I LOVE れ い ん ぼ う ら ぶ
船にも、縁というものがあるらしい。博多―直江津間は、1997年に博多から直江津に向かうルートで乗船し、翌
1998年には逆に直江津から博多に向かうルートで乗船したことがあるけれども、なぜか二回とも船は「れいんぼう
らぶ」だった。私は「れいんぼう らぶ」と縁があるらしい。そこでこのWebページでは、九越フェリーの迷惑を顧みず
勝手に「れいんぼう らぶ」の紹介をしてみたいと思う。
ところで、博多―直江津間は、1996年4月に開設された新しい航路であり、この船のおかげでフェリーによる日本
一周が可能になったといえる。ご承知のように、この辺りの海は大変荒く、ロシアのタンカーが真っ二つに折れてし
まった事故は記憶に新しい。従来から定期運航の確保が難しいとされてきたところであるため、この航路に投入さ
れた「れいんぼう らぶ」、「れいんぼう べる」の二隻の姉妹船は荒海に耐えうる強力なエンジンを搭載し、25ノット
もの高速で航行できる頑丈なつくりとなっている。
写真での紹介は、便宜上、直江津から博多に向かう順にして行きたいと思う。写真が多いためページが表示され
るのに数分かかるが、のんびり待っていただきたい。
*追記、直江津―博多間には2001年7月より「ニューれいんぼうらぶ」(11,500G/T)が就航した。合理化が推し進め
られ客室はすべて2等寝台となった。「れいんぼうらぶ」は2001年7月10日より東日本フェリーの直江津―室蘭航路
に就航した(9月29日まで)。
直江津港 (PORT OF NAOETSU)
直江津港フェリーターミナル(NAOETSU FERRY TERMINAL)
今回の旅は、この上越市にあるフェリーターミナルから始まる。上越市は、1971年に高田市と直江津市とが合併
して出来た街だが、今日でも港のあるこの街のことは、直江津と言った方が通りがよいのかもしれない。
このフェリー・ターミナルの二階には食堂があるが、ここの生姜焼き定食は盛りがよくて旨かった。カウンターの
内側で、この定食を作ってくれた女性は、東京の山の手弁を話す上品そうな方だった。私の悪い癖で、どうしてこ
の街で暮らしているのかなとあれこれ想像をめぐらせてしまった。そんな私の隣の席では、トラックの運転手さん数
人がビールで盛りあがっていた。若い新人と思しき運転手をつかまえて、「だからな、わかるか?」と訳のわからな
い説教というか、忠告をしていた。
れいんぼう らぶ(RAINBOW LOVE)
フェリー・ターミナルの外に出ると、「れいんぼう らぶ」が待っていてくれた。と書くと様になるが、これは少々イン
チキな表現だ。実はフェリー・ターミナルに入る前から、私は船の姿を見ていた。前年「れいんぼう らぶ」に乗船
していたので、今度はお姉さんの「れいんぼう べる」にと思っていたので、ちょっとがっかりしていた。
船の後ろの方にイルカのマークがついているが、これを見て、「確か北海道の東日本フェリーにも同じようなマー
クがあったはずだが。」等と思った人はかなりの船旅好きと思われる。確かに九越フェリーと東日本フェリーとは、
密接な関係にある会社であり、東日本フェリーは九越フェリーの代理店でもある。
さていよいよ乗船開始。フェリーの乗船は1時間ほど待たされることが多いので、ワクワクして乗りこむことが多
い。エスカレータで案内所のあるCデッキに上がる。
特等洋室 (CABIN)
特等洋室(SPECIAL CLASS)
まずは、今回の部屋から紹介することとしたい。「れいんぼう らぶ」は、トラックの運転手さん用のドライバー室
以外には、2等、2等寝台、1等、特等の区分があり、特等は和室と、ツイン・ルームがある。写真は特等のツインの
例。テレビ、冷蔵庫、バス、トイレがついており、ちょっと立派なビジネスホテルのツイン・ルームと同じだ。それから
特筆すべきは、この船の振動、音の静かさだ。強力なエンジンを搭載しているのに実に静か。この点は写真ではお
伝えできないのが残念だ。そう言えば写真に撮れば立派な部屋でも、船の振動が枕を通してバイブレータのように
頭に伝わってきて眠れなかった船があった。どこの船とは書かないけれども。
バス(BATH)
バスはかなりゆったりしている。総トン数が13,600トンもあるのに、乗客を450人に絞っているためか、全体的に
ゆったりした造りになっている。ただ余り広すぎて少し寒かった。
Cデッキ (C DECK)
案内所(INFORMATION)
それではパブリック・スペースについて、Cデッキから紹介することとしよう。 先ほどのエスカレータを上ると、この
Cデッキの案内所に来ることになる。この船の場合、Cデッキは四階になる。第一印象としては、内装に力を入れて
いる感じがした。インテリアコーディネーターにでも依頼したのだろうか。絨毯や壁紙、ソファーなどの配色にこまや
かな配慮をしているように感じた。そんな訳で、この第一印象で、この船が好きになってしまった(後記、内装のデ
ザインは、フランス人デザイナーが担当したとのこと)。
Bデッキ (B DECK)
Cデッキの案内所の前の階段を上ると、Bデッキだ。写真を説明すると、手前の階段を上ってくるとBデッキにたど
り着く。さらに右手に見える階段を上ると、Aデッキのレストランに行くことになる。私は何度この階段を上ったことだ
ろうか。ちなみにこの後紹介するゲーム・コーナーは中央に見える廊下の右側にある。特等室もBデッキにある。
ゲームコーナー(GAME ROOM)
ゲーム・コーナー。でもよく見るとちょっと怪しげなゲームだったりする。こんなゲームで1000円も使ったのは、誰
だ。
サロン(SALOON)
Bデッキ前方にある、サロン。こうしたスペースは長距離フェリーにつきものだが、この船の場合かなりゆったりし
ている。
マリンシアター(THEATER)
マリンシアターは、ミニ映画館のような造りになっている。はじめてこの船に乗ったときは『スピード』が上映されて
いたが、海はかなり時化ていて横揺れが激しかった。そのため、バスの疾走シーンは映画といっしょに座席も揺れ
る大迫力だった。
Aデッキ (A DECK)
レストラン(RESTAURANT)
Aデッキにはお楽しみのレストランがある。船に乗るとお腹がすいてしょうがないのは、私だけかも知れないが、
しかし、食事は船旅ファンにとって最大の関心事の一つであるはずに違いない。ここのレストランは、フェリーによく
あるカフェテリア(セルフサービス)の食堂ではないので、ちょっぴり豪華な感じがする。しかしウェートレスが料理を
テーブルにまで運んでくるため、時化のときは転ばぬようにすり足で運ぶことになる。そのユーモラスな姿を写真で
紹介できないのが残念だ。
カフェテリア(CAFE)
奥のレストランの手前には、カフェテリアもある。今度乗船したときに利用してみよう。
朝 (In the Morning)
れいんぼう べる(RAINBOW BELL)
望遠で、更にパノラマサイズにしたため、少々粒子が粗くなっているが、姉妹船の「れいんぼう べる」だ。外観は
全く同じと言ってよい。ただ、「べる」の方は展示室やアスレチックルームがあるため、乗客定員が350名と、「らぶ」
よりは100名少なくなっている。
朝食(BREAKFAST)
朝食の「朝がゆセット」。これがなかなかいける。皆さんもお試しあれ。800円。
*Okayu (porridge) (left)
Rice cooked with a large amount of water, seasoned with salt.
案内所の前に貼られていた『海の子 レインボー新聞』。島根県平田市立塩津小学校5・6年生の作った壁新聞。
毎日沖合いに見ている「れいんぼう らぶ」への思いが綴られていた。船の風呂のことを、「船には温泉がある」な
どと書いていて、ほほえましかった。彼らもあと10年もすると、船旅を楽しむようになるのだろうか。
昼 (In the Afternoon)
昼食(LUNCH)
昼食の「皿うどん」(750円)。こう写真を並べると食事ばかりしているように思えるが、3時間ほど後のことだ。実
は長崎で本格的「皿うどん」を食べる予定だったのが、結局この皿うどんが、最初で最後の皿うどんとなった。これ
も悪くない。
隠岐諸島(OKI ISLANDS)
隠岐諸島はこんな風に見える。隠岐と境港を結ぶフェリーが横切ることもある。デッキにはバスケットコートもある
が、誰もいなかった。
特別室(VIP ROOM)
さて、Bデッキの特等室には、何も部屋の番号が付されていない、ただの「特別室」という部屋が船首側にある。
どうやらVIP用の特別室らしい。しかし、こうした「秘密の」部屋を発見すると是非とも覗いてみたくなる。どうしたら
この部屋に泊まれるのだろう。九越フェリーの大株主にでもなればいいのだろうか。
夕 (In the Evening)
夕食(DINNER)
夕食の「うな重」(1250円)。このころになると左舷側に九州が見えてくる。そろそろ船ともお別れの時間だ。ここま
で読んできて、「ブリッジ見学はどうしたの?」と思う方もいることだろう。そう、実は最初に乗船したときは悪天候の
ため中止。二度目の乗船のときはなぜか中止で、残念ながらブリッジ見学はしていない。三度目の正直を狙ってい
るのだが。
*UNAJUU
This rice dish is served in a bowl with a bottom layer of rice, the top layer is covered with broiled eel with tare
sauce.
*TSUKEMONO (PICKLES) (middle, green one)
Vegetables such as cucumbers are pickled in salt, rice bran, or miso for preservation.
博多港 (PORT OF HAKATA)
玄界島(GENKAI JIMA ISLAND)
船は博多湾に入っていくが、玄界島、糸島半島、能古島などが次々に見え、楽しい。写真は玄界島。
博多港(PORT OF HAKATA)
最後に見えてくるのが、福岡(博多)の街だ。中央やや左よりに見えるのが、福岡ドーム。ホークスタウンのあるこ
の界隈は百道と書いて、「ももち」と読む。博多は気持ちのいい大都会だ。
れいんぼう らぶ(RAINBOW LOVE)
無事博多に到着。時刻表通りに到着するが、900kmを越える航海をしてきて電車のように定刻に到着する技術
は、理屈では理解できても大した物だと思う。私は2,3時間遅れても文句は言わないが。 手前のタクシーで博多駅
に移動する。話好きの楽しい運転手さんだった。
福岡(FUKUOKA)
博多の夕暮れは美しかった。ラドンかギャオスが飛んで来そうな南国の夕暮れだった。私は長崎に向かった。
DATA
全長 195.95m
全幅 27.00m
満載喫水 6.70m
総トン数 13,621G/T
主機関 ディーゼル機関 NKK 14PC4-2V×2基
最大出力 46,200BHP×400rpm
航海速力 最大27.56ノット
乗組員数 29名
乗客数 450名
〔関連リンク〕
このWebページに掲載した写真はすべて私が撮影したものであり、法律上、著作権は私に帰属しますが、コンピ
ュータにダウンロードして閲覧するというインターネットの特殊性から、その主張は極めて困難と考えます。
そこで、著作権の主張は致しません。
流れている曲の著作権は、Classic MIDI Roomに属します。
03/02/26