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2003年10月の海外旅客船情報

Condor Ferriesは、ガーンジー島、ジャージー島、フランスの間の冬季の運航を確約して、島の人達を安心させた。地元住民は、交通量の少ないシーズン中、同航路の競争相手や 需要の欠如から、海路を失うのではないかと心配していた。

しかしCondorの常務取締役Jan Milnerは、その懸念は根拠の無いものだと述べた。

「当社は冬季間、夏季の運航と合わせて最小限の運航をするよう求められています。ですからお客様は運航水準協定によって保護されていま す。また当社は運航の拡張をお約束しております。中央に位置するガーンジー島、ジャージー島で、当社は常時、統合されたフェリー運航を行 うつもりです。」（1/10/03）

チャンネル諸島を結ぶフランスのフェリー会社Emeraude Linesは、破産の申立を行うこととなった。木曜日、会社の代表者がサン・マロの裁判所に姿を現すこととなる。

このフランスの事業者は、1970年にサン・マロとジャージー島の間で運航を開始したが、多額の負債を抱え、存続するためには400万 ユーロの資金が必要と見られている。裁判所は会社の常務取締役Pierre Legrasを聴聞し、臨時収益管理人を任命する。収益管理人は、数カ所からの借入金に対する再建計画を明らかにすることとなる。

常勤の175人の9月分の給与は支払われておらず、これも会社の負債に含まれることとなる。この会社の問題として3つの要素が挙げられ て いる。失望させるような乗客数、今年の夏にフランスまでカー・フェリーを運航することを国から承認されたライバルのCondorとの価格 戦争、そしてポンドの下落である。

サン・マロの消息筋は、会社の存続には楽観的だ。助役で地方議員のHenri-Jean Lebeauは、Emeraudeの将来に関しては、「かなり自信がある」と語った。（BBC News: 2/10/03）

イングランド南部の最新かつ最も近代的なクルーズ・ターミナルが正式に開設され、世界最大のクルーズ定期船Queen Mary 2到着の受け入れが整った。

サウサンプトンのクィーン・エリザベス2・ターミナルは、乗客収容力を50％以上増強するために、200万ポンドをかけて近代化した。 正 式なオープンは、首相代理の婦人Pauline Prescottと、船のスチュワード（＝給仕）をしていたJohn Prescottにより、金曜日に行われる。

Queen Mary 2は、12月に本港に到着する予定で、2004年には定期航海を始める。サウサンプトン水道の新しく改修されたターミナルは、30年に亘ってQE2の本拠であった。

5億4000万ポンドをかけた世界で最も高価なQueen Mary 2は、QE2と並んでニューヨークまでの象徴的な航海を2004年4月に終えた後、大西洋横断においてQE2と交替する。全長345メートルのQueen Mary 2は、エッフェル塔の高さよりも45メートル長く、23階建ての建物に相当する。1,250人の乗員の他、豪華な旅客設備で2,620人の乗客を輸送することができる。

ターミナルの改修は、年内にすべてのサウサンプトンのクルーズ船設備の検査を1000万ポンドをかけて完成する、と英国港湾協会では話 し ている。（BBC News: Friday, 3 October, 2003, 06:33 GMT 07:33 UK）

昨日検察官は、エーゲ海上訴裁判所に対して、2000年9月のExpress Saminaの沈没に関連して起訴された者全員を、重罪で控訴する申立を行った。

Saminaの船長Vassilis Yiannakis、一等航海士Anastassios Psychogios、二等航海士Yiannis Triandafyllos、一等機関士Gerassimos Skiadaressis、通信士Dimitris Tsouras、2名の商船省監督、海運会社Minoan Flying Dolphins（現在のHellas Flying Dolphins）の代表者Costas KlironomosとNikos Vikatosは、Emmanouil Stratoudakisによると、殺人の未必的故意があったものとして刑事告発されるという。（The Kathimerini: 4/10/03）

STAR Cruisesは夏のダウンアンダー・クルーズで、クルーズ船のSuperStar Leoをオーストラリア海域に復帰させる。本船は1月4日から3月まで27回のクルーズを、香港からフリーマントルまでシンガポール経由で行う。この会社は日本、北米、英 国、そしてヨーロッパを市場としている。

76,800トン、2000人乗りのSuperStar Leoは、通常、香港を本拠としているが、今年始めにはオーストラリアを本拠にしていた。そのシーズンの大成功で、Star Cruisesは1月12日にフリーマントルで夏季シーズンを始めることとした。

計画された旅程では、フリーマントル、メルボルン、シドニー、ブリスベーンからの短期の「前人未到の地へのクルーズ」や、オーズトラリ ア 東海岸からハミルトン島やケアンズに行くものもある。

本船は、2回のワイングラス湾沖のフレーシネット半島やホバート、ポート・ダーベイを訪問するタスマニア島周遊クルーズをして、メルボ ル ン外港に1月22日に寄港する。

その後シドニーに向かい、ブリスベーンから9泊10日の南太平洋クルーズに出かけてフィージーのラウトカにあるリゾートに行き、その 後、 ニューカレドニアのヌーメアとパイン島に行く。（後略）（Advertiser: 04oct03）

Queen Mary 2がイングランドのサウサンプトンからフロリダ州のフォート・ローダーデールに1月12日に到着する処女航海に出発するが、「あっと驚く」要素が、その航跡の後に続いてい る。

この7億8000万ドルの船は、この30年間で初めて建造された遠洋定期船であり、史上最大のものだが、Queen Elizabeth 2の2倍以上のトン数がある。つまりQueen Mary 2の喫水線からは23階建ての建物の高さがあり、全幅は134フィートで、全長はサッカー場の4倍近いのだ。

運航事業者であるCarnival CorpのCunard Line部門は、豪華なペントハウス、プラネタリウム、洋上のシャネルとダンヒルの1号店、Veuve Cliquotシャンペン・バー、9種類の枕を提供する「ピロー・コンシェルジュ（＝枕管理人）」を含む快適さを提供する。

しかし最大の「あっと驚く」ことは、これかもしれない。クルーズ産業が必要としている最後のものは、別の大型船である。寝台総数でみる 業 界の収容力は、過去3年間に27パーセント上昇し、うち2年間は、9月11日後のテロの脅威と不況に付き纏われて来た。クルーズ客船会社 は寝台を埋めるために、最近はかってない最大の安売りを強いられて来た。

建造3年から4年のクルーズ船があふれて、多くの寝台がある中で、2,620人乗りのQM2が到来する（QM2は3年前に発注され た。）。しかしたとえ新しく収容力が増えたことで価格に圧力を加え続ける見込みであろうとも、最新最大の船を持つ旅客船業界の巨人同士の 間では熾烈な競争を展開することとなるだろう。

旅客船の大半はヨーロッパで建造されているもので、そこでは米国ドルが弱く、建造費用が増加している。クルーズ会社の中には、新船の発 注 が契約交渉に漕ぎ着けるまで厄介な過程を辿るものであることを、結果として示すこととなったところもある。しかし切り詰めることになった 発注がある一方で、そうではないところもあるのだった。

Royal Caribbean Cruises Ltd.は、最近、2隻の新船の選択権を消滅させた。しかし先日、大きさにおいてQueen Mary 2と競合する名称未定の新しい巨大船を発注した。マレーシアのStar Cruisesの一部門であるNorwegian Cruise Lineも、先日2隻の新船を発注した。

Cunardでは、4月に始める予定のQM2による大西洋6日間定期横断によって、そのブランドが光り輝くことを期待している。本船は ま た、冬季にカリブ海と南米への定期長距離航海をも行う。QE2が英国島嶼でのクルーズに集中すべく大西洋横断を止めることで、QM2は、 偉大な昔の定期船のやり方でニュー・ヨークとサウサンプトン間を定期に結ぶ唯一の船となる。

乗客は港に寄港して観光を好むこともあって、他社では北大西洋の航路から離れている。更に遠洋定期船と違って、多くのクルーズ船は時化 の 遠洋における乗り心地があまり快適なものではない。CunardはQM2を建造する際に快適な航海をすると簡単に紹介している（先代の Queen Maryは、荒天で揺れるので有名であった。）。

QM2の最初の航海は完売となった。この会社では本船の早期予約の60パーセントが、新規の客だと話している。問題はブームの後も継続 す るかどうかだ。Bear Stearnsのクルーズ産業分析者Glen Reidは、「維持できるだろうか？」と疑問を投げかけている。

QM2は多数の階級のサービスを、主流のとびきり豪華な会社と競争して、荒れた航海に出て行くことだろう。豪華なペントハウス、2階建 て のアパートメント、平民立ち入り禁止の高級料理のメニューのある、専用の食堂を有するいわゆる女王水準のスィート。

艫を見渡せる壮大な2階建てのアパートメントは、14日間の処女航海で他の部屋が手頃な価格である中で、1人あたり37,499ドルも す る。下を見ると、内側の船室で1人1,499ドルから始まっており、これでも安売りでお互いに戦っているクルーズ会社の主流からすれば高 いものだ。

Cunardの社長Pamela Conoverは、昨年は豪華クルーズの販売がとりわけ難しかったことを認めている。「ピラミッドの頂上に立ってみると、市場が小さくなったことがお判りになるでしょ う。」

「当社では時代遅れではない偉大なもの（QM2）と位置付けます。」とConoverは話す。安い内側の船室でもCanyon Ranchスパのような豪華な設備が利用できるという。

Cunardは1839年に、British & North American Royal Mail Steam Packet Coとして設立した。1912年、CunardのCarpathiaがTitanicの生存者を救助した。そのQueen Maryは1938年に進水し、これよりも僅かに若い姉妹船Queen Elizabethは、第二次世界大戦中、兵隊を輸送した。平時には金持ちの有名人好みの大船となっていた。

1954年、大西洋横断航路において、遠洋定期船は100万人の乗客を輸送し、航空機は60万人であった。しかし1965年までに、航 空 機が400万人を輸送していたのに対し、船は65万人の大西洋横断客を輸送するだけになっていた。1971年、CunardはQueen Maryを、カリフォルニア州ロング・ビーチで博物館兼ホテルとして使用すべく売却した。ここは現在でも営業している。翌年、Queen Elizabethは洋上大学になることとなっていたが、香港の港で火災により壊滅した。

QE2は1969年に公式の処女航海を行ったが、水飛沫をたてたものの、貧弱なイメージが益々高まり、もがいていた。1994年、刷新 し たとされたものの後で乗船した乗客らは、そこであふれ出す便所や、住むことの出来ない船室を見ることになったものだった。「本当にブラン ドは死に絶えていて、何の投資もしていませんでしたよ。」と1999年にCunardを買収したCarnivalの会長兼経営最高責任者 のMicky Arisonは話している。

15万トンのQM2は、Chantiers de l'Atlantiqueで建造されている。最近、Conoverは、足場の組まれたQM2の壮大なロビーに客を招いた。彼女は旅行者が恐らく座って世界の航海を見ること となる片隅を指摘したものだ。チーク張りの遊歩甲板が船を一周しており、クルーズ客船会社の大半が遊歩甲板を廃止する中で、のんびりでき る散歩を誘っている。

Carnivalは、現在の施設が手狭なので、ニュー・ヨークに新しい接岸用の施設を計画中だ。QM2はパナマ運河には長過ぎ、幅もあ り 過ぎるものであり、その大きさで入港が難しい港もある。（New London Day: 10/5/2003）

香港発。キャセイ・パシフィック航空は、Pearl River Delta地方の国際的な観光の拠点都市とを結ぶ、直行高速フェリーを乗客が利用できるようになったと話した。

声明によると、フェリーは広東（コワントン）省の澳門（マカオ）、深セン（シェンチェン）、Shekou、Humenの間を往復すると い う。

キャセイでは、香港に到着した乗客は直接バスで、「スカイ・ピアー（＝空港埠頭）」のフェリーに移動し、中国で下船する際に入国・通関 手 続きを行うことになるという。

同様に、中国からフェリーで到着した乗客は、スカイ・ピアーでチェック・インして直接出発ロビーに移動することとなる。というのは香港 は 中継地であり、乗客は地元出入国管理事務所の審査が不要だからだ。

香港空港に到着した乗客は、通常の航空会社乗換区域の近くで、フェリーの切符を購入することができる。（AFX: 2003-10-06 04:46 GMT）

イェーテボリ発。ドイツの検事はRederi AB Gotland贈収賄事件で、4社のドイツ企業が関与した疑いで捜査している。

ブレマーハーフェンのLloyd WerftとRenkは、1997から98年にかけてフェリーの改修工事に関連して賄賂を提供した疑いが持たれている。SiemensとFlenderは、1999年に中 国に発注した高速フェリーの引渡しに絡んで贈賄の疑いがあり、捜査を受けている。

賄賂は総額で740万スウェーデン・クローナ（82万ユーロ）に上り、スウェーデン経済犯罪捜査当局は、ドイツの検事の支援をすること と なる。（The Scandinavian Shipping Gazette: 06.10.03）

サンクト・ペテルブルグ発。今年の5月2日から9月30日までの運航期間中、サンクト・ペテルブルグを訪れたクルーズ船客数は、昨年の 40パーセント増の20万人に上る、と当市の港湾当局が月曜日、Interfaxに話した。

250隻のクルーズ船が運航期間中にサンクト・ペテルブルグに寄港し、2002年の同時期の20パーセント以上となっている。

港湾当局ではクルーズ船の寄港数の増加は、当市の300年記念祭が主な理由としている。（St Petersburg Times: Tuesday, October 7, 2003）

ナナイモとバンクーバーの中心街との間で、木曜日に新しい民間の高速旅客フェリーの運航が始まった。約300人乗りでジョージア海峡を 約1時間15分で横断する。

ナナイモから木曜日の処女航海に乗船した乗客らは、この新しい運航を気に入ったと話している。

「B.C. Ferriesがあんな船隊であんなものなんで、少しばかり退屈なものであることを皆知っていますが、これは本当に快適です。」

「飛行機に乗るよりも良いですよ、あれは高いからね。」

Harbour Lynxの総支配人Joe Jansenは、乗船客の意見を事業に反映させると話している。

「投資家は忍耐強いです。当社では人々が交通機関として受け入れてくれて、乗船していただければと思っております。当社では臨機応変に 判 断致します。」

類似の旅客フェリー運航が、バンクーバー、ビクトリア、ナナイモ間で10年前に始めたが、僅か1年半しか続かなかった。 （myTELUS: Thursday, Oct 09, 2003）

カリフォルニア州、ピージャン岬発。合衆国沿岸警備隊は、木曜日早朝、太平洋のクルーズ船から女性を救助した。

沿岸警備隊によると、クルーズ船Carnival Prideから午前12時15分に、乗船していた女性が病状を悪化させて脳内出血を起こしたとの通報を受けたという。

本船はメキシコからサン・フランシスコに向かっていたもので、通報当時、ピージャン岬の沖、約60マイルの海域にいた。

沿岸警備隊はヘリコプターを派遣し、約20マイル沖で停泊していた船から、その女性と船の看護婦をStanford Medical Centerに空輸した。

女性の容態は、木曜日の朝の時点では発表されていない。Carnival Prideは木曜日の朝にサン・フランシスコに入港する見込み。（KTVU.com: 8:24 a.m. PDT October 9, 2003）

ロサイスのフェリーを利用するトラック台数は再び上昇し、昨年5月の就航以来、月間貨物輸送量は最高を記録した。

ベルギーのゼーブルージュの毎日運航便を利用する運送業者は増え、この航路が長期に亘って維持できるかも知れないという望みが高まって い る。

ギリシャに本拠を置く運航事業者のSuperfast Ferriesは、就航している2隻の船の扱う貨物量によってこの航路が維持できるかどうかが決まる、といつも話してきた。

17ヶ月以上に亘って旅客数は一貫して増加しているが、この航路を利用する重量貨物車台数の伸びは鈍い。またこの航路には、 Gordon Brown総裁がリッターあたり1.28ペンスにまで燃料税を引き上げる決定をするという、予期せぬ追い風もあった。運送業者はコストを 削減するため、イングランド南部海岸まで（トラックを）走らせるのではなく、ロサイスのフェリーに切り替えたのだった。

Superfastの北海事業担当重役Yannis Criticosは、The Courierに対して、会社は最近の数字で大変に勇気付けられていると話した。Criticos氏はこう続けた。

「航路開設以来、貨物輸送はとんとん拍子で成長しております。当社はスコットランドの輸出競争に貢献しております。」

スコットランドの運送業者もまた、このニュースを歓迎している。陸運協会のPhil Flandersは、こう付け加えた。

「貨物量の高水準、航路の成長ということで、スコットランド経済にとって良いニュースです。これが継続し、フェリーの将来が確かなもの に なれば、有益なものとなるでしょう。いつも言っていることですが、ヨーロッパ労働時間指令が適用されるようになれば、運送のあり方がすべ て変わることでしょう。もう18ヶ月になります。開設された昨年の最初の3ヶ月を見たならば、誰もが駄目になると思ったでしょうが、ゆっ くりとではありますが、しかし着実に伸びてきたのです。」

協会によると、同航路の最近の数字の伸びは、この運航がスコットランドの運送会社に人気が出てきたことを示したものだという。

7月、貨物の34％が、この国（＝スコットランド）で運航されているフェリーが輸送し、25％が英国の他地域、そして残りが大陸の車輛 で あった。（後略）（Dundee Courier, Scotland: 01:30 11/10/03）

バハマ、グランド・バハマ島発。今年の冬にマイアミのフォート・ローダーデールを旅行するのならば、バハマに新しく出来た2時間のフェ リーで行くために、旅券を持って行きたくなるかもしれない。

この運航は11月1日に始まる。フロリダ州ポート・エバグレーズを午後4時に出発し、カリブからの復路は毎朝午前10時となる。

「Cat」と呼ばれる高速船は、Bahamas Florida Expressが運航する双胴船で、全長320フィート、900人を乗せて42ノットで航行する。

大人の往復運賃は、12月21日過ぎが129ドルから189ドルで、更に港湾使用料と税金が31ドルかかる。3歳から17歳までの子供 用 の切符は70ドルで、31ドルの料金が加算される。高齢者用の割引が計画されている。1等が179ドルであり、オンライン予約や特定の日 には割引がある。

この船の乗客用にパッケージを提供しているホテルがある。（KPIX-TV 5 San Francisco: 08:19 12/10/03）

月曜日、バングラデシュの主要港に沈没して他船の入港の妨げとなる恐れがある、スクラップになる「Titanicのような」5万トンの 旅客船を浮かべるべく、当局者は戦っている。

チッタゴン港の運航責任者Amirul Islam大佐は、チームは大規模な浸水を修理して10階建てのMV Ocean Breezeを浮かべ続けるよう水を汲み出している、とAFPに話した。

MV Ocean Breezeはカリブ海島嶼のセント・ビンセントの船籍であるが、浸水して25人のインド人船員は救助を求めた。船員は全員無事である。本船はシンガポールから10月5日 に到着して以来、港が浅いため港外に錨泊していた。

「大きなTitanicみたいな船で、沈没を防ぐために努力はしていますが、一部傾いています。」とIslamは話した。沈没したら、 「港に出入りする船の動きが止まってしまう」と言う。

先月、別の2隻の船が港に近い水路で衝突し、停泊していた海軍の艦船が損傷して20人の船員が怪我をした。これにより当局者は、12時 間 に亘って港湾の動きが止まる事態に直面した。（The Australian: October 13, 2003）

ベルリン発。1994年のEstoniaのフェリー災害を描いた新作映画が今週、ドイツで公開され、災害は事故だとする公式発表を、武 器密輸と秘密工作員が真実であるとして批判している。

「Baltic Storm」には、Donald Sutherland、Greta Scacchi、Juergen Prochnowが出演しており、製作者は、852人の命を奪ったバルト海でのフェリー沈没を新たに調査させるための努力の一環であると話している。

スウェーデン、エストニア、フィンランド捜査当局の1997年の報告書では、1994年9月28日、荒天下において、設計上欠陥がある フェリー船首の扉が損壊したことが原因とされている。13,600トンの船は、エストニアのタリンからストックホルムに向かう途中のフィ ンランド沖で、僅か15分で沈没した。

映画はハリウッドの監督Reuben Lederにより英国で製作され、より劇的な推論が注入されている。すなわち、ロシアのスパイが合衆国軍にロシアの武器が密輸されることを阻止しようとして船を爆破した、 というものだ。

共同制作者のJutta Rabeは、ドイツ人ジャーナリストであるが、この件についての公式見解は疑わしいとする沈没に関する一連の記録番組をテレビで放送してきた。映画では「もっともらしい筋 書き」を提供していると、最近話している。

ベルリンでの月曜日の試写会の後、映画は全ドイツの劇場で木曜日に公開される。

ドイツの検事は、昨年の11月、Rabeと米国人の冒険的投資家で2000年に沈没現場に潜水チームを率い、船体から金属片を採取した Gregg Bemisによる刑事告発を却下した。

検事は、船の金属片は建造後変化したものであって爆発物によるものではないと結論づけ、船が爆破されたとする主張を否定した。

4月に事故原因を再捜査したスウェーデンの捜査官は、船が大変に速く沈没したのは換気シャフトに水が流れ込んだからだと話したが、これ は 元の報告書にはない要因だった。（Canadian Press: Monday, October 13, 2003）

フェリー会社のMinoan Linesは、現金を得て借金を減らすために、子会社のHellas Flying Dolphins (HFD)の売却を検討しているが、それ以外の選択肢も検討している、と上級重役が昨日語った。

「当社では現在、4つのシナリオを検討しています。HFDの株式の31.6パーセントを売却するか、その会社を吸収するか、他社と合併 さ せるか、それとも独立したまま運航を継続するか、というものです。」Minoanの最高財務取締役George Vassiloconstantakisが語った。

現在、株式市場で1億400万ユーロのMinoanは、HDFに関心を示す声を受け取っていることは確認したが、取引に決着をつけよう と しているという新聞報道は否定した。

「結論を出すのは早すぎます。何にも決まっていないのですから。」

昨日の新聞報道は、米国に本拠を置くSea Containers Ltdを含む複数の外国の海運会社がMinoanに接触しており、HFD売却への第1歩を踏み出したというものだった。（The Kathimerini: 15/10/03）

ニュー・オーリンズ発。米国保健当局者は、当初クルーズ船上の高齢者や幼児が発症し、その後大勢の乗客に広まった木曜日のウイルスの勃 発と思われるものについて調査を開始した。

Carnival Cruise Linesは、その船Holiday（＝休暇）の1,650人の乗客のうちの97人と乗員53人が、ニュー・オーリンズからメキシコのカルメンとコスメルへの5日間の旅行 で、吐き気、嘔吐、下痢の症状を訴えたと話した。

「現時点ではあれ（＝ノーウォーク・ウイルス）かどうかは判りません。当社では調査中です。」とCarnival Corpの一部門であるCarnival Cruise Linesの広報担当者、Vance Gulliksenは話した。船は清掃後、木曜日の晩にコスメルへ4日間の航海に出発した。

ノーウォーク・ウイルスの症状は、通常、高齢者や幼児だけには重いものであるが、多くの患者は数日で回復する。疾病対策センターの広報 官 は、検体を船から採取しており、ノーウォーク・ウイルスか否かの検査の結果は、約10日で出ると話した。

別のクルーズ船のRegal Princessでは、ノロウイルスとしても知られるノーウォーク・ウイルスに乗員・乗客340人が罹患し、8月の北大西洋航海を短縮した。

昨年、クルーズ産業はノーウォーク、その他のウイルスの勃発に数回襲われた。（Reuters: Thu 16 October, 2003 21:34 BST）

ニューヨーク発。セント・ジョージ・ターミナルに衝突して10人が死亡したスタテン島行きのフェリー事故を捜査している連邦政府当局者 は昨日、船員や怪我人から事情を聞いたが、明らかに船の接岸を不能にした操船者からの事情聴取を待っているところだ。

「事件を完全に調べることになると確信しています。」とMichael Bloomberg市長は記者会見で述べた。「時間はかかるでしょう。間違わずに、明らかにしたいものです。」

あの悲劇から1日が経過し、1日に7万人を輸送するStaten Island Ferryは、以前のように混雑している。一方、55歳の操船者で副船長と判明したJ. Richard Smithが、妻と子供と暮らす古風な並木のある町の近所に住む人達は、その男性を愛想の良いマイホーム主義者であると評している。

「今回は本当にびっくりしました。」と隣人のCheryl Syvertonは話した。「何が起きたのかよくわかりません。彼やその家族、もちろん傷ついた人々のご家族のために祈ることくらいしか出来ません。」

Bloombergは、怪我人は42人に上ると話した。3人が行方不明と報告されていたが、うち1人のスタテン島の女性は、その日の午 後 に友人宅に姿を現したと語った。

このフェリーで15年間働いてきたSmithは、水曜日の午後1時30分頃、職場に到着した。その日は良い天気であったが、風が強かっ た。SmithとMike Ganas船長は、全長310フィートのフェリーAndrew J. Barberiが1,500人の乗客を乗せてマンハッタンを出港したとき、既にその日、3回航海をしていた。船がスタテン島ターミナルに近づいていたとき、明らかに通常よ りは速い速力を出しており、木材とコンクリートで出来た埠頭に突っ込んだのだった。衝突で25歳から52歳までの女性1人と男性9人が死 亡した。他の多くの人々が、怪我をして治療を受けた。

衝突後まもなくしてSmithはフェリーを飛び出し、自分の車に飛び乗って自宅に戻り、小銃で胸を撃って手首を切ったのだった。 現在、St. Vincent's Hospitalで重体である。Smithの血液検査の結果では、アルコールを飲んでいた兆候はない。しかしニューヨーク市当局は、Smithが血圧の薬を飲み忘れていた かどうかも捜査官が調べていると話している。目撃者は、衝突直前、Smithはフェリーの制御装置の上に倒れ込んでいたとも話している。

捜査を指揮する連邦政府の国家運輸安全委員会の当局者は、捜査官はSmithの状況について矛盾する報告を受けていると話した。

「我々は噂話に振り回されたくないのです。」と安全委員会の会長Ellen Englemenは語った。EnglemenはSmithは水曜日に警察から質問を受けたと話したが、詳しく話を聞いてはいないとも付け加えた。

当局者は、マンハッタンからスタテン島までの25分間の航路を船が正しい手順で航海していたかどうかを調べることとなる。 Englemenは、強い風が要因の一つか否か、船が接岸する際に操船者と船長の二人が船橋に居たか否かについても調べると話した。

「捜査は徹底的に行います。捜査は詳細に、事実に基づき、科学的に、資料に基いて行います。想像や、願望や、当てずっぽうなどによって 乱 されたりしません。」と語った。

警察の黄色いテープが張られたスタテン島のSmithの自宅では、応答する者はいなかった。彼の弁護人のAlan Abramsonは、Smithの家族からの声明を発表した。

「家族共々、人々が早急な結論を出さないよう望んでいます。」と声明にはあった。「すべての犠牲者のために祈りに出かけております。」

昨日、隣人はSmithと家族には同情していると話した。「本当に普通の人でした。」とSyvertonは話した。「もの静かで、家の 周 りの手入れをしている人でした。」

隣人によると、妻と10代の娘と小さな子供と暮らしているという。いつも忙しくしていた、とSmithの家の向かいに住むAmy Craneは話した。しばしばクラシック・カーの手入れをしていたのを見掛けたという。

「いつもその家族には好感を持っていました。」とCraneは話した。（Boston Globe: 10/17/2003）

巨人クルーズ客船会社Carnival向けの建造中の新船が、今日、イタリアの造船所で火災により損傷した。試験的に Westerdamと命名された1,800床の船は、来年の4月に引き渡すこととなっていた。

会社によると、火災は午前7時30分、この82,000トンの船の船尾の区画から出火したという。午前11時までに鎮火した。

損傷の程度は判明していないが、怪我人の報告はない。（This is London: 17 October 2003）

イェーテボリ発。Stena RederiとAustalは、様々な国で生じた特許権紛争で和解に達した。Stenaの主張は、双胴フェリーの格子窓を使用する点に関する特許権の侵害であった。

この和解によりStenaは、このオーストラリアの造船所と、デンマーク、ギリシャ、英国、アイルランドのフェリー運航に関するすべて の 主張を取り下げることとなる。Austalは逆にStenaに対し、特許権の使用に関して実施料を支払うこととなる。（The Scandinavian Shipping Gazette: 17.10.03）

MyTravelは米国でのクルーズ運航を売却する計画を発表して、その処分計画を1歩進めた。

マンチェスターに本拠を置くMyTravelは、米国に本拠を置く2つの旅行会社と米国のクルーズ休暇の商標が、7580万ポンドに上 る と話した。

この会社は、以前はAirtoursとして知られていたが、最近の取引において投資家を入れ替えて、冬季の予約は受け入れられる水準の 利 益を出し勇気付けられていると発表していた。株価は9％、1.5ペンス跳ね上がり、17.75ペンスの値を付けた。

3月末現在で6億2850万ポンドの負債を抱えるMyTravelは、第二の財政基盤を築くべく、非中核事業を売却してきた。

最近、フロリダのリゾートやドイツでの事業Frosch Touristikと、2つのポーランドの旅行会社を売却したと発表した。

今日発表された取引において、MyTravelはCruisesOnly、CruiseOne、Cruises Inc、Ship 'n' Shore、Landry & Klingとして経営している利益の出ている米国のクルーズ事業を、マサチューセッツに本拠を置くNational Leisure Groupに6590万ポンドで売却することになった。

この事業はすべての大手クルーズ運航事業者のクルーズを販売しているもので、2002年9月までの会計年度において710万ポンドの利 益 を計上していた。

一方MyTravelは7年以上かけて、990万ポンドでSunTripsとVacation Expressという旅行会社も手放している。

このクルーズの取引が多額に上ることから、MyTravelはその処分前に株主の賛成を取りつける必要がある。この取引では、米国独禁 当 局の承認を実行前に得なければならない。

MyTravelでは、英国に本拠を置くクルーズ会社Sun Cruisesは維持することとなる。このグループは9月11日後に経営難に陥り、会計問題から深刻な赤字を出していた。（Ananova: 15:13 Monday 20th October 2003）

今年の夏のクルーズ船の落ち込みは予想以上に悪く、2002年度に比べて15パーセントの落ち込みで、地元経済の損失は5000万ドル を超える、とバンクーバー港湾当局は月曜日に発表した。21年間で初めての減少であり、シアトルとの競争、イラク戦争・SARSの観光・ 旅行業への強い影響と見られる。

クルーズ船の航海数は10パーセント落ち込んで、昨年の342航海から307航海となり、乗客数は1年前の110万人に対し、95万 3,376人に減少した。1回の航海で、約150万ドルの経済波及効果がある。

「実際のところ、アラスカのクルーズ市場は成長を続けているのですが、バンクーバーの、この市場における独占的な地位が脅かされ始めて い るのです。」とバンクーバー港湾当局（VPA）の代表で経営最高責任者のGordon Houstonは語った。

しかしHoustonは、VPAと他の港湾当局、ブリティッシュ・コロンビア州の沿岸部の町で作る共同事業体であるCruise BCが、新しいクルーズ市場や全B.C.クルーズ旅行のようなクルーズ商品を発展させていることを強調した。

「最終的には、競争ということになります。」とHoustonは付け加えた。「我々は立ち止まってブリティッシュ・コロンビア州であぐ ら をかいている暇はないのです。新規のクルーズの収容力を伸ばし、当地を発展させ、多様化させるために、新しい試みを継続していかねばなら ないのです。」

Northwest CruiseShip Association（＝北西クルーズ船協会）の会長John Hansenは、月曜日、業界は世界の不穏な出来事によって変わりつつある、と話した。

「人々がやりたいことは、我が国からクルーズに出かけることであって、このことはバンクーバーからの輸送量に影響を与えています。しか し 知っておいてもらいたいのは、バンクーバーは未だに（アラスカ航路においては）優越的な競技者であり、将来に亘っても長くそうあり続ける ということです。来年、シアトルからの輸送量が僅かに増えたとしても、バンクーバーはその3倍以上の航海数を有するのであって、このこと は心に留めておいていただきたい重要なことです。」

VPAの統計によると、バンクーバーのクルーズ事業は、賃金において1億7700万ドル、GDPにおいて２億2800万ドル、経済波及 効 果において5億800万ドルを直接もたらすという。（Vancouver Sun: Tuesday, October 21, 2003）

8人の密航者がハルに向かっていたフェリーのトラックの中で発見された。

密航者はベルギーのゼーブルージュを出港してまもなく、Pride of Yorkの車輛甲板の冷凍車の後部から出てきたところを見つかった。船員に対し、英国での保護を求めている。

検査をすり抜けていたことで、Pride of Yorkを運航するP&O Ferriesでは困惑している。密航者が隠れていたトラックは、ベルギーの港で人間の呼気を探知する二酸化炭素検知機や、密航者を検知するX線検査機を通過していた。

Pride of Yorkはハルに接岸しており、8人は警察と入国管理局の取り調べを受けた後、正式に保護申請をするものと見られる。入国審査官は、一行は、7人がインド、1人がマケドニ アから来たものと思われると話している。

今回の事件は、人身売買の一味が、他の港の警備が厳しくなったため、ハンバーの港湾を狙っていると言われている中で発生した。日曜日に は、16人の保護申請者がハルの埠頭のコンテナの中で発見された。14人の大人は未だにこの地方の方々の警察署で取調べを受けており、2 人の子供は社会福祉事務所で保護されている。（BBC News: 22/10/03）

Seatrade Insiderが得た情報によると、Norwayを洋上ホテル、ナイトクラブ、劇場、娯楽センターに改造して、この316mの船が年間の大半をアムステルダムに配置するこ とになる計画が議論されている。この事業の発起人でアムステルダム、ノールドの地方政治家、Joop PostはSeatrade Insiderに計画を話した。

それによると、この事業のためにオランダ企業のAmsterdam Maritime Resortが設立され、取引の財政問題が未だに交渉中ではあるものの、Norwayの購入を巡ってNCLと交渉しているという。一つの可能性として、NCLがAMRの株 主となることを示唆した。あるいはNCLが本船の所有権を維持しつつ、AMRがホテルや娯楽施設を経営することもあり得るという。NCL の広報担当者は、この事業についての明言を避けた。

Postは、Norwayはアムステルダム中央駅の反対側にあるIj川の北側堤防の、以前造船所だったところに停泊することになると話 し た。2,370床のNorwayは、夏に約3,000床から4,000床不足する、この町のホテル収容力不足を解決することになるとい う。

この計画は地元当局の承認が必要であり、これには数ヶ月かかるとPostは話した。Norwayはマイアミで致命的なボイラー爆発事故 後、曳航されて到着したブレーマーハーフェンで、7月以来ぐずぐずしていたが、NCLの修理如何にもよるが、来年の半ばまでにアムステル ダムに到着し得るということだ。

Postは、Seatrade Insiderにこう語った。「こちらの意向としては、損傷をうけたボイラーを取り替えて、この船齢41年の古い船が、約15ノットから16ノットに減速されたクルーズに 復帰することです。年間約300日間を、アムステルダムを本拠にして、残りは洋上ホテルとしてヨーロッパのいたる所でスポーツや娯楽のイ ベントに利用するというものです。」

2004年、アテネでオリンピックがあり、ポルトガルのヨーロッパ・サッカー選手権大会が可能性のあるイベントだ。（Seatrade Insider News: 23/10/2003）

米領バージン諸島、シャーロット・アマリー発。米領バージン諸島に到着するクルーズ船が、本会計年度の最初の11ヶ月の間に19パーセ ント以上減少した、と当局者が木曜日に語った。

クルーズ船客数は、昨年の同時期と比べ約37万人落ち込んだ、と観光長官のPam Richardsは話した。Richardsは9月11日の攻撃の結果、飛行機に乗ることに気が進まなくなったアメリカ人の要求を満たすために、米国本土の港湾から出港す る船をクルーズ事業者が増加させたために減少したと考えている。

クルーズ船客は、典型的なクルーズで、1人あたり100ドル以上消費するとクルーズ当局者は話している。バルバドスに本拠を置く Caribbean Tourism Organizationによると、クルーズ産業は2002年のカリブでの観光収益200億ドルの9パーセントを占めるという。

一方、この地方で少なくとも1泊する観光客数は昨年の同時期と比較して約5パーセント増加している、と当局者は航空会社の宣伝を主な理 由 として語った。この増加で少なくとも400万ドルの経済波及効果があった。（Newsday: October 23, 2003, 6:35 PM EDT）

昨夜、ホリーヘッドのフェリーから下船しなかったアイルランド人女性の遺体を、救助隊が収容した。

女性は、昨夜午後9時にダブリンを出港したUlyssesに乗船していたものと見られている。目的地のホリーヘッドで姿を見せなかった た め、捜索が行われていた。女性の衣類が、ホリーヘッドに接岸した船の中で見つかっている。

Howth Lifeboatが、今日の午後、ダン・レアラ沖のKish燈台近くで女性の遺体を発見した。（IrishExaminer.com: 24/10/2003 - 1:52:20 PM）

約50人以上の博徒が木曜日の朝、クルーズ船に乗船していたものと見られ、警察は船内に設置されたビデオテープを使って博徒を探し出 し、逮捕する計画だ。

約50人の容疑者が、7人か8人のカジノ従業員と共に既に逮捕されている、と中央捜査局副局長、Chatchawal Suksomjit少佐は話した。その船は300人の乗客を乗せて、火曜日にSamut Prakanから出港した。うち約100人が賭博をしていたようで、残りは観光客のようだ、とChatchawalは語った。

警察と港湾局の2機のヘリコプターと3隻の警備艇が、タイランド湾での作戦で使用された。警察官の大部分は犯罪抑止部門の者であった。 20人以上の奇襲部隊がウクライナ船籍の1万6000トンのOlviaの甲板上に降下した、と警察は話した。

中央捜査局局員のWongkot Maneerin副官は、実業家と共謀して洋上賭博旅行を企画したものと疑われるパタヤの地方政治家を捜査するよう警察に話した。

消息筋は、この船は外国の船主から地方実業家のSomboon Charoenkraisriが傭船したものだと話している。この男性はカンボジアとの国境の町Poipetでカジノを経営している。（The Nation: Published on Oct 25, 2003）

ホリーヘッドとダン・レアラ間でフェリー運航をしているSTENA Lineは、今月トップ賞を総なめにした。

10年間連続してこの会社は、評判の高いBritish Travel Trade（＝英国旅行業者）賞で、旅行代理店の48パーセント以上の得票を得て、Best Ferry Operator (Other Routes) （＝最高フェリー事業者、その他の航路部門）に選ばれた。Stena Lineはまた、Best Ferry Operator (Short Sea/Channel)（＝最高フェリー事業者、近海・海峡部門）でも、銀賞を獲得した。

今月初旬、ニューヨークで開かれた2003 World Travel Awards（＝2003年世界旅行大賞）においては、世界の指導的な事業者の称号の栄誉を得た。Stena Lineが本賞を受賞したのは6度目。

またBest Ferry/Shipping Company（＝最高フェリー海運会社）の称号が、Northern Ireland Travel and Leisure News Awards（＝北アイルランド旅行娯楽ニュース賞）において、Stena Lineに贈られた。こちらは11回目。

Global Travelが、Stena LineをBest Ferry Operator of 2003（＝2003年最高フェリー事業者）と命名した3月から、連続受賞している。（中略）

Stena Lineの営業部長であるWendy Hartleyはこう語った。「当社はこうした名誉を授かることができ、大変に喜んでおります。Stena Lineの従業員全員の真剣な仕事ぶりに対する大いなる名誉であります。」

「当社にとって素晴らしい年です。2003年は2隻のスーパーフェリー、Stena AdventurerとStena Britannicaが投入され、アイリッシュ海に取得した計画中の航路の発表がありました。」

「当社はお客様にファースト・クラスのサービスを提供して、自信をもって旅行業界からの賞を戴けるよう、営業のあらゆる側面において投 資 をして参りました。」（Daily Post; Liverpool: 2003-10-25）

この世界第2のクルーズ会社は、第3四半期の収益11億ドルのうち、利益が1億9290万ドル、1株あたり97セントであったと話し た。昨年の同時期、Royal Caribbeanは10億ドルの収益で、利益が1億9350万ドル、1株あたり99セントであると話していた。

分析者は1株あたり98セントの利益で、このクルーズ巨大会社の収益は11億ドルであると予想していたが、Royal Caribbeanは僅かにそれに及ばなかった。

Royal Caribbeanでは、収益の増加は主として収容力と船内売上の増加によるものであり、クルーズ切符の安売りと低水準の稼働率を部分的に埋め合わせていると考えている。

直近の収益の580万ドル、1株あたり3セントを含め、訴訟問題に関連する運航費用の逓減額は、第3四半期において、本来、2000万 ド ル、1株あたり10セントである。直近の第3四半期はまた、Celebrityのクルーズ船の地中海での運航取消による870万ドル、1 株あたり4セントの打撃をも受けている。

今月、この会社は船隊にMariner of the Seasを加えることとなると話した。この新しい142,000トンの船は、Royal Caribbean Internationalの3,114人乗りVoyager級の5番船であり、ポート・カナベラルから出る最大の船となる。Voyager級の船舶には、ロック・クライ ミング用の壁、アイス・スケート場、バスケットボール場、フィットネス・スパ総合施設、売店、食堂、船内中央を貫く歓楽街等の設備があ る。

Royal Caribbeanの会長で最高経営責任者のRichard D. Fainは、この業界は旅行業界の災難から完全に回復していないことを指摘する。

「イラク戦争後の意義深い回復の一方で、第4四半期は全体の流れからは僅かに例外的なものとなっています。」と語った。

2003年の利益は、1株あたり1.42ドルから1.46ドルの間と見られるが、Royal Caribbeanは、出発日から90日以内の予約は、50パーセント程に留まっていると話した。会社では、前年より予想が立て難いと話している。

「そうではありますが」とこの会社は言う。「最初の兆しから経営は勇気付けられており、2004年の第1四半期は、（平均的な乗客のク ルーズ1日あたりの運航費用を差し引いた収益が）確かな成長をするものと思われます。」

株式は、午前の取引で46セント値を下げて29.90ドル。52週間の最高値は、9月19日の32.68ドル。最安値は、3月7日の 12.42ドルであった。（South Florida Business Journal: 11:11 AM EST Monday）

WIGHTLINKは、下部甲板の作業が終わる前に中2層の甲板を降下させた別の事故の後、職員に対して安全性に関する通達を繰り返し た。

2人の乗客が金属製の甲板が下がってきたので逃げ出したと話してから、ちょうど1週間が過ぎた。St Clareというフェリーから出ようと待機していたトラックの上に、中2層の甲板が降りてきたのだった。

最近起きた事故は10月16日フィッシュボーン・ターミナルであった。輸送会社のMP Lightbownのトラックの上に甲板を降ろしてしまったのである。Wightlinkでは、次のように話している。

「事故は、この装置の操作免許を有する資格のある甲板員によって引き起こされた人為的なミスによるものです。すべての船員にこの件を通 知 しており、降下手順を基本に従い注意深く行うよう、徹底いたしました。当社では、年間7万3000航海運航しており、この種の事故は稀な ものです。」（Southern Daily Echo, Isle of Wight: 14:44 29/10/03）

ポートランド発。木曜日、ポートランドで国内の環境保護団体が、Royal Caribbean Cruisesのボイコットを呼びかけている。

Oceanaは、指導的なクルーズ客船会社が、完全な処置を施していない下水を海に投棄していると話している。下水を完全に処置し得る 設 備を装着するまでは、この会社と取引をしないという内容の誓約に署名をするよう、旅行者に求めている。

この団体では、ポートランドで正午に活動を開始する。同じ時刻、Royal Caribbeanの船のGrandeur of the Seasが、1日寄港する予定になっている。（WMTW: Thursday, October30, 2003, 8:01 AM）

英国の船に乗船していた約250人が、地中海でのクルーズ中に胃腸ウイルスに罹患した。

クロアチアの港湾、ドゥブロブニク市の保健検査官Ivo Miloglavは、保健当局者はAuroraに乗船して発病した乗客に対し、この町に寄港中は船室内に留まるよう命令した、と語った。

乗船していた1,700人のうち、約250人が吐き気、下痢、嘔吐の原因となるノロ・ウイルスに罹患した、とMiroglavは話し た。 保健当局の検査の後で、Miloglavは、「用心のために」船室内に留まるよう命じたという。

病気の乗客は、前港のイタリアのベニスでも寄港中は船内に留まっていたという。この船は昨夜、ギリシャに向けて航海を続けた。

このウイルスは、通常、接触によって広がり、通常、1日か2日続く。しかし感染者は、1週間は人に移し得るという。この病気は通常、衛 生 状態が不適切なところで発生し、記録によると、病院、学校、クルーズ船での発生が大半を占める。（Ananova: 15:54 Thursday 30th October 2003）