ギリシャで活躍する日本のフェリー
日本のカーフェリーの中古船が、ギリシャやフィリピン、中東などで活躍していることはよく知られていると思いま
すが、現在の姿を見たいとは思いませんか。イタリアの Daniele Miglio Alfatzaris さんと、Michele Lulurgas さんから
写真とブローシャーを送っていただきました。どうぞご覧ください。
Anek Lines


Sophocles X (Ex-Hermes)
29,900G/T
Pass.Capacity:1500
Posted with permission from Michele Lulurgas, Adriatic and Aegean ferries,
http://www.geocities.com/mlulurgas/

へるめす (Hermes)
東日本フェリー (Higashi Nihon Ferry)
Length:192.5m
Beam:27m
Draft:6.70m
13,383G/T
Pass.Capacity:700
1990-1998
この「へるめす」は、始め S. Venizelos という名でしたが、Anek Lines の El. Venizelos と混同するとのことで、現
在の名前になったそうです。「へるめす」には、室蘭(Muroran)―直江津(Naoetsu)航路で乗船したことがあります。
ギリシャにいるのですね。現在、イタリアのトリエステ(Trieste)―コルフ(Corfu)―ギリシャのイグメニーツァ
(Igoumenitsa)―パトレ(Patrai)を結んでいます。なお、姉妹船の「はあきゆり」は現在 Lefka Ori という名で、同じ航
路に姉妹船として就航しています。日本時代は岩内(Iwanai)―直江津(Naoetsu)を結んでいましたね。外観は殆ど
同じです。
(Anek Lines)
Anek Linesは、ギリシャ―イタリア間の国際航路とギリシャ本土とクレタ島を結ぶ離島航路を運航している会社で
す。日本の「東日本フェリー」、「新日本海フェリー」、その他、北欧のフェリーの中古船を改造して利用していま
す。
次の船が、旧日本船です。ギリシャでの総トン数を記載していますが、日本時代よりは大きくなっている船が多い
ことに気付かれるかと思います。これはカー・フェリーの総トン数を計算する際に、日本では「車輛甲板」の大部分
を控除して計算するためです。ですから1万5千トンのカー・フェリーは、3万トン級のクルーズ船に相当することが多
いのです。総トン数が同じならば、カー・フェリーの方が遥かに大きな船でしょうね。現在の船名、日本時代の船
名、建造年、ギリシャでの総トン数の順です。
1、ギリシャ・イタリア航路
Kriti T(Ex-New Suzuran (1979), 27,667G/T) ニューすずらん(新日本海フェリー)
Kriti U(Ex-New Yukari (1979), 27,239G/T) ニューゆうかり(新日本海フェリー)
Lefka Ori (Ex-Hercules (1992), 29,429G/T) はあきゆり(東日本フェリー)
Sophocles X(Ex-Hermes (1990), 29,900G/T) へるめす(東日本フェリー)
Talos (Ex-Green Arch (1975), Okudogo No.8 (82-91), 14,015G/T) グリーンアーチ(広島グリーンフェリー)
2、ギリシャ離島航路
Aptera (Ex- Pegasus (1973), Osaka (83-84), Pegasus (84-85), 12,286G/T) ぺがさす(大洋フェリー)
Arkadi (Ex-Bizan Maru (1983), 10,859G/T)
Candia (Ex- Central No.2 (1971), 7,291G/T) 第二セントラル(セントラルフェリー)
Lato (Ex-Daisetsu (1975), Varuna (1987), 25,460G/T) だいせつ(太平洋沿海フェリー)
Lissos (Ex-Ferry Hamanasu (1972), 20,454G/T) フェリーはまなす(新日本海フェリー)
Prevelis (Ex-Ferry Orange No.2(1980), 9,900G/T)
Rethimnon (Ex-Central No.5 (1971), 7,291G/T) 第五セントラル(セントラルフェリー)
*CandiaとRethimnonは、2001年にUAEのNaif
Marine Servicesに売却され、それぞれJabal Ali2、Jabal
Ali3という名
になってペルシャ湾を結んでいます。
Blue Star Ferries (Strintzis Lines)


Superferry Hellas (Ex-Varuna)

Blue Horizon (Ex-Varuna)
27,230G/T
Pass.Capacity:1600
Posted with permission from Michele Lulurgas, Adriatic and Aegean ferries,
http://www.geocities.com/mlulurgas/

ばるな (Varuna)
東日本フェリー (Higashi Nihon Ferry)
Length:187.13m
Beam:27m
Draft:6.62m
16,725G/T
Pass.Capacity:680
1989-1998
「ばるな」は始め Superferry Hellas でしたが、その後 Blue Horizon という名になり、現在に至っています。なお、
この船が日本からギリシャに引き渡された時の船長は、 Lulurgas さんの家族のお知り合いだそうです。「ばるな」
は苫小牧(Tomakomai)―仙台(Sendai)航路に就航していましたが、私は長崎港で最後の姿を見ました。「にっぽん
港町紀行」の長崎のページに写真を掲載しています。現在、ベネチア(Venezia)―コルフ(Corfu)―イグメニーツァ
(Igoumenitsa)―パトレ(Patrai)を結んでいます。

Ionian Victory (Ex-Sunflower Sapporo)
Posted with permission from Michele Lulurgas, Adriatic and Aegean ferries,
http://www.geocities.com/mlulurgas/
Blue Sky (Ex-Sunflower Sapporo)
19,539G/T
Pass.Capacity:1100

さんふらわあさっぽろ (Sunflower Sapporo)
ブルーハイウェイライン (Blue Highway Line)
Length:164m
Beam:24m
Draft:6.62m
11,097.65G/T
Pass.Capacity:680
1974-1997
この船は、苫小牧(Tomakomai)―東京(Tokyo)航路に就航していました。本航路の大洗―東京間の航路は、1999
年に休止になりました。ブルーハイウェイラインは2001年6月末日をもって清算されました。始め Ionian Victory と
いう名前でしたが、2000年に Blue Sky という船名に変更されたそうです。ベネチア(Venezia)―コルフ(Corfu)―イグ
メニーツァ(Igoumenitsa)―パトレ(Patrai)を結んでいます。
(Blue Star Ferries (Strintzis Lines))
この会社も、ギリシャ・イタリア間の国際航路とギリシャの離島航路を運航しています。「離島航路」というと、寂し
げな響きがありますが、「エーゲ海クルーズ」と書くと途端にリッチな感じがしますね。しかし同じことです(笑)。次の
船が旧日本船です。
1、ギリシャ・イタリア航路
Blue Galaxy (Ex-Arkas (1972), 17,691G/T) あるかす(太平洋沿海フェリー)
Blue Horizon (Ex-Varuna (1989), 27,230G/T) ばるな(東日本フェリー)
Blue Island (Ex-Albireo (1973), 18,858G/T) あるびれお(太平洋沿海フェリー)
Blue Sky (Ex-Sapporo Maru (1974),Sunflower Sapporo (91-98), 19,539G/T) さっぽろ丸(日本沿海フェリー)
2、ギリシャ離島航路
Kefalonia (Ex-Venus (1975), 3,473G/T) びなす(東日本フェリー)
Med Link Lines


Maria G (Ex-OkudogoNo.3)
Posted with permission from Michele Lulurgas, Adriatic and Aegean ferries,
http://www.geocities.com/mlulurgas/
12,338G/T
Pass.Capacity:845

おくどうご3 (OkudogoNo.3)
愛媛阪神フェリー (Ehime Hanshin Ferry)
Length:141.2m
Beam:24m
Draft:5.2m
7,020.85G/T
Pass.Capacity:845
1976-1999
「おくどうご3」は神戸(Kobe)―今治(Imabari)航路に就航していました。ご承知のように、2000年7月10日に同航路
は廃止され、愛媛阪神フェリーは本四特措法の適用を申請しました。商船三井系列の会社でした。現在、ブリンデ
ィジ(Brindisi)―イグメニーツァ(Igoumenitsa)―ケファリニーア島(Kefalinia)―パトレ(Patrai)を結んでいます。
よく見ると面影がありますね。ギリシャには日本のフェリーが沢山活躍しています。その他のフェリー会社では、
次の旧日本船が活躍しています(判明分、ギリシャの他、イタリア、クロアチアを含む。)。
*なお、総トン数については資料によって数字がまちまちで、正確な数字は確認できていません。
ANMEZ (A N Metaforiki Etaireia Zakinthou)
Dionisios Solomos (Ex-Royal Kawanoe (1990), 4,309G/T) ロイヤルかわのえ(四国中央フェリー)
DANE Sea Line
Lindos (Ex-New Tosa (1990), 6,939G/T) ニューとさ(大阪高知特急フェリー)
Patmos (Ex-Albatros (1972), Izu No.11, 8,893G/T) あるばとろす(オーシャンフェリー)
Rodos (Ex-Argo (1973), Ferry Kogane Maru (80-84), Pegasus (84-89), 10,298G/T) あるごう(太平洋沿海フェリー)
Five Stars Lines
AthinaT (Ex-Ferry Hankyu (1968), 8,326G/T) フェリー阪九(阪九フェリー)
Poseidon (Ex-Suzuran Maru (1970), Utopia, 15,237G/T) すずらん丸(新日本海フェリー)
G.A. Ferries
Daliana (Ex-Ferry Pearl (1970), Orion (84-89), View of Nagasaki (1989), 5,815G/T) フェリーパール(ダイヤモンドフェリー)
Marina (Ex-Green Ace (1971), Okudogo No.6, 7,095G/T) グリーンエース(広島グリーンフェリー)
Milena (Ex-Ferry Gold (1970), 5,961G/T) フェリーゴールド(ダイヤモンドフェリー)
Rodanthi (Ex-Virgo (1974), 13,457G/T) びるご(東日本フェリー)
Grimaldi Navi Veloci/GNV
Victory (Ex-Victory (1989), 27,362G/T) びくとり(東日本フェリー)
Jadrolinija
Brestova (Ex-Bisan (1985), 693G/T)
Lubenice (Ex-Seto (1983), 695G/T)
Valun (Ex-Koraku Maru (1983), 3,078G/T)
Karystia Shipping Co.
Marmari Express (Ex-Naruo (1985), 2,985G/T)
Kerkira Lines
Agia Theodora (Ex-Yukazuru Maru (1989), 2,336 G/T)
Marlines
Felicia (Ex-Ferry Nagato) フェリーながと(阪九フェリー)
Minoan Lines
Daedalus (Ex-Orion (1973), Ferry Nishiki Maru (80-84), 15,032G/T) おりおん(大洋フェリー)
Erotokritos (Ex-Ishikari (1974), 23,888G/T) いしかり(太平洋沿海フェリー)
King Minos (Ex-Shiretoko Maru (1972), 10,164G/T) しれとこ丸(日本沿海フェリー)
El Greco (Ex-Ferry Atsuta (1972), 9,562G/T) フェリーあつた(名門カーフェリー)
Kazantzakis (Ex-Erimo Maru (1972), 11,174G/T) えりも丸(日本沿海フェリー)
*2002年、King MinosはキプロスのKing
Minos Shipping Limitedに、El GrecoもキプロスのGreco One
Maritime
Limitedにそれぞれ売却された。
NEL Lines
Mytilene (Ex-Vega (1973), 10,734G/T) べが(新東日本フェリー)
Proodos Naftiki Etaireia (Fast Ferries)
Ekaterini P (Ex-Rokko Maru (1990), 3,200G/T) 六甲丸(関西汽船)
Saronikos Ferries
Nefeli T(Ex-Mukogawa (1990), 2,847G/T)

Erotokritos (Ex-Ishikari (1974), 23,888G/T)
Minoan Lines
Posted with permission from Michele Lulurgas, Adriatic and Aegean ferries,
http://www.geocities.com/mlulurgas/
因みにギリシャのフェリーについては、次のような書籍があります。参考までにどうぞ。
ところでこうした写真を見ると船内の様子が知りたくなります。例えば日本の長距離フェリーにつきものの「大浴
場」はどうなっているのでしょうか(笑)。そこで聞いてみました。以下は、Danieleさんからの回答です。
「ギリシャのフェリーには公衆浴場やシャワールームはありません。似たようなものではプールしかないでしょう。
船室ですが、アウトサイド、インサイドの部屋はともに、下段にベッドが2つ上段に2つという2〜4人部屋で、トイレ、
シャワーがついています。パブリックスペースは大きく、4〜5のバー、カフェテリア、レストラン、映画館、テレビルー
ム、カジノ、ディスコ、免税店があります。」
う〜ん。でもこの目で見たくなりますよね。私は皆さんのそうした欲求にお応えいたしましょう。見てみたい方は下
をクリック。ギリシャのフェリーの様子です。
ギリシャのフェリー (INSIDE OF GREEK FERRIES)
このページ、今後「国際協力(笑)」の下、さらに充実させていく予定です。お楽しみに。
流れている曲の著作権は、Classic MIDI Room に属します。
02/09/16