HOME > 海外旅客船情報 > 2001年9月

2001年9月

海外旅客船情報2001年9月

クルーズ船での殺人事件の後、夫が語った(ノルウェー)

ノルウェー、トロムセー発(CNN)。69歳のアメリカ人女性の観光客は、精神病歴のある男によってクルーズ船から海に投げ込まれて殺 されたことは明らかだ。日曜日、残された夫がやり場のない怒りを語った。

「唯一の怒りは、制度に対するものです」Dieter Vogt(65)はCNNの電話インタビューに答えた。

「政府と医療機関は、頭がおかしな人がいるということを認識すべきですよ。おかしくなっているんです。本当にどこかで変になるんです よ。」

Vogtと妻のMyrthaは、11日間のノルウェーのフィヨルドのクルーズの3日目の木曜日を、Harald Jarlで過ごしていた。二人の友人によると、Myrthaは甲板を散歩してくると言ったという。数分後、Vogtは汽笛が鳴るのを聞き、そして他の人達と一緒に、船の手 すり越しに海に死体が沈んでいるのを見た。しかし直ぐにはそれが自分の妻だとは分からなかったという。身元不明の35歳の精神病歴のある 男が、Myrtha Vogtを海に投げ込んだことを認めた、と当局は語った。

「全く気違い沙汰だ」Vogtは言った。「捕らえられたとき、あいつは認めたんだ。『ああ、今、人を放りこんだ』って。全くどうしたら いいんだ。」

トロムセー警察署の巡査Petter Blocomannは、容疑者は1日乗船券を購入し、一人で乗船していた、と語った。Vogtは、乗客と船員に手間をかけた事の礼を言うため、船に短時間戻ったと語った。 クルーズ会社に対しては、悪くは思っていないという。

「とても異常なことだ」彼は言った。

Vogtは妻の遺灰の埋葬のため、月曜日にスイスに持っていくと語った。精神病については大声でこう言ってやりたいという。「一旦 ニュー・メキシコに戻って、自分の立場を決めたい」と。(September 3, 2001 Posted: 0508 GMT)

またギリシャの港で衝突事故(ギリシャ)

HELLAS Flying Dolphinsが運航しているフェリーExpress Athinaが、9月4日、パロス島の桟橋に衝突した。この事故は、1週間前にミコノス港で、クルーズ船Olympic Voyagerが起した全く同じ結果を伴う事故、すなわち喫水線の上部に1メートルの引っかき傷を作った殆ど同じような衝突事故に続くものだ。

フェリーに乗船していた72人の乗客に怪我をした者はいなかった。パロス島―ピレウス間の便を予約していた100人以上のアテネの客 は、Strintzis ferryのBlue Star Ithakiで、ピレウスに輸送された。

今年に限ってみても、ギリシャのフェリーの事故は、168件が機械的な怠慢を背景に生じたものであり、旅行者に憂慮すべき不満と迷惑を かけている。このフェリー事故の驚くべき数字は、議会の質問に対して海運省が答弁したものだ。(Fairplay Publications: 05/09/01)

フェリー・ターミナルが化粧直し(米国)

Giuliani市長は、昨日St. Georgeフェリー・ターミナルの改築に向けて演説した。ターミナルでの起工式で、Giulianiは、「スタテン島にとって素晴らしい日だ」と語り、新しいフェリー・ ターミナルは、「ニューヨーク港、自由の女神、エリス島といった、世界一壮大な景観を照らす、スポットライトとなることだろう」と宣言し た。

新しいターミナルは、190,000平方フィートで、現在のものより20,000平方フィート広いものとなる。その「デザインは誇れる 水準のもの」で、「素晴らしいアメニティーと、そして最近の設備には全く欠けている快適さを通勤者に与えることだろう」と市長は約束し た。

新しい設備は、特徴的な宇宙時代の趣を採り入れたもので、市長は、新しい設備は辺りを展望できる100,000平方フィート以上の、2 層の屋外の広場を備えるとも語った。

「今年、1800万人以上の人がフェリーに乗船し、ものすごい数の観光客を引きつけていることを考えると、それはスタテン島の玄関口で あるSt.Georgeの美しい設備となるにふさわしい」とGiulianiは語った。

New York City Economic Development Corpの会長Michael Careyは、起工式の司会を務めた。Vito Fossella下院議員(R-S.I.)の他、スタテン島自治区代表代理Jim Molinaroや、市交通局委員Iris Weinshallも演説した。

「スタテン島はこのプロジェクトを長い間待っていた。毎日通勤する人達にとっては、生命線となる。」とFossellaは語った。

スタテン島のフェリー利用者の会は、10年近くも新しいターミナルの建設を求めて来たのだが、会長Ted Dorianは、「遂に工事が始まってうれしい。計画にはワクワクしている。完成が待ち遠しい。」と語った。

改築は2003年までに終える予定で、その後すぐに、現在ローアー・マンハッタンで工事中の新しいWhitehallフェリー・ターミ ナルが、完成することになっている。(The New York Daily News: 9/7/01)

商品センターがショックを受けた生存者を収容している(米国)

ローアー・マンハッタンの狭い通りに煙とビルの破片が渦巻く中、世界貿易センターへの火曜日の攻撃の生存者は、ニュージャージーに フェリーで脱出している。緊急医療サービスとニュージャージー消防局は、ホボケン・フェリー・ターミナルにある商品センターに、あの 日の出来事で未だにショックを受けている多くの人々を、収容することにした。

NY Waterways ferriesに乗船した人々は、間に合わせのシャワー小屋を通り抜けた。その「浄化ブース」の水で汚れを洗い流したのだ。そしてプラスチック製のトンネルの乾燥機を通り 抜けて、体を乾かしたのだった。その後、内科医が一人ずつ診察し、首に緑色、黄色、赤色の札が掛けられた。緑色は帰宅してよし、黄色 は最小限の医療上の注意が必要、そして赤色は重大な医療上の注意が必要、という意味だ。

ここでは8人から10人の内科医が、ボランティアを申し出た。マンハッタンのダウンタウンを取り囲む地域にある5つの仮設のセン ターの一つで、多くのボランティア、見習看護婦、正看護婦、医学生が手伝っている。ボランティアは白いカバーロールを身に着けてい る。医師は緑の札に、マジックで「MD」と走り書きしたものをぶら下げている。ボランティア達は、生存者に水の入った瓶とタオルを手 渡している。多くの人は煙を吸いこんでおり、嘔吐や皮膚に炎症を起してもいる。

Memorial Sloan Kettering Medical Centreの神経学と放射線学の医師、Dr. Juri Gelovaniは、ペンシルベニアの自宅から駆け付け、あの日の朝からホボケン・ターミナルでボランティアをしている。彼は当局か ら、2千から6千の人を20分毎に受け入れることが予想され、ホボケンだけで1万から2万人の死傷者に上ると言われたという。そうい うことなので、ボランティア達は、商品センターの一部を死体安置所にしなければならなくなるかも知れないだろう。

Dr Gelovaniは、世界貿易センターに2機目が突っ込んだ1時間30分後にこの場所は開設されたと話し、少なくとも水曜日の朝まではここに留まるつもりだ。

「もし私が帰ったら、誰がここの面倒を見るんだ?」と彼は言った。

ホボケンには現在、約15台の救急車が待機しており、すべてはニュージャージー市から派遣された。死傷者は路上で識別され、重傷の 場合は最寄の病院に搬送されている。加えて、緊急医療サービス(EMS)のチームと消防局、危険物処理班、毒物学の専門家が、ここで はボランティアとして参加している。(The Financial Times: September 12 2001 03:41)

フェリーが自動車の扱いを停止(米国)

Washington State Ferriesはオリンピック半島とシアトル・タコマ地域に至るKitsap郡とを結んでいるが、自動車の扱いを一時停止した。Kitsap地域にはダウンタウン地域に通 勤する何千人もの人が住んでいる。フェリーは現在、徒歩の乗客と自転車のみを扱っている。

フェリー会社の広報担当者によると、米国沿岸警備隊の忠告によりサービスを一時停止したという。運航始まって以来の出来事だ。 (The Seattle Times:11/9/01)

Washington State Ferriesは、州警察の警戒強化を受けて、昨日の午後より自動車の扱いを再開した。フェリー会社の広報担当者Susan Harris-Huetherが語った。(The Seattle Times:12/9/01)

攻撃に対し港湾は高度の安全態勢がとられている(米国)

バージニア州アレキサンドリア発。昨日のテロリストによると思われる世界貿易センターとペンタゴンへの攻撃を受け、米国沿岸のそれ ぞれの港湾局は高度の安全措置をとっており、米国沿岸警備隊及び連邦の機関は、米国の海港の安全を強固なものとしている。安全手続 は、船舶とIDチェックのため、港に出入りする船を護送するレベルに及んでいる。

閉鎖されたままの唯一の米国の港湾は、ニューヨーク・ニュージャージーの港湾局だ。港湾局職員によると、沿岸警備隊と港湾職員は、 今日の午後会議を開くことになっていた。安全上の危険評価と地方、州、連邦の機関からの情報を総合し、いつ再開するか決定する手はず だった。

米国港湾局協会(AAPA)は西側の港湾局を代表するものだが、この2日間に多くの会員港湾局から意見聴取した。それぞれ悲しみと 懸念を表明し、ニューヨーク市の世界貿易センターに入居していた、ニューヨーク・ニュージャージー港湾局のスタッフへの助力を申し出 た。

AAPA代表Kurt J. Nagleによると、友人やニューヨーク・ニュージャージー港湾局の同僚達に想いを馳せ、祈りを捧げたという。我々は、最愛の人を失った方、そして未だ行方が分からない 方々の無事を祈り続ける。情報を得たならばAAPAは会員に、港湾局とその従業員に何をしてあげることができるか、情報を提供する。

米国港湾局協会は、1912年に設立し、今日、合衆国、カナダ、ラテン・アメリカ、カリブ海諸国の150以上の公の港湾局を代表し ている。加えて、300以上の準会員、西側の海港に利害のある商会、個人を代表している。AAPAの港湾会員は、公益を図るべく法定 された公益法人である。港湾局は、海上取引を促進し、地方や国家の経済成長に貢献している。(AAPA News Release:12 September 2001 21:42)

発見された遺体が積上げられたフェリー(米国)

先月の暖かい夏の夕暮れ、多くの若いニューヨーカー達が、光り輝く世界貿易センターの下、ニュージャージーのLiberty State ParkでのRadioheadの公演を見に、フェリーに群がった。若い英国ロック・バンドのファン達は、昨日のマンハッタン・フェリー・ターミナルで展開された光景を想 像することはできなかっただろう。煙をあげる廃墟を背に、フェリーは火曜日の攻撃による何百もの死体を満載している。ニュー ジャージー本土の仮設の死体安置所に搬送されるのだ。ニュージャージーのタクシー会社3社はフェリーから陸に遺体を搬送するた め、ミニバンの座席を剥ぎ取った。

ニュージャージー市議会の議長L. Harvey Smithによると、遺体の山はLiberty State Parkと、ジャージー市近郊のBayonneにあるMilitary Ocean Terminalに搬送された。

「見たくはなかった。そこに降りて行きたくはなかった。」Smith氏は語った。「ここの事務所から見えたものだけでたくさん だ。親が世界貿易センターにいたことを知った子供達を慰めなければならないし。真珠湾以上に最悪のものを生涯に体験したことが信 じられない。」

彼はさらに、遺体がニュージャージーに搬送されたのは、Central Parkよりも貨物の貿易センターの方が近かったためだ、と付け加えた。

Renee Pavlickは、Bayonneの住民で、この地域のローカル紙で働いているが、誰も死体安置所を近くに設けることに許諾していないと言った。

「それがどんなものか、私達はわからないのです。」と彼女は言った。「私達は皆、遺体が運ばれていることは承知していますが、 家族がそこに安置することを許諾するかまでは承知していません。」

死体安置所は、攻撃の後いかにニューヨークが変わってしまったのかを示す、もう一つの心を痛ませる実例でもある。救助隊は瓦礫 の中から死体を引っ張り出し、フェリーは、夜を徹してニュージャージーに数え切れない数の遺体を運搬した。当局は収容された遺体 の数は分からないと語った。

昨日の段階で、ニューヨークの破壊されたインフラが、負傷者よりも遺体を安置し識別することが難しくなってくることは明かに なった。災害はMilitary OceanTerminalの新しい利用法を提供することとなった。国防総省は、大西洋と太平洋の米国海軍基地を支援するため、第二次世界大戦中に使われたこの荒れた軍事 基地を、1995年に閉鎖する計画を発表していた。しかしながらterminalは、今月遅くまで閉鎖されることはなくなった。

そのterminalは、ニューヨーク港に突き出ている半島にあるBayonneの東に位置している。そこは未だに安全な軍事 基地であり、職員とその家族だけが入ることが許されている。仮設の死体安置所がハドソン川の桟橋にある病院に昨日設置された。

「非常に多くの人が死んだと思う。大量の怪我人がいないことが悪い兆候だ。」グリニッジ・ビレッジのSt Vincent’s Hospitalの医師、James Dillardは語った。(The Times: THURSDAY SEPTEMBER 13 2001)

株式市場が5パーセント下落(ギリシャ)

ギリシャ株は金曜日の株式市場で5.0パーセント下落し、終値は今年初頭の安値となった。指数は金曜日に5.38パーセント下 落した2,248.39ポイントであり、今週に入って15パーセント又は399ポイント下がり、米国の火曜日の攻撃以来、12 パーセント下落した。フェリー会社は米国への攻撃の、観光業、燃料価格に与える影響、さらに過剰な報復行為を懸念している。信頼 は揺らいでおり、投資家は月曜日のウォール街の再開に注目している。

Strintzis株 10.14%下落
NEL株 8.63%下落
Minoan株 9.65%下落
ANEKの主要株 6.15% (他のANEK株 12%から9.4%下落)

既に多くのフェリー会社は厳しい状況に直面しており、現在の危機は、深刻な影響を与えかねない。(The Athens News 14/9/01)

Festivalの船がエンジン故障に遭遇(フランス)

FESTIVALのクルーズ船Azurは、エンジン故障に見舞われた後、9月15日、その会社のフラグシップEuropean Visionに、フランスの港トゥーロンに向け曳航された。750人の乗客を乗せた船齢30年の老朽船は、地中海クルーズの最中 だった。フランスのタグボートが到着したとき、European Visionは救助現場を後にした。

Azurはトゥーロンに曳航され、そこですべての乗客は列車に乗換え、ジェノバに移動した。ジェノバがクルーズの最終目的地 だった。新聞社に機関室で火災が消火されたと話した乗客がいたが、Festivalは火災の記事を否定し、ただ発電機の故障が停 電の原因になったことだけを認めた。必要な修理を終え、Azurはクルーズを再開
している。(Fairplay Publications:18/09/01)

嵐が沿岸の海運を直撃(ギリシャ)

政府の援助がなければ、大変厳しい事態になる見込みだと経営者は訴えている。

1年前のExpress Saminaの沈没事故以来、ギリシャ沿岸の海運産業にとって、航海はとりわけ厳しいものとなっている。社会の情け容赦のない波により、経営状態や財政状態を悪化させてき ている。米国へのテロリストの攻撃が東地中海の旅行業に対する都合の悪い打撃となりそうで、それに伴う反響が予想され、見込 みはより悪化することになりそうだ。(The Kathimerini: 18/9/01)

新しいフェリーがイーストサイドの通勤を緩和(米国)

2001年9月22日。マンハッタンのイーストサイドからウォール街への通勤フェリーが、世界貿易センターの被災者の要求 にこたえて、月曜日から運航された。

「ダウンタウンの主だった企業数社から問い合わせがありました。」とフェリー会社のNew York Waterwayの広報担当者Pat Smithは語った。

Smithによると、午前6時から、New York Waterway ferriesは東90丁目の波止場から45分ごとに出発し、途中、東34丁目で乗客を拾って行くとのことだ。フェリーは150人の定員で、ウォール街の麓のPier11 で乗客を降ろす。20分間の乗船は5ドルだが、月曜日の朝は無料になることになっている。その後、Pier 11で切符を買わなければならなくなる。

「イーストサイドの上の方に住んでいる人で、ダウンタウンに20分で通勤したことのある人はいないですよ。」とSmith は言う。

New York Waterwayは現在、ニュージャージー州のHoboken、Weehawken、Jersey Cityから通勤フェリーを運航させている。Smithによると、ツインタワーの崩壊後、「ウォール街に行きたいという要求が大変多かった」という事実が、イーストサイド で運航するという会社の長期計画を加速させたとのことだ。

Holland Tunnelと世界貿易センター近くの道路が不通になっているため、この会社の利用者は、1日当たり34,000人から50,000人に跳ね上がっている。

一方、港湾当局は、Holland Tunnelは今週、通常通り開通する見込みであると言っている。このことは他の手段によるハドソン川の往来を減少させるだろうが、開通の日時は決まっていない。

ブルックリン・バッテリー・トンネルも閉鎖されたままだ。しかし、緊急車輛と高速バスは通行できる。(The New York Post: 9/22/01)

フェリー沈没から1年経過、問題は棚上げのまま(ギリシャ)

昨年の9月23日にパロス島の沖でフェリーExpress Saminaが沈没して1年になる。この事故では80人が亡くなったが、捜査機関は未だに報告書を出していない。来月になる見込みだ。

Minoan Flying Dolphinsの副社長Pantelis Sfiniasは、フェリーがパロス島沖のよく知られた小島に激突し、嵐の中で沈没した2ヶ月後に、自殺している。(The Kathimerini: 24/9/01)

Top Cat ferryが闘いの爪となる(ニュー・ジーランド)

ウェリントンとピクトンを2年間結んでいたTop Cat fast ferryが、ジョージ・W・ブッシュ大統領の対テロリスト戦争に駆り出されることになりそうだ。

全長96mの船は現在Joint Ventureと名付けられ、オーストラリアの会社Incat Tasmaniaにより軍用に改造された後、米軍に引き渡される。ホバートから3週間の航海をして、バージニアに到着することになっている。

大型の軍用のヘリコプターが発着できるヘリポートと積荷用タラップが、この双胴船に増設された。最高速力は45ノッ ト。Joint Ventureの船名は、合衆国海軍、陸軍、海兵隊、沿岸警備隊、そして米国特殊工作部隊が使用することを予想して名付けられたものだ。

合衆国陸軍は全長120mまでの船を14隻捜しており、沿岸警備隊は約25隻の船を捜している。(The New Zealand Herald: 24/9/01)

危機にあるギリシャのクルーズ会社の会談(ギリシャ)

ギリシャのクルーズ船とフェリーの経営者は今日、海運大臣Christos Papoutsisと会談し、9月11日のテロリストの攻撃による市場における財政的な打撃を緩和する方法と、船の安全性について議論した。

ギリシャ船籍のクルーズ船は営業を継続しているものの、伝統的にお得意様のかなりの部分を占めているアメリカ人の乗客 が途絶えたため、稼働率が落ちている。トルコ、イスラエル、エジプトの寄港地のいくつかは、現在危険が増加しているもの の、旅程に変更は出ていない。

特別の安全対策がピレウス港やパトラス港、サントリーニ島、ミコノス島で実施されている。そこでは武装した沿岸警備隊 の部隊が出動し、手荷物検査が空港の手続のようになされ、クルーズの乗客と船員には身分証明用のバッジを身に着けること が強制されている。

追加策としてPapoutsisと経営者らは、私服警察官を乗客として乗船させることを検討している。 (Fairplay Publications: 25/09/01)

Saminaの犠牲者の記憶(ギリシャ)

Express Saminaのフェリー事故で亡くなった乗客乗員80人の記念碑の除幕式が、2000年9月26日の夜に多くの遺体と生存者が波に洗われた島の岩肌の海岸で、パロス市当局 により、昨日、執り行われた。それに先立ち、数カ国から来た生存者、遺族を含む多くの人々が、Cycladic島の歴史 あるEkatondapyliani churchでの追悼行事に参列した。

過去30年以上におけるギリシャ最悪のフェリー事故となった事故では、船齢34年のSaminaがパロス沖の Portes rocksに衝突し、530人以上の人々を乗せたまま沈没した。(The Kathimerini 27/9/01)