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2006年1月

2006年1月の海外旅客船情報

2006年クルーズ・シーズン展望:カリブ海は未だに1番の目的地(米国)

日程が短くなって、クルーズ船のパンフレットは大変魅力的に見える。幸運なことに船は待っている。

470万人以上の北アメリカ人が、2005年前半の6ヶ月間にクルーズに出掛け、2004年より9パーセント増えている。新年は、旅客 記 録を打ち立てるものと見られている。そのためには、見込みのある客が早めに予約を入れ、格安クルーズを熱心に探す必要がある。

2006年の話題のクルーズ目的地は、地中海、ハワイ、メキシコの太平洋沿岸、そしてアラスカである。カリブ海は最高に人気のあるク ルー ズ目的地に留まっており、その他全ての目的地を合わせたものの2倍の人気がある。

新船が既に就航、あるいは就航することになっており、これにはCarnival Liberty、Norwegian Cruise LineのNorwegian Jewel、Holland America LineのNoordam、Princess CruisesのCrown Princess、Costa Concordia、NorwegianのPride of AmericaやPride of Hawaiiがある。5月には3,600人乗りのRoyal Caribbean Freedom of the Seasが就航し、世界最大のクルーズ船となる。これは最高の呼び物では。船から降りることなくサーフィンができるシミュレーター(注、模擬訓練装置)が10基もある。

現代のクルーズには1つの焦点がある。それは乗客を甘やかすこと。フィットネス・アクティビティーズ(=健康行事)は大きなものだが、 食 事は更に乗客にとって重要なものであり続けている。陸地では、乗客は肉体的な挑戦を予期している。

平均的なクルーズは7.3日間であり、1年前よりは少し増加している。クルーズ客は、更に冒険的で、より遠く、より長い航海を選択する よ うだ。(Asbury Park Press: 01/1/06)

フェリーの利用者数が減少(米国)

ローアー・タウンシップ発。メイ岬とデラウェア州Lewes間を結ぶCape May-Lewes Ferryは、1998年以来、利用者数が減少している。

「二つの岬地区で40年間運航してきましたが、Cape May-Lewes Ferryは環境の変化を受け入れなければならなくなりました。」とフェリーを運航しているDelaware River and Bay Authority(=デラウェア州河川・湾当局)の最高責任者James Johnson Jr.は語った。

例えば、専門家は当局に観光客の扱いをするよう示唆している。(Asbury Park Press: 01/2/06)

Greenはシドニーのフェリーに対する支援に満足(オーストラリア)

昨日、州政府は、シドニーとデボンポート間で運航している厄介なSpirit of Tasmania IIIというフェリーの運航を維持する決定に賛成するタスマニア島民が半数以上であることを示すThe Mercury TasPollの調査を歓迎した。

TT-Line担当大臣のBryan Greenは、州政府が、州にとって極めて大切な観光基盤の一部であるSpirit IIIに1億1500万ドルの助成金を支出することが州のためになる根拠がハッキリしたと語った。

Green氏は、多くのタスマニア島民の信任は、メルボルンとシドニーからタスマニア島を結ぶ3隻の新しいSpiritの船を建造する 「支援」となったと語った。困難と、シドニー運航での支出の変化にも拘らず、Spirit IIIは健全な投資であり続けていると話した。

The Mercuryの世論調査では、タスマニア島民の53パーセントが、昨年の運航で2,800万ドルの赤字を出しているにも拘らず、デボンポートとシドニーを結ぶ Spirit IIIの運航継続に賛成している。

Green氏は、(島の)南部に住み、フェリーで到着する観光客の増加から直接の利益を得ていないタスマニア島民が、赤字垂れ流しのシ ド ニー運航の継続にそれほど熱心ではない理由が分かったと話した。ホバートの選挙民の45パーセント余りが、Spirit IIIの継続に反対している。(Hobart Mercury: 03jan06)

フェリー運航事業者のSiljaは10社以上の入札を予想 -CEO(フィンランド)

1月3日、ヘルシンキ発。合衆国の旅客貨物輸送業者Sea Containersは、売りに出されている赤字垂れ流しのフェリー運航事業者Silja Lineについて、何件かの照会が来ているとSiljaの最高経営責任者は語った。

「早くから多くの入札希望者が関心を示すと思っていました。」と最高経営責任者のAntti Pankakoskiは火曜日、Reutersに語った。「10社以上になると考えておりますが、これ以上、詳しいことは本当に分かりません。」

バルト海の指導的な旅客貨物海運会社のSiljaは、11月に売りに出され、1月から9月までの運航で、4億6,800万ドルの収益の う ち、313,000ドルの赤字を計上したことから、費用を削減し、効率を改善する計画を実施中だ。

バルト海でのSiljaの競合他社にはTallink Groupがいるが、地元メディアは入札に関心を持っていると報じている。(Reuters: Tue Jan 3, 2006 8:41 AM ET)

新しいフェリーがニュー・ジーランドへ出帆(ニュー・ジーランド)

クック海峡のフェリー船隊に加わることになる船が来週、ニュー・ジーランドに向けて出帆することとなる。

Monte Stelloは、オークランド、デボンポートで改装後、3月にBluebridgeによって保有されているStrait Shippingの旅客フェリー運航に加わる。この中古の400人乗りの旅客船は、ウェリントンとピクトン間を1日に2往復する。

Strait Shippingの常務取締役Sheryl Ellisonは、船員が今週フランスに飛行機で行き、ニュー・ジーランドにMonte Stelloを持ち帰ることとなると話した。この航海は約5週間かかり、パナマとタヒチを経由する。既存の旅客フェリーのSanta Reginaの姉妹船として本船を購入し、転配して刷新することは大変だが、運航に向けた大きな前進だと語った。

「しかしこれは2度目のことなので、つまり2002年にマルセイユからSanta Reginaを弊社は購入したわけですが、一連の手続きを洗練したものにすることができます。」

Bluebridgeという客船会社は、今年の夏は特に混雑し、時折、乗客を乗せ切れないことがあったと話した。

Monte Stelloが加わることで、クック海峡で運航しているフェリーの数は5隻となる。競合他社のInterislanderは、昨年の8月に新船のKaitakiを船隊に加 えている。その他の旅客フェリーには、ArahuraとAratereがある。1200人乗りの旅客船Kaitakiの投入では問題があ り、ウェリントンとピクトンのかっての高速フェリーLynxターミナルにある仮設の波止場に対処しようと、この幅の広い船はもがいてい た。(Stuff.co.nz: 04 January 2006)

AlstomはノルウェーのAkerに売却して造船から撤退(フランス)

1月4日。クルーズ定期船Queen Mary 2を建造したAlstom SAは、3億ユーロ(3億6,200万ドル)を犠牲にして、利益の出ない造船事業から撤退する。このフランスの会社の株式は、9.1パーセントも上昇した。

Alstomは、140年の歴史のある古い遠洋定期船部門の75パーセントの持分を、ヨーロッパ最大の造船業者であるノルウェーの Aker Yards ASAに5,000万ユーロで売却する。一方、保有する現金の3億5,000万ユーロは同事業に注入される。同社は今日、パリでの記者会見で述べた。

「この処分は、この価格であっても、Alstomには良いものです。」とAlstom株を含む約35億ドルを管理する Richelieu Financeの分析者、Julien Quistrebertは語った。「これは大変に経費の嵩む、赤字垂れ流しの経営でしたからね。」

Alstomの最高経営責任者のPatrick Kron(52)は、2年半前に崩壊寸前だったが政府主導で救済された後、列車やタービン関連で再建を図ってきた。この処分は彼の再建計画に蓋をするものであり、ヨーロッ パの造船業最大の統合へと導くものである。というのは、Alstomの3つの造船所が、オスロに本拠を置くAkerによって経営されてい る13の造船所に加わることになるからである。

Alstomの株式は、4.45ユーロから53.55ユーロに伸び、パリで午後12時52分現在、52.20ユーロで取引されていた。 市 場価値は、71億8,000万ユーロとなっている。株式は、2005年の価格の倍以上となった。ノルウェーの億万長者Kjell Inge Roekkeによって支配されているAker Yardsは、19クローネ、5.7パーセント上昇して、取引前の340.5クローネから355クローネに値上がりした。(後略)(Bloomberg: January 4, 2006 08:03 EST)

Peace Boatダナン訪問(ベトナム)

大半は日本人の1,000人以上の乗客を乗せて、日本のPeace Boatが昨日、中部海岸にあるダナンに2日間訪問をした。この後、シンガポールに向かう。

(乗客は)文化交流、観光、地元共同体に関する学習、郷土料理の調理法の学習等の15の娯楽行事に参加した。

このクルーズ船の訪問を手配したTransAsia Co.の理事Nguyen Thi Thuyは、大半が学生であるこの国際的な観光客は、これら行事に興味を示したと語った。

本船は、3ヶ月かけて世界一周を行っている。(Saigon Times Daily: WEDNESDAY, JANUARY 4, 2006)

クルーズ船が病気を報告(米国)

Holland America Lineは、土曜日にポート・エバグレーズに到着する予定の現役のクルーズ船Zuiderdamで、胃腸病が勃発したと報告した。

このクルーズ客船会社はマイアミに本拠を置くCarnival Corp.の子会社であるが、火曜日、U.S. Centers for Disease Control(=合衆国疾病対策センター)に対し、75人の乗客と23人の船員が発病したと報告した。顕著な症状は下痢と激しい嘔吐。CDCでは、この勃発の原因を確認 していない。

致死性のないノロ・ウイルスの季節的な勃発は、過去数年間、クルーズ船や人が集まる場所をしつこく悩ませている。(Sun- Sentinel.com: Posted January 5 2006)

死の危険のあるMV Illala(マラウイ)

MV Illalaに乗って航海する乗客は、その命を危険にさらしているのかもしれない。というのは、本船は耐用年数を越えているからである。

Secretary for Transport and Public Works(=運輸公共事業省秘書官)のFrancis Chinsingaは、本船は代替時期をとっくに過ぎており、修復はできないと話した。Chinsingaは、政府には本船を代替する金がないと語った。この船は、本土と リコマ、チズムル諸島を結ぶ主要な輸送機関である。

「古い船(MV Illala)は、代替の時期をとっくに過ぎており、修復できる段階ではないので、この計画には1,000万米ドル(約12億5,000万クワチャ)かかるものと見積もっ ています。」と話した。

Minister of Transport and Public Works(=運輸公共事業大臣)のHenry Mussaは、水曜日、Bingu wa Mutharika大統領でさえも、本船が人々の生命を危険にさらしていることを懸念していることを指摘した。Mussaは、Minister of Finance(=財務大臣)のGoodall Gondweが、大型旅客船に代替する助成金を使い果たしてしまっていると語った。

「耐用年数が過ぎていることは事実です。財源が許せば、MV Illalaは現在までに代替されているべきだったんです。一国の大統領までもが、本船を使用し続けることが危険であり、運航を中止すべきであると心配しています。不幸な ことに、我々に選択肢はないのです。」

しかし同相は、水上輸送機関を、今年の主要問題にすべきだと語った。Mtendereの収容力は少ないので、多くの人が乗船するMV Illalaの代船たり得ないと話した。

「運航事業者のMalawi Lakes Servicesに、少なくともMV Illalaの運航は、海に出るのに相応しいものにしなければならないと忠告してきました。」

水曜日、モンキー・ベイからやって来たMalawi Lakes Servicesの常務取締役Anton Botesは、同社は本船を代替する考えを支持すると話した(後略)。(Malawi's Daily Times: 11:14:47 - 05 January 2006)

クルーズ船から行方不明になった少女の希望は消える(メキシコ)

カリブ海のクルーズ船での休暇中に船から落ちて行方不明の十代の少女が発見される希望は、今日、消えた。

南ダブリンのLynsey O’Brienは、家族と旅行中の木曜日の朝、行方不明となり、溺死したものと懸念されている。メキシコ当局による、この15歳の少女の捜索は時化の海のために遅れた、と 当局者のGenaro Medinaは語った。

沿岸警備隊のヘリコプターが捜索を続行しているが、救助隊は、生きて発見されることについて、もはや楽観的ではない。Lynseyは、 良 く知られた観光地のIsla Mujeresの沖、26マイルのクルーズ船のCosta Magicaから、木曜日の朝、海に転落したもの。

Medina氏は語った。「この若い女性が生きていると考えるのは、本当に難しいです。衝撃で即死し得るものでした。というのは、落ち た 手摺は海面から30メートルから40メートル(100フィートから130フィート)の高さにあるからです。」(Evening Echo: 08/01/2006 - 10:31:29)

Staten Island Ferryの船長と重役は判決に直面(米国)

2003年のStaten Island Ferryの衝突事故の中心にいた2人の男が、月曜日に判決を受ける。Andrew J. Barberiの船橋から離れていたRichard Smith船長は、海員による過失致死の11の訴因で4月に有罪を認めている。

先月、連邦捜査官は、元フェリー会社重役のPatrick Ryanと共に、Smithには判決指針よりも遥かに下回る1年未満の判決を下すよう提言した。

連邦判事は明日、市民の要求を総額1,410万ドルに制限するよう求めた市の請求に対しても判決する。あの衝突事故以来、200人以上 が 訴訟を起こした。上限がなければ、市は何十億ドルもの損害賠償に直面することとなる。

Barberiが2003年10月に保守管理埠頭に突っ込んで、11人が死亡し、70人以上が怪我をした。(NY1: January 08, 2006)

メルボルンに超定期船が接岸(オーストラリア)

オーストラリアを訪問する最大のクルーズ船の1隻が、メルボルンに接岸する。

豪華超定期船のDiamond Princessがシドニーからの航海を終えて、午前8時にStation Pierに接岸する。この116,000トンのクルーズ船は、2,700人の乗客と1,100人の船員を輸送することができる。Titanicの2倍以上もある Diamond Princessは、高さ63メートルで、幅は49メートル近くあり、全長は290メートル。

Princess Cruisesの常務取締役Gavin Smithは、この1日寄港で、乗客と船員による買い物、港湾使用料を通じ、ビクトリア州の経済に50万ドルを注入するものと期待されると話した。このクルーズ船には、5 つのプール、10の食堂とカフェ、13のバーとラウンジ、2つのナイトクラブ、更には結婚式用の礼拝堂もある。

「Diamond (Princess)は、食事、娯楽、活動等で、乗客に幅広い選択を提供しており、正に興奮であります。」とSmith氏は語った。

Diamond Princessは、午後6時にホバートに向けて出発する。(Ninemsn: Tuesday Jan 10 08:42 AEDT)

波止場で2人の港湾労働者が怪我(米国)

サン・ディエゴ発。火曜日、Embarcadero波止場に豪華定期船を接岸したとき、係留索が緩んで当たり、2人の港湾労働者が怪我 をした、と当局は発表した。警察と港湾当局者によると、この事故はSan Diego Cruise Ship Terminal(=サン・ディエゴ・クルーズ船ターミナル)で起きた。

被害にあったのは地元港湾労働者組合に所属する男女2人で、午前8時30分前にピンと張ったケーブルが突然切れ、全長880フィートの RCI Monarch of the Seasを固定させようと作業中であった、とサン・ディエゴ港のIrene McCormackは話した。

McCormackによると、医師が治療のために2人を病院に搬送したが、重症度において「moderate(=中程度)」と表記され る 明らかに生命に別状のない怪我であった。安全規則違反は初期の段階では見当たらなかったものの、港湾当局は調査を開始した、と話した。

「港湾労働者は、これは大変に危険な仕事だと話すことでしょう。」とMcCormackは付け加えた。

ロサンゼルスからメキシコのエンセナダへの4日間クルーズの一環として、毎週火曜日に、このRoyal Caribbean Internationalの船が接岸している。(San Diego Union Tribune: 3:26 p.m. January 10, 2006)

若者は調和を目指して手を取り合う(インド)

ニュー・デリー発。国際協調の精神を育てるべく、インドからの10人の代表団が今年、第18回「Ship for World Youth Programme(=世界青年の船)」でこの国を代表することとなった。これは、日本政府が日本と様々な国の若者達が友情と相互理解を促進すべく企画したもの。

Union Ministry of Youth Affairs and Sports(=青少年・スポーツ連邦省)によって選別されたインド代表団は、火曜日に日本に到着し、1月19日まで滞在する。

この滞在期間中、12ヶ国の150人の代表団は、皇太子夫妻に謁見し、首相を表敬訪問し、他府県に小旅行に出掛け、日本のホスト・ファ ミ リーで短期間滞在し、航海のための準備訓練課程を行う。

1月19日、傭船された「にっぽん丸」という、この目的のため特別に設計された船に乗船して、シンガポール、チェンナイ、モンバサ、 ポー ト・ルイスを回るクルーズを行い、3月2日に東京に戻ってくる。ここで全ての参加者は下船する。

この催しは、明治維新100年を記念して1967年に初めて行われ、Japanese youth goodwill Cruise Programme(=日本青年友好クルーズ)と称されていた。1988年に「Ship for World Youth Programme(=世界青年の船)」と改称され、それ以来、毎年行われている。来るべき18回目となる催しでは、日本から120人の若者、12ヶ国から150人近くが 参加して、44日間、船上で共同生活する。

この催しでは、講義、文化交流、スポーツ、セミナー、文化活動を通じて、世界的な視野に立って共通の関心のある問題について研究し、議 論 する機会が若者達に提供されることとなる。

インドの代表団は、同省青年局のSunil Kumar Basumataryが引率し、若者の参加者にはSachchidananda RoyとPrem Shanker Bhattの2人の教師、農業専門家のGodati Babanrao Kale、シッキムの青年振興事務局長Singh Malik、学生のShabeena Shaikh、Shikha Swami、Sajani Royが含まれる。(Hindu, India: January 10, 2006)

フェリー運航契約に入札なし(英国)

スコットランドと北アイルランド結ぶ新しいフェリー運航の期待は、同航路を引き受ける者がなく、打ち砕かれた。

キャンベルタウンとアントリム州バリーキャッスル間の運航を行うための年間100万ポンドの助成金が、スコットランド行政府と北アイル ラ ンド行政府によって提供されてきた。

昨年、同運航のために4社が入札に誘われたが、これまでのところ、火曜日の午前10時の締め切りまでに入札したところはない。運輸大臣 の Tavish Scottは、スコットランド行政府と北アイルランド当局は、大変に失望していると話した。(中略)

キャンベルタウンとバリーキャッスル間で助成金なしの夏季限定運航が1999年まで3年間行われたが、「支えきれない」赤字のために終 わ りとなった。2002年の入札募集は失敗した。

スコットランド行政府と北アイルランド当局はその後、契約期間5年間で、エジンバラとベルファスト間を70%対30%の割合で年間 100 万ポンドまでの助成金を提供し、入札募集することで合意した。

誘致した4社は、Harrisons (Clyde) Ltd、Isle of Man Steam Packet Company、Serco Denholm、Western Ferriesであった。(Scotsman: Tue 10 Jan 2006)

フェリー・ターミナルに新しい賃借人が必要(カナダ)

Toronto Port Authority(=トロント港湾当局)は、今週トロント―ロチェスター間のフェリーが運休になったことを受け、1,200万ドルのCherry Streetターミナルの新しい賃借人を探している。

火曜日、ロチェスター市は、2シーズン運航したが、運航により費用を賄うことができず、フェリーを運休すると発表した。

元の船主が破産して、昨年、ロチェスター市は同運航を承継した。10ヶ月間の運航で、同市は運航により1,000万ドルの赤字を出し た。 同フェリーを承継したとき、ロチェスター市は、トロント・ターミナルを使用すべく、Toronto Port Authorityとの14年間の賃貸契約に署名した。ロチェスター市の当局者は、同市が250,000ドルの年間使用料を支払い続けるかどうかは不明だと話している。

一方、港湾当局の代表Lisa Raittは、トロント・ターミナルの新しい賃借人は直ぐに見つかることを確信している。

「しばらくは空き家でしょうが、遊覧船運航者や傭船会社は確実に関心を持っているのです。」と語った。(CBC Toronto: Last updated Jan 12 2006 12:03 PM EST)

引退したクルーズ船が豪華分譲マンションに(米国)

合衆国、フロリダ州デスチン発。あるフロリダの企業家が、引退した中型のクルーズ船を更に長期間より豪華なクルーズを提供するために使 いたがっている。

メキシコ湾岸の多くの分譲マンション不動産開発業者の顧問業をしているMark Boydは、フロリダ州でこれ以上、上等な臨海不動産はないことが分かったと語った。

「8,000万人近いベビー・ブーマー(注、1945年から1964年にかけて生まれた米国の団塊世代)は、今年、引退し始めており、 そ の多くが暖かいところで生活したがって、解答を求めているのです。そこで私は、クルーズ船を買って船室を分譲マンションに改造すべく、投 資家の団体を結成しようと考えたのです。」とBoydは話した。

分譲マンション所有者は、標準的なマンションで年間7,000ドルから10,000ドル、スィートで349,000ドルから 529,000ドルの経費を支払うことになるが、船のカジノとナイトクラブの経営でも、Boydの経費を埋め合わせることとなるという。

Boydは、引退したクルーズ船を使用して、2つから3つの船室を豪華なスィートに改造して投資家に売却し、それをクルーズ用マンショ ン として、1週、約3,000ドルから6,000ドルで賃貸する計画だ。現在、豪華クルーズは、1週、5,600ドルから14,000ドル かかる。(Monsters and Critics.com: Jan 14, 2006, 19:00 GMT)

クルーズ関連の乗客の死(米国)

過去10年間に50人以上の人々がクルーズ船から姿を消している。この中には自殺、未解決事件があり、救助されたのはほんの一握りであ ることが事件を分析して分かった。

ごく最近、アイルランドの15歳の少女が、メキシコのコズメルに向かっていたCosta Magicaから1月6日午前2時頃、転落した、と報道された。

そして新婚旅行中のGeorge Smith IVの昨年の失踪。これは明らかに地中海のRoyal Caribbeanの船から突き落とされたもので、ケーブル・テレビのニュース番組のお決まりの題材になっている。

「この種の事件が起きている事は不幸なことではありますが、このGeorge Smithの事件を、弊社がした以上の解決をすることは誰も望んでいないのです。」と、Royal Caribbean Internationalの船隊運航上席副社長、Bill Wright船長は語った。

あまり知られていない事件は数多くある。いずれも高齢のベトナム系アメリカ人の二人連れが、昨年の5月にベネズエラの沖で Carnival Destinyから飛び込んで死亡したが、明らかに心中だった、と目撃者は報告している。

2001年には、船の賭博場で9,000ドルを摩った23歳の男性が、Sovereign of the Seasから飛び降りている。このときの船長は乗客に対し、バハマのナッソー沖で小型の賭博船が男性を拾い上げたと話している。

ウィスコンシン州ウォーキシャの37歳の女性Annette Mizenerは、2004年12月、カリフォルニア沖でCarnival Prideに乗船して家族と旅行中、行方不明になっている。遺族と原告弁護団が、先週、安全基準の強化を求めた。

「Annetteが生き返るのならば、何でもしてやりたい。」とMizenerの父親で、クルーズの最後の晩に狂ったように娘を探し 回っ たWaldemar Knerlerは話した。「(不幸な出来事でも)希望はあるそうです。この身の毛のよだつ出来事から、アメリカ人の身の上に起きている犯罪について、クルーズ産業が責任を 持つよう連邦議会に動いてもらいたいのです。」

カナダの教授でクルーズ批判者であるRoss Kleinが纏めたデータベースによると、過去10年間に船の外に落ちた事件は52件あり、うち40件は死亡。大半はポート・カナベラルのようなところを出港して、カリブ 海とバハマでクルーズ中のものだったという。

業界が最近発表している約2倍の事件がある、と話した。(後略)(Florida Today: January 15, 2006)

クルーズ船の労働者は仕事を得て維持すべく多大の犠牲(米国)

配偶者、子供、家から、年10ヶ月も離れて、クルーズ船でチップ目当てに働くことを想像してみて欲しい。

これがフロリダ州ポート・カナベラルやその他の主要港を本拠にする船で働く、何千もの労働者が選択したものだ。家族を養い、将来の希望 を 得るべく、1日12時間から16時間、1週7日間。これが10ヶ月も続き、1ヶ月当たり僅かに75ドル程の賃金。

100ヶ国近くから来たこうした低賃金労働者は、合衆国の税法と労働法を回避して何十億もの利益を業界が上げるための重要な要素となっ ている。

インドのムンバイのむさ苦しい歩道で、みすぼらしいスリや物売りから身を起こそうとしているAndrew Rodriguesが、その例だ。

「こうした人々を見ると、気の毒に思うし、胸が痛みます。」とRodriguesは話す。「大したことは出来ないですが、小銭を持って い れば、くれてやります。」

Rodrigues(44)は、見知らぬ人々の寛大さに頼ること、孤独さがどんなものかを知っている。数週間以内に、クルーズ船の Carnival Fantasyで給仕をして、週約84時間労働をし始めるために、ポート・カナベラルに旅立つこととなる。そこでは他の大勢と同様、白い上着で着飾り、全員がアメリカ人観 光客からチップを得ようと奮闘するのだ。

Fantasyの940人の労働者は、世界中から来た67カ国の国籍で、フィリピン、インドネシア、ウクライナ人であり、アメリカ人は 殆 どいない。

先ごろの航海でのこと。お祭り騒ぎをしている客達は、夕暮れまでには夕食に移動となる。2つの広い食堂は、4回分の座席の空間があり、 船 では3,000人近い乗客に、2時間のコースで美食家の食事を提供することとなる。

午後9時30分頃、夕食を終えたフロリダ州デイド市のEbe Kilgannonは、Carnival Fantasyで提供された食事について、これ以上誉められないでいた。

「これが最高でないって?」 何枚かの空のお盆を持ってペルー人のウェイターMitchell Hurtadoが急ぎ足で行く中、父親のCharlieに尋ねていた。Hurtadoは朝食、昼食、そして2回の夕食を働いていた。しかも夜はまだ終わりではないのだ。

3時間30分後、疲れきったHurtadoは、真夜中のバッフェ(注、バイキング)の乗客のために、チョコレート・ケーキを薄切りにし て いた。微笑んでいたが、目は赤く充血していた。

労働は、職員が食堂を片付けるまで終わらない。僅か数時間の眠りについて、Hurtadoは再び朝食を給仕することとなる。 (Asbury Park Press: 01/16/06)

フランス人がSS Nomadicを帰国させるべく援助(英国・フランス)

French Titanic Society(=フランス・タイタニック協会)の会員の一人が、現在はフランスの港に係留されているものの、現存する最後のWhite Star Lineの船舶をベルファストに帰還させる運動に2,000ポンド差し出した。

同協会の広報部長Thierry Dufournaudは、たとえ他の復元計画が立ち上がったとしても、建造された地にNomadicというフェリーを帰還させる運動を同団体は支持することを約束した。

「もちろん我々はベルファストの計画を支持しています。」と語った。「私自身、ベルファストに戻すべく2,000ポンドを差し出しまし た。」

約2,500人がこの船を救うためのインターネット上の嘆願に署名している。1月26日の競売で誰も買わなければ、解体となり得る。

Titanicという遠洋定期船が、1912年、不幸な運命の大西洋横断航海にシェルブールから出発したとき、Nomadicは1等と 2 等の乗客をTitanicに運んでいる。Titanicの偉大なる遠洋定期船と同等の豪華な内装は、20世紀最大の悲劇の中で海底に直ぐ に没した。

嘆願に署名した多くのTitanicファンの中には、Dustin Smithがいた。祖父がTitanicの件で起訴されたEdward John Smith船長だという。

「White Star Lineの残した唯一の船なので、Nomadicが救われるところを見たいものです。」と嘆願の中でコメントしている。

「私の祖父はTitanicと運命を共にしました。恐らく皆さんがご存知のように、大西洋の海底にTitanicが突っ込むのを見るこ と はなかったでしょう。船と運命を共にしたのは、自分の船のTitanicを愛していたからです。White Star Lineが建造した偉大なる船に仕えたNomadicや他船が解体されたら、Smith船長がどう思うと思いますか。」

Nomadicは1911年4月25日に就航した。この全長220フィートの船は1,000人乗りで、最初の仕事はTitanicの姉 妹 船のOlympicに、乗客と郵便物を運ぶことだった。

第一次世界大戦中、本船はフランス海軍に徴用されて、合衆国の軍隊をフランスに輸送した。戦後、1927年にSociete Cherbourgeoise de Transbordementに売却されるまでOlympicと共に運航を再開し、1934年にSociete Cherbourgeoise de Remorquage et de Sauvetageに更に売却されて、Ingenieur Minardと改名した。

1940年にドイツ陸軍がシェルブールを侵略したとき、Ingenieur Minardは英国に向かい、Royal Navy(=英国海軍)が以後5年間、兵員輸送船として使用した。戦後、Queen ElizabethとQueen Maryに仕えた。

後年、本船はNomadicに改称され、水上食堂としてエッフェル塔の近くに係留されていた。(Belfast Telegraph: 16 January 2006)

フェリー社長詐欺で逮捕(スウェーデン)

スウェーデンのフェリー会社の最高経営責任者が逮捕され、何百万も国から騙し取ったとして起訴された。

Destination Gotlandの最高経営責任者Sten-Crister Forsbergは、検察当局が逮捕状を発布後逮捕された。警察が火曜日の朝、バルト海のゴトランド島、ビスビーの会社事務所を捜索し、Forsbergが経済犯罪で嫌疑 を受けていることが判明した。

国の助成金を配分したRikstrafikenから警察に提出された報告書によると、Gotlandは、埠頭区域の再建を含む計画には 多 すぎる5,000万クローナから1億クローナを国から受領していたという。Forsbergは以前から、容疑を否認すると公言していた。

Destination Gotlandの所有者、Rederi AB Gotlandはプレスリリースを発行し、何もやましいことはなかったことを証明すべく、迅速に事件が処理されることを望むと述べている。

「弊社が事実無根のことだと主張していることに対し、Rikstrafikenは告訴したものである。」とRederi AB Gotlandの最高経営責任者Jan-Erik Rosengrenは書いていた。

同社では、6ヶ月前に作成されたRikstrafikenの告訴状の写しを見ることを許可されていない、と述べている。(The Local: 17th January 2006 13:49 CET)

裁判所でSaminaの船員を激しく非難(ギリシャ)

検察官の1人は昨日、Express Saminaの船員をあざ笑った。この船は2000年9月にパロス島の沖で沈没し、80人が死亡したものだが、貧弱な訓練、義務に対して無頓着なために、記録に残るギリ シャ最悪のフェリー事故を招いたのだった。

6人のSaminaの船員は、現在、この事故のために公判中だ。検察官のPanayiotis Brakoumatsosは、アテネの公判廷で、船長のVassilis Yiannakisは適切な資格を有しておらず、緊急事態に備えて船員を十分に訓練することを怠ってきたと語った。

また検察官は、第二の管理者である1等航海士のAnastassios Psychoyiosは、自己の能力を過信し、船のレーダーを監視して、船の位置を確認する仕事を怠っていたと述べた。

YiannakisとPsychoyiosは、故意の可能性のある過失致死罪、過失による身体傷害罪、安全違反罪、難破させた罪で、刑 事 訴追に直面している。検察官は今日、最終陳述を終えるものと見られている。(Kathimerini: Tuesday January 17, 2006)

Malta Motorways of the Seaが現代的カー・フェリーを購入(マルタ)

最近設立されたGrimaldi Group Naplesの子会社Malta Motorways of the Seaは、まもなく現代的なレーン長2,000メートルのro-ro船の引渡しを受ける。

この購入は、同グループの船隊刷新計画の第一歩であり、マルタからの運航を近代的かつ効率の良いものにするという約束でもある、と同社 の 声明にはあった。

Malta Motorways of the Seaは、マルタからイタリアの港湾へ毎週運航し、Grimaldiの広範なヨーロッパ地中海航路網を通じて、ヨーロッパ・地中海圏における全ての主要港を結んでいる。

マルタ運航に就く新船は、元々Massiliaと呼ばれていたもので、Euroferry Maltaと再命名されて、Eurostar Salernoと共に1月28日に始まるマルタとカタニア、サレルノ、ジェノバを結ぶ新航路に配備される。マルタのバレッタ港から、週3 便の出港となる。(中略)

Grimaldi Group Naplesは、ロール・オン、ロール・オフの輸送概念の開拓者の1人であり、現在、世界最大かつ最新のro-ro船の船隊で、北ヨーロッパ、地中海、西アフリカ、南北ア メリカ間において、定期便運航をしている。(Malta Independent: Tuesday, January 17, 2006)

クルーズ船客が病気と報道(英国・米国)

1月18日、イングランド、サウサンプトン発。伝えられているところによれば、英国のサウサンプトン港を1月8日にクルーズに出発した 船の乗客の中に、胃腸ウイルスに倒れた人がいるという。

医師が69,000トンのOrianaに乗船している1,700人の乗客の何人かを、以前ノーウォーク様ウイルスと呼ばれていた伝染性 の あるノロ・ウイルスのために治療をしている、とSky Newsが報じた。このウイルスは、嘔吐と下痢の原因となる。

P&O Cruisesの広報担当者は次のように話した。「弊社では病気の蔓延を防ぐため、船には大規模な衛生事業を導入し発展させて参りました。」

別の海の事件では、英国最大の遠洋定期船Queen Mary 2で南米を周遊する38日間のクルーズが、推進装置に問題が発生したために中止になった、とSky Newsは報じた。この2,500人の乗客を乗せている150,000トンの船は、航海に出て直ぐに、フロリダ州フォート・ローダーデールの港に引き返さなければならな かった。(United Press International: 1/18/2006 1:00:00 PM -0500)

ベトナムの中核都市が日本のクルーズ船を歓迎(ベトナム)

日本のクルーズ船、飛鳥に乗船した600人余の乗客が、火曜日、魅力的な都市周遊と近隣の景勝地への観光の準備が整うダ・ナン港に到着 した。

観光客は、Cham博物館、Ngu Hanh Son山(大理石の山、5つの要素の山)、ダ・ナンの長さ30kmの黄金海岸(有名なChina Beach)、30km南部にある古代都市Hoi An、100km以上北部にある古都Hueへの小旅行に参加した。

飛鳥は日本最大のクルーズ船であり、1999年3月に4年間世界一周クルーズに出掛けて合計19カ国を回り、運航を3年間中断後、ダ・ ナ ンにかなりの日本人観光客を連れて来た(注、この記述は誤り)。

約1,700人の旅行者が、新年に出発して、船でこの沿岸都市に到着した。別の日本船Peace Boatは、今月初旬、この都市のTien Sa港に2日間旅行をすべく、1,000人余の旅行者を連れて来た。

5星のクルーズ船、合衆国のNauticaも、先週の土曜日に南部の中心地、ホー・チ・ミン市に650人以上の米国人観光客と500人 の 船員を連れて来ている。(Thanh Nien Daily: Wednesday, January 18, 2006 11:56:42 Vietnam (GMT+07))

時化の海でクルーズ船に試練 夢の船は「絶叫」の船になる(米国)

ニューヨーク発。今朝、Norwiegen Spiritから下船した多くの乗客は、洋上で荒天に遭遇した後で、大地に戻って来れたことを感謝すると話していた。

「部屋が上下、左右に振り回されているようでした。」と乗客のTerry Josephは話した。「あの時は、氷山にぶつかったようなものです。」

別の乗客は、このクルーズ船から小走りに出て来て、こう話した。「ずっと救命胴衣を身に着けていたかったですよ。」

この南カリブ海クルーズから戻って来た船に乗船していた者は、トルトラ島からニューヨークまで、烈風と一連の高波によって攻撃されたと 話 している。この豪華定期船の5階は、とりわけ酷い攻撃を受けた。ある新婚旅行者は、高波の1つがぶつかったときに部屋にいた年配の2人連 れと話をした、と語った。

「ベッドに寝ていたそうですが、窓ガラスが割れて水が入って来て、仰るには、部屋が水でいっぱいになって、膝まで来たそうです。本当に 怖 かったそうです。服が海に持って行かれたそうですよ。ちょうど、窓から吸い出されるように。」

しかし乗船していた全員が、時化で苦しんだわけではなかった。元船員だというある男性は、この旅行を「良かった」と表現した。

Norwegian Cruise lineの代表者は、荒天はこの時期、珍しいものではなく、損害を受けた4つの船室の乗客には、将来のクルーズを提供すると話している。(WCBS-TV New York: Jan 19, 2006 4:15 pm US/Eastern)

バハマの会社がクルーズ運航事業者を買収(米国)

南フロリダの1日クルーズ運航事業者の1つが、船主の変更に備えている。

マイアミに本拠を置くDiscovery Cruise Lineの所有者Rafael A. Ordonezは、木曜日、同社の1,000人乗りの旅客船とその他の資産を、バハマ法人のGlobal United Limitedに売却する計画だと語った。6ヶ月かかると見られるこの取引の条件は、非公表。

Discoveryは、ブラウダー郡のポート・エバグレーズからグランド・バハマ島のフリーポートに毎日クルーズを運航し、南フロリダ と バハマ間で、休暇、買い物、親戚訪問をする人を対象に営業している。(中略)

Ordonezは、クルーズ業界で20年以上の経験後、1987年にDiscoveryを設立している。1969年にクルーズ客船会社 に 照準を合わせた食品配膳業者(注、仕出屋)のApollo Ship Chandlersを始めた。Ordonezは、2004年の暮れにOceanside Resortsに売却するまで、マイアミ・ビーチにFairwind Hotelも所有していた。(後略)(Miami Herald: Posted on Fri, Jan. 20, 2006)

River PlateのRo-paxが衝突(アルゼンチン)

Buquebusのro-paxフェリーEladia Isabelが、昨日の22時20分に、ブエノス・アイレスに近いRiver Plateで、アルゼンチンの漁船と衝突した。このウルグアイ船籍のフェリーに乗船していた662人の乗客、43人の船員で、事故によっ て怪我をした者はいなかった。

衝突でフェリーは動力を失い、救助を待つためにアルゼンチンの港から6km離れたところで投錨した。報道では、喫水線の上の側面に7m の 割れ目があるという。動力は部分的に回復し、Isabelは沿岸警備隊の巡視艇やヘリコプターの護衛の下、曳航されて、今日の3時にブエ ノス・アイレスに到着した。漁船のDepemas 51は、港に深夜、到着したが、損傷は軽微だった。

1986年建造のEladia Isabelは、1,200人の乗客を収容し、130台の乗用車を収容できる。55台の乗用車を乗せていた。(Fairplay: 12:27 20 Jan)

地元クルーズ船喜劇俳優がバージン諸島で殺される(米領バージン諸島)

米領バージン諸島、シャーロット・アマリー発。米領バージン諸島の警察は、隣接三州の男性が、明らかに強盗に遭ってホテルで射殺され た、と話した。

警察によると、オハイオ州ウェストチェスターのBlair Shannon(45)は、木曜日の晩、セント・トーマスで侵入強盗に腹部を撃たれた。

連れの女性が捜査官に話したところでは、ShannonはBest Western Carib Beach Resort(=ベストウェスタン・カリブ・ビーチ・リゾート、注、モーテルチェーンの1つ)の部屋で、物音がするのでベッドを離れたという。強盗はShannonに金を 要求し、1発発砲した。

Shannonは喜劇俳優として、クルーズ船で働いていた。ちょうどRoyal CarribeanのJewel of the Seasでの一連の公演を終えたところで、土曜日には別の出し物で7泊旅行の期間中、マイアミのVoyager of the Seasに加わる予定だった。

この殺人事件は、11万人が暮らす米領カリブ海領土における今年最初のものだった。2005年度は前年より1件少ない、42件の殺人事 件 があった。(Channel Cincinnati.com: 5:20 pm EST January 20, 2006)

Carnival、乗客の遺族に訴えられる(米国)

カリブ海の1週間クルーズから帰って来て2日後に死亡した21歳のミシガン州の男性の家族が、マイアミに本拠を置くCarnival Cruise Linesを相手にクラス・アクション(注、多数当事者訴訟の一種)を提起した。

訴訟は、マイアミ連邦裁判所に水曜日に訴えたもので、Carnival Miracleの2005年1月の航海で、病気になった乗客のために、2,000万ドルの損害賠償金を求めるもの。

この訴訟によると、吐き気、嘔吐、下痢の原因となるウイルス種であるノロ・ウイルスに汚染された食べ物や水を摂取後、何人かの乗客が風 邪 のような症状を訴えたという。訴状では、「被告は人間が消費するに適した、健康を害さない、全ての人に適した食品・水を準備し提供する義 務を怠ったものである。」としている。

Miracleは、2005年1月30日に帰ってきた。2日後、University of Michigan(=ミシガン大学)の化学専攻の2年生、Jonathan Kallasは、ミシガン州フリント近郊の自宅で死亡した。死因は、「ノロウイルスの感染とその合併症」と確認された。

Carnivalの広報担当者Jennifer de la Cruzは、声明において、会社としてはまだこのクラス・アクション訴訟の内容を吟味していないが、クルーズ客船会社の健康記録は自己弁護すると述べた。

「Carnival Cruise Linesは、年間300万人以上の客を輸送しているにも拘らず、胃腸病の勃発については大変に低い発生率です。」とde la Cruzは書いていた。「比較的少数の事件が起きていますが、CDCとCarnivalの共同調査により、大半の場合は、客によって船内に持ち込まれた病気が原因であるこ とが判っております。」

近年、クルーズ船における胃腸病の勃発が、クルーズ産業に取りついている。2005年、Centers for Disease Control(=疾病対策センター)は17隻の船で勃発したと文書で発表している。CarnivalのMiracleは、その中に含まれていなかった。

Kallasの両親と未亡人、その他、何人かのクルーズ客を代理するミシガン州の弁護士Kenneth Hardin IIは、CarnivalはMiracleでの勃発を報告していないと話した。

「私はこれらの乗客が船の食べ物や水から病気になったことを、100パーセント確信しています。他に納得の出来る説明はないのです。」 と Hardinは話した。

Kallasは両親、妻、娘と休暇中であった。家族は、彼は海を愛していたと話している。クルーズの途中で発病したとき、これが深刻な も のとは思っていなかったようだ、と母親のDiane Kallasは金曜日に話した。1月30日にミシガン州に帰宅後、家族の経営する冷暖房会社に働きに出たという。

2月1日、疲労を訴えて仕事から早く戻り、熱を出した。Kallasの妻がその晩、死亡しているのを発見した。

「何て言ったら良いか判りません。」とDiane Kallasは話した。「この悲しみは計り知れないもので、一生涯続くものです。」(Sun-Sentinel.com: Posted January 21 2006)

バハマの会社がDiscovery Cruise Line買収(米国)

Discovery Cruise Lineは、バハマの港湾業務会社Global United Ltd.に売却する契約を締結した。

Global Unitedは、Discoveryの資産を買収する旨の同意書に署名したと発表した。Discoveryはポート・エバグレーズとバハマのフリーポート間で1日クルーズ を提供している。この売却についての財政上の条件は、非公表。

このバハマの会社は、マイアミのDiscoveryの経営陣と職員はそのまま引き継ぐ計画だと話しており、航路の変更はしない。 Discoveryは南フロリダに約100人雇用している。

昨年、Discoveryは約395,000人の乗客を扱い、前年よりも11パーセント以上の増加であった。Discovery Sunという1,210人乗りの旅客船を1隻所有している。

ポート・エバグレーズからは現在、2社が1日クルーズを運航している。SeaEscape Entertainmentはどこにも行かないクルーズに特化し、Discoveryはバハマに向かっている。別の会社Imperial Majesty Cruisesは、ナッソー行きの2日間クルーズを行っている。

パーム・ビーチ港では、Palm Beach Casino Lineがどこにも行かないクルーズを行い、Cloud Xというフェリーが、金曜日から月曜日までフリーポートからのフェリーの運航を行っている。

1日クルーズ客船会社は、昨年、ポート・エバグレーズと、同港に最小限の利益を保証することとなる賃貸借契約を再交渉した。また昨年、 Discoveryは平日クルーズの最低料金を119.99ドルから99.99ドルに引き下げている。

1987年設立のDiscoveryは、Rafael Ordonezの所有。マイアミに本拠を持つ大きな船食会社、Apollo Ship Chandlersも率いている。(Sun-Sentinel.com: Posted January 21 2006)

QM2の乗客が反乱の恐れ(英国)

豪華なQueen Mary 2というクルーズ船に乗船している乗客が、損傷したプロペラを使った同船でのフロリダ州発の航海で、反乱を起こしそうだ。

来週、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロに船が到着したときに、下船して旅行を打ち切ることを拒否すると話しているのだ。事故により減速 し て運航したために、3ヶ所の寄港地を抜港している。本船を運航しているCunard Linesは、補償はしたと話している。

この世界最大の定期船は、南米を周遊する38日間旅行の最中。ところが4基の推進機のうち1基が動作しなくなり、予定より2日遅れで 走っ ているところだ。

この英国船籍の船は、発動機の1基に海底の導管がぶつかり、1月17日にフロリダ州フォート・ローダーデールに曳航されて戻らなければ な らなかった。乗客は、計画が変更されたことに対して立腹した。つまりフォート・ローダーデールから出港するや、カリブ海のセント・キット 島やバルバドス島、ブラジルのサルバドルへの予定された寄港は中止になったと言われただけだったのだ。多くの乗客は、そうした目的地で親 族に会う予定をしており、ホテル代や観光旅行代を支払っていた。

「ウソをつかれて、騙されたんですよ。」と英国のマンチェスターから来た乗客のAlan Berg(63)は、BBC Newsのウェブ・サイトに語った。

「フォート・ローダーデールで下船して、クルーズの全部をしないという選択も許してもらうべきだったんです。実際、クルーズなんかじゃ な くて、船でリオに行くだけの航海になったんです。多くの客は一生に一度の大旅行で、何人かは涙を浮かべているのを見ましたよ。乗客の雰囲 気は、極端なまでに険悪で、段々と酷くなっています。」

Berg氏は、2,500人の多くは全額返還を要求していて、リオ・デ・ジャネイロで下船することを拒否するか、船の上では一切、金を 支 払わない恐れがあると話した。乗客は、Queen Mary船長の、Ronald Warwick船長といくつかの大荒れの話し合いをもったが、満足のできる結論に達してはいないと語った。ある乗客は、この状況を「Cunardに人質に取られ、まるで囚 人のようだ」と表現した、とBerg氏は語った。

Cunardの広報担当者は、次のように話した。「本船は3基の発動機で推進しておりまして、そのため4基の発動機の場合よりは、幾 分、 低速で動いております。リオで1,000人のお客様をお乗せすることになっており、定刻にリオに到着することが重要なのです。リオまでの お客様には、お支払いを受けました料金の50%を返金いたします。」

会社は乗客に既に提供した50%以上の大幅な値引きはしないと語った。更に、Cunardは「しかるべき時が来たら」、この脅迫に対抗 し なければならなくなるとも付け加えた。本船は、2月22日にロサンゼルスに到着して全行程を終了する予定になっている。

QM2は、世界最大の最も金をかけたクルーズ船。重さ150,000トン(注、総トン数(=容積)の誤り)、全長345メートル (1,132フィート)、高さ41メートル(135フィート)。この最新の不幸な出来事は、この定期船の知られている面倒な出来事の、最 初のものではない。

2003年2月、フランスのサン・ナゼールの乾船渠で、連絡通路が崩壊して15人が死亡している。

2004年には、ポルトガルでプロペラを覆っている船首扉が閉まらなくなり、処女航海から遅れて帰国した。(BBC News: Sunday, 22 January 2006, 18:28 GMT)

CargotecがイタリアのGrimaldi Groupから900万ユーロのカー・フェリーの注文獲得(フィンランド)

ヘルシンキ発。Cargotecは、その海事荷役部門のMacGREGORが、ナポリのGrimaldi Group向け、5隻のロール・オン、ロール・オフ(RORO)型カー・フェリーを建造する、900万ユーロの注文を獲得した、と述べた。

引渡しは来年からで、2009年までに終える、とCargotecは声明の中で述べていた。(Forbes: 01.24.2006, 07:50 AM)

Viking LineはSilja Lineに入札(スウェーデン)

Reuters通信社によると、Viking Lineが競争相手のSilja Lineに対して入札を行った模様だ。Silja Lineの所有者Sea Containersは最近、同社を売りに出したことを明らかにしている。

水曜日に入札期限となった。昨年の11月にはSea Containersはこの赤字垂れ流しのフェリー客船会社を売却する決定を行い、Silja Lineの常務取締役Antti Pankakoskiは、少なくとも10社からの入札が期待されると話した。同社の予定によると、2006年の第2四半期までに如何なる取引も完了しなければならない。

エストニアのTallinkは、Rederi AB Gotlandと同様に名前が挙がっている。Tallinkは以前、入札を考えていることを確認している。

売却前にSilja Lineは、ストックホルム、ヘルシングフォルス、オーボ、タリンという利益の出る航路に集中する経費削減計画を実施している。目標は来年末までに2億クローナまでに年間 経費を削減することだ。

元々は500人が経費削減計画の一環として解雇されることとなっていた。しかしSilja Lineのスカンジナビア運航長のKenny Hallbergによると、人数は少なくなる見込みだという。(The Local: 25th January 2006 12:00 CET)

CarnivalのCunardはQueen Mary 2の乗客のクラス・アクション訴訟に直面(英国・米国)

ロンドン発。Carnival Corpの一部門であるCunard Line Ltdは、豪華定期船Queen Mary 2に乗船している乗客からのクラス・アクション訴訟(注、多数当事者訴訟の一種)に直面している。本船はフロリダ州を出発時、プロペラの1つが損傷し、3ヶ所の寄港中止を 余儀なくされている。British Broadcasting Corp(=英国放送協会)が伝えた。

BBCのウェブ・サイトによると、これまでのところ200人以上の乗客が団体訴訟に参加し、更に参加している、とカーディフに本拠を置 く Capital Law(注、法律事務所)は話した。

Cunardは、この世界最大の最も金をかけたクルーズ船の約1,000人の乗客に対して、50パーセント返金すると申し出ている。と こ ろが乗客は、金曜日にブラジルのリオ・デ・ジャネイロの本船到着時に下船を拒否すると脅迫して、この申し出をはねつけている。

旅行者らは、この返金額はクルーズ代にしか相当せず、旅行費用の大半を占めると主張する飛行機代や中止になった目的地におけるホテル代 を 填補するものではないと話している。

Cunard社長のCarol Marlowは、会社としては乗客には同情しているが、この補償の申し出は寛大なものと考えていると語った。

QM2は予定よりも2日遅れで航海しており、カリブ海のセント・キット島、バルバドス島、ブラジルのサルバドルへの寄港を取り止めてい る。2月22日にロサンゼルスで全行程を終える予定だ。(Forbes: 01.25.2006, 09:14 AM)

事業の期待ができる新フェリー(フィリピン)

バコロド市の高速船業界の新参者は、当市とネグロス・オクシデンタル州の地元幹部によって暖かく迎えられた。

バコロド―イロイロ航路を結ぶBlue Sky Ferry (BSF)は、Bredco港で火曜日の午後4時30分に就航した。(中略)

BSFは、ビジネス、ツーリスト、エコノミーの等級に分けて、328人の乗客を収容する。切符は、エコノミー級が150ペソ、ツーリス ト 級が260ペソ、ビジネス級が290ペソ。BSFはバコロドからイロイロに、午前6時、午前10時30分、午前2時20分に毎日出発。イ ロイロからは、バコロドに午後7時40分、午後12時30分、午後4時30分発。

Blue Sky Ferryは、当市のいくつかの商事会社の連合体だ。(Sun.Star: Wednesday, January 25, 2006)

ドバイの会社はP&Oへの出資額を上げる(英国)

港湾・フェリー経営のP&Oの買収合戦は、Dubai Ports Worldが35億ポンド(63億ドル)の株式公開買い付けを同グループに申し出る切り札を出して、激化した。

P&Oは、PSA Internationalによる410ペンス(注、正確には470ペンスか?)の申し出の支持を止めて、510ペンスで合意した。PSAはシンガポール政府投資代理 Temasek Holdingsによって所有され、既にP&Oの4.1%を保有している。P&Oの買収合戦の憶測は、DP Worldが昨年、株式公開買い付けに乗り出してから飛び交っている。

P&Oは声明の中で、DP Worldからの最新の改訂された申し出は、市場で同社による買収の噂が流れる前日の、10月27日の終値の71.3%の割り増しの価格相当だと述べた。更にこの入札は、 取締役会が異論なく株主に推薦するものであり、PSA.による申し出よりも10.6%も高いとしている。

1837年設立のP&Oは、フェリー、港湾、物流の3つの部門がある。1920年代の最盛期には、500隻近い船隊を保有して い た。戦後、貨物海運と港湾に専念すべく変容した。

DP Worldは、投資資産を物色している幾つかのドバイ政府関連の会社の1つ。湾岸首長国の資源(注、石油)からの莫大な現金を背景にしている。アジアで生産された商品を合 衆国やヨーロッパに運ぶことから、港湾は、世界貿易において、目下のところ拡大している。

一方PSAは、P&Oの買収は、競合する港湾経営者と効果的に競争すべく、グループの財務体質と国際的な存在感を増大させるこ と になる、と以前、話していた。(BBC News: Thursday, 26 January 2006, 21:06 GMT)

SS Nomadicはベルファストに戻ることに(英国)

英国政府は今日、かってTitanicに乗客を運んだ錆びた船を救うために、170,000ポンドを支払った。

SS Nomadicはベルファストに戻るのではなく、解体工場に送られることになる恐れがあったが、パリでの競売で値がついた。このフェリーは、White Starの最後の船で、Titanicが1912年に進水した当市の有名なHarland and Wolffで建造されたもの。特別の慈善信託が、今後、資金繰りとNomadicの完全復旧を監督することになる。

活動家たちは、Titanicの遺産とベルファストの歴史に欠かせないものと考えられる本船への関与と救済を、当局に促してきた。(後 略)(UTV: THURSDAY 26/01/2006 14:39:14)

日本最大のクルーズ定期船がクチンに寄港(マレーシア)

1月26日、クチン発。446人の日本人観光客の乗船した日本最大のクルーズ定期船、飛鳥が、当地Demak Lautのスナリ港に木曜日、接岸した。

シンガポールを深夜に出港して到着した飛鳥は、1月10日に横浜を出発して2月10日に戻る1ヶ月間のアジア旅行をしている最中。

この船齢15年の定期船は最後の航海中で、中国、ベトナム、シンガポール、マレーシア、オーストラリア、パラオ、そしてアメリカ合衆国 の 7カ国を周遊している。そしてこの定期船は、飛鳥2という3月に運航開始するより大きな定期船に道を譲って、「引退」する。

高級で豪華な定期船の見学に招待された記者団と話したAsuka Social Officer(=飛鳥社交船員)のYumiko Washiyamaは、飛鳥はドイツの会社に売却されると話した。

「これはサラワク州への飛鳥の初めての寄港です。乗客は様々な団体に分かれて、クチン周辺の観光地を見物し、その後、今日の午後4時に ダーウィンに出発いたします。」と語った。

船室の種類によるが、飛鳥に乗船するには、乗客1人当たり、1晩500米ドルから2,000米ドルの費用がかかる。本船には、豪華な ジャ クージ、温泉、サウナ、また酒場、カラオケ休憩室、劇場、賭博場、美容室のような娯楽施設、日本料理と西洋料理を提供する2つの食堂、船 員倶楽部、体育館、プールがある。

全長192.82メートル、全幅24.70メートル、深さ29.84メートルで、11層、総トン数28,2856の飛鳥は、1度に 500 人の乗客を収容できる296室の船室を擁する。

この定期船で5年間働いているWashiyamaは、日本、フィリピン、ヨーロッパ、中国という異なる国籍の職員からなる約270人の 船 員がいると話した。

飛鳥は三菱重工業株式会社から、1991年10月に引き渡された。(Bernama: January 26, 2006 15:45 PM)

Incatは日本船の取引で政府から1500万ドルの融資(オーストラリア)

タスマニア州政府は、日本の会社向けの2隻の新しい双胴船建造に助力すべくホバートの造船業者Incatに対して1500万ドルの融資 を申し出た。

Incatはその会社と、2隻の全長112メートルの双胴船を建造すべく同意書に署名した。同社が建造する最大の船となる。

その仕事を完成させるには更に450人の労働者が必要になり、熟練工の不足が問題となると言われている。

Tasmanian Minister for Economic Development(=タスマニア州経済発展大臣)のLara Giddingsは、州政府は熟練工を見つけるべく支援できるかもしれないと 話している。(後略)(ABC Online: Saturday, January 28, 2006. 11:21am (AEDT))

王族の悪夢のクルーズ旅行(オーストラリア)

ゴールド・コーストの2人連れは、世界で最も金をかけたクルーズ定期船でのドラマを見た。夢の旅行は地獄の休日と化したのだった。

不動産開発業者のDavid Hayesと妻のJennyは、この10億ドルのQueen Mary 2を悩ませた混乱の広がりを暴露した。寄港の中止、遅延、そして汚水の漏水。

QM2の所有者Cunard Linesは、金曜日に2500人以上の反抗的な乗客の圧力に屈して、料金の全額を返還することに同意した。この船は1月15日にニューヨークを出発し、2月22日にロサ ンゼルスに到着することになっている。

乗客はこの旅行に最大100,000ドル支払っていたが、セントキット島、バルバドス島、ブラジルのバイア州サルバドルへの寄港は機関 不 調のために中止となった。

ある弱々しい老夫婦は、漏水により船室を移動することを余儀なくされたという。この漏水は、劇場の照明が消えたことの原因と考えられて お り、他の船室にも影響を与えたかもしれない。

「その水は汚水の臭いがしています。」とHayes氏は船上で話した。この航海は別の面でも、駄目だったという。「食べ物が実際のとこ ろ、良いものではないんです。」とHayes氏は話した。

予定されていなかったフォート・ローダーデールでの寄港中、下船するのに55ドル支払わなければならなかったとも乗客は話している。多 く の人々は、止める機会を与えられずに、寄港が中止になったとだけ告げられて海に戻るしかなかったことで、憤慨している。

「人々はCunardの連絡方法が酷いものなので、激怒したんですよ。」とHayes氏は話した。

32人のオーストラリア人が乗船していたものと思われるが、うち6人が金曜日にリオで旅行を終えた。Hayes氏はロサンゼルスまで船 に 留まると話した。

Cunardは、Hayes氏の言われる苦情は聞いていないが、喜んで調査したいと話した。(Queensland Sunday Mail: 29jan06)

強姦未遂でクルーズ船労働者逮捕(米国)

タンパ発。Royal Caribbeanというクルーズ客船会社のある従業員が、タンパ港から出ている船で22歳の乗客を強姦しようとしたことが、逮捕発表で明らかとなった。

ヒルズボロー郡の保安官代理は土曜日、Henry Maceto Forbes(34)を、Legend of the Seasにおいて火曜日、不法監禁と性的暴行を働いたとして起訴した。

Forbesは、土曜日の晩はOrient Road Jail(注、拘置所)に勾留されており、保釈はなされていない。警察の捜査が終了するまで、クルーズ客船会社の管理下には置かれない、とRoyal Caribbeanの広報担当者Michael Sheehanは日曜日に語った。

この事件は、発表によると、Forbesが働いていた同船の酒場区画で午前3時30分に始まったもの。発表によると、乗客を連れ出し て、 この女性を手を引いて暗室に連れ込んだという。報告によると、コロンビア人のForbesは女性を強姦しようとした。女性が叫び声を上げ るまでドアを閉めていたが、その後、女性は逃げることができた。

Legend of the Seasは、この1週間クルーズの期間中、公海上にあった。バハマからベリーズに向かっており、この事件の後も旅行は続けられた。Forbesは逮捕されたタンパ港に戻る まで、船の営倉に入れられていた。

2000年度から6月まで、FBIはクルーズ船における305件の犯罪を公表している。事件の約45パーセントは、性的暴行を含むもの で あることを、FBIの数字は示している。(Tampa Tribune: Jan 30, 2006)

遠洋定期船は今やマレーシア海域で幽霊船に(マレーシア)

その最盛期には、洋上に浮かぶ最も豪華な船として大西洋横断航路を結び、フランスの誇り、古典的な遠洋定期船の最後の船として称賛され た。

しかしSS Franceとして1960年に進水したSS Norwayは、今やマレーシア沿岸沖の外海で、名前を下品にも塗り潰され、静かに錆び付いて、あたかも解体工場に向かうかのような惨めな姿を晒している。

このかっては世界最長であった歴史的に有名な船の運命は、2003年にボイラーが爆発した後で託されたドイツの港から曳航された5月以 来、多くのファンの真剣な推測の題材となっていた。

船主のNorwegian Cruise Lineは、昨年4月に「新たな冒険事業で本船を利用する」意図であると述べ、首都クアラ・ルンプールのちょうど西に位置するマレーシアのポート・クランに移動させた。 Norwayを、「当社の大変に進歩した船隊近代化計画には適合しなかった」と例外的に話したこと以外は、これ以上の詳細を発表しなかっ た。

海運・海事仲間の間では、ここ数ヶ月間、Norwayはアジアの船舶解体業者に売却されることとなっているという噂が飛び交っていた。

Greenpeaceは、解体する前に洗浄されない恐れがある50隻の監視すべき船の中にNorwayを含めており、本船を建造したフ ラ ンスの労働者がアスベストを含有する材料が1250トンも使われていると主張している、と言っている。

「労働者達は、本船を建造したときに自分達が晒されたのと同じ危険に、アジアの船舶解体工場の労働者を晒すことは望んでいない。」とそ の ウェブ・サイトで、現在広まっているアスベスト関連の病気に言及して掲載している。

Norwegianのマレーシアの親会社、Star Cruisesは、計画について詳しく述べることを拒否したばかりか、Norwayがマレーシア海域に存在することを確認することすら拒否した。

しかしマレーシアの海事当局はAgence France-Presseに対し、このバハマ船籍の船は、首都のクアラ・ルンプールの西にあるマレーシアで混雑しているポート・クランから1海里の、マラッカ海峡の外海 に投錨していることを確認した。

「この船はマレーシアの領海におります。」とある海事当局者は、同局の係官が同船を検査したことを付け加えて語った。

ポート・クランから約30分ほど高速船で接近すると、Norwayの優雅な姿と特徴のある翼のついた煙突がおぼろげに浮かび上がり、明 ら かにそれと確認できた。このかっては贅沢なクルーズをしていた威厳ある船の前途は不明だ。金属文字で盛り上がった巨大な定期船の名前は、 ぞんざいなやり方で塗り潰されているが、はっきりと分かるもの。上には新しい名前、Blue Ladyと書かれていた。

とびきりのお金持ちの乗客に良い眺めを提供した窓は、よろい戸が閉じられたものがあり、青いカーテンが部分的に下がっていて、一方窓越 し には調度品が重ねられているのが見えた。

使用されていないバスケットボールの輪とThe Great Outdoor Restaurant(=大屋外食堂)と読める看板が、かっては乗客が日光浴をした広い上甲板にあり、景気の良かった日々を彷彿させる。甲板のかっては綺麗だった手摺や天 井の塗装面は、錆びて剥がれ落ちている。

船員は見あたらなかったが、Norwayの2本ある煙突の1つからは煙が上がっていた。この煙突は元祖前衛的な内装と手工業品と並ん で、 就航時には喝采を浴びたものだった。

地元ポート・クランの船舶運航者のJacky Tan Keng Jooは、昨年の8月に同海域を周ったときに、初めてNorwayに気がついたと話した。

3回、その船のところに行ったことがあると話した。友人を乗せて2回、そして昨年10月にStar Cruisesを所有するGentingグループの幹部をNorwayに連れて行った1回だ。

「3人乗船しました。1人はマレーシア人で、2人は白人の外国人でしたよ。船には乗船しようとせず、写真を撮っていましたね。」

Tanは、船員は見かけたことはないが、フェリーが定期的にNorwayに必需品や飲料水を運んでいるとも語った。

Franceが1960年5月11日に、当時のCharles De Gaulle大統領夫人Yvonne De Gaulleにより進水したとき、313mの同船は当時世界最長の定期船であった。現在、Queen Mary 2が345mの長さで記録を保持している。

同船は1979年にNorwegian Cruise Lineに売却され、改名した。2003年にフロリダ州マイアミで爆発事故を起こして8人の船員が死亡した1ヵ月後に、500000ドルの費用をかけてドイツのブレマー ハーフェン港で維持・管理されていた。

しかしNorwayの美しさと10年以上に及ぶ運航で、多数の愛好者を生み出した。愛好者らは、熱心にその居場所を追跡し、その運命に 関 する見解を交換し、その保存を求めている。(Mail & Guardian Online: 31 January 2006 11:44)