NORWEGIAN WIND IN JAPAN
室蘭港(PORT OF MURORAN)
Norwegian Wind
2001年10月7日、北海道室蘭市に Norwegian Wind (50,760 G/T) と、Regal Princess (69,845 G/T) が同時入港し
た。このページでは、その時の模様をご紹介しようと思う。
ところで同時入港といっても、Norwegian Wind は中央埠頭客船バースに接岸したのに対し、Regal Princess は崎
守埠頭第6バースという、殆ど隣町に近い埠頭であり、両船を一枚の写真に収めることは不可能だった。また
Regal Princess は、以前見学したこともある船だったので、今回はNorwegian Wind を中心に見学することに決めて
いた。ということで、ここではNorwegian Wind を中心に取り上げていくことにする。
NORWEGIAN WIND
船首(Bow)
例によって船首部分から見ていくことにしよう。第一印象は、「ふじ丸をでかくした船」という感じだった。室蘭市内
には外国人客を多数見かけたが、やはり高齢者が多い。もちろん若いカップルもいることはいるのだが、圧倒的
多数は高齢の白人夫婦だった。実はこの船は7日に入港する予定だったところ、前日の6日に室蘭港に入港した。
船内で心臓疾患を発症させた乗客がいたとのことだった(救急車が出動したとのこと)。確かにそういうことになり
そうな年齢の人達だった。
これまた例によって船名を撮影。「ノルウェーの風」という意味だ。前の船名は、Windward。「風上」の意味。姉妹
船は、Norwegian Dreamで、前の船名は、Dreamward。1992年の就航なので、1993年に就航したNorwegian Wind
の方は、妹ということになる。
さて、船橋の上にはこうしたアンテナが付いているのが一般だが、MTNという文字を見てピンと来た人は、かなり
のマニアだ(笑)。これはクルーズ船にインターネット関連の通信機器を納入している業者で、この船にもインターネ
ット・カフェ(Internet Cafe)がある。
その後方に、こうした船名を記した看板が付いていたが、私は何故か新日本海フェリーを連想してしまった(笑)。
この辺りが、Sports Deck 12で、その下にはSun Deck 11があり、プール(Swimming pool)などがある。
救命艇(Life Boats)
救命艇。その後ろに張り出したラウンジのようなものが見えると思うが、この辺りが、1998年の工事で延長された
部分。40m程延長され、総トン数は、当初 41,000 G/Tだったのが、50,760G/Tに増加することとなった。この船の生
まれはフランスだが、延長工事をしたのはドイツのLloyd Werft Shipyard。確かにこの美容整形で、きれいになった
と思う。
テンダー・ボート(Tender Boats)
このテンダー・ボート、良く見ると双胴船だ。つまらないことを発見して感心していた。この船の上部が、Star
Deck 10、International Deck 9で、レストランやバー、カジノが集中している。Four Seasons dining Room(452席)、
The Terraces Dining Room(308席)、Le Bistro(78席)などがある。
煙突(Funnel)
煙突にはNCLのマークが入っている。NCLの歴史はノルウェーの会社に遡ることができるが、1968年にカーフェリ
ーを使ったカリブ海クルーズを始め、北米のクルーズ産業の先駆けとなった会社だ。しかし、新興のアジアのStar
Cruisesに買収され(2000年)、今日に至っている。カリブ海クルーズに就航していた本船をアジア・クルーズに廻し
たのはそのためかも知れないが、本当のところは、米国の景気後退に伴い、カリブ海でクルーズ船が船腹過剰に
なっていることもあって、アジア市場の開拓を見込んで日本に寄港したものと見るべきだろう。
何気なく船室の窓を見ていたら、こんなものを見付けた。リピーターとして表彰でもされたのだろうか。分かるな
ぁ、この気持。どんどん自慢して下さい!
そうした窓の外では、フィリピン人船員がペンキ塗りをしていた。声をかけると、気安く写真に応じてくれた。ただ、
英語は話せないみたいだった。
ギャングウェイ(Gangway)
2001年9月11日、米国本土で起きたテロ攻撃の直後だったので、乗船時には、X線による手荷物検査がなされて
いた。クルーズ船のテロと言えば、1985年のAchille Lauroの事件が有名だ。これはイスラエルで投獄されているパ
レスチナ人の釈放を求めて、武装したパレスチナ・ゲリラが、エジプト沖でクルーズ船を乗っ取った事件だ。そうし
た事件を想定しているのだろうが、果たして抑止効果があるのか、疑問に思った。クルーズは世界の平和があって
初めて実現できるもので、テロリストに対しては、クルーズ船はあまりにも無防備だ。彼らは自爆テロも辞さない連
中だからだ。そういえば、見物人に混じって、多数の私服警察官が警戒しているようでもあった。
そのギャングウェイの後ろでは、食料の積み込み作業が行われていた。トラックはなんと、「新日本海フェリー」。
正に船舶ファン向けのサービスだ(笑)。ただ乗客の中でこの事実に気がついていた人が、どれだけいたかは不明
だが。
積み込んでいたのは、北海道産の「メークイン」、「トマト」など。まぁ、北米とあまり変わらないでしょうが(笑)。
船尾(Stern)
ということで船尾にやって来た。船籍港はNassau (Bahamas)。遠路はるばるようこそ!
(Norwegian Wind: Score 1,432, Rating 4 )
*Douglas Ward, Berlitz Complete Guide to Cruising & Cruise Ships 2001 (2000) によると、この船の点数は1,432
点の、★★★★。弱点として、次のような指摘がなされている。
(弱点)ルーム・サービスのメニューは未だに貧弱で、改善の余地がある。屋外の階段が多く、混乱させられる。屋
内の鉄板に絨毯を張り付けた階段のステップは、本当にブリキのような音がする。船を「延長」したことで、乗客当
たりの屋外のスペースの面積が減少したが、このことはプールの周りに顕著に現れている。要するに、増加した乗
客をうまく収容するだけの公室が、十分にないのだ。
REGAL PRINCESS
崎守埠頭のRegal Princess。デザイン的には私は、Norwegian Windが好みですね。皆さんはいかがですか。
(2001年10月7日取材)
Norwegian Wind in Muroran, Hokkaido
50,760 G/T
Length: 229.8m
Beam: 28.5m
Draft: 6.8m
Pass. Capacity(basis 2): 1,732 (all berths): 2,156
Total Crew: 614
Builder: Chantiers de l'Atlantique (France)
Cruise Line: Norwegian Cruise Line
このWebページに掲載された写真はすべて私が撮影したものであり、法律上、著作権は私に帰属しますが、コン
ピュータにダウンロードして閲覧するというインターネットの特殊性から、その主張は極めて困難と考えます。
そこで、著作権の主張は致しません。
01/10/23