フェリーとクルーズ船のポータル・サイト

2004年7月の海外旅客船情報

ハリウッドで最も偉大なパニック映画の1本が、ケープ・タウンで再製作される。

The Poseidon Adventureは1972年に公開された時、大ヒット作であったが、大物のGene HackmanとErnest Borgnineが出演していた。ベストセラーの原作は、人気作家のPaul Gallicoが書いた。話はニューヨークとアテネの間で遠洋定期船が転覆し、乗客のグループが生き残るため奮闘するというもの。

さて、ケープ・タウンの2つある大映画会社の1つFilm Afrikaには、3500床の旅客定期船の場面を再製作するという、大変に大きな仕事が与えられた。

「そのセットを組み立てることは、大変な挑戦となります。」と地元製作者Nina Heynsは話した。

この会社では岩山のような撮影場所を使用する計画はあるものの、殆どの場面は、街周辺の巨大倉庫で撮影されるという。

タイタニックの形をしたクルーズ船SS Poseidonの相当の部分は、来週から建築が始まる。撮影は9月に始まり、スタント会社の多くの潜水夫を含む、数千人の地元エキストラに仕事が与えられることとなる。

撮影は11週間かかるものと見られている。スターの名前はまだ判らない。（Cape Argus: July 1, 2004）

アメリカ人実業家が、1915年にドイツのU-boatによってアイルランド沖で撃沈された英国遠洋定期船Lusitaniaの残骸へ の潜水作業を終えた。

サンタフェの実業家Gregg Bemisは、300フィートの潜水のために1年以上も訓練をしてきたが、6分でその船に到達し、約4分間、見て回ったと話した。1950年代に英国人によって探索されて 酷く損傷を受けたものの、未だに美しいままだったという。その深さでは視界は20フィートほどだが、Bemisは、壊れた管や鋼の板やそ の他のガラクタの周りに横たえる壮大な明かり窓に気がついたと話した。

「それこそ美術館に運び入れるべきものですよ。」とBemis（76）は話した。

アイルランドの裁判所は、アイルランド南部のキンセールの約12マイル沖で1915年5月に沈没したLusitaniaの謎を解くため に、Bemisが法廷に求めている潜水を認めるべきか考慮中だ。アイルランド政府は、難破船を宝石探しから守るために、その場所での非公 式潜水を禁止している。

この英国定期船に対する雷撃で、アメリカ人128人を含む1,200人が死亡した。そしてこれが合衆国の参戦の切っ掛けとなった。全長 785フィートの定期船は、魚雷が右舷を貫いて、18分で沈没した。

生存者は、魚雷攻撃の後、2度目の爆発があったと報告している。本船が軍需物資を輸送していたと考えられるとしても、2度目の爆発原因 は 謎のままである。

Bemisは、本船を保険会社から取得した者からその持分を得て、数年前にLusitaniaの所有権を1人で主張したことがあった。 （The Scotsman: Thu 1 Jul 2004）

P&Oは、ドイツと米国での5,000万ポンド相当の2つの取引に引き続き、今年2億5,000万ポンド相当の資産を処分する 目標だと話した。

このグループの子会社Boston Wharf Companyは、米国に本拠を置く不動産投資会社HDGM Holdingsに、12棟の事務所建物を2,000万ポンドで売却した。

ドイツではP&Oとの合弁のHTCが、ハンブルグの事務所開発用地の一部を、Credit Suisse Asset Managementに3,000万ポンドで売却した。この取引により、HTCは96,000平方メートルの用地の4分の3を保有することとなった。

現在進められている資産の処分は、港湾事業拡大に専念しようというP&Oの戦略の一環。（Financial Times: July 2 2004 5:00）

今年の夏、イギリス海峡を横断する観光客は、新しい運航が通常の運賃体系を打ち壊し、海峡横断フェリーが目下火花を散らしているので、 最高のフェリー会社を探しているところだ。

ドーバーとブーローニュ間で低価格の高速フェリー運航をしているSpeedFerriesは、5月に就航して乗用車の往復運賃が50ポ ン ドであるが、ここでは競合他社が会社を廃業に追い込もうとして、短期間に運賃を引き下げていると話している。戦術であることから、運賃は 後に上昇するものと予言している。

この騒動はOffice of Fair Trading（＝公正取引局）に持ち込まれているが、1月以来、ドーバー―カレー、ポーツマス―カン航路におけるTimes Travelの価格調査によると、消費者からの総売上げは、殆ど全ての海峡航路で素晴らしいものとなっている。

この調査では、SpeedFerriesが運航を開始した5月に、価格が320ポンドから今週220ポンドに急落した。例えば標準的な P&O Ferriesのドーバー―カレー間の往復（7月31日発8月8日着）が、大人2人、子供2人、乗用車1台で今週229.68ポンドであり、3週間前よりも52.80ポン ド安くなっている。通常は値下げされる4月よりも、86.24ポンド安い。

同じ家族が同じ日にポーツマスからカンに横断する場合のBrittany Ferriesの運賃は、早春の554ポンドから、今週は534ポンドに下落している。

P&O Ferriesの広報担当者Brian Reesは、ユーロトンネルとの競争が価格下落の主要な原因であり、SpeedFerriesは無関係であると主張している。「当社が1日に1,000台の乗用車しか輸送 していない小さな会社を考慮して、市場戦略を立てるように変わった等ということは、考えられないものです。当社は、1隻のフェリーで 800台も輸送できるのです。」

広報によると、ユーロトンネルは「予約する乗客を惹き付けるために」、5月28日に往復料金を239ポンドから100ポンドに引き下げ た という。P&Oではこれに対抗して、6月14日に標準往復運賃を、282.48ポンドから229.68ポンドに切り詰めた。

Hoverspeedでも、ドーバー―カレー航路で49ポンドの片道運賃を始めた。価格を調整したり、SpeedFerriesから職 員 を引き抜くために不正工作をしたりしていることは否定している。

2002年度は988万ポンドの利益であったのに対し、昨年は163ポンドの赤字になったと今週発表したSeaFranceの広報担当 者 は、ドーバー―カレー間の往復横断は、何時でも乗用車1台に乗客の5人で、95ポンドから提供していると話した。

こうした価格戦争に立ち向かいつつ、SpeedFerriesでは、「同一価格体系」「不公正な法律行為」「非常に多くの活動に及ぶ嫌 が らせ」を含む、競争を「阻む」他社に関して告発している。（The Times: July 03, 2004）

ホノルル発。ホノルルで今朝行われた式典で、米国船籍の「Pride of Aloha（＝アロハの誇り）」が正式に命名された。

Daniel Inouye上院議員の妻Maggieがレバーを動かすと、今夜から島嶼間クルーズを開始する新しく改装された船の側面に向けて1本のシャンペンの瓶が放たれた。

プール甲板で行われた式典には、Inouyeの他、Lingle知事、国会議員のNeil AbercrombieとEd Case、Norwegian Cruise Lineの幹部らが出席し、ハワイ風の祝福がなされた。

「Pride of Aloha」は、専らハワイの島嶼間クルーズを行う3隻の米国船籍の船の第1船。他の2隻の「Pride of America」が来年の夏にハワイに来る予定で、「Pride of Hawaii」はその次の夏に来る予定。船員の全てがアメリカ人で、半数以上がハワイの出身。

Inouyeは、Norwegianが前の「Norwegian Sky」である「Pride of Aloha」を米国船籍にし、他の2隻の外国建造の船を完成させて、米国船籍としてハワイに配船することを許容する法律制定に奔走した。（KPUA: Sunday, July 4th, 2004 3:55 PM HST）

前のP&Oのクルーズ船で初代のOrianaが、6月中旬に嵐のため損傷を受け、沈没した。

1960年に就航した41,915総トンの船は、1986年に引退して日本の会社に売却され、その後、中国でテーマ・パークとなってい た。国営メディアは、本船は6月中旬に嵐のため係留索が緩み、部分的に浸水していたが、先週沈没したと報じている。

本船はP&Oの下で南太平洋と英国―オーストラリア航路をクルーズしていたが、引退し、その後、星海湾の中国の都市大連（ター リ エン）で、洋上食堂、ホテル、レジャー・センターとして恒久的に係留されていた。

P&Oは2代目のOrianaを9年後に投入し、世界一周クルーズを継続している。（Travelbiz.com: 5 July 2004）（この記事は後に誤報であることが確認された。「沈没」ではなく「座礁」の模様。）

サウス・ヘブン発。Titanicの模型が現在サウス・ヘブンに来ている。この船はニューヨーク港に到達する前に大西洋に沈没した有名 な英国の豪華定期船である。

この全長23フィートのファイバーグラス製の遠洋定期船は、サウス・ヘブンに海を渡って来た訳ではない。Titanicの記念品の展示 と 競売が行われたニューヨークから陸路到着した。

船の所有者であるカリフォルニア州Lake AlmanorのPatとCecil Gatesは、ニューヨークからこの小船を引っ張って来たサウス・ヘブン在住のHerbert "Skip" Crabtreeとは長年の友人である。

またGateses一家は、Friendship Fleet（＝友情船隊）と呼んでいる小型模型の船隊を所有している。この船隊には、4隻の全長18フィートの戦艦、１隻の全長20フィートの空母、真珠湾空爆で沈没した 戦艦であるUSS Arizonaの全長36フィートの模型、そしてTitanicがある。17歳の時、Cecil Gatesは真珠湾空爆を目撃し、それが切っ掛けで海軍の艦船に終生の興味を持つこととなった。様々な種類の船の建造に挑戦した海軍艦隊の完成後、Titanicを建造し たという。

Gateses一家は、元ロサンゼルスの教員一家で、退職後、小型模型船隊と共に旅をしながら歴史を教えている。このTitanicの 模 型は、1983年に建造したもので、40分の1の縮尺。僅かに2隻残っている船隊の1隻である。Crabtreeは6年間 Friendship Fleetの母船の船長であった。また引っ張り出したArizonaの艦長であった。

Pat Gatesは、自分と夫は6年間に150の港でArizonaを展示したと話した。「You Can't Go Incognito in a Battleship（戦艦の中では身元は隠せない）」という本を書いており、これは船と共に周った冒険の年代記である。Crabtreeが率いていた時代に数章が割かれ ている。

Crabtreeは、訪れた港では何時も多くの人が船を見に来たと話した。「東海岸を旅したときは、港に立ち寄ってはArizonaを 展 示したものです。」と語った。

Arizonaの小型模型は、フェニックスの政府の建物の中で展示している。Titanicは、サウス・ヘブンの260 Dyckman Ave.にあるMichigan Maritime Museum（＝ミシガン海事博物館）の前で光りを放っている。

この模型には25馬力の機関が搭載されており、航海は可能。Crabtreeは週末には水上に浮かべる計画をしている。Titanic の 母港は、売却されるまでサウス・ヘブンになるだろう、と話した。（The Grand Rapids Press: Monday, July 05, 2004）

フロリダ州フォート・ローダーデール発。「国土安全法問題」で、火曜日、ポート・エバグレーズのクルーズ船が数時間足止めになった。

ポート・エバグレーズの第21ターミナルに接岸したクルーズ船Regal Empressを、連邦政府の税関職員が足止めにした。このクルーズ定期船は、午前8時頃ポート・エバグレーズに到着した。税関職員は乗船名簿に不一致があるのを見つけ、 それが解決されるまで下船を一切認めなかった、とBroward保安官事務所の広報官Jim Lejedalは話した。

Regal EmpressはImperial Majesty Cruise Lineによって運航されており、905人の乗客、396人の船員を輸送することができる。Imperial Majestyのウェブ・サイトによると、本船はフォート・ローダーデールからバハマのナッソーに行く短距離クルーズに特化している。

ポート・エバグレーズの広報官Ellen Kennedyによると、乗客は午前10時頃下船開始の予定だった。全ての乗客は午前10時30分までに船から離れたが、「安全の問題」のために第21ターミナルに足止め となったと話した。午後12時30分までに、全員が船やターミナルから離れることを許された。足止めの原因となった不一致については、今 のところ説明はない。

新しい乗客が通常通り午後1時に乗船を開始した。この遅延のため、乗船は午後2時頃までずれ込むとKennedyは話した。 （Click10.com: 3:02 pm EDT July 6, 2004）

ニューヘブンからのフェリーがディエップの岸壁に衝突したが、国会議員が調査を要請している。

LewesのメンバーであるNorman Bakerは、起訴された船員の1人が酒に酔っていたと言われていることから、Transmanche Ferriesに対し文書での回答を求めている。この会社では運航は減らしたものの、そうした主張に対してなんらの回答もしていない。

本船The Dieppeは、土曜日の朝の事故の後、修理のため乾船渠に入っている。

火曜日のフランスの通信社の記事によると、このフェリーはディエップ港入港時に水門に衝突して船内に200トンの水が流れ込んだとい う。 この記事ではまた、フェリーから連絡通路を通って乗客は下船し、消防隊員が乗船して機関室を脅かしていた水を汲み出し、船体の裂け目を密 封したと伝えている。

Transmanche Ferriesは、BBC South East Todayに対し、衝突は英国標準時間、土曜日の午前1時15分に発生したと話した。広報担当者は、フェリーは10日間運航から離れることになると話した。またこの広報担 当者は、本船は回頭時に突堤に衝突したもので、船体を約50cm切り裂いたが、フェリーからは安全に乗客は避難したと語った。また船員の 1人が酒に酔っていたと新聞が主張していることについては、会社として論評はしないと付け加えた。

シェルブール海域を管轄する海事機関の捜査が行われている。（後略）（BBC News: 6 July 2004）

マイアミ発。未成年の少女が、昨年の夏、酒を飲まされて性的暴行を受けたとして、Royal Caribbean Cruises Ltd.の船員を提訴した。

その少女は2003年7月、Rhapsody of the Seas（＝海の狂想曲）という船で両親と旅行していたが、金曜日にマイアミの巡回裁判所に会社を相手取って起こした訴訟によると、このクルーズ客船会社は少女に大量のア ルコールを飲ませて、反抗不能の状態にしたという。その後、数人の船員が少女の同意もなく性的な暴行をし乱暴した、と訴訟では申立てられ ている。

この訴訟において、申立てられた暴行は、その船の船長とテキサス州のFBIに通報したという。少女はK.L.としか判明していないが、 テ キサス州ガルベストンからメキシコ湾に出かけたクルーズに乗船していた船員は、特定できていないという。

ヒューストンのFBIの広報官Bob Doguimは、水曜日、クルーズ船で性的暴行があったという係属中の事件については承知していないと話した。仮にそうした事件があったとしても、未成年者が巻きこまれた 事件なのでコメントはできないと付け加えた。

この不法行為・債務不履行訴訟では、少なくとも1万5,000ドルの損害賠償を求めている。マイアミに本拠を置くこの会社は、労働者の 雇 用において過失があり、適切に監督していなかったと言われている。

Royal Caribbeanは声明の中で、FBIの捜査には全面的に協力しており、全ての「この件に関する答弁は、訴訟手続きの中で行う」としている。（South Florida Sun-Sentinel: Posted July 7 2004, 7:48 PM EDT）

このクルーズ事業者は業界の中で健全な針路を航海していると分析者は話しているが、同時に、直近の会計年度は、水平線に雲がかかってい ると警告もしている。

過去5年間、クルーズ産業は荒天を航海しており、一握りの会社が海と戦い沈没した。しかしCarnivalは何とか浮かび続け、 2003 年4月にP&O Princessを買収して記録的な数の新船を建造し、このマイアミに本拠を置く巨人は市場の47％を占有して12のクルーズ商標の下で77隻の船を運航している。

拡大によって、既に結果が現れている。6月17日、Carnival (CCL)は第2四半期において3億3200万ドル（1株当たり41セント）の記録的な純収入を報告した。これは分析者の見積りを6セント上回るものであった。更に印象的 なことには、総収益（1日の最低寝台数当たりの総収益）は、収容力の増加により13.2％増であり、逞しい価格力を示したのである。

これは予想をかなり上回るもので、Carnivalの足を引っ張っていた世界的な紛争や燃料費の高騰は、いずれもその利益を食い潰すも の ではなかったことが証明された。ウォール街は注意を払っていた。投資家は昨年、Carnival株を50％以上も吊り上げ、7月7日には 47ドル辺りにまで値を上げ、イラク戦争が始まる前の2003年度の20.60ドルから128％も跳ね上がったのである。（中略）

広報担当のTim Gallagherは、クルーズ需要は成長し続けており、業界の拡大を示していると話している。「2年前はこんなに多くの新船が建造中ではありませんでした。」

確かにCarnivalは、他社が手放している中で11隻の新船を昨年建造しており、このことで、業界の収容力が拡大していない中で、 Carnivalが市場占有率を略奪する機会を得たと言える。しかし現在、予約一般において価格力が強いものの、クルーズ客船会社は、戦 争、天候、海事法令の変更といった支配の及ばない危険に左右されている。燃料費の高騰や利息の利率の上昇を抱えるCarnivalの野心 的な拡大により、例えその需要がなくなったとしても、ここの事業のやり手が何とかすることになるのだろう。

この業界の投資先を探している投資家には、分析者はCarnivalが考慮に値すると話している。しかし投資家達が変わり易い海に対し て 心の準備が出来ていないのならば、今日の不透明な世界情勢や株式評価から、それは短期的なもの、との条件が付くことになる。 （BusinessWeek: JULY 8, 2004）

アテネ発。アテネオリンピックの観客は、Queen Mary 2の船室を予約できることとなる。

組織委員会は、オリンピック職員やジャーナリストに取っていたホテルを開放した。遠洋定期船の部屋とアテネ周辺のホテルは、旅行業者を 通 じて大衆に開放される、と組織委員会の支援事業監督Vassilis Neiadasは話した。委員会に取っていた部屋の約90パーセントが、予約済みだと話した。

Queen Mary 2の価格は、バルコニー付きの船室で1泊798ユーロ（990ドル）から、スィートで2,352ユーロ。（International Herald Tribune: Saturday,　July 10, 2004）

Nicola Michael-TsaiとTiana Miller Leonardは、いずれもロサ・パークス小学校の児童であるが、カメラと機材を担いで日曜日に日本に向けて出発し、日本のPeace Boatとして知られる船についての記録番組を撮影する。

バークレーの国境なきメディア学校の最初の国際企画に参加している9歳の2人は、企画運営者のMorgan Paarと一緒に行く。

「インタビューをし、世界一周をしているこの800人乗りの旅客船についての記録番組を作ることになります。」とPaarはサンフラン シ スコ国際空港で、KCBSの記者Bob Butlerに語った。

Michael-Tsai、Miller、そしてPaarは、Peace Boatに乗船して6週間を過ごす予定。この日本の船は、年に3回世界をまわり、平和を推進している。今回の旅程には、オリンピックが開催されるアテネに寄港する他、スリ ランカ、ベトナム、エリトリアへの旅も含まれる。Millerによると、この平和のクルーズは、商店街に行くよりも面白いという。

「これまで船に最高に長く乗ったは2日間です。しかし今回は6週間も乗るんです。全然違います。」と話した。

Michael-Tsaiは、1時間の記録番組にするために全てのテープを編集することになると話した。

「そうですね。何でも撮影します。食事や文化、子供達、違ったところでの生活、毎日の生活とか。」とMichael-Tsaiは話し た。 「大陸から外に出たことがないのです。世界を半周するのですが、これは普通の子供が決してすることができなかったことです。」と語った。

平和の船の最初の航海は1983年に行われた。今回のクルーズは、7月14日に日本を出発する予定。（KPIX-TV 5: 07-11-2004）

Spirit of Tasmaniaのメルボルン航路の運賃が、来月値上げされる。

TT-Lineの最高経営責任者Peter Simmonsは、殆どの旅客運賃は3ドルまで値上げするが、シドニー航路の運賃は引き上げないと話した。標準的乗用車輛の10ドルの運賃は、両航路において閑散期と繁忙 期において適用される。

Simmons氏は、車輛運賃は1996年以来据え置きで、8年経過してこの運賃はもはや維持し得なくなったと話した。「運賃の引上げ は、燃料、保安設備、保険、賃金や給料といった費用の分野の増加によるものです。」と語った。

Simmons氏は、夏季の日中の航海の新しい99ドルの片道運賃も発表した。

「これは大変競争力のある運賃です。2人連れがタスマニア島に車を持って往復して、たったの416ドルです。これは乗客には大変に便利 な もので、レンタカーを借りるための費用を我慢する必要はないのです。」

Spirit of Tasmaniaはまた、ビジネス・クラスの椅子席を、年金生活者、高齢者、第3級資格者に提供する。

新運賃は、8月1日の予約から適用される。これに伴い片道運賃が118ドル、内側船室の船室料金が196ドル、豪華船室が322ドルに 引 上げられる。繁忙期の片道運賃は148ドル、内側船室が215ドル、豪華船室が383ドル。（Mercury: 16jul04）

金曜日、マイアミに本拠を置くCarnival Corp.が移転発表をし、これにより南フロリダの約200人の雇用が犠牲になるものと見られている。

CarnivalのCunard Line商標は、Princess Cruisesの本店があるロサンゼルス地方に事務所を移転する。これにより、2つの客船会社の経営、財政、IT機能が統合され、12月までに年間約2,000万ドルが節 減されることとなる。

現在、南フロリダで働いている約300人は、1997年にニューヨークから移転して来たCunardの下で間もなくCarnivalに 引 き取られた。「多くの人がCarnival Corp.の中で仕事を見つけることは出来なくなるでしょう。」とCarnivalのP&O Princess部門の最高経営責任者で、Cunardの社長になるものと見られているPeter Ratcliffeは語った。

Ratcliffeは、Princessは南フロリダに約15人の働き口を持っているが、Carnivalはこの地に別の職場を開設 し、 ロサンゼルスに70人の新しい地位が生まれることになると話した。別の35人の雇用が南フロリダに維持されるが、これはCunardの一 部として運営されている豪華商標Seabourn Cruise Lineが、分離されて留まるからである。Ratcliffeは、これらの要素を考慮しても、「200人の雇用需要」が南フロリダで喪われることとなると話した。

Cunardは、今年初めに8億ドルのQueen Mary 2を投入して若返った。この世界最大のクルーズ船は、1月にフォート・ローダーデールで処女航海を終え、来年に向けてプレミアム（＝割増）価格で予約が入っている。

Ratcliffは、この変更はCunardをPrincessとP&Oという2つの商標と並べるものであると話した。ここは 連 合王国（＝英国）、オーストラリア、合衆国で良く売れているところである。「これら分離した商標を世界的に纏めるようになるのは、自然な ことです。」と語った。

この動きは、CarnivalのCunard買収後に生まれたSeabournとCunardの結婚生活を解消するものでもある。この 統 合は使い難い組合せであったことが判明し、Carnivalは市場における損失を解消するのに過去数年間を費やして来た。

この動きの後、Deborah Natansohnが3隻を保有するSeabournの社長になることとなっている。現在、Cunardの市場調査・販売の上席副社長を務めている。また、南フロリダには Cunardの社長Pamela Conoverも留まり、Carnival Corpの下で上席副社長となる。Ratcliffeは、雇用というものは、世界的な販売、市場調査、港湾運営、開発の既存の機能を結び付けるものだと話した。

もう1人の最高幹部Rick Meadowsは、Seabournで販売・市場調査の上席副社長を務めてきたが、シアトルに本拠を置くHolland America Lineに移籍してDavid Giersdorfと交替し、David Giersdorfは会社を去ることとなる。

CunardはQueen Mary 2、Queen Elizabeth 2、Coroniaという3隻の船を保有しており、Coroniaは10月に船隊を離れる予定だ。2007年に引き渡されるQueen Victoriaが建造中。（Sun-Sentinel.com: Posted July 17 2004）

ニューカッスルからオランダの都市アイモイデンに向かっていたフェリーで喧嘩をした6人のブリトン人（＝英国人）が英国に向かってい る。

25人が逮捕された状況を鎮圧すべく、30人以上の警察官が送り込まれた。これに巻き込まれた他の19人は、オランダへの入国を許され た。イングランドとスコットランドのサッカー・ファンの間で口論となって、殴り合いの喧嘩となったもの。多くのドイツ人観光客もこの喧嘩 に巻き込まれた。警察では、ドイツ人で逮捕者はいないと話している。

この喧嘩で怪我をした者はいないが、これ以上の暴力沙汰が起きないよう警察官が配置された。（itv.com: 3.32PM, Sat Jul 17 2004）

労働争議のため、Canandaigua湖の船は週末は埠頭に留まることとなる。

船主は「経営問題を前進させる」として、Canandaigua Ladyの運航支配人を解雇した。会社の声明によると、このクルーズ船を運航している船長らは、スローダウン（＝怠業）をしているという。この会社では、 Canandaigua Ladyを今日の夕方から運航する計画だ。（WROC: 7/18/2004 6:00 PM）

先週金曜日に発表された新しい港湾当局規制によると、8月、オリンピックの保安対策の一環として、旅行切符か特別の通行証を持った人・ 車輛のみがピレウスの港湾地域に近づくことができることになる。8月2日から31日まで適用される対策によると、車輛をフェリーで航送し たい者は、引渡受領書を提出することが義務付けられる。ピレウス港湾当局では、フェリー従業員、その他の正当な職員、港に近づく必要のあ る燃料輸送用トラック、その他の車輛に対し特別の許可証を発行することとなる。

一方、Public Order Minister（＝治安大臣）のGiorgos Voulgarakisは、イタリアの新聞La Repubblicaが、昨日アテネの通信社がオリンピックの標的としてテロリストがピレウスを狙っていると報じているとした点に関し、 「現実と全く関連のない作り話」に 対してコメントする理由はないと述べた。その記事では、これはギリシャの諜報機関がNATOの構成国に対して送付した書類によるテロの話 に基づくものだとしている。（Kathimerini: 19 July 2004）

プリンス・エドワード島、シドニー、バリ島、南アフリカのカジノが、Travel + Leisure誌の年間「世界最高」賞の栄誉に輝いた。読者投票により、プリンス・エドワード島は最高のカナダの島として、地域賞に輝いた。

南アフリカのサビ砂漠のThe Singita Private Game Reserveが世界最高のホテルに指名され、一方シドニーは世界最高の都市、バリ島は世界最高の島を勝ち取った。

Crystal Cruisesは最高の大型船クルーズ客船会社に、一方Silversea Cruisesは最高の小型船クルーズ客船会社に指名された。Singaporeは最高国際航空会社を勝ち取った。世界最高都市の地域賞は、ニューヨーク、ローマ、バンコ ク、ケープタウン、そしてメキシコのオアハカが勝ち取った。

プリンス・エドワード島を除くと、他の地域最高島嶼の栄誉は、イタリア（注、ギリシャの誤り）のサントニーニ島、オーストラリア沖のグ レート・バリア・リーフ諸島、アフリカのザンビバー島、南米のガラパゴス島、ハワイのカウアイ島、そしてカリブ海のグレナディーン諸島が 得た。（The Globe and Mail: Wednesday, July 21, 2004）

激しい嵐の中、15フィート（注、約4.5m）の波でバミューダに向かっていたクルーズ船は激しく翻弄され、何百人もの乗客が酷い船酔 いになった。

Norwegian CrownとNorwegian Majestyは、アメリカを出港して数時間後の月曜日の深夜、風を受けて無慈悲にも上下に揺れた。多くの乗客は、波が巨大な船を玩具のように弄ぶことで衝撃を受けた。

新婚旅行中のSusanとJoseph Purtillは、Norwegian Crownでの結婚生活の始まりとなった悪夢を耐え忍んだ。

「あんまり気持ちが悪かったので、飛行機で帰りたいと宣言しました」とPurtill夫人はThe Royal Gazetteに語った。また乗客が甲板に出ることを職員が許そうとしなかったと付け加えた。「新婚旅行中、1日中独りでベッドに寝ていました。」Purtill氏は、自 分と妻が寝こんでしまった他の夫達と、食事の時間に同席したと語った。

Norwegian Majestyのある乗客は、とても重病だったので「看護師が注射をしなければならなかった」と話した。

「屋外の催し物は中止でした。」と話した。「太陽が昇って来た時、5脚か6脚の休憩用の椅子を出そうとしていた人がいました。しかし直 ぐ に酷くなって、蜘蛛の子を散らしたように船内に戻ってきました。」とその乗客は付け加えた。

Norwegian Crownは1,183人の乗客と537人の乗員を乗せてニューヨークを出発した。ボストンを出発したNorwegian Majestyの乗客数は判らない。というのは、昨朝遅くにセント・ジョージズに到着したからである。

乗客は、職員らが船酔い止めの薬と、青りんご、塩クラッカーを配っていたと話していた。（Royal Gazette: Last modified: July 21. 2004 12:22AM）

ダ・ナン発。殆どが日本人の958人を乗せたピース・ボートが、ダ・ナン市中央のティアン・サ港に水曜日に投錨した。

これは1994年以来、ピース・ボート17回目のダ・ナン訪問。ベト・ナムに滞在する2日間、旅行者はダ・ナンの世界文化遺産や、フェ の 王国都市、クアン・ナン地方を回る。

凧揚げや買物、キャンプ、幾つかの文化・スポーツ行事を当地で行う予定。（Viet Nam News Agency: 07/21/2004 -- 21:07(GMT+7)）

ビクトリア発。金曜日、B.Cフェリーの乗客を2人の喫煙者がビックリさせたが、警察では言葉を誤解したものと判断した。

アメリカ人の乗客が2人組の男性の1人が船を爆破すると聞いたことから、RCMPではビクトリアのSwartz Bayに向かっていたフェリーに乗船していた2人の男性から事情を聞いた。

その2人組は乗員専用区画に立ち入っていたと警察が話した、とCFAXラジオは伝えている。マリファナを吸引しようとしていたことが判 明 したが、船を破壊しようとすることについては何も話していなかったと警察に答えている。男性2人は、「lets do up a doobie」というようなことは言ったかもしれないと認めていると警察では話している。

警察はすべて誤解であったことを納得し、男性らは釈放された。（Canadian Press: Friday, July 23, 2004）

マイアミ発。沿岸警備隊は、ケープ・フロリダ沖14マイルの海域で、クルーズ船のFascinationから、金曜日の早朝以来行方不 明となっている男性を捜索していると話した。

救助隊員が、行方不明となったバージニア州バージニア・ビーチの37歳の男性を28マイル四方で捜索している。男性の身元は直ぐには判 ら なかった。この捜索には、カッター・ボート、救助艇、ファルコン・ジェット機、2機のヘリコプターが参加している。

発表によると、沿岸警備隊は金曜日の午前10時30分頃、クルーズ船の職員から行方不明者の通報を受けたという。その男性は、午前3時 30分に艫の甲板で最後に見かけられたと報告されている。船室に戻らなかったことから、午前7時過ぎに行方不明になったと通報された。

ケープ・フロリダ沖の捜索海域は、Key Biscayneの先の東側。全長855フィートのFascinationは、マイアミに本拠を置くCarnival Cruise Linesの所有で、バハマとカリブ海の旅行で2,052人までの乗客を輸送できる。（sun-sentinel.com: Posted July 23 2004, 3:35 PM EDT）

日本は、サハリンのコルサコフ港と北海道の稚内間のフェリー運航を通年運航にしたいと提案した、とITAR-TASS通信社は、稚内の 代表団がユジノ・サハリンスクを訪問したことに言及しつつ、7月23日に報じた。

この提案は、サハリンの液化天然ガス（LNG）の工場、パイプライン、他の施設の建築のために、日本からの貨物量の増加に伴ってなされ たもの。

現在、日本のフェリーのアインス宗谷が、5月から10月まで同航路に就航している。コルサコフと稚内の距離は80マイルであり、6時間 かかる。

現時点では、サハリンではホルムスクとハバロフスク地区のワニノ港との間で通年フェリー運航をしているだけだ、とこの通信社は報じてい る。（BBC Monitoring Former Soviet Union: 2004-07-23）

TT-lineは乗客を獲得すべく、何百万ドルもの広告活動を開始した。総額で1,100万ドルがタスマニア島、メルボルン、シドニー の3隻のバス海峡のフェリーの広告に使われる。

観光大臣のKen Baconは、その金の半分近くは期待外れのシドニー航路に振り向けられる、と話している。

「この問題は、そこが新しい市場だからだと思うのです。メルボルン―デボンポート航路は長年運航して来ました。そこで、新しい市場を開 拓 しようとしているのです。」「戦略的に、ニュー・サウス・ウェールズ州、クィーンズランド州南部に攻撃をしかけています。タスマニア島に はちゃんと見返りがあると見ていますよ。」（ABC Online: Friday, July 23, 2004. 9:48pm (AEST)）

ダーウィンとティウィ諸島間の新しいフェリーが、諸島と本土間の旅行費用を半減させることとなる。

この200万ドルの双胴船は、ブリスベンの造船所から3,000キロの旅をして、今週、ダーウィンに到着した。フェリー運航は、9月に 始 まるものと見られている。この豪華双胴船は200人以上を輸送でき、極端な気象条件を除けば、常時運航することとなる。船主は、現在の航 空運賃の約半分の運賃だと話している。（ABC Online: Saturday, July 24, 2004. 12:13pm (AEST)）

アラスカ州数シュアード発。この週末、クルーズ船が岩礁に乗り上げ、アラスカでの観光客は衝撃を感じた。

目撃者によると、船がアラスカ湾の近くで日曜日に暗礁に乗り上げた時、大きなこするような音を聞いたという。この岩礁により、船体には 幅 1フィート、長さ8フィートの穴が開いた。

船員、沿岸警備隊、そして付近の船が、安全に160人の乗客の全てを脱出させた。本船は一般的な観光クルーズを行っていた。

当局ではこの事故に関する捜査を開始した。船員はアルコールと薬物の検査に応じている。捜査官は、乗客からも話を聞くと話している。 （WIS: July 27, 2004）

ロシアの首相Mikhail Fradkovの26歳の息子がFar Eastern Shipping Co.、すなわちFESCOの総支配人代理に7月20日に指名され、2日後に職務に就くためにウラジオストクに到着した、とこの会社の広報は発表した。

会社の広報担当者のVeronika Kazakovaは、Pyotr FradkovはFESCOの世界的なネットワークを発展させるべく、国有Vneshekonombankのニューヨーク事務所長代理の地位を辞職したと話した。

若いFradkovは、ウラジオストクに本拠を置く会社の新しい計画を監督することになる。これには国家独占のRussian Railways（＝ロシア鉄道）との合弁のコンテナ輸送会社Russkaya Troikaも含まれる。

FESCOとRussian RailwaysすなわちRZDは、アジアとヨーロッパとを結ぶシベリア鉄道の成長を見込んで、Russkaya Troikaに2,000万ドルの資本を投入する計画だ。

FESCOはロシア第3の海運会社であり、ざっと100万載貨重量トンに上る70隻以上の船舶を保有し、1月1日時点の総資産は47億 ルーブル（1億6,000万ドル）と報告している。2003年度の収益は100万ルーブル。

昨年、Chukotka、カムチャッカ、マガダン、その他北方の荒涼とした地方への供給の大部分を配送しているFESCOは、 ExxonMobilの120億ドルSakhalin-1計画の入札を勝ち取り、船による供給品輸送、砕氷船の運航を提供している。

持株会社のIndustrial Investors（Promyshlennye Investory）がFESCOの60パーセント以上を保有し、連邦政府は20パーセント、残りを少数の投資家が保有している。

Industrial Investorsの広報担当者のOleg RumyantsevはKommersant -Dailyに対し、若いFradkovの息子の主な仕事は、世界中に50ヵ所以上あるFESCOのネットワークの再編を監督することになると話した。

「若いけれどもFradkovは必要な経験を持っています。」とRumyantsevは詳しく話した。そしてFradkovが Vneshekonombankの外国のネットワークで働き、外国で暮らした経験があるため、この仕事には適任だと付け加えた。

Fradkovは評判の高いMoscow State Institute of International Relations（＝モスクワ国立国際関係専門学校）を卒業して国際経済学で学位を得ており、3カ国語を流暢に話すと伝えられている。（Vladivostok Novosti: July 27, 2004）

昨日、ユーロトンネルの取締役会が、「官民問わず全ての共同経営者、金融関係者、労働者」とリストラを話し合うために緊急に召集され た。上期の純損失が5ポイント上がったのを受けてなされたもの。

この会社の商業戦略と費用削減の精査は、回復には「十分ではない」ものであり、この問題を抱えた海峡トンネル事業者は、近い将来の取引 で、株価が15パーセント近く急落することを警告していた。

新しい取締役会が4月の騒動後に引き継いで以来の最初の収益であり、この会社では、海峡横断フェリー会社との価格戦争、格安航空会社と の 競争、8,200万ポンドの赤字を出している費用の増大のためであるとして来た。（中略）

シャトル便からの収益は、6パーセント落ちて1億3,700万ポンドとなっている。

同時に、営業費用は8パーセント上昇して1億3,700万ポンドになっている。ユーロスターの乗客と国際貨物列車を含む鉄道運航からの 収 益のうち、1億1,500万ポンドだけが、会社の総額2億5,200万ポンドの収益に貢献しているに過ぎず、全体で2パーセントの減少と なっている。株式は12.22パーセント下落して、19.75ペンスで引けた。（The Scotsman: Tue 27 Jul 2004）

GRIMALDI Holdingsは、フェリー事業者のGrandi Navi VelociのVento SpAへの売却を完了した。Vento SpAはロンドンに本拠を置く特殊用途車輛会社であり、衡平法上の私会社である投資会社Permiraが、80％の持分を保有している。

Permiraの上席共同経営者はCharles Sherwoodであり、Sea Containersの社長James Sherwoodの息子である。残りの株式の20％は、GNVの創業者Aldo Grimaldiの手元に残ることとなる。GNVは、ミラノ証券取引市場の上場を抹消する見込み。GNVの負債を含めて、この取引は総額で5億2,200万ポンド（6億 2,800万ドル）相当のもの。

Grimaldiの声明では、本件取引はクルーズフェリー運航事業者の拡張計画を強固なものとするために決定されたものであるとしてい る。それによると、狙いは、投資を促進させ、新船を取得して、新しい航路を開設し、既存の事業者との提携を進めることによって、クルーズ フェリーと「海の自動車道」部門を発展させる点にあるという。

GNVの経営陣に変化はなく、Aldo Grimaldiが会長兼常務取締役を続けることとなる。（Fairplay: 15:15 29 Jul）

ハワイ州、PRIDE OF ALOHAの船上にて。その景色たるや大変に魅力的なもの。椰子の木、浜辺、朝の雲が広がった山々の眺め。クルーズ船の上甲板では、私がハワイの素晴らしい景色に気が付い た時には、既に乗客が手摺に沿って集まっていた。

静かに過ぎ行くには余りにも感動的だ。私は傍にいた女性の方を向いて、美しい光景について何がしかの話をし、同意するのを聞いた。しか し 楽しんでいるかと聞いた時、彼女は眉をひそめたものだった。

Pride of Alohaのサービスは、彼女が言うにはこれまでに経験した他のクルーズの水準を遥かに下回るものだったという。給仕は無礼で、他の船員らは顧客のサービスについて注意を 払っていないようだという。ハワイ諸島の7日間クルーズの半分に過ぎないのだが、ニューヨークのMary Pupoは既に失望していた。

これが普通の航海ではないことは知っていた。乗船していたほぼ全員のように、Pride of Alohaの就航クルーズのために家族や友人を誘って旅行する計画を何ヶ月も前から立てていた。この船は、Norwegian Cruise Lineの新しい商標NCL Americaの下での第1船で、米国船籍の下でハワイ諸島クルーズをするもの。これは外国船籍の船が米国法令の下でしているように、（ミクロネシアのキリバスのような小 国の）外国の港に寄港するために回り道をしなくても良いことを意味する。

私がこのクルーズが、これまでに体験したクルーズと大幅に違うものかと思ったとき、71歳のPupoは、クルーズ船に乗船したのは初め て かと聞いた。私は答えなかったが、明らかに私は彼女ほどクルーズには詳しくなかった。

「そうね。あなたにクルーズの経験があれば、違いが解るハズです。」と言った。（中略）

Pride of Alohaは元々NCL Americaのハワイ船隊の第2船として予定されていた2,002人乗りの旅客船である。しかし第1船となることが予定されていたPride of Americaが、ドイツでの工事中の1月に第3甲板まで沈み、早期に就航することとなった。Pride of Alohaは以前のNorwegian Skyであり、アラスカの旅程から引っ張り出されて、7月4日の航海に間に合うよう、サンフランシスコ港で大幅な刷新工事が行われたものである。（中略）

米国船籍の船であるので、給仕や客室係、受付といった訓練をクルーズ船で受けた経験の殆どない、新人の米国人労働者ばかりとなった（外 国 船籍の船は一般に外国生まれの労働者を雇うもの）。その結果、しばしば食堂でのサービスやルーム・サービスは遅く、苦情にも応答がないも のとなった。ある乗船客は、午後10時に食事を注文したところ、午前2時に運ばれて来たという。

別の問題として、NCL Americaはフリースタイル・クルーズを使っており、座席の指定や夕食の時間指定がない。そのために、多くの乗船客が食事をしようとする夕方には、しばしば長い列がで きるのである。妻と私が夕食に8時に行った時、給仕は危うく夕食のラッシュに引っかかるところだったと話したものだった。（中略）

私達は、カウアイ島でサーフィンをし、マウナ・ケアの雲の上に立ち、ラハイナで買い物をし、コナとモロカイ島でシュノーケルで潜水をし た。新しい友人が出来、陽光の下で多くの時間を過ごして、買い物をし、並外れた料理を食べた。

不満はなかった。（Seattle Times: Friday, July 30, 2004 - Page updated at 12:00 A.M）

7月23日、サハリンの大衆組織「For integrity of Russia’s eastern territories（＝ロシア東部領土の完全性のために、IRET）」、サハリン・コサック人、政党の地方支部である「United Russia（＝ロシア連合）」のメンバーが、ユジノ・サハリンスクの日本総領事館の建物の前に集まった。

サハリン議会の下院議員でIRETのメンバーであるSergei Ponomaryovによると、抗議者達は、日本からサハリンに所謂「ピースボート（＝平和の船）」がやって来ることに反対して集まったという。この日本のピースボート は、ロシアと日本のビザなし協定に従って、1992年よりサハリンに来ている。Ponomaryovは、日本側は、文化的な結び付きを発 展させるためではなく、択捉島、色丹島、国後島、歯舞島のクリル諸島を奪還しようとして訪問者を利用していると信じている。

ピースボートで日本を訪問したサハリンの住民は、領土問題に関する日本の見解を表明した講義を受けて、土産物と論争のある島々を日本領 土 として色分けした地図を贈呈されたとPonomaryovは報告した。

抗議者は、クリル諸島近くの日本の軍事演習にも抗議している。日本軍（注、「自衛隊」）はロシアに演習について通告することになってい るのに、 そうしていない、と抗議者は主張している。

この集会の別の理由は、最近、日本の新聞の「朝日」が、クリル問題に関する日本政府の新しい政策について掲載したことにある。その新聞 は、日本は2004年の暮れまでに、全ての論争のある島々を解決するつもりだと報じていた。（Sakhalin Independent: Jul. 30 - Aug. 13, 2004/No. 35）

マイアミ発。外洋での戯れは、クルーズ船客がボートで助けを求めている人を見てから、救出作戦となった。

2日前、Brodsky一家はRoyal Caribbeanのクルーズに出かけ、200マイル沖にあるケイマン諸島からの帰り、大変に楽しい一時を過ごしていた。家族の1人が水平線上にまごつかせるような点を発 見し、新品のズーム・レンズ・ビデオ・カメラを使って見てから、一家は船を引き返させた。

「外洋に小さな黒い点を見たのですが、肉眼では良く見えませんでした。」とJeff Brodskyは言った。「カメラを使ってズームして見たのです。筏の上に人か何かがいるように見えました。」

Brodskys一家は、クルーズ船の船員から、キューバからのボートに男性らを発見したが、洋上に3日か4日いたもので、食料や水は 殆 どなかったと聞いたと話している。また政府関係者が乗船してきて、船が陸に戻る前に救助された男性らを連れ出したとも話している。

合衆国沿岸警備隊は、この件に関し何らの論評をしようとしない。（NBC6.net: 12:40 am EDT July 31, 2004）

「クルーズ」とは、ウンザリさせられる言葉ではあるものの、20世紀が我々に残した不思議な言葉である。

1936年、Cunardの遠洋定期船Queen Maryは、Queen Maryご自身によって命名され、ブルーリボンと当時の映画スターと共にニューヨークとヨーロッパとを結んでいた。Britannia食堂の夕食の乗船客は、タキシードや イブニング・ドレス、宝石で着飾っていた。その後、多くが変わってしまった。初代Queen Maryは大西洋横断運航から引退し、航空機に取って代わられた。客船会社の方針はクルーズ市場に再編された。

さて、2004年にQueen Mary IIがフランスのAlstom造船所で建造され、マイアミに本拠を置くCunardの子会社のCarnival（注、Carnivalの子会社のCunardの誤り）に属 してMicky Arisonによって経営されている。彼はこの定期船の豪華ホテルのイメージに力点をおいて、利益、利益、そして利益を追い求めている！

QMはその宣伝文句から、「史上最大、最長、最高の最も幅の広い、最も豪華な船」として知られている。洋上の多国籍「国家」であり、そ こ では旅券が乗船客の写真と符号の付いたプラスチック乗船券であり、船上での全ての買い物ができるものである。自分の船室で水を1本買うた めに5ドルかかり、船室の冷蔵庫にはシャンペンがたったの1本と2個の縦に溝の入ったグラスがある。この券では、Grand Canyon Spaでのマッサージやカジノのチップを購入できる。この券は、ジャズ・クラブ、軽食堂、写真店、洋品店、土産物店の全ての旅券なのである。あるいはQueensというダ ンスホールかもしれない。ここには1950年代流のアメリカの生バンドと歌手がいる。フロアーではプロの踊子の男女が踊り、朝には紳士が ダンスのお稽古をし、今はおばあちゃんがダンス・フロアーでターンをしている。

サウサンプトンで乗船すると、Deck 1（第1甲板）の乗船客はここで全ての手荷物を検査されて、乗船券が発行される。それから雰囲気ががらりと変わる。ニューヨークのPlazaかロンドンの Dorchesterにあるような深い絨毯、シャンデリア、鏡、美術品がGrand Lobbyに繋がっており、Four Seasonsが金箔を使って飾り立てられている。それぞれの甲板には4基のエレベータがあり、これは乗客の大部分が老人の場合には、重要なものである。フロリダ州から やって来たアメリカ人は夏のノルウェーのフィヨルドの涼しさを求め、英国人は着飾ってTony Blair（＝首相）のことは忘れたがり、日本人はヨーロッパ人になって遊びたがり、その殆どが寄港地観光同様、クルーズを楽しんでいるようである。（中略）

我々ギリシャ人の団体は、ベルゲンで下船した。クルーズはこの後、ハンブルグ、ロッテルダム、サウサンプトンと続いた。「Van Gogh美術館とアムステルダムの運河には行かないとね。」とConstantineは言ったが、その通りである。Queen Mary IIは水平線の彼方に消えた。8月12日には、ピレウス港で再び見ることになる。オリンピック期間中、各国首脳の家になる。フィヨルドの クルーズは綺麗だったが、この夏の残りが我々の前に迫っており、正にギリシャが舞台となるのだ。（Kathimerini: Saturday July 31, 2004）