REGAL PRINCESS IN JAPAN


 東室蘭(HIGASHI MURORAN)

室蘭市(MURORAN)

 2000年10月1日、プリンセス・クルーズ(PRINCESS CRUISES) の大型客船、リーガル・プリンセス(REGAL

PRINCESS) が日本に初寄港した。このページでは北海道室蘭市に初寄港したときの模様を簡単に紹介しようと思

う。

 ところで室蘭港に初寄港したと言っても、接岸したのは「崎守埠頭」という室蘭の街外れで、東室蘭の駅からさら

に鈍行の普通列車に乗り換える必要があった。その乗換えのため東室蘭の駅前で時間を潰していると、カメラをさ

げた一人の初老の白人男性に声を掛けられた。

 「英語を話す方ですか。」

 いきなり実力試験だ。そこで、「失礼ですが、リーガル・プリンセスの乗客の方ですか。」と逆に聞いてみた。すると

そうだという(やったね)。「バンクーバーからですか。」と、さらに聞くとそうだという(もうワクワク)。で、この街に住

んでいるのかと尋ねるので、「いや、その船を見に来たのです。私は船やクルーズが好きなので。」と答え、「船は

どこにいるのですか。」と聞いてみた。すると「船はずっと向こうで、今、シャトル・バスでここに来たんです。」とのこ

とだった。「これから、大阪に行くんですよ。」と、とても楽しそうにしていた。電話を掛けるというので、電話ボックス

を教えてあげた。「いい旅を!」と、声を掛けると手を振ってくれた。

 街を見渡すと、確かに外国人が多い。やはり初老の白人のご夫婦が圧倒的に多く、中国系カナダ人、黒人(アフ

リカ系かジャマイカ系かは分からず)がそれに続くという感じだった。車椅子に乗った方や、目が不自由なのか白い

杖をついている方もいた。いかにも金持ちという「ソウルの女王」のような方もいたが、多くの方はアラスカを廻って

きたせいか、少々厚着で、着飾っているという感じではなかった。特徴的なのは、団体で固まっているのではなく、

それぞれ思い思いにバラバラに行動していること。集団で群れていなければ自信がない、日本人とはちょっと違う

ようだった(それからゲイのカップルもいたなぁ)。

 

*なお、バンクーバーから大阪まで乗船した日本人船客は202名とのこと。


REGAL PRINCESS

 これが REGAL PRINCESS だ。後ろに見えるのは「白鳥大橋」。あの橋の向こうが室蘭だ。室蘭にフェリーで来た

ことのある方ならば、この橋を潜り抜けた記憶があることと思う。REGAL PRINCESS は、CROWN PRINCESS と姉

妹船で、外観は殆ど同じだ。1991年就航、69,845G/T 、全長は247メートルもある。

 

 船首から順に見学していこう。ご存知のようにこの船はポンピドー・センターを設計した建築家、レンゾ・ピアノ

(Renzo Piano) 氏によりデザインされた船で、船首の丸いドーム(The Dome Casino Bar and Observation Lounge)

が特徴的だ。

 

 そのドームがあるところが、Sun Deck というわけだ。でも、カジノはあそこには作らなかった方が良かったように

も思うのだが、これは感覚の違いだろうか。日本人だったら「単なるバー」にするよね。

 

 例によって船名を撮影。命名者は、Mrs. Margaret Thacher 。ちょっと怖い人ですね。

 

 すこし離れてみると、船首はこんな感じ。「おぉ。」圧倒されますね。ライフ・ボートやテンダー・ボートが7隻も並ぶ。

 

 これは何の略語でしょうか。クルーズ・ファンならば分かりますね。答えはちょっと意地悪して書かないことにしよ

う。

 

 これがタラップ(Gangway)。実は船首寄りと船尾寄りの二つある。登っちゃうか。

 

 ところが船の入口にはオフィサーがいた。声を掛けて写真を撮らせてもらう。気軽にポーズを取ってくれて、とても

フレンドリーだった。肩章が白なので、パーサーだろう。

 

 こちらは下にいたクルー。イタリア人のようで、ちょっと英語が苦手そうだった。アラスカ・ファッションのまま、日本

到着のようだった(ちょっと暑くない?)。

 

 船の前では観光案内や、物産品の紹介がなされていた。ビリー・ジョエルの曲が流れ、結構いい感じを演出して

いた。

 

 船の前からは、「道南バス」がシャトル・バス(SHUTTLE BUS) となって、随時運航していた。私と同じ趣味なの

か、船の写真を熱心に撮っている人がいた。ひょっとするとWebサイトをお持ちの誰かだったりして…。

 

 再び船を見学しよう。この船はファンネルが垂直に延びている。でも私がデザイナーだったら、斜めに付けちゃう

な。皆さんだったら、どうしますか。

 

 日本に入港しているので、マストには「日の丸」がたなびいている。これは表敬の意味だ。そして写真の左側が、

Lido Deck で、Wave's Pool があるはずだ。

 

 一番上が Lido Deck 。その下が Aloha Deck で、カテゴリーAA (Suite with Private Balcony, Category AA) や、

カテゴリーA (Mini-Suite with Private Balcony, Category A) 、カテゴリーBA (Outside Double with Private

Balcony, Category BA) の船室が並ぶ。その下が Baja Deck で、カテゴリーBB、BD、 BE、 BFの船室となり、さら

にその下の Caribe Deck には、C、 DD などの船室が並んでいる(試験の成績みたいだね)。

 

 その Caribe Deck の下の Dolphin Deck には カード・ルーム(The Card Room)、図書室(The Library)があり、さら

にカテゴリーD や F の船室があって、こうした救命艇がある。海側ツインの F の船室は救命艇で視界が遮られる

ことになる。

 

 さらに救命艇と並んでテンダー・ボートが備えられている。これは沖で停泊する際に上陸用に使う船だ。

 

 その下の Promenade Deck には、ショーラウンジ (International Show Lounge) や、バー (Bacchus Wine and

Caviar Bar, The Bengal Bar) 、ラウンジ (Intermezzo Piano Lounge) 、ダイニング・ルーム (The Palm Court, The

Crown Court) などがある。写真はコックさん。声を掛けたら、「V サイン」を出してくれた(あれは日本人の専売特

許ではないのかな)。シェフは全員がイタリア人だ。多分旨い筈だ。

 そしてさらに下が、Emerald Deck 、その下が、Plaza Deck となり、ここがエントランスで、三層の吹き抜けのアトリ

ュ―ム(Atrium) がある。もちろん船室もあって、最低が内側ツインのカテゴリーN (Inside Double, category N) とい

うことになる(多分、私が乗船したらこの辺にいそうな気が…)。さらに下の階は、Fiesta Deck で、ここには医務室

(Medical Center) の他、カテゴリー F の船室(上下段ベッド丸窓)もある。

 

 そしてこれが船尾。母港はロンドン。リベリア船籍の船だ。乗客定員、1,590人。乗員数、696人。

 

 これが全景。これだけ大きいと、行列になって体力勝負かも知れない。でも日本船によくいる「節度のないオバち

ゃんグループ」はいないようだから、ご安心を(何を言っているのか分からない方は、一度乗船するとよーく分かり

ます)。

 

 これは前方から見た全景。言っちゃいけないが、やっぱり日本のクルーズ船は負けちゃう。でもサービスはどうだ

ろうか。ダグラス・ワード氏の評価では、「飛鳥」や「ぱしふぃっくびいなす」よりも劣る評価がなされている。大き過ぎ

て今一つなのかも。でも乗ってみたいよね。

 


*Douglas Ward, Berlitz Complete Guide to Cruising & Cruise Ships 2001 (2000) によると、この船の点数は1,509

点の、★★★★。弱点として、次のような指摘がなされている。

(弱点)オープン・デッキ・スペースは、船の大きさ、乗船させている乗客の人数に対してかなり限定されていて、悲

しいことに、屋外に前方を展望できる場所がない。船を一周できる屋外の遊歩甲板がないのだ(船の両側にウォー

キング・スペースがあるだけ)。事実、屋外に接することが殆どできない。船が満員の場合、船客の年齢層が50歳

以上であっても、日光浴できるスペースは本当に制限されたものになる。多分このことは、それ程重大なことでは

ないだろう。公室の支柱が多過ぎ、視界を遮っている。船内は、レイアウトがバラバラで、使い勝手が悪い。厨房の

蒸気が船尾のデッキから絶え間なく漂ってくるように思う。

 

(Regal Princess : Score 1509, Rating 4 )

                                                      (2000年10月1日取材)


このWebページに掲載された写真はすべて私が撮影したものであり、法律上、著作権は私に帰属しますが、コン

ピュータにダウンロードして閲覧するというインターネットの特殊性から、その主張は極めて困難と考えます。

そこで、著作権の主張は致しません。

This music is downloaded from Our MIDI Jukebox download archives.

Home

01/10/21