ばるな
ばるな
「ばるな」という船名の船は、かって苫小牧―仙台航路に就航していたが、その「ばるな」(16,725 G/T)は、
Strintzis Lines (Blue Star ferries)に売船され、現在、Blue Horizon (27,230 G/T)という船になっている。ギリシャと
イタリアを結んでいるが、2002年からスウェーデン―ノルウェー航路に就航する。
現在の「ばるな」は、1998年10月の就航。「ばるな」とは、インド神話に出てくる航海の神の名前だ。東日本フェリ
ーの船名は、ギリシャ等の神様の名前から取っているためか、ヨーロッパの船舶愛好家の中では比較的知られて
いて、受けが良いようだ。現在、室蘭と大洗とを結んでいる。こちらも錆が目立っている。
「いつも奇麗にしていなければならないクルーズ船は、維持費が大変でしょうね。」
そんなことを言いながら、眺めていた。これからドック入りとのことなので、厚化粧をするのかも知れない(女性と同
じです。いや、失礼いたしました。笑)。中に入ってみよう。
*2002年6月に室蘭―大洗航路は廃止になり、2002年現在、苫小牧―大洗航路に就航している。
船内
エスカレーター
船内はご覧の通り奇麗だった。これから行く「れいんぼうらぶ」もこうだったな、と思いながら、写真をパチリ。しか
し、このエスカレーターは利用せず、車輛甲板に出てエレベーターで上に上がった。これがマニアの乗船の仕方?
レスト・コーナー
中々豪華な造りだ。「れいんぼうらぶ」に似ている。しかし無駄なく豪華にするといったポリシーが貫かれているよ
うで、すっきりしたデザインだ。エントランス・ホールの周りには、「売店」「コインロッカー」「レスト・コーナー」「談話
室」「自販機コーナー」があり(第5甲板)、その上の階には、ご覧の「レスト・コーナー」の他、「カード・コーナー」「ゲ
ーム・コーナー」「マリン・シアター」「浴室」などがある(第6甲板)。
展望スペース
こちらは第7甲板。クルーズ船並みの設備だろう。いや、あの「ふじ丸」より遥かに豪華だ。絨毯をもっとふかふか
にしたら、日本クルーズ客船の豪華客船、「ぱしふぃっくびいなす」と肩を並べるだろう。
右手に見えるのは、「ドライバー・レストラン」。トラック運転手用の専用スペースを最初に設けたのは、確か日本
カーフェリーの「ふえにっくす」(5,954G/T)だったと思う。この「ばるな」にも、ドライバー用の「娯楽室」「浴室」が設け
られている。一般船客には、優雅なクルーズを楽しんでもらおうという訳だ。
レストラン
展望スペースを進むと、右手にこうした一般船客用の「レストラン」がある。中々いいじゃないですか。あとちょっと
したショーを見せるスペースがあったら、言うことなしだ。食事は別にフルコース料理でなくてもいいし、いや、そうし
た料理を望む船客が殆どいないのが、現在の日本の社会の実情だと思う 。
喫茶バーコーナー
展望スペースの突き当たりが、「喫茶バーコーナー」。設備はいい。となると後はサービスだ。北欧のフェリーに
は、酒を飲む目的で乗船する乗客がいて、そうした船客によって豪華クルーズ・フェリーが維持されているという状
況がある。日本のフェリーも、例えば、特等の乗客にはカクテルを一杯プレゼントといったことをしてみてはいかが
だろうか。ピアノなんかがあれば(自動演奏でも構わない)、もう何も望まない、これホント(笑)。
船橋
船員食堂
こちらは普段覗けない「船員食堂」。「私はこっちで食事がしたい。」というあなたは、かなり重症の船旅ファンだろ
う。しかしこっちの方が旨そうだ。そう、私はかなり重症だから(笑)。
事務室
この辺りの構造は、先ほどの「へすていあ」と殆ど同じ。「ばるな」の機関長のお部屋にお邪魔する。機関長の机
の上には、私が使っているノート・パソコンよりは、数段高価そうな(!)マシーンがあり、テーブルの上にはデジタ
ル・カメラのカタログが積み重なっていた。暫しコンピュータ談義となる。ご自宅には自作のコンピュータをお持ちと
のことで、流石はエンジニアだ。そう言えば、コンピュータ談義といっても、ソフト・ウェアの話題よりは、ハード・ウェ
アの話題が多かった気がする。初対面なのに、この「船のウェブ・サイト」のことはご存知だった(そう、この「ばる
な」からもアクセスできるのだ。頭では分かっていても、照れくさい。)。
「船のウェブ・サイトというと、本船とれいんぼうらぶが接触したことを載せていたでしょ。あれどこで知ったの?一
応、当事者だからさ。」ときた(ゲッ。そうなんだよね。だからインターネットは恐ろしい。笑)。
れいんぼうらぶを舞台にした映画「白い船」の話、「はあきゆり」をギリシャのAnek Linesに引き渡したときの話、フ
ェリー業界裏話など、色々語り合ったが、このページはご本人も含めて色々な方が閲覧可能なので、この辺にして
おく方が無難みたいだ(笑)。お写真もありますが、ご本人が固く辞退なさったので、掲載は致しません。「ばるな」
乗船時に、ハンサムな機関長を探して見てください(また余計なこと書いちゃった。)。
通信室
ざっと船橋を見学。造りは「へすていあ」と殆ど変わらない。写真は「通信室」。
操舵室
こちらは操舵室。さりげなく置かれた帽子。双眼鏡も見える。技術の進歩した今日でも、双眼鏡による見張は大
切だ。海外のフェリー情報などを見ていると、時折衝突事故のニュースがあり、日本でも2001年には、「飛鳥」が瀬
戸内海で接触事故を起している。航路標識、反航船の確認という、一見単調な作業が船の安全を支えている。
神棚
「ばるな」にももちろん航海の安全を祈願して、神棚がある。今日は正月なので鏡餅も供えられ、ちょっと賑やか
だ。
ご覧の通り、今日は2002年1月2日水曜日の、「大安」。大晦日の北海道は大荒れだったものの、この日は穏や
かな正月日和だった。
へすていあ
船橋からは「へすていあ」が見える。一般船客として、こうした光景に出くわすことは滅多にない。貴重な写真か
も。
係船中の「れいんぼうらぶ」からファックスが届いていた。
「2002 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。係船要員一同 れいんぼうらぶ」
そこで、係船中の「れいんぼうらぶ」を訪ねてみることにしよう。一体、どんな様子なのだろうか。
ばるな
Varuna
13,654 G/T (Japanese domestic grt)
Entered Service: October 1998
Builder: Mitsubishi Heavy Industries
Length: 192m
Beam: 27m
Draft: 6.70m
Pass. Capacity: 630
このWebページに掲載した写真はすべて私が撮影したものであり、法律上、著作権は私に帰属しますが、コンピ
ュータにダウンロードして閲覧するというインターネットの特殊性から、その主張は極めて困難と考えます。
そこで、著作権の主張は致しません。
流れている曲の著作権は、Classic MIDI Roomに属します。
02/06/19