニューヨーク発。Sea Containers Ltd.は金曜日にフェリー事業から撤退すると発表し、第4四半期の負債は5億ドルに上ったと語った。

同社では、未だにヘルシンキに本拠を置くSilja Oy Abのフェリー事業の売却を模索しており、「合意に達しそうな売却価格の幅の目安を得ている」としている。(Reuters: Fri Mar 24, 2006 7:55 AM ET)

オレゴン州のクルーズ船が立ち往生、180人の乗客はホテルに移送(米国)

オレゴン州、ポートランド発。250人以上が乗船したクルーズ船が金曜日、ポートランドの東にあるコロンビア河で座礁した。当局者は、 報告されている怪我人はなく、船も沈んではいず、燃料漏れもないと話した。

この全長360フィートのEmpress of the Northは、1800年代の外輪船を模った船だが、ポートランドとワシントン州ワショガルの間で座礁した、と沿岸警備隊は話した。損傷はしているが、被害額は不明だと当 局者は話した。

姉妹船の全長230フィートのQueen of the Westが横付けし、乗客と船員をEmpress of the Northから乗せた、と沿岸警備隊は話した。

曳船が両船の間に艀を押し込んで安定させ、乗客は安全に乗り移ったと語った。

この船の所有者であるシアトルに本拠を置くAmerican West Steamboat Co.は、クルーズを続けるかどうかを決定するまで、乗客を1晩ホテルに移動させている。

社長のDavid Giersdorは、乗客180人と船員80人が乗船していたと語った。沿岸警備隊は違う数字を挙げている。

同社ではEmpress of the Northを曳船を使って砂洲から離礁させる計画で、検査のために自力でワショガル港に航行継続できるかどうか調べている。

風と高い波で、船が針路から外れたかもしれない、とマルトノマ郡保安官副官Mike Schultsは語った。

Empress of the Northはオレゴン州アストリアを日曜日に出発し、コロンビア河の1週間クルーズを行っていた、と同社は話した。

Empress of the Northは2003年にコロンビア河で座礁している。このときは人為的ミスによるものであった。(Salt Lake Tribune: 03/25/2006 1:18 AM MST)

Star Cruisesは予定再開(ベトナム)

Star Cruisesは、SARSと鳥インフルエンザのために3年間休止していた運航を再開し、来月、ベトナムに戻ってくる。Super Star Geminiというクルーズ船が、4月6日にホー・チ・ミン市に在外ベトナム人を含む700人観光客をつれてくる。

Star Cruiseは今年ベトナムに17回クルーズを行い、それぞれ700人の観光客をHCM市、クワン・ニー、ダ・ナン、ニャチャンにつれてくることになる。

今年、合計12,000人の海外の観光客が、Star Cruisesでベトナムを訪問するものと見られている。(Viet Nam News: Saturday, March 25, 2006)

アリカンテ―イビサ間の新しいフェリー(スペイン)

巨大フェリー会社のTrasmediterraneaは、今年の夏、アリカンテとイビサの港を結ぶ新しいフェリー運航を始めると発表し た。5月か6月に、超高速フェリーのAlcantaraが就航して以来、ほぼ20年目にして初めてこの港が結ばれることとなる。

30ノットの旅は所要時間3時間で、アンダルシアからの旅は旅行者の中でブームとなるだろう。イビサで乗客を降ろした後、フェリーは最 終 目的地のマヨルカ島のパルマに向かい、そして引き返すこととなる。(Ibiza: Published on 27th March, 2006)

GPAはフェリー料金を引き上げ(ガンビア)

バンジュール―バラ間、トラン―ガンビア間、その他地方フェリー運航の料金は、4月1日から僅かに引き上げになる。

この新しい料金表の下では、バンジュール―バラ間のフェリー利用者は、5ダラシから6ダラシとなる。トラン―ガンビア間のフェリー利用 者 は3ダラシから4ダラシ。しかし地方フェリーの乗客の料金に変更はない。

Gambia Ports Authority (GPA)によると、全ての発着所における車輌料金は、60%引き上げとなる。またCFAフランで支払われる外国車の運転手の為替レートは、240ダラシで固定されるとも 指摘した。

GPA幹部は、フェリーの投資、基盤整備のために料金引き上げを決定したと説明した。別の理由として、高いフェリーの運航・保守費用を 挙 げた。(Daily Observer: Monday, 27 March 2006)

火災クルーズ船の犠牲者は人助けへの情熱を持っていた(米国)

クルーズ船火災で死亡した男性は、友人に公益事業や人助けに情熱を持っていた人として記憶されていた。

Richard Liffridge(72)は先週、ケイマン諸島からジャマイカに向う途中、Star Princessであった火災で死亡した。Princess Cruisesの当局者は、心不全によって死亡したものと話している。

デラウェア州に住む、家族ぐるみの付き合いのあったNorwood Sloanは、月曜日の朝、葬儀の手はずはまだ整っていないと話した。というのは、家族が未だに遺体が合衆国に到着するのを待っているからだという。Sloanは、 Liffridgeのために2つの葬儀が営まれると語った。1つは晩年の数年間を過ごしたジョージア州で。もう1つの葬儀はデラウェア州 で行われる。ここでは人生の大半を過ごし、未だに関係をもっているところだという。

Liffridgeの妻のVictoriaはジョージア州に戻った、とSloanは話した。煙を吸い込んで火災後に入院し、未だにそれ で 苦しんでいるという。空軍でLiffridgeと一緒に勤務したSloanは、この4人の子供を持つ父親は政府の仕事が好きだったと語っ た。

「職業軍人でした。」とSloanは話した。「職務を愛していましたね。」

空軍を除隊後、LiffridgeはFederal Emergency Management Agency(=連邦緊急事態管理庁)の仕事をしていた。Sloanは、2人で映画を見に行ったものだと語った。Liffridgeはまた熱心な読書家でもあった。

「友人が多かったです。」とSloanは、Liffridgeが人付き合いが良く、いつも面倒見が良かったことを付け加えながら語っ た。 Liffridgeは誕生日を祝って妻や友人らとあのクルーズに参加していた、とSloanは話した。

木曜日の火災では11人が負傷し、船には大きな黒焦げの染みが残った。くすぶっていたタバコが、火災原因として疑われている。Star Princessは、3月19日にフロリダ州フォート・ローダーデールから航海に出ていた。(Access North Georgia: Monday, March 27, 2006)

クルーズ船の復帰で苦情の嵐(米国)

フロリダ州ポート・カナベラル発。Carnival Cruise Linesの船、Sensation(=大騒ぎ)に乗船していた乗客が今日、4泊クルーズから戻ったが、その多くが船の上の状況に不満を持ち、6人の乗客が船から追い出さ れた。バハマに寄港した際に退去を命じられた人の1人は、イラク戦争の退役軍人だった。

Brevard郡の海港から出港したSensationの最初の航海は、最初から不運のようだった。この船は、木曜日の合衆国沿岸警備 隊 の安全検査で不合格になり、このために出発時間が6時間以上も遅れ、多くの乗客が自分の乗用車や屋外で何時間も待たされてから乗船し不機嫌だった。今日戻って来た多くの乗 客は、この旅行に押しなべて腹を立てていた。

「悪夢でした。」とタンパの乗客、Heather Russellは話し、足早に船を後にした。

彼女とその他の者は、湾岸地方でハリケーンKatrinaの避難所として数ヶ月間住宅として提供され復帰したこの船は、航海する準備が なっておらず、様々な船内設備が修理が必要か水準に達しておらず、サービスも欠けていたと話した。

「いい知らせと言えば、船が沈没しなかったことですな。」と乗客のDavid Lattanzioは話した。

最悪のひとときを過ごしたのは、Gregory Amditisとその連れだった。船の状況に腹を立てて返金を船の上級船員に申し出ると、ナッソーで下船するよう強いられたのだった。

「連中は私達を動物のように扱ったんですよ。」とフロリダ州に妻と姻族と共に小型の飛行機で戻ったAmditisは言った。この4人の 他 に、Amditisはイラク戦争の退役軍人を含む別の2人連れも船から追い出されたと話した。

Carnivalの広報担当者Jennifer de la Cruzは、6人の乗客が船から退去させられたと話した。というのは「大変に攻撃的で、船の上級船員に対して暴言を吐いた」ためだからという。本船とマイアミの Carnvial幹部が、航空運賃を支払って同グループの退去を決定した。De la Cruzは、船の何がしかのものは準備が出来ていなかったかもしれないが、しかし概していえば、本船は航海できるものだったと話した。

「お客様をお迎えできないと思ったならば、弊社が運航に復帰させるはずがございません。」と話した。(Florida Today: March 27, 2006)

クルーズ船で100人以上が病気(米国)

サン・ディエゴ発。Celebrity Cruiseの船に乗船している100人以上の乗客と乗員が胃腸ウイルスによって病気になったが、これは最近クルーズ船で報告されたこの種の3回目の勃発である、と当局者 は月曜日に語った。

このMercuryという船は、3月17日に始まった10日間クルーズで、メキシコのいくつかの海辺の町に航海し、月曜日にサン・ディ エ ゴに帰ってきた。

この旅行中、1,976人の乗客の107人、841人の船員の24人が胃腸病に罹った、とRoyal Caribbean Cruisesの企業広報重役のMichael J. Sheehanは話した。

当局者は、乗客の病気はノロウイルスによるものと考えている。これは接触伝染性の胃腸ウイルスで、通常24時間から48時間継続し、吐 き 気、嘔吐、下痢、腹痛の原因となる。深刻な場合は、ウイルスにより脱水症状の原因になることもある。

Sheehanは、このウイルスはどこかで感染したお客が船に持ち込んだものだと語った。病気の乗客の大半は、船にある市販の医薬品に よって回復した、と語った。

Centers for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)の当局者は、このウイルスは便所を使用した後、手を適切に洗わなかった人から広まると話している。(後略)(San Diego Union Tribune: 1:12 p.m. March 27, 2006)

Carnivalは火災で損傷した船が収益を直撃と話す(米国)

ニューヨーク発。Carnival Corp.は火曜日、先週火災で損傷したクルーズ船、Star Princessの修理のために数本のクルーズを休止する必要があるため、第2四半期の収益は減少するものと見られると話した。

Carnivalは、旅行の休止と、5月15日に運航復帰するものと見られる船の修理費用により、通年及び第2四半期における収益は1 株 当たり約4セントから5セントの減少となると話した。(Reuters.uk: Tue Mar 28, 2006 3:20 PM GMT9)

ブルガリアの黒海の首都は2006年最初のクルーズ船を歓迎(ブルガリア)

全長175メートルの船「Deutschland(ドイツ)」は、シーズン初のクルーズ船として、ブルガリアの黒海の首都バルナで歓迎 された。

ヤルタから430人のドイツ人観光客がやって来た。火曜日の夜にトルコに向けて出発する予定。

このクルーズ船は4月1日にバルナに戻ってくる。バルナは5月4日にオランダの「Roterdam」も歓迎する。全部で17隻のクルー ズ 船がバルナに寄港 している、とバルナ港当局者は発表した。(Sofia News Agency: 28 March 2006, Tuesday)

沈没したフェリーの船長はメディアから隠れる(カナダ)

針路から外れて島にぶつかって太平洋に沈没したB.C.フェリーの船長は、その試練の後、メディアの注目から逃れようとしている、と家 族は話している。

あの衝撃的な出来事の後、Colin Henthorneは月曜日にカルガリーの自宅に戻った、と兄弟のRoger Henthorneは昨日語った。

「妻と家族と共に過ごしています。」とブリティッシュコロンビア州オルダーグローブの自宅でRogerは語った。「キャンピングカーで 旅行に出掛けていて、当分は姿を隠すのだと思います。」

3月22日に沈没したプリンス・ルパートとポート・ハーディー間の航海では、99人の乗客・船員が無事陸地に避難している。

Gerald Foisyと内妻のShirley Rosetteの2人の乗客が行方不明になっており、死亡したものと推定されている。消息筋によると、Queen of the Northは沈没時、自動操縦だったという。(Calgary Sun: Wed, March 29, 2006)

学問クルーズ船が韓国人を招待(韓国)

指導的な大学と世界中の組織が共同して主導しているThe Scholar Shipが、昨日、16週間の学問的なプログラムに韓国人学生を招待すると述べた。

様々な国から来た約700人の学生が、世界一周クルーズを行い、国際関係、商取引、情報伝達を研究し、異文化間能力の発展の必要性を理 解 することとなる。学生らは船上で、英語のみを話すこととなる。

学部学生は、正式に承認された機関で、勉学を首尾よく1年終えている必要がある。大学院生は、正式に承認された機関で、少なくとも学士 号 を取得していることが必要。

このプログラムは2007年1月に始まり、世界最大のクルーズ定期船会社の1つであるRoyal Caribbean Cruises Ltdの後援。詳しい情報はウェブ・サイトへ。(Korea Herald: 2006.03.30)

バーレーン沖で観光フェリーが沈没(バーレーン)

130人以上を乗せた観光フェリーが転覆してバーレーン沖に沈没し、これまでに少なくとも48体の遺体が収容された、と当局者は語っ た。

沿岸警備隊司令官のYoussif al-Ghatamは、これまでに63人が救助されたと記者会見で述べた。この船に乗船していた者の大半はアジア人だが、ヨーロッパ人とアラブ人も乗客には含まれていたと 語った。情報相のMohammed Abdul-Ghaffar Abdullahは、最初の報告では、乗船者の中に約25人の英国人、20人のフィリピン人、10人の南アフリカ人、10人のエジプト人がいたことを示唆していたと話し た。当局者は、この船はクルーズのために地元の請負会社が借りたものだと話した。

主催者は、約150人がディナー・クルーズに申し込んでいたが、木曜日の晩に船が沿岸から約1.5km沖合いで沈没した際には、約 130 人が乗船していたものと考えられると話した。Ghatamは、少なくとも48人が溺死したと語った。合衆国及びバーレーン当局者は、この 沈没が攻撃によるものであることを示すものはないと語った。

「現時点までのところ、全くその兆候はない。」とGhatamは語った。

これよりも先に、バーレーン内務大臣Sheikh Rashid bin Abdulla Al Khalifaは、このフェリーの乗客の大半はバーレーンに本拠を置く会社の従業員であり、国籍は数カ国に及ぶと話した。保健相のNada Haffadhは、11人の救助された乗客の一群は、インド人6人、南アフリカ人1人、英国人1人、シンガポール人2人だったと語った。 全員、無事だという。

テレビ映像は生存者を映し出しており、衝撃を受けた様子で髪はまだ濡れており、病院の床にしゃがんでいた。ロンドンの英国外務省は、こ の 船に英国人乗客がいた可能性は「かなり高い」と語った。合衆国海軍広報官は、潜水夫と小型の海軍艦艇が救助作業の支援を行っていると話し た。(Aljazeera: Friday 31 March 2006, 3:41 Makka Time, 0:41 GMT)

クルーズ船の厄介者に罰金(オーストラリア)

シドニーから出港して数時間のうちに面倒を起こした男性が、暴行で罰金を科せられ、クルーズ船から追い出された。

この29歳の男性には犯罪抵触告知がなされ、シドニー・ヘッズの直ぐ外でP&Oの船、Pacific Sunで2人の職員に暴行を働いたと申し立てられて、400ドルの罰金を科せられた。

警察は、今日の午前12時30分頃、船長から、女性職員と男性警備員に暴行を働いた男性を退去させるのを手伝って欲しい旨の連絡を受け た。

男性はメルボルンから来た者で、船員に取り押さえられたが、Pacific Sunはシドニー港に引き返すことを余儀なくされ、そこで午前3時15分頃、ブラッドリーズ・ヘッドでMarine Area Command(=海上司令部)の当局者に引き渡された。

P&O Cruisesの広報担当者John Richardsonは、こうした出来事は稀であり、他の乗客に迷惑をかけて申し訳ないと話した。

「この種の振る舞いは受け入れることのできないもので、P&O cruisesでは容認できないものです。」と話した。

Pacific Sunは、Sydney Passenger Terminal(=シドニー旅客ターミナル)を、事件の数時間前に出発したばかりだった。本船は無寄港で行う3日間の短距離旅行中で、そのため航海の旅程に混乱は生じな かったと語った。

これとは別に、P&Oのクルーズでの乗客の一団の行状が、ブリズベーンの母親Dianne Brimbleの死を巡って、近時の裁判所の精査で問題になっている。

Brimble夫人(42)の遺体は、2002年、Pacific Skyに乗船して24時間もしないうちに、このクルーズ定期船の船室の床の上で全裸で発見された。デート・レイプ薬のガンマ・ヒドロキシブチレートの過剰摂取により死亡し たものと申し立てられている。アデレードの8人の男性が、警察の捜査で「重要人物」として名前が挙がっている。(Sydney Morning Herald: March 31, 2006 - 3:40PM)