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2005年11月

2005年11月の海外旅客船情報

フェリー会社は入札戦争の渦中に(英国)

フェリー会社のP&Oは、何百万ポンドもの入札戦争の標的となる。

サウサンプトンやチルベリー等、世界中に多くのコンテナ港湾を保有するP&Oは、昨日、買収される話があることを確認した。

この買収は、ドバイの国有港湾会社DP Worldに因るものと考えられており、デンマークのAP Moeller-Maersk、香港のHutchison複合企業等の、ライバルの動きを刺激するものと見られている。

P&O株は、同社が証券取引所に「第3者から予告連絡を受けた」と話したことから、30パーセント上昇して400ペンスに上 がっ た。P&Oは現在、約30億ポンドの価値がある。

この買収により、Peninsular and Oriental Steam Navigation Companyとして設立されたP&Oの、英国人による168年間に及ぶ所有は終わりとなる。同社は全盛期、世界中の英国の植民地に貨物を輸送していた。 (Glasgow Daily Record: 1 November 2005)

CarnivalはKatrina契約を自己弁護(米国)

マイアミに本拠を置くCarnival Cruise Linesと他の3社は、水曜日、合衆国議会の委員会のハリケーン災害に対する対処の調査で、ハリケーンKatrinaの契約を自己弁護した。

Carnivalの市場調査兼計画副社長、Terry Thorntonは、Katrina後の仮設住宅を提供するための2億3,600万ドルの契約の一環として、メキシコ湾岸に3隻のクルーズ船を送るべく、120,000人 の乗客を別に移さなければならなかったと語った。

Thorntonは、株主に対して、Carnivalはこの取引において損得なしにすると語り、更に、住宅供給のために1人当たり1日 178ドルから184ドルというのは、湾岸戦争でクルーズ船に海軍兵士を乗せた費用の、1日当たり170ドルに近いと話した、と述べた。

政府と契約した他の3社、すなわちThe Shaw Group、Landstar System、Innotech Productsの経営者も、自分達の契約を自己弁護した。

ここは政府の用度係と契約したもので、検査官はミシシッピー州の移動式教室を提供する3,900万ドルの1本の契約で、少なくとも無駄 使 いが見つかったと発表している。

Carnivalの契約を含む、その他の会計検査結果は45日以内に公表される、と再調査を担当している国土安全省監察長官 Richard Skinnerは話した。(Miami Herald: Posted on Thu, Nov. 03, 2005)

Silja Lineは売却へ(フィンランド)

Silja Lineという海運会社のアメリカ(注、英国バミューダの誤り)の所有者、Sea Containers Ltd.は、同社を売却すると発表した。

以前、Sea Containersは、10月の末までに、この利益の出ないパッとしない運航をどうするか決定すると話していた。Sea Containersは、Siljaの売却に照準を合わせた対策も発表した。船舶のSilja Opera(注、旧スーパースター・トーラス)、Finnjet、Walrusは、買手が見つかり次第売却する。

Siljaはまた、人員を削減し、フィンランド、スウェーデン、ドイツの営業所を閉鎖する。フィンランドでは、100人から150人の 雇 用削減となる。Silja Operaの売却で、400人が職を失うこととなる。ヘルシンキとタリン間の高速船Sea Catの運航は、3隻から2隻に減船となる。

Siljaは、主要航路であるヘルシンキ―ストックホルム航路、トゥルク―ストックホルム航路、ヘルシンキ―タリン航路に集中する計画 で ある。ヘルシンキとストックホルム間で運航されているSilja SerenadeとSilja Symphonyが再び利益を上げるよう、努力がなされることとなる。Siljaは既に、1月と2月にこれら船舶の共用部分を改装することで合意している。この効率計画の 狙いは、2007年までに、2,300万ユーロに費用を削減することにある。

Silja Lineの経営陣は、可能性ある買手に関して論評することを望まなかった。同社の最高経営責任者Antti Pankakoskiは、この費用削減対策は、同社の決算のかなりの改善をもたらす機会となると話している。

「Silja Lineのプロダクト・ブランド(=商標力)は強力なもので、市場における需要も安定しております。収益低下という視点からは、部分的に不必要なものもありますが、中心に あるものは収益を生み出すものです。」と語っている。

Silja Lineは、バルト海の厳しい競争に曝されている。雇用削減に関して、9月に職員代表との話合いが始まっていた。(Helsingin Sanomat: Friday 4.11.2005)

Hoverspeedはドーバー―カレー航路を閉鎖へ(英国)

昨日、Hoverspeedは、残念ながらドーバー―カレー間の海峡横断航路を閉鎖すると話した。

同社では、今年の輸送車輛台数が17%増であったにも関わらず、同航路の赤字をこれ以上支えることは出来ないと話した。小売り販売の減 少 と並び、燃料費用の高騰と市場占有率の低下が、同社の財政問題を引起こした。

Hoverspeedは、Seacats(=高速フェリー)の維持のために職員の何人かは雇用し続けるものの、多くの職員は人員削減に 直 面することとなる。同社は、英国に102人、フランスに54人の職員を雇用している。(Guardian Unlimited: Saturday November 5, 2005)

アフリカ沖でクルーズ船は海賊を振り切る(ケニア)

ケニア、ナイロビ発。昨日、アフリカ東岸沖で、手榴弾発射装置と機関銃で武装した海賊が、豪華クルーズ船を乗っ取ろうとしたが、船は海 賊を振り切った、と当局者は語った。

海賊を満載した2隻の船が、ソマリア沖、約100マイルのSeabourn Spiritに接近し、重火器で武装した強盗は発砲の上、乗船を試みた、とCarnival Corpの子会社でマイアミのSeabourn Cruise Lineの広報担当者、Bruce Goodは話した。本船は、高速にして、針路を変更して逃げた。

「大変に組織化された海賊です。」とSeafarers Assistance Program(=海員援助計画)のケニア支部長Andrew Mwanguraは語った。「ソマリアの海岸は、海事警備保障上、この地方で大変に危険な所なんです。」

攻撃者はSpiritに乗船できる程、接近はできなかったが、榴散弾の破片で、161人の船員のうち1人が怪我をした、とこのクルーズ 客 船会社社長Deborah Natansohnは話した。

船の151人の乗客は、大半がアメリカ人で、他にオーストラリア人やヨーロッパ人であったが、安全のためにラウンジに集められた、と Goodは話した。怪我人はいなかった。

「今のところ、動機は盗みだと思っています。」とGoodは話した。船員らは、「船に乗ってもらいたくない人が船に乗り込もうとするこ と を含む様々な筋書き」に向けた訓練をしているとも付け加えた。

英国の通信社Press Associationは、乗客は、25フィートの2隻のゴムボートが船に接近して、発砲する音で目が覚めたと伝えた。

シアトルのEdith Lairdは、娘と友人と旅行中であったが、British Broadcasting Corp.(=BBC)に、電子メールで海賊は窓の外にいたと語った。「少なくとも3発のロケット推進の手榴弾を船に撃ち込み、一発はステート・ルーム(=客室)に当たり ました。」とLairdは書いてきた。「出来るだけ速く船を動かすことしか考えつきませんでしたが、(船長は)海賊を振り切るために最善 を尽くしました。」

Spiritは、エジプトのアレクサンドリアからの16日間の航海の最後に、ケニアのモンバサに向かっていた。(Winston- Salem Journal: Sunday, November 6, 2005)

Princessはエデンでザブンと音を立てる(=大評判を取る)(オーストラリア)

エデンは今朝、クルーズ船のPacific Princessを大歓迎した。

このP&Oの船は、Twofold Bayに歴史的な1日寄港をしたもので、今後数ヶ月に亘る多くの同種のの寄港を見ることになる新しい観光の魁となるものだ。

今日、本船の700人の乗客の多くが、遠くはMerimbulaやBegaといった観光地の観光や、地元見物に参加するために下船し た。

エデンの沿岸警備隊のPam Alexanderは、その情景を次のように描写した。

「船は本当に目を見張らせるものでした。うちの港では、こんなに大きな白い観光船を扱ったことがなかったものでして。」と語った。「船 は ちょうど、チップ製粉所埠頭に近づいて来ています。警察船がそばにいて、そして曳船と、それから岬には大勢の見物人が出ています。本当に みものですね。」

この3億ドルの30,000トンの船は、シドニーを出発して、時計と反対にオーストラリアを周遊する航海の最後の寄港をしている。しか し 今朝の見物人の全てが肯定しているわけではなかった。

環境保護団体のChipstop(=チップ反対)は、Pacific Princessが接岸した多目的埠頭の近くに大きな看板を立てて、地元チップ産業を批判していた。

しかし広報のHarriett Swiftは、メンバーはこのお祭り騒ぎを台無しにしようとはしないと話している。

「ええ、全てを見ていただきたいのです。今日、皆さん森に観光で行かれるでしょう。それは良いことです。ここの森林を巡るお話の両極端 の ことを知ることになるでしょうから。」と話した。(ABC Regional Online: Monday, 7 November 2005. 10:06 (AEDT))

フェリーの転覆で35人死亡(パキスタン)

カラチ発。カラチの南東約180キロメートルの沿岸にある町のKharo Chao近郊で金曜日にあったフェリーの転覆で、35人が死亡した。

このフェリーには52人乗船しており、うち17人は泳いで難を逃れた。当局者は、過積載のために岸から離れていないところで転覆したと 語った。遺体は地元民、パキスタン海軍とEdhi Foundationの潜水夫によって引上げられた。

消息筋は、女性や子供を含む乗客は、Soomra族とDars族の者で、法事に出席するためにAli Mohammad Dars村に向かうところだったと語った。

Sindh Chief Minister Arbab Ghulam Rahimは、この事故で人命が失われたことに対し弔意を表明し、調査を命じた。

地方政府は、遺族に対してそれぞれ25,000パキスタン・ルビーの補償金を支払うと発表した。Sindh Chief Ministerの補佐のAijaz Ali Shahも、Sindh政府からも補償金を出すことを約束した。

死亡したのは、Bachil、Bachal、Maryam、Khairan、Nooran、Khairan、Banoo、Razia、 Allahdino、Amanat、Haneefan、Shafi、Niamat、Hawa、Nathi、Raheeman、 Khadija、Abida、Jhalloo、Lakhano、Fahmeeda、Khairan、Soomari、Saran、 Hashim、Abdul Kareem、Fatima、Ali Nawaz、Abdullah、Zubeda、Idrees、そしてYakoob関係者。(Daily Times: Monday, November 07, 2005)

200人乗船のバングラデシュのフェリーが海に沈没(バングラデシュ)

11月7日、ダッカ発。バングラデシュのチッタゴン港に向かっていた200人以上を輸送していたフェリーが、月曜日にベンガル湾で沈没 した、と警察は話した。

「フェリーのM.V. Madinaは、ベンガル湾のSandwip島とチッタゴン間の海峡の中央部で沈没しました。」と警察官の1人が電話で答えた。

救助隊は直ちに現場に向かったものの、詳細は分らないと話した。(Reuters: Mon 7 Nov 2005 7:14 AM ET)

クルーズ客船会社:ソマリア沖で海賊に襲撃された船は音響兵器を使用(米国)

11月8日。豪華クルーズ船の船員は、アフリカ東岸沖で海賊の一味に襲撃されたとき、直射光線で耳をつんざくような騒音を出す音響兵器 を使用した、とこのクルーズ客船会社では話している。

Seabourn Spiritは防御システムの一環として、Long Range Acoustic Device(=長距離音響装置)、すなわちLRADを装備している、とマイアミに本拠を置くSeabourn Cruise Lineの広報担当者、Bruce Goodは話した。海賊がロケット推進の手榴弾や機関銃を発砲して乗船を試みたとき、Spiritはソマリア沖、約100マイルの海域にいた。

このCarnival Corp.の子会社では、同兵器が海賊の撃退に成功したものかどうかを調べていた、とこの広報担当は話した。本船の船長は、針路を変更して高速に切り換え、2隻の小型船に 分乗した海賊から上手く逃れるために外海に向かった、と話した。これ以上の詳しいことについては知らなかった。

装置製造者のAmerican Technology Corp.は、耳をつんざくような「爆音」は、訓練を積んだ保安職員の指示によるものだと話した。それは船の作戦行動と一体となって、攻撃者をその場から立ち去らせること となった、と同社では話している。

LRADは、所謂「non-lethal weapon(=非殺傷兵器)」であり、イエメン沖でUSS Coleが2000年に攻撃されて死傷者を出した事件の後、合衆国の軍艦に接近しようとする小型船の操船者を近づけないようにするために、合衆国軍向けに開発されたもの。

軍用のものは、重さ45ポンドの皿状の装置で、高周波の突き刺すような音を狭い(注、指向性のある)光線により直射することのできるも の である。現場にごく近い場所にいるLRADの操作者やその他の者は、影響を受けることがない。

サン・ディエゴに本拠を置くAmerican Technologyは、この高周波を火災報知機にたとえ、ただもっと大きな音がするだけだという。火災報知機が約80から90デシベルであるのに対して、約150デシベ ルの音を出すことができるものだ。

この装置は2003年の夏以来、世界中の商船や海軍の艦船に配備されて来ている、と同社では話している。(abc7news.com: Nov. 8)

オランダのフェリー・グループがNorse Merchant Groupを買収(英国・アイルランド)

オランダのフェリー・グループのNorfolklineが、Norse Merchant Group(NMG)とその子会社を今日買収した。

このニュースの発表において、Norfolkline Groupの最高経営責任者Thomas Woldbyeは、次のように話した。「Norse Merchant Groupの買収で、Norfolklineの英国・アイルランド市場における関わりが強固なものとなります。」

NMGの最高経営責任者Derek Sloanは辞任し、NMGの常務取締役Phillip Shepherdが、Irish Sea Ferry Servicesの取締役としてNorfolkline Management(=経営)団に加わることとなる。この経営統合は、遅くとも2006年4月には完了するものとみられる。

NorseMerchant Ferriesは、ベルファスト及びダブリンから、英国、その他への運航を経営している。同社は従業員450人を擁し、ベルファスト、ダブリン、バーケンヘッドのターミナ ルで営業している。(Ireland Online: 09/11/2005 - 13:43:34)

海賊がソマリア沖で5隻以上を襲う(ソマリア)

Daniel Wallisによる今日のReutersの記事によると、この盗賊らは「母船」の指示を受けているという。最近の攻撃の波の中心は謎めいており、所謂、母船が、ソマリアの 北東沿岸沖で、7月下旬以来、3回も姿を現している。

「これが、生贄を攻撃すべく高速船を出した船だと理解しています。」とMwanguraは話した。「この船の名前、船主、船籍国、そし て 乗船している船員の身元を明らかにしようとしているところです。」

Spirit急襲の失敗後、海賊たちは明らかに急いで母船に戻った、とMwanguraは話した。

International Maritime Bureau(=国際海事局)(IMB)は、今週、状況は完全に異常事態であり、非常に危険であると語った。(World Hum: Posted by Michael Yessis 11.11.05)

P&Oは1億1,100万ユーロでPride of Rotterdam購入へ選択権行使(英国)

ロンドン発。Peninsular & Oriental Steam Navigation Companyは、現在の傭船契約が切れる2006年11月以降も運航を継続すべく、Pride of Rotterdamを1億1,100万ユーロで購入する選択権を行使した、と話した。

Pride of Rotterdamと姉妹船のPride of Hullは、ハルとロッテルダムの間のフェリー航路で運航している。

Pride of Rotterdamは、現在、オランダの共同経営者Norships II CVによって所有されており、本船が就航した2001年以来、P&O Ferriesに傭船されてきた。この選択権では、第三者が本船を購入し、10年間までP&O Ferriesに傭船する条件で合意している、とP&Oは話した。

傭船料に変更があるとは予想されていない。(Forbes: 11.11.2005, 05:21 AM)

ドイツ人年金生活者の戯れ用の湾岸の真珠(バーレーン)

5星の豪華クルーズ定期船、Hapag LloydのMS Europaが昨日、324人の観光客を乗せて、ドイツからミナ・サルマンに到着した。

このクルーズは、ドイツ語圏の年金生活者と280人の船員から構成されるもので、寄港地観光を手配したAlgosaibi Travelが誘致した。

観光客らは、Al Fateh Grand Mosque(=モスク)、Bahrain National Museum(=国立博物館)、Beit Al Quran、Al A'ali Burial Mound(=墓)、Bahrain Fort(= 砦)、Saudi Causeway(=土手道)、Bahrain International Circuit(=国際競技場)等の、数多くの人気のある魅力に魅了された、とAlgosaibiの総支配人、Isaac Mathewは話した。観光客の多くは、Al AaliやSeef商業施設を含む、Manama Suqにも買い物旅行に出かけた。観光客は、とりわけ国立博物館、Bahrain International Circuit、そして買い物施設が大変に印象に 残ったようだ、とMathew氏は話した。

11層からなる豪華クルーズ船は、204室に408人の乗客を収容でき、その80パーセントに予約が入っているという。Europaは 世 界一周旅行の途上で、先週の火曜日にドバイから出帆したもの。本船は昨夜、ムンバイに向けて出発し、そこからセイシェルに進み、その後、 全ての大陸を巡る。

港湾での手配は、Inchcape Shipping Servicesが行った。Al Nasser Transportでは、冷房付の豪華コーチ(=長距離大型バス)を提供した。(Gulf Daily News: Sunday 13 November 2005)

クルーズ船の求人広告は「詐欺」(オーストラリア)

国際クルーズ船に関する一連の新聞求人広告は詐欺である、とニュー・サウス・ウェールズ州政府では話している。

ニュー・サウス・ウェールズ州Fair Trading Minister(=公正取引相)のDiane Beamerは、広告に名前が使われたHolland America Lineは、新聞に広告を出していないと語った。この広告に応じた人々は、仕事に関する詳しい情報を得ようと、南アフリカに300ドルを送金したと話している、と Beamer女史は語った。

「連中は実在しない夢の仕事を提供して、人々をだましているのです。」と語った。「更に、仕事を探している者に料金を支払うよう求める 職 業紹介は、Fair Trading Act(=公正取引法)の下で 違法です。」

Holland America Lineの広報担当者、Andrew Millmoreは、今日、この虚偽の広告に関して懸念を表明した。

「弊社で働くことを考えている方から前もって料金を徴収することが決してないことは、私が保証できます。」(NEWS.com.au: November 15, 2005)

クルーズ船客がシュノーケル潜水で行方不明(ベリーズ)

この4週間余りの間に3回も、当局が海で捜索・救助活動に従事することとなった。詳細は不明だが、今夜、当方で判明したところでは、ク ルーズ船でベリーズに今日到着した観光客の1人が、Shark Ray Alley(=鮫の 背びれ横丁)として知られるCaye Caulkerの南東約1マイルの地点で、妻や兄弟とシュノーケル潜水をしていて、どういう訳かはぐれて行方が分からなくなったという。

警察によると、この観光客は約30分間遊泳していて、事故当時、ガイドが付いていたという。この行方不明の男性が、救命胴衣を身に着け て いたかどうかは、ハッキリしない。

当方で分かっていることは、この一行は今日、クルーズ船のNorwegian Dreamで到着したということである。今夜、この島で当方が話を聞いた地元民は、News Fiveに対し、警察、Caye Caulkerの住民、Belize Defence Force(=ベリーズ防衛軍)は、未だに沿岸海域を巡回していると話している。(Channel5Belize.com)

5本のハドソン河のフェリー航路で運賃値上げ(米国)

ニュージャージー州、ホボケン発。New York Waterwayの5本の航路の通勤客は、12月1日からハドソン河を横断するのに、これまで以上に運賃を支払うこととなる。

船を運航しているこの会社では、この航路で50セントから70セント値上げする。ディーゼル燃料価格の高騰が原因。

値上げとなるのは、ホボケン・サウスからWorld Financial Centerに向かう航路とPier Eleven(第11埠頭)に向かう航路、Liberty HarborとPort Liberteから Pier Eleven(第11埠頭)に向かう航路、HarborsideからPier 79(第79埠頭)に行く航路。(1010 Wins: Nov 17, 2005 11:00 am US/Eastern)

AP Moeller-MaerskはP&O Nedlloydのヨーロッパ・南アフリカ運航を日本のMitsuiに売却(デンマーク)

コペンハーゲン発。AP Moeller-Maersk ASは、Royal P&O Nedlloyd NVのヨーロッパ・南アフリカ間の既存の運航を、日本のMitsui OSK Linesに売却する合意に達したと話した。財政上の詳細については未公表。

この分離は来年の2月1日に発効するが、必要とされる法的な承認に従う。

7月にヨーロッパ委員会は、AP Moeller-MaerskのP&O Nedlloydの買収の承認の条件の一つとして、ヨーロッパ・アフリカ航路の分離を挙げていた。(Forbes: 11.18.2005, 07:31 AM)

フェリーは宙を舞う(英国)

ブラックプールからサウスポートへのホバークラフトの就航が迫っている。Freckletonの実業家Pete Waltonは、海上試運転に向けて始動した。

Sefton Council(=議会)とEnglish Natureが、英国建造のGriffinという船の改良に満足し、Lytham近郊のRibble Estuary(=河口)を道行く人々は、今週末に初めて行われるものを見ることができることになる。

Waltonのコーチ(=長距離バス)の所有者は、English NatureがRibble河のアヒルに影響を与えると懸念を表明したため、一時的に暗礁に乗り上げていた。

Walton氏は語った。「その航路に向けて弊社は動いておりませんが、これは正しい方向にある大変に確かな歩みです。来年の4月まで に 運航したいものです。」

この運航はFyldeとBlackpoolの議員によって承認されており、Ribble河を横断するというもの。往復で約10ポンド。

このホバークラフトは、洗練された衛星航海技術を使用し、試運転は成功するはずである。ブラックプール・サウスポート間の航路は、国内 に おける選ばれた数少ないホバークラフト航路の1つとなる。(Blackpool Today: 18 November 2005)

新しい「Poseidon Adventure」は大災害(米国)

時折、評論家は「見ちゃいけない」とか、「NBC、あんたは恥を知るべきだ」と言いたくなる。そして放り投げる。

だが、1972年のパニック映画の傑作「The Poseidon Adventure(=ポセイドン・アドベンチャー)」のイライラさせられる再映画化作品に3時間も付き合った挫折感を、評論家はどう発散させるのであろうか。という訳 で、こうして公の場で発散させていただけることになって私は感謝している。その代わり、「まるで駄目」とか「大失敗」という言葉を、この Robert Halmi Jr.がプロデュースした、明日の夜8時にChannel 7で放送されるものには使わないことをお約束しよう。

しかし私は、「果てしない」とか、「馬鹿げた」という言葉を使うことにはなる。というのは、この映画は欠陥だらけの水中公園をゆっくり 歩 くようなものだからだ。特殊効果だって?そんなに特殊なものじゃない。生存者は見た目には不自然な環境の下で果てしなく登り、水中を潜 り、昼間の連続ドラマの暖炉のガスと同じくらい恐ろしげな火から逃げ回るのだ。大きな船がひっくり返って何千人も死んだとは思えないドラ マだ。あるいは僅かながら死体が転がっているのを見て、何千人も死んだと何とか想像するのだろうか。映画の技術水準から言えば、1960 年当時の水準だ。

一方、映画は諜報員として登場するAlex Kingstonの率いる2つの救助活動によって分断されている。Kingstonは、侘しい地階の娯楽センターみたいに見えるハイテク室で指揮している。それは電話をか ける演技をしている極端に隔離した部屋なのだ。

映画が救出に向かうにつれて、生存者の関係は「Love Boat(=ラブ・ボート)」の挿話みたいに深まっていく。Steve Guttenbergは、船のマッサージ師を引っ掛けようとしている不幸な夫みたいな、大人みたいなものに未だになろうとしている。Shelley Wintersの役は、Sylvia Symsが穢れのない糖蜜みたいだ。今回は「Manny this」や「Manny that」等を唱える未亡人だ。そして謎めいた司教のRutger Hauerは、全くのお飾り。こうした登場人物が、この冒険談を、例えてみれば3次元で現れる「Survivor(=生存者)」みたいな番組の典型的人物となっている。

プロデューサーのIrwin Allenが開拓した元の映画では、波がPoseidonを引っくり返した。しかしここでの波は、貴重な時間を大いに浪費して感じる船酔いの吐き気の波である。この再映画 化作品では、とんまなテロリストが船体を爆破して穴を開け、遠洋定期船がひっくり返って、ゆっくりと沈むのだ(皮肉なことに、脚本家は恐 らく、自然災害は最新のものとするには適切ではないと思ったのだろう。)。連中は笑わぬAdam Baldwinが演じる国土安全保障局員によって率いられ、彼はまるでキリスト時代みたいなBen Affleck等の同僚達とは何の人間関係もない。

しかし気難し屋だと非難することはできない。彼は脚本に従っているだけなのだ。(Boston Globe: November 19, 2005)

クルーズ船による訪問者数が増加(ニュー・ジーランド)

クルーズ船でオークランドにやってきた観光客数は、今シーズン、3分の1増加するものと見られている。

今から来年の8月までの間に同港に48隻のクルーズ船が接岸し、この都市を90,000人近い観光客が訪問するものと予想されている。 オークランド港では、観光客は地元の商店や食堂で、約2,000ドル消費すると見積もっている。

2001年9月11日の合衆国への攻撃以来、ニュー・ジーランドと南太平洋は、かなり安全な地域と見られていると話している。 (TVNZ: Nov 20, 2005)

Akerはフェリーの契約を獲得(ノルウェー)

Aker Yardsは、フィンランドのViking Line向けに新しい旅客フェリーを建造することで合意書に署名した。この取引は約10億ノルウェー・クローネ相当。

オスロに本拠を置くAker Kvarner関連の造船部門であるAker Yardsは、ヘルシンキの造船所で本船を建造する。この造船所は世界で最もコスト効率の高い造船所の1つと考えられている。

本件契約は、約1億2,000万ユーロ(10億ノルウェー・クローネ)相当のもの。同型の更に2隻の旅客フェリーを建造する選択権が含 ま れている。

Viking Lineは、ヘルシンキのAker Kvarner造船所で、既に7隻の旅客フェリーを建造している。(Aftenposten: 21 Nov 2005, 12:22)

SuperStar Geminiは新シーズン開始のためにシンガポールに復帰(シンガポール)

Star CruisesのSuperStar Geminiは、新たに毎週シンガポール発の7泊クルーズを始めるためにシンガポールに復帰した。この新しい旅程では、SuperStar Geminiは今月から2006年の終わりまで、 東南アジア、香港を横断する16ヵ所の目的地に寄港する。(中略)

この新シーズン、SuperStar Geminiは、2003年10月の配置転換から2年ぶりに、母港のシンガポールに再び姿を現すことになる。(後略)(Search ASIA Travel Tips .com: 22 November 2005)

1日に2件の船舶事故(ロシア)

火曜日、サハリンのコルサコフの町の近郊で、3隻の日本船が岸に打ち付けられた、とウラジオストクの救助センターは報告した。

船は、排水量1,600立方メートルの2隻の艀と1隻の発動機船で、建設作業に使われていたもの。事故による怪我人や油の流出は報告さ れ ていない。

現在、秒速20メートルの風のある荒天のため、船の浮揚作業は遅れている。救助隊では、救助作業は天候が回復してから開始すると話して い る。

一方、別の事故でロシアの旅客船「Eduard Toll」は、火曜日、日本の富山港で日本船によって船体に穴が開いた。乗客は別の船に移り、怪我人は報告されていない。(Vladivostok Novosti: November 23, 2005)

Dave BrubeckはQueen Mary IIで航海(ドイツ)

老練なジャズ演奏家のDave Brubeckは、豪華遠洋定期船のQueen Mary IIで大西洋を横断して85歳の誕生日を祝った。

Brubeckは、ナチの戦犯を裁いたことを認めるこの都市の記念式典の一環として演奏すべく、ドイツのニュルンベルクに足を伸ばし た。 この老練な演奏家は、戦後、ニュルンベルクでPatton将軍に仕えていた。

Queen Mary IIに乗船して大西洋をゆったりと横断して、職員と出会う一時を過ごした。

85歳の誕生日のお祝いの一環として、London Symphony Orchestra(=ロンドン交響楽団)と演奏することにもなっている。(Undercover Music News: November 24 2005)

クルーズ写真術研究会でOlympus E300を使用(米国)

クルーズ写真研究会で、Olympus E300というカメラが使用される。Olympus E300 digital single reflex cameras(=デジタル一眼レフ・カメラ)は、初級・中級写真家向けの研究会となる、来るべき8日間のDigital Photography & Imaging Cruise(=デジタル写真と画像化クルーズ)で使用すべく、参加者に提供される。

この写真画像化クルーズは、2006年3月1日にフロリダ州フォート・ローダーデールを出港し、Carnivalの新しい超定期船 Legendで南カリブ海に向かうもの。研究会は、デジタル写真術、画像化技術、そして印刷に関する一連の講義を寛いだ環境の下で行うも ので、6回目になる。予定されている寄港地には、サン・マルタン島、バルバドス、マルティニーク島が含まれ、それぞれ特徴ある文化を有し ている。

研究会の参加者には、協賛スポンサーから800ドル以上相当のハードウェアとソフトウェアが送呈され、他の大半のデジタル・カメラでは 捉 えることが出来ない写真を撮影できる、800万画素のOlympus E-300を貰うことができる。

「Olympusのデジタル一眼レフ・カメラは、写真の全く新しい世界を切り開いたのです。」と、このクルーズの主任講師で、 Digital Camera Magazineの編集長であるArthur H. Bleichは語った。

「このカメラによって、特殊効果のためにレンズを交換し、対象をレンズを通して正確にどう写るかプレビューする(=前もって見る)こと が 可能になったのです。また構図を決めるために、腕を伸ばしてカメラを持つ必要もないのです。これは明るい日光の下では見るのが難しく、手 ブレの原因になるものでした。」

30人までの初心者と中級者が、講義、実演に参加し、幅広く備品を使用することができる。また写真を撮影し、講評を受け、印刷すること と なる。参加者は洋上に船がいる間、本船の最新の衛星設備を通じて、自分のウェブサイトに写真をアップロードしたり、世界中の友人や家族に 電子メールで送ったりすることができることになる。(LetsGoDigital: November 25th 2005 - 20:27 CET)

アイルランドのフェリー争議が激化(アイルランド)

Irish Ferriesの労働者と経営陣間の紛争が激化し、従業員は、月曜日に到着することとなっているフランス船を追い払うと脅迫している。アイルランドの船員が警備員と外国人 労働者の排除を求め、2隻の船がウェルシュ港で足止めされている。4人の職員がペンブロークで、3番目の船の中でバリケードを築いてい る。

この危機的状況は、警備員とラトビアからの多くの斡旋労働者、その他東ヨーロッパ諸国からの労働者を乗せた船がウェールズで足止めに なっ たときに爆発したもの。Irish Ferriesの決定を巡る労働争議で、東ヨーロッパの労働者に仕事を外部委託するという議論のある政策が促進することとなっている。同社では、アイリッシュ海における全 ての予約の取り消しを余儀なくされている。(Euronews.net: 27 November 2005)

KONEがRoyal Caribbean船舶向けの記録的なエレベーター受注を獲得(フィンランド)

KONEは、Royal Caribbean Cruises Ltdの一連の「Freedom Class」の三番船に、30基のエレベーターを供給する契約を獲得した。この受注は、KONEが1隻の船で獲得した中では、最多のエレベーターの契約となる。AKER Finnyardsは、クルーズ船、旅客フェリー、その他技術的に進んだ船舶の世界の指導的な設計・建造業者であるが、Royal Caribbean向けに本船を建造しているところだ。

現在、建造工事中の2隻の「Freedom Class」の船にも、KONEのエレベーターが装備される。一番船のFreedom of the Seasは2006年の春に引き渡され、その姉妹船は1年遅れで引き渡される。これら3隻の船は、全長339メートル、18層の甲板を有する史上最大の旅客クルーズ船とな る。満員の場合、この新船は3,600人の乗客と1,400人の船員を輸送することができる。KONEのエレベーターの引渡しは、 2007年を予定している。

KONEは、2005年3月にMacGREGORの船舶エレベーター事業を買収し、船舶エレベーターとエスカレーター事業の分野でその 地位を向上させている。現在では、この分野で市場を世界に広げ、技術的な指導者となっている。(Kauppalehti: Monday 28 November 2005 10:21 EET)

チリのフェリー事故で6人死亡、11人行方不明(チリ)

11月28日、チリ、サンティアゴ発。6人が死亡し、11人が行方不明となったチリ南部の湖のフェリー事故で、救助隊は月曜日、ヘリコ プターを使用して捜索した。しかし当局者は、生存者発見の望みは薄いと語った。

修学旅行から戻る途中だった生徒を含む6人は、サンティアゴの南560マイル(900キロ)のチリの湖沼地方にあるMaihue Lakeで、荒天のためにフェリーが転覆し、日曜日に死亡した。16人が助かった。

「神に(生存者が見つかるよう)祈っていますが、現実にはかなり難しいと思っています。」とValdivia地方知事Rene Vasquezは、Cooperativaラジオに語った。警察の報告では、船は法定最大搭載人員の2倍の乗客を乗せていたという。

「明らかに船は過積載でしたが、捜査中です。」とLos Lagos地方の行政官Jorge Vivesは話した。

チリの湖沼地方は、大半が深い森とアンデス山脈の荒野で、舟運が湖周辺の小さな町に行く交通手段として一般的だ。(後略) (Reuters AlertNet: 28 Nov 2005 14:26:11 GMT)

ドバイ港がP&Oを57億ドルで買収、第3位の港湾企業に(英国・アラブ首長国連邦)

ロンドン/ドバイ発。国が後援するDubai Ports Worldが、英国の港湾・フェリー・グループのP&Oを、火曜日に33億ポンドで買収することで合意に達し、世界第3位の港湾会社が成立することとなる。

アジアとヨーロッパにおける野心的な膨張戦略の一環として、Dubai PortsはP&Oの買収で、全額現金で1株当たり443ペンスを差し出した。P&Oは、英国の海運力の高さを形成した165年に及ぶ海の象徴であった。

この湾岸の会社の申し出た価格は、P&Oが可能性ある入札者との接触を確認した10月30日より以前のP&Oの市場価 格 に、46パーセントのプレミアムをつけたものだった。P&O株は0.7パーセント上昇して、グリニッジ標準時間14時04分にお いて438ペンスであった。

この取引は、最近の大手英国企業の買収に引き続くもの。また湾岸首長国の石油による金の山を投資に回すべく、地球からしぼり取っている ド バイ政府関連企業による、最新の大きな買い物でもあった。(後略)(FOX News: Tuesday, November 29, 2005)

胃腸病の勃発でRoyal Caribbeanのクルーズは台無し(米国)

05年11月29日。Royal Caribbean Internationalのクルーズ船で、先週胃腸病が勃発し、過去数年間、業界を悩ませた季節的なウイルスが戻ってきたことの兆しとなりそうだ。

Splendour of the Seasに乗船していた乗客の約8.5パーセント、船員の1.7パーセントが、スペインのバルセロナからの14日間クルーズの途上、発病した。この船は土曜日に、テキサス 州ガルベストンに到着し、そのクルーズを終えている。

病気の原因はまだ特定されていない。食べ物や水の中にいる細菌が、船上での胃腸病の主な原因ではあるが、2002年以来、ウイルスがよ り 頻繁に原因となってきている。

2005年に船で発生した16件の病気勃発のうち、11件が、U.S. Centers for Disease Control and Prevention(=合衆国疾病対策予防センター)により、ノロウイルスによるものと見られている。このウイルスは、人との接触によって感染し、下痢と激しい嘔吐が 48時間から72時間継続する。症状のある乗客は、ウイルスが広まるのを防ぐために、船室に隔離されるのが典型的(後略)。 (Mycaribbeannews: Wednesday, Nov 30, 2005)

クルーズ船に胃腸ウイルス直撃(オーストラリア)

船員らが伝染力の強い胃腸ノロウイルスの勃発を抑制しようともがいている豪華クルーズ定期船の乗客の中に、約180人のオーストラリア 人がいる。

Diamond Princessの2,600人以上の乗客と1,115人の船員がベルギー(注、この記述は疑問)からシンガポールへの16泊のクルーズを行った後、1月にシドニーに到着 することとなっているが、News Limited紙が伝えるところでは、乗客らは船室に留まるよう命じられているという。

乗客らは公衆便所を使わないよう要請され、各自の便所を使用後、少なくとも20秒間は石鹸と水で手を洗うよう要請されている。(The Age: November 30, 2005 - 8:29AM)

改装作業で乾船渠は大騒ぎ(カナダ)

940人乗りのCrystal Harmonyが、Victoria Shipyardsの歴史上最大の改装作業のために月曜日、Esquimaltに到着した。

この何百万ドルもかけた改装作業により、アジア風台所設備や食堂から各船室の浴槽の果てまで、あらゆる物が取り付けられて、本船は日本 人 旅行者向けに改造される。

「特定市場向けに仕立てる訳です。つまり日本化ですね。」とVictoria Shipyardsの運営主任Malcolm Barkerは話した。

「100社から150社の下請けを抱える、弊社にとってこれまでで最大の改装作業です。しかし利益は弊社に留まらないのです。当地には 何 百人もの職員や外国人労働者が集まります。中心街のホテルに泊まり、繁華街のパブで酒を飲み、家族にお土産を買うことでしょう。その経済 効果たるや、巨大なものです。」

800人近い外国人契約労働者やインテリア・デザイナーが、Crystal Harmonyと共に月曜日に到着し、本船の改装が終わる12月18日までビクトリアに滞在する。Inner Harbourのホテルで、一晩当たりざっと500室を占めて、伝統的に客のいない季節の接客業の景気を煽ることとなる。(中略)

ビクトリアに本拠を置くKing Brothers Ltd.は、Crystal Harmonyの滞在中、備品や供給品の通関と安全な到着の確保に責任を持っている。

「名付けて、船の調達屋です。海に浮かぶ村か町みたいな船の。」と船舶代理人のGordon Butterfieldは話した。「供給品は世界中から着きますよ。」

この改造船は、12月の終わりには作業を終えて日本に戻る。2006年にSuka 2(注、飛鳥IIの誤り)として再就航する。(Victoria News: Nov 30 2005)