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2005年8月

2005年8月の海外旅客船情報

フェリーの捜査(ギリシャ)

ピレウス沿岸警備隊は昨日、フェリーのRodanthiが金曜日に出港不能となって、何百人もの観光客が足止めになったことの原因を捜 査するよう命じた。

本船はパロス島、ナクソス島、サモス島等に向かう航路を航海することとなっていたが、GA Ferriesが所有する別のフェリー、Romildaと共に機関に不調が生じたことが報告された。これにより2,500人余の乗客が、伝統的に夏の最も混雑する日である 金曜日に旅行することができなくなった。

沿岸警備隊ではまた、この事件に関して地方検事に協力を要請した。本船は昨日の午後、航行可能と判断された。 (Kathimerini: Monday August 1, 2005)

Ocean Jewelの船主が破産の申立て(米国)

セント・ピーターズバーグ発。数ヶ月に亘る災難と論争を経て、Ocean Jewelの船主は月曜日に第11章の破産申立てを行った。

この動きにより、会社が再建し債権者に弁済する間、このカジノ船がJohn's Passから運航を継続することが可能となった。

またセント・ピーターズバーグ市が、会社の借金である72,000ドル以上を集めることが困難になるかも知れない、と市の顧問弁護士代 表 のMark Winnは話した。

全長450フィートの船を所有するTitan Cruisesの最高経営責任者のDennis Shepardは、2人の小口商人に船を差し押さえると脅されて、破産の申立てを行う決心をしたと語った。(後略)(St. Petersburg Times: Published August 1, 2005)

Aker YardsはTallinkからフェリーの受注(フィンランド)

Aker YardsとエストニアのTallink Groupは、2007年春に引渡し予定の高速旅客フェリーの建造契約に署名した。約1億1,000万ユーロ相当のもの。契約には、もう1隻の同様の船舶の選択権が含まれ る。

この新しいフェリーは、ヘルシンキの造船所で引き渡されることとなっており、新しい革新的な設計となる。本船がヘルシンキとタリン間の 定 期運航を始めると、両市間を1時間50分で結ぶことができることとなる。この砕氷フェリーで、通年運航をすることが可能となる。旅客定員 1,900に加え、全長185m、全幅27.7mの本船は、自家用車と貨物コンテナ用の車輛甲板が、2キロメートル以上に及ぶ設計となっ ている。

「当社はTallinkと共同し伝統を保つことができ、喜んでおります。」とAker Yardsのクルーズとフェリーの責任者で、Aker Finnyards社長のYrjo Julinは語った。「今後5年間に、4隻の新造契約を結ぶものと考えております。当社の優秀さに対する信用の結果であります。」

ラウマの造船所で現在建造している船は、2006年春にTallinkに引き渡されることになっている新世代のクルーズフェリー。ク ルー ズフェリーのMS RomantikaとMS Victoriaは、2002年と2004年の春に引き渡されている。(Marine Log: August 1, 2005)

フェリー事故で10人死亡(ナイジェリア)

アブジャ発。月曜日、ナイジェリア南西部のオキティプパでフェリーが転覆して10人死亡した、と地方海上警察のFolorunso Oyesanuが確認した。

視界不良のために、この木製の船は硬い物に衝突したという。当時、35人以上の乗客、すなわち主として市場の女性と学生が乗船してい た。

先週の火曜日、アメ地方で同様の状況の下、約200人の女性、職人、休暇の学生が溺死している。(Independent Online: August 02 2005 at 08:49AM)

Aker YardsはRopaxの注文を獲得(フィンランド)

Aker Yardsとフランスの会社Brittany Ferriesは、2007年秋に引渡し予定の8,000万ユーロのropax船の建造契約に署名した。この契約には、あと1隻の同様の船の選択権が含まれている。

本船は、ブロックは主としてラウマで組み立てられるものの、ヘルシンキの造船所で引き渡される。

「1990年代の初めにBrittany Ferriesに2隻のカーフェリーを引き渡したことがありましたが、今回、同社と再び手を組むことができ、大変に嬉しく思います。」 とAker Finnyardsの社長で、Aker Yardsのクルーズとフェリーの責任者Yrjo Julinは語った。

このトレーラーropaxは、フランスとイングランド間の貨物車輛を、23ノットの速力で運ぶよう設計されているもの。全長165m、 全 幅26.8mの船は、車輛甲板の空間が2.2キロメートルで、120室の船室を有する。

同契約は、買手の資金調達の最終確認が条件になっている。(Marine Log: August 2, 2005)

クルーズ船はトルコに接岸するなと言い渡される(イスラエル・トルコ)

エルサレム発。イスラエルは、テロリスト攻撃の可能性があるとの警告を受けて、数千人の観光客を乗せているここの4隻のクルーズ船に対 し、トルコのアランヤ港に接岸しないように命令した、と当局者は金曜日に話した。

イスラエルの運輸大臣Meir Sheetritは、このトルコの港にクルーズ船を接岸させるなとの命令を受け取った。Army Radioは、船には3,500人のイスラエル人観光客が乗船していると伝えている。

外務省広報官Mark Regevは、「警告が出ている」と話し、船が針路を変更したことを確認した。しかし、どこから流されたもので、警告の質に関する詳細については話さなかった。トルコの内 務省広報官は、船が針路を変えたことやアランヤでの脅威に関し、情報を得ていなかった。

al-Qaidaに関連するトルコのイスラム武装勢力は、2003年11月の攻撃で、2ヵ所のユダヤ教会と、ロンドンに本拠を置く銀行 と 英国領事館を爆破し、58人を殺害、数百人以上に怪我を負わせている。60人以上が、この攻撃との関連で審理を受けている。検察官の起訴状によると、容疑者は、元々は地中 海のイスラエルの船を攻撃する計画であったと供述したという。

この公判において、被告人には、首謀者がOsama bin Ladenの前の最高代理、Abu Hafs al-Masriと2001年に会い、トルコに寄港するイスラエルの船舶や、合衆国のジェット機が使用している南トルコのIncirlik空軍基地を攻撃することを議論し た、と証言した者もいる。(Boston Globe: August 5, 2005)

イスラエルのクルーズ船がテロの脅迫を受けて帰国へ(キプロス)

2隻のイスラエルの定期船が、金曜日の安全上の警報によりキプロスのリマソル港に向かった。土曜日に出発することになっている、とキプ ロス当局は話した。

金曜日、イスラエルは、3,500人のイスラエル人乗客を乗せてトルコに向かっていた4隻のクルーズ船に対して、特別な安全上の脅迫を 理由に、別の港湾に針路を変更するよう命令した。

キプロス沿岸警備隊長、Antonis Shakallisは、臨時の保安対策が、2隻の船が島(注、キプロス)の沖で停泊中、陸上と沿岸で取られていると語った。

「臨時保安対策を取っており、港湾の海と陸で、職員を増強しています。」とShakallisはCyprus News Agencyに語った。Shakallisは、確認は出来なかったが、船はハイファとアシュドードに戻ることになるものと思うと話した。

運輸大臣のMeir Sheetritは、ハイファから航海してその日遅くに到着する予定になっていたイスラエル船籍の船舶に対して、攻撃の具体的な脅迫を引用してトルコのアランヤ港から離れ るよう指示した。

この2隻の船はIrisとJasmineで、ハイファに本拠を置くManos Cruisesによって運航されており、キプロスのリマソル港に向かった。別の船のMirage 1は、金曜日深夜にLarnacaに接岸した。Larnacaは、本船の寄港地として予定されていた。4番目のイスラエル船Dream Princessは、土曜日の朝、Larnacaに接岸したが、これも予定された寄港であった。両船とも、土曜日の午後にキプロスを出発 することとなっている。

キプロスの公安筋は、イスラエル当局はそこの保安対策が不満足なものであるので、イスラエル船舶はアランヤから離れるよう命じられてい る と語った。(Ha'aretz: Last update - 19:26 06/08/2005)

2006年にセント・キッツに初めてDISNEYのクルーズ船が訪問(セントクリストファー・ネイビス)

来年の9月に、Disneyのクルーズ船が初めてセント・キッツを訪れることとなる。Disney Cruise Lineは、セント・キッツのポート・ザンテが、10泊と11泊の2本の南カリブ海クルーズのうちの1本で、2ヵ所の新しい目的地のうちの1つになると発表した。

1750人乗りのDisney Wonderの南カリブ海クルーズは、3泊か4泊よりも長いクルーズを、Disneyが初めて提供する印となるもの。

Disneyの声明によると、南カリブ海の旅程には、セント・トーマス、セント・ルチア、バルバドス、アンティグア、セント・キッツと いった異国風の港が含まれている。バルバドスとセント・キッツは、Disney Cruise Lineにとっては、新しい寄港地。10泊クルーズは9月7日出発、11泊クルーズは2006年9月17日の出発。

「過去にDisneyのクルーズを体験されたお客様が、違った寄港地に向かう新しい冒険のために再び乗船することを熱望していることが 判ったのです。この特別の長距離クルーズは、繰り返し乗船されるお客様の心にあるものを計画したものでございます。」とDisney Cruise Line社長、Tom McAlpin氏は語った。(Communication's Unit Of The St. Kitts Prime Minister: AUGUST 6TH 2005)

爆発物の報告で警察がヘルシンキの港を閉鎖(フィンランド)

8月6日、ヘルシンキ発。フィンランド警察は、旅客船に積載されたトラックが爆発物を載せているとの情報を得て、土曜日の夜遅く、ヘル シンキの2つの港を一時的に閉鎖した。

「午後9時30分頃、港を閉鎖して捜索したところ、何も見つかりませんでした。」と警察の広報官Ken Hannikenは話した。

ヘルシンキに向かっていたエストニアのトラックに爆弾が積まれているとの電話があり、警察は、首都の南部と西部の港を閉鎖して、2つの 港 に入港したフェリーの大量のトラックを検査した。広報官によると、南港は検査後、再開された。

フィンランド警察は、10th World Athletics Championships(=第10回世界陸上選手権大会)が土曜日の夜に始まったヘルシンキでの警備を強化している。(Xinhua: 2005-08-07 10:02:29)

フェリーの売却でPacketの値打ちが上がるかも(英国)

世界最古の旅客海運会社Isle of Man Steam Packetは、2億ポンド以上の取引で所有者が変わって175周年の記念日を迎えることとなりそうだ。Mark KleinmanとMatthew Goodmanが報告する。

このフェリー運航事業者の経営権を1億6,200万ポンドで2年前に取得したMontagu Private Equityは、この事業を巡って幾つかの引き合いがあった。これは公式の競売に繋がり得るものであった。

小さな団体旅行事業も保有するIsle of Man Steam Packetに興味を示した者の中にはMacquarieがおり、この欲張りなオーストラリアの銀行は、Wightlinkというワイト島のフェリー事業を今年の始めに取 得している。

最初にマン島の首都ダグラスとリバプール間にSteam Packet(注、郵便船)の運航が始まったのは、1830年6月であった。第二次世界大戦中、この会社は現役の16隻の船舶の半分以上を提供した。ここの船舶の1隻であ るMona’s Isleは、ダンケルク脱出を最初に成し遂げた連合軍の船であった。

一方Macquarieは、最近7億ポンドの値札が付いていたジム(=体育館)・チェーンのFitness Firstも買収したとして知られている。

このオーストラリアの銀行は、私会社のCinvenによって所有されているこの会社の、最初の入札に加わった多くの団体の1つであった と 言われている。入札の競争相手の中には、CVC、Texas- Pacificが含まれていたと考えられており、入札したものと見られている。(The Sunday Times: August 07, 2005)

ドイツ人移民の経験を追体験(ドイツ)

宣伝されているヨーロッパで最大のテーマ博物館である、新しいドイツ移民センターが、月曜日、ブレマーハーフェンの港町の北に開所し た。より良い生活を求めてドイツを離れた数百万人の人々の物語を、詳しく紹介している。

19世紀に移民を乗せた蒸気船や帆船が接岸した場所で、この新しい博物館は、何も知らない訪問者にこの旅の始まりを追体験する機会を提 供 している。このセンターは、人々に過去を追体験できる記録と場所の双方を提供することを望んでいる。この半官半民計画の当局者は、大西洋 の両岸から、年間170,000人が訪問することを期待している。

博物館館長のSabine Sussは、訪問者が本当に、正に船にこれから乗船するような気分が味わえるよう、映画のセットの設計者や大道具の職人によって建築されたこの建物で、最近、予告ツアーを 行った。

「待合室を出ると、あとはこの埠頭に向かうだけです。時は1880年。停泊地の巨大な船の傍に立っています。そこかしこに荷物の箱があ り、手荷物を見るや、正に本当に移民するような気持ちになるでしょう。」

Sussは、2,000万ユーロ(2,460万ドル)をかけて場面を再現した映画のプロと仕事をしてゾクゾクしている。訪問者が歩くと 動 くギャングウェイ(=舷梯)があり、少なくともその後、どうなるのかが判りそうなものだ。

複雑な感情
Helga von Schweinitzは、1957年、仕事を探しに「Italia」という船に乗ってドイツを離れ、合衆国に向かった。

「未知のものと、全てを捨てて来たことの不安で、複雑な興奮を覚えていました。」と話した。「父は埠頭に立って手を振り続けていました が、泣いているのが判りました。私は涙を浮かべたものの、ゾクゾクしていたのです。」

von Schweinitzは現代的な遠洋定期船で出発をしたが、20世紀初頭の移民は、まだ帆船で旅をしていた。それは骨の折れる旅であった、とSussは話した。

「今、帆船の中にいます。そして寝床があります。」と船の複製を回りながら、説明した。「これは昼間、人々が過ごした部屋です。そして 旅 は70日から80日かかりました。極端に混雑しており、お互いに知らない人ばかりで、しばしば同じ言語すら話していなかったのです。」

歴史を語る
19世紀だけでも、3,500万人のヨーロッパ人が、より良い生活を求めて、バッグに荷物を詰めて乗船した。ブレマーハーフェンでは、こ うした人生のうち15の物語を、ガイドが訪問者に語ってくれる。

国を離れる動機を説明する手助けをしてくれることだろう。多くの人は、自発的に移民したわけではなかった。例えば若いユダヤ人医師の場 合、ドイツを追われてアメリカに渡ったのだが、再び医師の仕事に就くことは決して出来なかったのだった。

対話式の画面もまた、自分の親戚を捜したり、あるいは単に乗船名簿をスクロールさせて見る機会を与えてくれるものだ。

この名簿に上がった名前に、Volker Schmeissnerがある。ドイツ南西部のチュービンゲン出身の26歳の学生であった1961年に、合衆国に出発した。

「これが私の知るドイツの最後の欠片です。記憶に残っています。私のルーツはどこなのか、そうした物を記録した文書はどこに行けば判る の か、捜し続けていました。」

今や、ブレマーハーフェンのこの建物の中で、彼の物語は見つかったのである。(Deutsche Welle: 08.08.2005)

商船省は大型週末休暇を前に海上輸送に全力(ギリシャ)

商船省は、8月15日の大型週末休暇を前に、何千人ものフェリー乗客が滞りなく旅行できるよう努力している、とManolis Kefaloyiannis大臣は月曜日に発表した。

既存の航路でフェリーを増強する等の対策が取られており、とりわけAssumption of the Virgin Mary(=聖母被昇天祭)の休暇の主要な観光地になっているパロス島とチノス島への航路を増強し、ピレウス港の職員も増やしている。

更にKefaloyiannisは、7月と8月の始めに、機関不調と度重なる遅延で、夏の休暇の何千人もの乗客に迷惑をかけたフェリー 会 社に対して罰金刑を科したと語った。また、ギリシャのフェリー産業の現状を改善することも約束した。(Athens News Agency: Tuesday 9, August 2005)

最大のクルーズ船がオークランド訪問(ニュー・ジーランド)

世界最大のクルーズ船Queen Mary 2が、オークランドに初めて接岸する。この都市は、この定期船の80日間世界一周旅行の寄港地となったものであり、2007年2月に丸1日訪問する。本船の喫水は11メー トルで、Princes埠頭よりは深いので、近くのJellicoe埠頭に接岸する。

Cunard Lineの常務取締役Gavin Smithは、3,000人の乗客がオークランドに1日滞在して、100万ドル消費することが期待されると話している。

Queen Mary 2の小さな姉妹船、有名なQueen Elizabeth 2も、同じ月にやって来る。(NZ City: 9 August 2005)

トルコで10人のテロリスト容疑者逮捕(トルコ)

トルコ警察は、イスラエル人観光客に対する攻撃の準備をしていた疑いで、10人を逮捕した。この中には、2003年のイスタンブールの 爆発で、60人を殺害した爆弾を製造したと思われている者が含まれている。

イスタンブールと、逮捕がなされたと報じられているアンタルヤの警察当局者は、この報道を直ぐに確認することはできなかった。

金曜日以来、5隻のクルーズ船に乗船していた5,000人以上のイスラエル人が、al-Qaida関連の攻撃が差し迫っているという情 報 により、トルコの港湾から引き返し、イスラエル政府は、トルコの地中海沿岸に限って、市民が旅行をしないよう警告している。

CNN-Turkは、男性の一人はシリア出身であり、地中海の行楽地として人気のあるアンタルヤで逮捕されたと報じた。男性は、 2003 年に2ヵ所のユダヤ教会と英国領事館、英国の銀行を爆破した際に、爆弾を製造したと伝えられており、取調のためイスタンブールに移送された。

別の男性らは、攻撃の準備として、ユダヤ教会とトルコでのクルーズ船の予定を調べていた、とAP通信は伝えている。(Pravda: 16:10 2005-08-10)

Cunard―Queen Mary 2はVJ Dayを祝い、サウサンプトン市から最高の賞賛を受けることに(英国)

イングランド、ロンドン発。2005年8月15日月曜日、サウサンプトンにおける特別の祝賀会において、史上最大、最長で、最も高く、 最も幅があり、最も高価な旅客定期船であるCunard LineのフラグシップQueen Mary 2は、VJ Day(=対日戦勝記念日)60周年を祝し、元のQueen Maryがサウサンプトン市民に戦争の終結を発表した時と同じ役を演じることとなる。同時に、Queen Mary 2の船長、上級船員、下級船員は、市長で議員のEdwina Cookeから、サウサンプトンのFreedom of the City(=都市の自由)を受け取ることとなる。

対日戦勝記念日の記念式
60年前の1945年8月15日、Queen Maryは、戦争が遂に終わり、日本が降伏したことを、10マイル先まで聞こえた汽笛を鳴らしてサウサンプトン市民に発表した。この記念式において、来週の月曜日の昼12 時に、Queen Mary 2はサウサンプトン市長で議員のEdwina Cookeが、元のQueen Maryが1945年に使用した汽笛を鳴らして、これを記念する。

都市の自由
Cunardはまた、Queen Mary 2の船長Ron Warwick提督と、上級船員、下級船員に授けられたFreedom of the City(=都市の自由)という偉大な特権を有することとなる。

これはCunardにとって、この会社の別の船Queen Elizabeth 2という世界で最も有名で最速の旅客定期船が、Cunardの150周年記念日の1990年に栄誉を受けたのに続く2度目の栄誉である。(後略) (CCNMatthews: AUGUST 11, 2005 - 05:55 ET)

新しい島嶼間フェリーが到着へ(ニュー・ジーランド)

Toll Shippingの島嶼間の船隊に加わる最新の船は、乗客の要求に対処できる運航を手助けすることとなる。

明日の朝、ウェリントン港に新しい車輛フェリーが到着する。Kaitakiは挑戦者という意味だが、1,600人までの乗客と600台 の 車輛を積載することができる。

旅客サービスの総支配人Martin Weekesは、この巨大船は、とりわけ繁忙期の乗客の混雑を緩和することになると話している。Weekes氏は、この新船によって、横断料金も引き下げることになると話 している。(Newstalk ZB: 12/08/2005 5:22:03)

巡礼船から出火(エジプト)

ポート・サイド発。昨日、地中海の都市ポート・サイドに接岸中の旅客船から出火した。数時間後にサウジアラビアに向かう巡礼者を乗せる ことになっていた。多くの船員が負傷した。

Kleopatra Starという船は黒い煙に包まれ、一方、救急車、消防自動車、港湾救助隊が、消火して、港に並んでいる他船に延焼しないよう配置された。出火時、船には35人の船員が乗 船していた。船員のうち、何人かが負傷した。

船は、スエズ運河の北端にある地中海の港湾都市ポート・サイドから、サウジアラビアの都市ジッダに行く何百人もの巡礼者を乗せるため に、 紅海のスエズ港に向かうことになっていた。(Khaleej Times: 12 August 2005)

クルーズ船は遅れ、乗客は先を争う(米国)

沿岸警備隊は、エリオット・ベイに6時間以上も遅れて、木曜日の午後に到着したNorwegian Cruise Lineの船に乗り込んだ。シアトルでは乗客の多くが一晩中、立ち往生していた。

乗客の一人が、船の4基ある機関の2基が機能していないと沿岸警備隊に通報したため、接岸後、チームがNorwegian Dreamを検査するために送り込まれた、とRick Rodriguez司令官(中将)は話した。このチームは、2基の機関が動いており、2基が修理中であることが判ったという。出港するには十分な出力があると Rodriguezは話した。

マイアミのNorwegian Cruise Lineは、木曜日に本船は「小さな技術的問題」を抱えており、「多くのクルーズ」での速力に影響していると話した。加えて、本船は直近のクルーズでの帰路において別の技 術上の問題を蒙った、とこのクルーズ客船会社の広報担当者Susan Robisonは話した。

低速クルーズに加え、本船は主要な寄港地のシトカを抜港した。Norwegian Cruise Lineを通じて航空券を予約していなかった乗船者の多くは、新しい切符を買うために船を離れた。(後略)(Seattle Post Intelligencer: Friday, August 12, 2005)

ベトナム最大の旅客船建造(ベトナム)

8月12日、ハ・ノイ発。Viet Nam Shipbuilding Industry Corporation(Vinashin)のTam Bac Shipyard(=タム・バク造船所)は、国内で建造されたこの種のもので史上最大の、双胴旅客船の骨組みを完成させた。

本船は、長さ30.04m、幅8.50mのもので、200人の乗客を積載することができる。近代的な設備と3,750馬力の機関を搭載 し、時速30浬を出すことができるものである。

この船はVinashinによって設計された。Tam Bac Shipyardの創立50年を記念して、2005年に進水する見込み。(Viet Nam News Agency: 08/12/2005 -- 11:39(GMT+7))

フェリーの船室で強姦(英国)

サウス・ヨークシャーの女性が、夫が隣で就寝中、大陸行きのフェリーの船室で強姦された。

この38歳の女性に対する申立てられた攻撃は、8月6日土曜日の早朝、スペインからポーツマスに向かっていたP&Oのフェリー Pride of Bilbaoで発生した。女性が攻撃されたとき、船室で夫と共に就寝中であった。警察は、男は女性が叫ぶと走って出て行ったと話している。

ハンプシャー州警察のPaul Stentonは、次のように話した。「被害者は極端に取り乱しており、やっとこの件について話しているところです。」

事件後、この夫婦は、現金200ポンドと大量の煙草が船室から無くなっていることに気がついた。

P&Oの広報担当者は、事件の連絡を受けて本船の船長は直ちに通報し、船がポーツマスに接岸した時には警察が船を迎えたと話し た。

「大変に深刻な申立てを横断中に受けまして、弊社では、おふたりが船を警察が迎えて欲しい意向であることを警察に伝えました。捜査に関 し ては、警察にもちろん協力しております。」

この女性を攻撃した者は、背の高さが5フィート10インチ。中肉、短い黒髪で、黒い服を着用していたという。

事件を捜査をしている警察では、当時、「第五甲板」を歩いているところを見かけられた2人が、重要な情報を持っているものと見て、話を 聞 きたがっている。また、土曜日の午前2時頃に船内を歩き回っていたり、不審な行動をしていた男性を見かけたりした他の乗客からも事情を聞 きたがっている。(Sheffield Today: 13 August 2005)

港はクルーズの安全のために1社を雇う(米国)

今週、Port Commission(=港湾委員会)は、サン・ディエゴに接岸するクルーズ船の安全を図るため、1社の民間会社を雇うことを評決した。

今まで、ある会社が波止場の安全を図り、別の会社が乗客やその手荷物を綿密に調べており、連絡が殆ど取れていなかった。港湾当局者は、 新しい方式はより安全で、より費用の削減が図れると話している。

火曜日、同委員会は、委員のStephen CushmanとVictor Vilaplanaが欠席する中、5対0でHeritage Security Servicesと680万ドルの3年契約を締結することを裁定した。9月1日より発効する。

The federal Maritime Transportation and Security Act(=連邦海事輸送・安全法)が2003年に制定され、港湾地区は、クルーズ・ターミナルのある、全ての陸上の安全に対して責任を持つこととなった。

その時以来、San Diego Unified Port District(=サン・ディエゴ統一港湾地区)は、B Streetの麓にある、この都市のクルーズ・ターミナルの外側の警備を行い、一方、クルーズ客船会社が、ターミナルの内部で乗客と手荷物の検査を取り仕切って来た。

時折、船が1隻しか港に入っていないのに、1日に3社以上の会社が警備をしていたこともあった。(後略)(San Diego Union Tribune: August 14, 2005)

航海前に見ると悪いクルーズになる予感がするもの(抄訳)

「The Poseidon Adventure(=ポセイドンアドベンチャー)」(1972年):大晦日に津波で豪華定期船が転覆して、少数の生き残りが(今や上になった)船の内部を進むことを余儀 なくされるもの。幸運にも典型的な船員の宿舎の惨事を避けている。怖い要素:Gene Hackmanが聖職者になっていること。詰まらない点:Shelly WintersがGolden Globeを獲得して、Oscarにノミネートされたこと。

「Speed 2: Cruise Control(=スピード2)」(1997年):「Speed(=スピード)」の続編で、Sandra Bullockが本物の200人乗りのSeabourn Legendに、船の安全を空っぽにしようと試みる邪悪な天才技術者と乗り込んでくる。もしサン・マルタン島のフィリップスバーグが大好きならば、最後の15分間は見ない こと。怖い要素:Titanic以来、最悪の救命艇への乗船。

「Assault on a Queen(=クイーン・メリー号襲撃)」(1966年):Frank Sinatra率いる泥棒の一団が、引上げたドイツのU-boatを使ってQueen Maryを盗む話。当時は引退したばかりの本物のQMが、本物の映画スターとして登場する。怖い要素:可愛いVirna Lisiがいつも危険だ。詰まらない点:Rod Serlingが脚本を書いて、Duke Ellingtonが作曲していること。全くだ。

「Boat Trip」(1997年):Cuba Gooding Jr.と友達が、男のどんちゃん騒ぎをしている全員ゲイのクルーズで終わりになる。地中海の風景と華麗なOlympia Voyager(今はRoyal Olympiaは潰れ、チャーター船になっている)の姿は、ゲイとレズビアンのクルーズの成長振りをよく知ることができると同時に、見るべき価値がある。そうだよ、これは 災害(=パニック)映画じゃない。もっとも、Goodingがこのセックス・コメディーと「Snow Dogs」でOscarを獲得したことを考えなければ、だけどね。

「Titanic(=タイタニック)」(1997年)、「Titanic」(1953年)、「A Night to Remember(=SOSタイタニック)」(1958年):不沈の英国船に乗り、パーティー・アイスを加え、大変な人間ドラマで味付して、攪拌されてかき混ぜられる映 画。特殊効果と本物の船の場面ならば、1997年版を。よりマシな演技を見たいのならば、1953年の映画を。そして本物の英国人による 英国なまりを聞きたいのならば、「A Night to Remember」を。怖い要素:最後に諦めるのは大嫌いだが、この船は沈没してしまう。残念。(San Francisco Chronicle: Sunday, August 14, 2005)

港のクルーズ船が2隻の小型船に衝突(米国)

ボストン発。Boston Harbor Cruisesの双胴船が、港で投錨していた2隻の小型プレジャー・ボートに衝突して、4人に軽傷を負わせた、と日曜日、沿岸警備隊は話した。

事故は土曜日の午後9時を少し過ぎた辺りで発生し、400人乗りのBoston Harbor Cruisesの大型双胴船、Nora Vittoriaが巻き込まれた。

小型船に乗船していた4人のうち3人は、South Shore Hospitalで治療を受けて退院した。クインシーのJeff Crispoは日曜日、病院に留まったが容態は良好、と病院の広報担当者は話した。

クルーズ会社の総支配人Alison Nolanは、船が事故に巻き込まれたことは認めたが、沿岸警備隊の捜査が継続しているとして、それ以上のコメントはしなかった。

会社と沿岸警備隊は、Nora Vittoriaには乗客は乗船していなかったと話した。(Boston Globe: August 14, 2005)

MV Doulosがダーバンに到着(南アフリカ)

世界最古の旅客船MV Doulosが、水曜日遅くダーバン港に到着した。この都市に21日間滞在する。

MV Doulosは1914年に建造された船で、Medinaという名前で玉葱を輸送していたが、現在は世界最大の洋上書店となっている。

本船はGuinness Book of Records(=ギネス・ブック)に世界最古の現役の遠洋旅客船として掲載され、良心的な価格の6,000種類の本を陳列している。

ドイツに本拠を置く非営利キリスト教組織GBAによって運営されており、知識、援助、そして希望をもたらすことを目的としている、キリ ス ト者に基礎を置く組織Operation Mobilisation Ships International(=国際船舶動員作戦)という組織の一部門。

この洋上書店は、40以上の異なる国々と6つの大陸から来た320人のボランティアの援助によって、世界中の国々でキリスト教を普及さ せ るべく周っている。

27年以上の間に、MV Doulosは、南米、アフリカ、ヨーロッパ、アジア、そして太平洋の100以上の国々と520以上の港湾を訪問した。Community Care Consultant(=広報相談役)のOxana Plevakoは、次のように話した。

「仲間の船員から異なる文化について興味深く学ぶことができ、この船の雰囲気は最高です。また私達が見聞した土地や出会った人々につい て の沢山のお話もあるのです。」

ダーバンへのDoulos訪問中、約100 000人の訪問者があるものと見られている。この船の営業は次の通り。火曜日から木曜日の午前10時から午後8時まで、金曜日から土曜日の午前10時から午後10時まで、 日曜日の午後2時から午後10時まで、月曜日の午後2時から午後8時まで。入場料金は2ランド。

案内付き見学は、火曜日から土曜日の午前11時から午後7時、日曜日の午後2時から午後8時。但し事前予約必須。見学料金は、大人8ラ ン ド、子供5ランド。

MV Doulosは、2005年8月31日まで港(N-Shed, Jetty T(=T埠頭、N上屋))に接岸している。(DITonline: Monday, Aug 15 2005)

アイリッシュ海の貨物はStenaに集中(英国)

STENA Line Freightは、今年、ホリーヘッドは勿論、アイリッシュ海の港湾での貨物量が大幅に伸びていることを発表した。

同社は2005年の最初の6ヶ月間のアイリッシュ海での事業は、昨年の同時期と比較して28%の伸びであり、同社の貨物航路網全体では 14%の増加であると語った。

アイリッシュ海の増加の大半は北部回廊でのもので、36%増。これは、昨年4月にフリートウッド―ラーン航路を買収したことによるもの で ある。この会社は、ストランラー―ベルファスト航路も経営している。

ホリーヘッド―ダブリン航路、ホリーヘッド―ダンレアラ航路を含む中央回廊における貨物量は、16%の増加。一方、フィッシュガード― ロ スレア航路の南部回廊は、20%の成長であった。過去数年間におけるホリーヘッドでの投資は、スーパーフェリーのStena Adventurerの投入と、荷役作業の速度を上げるための新しいTerminal 5の開設であった。

英国とオランダ間のStena Line Freightの北海での事業は、7%の急騰。同社のスカンジナビア航路も9%の増加であった。

同社の商業支配人Frank Nieuwenhuysは、事業の成長は、同社の広範な船隊と航路網、時刻表を顧客の要求に合わせてきたことの結果だと話している。

「もう一度申し上げますと、弊社では全貨物航路において事業が発展していることを、大変に満足しております。」と話した。

「弊社の成功は、貨物・輸送市場に大変に合った船舶と時刻表の、正しい組み合わせによるものと確信しています。弊社の広範に及ぶ航路網 と、高速船とスーパーフェリーの優れた組み合わせは、消費者の皆様に多くの選択肢と柔軟性を提供するものでございます。」(ic NorthWales: Aug 18 2005)

DRCは船の修復に援助(英国)

DRC Polymersは、世界最初の偉大なる遠洋定期船に往時の栄光を復活させるべく援助している。

Brunelによって設計されたSS Great Britainは、最初の鉄船であり、暗車(注、プロペラ)推進の蒸気船であった。1843年、ブリストルから処女航海に出た。先月、この船は、1,130万ポンドをかけ た3年間に亘る広範な修復作業を終え、ブリストルの元の乾船渠で再進水した。

本船を訪れた者は、硝子の「海」の下に降りて行くことができる。厚さ5cmの水を覆う169枚の硝子板が、乾船渠の船を封印しており、 除 湿室の天井を形成している。これによって、この巨大な船体と暗車に近づいて見ることができることになる。ケンブリッジの会社であるDRC は、この人工的な喫水線を作り出すため、高度な技術を用いた素材を提供した。

常務取締役のKen Brayは、次のように話した。「何千人もの人々が、何年にも亘って本船を訪れ、この修復作業において果した役割に興奮することでしょう。当社の素材は、船を水から守る人 工的な喫水線を作り出すことに役立っているのです。これは、この蒸気船が将来腐食しないことを確実にする点で大切な役割を果たすものなの です。計画の狙いは、今後100年間、本船を保存することにあり、私は当社の製品がその挑戦に打ち勝てるものと確信しております。」 (Cambridge Evening News: 18 August 2005)

Star Libraが10月2日に就航(インド)

10月2日よりStar Cruisesが、Super Star Libraという定期船の運航を開始する。

本船はムンバイを母港とするもので、この国最初のクルーズ定期船となる。休暇の選択として海に向かうインド人の数が増えている中、そう し た需要を満たすこととなる。

この船は9月25日にシンガポールから到着し、4泊の定期クルーズを始める前に、ムンバイからの一連の1泊入門クルーズを行う、と最高 執 行責任者のChee-Tut Chongは語った。この定期船は、10月2日より4泊の定期クルーズをKadmat(Lakshadweep)とゴア間で始め、2006年4月まで別の目的地に向かう1 泊の週末逃避行も行う。SuperStar Libraは、2005年12月25日、2006年1月29日、2月12日、2月26日にコーチンとゴア間でも4本の特別クルーズを行う。

Chong Chee-Tutによると、インドにおけるクルーズ観光の発展の可能性は、クルーズ休暇が認知されて、需要が増加しており、長い沿岸と多くの文化的歴史的な観光地と相俟っ て、意義深いものだという。更に、5年間クルーズ船のカボタージュ規制を撤廃する政府の決定は、クルーズ観光への刺激となっていると話し た。この定期船の母港としてムンバイが選ばれたのは、港の「玄関口」としての地位にあるためだと話した。ムンバイは西海岸の他の港湾に行 き易く、空路、陸路、海路と接続している。

観光業界筋は、インド人はクルーズ観光をするようになって来ているので、この動きは時宜を得たものだと話した。約30,000人のイン ド 人が昨年クルーズに出掛けており、前年比20パーセントの成長を記録している。今年、この数字は60パーセント以上伸びて、50,000 人になるものと期待されている。国内需要は、年間を通じてあり、主として家族連れの需要が多い。

SuperStar Libraは、以前はNCL商標の下でNorwegian Seaとして知られていたもので、740室の船室を持つ42,000総トンの船。1,480人まで乗客を収容できる。全長216メートル、全幅28メートルの本船には、8 つの食堂やバー、7つの娯楽施設、会議室、多くの運動・健康・休養のための施設がある。

世界第3位のクルーズ客船会社のStar Cruisesは、21隻の船を有し、アジア太平洋の島嶼、南北アメリカ、ハワイ、カリブ海、ヨーロッパをクルーズしている。(Business Standard: August 19, 2005)

世界最大のクルーズ定期船がフィンランドで進水(フィンランド)

ノルウェー、オスロ発。金曜日にフィンランドで進水した巨大クルーズ船は、最大の定期船としてのQueen Mary Twoの地位を引きずり降ろした、とこの製造業者は語った。

ノルウェーに本拠を置くAker Yardsは、158,000トンのFreedom of the Seasは、Cunardの151,400トンのQueen Mary Twoを超えた世界最大であると話した。いずれの船も、端から端までの長さは、ロンドンの2階建てバス41台分よりも長い。

「このクルーズ市場の巨人であるFreedom of the Seasは、汚水処理をすると共に飲料水を製造できる、それ自体の動力で動く洋上共同体のようなものである。」とAker Yardsは声明の中で述べた。

本船は、5,740人の乗員乗客を輸送することができる。Freedom of the Seasは、フィンランドのAker Yardsによって経営されている造船所で海に浮かんだ。これは世界第2位のクルーズ客船会社Royal Caribbean Cruises向けの3隻の船の1隻。Cunardの定期船の船主であるCarnivalは、最大のクルーズ運航事業者。(USA Today: Posted 8/19/2005 2:58 PM)

ケニアのフェリー会社は被害者に賠償(ケニア)

8月19日、ケニア、ナイロビ発。Kenya Ferry Service(KFS)は、1994年にモンバサ港でのMtongweというフェリーの事故で親族を失った81家族に対して、486,840米ドルを支払った。

この事故では257人が死亡し、ケニアの歴史上最悪の海難事故となった。フェリーはモンバサ島に向かう途中、リコニ海峡横断中に転覆し た。

KFS常務取締役のJohn Riaは、今年の12月までに、この事故で最愛の人を失ったその他の者に対しても賠償に応じる計画であると話した。

KFSでは5隻の船を運航しており、最大のMV Kilindiniは、1,440人の乗客と40台の乗用車を積載できる。(AngolaPress: Saturday, August 20, 2005 - 3:40:21 AM)

HSLは22隻の新船受注(インド)

ビシャカパトナム発。Hindustan Shipyard Limited(HSL)は、収容力が150人から250人の22隻の新しい旅客船の発注をLakshadweepから直ぐに受けることとなる。

土曜日に当地であった報道関係者との非公式の会見で、Lakshadweepを代表するLok Sabhaの構成員PP Koyaは、Deputy Chairman of Planning Commission(=計画委員会会長代理)によって率いられているIsland Development Authority(IDA)(=島嶼振興当局)によって、新しい発注が批准されると話した。

HSLを再建すべく造船の専門家と研究中である。最近の訪問に関してKoyaは、(750人乗りの)先になされた旅客船の注文につい て、 HSL側と議論するために当地に来たと話した。

「Lakshadweep行政区は、HSLが実勢価格12億ルピーというこの船に対して、先払いで10億ルピーを既に支払っているので す。ところがHSL経営陣は、その船の引渡し前に3億ルピーを更に支払えと要求しているのですよ。」とKoyaは語った。「この点につい てHSL側と議論します。」と付け加えた。

この船は、2004年12月までにLakshadweep側に引き渡されることになっていた。しかし未だに試験航海中である。

HSLはかって公共事業で利益を上げていた。したがって政府が再建すべきものである。150億ルピーの再建一式で、PSUに莫大な利益 を もたらすことになる、とKoyaは話した。(Newindpress: Sunday August 21 2005 10:39 IST)

Toll NZは黒字に復帰(ニュー・ジーランド)

鉄道と連絡船を運航しているToll New Zealandは、7月までに4,140万ドルの純利益を上げて、黒字に復帰したと話している。これは、以前の3億3,500万ドル以上の赤字から回復したもの。

Tollは、Genesis向けの石炭を積み出しているSolid Energyと新しい長期契約を結び、Fonterraとの契約が、この決算に貢献したと話している。

Tollは、島嶼間のフェリーArahuraを含め、その資産の更新と刷新を図っている。LynxやPurbeckといったフェリー は、 積載力のある貨客船Kaitakiと代替した。この船は、約1,600人の乗客と600台の乗用車を積載できるもの。(TVNZ: Aug 22, 2005)

フェリーがギャングウェーに突っ込み、窓が砕ける(米国・カナダ)

ニューヨーク州、ロチェスター発。オンタリオ湖の高速フェリーが、トロントで接岸中にギャングウェー(=連絡通路)に衝突し、窓が3枚 砕けて、船体を擦った。怪我人はいなかった。

この日曜日の夜の災難の後、窓は修理され、船はロチェスターに90分遅れで戻った、と運航事業者のBay Ferries Ltd.は話した。取締役の一人であるDon Cormierは、事故はこの5階建ての船が、「訓練中の船長の一人」によって操船中に起きたと話した。

乗客の一人、Robert Zack(28)は、Rochester Democrat and Chronicleに対して、フェリーは「速過ぎる速力で」埠頭に接近し、ターミナルの建物から突き出ていたギャングウェーに突っ込んだと話した。

Spirit of Ontarioの愛称はThe Cat。10ヶ月近く運休して、6月30日に再就航した。

オーストラリアで建造された774人乗りの双胴船は、世界一周航海の最後近くに、ニューヨークで埠頭に擦りつけてしまい、100万ドル を かけて機関を修理した。その後、80日間ちょうど航海したが、Canadian American Transportation Systemsは、昨年の9月に170万ドルの負債を抱えて倒産した。

ロチェスター市は、このフェリーを2月に3,200万ドルで競落し、運航するためBay Ferriesを雇った。このカナダの会社は、メーン州バー・ハーバーとノバ・スコシア州ヤーマス間でも、時速55キロのフェリーを1998年以来運航している。

Bay Ferriesでは、毎年10ヶ月間、トロントに行く往復横断を毎日提供する予定。1月と2月は冬季休業する。(New York Newsday: August 22, 2005, 11:47 AM EDT)

TUIは11億ポンドで競合海運会社を買収(英国)

英国でThomson holidayという事業を有する観光と海運グループのTUIは、将来の世界的なコンテナ海運業界の合併に向け、競合他社のCP Shipsを11億ポンドで買収に乗り出した。

TUIの進める買収が上手く行けば、子会社のHapag-LloydとCP Shipsとの合併で、世界第5位のコンテナ海運会社が創設されることとなる。

この動きは、世界のコンテナ海運市場の17%を占めるグループを創設することとなるAP Moeller-MaerskのP&O Nedlloyd買収が完了して、ほんの数週間で始まったもの。(中略)

CP Shipsは古いCanadian Pacificという会社から2001年に分れたものだが、英国に本店があり、トロントとニューヨークの株式市場に上場し、カナダの上位60社に格付けされている。

CP Shipsの広報担当者は、会社の本店は、大規模な旅客運航を行っていた日々に遡ることができる「主として歴史的な理由から」、英国に置かれると話した。

英国人要員の見通しについて尋ねると、CP Shipsの広報担当者は、こう付け加えた。

「現在のところ、通常通り業務を行っております。この取引では、大規模な人員の削減はありません。」(Guardian Unlimited: Monday August 22, 2005)

Carnival所有のイタリアのクルーズ船での火災は鎮火、怪我人なし(ギリシャ)

アテネ発。今日、アテネに向かっていたCarnival PLCの所有するイタリアのクルーズ船で火災が発生したが、鎮火し、乗船していた2,168人に怪我人は報告されていない、とギリシャ商船省は発表した。

Carnivalの子会社のCosta Crociereというクルーズ客船会社によって運航されているCosta Classicaは、その後、2隻の沿岸警備隊の警備艇、1隻の海軍のフリゲート艦、そして空軍のSuper Pumaというヘリコプターに護衛されてピレウス港に向かった、と同省の広報官は語った。

火災は、アテネの南30浬のパロス島近くで、船の船尾から出火したもので、鎮火し、死傷者の報告は受けていない、と広報官は話した。火 災 の原因は不明。

このクルーズ船は、1,585人の乗客と583人の船員を輸送しており、事故当時、イタリアのアンコナ港からピレウスに向かっていた。 (Forbes: 08.24.2005, 06:59 AM)

フェリー乗客は、試験的計画の下、爆発物検査へ(米国)

サンフランシスコ発。連邦当局は、サンフランシスコ湾岸地域で始まる新しい試験的計画の下、フェリー乗客に対して爆発物検査を行うこと となる。

この計画はGolden Gate Ferryのレークスパー・ターミナルで月曜日から始まるもので、初めてフェリー乗客が乗船前に検査されることになる、と連邦のTransportation Security Administration(=運輸保安局)の北西地域広報官Jennifer Peppinは話した。Secure Automated Inspection Lanes(=安全自動検査通路)あるいはSAIL IIという計画を告知するチラシは、今週、フェリー・ターミナルで配布された。

チラシによると、乗客の検査は、マリン郡のレークスパー・ターミナルで、混雑していない時間帯の便から始まり、最終的には通勤便に拡大 さ れ、可能ならば、深夜のサンフランシスコ・ターミナルでも行うことになるという。2004年の平日のレークスパーでのフェリー乗船客は、 平均4,300人。

他の主要なフェリー、例えばWashington State FerriesやニューヨークのStaten Island Ferryのようなところでは、乗客の検査を行うための計画は発表されていない、とPeppinは話した(後略)。(San Jose Mercury News: Posted on Wed, Aug. 24, 2005)

出火のトルコ船の乗客と乗員は全員無事(トルコ)

アンカラ発。黒海で出火したトルコのロールオン・ロールオフのフェリーに乗船していた53人の乗客と乗員は、全員無事で健康であり、木 曜日にトルコのトラブゾン港に移送された、とAnatolia通信は報じた。

乗客の一人のトラック運転手が、胸の痛みを訴えて病院に搬送されたが、他の者で病気になっている者はいない。フェリーのUFUK-1か ら、北朝鮮の旅客船と思われるTrapesus-2に救助された。

トラブゾンのトルコ北東約78浬の海域のフェリーで発生した火災の原因は、不明。約30台の重量車輛(トラック)を載せて、ロシアのソ チ港に向かっていた。

このフェリーの船主Ufuk Maritime社長Kibar Aydemiは、「乗船していた30人以上の乗客がフェリーを離れ」、一方、20人の船員は消火しようとしている、と語った。

「死亡した者はおりませんが、火は機関室で未だに燃えています。」と話した。(Anatolian Times: 8/26/2005)

首都クルーズ(中央ヨーロッパ)

3カ国の首都、ユダヤ教会や尖塔、村、葡萄園、大聖堂、そして強制収容所。一言で言えば、中央ヨーロッパの美しい風景と厳然たる史跡 が、1週間クルーズで伝説で名高いドナウ川を軽やかに進む2隻の素晴らしい川船、Danube PrincessとMozartの乗客の前に、ゆっくりと姿を現すのである。

起点と終点は、バイエルン・アルプスの丘にある人口5万人の町パッサウであり、この地で、3本の小さな流れが1つの川となり、幅の広 い、 船の航行可能なドナウ川となっている。

何れの豪華船も1980年代に建造されたもので、2000年に完全に改修されており、大きな窓、オーディオ娯楽センター、その他の設備 が ある。更に医師のいる医務室の他、プール、展望ラウンジも備えている。両船とも、1日6食提供し、選択した晩には9種類のコース料理が用 意されている。

どの航海の目玉も昼間にあり、オーストリアの首都ウィーンとハンガリーの首都ブタペストで一晩を過ごす。両都市とも、ホロコースト(= 大 虐殺)によってユダヤ人住民が事実上、消え失せたところであるが、旺盛なユダヤ人の生命は復活し、とりわけブダペストにおいてはそうであ る。

Princessの乗客は、9月4日にブダペストで毎年恒例のJewish Cultural Festival(=ユダヤ文化祭)の最終行事を見ることができる。これは立ち見のユダヤ人(8万人以上)と非ユダヤ人(約200万人)が集まるもの。

ウィーンでは、街の中心でJewish Welcome Service(=ユダヤ人歓迎局)の最初の客になることだろう。ここでは、この都市のユダヤ人共同体とユダヤ施設と歴史的関心のある土地の、広範な情報網に関する基本的 な観光情報を提供している。またオーストリアの豊かなユダヤ人の過去と関連のある個人的な情報を探している旅行者にも助力をしている。 1939年、ウィーンには20万人近いユダヤ人がいたが、今日では1万人もいない。

同局から歩いて行ける距離に、3つの主要な施設がある。世界で最初に設立されたJewish Museum(=ユダヤ人博物館)は、中世以来のオーストリア・ユダヤ人の記録と、今日のユダヤ人と非ユダヤ人訪問者が、1938年の併合でウィーンがHitlerに奪わ れるまで存在した失われたユダヤ人世界に渡ることのできる架け橋となっている。当地の図書館には、ヘブライ語、イディッシュ語、ドイツ語 とイディッシュ語の2万5,000冊に及ぶ書籍が収蔵されている。博物館の入り口近くにはTeitelbaum Cafeがあり、オーストリアのコーシャ・ワインと真似の出来ないSacherトルテにありつくことのできるウィーンで最高の1つの場所となっている。

別の近隣の観光地には、Judenplatzがあり、ここはホロコーストの間、オーストリアのユダヤ人が殺害されたことを記念する碑が あ るところであり、中世のユダヤ人の生活を記録する博物館と、6万5,000人のホロコーストの犠牲者の氏名を記録したコンピュータがあ る。

ウィーンのユダヤ人の3つ目の主要な観光地は、Stadttempelである。1826年に建築されたもので、1938年の Kristallnachtの間、破壊を免れた唯一のユダヤ教の礼拝堂である。JudengasseはHoher Marktと優雅な寺院を結ぶ横丁で、この中世のユダヤ人街の目抜き通りとなっている。ナチ以前のウィーンのユダヤ人を知るには、Leopoldstadtを歩くと良い。 ここはドナウ川の中にある島で、かってはユダヤ人が数多く住んでいた「Matzah Island」と呼ばれたところであった。

ブタペストで下船すれば、ユダヤの史跡はタクシーで少し行ったところにある。始めはDohany Street Synagogue(=ユダヤ教会)の記念碑。ここは多くのブタペストのユダヤ人が殺害されて60年経過し、主としてドナウ川のペスト側で、旺盛なユダヤ人が復活し発展し た中心地となっている。(中略)

3番目の首都であるブラスチラバは、スロバキア最大の都市だが、このクルーズの旅程ではほんの4時間の寄港で、ガイドブックでもほんの 数 頁しか割かれていない。ここでの寄港では、ミニバスで市内観光をするか、この古都を歩いて、関心のあるユダヤの土地に行くことができるだ けとなる。

LubavitchのラビであるBaruch Myersは、ブルックリンで教育を受け、約1,000人のユダヤ人共同体を率いている。スロバキアのユダヤ人大虐殺に関する情報、ユダヤ研究の施設、National Museum of Slovakia(=スロバキア国立博物館)の中にあるJewish Museum(=ユダヤ博物館)の情報を提供してくれる。

9月から10月まで、Danube Princessは毎週土曜日の晩に1週間の周遊クルーズを始める。Mozartは毎週土曜日の晩。Danubeの乗客は、ニューヨークとミュンヘン間を飛行機で移動し、 バスで1時間ほどのパッサウに向かう。Princessの旅行費用は1,020ドルから、Mozartは1,395ドルから。予約は Worldwaterways、電話(800)833-2620へ。(New York Jewish Week: 08/26/2005)

アフリカの就職詐欺で人々から金を騙し取る(アイルランド)

クルーズ船で働いて、年間82,000ドルを稼ぐことは多くの人々にとって夢の仕事であり、クルーズ船でのSport Director(=運動監督)として12ヶ月間契約を申し出るとの通知をCrystal Cruiseの船から受けとって「喜んだ」あるリムリックの男性にとってもそうだった。

しかしモナリーンの男性が、それが「false offer of employment(=虚偽の就職募集)」であると教えてくれ、喜びは直ぐに失望に変わったのだった。

この広告は、Liemrick Postの8月6日の人材募集欄に、アフリカのGeorge John Wandala氏によって掲載されたもので、次のようなものであった。「Cruise Line Employment Shipboard Vacancies. Interested candidates to send CV to recruitmentcrystal.zzn.com or fax to 01 5052146478. Only shortlisted candidates will be contacted(=クルーズ客船の人材に空き。関心のある方はrecruitmentcrystal.zzn.comに履歴書を送付又は01 5052146478にファックス送付。選考の上、連絡。)」

この広告には更に、Health and Fitness Sports Director(=健康・運動監督)、Restaurant Manager, Chefs and Management(=食堂支配人、調理長、事務員)等のクルーズ船での多くの役職が掲載されていた。

匿名を希望するモナリーンの男性は、現在、この都市のジムの指導員をしているが、履歴書を送るや直ぐに、雇用を確認する(Hook Wapennyの署名のある)電子メールを受け取ったという。

Crystal Cruise Inc.の声明には次のようにあった。「Winston GrahamやHook Wapennyという個人名を使用して、アイルランド、その他の場所の新聞でCrystal Cruise Inc.の名前をかたって虚偽の広告を掲載し、Crystal Cruisesの運航船での就職募集をしていることは、弊社の注目しているところであります。Winston Graham又はHook WapennyによるCrystal Cruisesの名称や商標の如何なる使用も、弊社とは関係のないもので、弊社によって正式に認められていない、許可されていない、あるいは是認されていないものです。 Crystal Cruisesはこれらの人物について承知しておらず、関係もありません。」

Hook Wapennyからの電子メールには次のようにあった。

「Crystal Cruisesの職員の一員に歓迎します。これにより、フロリダ州とカリブ海諸島間を結ぶHarmonyでの、更新可能な、年12ヶ月間のSport Directorの地位を提供いたします。この契約は、2005年9月あるいは2005年10月の初旬から発効します。船上での職種の責 任上、EHSC、すなわちEnvironmental Health and Safety Certification(=環境健康安全証明書)、SOLAS、すなわちSafety Of Life At Sea(=海上人命安全条約)協定の要件を保持していることが必要です。会社側は、Massachusetts Maritime Academy(=マサチューセッツ州海事学院)の課程を推薦しており、追って連絡いたします。」

この男性は話した。「これは適法な就職募集じゃないと、ピンと来ました。以前、クルーズ船で働いていた人を知っているのですが、少しば か り変だと思ったんですよ。面接もしないで、電子メールで私に仕事をくれたんですからね。連中は大金を巻き上げているようで、どれだけ多く の人々が簡単に騙し取られているのか分ります。」

この電子メールには、船上Sports Directorの報酬は、年間81,000米ドル(あるいは月額6,000米ドル)で、医療保険と無料船上宿泊設備、それに合衆国のフロリダ州から出身国への往復航空 券、契約終了時に出身国へ帰国する航空券が含まれるとあった。移動費用と労働許可査証に関連する費用は、すべてCrystal Cruisesが負担するが、EHSC証明書の費用は、会社は負担しないという。Massachusetts Maritime学院が、このリムリックの男性に電子メールで連絡を取り、教科書、シミュレーション用CD Rom、試験、一晩のUPS渡航費用を保証する証明書代として、375米ドルの料金を請求してきた。この支払いは、Thomas Cookの支払い網を通じて、南アフリカの事務所で行うことになっていた。

手続きを取るように要求され、登録書類が送られてきて、16時間の通信教育を受けて課程を終えると、修了証明書を受け取り、 Crystal Cruisesに提出することとなっていた。このモナリーンの男性は、教えてもらったファックス応募番号が、「警報ベルが鳴り出して」無効であることが解ったという。

「そこで連中に電子メールでファックスが通じないと連絡すると、メールで送金先のアフリカの住所を教えて来たんです。友達が警告してく れ たんですよ。「なんでアメリカの会社がアフリカに送金しろなんて言うんだい?」とKiely氏が続けたんです。ウェブ・サイト上で Crystal Cruisesが、それは虚偽の就職募集であると言っている声明を見て、私の疑いははっきりしたのです。金を支払っていなかったので、幸運でした。しかし本物でなかったの で、ガッカリもしましたが。」と男性は認めた。

George John Wandala氏がLimerick Postに広告掲載を頼んだ時に使用した電話番号に電話すると、留守番電話になっていた。「メールボックスは満杯です。これ以上のメッセージは受け付けられません。」

「詐欺だと思わないで、多くの人がその広告を見て、騙されて支払ったと確信しています。」と男性は付け加えた。「うま過ぎる話ならば、 恐 らくは詐欺というものです。」(Limerick Post: Sun, 28/08/05)

カリブ海諸島を結ぶ新しい旅客フェリーが来月開始(バルバドス)

バルバドスと幾つかの東のカリブ海諸島を結ぶ新しい旅客フェリーの運航が来月始まる、と当局者は土曜日に語った。

Star Ferriesの島嶼間運航は、バルバドスとフランス領グアドループ島間を本拠にするもので、セント・ルシア、ドミニカ、マルティニーク島に寄港する、と運航するバルバド スの会社Remac ToursのCEO(=最高経営責任者)Reynold McCleanは話した。このフェリーは400人乗りで、食事の提供の他、子供用遊戯区画、免税店を設けるもので、9月中旬に始める、とMcCleanは話した。

McCleanは、この運航は旅行者と、この地域を動き回る必要がある商売人の双方に狙いを定めている、と語った。運賃について話すこ と は避けた。同社では、セント・ビンセントやグレナディーンといった他の島々にも、2007年に初めてカリブ海で開催されるCricket World Cup(=クリケット世界選手権)までに拡大したい意向だ、とMcCleanは話した。APが報じた。(Pravda: 04:16 2005-08-28)

Peace Boatは地域融和の舞台を準備(韓国・日本)

韓国と日本の市民団体が、和解と両国間のより良い関係のための基本研究を行った、平和のための最初の合同航海を日曜日に終えた。

韓国のGreen Foundationと、日本に本拠を置く国際的非政府組織(NGO)である日本のPeace Boatは、第二次世界大戦終結60年を記念して、北東アジアにおける平和と融和を推進すべく、「Peace and Green Boat 2005」と題する15日間の行事を共同開催した。

8月12日に東京を出発し、先週の土曜日に長崎に戻ったが、両国からの参加者、約600人には、学生、研究者、政治家が含まれ、 24,000トンの日本のクルーズ定期船ふじ丸に乗船して、韓国、中国、日本を周る局地的航海を行った。この航海期間中、「Peace and Green Boat」は、釜山(プサン)と仁川(インチョン)を含む、両国のそれぞれ2港に寄港した。そこで参加者は、平和と人権、環境保護問題を自覚すべく、文化・市民交流に参加 した。韓国と日本の学生は、それぞれの歴史と文化をより良く理解するため、船上で研究会や様々な教育的活動を行った。

「スポーツ行事の間、言葉の壁は全く問題になりませんでした。私達、韓国と日本の学生は、一緒に喚声を上げ、同じことを感じました。私 達 は友達なのです。平和のために共にやって行くことができると。」とYonsei Universityの学生Lee Min-sun(21)は話した。

日本の大阪の近畿大学から来たManabu Furukawa(19)は、韓国と韓国人について学んだ他、日本の戦時中の残虐行為について、多くを学ぶことができたと話した。

「最も印象に残った瞬間は、仁川の韓国人「慰安婦」の共同家屋を訪れた時のことでした。知らなかったことや、日本では教えてもらったこ と のないことを知りました。」とManabuは話した。

Peace and Green Boatの指導者達は、北東アジアにおける平和と繁栄を維持するためには、市民交流と世界的なNGOネットワークの創設が重要だと強調した。

「私は、このプログラムは、両国が真の友人になり、未来志向の関係を築くための、布石となるものと確信しています。」とGreen Foundationの指導者Choi Yeolは、The Korea Timesに語った。ソウルと東京の最近の歴史問題に関する喧嘩に言及し、Choiは、今や両国のNGOが、何十年もの反目を解決する積極的な役割を果す時期が来たのだと 力説した。Peace Boatの指導者Yoshioka Tatsuyaは、これに同意して、次のように話した。

「この合同行事の成功は、国境を超えて協力し手を取り合うことが、あらゆる国のNGOに可能であることを示すものです。世界が人々を変 え て平和になるまで、Peace Boatは10年、20年、いや100年間は世界航海を続けます。」とYoshiokaは語り、この2つの市民団体は、10年間合同航海を続けると付け加えた。

ChoiとYoshiokaは、北東アジアにおける広範なNGOのネットワークを築くために、来年は中国の市民団体が合同行事に参加す る ことを望んでいると語った。(Korea Times: 08-28-2005 19:41)

軍はフェリーの爆発で30人が怪我をした事件は爆弾によるものと断定(フィリピン)

サンボアンガ発。フェリーの爆発は、液化石油ガス(注、プロパン等の総称)タンクを使った自家製爆弾によるもので、怪我人の数は30人 に上った、と軍は日曜日に語った。

爆発は、イスラム過激派の温床となっているバシラン島のラミタン港から出発しようとしていたDona Ramonaというフェリーの後方部分で発生した。

「これは、LPG(液化石油ガス)タンクに隠されていた爆破装置によるものです。」とバシラン島の軍幹部、Raymundo Ferrer准将は語った。「これは単に、恐怖をばら撒くためのものです。」(Philippine Star: 08/28 10:48:42 AM)

Carnivalのクルーズ船が勢揃い(米国)

マイアミに本拠を置くCarnival Cruise Linesは、そのクルーズ船を、緊急の避難所、あるいはハリケーンKatrinaの救援作業に何らかの方法で使用するという連邦政府の要請を考慮中であると話している。

この世界最大のクルーズ客船会社は、それは大変に難しいものとなるが、会社ではこの提案を前向きに検討していると話している。

Carnivalは、21隻の船を運航している。それぞれ約1500人から3000人輸送することができる。Carnivalのクルー ズ 船Holidayは、モービルを本拠地にしている。(WTVY: Wed, Aug. 31, 2005)